JP3608119B2 - 地盤改良用の掘削撹拌装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
この発明は、軟弱地盤における地盤改良用の掘削撹拌装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来地盤改良は、撹拌バー付きの掘削ロッドで掘進しながら、土砂内にセメントミルクなどの地盤改良剤を注入し、土砂と混合しながら地盤改良柱を築造していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来の掘削ロッドでは、地盤改良剤を注入した部分とその周辺地盤との境目で薄められると共に、撹拌されるべき土砂が掘削ロッドと一緒に回転してしまい、土砂と地盤改良剤とが撹拌されない問題点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
然るにこの発明は、中空ロッドに、掛止手段付き鋼管内の支持腕を、回転可能でかつ上下動拘束状に取付けたので、前記問題点を解決した。
【0005】
即ち、この発明は、外面に杭穴壁との掛止手段を有する所定長さLの鋼管内に、下端に地盤改良剤の吐出口を有する中空ロッドを貫通させ、該中空ロッドに、前記鋼管内の支持腕を、回転可能でかつ上下動拘束状に取付け、前記中空ロッドの上端部に回転駆動装置との連結部を設け、前記中空ロッドの下端部で鋼管の下縁の下方に、掘削刃を有する掘削腕を突設し、前記中空ロッドの中間部に撹拌バーを突設し、前記中空ロッドの前記掘削腕の上方で、かつ前記鋼管内の下端部に、他の撹拌バーを配置し、前記中空ロッドで前記掘削腕のすぐ上に、地盤改良剤の他の吐出口を設け、たことを特徴とする地盤改良用の掘削撹拌装置である。
【0006】
また、中空ロッドの中間部で、鋼管の上縁の直上に、案内兼用の練付板を固定した地盤改良用の掘削撹拌装置である。更に、鋼管の長さを掘削撹拌口径の1.0〜1.2倍程度とした地盤改良用の掘削撹拌装置である。
【0007】
【作用】
掘削刃を突設した中空ロッドに、回転自在で上下動を拘束して鋼管を取り付けたので、中空ロッドを回転させることにより掘進でき、掘進に伴い中空ロッドと鋼管とは一体に降下できる。また、鋼管は掛止手段を設けたので、掛止手段が掘削穴壁に掛止し、中空ロッドが回転しても鋼管の回転は規制される。鋼管により、該部で掘削穴と周辺地盤とが遮断され、周辺地盤から掘削土への水分が混入することを防止できる。
【0008】
【実施例1】
図面に基づきこの発明の実施例を説明する。
【0009】
所定長さLの鋼管内に、中空ロッド1を貫通し、該中空ロッド1の下端部2に前記鋼管3を位置させる。前記鋼管3の軸方向に配置した支持筒8に放射状の腕杆9、9を固定してなる2つの支持椀7、7の該支持筒8を、夫々中空ロッド1に嵌装し、前記腕杆9、9の端縁10を鋼管3の内壁3aに夫々固定する。前記支持椀7は鋼管3の直径位置に配置され、前記支持筒8は中空ロッド1に対して回転自在に取り付けられている。前記中空ロッド1上に、前記支持筒8、8の上下動を拘束するストッパー11、12を夫々固定する。
【0010】
前記中空ロッド1の外壁で、前記鋼管3の下縁2の下方に、掘削腕13を直径対称に突設し、該掘削腕13の下面14に掘削刃15を、刃先を下方に向けて突設する。また、前記中空ロッド1の外壁で、前記掘削腕13の上方に、撹拌バー16、16を放射状に突設する。前記撹拌バー16は、前記鋼管3内で、下端部付近及び中間部付近に位置するように配置されている。
【0011】
また、前記鋼管3の外壁3bに鋼管3の軸方向全長に亘る突条(掛止手段)5、5を直径対称な位置に突設し、また前記中空ロッド1の下端に中空ロッド1の中空部1aと連通する吐出口(地盤改良剤吐出用)17を設け、また前記中空ロッド1上で、掘削腕13の直ぐ上に、中空ロッド1の中空部1aと連通する吐出口(地盤改良剤吐出用)18を設けて、掘削撹拌装置19を構成する(図1、図2)。前記における鋼管の長さLは掘削撹拌口径の1.0〜1.2倍程度としてある。また、前記中空ロッド1の上端部にはオーガマシンあるいは他のロッドと連結できる構造に形成されている(図示していない)。
【0012】
次に、前記掘削撹拌装置19の使用について説明する。
【0013】
掘削撹拌装置19の中空ロッド1をオーガマシン(回転駆動装置。図示していない)に連結し、改良予定の地盤の地面21に中空ロッド1の下縁位置を合わせる。オーガマシンを作動させ掘削撹拌装置19を矢示20方向に回転させる。中空ロッド1の回転により掘削刃15で地盤が掘削される。
【0014】
また、掘削刃15が所定深さ(1m程度)に達したならば、中空ロッド1の吐出口18から、水分量を調節した(例えば50〜150%)セメントミルクを吐出しながら同様にゆっくりと掘進する。この際、鋼管3は、中空ロッド1の掘進下降に伴って下降すると共に、突条5、6が掘削穴壁24に掛止するので、回転は規制されている。従って、掘削土は中空ロッド1と共回りすることなく、掘削土は、鋼管3内で、鋼管内壁3a、支持椀7の腕杆9、9と撹拌バー16、16により破砕されると共に、セメントミルクと撹拌される(図4)。
【0015】
前記において、撹拌バー16は矢示20方向の回転時に、前方に位置する側16aが下側に、後方に位置する側16bが上側となるように傾斜して設置されているので、掘削土の上方への流れにより回転して掘削土を撹拌する。また、前記において撹拌バー16は上下に隣接する撹拌バー16とは位相を違えて設置されているので、上下に重ならないので、撹拌効率が良い。
【0016】
所定の深さまで掘削撹拌が完了したならば、オーガマシンを操作し、掘削撹拌装置19を逆回転させ、吐出口18からセメントミルクを吐出しながら掘削撹拌装置19を引き上げる。引き上げながら掘削土はセメントミルクと撹拌混合される。引き上げ後に、掘削土は固化し、地盤改良柱25が構築される。この際、鋼管3内は周辺地盤から水分等の影響を受け難いので形状が確定できる。従って、地盤改良柱の周縁部でもほぼ均質に構築される。
【0017】
前記において、掘削撹拌装置19の回転軸は1つであるので、どの様なオーガマシンにも取り付けることができるので、汎用性が高い。また、前記において、吐出口18からのセメントミルクの吐出は所定深さに達してからとしたが、掘削開始と同時にセメントミルクを吐出することもでき、吐出開始時期は地盤の特性等による。
【0018】
前記実施例において、セメントミルクの吐出口17、18は2か所に設けたので、掘削撹拌装置19の掘削時及び引上げ時に使用する吐出口を使い分ければ、撹拌混合効率を良くできるが、いずれか一方とすることもできる(図示していない)。
【0019】
また、前記実施例において、掘削腕13、掘削刃15の構造は他の構造でも可能である(図示していない)。また、撹拌バー16の構造も、撹拌できれば、プロペラ状、板状等他の構造することもできる(図示していない)。
【0020】
また、前記実施例における鋼管の長さLは掘削撹拌口径の1.0〜1.2倍程度としたが、0.5〜3.0倍程度であれば可能であり、地盤の軟弱の程度や注入すべき地盤改良剤種類量などによって種々選択して決める。また、一般的に、鋼管3の長さLが長ければ、より良質の地盤改良柱の形成を期待できるが、長さLが長過ぎると、鋼管3の引き抜きに伴って地盤改良柱も引き抜かれるおそれがあり、また、掘削撹拌装置19が扱い難くなる。
【0021】
また、前記実施例において、中空ロッド1の中間部で、鋼管3の上縁4aの直上に、中空ロッド1案内用の練付板22、22を直径対称な位置に固定することもできる(図3)。前記練付板22は、掘削刃15の掘削径(鋼管3の内壁3a)に沿った形状の練付部23を有する。この場合、掘進に従い、練付板22の練付部23が掘削穴壁24に当接するので、鋼管3と協働して、中空ロッド1を案内して、掘削撹拌装置19の掘削刃15のぶれを防止できる。
【0022】
【発明の効果】
掘削刃を突設した中空ロッドに、回転自在で上下動を拘束した鋼管を取り付けたので、中空ロッドを回転させることにより鋼管内で、掘削土を破砕し、掘削土をセメントミルクと撹拌混合できる。従って均一な地盤改良柱を構築できる効果がある。また、中空ロッド下端部で、鋼管内において周辺地盤からの水分の混入を大幅に削減できるので、地盤改良柱の水分量を管理し易く良質の地盤改良柱を構築できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例で、鋼管を破切した正面図である。
【図2】図1のA−A線における断面図である。
【図3】この発明の他の実施例で、鋼管を破切した正面図である。
【図4】この発明の使用状態で、鋼管を破切した縦断面図である
【符号の説明】
1 中空ロッド
2 中空ロッドの下端部
3 鋼管
3a 鋼管の内壁
3b 鋼管の外壁
4 鋼管の下縁
5 突条
7 支持椀
11、12 ストッパー
13 掘削椀
15 掘削刃
17、18 吐出口
19 掘削撹拌装置
Claims (3)
- 外面に杭穴壁との掛止手段を有する所定長さLの鋼管内に、下端に地盤改良剤の吐出口を有する中空ロッドを貫通させ、
該中空ロッドに、前記鋼管内の支持腕を、回転可能でかつ上下動拘束状に取付け、
前記中空ロッドの上端部に回転駆動装置との連結部を設け、
前記中空ロッドの下端部で鋼管の下縁の下方に、掘削刃を有する掘削腕を突設し、前記中空ロッドの中間部に撹拌バーを突設し、
前記中空ロッドの前記掘削腕の上方で、かつ前記鋼管内の下端部に、他の撹拌バーを配置し、
前記中空ロッドで前記掘削腕のすぐ上に、地盤改良剤の他の吐出口を設け、
たことを特徴とする地盤改良用の掘削撹拌装置。 - 中空ロッドの中間部で、鋼管の上縁の直上に、案内兼用の練付板を固定した請求項1記載の地盤改良用の掘削撹拌装置。
- 鋼管の長さLを掘削撹拌口径の1.0〜1.2倍程度としたことを特徴とする請求項1記載の地盤改良用の掘削撹拌装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP31367694A JP3608119B2 (ja) | 1994-12-16 | 1994-12-16 | 地盤改良用の掘削撹拌装置 |
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Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP31367694A JP3608119B2 (ja) | 1994-12-16 | 1994-12-16 | 地盤改良用の掘削撹拌装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH08170326A JPH08170326A (ja) | 1996-07-02 |
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Family
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31367694A Expired - Lifetime JP3608119B2 (ja) | 1994-12-16 | 1994-12-16 | 地盤改良用の掘削撹拌装置 |
Country Status (2)
Country | Link |
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Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP7233051B2 (ja) * | 2019-04-18 | 2023-03-06 | 株式会社フジタ | 撹拌装置および杭埋設孔の地盤改良方法 |
-
1994
- 1994-12-16 JP JP31367694A patent/JP3608119B2/ja not_active Expired - Lifetime
-
1995
- 1995-12-15 AU AU40436/95A patent/AU4043695A/en not_active Abandoned
Also Published As
Publication number | Publication date |
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