JP3614800B2 - 多重化環境下における情報システムの業務起動判別装置、ならびに業務処理時間の予測方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、多重化環境下における情報システムの業務起動判別装置、ならびに業務処理時間の予測方法、および同方法がプログラムされた業務処理時間予測プログラム、同プログラムが記録された記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、日単位で各業務の開始時間がスケジューラと呼ばれる運用方法によって明確に定められている情報システムにおいては、前の業務が業務開始時間までに終了しない場合、後続の業務が全て後倒しになるだけではなく、その結果バックアップや他システムとの情報交換等の重要な業務が実行できなかったりすることがある。最悪の場合、システム停止等の重大なトラブルを引き起こす恐れがあるため、特に、閉塞システムにおいては各業務の終了時間の厳守が最重要設計事項となり、仕様として厳密に要求されることになる。
従来、多重化環境下における情報システムの業務処理時間の見積もりおよび評価は、業務全体を処理終了時間の見積もりに用いる最小単位とし、予閉塞時間の設定は、最大可能多重時における最大処理時間の実測値に基づく固定値を用いていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このような見積もりおよび評価では、多重化による業務処理時間の延伸を忠実に予測することは困難であり、その見積もり結果と実測値との間の誤差は大きいと考えられる。また、予閉塞時間が固定値であったため、その前後のシステム資源の利用に疎密が発生し、資源の有効利用がなされていなかった。
【0004】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、業務を構成する処理単位毎に多重度による影響度の差異を反映させることによって業務の終了時間の動的かつ正確な予想を可能とした、多重化環境下における情報システムの業務起動判別装置、ならびに業務処理時間の予測方法、および同方法がプログラムされた業務処理時間予測プログラム、同プログラムが記録された記録媒体を提供することを目的とする。
また、同方法を情報システムに実装することによって、要件の終了規定時間までに全ての起動済み業務を終了させ、このことにより、上述した終了時間が厳密に要求される閉塞システムに適用した場合、システム停止等の重大なトラブルを回避できるだけでなく、業務の予閉塞処理の最適化を実現し、システム資源の有効利用がはかれる、多重化環境下における情報システムの業務起動判別装置、ならびに業務処理時間の予測方法、および同方法がプログラムされた業務処理時間予測プログラム、同プログラムが記録された記録媒体を提供することも目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記した課題を解決するために本発明は、新規投入業務を含む既存業務を処理単位毎に細分し、前記処理単位毎に処理時間を見積もり、その合計を業務の全体処理時間として予測する多重化環境下における情報システムの業務起動判別装置であって、前記新規投入業務の各処理単位に対して、業務処理時間管理テーブルから、その処理開始時間、開始時点の多重度情報を取得し、既存業務との重なりを考慮したうえで、重み係数テーブルを参照して処理時間の算定に反映させ、処理時間および終了時間を前記業務処理時間管理テーブルに書き込む第1の演算手段と、新規業務の投入を受けることで多重度が変化する既存業務に対して、前記業務処理時間管理テーブルから多重度情報を取得し、新規業務との重なりを考慮したうえで前記重み係数テーブルを参照して新たな処理時間を算定し、その処理時間および終了時間を前記業務処理時間管理テーブルに書き込む第2の演算手段と、前記第1と第2の演算手段による演算を時系列に繰り返すことで、新規投入業務及び既存業務に対する多重度の変化を動的に反映させ、その計算結果を業務処理時間管理テーブルに書き込む制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【0006】
また、本発明の多重化環境下における情報システムの業務起動判別装置において、前記業務処理時間管理テーブルから既存業務および新規投入業務の終了時間を取得し、そのうち最終終了時間を終了要件の規定時間と比較し、前記新規投入業務を起動するか否かを判断する業務起動判定処理手段を更に備えたことを特徴とする。
【0007】
また、本発明の多重化環境下における情報システムの業務起動判別装置において、前記重み係数テーブルは、同一業務あるいは複数種別の業務が混在する中で多重走行試験を行い、それぞれ異なる多重度時に前記処理単位毎の起動時間、終了時間を測定して走行時間を算定し、業務種別、処理単位種別、多重度の処理時間に対する相関関係を解析することで重み係数として設定登録される第1の重み係数テーブルと、業務量と処理単位、処理時間に対する相関関係を測定して解析することで重み係数として設定登録される第2の重み係数テーブルと、を備えたことを特徴とする。
【0008】
上記した課題を解決するために本発明は、新規投入業務を含む既存業務を処理単位毎に細分し、前記処理単位毎に処理時間を見積もり、その合計を業務の全体処理時間として予測する多重化環境下における情報システムの業務起動判別装置であって、前記新規投入業務を含む業務処理要求をトランザクションとして受信し、蓄積する業務キューイング手段と、前記キューイングされた業務の中で次に起動される業務の種別を識別し、業務情報テーブルと照合することで管理対象業務であるか否かの判断を行う管理対象業務選別処理手段と、新規投入業務を含む既存業務に対し、それぞれの処理単位毎、重み係数テーブルを参照することによって多重度の変化を動的に反映させ、業務、処理単位、多重度毎の処理時間を算出したうえでその合計を全体処理時間として予測する処理時間予測処理手段と、前記処理時間の予測結果をもとに前記新規投入業務を投入するか否かを判定する業務起動判別処理手段と、前記業務起動判別処理手段により起動すると判別された新規投入業務を起動する業務起動処理手段と、を備えたことを特徴とする。
【0009】
上記構成により、一つの業務に関し、特性(多重度の変化によって処理時間に対する影響の度合いが他の部分と異なる性質)を持つ個々の処理単位に細分化し、それを最小単位として処理時間予測処理手段によって処理時間を見積もり、その合計を業務の全体処理時間とするものである。
処理単位の処理終了時間の見積もりは多重度の変化に反映されるために、一つの処理単位の中でも多重度毎処理時間に対して重みを加味(重み係数テーブル)して予測する方法をとった。また、新規業務を投入した際に発生する多重度の変化の影響を、新規業務に限らず既存業務にも反映させて処理時間を算定し、システム内業務全体の終了時間は、既存業務を含む新規投入業務のうち最終終了時間を基準とし、判断している。
なお、重み係数テーブルに設定登録される係数は、同一業務あるいは複数種別の業務が混在する中で多重走行試験を行い、それぞれ異なる多重度時に前記処理単位毎の起動時間、終了時間を測定して走行時間を算定し、業務種別、処理単位種別、多重度の処理時間に対する相関関係を解析することによって得られるものとする。
このことにより、多重走行環境下の情報システムにおいて、システム内既存業務および新規投入業務の双方に対し、動的に変化する多重度をリアルタイムに反映させることができ、多重化による処理時間延伸の影響を加味した処理時間をより正確に予測できる。
【0010】
なお、「処理単位」とは、業務を構成する概念的な処理の単位であり、物理的にはプロシージャーやモジュール、あるいはそれらの集合体を示す。例えば、DB更新業務があった場合、DB更新業務には単純なテーブル更新処理だけではなく、更新に必要な事前のチェックや、情報の取得、事後のファィル化や差分DBの作成等を含む場合があり、これらの機能を構成する各処理をいう。また、「重み」とは、処理時間に関わる各要因、ここでは、業務、処理単位、業務量、多重度が処理時間に対してどの程度影響するかを定量的に記述するための概念である。具体的には各要因の一定量の増加に対する処理時間の変化を近似的に後述する数式により表現したものである。
【0011】
上記した課題を解決するために本発明は、新規投入業務を含む既存業務を処理単位毎に細分し、前記処理単位毎に処理時間を見積もり、その合計を業務の全体処理時間として予測する多重化環境下における情報システムの業務処理時間予測方法であって、前記処理単位毎の処理時間の見積もりは、一つの処理単位の中でも多重度毎の処理時間に重みを加味することによって多重度の変化を動的に反映させ、新規業務を投入した際に発生する多重度の変化に関して新規業務を含む既存業務にも反映させることによってそれぞれ処理時間を算定し、前記業務全体の処理時間は、新規投入業務を含む既存業務における全ての走行業務のうち最終終了時間を基準として判断すること、を特徴とする。
【0012】
上記した課題を解決するため本発明は、新規投入業務を含む既存業務を処理単位毎に細分し、前記処理単位毎に処理時間を見積もり、その合計を業務の全体処理時間として予測する多重化環境下における情報システムの業務起動判別装置に用いられる業務処理時間予測プログラムであって、前記業務処理時間予測プログラムは、前記新規投入業務の各処理単位に対して、業務処理時間管理テーブルから、その処理開始時間、開始時点の多重度情報を取得し、既存業務との重なりを考慮したうえで、重み係数テーブルを参照して処理時間の算定に反映し、処理時間および終了時間を前記業務処理時間管理テーブルに書き込む第1のステップと、新規業務の投入を受けることで多重度が変化する既存業務に対して、前記業務処理時間管理テーブルから多重度情報を取得し、新規業務との重なりを考慮したうえで重み係数テーブルを参照して新たな処理時間を算出し、その処理時間および終了時間を前記業務処理時間管理テーブルに書き込む第2のステップと、前記第1のステップと第2のステップを時系列に繰り返すことで、新規投入業務及び既存業務に対する多重度の変化を動的に反映し、その計算結果を業務処理時間管理テーブルに書き込む第3のステップとを備え、前記第1〜第3のステップをコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0013】
また、本発明の業務処理時間予測プログラムにおいて、前記業務処理時間管理テーブルから既存業務および新規投入業務の終了時間を取得し、そのうち最終終了時間を終了要件の規定時間と比較し、前記新規投入業務を起動するか否かを判断する第4のステップを更に備え、前記第1〜第4のステップをコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0014】
また、本発明の業務処理時間予測プログラムにおいて、前記第1のステップは、前記業務処理時間管理テーブルの処理の開始、終了時間から計算の対象となる処理単位の多重度情報を取得するステップと、計算の対象となっている処理単位を多重度の異なるパートに分割し、分割したパート毎に第1の重み係数テーブルを参照することによって得られる重み係数と多重時間とにより処理時間を計算するステップと、前記計算した結果に基づき前記業務処理時間管理テーブルを更新するステップと、を備え、前記各ステップをコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0015】
また、本発明の業務処理時間予測プログラムにおいて、前記第2のステップは、前記業務処理時間管理テーブルの処理の開始、終了時間から計算の対象となる処理単位の多重度情報を取得するステップと、計算の対象となっている処理単位を多重度の異なるパートに分割し、分割したパート毎に第1の重み係数テーブルを参照することによって得られる重み係数と多重時間とにより処理時間を再計算するステップと、前記計算した結果に基づき前記業務処理時間管理テーブルを更新するステップと、を備え、前記各ステップをコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0016】
また、本発明の業務処理時間予測プログラムにおいて、前記第3のステップは、 前記処理単位毎、第2の重み係数テーブルを参照することによって業務量に従う単独走行時の処理時間を仮計算し、業務処理時間管理テーブルを更新するステップと、計算対象となっている処理単位の終了時間を既存業務全体の処理時間と比較して処理単位の計算順序を判断するステップと、前記計算順序に従い、新規業務処理単位毎、もしくは既存業務処理単位毎の処理時間の計算を行なうことを指示し、更新された前記業務処理時間管理テーブルを参照し、その処理の開始、終了時刻から別の重なりのある既存業務があるか否かを判定し、前記既存業務が無くなる迄前記各ステップの処理を繰り返すステップと、業務情報テーブルを検索して後続の計算すべき処理単位があるか否かを判定し、後続する処理単位が無いと判断されるまで前記各ステップの処理を繰り返すステップと、を備え、前記各ステップをコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0017】
上記した課題を解決するために本発明は、新規投入業務を含む既存業務を処理単位毎に細分し、前記処理単位毎に処理時間を見積もり、その合計を業務の全体処理時間として予測する多重化環境下における情報システムの業務起動判別装置に用いられる業務処理時間予測プログラムであって、前記業務処理時間予測プログラムは、前記新規投入業務を含む業務処理要求をトランザクションとして受信し、蓄積するステップと、前記キューイングされた業務の中で次に起動される業務の種別を識別し、業務情報テーブルと照合することで管理対象業務であるか否かの判断を行うステップと、新規投入業務を含む既存業務に対し、それぞれの処理単位毎、重み係数テーブルを参照することによって多重度の変化を動的に反映させ、業務、処理単位、多重度毎の処理時間を算出したうえでその合計を全体処理時間として予測するステップと、前記処理時間の予測結果をもとに前記新規投入業務を投入するか否かを判定するステップと、業務起動判別処理手段により起動すると判別された新規投入業務を起動するステップと、を備え、前記各ステップをコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0018】
上記した課題を解決するために本発明は、新規投入業務を含む既存業務を処理単位毎に細分し、前記処理単位毎に処理時間を見積もり、その合計を業務の全体処理時間として予測する多重化環境下における情報システムの業務起動判別装置に用いられる業務処理時間予測プログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、前記業務処理時間予測プログラムは、前記新規投入業務の各処理単位に対して、業務処理時間管理テーブルから、その処理開始時間、開始時点の多重度情報を取得し、既存業務との重なりを考慮したうえで、重み係数テーブルを参照して処理時間の算定に反映し、処理時間および終了時間を前記業務処理時間管理テーブルに書き込む第1のステップと、新規業務の投入を受けることで多重度が変化する既存業務に対して、前記業務処理時間管理テーブルから多重度情報を取得し、新規業務との重なりを考慮したうえで重み係数テーブルを参照して新たな処理時間を算出し、その処理時間および終了時間を前記業務処理時間管理テーブルに書き込む第2のステップと、前記第1のステップと第2のステップを時系列に繰り返すことで、新規投入業務及び既存業務に対する多重度の変化を動的に反映し、その計算結果を業務処理時間管理テーブルに書き込む第3のステップとを備え、前記第1〜第3のステップをコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0019】
上記した課題を解決するために本発明は、新規投入業務を含む既存業務を処理単位毎に細分し、前記処理単位毎に処理時間を見積もり、その合計を業務の全体処理時間として予測する多重化環境下における情報システムの業務起動判別装置に用いられる業務処理時間予測プログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、前記業務処理時間予測プログラムは、前記新規投入業務を含む業務処理要求をトランザクションとして受信し、蓄積するステップと、前記キューイングされた業務の中で次に起動される業務の種別を識別し、業務情報テーブルと照合することで管理対象業務であるか否かの判断を行うステップと、
新規投入業務を含む既存業務に対し、それぞれの処理単位毎、重み係数テーブルを参照することによって多重度の変化を動的に反映させ、業務、処理単位、多重度毎の処理時間を算出したうえでその合計を全体処理時間として予測するステップと、前記処理時間の予測結果をもとに前記新規投入業務を投入するか否かを判定するステップと、業務起動判別処理手段により起動すると判別された新規投入業務を起動するステップと、を備え、前記第1〜第3のステップをコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の多重化環境下における情報システムの業務起動判別装置の内部構成を機能展開して示したブロック図である。
ここに示される各ブロックは、具体的には、CPU、メモリを含む周辺LSIで構成され、CPUがメモリに記録されたプログラムを逐次読み出し実行することによって各ブロックが持つ機能を実現する。
業務起動判別装置1は、業務キューイング部11、管理対象業務選別処理部12、処理時間予測処理部13、業務起動判別処理部14、業務起動処理部15、データベース(DB)16で構成されるサーバであり、図示せぬクライアントとはネットワーク2を介して接続される。
【0021】
業務キューイング部11は、新規投入業務を含む業務処理要求をトランザクションとして受信し、蓄積する機能を持つ。管理対象業務選別処理部12は、業務キューイング部11にキューイングされた業務の中で次に起動される業務の種別を識別し、後述する業務情報テーブル161と照合することで管理対象業務であるか否かの判断を行う機能を持つ。ここでは、処理時間に影響を与えないイリーガルなコマンドを除外する。
【0022】
処理時間予測処理部13は、新規投入業務を含む既存業務に対し、それぞれの処理単位毎、後述する重み係数テーブル162を参照することによって多重度の変化を動的に反映させ、業務、処理単位、多重度毎の処理時間を算出したうえでその合計を全体処理時間として予測する機能を持つ。
処理時間予測処理部13の内部構成を図2に示す。処理時間予測処理部13は、第1演算部131、第2演算部132、制御部133で構成される。上記した第1演算部131、第2演算部132、制御部133共、CPU、メモリを含む周辺LSIで構成され、CPUがメモリに記録されたプログラムを逐次読み出し実行することによって各ブロックが持つ機能を実現するものとする。
【0023】
第1演算部131は、新規投入業務の各処理単位に対して、後述する業務処理時間管理テーブル163から、その処理開始時間、開始時点の多重度情報を取得し、既存業務との重なりを考慮したうえで、重み係数テーブル162Bを参照して処理時間の算定に反映させ、処理時間および終了時間を業務処理時間管理テーブル163に書き込む機能を持つ。第2演算部132は、新規業務の投入を受けることで多重度が変化する既存業務に対して、業務処理時間管理テーブル163から多重度情報を取得し、新規業務との重なりを考慮したうえで重み係数テーブル162Bを参照して新たな処理時間を算定し、その処理時間および終了時間を業務処理時間管理テーブル163に書き込む機能を持つ。
制御部133は、これら第1、第2演算部131、132による演算を時系列に繰り返すことを制御することで、新規投入業務及び既存業務に対する多重度の変化を動的に反映させ、その計算結果を業務処理時間管理テーブル163に書き込む機能を持つ。
【0024】
業務起動判別処理部14は、処理時間の予測結果をもとに新規投入業務を投入するか否かを判定する機能を持つ。具体的には、業務処理時間管理テーブル163から既存業務および新規投入業務の終了時間を取得し、そのうち最終終了時間を終了要件の規定時間と比較し、新規投入業務を起動するか否かを判断する。
業務起動処理部15は、業務起動判別処理部14により起動すると判別された新規投入業務を起動する機能を持つ。
【0025】
なお、DB16は、各種データテーブルから成り、ここでは、業務情報テーブル162、重み係数テーブル162、業務処理時間管理テーブル163、残業務管理テーブル164が割り付けられる。それぞれのデータ構造は、図3にそれぞれ、(a)〜(e)として示されている。
(a)に示す業務情報テーブル161は、業務ID毎に細分化される処理IDをエントリとして持つ。重み係数テーブル162は、(b)と(c)に示す2種類存在し、一つ(b)には、業務ID毎に細分される処理ID毎の業務量関数が設定登録され、他の一つ(c)には、多重度毎処理時間の算定に反映させる多重度重み係数が設定登録される。以降、便宜上前者を業務量重み係数テーブル162A、後者を多重度重み係数テーブル162Bと称する。多重度重み係数テーブル162Bは、2多重のケースのみ例示されており、従ってここではマトリクス構造になっている。
【0026】
業務量重み付けテーブル162Aは、業務量と処理単位、処理時間に対する相関関係を測定して解析することで重み係数として設定登録され、多重度重み付けテーブル162Bは、同一業務あるいは複数種別の業務が混在する中で多重走行試験を行い、それぞれ異なる多重度時に前記処理単位毎の起動時間、終了時間を測定して走行時間を算定し、業務種別、処理単位種別、多重度の処理時間に対する相関関係を解析することで重み係数として設定登録されるものとする。
(d)に示す業務処理時間管理テーブル163は、業務ID、処理ID、多重度、開始時刻、終了時刻、処理時間、単独走行処理時間をエントリ項目として持ち、処理時間予測処理部13、業務起動判別処理部14により参照され、更新される。
また、(e)に示す残業務管理テーブル164には、オンラインリアルタイム、バッチを含むトランザクションのトランザクションIDと業務IDとが対で設定登録される。
【0027】
図4は、本発明の多重環境下における情報システムの業務処理時間予測方法を実現する手順をフローチャートで表現した図である。また、図5から図13は、図4に示すフローチャートの各ステップに対応し、ステップ毎、その動作手順の詳細を説明するために引用した動作概念図である。図5から図13中、図2、図3と同一番号が付されたブロックは、図2、図3のそれと同じとする。
以下、図4から図13を参照しながら図1から図3に示す本発明実施形態の動作について詳細に説明する。
【0028】
まず、業務起動判別装置1は、システムに到着した業務を新規投入業務として業務キューイング部11に蓄積する。ここでは、図5に示すように、12:00に業務A(DB更新業務)がキューイングされ、その業務量は200レコードあるものとする。また、業務Aは、A1〜A3の処理単位を有するものとし、上位既存業務として処理単位B1〜B3を持つ業務Bが存在していたものとする。
管理対象業務選別処理部12は、図6に示すように、業務IDをキーに業務情報テーブル161を検索することにより、キューイングされた業務の業務IDが業務情報テーブル161に存在するか否かでキューイングされた業務が本発明処理による管理対象であるかを判別する(ステップS31)。すなわち、ここで処理時間に影響を与えないイレギュラーなコマンドによる処理時間の監視を省いている。ここで管理対象であると判断された場合、ステップS32の「処理単位情報取得」処理に進み、管理対象でない場合はステップS42の「業務起動」処理に進む。
【0029】
ステップS32では、図7に示されるように、新規投入業務の業務IDをキーに業務情報テーブル161から当該業務を構成する処理単位の個数情報を取得する。そして、業務処理時間管理テーブル163に新規業務の計算対象となる処理単位IDをセットし、処理の開始時間と共に新規レコードとして登録する。
次に、計算対象となる処理単位(A1)に対してステップS33の「上位既存業務判定」処理を行う。すなわち、図8に示すように、業務量重み係数テーブル162Aから業務量関数を取得して業務量Vを代入することで単独走行した場合の処理時間を仮計算する。そして、業務処理時間管理テーブル163を参照して上位となる処理があるか否かを、先に仮計算した処理の開始、終了時間からチェックする(ステップS33)。ここで、上位既存業務がある場合は、ステップS34の「新規業務処理単位終了時間判定」処理へ、無い場合はステップS40の「新規業務後続処理単位判定」処理に進む。
ここでは、12:00−12:04は、処理単位B2との2多重、12:04−12:10は、処理単位B3との2多重が認められる。なお、上位既存業務の中で新規業務の開始時刻よりも前に終了するものについては、処理時間管理テーブル163からそのテーブル内容を削除する。
【0030】
ステップS34の「新規業務処理単位終了時間判定」処理において、処理対象となる処理単位の終了時間と、上位既存業務全体の終了時間(T)とを比較し、処理単位の計算順序を判断する。ここで、図9(a)に示されるように、対象処理単位が先に終了する場合は対象処理単位、上位既存業務の順に計算を行う。また、図9(b)に示されるように、上位既存業務が先に終了する場合、上位既存業務、対象処理単位の順に計算を行う。
ここで、終了時刻によって計算順序を変える理由は、図9(c)に示されるように、既存業務処理単位C2の処理時間がどれだけ延びるかによって新規業務処理単位A1との多重時間が変化するので処理単位A1の処理時間を先に計算すれば、C2を計算した後A1を再び計算する必要が発生するためである。
【0031】
ここで、新規業務処理単位計算処理(ステップS36、S37)について説明する。ここでは、多重度情報と多重度重み係数(重み係数テーブル162B)から処理時間を予測計算し、処理時間管理テーブル163の内容を更新する。
すなわち、図10に示されるように、処理時間予測処理部13の第1演算部131は、業務処理時間管理テーブル163を参照することにより、処理の開始時刻、終了時刻から計算対象となる処理単位の多重度情報(どの処理と、どのくらいの時間、多重レベル)を取得し、多重度の異なるパートに分割する。そして、分割したパート毎に多重時間と多重度重み係数から処理時間を計算する。
【0032】
ここでは、12:00−12:04は処理単位B2と2多重、12:04−12:10は処理単位B3と2多重になっている。そこで、処理単位B2の処理時間によって処理単位A1を4:6のパートに分割し、それぞれについて計算する。すなわち、処理単位A1とB2の多重時間4分、処理単位A1とB2の多重度係数1.25(多重度重み係数テーブル162B参照)から一方のパートの処理時間は5分(4×1.5)、処理単位A1とB3の多重時間6分、処理単位A1とB3の多重度係数1.5(多重度重み係数テーブル162B参照)から他方のパートの処理時間は9分(6×1.5)となって、多重度を加味した処理単位A1の処理時間は14分(5+9)となる。
処理時間予測処理部13は、更に上記のように計算された結果に従って業務処理時間管理テーブル163の内容を更新する。
【0033】
次に、ステップS35、ステップS38の「存業務の処理単位再計算」処理について説明する。ここでは、新規業務が追加投入されたことにより変化する上位既存業務の処理時間を再計算する。計算手順については上記した「新規業務処理単位計算」処理(ステップS36、S37)と同じであり、重複を避ける意味で説明を省略する。
ここでは、図11に示されるように、処理単位B2とA1の多重が4分、処理単位B2とA1の多重度係数が1.5となっていることから、処理単位B2は4分、処理単位B3とA1の多重が8分、処理単位B3とA1の多重度係数が1.25となっていることから、処理単位B3は10分となる。この場合も勿論、上位既存業務の処理単位に対して新規業務当該処理単位と多重化が発生する部分について、処理時間の再計算を実行した結果を業務処理時間管理テーブル163に書き込む。
【0034】
ステップS39の「上位既存業務判定処理」では、業務処理時間管理テーブル163から更に上位既存業務の存在チェックを行う。すなわち、図12に示されるように、処理単位B1についての処理が終了後、まだ処理していない上位既存業務が存在するか否かを、処理の開始時刻、終了時刻から業務処理時間管理テーブル163を参照することによりチェックする。ある場合はステップS33の処理に戻り、無い場合はステップS40の「新規業務後続処理単位判定処理」に進む。
ステップS40の「新規業務後続処理単位判定」処理では、図13に示されるように、業務情報テーブル161を検索して処理単位A1に続く同一業務の中での後続の処理単位があるか否かを判定する。存在する場合は、ステップS33の「上位既存業務判定」処理に戻り、存在しない場合はステップS41の「業務起動判別」処理へ進む。
なお、上記したステップS39、S40の処理は、処理時間予測処理部13の制御部133が実行する。
【0035】
ステップS40の「業務起動判別」処理では、業務処理時間管理テーブル163の処理終了時間から、最も遅い処理終了時刻と、要件の規定時間を比較判定することで新規投入業務を起動すべきか否かを判断する。この判定は、業務起動判別処理部14によって行われ、業務処理時間管理テーブル163から全ての業務終了時間を取得し、その中から最も遅く終了する時間を割り出し、要件の規定時間と比較することによって、当該新規投入業務の起動可否を判別する。
起動すると判定された場合は、業務起動処理部15を起動してその新規投入業務を起動し(ステップS42)、起動しないと判定された場合は、業務処理時間管理テーブル163から新規業務に関するテーブルを削除し、残業務管理テーブル164にロールバックする(ステップS43)。
【0036】
ここで、重み係数テーブル162に対する重み係数の設定登録について補足説明を行う。業務量重み係数の設定登録についての動作概念を図14に、多重度重み係数の設定登録についての動作概念を図15に示す。
【0037】
重み係数テーブル162Aは、業務量と処理単位、処理時間に対する相関関係を測定して解析することで重み係数として設定登録される。
図14に処理単位A2を例示した重み係数設定例が示されている。ここでは、まず、ベースとなる業務量時の処理時間を測定する(ステップS141)。なお、処理単位A2を行う処理はテーブル更新とし、業務量100(テーブル数)のときの処理時間を1分とする。業務量とは、例えば、更新するレコード数や描画する線の数等、その処理単位の行う処理を定量的に数値で表現したものである。
次に、この業務量を変化させてそれぞれの処理時間を測定する(ステップS142)。ここでは、測定結果が、業務量200のとき1分12秒、業務量300のとき1分48秒、業務量400のとき2分24秒であったとする。そして、業務量と測定した処理時間との関係を満たす演算式で近似させる(ステップS143)。ここでは、処理時間=36+24*V/100[秒]としている。同様に全ての処理単位に対して業務量と処理時間との関係を求める。以上の結果から導き出される係数を重み係数テーブル162Aに設定登録する。
【0038】
重み係数テーブル162Bは、同一業務あるいは複数種別の業務が混在する中で多重走行試験を行い、それぞれ異なる多重度時に前記処理単位毎の起動時間、終了時間を測定して走行時間を算定し、業務種別、処理単位種別、多重度の処理時間に対する相関関係を解析することによりその値が設定登録される。
図15に、処理単位A2、B1の2多重の場合における重み係数設定例が例示されている。図15では、まず、A2単独走行時の処理時間を測定する(S151)。ここでは1分であったとする。次に、他の処理単位と多重走行させて処理時間を測定する(S152)。ここでは、B1との2多重で走行させた場合、1分12秒であったとする。そして、処理時間の延伸率を求めるわけであるが(ステップS153)、処理単位B1との2多重時のA2の延伸率は、1分12秒/1分=1.25となる。この値を重み係数テーブル162BのA2とB1のマトリクス交点に書き込む(ステップS154)。
【0039】
上記したように、業務の処理時間に対する、業務の種別、処理単位の種別、多重度J、業務量Vの相関関係について多変量解析を行い、その重み係数を算定する。具体的には、同一業務を特性(多重度の変化によって処理時間に対する影響の度合いが他の部分と異なる性質)を持つ処理単位に細分化し、同一業務あるいは複数種別の業務が混在する環境において、多重走行試験を実施し、それぞれ異なる多重度時に、処理単位ごとに起動時間、終了時間を測定し、走行時間を算定する。そして、業務の種別、処理単位の種別、多重度Jの処理時間に対する相関関係を解析することで、重みとしている。また、別途、業務量Vと、処理単位、処理時間に対する相関関係を測定、分析し、重みとする。最後に、上記の結果から導き出される重みを重み係数テーブル162に設定登録する。
【0040】
個々の処理単位の時間は、多変量解析で算定した重みを用いることで、多重度の変化に連動し、より正確な処理時間を以下の演算式で予測する。処理時間についての基本的な考え方は、以下に示す演算式(1)、(2)、(3)に基づくこととする。
【数1】
但し、Tは業務の総処理時間、Ttask(I)は処理単位Iの総処理時間、Iは業務に含まれる処理単位数、Ttask(I)(J)は処理単位IがJ多重である処理時間、Jは多重度数、Vは業務量、Nは最大多重度、Tは多重度Jである時間幅とする。
【0041】
以上説明のように本発明は、多重走行環境において、オンラインリアルタイム処理およびバッチ処理を含む業務の処理時間を予測する際に、既存業務を含む新規投入された業務に関し、特性をもつ処理単位に細分化し、業務の種別、処理単位の種別、多重度、業務量と処理時間の相関関係を重みとして算定するものであり、多重走行環境において、業務走行中に多重度の動的な変化とリアルタイムに連動し、多重化による延伸を多重度毎に加味した処理時間の合計で予測するものである。また、多重走行環境において、既存業務および新規投入業務に対して動的に変化する多重度をリアルタイムに反映し、予測結果の中から最終終了時間をもとに新規業務の起動の可否を判別することができる。このことにより、多重化による処理時間延伸の影響を加味した処理時間をより正確に予測できる。
なお、上記した本発明実施形態によれば、説明を容易化するために2多重の場合についてのみ説明したが、n(但し、nは2以上の整数とする)多重の場合であっても上記した多重度重み付けテーブルの組み合わせを用意することで同様に応用が可能である。
【0042】
なお、図1における、業務キューイング部11、管理対象業務選別処理部12、処理時間予測処理部13、業務起動判別処理部14、業務起動処理部15が持つ機能を実現するためのプログラムを、それぞれコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムを、情報システムを構成するコンピュータシステムに読み込ませ、当該コンピュータが上記プログラムを逐次読み出し実行することによって、本発明の多重化環境下における情報システムの業務起動判別装置が構築される。また、ここでいうコンピュータシステムとは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
【0043】
更に、コンピュータシステムは、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。また、コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらにコンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
【0044】
また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。
また、上記プログラムは、上述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
【0045】
以上、本発明の実施形態につき図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
【0046】
【発明の効果】
以上説明のように本発明は、一つの業務に関し、特性を持つ個々の処理単位に細分化し、それを最小単位として処理時間を見積もり、その合計を業務の全体処理時間とするものであり、処理単位の処理終了時間の見積もりは多重度の変化に反映されるために、一つの処理単位の中でも多重度毎処理時間に対して重みを加味して予測することができる。
また、新規業務を投入した際に発生する多重度の変化の影響を、新規業務に限らず既存業務にも反映させて処理時間を算定し、システム内業務全体の終了時間は、既存業務を含む新規投入業務のうち最終終了時間を基準として判断しているため、要件の終了規定時間までに全ての起動済み業務を終了させることにより、上述した終了時間が厳密に要求される閉塞システムに適用した場合、システム停止等の重大なトラブルを回避できるだけでなく、業務の予閉塞処理の最適化を実現し、システム資源の有効利用がはかれる。
【0047】
なお、重み係数テーブルに設定登録される係数は、同一業務あるいは複数種別の業務が混在する中で多重走行試験を行い、それぞれ異なる多重度時に前記処理単位毎の起動時間、終了時間を測定して走行時間を算定し、業務種別、処理単位種別、多重度の処理時間に対する相関関係を解析することによって得られるものとし、この重み係数を使用することで、多重走行環境下の情報システムにおける処理時間予測において、システム内既存業務および新規投入業務の双方に対し、動的に変化する多重度をリアルタイムに反映させることができ、多重化による処理時間延伸の影響を加味した処理時間をより正確に予測できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の多重化環境下における情報システムの業務起動判別装置の内部構成を機能展開して示したブロック図である。
【図2】図1に示す処理時間予測処理部の内部構成を機能展開して示したブロック図である。
【図3】図1に示すデータベースを構成する各種テーブルのデータ構造を示す図である。
【図4】本発明の多重環境下における情報システムの業務処理時間予測方法を実現する手順をフローチャートで表現した図である。
【図5】図4に示すフローチャートの各ステップに対応して、ステップ毎、その動作手順の詳細を説明するために引用した動作概念図である。
【図6】図4に示すフローチャートの各ステップに対応して、ステップ毎、その動作手順の詳細を説明するために引用した動作概念図である。
【図7】図4に示すフローチャートの各ステップに対応して、ステップ毎、その動作手順の詳細を説明するために引用した動作概念図である。
【図8】図4に示すフローチャートの各ステップに対応して、ステップ毎、その動作手順の詳細を説明するために引用した動作概念図である。
【図9】図4に示すフローチャートの各ステップに対応して、ステップ毎、その動作手順の詳細を説明するために引用した動作概念図である。
【図10】図4に示すフローチャートの各ステップに対応して、ステップ毎、その動作手順の詳細を説明するために引用した動作概念図である。
【図11】図4に示すフローチャートの各ステップに対応して、ステップ毎、その動作手順の詳細を説明するために引用した動作概念図である。
【図12】図4に示すフローチャートの各ステップに対応して、ステップ毎、その動作手順の詳細を説明するために引用した動作概念図である。
【図13】図4に示すフローチャートの各ステップに対応して、ステップ毎、その動作手順の詳細を説明するために引用した動作概念図である。
【図14】図3に示す重み係数テーブルに対する係数の設定登録について説明するために引用した図である。
【図15】図3に示す重み係数テーブルに対する係数の設定登録について説明するために引用した図である。
【符号の説明】
1…業務起動判別装置(サーバ)、2…ネットワーク、11…業務キューイング部、12…管理対象業務選別処理部、13…処理時間予測処理部、14…業務起動判別処理部、15…業務起動処理部、16…データベース(DB)、131…第1演算部、132…第2演算部、133…制御部、161…業務情報テーブル、162…重み係数テーブル、163…業務処理時間管理テーブル、164…残業務管理テーブル
Claims (8)
- 処理単位毎に細分した既存業務の処理開始時刻、終了時刻を格納する業務処理時間管理テーブルを参照して、新規投入業務の各処理単位に対して、仮登録された処理開始時刻から終了時刻までの間に重なる既存業務の処理単位及び多重時間を取得し、処理時間の延伸率を示す多重度重み係数を格納する重み係数テーブルを参照して、各多重時間毎に前記既存業務の各処理単位と重なった場合の新規投入業務の処理単位の多重度重み係数を取得し、当該多重度重み係数と多重時間と乗算した処理時間を前記業務処理時間管理テーブルに書き込む第1の演算手段と、
前記業務処理時間管理テーブルを参照して、前記新規業務の投入を受けることで多重度が変化する既存業務の処理単位及び多重時間を取得し、前記重み係数テーブルを参照して、各多重時間毎に前記新規業務の各処理単位と重なった場合の既存業務の処理単位の多重度重み係数を取得し、当該多重度重み係数と多重時間を乗算して算定した新たな処理時間を前記業務処理時間管理テーブルに書き込む第2の演算手段と、
前記第1と第2の演算手段による演算を繰り返し、当該計算結果を業務処理時間管理テーブルに書き込む制御手段と
を備えたことを特徴とする業務処理時間予測装置。 - 請求項1に記載の業務処理時間予測装置において、
前記演算を繰り返して算定した処理時間に基づく新規投入業務及び既存業務の最終終了時刻を終了要件の規定時間と比較し、前記新規投入業務を起動するか否かを判断する業務起動判定処理手段
を備えたことを特徴とする業務起動判別装置。 - コンピュータが、
処理単位毎に細分した既存業務の処理開始時刻、終了時刻を格納する業務処理時間管理テーブルを参照して、新規投入業務の各処理単位に対して、仮登録された処理開始時刻から終了時刻までの間に重なる既存業務の処理単位及び多重時間を取得し、
処理時間の延伸率を示す多重度重み係数を格納する重み係数テーブルを参照して、各多重時間毎に前記既存業務の各処理単位と重なった場合の新規投入業務の処理単位の多重度重み係数を取得し、
当該多重度重み係数と多重時間を乗算した処理時間を前記業務処理時間管理テーブルに書き込み、
前記業務処理時間管理テーブルを参照して、前記新規業務の投入を受けることで多重度が変化する既存業務の処理単位及び多重時間を取得し、
前記重み係数テーブルを参照して、各多重時間毎に前記新規業務の各処理単位と重なった場合の既存業務の処理単位の多重度重み係数を取得し、
当該多重度重み係数と多重時間を乗算して算定した新たな処理時間を前記業務処理時間管理テーブルに書き込み、
前記新規投入業務及び既存業務の処理時間の演算を繰り返し、当該計算結果を業務処理時間管理テーブルに書き込む
ことを特徴とする業務処理時間予測方法。 - 請求項3に記載の業務処理時間予測方法において、
コンピュータが、
前記演算を繰り返して算定した処理時間に基づく新規投入業務及び既存業務の最終終了時刻を終了要件の規定時間と比較し、前記新規投入業務を起動するか否かを判断する
ことを特徴とする業務起動判別方法。 - 処理単位毎に細分した既存業務の処理開始時刻、終了時刻を格納する業務処理時間管理 テーブルを参照して、新規投入業務の各処理単位に対して、仮登録された処理開始時刻から終了時刻までの間に重なる既存業務の処理単位及び多重時間を取得するステップと、
処理時間の延伸率を示す多重度重み係数を格納する重み係数テーブルを参照して、各多重時間毎に前記既存業務の各処理単位と重なった場合の新規投入業務の処理単位の多重度重み係数を取得するステップと、
当該多重度重み係数と多重時間を乗算した処理時間を前記業務処理時間管理テーブルに書き込むステップと、
前記業務処理時間管理テーブルを参照して、前記新規業務の投入を受けることで多重度が変化する既存業務の処理単位及び多重時間を取得するステップと、
前記重み係数テーブルを参照して、各多重時間毎に前記新規業務の各処理単位と重なった場合の既存業務の処理単位の多重度重み係数を取得するステップと、
当該多重度重み係数と多重時間を乗算して算定した新たな処理時間を前記業務処理時間管理テーブルに書き込むステップと、
前記新規投入業務及び既存業務の処理時間の演算を繰り返し、当該計算結果を業務処理時間管理テーブルに書き込むステップと
をコンピュータに実行させるための業務処理時間予測プログラム。 - 請求項5に記載の業務処理時間予測プログラムにおいて、
前記演算を繰り返して算定した処理時間に基づく新規投入業務及び既存業務の最終終了時刻を終了要件の規定時間と比較し、前記新規投入業務を起動するか否かを判断するステップ
をコンピュータに実行させるための業務起動判別プログラム。 - 処理単位毎に細分した既存業務の処理開始時刻、終了時刻を格納する業務処理時間管理テーブルを参照して、新規投入業務の各処理単位に対して、仮登録された処理開始時刻から終了時刻までの間に重なる既存業務の処理単位及び多重時間を取得するステップと、
処理時間の延伸率を示す多重度重み係数を格納する重み係数テーブルを参照して、各多重時間毎に前記既存業務の各処理単位と重なった場合の新規投入業務の処理単位の多重度重み係数を取得するステップと、
当該多重度重み係数と多重時間を乗算した処理時間を前記業務処理時間管理テーブルに書き込むステップと、
前記業務処理時間管理テーブルを参照して、前記新規業務の投入を受けることで多重度が変化する既存業務の処理単位及び多重時間を取得するステップと、
前記重み係数テーブルを参照して、各多重時間毎に前記新規業務の各処理単位と重なった場合の既存業務の処理単位の多重度重み係数を取得するステップと、
当該多重度重み係数と多重時間を乗算して算定した新たな処理時間を前記業務処理時間管理テーブルに書き込むステップと、
前記新規投入業務及び既存業務の処理時間の演算を繰り返し、当該計算結果を業務処理時間管理テーブルに書き込むステップと
をコンピュータに実行させるための業務処理時間予測プログラムを記録した記録媒体。 - 請求項7に記載の業務処理時間予測プログラムを記録した記録媒体において、
前記演算を繰り返して算定した処理時間に基づく新規投入業務及び既存業務の最終終了時刻を終了要件の規定時間と比較し、前記新規投入業務を起動するか否かを判断するステップ
をコンピュータに実行させるための業務起動判別プログラムを記録した記録媒体。
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