JP3618079B2 - 多本線台形状コイルと、そのコイルの製造方法および製造装置 - Google Patents

多本線台形状コイルと、そのコイルの製造方法および製造装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コイルと、コイルの製造方法と、コイルの製造装置とに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のモータに用いられるコイルを、図12を用いて説明する。図12は従来のモータ用コイル装置の平面図であり、リング鉄芯10のリング内側には10個のブロック鉄芯11a〜11jが設けられており、それら各ブロック鉄芯11には、断面が円形である1本の素線で捲き線形成したコイル12がはめ込まれている。ところで、従来のモータ用コイル装置では、例えばコイル12aとコイル12bとの間に大きな隙間13が存在するように、隣り合う各コイル12間には大きな隙間が存在しており、このような隙間が存在するとモータ用コイル装置の性能が低下するという課題があった。
【0003】
そこで、その課題を解決するために、図13に示すような、断面が台形状であって幅方向の厚みが単調増加している板状のコイル素材を用意し、そのコイル素材を捲き取って図14(a)に示す四角錐台状のコイル14を製造し、さらにコイル14の底面がリング鉄芯10内周に沿うようにプレス整形して図14(b)に示すコイル15を作製し、図15に示すように、コイル15をリング鉄芯10の各ブロック鉄芯11にはめ込んで形成される、隣り合うコイル間に大きな隙間を生じさせないモータ用コイル装置が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図14(b)を用いて説明した、四角錐台状のコイル14をプレス整形して得られるコイル15は、図13に示す断面が台形状である板状のコイル素材が捲き取られたものであるので、大きなうず電流が発生するという課題があった。
【0005】
本発明は、上述した課題を考慮し、円弧状に並べられたときに隣り合うコイルとの隙間を小さくすることができ、かつ大きなうず電流を発生させないコイルと、そのコイルの製造方法および製造装置とを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
第1の本発明(請求項1に対応)は、複数の素線それぞれが縺れあうことなく束ねられたコイルであって、
前記複数の素線の少なくとも一部の断面積および/または断面形状が異なり、
前記コイルの少なくとも一部の縦断面が、実質上長方形とその長方形の一辺を短辺とする実質上台形状とが前記長方形の一辺で接するようにして形成された実質上五角形状の断面である
ことを特徴とする多本線台形状コイルである
また、第の本発明(請求項に対応)は、複数の素線それぞれが縺れあうことなく束ねられたコイルであって、
前記複数の素線の少なくとも一部の断面積および/または断面形状が異なり、
前記コイルの少なくとも一部の縦断面が、実質上台形状の断面である、または実質上長方形とその長方形の一辺を短辺とする実質上台形状とが前記長方形の一辺で接するようにして形成された実質上五角形状の断面であり、
前記コイルの内径形状が実質上多角形であり、その多角形を構成する少なくとも一辺側の束ねられた前記複数の素線が構成するコイル部位が実質上直方体形状である
ことを特徴とする多本線台形状コイルである。
【0007】
の本発明(請求項に対応)は、前記コイルの各縦断面を構成する、前記コイルの高さ方向と実質上垂直な方向における前記素線の数が、前記コイルのいずれの高さ位置においても同数であるとともに、
前記各縦断面を構成する、前記コイルの高さ方向と実質上垂直な方向における前記素線それぞれの断面積および断面形状が、前記コイルのいずれの高さ位置においても実質上同一であって、
前記実質上台形状または前記実質上五角形状の縦断面を構成する少なくとも一部の前記素線それぞれの前記コイルの高さ方向における断面積が、前記台形状の短辺側から長辺側の順に、または前記実質上五角形状を構成する前記実質上台形状の短辺側から長辺側の順に、大きくなっている
ことを特徴とする第1またはの本発明の多本線台形状コイルである。
【0008】
の本発明(請求項に対応)は、前記コイルの内径形状が実質上多角形であり、その多角形を構成する少なくとも一辺側の束ねられた前記複数の素線が構成するコイル部位が実質上直方体形状であることを特徴とする第1または第の本発明の多本線台形状コイルである。
【0009】
の本発明(請求項に対応)は、前記多角形とは四角形を意味し、
前記多角形を構成する少なくとも一辺側とは前記四角形の対向する一組の二辺側を意味し、
前記四角形の対向する他の一組の二辺側の束ねられた前記複数の素線が構成するコイル部位が、実質上前記台形状の断面を有する実質上角柱形状である、または実質上前記五角形状の断面を有する実質上角柱形状である
ことを特徴とする第または第の本発明の多本線台形状コイルである。
【0010】
の本発明(請求項に対応)は、前記実質上直方体形状のコイル部位の高さが、前記実質上角柱形状のコイル部位の高さより高く、
前記実質上直方体形状のコイル部位の一部が、前記実質上角柱形状の一縦断面の前記台形状の長辺側に、または前記一縦断面の前記五角形状を構成する台形状の長辺側に、突き出ている
ことを特徴とする第または第の本発明の多本線台形状コイルである。
【0011】
の本発明(請求項に対応)は、前記素線それぞれが絶縁材料で被覆されていることを特徴とする第1から第のいずれかの本発明の多本線台形状コイルである。
【0012】
の本発明(請求項に対応)は、素線が捲かれている複数個のボビンそれぞれから前記素線を取り出し、
前記複数の素線それぞれを、縺れあわすことなく、断面が一列に並ぶように実質上帯状に束ね、
その束ねられた前記複数の素線を、所定の捲き芯金型で捲き取って、第1または第2の本発明の多本線台形状コイルの前記コイルを製造するコイルの製造方法であって、
前記複数の素線の少なくとも一部の断面積が異なり、
前記複数の素線を前記帯状に並べるさい、前記複数の素線の少なくとも一部の断面積が、前記帯の幅方向において前記幅方向の一端側から他端側の順に大きくなるように、前記複数の素線を帯状に並べる
ことを特徴とするコイルの製造方法である。
また、第の本発明(請求項に対応)は、素線が捲かれている複数個のボビンそれぞれから前記素線を取り出し、
前記複数の素線それぞれを、縺れあわすことなく、断面が一列に並ぶように実質上帯状に束ね、
その束ねられた前記複数の素線を、所定の捲き芯金型で捲き取ってコイルを製造するコイルの製造方法であって、
前記複数の素線の少なくとも一部の断面積が異なり、
前記複数の素線を前記帯状に並べるさい、前記複数の素線の少なくとも一部の断面積が、前記帯の幅方向において前記幅方向の一端側から他端側の順に大きくなるように、前記複数の素線を帯状に並べ、
前記複数の素線を前記帯状に束ねた後であって、その束ねた前記複数の素線を前記捲き芯金型で捲き取る前に、
前記帯状に束ねた前記複数の素線の少なくとも一部を、前記帯の厚み方向においてプレスし、前記帯の幅方向における前記複数の素線それぞれの前記帯の厚み方向の厚みを実質上統一する
ことを特徴とするコイルの製造方法である。
【0013】
第1の本発明(請求項1に対応)は、前記複数の素線を前記帯状に並べるさい、
前記帯の幅方向の前記一端側から所定の複数本は、断面積および断面形状が実質上等しい素線が並び、
その断面積および断面形状が実質上等しい素線が複数本並ぶ部分の隣から前記他端側にかけては、断面積が前記複数本の素線の断面積よりも大きい素線が複数並び、かつ、その複数の素線の少なくとも一部の断面積が、前記断面積が実質上等しい素線が複数本並ぶ部分の隣側から前記他端側の順に大きくなるように、
前記複数の素線を帯状に並べる
ことを特徴とする第8または第9の本発明のコイルの製造方法である。
【0014】
第1の本発明(請求項1に対応)は、前記複数の素線を前記帯状に束ねた後であって、その束ねた前記複数の素線を前記捲き芯金型で捲き取る前に、
前記帯状に束ねた前記複数の素線の少なくとも一部を、前記帯の厚み方向においてプレスし、前記帯の幅方向における前記複数の素線それぞれの前記帯の厚み方向の厚みを実質上統一する
ことを特徴とする第または第の本発明のコイルの製造方法である。
【0015】
第1の本発明(請求項1に対応)は、前記プレスを行うさい、そのプレスを行った後に前記複数の素線を前記帯状に束ねたときのその帯の幅の長さが、前記プレスを行わない場合に前記複数の素線を前記帯状に束ねたときのその帯の幅の長さと実質上等しくなるように、前記プレスを行うことを特徴とする第または第1の本発明のコイルの製造方法である。
【0016】
第1の本発明(請求項1に対応)は、前記捲き芯金型が実質上多角柱であり、その多角柱を構成する少なくとも一側面に、前記少なくとも一部が前記プレスされた、前記帯状に束ねられた前記複数の素線が位置するように、前記プレスおよび前記捲き取りを行うことを特徴とする第1または第1の本発明のコイルの製造方法である。
【0017】
第1の本発明(請求項1に対応)は、前記多角柱とは四角柱を意味し、前記多角柱を構成する少なくとも一側面とは前記四角柱の対向する一組の二側面を意味し、
前記四角柱の対向する他の一組の二側面には、前記プレスがされていない、前記帯状に束ねられた前記複数の素線が位置するように、前記プレスおよび前記捲き取りを行う
ことを特徴とする第1の本発明のコイルの製造方法である。
【0018】
第1の本発明(請求項1に対応)は、前記素線それぞれが絶縁材料で被覆されていることを特徴とする第から第1のいずれかの本発明のコイルの製造方法である。
【0019】
第1の本発明(請求項1に対応)は、素線が捲かれている複数個のボビンそれぞれからの複数の前記素線それぞれを、縺れあわすことなく、断面が一列に並ぶように実質上帯状に束ねるための孔が設けられている収束手段と、
前記収束手段によって束ねられた前記複数の素線を捲き取るための捲き芯金型とを備え、
前記複数の素線の少なくとも一部の断面積が異なり、
前記複数の素線を前記収束手段の前記孔を通過させるさい、前記孔の長手方向における前記複数の素線の少なくとも一部の断面積が、前記長手方向の一端側から他端側の順に大きくなるようにして、前記複数の素線を通過させる
ことを特徴とするコイルの製造装置である。
【0020】
第1の本発明(請求項1に対応)は、前記収束手段と前記捲き芯金型との間に配置され、前記帯状に束ねられた前記複数の素線の少なくとも一部を、前記帯の厚み方向においてプレスし、前記帯の幅方向における前記複数の素線それぞれの前記帯の厚み方向の厚みを実質上統一するプレス手段をさらに備えたことを特徴とする第1の本発明のコイルの製造装置である。
【0021】
第1の本発明(請求項1に対応)は、前記プレス手段が、前記帯状に束ねられた前記複数の素線の下側と接触する柱状体と、前記複数の素線の少なくとも一部に上側から圧力を加える加圧部と、前記帯の幅の両側に位置し、前記帯状に束ねられた前記複数の素線に前記圧力が加えられたときに、前記帯の幅方向における前記複数の素線の延伸を規制する延伸規制部と、前記柱状体にはめ込まれ、所定の厚さを有する平板形状の一つまたは複数のリングとで構成されていることを特徴とする第1の本発明のコイルの製造装置である。
【0022】
19の本発明(請求項19に対応)は、第から第1のいずれかの本発明のコイルの製造方法の全部または一部のステップの全部または一部の動作をコンピュータにより実行させるためのプログラムおよび/またはデータを担持した媒体であって、コンピュータにより処理可能なことを特徴とする媒体である。
【0024】
20の本発明(請求項20に対応)は、素線が捲かれている複数個のボビンそれぞれから前記素線を取り出し、
前記複数の素線それぞれを、縺れあわすことなく、断面が一列に並ぶように実質上帯状に束ね、
その束ねた前記複数の素線を、四角柱状の捲き芯金型で捲き取り、
その捲き取った素線に対して、前記四角柱状の捲き芯金型の少なくとも対向する一組の側面の両外側からプレスしてコイルを製造する
ことを特徴とするコイルの製造方法である。
【0025】
21の本発明(請求項21に対応)は、前記複数の素線の少なくとも一部の断面積が異なり、
前記複数の素線を前記帯状に並べるさい、前記複数の素線の少なくとも一部の断面積が、前記帯の幅方向において前記幅方向の一端側から他端側の順に大きくなるように、前記複数の素線を帯状に並べ、前記捲き芯金型で捲き取った後のコイル形状の各縦断面を、(1)実質上台形状とし、または(2)実質上長方形とその長方形の一辺を短辺とする実質上台形状とが前記長方形の一辺で接するようにして形成された実質上五角形状とし、
前記プレスをするさい、前記プレスされる側の前記捲き芯金型で捲き取った素線で構成されるコイル部位が、(A)実質上直方体形状となるように、または(B)実質上台形状の断面を有する実質上角柱形状となるように、または(C)実質上長方形とその長方形の一辺を短辺とする実質上台形状とが前記長方形の一辺で接するようにして形成された実質上五角形状の断面を有する実質上角柱形状となるように、プレスする
ことを特徴とする第20の本発明のコイルの製造方法である。
【0026】
22の本発明(請求項22に対応)は、前記捲き芯金型で捲き取る前における、前記複数の素線の断面積および断面形状が実質上等しく、前記捲き芯金型で捲き取った後のコイル形状の各縦断面を実質上長方形とし、
前記プレスをするさい、前記プレスされる側の前記捲き芯金型で捲き取った素線で構成されるコイル部位が、(A)実質上直方体形状となるように、または(B)実質上台形状の断面を有する実質上角柱形状となるように、または(C)実質上長方形とその長方形の一辺を短辺とする実質上台形状とが前記長方形の一辺で接するようにして形成された実質上五角形状の断面を有する実質上角柱形状となるように、プレスする
ことを特徴とする第21の本発明のコイルの製造方法である。
【0027】
23の本発明(請求項23に対応)は、素線が捲かれている複数個のボビンそれぞれからの複数の前記素線それぞれを、縺れあわすことなく、断面が一列に並ぶように実質上帯状に束ねるための孔が設けられている収束手段と、
前記収束手段によって束ねられた前記複数の素線を捲き取るための四角柱状の捲き芯金型と、
前記捲き芯金型で捲き取られた素線に対して、前記四角柱状の捲き芯金型の少なくとも対向する一組の側面の両外側からプレスするプレス手段とを備えた
ことを特徴とするコイルの製造装置である。
【0028】
24の本発明(請求項24に対応)は、前記複数の素線の少なくとも一部の断面積が異なり、
前記収束手段によって前記複数の素線が前記帯状に並べられるさい、前記複数の素線の少なくとも一部の断面積が、前記帯の幅方向において前記幅方向の一端側から他端側の順に大きくなるように、前記複数の素線が帯状に並べられ、
前記プレス手段が、前記プレスされる側の、前記捲き芯金型で捲き取られた素線で構成されるコイル部位が、(A)実質上直方体形状となるように、または(B)実質上台形状の断面を有する実質上角柱形状となるように、または(C)実質上長方形とその長方形の一辺を短辺とする実質上台形状とが前記長方形の一辺で接するようにして形成された実質上五角形状の断面を有する実質上角柱形状となるように、プレスすることができる手段である
ことを特徴とする第23の本発明のコイルの製造装置である。
【0029】
25の本発明(請求項25に対応)は、前記捲き芯金型で捲き取られる前における、前記複数の素線の断面積および断面形状が実質上等しく、
前記プレス手段が、前記プレスされる側の、前記捲き芯金型で捲き取られた素線で構成されるコイル部位が、(A)実質上直方体形状となるように、または(B)実質上台形状の断面を有する実質上角柱形状となるように、または(C)実質上長方形とその長方形の一辺を短辺とする実質上台形状とが前記長方形の一辺で接するようにして形成された実質上五角形状の断面を有する実質上角柱形状となるように、プレスすることができる手段である
ことを特徴とする第23の本発明のコイルの製造装置である。
【0038】
26の本発明(請求項26に対応)は、素線が捲かれている複数N個のボビンそれぞれからの複数N本の前記素線それぞれを、縺れあわすことなく、所定の間隔をおいて断面を一列に並ばせるための所定の孔が設けられている素線整列手段と、
前記素線整列手段によって、前記所定の間隔をおいて断面が一列に並べられた前記複数N本の素線を捲き取るための捲き芯金型とを備え、
前記複数N本の素線が捲き取られるさい、その素線が捲き取られる各層において、同一の前記素線を構成する部分線が複数L本隣接することができるように、前記各素線が前記捲き芯金型で一捲きされる毎に、前記複数M本の素線それぞれが実質上同時に実質上同一の向きにずらされる
ことを特徴とするコイルの製造装置である。
【0039】
27の本発明(請求項27に対応)は、第20の本発明に記載のコイルの製造方法の全部または一部のステップの全部または一部の動作をコンピュータにより実行させるためのプログラムおよび/またはデータを担持した媒体であって、コンピュータにより処理可能なことを特徴とする媒体である。
【0041】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0042】
(実施の形態1)
先ず、本発明の実施の形態1のコイル100を、図1および図2を用いて説明する。図1(a)は本実施の形態1のコイル100の上面図であり、そのコイル100は、10本の素線を実質上平行にして互いに縺れ合わせることなく帯状に束ねられた束線を6捲きして形成された、内径形状が実質上四角形のコイルであって、そのコイル100をx方向から見たときのコイル全体の側面図が図1(b)であり、y方向から見たときのコイル全体の側面図が図1(c)である。
【0043】
図1(a)のA−A”断面は、図2(a)に示すように、断面積や断面形状が異なる10本の素線で構成された実質上直方体状のコイル部位の断面となっており、コイルの高さ方向は図2(a)では横方向である。同様に、図1(a)のB−B”断面は、図2(b)に示すように、断面形状がいずれも実質上円形状で同型であるが断面積が異なる10本の素線で構成された実質上台形を底面とする角柱状のコイル部位の断面となっており、コイルの高さ方向は図2(b)では縦方向である。
【0044】
図2(a)および図2(b)に示すように、「高さ方向」と実質上垂直な方向における素線の数が6本で同数である。なお、6本で同数であるのは、本実施の形態1のコイル100が、帯状に束ねられた10本の素線を6捲きして形成されたコイルであるからである。また図2(a)および図2(b)に示すように、「高さ方向」と実質上垂直な方向における素線の断面積および断面形状がいずれの「高さ方向」の位置においても実質上同一であるが、「高さ方向」における10本の素線の断面積または、断面積と断面形状が異なる。このように、本実施の形態1のコイル100を構成する10本の素線の断面積および/または断面形状は一様ではない。
【0045】
なお、図2(a)および図2(b)に示す「高さ方向」に並んでいる10本の素線が、上述した互いに縺れ合うことなく帯状に束ねられた束線である。
【0046】
次に、本実施の形態1のコイルをさらに説明するために、本実施の形態1のコイルの製造装置および製造方法を、図3以降の図面を用いて説明する。図3は、本実施の形態1のコイル製造装置の平面図であり、図4は、そのコイル製造装置の側面図である。
【0047】
図3および図4に示すように、本実施の形態1のコイル製造装置は、ボビン1と、回転ローラ2aおよび2bと、収束板3と、プレス機構4と、捲き芯金型5と、捲き線機ベース6とで構成される。
【0048】
ボビン1は、所定の素線が捲かれているものであって、その素線の外面は絶縁材料で被覆されている。なお、図3および図4では説明の便宜上、ボビン1は2個しか記載されていないが、実際は本実施の形態1では10個存在して並列的に配置されており、各ボビン1に捲かれている素線それぞれの断面形状が実質上円形状であって、各素線の断面積が異なっており、断面積が小さいものから順に並ぶように10個のボビン1は並列的に配置されている。
【0049】
回転ローラ2aおよび2bは、ボビン1に捲かれていた素線を収束板3側に導くための手段である。
【0050】
収束板3は、図5に示すように、左側に短辺が位置し右側に長辺が位置する、横に長い台形状の孔3aが設けられている板であって、10個のボビン1それぞれからの素線を実質上帯状に収束させるための手段である。なお、各ボビン1からの素線それぞれを台形状の孔3aに通すさい、図6に示すように、断面積が小さいものから順に断面が一列に並び、縺れあうことなく実質上平行な関係を保たせながら台形状の孔3aに通す。
【0051】
このように、断面積が小さいものから順に素線断面を一列に並べるために、収束板3に設けられている孔は、左側に短辺が位置し右側に長辺が位置する、横に長い台形状の孔になっている。
【0052】
プレス機構4は、図7(b)に示すように、収束板3の台形状の孔3aを通過してきた、帯状に束ねられた10本の素線の一部をプレスして、帯の厚み方向の各素線の厚みを実質上統一することができる手段であって、下プレス部4aと、上下方向に変位可能な上プレス部4bと、上プレス部4bを上下に変位させる2個のギャードモータ4cとで構成されている。
【0053】
なお、図7(a)は、帯状に束ねられた10本の素線をプレスしないときの下プレス部4aおよび上プレス部4bの正面図であり、図7(b)は、帯状に束ねられた10本の素線の一部をプレスして、帯の厚み方向の各素線の厚みを実質上統一するときのプレス機構4の正面図であり、図7(c)はプレス機構4の側面図である。
【0054】
捲き芯金型5は、プレス機構4を通過してきた、帯状に束ねられた10本の素線を捲き取るための手段であり、図8に示すように、左側板5aと、2分割されたテーパーくさびタイプの金型5bおよび金型5cで構成されるコイル内径金型と、右側板5dと、コイル内径金型で囲われる捲き芯5eと、左側板5aを捲き芯5eに固定するための左側板固定ピン5fと、右側板5dを捲き芯5eに固定するための右側板締めボルト5gとで構成される。
【0055】
コイル内径金型の左面が左側板5aの凹部に、コイル内径金型の右面が右側板5dの凹部にそれぞれ挿入され、左側板固定ピン5fによって捲き芯5eと左側板5aとが固定され、右側板締めボルト5gによって捲き芯5eと右側板5dとが固定されると、各構成部材が捲き芯5eと一体化し、空転することがなくなる。なお、コイル製造時は、捲き芯5eと他の捲き芯金型5の構成部材とは一体化されているものとする。また、金型5bと金型5cとで構成されるコイル内径金型は、四角柱状の金型であるとする。
【0056】
捲き線機ベース6は、収束板3、プレス機構4、および捲き芯金型5が載置された台である。
【0057】
次に、上述したコイル製造装置の動作とともに、本実施の形態1のコイル製造方法を説明する。
【0058】
図3および図4に示すように、先ず、10個のボビン1それぞれから素線を取り出し、各素線を縺れあわすことなく実質上平行な関係を保たせながら回転ローラ2aおよび2bを介して収束板3の台形状の孔3aに通す。そのさい、図6に示すように、断面積が小さいものから順に断面が一列に並び、実質上帯状になるように、10本の素線を台形状の孔3aに通す。
【0059】
次に、帯状に束ねられた10本の素線の一部をプレス機構4でプレスして、帯の厚み方向の各素線の厚みを実質上統一して捲き芯金型5に導き、束ねられた素線の先頭を、図3に示すように、走行方向に対して実質上直角に折り曲げて捲き芯金型5の左側板5aの開口部に固定し(固定機構の図示は省略している)、図4に示すように、捲き芯金型5の捲き芯5eを回転させ、捲き芯金型5で帯状に束ねられた10本の素線を捲き取る。
【0060】
そして、捲き芯5eが最初の位置から実質上90度回転し、その回転によって現れた四角柱状のコイル内径金型の次の側画に位置する、帯状に束ねられた10本の素線については、それら束ねられた素線をプレス機構4でプレスすることなくその側面に位置させ、捲き芯5eを回転させて捲き芯金型5で帯状に束ねられた10本の素線を捲き取る。
【0061】
このように、捲き芯5eが90度回転する毎に、プレス機構4でプレスした素線が含まれる帯状部と、プレスされていない素線のみで構成される帯状部とを交互に、四角柱状のコイル内径金型の側面に位置させるように、捲き芯5eを6回転させて帯状に束ねられた10本の素線を捲き取る。
【0062】
したがって、捲き芯5eの回転速度と、プレス機構4における帯状に束ねられた10本の素線をプレスするタイミングとプレスしないタイミングとを制御して、プレスした素線が含まれる帯状部と、プレスされていない素線のみで構成される帯状部とを交互に、四角柱状のコイル内径金型の側面に位置させるのである。
【0063】
次に、捲き線を終えた後の最終捲き線に対してボンド等でスプリングバック対策を施し、捲き終わりリード線部を確保して素線を切断する。そして、右側板締めボルト5gをゆるめて取り出し、コイル内径金型を捲き芯5eより取り出す。コイル内径金型は、上述したようにテーパくさび型の2個の金型5bおよび金型5cで構成されているので、くさび型の薄い方を押し出すことによって、コイルを容易に取り出すことができる。
【0064】
このようにして製造したコイルが、図1および図2を用いて説明したコイルである。このコイルを、底面が図12のリング鉄芯10内周に沿うように、図16に示すようにプレス整形して、台形状の断面を有するコイル部位同士が隣り合うように、プレス整形したコイルをリング鉄芯10の各ブロック鉄芯11にはめ込むと、隣り合うコイルとの隙間を小さくすることができ、かつ各コイルが、板状のコイル素材が捲き取られたものではなく、帯状に束ねられた10本の素線が捲き取られたものなので、大きなうず電流を発生させないという効果をもたらすことができる。
【0065】
ここで、図16(a)は、コイルを、底面が図12のリング鉄芯10内周に沿うようにプレス整形するためのコイルR整形金型8の構成図であり、そのコイルR整形金型8は、R形状の凹部を有する整形プレス受け金型8aと、R形状の凸部を有する整形プレス上面金型8bとで構成されている。そして、図16(b)に示すように、整形プレス受け金型8aにコイルを配置し、図16(c)に示すように、そのコイルを整形プレス上面金型8bで上面からプレスすると、図16(d)に示されるプレス前のコイルが、図16(e)に示すように、底面がリング鉄芯10内周に沿うように整形される。
【0066】
なお、上述した実施の形態では、帯状に束ねられた10本の素線が捲き取られるさいに位置する、四角柱状のコイル内径金型の各側面に応じて、素線の一部をプレス機構4でプレスしたりプレスしなかったりしたが、それは、図12の各ブロック鉄芯11に上記実施の形態のコイルがはめ込まれたリング鉄芯10の上に、同様のリング鉄芯10を積層をさせるためであり、そのような積層を行わない場合は、いずれの素線をもプレスする必要はない。
【0067】
そのような、いずれの素線もプレスせずに製造されたコイルは、図9のように図示される。図9(a)はいずれの素線もプレスすることなく帯状に束ねられた10本の素線を6捲きして形成されたコイル101の上面図であって、そのコイルをx方向から見たときのコイル全体の側面図が図9(b)であり、y方向から見たときのコイル全体の側面図が図9(c)である。したがって、この場合のコイルでは、どの縦断面も図2(b)に示すような実質上台形状となる。なお、図9(a)、(b)、(c)それぞれは、図1(a)、(b)、(c)それぞれに対応している。
【0068】
また、上述した実施の形態では、いずれの素線断面形状も円形状としたが、素線断面形状は、図10(a)や(b)に示すように、長方形や正方形であってもよい。要するに、素線断面形状は限定されないということである。ところで、素線断面形状が長方形である場合のコイルの台形状部分の一縦断面は図10(c)のようになり、円形状の断面を有する素線で形成されたコイルの縦断面を示す図2(b)に比べて占積率を向上させることができる。
【0069】
また、素線断面形状が正方形である場合のコイルの台形状部分の一縦断面は図10(d)のようになり、図10(c)の場合と同様に、図2(b)に比べて占積率を向上させることができる。なお、図10(b)に示すような、素線断面形状が正方形である素線を帯状に束ねられたものの一部をプレスして帯の厚み方向の素線厚みを実質上統一した場合の、図2(a)に対応する、実質上直方体状のコイル部位の断面は図10(e)のようになる。
【0070】
また、図10(a)や(b)に示すような、長方形や正方形の断面を有する素線は、図11(b)に示すような、断面形状が円形状の素線をプレスするプレス機構7で作製してもよい。また、そのプレス機構7を、図3や図4に示すコイル製造装置に組み込んでもよい。なお、図11(a)は、円形状の断面形状を有する素線をプレスしないときのプレス機構7の下プレス部7aおよび上プレス部7bの正面図である。
【0071】
また、上述した実施の形態では、図7(a)に示すように、プレス機構4の下プレス部4aは、帯状に束ねられた10本の素線の両端を規制しているとしたが、つまり帯の幅を規制しているとしたが、帯の幅を完全に規制しなくてもよい。
【0072】
このように帯の幅を完全に規制しない場合、図7(a)の帯状に束ねられた10本の素線のうちの左端の素線の高さに他の9本の素線の高さを合わせるように、それら9本の素線をプレスすると、図17(a)に示すように、プレス後の帯の幅が、素線をプレスしない場合の帯の幅(図17(b)参照)より長くなる。そうすると、プレスされた素線が束ねられた帯で構成されるコイル部位の高さと、プレスされていない素線が束ねられた帯で構成されるコイル部位の高さとが異なるという問題が発生する。
【0073】
そこで、プレス後の素線の高さ(プレス高さ)を次のようにして決める。先ず、図18に示すように、プレスされていない素線で構成されるコイル部位の一断面に着目し、最内部の帯状の10本の素線の幅を一方の辺とし、所定の径の素線の最外部と最内部との間の長さを他方の辺とする長方形で上記の断面を区切る。
【0074】
そして、長方形内の素線が存在しない部分(空間部A)の面積と、上記の素線断面のうち長方形から飛び出ている素線部分(飛び出し部B)の面積と、各素線間の空間(素線間空間C)の面積とを考慮して、プレスした素線を束ねた帯で構成されるコイル部位の高さと、プレスしていない素線を束ねた帯で構成するコイル部位の高さとが実質上等しくなるように、プレス後の素線の高さ(プレス高さ)を決める。
【0075】
図18では、図17の左から4番目の素線の最外部と最内部との間の長さを短辺とし、最内部の帯状の10本の素線の幅を長辺とする長方形でコイル断面を区切った場合を示している。
【0076】
このように、プレスした素線を束ねた帯で構成されるコイル部位の高さと、プレスしていない素線を束ねた帯で構成されるコイル部位の高さとを実質上等しくするために、図19に示すようなプレス機構20を用いる。
【0077】
そのプレス機構20は、帯状に束ねられた素線の下側と接触する柱状体21と、素線に上側から圧力を加える加圧部22と、柱状体21に設けられ、帯状に束ねられた素線の帯の幅方向における所定の長さ以上の延伸を規制する延伸規制部23a、23bと、柱状体21にはめられ、所定の厚さを有する平板形状の4個のリング24とで構成されている。なお、延伸規制部23a、23bは、柱状体21に固定されている。
【0078】
そして、素線をプレスしない場合は、図19(a)に示すように、加圧部22で束ねられた素線をプレスしないようにする。他方素線をプレスする場合は、図19(b)に示すように、加圧部22で、例えば帯の右側の6本の素線に圧力を加える。そうすると、その6本の素線は、右側が延伸規制部23bで規制されているので、左側に延伸してリング24を左側に押し、それによって帯の左側の3本の素線に圧力が加わる。
【0079】
ところで、リング24が板状体であるので、つまり平面を実質上有しているので、左側に押されると、帯の左側の3本の素線に圧力が十分加わる。その結果、その3本の素線は加圧部22側に延び、全ての素線の高さは実質上等しくなる。
【0080】
そのさい、プレス後に10本の素線を帯状に束ねたときの帯の幅が、素線をプレスしない場合の帯の幅と実質上等しくなるように、リング24の厚さを調整する。そうすると、プレス後の10本の素線の高さが等しくなるとともに、プレス後に10本の素線を帯状に束ねたときの帯の幅が、素線をプレスしない場合の帯の幅と実質上等しくなり、コイルの高さが一様になる。
【0081】
なお、図7に示すプレス機構4の替わりに図19に示すプレス機構20を用いる場合、そのプレス機構20の下流側に図5に示すような収束板3を配置し、リング24によって分離された素線を帯状に束ねる。
【0082】
また、リング24は、例えば鏡面研磨された鋼鉄を用いて形成され、その場合、摩擦抵抗を少なくして素線に圧力を加えることができる。また、リング24の個数は限定されない。
【0083】
また、図20に示すように、上述したプレス機構20とプレス機構7とを併用してもよい。そのさい、プレス機構20とプレス機構7との間と、プレス機構7の下流側とに、またはプレス機構20とプレス機構7との間に、図5に示すような収束板3を配置することが好ましい。なお、図20(a)は、プレス機構20とプレス機構7とを備えたコイル製造装置の平面図であり、図20(b)は、プレス機構20とプレス機構7とを備えたコイル製造装置の側面図である。
【0084】
なお、図7(a)を用いて説明した、帯状に束ねられた10本の素線の両端を規制する場合ではなく、帯の幅を完全に規制しない場合、上述したように、帯状に束ねられた10本の素線のうちの図6の左端の素線の高さに他の9本の素線の高さを合わせるように、それら9本の素線をプレスすると、図17(a)に示すように、プレス後の帯の幅が、素線をプレスしない場合の帯の幅(図17(b)参照)より長くなり、図21に示すように、実質上直方体状のコイル部位の高さ(図21(a)参照)が、実質上台形を断面とする角柱状のコイル部位の高さ(図21(b)参照)より高くなる。
【0085】
このような実質上直方体状のコイル部位の高さと、実質上台形を断面とする角柱状のコイル部位の高さとが異なり、図22に示すように、実質上直方体状のコイル部位の上面と、実質上台形を断面とする角柱状のコイル部位の上面とが実質上同一平面上にあって、実質上直方体状のコイル部位の一部が、実質上台形を断面とする角柱状のコイル部位の下面より下側に突き出ているコイル102も、本発明に属する。
【0086】
図22(a)は、実質上直方体状のコイル部位と、実質上台形を断面とする角柱状のコイル部位との高さが異なるコイル102の上面図であって、そのコイル102をx方向から見たときのコイル全体の側面図が図22(b)であり、y方向から見たときのコイル全体の側面図が図22(c)である。
【0087】
また、上述した実施の形態では、断面積の異なる10本の素線を、断面積が小さいものから順に断面が一列に並び、縺れあうことなく実質上平行な関係を保たせながら帯状にして捲き取ってコイルを製造するとしたが、素線の数は10本に限定されるものではない。また、帯状に束ねられた複数の素線全部の断面積や断面形状を異ならせるものと限定することはなく、一部に実質上同一形状かつ実質上同一断面積を有する素線が並べられていてもよい。要するに、帯状に束ねられた複数の素線の少なくとも一部について断面積が小さいものから順になるように、束ねられた複数の素線それぞれの断面が一列に並び、縺れあうことなく実質上平行な関係が保たれておりさえすればよい。
【0088】
したがって、図6に示すように、断面積が小さいものから順に断面が一列に並ばず、例えば、図23に示すように、断面積および断面形状が実質上等しい素線が4本並び、その隣から断面形状が実質上等しく断面積が順に大きくなるように6本の素線を並べて帯状に束ねてもよい。
【0089】
そして、図23に示すように束ねられた素線を、プレス機構4でプレスせずに捲き芯金型5で捲き取ったコイルも、本発明に属する。そのコイルの縦断面は、図24に示すように、長方形部とその長方形部の一辺を短辺とする実質上台形部とで構成される実質上五角形状の断面となる。さらにいうと、その実質上五角形を断面とする角柱形状のコイル部位は、四角柱部の下方に実質上台形状の断面を有する角柱部が位置する形状となる。
【0090】
そのようなコイルは図25のように図示される。図25(a)はコイル103の上面図であって、そのコイル103をx方向から見たときのコイル全体の側面図が図25(b)であり、y方向から見たときのコイル全体の側面図が図25(c)である。
【0091】
なお、コイルの全ての縦断面が図24に示すような実質上五角形の断面である必要はなく、図1に示すように、実質上四角形状の内径の対向する一組の二辺側に位置するコイル部位の断面が図24に示す実質上五角形の断面であって、他の対向する一組の二辺側に位置するコイル部位の形状が直方体形状であってもよい。また、その場合、実質上五角形の断面を有する角柱形状のコイル部位の高さより、直方体形状のコイル部位の高さの方が高く、角柱形状のコイル部位の上面と、直方体形状のコイル部位の上面とが実質上同一平面上にあって、実質上直方体状のコイル部位の一部が、角柱形状のコイル部位の下面より下側に突き出ていてもよい。
【0092】
また、素線は断面が円形の丸線ではなく、断面が四角形の角線であってもよく、丸線を圧縮して角線としてもよい。そのような角線を用いて縦断面を実質上五角形にした場合のコイル部位の断面は図26のように表される。
【0093】
また、上述した実施の形態では、帯状に束ねられた10本の素線を6捲きしてコイルを製造するとしたが、捲き数は6に限定されるものではない。
【0094】
また、上述した実施の形態では、コイル内径金型の形状は四角柱状であるとしたが、コイル内径金型の形状は六角柱状や八角柱状等の多角形柱状であってもよいし、円柱状であってもよい。つまり、コイル内径形状は四角形に限定されないということである。
【0095】
また、本実施の形態では、収束板3に設けられている孔は、横に長い台形状の孔3aであるとしたが、例えば長方形の孔であってもよい。要するに、収束板3に設けられている孔は、複数の素線の少なくとも一部について、断面積が小さいものから順に断面を一列に並べることができるものでありさえすればよい。
【0096】
また、上述した実施の形態のコイル製造方法の全部または一部のステップの全部または一部の動作をコンピュータにより実行させるためのプログラムおよび/またはデータを担持した媒体であって、コンピュータにより読み取り可能かつ、読みとられた前記プログラムおよび/または前記データが前記コンピュータと協動して前記動作を実行する媒体も本発明に属する。
【0097】
したがって、上述した実施の形態の帯状に束ねられた10本の素線の一部をプレスするタイミングと、捲き芯金型5で帯状に束ねられた素線を捲き取るさいの回転速度を制御する動作をコンピュータにより実行させるためのプログラムおよび/またはデータを記録した記録媒体であって、コンピュータにより読み取り可能であり、読み取られた前記プログラムおよび/または前記データが前記コンピュータと協動して前記動作を実行する記録媒体も本発明に属する。
【0098】
なお、媒体には、ROM等の記録媒体、インターネット等の伝送媒体、光・電波・音波等の伝送媒体が含まれる。担持した媒体には、例えば、プログラムおよび/またはデータを記録した記録媒体や、プログラムおよび/またはデータを伝送する伝送媒体等が含まれる。
【0099】
また、コンピュータにより処理可能とは、例えば、ROMなどの記録媒体の場合であれば、コンピュータにより読み取り可能であることを意味し、伝送媒体の場合であれば、伝送対象となるプログラムおよび/またはデータが伝送の結果として、コンピュータにより取り扱えることを意味する。
【0100】
さらに、上述した実施の形態のコイル製造方法の全部または一部のステップの全部または一部の動作をコンピュータにより実行させるためのプログラムおよび/またはデータである情報集合体であり、コンピュータにより読み取り可能かつ、読みとられた前記プログラムおよび/または前記データが前記コンピュータと協動して前記動作を実行する情報集合体も本発明に属する。
【0101】
情報集合体とは、例えば、プログラムおよび/またはデータ等のソフトウェアを含むものである。
【0102】
なお、上述した媒体および情報集合体におけるデータには、データ構造、データフォーマット、データの種類などが含まれる。
【0103】
また、素線をプレスするさい、素線外面を被覆している絶縁被膜が薄くなるが、絶縁被膜性能がよいものが普及しているので、そのような絶縁被膜性能がよい素線を使用すると、例えば30%程度導体変形してもコイルの使用には問題はない。レヤーショート等の問題が発生する場合には、層間に絶縁ペーパーを挿入することによってコイル性能を得ることができる。
【0104】
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2のコイルの製造装置および製造方法を、図面を参照して説明する。本実施の形態2のコイル製造装置の一部は、実施の形態1において図3および図4を用いて説明したものであって、本実施の形態2のコイル製造装置の残部の構成を図27に示す。本実施の形態2のコイル製造装置は、図3および図4で示される部分と、図27で示される部分とで構成される。なお、図3および図4については、実施の形態1において説明したので説明を省略する。
【0105】
次に、図27に示す本実施の形態2のコイル製造装置の残部について説明する。そのコイル製造装置の残部は、コイル圧縮用ベース板27aと、そのコイル圧縮用ベース板27aに取り付けられたコイル内径金型27bと、直方体部形成加圧板27cおよび27dと、台形部加圧板27eおよび27fと、コイル上面抑制板27gと、上面抑制板締付ボルト27hとで構成される。なお、図27(a)はコイル製造装置の残部の上面を示しており、図27(b)はその側面を示している。
【0106】
コイル圧縮用ベース板27aは、コイル内径金型27bと、直方体部形成加圧板27cおよび27dと、台形部加圧板27eおよび27fとが載置された板であり、コイル内径金型27bは、コイル圧縮用ベース板27aに取り付けられた四角柱状の金型であって、上述した金型5bと金型5cとで構成されるコイル内径金型と同様の金型である。
【0107】
直方体部形成加圧板27cおよび27dは、図27(a)に示すように、四角柱状のコイル内径金型27bの対向する一組の側面の外側に、その側面と実質上平行な位置関係が満たされるように配置された平面部を有する板であって、その側面との間の距離を変えることができるようになっている。そして、コイル内径金型27bに中間製品コイル106が配置された場合、その中間製品コイル106に対して外側から圧力を加え、圧力を加えた部分のコイル形状を実質上直方体形状となるようにプレスすることができる手段である。なお、直方体部形成加圧板27cの構成は図27(c)にも図示してあり、直方体部形成加圧板27dの構成は図27(d)にも図示してある。
【0108】
台形部加圧板27eおよび27fは、図27(a)、(b)に示すように、四角柱状のコイル内径金型27bの対向する他の一組の側面の外側に配置された板であって、図3(e)に示すように、台形状の断面を有している。また、対向するコイル内径金型27bの側面との間の距離を変えることができるようになっている。そして、コイル内径金型27bに中間製品コイル106が配置された場合、その中間製品コイル106に対して外側から圧力を加え、圧力を加えた部分のコイル形状を、実質上台形状の断面を有する実質上角柱形状となるようにプレスすることができる手段である。
【0109】
コイル上面抑制板27gは、図27(f)に示すように、円盤状の板であって、コイル内径金型27bの上部に配置され、そのコイル内径金型27bの周囲に配置された中間製品コイル106の側面に対して外側から圧力が加わったときに、コイルの高さが高くならないように、また、コイルの高さを実質上変えないように、中間製品コイル106の上方への延伸を抑制するための手段である。上面抑制板締付ボルト27hは、コイル上面抑制板27gをコイル内径金型27bに固定するための手段である(図27(g)参照)。
【0110】
次に、上述したコイル製造装置の動作とともに、本実施の形態のコイル製造方法を説明する。
【0111】
図3および図4に示すように、先ず、10個のボビン1それぞれから素線を取り出し、各素線を縺れあわすことなく実質上平行な関係を保たせながら回転ローラ2aおよび2bを介して収束板3の台形状の孔3aに通す。そのさい、図6に示すように、断面積が小さいものから順に断面が一列に並び、実質上帯状になるように、10本の素線を台形状の孔3aに通す。
【0112】
次に、帯状に束ねられた10本の素線をプレス機構4でプレスせずに通過させて捲き芯金型5に導き、束ねられた素線の先頭を、図3に示すように、走行方向に対して実質上直角に折り曲げて捲き芯金型5の左側板5aの開口部に固定し(固定機構の図示は省略している)、図4に示すように、捲き芯金型5の捲き芯5eを回転させ、捲き芯金型5で帯状に束ねられた10本の素線を捲き取る。その捲き取りは、捲き芯5eを6回転させて帯状に束ねられた10本の素線が6層となるように行う。
【0113】
次に、捲き線を終えた後の最終捲き線に対してボンド等でスプリングバック対策を施し、捲き終わりリード線部を確保して素線を切断する。そして、右側板締めボルト5gをゆるめて取り出し、コイル内径金型を捲き芯5eより取り出す。コイル内径金型は、上述したようにテーパくさび型の2個の金型5bおよび金型5cで構成されているので、くさび型の薄い方を押し出すことによって、中間製品としてのコイルを容易に取り出すことができる。
【0114】
このようにして製造した中間製品コイル106は、図9のように図示される。図9(a)は帯状に束ねられた10本の素線を6捲きして形成されたコイルの上面図であって、そのコイルをx方向から見たときのコイル全体の側面図が図9(b)であり、y方向から見たときのコイル全体の側面図が図9(c)である。したがって、この場合のコイルでは、どの縦断面も図2(b)に示すような実質上台形状となる。
【0115】
そして、図27(a)、(b)を用いて説明したコイル内径金型27bの周囲に、図9に示された中間製品コイル106をセットする。図28は、中間製品コイル106がコイル内径金型27bの周囲にセットされた状態を示している。
【0116】
次に、コイル内径金型27bの上部にコイル上面抑制板27gを配置し、コイル内径金型27bとコイル上面抑制板27gとを上面抑制板締付ボルト27hで固定する(図29参照)。なお、コイル圧縮用ベース板27aとコイル上面抑制板27gとの間の距離は、それらの間に、直方体部形成加圧板27c、27d、および台形部加圧板27e、27fが挿入可能な距離になっている。
【0117】
その後、台形部加圧板27e、27fをコイル内径金型27b側に移動させ、中間製品コイル106を挟み込み、台形部加圧板27e、27fで中間製品コイル106を加圧し、その加圧状態を保ったまま直方体部形成加圧板27c、27dをコイル内径金型27b側に移動させ、中間製品コイル106を挟み込む。そして、直方体部形成加圧板27c、27dで中間製品コイル106を加圧し、直方体部形成加圧板27c、27dと対向するコイル部位を実質上直方体形状にする(図29参照)。
【0118】
それとともに、台形部加圧板27e、27fと対向するコイル部位を、実質上台形状の断面を有する角柱形状を保ったまま、その大きさを、中間製品コイル106の、実質上台形状の断面を有する角柱形状を有する部位の大きさよりも小さくする。
【0119】
このように、中間製品コイル106側面に対して外側から加圧することによって、コイル内の空間の大きさが減少し、占積率が向上する。言い換えると、角線より安価な丸線(角線は断面形状が四角形状であり、丸線は断面形状が丸形状であることを意味する)を使用し、コイルの導体占積率を向上させることができるということである。
【0120】
その後、コイルへの加圧を解放し、直方体部形成加圧板27c、27d、および台形部加圧板27e、27fをコイル内径金型27bから外側に後退させ、コイル上面抑制板27gを取り外し、コイルを取り出す。
【0121】
このようにして取り出したコイルは、図1(a)に示すような、内径形状が実質上四角形のコイルであって、その四角形の対向する一組の二辺側に実質上直方体形状のコイル部位が位置し、他方の対向する一組の二辺側に実質上台形を断面とする角柱形状のコイル部位が位置するコイルとなる。なお、図1(a)は、加圧した後にコイル内径金型27bから取り出したコイルの上面図に対応し、そのコイルをx方向から見たときのコイル全体の側面図が図1(b)のようになり、y方向から見たときのコイル全体の側面図が図1(c)のようになる。
【0122】
最後に、取り出したコイルを、底面が図12のリング鉄芯10内周に沿うように、図16に示すようにプレス整形して、台形状の断面を有するコイル部位同士が隣り合うように、プレス整形したコイルをリング鉄芯10の各ブロック鉄芯11にはめ込むと、隣り合うコイルとの隙間を小さくすることができ、かつ各コイルが、板状のコイル素材が捲き取られたものではなく、帯状に束ねられた10本の素線が捲き取られたものなので、大きなうず電流を発生させないという効果をもたらすことができる。
【0123】
なお、上述した実施の形態では、中間製品コイル106をその側面から加圧するさい、コイル内径金型27bの対向する一組の2側面側に位置するコイル部位が実質上直方体形状になるように、また対向する他の一組の2側面側に位置するコイル部位が実質上台形を断面とする角柱形状になるように、中間製品コイル106をその側面から加圧するとしたが、対向する一組の2側面側に位置するコイル部位が実質上台形を断面とする角柱形状になり、かつ対向する他の一組の2側面側に位置するコイル部位も実質上台形を断面とする角柱形状になるように、中間製品コイル106をその側面から加圧してもよい。
【0124】
このように内径形状が実質上四角形となるコイルの四側面全てのコイル部位を、実質上台形を断面とする角柱形状となるように中間製品コイル106を加圧しても、コイル内の占積率が向上するという効果がでてくる。
【0125】
また、コイルの四側面全てのコイル部位を、実質上直方体形状となるように中間製品コイルを加圧するとしてもよく、その場合も占積率が向上する。
【0126】
また、上述した実施の形態では、コイルの四側面のうちの対向する2側面のコイル部位、または四側面全てのコイル部位を、実質上台形を断面とする角柱形状になるように、または実質上直方体形状になるように、中間製品コイルを加圧するとしたが、コイルの四側面のうちの対向する2側面のコイル部位、または四側面全てのコイル部位を、断面が図26に示すような長方形部と台形部とで構成される五角形状となる角柱形状となるように、中間製品コイルをその側面から加圧してもよい。
【0127】
また、上述した実施の形態では、帯状に束ねられた10本の素線をプレス機構4でプレスせずに通過させ、捲き芯金型5で帯状に束ねられた素線を捲き取って中間製品コイルを製造するとしたが、帯状に束ねられた10本の素線の全部または一部をプレス機構4でプレスし、帯の厚み方向の各素線の厚みを実質上統一して捲き芯金型5に導き、それを捲き芯金型5で捲き取り、内径形状が実質上四角形となる中間製品コイルの四側面に位置するコイル部位を、全て実質上直方体形状となるようにして、中間製品コイルを製造してもよい。
【0128】
または、プレス機構4でのプレスするタイミングと、捲き芯金型5での捲き取りのタイミングとを調整し、四側面に位置するコイル部位のうち、対向する一組の2側面側に位置するコイル部位が実質上台形を断面とする角柱形状になり、かつ対向する他の一組の2側面側に位置するコイル部位が実質上直方体形状となるようにして、中間製品コイルを製造してもよい。
【0129】
いずれにしても、その後、コイルの四側面の全部または一部のコイル部位を、実質上台形を断面とする角柱形状となるように、または、図26に示すような長方形状部と台形状とで構成される五角形状を断面とする角柱形状となるように、または、実質上直方体形状になるように、中間製品コイルを加圧する。このようにすると、コイルの導体占積率を向上させることができる。
【0130】
なお、中間製品コイルの四側面に位置するコイル部位を、全て実質上直方体形状となるようにして、中間製品コイルを製造する場合、帯状に束ねられる全素線の太さをあらかじめ実質上統一しておいてもい。その場合、プレス機構4でのプレスは必要なくなる。ただし、プレスしてもよい。
【0131】
また、プレス機構4でのプレスするタイミングと、捲き芯金型5での捲き取りのタイミングとを調整して、内径形状が実質上四角形となるコイルの四側面側に位置するコイル部位のうち、対向する一組の2側面側に位置するコイル部位が実質上台形を断面とする角柱形状になり、かつ対向する他の一組の2側面側に位置するコイル部位が実質上直方体形状となるようにして中間製品コイルを製造する場合、プレス機構4でのプレスによって、プレスしたものの帯の幅の方がプレスせずに10本の素線を並べたときの幅よりも長くなり、図21に示すように、中間製品コイルの実質上直方体形状コイル部位の高さが、実質上台形を断面とする角柱形状のコイル部位の高さよりも高くなる場合がある。なお、図21(a)が実質上直方体形状コイル部位の断面を示し、図21(b)が実質上台形を断面とする角柱形状のコイル部位の断面を示すものとする。
【0132】
そのときの中間製品コイルの上面図は図22(a)のように表され、そのコイルをx方向から見たときのコイル全体の側面図が図22(b)のようになり、y方向から見たときのコイル全体の側面図が図22(c)のようになる。そして、図22(b)に示すように、実質上直方体形状コイル部位と、実質上台形を断面とする角柱形状のコイル部位とのコイルの上面位置を実質上一致させると、実質上直方体形状コイル部位の一部が、実質上台形を断面とする角柱形状のコイル部位の下面より下側に突き出る。
【0133】
このような中間製品コイルについても、その中間製品コイルの四側面の全部または一部のコイル部位を、実質上台形を断面とする角柱形状となるように、または、図26に示すような長方形状部と台形状とで構成される五角形状を断面とする角柱形状となるように、または、実質上直方体形状になるように、中間製品コイルを加圧すると、コイルの導体占積率が向上する。
【0134】
なお、そのさい、実質上直方体形状コイル部位の一部が、実質上台形を断面とする角柱形状のコイル部位の下面より下側に突き出ているので、図27に示したコイル製造装置の残部のコイル圧縮用ベース板27aを、図30に示すように、上記の突き出ている部分に対応する凹部27xが設けられているものに置き換え、突き出ている部分と、突き出ていない部分の双方のコイル部位が安定してコイル圧縮用ベース板27aに配置されるようにするとともに、突き出ている部分のコイル部位の高さに応じて加圧板の高さを変える。なお、図30(a)は凹部27xが設けられているコイル圧縮用ベース板27aを有するコイル加圧部の上面図であり、図30(b)はその側面図であり、図30(c)はコイル加圧部のコイル内径金型27bの周囲に中間製品コイルが配置されたときの側面図である。
【0135】
また、図30に示す凹部27xが設けられているコイル圧縮用ベース板27aを有するコイル加圧部のコイル内径金型27bの周囲に、実質上四角形状の内径の四側面側の全部のコイル部位の高さが実質上等しい中間製品コイルを配置して、その中間製品コイルの各側面の外側から加圧すると、コイル上面抑制板27gによってコイル上面側への延伸が規制されるので、凹部27xが設けられている部分に配置されたコイル部位は凹部27x側に延伸し、加圧後のコイルは、図22を用いて説明した下側に突き出たコイルをその形状を実質上保ったまま小さくしたような形状になる。
【0136】
また、上述した実施の形態では、収束板3の孔3aのなかを10本の素線を帯状に束ねて通過させるさい、図6に示すように、断面積が小さいものから順に断面が一列に並べて収束板3の孔3aを通過させるとしたが、図23に示すように、左側の4本の素線の断面積を実質上等しくし、それより右側の6本の素線を、左側の4本の素線の断面積より大きく、右側に行くにつれて断面積が順に大きくなるようにして、断面を一列に並べて収束板3の孔3aを通過させてもよい。
【0137】
その場合、帯状に束ねられて10本の素線をプレス機構4でプレスせずに捲き芯金型5で巻き取ると、中間製品コイルの縦断面は、図24に示すような、長方形部と台形部とで構成される五角形状を断面となる。
【0138】
そして、その中間製品コイルの四側面の全部または一部のコイル部位を、実質上台形を断面とする角柱形状となるように、または、図26に示すような長方形状部と台形状とで構成される五角形状を断面とする角柱形状となるように、または、実質上直方体形状になるように、中間製品コイルを加圧すると、コイルの導体占積率が向上する。
【0139】
また、上述した実施の形態では、いずれの素線断面形状も円形状としたが、素線断面形状は、長方形や正方形であってもよい。要するに、素線断面形状は限定されないということである。ところで、素線断面形状が長方形である場合のコイルは、円形状の断面を有する素線で形成されたコイルに比べて占積率を向上させることができる。
【0140】
また、上述した実施の形態では、断面積の異なる10本の素線を、断面積が小さいものから順に断面が一列に並び、縺れあうことなく実質上平行な関係を保たせながら帯状にして捲き取って中間製品コイルを製造するとしたが、素線の数は10本に限定されるものではない。また、帯状に束ねられた複数の素線全部の断面積や断面形状を異ならせるものと限定することはなく、一部に実質上同一形状かつ実質上同一断面積を有する素線が並べられていてもよい。
【0141】
また、上述した実施の形態では、帯状に束ねられた10本の素線を6捲きしてコイルを製造するとしたが、捲き数は6に限定されるものではない。
【0142】
また、本実施の形態では、収束板3に設けられている孔は、横に長い台形状の孔3aであるとしたが、長方形の孔であってもよい。または、長方形部と台形部とで構成される横に長い五角形状の孔であってもよい。要するに、収束板3に設けられている孔は、複数の素線の断面を一列に並べることができるものでありさえすればよい。
【0143】
最後に、素線をプレスするさい、素線外面を被覆している絶縁被膜が薄くなるが、絶縁被膜性能がよいものが普及しているので、そのような絶縁被膜性能がよい素線を使用すると、例えば30%程度導体変形してもコイルの使用には問題はない。レヤーショート等の問題が発生する場合には、層間に絶縁ペーパーを挿入することによってコイル性能を得ることができる。
【0144】
(実施の形態3)
次に、本発明の実施の形態3のコイル104を、図31および図32を用いて説明する。図31(a)は本実施の形態3のコイル104の上面図であり、そのコイル104は、断面形状が円形状であって断面積が異なる9本の素線を所定の間隔をおくとともに実質上平行にし、一捲きする毎にその間隔を埋めるために9本の素線を実質上同時に実質上同一方向にずらし、千鳥捲き法で形成された、10層を有するコイルであって、そのコイル104をx方向から見たときのコイル全体の側面図が図31(b)であり、y方向から見たときのコイル全体の側面図が図31(c)である。
【0145】
その図31に示すコイル104の縦断面は、図32に示すように、実質上台形状の断面であって、断面形状がいずれも実質上円形状で同型であるが断面積が異なる、▲1▼から▲9▼の9本の素線で構成された断面となっており、各層において同一の素線を構成する線が2本隣接している。
【0146】
なお、▲1▼から▲9▼の9本の素線の断面積は、数が大きくなるほど大きくなっている。また、本実施の形態3のコイルは上述したように10層を有するコイルであるが、▲9▼の素線に着目してその層を説明すると、図32に示すように、▲9▼の素線の断面に付けられている数「1」と「2」とを含む層が1層目であり、「3」と「4」とを含む層が2層目というようになっている。
【0147】
次に、本実施の形態3のコイル104をさらに説明するために、本実施の形態3のコイルの製造装置および製造方法を、図33から図37を用いて説明する。本実施の形態3のコイルの製造装置は、図3等を用いて説明した本実施の形態1のコイルの製造装置と大部分が共通しており、相違点は、本実施の形態3で用いられる素線の数と、捲き芯金型の形状とであるので、本実施の形態3では、相違する部分を重点的に説明する。
【0148】
先ず素線の数であるが、本実施の形態3では9本(9種類)である。それは、上述した▲1▼から▲9▼の9本の素線であって、後にも述べるが、図5の収束板3の孔3aを通るさいに、図33に示すように、断面積が順に大きくなるように断面が一列に並び、かつ隣り合う素線同士の間に所定の間隔が設けられるように並べられる。なお、本実施の形態3においても各素線は、実施の形態1と同様に絶縁材料で被覆されている。
【0149】
次に、本実施の形態3における捲き芯金型は、図34に示すように、左側板50aと、コイル金型50b、第1くさび50c、第2くさび50dおよび第3くさび50eの四つの構成部で形成されるテーパーくさびタイプのコイル内径金型と、右側板50fと、コイル内径金型で囲われる捲き芯50gと、左側板50aを捲き芯50gに固定するための左側板固定ピン50hと、右側板50fを捲き芯50gに固定するための右側板締めボルト50iとで構成される。
【0150】
コイル内径金型の左面が左側板50aの凹部に、コイル内径金型の右面が右側板50fの凹部にそれぞれ挿入され、左側板固定ピン50hによって捲き芯50gと左側板50aとが固定され、右側板締めボルト50iによって捲き芯50gと右側板50fとが固定されると、各構成部材が捲き芯50gと一体化し、空転することがなくなる。なお、コイル製造時は、捲き芯50gと他の捲き芯金型の構成部材とは一体化されているものとする。また、コイル内径金型は四角柱状の金型であるとする。なお、コイル金型50bは、捲き始めの素線を引っ掛ける引っ掛けピン51を有している。
【0151】
次に、本実施の形態3のコイル製造方法を説明する。
【0152】
先ず、図3および図4を用いて説明した実施の形態1と同様にして、9個のボビン1それぞれから素線を取り出し、各素線を縺れあわすことなく実質上平行な関係を保たせながら収束板3の台形状の孔3aに通す。そのさい、図33に示すように、断面積が順に大きくなるように断面が一列に並び、かつ隣り合う素線同士の間に所定の間隔が設けられるようにして、9本の素線を台形状の孔3aに通す。
【0153】
ここで、隣り合う素線間の間隔について具体例を挙げて説明する。▲9▼の素線と▲8▼の素線との間隔は、その間隔に▲9▼の素線が入り込むことができる間隔であり、▲8▼の素線と▲7▼の素線との間隔は、その間隔に▲8▼の素線が入り込むことができる間隔である。その他の素線間の間隔も同様な間隔であって、隣り合う2素線のうちの断面積が大きい方の素線がその隣り合う2素線の間に入り込むことができる間隔となっている。
【0154】
次に、収束板3を通過してきた9本の素線をプレス機構4でプレスせずに通過させ、図34に示す捲き芯金型に導き、捲き取りを開始する。その捲き取り開始時には、9本の素線の先頭(リード線部)を、図35(a)に示すように、走行方向に対して実質上直角に折り曲げ、その折り曲げたコーナー部を引っ掛けピン51に引っ掛け、リード線部を左側板50aで押さえて引き止めする(引き止め機構の図示は省略している)。なお、図35(a)は、素線捲き始めから4分の1捲きした状態を示している。
【0155】
このように、リード線部を引き止めした後に、捲き芯金型を回転させて素線を捲き取る。ところで、第2くさび50dおよび第3くさび50eには、図35(b)に示すように、素線の径(断面積)に応じた9種類の溝が設けられており、実質上同一の大きさの溝が2つ隣接するようになっている。したがって、溝の数は合計18個存在することになる。なお、その溝の大きさは、右側板50f側から左側板50a側にかけて順に小さくなっている。
【0156】
そして、捲き芯金型を回転させて素線を捲き取るさい、図35(a)に示すように、各素線を対応する溝に入れ、さらに収束板3を通過してきた9本の素線の間隔を実質上保つように捲き線し、一捲きした後に9本の素線を実質上同時に実質上同一の向きにずらして、同一の素線を構成する部分線が2本隣接し、最初の一捲きしたさいに生じた間隔が実質上埋まるように各素線を捲き取る。
【0157】
そのようにして、図32を用いて説明したコイルの1層目を作成する。なお、図32のコイル縦断面において、▲9▼の素線に「1」〜「20」までの数が付けられているが、それはその▲9▼の素線を捲き取ったときの順番を示すものであり、1層目については、「1」の部分を先ず捲き取り、その後「2」の部分を▲8▼の素線と▲9▼の「1」の部分との間に入れるように捲き取ることを示している。
【0158】
同様にして2層目以降の各層についても、一捲き目に9本の素線それぞれの間隔を、収束板3を通過してきた9本の素線の間隔と実質上同一にして各素線を捲き取り、二捲き目に一捲きしたさいに生じた間隔が実質上埋まるように各素線を捲き取る。ただし、図32に示すように、▲9▼の素線の「2」部分の上側に、2層目の一捲き目の▲9▼の素線の「3」部分が位置し、▲9▼の素線の「1」部分の上側に、2層目の二捲き目の▲9▼の素線の「4」部分が位置するように、各素線それぞれについて千鳥捲き法で捲き線する。本実施の形態では、20ターンの千鳥捲きとなっている。
【0159】
このようにして素線を捲き取ると、9本の素線で捲き線された10層を有するコイルを、各層において、同一の素線を構成する部分線を2本隣接させることができる。
【0160】
次に、捲き線を終えた後の最終捲き線に対して、実施の形態1と同様に、ボンド等でスプリングバック対策を施し、捲き終わりリード線部を確保して素線を切断する。その後、右側板締めボルト50iをゆるめて取り出し、コイル内径金型を捲き芯50gより取り出す。
【0161】
そして、第1くさび50cを図34の紙面に対して奥行き方向にスライドして抜き出し、さらにコイル金型50bを右方向にスライドし、捲き始めリード線を引っ掛けピン51から外す。次に、コイル金型50bを左方向にスライドして取り出し、最後に第2くさび50dおよび第3くさび50eを取り出す。これにより、コイルの内径にキズを付けること無く、コイル内径金型よりコイルを取り出すことができる。
【0162】
その後、コイル内径金型より取り出したコイルを、実施の形態1と同様に、図16(a)に示されたコイルR整形金型8により、底面が図12のリング鉄芯10内周に沿うようにプレス整形する。このようにプレス整形したコイルをリング鉄芯10の各ブロック鉄芯11にはめ込むと、隣り合うコイルとの隙間を小さくすることができ、かつ各コイルが、板状のコイル素材が捲き取られたものではなく、10本の素線が捲き取られたものなので、実施の形態1と同様に、大きなうず電流を発生させないというメリットが生じる。
【0163】
なお、9本の素線それぞれの断面が円形であり、またそれら各素線に引っ張りテンションを掛けながら捲き線するので、図32の▲9▼の素線のように、例えば「1」の線の上側に「4」の線が位置し、「2」の素線の上側に「3」の素線が位置し、「1」、「4」、…、「17」、「20」の部分素線それぞれの断面が形成するラインと、「2」、「3」、…、「18」、「19」の部分素線それぞれの断面が形成するラインとが、ともに実質上直線にならない場合がある。
【0164】
つまり、図36に示すように、「3」の素線が、「2」の素線の真上に位置するのではなく、「2」の素線と▲8▼の素線の一番最初に捲き取られた部分とが形成する線間に落ち、その部分で安定して位置し、同様に、「4」の素線が、「1」の素線の真上に位置するのではなく、「1」の素線と「2」の素線とが形成する線間に落ち、その部分で安定して位置することがある。したがって、その場合の縦断面は、図36に示すように、五角形状に近い台形状となる。ただしこの場合も、各層において、同一の素線を構成する部分線が2本隣接しており、本発明に属する。
【0165】
また、上記の各縦断面が五角形状に近い台形状となるコイルの高さ方向および側面方向にプレス整形すると、図37で示される形状のコイル105となる。
【0166】
また、上述した実施の形態では、収束板3を通過してきた9本の素線に対してプレス機構4でプレスせずに通過させるとしたが、実施の形態1と同様に、一部の素線に対してプレスして、プレスした部分の素線の厚みを実質上統一し、図37に示すように、四角柱状のコイル内径の、対向する一組の二側面側に実質上直方体形状のコイル部位が位置し、対向する他の一組の二側面側に千鳥捲き形成された台形状の断面を有する角柱形状のコイル部位が位置するようにしてもよい。図37は、上記実質上直方体形状のコイル部位と、台形状の断面を有する角柱形状のコイル部位とを有するコイル105の上面図である。
【0167】
また、上述した実施の形態では、いずれの素線断面形状も円形状としたが、素線断面形状は、長方形や正方形であってもよい。つまり、素線断面形状は限定されないということである。ところで、素線断面形状が長方形や正方形で形成されたコイルの場合、円形状の断面を有する素線で形成されたコイルの場合より、占積率を向上させることができる。
【0168】
また、上述した実施の形態では、断面積の異なる9本の素線を、断面積が順に大きくなるように断面が一列に並び、かつ隣り合う素線同士の間に所定の間隔が設けられるようにして、縺れあうことなく実質上平行な関係を保たせながら捲き取ってコイルを製造するとしたが、素線の数は9本に限定されるものではない。また、複数の素線全部の断面積や断面形状を異ならせるものと限定することはなく、一部に実質上同一形状かつ実質上同一断面積を有する素線が並べられていてもよいし、全ての素線の断面形状および断面積が実質上同一であってもよい。
【0169】
また、上述した実施の形態では、10層のコイルを製造する場合について説明したが、コイルの層は10に限定されるものではない。また、上述した実施の形態では、各層において、同一の素線を構成する部分線を2本隣接させるとしたが、同一の素線を構成する部分線を3本以上の複数本隣接さてもよい。
【0170】
また、上述した実施の形態では、コイル内径金型の形状は四角柱状であるとしたが、コイル内径金型の形状は六角柱状や八角柱状等の多角形柱状であってもよいし、円柱状であってもよい。要するに、コイル内径形状は四角形に限定されない。
【0171】
また、上述した実施の形態のコイル製造方法の全部または一部のステップの全部または一部の動作をコンピュータにより実行させるためのプログラムおよび/またはデータを担持した媒体であって、コンピュータにより読み取り可能かつ、読みとられた前記プログラムおよび/または前記データが前記コンピュータと協動して前記動作を実行する媒体も本発明に属する。
【0172】
なお、媒体には、ROM等の記録媒体、インターネット等の伝送媒体、光・電波・音波等の伝送媒体が含まれる。担持した媒体には、例えば、プログラムおよび/またはデータを記録した記録媒体や、プログラムおよび/またはデータを伝送する伝送媒体等が含まれる。
【0173】
また、コンピュータにより処理可能とは、例えば、ROMなどの記録媒体の場合であれば、コンピュータにより読み取り可能であることを意味し、伝送媒体の場合であれば、伝送対象となるプログラムおよび/またはデータが伝送の結果として、コンピュータにより取り扱えることを意味する。
【0174】
さらに、上述した実施の形態のコイル製造方法の全部または一部のステップの全部または一部の動作をコンピュータにより実行させるためのプログラムおよび/またはデータである情報集合体であり、コンピュータにより読み取り可能かつ、読みとられた前記プログラムおよび/または前記データが前記コンピュータと協動して前記動作を実行する情報集合体も本発明に属する。
【0175】
情報集合体とは、例えば、プログラムおよび/またはデータ等のソフトウェアを含むものである。
【0176】
なお、上述した媒体および情報集合体におけるデータには、データ構造、データフォーマット、データの種類などが含まれる。
【0177】
【発明の効果】
以上説明したところから明らかなように、本発明は、円弧状に並べられたときに隣り合うコイルとの隙間を小さくすることができ、かつ大きなうず電流を発生させないコイルと、そのコイルの製造方法および製造装置とを提供することができる。
【0178】
また、本発明は、占積率が高いコイルの製造方法および製造装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1のコイルの構成図
【図2】図1のコイルのA−A”断面図とB−B”断面図
【図3】本発明の実施の形態のコイル製造装置の平面図
【図4】本発明の実施の形態のコイル製造装置の側面図
【図5】本発明の実施の形態のコイル製造装置の収束板3の構成図
【図6】本発明の実施の形態1において、帯状に束ねられた10本の素線の構成図
【図7】本発明の実施の形態1のコイル製造装置のプレス機構4の構成図
【図8】本発明の実施の形態1のコイル製造装置の捲き芯金型5の説明図
【図9】本発明の実施の形態1のコイルの構成図
【図10】本発明の実施の形態1のコイル素線断面等の説明図
【図11】本発明の実施の形態1におけるプレス機構7の構成図
【図12】従来のモータ用コイル装置の平面図
【図13】従来の板状のコイル素材の構成図
【図14】従来の円錐台状のコイルの構成図
【図15】図12のモータ用コイル装置を改良した、従来のモータ用コイル装置の平面図
【図16】コイルR整形金型の構成図
【図17】本発明の実施の形態1において、プレスの有無による、帯状に束ねられた10本の素線の幅の長さの相違を説明するための図
【図18】本発明の実施の形態1におけるプレス高さの決定方法の説明図
【図19】本発明の実施の形態1におけるプレス機構20の構成図
【図20】本発明の実施の形態1のコイル製造装置の構成図
【図21】本発明の実施の形態1のコイルの縦断面図
【図22】本発明の実施の形態1のコイルの構成図
【図23】本発明の実施の形態1において、帯状に束ねられた10本の素線の構成図
【図24】本発明の実施の形態1のコイルの縦断面図
【図25】本発明の実施の形態1のコイルの構成図
【図26】本発明の実施の形態1のコイルの縦断面図
【図27】本発明の実施の形態2のコイル製造装置の残部の構成図
【図28】図27のコイル内径金型27bの周囲に中間製品コイルがセットされた状態を示す図
【図29】図27のコイル内径金型27bの周囲に中間製品コイルがセットされた後、コイル内径金型27bの上部にコイル上面抑制板27gが配置された状態を示す図
【図30】本発明の実施の形態2における、凹部27xが設けられているコイル圧縮用ベース板27aを有する加圧部の構成図
【図31】本発明の実施の形態3のコイルの構成図
【図32】本発明の実施の形態3のコイルの縦断面図
【図33】本発明の実施の形態3において、収束板3を通るさいの9本の素線の配列を示す図
【図34】本発明の実施の形態3における捲き芯金型の説明図
【図35】本発明の実施の形態3における捲き芯金型の主要部拡大図
【図36】本発明の実施の形態3のコイルの縦断面図
【図37】本発明の実施の形態3のコイルの上面図
【符号の説明】
1 ボビン
2a、2b 回転ローラ
3 収束板
3a 台形状の孔
4 プレス機構
4a 下プレス部
4b 上プレス部
4c ギャードモータ
5 捲き芯金型
5a 左側板
5b コイル内径金型
5c コイル内径金型
5d 右側板
5e 捲き芯
5f 左側板固定ピン
5g 右側板締めボルト
6 捲き線機ベース
7 プレス機構
7a 下プレス部
7b 上プレス部
7c シリンダー
10 リング鉄芯
11 ブロック鉄芯
12 コイル
13 隙間
14 コイル
15 コイル
100 コイル

Claims (27)

  1. 複数の素線それぞれが縺れあうことなく束ねられたコイルであって、
    前記複数の素線の少なくとも一部の断面積および/または断面形状が異なり、
    前記コイルの少なくとも一部の縦断面が、実質上長方形とその長方形の一辺を短辺とする実質上台形状とが前記長方形の一辺で接するようにして形成された実質上五角形状の断面である
    ことを特徴とする多本線台形状コイル。
  2. 複数の素線それぞれが縺れあうことなく束ねられたコイルであって、
    前記複数の素線の少なくとも一部の断面積および/または断面形状が異なり、
    前記コイルの少なくとも一部の縦断面が、実質上台形状の断面である、または実質上長方形とその長方形の一辺を短辺とする実質上台形状とが前記長方形の一辺で接するようにして形成された実質上五角形状の断面であり、
    前記コイルの内径形状が実質上多角形であり、その多角形を構成する少なくとも一辺側の束ねられた前記複数の素線が構成するコイル部位が実質上直方体形状である
    ことを特徴とする多本線台形状コイル。
  3. 前記コイルの各縦断面を構成する、前記コイルの高さ方向と実質上垂直な方向における前記素線の数が、前記コイルのいずれの高さ位置においても同数であるとともに、
    前記各縦断面を構成する、前記コイルの高さ方向と実質上垂直な方向における前記素線それぞれの断面積および断面形状が、前記コイルのいずれの高さ位置においても実質上同一であって、
    前記実質上台形状または前記実質上五角形状の縦断面を構成する少なくとも一部の前記素線それぞれの前記コイルの高さ方向における断面積が、前記台形状の短辺側から長辺側の順に、または前記実質上五角形状を構成する前記実質上台形状の短辺側から長辺側の順に、大きくなっている
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の多本線台形状コイル。
  4. 前記コイルの内径形状が実質上多角形であり、その多角形を構成する少なくとも一辺側の束ねられた前記複数の素線が構成するコイル部位が実質上直方体形状であることを特徴とする請求項1または3に記載の多本線台形状コイル。
  5. 前記多角形とは四角形を意味し、
    前記多角形を構成する少なくとも一辺側とは前記四角形の対向する一組の二辺側を意味し、
    前記四角形の対向する他の一組の二辺側の束ねられた前記複数の素線が構成するコイル部位が、実質上前記台形状の断面を有する実質上角柱形状である、または実質上前記五角形状の断面を有する実質上角柱形状である
    ことを特徴とする請求項2または4に記載の多本線台形状コイル。
  6. 前記実質上直方体形状のコイル部位の高さが、前記実質上角柱形状のコイル部位の高さより高く、
    前記実質上直方体形状のコイル部位の一部が、前記実質上角柱形状の一縦断面の前記台形状の長辺側に、または前記一縦断面の前記五角形状を構成する台形状の長辺側に、突き出ている
    ことを特徴とする請求項4または5に記載の多本線台形状コイル。
  7. 前記素線それぞれが絶縁材料で被覆されていることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の多本線台形状コイル。
  8. 素線が捲かれている複数個のボビンそれぞれから前記素線を取り出し、
    前記複数の素線それぞれを、縺れあわすことなく、断面が一列に並ぶように実質上帯状に束ね、
    その束ねられた前記複数の素線を、所定の捲き芯金型で捲き取って、請求項1または2に記載の多本線台形状コイルの前記コイルを製造する、コイルの製造方法であって、
    前記複数の素線の少なくとも一部の断面積が異なり、
    前記複数の素線を前記帯状に並べるさい、前記複数の素線の少なくとも一部の断面積が、前記帯の幅方向において前記幅方向の一端側から他端側の順に大きくなるように、前記複数の素線を帯状に並べる
    ことを特徴とするコイルの製造方法。
  9. 素線が捲かれている複数個のボビンそれぞれから前記素線を取り出し、
    前記複数の素線それぞれを、縺れあわすことなく、断面が一列に並ぶように実質上帯状に束ね、
    その束ねられた前記複数の素線を、所定の捲き芯金型で捲き取ってコイルを製造するコイルの製造方法であって、
    前記複数の素線の少なくとも一部の断面積が異なり、
    前記複数の素線を前記帯状に並べるさい、前記複数の素線の少なくとも一部の断面積が、前記帯の幅方向において前記幅方向の一端側から他端側の順に大きくなるように、前記複数の素線を帯状に並べ、
    前記複数の素線を前記帯状に束ねた後であって、その束ねた前記複数の素線を前記捲き芯金型で捲き取る前に、
    前記帯状に束ねた前記複数の素線の少なくとも一部を、前記帯の厚み方向においてプレスし、前記帯の幅方向における前記複数の素線それぞれの前記帯の厚み方向の厚みを実質上統一する
    ことを特徴とするコイルの製造方法。
  10. 前記複数の素線を前記帯状に並べるさい、
    前記帯の幅方向の前記一端側から所定の複数本は、断面積および断面形状が実質上等しい素線が並び、
    その断面積および断面形状が実質上等しい素線が複数本並ぶ部分の隣から前記他端側にかけては、断面積が前記複数本の素線の断面積よりも大きい素線が複数並び、かつ、その複数の素線の少なくとも一部の断面積が、前記断面積が実質上等しい素線が複数本並ぶ部分の隣側から前記他端側の順に大きくなるように、
    前記複数の素線を帯状に並べる
    ことを特徴とする請求項8または9に記載のコイルの製造方法。
  11. 前記複数の素線を前記帯状に束ねた後であって、その束ねた前記複数の素線を前記捲き芯金型で捲き取る前に、
    前記帯状に束ねた前記複数の素線の少なくとも一部を、前記帯の厚み方向においてプレスし、前記帯の幅方向における前記複数の素線それぞれの前記帯の厚み方向の厚みを実質上統一する
    ことを特徴とする請求項8または10に記載のコイルの製造方法。
  12. 前記プレスを行うさい、そのプレスを行った後に前記複数の素線を前記帯状に束ねたときのその帯の幅の長さが、前記プレスを行わない場合に前記複数の素線を前記帯状に束ねたときのその帯の幅の長さと実質上等しくなるように、前記プレスを行うことを特徴とする請求項9または11に記載のコイルの製造方法。
  13. 前記捲き芯金型が実質上多角柱であり、その多角柱を構成する少なくとも一側面に、前記少なくとも一部が前記プレスされた、前記帯状に束ねられた前記複数の素線が位置するように、前記プレスおよび前記捲き取りを行うことを特徴とする請求項11または12に記載のコイルの製造方法。
  14. 前記多角柱とは四角柱を意味し、前記多角柱を構成する少なくとも一側面とは前記四角柱の対向する一組の二側面を意味し、
    前記四角柱の対向する他の一組の二側面には、前記プレスがされていない、前記帯状に束ねられた前記複数の素線が位置するように、前記プレスおよび前記捲き取りを行う
    ことを特徴とする請求項13に記載のコイルの製造方法。
  15. 前記素線それぞれが絶縁材料で被覆されていることを特徴とする請求項8から14のいずれかに記載のコイルの製造方法。
  16. 素線が捲かれている複数個のボビンそれぞれからの複数の前記素線それぞれを、縺れあわすことなく、断面が一列に並ぶように実質上帯状に束ねるための孔が設けられている収束手段と、
    前記収束手段によって束ねられた前記複数の素線を捲き取るための捲き芯金型とを備え、
    前記複数の素線の少なくとも一部の断面積が異なり、
    前記複数の素線を前記収束手段の前記孔を通過させるさい、前記孔の長手方向における前記複数の素線の少なくとも一部の断面積が、前記長手方向の一端側から他端側の順に大きくなるようにして、前記複数の素線を通過させる
    ことを特徴とするコイルの製造装置。
  17. 前記収束手段と前記捲き芯金型との間に配置され、前記帯状に束ねられた前記複数の素線の少なくとも一部を、前記帯の厚み方向においてプレスし、前記帯の幅方向における前記複数の素線それぞれの前記帯の厚み方向の厚みを実質上統一するプレス手段をさらに備えたことを特徴とする請求項16に記載のコイルの製造装置。
  18. 前記プレス手段が、前記帯状に束ねられた前記複数の素線の下側と接触する柱状体と、前記複数の素線の少なくとも一部に上側から圧力を加える加圧部と、前記帯の幅の両側に位置し、前記帯状に束ねられた前記複数の素線に前記圧力が加えられたときに、前記帯の幅方向における前記複数の素線の延伸を規制する延伸規制部と、前記柱状体にはめ込まれ、所定の厚さを有する平板形状の一つまたは複数のリングとで構成されていることを特徴とする請求項17に記載のコイルの製造装置。
  19. 請求項8から15のいずれかに記載のコイルの製造方法の全部または一部のステップの全部または一部の動作をコンピュータにより実行させるためのプログラムおよび/またはデータを担持した媒体であって、コンピュータにより処理可能なことを特徴とする媒体。
  20. 素線が捲かれている複数個のボビンそれぞれから前記素線を取り出し、
    前記複数の素線それぞれを、縺れあわすことなく、断面が一列に並ぶように実質上帯状に束ね、
    その束ねた前記複数の素線を、四角柱状の捲き芯金型で捲き取り、
    その捲き取った素線に対して、前記四角柱状の捲き芯金型の少なくとも対向する一組の側面の両外側からプレスしてコイルを製造する
    ことを特徴とするコイルの製造方法。
  21. 前記複数の素線の少なくとも一部の断面積が異なり、
    前記複数の素線を前記帯状に並べるさい、前記複数の素線の少なくとも一部の断面積が、前記帯の幅方向において前記幅方向の一端側から他端側の順に大きくなるように、前記複数の素線を帯状に並べ、前記捲き芯金型で捲き取った後のコイル形状の各縦断面を、(1)実質上台形状とし、または(2)実質上長方形とその長方形の一辺を短辺とする実質上台形状とが前記長方形の一辺で接するようにして形成された実質上五角形状とし、
    前記プレスをするさい、前記プレスされる側の前記捲き芯金型で捲き取った素線で構成されるコイル部位が、(A)実質上直方体形状となるように、または(B)実質上台形状の断面を有する実質上角柱形状となるように、または(C)実質上長方形とその長方形の一辺を短辺とする実質上台形状とが前記長方形の一辺で接するようにして形成された実質上五角形状の断面を有する実質上角柱形状となるように、プレスする
    ことを特徴とする請求項20に記載のコイルの製造方法。
  22. 前記捲き芯金型で捲き取る前における、前記複数の素線の断面積および断面形状が実質上等しく、前記捲き芯金型で捲き取った後のコイル形状の各縦断面を実質上長方形とし、
    前記プレスをするさい、前記プレスされる側の前記捲き芯金型で捲き取った素線で構成されるコイル部位が、(A)実質上直方体形状となるように、または(B)実質上台形状の断面を有する実質上角柱形状となるように、または(C)実質上長方形とその長方形の一辺を短辺とする実質上台形状とが前記長方形の一辺で接するようにして形成された実質上五角形状の断面を有する実質上角柱形状となるように、プレスする
    ことを特徴とする請求項21に記載のコイルの製造方法。
  23. 素線が捲かれている複数個のボビンそれぞれからの複数の前記素線それぞれを、縺れあわすことなく、断面が一列に並ぶように実質上帯状に束ねるための孔が設けられている収束手段と、
    前記収束手段によって束ねられた前記複数の素線を捲き取るための四角柱状の捲き芯金型と、
    前記捲き芯金型で捲き取られた素線に対して、前記四角柱状の捲き芯金型の少なくとも対向する一組の側面の両外側からプレスするプレス手段とを備えた
    ことを特徴とするコイルの製造装置。
  24. 前記複数の素線の少なくとも一部の断面積が異なり、
    前記収束手段によって前記複数の素線が前記帯状に並べられるさい、前記複数の素線の少なくとも一部の断面積が、前記帯の幅方向において前記幅方向の一端側から他端側の順に大きくなるように、前記複数の素線が帯状に並べられ、
    前記プレス手段が、前記プレスされる側の、前記捲き芯金型で捲き取られた素線で構成されるコイル部位が、(A)実質上直方体形状となるように、または(B)実質上台形状の断面を有する実質上角柱形状となるように、または(C)実質上長方形とその長方形の一辺を短辺とする実質上台形状とが前記長方形の一辺で接するようにして形成された実質上五角形状の断面を有する実質上角柱形状となるように、プレスすることができる手段である
    ことを特徴とする請求項23に記載のコイルの製造装置。
  25. 前記捲き芯金型で捲き取られる前における、前記複数の素線の断面積および断面形状が実質上等しく、
    前記プレス手段が、前記プレスされる側の、前記捲き芯金型で捲き取られた素線で構成されるコイル部位が、(A)実質上直方体形状となるように、または(B)実質上台形状の断面を有する実質上角柱形状となるように、または(C)実質上長方形とその長方形の一辺を短辺とする実質上台形状とが前記長方形の一辺で接するようにして形成された実質上五角形状の断面を有する実質上角柱形状となるように、プレスすることができる手段である
    ことを特徴とする請求項23に記載のコイルの製造装置。
  26. 素線が捲かれている複数N個のボビンそれぞれからの複数N本の前記素線それぞれを、縺れあわすことなく、所定の間隔をおいて断面を一列に並ばせるための所定の孔が設けられている素線整列手段と、
    前記素線整列手段によって、前記所定の間隔をおいて断面が一列に並べられた前記複数N本の素線を捲き取るための捲き芯金型とを備え、
    前記複数N本の素線が捲き取られるさい、その素線が捲き取られる各層において、同一の前記素線を構成する部分線が複数L本隣接することができるように、前記各素線が前記捲き芯金型で一捲きされる毎に、前記複数M本の素線それぞれが実質上同時に実質上同一の向きにずらされる
    ことを特徴とするコイルの製造装置。
  27. 請求項20に記載のコイルの製造方法の全部または一部のステップの全部または一部の動作をコンピュータにより実行させるためのプログラムおよび/またはデータを担持した媒体であって、コンピュータにより処理可能なことを特徴とする媒体。
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