JP3604997B2 - Gaming machine - Google Patents

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【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、たとえば、パチンコ遊技機やスロットマシン等で代表される遊技機に関する。詳しくは、入賞に応じて予め定められた個数の景品遊技媒体の払出しを行なうことが可能な遊技機に関する。
【０００２】
【従来の技術】
この種の遊技機において、従来から一般的に知られているものに、たとえば、入賞に応じて予め定められた個数の景品玉等の景品遊技媒体の払出しを行なうことが可能な遊技機があった。
【０００３】
このような遊技機においては、入賞に応じて予め定められた個数の景品遊技媒体の払出しを行なう場合、遊技制御用の基板等の遊技制御手段から払出制御用の基板等の払出制御手段に、払出制御内容を指令するコマンドデータよりなる払出制御信号が送信され、そのコマンドデータが示す指令にしたがって、払出制御手段が払出モータ等の払出手段を制御して景品遊技媒体を払出す制御が行なわれていた。
【０００４】
また、このような遊技機においては、入賞に応じて予め定められた個数の景品遊技媒体の払出しを行なう場合に、払出モータ等の遊技媒体払出手段が１入賞ごとに駆動および停止を繰返す払出動作制御が行なわれていた。つまり、従来においては、遊技媒体払出手段が１入賞ごとにインターバルをおいて駆動されることにより景品遊技媒体の払出しが行なわれていた。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前述したような従来の遊技機においては、次のような問題があった。払出制御手段の側におけるコマンドデータの取込みタイミングが特に規定されていなかったため、払出制御手段側では、コマンドデータと認められるデータが送られてきた場合に、そのデータをただ単にそのまま取込んでいた。このため、コマンドデータを適切なタイミングで取込めない取込み異常状態も多く発生する等、コマンドデータの取込み異常が生じやすかった。また、前述したような従来の遊技機においては、遊技媒体払出手段が１入賞分の景品遊技媒体の払出しごとにインターバルをおいて駆動されていたため、短期間に多数の入賞が生じた場合のように、複数入賞分の未払出し景品媒体が生じ、それを払出す必要がある場合に景品遊技媒体の払出しが速やかに行なえないという問題があった。
【０００６】
このように、従来の遊技機では、前述したようなコマンドデータの取込み異常状態が発生しやすいことに加えて、複数入賞分の未払出し景品媒体が生じた場合に景品遊技媒体の払出しが速やかに行なえないことにより、たとえば、遊技媒体の正確な個数の払出しができない異常状態のような払出制御動作の異常状態が生じやすく、かつ、払出速度が遅い等、遊技媒体の払出動作の動作性があまり良くなかった。
【０００７】
本発明は、係る実情に鑑み考え出されたものであり、その目的は、遊技媒体の払出動作の動作性を向上させることが可能な遊技機を提供することである。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
請求項１に記載の本発明は、入賞に応じて予め定められた個数の景品遊技媒体の払出しを行なうことが可能な遊技機であって、
遊技状態を制御する遊技制御手段と、
遊技媒体を払出すための払出モータを駆動することにより遊技媒体を払出す動作を行なう払出手段と、
前記払出手段を制御する払出制御手段と、
前記払出手段に遊技媒体を供給する遊技媒体供給通路と、
該遊技媒体供給通路の所定位置に存在する遊技媒体を検出可能な遊技媒体検出手段と、
遊技者に貸出される貸遊技媒体が通過する貸遊技媒体通路と、
入賞により払出される前記景品遊技媒体が通過する景品遊技媒体通路と、
前記貸遊技媒体通路と前記景品遊技媒体通路とを切換え、遊技媒体が前記貸遊技媒体通路と前記景品遊技媒体通路とのいずれかを通過できる状態にする通路切換手段と、
前記払出手段から払出され、前記景品遊技媒体通路を通過する前記景品遊技媒体を検出する景品遊技媒体個数カウントスイッチと、
前記払出手段から払出され、前記貸遊技媒体通路を通過する前記貸遊技媒体を検出する貸遊技媒体個数カウントスイッチと、
遊技者に対して遊技媒体を貸出すために用いる記録媒体用の情報処理装置と、
前記払出手段により払出された前記遊技媒体を貯留する遊技媒体貯留部が前記遊技媒体により満杯になったことを検出する検出スイッチとを含み、
前記遊技制御手段は、予め定められたデータ形式で景品遊技媒体の払出制御の内容を指令するとともに払出す景品遊技媒体数を示すコマンドデータと、該コマンドデータの取込みタイミングを示す取込み信号とを含み、前記景品遊技媒体の払出制御を指令する景品遊技媒体払出制御信号を前記払出制御手段に出力し、
前記払出制御手段は、前記遊技制御手段から受ける前記景品遊技媒体払出制御信号に基づいて景品遊技媒体の払出制御を行ない、
前記景品遊技媒体個数カウントスイッチは、前記払出手段から払出される前記景品遊技媒体を検出したことに応じて、前記払出制御手段に景品遊技媒体個数カウントスイッチ信号を出力し、
前記払出制御手段は、景品遊技媒体の未払出し個数を更新可能に記憶し、
前記払出制御手段は、前記景品遊技媒体数を示す前記コマンドデータを含む前記景品遊技媒体払出制御信号を受信するごとに前記景品遊技媒体の未払出し個数を加算更新するとともに、前記景品遊技媒体個数カウントスイッチ信号を受信するごとに前記景品遊技媒体の未払出し個数を減算更新し、
前記払出制御手段は、さらに、複数の入賞に応じた景品遊技媒体の払出しを各入賞ごとに前記払出手段の払出動作を区切ることなく、連続的に払出すように前記払出手段を制御可能であり、
前記払出制御手段が連続的に払出制御を行なうことが可能な連続払出数が設定され、
前記払出制御手段は、さらに、前記景品遊技媒体の未払出し個数が前記連続払出数以下のときは、１回の払出動作において、前記未払出し個数分の景品遊技媒体を連続的に払出し、前記景品遊技媒体の未払出し個数が前記連続払出数よりも多いときは、前記連続払出個数分の景品遊技媒体を連続的に払出す払出制御を、前記景品遊技媒体の未払出し個数がゼロになるまで繰返し行ない、
前記払出手段と、前記遊技媒体検出手段による遊技媒体の検出位置との間には、少なくとも、前記連続払出数分の遊技媒体が貯留可能であり、
前記払出制御手段は、払出動作中に、前記遊技媒体検出手段により前記遊技媒体供給通路の前記検出位置にて遊技媒体が検出されなくなったとき、または、前記検出スイッチにより前記遊技媒体貯留部が遊技媒体により満杯になったことが検出されたときには、当該払出動作において払出すべき遊技媒体の残数の払出動作が終了したあと、払出動作を停止し、
前記貸遊技媒体個数カウントスイッチは、前記払出手段から払出される前記貸遊技媒体を検出したことに応じて、前記遊技制御手段および前記払出制御手段に貸遊技媒体個数カウントスイッチ信号を出力し、
前記払出制御手段は、前記景品遊技媒体が前記景品遊技媒体通路を通過できる状態に前記通路切換手段が制御された状態での前記景品遊技媒体の払出動作中に、前記情報処理装置から球貸要求信号を受信したとき、当該払出動作において払出すべき景品遊技媒体の残数の払出動作が終了した後、前記払出モータを停止し、また、前記払出モータの停止時から所定時間経過した後に、前記遊技媒体が前記貸遊技媒体通路を通過できる状態となるように前記通路切換手段の切換動作を開始する制御を行ない、
前記払出制御手段は、前記遊技媒体が前記貸遊技媒体通路を通過できる状態とするための前記通路切換手段の切換動作開始時から所定時間経過した後に、前記払出モータを駆動することにより前記払出手段から貸遊技媒体を払出す制御を行ない、
前記払出制御手段は、前記払出手段における前記貸遊技媒体の払出動作が終了した後、前記払出モータを停止し、該払出モータの停止時から所定時間経過した後に、前記遊技媒体が前記景品遊技媒体通路を通過できる状態となるように前記通路切換手段の切換動作を開始する制御を行ない、
前記景品遊技媒体の払出動作中に前記払出制御手段が前記情報処理装置から前記球貸要求信号を受信したときに、前記景品遊技媒体の払出動作の次回の払出動作における景品遊技媒体の未払出し個数があったときには、前記払出制御手段は、前記貸遊技媒体の払出動作の後で前記遊技媒体が前記景品遊技媒体通路を通過できる状態となるように前記通路切換手段の制御を開始した時から所定時間経過した後に、前記払出モータを駆動することにより前記払出手段から当該未払出し個数の前記景品遊技媒体を払出す制御を行なうことを特徴とする。
【０００９】
請求項２に記載の本発明は、請求項１に記載の発明の構成に加えて、前記コマンドデータは、払出制御の種類を指令可能な第１のデータと払出す景品遊技媒体数を指令可能な第２のデータとを有することを特徴とする。
【００１０】
請求項３に記載の本発明は、請求項１または２に記載の発明の構成に加えて、前記コマンドデータは、複数回に分けて前記遊技制御手段から前記払出制御手段に送信されることを特徴とする。
【００１１】
請求項４に記載の本発明は、請求項２または３に記載の発明の構成に加えて、前記コマンドデータは、データの種別を識別可能な識別データを含むことを特徴とする。
【００１３】
請求項５に記載の本発明は、請求項１から４のいずれかに記載の発明の構成に加えて、貸遊技媒体の払出しの際における前記払出手段による貸遊技媒体の連続的な払出数は、前記連続払出数と同数であることを特徴とする。
【００１４】
【作用】
請求項１に記載の本発明によれば、次のように作用する。遊技制御手段の働きにより、遊技状態が制御される。払出手段の働きにより、遊技媒体を払出すための払出モータを駆動することにより遊技媒体を払出す動作が行なわれる。払出制御手段の働きにより、払出手段が制御される。遊技媒体供給通路により払出手段に遊技媒体が供給される。遊技媒体検出手段の働きにより、遊技媒体供給通路の所定位置に存在する遊技媒体が検出可能である。貸遊技媒体通路は遊技者に貸出される貸遊技媒体が通過する。景品遊技媒体通路は入賞により払出される景品遊技媒体が通過する。通路切換手段の働きにより、貸遊技媒体通路と景品遊技媒体通路とが切換えられ、遊技媒体が貸遊技媒体通路と景品遊技媒体通路とのいずれかを通過できる状態にされる。景品遊技媒体個数カウントスイッチにより、景品遊技媒体通路を通過する景品遊技媒体が検出される。貸遊技媒体個数カウントスイッチにより、払出手段から払出され、貸遊技媒体通路を通過する貸遊技媒体が検出される。記録媒体用の情報処理装置は、遊技者に対して遊技媒体を貸出すために用いられる。検出スイッチにより、払出手段により払出された遊技媒体を貯留する遊技媒体貯留部が遊技媒体により満杯になったことが検出される。遊技制御手段に含まれる、コマンドデータにより予め定められたデータ形式で景品遊技媒体の払出制御の内容が指令されるとともに払出す景品遊技媒体数が示され、取込み信号によりコマンドデータの取込みタイミングが示される。遊技制御手段の働きにより、景品遊技媒体の払出制御を指令する景品遊技媒体払出制御信号が払出制御手段に出力される。払出制御手段のさらなる働きにより、遊技制御手段から受ける景品遊技媒体の払出制御を指令する景品遊技媒体払出制御信号に基づいて景品遊技媒体の払出制御が行なわれる。景品遊技媒体個数カウントスイッチにより、払出手段から払出される景品遊技媒体が検出されたことに応じて、払出制御手段に景品遊技媒体個数カウントスイッチ信号が出力される。払出制御手段の働きにより、景品遊技媒体の未払出し個数が更新可能に記憶される。払出制御手段の働きにより、景品遊技媒体数を示すコマンドデータを含む景品遊技媒体払出制御信号が受信されるごとに景品遊技媒体の未払出し個数が加算更新されるとともに、景品遊技媒体個数カウントスイッチ信号が受信されるごとに景品遊技媒体の未払出し個数が減算更新される。払出制御手段のさらなる働きにより、複数の入賞に応じた景品遊技媒体の払出しを各入賞ごとに払出手段の払出動作を区切ることなく、連続的に払出すように払出手段を制御可能である。払出制御手段が連続的に払出制御を行なうことが可能な連続払出数が設定されている。払出制御手段のさらなる働きにより、景品遊技媒体の未払出し個数が連続払出数以下のときは、１回の払出動作において、未払出し個数分の景品遊技媒体を連続的に払出し、景品遊技媒体の未払出し個数が連続払出数よりも多いときは、連続払出個数分の景品遊技媒体を連続的に払出す払出制御が、景品遊技媒体の未払出し個数がゼロになるまで繰返し行なわれる。払出手段と、遊技媒体検出手段による遊技媒体の検出位置との間には、少なくとも、連続払出数分の遊技媒体が貯留可能である。払出し制御手段のさらなる働きにより、払出動作中に、遊技媒体検出手段により遊技媒体供給通路の検出位置にて遊技媒体が検出されなくなったとき、または、検出スイッチにより遊技媒体貯留部が遊技媒体により満杯になったことが検出されたときには、当該払出動作において払出すべき遊技媒体の残数の払出動作が終了したあと、払出動作が停止される。貸遊技媒体個数カウントスイッチにより、払出手段から払出される貸遊技媒体が検出されたことに応じて、遊技制御手段および払出制御手段に貸遊技媒体個数カウントスイッチ信号が出力される。払出制御手段の働きにより、景品遊技媒体が景品遊技媒体通路を通過できる状態に通路切換手段が制御された状態での景品遊技媒体の払出動作中に、情報処理装置から球貸要求信号が受信されたとき、当該払出動作において払出すべき景品遊技媒体の残数の払出動作が終了した後、払出モータが停止される。また、払出制御手段のさらなる働きにより、払出モータの停止時から所定時間経過した後に、遊技媒体が貸遊技媒体通路を通過できる状態となるように通路切換手段の切換動作を開始する制御が行なわれる。払出制御手段のさらなる働きにより、遊技媒体が貸遊技媒体通路を通過できる状態とするための通路切換手段の切換動作開始時から所定時間経過した後に、払 出モータを駆動することにより払出手段から貸遊技媒体を払出す制御が行なわれる。払出制御手段のさらなる働きにより、払出手段における貸遊技媒体の払出動作が終了した後、払出モータを停止し、該払出モータの停止時から所定時間経過した後に、遊技媒体が景品遊技媒体通路を通過できる状態となるように通路切換手段の切換動作を開始する制御が行なわれる。景品遊技媒体の払出動作中に払出制御手段が情報処理装置から球貸要求信号を受信したときに、景品遊技媒体の払出動作の次回の払出動作における景品遊技媒体の未払出し個数があったときには、払出制御手段のさらなる働きにより、貸遊技媒体の払出動作の後で遊技媒体が景品遊技媒体通路を通過できる状態となるように通路切換手段の制御が開始された時から所定時間経過した後に、払出モータを駆動することにより払出手段から当該未払出し個数の景品遊技媒体を払出す制御が行なわれる。
【００１５】
請求項２に記載の本発明によれば、請求項１に記載の発明の作用に加えて、次のように作用する。コマンドデータが、払出制御の種類を指令可能な第１のデータと払出す景品遊技媒体数を指令可能な第２のデータとを有している。
【００１６】
請求項３に記載の本発明によれば、請求項１または２に記載の発明の作用に加えて、次のように作用する。コマンドデータは、複数回に分けて遊技制御手段から払出制御手段に送信される。
【００１７】
請求項４に記載の本発明によれば、請求項２または３に記載の発明の作用に加えて、次のように作用する。コマンドデータが、データの種別を識別可能な識別データを含んでいる。
【００１９】
請求項５記載の本発明によれば、請求項１から４のいずれかに記載の発明の作用に加えて、次のように作用する。貸遊技媒体の払出しの際における払出手段による貸遊技媒体の連続的な払出数は、連続払出数と同数である。
【００２０】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本実施の形態では、遊技機の一例としてパチンコ遊技機をとり上げて説明するが、本発明はこれに限らず、たとえば、スロットマシン等であってもよく、入賞に応じて予め定められた個数の景品遊技媒体の払出しを行なうことが可能な遊技機であればすべて対象となる。
【００２１】
図１は、パチンコ遊技機１の正面図である。図２は、パチンコ遊技機１に設けられる遊技盤４０の拡大正面図である。図３は、パチンコ遊技機１の背面図である。図４は、玉払出装置１１６における分割可能な各ケースの内部構成を透視して示す側面図である。図５は、玉払出装置１１６を側面側から見た場合の通路切換ソレノイド（振分ソレノイドとも呼ばれる）の動作状態を示すケースの断面図である。図６は、玉払出装置１１６（ＣＲ機用払出しユニットとも呼ばれる）を後面側から見た場合のケースの断面図である。図７および図８は、パチンコ遊技機１に設けられる制御回路のブロック図である。
【００２２】
図１〜図３を参照して、パチンコ遊技機１は、縦長な方形状に枠組形成される外枠２と、該外枠２の内側に開閉自在に軸支されかつ弾球遊技機１の主要構成部のほぼすべてが集約して設けられる前面枠３と、該前面枠３の前面上部に開閉自在に軸支されて設けられる前面開閉枠４とから構成されている。また、前面枠３に設けられる主要構成部としては、上記した前面開閉枠４、遊技盤４０、上皿１９、下皿２７、灰皿２９、操作ハンドル３０、機構部１００、および、打球発射装置８７がある。また、図示の実施の形態では、パチンコ遊技機１の側方において、遊技者に対し遊技媒体の一例としての遊技玉（遊技用のパチンコ玉）を貸出すためのカードユニット３１（記録媒体用の情報処理装置）が付設されている。
【００２３】
前面枠３および前面開閉枠４は、パチンコ遊技機１の正面から見て左側の端部において軸支され、パチンコ遊技機１の正面から見て左側の端部を開放端として開閉される。前面開閉枠４には、遊技盤４０の遊技領域４１をほぼ透視し得る円形透視窓５が開設され、該円形透視窓５の裏面からガラス板が装着されている。また、前面開閉枠４の上側には、円形透視窓５の外周に沿って、複数の飾りランプ６〜８および複数の飾りＬＥＤ１３，１４が設けられている。これら飾りランプ６〜８および飾りＬＥＤ１３，１４は、遊技状態に応じて点灯または点滅されるものであり、特別の遊技状態の発生時や継続時を遊技者に報知するとともに、遊技の雰囲気を盛り上げるものである。また、円形透視窓５の外周には、払出すべき賞球（景品玉）が不足したこと（後述する球切れスイッチ１１５が作動したとき）を報知する球切れランプ９や、入賞玉の発生に基づく所定個数の賞球が行なわれる場合に、その旨を点灯により報知する賞球ランプ１０が設けられている。この賞球ランプ１０は、賞球の未払出個数がある場合に、点灯することにより、賞球が行なわれる旨を報知する。なお、ここでは、賞球の未払出し個数がある場合に賞球ランプ１０を点灯させる例を示したが、これに代わり、賞球の未払出し個数がある場合に賞球ランプ１０を点滅させることにより、賞球が行なわれた旨を報知するようにしてよい。
【００２４】
さらに、円形透視窓５の外周には、前面開閉枠４の上部左右において、遊技の進行に応じて効果音等の音声を発生するスピーカ１２ａ，１２ｂが設けられている。なお、スピーカ１２ａ，１２ｂの前面には、網目状ネット（図示省略）が取付られ、スピーカ１２ａ，１２ｂから発生される音声を通すようになっている。また、円形透視窓５の外周には、遊技盤４０に貼付けられる証紙を視認するための透視レンズ３９が設けられている。
【００２５】
上記した飾りランプ６〜８，９Ｌ，１０Ｌ、球切れランプ９、賞球ランプ１０、飾りＬＥＤ１３，１４は、図８に示すように、それぞれプリント配線基板で構成される遊技効果ランプ基板６ａ，７ａ，８ａ，９ａ，１０ａや遊技効果ＬＥＤ基板１３ａ〜１３ｄに実装されて、図１に示す前面枠３の前面側や前面開閉枠４の裏面側に取付けられている。そして、各遊技効果ランプ基板６ａ，７ａ，８ａ，９ａ，１０ａが枠用ランプ中継Ｂ基板１５に接続され、各ＬＥＤ基板１３ａ〜１３ｄが枠用ランプ中継Ｃ基板１６に接続されている。枠用ランプ中継Ｂ基板１５，枠用ランプ中継Ｃ基板１６は、前面枠３の裏面下部に取付けられる中継基板端子台９５に止着される枠用ランプ中継Ａ基板９６に接続された後、後述するランプ制御基板８０に接続されている。
【００２６】
主基板１５１は、遊技制御用のマイクロコンピュータ１５１Ｍを含む。この遊技制御用のマイクロコンピュータは、ワンチップマイクロコンピュータであり、遊技制御用のプログラム等を記憶するＲＯＭ、ワークメモリとして使用されるＲＡＭ、遊技制御用のプログラムに従って制御動作を行なうＣＰＵ１５１ａ、および、データの入出力用のＩ／Ｏポートを含む。このような遊技制御用のマイクロコンピュータ１５１Ｍは、定期的（たとえば２ｍｓｅｃ毎）にリセットされてＲＯＭに記憶されている遊技制御プログラムを先頭から繰返し実行し、各種の遊技制御を行なう。
【００２７】
なお、枠用ランプ中継Ａ基板１５は、前面枠３の前面側に取付けられ（これに対応して遊技効果ランプ基板も前面枠３の前面側に取付けられている）、枠用ランプ中継Ｂ基板１６は、前面開閉枠４の裏面側に取付けられている（これに対して遊技効果ＬＥＤ基板も前面開閉枠４の裏面側に取付けられている）。なお、図示しないが、前面開閉枠４を開放したことを検出するためにドアスイッチが設けられることがある。この場合には、ドアスイッチの配線は後述する枠用スイッチ中継基板に一旦接続された後、主基板１５１に入力され、主基板１５１からの情報信号に基づいてランプ制御基板８０によってランプ６〜８、９、１０の一部または全部が点灯制御されることにより、前面開閉枠４が開放されたことを報知するようになっている。
【００２８】
また、スピーカ１２ａ，１２ｂから延びる配線は、前面開閉枠４の上方における左右裏面に取付けられる音声中継基板１７ａ，１７ｂ（図８において、音声中継Ｂ基板，音声中継Ｃ基板と表示）に一旦接続され、その後、前面枠３の裏面下部に取付けられる中継基板端子台９５に止着される音声中継基板９７（図８において、音声中継Ａ基板と表示）に接続された後、後述する音声制御基板８２に接続されている。音声制御基板８２は、主基板１５１から与えられる音声制御を指令する音声制御信号に応じて、スピーカ１２ａ，１２ｂを駆動制御するものである。音声制御基板８２にも、主基板１５１と同様に、制御用のＣＰＵ（後述するＣＰＵ８２ａ）、ＲＯＭ、ＲＡＭ等を含み、効果音等の音声の制御を行なう音声制御用のマイクロコンピュータ８２Ｍが設けられている。
【００２９】
次に、前面開閉枠４の下側に取付けられる上皿１９の構成について説明する。上皿１９は、複数の合成樹脂製部材を組合せた皿部材を固着することにより構成されている。上皿１９の開放側の上方には、玉抜き操作レバー２１が設けられている。この玉抜き操作レバー２１は、左右方向に移動可能に設けられ、図示しないスプリングの付勢力に抗して一方向に移動させることにより、上皿１９に貯留されていた玉を裏面側に形成される玉抜き路（図示しない）を流下させて下皿２７に誘導するものである。なお、上皿１９には、その内部に圧電ブザーを設けてもよい。この圧電ブザーは、遊技玉の貸出異常が生じたとき（たとえばピッ、ピッ、ピッという連続音）、あるいは遊技玉の貸出時（たとえば、１００円相当の遊技玉が払出されるごとにピーという音）に、その旨を報知する報知音が発生されるものである。
【００３０】
上記した上皿１９について、さらに詳細に説明すると、上皿１９は、その上流側に形成される賞球払出口２０から払出された賞球を一旦貯留した後、図示しない発射位置に玉を供給するものである。また、上皿１９は、パチンコ遊技機１に隣接して設けられるカードユニット３１を介して遊技玉の貸出しを受ける際に操作する操作部２３２とともに、これらを設置する中空の部材である上皿化粧部１９０の上面側に設けられている。上皿化粧部１９０に設けられた操作部２３２は、球貸しスイッチ２４、返却スイッチ２５（ともに図８参照）、球貸可表示ＬＥＤ（図示省略）、および、残高表示器としての度数表示ＬＥＤ（図示省略）等が実装される残高表示基板２３上に設けられており、遊技者により操作可能および視認できるようにスイッチおよび表示器を配して構成されている。この残高表示基板２３は、上皿化粧部１９０の上面側に設けられている。
【００３１】
球貸しスイッチ２４は、カードユニット３１によって遊技玉の貸出し（球貸しおよび貸玉の払出しともいう）を受ける際に操作されるスイッチである。返却スイッチ２５は、遊技終了の際にカードユニット３１の挿入口３４に差込まれたカード（遊技に使用可能なカード）の返却を受ける際に操作されるスイッチである。ここで、遊技に使用可能なカードは、磁気記録式のカードであり、遊技のために使用可能（たとえば球貸しに使用できる）遊技者所有の有価価値（カード残高）が記録可能な記録媒体である。ここで、有価価値は、遊技者に所有され、遊技に使用されるカード残高等のデータをいう。
【００３２】
また、度数表示ＬＥＤは、カードユニット３１のカード挿入口３４に差込まれたカードに記録されたカード残高（カード残額）としての度数が表示されるものである。なお、上皿１９に設けられる上記した球貸しスイッチ２４および返却スイッチ２５等が実装される残高表示基板２３から延びる上皿配線は、前面枠３の軸支側の下部に形成される配線透視開口（図示しない）から前面枠３の裏側に引出されて後述する払出制御基板１４４に接続されている。
【００３３】
さらに、上皿１９の開放側末端には、前面開閉枠４を前面枠３に対して施錠しかつ前面枠３を外枠２に対して施錠する施錠装置８４（図３参照）を操作するためのシリンダ錠２６が臨んでいる。また、前面開閉枠４の軸支側上部には、玉抜きピン挿入口（図示省略）が形成されている。そして、この玉抜きピン挿入口から図示しない玉抜きピンを差込む操作により、これに連結される玉抜き操作管（図示しない）を上下方向に揺動させて玉抜き口を閉塞したり開放したりするようになっている。
【００３４】
なお、前面開閉枠４の軸支側下部には、起伏部が形成され該起伏部に、イヤホーンジャックと、イヤホーンジャックから聞こえる音楽を選択するための選択スイッチとが設けられてもよい。
【００３５】
また前面枠３の下部に設けられる下皿２７は、上皿１９から溢れた賞球であって、余剰球通路（図示省略）を介して接続樋９３（図３参照）から排出される余剰の賞球を貯留するものである。下皿２７の前面壁には、玉抜き操作レバー２８がスライド可能に取付けられるようになっている。この玉抜き操作レバー２８を操作することにより、下皿２７に貯留されていた賞球を下方に玉抜きして持ち運び可能な玉箱に移替えることができる。また、下皿２７の左側には、灰皿２９が設けられ、右側には操作ハンドル３０が設けられている。操作ハンドル３０は、図３に示す打球発射装置８７の発射モータ８８の駆動を開始させる単発発射スイッチ９１およびタッチセンサ９２（ともに図９に符号だけ表示）を内蔵しているとともに、弾発力を調節するものである。
【００３６】
パチンコ遊技機１の正面構造は、概ね上記したとおりであるが、図示の実施の形態では、パチンコ遊技機１にカードユニット３１が隣接配置されている。このカードユニット３１は、上皿１９の上面に設けられる前述した球貸しスイッチ２４や返却スイッチ２５等の操作部を操作することにより作動されるものであり、カードの情報処理等の所定の処理を行なうマイクロコンピュータおよびカードリーダライタ等の各種機器が設けられている。カードユニット３１は、マイクロコンピュータにより動作が制御される。カードユニット３１には、使用可能状態であるか否かを表示する使用可能表示器３２と、当該カードユニット３１がいずれの側のパチンコ遊技機１に対応しているかを表示する連結台方向表示器３３と、記録媒体としての磁気カードを挿入するカード挿入口３４とが設けられている。
【００３７】
このように構成されるカードユニット３１は、独自の制御回路によって制御されるものであり、図３に示されるように、カードユニット配線３５を介し、パチンコ遊技機１と接続されている。パチンコ遊技機１においては、カードユニット配線３５が払出制御基板１４４に接続されており、払出制御基板１４４を介してカードユニット３１と信号の送受信を行なう。また、カードユニット３１には、パチンコ遊技機１の電源コード１３５とは別の独立した電源コード３１１から電源電力が供給されている。この電源コード３１１は、接地極を有するコードである。このため、カードユニット３１は、電源コード３１１を介して電気的に接地している。
【００３８】
一方、パチンコ遊技機１の背面には、図３に示すように、入賞玉の発生に基づいて所定個数の賞球を払出すための各種の機構を装備した機構部１００が設けられている。操作ハンドル３０に対応する裏面には、発射モータ８８および打球樋（図示しない）を有する打球発射装置８７が固着されている。その打球発射装置８７の側方には、機構部１００に設けられた前述の余剰球通路を流下する賞球を下皿２７に誘導する接続樋９３が固着されている。さらに接続樋の側方に中継基板取付台９５が取付けられている。外枠２に対する前面枠３の開放側裏面には、外枠２の掛止片８５に対する前面枠３の施錠および前面枠３に対する前面開閉枠４の施錠を行なう施錠装置８４が設けられている。
【００３９】
上記した構成のうち、打球発射装置８７には、発射制御基板９０が付設されており、この発射制御基板９０によって、打球発射装置８７が駆動制御されるようになっている。なお、発射制御基板９０は、図３に示すように、発射制御基板カバー８９によって被覆され、この発射制御基板カバー８９から外部に露出している位置に設けられるコネクタを介して払出制御基板１４４と接続されており、所定の状態となったときに払出制御基板１４４から停止信号を受けて打玉の発射を行なえないようになっている。また、中継基板取付台９５には、枠用ランプ中継Ａ基板９６、音声中継Ａ基板９７、発射中継Ｂ基板９８、および、発射中継Ａ基板９９が所定の位置に取付けられている。
【００４０】
以上で、パチンコ遊技機１の全体の概略構成を説明したが、以下、パチンコ遊技機１を構成する要素のうち、遊技盤４０と、機構部１００とのそれぞれの詳細な構成について順次説明する。
【００４１】
まず、図２および図３を参照して、遊技盤４０について説明する。遊技盤４０の正面構造について図２を参照して説明する。遊技盤４０は、前面枠３の裏面側に一体的に形成される遊技盤収納枠３６に収納固定されるべく、ほぼ正方形状の合板により形成されている。遊技盤４０の表面には、円形渦巻状に誘導レール４２が取付けられている。該誘導レール４２の内側は、遊技領域４１とされて発射された打玉が落下するものである。遊技領域４１には、図示の場合、特別可変表示装置４４、特別可変入賞球装置４８、普通可変入賞球装置５８、普通図柄表示器６３等が設けられるとともに、打玉を入賞とする入賞口、打玉を通過させる通過口、打玉の流下方向、速度を変化せしめる風車または多数の障害釘が設けられている。また、遊技領域４１の最下方には、いずれの入賞領域にも入賞しなかった打玉が取込まれるアウト口６９が設けられている。
【００４２】
遊技領域４１の構成をその遊技動作に従って詳細に説明する。遊技領域４１の中央よりもやや下方の左側には、遊技領域４１を落下する打玉が通過可能に設けられた通過口（ゲート）６２０と、その通過口６２０を通過した打玉（通過玉）を検出するゲートスイッチ（通過検出器）６２とが設けられている。
【００４３】
遊技領域４１のほぼ中央に配置される特別可変表示装置４４の上方には、普通図柄可変表示装置としての普通図柄表示器６３が設けられている。なお、本実施形態においては、当りＬＥＤとはずれＬＥＤとの２つのＬＥＤを普通図柄表示器６３としているが、一般的には７セグメントＬＥＤなど、数字を表示可能なものを使用する。普通図柄表示器６３は、ゲートスイッチ６２の検出信号に基づいて所定期間可変表示した（交互点滅させる）後、表示結果を導出表示する（どちらか一方を点灯させる）。普通図柄表示器６３の両側方には、普通図柄表示器６３の可変表示中にゲートスイッチ６２を通過した打玉数を記憶表示する普通図柄記憶ＬＥＤ６４（最高４個まで記憶表示する）等が設けられている。普通図柄表示器６３の表示結果が予め定められた当り図柄（当りＬＥＤ点灯、また７セグメント表示器を使えば０〜９までの数字の可変表示において、７が停止表示された場合など）である場合には、普通可変入賞球装置５８が所定時間開放される。なお、普通図柄表示器６３の可変表示時間は、通常確率モードのときに相対的に長く（たとえば、３０秒）、確率変動モードのときに相対的に短く（たとえば、３〜５秒）設定されている。
【００４４】
普通可変入賞球装置５８は、遊技領域４１のほぼ中央に配置される特別可変表示装置４４と遊技領域４１のアウト口６９の上部に配置される特別可変入賞球装置４８との間に配置され、ソレノイド５９によって開閉駆動される電動チューリップタイプの可変入賞球装置である。そして、普通可変入賞球装置５８には、始動入賞検出器としての第１種始動口スイッチ６０が内蔵され、開放中または閉成中に受入れた入賞玉を検出するようになっている。打玉が第１種始動口スイッチ６０によって検出されると、特別可変表示装置４４が特別図柄と呼ばれる複数種類の識別情報の可変表示を開始する。普通可変入賞球装置５８の開放時間は、通常確率モードのときに相対的に短く（たとえば０．５秒）、確率変動モードのときに相対的に長く（たとえば２秒）設定されている。また、普通可変入賞球装置５８が開放していない場合でも打玉を受入れるようになっている。
【００４５】
特別可変表示装置４４は、複数の図柄を可変表示する液晶タイプの可変表示器からなり、遊技領域４１のほぼ中央に配置される。そして、特別可変表示装置４４での可変表示の停止時における図柄の組合せが予め定められた大当り図柄の組合せ（たとえば同一の図柄が当りラインのいずれかに揃った場合）である場合には、大当り遊技状態となって特別可変入賞球装置４８が次に説明するような所定の態様で開閉駆動される。大当り図柄の組合せの一部は確率変動図柄として設定されている。この確率変動図柄で大当り遊技状態となったときには、その大当り遊技状態終了後における普通図柄表示器６３における当り図柄の出現確率や特別可変表示装置４４における大当り図柄の出現確率が高くなる確率変動モードとなるように制御される。特別可変表示装置４４は、遊技盤４０の表面側に取付けられる飾り基板（符号なし）を備えている。
【００４６】
また、特別可変表示装置４４の上部には飾りＬＥＤ４５が設けられ、下部には飾りＬＥＤ４５ａが設けられている。さらに、特別可変表示装置４４の下部中央には、特別可変表示装置４４の可変動作中に第１種始動口スイッチ６０によって検出された玉数を記憶表示する特別図柄始動記憶ＬＥＤ４６（最高４個まで記憶表示する）が取付けられている。
【００４７】
大当り遊技状態となったときに駆動制御される特別可変入賞球装置４８は、開放された場合に打玉の入賞が可能になる大入賞口が設けられており、大入賞口扉用のソレノイド５０によって開閉駆動される開閉板としての大入賞口扉４９が大入賞口を開閉可能な態様で設けられている。
【００４８】
特別可変入賞球装置４８の内部には、大入賞口扉４９に受入れられた打玉を検出するために、特定玉検出器としての特定領域スイッチ５１および入賞個数検出器としてのカウントスイッチ５２が設けられている。
【００４９】
大入賞口扉４９の開放時に大入賞口から特別可変入賞球装置４８内に入った玉は、最終的にすべてカウントスイッチ５２に向けて誘導され、カウントスイッチ５２により検出される。また、特別可変入賞球装置４８内に入った玉のうち、特定領域スイッチ５１により検出された玉は、その後、カウントスイッチ５２に向けて誘導され、カウントスイッチ５２により検出される。したがって、特別可変入賞球装置４８内に入った玉は、結果的にすべてカウントスイッチ５２により検出される。
【００５０】
大当り遊技状態となった場合には、一定時間（たとえば２８秒）が経過するまで、または、その一定時間内に所定個数（たとえば、１０個）の入賞玉が入賞するまで大入賞口扉４９を開放（以下、この開放を開放サイクルという）し、その開放サイクル中に受入れられた打玉が特定領域スイッチ５１によって検出されたときに継続権が成立して、再度上記した開放サイクルが実行され、各開放サイクルにおいて継続権が成立していることを条件に最高１６回の開放サイクルを繰返すことができるようになっている。
【００５１】
特別可変入賞球装置４８の内部においては、シーソー式の玉振分部材としての大入賞口内誘導板が設けられている（図示省略）。この大入賞口内誘導板は、特定領域スイッチ５１の方向へ向けて傾斜した状態と、特定領域スイッチ５１とは逆の方向へ向けて傾斜した状態とのいずれかの状態に切換え可能となるようにソレノイド（後述する大入賞口内誘導板用のソレノイド５３）により駆動制御される。その場合、大入賞口扉４９が１回開放されたとき（１サイクル中）には、特定領域スイッチ５１が玉を１個検出するまでは、振分部材が特定領域スイッチ５１の方向へ向けて傾斜した状態にされることにより、玉が特定領域スイッチ５１により検出されやすい状態にされ、特定領域スイッチ５１が玉を１個検出した後は、振分部材が特定領域スイッチ５１とは逆方向へ向けて傾斜した状態にされることにより、玉が特定領域スイッチ５１により検出がされにくい状態にされる。
【００５２】
なお、この実施の形態では、特定領域スイッチ５１への入口に大入賞口内誘導板を設けた例を示したが、これに限らず、大入賞口内誘導板の代わりに、次のようなシャッタを設けてもよい。このシャッタは、ソレノイドにより駆動され、開放サイクルの１サイクル毎に、特定領域スイッチ５１が玉を１個検出するまでは開放状態にされている。そして、特定領域スイッチ５１が玉を１個検出すると閉塞状態に制御される。このような制御が行なわれることにより、大入賞口扉４９が１回開放された場合（１サイクル中）には、特定領域スイッチ５１が玉を１個検出するまでは、特定領域スイッチ５１による玉の検出が可能な状態にされ、特定領域スイッチ５１が玉を１個検出した後は、特定領域スイッチ５１による玉の検出が不可能な状態にされる。
【００５３】
さらに、特別可変入賞球装置４８には、入賞玉検出器としての右落とし入賞口スイッチ５５ａ，左落とし入賞口スイッチ５５ｂを内蔵する通常入賞口５４ａ，５４ｂ、大入賞口扉４９が開放していることを表示する飾りＬＥＤ５６Ｃ、継続権が成立していることを報知する飾りＬＥＤ５６Ｒ、および、大当り遊技状態で継続権が未成立である旨を報知する飾りＬＥＤ５６Ｌ、および、大当り遊技状態中などに点灯する飾りＬＥＤ５７が設けられている。
【００５４】
また、遊技領域４１には、上記した構成以外に、袖飾りランプ６５Ｌｂ，６５Ｒｂ、入賞玉検出器としての左袖入賞口スイッチ６５Ｌａを内蔵する入賞口６５Ｌ、入賞玉検出器としての右袖入賞口スイッチ６５Ｒａを内蔵する入賞口６５Ｒ、風車６６、サイド飾りランプ６７Ｌａを内蔵するサイド飾り６７Ｌ、サイド飾りランプ６７Ｒａを内蔵するサイド飾り６７Ｒ等が設けられている。
【００５５】
以上に示した各種ランプおよび各種ＬＥＤは、すべてランプ制御基板８０により表示制御（駆動制御）される。ランプ制御基板８０は、ランプ制御用のＣＰＵ（後述するＣＰＵ８０ａ）、ＲＯＭ、ＲＡＭ等を含み、ランプ制御を行なうランプ制御用のマイクロコンピュータ８０Ｍが設けられており、主基板１５１から与えられるランプ制御を指令するランプ制御信号に応じて、上記した各種ランプおよび各種ＬＥＤを制御する。
【００５６】
以上に説明した実施の形態において、打球が入賞する入賞口および入賞装置には、入賞玉を検出するための検出用のスイッチ５１，５２，５５ａ，５５ｂ，６０，６５Ｌａ，６５Ｒａがすべて設けられている。これら検出用のスイッチのうち、スイッチ５２，５５ａ，５５ｂ，６０，６５Ｌａ，６５Ｒａは、検出信号に基づいて所定個数の賞球を払出すために使用されるものである。また、特定領域スイッチ５１は継続権の成立を検出するために使用され、カウントスイッチ５２は大入賞口扉４９の開放を規制するための玉計数機能を兼用している。
【００５７】
スイッチ５１，５２，５５ａ，５５ｂ，６５Ｌａ，６５Ｒａは、図８に示すように、次に説明するスイッチ中継基板７７を介して主基板１５１に接続される。主基板１５１では、これらのスイッチからの検出信号を記憶するとともに順次払出制御基板１４４に払出す賞球個数等を指令する賞球制御信号を導出して入賞に対応する賞球を払出するように、後述する球払出装置１１６を駆動制御するようになっている。入賞玉をスイッチが検出した場合に払出される賞球の個数は、入賞の種別に応じて複数種類定められており、第１種始動口スイッチ６０により検出された始動入賞玉については、１個の検出につき５個の賞球の払出しが行なわれ、それ以外の検出スイッチにより検出された入賞玉については、１３個の賞球の払出しが行なわれるように決定され、賞球制御信号により賞球個数が指令される。また、カウントスイッチ５２で検出された場合は、１５個の賞球払出しをし、それ以外は５個の賞球払出しをしてもよいし、始動入賞（第１種始動口スイッチ６０の検出）で５個の賞球払出し、大入賞口入賞（カウントスイッチ５２の検出）で１５個の賞球払出し、それ以外を１０個の賞球払出しとしてもよいのである。
【００５８】
払出制御基板１４４には、払出制御用のプログラム等を記憶するＲＯＭ、ワークメモリとして使用されるＲＡＭ、払出制御用のプログラムに従って制御動作を行なうＣＰＵ１４４ｊ、および、データの入出力用のＩ／Ｏポートを含み、賞球および貸玉の払出制御を行なう払出制御用のマイクロコンピュータ１４４Ｍ（ワンチップマイクロコンピュータ）が設けられている。
【００５９】
賞球制御信号は、指令内容を示すコマンド（賞球制御信号ＣＤ０〜ＣＤ７ともいう）と、コマンドの取込みタイミングを示すＩＮＴ信号（賞球制御信号ＩＮＴともいう）とを含む。ここで、賞球制御信号のコマンドは、１コマンドが２バイトのデータで構成されており、賞球払出モードと払出停止モードとの２種類のモードのいずれかを指定（指令）する１バイトのＭＯＤＥと呼ばれるコマンドデータと、払出個数、払出動作停止、払出動作再開のいずれかを指定（指令）する１バイトのＥＸＴＤＡＴＡと呼ばれるコマンドデータとにより構成される。遊技制御用のマイクロコンピュータ１５１Ｍは、このような２バイトのデータを順次送信することにより、払出制御内容を指令する。このような賞球制御信号の指令に応じて、払出制御用のマイクロコンピュータ１４４Ｍが賞球の払出制御を行なう。
【００６０】
また、始動玉検出器としての第１種始動口スイッチ６０は、図８に示すように、中継基板７７を介することなく直接的に主基板１５１と接続されて始動信号と入賞信号（ただし他の検出用スイッチ５２，５５ａ，５５ｂ，６５Ｌａ，６５Ｒａでの入賞玉の検出に基づいて払出される賞球個数は、相対的に多い個数、たとえば１３個であるのに対し、第１種始動口スイッチ６０での入賞玉の検出に基づいて払出される賞球個数は、相対的に少ない個数、たとえば５個である）とを入力している。これは、第１種始動口スイッチ６０からの配線を直接主基板１５１に接続することにより、その途中に不正な回路基板を組込んだ配線（ぶら下がり基板等と称されている）が接続されているか否かの発見を容易にするためである。また、第１種始動口スイッチ６０と主基板１５１とを直接接続する配線は、他の配線の色と明らかに異なる色（本実施の形態の場合には、ピンクと黄の蛍光色）としたので、この点からも第１種始動口スイッチ６０からの配線に不正が行なわれているか否かを見分けやすい。
【００６１】
遊技盤４０の遊技領域４１には、前述したようにスイッチやソレノイド、あるいは飾りランプや飾りＬＥＤ等の電気的部品が多数設けられるが、これらは、次に説明する第１入賞玉誘導カバー体７０の裏面に取付けられるランプ中継基板７６，スイッチ中継基板７７を介して主基板１５１やランプ制御基板８０に接続されるようになっている。
【００６２】
図８に示すように、遊技盤面に設けられる各スイッチ５１，５２，５５ａ，５５ｂ，６２，６５Ｌａ，６５Ｒａ、および、各ソレノイド５０，５３，５９は、スイッチ中継基板７７を介して主基板１５１に接続されている。
【００６３】
また、遊技盤面に設けられる飾りランプを実装している飾りランプ基板５６，６６ａ，６７ａ、遊技盤面に設けられる飾りＬＥＤを実装している飾りＬＥＤ基板４５，５７、および、記憶表示ＬＥＤ４６，６４は、それぞれがランプ中継基板７６を介してランプ制御基板８０に接続されている。
【００６４】
一方、遊技盤４０の裏面には、図３に示すように、特別可変表示装置４４の裏面が突出して設けられている。この特別可変表示装置４４の裏面部分には、表示制御基板としての図柄制御基板７５が図柄制御基板カバー７４に被覆されて取付けられている。図柄制御基板７５は、特別可変表示装置４４および普通図柄表示器６３のそれぞれでの図柄の可変表示制御である図柄制御を行なうマイクロコンピュータ７５Ｍを含む。マイクロコンピュータ７５Ｍは、図柄制御用のＣＰＵ（後述するＣＰＵ７５ａ）、ＲＯＭ、ＲＡＭ等を含み、特別可変表示装置４４および普通図柄表示器６３のそれぞれの図柄制御（可変表示制御）を行なう。マイクロコンピュータ７５Ｍは、主基板１５１から図柄制御を指令する図柄制御信号を主基板１５１から受け、その指令にしたがって、特別可変表示装置４４の可変表示器の可変表示動作を制御するとともに、普通図柄表示器６３の可変表示動作も制御する。
【００６５】
また、上記した特別可変表示装置４４の裏面の周囲には、特別可変表示装置４４の上方に位置する入賞口（本実施の形態では、入賞口４７）に入賞した入賞玉を誘導する入賞玉誘導路がその前面に形成されるカバー体である第１入賞玉誘導カバー体７０が取付けられ、この第１入賞玉誘導カバー体７０に連通するように、その下部に第２入賞玉誘導カバー体７１が取付けられている。
【００６６】
第１入賞玉誘導カバー体７０には、その中央に特別可変表示装置４４の裏面が貫通する窓孔７２が形成されるとともに、一側後面にランプ中継基板７６および盤用外部端子基板７８が取付けられている。また、図柄制御基板カバー７４よりも下方には、スイッチ中継基板７７が設けられている。ランプ中継基板７６，スイッチ中継基板７７は、前述したように、遊技盤４０の遊技領域４１に設けられるスイッチ、ランプ、ソレノイド、ＬＥＤ等の電気部品と主基板１５１またはランプ制御基板８０との接続を中継するものである。
【００６７】
盤用外部端子基板７８は、図８に示すように、パチンコ遊技機１の営業管理上必要な遊技情報（たとえば大当り遊技状態中である旨を報知する大当り１情報、確率変動図柄で大当り遊技状態となり、その大当り状態中およびその大当りによる確率変動中である旨を報知する大当り２情報（大当り中と確率変動中に出力され続ける信号）、確率変動図柄による大当り状態終了後の確率変動中である旨を報知する確率変動情報、第１種始動口スイッチをＯＮした打玉の数を報知する始動口情報、特別可変表示装置の可変表示動作回数を報知する図柄確定回数１情報、普通可変表示装置の可変表示動作回数を報知する図柄確定回数２情報、および、普通可変入賞球装置の開閉回数を報知する役物回数情報等）を遊技場に設置される管理コンピュータに出力するための外部接続端子７８ｂを有し、遊技情報が主基板１５１から与えられるようになっている。さらに、どの図柄で大当りしたか、どの図柄で停止したか等の情報を出力するようにしてもよい。
【００６８】
また、第２入賞玉誘導カバー体７１の後面側には、その内部にランプ制御基板８０および音声制御基板８２を収納する制御基板ボックス１６１が取付けられている。
【００６９】
以上、遊技盤４０の構成について詳細に説明してきたが、上記のように構成される遊技盤４０は、前面枠３の裏面側に形成される遊技盤収納枠３６に収納固定されるようになっている。遊技盤収納枠３６は、周知のように、ほぼ正方形状に構成される遊技盤４０を収納するように前面枠３の裏面に段差状に形成されている。収納した遊技盤４０の裏面を押圧固定するための遊技盤係止レバー８６が、遊技盤収納枠３６の適宜箇所に取付けられている。また遊技盤収納枠３６の下方部は、平板状の支持板となって遊技盤４０の下辺を載置するようになっており、その支持板のほぼ中央にアウト玉を誘導するアウト玉誘導通路が形成されている。また、遊技盤４０を遊技盤係止レバー８６によって収納固定した状態においては、その裏面から機構部１００が被覆されることとなる。機構部１００は、遊技板収納枠３６の内側側面において上部および下部に分かれて固定される導電性の２つの軸受金具３７，３７のそれぞれにおいて上方向に向けて突設される導電性（金属製）の軸ピン３８に、機構部１００において上下方向に延在された態様で固定された金属製の取付部材１４８の上部および下部のそれぞれに形成された軸支部の掛止め孔をそれぞれ係止することにより、開閉自在に軸支される。また、機構部１００は、遊技盤収納枠３６の適宜位置に植立される係止ピン（図示しない）と機構部１００に設けられる機構部係止レバー１４９とを係合させることにより、機構部１００を閉じた状態で保持することができるようになっている。ここでは、機構部１００が前面枠３に対して開閉自在である場合を例として示したが、これに限らず、機構部は前面枠３に対して固定されて開閉できないものであってもよい。
【００７０】
次に、パチンコ遊技機１の背面に設けられる機構部１００の構成について図３を参照して説明する。図３において、機構部１００は、貯留タンク１０５と、上部構成部と、中間構成部と、下部構成部とが背面から見て開口窓１０２を構成するように機構部主体１０１上に一体的に形成されている。
【００７１】
貯留タンク１０５は、主として賞球を貯留する玉供給部としてのものである。上部構成部は、貯留タンク１０５に貯留された賞球を下流側に整列しながら誘導する玉整列レール部材１０８およびカーブレール部材１１１が設けられるものである。中間構成部は、カーブレール部材１１１からの玉を誘導する玉通路１１４と入賞玉に基づく賞球を払出す球払出装置１１６とが設けられるものである。下部構成部は、主として遊技盤に打込まれた入賞玉を含む打玉を処理する処理機構が設けられるものである。
【００７２】
機構部１００を閉じた状態において遊技盤４０の裏面収容部が開口窓１０２から外部に臨むようになっている。このため、遊技盤４０の裏面構造が前述したように特別可変表示装置４４の裏面および制御基板ボックス１６１を有する複雑なものであっても、機構部１００の開閉動作をスムーズに行なうことができる。なお、開口窓１０２の中央よりやや下方には、その開口窓１０２の両側端から掛け渡した状態で後方に突出形成された横架突出板１０３が設けられ、その横架突出板１０３に、後述する主基板ボックス１５０の上部が取付けられるようになっている。ただし、ランプ制御基板８０に実装されるコネクタ８０ａ〜８０ｃおよび音声制御基板８２に実装されるコネクタ８２ａ〜８２ｃは、横架突出板１０３の上方に位置して開口窓１０２から外部に臨むようになっている。
【００７３】
そこで、以下、機構部１００の構成について説明する。まず、機構部１００の上部構成部には、多量の賞球を貯留する貯留タンク１０５と、該貯留タンク１０５から供給される賞球を仕切り壁によって２列に整列して流下させる玉整列レール部材１０８と、その玉整列レール部材１０８によって誘導された賞球を後述する球払出装置１１６に向けて方向転換するカーブレール部材１１１と、そのカーブレール部材１１１の上方に設けられた枠用外部端子基板１３２とがそれぞれ所定の位置に設けられている。
【００７４】
貯留タンク１０５は、その底面に揺動自在に軸支されて図示しないばねにより上方向に付勢される球切れ情報検知レバー１０６が設けられ、その球切れ情報検知レバー１０６の下方に、球切れ情報検出スイッチ１０７が固定されている。この球切れ情報検出スイッチ１０７は、図９に示すように、枠用外部端子基板１３２に接続されて貯留タンク１０５内に賞球が不足したときに図示しない管理コンピュータに球切れ信号を出力するようになっている。上記した貯留タンク１０５の下流側に配置される玉整列レール部材１０８は、上部構成部の一端から他端に向けて傾斜状に取付けられ、その内部中央に仕切り壁（図示しない）が立設されて貯留タンク１０５から流出した賞球を下流に向かって３列に整列させるようになっている。
【００７５】
また、玉整列レール部材１０８の下流側上部には、玉ならし部材１０９が支軸を支点として揺動自在に垂下され、玉整列レール部材１０８上を上下２段となって流下する賞球を玉ならし部材１０９に埋設される重錘の作用によって１段とするようになっている。
【００７６】
前述した玉整列レール部材１０８の下流側上部には、外部との信号線が接続される外部接続端子１３３を有する枠用外部端子基板１３２が設けられる。枠用外部端子基板１３２に設けられる外部接続端子１３３は、外部（たとえば、管理コンピュータ）と弾球遊技機との間の信号線を接続する球切れ情報出力端子、玉貸情報出力端子、賞球情報出力端子等を有し、さらに、球切れ情報検出スイッチ１０７が接続されるコネクタ１３２ａ、および、払出制御基板１４４が接続されるコネクタ１３２ｂ等を有して構成されている。また、情報端子基板１３２の近傍となる機構部１００の裏面には、パチンコ遊技機１の運搬時に電源線１３５を束ねておくためのフック（図示省略）が形成されている。これにより、運搬時における電源線１３５および差込みプラグ１３５ａの破損を防止することができる。なお、電源線１３５には、ヒューズケースが一体的に設けられている。
【００７７】
上部構成部には、上記した構成以外に、その開放端部および枠用外部端子基板１３２の上部に対応する位置に機構部係止レバー１４９が一端を支持されて回動自在に設けられている。機構部係止レバー１４９には、遊技盤収納枠３６の所定の位置に植立固定される係止ピン（図示しない）の先端部と係合する溝が形成されている。この機構部係止レバー１４９の溝と係止ピンとの係合を解除するように回動させることにより、機構部１００の遊技盤収納枠３６への固定状態を解除することができる。なお、機構部係止レバー１４９は、上部構成部の開放端部および下部構成部の開放端部に設けられているため、機構部１００の遊技盤収納枠３６への固定状態を堅固に安定化させることができるようになっている。
【００７８】
次に、機構部１００の中間構成部の上部には、玉整列レール部材１０８の下流端に連通して賞球の向きを１８０度変換して導くカーブレール部材１１１が設けられている。このカーブレール部材１１１も賞球を３列に整列して下流側に導くように区画形成されている。また、カーブレール部材１１１のヘアピン状の屈曲部には、図示しない玉抜き弁が揺動自在に設けられ、その玉抜き弁の側方から下流側に向けて玉抜き通路１１２が形成されている。玉抜き通路１１２は、玉抜き弁が操作されたとき（たとえば、営業が終了して貯留タンク１０５に貯留される賞球を外部に抜く必要が生じたとき）、貯留タンク１０５および玉整列レール部材１０８に貯留されていた賞球を弾球遊技機１の外部に誘導するものである。
【００７９】
また、カーブレール部材１１１の下流側には、垂直状に玉通路部材が設けられる。具体的には、左右２列の玉通路１１４から玉通路部材が構成され、この２列の玉通路１１４には、それぞれ球切れスイッチ１１５が通路に臨むように設けられている。この球切れスイッチ１１５は、図７に示すように、枠用スイッチ中継基板１４２を介して主基板１５１に接続され、球切れスイッチ１１５が玉を検出しなくなったときには、次に説明する球払出装置１１６に設けられた払出モータ１１８（図８参照）の作動を停止して玉の払出しを不能動化させるようになっている。ここで、払出モータ１１８は、ステッピングモータにより構成されており、１回の払出し動作により払出される最大払出個数（連続払出数ともいう）が２５個に設定されている。
【００８０】
球切れスイッチ１１５は、払出す玉の１回の最大払出個数（たとえば２５個）分以上の玉が玉払出装置１１６内および玉通路１１４内に入っている場合に、それらの玉のうちの最上端に位置する玉を検出できるように検出位置が設定されている。したがって、球切れスイッチ１１５が玉を検出しなくなったときには、払出す玉数が１回の最大払出個数（２５個数）に満たない状態（球切れ状態）であることが検出されるのである。
【００８１】
上記した玉通路１１４の下方には、球払出装置１１６が取着される。球払出装置１１６は、ほぼ直方体形状をなすケース（図７等参照）の内部に収納されて機構部主体１０１の裏面側に着脱自在に取付けられるようになっている。球払出装置１１６には玉の払出のために動作する各種部材の他に、玉の払出動作を確実に行なうために払出モータ１１８の停止位置（正確には、回転部材の停止位置）をフォトセンサを用いて検出するモータ位置センサ１２２（図８参照）も設けられている。具体的に、このモータ位置センサ１２２は、後述する図４のギヤ２１２に設けられた検出突片２１６を、後述する図８に示される中継基板２２３に設けられたフォトセンサを用いて検出することにより、払出モータ１１８の停止位置を検出する。
【００８２】
次に、図４〜図６を参照して、球払出装置１１６の構成を詳細に説明する。玉払出装置１１６は、図６に示すように、ケース２０１内に集約して形成されるが、このケース２０１は、左，中，右に３分割（ケース２０１ａ〜２０１ｃ）されてそれらを組付けることにより完成される。中，左の各ケース２０１ｂ，２０１ｃには、相互に対向する側に、前述した２列の玉通路１１４と連通する玉通路２０３（各ケース２０１ｂ，２０１ｃの内部構造は、ほぼ左右対称であるため符号のｂ，ｃを省略する）が「く」字状に屈曲形成されており、その玉通路２０３の上端の玉入口２０２から入った賞球を玉通路２０３の途中に設けたスプロケット２０５で１個づつ区切って玉通路２０３の下端の排出口２０４から排出するようになっている。排出口２０４は、前後方向に並列する２つの排出口２０４ａ，２０４ｂからなる。前側の排出口２０４ａは、玉払出装置１１６から排出する玉を貸玉として払出す貸玉排出口２０４ａとして構成される。後側の排出口２０４ｂは、玉払出装置１１６から排出する玉を賞球（景品玉）として払出す賞球排出口２０４ｂとして横成されている。また、排出口２０４ａには、排出口２０４ａから排出される玉数（貸玉数）を検出する（具体的には、払出された貸玉を検出したことに応じて検出信号を出力する）ための球貸し個数カウントスイッチ１１９が設けられている。排出口２０４ｂには、排出口２０４ｂから排出される玉数（賞球数）を検出する（具体的には、払出された賞球を検出したことに応じて検出信号を出力する）ための賞球個数カウントスイッチ１２０が設けられている。
【００８３】
スプロケット２０５は、玉通路２０３の屈曲部の下方に臨むように回転軸２０６にワッシャ（図示省略）を介して回転自在に軸支されるものである。より詳細に説明すると、スプロケット２０５は、細長形状の円柱部材２０８の右端側に鍔状の円盤部（図示省略）が形成されている。この円盤部両側面には、それぞれ玉を受け入れる間隔を保持して突設される複数（３つ）の突出部２１０が形成されている。これにより、各突出部２１０の間は、玉を受入れ誘導するための凹部２１１として形成されている。また、円柱部材２０８の左端には、ギヤ２１２の中心部に穿設された嵌合穴２１３に内嵌する内嵌部２１４が形成されている。これにより、スプロケット２０５は、ギヤ２１２と一体的に回転するようになっている。なお、ギヤ３１２の一側面には、外周に沿って複数の検出突片２１６が突設されている（図４参照）。また、スプロケット２０５の取付けは、円柱部材２０８の中心に穿設された中心穴（図示省略）を、ケース３２１ｃのほぼ中心よりもやや上方に挿入支持される回転軸２０６に挿入して行なう。これにより、スプロケット２０５は、回転自在に支持される。回転軸２０６の他端は、ケース３０１ａを組み付けたときに、ケース２０１ａに形成される支持穴（図示省略）に支持されるようになっている。
【００８４】
上記のように回転自在に軸支されるスプロケット２０５は、玉通路２０３の前方に形成されるモータ収容空間（図示省略）に収容支持される払出モータ１１８によって回転駆動される。即ち、払出モータ１１８は、ケース２０１ｂの側面に穿設された開口を閉塞するように設けられるモータ固定板（図示省略）に固定される。そのモータ固定板の前方に突出された出力軸２１８ａ（図５参照）には、前述した開口を挿通してギヤ３２０が固着される。このギヤ２２０は、前記ギヤ２１２と噛金するようになっている。なお、各ギヤ２１２，２２０は、各ケース２０１ａ，２０１ｂの問に形成される収容空間内に配置される。また、払出モータ１１８は、前述したように、各種電子部品が実装される払出ユニット中継基板１２４に接続される。払出ユニット中継基板１２４のコネクタ２２１ａには、払出制御基板１４４からの配線（払出制御基板１４４との信号線）が接続される一方、コネクタ２２１ｂには、主基板１５１からの配線（枠用スイッチ中継基板１４２により中継された主基板１５１からの信号線）が接続される。なお、払出制御基板１４４および主基板１５１からの配線は、別の中継基板をさらに介して中継されるものであってもよい。
【００８５】
また、払出ユニット中継基板１２４には、前述した払出モータ位置センサ１２２（フォトセンサ）が設けられる払出モータ位置センサ基板２２３、球貸し個数カウントスイッチ１１９、賞球個数カウントスイッチ１２０、および、通路切換ソレノイド１１７が接続される。具体的には、主基板１５１に賞球個数カウントスイッチ１２０の検出信号が入力されるように接続され、払出制御基板１４４には、払出モータ位置センサ１２２、賞球個数カウントスイッチ１２０および球貸し個数カウントスイッチ１１９の検出信号が入力され、払出制御基板１４４から払出モータ１１８に駆動信号（発射制御信号）が出力されるように接続されるとともに、払出制御基板１４４から通路切換ソレノイド１１７へ駆動信号（ソレノイド制御信号）が出力されるように接続される。
【００８６】
払出ユニット中継基板１２４は、該基板に穿設される位置決め穴（図示省略）に対してケース２０１ｂに突設される位置決め突起（図示省略）が嵌入された状態で、払出ユニット中継基板１２４に穿設される取付穴（図示省略）を介してケース２０１ｂに形成された取付ボスにビス止めされる。また、センサ基板２２３は、該基板２２３に穿設される取付穴２２７を介してケース２０１ａに形成された取付ボス（図示省略）にビス止めされる。
【００８７】
ここで、払出ユニット中継基板１２４においては、２つのコネクタ２２１ａ，２２１ｂは、大きさが異なっている。払出ユニット中継基板１２４により、主基板１５１へ信号を送る信号線（枠用スイッチ中継基板１４２を介した信号線）と、払出制御基板１４４からの信号の送受信を行なう信号線とが中継されるが、コネクタ２２１ａ，２２１ｂの大きさが異なるので誤配線することがない。また、払出ユニット中継基板１２４は、ケース２０１内に収容されるので外部から保護されている。ケース２０１ｂとケース２０１ｃとのネジ止めは、予め定められたネジ穴にそれぞれネジ２４２，２４３を螺着する等の固定方法を用いて行なわれる。
【００８８】
また、上記した各ケース２０１ｂ，２０１ｃの組付け状態においては、払出モータ１１８の出力軸２１８ａに固定されるギヤ２２０（以下、小径ギヤという）と、スプロケット２０５に一体的に取り付けられるギヤ２１２（以下、大径ギヤという）とが噛合した状態となる（ギヤ比は、１対２）。スプロケット２０５は、図５に示すように、回転に伴ってその突出部２１０及び凹部２１１が玉通路２０３の内部に侵入するようになっており、玉通路２０３の屈曲部で突出部２１０聞く凹部２１１）に受け入れた玉を収容したまま回転して斜め下方地点でリリースして貸玉排出口２０４ａ又は賞球排出口２０４ｂから玉を払出すようになっている。なお、スプロケット２０５の大径ギヤ２１２の左右に形成される突出部２１０と凹部２１１とは、図６に示すように、相互に互い違いに形成されている。このため、一方の玉通路２０３から払出される玉と他方の玉通路２０３から払出される玉とは、同時に払出されることはなく、交互に払出されることとなる。また、スプロケット２０５の回転位置は、前述した払出モータ位置センサ１２２によって検出される。即ち、払出モータ位置センサ１２２は、大径のギヤ２１２の裏面に突出形成される検出突片２１６がセンサの検出位置を横切ることによる光の非検出状態が生じたことに基づいて、スプロケット２０５の回転位置を検出するようになっている。
【００８９】
また、玉通路２０３の上流側（スプロケット２０５の上方側）における各ケース２０１ｂ，２０１ｃ間には、前記２列の玉通路と個々に連通する左右の玉通路２０３を仕切るための仕切板２４７が設けられる。一方、玉通路２０３の下流側（スプロケット２０５の下方側）には、仕切板２４７は設けられず、左右２列分の幅の玉通路２０３が中央に傾斜し、１列分の幅（玉１個が流下する幅）となり（図６参照）、その１列となった玉通路２０３の下方では、玉通路２０３が前後２列に分れる。そして、その玉通路２０３の分岐点、言い換えればスプロケット２０５から送り込まれた玉を貸玉排出口２０４ａに送る球貸し通路２０３ｃ（図５（Ｂ）に示す通路状態）と、賞球排出口２０４ｂに送る賞球通路２０３ｄ（図５（Ａ）に示す通路状態）との間でその玉通路を切換える通路切換弁２５０が設けられている。通路切換弁２５０は、下端部に穿設された挿通穴に回転軸２５２が挿通され、その回転軸２５２の両端部がケース２０１ｂ，２０１ｃに突設された取付ボスの各嵌入穴に嵌入して取り付けられることで、回転軸２５２に回転自在に軸支されるものである。また、通路切換弁２５０の左側端部には、係合突起２５５が突設されている。該係合突起２５５の先端部分は、ケース２０１ｂに穿設された挿通穴を挿通して各ケース２０１ａ，２０１ｂ間に形成される収容空間に配され、後述する連結部材２６３に係合して設けられる。また、通路切換弁３５０は、図５に示すように、横から見て湾曲した形状、言い換えれば図５（Ｂ）に示す通路切換状態で、湾曲した玉通路に沿った形状をなしていて、玉受け面が凹状にへこんでいる。このため、通路切換弁２５０が玉通路の一部分を構成する際でも、滑るように玉を誘導することができる。これにより、スムーズな玉の流下を招来することができると共に、通路切換弁２５０の耐久性の向上が図れる。
【００９０】
また、通路切換弁２５０の先端部と当接する玉通路２０３内には、切換弁３５０の先端部が玉通路２０３内で突出しないように凹部２５７が形成されている。このため、通路切換弁２５０によって切換えられたいずれの通路形状（図５（Ａ）及び図５（Ｂ）に示す各通路状態）においても、玉の流下を妨げないようになっているので、スムーズな玉の流下を招来し、通路切換弁２５０の先端を保譲できる。
【００９１】
上記のように回転自在に軸支される通路切換弁２５０は、各ケース２０１ａ，２０１ｂ間に形成される収容空間に収容支持される通路切換ソレノイド１１７によって回転駆動される。即ち、通路切換ソレノイド１１７は、前述したモータ収容空間の下側となるケース２０１ｂの側面にビス止め固定され、そのプランジャーの先端には、連結部材２６３がネジ止めによって固着される。この連結部材２６３には、通路切換ソレノイド１１７のプランジャーの先端を挿入する挿入穴（図示省略）と、前述した係合突起２５５に係合する切欠状の係合部２６６とが形成されている。これにより、通路切換ソレノイド１１７は、駆動（励磁）されずに図示しないバネの弾性力によってプランジャーを退行移動させた状態では、通路切換弁２５０を図５（Ａ）に示す回転位置に保持される（玉通路２０３を賞球排出口２０４ｂ側に切り換え）。一方、駆動（励磁）されてプランジャーを進出移動させた状態では、通路切換弁２５０を図５（Ｂ）に示す回転位置に保持される（玉通路２０３を貸玉排出口２０４ａ側に切り換える）。
【００９２】
また、このような通路切換弁２５０による通路切換において、スプロケット３０５上方の玉通路２０３（玉受入通路）が２条（２列）であるのに対して、スプロケット３０５下方の玉通路２０３（球貸し通路２０３ｃ，賞球通路２０３ｄ）は１条（１列）になるように構成されている。このため、玉排出通路側に設ける検出器の設置数を必要最小限に抑えることができる。具体的には、球貸し通路２０３ｃ，賞球通路２０３ｄのそれぞれに、１つずつカウントスイッチ（球貸し個数カウントスイッチ１１９，賞球個数カウントスイッチ１２０）を設けるだけでよい。また、２条を１条にするために、２条で払出される玉を中央に寄せて１条の通路に誘導するようにしたので、交互に払出される玉がスムーズに１条の通路に流れ込むようになっている。そして、その１条となった通路が球貸し通路と賞球通路とに分岐しているが、賞球通路は、１条となった通路に対して垂直方向に真直ぐに延設されている。つまり、通路切換弁２５０により玉の流下方向が屈折せずに、玉が垂直落下するように形成されている。このため、貸玉に比べて払出し頻度が高く、速い払出しスピードが要求される故に玉詰りなどが起き易い賞球の払出しにおいて、玉詰りなどの不具合を極力回避できるようにするものである。
【００９３】
また、通路切換ソレノイド１１７を収容する各ケース２０１ａ，２０１ｂ間の組み付けは、前述したケース２０１ｂ，２０１ｃ間の組み付けと同様にネジ２７０〜２７２を蝶着することによって行われる。また、ケース２０１ａには、通路切換ソレノイド１１７の長方形状をなす側壁部分を内嵌することにより、ケース２０１ａと通路切換ソレノイド１１７との位置決めを行う位置決め開口（図示省略）が穿設されている。なお、この位置決め開口は、通路切換ソレノイド１１７の側壁部分を外部に露出することで、通路切換ソレノイド１１７からの発熱を外部に放出するための放熱穴としても機能するようになっている。
【００９４】
また、ケース２０１は、中央のケース２０１ｂに左右のケース２０１ａ，２０１ｃをそれぞれ組み付けた組立体からなり、左側と中央との各ケース２０１ａ，２０１ｂ間および右側と中央との各ケース２０１ｃ，２０１ｂ間にそれぞれ各種構成部材の収容空間を設けている。この構成により、玉払出装置１１６の各種横成部材を２つの収容空間に分けて収容することができる。このため、玉払出装置１１６をメンテナンスする際には、メンテナンスする部材が収容された収容空間を形成する側のケース（左右のケース２０１ａ，２０１ｃのいずれか一方）のみを取り外してメンテナンスすればよく、メンテナンスに関係のない部材を取り外す作業が極力回避できる。
【００９５】
次に、機構部１００の下部構成部について説明する。パチンコ遊技機１の背面側の構造の都合上、図３において図示されていないが、下部構成部の後面側には、その一側上部に賞球通路が形成され、該賞球通路の下端に上皿連通口が形成されている。この上皿連通口は、パチンコ遊技機１の前面に設けられる上皿１９に賞球を導くものである。上皿連通口の一側側方には、余剰球通路が接続されている。入賞に基づく賞球が多数払出されて上皿１９が賞球で満杯となり、ついには上皿連通口に到達してさらに賞球が払出し続けられたときには、賞球が、余剰球通路に導かれ、その後、前述した接続樋を介して下皿２７に排出される。そして、さらに賞球が払出し続けられたときには、下皿２７も満杯になるが、余剰球通路の一側側壁に設けられた満タンスイッチ１２９（図７参照）の部分にまで到達すると、満タンスイッチがＯＮされて、球払出装置１１６の払出モータ１１８の駆動を停止して賞球および貸玉の払出動作を不能動化する。なお、必要に応じて打球発射装置８７の発射モータ８８の駆動も停止されるようにしてもよい。なお、前述した賞球通路、玉抜き通路、および、余剰球通路の後面は、下部通路カバー体によって閉塞されている。
【００９６】
また、パチンコ遊技機１の背面側の構造の都合上、図３において図示されていないが、下部構成部の前面側（遊技盤４０に当接する側）には、遊技盤４０で発生した入賞玉を集合する入賞玉集合樋が傾斜状に設けられている。この入賞玉集合樋に集められた入賞玉は、打込玉排出通路を通ってパチンコ遊技機１の外部（パチンコ遊技機１の設置島の内部に形成される回収経路）に放出される。打込玉排出通路には、入賞玉だけではなくアウト口６９に取込まれたアウト玉および玉抜き通路１１２から玉抜きされた賞球も合流して放出される。
【００９７】
また、前述したように構成される機構部１００の下部構成部の後面側には、電源ユニットボックス１３６と、主基板ボックス１５０と、払出制御基板ボックス１４３と、枠用スイッチ中継基板１４２とが設けられている。電源ユニットボックス１３６は、電圧が異なる複数の電源電力を生成する電源基板１３７を収容するものである。主基板ボックス１５０は、遊技盤４０に設けられる特別可変表示装置４４や特別可変入賞球装置４８等の遊技装置の動作を制御する主基板１５１を収容するものである。払出制御基板ボックス１４３は、球払出装置１１６の動作を制御する払出制御基板１４４を収容するものである。
【００９８】
枠用スイッチ中継基板１４２は、満タンスイッチ１２９、球切れスイッチ１１５、および、払出ユニット中継基板１２４と、主基板１５１との接続を中継するものである。
【００９９】
電源ユニットボックス１３６は、開口窓１０２の下部位置側に機構部主体１０１に着脱自在に取付けられる。主基板ボックス１５０は、電源ユニットボックス１３６に重畳しかつ制御基板ボックス１６１に重畳する位置に回転自在であって着脱自在に配置される。払出制御基板ボックス１４３は、透明の合成樹脂により形成されており、打込玉排出通路および玉抜き通路１１２の後面側に着脱自在に取付けられている。払出制御基板ボックス１４３は、透明の合成樹脂製であるため、そのボックスの外部から内部が透視可能となっている。
【０１００】
払出制御基板ボックス１４３に収容される払出制御基板１４４には、故障等が生じたときにその故障の種類を数字や英文字で表示するエラー表示器１４５（図３参照）が設けられている。このエラー表示器１４５は、７セグメント表示器よりなり、払出制御基板ボックス１４３から露出しないような態様で、払出制御基板ボックス１４３内に収容されている。払出制御基板ボックス１４３が透明の樹脂製であるため、エラー表示器１４５は、払出制御基板ボックス１４３内に収容された状態であっても、そのボックス外部から表示を見ることが可能となっている。また、払出制御基板１４４には、払出制御基板１４４を再起動させるときに操作するリセットスイッチが設けられてもよい。
【０１０１】
主基板ボックス１５０裏側の電源ユニットボックス１３６の内部に収容される電源基板１３７には、一次電源電力としてのＡＣ２４Ｖが供給されてくる電源線（電源コード１３５）が接続されるコネクタ、電源供給先の基板と接続するためのコネクタ、電源電力の供給の際における過電流をしゃ断して各種回路を保護するためのヒューズが装着される複数のヒューズケース等を含む各種電気部品が実装されている。
【０１０２】
なお、電源基板１３７においては、電源コード１３５から供給されてくるＡＣ２４Ｖの電源電力の供給が断たれた場合のバックアップ用の電力としてのバックアップ電源電力の供給を解除（停止）するためのリセットスイッチと、ＯＮ操作により、複数種類の電圧の電源電力が生成されて各制御基板に供給されるようになる電源スイッチとを設けてもよい。
【０１０３】
また、電源供給先の基板と接続するためのコネクタの各々は、電源電力の供給先の基板において必要とされる種類の電源電力供給線が供給先の基板ごとにまとめて１つの集合配線として接続されるものである。
【０１０４】
前述した図３に示す図柄制御基板カバー７４、制御基板ボックス１６１、主基板ボックス１５０、および、払出制御基板ボックス１４３は、その一部または全部を透明の合成樹脂によって内部が透視し得るように構成されている（ＲＯＭ等の不正改造を容易に視認できる）とともに、放熱穴が形成されている。また、制御基板ボックス１６１内に収容される音声制御基板８２は、ＲＯＭ（特に、効果音データを記憶しているＲＯＭ）さえ交換すれば簡単にリサイクルが可能である。また、制御基板ボックス１６１内に収容されるランプ制御基板８０、および、図柄制御基板カバー７４に被覆される図柄制御基板７５も、盤面構成やランプ等の数を変えなければ、同様にＲＯＭを交換することによりリサイクル可能である。つまり、遊技盤４０の入替え時にそれらボックス毎回収し、ＲＯＭを取り出して書換えまたは交換すれば、異なる内容の新しい機種用のものとすることができるので、その新しい機種の入替えの際にＲＯＭだけを変えた制御ボックスを再び納品して再利用することができる。
【０１０５】
以上、パチンコ遊技機１の構成、遊技盤４０の構成、および機構部１００の概略構成について説明してきたが、機構部１００や遊技盤４０に設けられる各種の制御基板の相互の関係、および、各種制御基板と機構部１００、遊技盤４０、前面枠３、および、前面開閉枠４に設けられる電気的部品との関係について図３、図７、図８を参照して詳細に説明する。
【０１０６】
第１入賞玉誘導カバー体７０の上部に取付けられるランプ中継基板７６のコネクタ７６ａとランプ制御基板８０のコネクタ８０ａとが接続されている。また、ランプ中継基板７６には、前述したような各種のランプが設けられた各種ランプ基板（図７では、各種ランプ基板の総称としての飾りランプ基板７６ａとして示す）、前述したような各種のＬＥＤが設けられた各種ＬＥＤ基板（図７では、各種ＬＥＤ基板の総称としての飾りＬＥＤ基板７６ｂとして示す）、および、普通図柄記憶ＬＥＤ６４，特別図柄始動記憶ＬＥＤ４６（図７では、これら記憶ＬＥＤの総称としての記憶表示ＬＥＤ基板４６，６４として示す）。
【０１０７】
さらに、図３に示されるように、払出制御基板１４４には、９つのコネクタ１４４ａ〜１４４ｉが実装されている。コネクタ１４４ａには、主基板１５１が接続されている。コネクタ１４４ｂには、電源基板１３７が接続されており、電源電力が供給される。コネクタ１４４ｈには、枠用外部端子基板１３２が接続されている。コネクタ１４４ｄには、払出ユニット中継基板１２４が接続されている。コネクタ１４４ｃには、残高表示基板２３が接続されている。コネクタ１４４ｆには、発射制御信号中継基板９８が接続されている。コネクタ１４４ｇには、電源基板１３７が接続されており、電源断信号が供給される。コネクタ１４４ｅには、後述するアース板が接続されている。コネクタ１４４ｉには、カードユニット３１からのカードユニット配線３５が接続されている。このようなコネクタのうち、カードユニット３１との接続用のコネクタ１４４ｉは、払出制御基板１４４がパチンコ遊技機１に取付けられた状態での下側の縁部上において、接続部が下向きになった態様で設けられている。コネクタ１４４ｉは、接続部の一部が払出制御基板１４４よりも下側に突出している。コネクタ１４４ｉは、払出制御基板１４４の下側におけるカードユニット３１側よりの位置に設けられている。
【０１０８】
また、コネクタ１４４ｉ以外のコネクタ１４４ａ〜１４４ｈは、それぞれ払出制御基板１４４がパチンコ遊技機１に取付けられた状態での上側の縁部上に一列に並び、接続部がパチンコ遊技機１の裏面側に向いた態様で設けられている。
【０１０９】
前述したコネクタ１４４ａ〜１４４ｈのうち、残高表示基板２３との接続用のコネクタ１４４ｃ、主基板１５１との接続用のコネクタ１４４ａ、および、払出ユニット中継基板１２４との接続用のコネクタ１４４ｄの位置関係を説明すると、次のとおりである。
【０１１０】
主基板１５１との接続用のコネクタ１４４ａは、主基板１５１と接続しやすいように、払出制御基板１４４における前述した前面枠部の開放端部側寄りの位置、すなわち、主基板１５１寄りの位置に設けられている。これに対し、コネクタ１４４ｃは、払出制御基板１４４における前述した前面枠部の軸支端部側寄りの位置、すなわち、払出制御基板１４４におけるコネクタ１４４ａの配置位置と基板上で反対側の位置に設けられている。コネクタ１４４ａとコネクタ１４４ｄとの位置関係をこのようにしたのは、前面枠部の開放端部に対して払出制御基板よりも遊技制御基板の方が近いという配置において、遊技制御基板用コネクタが前面枠部の開放端部側に近い位置に設けられ、残高表示部用コネクタが前面枠部の軸支端部側に近い位置に設けられた方が、残高表示部および遊技制御基板のそれぞれに対応する配線の接続が容易になるからである。
【０１１１】
また、払出ユニット中継基板１２４との接続用のコネクタ１４４ｄは、払出装置１１６が払出制御基板１４４の上方に位置しているため、払出装置１１６（より具体的には、払出ユニット中継基板１２４を介して）と接続しやすいように、払出制御基板１４４におけるコネクタ１４４ｃとコネクタ１４４ａとの間の位置に設けられている。
【０１１２】
払出制御基板ボックス１４３は基板全体を覆っているが、払出制御基板ボックス１４３には、コネクタ１４４ａ〜１４４ｉのそれぞれに対応し、コネクタのそれぞれを露出させることが可能な位置に、それぞれを露出させることが可能な形状の開口部１４３ａ〜１４３ｉが形成されている。ここで、コネクタ１４４ｉに対応する開口部１４３ｉは、他の開口部とは異なり、コネクタ１４４ｉの接続部の向きに応じて、払出制御基板ボックス１４３の下面側に設けられている。コネクタ１４４ｉの一部は、開口部１４３ｉから外側に突出する。
【０１１３】
ところで、前述した各基板間を接続する配線は、それぞれ接続する基板に応じて色が設定されている。払出制御基板１４４の各コネクタ１４４ａ〜１４４ｉに接続される配線は茶色に設定されている。ランプ制御基板８０の各コネクタ８０ａ〜８０ｄに接続される配線は緑色に設定されている。音声制御基板８２の各コネクタ８２ａ〜８２ｃに接続される配線は黄色に設定されている。また、主基板１５１に接続される配線は、基本的に白色に設定されている。ただし、払出制御基板１４４、ランプ制御基板８０、および、音声制御基板８２との接続配線は、それぞれ接続先の基板１４４，８０，８２に応じた配線色が優先され、第１種始動口スイッチ６０を接続するコネクタ１５１ａの配線は、前述したようにピンクと黄の蛍光色に設定されている。また、発射制御基板９０に接続される配線は、白色に設定され、電源基板１３７に接続される配線は、黒色に設定されている。また、機構部１００に形成された横架突出板１０３の末端部分（前面枠３の開放側に設けられた主基板１５１よりもさらに開放側）には、主基板１５１の各コネクタ１５１ｂ〜１５１ｄに接続される配線を束ねるための配線収束部材（図示省略）が設けられ、機構部１００の裏面側（横架突出板１０３の開放窓１０２との対向面側も含む）には、機構部１００の裏面の配線処理を整然とするための配線押えが設けられている。なお、横架突出板１０３の開口窓１０２との対向面に設けられた配線押えは、制御基板ボックス１６１内に収容されるランプ制御基板８０および音声制御基板８２の配線をまとめるようになっている。
【０１１４】
なお、配線収束部材は、金属に合成樹脂の被覆加工を施したものであり、配線押えは、合成樹脂成形品でビスにより軸支され、回動自在の構造であるが、どちらの構造のものを用いても差支えない。
【０１１５】
上記のように配線接続される回路構成においては、図７および図８に示すように、主基板１５１には、遊技盤４０に設けられる各スイッチ５１，５２，５５ａ，５５ｂ，６２，６５ａからの信号がスイッチ中継基板７７を介して入力されるとともに第１種始動口スイッチ６０からの信号も入力され、また、満タンスイッチ１２９および球切れスイッチ１１５からの信号が枠用スイッチ中継基板１４２を介して入力される。さらに、主基板１５１には、払出ユニット中継基板１２４および枠用スイッチ中継基板１４２を介して球貸し個数カウントスイッチ１１９および賞球個数カウントスイッチ１２０からの信号が入力される。
【０１１６】
上記した入力信号のうち、遊技盤４０に設けられる各スイッチ５１，５２，６０，６２からの入力信号を受け、主基板１５１は、次のような制御を行なう。主基板１５１は、遊技状態に応じて、遊技盤４０に設けられるソレノイド５０，５９、普通図柄表示器６３、および、記憶表示ＬＥＤ４６，６４を制御する。さらに、主基板１５１は、遊技状態に応じて、応じてランプを制御するために、コマンドとしてのランプ制御信号をランプ制御基板８０に出力する。さらに、主基板１５１は、遊技状態に応じて、効果音等の音声を制御するために、コマンドとしての音声制御信号を音声制御基板８２に出力する。さらに、主基板１５１は、遊技状態に応じて、特別可変表示装置４４の可変表示状態を制御するために、外れ表示制御信号、リーチ表示制御信号、大当り表示制御信号等の図柄制御信号を図柄制御基板７５に出力する。また、主基板１５１は、盤用外部端子基板７８に各種の遊技情報を出力する。
【０１１７】
ランプ制御基板８０は、主基板１５１から入力されるランプ制御信号の種類に応じて、各種ランプ６〜１０，５６，６６ａ，６７ａ、各種ＬＥＤ１３ａ，４５，５７を表示駆動制御する。音声制御基板８２は、主基板１５１から入力される音声制御信号の種類に応じてスピーカ１２ａ，１２ｂを駆動制御する。また、図柄制御基板７５は、主基板１５１から入力される図柄制御信号の種類に応じて特別図柄表示器４４の表示結果を導出するように制御する。
【０１１８】
また、満タンスイッチ１２９からの入力信号に基づいて、主基板１５１は、払出制御基板１４４に満タン信号を出力し、その満タン信号に基づいて払出モータ１１８の駆動を停止したりする。あるいは、主基板１５１は、満タン信号に基づいて、発射モータ８８の駆動を停止したりしてもよい。なお、満タンスイッチ１２９からの入力信号があったときには、ランプ制御基板８０に満タン信号を出力して所定のランプまたはＬＥＤを表示駆動してその旨を報知するようにしてもよい。また、満タン信号を払出制御基板１４４に出力するので、たとえば、払出制御基板１４４上のエラー表示器１４５等でその旨を報知するようにしてもよい。
【０１１９】
また、遊技盤４０に設けられるゲートスイッチ６２を除く各スイッチ５１，５２，５５ａ，５５ｂ，６５Ｌａ，６５Ｒａからの入力信号に基づいて主基板１５１は、払出制御基板１４４に賞球個数を指定した賞球制御信号を出力する。払出制御基板１４４は、賞球個数を指定した賞球制御信号の入力に基づいて払出モータ１１８を駆動して所定個数の賞球を払出す。
【０１２０】
また、賞球個数カウントスイッチ１２０からの入力信号に基づいて、実際に払出された賞球個数を把握する。主基板１５１は、枠用外部端子基板１３２に賞球個数を示す賞球情報信号を出力し、この信号を枠用外部端子基板１３２から外部の管理コンピュータに出力する。さらに、主基板１５１は、各スイッチ５２，５５ａ，５５ｂ，６０，６５Ｌａ，６５Ｒａからの入力信号に基づいて、入賞があったことを認識した場合には、ランプ制御基板８０にランプ制御信号を出力し、賞球ランプ１０を表示駆動してその旨を報知する。なお、そのような場合に、音声制御基板８２に音声制御信号を出力してスピーカ１２ａ，１２ｂから音声を出して報知をするようにしてもよい。
【０１２１】
さらに、球切れスイッチ１１５からの入力信号に基づいて、主基板１５１は、払出制御基板１４４に払出動作を停止させる賞球制御信号を出力したり、ランプ制御基板８０に賞球切れ信号を出力して球切れランプ９を所定の態様で表示駆動する。なお、球切れランプ９または別途設けられる球切れランプを主基板１５１または払出制御基板１４４で制御するのではなく、球切れランプ９または別途設けられる球切れランプに電源電力を供給し、球切れスイッチ１１５のＯＮ・ＯＦＦによって単純に点滅消灯するようにしてもよい。
【０１２２】
上記したように主基板１５１には、遊技動作を制御するためのスイッチ入力、賞球の払出動作を制御するためのスイッチ入力、および、飾りランプ、飾りＬＥＤ、スピーカ１２ａ，１２ｂを駆動制御するためのスイッチ入力しか入力されない。したがって、主基板１５１と他の制御基板１４４，８０，８２，７５との関係においては、主基板１５１から他の制御基板１４４，８０，８２，７５に向かって一方向の通信関係となる。このため、このパチンコ遊技機１は、他の制御基板１４４，８０，８２，７５に不法な処理プログラムを組込んで主基板１５１で不正な処理を施そうとしても実行することができないという利点がある。また、主基板１５１の制御の一部を他の制御基板１４４，８０，８２，７５で担当しているので、パチンコ遊技機１では、主基板１５１の負担が軽減されるとともに、監督官庁による主基板１５１の検査の容易化を図ることも可能である。
【０１２３】
次に、図８を参照して、払出制御基板１４４には、モータ位置センサ１２２、カウントスイッチ１１９，１２０、球切れスイッチ１１５からの信号が払出ユニット中継基板１２４を介して入力され、残高表示基板２３の球貸しスイッチ２４、返却スイッチ２５からの信号が入力され、カードユニット３１から各種の情報が入力されている。さらに、払出制御基板１４４には、主基板１５１から前述したように、賞球制御信号（賞球個数を示す賞球個数信号を含む）が入力される。
【０１２４】
上記した入力信号のうち、モータ位置センサ１２２からの入力信号に基づいて、払出制御基板１４４は、貸玉および賞球の払出動作において払出モータ１１８の停止位置、すなわち回転部材の停止位置を正確に制御するとともに回転部材が回転しているか否かを検出できる。
【０１２５】
また、カウントスイッチ１１９，１２０からの入力信号に基づいて、払出制御基板１４４は、貸玉および賞球の正確な払出数を払出すように払出モータ１１８を駆動制御するとともに、枠用外部端子基板１３２に払出された貸玉の個数を特定可能な球貸し情報を出力する。なお、賞球情報は、主基板１５１から出力される。
【０１２６】
また、残高表示基板２３は、払出制御基板１４４に形成された中継用配線１４４０ｂを介してカードユニット３１に接続されている。中継用配線１４４０ｂは、払出制御基板１４４に設けられたその他の信号線および電子機器には接続されておらず、単に信号の中継のみを行なう。
【０１２７】
球貸しスイッチ２４の操作があった場合には、その操作信号が払出制御基板１４４により中継されてカードユニット３１に与えられ、それに基づいて、カードユニット３１から払出制御基板１４４に球貸し要求操作信号（後述するＢＲＤＹ信号）が与えられる。その場合、払出制御基板１４４は、カードユニット３１で把握されている残高情報を照会せず、球貸し要求操作信号に基づく球貸し要求にしたがって、払出モータ１１８を駆動し、貸玉の払出しを行なう。また、返却スイッチ２５の操作があった場合には、その操作信号が払出制御基板１４４により中継されてカードユニット３１に与えられ、それに基づいて、カードユニット３１は、カードユニット３１にカードの返却信号を出力する。また、カードユニット３１は、カードの残高を示す残高表示信号を出力し、その操作信号が払出制御基板１４４により中継されて度数表示ＬＥＤに与えられ、残高が表示される。
【０１２８】
さらに、主基板１５１からの賞球制御信号に基づいて、払出制御基板１４４は、前述したように払出ユニット中継基板１２４を介して賞球の払出動作を実行せしめたり、発射制御基板９０に発射モータ８８の停止信号を出力したりする。
【０１２９】
なお、枠用外部端子基板１３２に接続される球切れ情報検出スイッチ１０７からの入力信号は、払出制御基板１４４に入力されることはなく、そのまま球切れ情報として外部の管理コンピュータ等に出力される。
【０１３０】
電源基板１３７においては、一次電源電力としてＡＣ２４Ｖの電源電力を受け、基板上に設けられた各種回路の働きにより、二次電源電力としてＤＣ３０Ｖ，ＤＣ２１Ｖ，ＤＣ１２Ｖ，ＤＣ５Ｖ，ＡＣ２４Ｖの電源電力を生成する。電源基板１３７において生成された電源電力は、次のように各基板へ供給される。
【０１３１】
主基板１５１には、ＤＣ３０Ｖ，ＤＣ１２Ｖ，ＤＣ５Ｖの電源電力が供給される。払出制御基板１４４には、ＤＣ３０Ｖ，ＤＣ１２Ｖ，ＤＣ５Ｖ，ＡＣ２４Ｖの電源電力が供給される。音声制御基板８２には、ＤＣ１２Ｖ，ＤＣ５Ｖの電源電力が供給される。ランプ制御基板８０には、ＤＣ３０Ｖ，ＤＣ２１Ｖ，ＤＣ１２Ｖ，ＤＣ５Ｖの電源電力が供給される。発射制御基板９０には、発射中継Ａ基板９９を介してＤＣ３０Ｖ，ＤＣ５Ｖの電源電力が供給される。また、主基板１５１から図柄制御基板７５には、ＤＣ１２Ｖ，ＤＣ５Ｖの電源電力が供給される。
【０１３２】
以上説明したように、各種の制御基板１５１，１４４，８０，８２，７５，９２は、電源基板１３７から所望の電源電力が入力されるように構成されている。ただし、図柄制御基板７５への電源電力の供給は、電源基板１３７から直接ではなく、電源基板１３７から主基板１５１を介して行なわれるようになっている。これは、特別可変表示装置として使用されるものが本実施形態のように電気的な可変表示部材（本実施形態では液晶）である場合とドラム式可変表示部材とでは、使用する電源電圧が異なるため、遊技盤４０の交換に伴って電源基板１３７における電源端子の種類または数を変更する必要があるところ、遊技盤４０の交換に伴って変更される主基板１５１から電源配線を分岐して図柄制御基板７５に入力した場合には、電源基板１３７における電源端子の種類または数をそのままにして主基板１５１の電源端子を必要な電圧の配線だけを接続するようにすれば、電源基板１３７における電源端子の種類または数を変更する必要がないからである。なお、電源基板１３７を可変表示部材の種類に対応して別々に構成してもよい。
【０１３３】
また、このパチンコ遊技機１においては、次のような静電気の放電構造が設けられている。貯留タンク１０５、上皿１９、下皿２７等の玉の貯留場所および玉の通過場所に玉と接触可能であって導電性を有する接触部材が設けられている。各接触部材は、配線および配線以外の導電性部材を介して、前述した取付部材１４８（導電性の部材よりなる）に電気的に接続されている。カードユニット配線３５には、前述した電源コード３１１の接地極とカードユニット３１内部において接続された接地配線（図８におけるＦＧ）が含まれている。そして、払出制御基板１４４には、放電用の配線が設けられており、この放電用の配線に接続される態様で、取付部材１４８に接続された放電用の配線と、カードユニット配線３５の接地配線とがコネクタ接続されている。このような放電構造における放電用の接触部材、および、取付部材１４８は、板状の部材を多く含んでおり、前述したような経路を経て接地しているので、アース板５００と称され、図８に示されている。
【０１３４】
このような放電構造のパチンコ遊技機１においては、接触部材が玉に帯電している静電気を受ける。そして、その静電気が、パチンコ遊技機１内に設けられた配線および導電性部材等を介して取付部材１４８に伝わり、取付部材１４８から払出制御基板１４４を経てカードユニット配線３５に伝わる。カードユニット配線３５はカードユニット３１の電源コード３１１の接地極と接続されているので、カードユニット配線３５に伝わったパチンコ遊技機１内部の静電気は、電源コード３１１の接地極を介して放電される。
【０１３５】
なお、パチンコ遊技機１の静電気放電構造としては、前記接触部材が受けた静電気をパチンコ遊技機１の電源に放電することが可能な構成を採用してもよい。また、前記接触部材を設けずに、パチンコ遊技機１内部の静電気を受ける導電性部材を設け、その導電性部材によりパチンコ遊技機１内部に帯電した静電気を受けて、前述したようにカードユニット３１からの放電またはパチンコ遊技機１の電源への放電を行なうようにしてもよい。
【０１３６】
以上のような放電構成を採用することにより、パチンコ遊技機１の内部に帯電した静電気が放電されて除去される。パチンコ遊技機１に帯電した静電気の除去を、パチンコ遊技機外部での接地配線処理等の煩雑な作業を要さず容易に行なうことができる。そして、このような静電気の除去により、静電気に起因するノイズの発生を防ぐことができ、その結果として、パチンコ遊技機１内の制御回路等の電気機器について、静電気に起因するノイズによる誤作動を防ぐことができるとともに、静電気に起因するノイズから保護することができる。
【０１３７】
次に、主基板１５１と、払出制御基板１４４のそれぞれとの間での信号の送受信のために用いられる構成を説明する。
【０１３８】
図９は、主基板１５１と払出制御基板１４４との間での信号の送受信のために用いられる構成を示すブロック図である。
【０１３９】
図９を参照して、主基板１５１には、遊技制御用のマイクロコンピュータ１５１Ｍからの信号の送信手段として、出力バッファ１５１ｂ，１５１ｅ，１５１ｆおよび、出力ポート１５１ｃ，１５１ｄが含まれている。
【０１４０】
ここで、賞球制御信号の送信態様を説明する。賞球制御信号は、制御の指令内容を示すコマンド（賞球制御信号ＣＤ０〜ＣＤ７ともいう）と、コマンドの取込みタイミングを示すＩＮＴ信号（賞球制御信号ＩＮＴともいう）とを含み、払出制御基板１４４が賞球制御信号ＩＮＴを受信した場合に、賞球制御信号ＣＤ０〜ＣＤ７を取り込んで、コマンドにしたがった制御を行なう。賞球制御信号ＣＤ０〜ＣＤ７の詳細については、図１２〜図１７を用いて後述する。
【０１４１】
賞球制御用のコマンドである賞球制御信号ＣＤ０〜ＣＤ７は、遊技制御用のマイクロコンピュータ１５１Ｍから、出力バッファ１５１ｂ、出力ポート１５１ｃ、および、出力バッファ１５１ｅを順次介して基板の外部に出力される。また、賞球制御信号ＩＮＴは、マイクロコンピュータ１５１Ｍから、出力バッファ１５１ｂ、出力ポート１５１ｄ、および、出力バッファ１５１ｆを順次介して基板の外部に出力される。
【０１４２】
遊技制御用のマイクロコンピュータ１５１Ｍと出力バッファ１５１ｂとの間、出力バッファ１５１ｂと出力ポート１５１ｃとの間、および、出力バッファ１５１ｂと出力バッファ１５１ｅとの間では、それぞれデータバスにより信号が伝送される。出力ポート１５１ｃと出力バッファ１５１ｅとの間では、パラレルＩ／Ｏポート間の信号線により信号がパラレル伝送される。出力ポート１５１ｄと出力バッファ１５１ｆとの間では、単一のＩ／Ｏポート間の信号線により信号が伝送される。
【０１４３】
払出制御基板１４４には、主基板１５１からの賞球制御信号の受信手段として、入力バッファ１４４Ｂ，１４４Ｃおよびコマンド入力用の入力ポート１４４Ｄが設けられている。また、払出制御基板１４４に設けられた払出制御用のマイクロコンピュータ１４４Ｍには、入力ポート１４４Ｅが設けられている。
【０１４４】
主基板１５１から出力された賞球制御信号ＣＤ０〜ＣＤ７は、払出制御基板１４４において、入力バッファ１４４Ｂおよび入力ポート１４４Ｄを順次介して、マイクロコンピュータ１４４Ｍに入力される。払出制御基板１４４から出力された賞球制御信号ＩＮＴは、払出制御基板１４４において、入力バッファ１４４Ｃおよび入力ポート１４４Ｅを順次介して、払出制御用のマイクロコンピュータ１４４Ｍに入力される。
【０１４５】
主基板１５１の出力バッファ１５１ｅと払出制御基板１４４の入力バッファ１４４Ｂとの間、および、入力バッファ１４４Ｂと入力ポート１４４Ｄとの間では、それぞれパラレルＩ／Ｏポート間の信号線により信号がパラレル伝送される。入力ポート１４４Ｄとマイクロコンピュータ１４４Ｍとの間では、データバスにより信号が伝送される。払出制御基板１４４の入力バッファ１４４Ｃと入力ポート１４４Ｅとの間では、単一のＩ／Ｏポート間の信号線により信号が伝送される。
【０１４６】
また、払出制御基板１４４の入力バッファ１４４Ｂ，１４４Ｃは、主基板１５１から払出制御基板１４４への一方向にのみ情報を伝送する機能を有する。すなわち、入力バッファ１４４Ｂ，１４４Ｃは、払出制御基板１４４の外部から内部への情報の入力を許容するが払出制御基板１４４の内部から外部への情報の出力を許容しない不可逆性を有する入力インタフェースである。したがって、入力バッファ１４４Ｂ，１４４Ｃが設けられていることにより、主基板１５１と払出制御基板１４４との通信部分を利用し、主基板１５１に対して不正な信号を入力させ、不正な制御動作が行なわれることを防ぐことができる。
【０１４７】
また、前述した図柄制御信号は、賞球制御信号と同様の信号構成であり、指令内容を示すコマンド（図柄制御信号ＣＤ０〜ＣＤ７ともいう）と、コマンドの取込みタイミングを示すＩＮＴ信号（図柄制御信号ＩＮＴともいう）とを含み、図柄制御基板７５が図柄制御信号ＩＮＴを受信した場合に、図柄制御信号ＣＤ０〜ＣＤ７を取り込んで、コマンドにしたがった制御を行なう。
【０１４８】
また、前述した音声制御信号は、賞球制御信号と同様の信号構成であり、指令内容を示すコマンド（音声制御信号ＣＤ０〜ＣＤ７ともいう）と、コマンドの取込みタイミングを示すＩＮＴ信号（音声制御信号ＩＮＴともいう）とを含み、音声制御基板８２が音声制御信号ＩＮＴを受信した場合に、音声制御信号ＣＤ０〜ＣＤ７を取り込んで、コマンドにしたがった制御を行なう。
【０１４９】
また、前述したランプ制御信号は、賞球制御信号と同様の信号構成であり、指令内容を示すコマンド（ランプ制御信号ＣＤ０〜ＣＤ７ともいう）と、コマンドの取込みタイミングを示すＩＮＴ信号（ランプ制御信号ＩＮＴともいう）とを含み、ランプ制御基板８２がランプ制御信号ＩＮＴを受信した場合に、ランプ制御信号ＣＤ０〜ＣＤ７を取り込んで、コマンドにしたがった制御を行なう。
【０１５０】
次に、玉払出装置１１６による賞球および貸玉の払出しの際に用いられる各種信号を説明する。図１０は、賞球および貸玉の払出しの際に用いられる各種信号の送受信関係を示すブロック図である。なお、この図１０は、信号の送受信関係を明確化するものであり、信号の伝送途中に設けられている中継基板等を省略して示している。
【０１５１】
払出制御基板１４４上には、各種信号等を伝送するための各種の配線パターンが形成されている。電源基板１３７から払出制御基板１４４には、停電等により電源電圧が低下した場合に、ＲＡＭデータのバックアップをとることを指示するための電源断信号が与えられる。この場合のＲＡＭデータのバックアップは、電源基板１３７から与えられるバックアップ電力に基づいて行なわれる。
【０１５２】
賞球個数カウントスイッチ１２０から主基板１５１および払出制御基板１４４のそれぞれには、賞球個数カウントスイッチ１２０により玉が検出されたことを示す賞球個数カウントスイッチ信号が与えられる。主基板１５１においては、球個数カウントスイッチ信号が、賞球の未払出個数（後述する総賞球個数）の把握のために用いられる。
【０１５３】
主基板１５１から払出制御基板１４４には、前述したような賞球制御信号が与えられる。この賞球制御信号におけるコマンドには、賞球の払出個数を示す賞球払出個数コマンド、玉の払出停止（強制的な停止）を示す払出停止コマンド、および、払出停止コマンドにより払出しが停止された状態の解除を示す払出停止解除コマンドが含まれている。これらのコマンドにしたがって、払出制御基板１４４は、賞球の払出し、玉の払出しの強制停止、および、払出し強制停止状態の解除のための制御を行なう。払出制御基板１４４に与えられる賞球個数カウントスイッチ信号は、払出制御基板１４４における賞球の未払出し個数の把握のために用いられる。
【０１５４】
球貸し個数カウントスイッチ１１９から払出制御基板１４４には、球貸し個数カウントスイッチ１１９により玉が検出されたことを示す球貸し個数カウントスイッチ信号（玉検出信号）が与えられる。払出制御基板１４４においては、球貸し個数カウントスイッチ信号が貸玉の未払出し個数の把握のために行なわれる。
【０１５５】
払出制御基板１４４とカードユニット３１との間では、ＢＲＤＹ信号（球貸し要求操作信号）、ＢＲＱ信号（球貸し動作準備確認信号）、ＥＸＳ信号（払出動作可能信号）および、ＰＲＤＹ信号（遊技機動作信号）等の各種信号がやりとりされる。
【０１５６】
払出制御基板１４４から枠用外部端子基板１３２には、払出された貸玉の個数を特定可能な球貸し情報信号が与えられる。払出制御基板１４４から発射制御基板９０には、打球発射装置８７の動作状態を制御するための発射制御信号（前述した停止信号等を含む制御信号）が与えられる。これにより、打球発射装置８７の駆動停止等の制御が行なわれる。払出制御基板１４４から通路切換ソレノイド１１７には、通路切換ソレノイド１１７の駆動を制御するためのソレノイド制御信号が与えられる。これにより、通路切換ソレノイド１１７による通路の切換え制御が行なわれる。払出制御基板１４４から払出モータ１１８には、払出モータ１１８の駆動を制御するための払出モータ制御信号が与えられる。これにより、払出モータ１１８の駆動制御が行なわれ、玉の払出しが可能になる。払出モータ位置センサ１２２から払出制御基板１４４には、払出モータ１１８の停止位置の検出信号としてのモータ位置検出信号が与えられる。これにより、払出制御基板１４４では、払出モータ１１８の停止位置が把握される。
【０１５７】
払出制御基板１４４上において、カードユニット３１からの配線（カードユニット配線）が接続されるコネクタ１４４ｉと、払出制御基板１４４に設けられた払出制御用のマイクロコンピュータ１４４Ｍとの間には、カードユニット３１とマイクロコンピュータ１４４Ｍとの間でやり取りされる信号が伝送される入出力信号線１４４０ａ（複数本の配線）が配線パターンとして形成されている。払出制御基板１４４上においては、このような入出力信号線１４４０ａを介して、ＥＸＳ信号（払出動作可能信号）、ＰＲＤＹ信号（遊技機動作信号）、ＶＬ（電源電力）、ＢＲＤＹ信号（球貸し要求操作信号）、および、ＢＲＱ信号（球貸し動作準備確認信号）等の各種信号（電源電力も含む）がやり取りされる。
【０１５８】
また、払出制御基板１４４上において、カードユニット３１からの配線（カードユニット配線）が接続されるコネクタ１４４ｉと、残高表示基板２３の接続用のコネクタ１４４ｃとの間には、カードユニット３１と残高表示基板２３との間でやり取りされる信号の伝送を中継する中継用配線１４４０ｂ（複数本の配線）が配線パターンとして形成されている。この中継用配線１４４０ｂは、払出制御用のマイクロコンピュータ１４４Ｍに非接続状態で信号を中継する配線パターンであり、マイクロコンピュータ１４４Ｍと接続しない態様で払出制御基板１４４上に形成されている。
【０１５９】
球貸しスイッチ２４および返却スイッチ２５のそれぞれからカードユニット３１には、払出制御基板１４４に形成された配線パターンとしての中継用配線１４４０ｂのうちの対応する配線を介して操作信号が与えられる。また、カードユニット３１から球貸し可表示ＬＥＤ２３１には、払出制御基板１４４の中継用配線１４４０ｂのうちの対応する配線を介してＬＥＤ制御信号が与えられる。また、カードユニット３１から度数表示ＬＥＤ２３２には、払出制御基板１４４の中継用配線１４４０ｂのうちの対応する配線を介してＬＥＤ制御信号が与えられる。
【０１６０】
球貸しスイッチ２４および返却スイッチ２５のそれぞれから操作信号（操作検出信号）が払出制御基板１４４での中継用配線１４４０ｂにより中継されてカードユニット３１に与えられることにより、カードユニット３１では、球貸し操作があったことと、返却操作があったこととがそれぞれ把握される。カードユニット３１から球貸し可表示用のＬＥＤ制御信号が払出制御基板１４４での中継用配線１４４０ｂにより中継されて球貸し可表示ＬＥＤ２３１に与えられることにより、球貸し可表示ＬＥＤ２３１において、球貸し可であるか否かが表示可能になる。カードユニット３１からカード残高表示用のＬＥＤ制御信号が払出制御基板１４４での中継用配線１４４０ｂにより中継されて度数表示ＬＥＤ２３２に与えられることにより、度数表示ＬＥＤ２３２において、現在のカード残高が表示可能である。
【０１６１】
次に、払出制御基板１４４と、カードユニット３１との間での信号の送受信のために用いられる構成を説明する。
【０１６２】
図１１は、払出制御基板１４４と、カードユニット３１との間での信号の送受信のために用いられる構成を示すブロック図である。図１１を参照して、払出制御基板１４４には、カードユニット３１との間での信号の送受信手段として、出力ポート１４４Ｊ、入力ポート１４４Ｋ、トランジスタアレイ１４４Ｌ、および、フォトカプラ１４４Ｎが含まれている。
【０１６３】
カードユニット３１に送信されるＥＸＳ信号およびＰＲＤＹ信号は、払出制御用のマイクロコンピュータ１４４Ｍから、出力ポート１４４Ｊ、トランジスタアレイ１４４Ｌ、および、フォトカプラ１４４Ｎを順次介して基板の外部に出力され、カードユニット３１に受信される。る。カードユニット３１から送信される電源電力ＶＬ、ＢＲＤＹ信号、および、ＢＲＱ信号は、フォトカプラ１４４Ｎおよび入力ポート１４４Ｋを順次介して、払出制御用のマイクロコンピュータ１４４Ｍに入力される。
【０１６４】
次に、賞球制御信号ＣＤ０〜ＣＤ７，ＩＮＴについて説明する。図１２は、賞球制御信号ＣＤ０〜ＣＤ７，ＩＮＴの送信タイミングを示すタイミングチャートである。図１３は、賞球制御信号ＣＤ０〜ＣＤ７のデータ構成を示す図である。
【０１６５】
図１２に示されるように、賞球制御信号は、指令内容を示すコマンド（コマンドデータ）と、コマンドの取込みタイミングを示すＩＮＴ信号とを含む。ここで、賞球制御信号ＣＤ０〜ＣＤ７は、１コマンドが２バイトのデータで構成されている。
【０１６６】
図１３に示されるように、賞球制御信号ＣＤ０〜ＣＤ７は、払出制御モード（賞球払出モード，払出停止モード等）を指定（指令）する１バイトのデータであるＭＯＤＥと、動作内容（払出個数、払出動作停止、払出動作再開等）を指定（指令）する１バイトのデータであるＥＸＴＤＡＴＡとにより構成され、この２バイトのデータを１バイトずつ順次送信（２回で送信）することにより、払出制御内容を指令する。賞球制御信号ＩＮＴと、賞球制御信号ＣＤ０〜ＣＤ７とは、図１３に示されるように、賞球制御信号ＣＤ０〜ＣＤ７がＭＯＤＥに切換わってから所定時間Ａの経過後、賞球制御信号ＩＮＴが一定時間Ｂ立上げられる。賞球制御信号ＩＮＴの立下がりタイミングから所定時間Ｃが経過すると、賞球制御信号ＣＤ０〜ＣＤ７が、ＥＸＴＤＡＴＡに切換えられる。そして、賞球制御信号ＣＤ０〜ＣＤ７がＥＸＴＤＡＴＡに切換わってから所定時間Ａの経過後、賞球制御信号ＩＮＴが一定時間Ｂ立上げられる。
【０１６７】
このように、賞球制御信号ＣＤ０〜ＣＤ７は、１バイトのデータであるＭＯＤＥと、１バイトのデータであるＥＸＴＤＡＴＡとの２回に分けられて送信される。この例では、賞球制御信号ＣＤ０〜ＣＤ７が２回に分けられて送信される場合を示したが、これに限らず、賞球制御信号ＣＤ０〜ＣＤ７は、３回以上の複数回に分けられて送信されるようにしてもよい。
【０１６８】
払出制御基板１４４側では、賞球制御信号ＩＮＴの立上りに応じて、割込みモード２が発生し、賞球制御信号ＣＤ０〜ＣＤ７の値を入力バッファに格納する。そして、払出制御基板１４４側では、賞球制御信号ＣＤ０〜ＣＤ７を解析し、賞球制御信号ＣＤ０〜ＣＤ７が示すＭＯＤＥおよびＥＸＴＤＡＴＡに基づいて、指定された個数の賞球の払出動作、払出動作停止、払出動作再開等をする制御を行なう。
【０１６９】
次に、賞球制御信号ＣＤ０〜ＣＤ７が示すＭＯＤＥおよびＥＸＴＤＡＴＡのデータの種類を説明する。
【０１７０】
図１４は、ＭＯＤＥのデータとそのデータによって指定される払出制御モードとの関係を表形式で示す図である。図１４を参照して、ＭＯＤＥがＦ０Ｈである場合は、賞球を払出すモードが指定される。ＭＯＤＥがＦＦＨである場合は、払出しの停止または払出しの再開を行なうモードが指定される。ＥＸＴＤＡＴＡのデータの種類は、賞球を払出すモードと、払出しの停止または払出しの再開を行なうモードとで異なる。
【０１７１】
図１５は、賞球を払出すモードが指定された場合におけるＥＸＴＤＡＴＡのデータとそのデータによって指定される動作内容との関係を表形式で示す図である。図１５を参照して、ＥＸＴＤＡＴＡの０１Ｈ〜０ＦＨのそれぞれに対応して、１個〜１５個の賞球の払出しが指定可能である。
【０１７２】
図１６は、払出しの停止または払出しの再開を行なうモードが指定された場合におけるＥＸＴＤＡＴＡのデータとそのデータによって指定される動作内容との関係を表形式で示す図である。図１６を参照して、ＥＸＴＤＡＴＡが００Ｈである場合には、払出動作を再開することが指定される。ＥＸＴＤＡＴＡが０１Ｈである場合には、払出動作を停止することが指定される。
【０１７３】
また、以上に説明した賞球制御信号においては、コマンドデータとしてのＭＯＤＥおよびＥＸＴＤＡＴＡのそれぞれにコマンドデータの種別を識別可能な識別データが含まれている。
【０１７４】
図１７は、コマンドデータの種別を識別可能に設けられた識別データを説明する図である。図１７においては、ＭＯＤＥのデータ（Ｆ０１Ｈ，ＦＦＨ）と、ＥＸＴＤＡＴＡのデータ（０１Ｈ〜０ＦＨ）とがそれぞれ２進数で示されている。
【０１７５】
ＭＯＤＥのデータおよびＥＸＴＤＡＴＡのデータは、それぞれ８ビットで構成され、その最上位ビット（コマンドヘッダ）のデータが、コマンドデータの種別を識別可能な識別データＤＨとなっている。具体的には、ＭＯＤＥのデータの場合は識別データＤＨが「１」であり、ＥＸＴＤＡＴＡのデータの場合は識別データＤＨが「０」である。このように、コマンドデータに含まれる識別データＤＨの値に基づいて、コマンドデータの種別が識別可能となっている。払出制御用のマイクロコンピュータ１４４Ｍでは、賞球制御信号ＣＤ０〜ＣＤ７を取り込んだ場合、このような識別データＤＨの値をチェックすることにより、コマンドデータがＭＯＤＥ，ＥＸＴＤＡＴＡのどちらのデータであるかを判別する。
【０１７６】
なお、ここでは、識別データが最上位ビットである場合を示したが、これに限らず、識別データは最下位ビット等のその他のビットを用いてもよい。すなわち、識別データは所定のビットを用いればよい。また、ここでは、識別データとして１つのビットデータを用いる例を示したが、これに限らず、識別データは２ビット以上の複数ビットを用いてもよい。すなわち、識別データは所定数のビットを用いればよい。
【０１７７】
次に、球貸しによる貸玉の払出し動作時における払出制御基板１４４とカードユニット３１との間の信号のやり取りを説明する。図１８は、球貸しによる払出し動作時における払出制御基板１４４とカードユニット３１との間の信号の処理タイミングを示すタイミングチャートである。図１８においては、２単位の払出単位個数（例えば１払出単位個数を１００円で２５個とした場合の２００円分であり、２５個×２＝５０個）分の球貸しのための操作があった場合のＰＲＤＹ信号、ＢＲＤＹ信号、ＢＲＱ信号、および、ＥＸＳ信号が示されている。この場合の払出単位個数は、前述した最大払出個数と同じ個数であり、以下の説明において最大払出個数ともいう。
【０１７８】
図１８を参照して、パチンコ遊技機１の電源が投入されると、ＰＲＤＹ信号が払出制御基板１４４からカードユニット３１に与えられる（オン状態に立上げられる）。これにより、パチンコ遊技機１が動作中であることがカードユニット３１に対して示される。カードユニット３１においてカードが受付けられ、球貸しスイッチ２４が操作されると、ＢＲＤＹ信号がカードユニット３１から払出制御基板１４４に与えられる（オン状態に立上げられる）。これにより、球貸し要求操作（球貸し操作による貸玉の払出要求）があったことがパチンコ遊技機１に対して示される。
【０１７９】
ＢＲＤＹ信号の出力時点から予め定められた時間が経過すると、ＢＲＱ信号がカードユニット３１から払出制御基板１４４に与えられる（オン状態に立上げられる）。これにより、パチンコ遊技機１が貸玉の払出しが可能な状態であるか否かの確認の問い合わせがパチンコ遊技機１に対して行なわれる。そして、パチンコ遊技機１が貸玉の払出しが可能な状態になっている場合（たとえば、前述した払出停止コマンドにより払出停止状態になっていないこと、前回の賞球の払出しが終了していること、前回の貸玉の払出しが終了していること等の所定の条件が満たされた場合）には、ＥＸＳ信号が払出制御基板１４４からカードユニット３１に与えられる（オン状態に立上げられる）。これにより、パチンコ遊技機１が貸玉の払出しが可能な状態であることがカードユニット３１に対して返答される。そして、ＢＲＱ信号の立上がりから所定期間経過するまでにＥＸＳ信号が立上げられた場合には、ＢＲＱ信号の出力が停止される（オフ状態に立下げられる）。このＢＲＱ信号の出力が停止されたことに応じて、パチンコ遊技機１においては、払出モータ１１８が駆動開始され、貸玉の払出しが開始される。
【０１８０】
貸玉の払出しが開始されると、払出制御基板１４４が、球貸し個数カウントスイッチ１１９からの信号に基づいて、貸玉の払出し個数を監視する。具体的には、払出制御基板１４４では、貸玉の払出し要求があると、マイクロコンピュータ１４４Ｍが、１最大払出個数（２５個）を貸玉の未払出個数としてＲＡＭに記憶し、その値を貸玉の未払出個数カウンタとして用いる。そして、球貸し個数カウントスイッチ１１９により貸玉の払出しが検出されるごとに未払出個数を減算更新する。このような払出制御基板１４４では、未払出個数が「０」になると、要求があった貸玉の払出が完了したと判断する。払出制御基板１４４では、貸玉の払出し個数の監視により最大払出個数分の払出しの完了を確認した場合に、ＥＸＳ信号の出力が停止される（オフ状態に立下げられる）。これにより、払出単位個数の貸玉の払出しが完了したことがカードユニット３１に対して示される。
【０１８１】
以上に示した動作が１回の最大払出個数分の貸玉の払出し動作である。カードユニット３１では、ＢＲＤＹ信号の送信開始時点から払出しが完了した払出単位個数を加算記憶し、球貸し要求操作に応じて払出された貸玉の個数を監視する。ＢＲＤＹ信号は、貸玉の払出要求があった個数と一致する最大払出個数分の貸玉の払出しが完了するまで出力（オン状態）が継続され、それらの個数が一致した場合に、出力が停止される（オフ状態に立下げられる）。
【０１８２】
また、払出制御基板１４４では、ＢＲＤＹ信号の立上がりからＢＲＱ信号の立上がりまでに要する時間Ａ、ＥＸＳ信号の立上がりからＢＲＱ信号の立下がりまでに要する時間Ｃ、ＥＸＳ信号の立下がりからＢＲＱ信号の立上がりまでに要する時間Ｅ、ＥＸＳ信号の立下がりからＰＲＤＹ信号の立下がりまでに要する時間Ｆをそれぞれ監視する。具体的には、タイマを用いて時間Ａ，Ｃ，Ｅ，Ｆをそれぞれ計時する。その場合のタイマは、１つのタイマを各時間の監視に共通使用してもよく、各時間の監視用に複数用いてもよい。時間Ａ，Ｃ，Ｅ，Ｆのそれぞれには、個別に、正常な場合の設定値（Ａ＝２８ｍｓ〜５０ｍｓ，Ｃ＝３０ｍｓ〜５６ｍｓ，Ｅ＝２５６ｍｓ（ＭＡＸ），Ｆ＝２５６ｍｓ（ＭＡＸ））が予め定められている。カードユニット３１が正常に動作している場合は、時間Ａ，Ｃ，Ｅ，Ｆの各監視時間内に、各監視対象の信号が前述したように変化する。
【０１８３】
時間Ａ，Ｃ，Ｅ，Ｆの各監視時間が対応する設定値の上限値を超えた場合、払出制御基板１４４では、カードユニット３１により行なわれるはずの信号の変化が生じていないため、カードユニット３１の異常状態であると見なし、後述するような異常時制御（図１９参照）を行なう。
【０１８４】
一方、カードユニット３１では、ＢＲＱ信号の立上がりからＥＸＳ信号の立上がりまでに要する時間Ｂ、および、ＢＲＱ信号の立下がりからＥＸＳ信号の立下がりまでに要する時間Ｄをそれぞれ監視する。具体的には、タイマを用いて時間Ｂ，Ｄをそれぞれ計時する。その場合のタイマは、１つのタイマを各時間の監視に共通使用してもよく、各時間の監視用に複数用いてもよい。
【０１８５】
時間Ｂ，Ｄのそれぞれには、個別に正常な場合の設定値（Ｂ＝１４ｍｓ〜１０ｓ，Ｄ＝１０ｍｓ〜１０ｓ）が予め定められている。払出制御基板１４４を含むパチンコ遊技機１が正常に動作している場合は、時間Ｂ，Ｄの各監視時間内に、各監視対象の信号が前述したように変化する。
【０１８６】
時間Ｂ，Ｄの各監視時間が対応する設定値の上限値を超えた場合、カードユニット３１では、払出制御基板１４４により行なわれるはずの信号の変化が生じていないため、払出制御基板１４４（パチンコ遊技機１）の異常状態であると見なし、ＢＲＤＹ信号を強制的に立下げ、貸玉の払出し要求を取下げる。
【０１８７】
次に、前述した時間Ａ，Ｃ，Ｅ，Ｆの各監視時間のうちのいずれかが、対応する設定値の上限値を超えた場合に払出制御基板１４４により行なわれる異常時制御を図１９を用いて説明する。
【０１８８】
図１９は、カードユニット３１から払出制御基板１４４に入力される信号に異常が生じた場合に払出制御基板１４４により行なわれる異常時制御の動作を示すタイミングチャートである。図１９においては、入力される信号に異常が生じた時点でＰＲＤＹ信号およびＥＸＳ信号がオン状態であった場合が一例として示されている。
【０１８９】
図１９を参照して、図１８に示した払出制御基板１４４による監視時間Ａ，Ｃ，Ｅ，Ｆのうちのいずれかが上限値を超えて正常ではないと判断された場合には、異常時制御として、次のように信号が制御される。その判断時点から所定の第１時間Ｔ１経過後に、ＰＲＤＹ信号が立下げられる。そして、ＰＲＤＹ信号の立下がりから第２時間Ｔ２経過後にＰＲＤＹ信号が立上げられ、その立上がりから第３時間Ｔ３経過後にＰＲＤＹ信号が立下げられ、その立下がりから第４時間Ｔ４経過後にＰＲＤＹ信号が立上げられ、その立上がりから第５時間Ｔ５経過後にＰＲＤＹ信号が立下げられ、その立下がりから第６時間Ｔ６経過後にＰＲＤＹ信号が立上げられる。この実施の形態の場合、たとえば、Ｔ１は２０２ｍｓ、Ｔ２は２００ｍｓ、Ｔ３，Ｔ４，Ｔ５は１００ｍｓ、Ｔ６は１０００２ｍｓである。このようにカードユニット３１から払出制御基板１４４に入力される信号に異常が生じた場合に、このようなＰＲＤＹ信号が前述したような変化をすることにより、通信状態に異常が生じたことを信号の状態により確認することができる。
【０１９０】
次に、払出制御基板１４４により制御される賞球の払出しの基本的動作を説明する。図２０は、賞球の払出しの基本的動作を示すタイミングチャートである。図２０においては、払出し動作を説明するために、払出モータ１１８の動作状態（回転，停止）が示されている。
【０１９１】
ここで、払出制御基板１４４においては、前述したＲＡＭにおいて、賞球の未払出し個数が更新可能に記憶される。賞球の未払出し個数は、ＲＡＭに設けられた賞球の未払出し個数カウンタにおいてカウンタ値を加減算することにより更新される。この賞球の未払出し個数は、賞球払出個数コマンドを受けるごとにコマンドにより示される払出個数分加算されることにより加算更新され、賞球個数カウントスイッチ１２０により賞球の払出が検出されるごとに「１」づつ減算更新される。前述したように、玉払出装置１１６による玉の最大払出個数は、２５個であり、１つの入賞に対して払出される賞球の個数（１３個または５個）よりも多い数に設定されている。つまり、たとえば、１つの入賞に応じた賞球の払出しがまだ完了しないような短時間に多数の入賞が発生した場合のように、所定期間内に複数の入賞があり、その複数の入賞に応じた賞球を払出す制御を行なう場合に、１入賞に応じた賞球の払出数ごとに玉払出装置１１６の払出モータ１１８の払出動作を区切ることなく、１入賞に応じた賞球の払出数よりも多い所定払出数（２５個）の賞球を連続的に払出す制御が行なわれる。
【０１９２】
図２０を参照して、賞球の払出しが行なわれる時において、賞球の未払出し個数が最大払出個数（２５個）以下の場合は、未払出し個数に応じた回転量で払出モータ１１８が回転動作されることにより、１回の払出動作において、未払出し個数分の賞球がすべて払出される。また、賞球の払出しが行なわれる時において、未払出し個数が最大払出個数（２５個）よりも多い場合、すなわち、未払出し個数が２６個以上の場合は、払出モータ１１８の最初の１回の払出動作（回転動作）において、最大払出個数（２５個）分の賞球が払出され、その残りの未払出し個数（残数）は、次回以降の回の払出動作（回転動作）により払出される。次回以降の払出動作においては、１回で２５個の払出しを上限として、残りの未払出し個数払出個数分の賞球が払出され、残数がある場合は、またその次の回の払出動作により行なわれる。つまり、未払出し個数が最大払出個数（２５個）よりも多い場合は、未払出し個数が「０」になるまで、最大払出個数（２５個）を払出上限数とした賞球の払出しが繰返し行なわれるのである。
【０１９３】
以上のような最大払出個数よりも多い未払出し個数を払出す場合には、前回の払出しにおける払出モータの停止時から所定時間Ｔ７のインターバル時間経過後に次回の払出モータの回転動作が開始される。この実施の形態の場合のＴ７は、たとえば３０２ｍｓである。
【０１９４】
次に、賞球の払出動作中に払出し停止コマンドを払出制御基板１４４が受信した場合に、払出制御基板１４４により行なわれる動作制御を説明する。図２１は、賞球の払出動作中に払出し停止コマンドを払出制御基板１４４が受信した場合の制御動作を示すタイミングチャートである。図２１においては、動作状態を説明するために、図２０の場合と同様に払出モータ１１８の動作状態（回転，停止）が示されている。ここで、払出し停止コマンドは、球切れスイッチ１１５により球切れが検出された場合、または、満タンスイッチ１２９により下皿２７の満タンが検出された場合、すなわち、玉の払出し動作が正常に行なえない場合に、主基板１５１から出力される。
【０１９５】
図２１を参照して、払出モータ１１８が回転動作中にあり、賞球の払出しが行なわれている途中（払出モータ１１８の１回の払出動作において払出すべき未払出し個数がまだ残っている払出途中状態）において、払出し停止コマンドを払出制御基板１４４が受信した場合は、その回の払出動作において払出すべき未払出し個数の残数の払出動作が終了した後、払出モータ１１８が停止され、払出動作が終了される。つまり、このような場合には、１回の払出動作が終了するまで払出動作が継続され、その１回の払出動作が終了した後に、払出動作が停止されるのである。
【０１９６】
次に、賞球の払出動作中に払出し停止コマンドを払出制御基板１４４が受信した場合に、図２１に示されたような払出し停止コマンドに応じた停止状態において払出し停止解除コマンドを受信した場合に払出制御基板１４４により行なわれる動作制御を説明する。図２２は、払出し停止コマンドに応じた停止状態において払出し停止解除コマンドを払出制御基板１４４が受信した場合の動作を示すタイミングチャートである。図２２においては、動作状態を説明するために、図２１の場合と同様に払出モータ１１８の動作状態（回転，停止）が示されている。ここで、払出し停止解除コマンドは、球切れの解消等の所定の払出し停止解除条件が成立した場合に、主基板１５１から出力される。
【０１９７】
図２２を参照して、払出し停止コマンドに応じて払出モータ１１８が停止状態にあり、まだ未払出し個数が「１」以上である状態（未払出し個数の残数がある場合）において、払出し停止解除コマンドを受信した場合は、その受信時点から所定時間Ｔ８のインターバル時間の経過後に、払出モータの回転動作が開始させられる。これにより、未払出し個数がある状態で払出し停止解除コマンドを受けた場合には、一定のインバータバル期間（Ｔ８）を経て払出動作が再開される。一方、払出し停止解除コマンドを受信した時点で未払出し個数が「０」である場合には、図２２に示されたような払出動作の再開は行なわれない。この実施の形態の場合のＴ８は、たとえば２００２ｍｓである。
【０１９８】
このように、未払出し個数がある状態で払出し停止解除コマンドを受けた場合には、払出動作が再開されることにより、パチンコ遊技機１の都合による払出停止後において、遊技者への未払出し個数の払出しを補償することができ、遊技者と遊技場とのトラブルの発生を防ぐことができる。さらに、そのような場合の払出動作の再開が直ちに行なわれずに、インターバル期間をおいて行なわれることにより、たとえば、パチンコ遊技機１において球切れ状態に近い状態の玉の保有個数で球切れが解消された状態（球切れスイッチ１１５が玉を検出したこと）のように払出し停止条件が十分に解消できていない状態における払出動作の再開を避けることが可能になるため、払出動作の再開直後に、再度払出し停止状態が生じてしまうのを防ぐことができる。
【０１９９】
次に、賞球の払出動作中にカードユニット３１から球貸しの要求を受けた場合に、払出制御基板１４４により行なわれる動作制御を説明する。図２３は、賞球の払出動作中にカードユニット３１から払出制御基板１４４が球貸しの要求を受けた場合の制御動作を示すタイミングチャートである。
【０２００】
図２３においては、ＢＲＤＹ信号、ＢＲＱ信号、ＥＸＳ信号、払出経路（球貸し経路，賞球経路）、払出モータ（回転，停止）の状態が示されている。ここでの払出経路とは、通路切換弁２５０の状態により玉が払出されるように選択された玉の通路を示しており、球貸し経路が球貸し通路２０３ｃに該当し、賞球経路が賞球通路２０３ｄに該当している。この図２３の場合、賞球経路の状態は、前述した通路切換ソレノイド１１７のソレノイド制御信号を用いて示されている。すなわち、図中では、経路の切換えが瞬時に行なわれているように示されているが、これは、あくまでもソレノイド制御信号（球貸し通路２０３ｃに切換える場合に励磁レベルになり、賞球通路２０３ｄに切換える場合に非励磁レベルになる信号）の状態が示されたものであり、実際の通路切換弁２５０は、図中の切換え状態よりも遅延して切換わる。
【０２０１】
図２３を参照して、払出モータ１１８が回転動作中にあり、賞球の払出しが行なわれている途中（払出モータ１１８の１回の払出動作において払出すべき未払出し個数がまだ残っている払出途中状態）において、ＢＲＤＹ信号を払出制御基板１４４が受信した場合（ＢＲＤＹ信号が立上がった場合）は、その回の払出動作において払出すべき未払出し個数の残数の払出動作が終了した後、払出モータ１１８が停止され、払出動作が停止される。つまり、このような場合には、１回の払出動作が終了するまで払出動作が継続され、その１回の払出動作が終了した後に、払出動作が停止されるのである。
【０２０２】
そして、払出モータ１１８の停止時から所定時間Ｔ９が経過した後に、ＥＸＳ信号が立上げられる。このように所定時間Ｔ９の経過を待つのは、最後にスプロケット２０５から払出された賞球が賞球個数カウントスイッチ１２０に検出されるまでに要する時間を待たなければ、そのような最後の賞球が正しく検出されない場合があるからである。したがって、所定時間Ｔ９は、最後にスプロケット２０５から払出された賞球が賞球個数カウントスイッチ１２０に検出されるに十分な時間に設定されている。このため、このような所定時間Ｔ９の経過を待つことにより、賞球の払出しから貸玉の払出しに切換わる場合における玉の誤検出を防ぐことができる。
【０２０３】
ＥＸＳ信号が立上げられると、それに応じて、ＢＲＱ信号が立下げられる。そして、このようにＢＲＱ信号が立下がった後、それに応じて、通路切換ソレノイド１１７が励磁状態にされて通路切換弁２５０の切換え動作が開始される。これにより、賞球通路２０３ｄから球貸し通路２０３ｃへの払出通路の切換えが開始される。そして、払出通路の切換開始時から所定時間Ｔ１０の経過を待って、払出モータ１１８の回転動作が開始され、球貸しのための払出動作が開始される。このように所定時間Ｔ１０の経過を待つのは、通路切換弁２５０による払出通路の切換えが瞬時的に行なわれるものではないので、通路切換弁２５０の切換え動作が終了するまでに要する時間を待たなければ、払出された玉が通路切換弁２５０と通路との間に挟まってしまう等の不具合が生じる場合があるからである。したがって、所定時間Ｔ１０は、通路切換弁２５０による賞球通路２０３ｄから球貸し通路２０３ｃへの切換え動作が十分に終了し得る時間に設定されている。このため、このような所定時間Ｔ１０の経過を待つことにより、玉の払出通路が切換わる場合における玉の挟み込みを防ぐことができるとともに、通路切換弁２５０による玉通路の切換えが完了したことにより確実な貸玉の払出しが可能になった状態で払出モータを駆動することができる。
【０２０４】
このように、払出制御用のマイクロコンピュータ１４４Ｍが貸玉の払出しを要求する信号（ＢＲＤＹ信号）を受けた場合、マイクロコンピュータ１４４Ｍは、それにしたがって、貸玉を払出す制御を行なう。このような貸玉の払出制御は、払出制御用のマイクロコンピュータ１４４Ｍが、カードユニット３１からカード残高を特定可能な情報の入力を受けずに行なう。
【０２０５】
次に、図２３に示されたような球貸し要求に応じた貸玉の払出し動作の終了後に払出制御基板１４４により行なわれる動作制御を説明する。
【０２０６】
図２４は、賞球の払出途中で球貸し要求を受けた場合における球貸し動作終了後の動作を示すタイミングチャートである。図２４においては、動作状態を説明するために、図２３の場合と同様の種類の信号等が示されている。
【０２０７】
図２４を参照して、賞球の払出途中で受けた球貸し要求に応じて球貸しが行なわれた後、その球貸しのための払出モータ１１８の払出動作が停止すると、その停止時から所定時間Ｔ１１が経過した後に、通路切換弁２５０により払出通路を球貸し通路２０３ｃから賞球通路２０３ｄに切換える動作が開始される。このように所定時間Ｔ１１の経過を待つのは、最後にスプロケット３０５から払出された貸玉が球貸し個数カウントスイッチ１１９に検出されるまでに要する時間を待たなければ、そのような最後の貸玉が正しく検出されない場合があるからである。したがって、所定時間Ｔ１１は、最後にスプロケット３０５から払出された賞球が球貸し個数カウントスイッチ１１９に検出されるに十分な時間に設定されている。このため、このような所定時間Ｔ１１の経過を待つことにより、貸玉の払出しから賞球の払出しに切換わる場合における玉の誤検出を防ぐことができる。この実施の形態の場合の所定時間Ｔ１１は、前述した賞球の払出しから貸玉の払出しに切換わる場合における玉の誤検出を防ぐための所定時間Ｔ９よりも長い時間に設定される。これは、スプロケット３０５による玉の払出位置から球貸し個数カウントスイッチ１１９までの通路の長さ（行程）が、スプロケット３０５による玉の払出位置から賞球個数カウントスイッチ１２０までの通路の長さ（行程）よりも長いからである。
【０２０８】
通路切換弁２５０により球貸し通路２０３ｃから賞球通路２０３ｄへの払出通路の切換え動作が開始されると、その開始時から所定時間Ｔ１２の経過を待って、ＥＸＳ信号が立下げられる。このように所定時間Ｔ１２の経過を待つのは、通路切換弁２５０による払出通路の切換えは、瞬時的に行なわれるものではないので、通路切換弁２５０の切換え動作が終了するまでに要する時間を待つためである。したがって、所定時間Ｔ１２は、通路切換弁２５０による球貸し通路２０３ｃから賞球通路２０３ｄへの切換え動作が十分に終了し得る時間に設定されている。このため、このような所定時間Ｔ１２の経過を待つことにより、通路切換弁２５０による玉通路の切換えが完了しことにより確実な賞球の払出しが可能になった状態で、ＥＸＳ信号を立下げることができる。
【０２０９】
そして、前述したような球貸し要求を受けた時点で次回の払出動作における賞球の未払出し個数があった場合には、その次回分における未払出し個数の賞球の払出しを行なうために、払出モータ１１８の回転動作が開始される。一方、そのような次回払出し分の未払出し個数がない場合には、そのような払出動作は行なわれない。
【０２１０】
なお、図２４においては、次回分における未払出し個数がある場合を示したが、ない場合であっても、貸玉の払出動作が終了すると、図２４に示したように払出通路を球貸し通路２０３ｃから賞球通路２０３ｄに切換え、賞球払出待機状態になる。つまり、払出要求がないときは賞球通路２０３ｄを玉が通過するようになっているのである。また、図２３，図２４は、１回（１００円分＝玉２５個）の球貸しを例に挙げて説明しているが、図１８のように複数回（２回）の球貸し（２００円分を１００円分２回に分けて球貸しをする場合）の場合も、その払出動作１回ごとに通路切換動作（１回分の払出動作を行なう場合に、払出通路を賞球通路２０３ｄから球貸し通路２０３ｃに切換え、１回分の払出動作が終了すると払出通路を球貸し通路２０３ｃから賞球通路２０３ｄに切換える動作）を行なう。つまり、複数回の球貸しの場合は、前述した１回分の通路切換動作が複数回繰返し行なわれるのである。このようにすることで、図２３，図２４に示した一連の動作プログラムを複数回行なうようにすればいいので、プログラムの簡易化が図れ、プログラム容量を縮小できる。
【０２１１】
次に、払出制御基板１４４により制御される貸玉の払出しの基本的動作を説明する。図２５は、貸玉の払出しの基本的動作を示すタイミングチャートである。図２５においては、貸玉の払出し動作を説明するために、図２３の場合と同様の種類の信号等が示されている。
【０２１２】
前述したように、払出制御基板１４４においては、前述したＲＡＭにおいて、貸玉の未払出し個数が更新可能に記憶されている。貸玉の未払出し個数は、ＲＡＭに設けられた貸玉の未払出し個数カウンタにおいてカウンタ値を加減算することにより更新される。この貸玉の未払出し個数は、ＢＲＱ信号を受けるごとに最大払出個数分の貸玉の払出数が加算されることにより加算更新され、球貸し個数カウントスイッチ１１９により貸玉の払出が検出されるごとに「１」ずつ減算更新される。この実施の形態の場合、最大払出個数は、前述したように２５個である。
【０２１３】
図２５を参照して、貸玉の払出しが行なわれる時においては、図１８に示されたような順序でＢＲＱ信号が立下がってから所定時間Ｔ２９の経過後、通路切換弁２５０の切換え動作が開始され、これにより、賞球通路２０３ｄから球貸し通路２０３ｃへの払出通路の切換えが開始される。この実施の形態の場合、所定時間Ｔ２９は、２ｍｓに設定されている。
【０２１４】
そして、払出通路の切換開始時から前述した所定時間Ｔ１０の経過を待って、払出モータ１１８の回転動作が開始され、球貸しのための払出動作が開始される。このような払出モータ１１８の回転動作により、１回の払出し動作で最大払出個数（２５個）分の貸玉が払出される。そして、払出モータ１１８による１回の払出し動作が停止すると、その停止時から前述した所定時間Ｔ１１が経過した後に、通路切換弁２５０により払出通路を球貸し通路２０３ｃから賞球通路２０３ｄに切換える動作が開始される。
【０２１５】
通路切換弁２５０により球貸し通路２０３ｃから賞球通路２０３ｄへの払出通路の切換え動作が開始されると、貸玉の未払出し個数が「０」になっていることを条件として、切換え動作開始時から前述した所定時間Ｔ１２の経過を待って、ＥＸＳ信号が立下げられる。そして、球貸し要求操作に応じた貸玉の払出しが終了すると、ＢＲＤＹ信号が立下げられる。
【０２１６】
なお、図２５においては、１回（１００円分＝玉２５個）の球貸しを例に挙げて説明しているが、図１８のように複数回（２回）の球貸し（２００円分を１００円分２回に分けて球貸しをする場合）の場合は、前述したように、その払出動作１回ごとに払出通路の切換え動作（１回分の払出動作を行なう場合に、払出通路を賞球通路２０３ｄから球貸し通路２０３ｃに切換え、１回分の払出動作が終了すると払出通路を球貸し通路２０３ｃから賞球通路２０３ｄに切換える動作）を行なう。つまり、複数回の球貸しの場合は、たとえば５００円分の球貸しの場合は５回分というように、前述した１回分の通路切換動作が複数回分繰返し行なわれるのである。
【０２１７】
次に、１回の貸玉の払出動作において払出された玉の個数が最大払出個数に満たなかった場合に、払出制御基板１４４により行なわれる制御動作を説明する。図２６は、１回の貸玉の払出動作において払出された玉の個数が最大払出個数に満たなかった場合に、払出制御基板１４４により行なわれる制御動作を示すタイミングチャートである。図２６においては、ＥＸＳ信号、払出経路（球貸し経路，賞球経路）、払出モータ（回転，停止）の状態が示されている。また、図中のＴ１０〜Ｔ１２は、図２５等に示されたＴ１０〜Ｔ１２と同様の時間である。
【０２１８】
図２６を参照して、１回の貸玉の払出動作において払出された玉の個数が最大払出個数に満たなかった場合には、その貸玉の払出動作における払出モータ１１８の停止時から前述した所定時間Ｔ１１経過後に、一旦払出経路が球貸し通路２０３ｃから賞球通路２０３ｄに切換える動作が開始される。そして、その切換え動作の開始時から前述した所定時間Ｔ１２経過後に、再び、払出経路が賞球通路２０３ｄから球貸し通路２０３ｃに切換える動作が開始される。そして、その切換え動作の開始時から前述した所定時間Ｔ１０経過後に、前回の１回の払出において払出せずに残った残数分の未払出し個数を払出すために、払出モータ１１８の動作が開始される。これにより、残数分の貸玉が払出される。そして、その払出動作における払出モータ１１８の停止時から前述した所定時間Ｔ１１経過後に、払出経路が球貸し通路２０３ｃから賞球通路２０３ｄに切換える動作が開始される。そして、その切換え動作の開始時から前述した所定時間Ｔ１２経過後に、ＥＸＳ信号が立下げられる。このように、ＥＸＳ信号は、未払出し個数分の貸玉の払出しが完了したことが確認された場合に立下げられるのである。
【０２１９】
次に、主基板１５１のＣＰＵ１５１ａにおいて実行される制御処理の内容を説明する。図２７は、主基板１５１のＣＰＵ１５１ａにおいて実行される制御処理のメイルーチンとしてのメイン処理を示すフローチャートである。
【０２２０】
ステップＳ（以下、単にＳという）１〜Ｓ１２により、制御処理の実行のための初期設定を行なう処理がなされる。Ｓ１により、割込みが禁止される。次に、Ｓ２により、割込み処理のモードを示す割込みモード２の設定が行なわれる。次に、Ｓ３により、スタックポインタの設定が行なわれる。次に、Ｓ４により、内蔵デバイスレジスタの設定が行なわれる。次に、Ｓ５により、ＣＴＣおよびＰＩＯの設定が行なわれる。次に、Ｓ６により、ＲＡＭをアクセス可能にする設定が行なわれる。
【０２２１】
そして、Ｓ７により、主基板１５１のＲＡＭにバックアップデータがないかどうか（記憶されていないかどうか）の判断がなされる。このバックアップデータは、前述したように、停電があった場合等の所定の場合に、電源基板１３７から電源断信号を受けたことに応じてＲＡＭに記憶されるものである。
【０２２２】
Ｓ７によりバックアップデータがあると判断された場合は、Ｓ８に進み、記憶されているバックアップデータに基づいて、ＣＰＵ１５１ａにおいて実行される制御処理の状態を電源断前の状態に復旧させる処理がなされる。その後、このメイン処理が終了する。一方、Ｓ７によりバックアップデータがないと判断された場合は、Ｓ９に進み、主基板１５１のＲＡＭの記憶データをクリアする処理がなされる。次に、Ｓ１０により、サブ基板と呼ばれる図柄制御基板７５、音声制御基板８２、ランブ制御基板８０、および、払出制御基板１４４をそれぞれ初期化する処理が行なわれる。次に、Ｓ１１により、ＣＴＣ割込みの設定が行なわれる。次に、Ｓ１２により、割込みが許可される。
【０２２３】
次に、Ｓ１３により、特別可変表示装置４４の可変表示における停止図柄を決定する等のための表示用乱数を更新するための表示用乱数更新処理が行なわれる。このパチンコ遊技機１においては、特別可変表示装置４４の可変表示における特別図柄の停止図柄が乱数（ランダムカウンタのカウンタ値）に基づいて決定される。このＳ１３では、特別図柄のうちの一部の停止図柄を決定するための表示用乱数が更新される。
【０２２４】
Ｓ１３の後、Ｓ１４に進み、タイマ割込みがされていないかどうかの判断がなされる。主基板１５１においては、タイマ割込みをするための計時を行なうタイマが設けられており、そのタイマにより所定時間（たとえば、０．００２Ｓ）が計時されるごとに、タイマ割込みがなされる。Ｓ１４においては、タイマ割込みが行なわれるまで待機し、タイマ割込みが行なわれた場合に、Ｓ１５に進む。したがって、Ｓ１５〜Ｓ２５のサブルーチン処理は、タイマ割込みが行なわれるごとに実行されることとなる。
【０２２５】
次に、Ｓ１５により、ゲートスイッチ６２、第１種始動口スイッチ６０、特定領域スイッチ５１、および、カウントスイッチ５２等の状態を入力し、各入賞口や可変入賞球装置に対する入賞があったか否か等を判定するスイッチ処理が行なわれる。
次に、Ｓ１６により、パチンコ遊技機１の内部に備えられている自己診断機能によって種々の異常診断をし、その結果に応じて必要ならば警報を発生させるためのエラー処理が行なわれる。次に、Ｓ１７により、遊技制御に用いられる各種の判定用乱数を示す各ランダムカウンタを更新する乱数更新処理が行なわれる。
【０２２６】
次に、Ｓ１８により、前述したＳ１３と同様の表示図柄乱数更新処理が行なわれる。次に、Ｓ１９により、特別図柄プロセス処理が行なわれる。特別図柄プロセス処理では、複数種類の処理のうちの１つが特別図柄プロセスフラグの値に従って選択されて実行される。そして、特別図柄プロセスフラグの値は、遊技状態に応じて各処理中において更新される。
【０２２７】
次に、Ｓ２０により、普通図柄プロセス処理が行なわれる。普通図柄プロセス処理では、普通図柄表示器６３を所定の制御順序で制御するための普通図柄プロセスフラグに従って該当する処理が選択されて実行される。そして、普通図柄プロセスフラグの値は、遊技状態に応じて各処理中に更新される。
【０２２８】
次に、Ｓ２１により、特別図柄の可変表示を行なうためのコマンドとしての図柄制御信号を制御するための特別図柄コマンド制御処理が行なわれる。次に、Ｓ２２により、普通図柄の可変表示を行なうためのコマンドとしての普通図柄制御信号を制御するための普通図柄コマンド制御処理が行なわれる。
【０２２９】
次に、Ｓ２３により、盤用外部端子基板１３２への外部出力情報の送信等の基板外部への各種情報の出力を行なう情報出力処理が行なわれる。
【０２３０】
次に、Ｓ２４により、各種ソレノイド５０，５３，５９を駆動制御するための信号を基板に出力するソレノイド出力処理が行なわれる。次に、Ｓ２５により、次に、入賞球信号に応じて賞球を払出すための賞球処理が行なわれる。
【０２３１】
Ｓ２５の実行後は、前述したＳ１３に戻り、次のタイマ割込みのタイミングまで、Ｓ１５〜Ｓ２５のサブルーチンの実行が待たれる。
【０２３２】
次に、主基板１５１のＣＰＵ１５１ａにおいて実行されるタイマ割込み処理について説明する。図２８は、主基板１５１のＣＰＵ１５１ａにおいて実行されるタイマ割込み処理を示すフローチャートである。
【０２３３】
ＣＰＵ１５１ａは、予め定められた計時用のカウンタを常時監視し、２ｍｓが経過するごとに、タイマ割込みを行なうために、タイマ割込み処理を実行する。タイマ割込み処理においては、まず、ステップＳＢ（以下、単にＳＢという）１により、タイマ割込みがあったことを示すデータとして、タイマ割込みありを示すデータを設定する処理がなされる。これにより、前述したメイン処理のＳ１４において、タイマ割込みありと判断される。次に、ＳＢ２により、次のタイマ割込みを許可する処理がなされる。その後、このタイマ割込み処理が終了する。
【０２３４】
次に、前述したメイン処理のＳ２５による賞球処理の内容を説明する。図２９は、主基板１５１のＣＰＵ１５１ａにおいて実行される賞球処理を示すフローチャートである。
【０２３５】
まず、ステップＳＣ（以下、単にＳＣという）１により、満タンチェック処理が行なわれる。この満タンチェック処理においては、満タンスイッチ１２９の状態がチェックされ、満タンスイッチ１２９が１００ｍｓ以上オン状態（満タン検出状態）になった場合に、満タンスイッチ１２９により満タン状態が検出されたと判断される。
【０２３６】
次に、ステップＳＣ２により、球切れチェック処理が行なわれる。この球切れチェック処理においては、球切れスイッチ１１５の状態がチェックされ、球切れスイッチ１１５が１００ｍｓ以上オン状態（球切れ検出状態）になった場合に、球切れスイッチ１１５により球切れ状態が検出されたと判断される。
【０２３７】
次に、ステップＳＣ３により、賞球停止処理が行なわれる。この賞球停止処理においては、前述した満タン状態または球切れ状態が検出された場合に、賞球停止停止コマンドを出力するための処理が行なわれる。
【０２３８】
次に、ステップＳＣ４により、賞球個数コマンド格納処理が行なわれる。この賞球個数コマンド格納処理においては、入賞があった場合に、その入賞の種別に応じた賞球個数を示すコマンドを格納する処理が行なわれる。次に、ステップＳＣ５により、賞球個数コマンド設定処理が行なわれる。この賞球個数コマンド設定処理においては、賞球個数コマンド格納処理において格納されたコマンドを出力するために設定する処理がなされる。
【０２３９】
次に、ステップＳＣ６により、賞球個数コマンド設定処理において設定されて賞球制御信号として出力される賞球個数を、まだ払出しが終了していない賞球数の総和を示す総賞球個数のデータに加算して、加算後の総賞球個数を記憶する処理が行なわれる。次に、ＳＣ７により、賞球個数カウントスイッチ１２０により賞球の検出信号を受けるごとに、前述したＳＣ６で求められた総賞球個数を減算更新する処理が行なわれる。このようなＳＣ６およびＳＣ７により、主基板１５１のＣＰＵ１５１ａにおいて、賞球の払出要求しを要求したがまだ払出されていない総賞球個数（未払出し個数）を正確に把握することができる。
【０２４０】
次に、前述した賞球処理のＳＣ６による賞球個数加算処理の内容を説明する。図３０は、賞球個数加算処理を示すフローチャートである。まず、ステップＳＨ（以下、単にＳＨという）１により、賞球個数コマンド設定処理において設定されて賞球制御信号として出力される賞球個数のデータの格納領域から賞球個数のデータをＲＡＭにおける総賞球個数演算領域にロードする処理がなされる。
【０２４１】
次に、ＳＨ２に進み、ＳＨ１においてロードした賞球個数の値が「０」であるか否かの判断がされる。ＳＨ２により「０」であると判断された場合、すなわち、賞球個数を指定した賞球制御信号が出力されない場合には、この賞球個数加算処理が終了する。一方、ＳＨ２により「０」ではないと判断された場合、すなわち、賞球個数を指定した賞球制御信号が出力される場合には、ＳＨ３に進み、総賞球個数のデータの記憶領域から現在の総賞球個数のデータをＲＡＭにおける総賞球個数演算領域にロードする処理がなされる。
【０２４２】
次に、ＳＨ４に進み、ＳＨ３によりロードした総賞球個数の値とＳＨ１によりロードした賞球個数の値とを加算し、加算結果を現在の総賞球個数として得る処理がされる。そして、ＳＨ５に進み、ＳＨ４により得られた加算後のデータを現在の総賞球個数として前述の総賞球個数データの格納領域にストアする処理がされる。これにより、総賞球個数の値は、賞球個数を指定した賞球制御信号が出力されるごとに更新される。次に、ＳＨ６に進み、前述したＳＣ５の賞球個数コマンド設定処理により設定された賞球の払出しを指定するコマンドを出力データとしてセットし、賞球制御信号として出力する処理がされる。
【０２４３】
次に、ＳＨ７に進み、賞球ランプ１０が点灯中であるか否かの判断がされる。、すなわち、未払出個数があることに応じて賞球ランプ１０が点灯しているか否かの判断がされる。賞球ランプ１０が点灯中である場合には、賞球の未払出し個数があることを示すためには、未払出し個数があることを示す賞球ランプ１０の点灯状態を維持するだけでよいので、この賞球個数加算処理が終了する。一方、賞球ランプ１０が消灯している場合には、未払出し個数があることを示すために賞球ランプ１０を点灯させる必要があるため、ＳＨ８に進み、賞球ランプ１０の点灯を指定するコマンド（ランプ制御信号）を出力データとしてセットし、ランプ制御信号として出力する処理がされる。その後、この賞球個数加算処理が終了する。
【０２４４】
このように、主基板１５１側においては、新たな賞球の払出しを指令するごとに総賞球個数の値を加算更新することにより、未払出し個数を総賞球個数として管理しており、未払出し個数がある場合には賞球ランプ１０を点灯させる制御が行なわれる。
【０２４５】
次に、前述した賞球処理のＳＣ７による賞球個数減算処理の内容を説明する。図３１は、賞球個数減算処理を示すフローチャートである。まず、ステップＳＨ（以下、単にＳＬという）１により、ＲＡＭにおける総賞球個数のデータの記憶領域から現在の総賞球個数のデータをＲＡＭにおける総賞球個数演算領域にロードする処理がなされる。
【０２４６】
次に、ＳＬ２に進み、ＳＬ１においてロードした総賞球個数の値が「０」であるか否かの判断がされる。ＳＬ２により「０」であると判断された場合、すなわち、未払出し個数がない場合には、この賞球個数加算処理が終了する。一方、ＳＬ２により「０」ではないと判断された場合、すなわち、未払出し個数がある場合には、ＳＬ３に進み、賞球個数カウントスイッチタイマの値をＲＡＭにおける賞球個数カウントスイッチタイマ判定用領域にロードする処理がなされる。この賞球個数カウントスイッチタイマは、賞球個数カウントスイッチ１１９がオン状態（玉を検出している状態）となるごとに、その継続時間を計時するタイマであり、そのタイマ値がＲＡＭの当該タイマ用領域に格納されている。このため、ＳＬ３では、タイマ値をロードしてきて、この賞球個数減算処理のために使用するのである。
【０２４７】
次に、ＳＬ４により、ＳＬ３によってロードした賞球個数カウントスイッチタイマのタイマ値と、予め定められたスイッチオン判定値とを比較する処理がなされる。ここで、スイッチオン判定値は、賞球個数カウントスイッチ１２０が正常な状態で玉を検出したと認められるオン状態の継続時間である。このスイッチオン判定値の時間以上継続して賞球個数カウントスイッチ１２０がオン状態となっている場合には、賞球個数カウントスイッチ１２０が正常な状態で玉を検出したと認められる。
【０２４８】
次に、ＳＬ５により、ＳＬ４によって比較された賞球個数カウントスイッチタイマのタイマ値がスイッチオン判定値と一致する値に達したか否かの判断がなされる。ＳＬ５により一致する値に達していないと判断された場合は、ノイズ等による誤検出のおそれがあるため、この状態では正常な状態で玉を検出したと認めず、そのままこの賞球個数減算処理が終了する。一方、ＳＬ５により一致する値に達したと判断された場合は、賞球個数カウントスイッチ１２０が正常な状態で玉を検出したと認め、ＳＬ６に進み、ＳＬ１によりロードした総賞球個数の値が「１」だけ減算更新される。これにより、賞球の払出し検出に応じて、賞球の未払出し個数が減じられるのである。次に、ＳＬ７に進み、ＳＬ６による減算の結果得られた総賞球個数を前述の総賞球個数データの格納領域にストアする処理がされる。これにより、総賞球個数の値は、賞球個数カウントスイッチ１２０により賞球が検出されるごとに更新される。
【０２４９】
次に、ＳＬ８に進み、総賞球個数が「０」であるか否かの判断がなされる。総賞球個数が「０」ではないと判断された場合、すなわち、未払出個数がある場合には、そのままこの賞球個数減算処理が終了する。つまり、この段階では、賞球ランプ１０が点灯中であり、未払出個数がある場合は、賞球ランプ１０の点灯を継続しなければならないので、そのまま処理が終了するのである。一方、総賞球個数が「０」であると判断された場合、すなわち、未払出個数がなくなった場合は、ＳＬ９に進み、賞球ランプ１０の消灯を指定するコマンド（ランプ制御信号）を出力データとしてセットし、ランプ制御信号として出力する処理がなされる。つまり、この段階では、賞球ランプ１０が点灯中であり、未払出個数がなくなった場合は、賞球ランプ１０を消灯させなければならないので、ＳＬ８が実行されるのである。ＳＬ９の後、この賞球個数減算処理が終了する。
【０２５０】
このように、主基板１５１側においては、賞球個数カウントスイッチ１２０により賞球の払出検出がされるごとに総賞球個数の値を減算更新することにより、賞球個数加算処理とあわせて、前述した未払出し個数を総賞球個数として管理しており、未払出し個数がなくなった場合には賞球ランプ１０を消灯させる制御が行なわれる。
【０２５１】
次に、図柄制御信号、音声制御信号、賞球制御信号およびランプ制御信号のそれぞれのコマンドを送信する場合に実行されるコマンド送信処理の内容を説明する。図３２は主基板１５１のＣＰＵ１５１ａにおいて実行されるコマンド送信処理を示すフローチャートである。このコマンド送信処理は、主基板１５１から各サブ基板（図柄制御基板７５、音声制御基板８２、ランブ制御基板８０、および、払出制御基板１４４）に制御信号として送信するべくセットしたコマンドを送信するための処理であり、たとえば、前述したＳＨ６，ＳＨ８，ＳＬ９のような各制御基板に送信するコマンドをセットする各種処理の実行にともなって起動されるサブルーチンであり、たとえば、前述したＳＨ６，ＳＨ８，ＳＬ９の場合は、各ステップにおいて、このコマンド送信処理が呼出されて実行されることにより、コマンドが送信されることとなる。したがって、コマンド送信処理は、前述したメイン処理のうちの各コマンドの送信に関連する処理において実行されるものであり、図柄制御信号、音声制御信号、ランプ制御信号、および、賞球制御信号の出力のために共通利用される。
【０２５２】
図３２を参照して、まず、ステップＳＤ（以下、単にＳＤという）１により、ＩＮＴ信号を出力するためのデータを比較値にセットする処理がなされる。次に、ＳＤ２により、送信回数（４）を処理数にセットする処理がなされる。この送信回数は、コマンド送信処理の１回の実行中にコマンドの送信先を見つけ出す処理を繰返し行なう回数であり、後述するように前述した４つのサブ基板のすべてをコマンドの送信先としてチェックできるように「４」にセットされる。
【０２５３】
次に、ＳＤ３により、コマンドを出力する出力ポートのアドレスを指定するＩＯアドレスをポート１のアドレスにセットする処理がなされる。ここで、たとえば、ポート１が図柄制御基板７５、ポート２が音声制御基板８２、ポート３がランブ制御基板８０、ポート４が払出制御基板１４４というように、出力ポートが各基板に対応しており、出力ポートのアドレスを、コマンドの送信を行なうＩＯアドレスとしてセットすることにより、コマンドの送信先のサブ基板が選択される。
【０２５４】
次に、ＳＤ４により、比較値を右にシフトする処理がなされる。これにより、比較値が、ＩＯアドレスにより特定される出力ポートにセットされている出力データと比較可能な値に決められる。このように決められた比較値のデータと、ＩＯアドレスにより特定される出力ポートにセットされている出力データとが、比較され、比較対象の出力ポートにコマンドの出力データがセットされている場合には、これらの値が一致し、キャリフラグがセットされる。つまり、出力するコマンドデータがセットされている出力ポートは、対応する基板へコマンドデータを出力することがすでに決められていることに応じてデータがセットされているため、各出力ポートにデータがセットされているかどうかを確認することにより、対応する基板へコマンドデータを出力することが認識されるのである。
【０２５５】
次に、ＳＤ５により、キャリフラグがセットされたか否かの判断がなされる。ＳＤ５によりキャリフラグがセットされていると判断された場合は、ＳＤ６により、該当するＩＯアドレスに、送信するコマンドを出力する処理がなされる。これにより、コマンドが出力される。その後、ＳＤ７に進む。一方、キャリフラグがセットされていないと判断された場合は、そのままＳＤ７に進む。
【０２５６】
ＳＤ７では、ＩＯアドレスを１加算する処理がなされる。これにより、次のループで出力データの状態を比較する出力ポートが次の処理順序の出力ポートに切換えられる。次に、ＳＤ８に進み、ＳＤ２によりセットした処理数を「１」だけ減算し、減算更新された後の処理数が０以外になっているか否かの判断がなされる。ＳＤ８により減算更新された後の処理数が０になっていない場合には、前述したＳＤ４に戻り、次のチェック順序の出力ポートに関して、前述したようなコマンド出力先のチェックが行なわれる。一方、ＳＤ８により減算更新された後の処理数が０になった場合には、前述したＳＤ９に進む。
【０２５７】
ＳＤ９では、出力するＩＮＴ信号のデータをセットする処理がなされる。そして、ＳＤ１０により、ＳＤ９においてセットされたＩＮＴ信号のデータを、ＩＮＴ信号の出力用のポートである出力ポート０に出力する処理がなされる。これにより、ＩＮＴ信号が出力される（立上げられる）。次に、ＳＤ１１により、ウエイトカウンタをセットする処理がなされる。ここで、ウエイトカウンタは、待機時間をカウントするためのカウンタであり、この段階ではＩＮＴ信号の出力期間を監視するために用いられ、「５」にセットされる。
【０２５８】
次に、ＳＤ１２に進み、ウエイトカウンタのカウンタ値を「１」だけ減算更新する処理がなされ、減算更新された後のカウンタ値が０以外になっているか否かの判断がなされる。ＳＤ１２により減算更新された後のカウンタ値が０になっていない場合には、ＳＤ１２の処理が繰返される。一方、ＳＤ１２により減算更新された後の処理数が０になった場合には、ＳＤ１３に進み、クリアデータをセットする処理がなされた後、そのセットされたクリアデータをＳＤ１４により出力ポート０に出力する処理がなされる。これにより、ＩＮＴ信号の出力用のデータがクリアされ、ＩＮＴ信号が停止される（立下げられる）。このように、ＩＮＴ信号は、立上がった後、ウエイトカウンタで５が計数される時間だけ出力レベルが継続された後、立下げられる。
【０２５９】
次に、ＳＤ１５により、ウエイトカウンタをセットする処理がなされる。この段階でのウエイトカウンタは、このコマンド送信処理の終了期間を監視するために用いられ、「５」にセットされる。次に、ＳＤ１６に進み、ウエイトカウンタのカウンタ値を「１」だけ減算更新する処理がなされ、減算更新された後のカウンタ値が０以外になっているか否かの判断がなされる。ＳＤ１６により減算更新された後のカウンタ値が０になっていない場合には、ＳＤ１６の処理が繰返される。一方、ＳＤ１２により減算更新された後の処理数が０になった場合には、このコマンド送信処理が終了する。
【０２６０】
以上のようなコマンド送信処理によれば、前述したサブ基板に対して出力するコマンドがセットされた場合に、１つの制御ルーチンの実行により、出力先のサブ基板を選択することにより、このコマンド送信処理の実行により、どのサブ基板に対しても、コマンドを送信することができる。
【０２６１】
次に、払出制御基板１４４のＣＰＵにおいて実行される制御処理の内容を説明する。図３３は、払出制御基板１４４のＣＰＵ１４４ｊにおいて実行される制御処理のメイルーチンとしてのメイン処理を示すフローチャートである。
【０２６２】
ステップＳＥ（以下、単にＳＥという）１〜ＳＥ１２により、制御処理の実行のための初期設定を行なう処理がなされる。ＳＥ１により、割込みが禁止される。次に、ＳＥ２により、割込み処理のモードを示す割込みモード２の設定が行なわれる。次に、ＳＥ３により、スタックポインタの設定が行なわれる。次に、ＳＥ４により、内蔵デバイスレジスタの設定が行なわれる。次に、ＳＥ５により、ＣＴＣベクタの設定が行なわれる。次に、ＳＥ６により、未使用ＣＴＣおよびＰＩＯの設定が行なわれる。次に、ＳＥ７により、ＲＡＭをアクセス可能にする設定が行なわれる。
【０２６３】
そして、ＳＥ８により、ＲＡＭにバックアップデータがないかどうかないか（記憶されていないかどうか）の判断がなされる。このバックアップデータは、前述したように、停電があった場合等の所定の場合に、電源基板１３７から電源断信号を受けたことに応じてＲＡＭに記憶されるものである。
【０２６４】
ＳＥ８によりバックアップデータがあると判断された場合は、ＳＥ９に進み、記憶されているバックアップデータに基づいて、払出制御基板１４４のＣＰＵにおいて実行される制御処理の状態を電源断前の状態に復旧させる処理がなされる。その後、このメイン処理が終了する。一方、ＳＥ８によりバックアップデータがないと判断された場合は、ＳＥ１０に進み、ＲＡＭの記憶データをクリアする処理がなされる。次に、ＳＥ１１により、ＣＴＣ割込みの設定が行なわれる。次に、ＳＥ１２により、割込みが許可される。
【０２６５】
ＳＥ１２の後、ＳＥ１３に進み、タイマ割込みがされていないかどうかの判断がなされる。払出制御基板１４４においては、タイマ割込みをするための計時を行なうタイマが設けられており、そのタイマにより所定時間（たとえば、０．００２ｓｅｃ）が計時されるごとに、タイマ割込みがなされる。ＳＥ１３においては、タイマ割込みが行なわれるまで待機し、タイマ割込みが行なわれた場合に、ＳＥ１４に進む。したがって、ＳＥ１４〜ＳＥ２３のサブルーチン処理は、タイマ割込みが行なわれるごとに実行されることとなる。
【０２６６】
ＳＥ１４においては、スイッチ処理が実行される。このスイッチ処理においては、払出制御基板１４４に接続された各種スイッチ（球貸し個数カウントスイッチ１１９，賞球個数カウントスイッチ１２０等）の出力信号の状態をチェックし、スイッチが検出動作をしたか否か等が判定される。
【０２６７】
ＳＥ１５においては、入力判定処理が実行される。この入力判定処理においては、主基板１５１からの賞球制御信号（コマンド，ＩＮＴ信号）の入力判定が行なわれ、ＩＮＴ信号の入力に応じてコマンドが受信される。ＳＥ１６においては、コマンド解析実行処理が実行される。このコマンド解析実行処理においては、受信した賞球制御信号のコマンドの指令内容が解析される。払出制御基板１４４においては、この解析結果に基づいてコマンドの指令内容を認識し、コマンドにしたがった処理が行なわれる。
【０２６８】
ＳＥ１７においては、払出し停止状態設定処理が実行される。この払出し停止状態設定処理においては、前述した払出停止コマンドにしたがって行なわれる玉の払出し停止状態が設定される。この処理においては、たとえば、前述した図１５に示された払出し停止解除コマンドの受信後のインターバル時間としてのＴ８等が設定される。
【０２６９】
ＳＥ１８においては、プリペイドカードユニット制御処理が実行される。このプリペイドカードユニット制御処理は、カードユニット３１に関連する各種制御を行なう処理であって、前述した払出制御基板１４４とカードユニット３１との間での信号の送受信処理等の球貸しに関する制御処理が行なわれる。
【０２７０】
ＳＥ１９においては、球貸し制御処理が実行される。この球貸し制御処理においては、前述したような制御タイミングで貸玉を払出すための払出制御が行なわれる。この球貸し制御処理の処理内容は、図３６を用いて後述する。ＳＥ２０においては、賞球制御処理が実行される。この賞球制御処理においては、前述したような制御タイミングで賞球を払出すための払出制御が行なわれる。この賞球制御処理の処理内容は、図３８を用いて後述する。ＳＥ２１においては、払出モータ制御処理が実行される。この払出モータ制御処理においては、払出モータの駆動に関する制御が行なわれる。
【０２７１】
ＳＥ２２においては、エラー処理が実行される。このエラー処理においては、カードユニット３１の接続異常に関する処理、カードユニット３１の制御異常に関する処理、発射制御信号の制御に関する処理、賞球個数カウントスイッチ１２０の球詰まりを監視する処理、球貸し個数カウントスイッチ１１９の球詰まりを監視する処理、賞球経路の異常に関する処理、球貸し経路の異常に関する処理、および、エラー情報の表示に関する処理等のエラー状態（異常状態）に関する各種処理が行なわれる。
【０２７２】
ＳＥ２３においては、出力処理が実行される。この出力処理においては、払出制御基板１４４から各種信号、エラー情報を含む各種データを出力する処理がなされる。ＳＥ２３の実行後は、前述したＳＥ１３に戻り、次のタイマ割込みのタイミングまで、ＳＥ１４〜ＳＥ２３のサブルーチンの実行が待たれる。
【０２７３】
次に、払出制御基板１４４のＣＰＵ１４４ｊにおいて実行されるコマンド割込み処理について説明する。図３４は、払出制御基板１４４のＣＰＵ１４４ｊにおいて実行されるコマンド割込み処理を示すフローチャートである。
【０２７４】
ＣＰＵ１４４ｊは、賞球制御信号ＩＮＴを受けたか否かを常時監視し、賞球制御信号ＩＮＴを受けた場合に、コマンド割込み処理を実行する。コマンド割込み処理においては、まず、ステップＳＧ（以下、単にＳＧという）１により、コマンドデータ、すなわち、賞球制御信号ＣＤ０〜ＣＤ７を入力し、ＳＧ２により、そのコマンドデータを設定する（格納する）処理がなされる。次に、ＳＧ３により、次のコマンド割込みを許可する処理がなされる。その後、このコマンド割込み処理が終了する。
【０２７５】
次に、払出制御基板１４４のＣＰＵ１４４ｊにおいて実行されるタイマ割込み処理について説明する。図３５は、払出制御基板１４４のＣＰＵ１４４ｊにおいて実行されるタイマ割込み処理を示すフローチャートである。
【０２７６】
ＣＰＵ１４４ｊは、予め定められた計時用のカウンタを常時監視し、２ｍｓが経過するごとに、タイマ割込みを行なうために、タイマ割込み処理を実行する。タイマ割込み処理においては、まず、ステップＳＨ（以下、単にＳＨという）１により、タイマ割込みがあったことを示すデータとして、タイマ割込みありを示すデータを設定する処理がなされる。これにより、図３３に示したメイン処理のＳＥ１３において、タイマ割込みありと判断される。次に、ＳＨ２により、次のタイマ割込みを許可する処理がなされる。その後、このタイマ割込み処理が終了する。
【０２７７】
次に、前述したＳＥ１９の球貸し制御処理の処理内容を説明する。図３６は、球貸し制御処理の処理内容を示すフローチャートである。
【０２７８】
図３６を参照して、まず、ステップＳＭ（以下、単にＳＭという）１により、球貸し個数カウントスイッチタイマの値をロードする処理がなされる。この球貸し個数カウントスイッチタイマは、球貸し個数カウントスイッチ１１９がオン状態（玉を検出している状態）となるごとに、その継続時間を計時するタイマであり、そのタイマ値がＲＡＭに記憶される。このため、ＳＭ１では、タイマ値をロードしてきて、この球貸し制御処理のために使用するのである。
【０２７９】
次に、ＳＭ２により、ＳＭ１によってロードした球貸し個数カウントスイッチタイマのタイマ値と、予め定められたスイッチオン判定値とを比較する処理がなされる。ここで、スイッチオン判定値は、球貸し個数カウントスイッチ１１９が正常な状態で玉を検出したと認められるオン状態の継続時間である。このスイッチオン判定値に相当する時間以上の時間にわたり球貸し個数カウントスイッチ１１９が継続してオン状態となっている場合には、球貸し個数カウントスイッチ１１９が正常な状態で玉を検出したと認められる。
【０２８０】
次に、ＳＭ３により、ＳＭ２によって比較された球貸し個数カウントスイッチタイマのタイマ値がスイッチオン判定値と一致する値に達したか否かの判断がなされる。ＳＭ３により一致する値に達したと判断された場合は、球貸し個数カウントスイッチ１１９が正常な状態で玉を検出したと認め、ＳＭ４に進み、球貸し個数カウント処理が実行される。この球貸し個数カウント処理においては、前述した貸玉の未払出し個数の記憶値が「１」だけ減算更新される。これにより、貸玉の払出し検出に応じて、貸玉の未払出し個数が減じられるのである。ＳＭ４の内容については、図３７を用いて後述する。ＳＭ４の後、ＳＭ５に進む。一方、ＳＭ３により一致する値に達していないと判断された場合は、ノイズ等による誤検出のおそれがあるため、正常な状態で玉を検出したと認めず、そのままＳＭ５に進む。
【０２８１】
ＳＭ５では、モジュールブロックのアドレスをポインタにセットする処理がなされる。次に、ＳＭ６に進み、球貸し制御コードをロードする処理がなされる。この球貸し制御コードは、ＳＭ１０〜ＳＭ１４の処理のうちの実行させるべき制御処理を指定するためのコードデータであり、球貸し制御処理の進行に応じて変更され得る。次に、ＳＭ７に進み、ＳＭ７〜ＳＭ９が実行されることにより、ＳＭ６によりロードされた球貸し制御コードを、ＳＭ１０〜ＳＭ１４のうちのいずれかの処理を指定できる値にする処理がなされる。具体的に、ＳＭ７ではＳＭ６によりロードされた球貸し制御コードを２倍する処理が行なわれ、ＳＭ８ではＳＭ７により算出された球貸し制御コードを２倍する処理が行なわれ、ＳＭ９では２バイト・１バイト加算処理が行なわれる。
【０２８２】
ＳＭ９の後、ＳＭ１０〜ＳＭ１４の処理のうち、ＳＭ６〜ＳＭ９の処理により得られた球貸し制御コードに対応する制御コードが指定された処理が実行され、その後、この球貸し制御処理が終了する。具体的に、ＳＭ１０は、球貸し開始待ち処理である。この球貸し開始待ち処理においては、前述したような球貸し要求があるか否かを判定し、球貸し要求がある場合に、貸玉の払出数の設定、球貸し制御に用いる球貸し制御タイマの設定、および、次に実行する球貸し払出し経路切替え処理の制御コードの指定等が行なわれる。
【０２８３】
ＳＭ１１は、球貸し払出し経路切替え処理である。この球貸し払出し経路切替え処理においては、まず、通路切換弁２５０を賞球通路２０３ｄから球貸し通路２０３ｃに切換える切換え動作を実行させるためにソレノイド制御信号を励磁レベルにして通路切換ソレノイド１１７を切換え動作させる。これにより、賞球通路２０３ｄから球貸し通路２０３ｃへの玉の払出通路の切換えが開始される。また、前述した球貸し開始待ち処理において設定された球貸し制御タイマがタイムアップするまで待ち、タイムアップした後に、払出モータ１１８を制御するための払出モータ制御コードを設定するとともに、次に実行する球貸し時払出モータ停止待ち処理の制御コードの指定等が行なわれる。これにより、前述した図２５に示された時間Ｔ１０の経過後に、払出モータの払出動作を開始させる制御が行なわれる。
【０２８４】
ＳＭ１２は、球貸し時払出モータ停止待ち処理である。この球貸し時払出モータ停止待ち処理においては、払出モータ１１８の払出動作中において球貸し個数カウントスイッチ１１９により検出された玉の個数をチェックし、払出モータ１１８の停止後、球貸し制御タイマを前述した図２５に示した所定時間Ｔ１１に設定するとともに、次に実行する球貸し球通過待ち処理の制御コードの指定等が行なわれる。
【０２８５】
ＳＭ１３は、球貸し球通過待ち処理である。この球貸し球通過待ち処理においては、まず、払出モータ１１８の払出動作停止後において球貸し個数カウントスイッチ１１９により検出された玉の個数をチェックし、貸玉の未払出し個数が「０」になったか否かを判断する。また、球貸し時払出モータ停止待ち処理において設定された球貸し制御タイマがタイムアップするまで待ち、タイムアップした時点で、球貸し制御タイマを前述した図２５に示した所定時間Ｔ１２に設定するとともに、次に実行する賞球払出し経路切替え処理の制御コードの指定等が行なわれる。また、この段階で、払出モータ１１８の玉噛み等のエラーが生じた場合に、そのエラーに対応したエラー時処理を実行するための処理も行なわれる。
【０２８６】
ＳＭ１４は、賞球払出し経路切替え処理である。この賞球払出し経路切替え処理においては、まず、通路切換弁２５０を球貸し通路２０３ｃから賞球通路２０３ｄに切換える切換え動作を実行させるためにソレノイド制御信号を非励磁レベルににして通路切換ソレノイド１１７を切換え動作させる。これにより、球貸し通路２０３ｃから賞球通路２０３ｄへの玉の払出通路の切換えが開始される。
【０２８７】
また、前述した球貸し球通過待ち処理において設定された球貸し制御タイマがタイムアップするまで待ち、タイムアップした後に、貸玉の未払出し個数が「０」であるか否かの判断がなされる。そして、貸玉の未払出し個数が「０」である場合は、前述したＳＭ１０の球貸し開始待ち処理を次回の処理時に実行するように制御コードの指定等が行なわれる。これより、この時点で貸玉の未払出し個数が「０」になった場合には、球貸し開始待ち状態に戻るのである。
【０２８８】
一方、貸玉の未払出し個数が「０」でない場合（「１」以上である場合）は、前述したＳＭ１１の球貸し払出し経路切替処理を次回の処理時に実行するように制御コードの指定等が行なわれる。これより、この時点で貸玉の未払出し個数が「０」になっていない場合には、残った未払出し個数を払出すために、球貸し払出し経路切替処理が再度実行され、その処理に続いて行なわれる前述した各処理の実行により、図２６に示されるような貸玉の未払出し個数の残数の払出しが実行されるのである。
【０２８９】
以上のような球貸し制御処理の実行により、前述した各タイミングチャートにより示したような球貸しの制御が行なわれる。
【０２９０】
次に、前述した図３６のＳＭ４により実行される球貸し個数カウント処理の内容を説明する。図３７は、球貸し個数カウント処理の内容を示すフローチャートである。
【０２９１】
まず、ＳＧ（以下、単にＳＧという）１により、ＲＡＭにおける貸玉未払出個数格納領域に格納されている貸玉未払出個数カウンタのカウンタ値をＲＡＭにおける貸玉未払出個数の演算領域へロードする処理がなされる。
【０２９２】
次に、ＳＧ２に進み、ＳＧ１によりロードされた貸玉未払出個数カウンタ値により示される貸玉未払出個数が「０」であるか否かの判断がされる。ＳＧ２により貸玉未払出個数が「０」であると判断された場合は、この球貸し個数カウント処理が終了する。一方、ＳＧ２により貸玉未払出個数が「０」ではないと判断された場合は、ＳＧ３に進み、ＳＧ１によりロードされた貸玉未払出個数カウンタ値から「１」を減算更新する処理がなされる。次に、ＳＧ４に進み、ＳＧ３により減算更新された貸玉未払出個数カウンタ値を、前述した貸玉未払出個数格納領域にストアする処理がなされる。
【０２９３】
以上のような球貸し個数カウント処理によれば、球貸し個数カウントスイッチ１１９による貸玉の払出し検出に応じて、払出制御用のマイクロコンピュータ１４４Ｍが把握している貸玉未払出個数が減じられることとなる。
【０２９４】
次に、前述したＳＥ２０の賞球制御処理の処理内容を説明する。図３８は、賞球制御処理の処理内容を示すフローチャートである。
【０２９５】
図３８を参照して、まず、ステップＳＪ（以下、単にＳＪという）１により、賞球個数カウントスイッチタイマの値をロードする処理がなされる。この賞球個数カウントスイッチタイマは、賞球個数カウントスイッチ１１９がオン状態（玉を検出している状態）となるごとに、その継続時間を計時するタイマであり、そのタイマ値がＲＡＭに記憶されている。このため、ＳＪ１では、タイマ値をロードしてきて、この賞球制御処理のために使用するのである。
【０２９６】
次に、ＳＪ２により、ＳＪ１によってロードした賞球個数カウントスイッチタイマのタイマ値と、予め定められたスイッチオン判定値とを比較する処理がなされる。ここで、スイッチオン判定値は、賞球個数カウントスイッチ１２０が正常な状態で玉を検出したと認められるオン状態の継続時間である。このスイッチオン判定値の時間以上の時間継続して賞球個数カウントスイッチ１２０がオン状態となっている場合には、賞球個数カウントスイッチ１２０が正常な状態で玉を検出したと認められる。
【０２９７】
次に、ＳＪ３により、ＳＪ２によって比較された賞球個数カウントスイッチタイマのタイマ値がスイッチオン判定値と一致する値に達したか否かの判断がなされる。ＳＪ３により一致する値に達したと判断された場合は、賞球個数カウントスイッチ１２０が正常な状態で玉を検出したと認め、ＳＪ４に進み、賞球カウント処理が実行される。この賞球カウント処理においては、前述した賞球の未払出し個数の記憶値が「１」だけ減算更新される。これにより、賞球の払出し検出に応じて、賞球の未払出し個数が減じられるのである。ＳＪ４の内容については、図３９を用いて後述する。ＳＪ４の後、ＳＪ５に進む。一方、ＳＪ３により一致する値に達していないと判断された場合は、ノイズ等による誤検出のおそれがあるため、正常な状態で玉を検出したと認めず、そのままＳＪ５に進む。
【０２９８】
ＳＪ５では、モジュールブロックのアドレスをポインタにセットする処理がなされる。次に、ＳＪ６に進み、賞球制御コードをロードする処理がなされる。この賞球制御コードは、ＳＪ１０〜ＳＪ１２の処理のうちの実行させるべき制御処理を指定するためのコードデータであり、賞球制御処理の進行に応じて変更され得る。次に、ＳＪ７に進み、ＳＪ７〜ＳＪ９が実行されることにより、ＳＪ６によりロードされた賞球制御コードを、ＳＪ１０〜ＳＪ１４のうちのいずれかの処理を指定できる値にする処理がなされる。具体的に、ＳＪ７ではＳＪ６によりロードされた賞球制御コードを２倍する処理が行なわれ、ＳＪ８ではＳＪ７により算出された賞球制御コードを２倍する処理が行なわれ、ＳＪ９では２バイト・１バイト加算処理が行なわれる。
【０２９９】
ＳＪ９の後、ＳＪ１０〜ＳＪ１２の処理のうち、ＳＪ６〜ＳＪ９の処理により得られた賞球制御コードに対応する制御コードが指定された処理が実行され、その後、この賞球制御処理が終了する。具体的に、ＳＪ１０は、賞球開始待ち処理である。この賞球開始待ち処理においては、賞球要求（未払出し個数が１以上である場合等の予め定められた条件が満たされた場合に賞球要求ありと認められる）があるか否かを判定し、賞球要求がある場合に、１回の払出動作における払出数に応じた払出モータ１１８の回転数（回転量）の設定、払出モータ１１８を制御するための払出モータ制御コードの設定、および、次に実行する払出モータ停止待ち処理の制御コードの指定等が行なわれる。ここで、払出モータ制御コードが設定されたことに応じて、払出モータ１１８の払出動作が開始される。
【０３００】
ＳＪ１１は、払出モータ停止待ち処理である。この払出モータ停止待ち処理においては、払出モータ１１８の払出動作中において賞球個数カウントスイッチ１２０により検出された玉の個数がチェックされる。そして、払出モータ１１８の停止後、賞球制御タイマを前述した図２３に示した所定時間Ｔ９に設定するとともに、次に実行する賞球通過待ち処理の制御コードの指定等が行なわれる。
【０３０１】
ＳＪ１２は、賞球通過待ち処理である。この賞球通過待ち処理においては、まず、払出モータ１１８の払出動作停止後において賞球個数カウントスイッチ１１９により検出された玉の個数をチェックし、賞球の未払出し個数が「０」になったか否かを判断する。また、前述した払出モータ停止待ち処理により設定された賞球制御タイマがタイマアップした後、前述したＳＪ１０の賞球開始待ち処理を次回の処理時に実行するように制御コードの指定等が行なわれる。これより、賞球通過待ち処理が終了すると、前述した賞球開始待ち状態に戻るのである。
【０３０２】
次に、前述した図３８のＳＪ４により実行される賞球払出し個数カウント処理の内容を説明する。図３９は、賞球払出し個数カウント処理の内容を示すフローチャートである。
【０３０３】
まず、ＳＦ（以下、単にＳＦという）１により、ＲＡＭにおける賞球未払出個数格納領域に格納されている賞球未払出個数カウンタのカウンタ値をＲＡＭにおける賞球未払出個数の演算領域へロードする処理がなされる。
【０３０４】
次に、ＳＦ２に進み、ＳＦ１によりロードされた賞球未払出個数カウンタ値により示される賞球未払出個数が「０」であるか否かの判断がされる。ＳＦ２により賞球未払出個数が「０」であると判断された場合は、この賞球払出し個数カウント処理が終了する。一方、ＳＦ２により賞球未払出個数が「０」ではないと判断された場合は、ＳＦ３に進み、ＳＦ１によりロードされた賞球未払出個数カウンタ値から「１」を減算更新する処理がなされる。次に、ＳＦ４に進み、ＳＦ３により減算更新された賞球未払出個数カウンタ値を、前述した賞球未払出個数格納領域にストアする処理がなされる。
【０３０５】
以上のような賞球払出し個数カウントによれば、賞球個数カウントスイッチ１２０による賞球の払出し検出に応じて、払出制御用のマイクロコンピュータ１４４Ｍが把握している賞球の未払出個数が減じられることとなる。
【０３０６】
次に、以上のような実施の形態により得られる主な効果を列挙する。
図２０等に示されるように、払出制御用のマイクロコンピュータ１４４Ｍを含む払出制御基板１４４は、複数の入賞に応じた賞球の払出しを各入賞ごとに払出手段の払出動作を区切ることなく（たとえば、５個，１３個の払出しごとに区切ることなく）、連続的に払出すように玉払出装置１１６（払出モータ１１８を含む）を制御可能である。このようにすれば、たとえば、短期間に入賞が集中して発生した場合のように、複数の入賞に応じた未払出しの賞球が生じ、それを払出す必要がある場合に、払出動作が各入賞ごとに区切られないため、賞球の払出しを速やかに行なうことができる。これにより、賞球の払出しを迅速化することができる。さらに、払出制御基板１４４が連続的に払出制御を行なうことが可能に設定された連続払出数（たとえば、２５個）の範囲内で連続的な払出制御が行なわれるので、たとえば、１入賞分の払出数を超える賞球の未払出数があっても、可能な限り連続して賞球が払出されるので、１回の連続的な払出しにおいて１入賞分の賞球払出数を超える賞球の払出しが可能になる等、賞球の払出しをより一層迅速化することができる。
【０３０７】
また、図１２に示されるように、予め定められたデータ形式（たとえば、図１３から図１７に示されるようなデータ形式）賞球制御信号に、賞球の払出制御の内容を指令するコマンドデータＣＤ０〜ＣＤ７が含まれているため、コマンドデータにより、賞球の払出制御の内容を明確に指令することができる。
【０３０８】
また、図１３等に示されるように、賞球制御信号に含まれるコマンドデータＣＤ０〜ＣＤ７が、払出制御の種類を指定（指令）可能な第１のデータであるＭＯＤＥと払出す賞球数を指定（指令）可能な第２のデータとしてのＥＸＴＤＡＴＡを有しており、ＥＸＴＤＡＴＡにより賞球の払出数が明確に指定されるため、払出制御用のマイクロコンピュータ１４４Ｍ（払出制御基板１４４）が正確な数の賞球の払出し制御を行なうことができる。
【０３０９】
また、図１２等に示されるように、コマンドデータＣＤ０〜ＣＤ７は、ＭＯＤＥとＥＸＴＤＡＴＡとの２回（複数回）に分けて送信されるため、１回の送受信データ量の多さが制限を受ける場合であっても、複数回に分けての送受信により、データ量が多いコマンドデータを容易に送受信することができる。
【０３１０】
また、図１７等に示されるように、コマンドデータが、データの種別を識別可能な識別データ（識別データＤＨ）を含んでいるため、この識別データに基づいて、払出制御用のマイクロコンピュータ１４４Ｍ側（払出制御基板１４４側）において受けたコマンドデータの種別の誤認識を防ぐことができる。
【０３１１】
また、図２を用いて前述したように、払出モータ１１８を含む玉払出装置１１６と、球切れスイッチ１１５による玉の検出位置との間に、少なくとも、賞球の払出の際に、前述した連続払出数（最大払出個数ともいう）分の玉（２５個）が貯留可能であるため、球切れスイッチ１１５による検出結果に応じて、賞球の払出しに十分な数の玉が確保されているか否かを玉払出装置１１６による払出動作前に検出することができる。
【０３１２】
また、図２０等を用いて前述したように、玉払出装置１１６での１回の払出動作による貸玉の連続的な払出数は、たとえば２５個であり、前述した連続払出数（最大払出個数ともいう）である、たとえば、２５個と同数であるため、貸玉を払出す場合において、玉払出装置１１６の連続的な１回の払出動作により、１回分の貸玉の払出数を払出すことができる。
【０３１３】
また、図１３等に示されるように、賞球制御信号が、賞球の払出制御の内容を指定（指令）するコマンドデータである賞球制御信号ＣＤ０〜ＣＤ７と、該コマンドデータの取込みタイミングを示す取込み信号である賞球制御信号ＩＮＴとを含んでおり、この賞球制御信号ＩＮＴに基づいて払出制御用のマイクロコンピュータ１４４Ｍ側がコマンドデータの取込みタイミングを認識することができるため、コマンドデータの取込み異常状態の発生を低減することができる。それに加えて、図１０に示されるように、賞球個数カウント１２０から出力される検出信号が遊技制御用のマイクロコンピュータ１５１Ｍ（払出制御基板１４４）および払出制御用のマイクロコンピュータ１４４Ｍ（主基板１５１）の両方に入力されるため、遊技制御用のマイクロコンピュータ１５１Ｍ（主基板１５１）および払出制御用のマイクロコンピュータ１４４Ｍ（払出制御基板１４４）の両方において、賞球の払出し数を把握することができる。このように、コマンドデータの取込み異常状態の発生低減およびマイクロコンピュータ１５１Ｍ，１４４Ｍの両方における賞球の払出し数の把握が行なわれることにより、賞球の払出制御を確実に行なうことができる等、賞球の払出動作の動作性を向上させることができる。
【０３１４】
また、図３１に示されるように、遊技制御用のマイクロコンピュータ１５１Ｍ（主基板１５１）において、賞球の未払出し個数が記憶され、賞球個数カウントスイッチ１２０からの検出信号に応じて、記憶されている賞球の未払出し個数が減算更新されるため、遊技制御用のマイクロコンピュータ１５１Ｍの側において、賞球の未払出し個数を把握することができる。
【０３１５】
また、図３０，図３１等に示されるように、賞球の未払出し個数が存在する場合に、未払出し個数が存在する旨が賞球ランプ１０の点灯により報知されるため、その報知の有無に基づいて、遊技者が未払出しの賞球の有無を把握することができる。
【０３１６】
また、図３８，図３９等に示されるように、払出制御用のマイクロコンピュータ１４４Ｍ（払出制御基板１４４）において、賞球の未払出し個数が記憶され、賞球個数カウントスイッチ１２０からの検出信号に応じて、記憶されている賞球の未払出し個数が減算更新されるため、払出制御用のマイクロコンピュータ１４４Ｍ側（払出制御基板１４４側）において、賞球の未払出し個数を把握することができる。
【０３１７】
また、図１３等に示されるように、賞球制御信号が、賞球の払出制御の内容を指定（指令）するコマンドデータである賞球制御信号ＣＤ０〜ＣＤ７と、該コマンドデータの取込みタイミングを示す取込み信号である賞球制御信号ＩＮＴとを含んでおり、この賞球制御信号ＩＮＴに基づいて払出制御用のマイクロコンピュータ１４４Ｍ側がコマンドデータの取込みタイミングを認識することができるため、コマンドデータの取込み異常状態の発生を低減することができる。それに加えて、図２３，図２５等に示されるように、球貸し要求操作信号ＢＲＤＹ等の貸玉の払出しを要求する信号に基づいて貸玉の払出制御が行なわれ、賞球制御信号に基づいて賞球の払出制御が行なわれ、通路切換弁２５０により、球貸し通路２０３ｃおよび賞球通路２０３ｄのうちのいずれか一方の通路を、玉払出装置１１６から払出される玉が通過できるように切換えることが行なわれるため、貸玉と、賞球とを明確に区別して払出すことができる。このように、コマンドデータの取込み異常状態の発生低減および貸玉と賞球とを明確に区別して認識できる態様での払出しが行なわれることにより、払出制御を確実に行なうことができる等、貸玉および賞球の払出動作の動作性を向上させることができる。
【０３１８】
また、図５等に示されるように、球貸し個数カウントスイッチ１１９により球貸し通路２０３ｃを通過する貸玉が検出可能であるため、球貸し個数カウントスイッチ１１９による検出に基づいて、貸玉の払出しを確認することができる。
【０３１９】
また、図５等に示されるように、賞球個数カウントスイッチ１２０により賞球通路２０３ｄを通過する賞球が検出可能であるため、賞球個数カウントスイッチ１２０による検出に基づいて、賞球の払出しを確認することができる。
【０３２０】
また、図１３等に示されるように、賞球制御信号が、予め定められたデータ形式で賞球の払出制御の内容を指定（指令）するコマンドデータである賞球制御信号ＣＤ０〜ＣＤ７と、該コマンドデータの取込みタイミングを示す取込み信号である賞球制御信号ＩＮＴとを含んでおり、この賞球制御信号ＩＮＴに基づいて払出制御用のマイクロコンピュータ１４４Ｍ側がコマンドデータの取込みタイミングを認識することができるため、コマンドデータの取込み異常状態の発生を低減することができる。それに加えて、図２０等に示されるように、払出制御用のマイクロコンピュータ１４４Ｍを含む払出制御基板１４４は、複数の入賞に応じた賞球の払出しを各入賞ごとに払出手段の払出動作を区切ることなく（たとえば、５個，１３個の払出しごとに区切ることなく）、連続的に払出すように玉払出装置１１６（払出モータ１１８を含む）を制御可能である。このようにすれば、たとえば、短期間に入賞が集中して発生した場合のように、複数の入賞に応じた未払出しの賞球が生じ、それを払出す必要がある場合に、払出動作が各入賞ごとに区切られないため、賞球の払出しを速やかに行なうことができる。これにより、賞球の払出しを迅速化することができる。さらに、払出制御基板１４４が連続的に払出制御を行なうことが可能に設定された連続払出数（たとえば、２５個）の範囲内で連続的な払出制御が行なわれるので、たとえば、１入賞分の払出数を超える賞球の未払出数があっても、可能な限り連続して賞球が払出されるので、１回の連続的な払出しにおいて１入賞分の賞球払出数を超える賞球の払出しが可能になる等、賞球の払出しをより一層迅速化することができる。このように、コマンドデータの取込み異常状態の発生低減および賞球の払出しの迅速化ができる等、玉の払出動作の動作性を向上させることができる。
【０３２１】
パチンコ遊技機１において、払出制御基板１４４に設けられたコネクタ１４４ｉにより払出制御基板１４４とカードユニット３１とが接続されるが、図１０に示されるように、そのコネクタ１４４ｉに接続された配線パターンのうちのすべての配線パターンが払出制御用マイクロコンピュータに接続されるわけではない。つまり、そのような払出制御基板１４４上で配線パターンとしての入出力信号線１４４０ｂが払出制御用マイクロコンピュータに接続されるが、玉貸しスイッチ２４、返却スイッチ２５、球貸し可表示ＬＥＤ２３１、および、度数表示ＬＥＤ２３２用の配線パターンとしての中継用配線１４４０ｂは、払出制御基板１４４上で払出制御用のマイクロコンピュータ１４４Ｍに非接続状態で信号を中継するものである。このように、マイクロコンピュータ１４４Ｍに接続されない配線パターンを設けたことにより、カードユニット３１とパチンコ遊技機１との間でやり取りされる信号が必要に応じて払出制御用のマイクロコンピュータ１４４Ｍを通らなくても済むようにすることができる。その結果、払出制御用のマイクロコンピュータ１４４Ｍが取扱う情報量が軽減され、払出制御用のマイクロコンピュータ１４４Ｍの処理負担を軽減することができる。また、特にカードユニット３１と払出制御基板１４４との間に中継基板などを介すことなく、直接払出制御基板１４４がカードユニットに接続されるので、製造面での作業性を向上できる。
【０３２２】
また、図２３等に示されたように、払出制御用のマイクロコンピュータ１４４Ｍが貸玉の払出しを要求する信号（ＢＲＤＹ信号）を受けた場合には、カード残高を特定可能な情報の入力を受けずに、貸玉を払出す制御が行なわれるので、払出制御用のマイクロコンピュータ１４４Ｍがカード残高を管理する処理を行なう必要がなくなるため、払出制御用のマイクロコンピュータ１４４Ｍの処理負担をより一層軽減することができる。
【０３２３】
また、図１０に示されるように、払出制御基板１４４に設けられた配線パターンとしての中継用配線１４４０ｂにより、カードユニット３１と度数表示ＬＥＤ２３２との間が中継されるので、払出制御用のマイクロコンピュータ１４４Ｍが度数表示ＬＥＤ２３２による残高の表示に関する処理に関わらなくても済むため、払出制御用のマイクロコンピュータ１４４Ｍの処理負担をより一層軽減することができる。
【０３２４】
また、図１０に示されるように、払出制御基板１４４に設けられた配線パターンとしての中継用配線１４４０ｂにより、カードユニット３１と玉貸しスイッチ２４との間が中継されるので、払出制御用のマイクロコンピュータ１４４Ｍが玉貸しスイッチ２４による玉貸操作（貸出操作）の検出に関する処理に関わらなくても済むため、払出制御用のマイクロコンピュータ１４４Ｍの処理負担をより一層軽減することができる。
【０３２５】
また、図１０に示されるように、払出制御基板１４４に設けられた配線パターンとしての中継用配線１４４０ｂにより、カードユニット３１と返却スイッチ２５との間が中継されるので、払出制御用マイクロコンピュータが返却スイッチ２５による返却操作の検出に応じた処理に関わらなくても済むため、払出制御用のマイクロコンピュータ１４４Ｍの処理負担をより一層軽減することができる。
【０３２６】
また、図３に示されるように、払出制御基板１４４において、カードユニット３１との接続用のコネクタ１４４ｉがカードユニット３１との接続用のコネクタ以外のコネクタから離隔して配置されたことにより、カードユニット３１との接続用のコネクタ１４４ｉに対する配線の接続および取外しを容易にすることができる。さらに、図３に示されるように、払出制御基板ボックス１４３が、払出制御基板１４４を収容しているものの、払出制御基板１４４に設けられた複数のコネクタ１４４ａ〜コネクタ１４４ｉのそれぞれに対応し、これらのコネクタのそれぞれを外部に露出可能な開口部１４３ａ〜１４３ｉを有しているので、コネクタ１４４ａ〜コネクタ１４４ｉに対して配線の接続および取外しを直接的に行なうことができるため、カードユニット３１との接続用のコネクタ１４４ｉを含む複数のコネクタ１４４ａ〜１４４ｉに対する配線の接続および取外しを容易に行なうことができる。さらに、払出制御基板ボックス１４３が、内部が透視可能となっているので、不正行為が行なわれた痕跡を外部から容易に発見することができ、これにより、不正行為者の不正行為意欲をなくさせることにより、払出制御基板１４４に対する不正行為を未然に防ぐことができる。さらに、複数のコネクタ１４４ａ〜１４４ｉのそれぞれが外部に露出可能な開口部１４３ａ〜１４３ｉを払出制御基板ボックス１４３が有しているので、払出制御基板１４４におけるコネクタ以外の部分を露出させる必要がないため、払出制御基板１４４における配線パターン等に直接的に不正行為をすることが困難になるので、払出制御基板１４４に対する不正行為を防ぐことができる。
【０３２７】
図３に示されるように、払出制御基板１４４に設けられた複数のコネクタ１４４ａ〜１４４ｉのうちのカードユニット３１との接続用のコネクタ１４４ｉは、払出制御基板１４４の下側においてカードユニット３１寄りの位置に設けられており、複数のコネクタ１４４ａ〜１４４ｉのうちのカードユニット３１との接続用のコネクタ１４４ｉ以外のコネクタ１４４ａ〜１４４ｈが払出制御基板１４４の上側において配設されているため、記録媒体処理装置用コネクタの配置位置がそれ以外のコネクタの配置位置と異なることにより、コネクタ１４４ｉに接続される配線の接続を容易にすることができる。さらに、コネクタ１４４ａ〜１４４ｈが一列に列設されていることにより、それらのコネクタに配線を接続する場合において、並んでいる順序に基づいて容易に接続対象のコネクタが把握できるため、コネクタ１４４ａ〜１４４ｈへの配線の接続を容易にすることができる。
【０３２８】
また、図３に示されるように、払出制御基板ボックス１４３が、エラー表示器１４５を外部に露出させない態様で収容するため、エラー表示器１４５を保護することができ、エラー表示器１４５保護専用にカバー体を設ける必要がなくなる。
【０３２９】
また、図３に示されるように、払出制御基板１４４において、前面枠３および前面開閉枠４よりなる前面枠部の開放端部（パチンコ遊技機１に正面から向かって右側の端部）に対して、払出制御基板１４４よりも主基板１５１の方が近いという配置状態において、遊技制御手段用コネクタが前面枠部の開放端部側に近い位置に設けられ、残高表示基板２３への接続用のコネクタ１４４ｃが前面枠部の軸支端部側（開放端部側の反対側）に近い位置に設けられている。このため、これらの設置位置に起因して、度数表示ＬＥＤ２３２を含む残高表示基板２３および主基板１５１のそれぞれに対応する配線の接続を容易にすることができる。
【０３３０】
また、図３に示されるように、払出制御基板１４４において、玉払出装置１１６に接続される配線（この実施の形態の場合には、払出ユニット中継基板１２４に中継されて玉払出装置１１６に接続される配線）を接続するためのコネクタ１４４ｄが、残高表示基板２３用のコネクタ１４４ｃと主基板１５１用のコネクタ１４４ａとの間の位置に設けられたため、この設置位置により、玉払出装置１１６に対応する配線の接続が度数残高表示基板２３および主基板１５１のそれぞれに対応する配線の接続の邪魔にならないようにすることができるので、玉払出装置１１６に対応する配線の接続を容易にすることができる。
【０３３１】
また、図２５等に示されたように、払出す玉の通路を賞球通路２０３ｄから球貸し通路２０３ｃに切換える場合にのみ通路切換えソレノイド１１７が通路切換弁２５０を駆動する（オン状態になる）ので、通路切換えソレノイド１１７をあまり頻繁に駆動させないようにすることができるため、通路切換えソレノイド１１７の耐久性をより一層向上させることができる。
【０３３２】
また、図２３等に示されるように、カードユニット３１からのＢＲＱ信号の受信に応じて貸玉の払出しを行なう場合に、ＥＸＳ信号の送信後、すなわち、貸玉の払出動作が可能な状態となっていることが確保された上で、玉を払出すために誘導する通路を賞球通路２０３ｄから球貸し通路２０３ｃに切換える動作が開始される。このため、玉の通路の切換え動作開始後における払出しに関する異常状態の発生を防ぐことができる。その結果、貸玉を払出す場合に、貸玉を賞球と明確に区別して確実に払出すことができる。
【０３３３】
また、図２３，図２５に示されるように、カードユニット３１からのＢＲＱ信号の受信に応じて貸玉の払出しを行なう場合に、パチンコ遊技機１の払出制御基板１４４からのＥＸＳ信号の受信に応じてカードユニット３１において行なわれるＢＲＱ信号の送信停止後（立下がり後）、すなわち、パチンコ遊技機１側が貸玉の払出動作が可能な状態となっており、さらに、その状態をカードユニット３１側が把握した上で、玉を払出すために誘導する通路を賞球通路２０３ｄから球貸し通路２０３ｃに切換える動作が開始される。このため、玉の通路の切換え動作開始後における払出しに関する異常状態の発生を防ぐことができる。その結果、貸玉を払出す場合に、貸玉と賞球とを明確に区別して確実に払出すことができる。
【０３３４】
さらに、図２４等に示されるように、玉の払出し要求の開始時点から貸玉の払出し終了時点までの間、カードユニット３１からの送信が継続されるＢＲＤＹ信号により、カードユニット３１側およびパチンコ遊技機１側の双方において貸玉の払出し状態になっていることを把握できる。このため、そのような状況下にあることを双方が把握した上で貸玉の払出しに関する信号の送受信が行なわれるので、カードユニット３１とパチンコ遊技機１との間で貸玉の払出しに関する信号のやり取りを確実に行なうことができる。
【０３３５】
さらに、図２４，図２５、図２６に示されるように、スプロケット２０５による貸玉の払出動作の終了後において、賞球通路２０３ｄから球貸し通路２０３ｃへの通路の切換え動作を開始させた後にＥＸＳ信号の送信が停止される（立下げられる）。このため、賞球通路２０３ｄから球貸し通路２０３ｃへの通路の切換え動作の開始がカードユニット３１へのＥＸＳ信号の送信停止よりも先行して行なわれることとなり、貸玉の払出しが可能な状態から賞球の払出しが可能な状態に迅速に移行することができる。
【０３３６】
さらに、図５〜図７に示されるように、球貸し通路２０３ｃにより誘導された貸玉が球貸し個数カウントスイッチ１１９により検出可能となるので、貸玉の払出数を計数することが可能になり、正確な個数の貸玉を払出すことができる。
【０３３７】
さらに、図５〜図７に示されるように、賞球通路２０３ｄにより誘導された賞球が賞球個数カウントスイッチ１２０により検出可能となるので、景品玉の払出数を計数することが可能になり、正確な個数の景品玉を払出すことができる。
【０３３８】
なお、この実施の形態においては、各制御基板に設けられているマイクロコンピュータのうち、遊技制御用のマイクロコンピュータ１５１Ｍおよび払出制御用のマイクロコンピュータ１４１Ｍをワンチップマイクロコンピュータにしたが、それ以外の音声制御用のマイクロコンピュータ８２Ｍ、ランプ制御用のマイクロコンピュータ８０Ｍ、および、図柄制御用のマイクロコンピュータ７５Ｍをワンチップマイクロコンピュータにしなかった。この理由は、次のとおりである。すなわち、音声制御、ランプ制御、および、図柄制御については、ＲＯＭ（制御プログラム等が記憶されたＲＯＭ）を交換することにより、別の遊技機にマイクロコンピュータを流用できるから、そのような交換が可能なようにワンチップ形式にしなかったのである。また、払出制御については、ＲＯＭ（払出制御プログラム等が記憶されたＲＯＭ）についても他の遊技機に共通使用でき（マイクロコンピュータ全体が他の遊技機に使用できる）、さらに、ワンチップ形式のＲＯＭは製造しやすいから、ワンチップ形式にしたのである。
【０３３９】
また、前述した実施の形態では、１つの玉払出装置１１６により、貸玉と賞球との両方を払出す例を示した。しかし、これに限らず、前述した玉払出装置１１６に代えて、貸玉の払出専用の玉払出装置と、賞球の払出専用の玉払出装置との２つの玉払出装置を設け、これら２つの玉払出装置により、貸玉と賞球とをそれぞれ独立的に払出動作するようにしてもよい。
【０３４０】
次に、本発明の変形例等の特徴点を列挙する。
（１） 前述した実施の形態では、コマンドデータに含まれる２種類のデータ（ＭＯＤＥ，ＥＸＴＤＥＴＡ）の種別を識別するための識別データとして各データの１ビットを用いる例を示したが、これに限らず、コマンドデータに３種以上のデータが含まれる場合には、各データの２ビット以上（複数ビット）を識別データとして用いる。具体的に、たとえば、コマンドデータに３種類のデータが含まれる場合には各データの２ビットを識別データとして用いる。
【０３４１】
（２） 前述した実施の形態では、賞球コマンドのうちの払出停止コマンドを出力する条件を列挙したが、払出停止コマンドを出力する条件としては、前述した条件だけに限らず、カードユニット３１がパチンコ遊技機１に接続されていない場合にも払出停止コマンドを出力するという条件を加えてもよい。
【０３４２】
（３） 前述した実施の形態においては、遊技に使用可能なカードが磁気カードであり、カードユニット３１が磁気カードを処理する構成のものである場合を一例として示した。しかし、これに限らず、遊技に使用可能なカードとしては、ＩＣカード（接触型のＩＣカードと、非接触型のＩＣカードとのいずれのＩＣカードも含む）等のその他の種類の記録媒体を用いてもよい。そして、カードユニット３１としては、遊技に使用されるカードに合わせて、ＩＣカードを処理可能なカードユニット等のその他の種類の記録媒体処理装置で構成されてもよい。
【０３４３】
（４） この実施の形態においては、本発明が適用される遊技機の一例としてパチンコ遊技機をとり上げて説明したが、本発明はこれに限らず、たとえば、スロットマシン等であってもよい。スロットマシンに本発明を適用する場合には、遊技用のコインが遊技媒体に該当する。つまり、本発明は、所定玉数の遊技媒体の投入（所定枚数のコインの投入）により遊技を行なうことができるスロットマシンにも適用される。
【０３４４】
（５） 前述した実施の形態では、１つの玉払出装置により、貸玉と賞球と両方を払出す例を示した。しかし、これに限らず、貸玉の払出専用の玉払出装置と、賞球の払出専用の玉払出装置との２つの玉払出装置を設け、これら２つの玉払出装置により、貸玉と賞球とをそれぞれ独立的に払出動作するようにしてもよい。
【０３４５】
（６） 前述した実施の形態では、玉を払出す装置として、ステッピングモータを用いて玉を払出す玉払出装置１１６を説明した。しかし、これに限らず、玉払出装置は、次のようにステッピングモータを用いないものであってもよい。玉を払出す装置は、払出玉を係止するための動作とその係止を解除するための動作とを行なうストッパー（係止部材）を有し、ストッパーによる玉の係止を解除することにより、玉の払出しを開始し、払出玉を検出する玉検出スイッチが払出予定個数の玉を検出した場合に、ストッパーによる玉の係止を行なって玉の払出しを終了させる構造の玉払出装置を用いてもよい。そのような玉払出装置のストパーは、ソレノイドを用いて駆動する（たとえばソレノイドをＯＦＦ状態にすることによりストッパーが玉の係止状態となり、ソレノイドをＯＮ状態にすることによりストッパーが玉の係止を解除した状態となるように駆動する）。さらに、そのような玉払出装置のストッパーが作動しているかどうかを検出するストッパー作動検出スイッチも設けられる。
【０３４６】
（７） 図１等に示されたパチンコ遊技機１により、入賞に応じて予め定められた個数の景品遊技媒体（賞球）の払出しを行なうことが可能な遊技機が構成されている。このような構成の遊技機においては、前記遊技媒体が玉と表現されてもよく、前記遊技機が弾球遊技機と表現されてもよい。
【０３４７】
（８） 今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【０３４８】
【課題を解決するための手段の具体例】
（１） 図１等に示されたパチンコ遊技機１により、入賞に応じて予め定められた個数の景品遊技媒体（賞球）の払出しを行なうことが可能な遊技機が構成されている。図７等に示された主基板１５１、さらに具体的にはマイクロコンピュータ１５１Ｍにより、遊技状態を制御する遊技制御手段が構成されている。図３等に示された玉払出装置１１６により、遊技媒体（玉）を払出す動作を行なう払出手段が構成されている。図８等に示された払出制御基板１４４、さらに具体的にはマイクロコンピュータ１４４Ｍにより、前記払出手段を制御する払出制御手段が構成されている。図１０等に示されるように、前記払出制御手段は、前記遊技制御手段から受ける前記景品遊技媒体の払出制御を指令する景品遊技媒体払出制御信号（賞球制御信号）に基づいて景品遊技媒体の払出制御を行なう。図１２等に示されるように、前記景品遊技媒体払出制御信号は、予め定められたデータ形式（たとえば、図１３から図１７に示されるようなデータ形式）で景品遊技媒体の払出制御の内容を指令するコマンドデータ（賞球制御信号ＣＤ０〜ＣＤ７）と、該コマンドデータの取込みタイミングを示す取込み信号（賞球制御信号ＩＮＴ）とを含む。図２０等に示されるように、前記払出制御手段は、複数の入賞に応じた景品遊技媒体の払出しを各入賞ごとに前記払出手段の払出動作を区切ることなく（たとえば、５個，１３個の払出しごとに区切ることなく）、連続的に払出すように前記払出手段を制御可能であり、前記払出制御手段が連続的に払出制御を行なうことが可能な連続払出数（たとえば、２５個）が設定され、前記払出制御手段は、前記連続払出数の範囲内で連続的な払出制御を行なう。
【０３４９】
（２） 図１３等に示されるように、前記コマンドデータは、払出制御の種類を指令可能な第１のデータ（ＭＯＤＥ）と払出す景品遊技媒体数を指令可能な第２のデータ（ＥＸＴＤＡＴＡ）とを有する。
【０３５０】
（３） 図１２等に示されるように、前記コマンドデータは、複数回（たとえば、ＭＯＤＥとＥＸＴＤＡＴＡとの２回）に分けて前記遊技制御手段から前記払出制御手段に送信される。
【０３５１】
（４） 図１７に示されるように、前記コマンドデータは、データの種別を識別可能な識別データ（識別データＤＨ）を含む。
【０３５２】
（５） 図２に示された玉通路１１４により、前記払出手段に遊技媒体を供給する遊技媒体供給通路が構成されている。図２等に示された球切れスイッチ１１５により、前記遊技媒体通路の所定位置に存在する遊技媒体を検出可能な遊技媒体検出手段が構成されている。前述したように、前記払出手段と、前記遊技媒体検出手段による遊技媒体の検出位置との間には、少なくとも、前記連続払出数分（２５個分）の遊技媒体が貯留可能である。
【０３５３】
（６） 図２３等に示されるように、前記払出手段は、遊技者に貸出すための貸遊技媒体（貸玉）を払出す動作を行なうことが可能である。前述したように、貸遊技媒体の払出しの際における前記払出手段による貸遊技媒体の連続的な払出数（２５個）は、前記連続払出数（２５個）と同数である。
【０３５４】
【課題を解決するための手段の具体例の効果】
請求項１に関しては、次のような効果を得ることができる。景品遊技媒体払出制御信号が、予め定められたデータ形式で景品遊技媒体の払出制御の内容を指令するとともに払出す景品遊技媒体数を示すコマンドデータと、該コマンドデータの取込みタイミングを示す取込み信号とを含んでおり、この取込み信号に基づいて払出制御手段側がコマンドデータの取込みタイミングを認識することができるため、コマンドデータの取込み異常状態の発生を低減することができる。さらに、複数の入賞に応じた景品遊技媒体の払出しを各入賞ごとに払出手段の払出動作を区切ることなく、連続的に払出すように払出手段を制御可能である。このようにすれば、たとえば、短期間に入賞が集中して発生した場合のように、複数の入賞に応じた未払出し景品遊技媒体が生じ、それを払出す必要がある場合に、払出動作が各入賞ごとに区切られないため、景品遊技媒体の払出しを速やかに行なうことができる。これにより、景品遊技媒体の払出しをより迅速化することができる。さらに、払出制御手段が連続的に払出制御を行なうことが可能な連続払出数が設定され、景品遊技媒体の未払出し個数が連続払出数以下のときは、１回の払出動作において、未払出し個数分の景品遊技媒体を連続的に払出し、景品遊技媒体の未払出し個数が連続払出数よりも多いときは、連続払出個数分の景品遊技媒体を連続的に払出す払出制御が、景品遊技媒体の未払出し個数がゼロになるまで繰返し行なわれるので、たとえば、１入賞分の払出数を超える景品遊技媒体の未払出数があっても、可能な限り連続して景品遊技媒体が払出されるので、１回の連続的な払出しにおいて１入賞分の払出数を超える景品遊技媒体の払出しが可能になる等、景品遊技媒体の払出しをより一層迅速化することができる。また、払出手段と、遊技媒体検出手段による遊技媒体の検出位置との間に、少なくとも、連続払出数分の遊技媒体が貯留可能であるため、遊技媒体検出手段による検出結果に応じて、景品遊技媒体の払出しに十分な数の遊技媒体が確保されているか否かを払出動作前に検出することができる。このように、コマンドデータの取込み異常状態の発生低減および景品遊技媒体の払出しの迅速化ができる等、遊技媒体の払出動作の動作性を向上させることができる。また、払出し制御手段のさらなる働きにより、払出動作中に、遊技媒体検出手段により遊技媒体供給通路の検出位置にて遊技媒体が検出されなくなったとき、または、検出スイッチにより遊技媒体貯留部が遊技媒体により満杯になったことが検出されたときには、当該払出動作において払出すべき遊技媒体の残数の払出動作が終了したあと、払出動作が停止される。貸遊技媒体個数カウントスイッチにより、払出手段から払出される貸遊技媒体が検出されたことに応じて、遊技制御手段および払出制御手段に貸遊技媒体個数カウントスイッチ信号が出力される。払出制御手段の働きにより、景品遊技媒体が景品遊技媒体通路を通過できる状態に通路切換手段が制御された状態での景品遊技媒体の払出動作中に、情報処理装置から球貸要求信号が受信されたとき、当該払出動作において払出すべき景品遊技媒体の残数の払出動作が終了した後、払出モータが停止される。また、払出制御手段のさらなる働きにより、払出モータの停止時から所定時間経過した後に、遊技媒体が貸遊技媒体通路を通過できる状態となるように通路切換手段の切換動作を開始する制御が行なわれる。払出制御手段のさらなる働きにより、遊技媒体が貸遊技媒体通路を通過できる状態とするための通路切換手段の切換動作開始時から所定時間経過した後に、払出モータを駆動することにより払出手段から貸遊技媒体を払出す制御が行なわれる。払出制御手段のさらなる働きにより、払出手段における貸遊技媒体の払出動作が終了した後、払出モータを停止し、該払出モータの停止時から所定時間経過した後に、遊技媒体が景品遊技媒体通路を通過できる状態となるように通路切換手段の切換動作を開始する制御が行なわれる。景品遊技媒体の払出動作中に払出制御手段が情報処理装置から球貸要求信号を受信したときに、景品遊技媒体の払出動作の次回の払出動作における景品遊技媒体の未払出し個数があったときには、払出制御手段のさらなる働きにより、貸遊技媒体の払出動作の後で遊技媒体が景品遊技媒体通路を通過できる状態となるように通路切換手段の制御が開始された時から所定時間経過した後に、払出モータを駆動することにより払出手段から当該未払出し個数の景品遊技媒体を払出す制御が行なわれる。
【０３５５】
請求項２に関しては、請求項１に関する効果に加えて、次のような効果を得ることができる。コマンドデータが、払出制御の種類を指令可能な第１のデータと払出す景品遊技媒体数を指令可能な第２のデータとを有するコマンドデータを有しており、第２のデータにより払出す景品遊技媒体数が明確に指令されるため、正確な数の遊技媒体の払出しを行なうことができる。
【０３５６】
請求項３に関しては、請求項１または２に関する効果に加えて、次のような効果を得ることができる。コマンドデータが複数回に分けて送信されるため、１回の送受信データ量の多さが制限を受ける場合であっても、複数回に分けての送受信により、データ量が多いコマンドデータを容易に送受信することができる。
【０３５７】
請求項４に関しては、請求項２または３に関する効果に加えて、次のような効果を得ることができる。コマンドデータが、データの種別を識別可能な識別データを含んでいるため、この識別データに基づいて、払出制御手段側において受けたコマンドデータの種別の誤認識を防ぐことができる。
【０３５９】
請求項５に関しては、請求項１から４のいずれかに関する効果に加えて、次のような効果を得ることができる。貸遊技媒体の払出しの際における払出手段による貸遊技媒体の連続的な払出数は、払出制御手段が連続的に払出制御を行なうことが可能に設定された連続払出数と同数であるため、貸遊技媒体を払出す場合において、払出手段の一動作により、１回分の貸遊技媒体の払出数を払出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】パチンコ遊技機の正面図である。
【図２】パチンコ遊技機に設けられる遊技盤の拡大正面図である。
【図３】パチンコ遊技機の背面図である。
【図４】玉払出装置における分割可能な各ケースの内部構成を透視して示す側面図である。
【図５】玉払出装置を側面側から見た場合の通路切換ソレノイドの動作状態を示すケースの断面図である。
【図６】玉払出装置を後面側から見た場合のケースの断面図である。
【図７】パチンコ遊技機に設けられる制御回路のブロック図である。
【図８】パチンコ遊技機に設けられる制御回路のブロック図である。
【図９】主基板と払出制御基板との間での信号の送受信のために用いられる構成を示すブロック図である。
【図１０】賞球および貸玉の払出しの際に用いられる各種信号の送受信関係を示すブロック図である。
【図１１】払出制御基板と、カードユニットとの間での信号の送受信のために用いられる構成を示すブロック図である。
【図１２】賞球制御信号ＣＤ０〜ＣＤ７，ＩＮＴの送信タイミングを示すタイミングチャートである。
【図１３】賞球制御信号ＣＤ０〜ＣＤ７のデータ構成を示す図である。
【図１４】ＭＯＤＥのデータとそのデータによって指定される払出制御モードとの関係を表形式で示す図である。
【図１５】賞球を払出すモードが指定された場合におけるＥＸＴＤＡＴＡのデータとそのデータによって指定される動作内容との関係を表形式で示す図である。
【図１６】払出しの停止または払出しの再開を行なうモードが指定された場合におけるＥＸＴＤＡＴＡのデータとそのデータによって指定される動作内容との関係を表形式で示す図である。
【図１７】コマンドデータの種別を識別可能に設けられた識別データを説明する図である。
【図１８】球貸しによる払出し動作時における払出制御基板とカードユニットとの間の信号の処理タイミングを示すタイミングチャートである。
【図１９】カードユニットから払出制御基板に入力される信号に異常が生じた場合に払出制御基板により行なわれる異常時制御の動作を示すタイミングチャートである。
【図２０】賞球の払出しの基本的動作を示すタイミングチャートである。
【図２１】賞球の払出動作中に払出し停止コマンドを払出制御基板が受信した場合の制御動作を示すタイミングチャートである。
【図２２】払出し停止コマンドに応じた停止状態において払出し停止解除コマンドを払出制御基板が受信した場合の動作を示すタイミングチャートである。
【図２３】賞球の払出動作中にカードユニットから払出制御基板が球貸しの要求を受けた場合の制御動作を示すタイミングチャートである。
【図２４】賞球の払出途中で球貸し要求を受けた場合における球貸し動作終了後の動作を示すタイミングチャートである。
【図２５】貸玉の払出しの基本的動作を示すタイミングチャートである。
【図２６】１回の貸玉の払出動作において払出された玉の個数が最大払出個数に満たなかった場合に、払出制御基板により行なわれる制御動作を示すタイミングチャートである。
【図２７】主基板のＣＰＵにおいて実行される制御処理のメイルーチンとしてのメイン処理を示すフローチャートである。
【図２８】主基板のＣＰＵにおいて実行されるタイマ割込み処理を示すフローチャートである。
【図２９】主基板のＣＰＵにおいて実行される賞球処理を示すフローチャートである。
【図３０】賞球個数加算処理を示すフローチャートである。
【図３１】賞球個数減算処理を示すフローチャートである。
【図３２】主基板のＣＰＵにおいて実行されるコマンド送信処理を示すフローチャートである。
【図３３】払出制御基板のＣＰＵにおいて実行される制御処理のメイルーチンとしてのメイン処理を示すフローチャートである。
【図３４】払出制御基板のＣＰＵにおいて実行されるコマンド割込み処理を示すフローチャートである。
【図３５】払出制御基板のＣＰＵにおいて実行されるタイマ割込み処理を示すフローチャートである。
【図３６】球貸し制御処理の処理内容を示すフローチャートである。
【図３７】球貸し個数カウント処理の内容を示すフローチャートである。
【図３８】賞球制御処理の処理内容を示すフローチャートである。
【図３９】賞球払出し個数カウント処理の内容を示すフローチャートである。
【符号の説明】
１はパチンコ遊技機（遊技機）、１５１は主基板（遊技制御手段）、１５１Ｍはマイクロコンピュータ（遊技制御手段）、１１６は玉払出装置（払出手段）、１４４は払出制御基板（払出制御手段）、１４４Ｍはマイクロコンピュータ（払出制御手段）、１１４は玉通路（遊技媒体供給通路）、１１５は球切れスイッチ（遊技媒体検出手段）である。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a gaming machine represented by a pachinko gaming machine, a slot machine, and the like. More specifically, the present invention relates to a gaming machine capable of paying out a predetermined number of premium game media in accordance with a winning.
[0002]
[Prior art]
Among this type of gaming machine, there is a generally known gaming machine that can pay out a predetermined number of prize game media such as prize balls in accordance with a prize. Was.
[0003]
In such a gaming machine, when paying out a predetermined number of prize game media in accordance with winning, from a game control means such as a game control board to a payout control means such as a payout control board, A payout control signal including command data instructing payout control contents is transmitted, and payout control means controls payout means such as a payout motor and pays out premium game media in accordance with the command indicated by the command data. I was
[0004]
In such a gaming machine, when paying out a predetermined number of prize game media in accordance with a prize, a payout operation such as a payout motor such as a payout motor repeatedly driving and stopping for each prize. Control was taking place. That is, conventionally, the payout of the prize game medium has been performed by driving the game medium payout means at intervals of one winning.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
However, the conventional gaming machine as described above has the following problems. Since the timing of taking in the command data on the side of the payout control means is not particularly specified, when the data recognized as the command data is sent, the payout control means simply takes in the data as it is. For this reason, abnormalities in command data acquisition are likely to occur, such as a large number of abnormal cases where command data cannot be acquired at an appropriate timing. Further, in the conventional gaming machine as described above, the game medium payout means is driven at intervals for each payout of one prize game medium for one prize, so that a large number of prizes are generated in a short time. In addition, there is a problem that unpaid prize media for a plurality of prizes is generated, and when it is necessary to pay out the prize game media, the payout of the prize game media cannot be promptly performed.
[0006]
As described above, in the conventional gaming machine, in addition to the above-described abnormal state of command data acquisition, the payout of prize game media is promptly performed when unpaid prize media for a plurality of winnings occur. Due to the inability to perform, for example, an abnormal state of the payout control operation such as an abnormal state in which the correct number of game media cannot be paid out is likely to occur, and the operability of the payout operation of the game medium is too low, such as a slow payout speed. It was not good.
[0007]
The present invention has been made in view of such circumstances, and an object of the present invention is to provide a gaming machine capable of improving the operability of a payout operation of a game medium.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
The present invention according to claim 1 is a gaming machine capable of paying out a predetermined number of premium game media in accordance with a winning,
A game control means for controlling a game state,
By driving the payout motor to pay out game mediaPayout means for performing an operation of paying out game media;
Payout control means for controlling the payout means,
A game medium supply passage for supplying a game medium to the payout means,
Game medium detection means capable of detecting a game medium existing at a predetermined position in the game medium supply passage;
A lending game medium passage through which a lending game medium lent to the player passes;
A prize game medium passage through which the prize game medium paid out by winning is passed;
Path switching means for switching between the lending game medium passage and the prize game medium passage, so as to allow a game medium to pass through either the lent game medium passage or the prize game medium passage;
Paid out from the payout meansPass through the prize game media passageA prize game medium count switch for detecting the prize game medium,
A lending game medium count switch that detects the lending game medium that is paid out from the payout means and passes through the lending game medium passage;
An information processing device for a recording medium used to lend a game medium to a player,
A detection switch that detects that the game medium storage unit that stores the game medium paid out by the payout unit is filled with the game medium,
The game control means includes command data indicating the number of premium game media to be paid out while instructing the content of payout of premium game media in a predetermined data format, and a capture signal indicating a timing of capturing the command data. Outputting a prize game medium payout control signal instructing the prize game medium payout control to the payout control means,
The payout control means performs payout control of a prize game medium based on the prize game medium payout control signal received from the game control means,
The prize game medium number count switch outputs a prize game medium count switch signal to the payout control means in response to detecting the prize game medium paid out from the payout means,
The payout control means stores the number of unpaid premium game media in an updatable manner,
The payout control means adds and updates the number of unpaid prize game media each time the prize game medium payout control signal including the command data indicating the number of prize game media is received, and counts the number of prize game media. Each time a switch signal is received, the number of unpaid premium game media is subtracted and updated,
The payout control means can further control the payout means so as to continuously pay out the prize game media according to a plurality of prizes without dividing the payout operation of the payout means for each prize. ,
The number of continuous payouts that allows the payout control means to continuously perform payout control is set,
The payout control means is further configured to continuously pay out the unpaid number of prize game media in one payout operation when the unpaid number of the prize game media is equal to or less than the continuous payout number. When the number of unpaid game media is greater than the number of consecutive payouts, the payout control for continuously paying out the prize game media for the number of consecutive payouts is repeated until the number of unpaid prize game media becomes zero. Do,
Between the payout unit and the detection position of the game medium by the game medium detection unit, at least game media for the continuous payout number can be stored,
During the payout operation, the payout control unit is configured to stop detecting the game medium at the detection position of the game medium supply passage by the game medium detection unit, or to cause the game medium storage unit to play the game by the detection switch. When it is detected that the medium is full, the payout operation is stopped after the payout operation of the remaining number of game media to be paid out in the payout operation is completed.And
The lending game medium count switch outputs a lending game medium count switch signal to the game control means and the payout control means in response to detecting the lending game medium paid out from the payout means,
The payout control means includes a ball lending request from the information processing device during a payout operation of the premium game medium in a state where the path switching means is controlled so that the premium game medium can pass through the premium game medium path. When the signal is received, after the payout operation of the remaining number of premium game media to be paid out in the payout operation is completed, the payout motor is stopped, and after a predetermined time has elapsed from the stop of the payout motor, the Performing control to start a switching operation of the passage switching means so that game media can pass through the rental media passage;
The payout control means is configured to drive the payout motor by driving the payout motor after a lapse of a predetermined time from the start of the switching operation of the passage switching means for allowing the game medium to pass through the lending game medium passage. Control to pay out the rental media from
The payout control means stops the payout motor after the payout means completes the payout operation of the lending game medium, and after a predetermined time has elapsed from the stop of the payout motor, the game medium is the premium game medium. Control to start the switching operation of the passage switching means so as to be in a state in which the passage can be passed;
When the payout control means receives the ball lending request signal from the information processing device during the payout operation of the prize game medium, the number of unpaid prize game media in the next payout operation of the prize game medium payout operation. When the payout control means has been operated, the payout control means determines a predetermined time from the start of the control of the passage switching means so that the game medium can pass through the premium game medium passage after the payout operation of the rental game medium. After the lapse of time, the payout motor is driven to control the payout means to pay out the unpaid number of the premium game media.It is characterized by the following.
[0009]
According to a second aspect of the present invention, in addition to the configuration of the first aspect, the command data is capable of instructing first data capable of instructing the type of payout control and the number of premium game media to be paid out. And second data.
[0010]
According to a third aspect of the present invention, in addition to the configuration of the first or second aspect, the command data is transmitted from the game control unit to the payout control unit in a plurality of times. Features.
[0011]
According to a fourth aspect of the present invention, in addition to the configuration of the second or third aspect, the command data includes identification data capable of identifying a data type.
[0013]
According to a fifth aspect of the present invention, in addition to the configuration of the first aspect of the present invention,, LendThe number of continuous payouts of game media by the payout means at the time of payout of game media is the same as the number of continuous payouts.
[0014]
[Action]
According to the first aspect of the present invention, the following operation is performed. The game state is controlled by the operation of the game control means. By the function of the dispensing means,By driving the payout motor to pay out game mediaAn operation of paying out game media is performed. The payout means is controlled by the operation of the payout control means. The game medium is supplied to the payout unit through the game medium supply passage. By the function of the game medium detecting means, the game medium existing at a predetermined position in the game medium supply passage can be detected.The lending game passage passes the lending game medium lent to the player. The prize game medium passage through which the prize game medium paid out through the prize passes. By the function of the passage switching means, the lending game medium passage and the prize game medium passage are switched, so that the game medium can pass through either the lending game medium passage or the prize game medium passage.With the prize game media count switch,Go through the prize game media passagePrize game media is detected.The game medium for rent, which is paid out from the payout means and passes through the game medium passage, is detected by the game medium number switch. An information processing device for a recording medium is used to lend a game medium to a player.The detection switch detects that the game medium storage section for storing the game medium paid out by the payout means is filled with the game medium. The content of the prize game medium payout control is commanded in a predetermined data format by command data included in the game control means, the number of prize game media to be paid out is indicated, and the fetch signal indicates the command data fetch timing. It is. By the function of the game control means, a premium game medium payout control signal for instructing the payout control of the premium game medium is output to the payout control means. By the further function of the payout control means, the payout of the prize game medium is performed based on the prize game medium payout control signal instructing the prize game medium payout control received from the game control means. A prize game medium count switch signal is output to the payout control means in response to detection of a prize game medium to be paid out from the payout means by the prize game medium count switch. The unpaid number of premium game media is stored in an updatable manner by the function of the payout control means. By the function of the payout control means, each time a prize game medium payout control signal containing command data indicating the number of prize game media is received, the number of unpaid prize game media is added and updated, and a prize game medium count switch signal is provided. Each time is received, the number of unpaid premium game media is subtracted and updated. By the further operation of the payout control means, the payout means can be controlled so as to continuously pay out the prize game media corresponding to the plurality of prizes without dividing the payout operation of the payout means for each prize. The number of continuous payouts is set so that the payout control means can continuously perform payout control. By the further operation of the payout control means, when the number of unpaid prize game media is equal to or less than the number of consecutive payouts, in one payout operation, the prize game media for the unpaid number is continuously paid out, and When the number of payouts is larger than the number of continuous payouts, the payout control for continuously paying out the prize game media for the number of continuous payouts is repeated until the number of unpaid prize game media becomes zero. Between the payout means and the detection position of the game medium by the game medium detection means, at least game media for the number of continuous payouts can be stored. By the further operation of the payout control means, during the payout operation, when the game medium is not detected at the detection position of the game medium supply passage by the game medium detection means, or the game medium storage portion is filled with the game medium by the detection switch. Is detected, the payout operation is stopped after the payout operation of the remaining number of game media to be paid out in the payout operation is completed.In response to the detection of the game medium to be paid out from the payout means by the game medium count switch, a game medium count switch signal is output to the game control means and the payout control means. Due to the operation of the payout control means, a ball lending request signal is received from the information processing device during the payout operation of the prize game medium in a state where the prize game medium can pass through the prize game medium passage while the passage switching means is controlled. When the payout operation for the remaining number of premium game media to be paid out in the payout operation is completed, the payout motor is stopped. Further, by a further function of the payout control means, control is performed to start the switching operation of the passage switching means so that the game medium can pass through the lending game medium passage after a predetermined time has elapsed from the stop of the payout motor. . With the further operation of the payout control means, after a predetermined time has elapsed from the start of the switching operation of the passage switching means for allowing the game media to pass through the rental media passage, the payout is started. By driving the payout motor, control for paying out the lending game medium from the payout means is performed. By the further operation of the payout control means, after the payout means in the payout means has finished paying out the game media, the payout motor is stopped, and after a lapse of a predetermined time from the stop of the payout motor, the game medium passes through the prize game medium passage. Control for starting the switching operation of the passage switching means is performed so as to be in a state where it can be performed. When the payout control means receives the ball lending request signal from the information processing device during the payout operation of the prize game medium, when there is a number of unpaid prize game media in the next payout operation of the prize game medium payout operation, By the further operation of the payout control means, after a predetermined time has elapsed from the time when the control of the passage switching means is started so that the game media can pass through the premium game media passage after the payout operation of the rental game media, the payout is performed. By driving the motor, the payout means controls to pay out the unpaid number of prize game media.
[0015]
According to the second aspect of the present invention, the following operation is performed in addition to the operation of the first aspect. The command data has first data capable of instructing the type of payout control and second data capable of instructing the number of premium game media to be paid out.
[0016]
According to the third aspect of the present invention, the following operation is performed in addition to the operation of the first or second aspect of the invention. The command data is transmitted from the game control means to the payout control means in a plurality of times.
[0017]
According to the fourth aspect of the present invention, the following operation is performed in addition to the operation of the second or third aspect of the invention. The command data includes identification data capable of identifying the type of the data.
[0019]
According to the fifth aspect of the present invention, in addition to the operation of the invention according to any one of the first to fourth aspects, the following operation is performed.. LendThe number of continuous payouts of game media by the payout means at the time of payout of game media is the same as the number of continuous payouts.
[0020]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Next, embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the drawings. In the present embodiment, a pachinko gaming machine will be described as an example of a gaming machine, but the present invention is not limited to this, and may be, for example, a slot machine or the like, which is predetermined according to a prize. Any gaming machine capable of paying out a number of premium game media is eligible.
[0021]
FIG. 1 is a front view of the pachinko gaming machine 1. FIG. 2 is an enlarged front view of the game board 40 provided in the pachinko gaming machine 1. FIG. 3 is a rear view of the pachinko gaming machine 1. FIG. 4 is a side view showing the internal configuration of each of the dividable cases in the ball payout device 116 in a see-through manner. FIG. 5 is a cross-sectional view of a case showing an operation state of a passage switching solenoid (also referred to as a distribution solenoid) when the ball discharging device 116 is viewed from a side. FIG. 6 is a sectional view of the case when the ball payout device 116 (also referred to as a CR machine payout unit) is viewed from the rear side. 7 and 8 are block diagrams of a control circuit provided in the pachinko gaming machine 1. FIG.
[0022]
With reference to FIGS. 1 to 3, a pachinko gaming machine 1 has an outer frame 2 formed in a vertically long rectangular frame shape, and an open / closeable pivot inside the outer frame 2 and a ball-and-ball game machine 1. The front frame 3 includes a front frame 3 in which almost all of the main components are collectively provided, and a front opening / closing frame 4 that is supported on the upper front surface of the front frame 3 so as to be freely opened and closed. The main components provided on the front frame 3 include the front opening / closing frame 4, the game board 40, the upper plate 19, the lower plate 27, the ashtray 29, the operation handle 30, the mechanism unit 100, and the hitting ball launching device 87. There is. Further, in the illustrated embodiment, a card unit 31 (a pachinko ball for a recording medium) for renting a game ball (a game pachinko ball) as an example of a game medium to a player beside the pachinko gaming machine 1. Information processing device).
[0023]
The front frame 3 and the front opening / closing frame 4 are pivotally supported at the left end when viewed from the front of the pachinko gaming machine 1, and are opened and closed with the left end when viewed from the front of the pachinko gaming machine 1 as an open end. In the front opening / closing frame 4, a circular see-through window 5 that can substantially see through the game area 41 of the game board 40 is opened, and a glass plate is mounted from the back of the circular see-through window 5. A plurality of decorative lamps 6 to 8 and a plurality of decorative LEDs 13 and 14 are provided above the front opening and closing frame 4 along the outer periphery of the circular see-through window 5. The decorative lamps 6 to 8 and the decorative LEDs 13 and 14 are lit or flashed according to the game state, and inform the player when a special game state has occurred or continued, and enliven the atmosphere of the game. Things. Also, on the outer periphery of the circular see-through window 5, there is a shortage lamp 9 for notifying that the prize ball (prize ball) to be paid out is insufficient (when a shortage ball switch 115 to be described later is operated) or a prize ball is generated. When a predetermined number of prize balls based on the prize balls are performed, a prize ball lamp 10 is provided to notify the fact by lighting. When there is an unpaid number of prize balls, the prize ball lamp 10 lights to notify that a prize ball is to be performed. Here, an example in which the prize ball lamp 10 is turned on when there is an unpaid number of prize balls has been described, but instead, the prize ball lamp 10 may be blinked when there is an unpaid number of prize balls. Thus, it may be notified that the prize ball has been performed.
[0024]
Further, speakers 12a and 12b that generate sounds such as sound effects according to the progress of the game are provided on the outer periphery of the circular see-through window 5 on the upper left and right sides of the front opening frame 4. A mesh net (not shown) is attached to the front surfaces of the speakers 12a and 12b so as to pass sounds generated from the speakers 12a and 12b. On the outer periphery of the circular see-through window 5, a see-through lens 39 for visually recognizing a stamp attached to the game board 40 is provided.
[0025]
As shown in FIG. 8, the decorative lamps 6 to 8, 9L and 10L, the ball cut lamp 9, the prize ball lamp 10, and the decorative LEDs 13 and 14 are game effect lamp substrates 6a and 7a each configured by a printed wiring board. , 8a, 9a, 10a and the game effect LED boards 13a to 13d, and are attached to the front side of the front frame 3 and the back side of the front opening / closing frame 4 shown in FIG. Each game effect lamp board 6a, 7a, 8a, 9a, 10a is connected to the frame lamp relay B board 15, and each of the LED boards 13a to 13d is connected to the frame lamp relay C board 16. The frame lamp relay B board 15 and the frame lamp relay C board 16 are connected to a frame lamp relay A board 96 that is fixed to a relay board terminal block 95 attached to the lower portion of the rear surface of the front frame 3 and described later. Connected to a lamp control board 80.
[0026]
The main board 151 includes a microcomputer 151M for game control. The game control microcomputer is a one-chip microcomputer, which stores a ROM for storing a game control program and the like, a RAM used as a work memory, a CPU 151a for performing a control operation in accordance with the game control program, and I / O port for I / O. The microcomputer 151M for game control is reset periodically (for example, every 2 msec) and repeatedly executes the game control program stored in the ROM from the beginning to perform various game controls.
[0027]
The frame lamp relay A board 15 is mounted on the front side of the front frame 3 (the game effect lamp board is also mounted on the front side of the front frame 3 correspondingly), and the frame lamp relay B board is mounted. Reference numeral 16 is attached to the back side of the front opening / closing frame 4 (in contrast, the game effect LED board is also attached to the back side of the front opening / closing frame 4). Although not shown, a door switch may be provided to detect that the front opening / closing frame 4 has been opened. In this case, the wiring of the door switch is once connected to a frame switch relay board described later and then input to the main board 151, and the lamp control board 80 controls the lamps 6 to 8 based on the information signal from the main board 151. , 9, and 10 are controlled so that the front opening / closing frame 4 is opened.
[0028]
The wires extending from the speakers 12a and 12b are temporarily connected to audio relay boards 17a and 17b (shown as audio relay B boards and audio relay C boards in FIG. 8) mounted on the left and right rear surfaces above the front opening and closing frame 4, respectively. Then, after being connected to an audio relay board 97 (indicated as an audio relay A board in FIG. 8) fixed to a relay board terminal block 95 attached to the lower portion of the back surface of the front frame 3, an audio control board 82 described later It is connected to the. The voice control board 82 drives and controls the speakers 12a and 12b in accordance with a voice control signal instructed by the main board 151 for voice control. Similarly to the main board 151, the audio control board 82 includes an audio control microcomputer 82M that includes a control CPU (to be described later, a CPU 82a), a ROM, a RAM, and the like, and controls audio such as sound effects. ing.
[0029]
Next, the configuration of the upper plate 19 attached to the lower side of the front opening / closing frame 4 will be described. The upper plate 19 is configured by fixing a plate member obtained by combining a plurality of synthetic resin members. Above the open side of the upper plate 19, a ball-drawing operation lever 21 is provided. The ball removing operation lever 21 is provided so as to be movable in the left-right direction, and moves the ball stored in the upper plate 19 on the back side by moving in one direction against the urging force of a spring (not shown). In this case, the ball is drawn down a ball extraction path (not shown) and guided to the lower plate 27. The upper plate 19 may be provided with a piezoelectric buzzer inside. This piezoelectric buzzer sounds when a game ball lending error occurs (for example, a continuous beep, beep, beep) or when a game ball is lent (for example, every time a game ball worth 100 yen is paid out). ), A notification sound for notifying the user is generated.
[0030]
The above-mentioned upper plate 19 will be described in further detail. The upper plate 19 temporarily stores a prize ball paid out from a prize ball payout port 20 formed on the upstream side thereof, and then supplies the ball to a firing position (not shown). Is what you do. The upper plate 19 is a hollow member for installing these together with an operation unit 232 that is operated when a game ball is lent via a card unit 31 provided adjacent to the pachinko gaming machine 1. It is provided on the upper surface side of the unit 190. The operation unit 232 provided in the upper dish part 190 includes a ball lending switch 24, a return switch 25 (both shown in FIG. 8), a ball lending display LED (not shown), and a frequency display LED as a balance display ( (Not shown) and the like are provided on the balance display board 23 on which the switch and the display are arranged so as to be operable and visually recognizable by a player. This balance display board 23 is provided on the upper surface side of the upper dish decoration section 190.
[0031]
The ball lending switch 24 is a switch that is operated when the card unit 31 receives a game ball lending (also referred to as ball lending and ball lending payout). The return switch 25 is a switch operated when receiving a return of a card (a card usable for a game) inserted into the insertion slot 34 of the card unit 31 at the end of the game. Here, the card that can be used for the game is a magnetic recording card, and is a recording medium that can record the value (card balance) owned by the player that can be used for the game (for example, can be used for lending a ball). is there. Here, the value refers to data such as a card balance owned by the player and used for the game.
[0032]
The frequency display LED displays the frequency as a card balance (remaining card balance) recorded on the card inserted into the card insertion slot 34 of the card unit 31. The upper wiring extending from the balance display board 23 on which the ball lending switch 24 and the return switch 25 provided on the upper plate 19 are mounted is a wiring see-through opening formed at a lower portion of the front frame 3 on the pivot side. (Not shown) to the back side of the front frame 3 and connected to a payout control board 144 described later.
[0033]
Further, at the open end of the upper plate 19, a locking device 84 (see FIG. 3) for locking the front opening / closing frame 4 to the front frame 3 and locking the front frame 3 to the outer frame 2 is operated. Of the cylinder lock 26 faces. In addition, a ball ejection pin insertion port (not shown) is formed in the upper portion of the front opening / closing frame 4 on the pivot side. Then, by inserting a ball extraction pin (not shown) from the ball extraction pin insertion opening, a ball extraction operation tube (not shown) connected thereto is vertically swung to close or open the ball extraction hole. Or so.
[0034]
An undulating portion may be formed in the lower portion of the front opening / closing frame 4 on the pivot side, and the undulating portion may be provided with an earphone jack and a selection switch for selecting music heard from the earphone jack.
[0035]
The lower plate 27 provided at the lower portion of the front frame 3 is a prize ball overflowing from the upper plate 19, and is a surplus discharged from a connection gutter 93 (see FIG. 3) through a surplus ball passage (not shown). It stores prize balls. On the front wall of the lower plate 27, a boring operation lever 28 is slidably mounted. By operating the ball-pulling operation lever 28, the prize balls stored in the lower plate 27 can be balled down and transferred to a portable ball-box. An ashtray 29 is provided on the left side of the lower plate 27, and an operation handle 30 is provided on the right side. The operation handle 30 has a built-in single-shot firing switch 91 and a touch sensor 92 (both indicated by reference numerals in FIG. 9) for starting driving of the firing motor 88 of the hit ball firing device 87 shown in FIG. To adjust.
[0036]
The front structure of the pachinko gaming machine 1 is generally as described above, but in the illustrated embodiment, the card unit 31 is arranged adjacent to the pachinko gaming machine 1. The card unit 31 is operated by operating an operation unit such as the ball lending switch 24 and the return switch 25 provided on the upper surface of the upper plate 19, and performs a predetermined process such as information processing of a card. Various devices such as a microcomputer and a card reader / writer are provided. The operation of the card unit 31 is controlled by a microcomputer. The card unit 31 has a usable indicator 32 for displaying whether or not the card unit 31 is in a usable state, and a link stand direction indicator for indicating which side of the pachinko gaming machine 1 the card unit 31 corresponds to. 33 and a card insertion slot 34 for inserting a magnetic card as a recording medium.
[0037]
The card unit 31 thus configured is controlled by a unique control circuit, and is connected to the pachinko gaming machine 1 via a card unit wiring 35 as shown in FIG. In the pachinko gaming machine 1, the card unit wiring 35 is connected to the payout control board 144, and transmits and receives signals to and from the card unit 31 via the payout control board 144. The card unit 31 is supplied with power from a power cord 311 that is independent of the power cord 135 of the pachinko gaming machine 1. The power cord 311 is a cord having a ground electrode. Therefore, the card unit 31 is electrically grounded via the power cord 311.
[0038]
On the other hand, as shown in FIG. 3, a mechanical section 100 equipped with various mechanisms for paying out a predetermined number of prize balls based on the occurrence of winning balls is provided on the back of the pachinko gaming machine 1. On the back surface corresponding to the operation handle 30, a hitting ball firing device 87 having a firing motor 88 and a hitting gutter (not shown) is fixed. A connecting gutter 93 for guiding the prize ball flowing down the surplus ball passage provided in the mechanism section 100 to the lower plate 27 is fixed to the side of the hitting ball launching device 87. Further, a relay board mounting base 95 is mounted on the side of the connection gutter. A locking device 84 is provided on the open rear surface of the front frame 3 with respect to the outer frame 2. The locking device 84 locks the front frame 3 with the locking piece 85 of the outer frame 2 and locks the front opening / closing frame 4 with respect to the front frame 3.
[0039]
In the above configuration, the hit ball launching device 87 is provided with a launch control board 90, and the firing control board 90 controls the driving of the hit ball launching device 87. As shown in FIG. 3, the firing control board 90 is covered with a firing control board cover 89, and is connected to the payout control board 144 via a connector provided at a position exposed to the outside from the firing control board cover 89. It is connected so that when a predetermined state is reached, a stop signal is received from the payout control board 144 so that it is impossible to fire a ball. Further, on the relay board mounting base 95, a frame lamp relay A board 96, a voice relay A board 97, a firing relay B board 98, and a firing relay A board 99 are mounted at predetermined positions.
[0040]
The overall schematic configuration of the pachinko gaming machine 1 has been described above. Hereinafter, among the components of the pachinko gaming machine 1, the detailed configurations of the gaming board 40 and the mechanical unit 100 will be sequentially described.
[0041]
First, the game board 40 will be described with reference to FIGS. The front structure of the game board 40 will be described with reference to FIG. The game board 40 is formed of a substantially square plywood so as to be stored and fixed in a game board storage frame 36 integrally formed on the back surface side of the front frame 3. On the surface of the game board 40, a guide rail 42 is attached in a circular spiral shape. The inside of the guide rail 42 is a game area 41 in which a shot ball shot is dropped. In the game area 41, in the illustrated case, a special variable display device 44, a special variable prize ball device 48, a normal variable prize ball device 58, a normal symbol display 63, and the like are provided. A passing port through which the hit ball passes, a downflow direction of the hit ball, a windmill for changing the speed, and a number of obstacle nails are provided. Further, at the lowermost part of the game area 41, an out port 69 is provided for receiving a ball that has not won any of the winning areas.
[0042]
The configuration of the game area 41 will be described in detail according to the game operation. On the left side slightly below the center of the game area 41, a passing port (gate) 620 provided so that a ball falling in the game area 41 can pass therethrough, and a ball (passing ball) passing through the passing port 620 And a gate switch (passage detector) 62 for detecting the
[0043]
Above the special variable display device 44 arranged substantially at the center of the game area 41, a normal symbol display 63 as a normal symbol variable display device is provided. In the present embodiment, two LEDs, a hit LED and a shift LED, are used as the normal symbol display 63. However, generally, a seven-segment LED or the like that can display numbers is used. The normal symbol display 63 variably displays (alternately flashes) for a predetermined period based on the detection signal of the gate switch 62, and then derives and displays the display result (lights either one). On both sides of the ordinary symbol display 63, there are provided ordinary symbol storage LEDs 64 (up to four stored and displayed) for storing and displaying the number of hit balls passing through the gate switch 62 during variable display of the ordinary symbol display 63. Have been. Normally, the display result of the symbol display 63 is a predetermined hit symbol (hit LED is turned on, and when a 7-segment display is used, a variable display of numbers from 0 to 9 is displayed when 7 is stopped and displayed). In this case, the normal variable winning ball device 58 is opened for a predetermined time. Note that the variable display time of the ordinary symbol display 63 is set to be relatively long (for example, 30 seconds) in the normal probability mode and relatively short (for example, 3 to 5 seconds) in the probability variation mode. ing.
[0044]
The normal variable prize ball device 58 is disposed between the special variable display device 44 disposed substantially at the center of the game area 41 and the special variable prize ball device 48 disposed above the out port 69 of the game area 41, This is an electric tulip type variable winning ball device driven to be opened and closed by a solenoid 59. The normally variable winning ball device 58 has a built-in first-type starting port switch 60 as a starting winning detector, and detects a winning ball received during opening or closing. When a hit ball is detected by the first-type starting port switch 60, the special variable display device 44 starts variably displaying a plurality of types of identification information called a special symbol. The opening time of the normal variable winning prize ball device 58 is set to be relatively short (for example, 0.5 seconds) in the normal probability mode and relatively long (for example, 2 seconds) in the probability variation mode. In addition, even when the normal variable winning prize ball device 58 is not opened, a hit ball is accepted.
[0045]
The special variable display device 44 is composed of a liquid crystal type variable display device that variably displays a plurality of symbols, and is arranged substantially at the center of the game area 41. If the combination of symbols at the time of stopping the variable display on the special variable display device 44 is a combination of predetermined jackpot symbols (for example, when the same symbol is aligned with one of the hit lines), In the game state, the special variable winning ball device 48 is driven to open and close in a predetermined manner as described below. Some of the combinations of the big hit symbols are set as probability variation symbols. When the big hit game state is reached with this probability changing symbol, the probability changing mode in which the appearance probability of the hit symbol on the ordinary symbol display 63 and the appearance probability of the big hit symbol on the special variable display device 44 after the end of the big hit game state is increased. Is controlled so that The special variable display device 44 includes a decorative board (no reference numeral) attached to the front side of the game board 40.
[0046]
A decoration LED 45 is provided on the upper part of the special variable display device 44, and a decoration LED 45a is provided on the lower part. Further, in the lower center of the special variable display device 44, a special symbol start storage LED 46 (up to four) that stores and displays the number of balls detected by the first type start port switch 60 during the variable operation of the special variable display device 44. (To memorize and display) is attached.
[0047]
The special variable prize ball device 48, which is driven and controlled when the big hit game state is established, is provided with a large prize hole that enables a player to win a hit ball when opened, and a solenoid 50 for a large prize hole door. A special winning opening door 49 as an opening / closing plate driven to open and close is provided in a manner capable of opening and closing the special winning opening.
[0048]
Inside the special variable winning ball device 48, a specific area switch 51 as a specific ball detector and a count switch 52 as a winning number detector are provided in order to detect a hit ball received in the special winning opening door 49. Has been.
[0049]
Any balls that have entered the special variable winning ball device 48 from the special winning opening when the special winning opening door 49 is opened are finally guided toward the count switch 52 and are detected by the count switch 52. The balls detected by the specific area switch 51 among the balls that have entered the special variable winning prize ball device 48 are then guided toward the count switch 52 and detected by the count switch 52. Therefore, all balls that have entered the special variable winning ball device 48 are eventually detected by the count switch 52.
[0050]
In the case of the jackpot gaming state, the special winning opening door 49 is opened until a predetermined time (for example, 28 seconds) elapses or until a predetermined number (for example, 10) of winning balls is won within the fixed time. Opening (hereinafter, this opening is referred to as an opening cycle), the continuation right is established when the hit ball received during the opening cycle is detected by the specific area switch 51, and the above-described opening cycle is executed again, A maximum of 16 open cycles can be repeated provided that the continuation right is established in each open cycle.
[0051]
Inside the special variable winning ball device 48, a large winning opening guide plate as a seesaw type ball sorting member is provided (not shown). The guide plate inside the special winning opening can be switched between a state in which it is inclined in the direction of the specific area switch 51 and a state in which it is inclined in the direction opposite to the specific area switch 51. The driving is controlled by a solenoid (a solenoid 53 for a guide plate in the special winning opening described later). In that case, when the special winning opening door 49 is opened once (during one cycle), the sorting member is directed in the direction of the specific area switch 51 until the specific area switch 51 detects one ball. By being inclined, the ball is easily detected by the specific area switch 51, and after the specific area switch 51 detects one ball, the sorting member moves in the opposite direction to the specific area switch 51. When the ball is inclined, the ball is hardly detected by the specific area switch 51.
[0052]
In this embodiment, an example in which the special winning opening guide plate is provided at the entrance to the specific area switch 51 has been described. However, the present invention is not limited to this, and instead of the special winning opening guide plate, the following shutter may be provided. It may be provided. The shutter is driven by a solenoid and is kept open until the specific area switch 51 detects one ball in each open cycle. When the specific area switch 51 detects one ball, it is controlled to be in the closed state. By performing such control, when the special winning opening door 49 is opened once (during one cycle), the ball by the specific area switch 51 is used until the specific area switch 51 detects one ball. Is detected, and after the specific area switch 51 detects one ball, the specific area switch 51 cannot detect the ball.
[0053]
Further, the special variable winning ball device 48 is provided with a normal winning port 54a, 54b and a large winning port door 49, each of which includes a right drop winning switch 55a, a left drop winning switch 55b as a winning ball detector. A decorative LED 56C for displaying the fact, a decorative LED 56R for notifying that the continuation right has been established, a decorative LED 56L for notifying that the continuation right has not been established in the big hit game state, and lit during the big hit game state. A decorative LED 57 is provided.
[0054]
In addition, in addition to the above-described configuration, the gaming area 41 includes a sleeve decoration lamp 65Lb, 65Rb, a winning opening 65L incorporating a left sleeve winning opening switch 65La as a winning ball detector, and a right sleeve winning opening as a winning ball detector. A winning opening 65R containing a switch 65Ra, a windmill 66, a side decoration 67L containing a side decoration lamp 67La, a side decoration 67R containing a side decoration lamp 67Ra, and the like are provided.
[0055]
Display control (drive control) of all the various lamps and various LEDs described above is performed by the lamp control board 80. The lamp control board 80 includes a lamp control CPU (a CPU 80a described later), a ROM, a RAM, and the like, and is provided with a lamp control microcomputer 80M that performs lamp control. The various lamps and various LEDs described above are controlled according to the commanded lamp control signal.
[0056]
In the above-described embodiment, the prize port and the prize device in which a hit ball wins are all provided with detection switches 51, 52, 55a, 55b, 60, 65La, and 65Ra for detecting a prize ball. I have. Among these switches for detection, the switches 52, 55a, 55b, 60, 65La and 65Ra are used for paying out a predetermined number of prize balls based on the detection signal. The specific area switch 51 is used to detect establishment of a continuation right, and the count switch 52 also has a ball counting function for restricting opening of the special winning opening door 49.
[0057]
The switches 51, 52, 55a, 55b, 65La, and 65Ra are connected to the main board 151 via a switch relay board 77 described below, as shown in FIG. The main board 151 stores the detection signals from these switches and sequentially derives a prize ball control signal for instructing the number of prize balls to be paid out to the payout control board 144 and pays out a prize ball corresponding to a winning. , And drives and controls a ball payout device 116 to be described later. The number of prize balls to be paid out when the switch detects a prize ball is determined in a plurality of types according to the type of prize. One start prize ball detected by the first type start port switch 60 is one. Is determined in such a way that five prize balls are paid out, and for the winning balls detected by the other detection switches, thirteen prize balls are determined to be paid out, and the prize balls are determined by the prize ball control signal. The number is commanded. In addition, when it is detected by the count switch 52, 15 prize balls may be paid out, and other 5 prize balls may be paid out, or a start prize (detection of the first type start port switch 60). The payout may be 5 payout balls, the winning winning opening (detection of the count switch 52) may be 15 payout balls, and the other may be 10 payout balls.
[0058]
The payout control board 144 includes a ROM for storing a payout control program and the like, a RAM used as a work memory, a CPU 144j for performing a control operation in accordance with a payout control program, and an I / O port for inputting and outputting data. And a payout control microcomputer 144M (one-chip microcomputer) for controlling payout of award balls and ball lending.
[0059]
The prize ball control signal includes a command (also referred to as a prize ball control signal CD0 to CD7) indicating the content of a command and an INT signal (also referred to as a prize ball control signal INT) indicating a command fetch timing. Here, the command of the award ball control signal is a one-byte command consisting of two bytes of data, and a one-byte command that designates (instructs) one of two types of modes, a award ball payout mode and a payout stop mode. It is composed of command data called MODE and 1-byte command data called EXTDATA for designating (instructing) any of payout number, payout operation stop, and payout operation restart. The microcomputer 151M for game control instructs the contents of the payout control by sequentially transmitting such 2-byte data. In response to such a command of the prize ball control signal, the payout control microcomputer 144M controls the prize ball payout.
[0060]
As shown in FIG. 8, the first-type start-up switch 60 as a start-up ball detector is directly connected to the main board 151 without the intermediary of the relay board 77, and the start-up signal and the winning signal (but not the other signals). The number of award balls to be paid out based on the detection of a winning ball in the detection switches 52, 55a, 55b, 65La, 65Ra is relatively large, for example, 13, whereas a first-type start-up switch is provided. The number of prize balls to be paid out based on the detection of the winning ball at 60 is relatively small, for example, 5). This is because the wiring from the first-type starting port switch 60 is directly connected to the main board 151, so that a wiring (called a hanging board or the like) incorporating an incorrect circuit board is connected in the middle thereof. This is to make it easier to find out whether or not there is. The wiring that directly connects the first-type start-up switch 60 and the main board 151 has a color that is clearly different from the colors of the other wirings (in the case of the present embodiment, pink and yellow fluorescent colors). Therefore, from this point, it is easy to determine whether or not the wiring from the first-type start-up switch 60 is illegal.
[0061]
In the game area 41 of the game board 40, a large number of electrical components such as switches and solenoids, decorative lamps and decorative LEDs are provided as described above. Are connected to the main board 151 and the lamp control board 80 via a lamp relay board 76 and a switch relay board 77 attached to the back surface of the main board 151.
[0062]
As shown in FIG. 8, each of the switches 51, 52, 55a, 55b, 62, 65La, 65Ra and each of the solenoids 50, 53, 59 provided on the game board surface are connected to the main board 151 via the switch relay board 77. It is connected.
[0063]
The decorative lamp boards 56, 66a, 67a mounting the decorative lamps provided on the game board surface, the decorative LED boards 45, 57 mounting the decorative LEDs provided on the game board surface, and the memory display LEDs 46, 64 Are connected to a lamp control board 80 via a lamp relay board 76.
[0064]
On the other hand, as shown in FIG. 3, the back surface of the special variable display device 44 is provided on the back surface of the game board 40 so as to protrude. On the back surface of the special variable display device 44, a symbol control substrate 75 as a display control substrate is attached so as to be covered with a symbol control substrate cover 74. The symbol control board 75 includes a microcomputer 75M that performs symbol control that is variable display control of symbols in each of the special variable display device 44 and the ordinary symbol display 63. The microcomputer 75M includes a symbol control CPU (to be described later, a CPU 75a), a ROM, a RAM, and the like, and performs symbol control (variable display control) of each of the special variable display device 44 and the ordinary symbol display 63. The microcomputer 75M receives a symbol control signal for instructing symbol control from the main board 151 from the main board 151, controls the variable display operation of the variable display of the special variable display device 44 in accordance with the command, and performs the normal symbol display. The variable display operation of the device 63 is also controlled.
[0065]
In addition, around the back surface of the above-mentioned special variable display device 44, a prize ball guide for guiding a prize ball winning a prize port (in this embodiment, a prize port 47) located above the special variable display device 44. A first winning ball guide cover body 70, which is a cover body having a road formed on the front surface thereof, is attached thereto, and a second winning ball guide cover body 71 is provided thereunder so as to communicate with the first winning ball guide cover body 70. Is installed.
[0066]
The first winning ball guide cover body 70 has a window hole 72 formed in the center thereof through which the back surface of the special variable display device 44 penetrates, and a lamp relay board 76 and a board external terminal board 78 attached to the rear surface on one side. Has been. A switch relay board 77 is provided below the symbol control board cover 74. As described above, the lamp relay board 76 and the switch relay board 77 connect electrical components such as switches, lamps, solenoids, and LEDs provided in the game area 41 of the game board 40 to the main board 151 or the lamp control board 80. It relays.
[0067]
As shown in FIG. 8, the board external terminal board 78 is provided with game information necessary for the business management of the pachinko gaming machine 1 (for example, one big hit information for notifying that the big hit game is being played, a big hit game state with a probability variation symbol). The jackpot 2 information (a signal that is continuously output during the jackpot and during the probability change) that informs that the jackpot is in the jackpot state and that the probability is being changed due to the jackpot, and that the probability is being changed after the jackpot state ends with the probability change symbol Probability change information to notify the effect, starting opening information to notify the number of hit balls with the first-type starting opening switch turned on, symbol determination number 1 information to notify the number of variable display operations of the special variable display device, ordinary variable display device Management computer installed in a game arcade, the symbol determination number 2 information for notifying the number of variable display operations, and the number of accessory items for notifying the number of times the normal variable winning ball device is opened and closed. Has an external connection terminal 78b for outputting, game information are provided from the main board 151. Further, information such as which symbol has a big hit and which symbol has stopped may be output.
[0068]
On the rear side of the second winning ball guide cover 71, a control board box 161 that accommodates the lamp control board 80 and the voice control board 82 is mounted.
[0069]
Although the configuration of the game board 40 has been described in detail above, the game board 40 configured as described above is housed and fixed in the game board storage frame 36 formed on the back side of the front frame 3. ing. As is well known, the game board storage frame 36 is formed in a step shape on the back surface of the front frame 3 so as to store the game board 40 formed in a substantially square shape. A game board locking lever 86 for pressing and fixing the back surface of the stored game board 40 is attached to an appropriate position of the game board storage frame 36. The lower portion of the game board storage frame 36 is a flat support plate on which the lower side of the game board 40 is placed, and an out ball guide passage for guiding an out ball to substantially the center of the support plate. Is formed. When the game board 40 is stored and fixed by the game board locking lever 86, the mechanism 100 is covered from the back surface. The mechanism portion 100 is formed of a conductive (metallic material) projecting upward from each of the two conductive metal fittings 37, 37 which are separately fixed on the inner side surface of the game board storage frame 36 in an upper part and a lower part. ) Locks the locking holes of the shaft support portions formed on the upper and lower portions of the metal mounting member 148 fixed in the mechanism portion 100 so as to extend in the vertical direction. Thereby, the shaft is supported to be freely opened and closed. In addition, the mechanism unit 100 engages a locking pin (not shown) that is erected at an appropriate position of the game board storage frame 36 with a mechanism locking lever 149 provided on the mechanism unit 100, so that the mechanism unit 100 is engaged. 100 can be held in a closed state. Here, the case where the mechanism unit 100 can be freely opened and closed with respect to the front frame 3 has been described as an example. However, the invention is not limited thereto, and the mechanism unit may be fixed to the front frame 3 and cannot be opened and closed. .
[0070]
Next, the configuration of the mechanism section 100 provided on the back of the pachinko gaming machine 1 will be described with reference to FIG. In FIG. 3, the mechanism unit 100 is integrally formed on the mechanism unit main body 101 such that the storage tank 105, the upper component, the intermediate component, and the lower component form an opening window 102 when viewed from the back. Is formed.
[0071]
The storage tank 105 mainly serves as a ball supply unit that stores prize balls. The upper component is provided with a ball alignment rail member 108 and a curve rail member 111 for guiding the prize balls stored in the storage tank 105 while aligning them on the downstream side. The intermediate component includes a ball passage 114 that guides a ball from the curve rail member 111 and a ball payout device 116 that pays out a prize ball based on a winning ball. The lower component is provided with a processing mechanism that mainly processes hit balls including winning balls hit into the game board.
[0072]
When the mechanism section 100 is closed, the back side accommodating section of the game board 40 faces outside from the opening window 102. Therefore, even if the back surface structure of the game board 40 is a complicated structure having the back surface of the special variable display device 44 and the control board box 161 as described above, the opening / closing operation of the mechanism section 100 can be performed smoothly. A horizontal projecting plate 103 is provided slightly below the center of the opening window 102 so as to project rearward from both ends of the opening window 102 and protrude rearward. The upper part of the main board box 150 is mounted. However, the connectors 80a to 80c mounted on the lamp control board 80 and the connectors 82a to 82c mounted on the voice control board 82 are located above the horizontal projecting plate 103 and face the outside from the opening window 102. ing.
[0073]
Therefore, the configuration of the mechanism section 100 will be described below. First, a storage tank 105 for storing a large amount of prize balls, and a ball alignment rail member for arranging the prize balls supplied from the storage tank 105 in two rows by a partition wall to flow down are provided on the upper component of the mechanism section 100. 108, a curve rail member 111 for turning a prize ball guided by the ball alignment rail member 108 toward a ball payout device 116 described later, and a frame external terminal board provided above the curve rail member 111 132 are provided at predetermined positions.
[0074]
The storage tank 105 is provided with an out-of-ball information detection lever 106 pivotally supported on the bottom surface thereof and urged upward by a spring (not shown). The information detection switch 107 is fixed. As shown in FIG. 9, the ball-out information detecting switch 107 is connected to the frame external terminal board 132 so as to output a ball-out signal to a management computer (not shown) when a prize ball runs short in the storage tank 105. It has become. The ball alignment rail member 108 disposed on the downstream side of the storage tank 105 is attached in an inclined manner from one end of the upper component to the other end, and a partition wall (not shown) is erected in the center of the inside. The prize balls flowing out of the storage tank 105 are arranged in three rows toward the downstream.
[0075]
In addition, on the downstream upper portion of the ball alignment rail member 108, a ball grading member 109 is hung freely swinging around a support shaft, and a prize ball flowing down on the ball alignment rail member 108 in two stages up and down. The weight is buried in the ball leveling member 109 so that the ball is leveled.
[0076]
A frame external terminal board 132 having external connection terminals 133 to which signal lines to the outside are connected is provided at the upper portion on the downstream side of the ball alignment rail member 108 described above. An external connection terminal 133 provided on the frame external terminal board 132 includes a ball-out information output terminal, a ball lending information output terminal, and a prize ball for connecting a signal line between the outside (for example, a management computer) and a ball game machine. It has an information output terminal and the like, and further includes a connector 132a to which the ball out information detection switch 107 is connected, a connector 132b to which the payout control board 144 is connected, and the like. In addition, a hook (not shown) for bundling the power supply line 135 when the pachinko gaming machine 1 is carried is formed on the rear surface of the mechanism section 100 near the information terminal board 132. This can prevent the power line 135 and the plug 135a from being damaged during transportation. Note that a fuse case is provided integrally with the power supply line 135.
[0077]
In addition to the above-described configuration, a mechanism locking lever 149 having one end supported at the open end and a position corresponding to the upper portion of the external terminal board for frame 132 is rotatably provided on the upper component. . The mechanism portion locking lever 149 is formed with a groove that engages with a distal end portion of a locking pin (not shown) that is planted and fixed at a predetermined position of the game board storage frame 36. By rotating the mechanism portion locking lever 149 so as to release the engagement between the groove and the locking pin, the fixed state of the mechanism portion 100 to the game board storage frame 36 can be released. Since the mechanism locking lever 149 is provided at the open end of the upper component and the open end of the lower component, the fixed state of the mechanism 100 to the game board storage frame 36 is firmly stabilized. You can make it.
[0078]
Next, a curve rail member 111 is provided at the upper part of the intermediate component of the mechanism unit 100 and communicates with the downstream end of the ball alignment rail member 108 to guide the prize ball by changing the direction of the prize ball by 180 degrees. The curve rail member 111 is also formed so as to align the winning balls in three rows and guide them toward the downstream side. An unillustrated ball-off valve is swingably provided at the hairpin-shaped bent portion of the curve rail member 111, and a ball-off passage 112 is formed from the side of the ball-off valve to the downstream side. . The ball removal passage 112 is provided when the ball removal valve is operated (for example, when it is necessary to remove the prize balls stored in the storage tank 105 after the business is closed) to the storage tank 105 and the ball alignment rail member. The prize ball stored in 108 is guided to the outside of the ball game machine 1.
[0079]
A ball passage member is provided vertically on the downstream side of the curve rail member 111. Specifically, a ball passage member is constituted by two rows of left and right ball paths 114, and ball cut switches 115 are provided in the two rows of ball paths 114 so as to face the paths. As shown in FIG. 7, the ball-out switch 115 is connected to the main board 151 via the frame switch relay board 142, and when the ball-out switch 115 stops detecting a ball, a ball payout device described below. The operation of the payout motor 118 (see FIG. 8) provided at 116 is stopped to inactivate the payout of the balls. Here, the payout motor 118 is configured by a stepping motor, and the maximum payout number (also referred to as a continuous payout number) paid out by one payout operation is set to 25.
[0080]
The ball cutout switch 115 is used to switch the maximum number of balls to be paid out when the number of balls to be paid out is equal to or greater than the maximum number of balls to be paid out (for example, 25) in the ball payout device 116 and the ball passage 114. The detection position is set so that the ball located at the upper end can be detected. Therefore, when the ball-out switch 115 stops detecting a ball, it is detected that the number of balls to be paid out is less than the maximum payout number (25 pieces) per one time (ball-out state).
[0081]
A ball dispensing device 116 is attached below the ball passage 114 described above. The ball dispensing device 116 is housed in a substantially rectangular parallelepiped case (see FIG. 7 and the like) and is detachably attached to the back side of the mechanism main body 101. The ball dispensing device 116 includes, in addition to various members that operate for dispensing the ball, a photo sensor for stopping the dispensing motor 118 (accurately, the stop position of the rotating member) for reliably performing the ball dispensing operation. Also, a motor position sensor 122 (see FIG. 8) for detecting the position of the motor is provided. Specifically, the motor position sensor 122 detects a detection protrusion 216 provided on a gear 212 shown in FIG. 4 described later using a photosensor provided on a relay board 223 shown in FIG. Thus, the stop position of the payout motor 118 is detected.
[0082]
Next, the configuration of the ball payout device 116 will be described in detail with reference to FIGS. As shown in FIG. 6, the ball payout device 116 is formed integrally in a case 201. The case 201 is divided into three parts (cases 201a to 201c) left, middle, and right, and assembled. It is completed by doing. In the middle and left cases 201b and 201c, a ball passage 203 communicating with the above-described two rows of ball passages 114 (since the internal structure of each case 201b and 201c is substantially symmetrical) (The symbols b and c are omitted) are bent in a “<” shape, and the prize ball entered from the ball entrance 202 at the upper end of the ball passage 203 is formed by a sprocket 205 provided in the middle of the ball passage 203. Each of the balls 203 is separated and discharged from the discharge port 204 at the lower end of the ball passage 203. The outlet 204 includes two outlets 204a and 204b that are arranged in parallel in the front-rear direction. The front discharge port 204a is configured as a lending ball discharge port 204a that discharges a ball discharged from the ball discharging device 116 as a lending ball. The rear discharge port 204b is formed as a prize ball discharge port 204b that discharges a ball discharged from the ball discharging device 116 as a prize ball (prize ball). Further, the discharge port 204a detects the number of balls (the number of lending balls) discharged from the discharging port 204a (specifically, outputs a detection signal in response to detecting the paid lending ball). The ball lending number count switch 119 is provided. The discharge port 204b has a prize for detecting the number of balls (the number of prize balls) discharged from the discharge port 204b (specifically, outputting a detection signal in response to detecting the paid prize ball). A ball count switch 120 is provided.
[0083]
The sprocket 205 is rotatably supported by a rotating shaft 206 via a washer (not shown) so as to face below a bent portion of the ball passage 203. Describing in more detail, the sprocket 205 has a flange-shaped disk (not shown) formed on the right end side of an elongated cylindrical member 208. A plurality (three) of protrusions 210 are formed on both sides of the disk portion so as to protrude with an interval for receiving the balls. As a result, a recess 211 for receiving and guiding the ball is formed between the projections 210. At the left end of the columnar member 208, an inner fitting portion 214 is formed to fit inside a fitting hole 213 formed at the center of the gear 212. Thus, the sprocket 205 rotates integrally with the gear 212. A plurality of detection projections 216 are provided on one side surface of the gear 312 along the outer circumference (see FIG. 4). The sprocket 205 is attached by inserting a center hole (not shown) formed in the center of the cylindrical member 208 into a rotary shaft 206 which is inserted and supported slightly above the center of the case 321c. Thus, the sprocket 205 is rotatably supported. The other end of the rotating shaft 206 is supported by a support hole (not shown) formed in the case 201a when the case 301a is assembled.
[0084]
The sprocket 205 rotatably supported as described above is rotatably driven by the payout motor 118 housed and supported in a motor housing space (not shown) formed in front of the ball passage 203. That is, the payout motor 118 is fixed to a motor fixing plate (not shown) provided so as to close an opening formed in the side surface of the case 201b. The gear 320 is fixed to the output shaft 218a (see FIG. 5) projected forward of the motor fixing plate through the above-described opening. The gear 220 engages with the gear 212. The gears 212 and 220 are arranged in a housing space formed between the cases 201a and 201b. Further, the payout motor 118 is connected to the payout unit relay board 124 on which various electronic components are mounted, as described above. Wiring from the payout control board 144 (signal line with the payout control board 144) is connected to the connector 221a of the payout unit relay board 124, while wiring (frame switch relay) from the main board 151 is connected to the connector 221b. The signal line from the main board 151 relayed by the board 142 is connected. The wiring from the payout control board 144 and the main board 151 may be relayed via another relay board.
[0085]
Also, on the payout unit relay board 124, a payout motor position sensor board 223 provided with the payout motor position sensor 122 (photo sensor) described above, a ball lending number count switch 119, a prize ball number count switch 120, and a passage switching solenoid 117 is connected. More specifically, the main board 151 is connected so that a detection signal of the winning ball number count switch 120 is input, and the payout control board 144 includes a payout motor position sensor 122, a winning ball number count switch 120, and a ball lending number. The detection signal of the count switch 119 is input, and the payout control board 144 is connected to the payout motor 118 so as to output a drive signal (fire control signal), and the payout control board 144 drives the passage switching solenoid 117 to the passage switching solenoid 117. (A solenoid control signal).
[0086]
The dispensing unit relay board 124 is inserted into the dispensing unit relay board 124 in a state where a positioning projection (not shown) projecting from the case 201b is fitted into a positioning hole (not shown) formed on the board. It is screwed to a mounting boss formed on case 201b via a mounting hole (not shown) provided. The sensor substrate 223 is screwed to a mounting boss (not shown) formed on the case 201a via a mounting hole 227 formed in the substrate 223.
[0087]
Here, in the payout unit relay board 124, the two connectors 221a and 221b have different sizes. The payout unit relay board 124 relays a signal line for sending a signal to the main board 151 (a signal line via the frame switch relay board 142) and a signal line for transmitting / receiving a signal from the payout control board 144. Since the sizes of the connectors 221a and 221b are different from each other, there is no erroneous wiring. Further, the payout unit relay board 124 is housed in the case 201 and is protected from the outside. The case 201b and the case 201c are screwed together by a fixing method such as screwing screws 242 and 243 into predetermined screw holes.
[0088]
In the assembled state of the cases 201b and 201c, the gear 220 (hereinafter, referred to as a small diameter gear) fixed to the output shaft 218a of the payout motor 118 and the gear 212 (hereinafter, referred to as a small diameter gear) integrally attached to the sprocket 205. , Large diameter gears) are engaged with each other (gear ratio is 1: 2). As shown in FIG. 5, as shown in FIG. 5, the sprocket 205 has a protrusion 210 and a recess 211 that enter the inside of the ball passage 203 as it rotates. ) Is rotated while being accommodated and released at an obliquely lower point, and the ball is paid out from the ball lending outlet 204a or the prize ball outlet 204b. The protrusions 210 and the recesses 211 formed on the left and right of the large-diameter gear 212 of the sprocket 205 are alternately formed as shown in FIG. Therefore, the ball paid out from one ball passage 203 and the ball paid out from the other ball passage 203 are not paid out at the same time, but are paid out alternately. The rotation position of the sprocket 205 is detected by the payout motor position sensor 122 described above. That is, the dispensing motor position sensor 122 detects the non-detection state of the light due to the detection protrusion 216 protruding from the back surface of the large-diameter gear 212 crossing the detection position of the sensor. The rotation position is detected.
[0089]
In addition, a partition plate 247 for partitioning the left and right ball passages 203 that are individually connected to the two rows of ball passages is provided between the cases 201b and 201c on the upstream side of the ball passage 203 (upper side of the sprocket 205). Can be On the other hand, on the downstream side of the ball passage 203 (below the sprocket 205), the partition plate 247 is not provided, and the ball passage 203 having a width of two rows on the left and right is inclined toward the center, and the width of one row (ball 1) is provided. The width of the ball passage 203 is divided into two rows (see FIG. 6). Then, a ball lending passage 203c (a passage state shown in FIG. 5B) for sending the ball sent from the sprocket 205 to the ball lending outlet 204a (a passage state shown in FIG. 5B), and a prize ball discharging opening 204b. A passage switching valve 250 for switching the ball passage between the ball passage and the award ball passage 203d (the passage state shown in FIG. 5A) is provided. In the passage switching valve 250, the rotating shaft 252 is inserted into an insertion hole formed at the lower end, and both ends of the rotating shaft 252 are fitted into fitting holes of mounting bosses protruded from the cases 201b and 201c. By being attached, it is rotatably supported by the rotating shaft 252. In addition, an engagement protrusion 255 protrudes from a left end portion of the passage switching valve 250. The distal end portion of the engagement protrusion 255 is provided in a housing space formed between the cases 201a and 201b by passing through an insertion hole formed in the case 201b, and provided in engagement with a connecting member 263 described later. Can be Further, as shown in FIG. 5, the passage switching valve 350 has a curved shape as viewed from the side, in other words, a shape along the curved ball passage in the passage switching state shown in FIG. 5B. The ball receiving surface is concavely concave. Therefore, even when the passage switching valve 250 forms a part of the ball passage, the ball can be guided to slide. As a result, smooth flow of the balls can be caused, and the durability of the passage switching valve 250 can be improved.
[0090]
Further, a concave portion 257 is formed in the ball passage 203 in contact with the distal end portion of the passage switching valve 250 so that the distal end portion of the switching valve 350 does not protrude in the ball passage 203. For this reason, in any of the passage shapes switched by the passage switching valve 250 (the respective passage states shown in FIGS. 5A and 5B), the flow of the ball is not obstructed, so that it is smooth. In this case, the tip of the passage switching valve 250 can be transferred.
[0091]
The passage switching valve 250 rotatably supported as described above is rotationally driven by the passage switching solenoid 117 housed and supported in the housing space formed between the cases 201a and 201b. That is, the passage switching solenoid 117 is screwed and fixed to the side surface of the case 201b below the motor housing space, and the connecting member 263 is fixed to the tip of the plunger by screwing. The connecting member 263 is formed with an insertion hole (not shown) for inserting the tip of the plunger of the passage switching solenoid 117 and a notch-shaped engaging portion 266 for engaging with the above-described engaging protrusion 255. . Accordingly, in a state where the plunger is moved backward by the elastic force of a spring (not shown) without being driven (excited), the passage switching solenoid 117 holds the passage switching valve 250 at the rotation position shown in FIG. (The ball passage 203 is switched to the prize ball discharge port 204b side). On the other hand, in a state where the plunger is advanced by being driven (excited), the passage switching valve 250 is held at the rotation position shown in FIG. 5B (the ball passage 203 is switched to the ball discharging outlet 204a side). .
[0092]
Further, in the passage switching by the passage switching valve 250, the ball passage 203 (ball receiving passage) above the sprocket 305 has two rows (two rows), whereas the ball passage 203 below the sprocket 305 (ball rental). The passage 203c and the prize ball passage 203d) are configured so as to form one line (one line). For this reason, the number of detectors provided on the ball discharge passage side can be minimized. Specifically, it is only necessary to provide one count switch (ball lending number count switch 119, prize ball number count switch 120) in each of the ball lending passage 203c and the prize ball passage 203d. Further, in order to make the two articles into one article, the balls to be paid out in two articles are brought to the center and guided to the one article path, so that the balls to be paid out alternately smoothly go into one article path. It is designed to flow. The one-passage passage branches into a ball lending passage and a prize-ball passage, and the prize-ball passage extends straight vertically in the vertical direction with respect to the one-passage passage. That is, the ball is formed so that the ball falls vertically without being bent by the passage switching valve 250. For this reason, in paying out prize balls that are more frequently paid out than ball lending and that are likely to be clogged due to a high payout speed, problems such as clogging can be avoided as much as possible.
[0093]
In addition, assembling between the cases 201a and 201b accommodating the passage switching solenoid 117 is performed by hinged screws 270 to 272 as in the above-described assembling between the cases 201b and 201c. Further, a positioning opening (not shown) for positioning the case 201a and the passage switching solenoid 117 is formed by fitting the rectangular side wall portion of the passage switching solenoid 117 into the case 201a. The positioning opening also functions as a heat radiating hole for releasing heat generated from the passage switching solenoid 117 to the outside by exposing a side wall portion of the passage switching solenoid 117 to the outside.
[0094]
The case 201 is formed of an assembly in which left and right cases 201a and 201c are respectively assembled to a center case 201b, and between the left and center cases 201a and 201b and between the right and center cases 201c and 201b. Each has a housing space for various components. With this configuration, various horizontal components of the ball dispensing device 116 can be accommodated separately in two accommodation spaces. For this reason, when performing maintenance on the ball dispensing device 116, maintenance may be performed by removing only the case (one of the left and right cases 201a and 201c) on the side forming the storage space in which the member to be maintained is stored. The work of removing members not related to maintenance can be avoided as much as possible.
[0095]
Next, the lower components of the mechanism section 100 will be described. Although not shown in FIG. 3 due to the structure of the back side of the pachinko gaming machine 1, a prize ball passage is formed on the rear surface side of the lower component at one upper side thereof, and at the lower end of the prize ball passage. An upper plate communication port is formed. The upper plate communication port guides a prize ball to the upper plate 19 provided on the front of the pachinko gaming machine 1. An extra sphere passage is connected to one side of the upper plate communication port. When a large number of prize balls are paid out based on the winning and the upper plate 19 is full of prize balls and finally reaches the upper plate communication port and continues to pay out the prize balls, the prize balls are led to the surplus ball passage. After that, it is discharged to the lower plate 27 via the connection gutter described above. When the prize balls are further paid out, the lower plate 27 is also full. However, when the lower plate 27 reaches a portion of the full tank switch 129 (see FIG. 7) provided on one side wall of the surplus ball passage, the full tank becomes full. When the switch is turned on, the driving of the payout motor 118 of the ball payout device 116 is stopped to inactivate the payout operation of the prize ball and the lending. The driving of the firing motor 88 of the hit ball firing device 87 may be stopped as needed. Note that the rear surfaces of the above-described prize ball passage, ball extraction passage, and surplus ball passage are closed by a lower passage cover body.
[0096]
Although not shown in FIG. 3 due to the structure of the back side of the pachinko gaming machine 1, a prize ball generated on the gaming board 40 is provided on the front side of the lower component (the side in contact with the gaming board 40). The prize ball collecting gutter for gathering is provided in an inclined shape. The winning balls collected in the winning ball collecting gutter are discharged to the outside of the pachinko gaming machine 1 (a collection path formed inside the island where the pachinko gaming machine 1 is installed) through the driving ball discharge passage. In the driven ball discharge passage, not only the winning prize ball but also the out ball taken into the out port 69 and the prize ball removed from the ball removal passage 112 are merged and discharged.
[0097]
In addition, a power supply unit box 136, a main board box 150, a payout control board box 143, and a frame switch relay board 142 are provided on the rear side of the lower component of the mechanism unit 100 configured as described above. Has been. The power supply unit box 136 accommodates a power supply board 137 that generates a plurality of power supplies having different voltages. The main board box 150 accommodates a main board 151 that controls the operation of a game device such as the special variable display device 44 and the special variable prize ball device 48 provided on the game board 40. The payout control board box 143 houses a payout control board 144 that controls the operation of the ball payout device 116.
[0098]
The frame switch relay board 142 relays connections between the full board switch 129, the ball out switch 115, and the payout unit relay board 124 and the main board 151.
[0099]
The power supply unit box 136 is detachably attached to the mechanism section main body 101 on the lower position side of the opening window 102. The main board box 150 is rotatably and detachably disposed at a position overlapping the power supply unit box 136 and overlapping the control board box 161. The payout control board box 143 is formed of a transparent synthetic resin, and is detachably attached to the rear surface side of the driven ball discharge passage and the ball ejection passage 112. The dispensing control board box 143 is made of a transparent synthetic resin, so that the inside of the box can be seen through from the outside.
[0100]
The dispensing control board 144 accommodated in the dispensing control board box 143 is provided with an error indicator 145 (see FIG. 3) for displaying the type of the failure by a number or an English character when a failure or the like occurs. The error display 145 is a seven-segment display and is housed in the payout control board box 143 so as not to be exposed from the payout control board box 143. Since the dispensing control board box 143 is made of a transparent resin, the error indicator 145 can be viewed from outside the box even when it is housed in the dispensing control board box 143. . Further, the payout control board 144 may be provided with a reset switch operated when the payout control board 144 is restarted.
[0101]
A power supply board 137 housed inside the power supply unit box 136 on the back side of the main board box 150 has a connector to which a power supply line (power supply cord 135) to which 24 V AC as primary power supply is supplied and a power supply destination. Various electrical components are mounted, including a connector for connecting to a substrate, and a plurality of fuse cases into which fuses for cutting off overcurrent during power supply and protecting various circuits are mounted.
[0102]
The power supply board 137 includes a reset switch for releasing (stopping) the supply of backup power as backup power when the supply of 24 V AC power supplied from the power cord 135 is cut off. , A power switch may be provided such that a plurality of types of voltage power are generated by the ON operation and supplied to each control board.
[0103]
In addition, each of the connectors for connecting to the power supply destination board has a power supply line of the type required in the power supply destination board connected together as one collective wiring for each supply destination board. Is what is done.
[0104]
The above-described symbol control board cover 74, control board box 161, main board box 150, and payout control board box 143 shown in FIG. 3 are configured such that a part or the whole thereof can be seen through a transparent synthetic resin. (An unauthorized modification of a ROM or the like can be easily visually recognized), and a heat radiation hole is formed. Further, the sound control board 82 accommodated in the control board box 161 can be easily recycled only by replacing the ROM (in particular, the ROM storing sound effect data). The ROMs of the lamp control board 80 accommodated in the control board box 161 and the symbol control board 75 covered by the symbol control board cover 74 are also exchanged unless the board configuration and the number of lamps are changed. It can be recycled by doing. That is, when the game board 40 is replaced, the boxes are collected, and the ROM is taken out and rewritten or replaced, so that it can be used for a new model having different contents. Therefore, only the ROM is replaced when the new model is replaced. The changed control box can be delivered again and reused.
[0105]
The configuration of the pachinko gaming machine 1, the configuration of the game board 40, and the schematic configuration of the mechanism unit 100 have been described above. However, the mutual relationship between various control boards provided in the mechanism unit 100 and the game board 40, and The relationship between the control board and the electrical components provided on the mechanical unit 100, the game board 40, the front frame 3, and the front opening / closing frame 4 will be described in detail with reference to FIGS. 3, 7, and 8. FIG.
[0106]
The connector 76a of the lamp relay board 76 and the connector 80a of the lamp control board 80 attached to the upper part of the first winning ball guide cover 70 are connected. The lamp relay board 76 includes various lamp boards provided with various lamps as described above (in FIG. 7, a decorative lamp board 76a as a generic name of various lamp boards), and various LED boards as described above. Are provided (in FIG. 7, decorative LED boards 76 b as a generic name of various LED boards), an ordinary symbol storage LED 64, and a special symbol start storage LED 46 (in FIG. 7, these storage LEDs are generic names. Are shown as storage display LED boards 46 and 64).
[0107]
Further, as shown in FIG. 3, nine connectors 144 a to 144 i are mounted on the payout control board 144. The main board 151 is connected to the connector 144a. A power supply board 137 is connected to the connector 144b, and power is supplied. The frame external terminal board 132 is connected to the connector 144h. The payout unit relay board 124 is connected to the connector 144d. The balance display board 23 is connected to the connector 144c. The launch control signal relay board 98 is connected to the connector 144f. The power supply board 137 is connected to the connector 144g, and a power-off signal is supplied. An earth plate described later is connected to the connector 144e. The card 144 from the card unit 31 is connected to the connector 144i. Among such connectors, the connector 144i for connection with the card unit 31 has a connection portion facing downward on a lower edge portion in a state where the payout control board 144 is attached to the pachinko gaming machine 1. It is provided in a manner. The connector 144i has a part of the connection portion projecting below the payout control board 144. The connector 144i is provided at a position below the payout control board 144 from the card unit 31 side.
[0108]
In addition, the connectors 144a to 144h other than the connector 144i are arranged in a line on an upper edge portion in a state where the payout control board 144 is attached to the pachinko gaming machine 1, and a connection portion is provided on a back side of the pachinko gaming machine 1. It is provided in an oriented manner.
[0109]
Among the connectors 144a to 144h described above, the positional relationship between the connector 144c for connection to the balance display board 23, the connector 144a for connection to the main board 151, and the connector 144d for connection to the payout unit relay board 124 is shown. This will be described below.
[0110]
The connector 144a for connection with the main board 151 is located at a position closer to the open end of the front frame portion on the payout control board 144, that is, a position closer to the main board 151 so as to be easily connected to the main board 151. Is provided. On the other hand, the connector 144c is provided on the dispensing control board 144 at a position closer to the shaft support end of the front frame portion, that is, on the dispensing control board 144 at a position opposite to the arrangement position of the connector 144a on the board. Have been. The positional relationship between the connector 144a and the connector 144d is such that the game control board connector is located on the front side in an arrangement where the game control board is closer to the open end of the front frame than the payout control board. The one provided near the open end of the frame and the connector for the balance display near the pivot end of the front frame corresponds to the balance display and the game control board, respectively. This is because the connection of the wiring to be performed becomes easy.
[0111]
In addition, the connector 144d for connection with the payout unit relay board 124 is provided by the payout device 116 (more specifically, through the payout unit relay board 124) because the payout device 116 is positioned above the payout control board 144. In order to facilitate the connection, the payout control board 144 is provided at a position between the connector 144c and the connector 144a.
[0112]
The dispensing control board box 143 covers the entire board, but the dispensing control board box 143 must be exposed at a position corresponding to each of the connectors 144a to 144i and capable of exposing each of the connectors. The openings 143a to 143i are formed in a shape that allows the opening. Here, the opening 143i corresponding to the connector 144i is provided on the lower surface side of the payout control board box 143 in accordance with the direction of the connection portion of the connector 144i, unlike the other openings. A part of the connector 144i projects outward from the opening 143i.
[0113]
By the way, the colors of the wirings connecting the above-described boards are set according to the boards to be connected. The wiring connected to each of the connectors 144a to 144i of the payout control board 144 is set to be brown. The wiring connected to each of the connectors 80a to 80d of the lamp control board 80 is set to green. The wires connected to the connectors 82a to 82c of the audio control board 82 are set to yellow. The wiring connected to the main board 151 is basically set to white. However, for the connection wiring to the payout control board 144, the lamp control board 80, and the voice control board 82, the wiring colors according to the connection destination boards 144, 80, and 82 are given priority, respectively. Are set to the pink and yellow fluorescent colors as described above. The wiring connected to the emission control board 90 is set to white, and the wiring connected to the power supply board 137 is set to black. In addition, the end portions of the horizontal projecting plate 103 formed on the mechanism section 100 (further open side than the main board 151 provided on the open side of the front frame 3) are connected to the connectors 151b to 151d of the main board 151. A wiring convergence member (not shown) for bundling the connected wiring is provided, and on the back side of the mechanism section 100 (including the side of the horizontal projecting plate 103 facing the open window 102), the mechanism section 100 is provided. A wiring retainer is provided for orderly wiring processing on the rear surface. In addition, the wiring press provided on the surface of the horizontal projecting plate 103 facing the opening window 102 collects the wiring of the lamp control board 80 and the sound control board 82 housed in the control board box 161. .
[0114]
The wiring converging member is made by coating a metal with a synthetic resin, and the wiring retainer is a synthetic resin molded product that is rotatably supported by screws and has a rotatable structure. Can be used.
[0115]
In the circuit configuration wired and connected as described above, as shown in FIGS. 7 and 8, the main board 151 receives signals from the switches 51, 52, 55a, 55b, 62, and 65a provided on the game board 40. A signal is input through the switch relay board 77 and a signal from the first-type starting port switch 60 is also input. Also, signals from the full tank switch 129 and the ball out switch 115 are transmitted through the frame switch relay board 142. Is entered. Further, signals from the ball lending number count switch 119 and the prize ball number count switch 120 are input to the main board 151 via the payout unit relay board 124 and the frame switch relay board 142.
[0116]
The main board 151 receives the input signals from the switches 51, 52, 60, and 62 provided on the game board 40 and performs the following control. The main board 151 controls the solenoids 50 and 59 provided on the game board 40, the normal symbol display 63, and the storage display LEDs 46 and 64 according to the game state. Further, the main board 151 outputs a lamp control signal as a command to the lamp control board 80 in order to control the lamp according to the game state. Further, the main board 151 outputs a voice control signal as a command to the voice control board 82 in order to control a voice such as a sound effect according to a game state. Further, the main board 151 controls a symbol control signal such as an off display control signal, a reach display control signal, and a big hit display control signal in order to control the variable display state of the special variable display device 44 according to the game state. Output to the substrate 75. The main board 151 outputs various game information to the board external terminal board 78.
[0117]
The lamp control board 80 controls the display of the various lamps 6 to 10, 56, 66a, 67a and the various LEDs 13a, 45, 57 in accordance with the type of the lamp control signal input from the main board 151. The audio control board 82 drives and controls the speakers 12a and 12b according to the type of the audio control signal input from the main board 151. In addition, the symbol control board 75 controls to derive the display result of the special symbol display 44 according to the type of the symbol control signal input from the main board 151.
[0118]
Further, based on an input signal from the full tank switch 129, the main board 151 outputs a full tank signal to the payout control board 144, and stops driving the payout motor 118 based on the full tank signal. Alternatively, the main board 151 may stop driving the firing motor 88 based on the full signal. When there is an input signal from the full tank switch 129, a full tank signal may be output to the lamp control board 80 to display and drive a predetermined lamp or LED to notify that fact. Further, since the full signal is output to the payout control board 144, the fact may be notified by, for example, an error indicator 145 on the payout control board 144.
[0119]
In addition, the main board 151 is based on the input signals from the switches 51, 52, 55a, 55b, 65La, 65Ra except the gate switch 62 provided on the game board 40. Outputs a ball control signal. The payout control board 144 drives the payout motor 118 based on the input of the winning ball control signal designating the number of winning balls, and pays out a predetermined number of winning balls.
[0120]
Further, based on an input signal from the prize ball number count switch 120, the number of prize balls actually paid out is grasped. The main board 151 outputs a winning ball information signal indicating the number of winning balls to the frame external terminal board 132, and outputs this signal from the frame external terminal board 132 to an external management computer. Further, the main board 151 outputs a lamp control signal to the lamp control board 80 when it recognizes that there is a prize based on the input signals from the switches 52, 55a, 55b, 60, 65La, 65Ra. Then, the award ball lamp 10 is displayed and driven to notify the user. In such a case, a sound control signal may be output to the sound control board 82 to output a sound from the speakers 12a and 12b to provide notification.
[0121]
Further, the main board 151 outputs a prize ball control signal for stopping the payout operation to the payout control board 144 or outputs a prize ball out signal to the lamp control board 80 based on the input signal from the ball cutout switch 115. The ball out lamp 9 is driven for display in a predetermined manner. Instead of controlling the out-of-ball lamp 9 or the separately provided out-of-ball lamp by the main board 151 or the payout control board 144, the power supply is supplied to the out-of-ball lamp 9 or the separately provided out-of-ball lamp, and the out-of-ball switch It is also possible to simply turn on and off 115 to turn off and on.
[0122]
As described above, the main board 151 has a switch input for controlling a game operation, a switch input for controlling a prize ball payout operation, and a drive control for a decorative lamp, a decorative LED, and the speakers 12a and 12b. Only switch input is input. Therefore, the relationship between the main board 151 and the other control boards 144, 80, 82, 75 is one-way communication from the main board 151 to the other control boards 144, 80, 82, 75. For this reason, this pachinko gaming machine 1 has an advantage that even if an illegal processing program is incorporated in the other control boards 144, 80, 82, and 75 and an attempt is made to perform an improper processing on the main board 151, it cannot be executed. is there. In addition, since a part of the control of the main board 151 is performed by the other control boards 144, 80, 82, and 75, in the pachinko gaming machine 1, the burden on the main board 151 is reduced, and the main office 151 The inspection of the substrate 151 can be facilitated.
[0123]
Next, referring to FIG. 8, signals from the motor position sensor 122, the count switches 119 and 120, and the ball out switch 115 are input to the payout control board 144 via the payout unit relay board 124, and the balance display board is provided. Signals from 23 ball lending switches 24 and return switches 25 are input, and various information are input from the card unit 31. Further, as described above, the prize ball control signal (including the prize ball number signal indicating the number of prize balls) is input to the payout control board 144 from the main board 151.
[0124]
Based on the input signal from the motor position sensor 122 among the above input signals, the payout control board 144 accurately determines the stop position of the payout motor 118, that is, the stop position of the rotating member in the payout operation of the lending ball and the prize ball. It is possible to control and detect whether the rotating member is rotating.
[0125]
Also, based on the input signals from the count switches 119 and 120, the payout control board 144 controls the drive of the payout motor 118 so as to pay out the correct payout number of the lending ball and the prize ball, and also controls the external terminal board for frame. The ball lending information which can specify the number of balls to be paid out is output to 132. The prize ball information is output from the main board 151.
[0126]
Further, the balance display board 23 is connected to the card unit 31 via a relay wiring 1440b formed on the payout control board 144. The relay wiring 1440b is not connected to other signal lines and electronic devices provided on the payout control board 144, and simply relays signals.
[0127]
When the ball lending switch 24 is operated, the operation signal is relayed by the payout control board 144 and given to the card unit 31, and based on the operation signal, the ball lending request operation signal is sent from the card unit 31 to the payout control board 144. (A BRDY signal to be described later). In this case, the payout control board 144 does not refer to the balance information grasped by the card unit 31 and drives the payout motor 118 according to the ball lending request based on the ball lending request operation signal to pay out the lending ball. . When the return switch 25 is operated, the operation signal is relayed by the payout control board 144 and given to the card unit 31. Based on the operation signal, the card unit 31 sends the card return signal to the card unit 31. Is output. Further, the card unit 31 outputs a balance display signal indicating the balance of the card, and the operation signal is relayed by the payout control board 144 and given to the frequency display LED, whereby the balance is displayed.
[0128]
Further, based on the prize ball control signal from the main board 151, the payout control board 144 executes the payout operation of the prize ball via the payout unit relay board 124 as described above, or the launch control board 90 For example, a stop signal 88 is output.
[0129]
The input signal from the ball out information detection switch 107 connected to the frame external terminal board 132 is not input to the payout control board 144, but is output as it is to the external management computer or the like as ball out information. .
[0130]
The power supply board 137 receives power supply power of AC 24 V as primary power supply, and generates power supply of DC 30 V, DC 21 V, DC 12 V, DC 5 V, and AC 24 V as secondary power supply by the operation of various circuits provided on the board. The power supply power generated in the power supply board 137 is supplied to each board as follows.
[0131]
The main board 151 is supplied with power supply power of DC30V, DC12V, DC5V. Supply power of 30 V DC, 12 V DC, 5 V DC, and 24 V AC is supplied to the payout control board 144. The power supply power of DC12V and DC5V is supplied to the audio control board 82. The lamp control board 80 is supplied with power supply power of DC30V, DC21V, DC12V, DC5V. The power of 30 V DC and 5 V DC is supplied to the launch control board 90 via the launch relay A board 99. Further, power supply power of DC12V and DC5V is supplied from the main board 151 to the symbol control board 75.
[0132]
As described above, the various control boards 151, 144, 80, 82, 75, and 92 are configured to receive desired power from the power board 137. However, the power supply to the symbol control board 75 is not performed directly from the power supply board 137 but from the power supply board 137 via the main board 151. This is because the power supply voltage used differs between the case where the device used as the special variable display device is an electric variable display member (liquid crystal in this embodiment) as in the present embodiment and the drum type variable display member. Therefore, it is necessary to change the type or number of the power supply terminals in the power supply board 137 with the replacement of the game board 40. However, the power supply wiring is branched from the main board 151 changed with the replacement of the game board 40 to design When the power is supplied to the control board 75, if the power supply terminals of the main board 151 are connected to only the wires of the required voltage while keeping the type or the number of the power supply terminals on the power supply board 137 as they are, This is because there is no need to change the type or number of terminals. In addition, the power supply board 137 may be configured separately according to the type of the variable display member.
[0133]
The pachinko gaming machine 1 is provided with the following electrostatic discharge structure. Contact members that are capable of contacting the balls and have conductivity are provided at the storage positions of the balls, such as the storage tank 105, the upper plate 19, and the lower plate 27, and at the passage positions of the balls. Each contact member is electrically connected to the above-described mounting member 148 (made of a conductive member) via a wiring and a conductive member other than the wiring. The card unit wiring 35 includes a ground wiring (FG in FIG. 8) connected to the above-described ground electrode of the power cord 311 and the inside of the card unit 31. Discharge wiring is provided on the payout control board 144, and the discharge wiring connected to the mounting member 148 and the grounding of the card unit wiring 35 are connected to the discharge wiring. The wiring and the connector are connected. The contact member for discharge and the mounting member 148 in such a discharge structure include a large number of plate-like members and are grounded via the above-described path. It is shown in FIG.
[0134]
In the pachinko gaming machine 1 having such a discharge structure, the contact member receives the static electricity charged on the ball. Then, the static electricity is transmitted to the mounting member 148 via wiring and conductive members provided in the pachinko gaming machine 1, and is transmitted from the mounting member 148 to the card unit wiring 35 via the payout control board 144. Since the card unit wiring 35 is connected to the grounding pole of the power cord 311 of the card unit 31, the static electricity inside the pachinko gaming machine 1 transmitted to the card unit wiring 35 is discharged through the grounding pole of the power cord 311. .
[0135]
In addition, as the electrostatic discharge structure of the pachinko gaming machine 1, a configuration capable of discharging the static electricity received by the contact member to the power supply of the pachinko gaming machine 1 may be adopted. Further, a conductive member for receiving static electricity inside the pachinko gaming machine 1 is provided without providing the contact member, and the static electricity charged inside the pachinko gaming machine 1 is received by the conductive member. , Or the power of the pachinko gaming machine 1 may be discharged.
[0136]
By employing the above-described discharge configuration, static electricity charged inside the pachinko gaming machine 1 is discharged and removed. Elimination of static electricity charged in the pachinko gaming machine 1 can be easily performed without the need for complicated work such as ground wiring outside the pachinko gaming machine. By removing such static electricity, generation of noise due to static electricity can be prevented. As a result, malfunctions of electrical equipment such as a control circuit in the pachinko gaming machine 1 due to noise due to static electricity can be prevented. In addition to preventing noise, it is possible to protect against noise caused by static electricity.
[0137]
Next, a configuration used for transmitting and receiving signals between the main board 151 and each of the payout control boards 144 will be described.
[0138]
FIG. 9 is a block diagram showing a configuration used for transmitting and receiving signals between the main board 151 and the payout control board 144.
[0139]
Referring to FIG. 9, main board 151 includes output buffers 151b, 151e, 151f and output ports 151c, 151d as means for transmitting signals from microcomputer 151M for game control.
[0140]
Here, the transmission mode of the award ball control signal will be described. The prize ball control signal includes a command (also referred to as a prize ball control signal CD0 to CD7) indicating the content of a control command and an INT signal (also referred to as a prize ball control signal INT) indicating a command capture timing. When 144 receives the prize ball control signal INT, it receives the prize ball control signals CD0 to CD7 and performs control according to the command. Details of the award ball control signals CD0 to CD7 will be described later with reference to FIGS.
[0141]
The award ball control signals CD0 to CD7, which are commands for award ball control, are output from the game control microcomputer 151M to the outside of the board via the output buffer 151b, the output port 151c, and the output buffer 151e in order. . The prize ball control signal INT is output from the microcomputer 151M to the outside of the board via the output buffer 151b, the output port 151d, and the output buffer 151f in order.
[0142]
Signals are transmitted by data buses between the game control microcomputer 151M and the output buffer 151b, between the output buffer 151b and the output port 151c, and between the output buffer 151b and the output buffer 151e. Between the output port 151c and the output buffer 151e, signals are transmitted in parallel by signal lines between the parallel I / O ports. A signal is transmitted between the output port 151d and the output buffer 151f by a signal line between a single I / O port.
[0143]
The payout control board 144 is provided with input buffers 144B and 144C and an input port 144D for command input as a means for receiving a prize ball control signal from the main board 151. The payout control microcomputer 144M provided on the payout control board 144 has an input port 144E.
[0144]
The prize ball control signals CD0 to CD7 output from the main board 151 are input to the microcomputer 144M on the payout control board 144 via the input buffer 144B and the input port 144D in order. The prize ball control signal INT output from the payout control board 144 is input to the payout control microcomputer 144M in the payout control board 144 via the input buffer 144C and the input port 144E in order.
[0145]
Between the output buffer 151e of the main board 151 and the input buffer 144B of the payout control board 144, and between the input buffer 144B and the input port 144D, signals are transmitted in parallel by signal lines between parallel I / O ports. You. A signal is transmitted between the input port 144D and the microcomputer 144M by a data bus. A signal is transmitted between the input buffer 144C and the input port 144E of the payout control board 144 by a signal line between a single I / O port.
[0146]
The input buffers 144B and 144C of the payout control board 144 have a function of transmitting information only in one direction from the main board 151 to the payout control board 144. That is, the input buffers 144B and 144C are irreversible input interfaces that allow input of information from the outside of the payout control board 144 to the inside, but do not allow output of information from the inside of the payout control board 144 to the outside. . Therefore, since input buffers 144B and 144C are provided, an illegal signal is input to main board 151 using a communication portion between main board 151 and payout control board 144, and an illegal control operation is performed. Can be prevented.
[0147]
The above-described symbol control signal has the same signal configuration as the prize ball control signal, and includes a command (also referred to as symbol control signals CD0 to CD7) indicating the contents of an instruction and an INT signal (symbol control signal) indicating a command fetch timing. When the symbol control board 75 receives the symbol control signal INT, the symbol control signals CD0 to CD7 are fetched and control is performed according to the command.
[0148]
The voice control signal described above has the same signal configuration as the prize ball control signal, and includes a command (also referred to as a voice control signal CD0 to CD7) indicating a command content and an INT signal (voice control signal) indicating a command fetch timing. When the audio control board 82 receives the audio control signal INT, the audio control board 82 takes in the audio control signals CD0 to CD7 and performs control according to the command.
[0149]
The above-described lamp control signal has the same signal configuration as the prize ball control signal, and includes a command (also referred to as a lamp control signal CD0 to CD7) indicating a command content and an INT signal (lamp control signal) indicating a command fetch timing. When the lamp control board 82 receives the lamp control signal INT, the lamp control boards 82 take in the lamp control signals CD0 to CD7 and perform control according to the command.
[0150]
Next, various signals used at the time of paying out prize balls and lending balls by the ball payout device 116 will be described. FIG. 10 is a block diagram showing the transmission and reception relationship of various signals used when paying out award balls and lending balls. FIG. 10 clarifies the relationship between signal transmission and reception, and does not show a relay board or the like provided in the middle of signal transmission.
[0151]
Various wiring patterns for transmitting various signals and the like are formed on the payout control board 144. When the power supply voltage drops due to a power failure or the like, a power-off signal for giving an instruction to back up the RAM data is given from the power supply board 137 to the payout control board 144. In this case, the backup of the RAM data is performed based on the backup power supplied from the power supply board 137.
[0152]
A prize ball number switch signal indicating that a ball has been detected by the prize ball count switch 120 is given from the prize ball count switch 120 to each of the main board 151 and the payout control board 144. On the main board 151, the ball number count switch signal is used to determine the number of unpaid prize balls (total prize ball number described later).
[0153]
The prize ball control signal as described above is given from the main board 151 to the payout control board 144. The commands in the prize ball control signal include a prize ball payout number command indicating the number of prize balls to be paid out, a payout stop command indicating stoppage (forced stop) of balls, and a payout stop command. A payout stop release command indicating the release of the state is included. In accordance with these commands, the payout control board 144 performs control for paying out winning balls, forcibly stopping the payout of balls, and canceling the forcibly stopped payout state. The prize ball number count switch signal given to the payout control board 144 is used to grasp the number of unpaid prize balls in the payout control board 144.
[0154]
A ball lending number count switch signal (ball detection signal) indicating that a ball has been detected by the ball lending number count switch 119 is given from the ball lending number count switch 119 to the payout control board 144. In the payout control board 144, a ball lending number count switch signal is performed to grasp the number of unpaid balls.
[0155]
Between the payout control board 144 and the card unit 31, a BRDY signal (ball lending request operation signal), a BRQ signal (ball lending operation preparation confirmation signal), an EXS signal (payout operation enable signal), and a PRDY signal (game machine operation) Signals) are exchanged.
[0156]
From the payout control board 144 to the frame external terminal board 132, a ball lending information signal capable of specifying the number of paid lending balls is given. A firing control signal (a control signal including the above-described stop signal) for controlling the operation state of the hit ball firing device 87 is provided from the payout control board 144 to the firing control board 90. As a result, control such as stopping driving of the hit ball firing device 87 is performed. A solenoid control signal for controlling the drive of the passage switching solenoid 117 is provided to the passage switching solenoid 117 from the payout control board 144. As a result, passage switching control by the passage switching solenoid 117 is performed. The payout motor control signal for controlling the drive of the payout motor 118 is supplied from the payout control board 144 to the payout motor 118. As a result, the drive control of the payout motor 118 is performed, and the payout of the balls becomes possible. The payout control board 144 receives a motor position detection signal as a detection signal of the stop position of the payout motor 118 from the payout motor position sensor 122. As a result, the payout control board 144 knows the stop position of the payout motor 118.
[0157]
On the dispensing control board 144, the card unit 31 is connected between a connector 144i to which wiring from the card unit 31 (card unit wiring) is connected and a dispensing control microcomputer 144M provided on the dispensing control board 144. An input / output signal line 1440a (a plurality of wires) for transmitting signals exchanged between the microcomputer and the microcomputer 144M is formed as a wiring pattern. On the payout control board 144, via such an input / output signal line 1440a, an EXS signal (payout operation enable signal), a PRDY signal (gaming machine operation signal), a VL (power supply power), a BRDY signal (ball lending request). Various signals (including power supply power) such as an operation signal) and a BRQ signal (ball lending operation preparation confirmation signal) are exchanged.
[0158]
The card unit 31 and the balance display are provided between the connector 144i to which the wiring from the card unit 31 (card unit wiring) is connected and the connector 144c for connecting the balance display board 23 on the payout control board 144. A relay wiring 1440b (a plurality of wirings) that relays the transmission of a signal exchanged with the substrate 23 is formed as a wiring pattern. The relay wiring 1440b is a wiring pattern for relaying a signal in a state where the signal is not connected to the payout control microcomputer 144M, and is formed on the payout control board 144 so as not to be connected to the microcomputer 144M.
[0159]
An operation signal is supplied from each of the ball lending switch 24 and the return switch 25 to the card unit 31 via the corresponding wiring of the relay wiring 1440b as a wiring pattern formed on the payout control board 144. In addition, an LED control signal is given from the card unit 31 to the ball lending possible display LED 231 via a corresponding wiring among the relay wirings 1440b of the payout control board 144. In addition, an LED control signal is given from the card unit 31 to the frequency display LED 232 via a corresponding wiring among the relay wirings 1440b of the payout control board 144.
[0160]
An operation signal (operation detection signal) from each of the ball lending switch 24 and the return switch 25 is relayed by the relay wiring 1440b of the payout control board 144 and given to the card unit 31, so that the ball lending operation is performed in the card unit 31. And that a return operation has been performed, respectively. The ball lending possible display LED 231 is relayed by the relay wiring 1440b of the payout control board 144 from the card unit 31 and is given to the ball lending possible display LED 231. Whether or not there is can be displayed. The card balance display LED control signal from the card unit 31 is relayed by the relay wiring 1440b of the payout control board 144 and given to the frequency display LED 232, so that the current card balance can be displayed on the frequency display LED 232. .
[0161]
Next, a configuration used for transmitting and receiving signals between the payout control board 144 and the card unit 31 will be described.
[0162]
FIG. 11 is a block diagram showing a configuration used for transmitting and receiving signals between the payout control board 144 and the card unit 31. 11, payout control board 144 includes an output port 144J, an input port 144K, a transistor array 144L, and a photocoupler 144N as means for transmitting and receiving signals to and from card unit 31. .
[0163]
The EXS signal and the PRDY signal transmitted to the card unit 31 are sequentially output from the payout control microcomputer 144M to the outside of the board via the output port 144J, the transistor array 144L, and the photocoupler 144N. Is received. You. The power supply power VL, the BRDY signal, and the BRQ signal transmitted from the card unit 31 are input to the payout control microcomputer 144M via the photocoupler 144N and the input port 144K in order.
[0164]
Next, the award ball control signals CD0 to CD7, INT will be described. FIG. 12 is a timing chart showing transmission timings of the award ball control signals CD0 to CD7 and INT. FIG. 13 is a diagram showing a data configuration of the award ball control signals CD0 to CD7.
[0165]
As shown in FIG. 12, the prize ball control signal includes a command (command data) indicating the content of the command, and an INT signal indicating the timing of capturing the command. Here, in the award ball control signals CD0 to CD7, one command is composed of 2-byte data.
[0166]
As shown in FIG. 13, the prize ball control signals CD0 to CD7 are composed of MODE which is 1-byte data for designating (commanding) a payout control mode (prize ball payout mode, payout stop mode, etc.), and operation contents (payout). EXTDATA, which is 1-byte data for designating (instructing) the number, the dispensing operation, and resuming the dispensing operation, and the like, and sequentially transmitting (transmitting twice) the 2-byte data one byte at a time. Instructs the contents of payout control. As shown in FIG. 13, the prize ball control signal INT and the prize ball control signals CD0 to CD7 are combined with each other after a predetermined time A has elapsed since the prize ball control signals CD0 to CD7 were switched to MODE. INT is started for a certain time period B. When a predetermined time C has elapsed from the falling timing of the award ball control signal INT, the award ball control signals CD0 to CD7 are switched to EXTDATA. After a lapse of a predetermined time A from the switching of the prize ball control signals CD0 to CD7 to EXTDATA, the prize ball control signal INT rises for a predetermined time B.
[0167]
As described above, the prize ball control signals CD0 to CD7 are transmitted in two parts: MODE, which is 1-byte data, and EXTDATA, which is 1-byte data. In this example, the case where the prize-ball control signals CD0 to CD7 are transmitted in two divided times is shown. However, the present invention is not limited to this, and the prize-ball control signals CD0 to CD7 are divided into three or more times. May be transmitted.
[0168]
On the payout control board 144 side, interrupt mode 2 is generated in response to the rise of the prize ball control signal INT, and the values of the prize ball control signals CD0 to CD7 are stored in the input buffer. Then, the payout control board 144 analyzes the prize ball control signals CD0 to CD7, and based on the MODE and EXTDATA indicated by the prize ball control signals CD0 to CD7, stops the payout operation and payout operation of the designated number of prize balls. , Control for resuming the payout operation.
[0169]
Next, the types of MODE and EXTDATA data indicated by the award ball control signals CD0 to CD7 will be described.
[0170]
FIG. 14 is a table showing the relationship between MODE data and the payout control mode specified by the data. Referring to FIG. 14, when MODE is F0H, a mode for paying out award balls is designated. When MODE is FFH, a mode for stopping payout or resuming payout is designated. The type of EXTDATA data is different between a mode for paying out prize balls and a mode for stopping payout or restarting payout.
[0171]
FIG. 15 is a diagram showing, in a table form, a relationship between EXTDATA data and an operation content specified by the data when a mode for paying out a prize ball is specified. Referring to FIG. 15, payout of 1 to 15 prize balls can be designated corresponding to each of 01H to 0FH of EXTDATA.
[0172]
FIG. 16 is a diagram showing, in a table form, a relationship between EXTDATA data and an operation content specified by the data when a mode for stopping payout or resuming payout is specified. Referring to FIG. 16, when EXTDATA is 00H, it is specified that the payout operation is restarted. If EXTDATA is 01H, it is designated to stop the payout operation.
[0173]
In the prize ball control signal described above, MODE and EXTDATA as command data each include identification data capable of identifying the type of command data.
[0174]
FIG. 17 is a diagram illustrating identification data provided so that the type of command data can be identified. In FIG. 17, MODE data (F01H, FFH) and EXTDATA data (01H to 0FH) are each represented by a binary number.
[0175]
MODE data and EXTDATA data are each composed of 8 bits, and the data of the most significant bit (command header) is identification data DH that can identify the type of command data. Specifically, in the case of MODE data, the identification data DH is “1”, and in the case of EXTDATA data, the identification data DH is “0”. Thus, the type of the command data can be identified based on the value of the identification data DH included in the command data. When the payout control microcomputer 144M captures the prize ball control signals CD0 to CD7, it checks the value of the identification data DH to determine whether the command data is MODE or EXTDATA. I do.
[0176]
Here, the case where the identification data is the most significant bit has been described, but the present invention is not limited to this, and other bits such as the least significant bit may be used for the identification data. That is, the identification data may use a predetermined bit. Here, an example in which one bit data is used as the identification data has been described, but the present invention is not limited to this, and a plurality of bits of two or more bits may be used as the identification data. That is, the identification data may use a predetermined number of bits.
[0177]
Next, the exchange of signals between the payout control board 144 and the card unit 31 during the payout operation of the ball lending by ball lending will be described. FIG. 18 is a timing chart showing a signal processing timing between the payout control board 144 and the card unit 31 during the payout operation by ball lending. In FIG. 18, an operation for lending a ball for two payout units (for example, 200 yen when one payout unit number is 25 for 100 yen, 25 × 2 = 50) is performed. The PRDY signal, the BRDY signal, the BRQ signal, and the EXS signal in the case where there is a signal are shown. The payout unit number in this case is the same as the maximum payout number described above, and is also referred to as the maximum payout number in the following description.
[0178]
Referring to FIG. 18, when the power of pachinko gaming machine 1 is turned on, a PRDY signal is provided from payout control board 144 to card unit 31 (started up in an ON state). This indicates to the card unit 31 that the pachinko gaming machine 1 is operating. When the card is accepted in the card unit 31 and the ball lending switch 24 is operated, a BRDY signal is given from the card unit 31 to the payout control board 144 (starts up in the ON state). This indicates to the pachinko gaming machine 1 that the ball lending request operation (ball lending payout request by the ball lending operation) has been performed.
[0179]
When a predetermined time elapses from the output point of the BRDY signal, a BRQ signal is provided from the card unit 31 to the payout control board 144 (starts up in the ON state). Accordingly, an inquiry is made to the pachinko gaming machine 1 to confirm whether or not the pachinko gaming machine 1 is in a state in which a payout of balls can be performed. Then, when the pachinko gaming machine 1 is in a state in which it is possible to pay out a lending ball (for example, it is not in the payout stop state by the payout stop command described above, and the payout of the previous prize ball has been completed). When a predetermined condition such as the previous payout of a lending ball is completed), an EXS signal is provided from the payout control board 144 to the card unit 31 (ie, the card unit 31 is turned on). As a result, the card unit 31 is replied that the pachinko gaming machine 1 is in a state in which it is possible to pay out a lending ball. Then, when the EXS signal rises before a predetermined period elapses from the rise of the BRQ signal, the output of the BRQ signal is stopped (falls to an off state). In response to the stoppage of the output of the BRQ signal, in the pachinko gaming machine 1, the payout motor 118 is started to drive, and the payout of the lending ball is started.
[0180]
When the payout of the loaned ball is started, the payout control board 144 monitors the number of the ball loaned out based on the signal from the ball lending number count switch 119. Specifically, in the payout control board 144, when there is a request to pay out a lending ball, the microcomputer 144M stores the maximum payout number (25) in the RAM as the unpaid number of the lending ball, and stores the value in the RAM. Used as a counter for the number of unpaid balls. Then, each time the ball lending number count switch 119 detects the payout of a lending ball, the number of unpaid balls is subtracted and updated. In such a payout control board 144, when the unpaid amount becomes “0”, it is determined that the requested payout of the lending ball is completed. In the payout control board 144, when the payout of the maximum payout number is confirmed by monitoring the payout number of the lending balls, the output of the EXS signal is stopped (falled to an off state). This indicates to the card unit 31 that the payout of the payout unit number of lending balls has been completed.
[0181]
The operation described above is a payout operation of the lending ball for the maximum payout number at one time. The card unit 31 adds and stores the number of payout units that have been paid out from the start of transmission of the BRDY signal, and monitors the number of balls to be paid out in response to the ball lending request operation. The BRDY signal continues to be output (ON state) until the payout of the maximum number of coins to be paid out coincides with the requested number of coins to be paid out, and the output stops when the numbers match. (Turned off).
[0182]
In the payout control board 144, the time A required from the rise of the BRDY signal to the rise of the BRQ signal, the time C required from the rise of the EXS signal to the fall of the BRQ signal, and the time C required from the fall of the EXS signal to the rise of the BRQ signal , And the time F required from the fall of the EXS signal to the fall of the PRDY signal is monitored. Specifically, the times A, C, E, and F are respectively measured using a timer. In that case, one timer may be commonly used for monitoring each time, or a plurality of timers may be used for monitoring each time. For each of the times A, C, E, and F, a set value in a normal case (A = 28 ms to 50 ms, C = 30 ms to 56 ms, E = 256 ms (MAX), F = 256 ms (MAX)) is individually set. It is predetermined. When the card unit 31 is operating normally, the signals to be monitored change during the monitoring times A, C, E, and F as described above.
[0183]
When the monitoring time of each of the times A, C, E, and F exceeds the upper limit value of the corresponding set value, the payout control board 144 does not generate a signal change expected to be performed by the card unit 31. It is considered that the state is an abnormal state of No. 31, and abnormal state control (see FIG. 19) to be described later is performed.
[0184]
On the other hand, the card unit 31 monitors the time B required from the rising of the BRQ signal to the rising of the EXS signal, and the time D required from the falling of the BRQ signal to the falling of the EXS signal. Specifically, the times B and D are respectively measured using a timer. In that case, one timer may be commonly used for monitoring each time, or a plurality of timers may be used for monitoring each time.
[0185]
For each of the times B and D, a set value (B = 14 ms to 10 s, D = 10 ms to 10 s) for a normal case is individually predetermined. When the pachinko gaming machine 1 including the payout control board 144 is operating normally, the signals of the respective monitoring targets change as described above within the respective monitoring times of the times B and D.
[0186]
When the monitoring time of each of the times B and D exceeds the upper limit value of the corresponding set value, the card unit 31 does not generate a signal change that should be performed by the payout control board 144. It is considered that the gaming machine 1) is in an abnormal state, the BRDY signal is forcibly lowered, and the request for paying out the lending ball is withdrawn.
[0187]
Next, the abnormal time control performed by the payout control board 144 when any one of the monitoring times A, C, E, and F described above exceeds the upper limit of the corresponding set value is shown in FIG. It will be described using FIG.
[0188]
FIG. 19 is a timing chart showing an abnormal-time control operation performed by the payout control board 144 when an abnormality occurs in a signal input from the card unit 31 to the payout control board 144. FIG. 19 shows, as an example, a case where the PRDY signal and the EXS signal are in the ON state at the time when the input signal becomes abnormal.
[0189]
Referring to FIG. 19, if it is determined that any of monitoring times A, C, E, and F by payout control board 144 shown in FIG. As control, a signal is controlled as follows. After a lapse of a predetermined first time T1 from the determination point, the PRDY signal falls. Then, the PRDY signal rises after a lapse of a second time T2 from the fall of the PRDY signal, the PRDY signal falls after a lapse of a third time T3 from the rise, and the PRDY signal rises after a lapse of a fourth time T4 from the fall. It rises, the PRDY signal falls after a lapse of a fifth time T5 from the rise, and the PRDY signal rises after a lapse of a sixth time T6 from the fall. In the case of this embodiment, for example, T1 is 202 ms, T2 is 200 ms, T3, T4, and T5 are 100 ms, and T6 is 10002 ms. When an abnormality occurs in the signal input from the card unit 31 to the payout control board 144 as described above, such a PRDY signal changes as described above to signal that an abnormality has occurred in the communication state. Can be confirmed by the state of.
[0190]
Next, the basic operation of paying out award balls controlled by the payout control board 144 will be described. FIG. 20 is a timing chart showing a basic operation of paying out a prize ball. In FIG. 20, the operation state (rotation, stop) of the payout motor 118 is shown to explain the payout operation.
[0191]
Here, in the payout control board 144, the number of unpaid prize balls is stored in the RAM described above in an updatable manner. The number of unpaid prize balls is updated by adding or subtracting a counter value in a prize ball unpaid number counter provided in the RAM. Each time a prize ball payout number command is received, the unpaid number of prize balls is added and updated by adding the payout number indicated by the command. Is subtracted and updated by "1". As described above, the maximum number of balls to be paid out by the ball payout device 116 is 25, which is set to a number larger than the number of prize balls (13 or 5) paid out for one winning. I have. In other words, for example, there are a plurality of winnings within a predetermined period, such as when a large number of winnings occur in such a short time that the payout of prize balls according to one winning has not yet been completed. When performing the control of paying out the winning prize balls, the payout number of the prize balls according to one winning is determined without dividing the payout operation of the payout motor 118 of the ball payout device 116 for each payout number of the prize balls according to one winning. Control is performed to continuously pay out a predetermined number of payout balls (25) which is larger than the number of payout balls.
[0192]
Referring to FIG. 20, when payout of prize balls is performed, if the number of unpaid prize balls is equal to or less than the maximum number of payouts (25), payout motor 118 rotates by a rotation amount corresponding to the number of unpaid balls. By being operated, all the prize balls of the unpaid number are paid out in one payout operation. When the payout balls are paid out, if the unpaid number is larger than the maximum payout number (25), that is, if the unpaid number is 26 or more, the first one of the payout motors 118 is used. In the payout operation (rotational operation), the prize balls of the maximum payout number (25) are paid out, and the remaining unpaid number (remaining number) is paid out by the next and subsequent payout operations (rotational operation). . In the payout operation of the next time or later, a maximum of 25 payouts at a time, and the prize balls of the remaining unpaid number payout number are paid out, and if there is a remaining number, the payout operation of the next time is performed again. Done. In other words, when the unpaid number is larger than the maximum paid out number (25), the payout of the prize balls with the maximum paid out number (25) as the payout upper limit number is repeated until the unpaid number becomes “0”. It is done.
[0193]
In the case of paying out the unpaid number larger than the maximum payout number as described above, the next rotation operation of the payout motor is started after the elapse of the predetermined time T7 from the stop of the payout motor in the previous payout. T7 in this embodiment is, for example, 302 ms.
[0194]
Next, the operation control performed by the payout control board 144 when the payout control board 144 receives the payout stop command during the payout operation of the prize ball will be described. FIG. 21 is a timing chart showing a control operation when the payout control board 144 receives a payout stop command during a payout ball payout operation. In FIG. 21, the operating state (rotation, stop) of the payout motor 118 is shown in the same manner as in FIG. 20 to explain the operating state. Here, the payout stop command is issued when the running out of ball switch 115 detects the running out of the ball, or when the full tank switch 129 detects that the lower plate 27 is full, that is, the ball payout operation can be performed normally. If there is no output, it is output from the main board 151.
[0195]
Referring to FIG. 21, while the payout motor 118 is rotating and payout of prize balls is being performed (the payout number to be paid out in one payout operation of the payout motor 118 still remains). If the payout control board 144 receives the payout stop command in the middle state), the payout motor 118 is stopped after the remaining number of payouts to be paid out in the current payout operation is completed, and the payout motor 118 is stopped. The operation ends. That is, in such a case, the payout operation is continued until one payout operation is completed, and after the one payout operation is completed, the payout operation is stopped.
[0196]
Next, when the payout control board 144 receives the payout stop command during the prize ball payout operation, and when the payout stop release command is received in the stop state corresponding to the payout stop command as shown in FIG. The operation control performed by the payout control board 144 will be described. FIG. 22 is a timing chart illustrating an operation when the payout control board 144 receives the payout stop release command in the stop state according to the payout stop command. In FIG. 22, the operating state (rotation, stop) of the payout motor 118 is shown in the same manner as in FIG. 21 to explain the operating state. Here, the payout stop release command is output from the main board 151 when a predetermined payout stop release condition such as the elimination of running out of ball is satisfied.
[0197]
Referring to FIG. 22, when the payout motor 118 is stopped in response to the payout stop command and the number of unpaid items is still “1” or more (when there is a remaining number of unpaid items), the payout stop is released. When the command is received, the rotation operation of the payout motor is started after an elapse of an interval time of a predetermined time T8 from the time of receiving the command. As a result, when a payout stop release command is received in a state where there is an unpaid number, the payout operation is restarted after a certain inverter valve period (T8). On the other hand, if the number of unpaid items is “0” when the payout stop release command is received, the payout operation as shown in FIG. 22 is not restarted. T8 in this embodiment is, for example, 2002 ms.
[0198]
As described above, when the payout stop release command is received in a state where the number of unpaid items is present, the payout operation is restarted, and the number of unpaid items to the player after the stoppage of the payout due to the pachinko gaming machine 1 is stopped. Can be compensated, and occurrence of trouble between the player and the game arcade can be prevented. Further, in such a case, the payout operation is not immediately restarted, but is performed after an interval period. For example, in the pachinko gaming machine 1, the running out of the ball is eliminated by the number of balls in a state close to the running out state. It is possible to avoid restarting the payout operation in a state in which the payout stop condition has not been sufficiently resolved, such as in a state where the ball has been blown out by the ball out switch 115, so that immediately after restarting the payout operation, It is possible to prevent the payout stop state from occurring again.
[0199]
Next, operation control performed by the payout control board 144 when a request for lending a ball is received from the card unit 31 during the payout operation of award balls will be described. FIG. 23 is a timing chart showing a control operation when the payout control board 144 receives a ball lending request from the card unit 31 during the prize ball payout operation.
[0200]
FIG. 23 shows the states of the BRDY signal, the BRQ signal, the EXS signal, the payout path (ball lending path, winning ball path), and the payout motor (rotation, stop). The payout route here indicates a ball passage selected so that the ball is paid out according to the state of the passage switching valve 250, the ball lending route corresponds to the ball lending passage 203c, and the prize ball route is awarded. This corresponds to the ball passage 203d. In the case of FIG. 23, the state of the prize ball path is shown using the solenoid control signal of the passage switching solenoid 117 described above. In other words, in the drawing, the path is shown to be switched instantaneously, but this is only the solenoid control signal (the excitation level is reached when the path is switched to the ball lending path 203c, and the path is switched to the prize ball path 203d). (A signal that becomes a non-excitation level when switching is performed), and the actual passage switching valve 250 switches after a delay from the switching state in the figure.
[0201]
Referring to FIG. 23, when the payout motor 118 is rotating and the prize ball is being paid out (the payout number to be paid out in one payout operation of the payout motor 118 still remains). In the middle state), when the payout control board 144 receives the BRDY signal (when the BRDY signal rises), after the payout operation of the remaining number of unpaid numbers to be paid out in the current payout operation is completed, The payout motor 118 is stopped, and the payout operation is stopped. That is, in such a case, the payout operation is continued until one payout operation is completed, and after the one payout operation is completed, the payout operation is stopped.
[0202]
Then, after a predetermined time T9 has elapsed from the stop of the payout motor 118, the EXS signal is started. Waiting for the elapse of the predetermined time T9 as described above is not performed until the time required for the prize ball finally dispensed from the sprocket 205 to be detected by the prize ball number count switch 120 is reached. May not be detected correctly. Therefore, the predetermined time T9 is set to a time sufficient for the prize ball finally paid out from the sprocket 205 to be detected by the prize ball number count switch 120. Therefore, by waiting for such a predetermined time T9 to elapse, it is possible to prevent erroneous detection of a ball when switching from payout of award balls to payout of a lending ball.
[0203]
When the EXS signal rises, the BRQ signal falls accordingly. Then, after the BRQ signal falls in this manner, the passage switching solenoid 117 is energized accordingly, and the switching operation of the passage switching valve 250 is started. As a result, switching of the payout path from the prize ball path 203d to the ball lending path 203c is started. Then, after a predetermined time T10 has elapsed from the start of the switching of the payout passage, the rotation operation of the payout motor 118 is started, and the payout operation for lending a ball is started. Waiting for the passage of the predetermined time T10 in this manner does not instantaneously switch the dispensing passage by the passage switching valve 250, and therefore, must wait for the time required until the switching operation of the passage switching valve 250 ends. This is because, for example, there may be a problem that the discharged balls are caught between the passage switching valve 250 and the passage. Therefore, the predetermined time T10 is set to a time at which the switching operation from the prize ball passage 203d to the ball lending passage 203c by the passage switching valve 250 can be sufficiently completed. Therefore, by waiting for the elapse of the predetermined time T10, it is possible to prevent the ball from being pinched when the payout path of the ball is switched, and to ensure that the switching of the ball passage by the passage switching valve 250 is completed. It is possible to drive the payout motor in a state where it is possible to pay out a large lending ball.
[0204]
As described above, when the microcomputer 144M for payout control receives the signal (BRDY signal) for requesting the payout of a lending ball, the microcomputer 144M controls to pay out the lending ball according to the signal. The payout control of such a lending is performed by the microcomputer 144M for payout control without receiving the input of the information capable of specifying the card balance from the card unit 31.
[0205]
Next, an operation control performed by the payout control board 144 after the operation of paying out the ball in response to the ball lending request as shown in FIG. 23 will be described.
[0206]
FIG. 24 is a timing chart showing the operation after the ball lending operation is completed when a ball lending request is received during the payout of award balls. In FIG. 24, signals and the like of the same type as those in FIG. 23 are shown to explain the operation state.
[0207]
Referring to FIG. 24, after a ball is loaned in response to a ball lending request received during the payout of award balls, if the payout motor 118 for the ball is stopped, the payout motor 118 stops operating. After the time T11 has elapsed, an operation of switching the payout passage from the ball lending passage 203c to the prize ball passage 203d by the passage switching valve 250 is started. Until the predetermined time T11 elapses, the last lending ball must be waited until the ball lending paid out from the sprocket 305 is finally detected by the ball lending number count switch 119. May not be detected correctly. Therefore, the predetermined time T11 is set to a time sufficient for the prize ball finally paid out from the sprocket 305 to be detected by the ball lending number count switch 119. Therefore, by waiting for such a predetermined time T11 to elapse, it is possible to prevent erroneous detection of a ball when switching from paying out a lending ball to paying out a prize ball. The predetermined time T11 in this embodiment is set to be longer than the predetermined time T9 for preventing erroneous detection of a ball when switching from the above-described payout of prize balls to the payout of lending balls. This is because the path length (stroke) from the ball dispensing position by the sprocket 305 to the ball lending number switch 119 is the path length (stroke) from the ball dispensing position by the sprocket 305 to the prize ball number count switch 120. ).
[0208]
When the switching operation of the payout passage from the ball lending passage 203c to the prize ball passage 203d is started by the passage switching valve 250, the EXS signal falls after waiting for a predetermined time T12 from the start. Waiting for the elapse of the predetermined time T12 in this way is not instantaneous switching of the discharge passage by the passage switching valve 250, and thus waits for a time required until the switching operation of the passage switching valve 250 is completed. That's why. Therefore, the predetermined time T12 is set to a time at which the switching operation from the ball lending passage 203c to the prize ball passage 203d by the passage switching valve 250 can be sufficiently completed. Therefore, by waiting for the elapse of the predetermined time T12, the EXS signal is lowered in a state where the ball switching by the passage switching valve 250 is completed and the payout of the winning prize ball becomes possible. Can be.
[0209]
If there is an unpaid number of prize balls in the next payout operation at the time of receiving the ball lending request as described above, the payout is performed in order to pay out the unpaid number of prize balls in the next time. The rotation operation of the motor 118 is started. On the other hand, if there is no such unpaid number for the next payout, such a payout operation is not performed.
[0210]
24 shows the case where there is an unpaid number for the next time, but even if there is no payout number, when the operation of paying out the ball ends, as shown in FIG. The path is switched from 203c to the prize ball passage 203d, and a prize ball payout standby state is set. That is, when there is no payout request, the ball passes through the prize ball passage 203d. 23 and 24 illustrate one example of lending a ball (100 yen = 25 balls) as an example, but as shown in FIG. Also in the case of renting a ball by dividing the yen into two for 100 yen, a passage switching operation is performed for each one of the payout operations (when performing a single payout operation, the payout passage is changed from the prize ball passage 203d). The operation is switched to the ball lending passage 203c, and when one payout operation is completed, the payout passage is switched from the ball lending passage 203c to the prize ball passage 203d). That is, in the case of ball lending a plurality of times, the above-described passage switching operation for one time is repeated a plurality of times. By doing so, the series of operation programs shown in FIGS. 23 and 24 may be performed a plurality of times, so that the programs can be simplified and the program capacity can be reduced.
[0211]
Next, a basic operation of paying out a lending ball controlled by the payout control board 144 will be described. FIG. 25 is a timing chart showing a basic operation of paying out a lending ball. In FIG. 25, signals and the like of the same type as in the case of FIG. 23 are shown in order to explain the payout operation of the lending ball.
[0212]
As described above, in the payout control board 144, the number of unpaid balls to be paid out is stored in the RAM described above in an updatable manner. The unpaid number of lending balls is updated by adding or subtracting a counter value in the unpaid number counter of lending balls provided in the RAM. The unpaid number of lending balls is updated by adding the maximum number of lending balls to be paid out each time the BRQ signal is received, and the ball lending number count switch 119 detects the payment of lending balls. Each time, “1” is subtracted and updated. In the case of this embodiment, the maximum payout number is 25 as described above.
[0213]
Referring to FIG. 25, when the payout of a lending ball is performed, the switching operation of passage switching valve 250 is performed after a lapse of a predetermined time T29 after the BRQ signal falls in the order shown in FIG. Then, switching of the payout path from the prize ball path 203d to the ball lending path 203c is started. In the case of this embodiment, the predetermined time T29 is set to 2 ms.
[0214]
Then, after a lapse of the above-described predetermined time T10 from the start of the switching of the payout passage, the rotation operation of the payout motor 118 is started, and the payout operation for lending a ball is started. By such a rotation operation of the payout motor 118, a maximum number of payouts (25) of payout balls are paid out in one payout operation. When one payout operation by the payout motor 118 is stopped, after the above-described predetermined time T11 has elapsed from the stop, the passage switching valve 250 switches the payout passage from the ball lending passage 203c to the prize ball passage 203d. Be started.
[0215]
When the switching operation of the payout passage from the ball lending passage 203c to the prize ball passage 203d is started by the passage switching valve 250, the switching operation is started on condition that the number of unpaid balls to be paid out is "0". After the elapse of the above-described predetermined time T12, the EXS signal falls. Then, when the payout of the ball lending according to the ball lending request operation is completed, the BRDY signal is dropped.
[0216]
In FIG. 25, one (100 yen = 25 balls) ball lending is described as an example, but a plurality of (two) ball lending (200 yen worth) as shown in FIG. As described above, in the case of renting a ball twice for 100 yen, the payout path is switched for each payout operation (when the payout operation is performed for one time, the payout path is changed). The operation is switched from the winning ball passage 203d to the ball lending passage 203c, and when one payout operation is completed, the payout passage is switched from the ball lending passage 203c to the winning ball passage 203d). In other words, in the case of ball lending a plurality of times, for example, in the case of lending a ball for 500 yen, the passage switching operation of the above-described one time is repeated a plurality of times, such as five times.
[0217]
Next, a control operation performed by the payout control board 144 when the number of balls paid out in one ball payout operation is less than the maximum payout number will be described. FIG. 26 is a timing chart showing a control operation performed by the payout control board 144 when the number of balls paid out in one ball payout operation is less than the maximum payout number. FIG. 26 shows the state of the EXS signal, the payout route (ball lending route, winning ball route), and the payout motor (rotation, stop). Further, T10 to T12 in the figure are the same time as T10 to T12 shown in FIG. 25 and the like.
[0218]
Referring to FIG. 26, when the number of balls paid out in one lending ball payout operation is less than the maximum payout number, the above-described operation is performed from the stop of the payout motor 118 in the lending ball payout operation. After a lapse of the predetermined time T11, an operation of temporarily switching the payout path from the ball lending path 203c to the prize ball path 203d is started. Then, after a lapse of the above-mentioned predetermined time T12 from the start of the switching operation, the operation of switching the payout path from the prize ball passage 203d to the ball lending passage 203c is started again. After the predetermined time T10 elapses from the start of the switching operation, the operation of the payout motor 118 is started in order to pay out the remaining unpaid number which has not been paid out in the previous one payout. Is done. As a result, the remaining number of lending balls are paid out. Then, after the lapse of the above-mentioned predetermined time T11 from the stop of the payout motor 118 in the payout operation, an operation of switching the payout path from the ball lending passage 203c to the prize ball passage 203d is started. After a lapse of the above-mentioned predetermined time T12 from the start of the switching operation, the EXS signal falls. As described above, the EXS signal is dropped when it is confirmed that the payout of the number of unpaid balls has been completed.
[0219]
Next, the contents of the control processing executed by the CPU 151a of the main board 151 will be described. FIG. 27 is a flowchart showing a main process as a main routine of a control process executed by the CPU 151a of the main board 151.
[0220]
In steps S (hereinafter simply referred to as S) 1 to S12, a process for performing an initial setting for executing the control process is performed. The interrupt is prohibited by S1. Next, in S2, an interrupt mode 2 indicating an interrupt processing mode is set. Next, the stack pointer is set in S3. Next, the internal device register is set in S4. Next, CTC and PIO are set in S5. Next, in S6, a setting for making the RAM accessible is performed.
[0221]
Then, in S7, it is determined whether or not the backup data exists in the RAM of the main board 151 (whether or not the backup data is stored). As described above, this backup data is stored in the RAM in a predetermined case such as when there is a power failure in response to receiving a power-off signal from the power supply board 137.
[0222]
When it is determined in S7 that there is backup data, the process proceeds to S8, and a process of restoring the state of the control process executed in the CPU 151a to the state before the power-off is performed based on the stored backup data. Thereafter, the main process ends. On the other hand, when it is determined in S7 that there is no backup data, the process proceeds to S9, and a process of clearing the data stored in the RAM of the main board 151 is performed. Next, in S10, a process for initializing the symbol control board 75, the voice control board 82, the ramp control board 80, and the payout control board 144, each of which is called a sub board, is performed. Next, the setting of the CTC interrupt is performed in S11. Next, an interrupt is permitted in S12.
[0223]
Next, in S13, a display random number update process for updating the display random number for determining a stop symbol in the variable display of the special variable display device 44 is performed. In the pachinko gaming machine 1, the special symbol stop symbol in the variable display of the special variable display device 44 is determined based on a random number (counter value of a random counter). In S13, the display random numbers for determining some of the special symbols in the special symbols are updated.
[0224]
After S13, the process proceeds to S14, where it is determined whether or not a timer interrupt has occurred. The main board 151 is provided with a timer for counting time for timer interruption. The timer interruption is performed every time a predetermined time (for example, 0.002S) is counted by the timer. In S14, the process waits until a timer interrupt is performed. When the timer interrupt is performed, the process proceeds to S15. Therefore, the subroutine processing of S15 to S25 is executed every time a timer interrupt is performed.
[0225]
Next, in S15, the state of the gate switch 62, the first type starting port switch 60, the specific area switch 51, the count switch 52, and the like is input to determine whether or not there is a prize for each prize port or the variable prize ball device. Is performed.
Next, in S16, various abnormalities are diagnosed by the self-diagnosis function provided inside the pachinko gaming machine 1, and error processing for generating an alarm if necessary according to the result is performed. Next, in S17, a random number updating process for updating each random counter indicating various random numbers for determination used in the game control is performed.
[0226]
Next, in S18, the same display symbol random number updating process as in S13 described above is performed. Next, in S19, special symbol process processing is performed. In the special symbol process process, one of a plurality of types of processes is selected and executed according to the value of the special symbol process flag. Then, the value of the special symbol process flag is updated during each processing according to the gaming state.
[0227]
Next, in S20, normal symbol processing is performed. In the normal symbol process process, a corresponding process is selected and executed according to a normal symbol process flag for controlling the normal symbol display 63 in a predetermined control order. Then, the value of the normal symbol process flag is updated during each processing according to the gaming state.
[0228]
Next, in S21, a special symbol command control process for controlling a symbol control signal as a command for variably displaying a special symbol is performed. Next, in S22, a normal symbol command control process for controlling a normal symbol control signal as a command for performing a variable display of the normal symbol is performed.
[0229]
Next, in S23, an information output process for outputting various information to the outside of the board, such as transmission of external output information to the board external terminal board 132, is performed.
[0230]
Next, in S24, a solenoid output process for outputting a signal for drive controlling the various solenoids 50, 53, 59 to the board is performed. Next, in S25, prize ball processing for paying out prize balls in accordance with the winning ball signal is performed.
[0231]
After execution of S25, the process returns to S13, and execution of the subroutines of S15 to S25 is waited until the next timer interrupt timing.
[0232]
Next, a timer interrupt process executed in the CPU 151a of the main board 151 will be described. FIG. 28 is a flowchart showing a timer interrupt process executed by the CPU 151a of the main board 151.
[0233]
The CPU 151a constantly monitors a predetermined time counting counter, and executes a timer interrupt process in order to execute a timer interrupt every 2 ms. In the timer interrupt process, first, in step SB (hereinafter simply referred to as SB) 1, a process of setting data indicating the presence of a timer interrupt as data indicating that a timer interrupt has occurred is performed. As a result, in S14 of the main processing described above, it is determined that there is a timer interrupt. Next, a process of permitting the next timer interrupt is performed by SB2. Thereafter, the timer interrupt process ends.
[0234]
Next, the contents of the award ball processing in S25 of the main processing described above will be described. FIG. 29 is a flowchart showing the prize ball processing executed by the CPU 151a of the main board 151.
[0235]
First, at step SC (hereinafter simply referred to as SC) 1, a full tank check process is performed. In the full tank check process, the state of the full tank switch 129 is checked, and when the full tank switch 129 is turned on (full tank detection state) for 100 ms or longer, the full tank switch 129 detects the full tank state. It is determined that
[0236]
Next, in step SC2, a ball out check process is performed. In this out-of-ball check process, the state of the out-of-ball switch 115 is checked, and when the out-of-ball switch 115 is turned on (out-of-ball detection state) for 100 ms or more, the out-of-ball switch 115 detects the out-of-ball state. It is determined that
[0237]
Next, award ball stopping processing is performed in step SC3. In this prize ball stop processing, processing for outputting a prize ball stop stop command is performed when the full state or the out-of-ball state described above is detected.
[0238]
Next, in step SC4, a winning ball number command storing process is performed. In this prize ball number command storage process, when a prize is won, a process of storing a command indicating the number of prize balls according to the type of the prize is performed. Next, in step SC5, a winning ball number command setting process is performed. In the award ball number command setting process, a process for setting the command stored in the award ball number command storage process is performed.
[0239]
Next, in step SC6, the prize ball number set in the prize ball number command setting process and output as the prize ball control signal is converted into the total prize ball number data indicating the total number of prize balls not yet paid out. And a process of storing the total number of prize balls after the addition. Next, every time the winning ball detection signal is received by the winning ball number count switch 120 by SC7, the above-described process of subtracting and updating the total winning ball count obtained in SC6 is performed. By such SC6 and SC7, the CPU 151a of the main board 151 can accurately grasp the total number of prize balls that have been requested to be paid out but have not been paid out yet (the number of unpaid balls).
[0240]
Next, the content of the prize ball number adding process by SC6 in the prize ball process described above will be described. FIG. 30 is a flowchart showing the prize ball number adding process. First, in step SH (hereinafter simply referred to as SH) 1, the prize ball number data is stored in the RAM from the storage area of the prize ball number data set in the prize ball number command setting process and output as the prize ball control signal. A process of loading into the winning ball number calculation area is performed.
[0241]
Next, the process proceeds to SH2, and it is determined whether or not the value of the number of winning balls loaded in SH1 is "0". If SH2 determines that the value is "0", that is, if the winning ball control signal designating the winning ball number is not output, the winning ball number adding process ends. On the other hand, if SH2 determines that the value is not "0", that is, if a winning ball control signal designating the number of winning balls is output, the process proceeds to SH3, where the data of the total winning ball number data is stored from the storage area. Is loaded into the total winning ball number calculation area in the RAM.
[0242]
Next, the process proceeds to SH4, where the value of the total number of prize balls loaded by SH3 and the value of the number of prize balls loaded by SH1 are added, and a process of obtaining the addition result as the current total number of prize balls is performed. The process then proceeds to SH5, in which the data after the addition obtained in SH4 is stored as the current total prize ball count in the storage area for the total prize ball count data described above. Thereby, the value of the total winning ball number is updated every time the winning ball control signal designating the winning ball number is output. Next, the process proceeds to SH6, in which a command for specifying payout of winning balls set by the above-described SC5 winning ball number command setting process is set as output data, and is output as a winning ball control signal.
[0243]
Next, the process proceeds to SH7, where it is determined whether or not the award ball lamp 10 is being turned on. That is, it is determined whether or not the prize ball lamp 10 is turned on in response to the unpaid number. When the prize ball lamp 10 is being lit, it is only necessary to maintain the lighting state of the prize ball lamp 10 indicating that there is an unpaid number in order to indicate that there is an unpaid number of prize balls. Then, the award ball number adding process ends. On the other hand, when the prize ball lamp 10 is turned off, it is necessary to turn on the prize ball lamp 10 to indicate that there is an unpaid number. A command (lamp control signal) is set as output data and output as a lamp control signal. Thereafter, the prize ball number adding process ends.
[0244]
In this way, the main board 151 manages the number of unpaid balls as the total number of prize balls by adding and updating the value of the total number of prize balls each time a new prize ball is paid out. If there is a number of payouts, control to turn on the prize ball lamp 10 is performed.
[0245]
Next, the content of the winning ball number subtraction process by SC7 in the winning ball process described above will be described. FIG. 31 is a flowchart showing the winning ball number subtraction processing. First, in step SH (hereinafter simply referred to as SL) 1, a process of loading the current total prize ball number data from the total prize ball number storage area in the RAM into the total prize ball number calculation area in the RAM is performed. .
[0246]
Next, the process proceeds to SL2, and it is determined whether or not the value of the total winning ball number loaded in SL1 is “0”. When it is determined by SL2 that the number is "0", that is, when there is no unpaid number, the prize ball number adding process ends. On the other hand, if it is determined by SL2 that it is not "0", that is, if there is an unpaid number, the process proceeds to SL3, and the value of the prize ball number count switch timer in the RAM is stored in the RAM. Is loaded. The prize ball count switch timer is a timer for counting the duration of the prize ball count switch 119 every time the prize ball count switch 119 is turned on (a ball is detected), and the timer value is stored in the timer of the RAM. Is stored in the storage area. Therefore, in SL3, the timer value is loaded and used for the award ball number subtraction processing.
[0247]
Next, a process of comparing the timer value of the winning ball number count switch timer loaded by SL3 with a predetermined switch-on determination value is performed by SL4. Here, the switch-on determination value is a continuation time of the ON state in which it is recognized that the ball has been detected in the normal state of the winning ball number count switch 120. If the prize ball number count switch 120 is kept on for more than the time of the switch-on determination value, it is recognized that the ball has been detected while the prize ball number count switch 120 is in a normal state.
[0248]
Next, SL5 determines whether or not the timer value of the winning ball number count switch timer compared with SL4 has reached a value that matches the switch-on determination value. If it is determined that the value does not reach the matching value by SL5, there is a possibility of erroneous detection due to noise or the like. Therefore, in this state, it is not recognized that the ball is detected in a normal state, and this prize ball number subtraction processing is performed as it is. finish. On the other hand, if it is determined that the value has reached the matching value by SL5, it is recognized that the ball has been detected in the normal state of the prize ball number count switch 120, and the process proceeds to SL6, where the value of the total prize ball number loaded by SL1 is determined. The value is subtracted and updated by "1". As a result, the number of unpaid prize balls is reduced in accordance with the detection of the payout of prize balls. Next, the process proceeds to SL7, in which the total winning ball count obtained as a result of the subtraction by SL6 is stored in the above-described total winning ball count data storage area. Thereby, the value of the total prize ball number is updated each time a prize ball is detected by the prize ball number count switch 120.
[0249]
Next, the process proceeds to SL8, and it is determined whether or not the total number of prize balls is “0”. If it is determined that the total number of prize balls is not “0”, that is, if there is an unpaid number, the prize ball number subtraction process ends. That is, at this stage, if the prize ball lamp 10 is being lit and there is an unpaid number, the prize ball lamp 10 must be kept lit, and the process ends as it is. On the other hand, when it is determined that the total winning ball number is “0”, that is, when the number of unpaid balls has been exhausted, the process proceeds to SL9 and outputs a command (lamp control signal) designating turning off of the winning ball lamp 10. The data is set and output as a lamp control signal. That is, at this stage, when the prize ball lamp 10 is being turned on and the number of unpaid items has been exhausted, the prize ball lamp 10 must be turned off, so that SL8 is executed. After SL9, the winning ball number subtraction processing ends.
[0250]
In this manner, on the main board 151 side, the value of the total prize ball number is subtracted and updated each time the prize ball payout is detected by the prize ball number count switch 120. The number of unpaid balls is managed as the total number of prize balls, and when the number of unpaid balls is exhausted, control to turn off the prize ball lamp 10 is performed.
[0251]
Next, the contents of the command transmission processing executed when each of the symbol control signal, the voice control signal, the prize ball control signal, and the lamp control signal are transmitted will be described. FIG. 32 is a flowchart showing a command transmission process executed by the CPU 151a of the main board 151. This command transmission processing is for transmitting a command set to be transmitted as a control signal from the main board 151 to each sub-board (symbol control board 75, voice control board 82, ramp control board 80, and payout control board 144). This is a subroutine started when various processes for setting a command to be transmitted to each control board, such as the above-described SH6, SH8, SL9, are executed. For example, the above-described SH6, SH8, SL9 In this case, in each step, the command is transmitted by calling and executing the command transmission process. Therefore, the command transmission processing is executed in the processing related to the transmission of each command in the main processing described above, and the output of the symbol control signal, the voice control signal, the lamp control signal, and the prize ball control signal is performed. Commonly used for
[0252]
Referring to FIG. 32, first, in step SD (hereinafter simply referred to as SD) 1, processing for setting data for outputting an INT signal to a comparison value is performed. Next, a process of setting the number of transmissions (4) to the number of processes is performed by SD2. The number of transmissions is the number of times that the process of finding the destination of the command is repeatedly performed during one execution of the command transmission process. As described later, all of the four sub-boards described above can be checked as the destination of the command. Is set to "4".
[0253]
Next, a process of setting an IO address designating an address of an output port for outputting a command to an address of port 1 is performed by SD3. Here, for example, the output port corresponds to each board, such as port 1 for the symbol control board 75, port 2 for the voice control board 82, port 3 for the ramp control board 80, and port 4 for the payout control board 144. By setting the address of the output port as the IO address for transmitting the command, the sub-board to which the command is transmitted is selected.
[0254]
Next, a process of shifting the comparison value to the right is performed by SD4. As a result, the comparison value is determined to be a value that can be compared with the output data set in the output port specified by the IO address. The data of the comparison value determined in this way is compared with the output data set in the output port specified by the IO address, and when the output data of the command is set in the output port to be compared, , These values match and the carry flag is set. In other words, since the output port where the command data to be output is set has been set according to the fact that the command data has already been output to the corresponding board, the data is set to each output port. By confirming whether or not the command data is output, it is recognized that the command data is output to the corresponding board.
[0255]
Next, it is determined by SD5 whether the carry flag has been set. If the carry flag is determined to be set by SD5, a process of outputting a command to be transmitted to the corresponding IO address is performed by SD6. Thereby, a command is output. After that, it proceeds to SD7. On the other hand, if it is determined that the carry flag has not been set, the process directly proceeds to SD7.
[0256]
In SD7, a process of adding 1 to the IO address is performed. As a result, the output port for comparing the state of the output data in the next loop is switched to the output port in the next processing order. Next, the process proceeds to SD8, in which the number of processes set by SD2 is subtracted by "1", and it is determined whether or not the number of processes after the subtraction update is other than zero. If the number of processes after the subtraction update by SD8 is not 0, the process returns to SD4, and the above-mentioned command output destination is checked for the output port in the next check order. On the other hand, if the number of processes after the subtraction and update by SD8 becomes 0, the process proceeds to SD9 described above.
[0257]
In SD9, a process of setting data of the output INT signal is performed. Then, the process of outputting the data of the INT signal set in SD9 to the output port 0 which is the port for outputting the INT signal is performed by SD10. As a result, an INT signal is output (started up). Next, a process of setting a weight counter is performed by SD11. Here, the weight counter is a counter for counting the standby time, and is used to monitor the output period of the INT signal at this stage, and is set to “5”.
[0258]
Next, the process proceeds to SD12, in which a process of subtracting and updating the counter value of the weight counter by "1" is performed, and it is determined whether or not the counter value after the subtraction and updating is other than 0. If the counter value after the subtraction update by SD12 is not 0, the processing of SD12 is repeated. On the other hand, if the number of processes after the subtraction and update by SD12 becomes 0, the process proceeds to SD13, where the process of setting clear data is performed, and the set clear data is output to output port 0 by SD14. Is performed. As a result, the data for outputting the INT signal is cleared, and the INT signal is stopped (falled). In this way, the INT signal rises and then falls after the output level continues for the time counted by the weight counter 5.
[0259]
Next, a process of setting a weight counter is performed by SD15. The wait counter at this stage is used to monitor the end period of the command transmission process, and is set to "5". Next, the process proceeds to SD16, in which a process of subtracting and updating the counter value of the weight counter by "1" is performed, and it is determined whether or not the counter value after the subtraction and updating is other than 0. If the counter value after being subtracted and updated by SD16 is not 0, the processing of SD16 is repeated. On the other hand, if the number of processes after the subtraction update by the SD 12 becomes 0, the command transmission process ends.
[0260]
According to the command transmission processing as described above, when a command to be output to the above-described sub-board is set, by executing one control routine, the sub-board to be output is selected to transmit this command. By executing the processing, a command can be transmitted to any sub-board.
[0261]
Next, the contents of the control processing executed by the CPU of the payout control board 144 will be described. FIG. 33 is a flowchart showing a main process as a main routine of a control process executed by the CPU 144j of the payout control board 144.
[0262]
In steps SE (hereinafter, simply referred to as SE) 1 to SE12, processing for performing initialization for execution of control processing is performed. The interrupt is prohibited by SE1. Next, the interrupt mode 2 indicating the mode of the interrupt processing is set by SE2. Next, the stack pointer is set by SE3. Next, the internal device register is set by SE4. Next, the CTC vector is set by SE5. Next, the unused CTC and PIO are set by SE6. Next, the setting for making the RAM accessible is performed by SE7.
[0263]
Then, in SE8, it is determined whether or not the backup data is stored in the RAM (whether or not the backup data is stored). As described above, this backup data is stored in the RAM in a predetermined case such as when there is a power failure in response to receiving a power-off signal from the power supply board 137.
[0264]
If it is determined in SE8 that there is backup data, the process proceeds to SE9, and based on the stored backup data, the state of the control processing executed by the CPU of the payout control board 144 is restored to the state before the power was turned off. Processing is performed. Thereafter, the main process ends. On the other hand, if it is determined in SE8 that there is no backup data, the process proceeds to SE10, and processing for clearing the data stored in the RAM is performed. Next, a CTC interrupt is set by SE11. Next, an interrupt is permitted by SE12.
[0265]
After SE12, the process proceeds to SE13, where it is determined whether or not a timer interrupt has occurred. The dispensing control board 144 is provided with a timer for measuring the time for performing a timer interrupt, and the timer is interrupted every time a predetermined time (for example, 0.002 sec) is measured by the timer. In SE13, the process waits until a timer interrupt is performed. When the timer interrupt is performed, the process proceeds to SE14. Therefore, the subroutine processing of SE14 to SE23 is executed every time a timer interrupt is performed.
[0266]
In SE14, a switch process is executed. In this switch processing, the state of the output signal of various switches (ball lending number count switch 119, award ball number count switch 120, etc.) connected to the payout control board 144 is checked, and whether or not the switch has performed a detection operation is determined. Are determined.
[0267]
In SE15, an input determination process is executed. In this input determination processing, input determination of a prize ball control signal (command, INT signal) from the main board 151 is performed, and a command is received according to the input of the INT signal. In SE16, a command analysis execution process is executed. In the command analysis execution processing, the command content of the command of the received prize ball control signal is analyzed. The payout control board 144 recognizes the command content of the command based on the analysis result, and performs a process according to the command.
[0268]
In SE17, a payout stop state setting process is executed. In the payout stop state setting process, a payout stop state of the balls performed according to the payout stop command described above is set. In this processing, for example, T8 or the like as an interval time after receiving the payout stop release command shown in FIG. 15 described above is set.
[0269]
In SE18, a prepaid card unit control process is executed. The prepaid card unit control process is a process for performing various controls related to the card unit 31. The control process relating to ball lending such as the signal transmission / reception process between the payout control board 144 and the card unit 31 is performed. Done.
[0270]
In SE19, a ball lending control process is executed. In the ball lending control process, the payout control for paying out the lending ball is performed at the control timing as described above. The details of the ball lending control process will be described later with reference to FIG. In SE20, a prize ball control process is executed. In the prize ball control process, payout control for paying out prize balls is performed at the control timing as described above. The details of the award ball control processing will be described later with reference to FIG. In SE21, a payout motor control process is executed. In the payout motor control process, control relating to driving of the payout motor is performed.
[0271]
In SE22, error processing is performed. In this error processing, processing relating to abnormal connection of the card unit 31, processing relating to abnormal control of the card unit 31, processing relating to control of the firing control signal, processing of monitoring the clogged ball of the prize ball number counting switch 120, counting of the number of ball lending Various processes relating to an error state (abnormal state) such as a process of monitoring a ball clogging of the switch 119, a process relating to an abnormality of the prize ball route, a process relating to an abnormality of the ball lending route, and a process relating to display of error information are performed.
[0272]
In SE23, an output process is executed. In this output process, a process of outputting various data including various signals and error information from the payout control board 144 is performed. After execution of SE23, the process returns to SE13, and execution of the subroutines of SE14 to SE23 is waited until the timing of the next timer interrupt.
[0273]
Next, a command interruption process executed by the CPU 144j of the payout control board 144 will be described. FIG. 34 is a flowchart showing a command interruption process executed in the CPU 144j of the payout control board 144.
[0274]
The CPU 144j constantly monitors whether or not the prize ball control signal INT has been received, and executes a command interrupt process when receiving the prize ball control signal INT. In the command interrupt processing, first, at step SG (hereinafter simply referred to as SG) 1, command data, that is, award ball control signals CD0 to CD7 are input, and at SG2, the command data is set (stored). Is made. Next, a process of permitting the next command interrupt is performed by SG3. Thereafter, the command interruption processing ends.
[0275]
Next, a timer interrupt process executed in the CPU 144j of the payout control board 144 will be described. FIG. 35 is a flowchart showing a timer interrupt process executed in the CPU 144j of the payout control board 144.
[0276]
The CPU 144j constantly monitors a predetermined time counter, and executes a timer interrupt process in order to execute a timer interrupt every 2 ms. In the timer interrupt process, first, in step SH (hereinafter simply referred to as SH) 1, a process of setting data indicating the presence of a timer interrupt as data indicating that a timer interrupt has occurred is performed. As a result, it is determined that there is a timer interrupt in SE13 of the main process shown in FIG. Next, a process of permitting the next timer interrupt is performed by SH2. Thereafter, the timer interrupt process ends.
[0277]
Next, the content of the ball lending control process of SE19 described above will be described. FIG. 36 is a flowchart illustrating the details of the ball lending control process.
[0278]
Referring to FIG. 36, first, in step SM (hereinafter simply referred to as SM) 1, processing for loading the value of the ball lending number count switch timer is performed. This ball lending number count switch timer is a timer that counts the duration thereof every time the ball lending number count switch 119 is turned on (a state where a ball is detected), and the timer value is stored in the RAM. You. Therefore, in SM1, the timer value is loaded and used for the ball lending control process.
[0279]
Next, SM2 performs a process of comparing the timer value of the ball lending number count switch timer loaded by SM1 with a predetermined switch-on determination value. Here, the switch-on determination value is a continuation time of the ON state in which it is recognized that the ball lending number count switch 119 has detected a ball in a normal state. If the ball lending number count switch 119 is continuously turned on for a time equal to or longer than the switch-on determination value, it is recognized that the ball lending number count switch 119 has detected a ball in a normal state. Can be
[0280]
Next, SM3 determines whether or not the timer value of the ball lending number count switch timer compared by SM2 has reached a value that matches the switch-on determination value. If it is determined by SM3 that the number has reached the matching value, it is recognized that the ball lending number count switch 119 has detected a ball in a normal state, and the process proceeds to SM4, where the ball lending number counting process is executed. In the ball lending number counting process, the stored value of the unpaid number of the lending balls is subtracted and updated by “1”. As a result, the number of unpaid balls to be paid out is reduced in accordance with the detection of paying out the balls. The contents of SM4 will be described later with reference to FIG. After SM4, proceed to SM5. On the other hand, if it is determined that the value does not reach the matching value by SM3, there is a possibility of erroneous detection due to noise or the like, so that it is not recognized that the ball is detected in a normal state, and the process proceeds to SM5 as it is.
[0281]
In SM5, a process of setting the address of the module block to the pointer is performed. Next, the process proceeds to SM6, and a process of loading the ball lending control code is performed. The ball lending control code is code data for designating a control process to be executed among the processes of SM10 to SM14, and may be changed according to the progress of the ball lending control process. Next, the process proceeds to SM7, and by executing SM7 to SM9, a process of setting the ball lending control code loaded by SM6 to a value that can designate any one of SM10 to SM14 is performed. Specifically, in SM7, a process of doubling the ball lending control code loaded by SM6 is performed, in SM8, a process of doubling the ball lending control code calculated by SM7 is performed, and in SM9, 2 bytes · 1 Byte addition processing is performed.
[0282]
After SM9, a process in which a control code corresponding to the ball lending control code obtained by the processes of SM6 to SM9 among the processes of SM10 to SM14 is executed, and then the ball lending control process ends. Specifically, SM10 is a ball lending start waiting process. In the ball lending start waiting process, it is determined whether or not there is a ball lending request as described above, and if there is a ball lending request, a ball lending control timer used for setting the number of balls to be paid out and ball lending control Is set, and a control code for a ball lending and payout path switching process to be executed next is specified.
[0283]
SM11 is a ball lending and payout path switching process. In the ball lending and payout path switching process, first, in order to execute a switching operation of switching the passage switching valve 250 from the prize ball passage 203d to the ball lending passage 203c, the solenoid control signal is set to the excitation level to switch the passage switching solenoid 117. Let it. As a result, switching of the payout path of the ball from the prize ball path 203d to the ball lending path 203c is started. Also, wait until the ball lending control timer set in the ball lending start waiting process described above times out, and after the time is up, set a payout motor control code for controlling the payout motor 118 and execute it next. Designation of a control code or the like for a motor dispensing wait process at the time of ball lending is performed. As a result, control for starting the payout operation of the payout motor is performed after the time T10 shown in FIG. 25 described above has elapsed.
[0284]
SM12 is a payout motor stop waiting process at the time of lending a ball. In the ball lending payout motor stop waiting process, the number of balls detected by the ball lending number count switch 119 during the payout operation of the payout motor 118 is checked, and after the payout motor 118 is stopped, the ball lending control timer is set to the aforementioned value. In addition to setting the predetermined time T11 shown in FIG. 25, the control code of the ball lending ball passage waiting process to be executed next is specified.
[0285]
SM13 is a ball lending ball passage waiting process. In the ball lending ball passage waiting process, first, after the payout operation of the payout motor 118 is stopped, the number of balls detected by the ball lending number count switch 119 is checked, and the unpaid ball lending number becomes “0”. Is determined. Also, wait until the ball lending control timer set in the ball lending payout motor stop waiting process times out, and when the time is up, set the ball lending control timer to the predetermined time T12 shown in FIG. 25 described above. Then, a control code of a prize ball payout path switching process to be executed next is designated. Further, at this stage, when an error such as a biting of the payout motor 118 occurs, a process for executing an error process corresponding to the error is also performed.
[0286]
SM14 is a prize ball payout path switching process. In the prize ball payout path switching processing, first, in order to execute a switching operation of switching the path switching valve 250 from the ball lending path 203c to the prize ball path 203d, the solenoid control signal is set to the non-excitation level to switch the path switching solenoid 117. The switching operation is performed. Thus, the switching of the ball payout path from the ball lending path 203c to the prize ball path 203d is started.
[0287]
In addition, the ball lending control timer set in the ball lending ball passage waiting process described above waits until the time is up, and after the time is up, it is determined whether or not the number of unpaid balls is “0”. . If the number of unpaid balls is "0", a control code is designated so that the ball lending start waiting process of the SM 10 is executed at the next process. As a result, when the number of unpaid balls becomes "0" at this point, the state returns to the ball lending start waiting state.
[0288]
On the other hand, if the number of unpaid balls is not “0” (if it is “1” or more), the control code is specified so that the ball lending and payout path switching process of the SM11 is executed at the next process. Done. From this, if the unpaid number of lending balls is not “0” at this point, the ball lending and payout path switching process is executed again in order to pay out the remaining unpaid number, and the following process is performed. By executing each of the above-described processes, the payout of the remaining number of unpaid balls as shown in FIG. 26 is executed.
[0289]
By executing the ball lending control processing as described above, ball lending control as shown in the above-described timing charts is performed.
[0290]
Next, the details of the ball lending number counting process executed by the SM4 in FIG. 36 will be described. FIG. 37 is a flowchart showing the details of the ball lending number counting process.
[0291]
First, according to SG (hereinafter simply referred to as SG) 1, the counter value of the unpaid-ball-unpaid-number counter stored in the unpaid-ball-paid-amount storage area in the RAM is loaded into a calculation area of the unpaid-ball-unpaid-number in the RAM. Processing is performed.
[0292]
Next, the process proceeds to SG2, and it is determined whether or not the number of unpaid lending balls indicated by the counter value of unpaid lending balls loaded by SG1 is “0”. When it is determined by SG2 that the number of unpaid balls is “0”, the ball lending number counting process ends. On the other hand, if it is determined by SG2 that the number of unpaid balls is not “0”, the process proceeds to SG3, and a process of subtracting and updating “1” from the unpaid number counter value of balls loaded by SG1 is performed. . Next, the process proceeds to SG4, and processing is performed to store the unpaid-ball-unpaid-number counter value subtracted and updated by SG3 in the above-described unpaid-ball-unpaid-number storage area.
[0293]
According to the ball lending number counting process as described above, the number of unpaid lending balls, which is recognized by the payout control microcomputer 144M, is reduced according to the detection of the lending of balls by the ball lending number counting switch 119. It becomes.
[0294]
Next, the processing content of the above-described prize ball control processing in SE20 will be described. FIG. 38 is a flowchart showing the processing content of the award ball control processing.
[0295]
Referring to FIG. 38, first, in step SJ (hereinafter simply referred to as SJ) 1, a process of loading the value of the winning ball number count switch timer is performed. The prize ball count switch timer is a timer for counting the duration of the prize ball count switch 119 each time the prize ball count switch 119 is turned on (a ball is detected), and the timer value is stored in the RAM. ing. Therefore, in SJ1, the timer value is loaded and used for this prize ball control processing.
[0296]
Next, in SJ2, a process of comparing the timer value of the winning ball number count switch timer loaded in SJ1 with a predetermined switch-on determination value is performed. Here, the switch-on determination value is a continuation time of the ON state in which it is recognized that the ball has been detected in the normal state of the winning ball number count switch 120. If the prize ball number count switch 120 is in the ON state continuously for a time equal to or longer than the switch-on determination value, it is recognized that the ball has been detected while the prize ball number count switch 120 is in a normal state.
[0297]
Next, in SJ3, it is determined whether or not the timer value of the winning ball number count switch timer compared in SJ2 has reached a value that matches the switch-on determination value. If it is determined by SJ3 that the value has reached the coincident value, it is recognized that the ball has been detected in the normal state of the prize ball number count switch 120, and the process proceeds to SJ4 to execute the prize ball counting process. In this prize ball counting process, the stored value of the number of unpaid prize balls described above is subtracted and updated by "1". As a result, the number of unpaid prize balls is reduced in accordance with the detection of the payout of prize balls. The contents of SJ4 will be described later with reference to FIG. After SJ4, proceed to SJ5. On the other hand, if it is determined in SJ3 that the value does not reach the coincident value, there is a possibility of erroneous detection due to noise or the like.
[0298]
In SJ5, a process of setting the address of the module block to the pointer is performed. Next, the process proceeds to SJ6, in which a process of loading the award ball control code is performed. The award ball control code is code data for designating a control process to be executed among the processes of SJ10 to SJ12, and can be changed according to the progress of the award ball control process. Next, the process proceeds to SJ7, and by executing SJ7 to SJ9, a process is performed in which the award ball control code loaded by SJ6 is set to a value capable of designating any one of SJ10 to SJ14. Specifically, in SJ7, a process of doubling the prize ball control code loaded by SJ6 is performed, in SJ8, a process of doubling the prize ball control code calculated by SJ7 is performed, and in SJ9, 2 bytes · 1 Byte addition processing is performed.
[0299]
After SJ9, among the processes of SJ10 to SJ12, a process in which a control code corresponding to the award ball control code obtained by the processes of SJ6 to SJ9 is executed, and thereafter, the award ball control process ends. Specifically, SJ10 is a prize ball start waiting process. In this prize ball start waiting process, it is determined whether or not there is a prize ball request (a prize ball request is made when a predetermined condition such as the unpaid number is one or more is satisfied). When there is a prize ball request, setting of the number of rotations (amount of rotation) of the payout motor 118 according to the number of payouts in one payout operation, setting of a payout motor control code for controlling the payout motor 118, and Then, the control code of the next payout motor stop waiting process to be executed is designated. Here, the payout operation of the payout motor 118 is started according to the setting of the payout motor control code.
[0300]
SJ11 is a payout motor stop waiting process. In the payout motor stop waiting process, the number of balls detected by the winning ball number count switch 120 during the payout operation of the payout motor 118 is checked. Then, after the payout motor 118 is stopped, the prize ball control timer is set to the predetermined time T9 shown in FIG. 23 described above, and a control code for a prize ball passage waiting process to be executed next is specified.
[0301]
SJ12 is a prize ball passage waiting process. In this prize ball passage waiting process, first, after the payout operation of the payout motor 118 is stopped, the number of balls detected by the prize ball number count switch 119 is checked to determine whether the number of unpaid prize balls has become “0”. Determine whether or not. Further, after the prize ball control timer set by the above-described payout motor stop waiting process times out, a control code is designated so that the above-described prize ball start waiting process of SJ10 is executed in the next process. Thus, when the award ball passage waiting process is completed, the process returns to the award ball start waiting state described above.
[0302]
Next, the content of the winning ball payout number counting process executed in SJ4 of FIG. 38 will be described. FIG. 39 is a flowchart showing the content of the winning ball payout number counting process.
[0303]
First, the counter value of the prize ball unpaid number counter stored in the prize ball unpaid number storage area in the RAM is loaded into the award ball unpaid number calculation area in the RAM by SF (hereinafter simply referred to as SF) 1. Processing is performed.
[0304]
Next, the process proceeds to SF2, and it is determined whether or not the winning ball unpaid number indicated by the winning ball unpaid number counter value loaded by SF1 is “0”. When it is determined by SF2 that the number of unpaid prize balls is “0”, the prize ball payout number counting process ends. On the other hand, if it is determined by SF2 that the awarded ball unpaid number is not “0”, the process proceeds to SF3, and a process of subtracting and updating “1” from the awarded ball unpaid number counter value loaded by SF1 is performed. . Next, the process proceeds to SF4, in which processing for storing the winning ball unpaid number counter value subtracted and updated by SF3 in the winning ball unpaid number storage area is performed.
[0305]
According to the prize ball payout number counting described above, the unpaid prize ball number recognized by the payout control microcomputer 144M is reduced according to the detection of the prize ball payout by the prize ball number count switch 120. It will be.
[0306]
Next, the main effects obtained by the above embodiment will be listed.
As shown in FIG. 20 and the like, the payout control board 144 including the payout control microcomputer 144M performs the payout of the prize balls corresponding to the plurality of winnings without dividing the payout operation of the payout means for each winning (for example, The ball payout device 116 (including the payout motor 118) can be controlled so as to pay out continuously without dividing the payout into 5 or 13 payouts. In this way, for example, when a prize ball is unpaid according to a plurality of prizes and the prize ball needs to be paid out, for example, when prizes are concentrated in a short period of time, the payout operation is performed. Since the prize balls are not divided for each prize, the prize balls can be paid out promptly. Thereby, the payout of the prize balls can be speeded up. Furthermore, since continuous payout control is performed within a range of the number of continuous payouts (for example, 25) set so that the payout control board 144 can continuously perform payout control, for example, one winning award is obtained. Even if there are unpaid prize balls in excess of the number of prize balls that have been paid out, prize balls are paid out as continuously as possible. The payout of prize balls can be further expedited, for example, the payout can be performed.
[0307]
As shown in FIG. 12, command data for instructing the content of payout control of a prize ball to a predetermined data format (for example, a data format as shown in FIGS. 13 to 17) prize ball control signal. Since CD0 to CD7 are included, it is possible to clearly instruct the content of the payout control of the prize ball by the command data.
[0308]
Further, as shown in FIG. 13 and the like, the command data CD0 to CD7 included in the prize ball control signal include MODE, which is first data capable of designating (instructing) the type of payout control, and the number of prize balls to be paid out. Since the EXTDATA as the second data that can be specified (commanded) is provided, and the number of prize balls to be paid out is clearly specified by the EXTDATA, the payout control microcomputer 144M (the payout control board 144) is accurate. Payout control of a number of prize balls can be performed.
[0309]
Further, as shown in FIG. 12 and the like, the command data CD0 to CD7 are transmitted separately (two or more times) of MODE and EXTDATA, so that the amount of data transmitted and received at one time is limited. Even in this case, command data having a large data amount can be easily transmitted and received by performing transmission and reception in a plurality of times.
[0310]
Further, as shown in FIG. 17 and the like, the command data includes identification data (identification data DH) capable of identifying the type of data, and therefore, based on the identification data, the payout control microcomputer 144M side. It is possible to prevent erroneous recognition of the type of command data received on the (payout control board 144 side).
[0311]
As described above with reference to FIG. 2, at least when the prize ball is paid out, between the ball payout device 116 including the payout motor 118 and the ball detection position by the ball cutout switch 115, Since balls (25 pieces) corresponding to the number of payouts (also referred to as the maximum number of payouts) can be stored, whether or not a sufficient number of balls for paying out prize balls is secured according to the detection result by the ball out switch 115. Can be detected before the payout operation by the ball payout device 116.
[0312]
Further, as described above with reference to FIG. 20 and the like, the number of continuous payouts of lending balls by one payout operation in the ball payout device 116 is, for example, 25 pieces, and the number of continuous payouts (maximum payout number) described above. For example, in the case of paying out a ball lending, the number of balls to be paid out by one continuous payout operation of the ball payout device 116 in the case of paying out balls. be able to.
[0313]
Further, as shown in FIG. 13 and the like, the prize ball control signal includes prize ball control signals CD0 to CD7 which are command data for designating (instructing) the content of the prize ball payout control, and the timing of capturing the command data. And the payout control microcomputer 144M can recognize the command data capture timing based on the award ball control signal INT. The occurrence of an abnormal state can be reduced. In addition, as shown in FIG. 10, the detection signal output from the winning ball number count 120 is a microcomputer 151M for game control (payout control board 144) and a microcomputer 144M for payout control (main board 151). Therefore, both the microcomputer 151M for game control (main board 151) and the microcomputer 144M for payout control (payout control board 144) can grasp the number of payouts of prize balls. As described above, since the occurrence of abnormal command data is reduced and the number of prize balls paid out by both the microcomputers 151M and 144M is grasped, prize ball payout control can be performed reliably. The operability of the ball payout operation can be improved.
[0314]
As shown in FIG. 31, the microcomputer 151M (main board 151) for game control stores the number of unpaid prize balls and stores the number in accordance with a detection signal from the prize ball number count switch 120. Since the number of unpaid prize balls is updated by subtraction, the microcomputer 151M for game control can grasp the number of unpaid prize balls.
[0315]
Further, as shown in FIGS. 30 and 31 and the like, when there is an unpaid number of prize balls, the fact that there is an unpaid number is notified by lighting of the prize ball lamp 10, so that the notification is made. , The player can grasp the presence or absence of unpaid prize balls.
[0316]
As shown in FIGS. 38, 39, etc., in the payout control microcomputer 144M (payout control board 144), the number of unpaid prize balls is stored. In response, the stored number of unpaid prize balls is subtracted and updated, so that the payout control microcomputer 144M (payout control board 144 side) can grasp the number of unpaid prize balls.
[0317]
Further, as shown in FIG. 13 and the like, the prize ball control signal includes prize ball control signals CD0 to CD7 which are command data for designating (instructing) the content of the prize ball payout control, and the timing of capturing the command data. And the payout control microcomputer 144M can recognize the command data capture timing based on the award ball control signal INT. The occurrence of an abnormal state can be reduced. In addition, as shown in FIG. 23 and FIG. 25, the payout control of ball lending is performed based on a signal requesting the payout of ball lending, such as a ball lending request operation signal BRDY, and based on a prize ball control signal. Payout control of the prize ball is performed, and the passage switching valve 250 switches one of the ball lending passage 203c and the prize ball passage 203d so that the ball paid out from the ball payout device 116 can pass through. Therefore, the ball lending and the prize ball can be paid out in a distinct manner. As described above, since the occurrence of the command data fetching abnormal state is reduced, and the payout is performed in such a manner that the payout ball and the prize ball can be clearly distinguished and recognized, the payout control can be reliably performed. In addition, the operability of the payout operation of the prize ball can be improved.
[0318]
Further, as shown in FIG. 5 and the like, since the ball lending passing through the ball lending passage 203c can be detected by the ball lending number switch 119, the ball lending is paid out based on the detection by the ball lending number switch 119. Can be confirmed.
[0319]
Further, as shown in FIG. 5 and the like, since the prize ball passing through the prize ball passage 203d can be detected by the prize ball count switch 120, the payout of the prize ball is performed based on the detection by the prize ball count switch 120. Can be confirmed.
[0320]
As shown in FIG. 13 and the like, award ball control signals CD0 to CD7, which are command data for specifying (instructing) the content of the award ball payout control in a predetermined data format, And a prize ball control signal INT, which is a capture signal indicating the command data capture timing. The payout control microcomputer 144M recognizes the command data capture timing based on the prize ball control signal INT. Therefore, it is possible to reduce the occurrence of an abnormal state in which command data is taken in. In addition, as shown in FIG. 20 and the like, the payout control board 144 including the payout control microcomputer 144M divides the payout operation of the payout means by the payout means for each of the plurality of winnings. The ball payout device 116 (including the payout motor 118) can be controlled so as to pay out continuously without having to divide the payouts (for example, every 5 or 13 payouts). In this way, for example, when a prize ball is unpaid according to a plurality of prizes and the prize ball needs to be paid out, for example, when prizes are concentrated in a short period of time, the payout operation is performed. Since the prize balls are not divided for each prize, the prize balls can be paid out promptly. Thereby, the payout of the prize balls can be speeded up. Furthermore, since continuous payout control is performed within a range of the number of continuous payouts (for example, 25) set so that the payout control board 144 can continuously perform payout control, for example, one winning award is obtained. Even if there are unpaid prize balls in excess of the number of prize balls that have been paid out, prize balls are paid out as continuously as possible. The payout of prize balls can be further expedited, for example, the payout can be performed. As described above, the operability of the ball payout operation can be improved, for example, the occurrence of an abnormal state of command data capture can be reduced, and the payout of award balls can be speeded up.
[0321]
In the pachinko gaming machine 1, the payout control board 144 and the card unit 31 are connected by the connector 144i provided on the payout control board 144. As shown in FIG. 10, the wiring pattern connected to the connector 144i is Not all of the wiring patterns are connected to the payout control microcomputer. That is, the input / output signal line 1440b as a wiring pattern on such a payout control board 144 is connected to the payout control microcomputer, but the ball lending switch 24, the return switch 25, the ball lending possible display LED 231, and the frequency The relay wiring 1440b as a wiring pattern for the display LED 232 relays a signal on the payout control board 144 to the payout control microcomputer 144M in a disconnected state. By providing a wiring pattern that is not connected to the microcomputer 144M as described above, signals exchanged between the card unit 31 and the pachinko gaming machine 1 do not need to pass through the payout control microcomputer 144M as necessary. Can be completed. As a result, the amount of information handled by the payout control microcomputer 144M is reduced, and the processing load of the payout control microcomputer 144M can be reduced. In addition, since the payout control board 144 is directly connected to the card unit without interposing a relay board or the like between the card unit 31 and the payout control board 144, workability in manufacturing can be improved.
[0322]
Also, as shown in FIG. 23 and the like, when the payout control microcomputer 144M receives a signal (BRDY signal) requesting the payout of a lending ball, the microcomputer 144M receives information that can specify the card balance. Instead, the payout control is performed, and the payout control microcomputer 144M does not need to perform the process of managing the card balance. Therefore, the processing load on the payout control microcomputer 144M is further reduced. be able to.
[0323]
Further, as shown in FIG. 10, the relay between the card unit 31 and the frequency display LED 232 is relayed by the relay wiring 1440b as a wiring pattern provided on the payout control board 144, so that the payout control microcomputer is provided. Since the 144M does not need to be involved in the process related to the display of the balance by the frequency display LED 232, the processing load on the microcomputer 144M for payout control can be further reduced.
[0324]
Further, as shown in FIG. 10, the relay between the card unit 31 and the ball lending switch 24 is relayed by the relay wiring 1440b as a wiring pattern provided on the payout control board 144, so that the payout control microcircuit is provided. Since the computer 144M does not need to be involved in the process of detecting the ball lending operation (lending operation) by the ball lending switch 24, the processing load on the microcomputer 144M for payout control can be further reduced.
[0325]
Further, as shown in FIG. 10, the relay between the card unit 31 and the return switch 25 is relayed by the relay wiring 1440b as a wiring pattern provided on the payout control board 144, so that the payout control microcomputer is Since there is no need to be concerned with the processing corresponding to the detection of the return operation by the return switch 25, the processing load on the microcomputer 144M for payout control can be further reduced.
[0326]
As shown in FIG. 3, the card 144 is arranged on the payout control board 144 so as to be separated from connectors other than the connector for connecting to the card unit 31. It is possible to easily connect and disconnect the wiring to the connector 144i for connection to the unit 31. Further, as shown in FIG. 3, although the payout control board box 143 houses the payout control board 144, it corresponds to each of the plurality of connectors 144a to 144i provided on the payout control board 144. Are provided with openings 143a to 143i capable of exposing each of the connectors to the outside, so that wiring can be directly connected to and disconnected from the connectors 144a to 144i. Wiring can be easily connected to and disconnected from the plurality of connectors 144a to 144i including the connection connector 144i. Furthermore, since the inside of the payout control board box 143 can be seen through, the trace of the misconduct can be easily found from the outside, thereby eliminating the motivation of the misconduct person. Thus, fraudulent acts on the payout control board 144 can be prevented. Further, since the payout control board box 143 has the openings 143a to 143i in which the plurality of connectors 144a to 144i can be exposed to the outside, it is not necessary to expose portions other than the connectors in the payout control board 144. Since it becomes difficult to directly commit fraud on the wiring pattern and the like on the payout control board 144, fraudulent acts on the payout control board 144 can be prevented.
[0327]
As shown in FIG. 3, the connector 144i for connection with the card unit 31 of the plurality of connectors 144a to 144i provided on the payout control board 144 is located on the lower side of the payout control board 144 near the card unit 31. Since the connectors 144a to 144h other than the connector 144i for connection to the card unit 31 among the plurality of connectors 144a to 144i are provided above the payout control board 144, the recording medium processing Since the arrangement position of the device connector is different from the arrangement positions of the other connectors, the connection of the wiring connected to the connector 144i can be facilitated. Furthermore, since the connectors 144a to 144h are arranged in a line, when wiring is connected to those connectors, the connectors to be connected can be easily grasped based on the order in which the connectors are arranged. Can be easily connected to the wiring.
[0328]
Further, as shown in FIG. 3, the dispensing control board box 143 accommodates the error display 145 in such a manner that the error display 145 is not exposed to the outside, so that the error display 145 can be protected. There is no need to provide a cover body.
[0329]
Also, as shown in FIG. 3, in the payout control board 144, with respect to the open end of the front frame portion including the front frame 3 and the front opening / closing frame 4 (the right end from the front of the pachinko gaming machine 1). In the arrangement state in which the main board 151 is closer to the payout control board 144, the game control means connector is provided at a position near the open end of the front frame portion, and is used for connection to the balance display board 23. The connector 144c is provided at a position near the shaft support end side (opposite to the open end side) of the front frame portion. For this reason, connection of the wiring corresponding to each of the balance display board 23 including the frequency display LED 232 and the main board 151 can be facilitated due to these installation positions.
[0330]
Further, as shown in FIG. 3, in the payout control board 144, wiring connected to the ball payout device 116 (in the case of this embodiment, connected to the payout unit relay board 124 and connected to the ball payout device 116). Is provided between the connector 144c for the balance display board 23 and the connector 144a for the main board 151, so that the installation position corresponds to the ball payout device 116. It is possible to prevent the connection of the wiring to be performed from hindering the connection of the wiring corresponding to each of the frequency balance display board 23 and the main board 151. Therefore, the connection of the wiring corresponding to the ball payout device 116 can be easily performed. it can.
[0331]
Further, as shown in FIG. 25 and the like, the passage switching solenoid 117 drives the passage switching valve 250 (turns on) only when the passage of the payout ball is switched from the winning ball passage 203d to the ball lending passage 203c. Therefore, the passage switching solenoid 117 can be prevented from being driven too frequently, so that the durability of the passage switching solenoid 117 can be further improved.
[0332]
In addition, as shown in FIG. 23 and the like, when paying out balls in response to the reception of the BRQ signal from the card unit 31, when the EXS signal is transmitted, that is, the state in which the payout operation is possible. Then, the operation of switching the path for guiding the payout of the ball from the prize ball path 203d to the ball lending path 203c is started. Therefore, it is possible to prevent occurrence of an abnormal state related to payout after the start of the ball passage switching operation. As a result, when paying out the ball lending, the ball lending can be definitely paid out clearly distinguished from the prize ball.
[0333]
As shown in FIGS. 23 and 25, when paying out a lending ball in response to the reception of the BRQ signal from the card unit 31, the reception of the EXS signal from the payout control board 144 of the pachinko gaming machine 1 is performed. Accordingly, after the transmission of the BRQ signal performed in the card unit 31 is stopped (after the fall), that is, the pachinko gaming machine 1 is in a state where the payout operation of the lending ball is possible, and the state is further changed by the card unit 31 side. After grasping, the operation of switching the path guided to pay out the ball from the prize ball path 203d to the ball lending path 203c is started. Therefore, it is possible to prevent occurrence of an abnormal state related to payout after the start of the ball passage switching operation. As a result, when paying out the ball lending, the ball lending and the prize ball can be clearly and reliably paid out.
[0334]
Further, as shown in FIG. 24 and the like, a BRDY signal that is continuously transmitted from the card unit 31 during the period from the start of the ball payout request to the end of the lending of the ball is issued, the card unit 31 side and the pachinko game. It can be grasped that both sides of the machine 1 are in the state of paying out the lending ball. For this reason, transmission and reception of a signal relating to the payout of a lending ball are performed after both parties understand that such a situation is present, so that a signal relating to the payout of a lending ball between the card unit 31 and the pachinko gaming machine 1 is transmitted. Exchange can be performed reliably.
[0335]
Further, as shown in FIGS. 24, 25, and 26, after the operation of paying out balls by the sprocket 205 is completed, the switching operation of the path from the prize ball path 203d to the ball rental path 203c is started, and then EXS The signal transmission is stopped (turned down). For this reason, the start of the switching operation of the passage from the prize ball passage 203d to the ball lending passage 203c is performed prior to the stop of the transmission of the EXS signal to the card unit 31, and from the state in which the lending can be paid out. It is possible to promptly shift to a state in which a prize ball can be paid out.
[0336]
Furthermore, as shown in FIG. 5 to FIG. 7, the ball lending guided by the ball lending passage 203 c can be detected by the ball lending number count switch 119, so that it is possible to count the number of ball lending. , It is possible to pay out the exact number of lending balls.
[0337]
Further, as shown in FIG. 5 to FIG. 7, the prize ball guided by the prize ball passage 203 d can be detected by the prize ball number count switch 120, so that it is possible to count the number of prize balls paid out. , The correct number of prize balls can be paid out.
[0338]
In this embodiment, the microcomputer 151M for game control and the microcomputer 141M for payout control among the microcomputers provided on each control board are one-chip microcomputers. The microcomputer 82M for control, the microcomputer 80M for lamp control, and the microcomputer 75M for symbol control were not one-chip microcomputers. The reason is as follows. That is, for the voice control, the lamp control, and the symbol control, the microcomputer can be diverted to another game machine by exchanging the ROM (ROM in which the control program and the like are stored). That is why we did not use a one-chip format. As for the payout control, a ROM (a ROM in which a payout control program or the like is stored) can be commonly used for other gaming machines (the entire microcomputer can be used for other gaming machines). Since it is easy to manufacture, it was made into a one-chip format.
[0339]
In the above-described embodiment, an example has been described in which one ball payout device 116 pays out both lending balls and prize balls. However, the present invention is not limited to this, and instead of the above-described ball payout device 116, two ball payout devices are provided: a ball payout device dedicated to paying out lending balls, and a ball payout device dedicated to paying out prize balls. The ball payout device may be configured to perform the payout operation of the ball lending and the prize ball independently.
[0340]
Next, feature points of modified examples of the present invention will be listed.
(1) In the above-described embodiment, an example is shown in which one bit of each data is used as identification data for identifying the type of two types of data (MODE, EXTDETA) included in command data. When three or more types of data are included in the command data, two or more bits (a plurality of bits) of each data are used as identification data. Specifically, for example, when three types of data are included in the command data, two bits of each data are used as identification data.
[0341]
(2) In the above-described embodiment, the conditions for outputting the payout stop command among the prize ball commands are listed. However, the conditions for outputting the payout stop command are not limited to the above-described conditions. A condition may be added that a payout stop command is output even when the pachinko gaming machine 1 is not connected.
[0342]
(3) In the above-described embodiment, an example has been described in which the card usable for the game is a magnetic card and the card unit 31 is configured to process the magnetic card. However, the present invention is not limited to this, and other types of recording media such as an IC card (including both a contact type IC card and a non-contact type IC card) can be used as a card that can be used in the game. May be used. The card unit 31 may be constituted by another type of recording medium processing device such as a card unit capable of processing an IC card according to a card used in a game.
[0343]
(4) In this embodiment, a pachinko gaming machine has been described as an example of a gaming machine to which the present invention is applied. However, the present invention is not limited to this, and may be, for example, a slot machine. When the present invention is applied to a slot machine, a game coin corresponds to a game medium. That is, the present invention is also applied to a slot machine capable of playing a game by inserting a predetermined number of game media (inserting a predetermined number of coins).
[0344]
(5) In the above-described embodiment, an example has been described in which one ball payout device pays out both a lending ball and a prize ball. However, the present invention is not limited to this, and two ball payout devices are provided: a ball payout device dedicated to paying out ball lending and a ball payout device dedicated to paying out prize balls. May be operated independently of each other.
[0345]
(6) In the above-described embodiment, the ball payout device 116 that pays out balls using a stepping motor has been described as a device that pays out balls. However, the present invention is not limited to this, and the ball payout device may not use a stepping motor as described below. The device for dispensing balls has a stopper (locking member) for performing an operation for locking the dispensed ball and an operation for releasing the lock, and releases the locking of the ball by the stopper. When the ball detection switch for detecting the number of balls to be paid out starts detecting the number of balls to be paid out, a stopper is used to lock the balls with a stopper to terminate the payout of the balls. You may. The stopper of such a ball dispensing device is driven using a solenoid (for example, by turning off the solenoid, the stopper is locked by the ball, and by turning the solenoid on, the stopper is locked by the ball. It is driven to be in a released state). Further, a stopper operation detection switch for detecting whether the stopper of such a ball dispensing device is operating is provided.
[0346]
(7) The pachinko gaming machine 1 shown in FIG. 1 and the like constitutes a gaming machine capable of paying out a predetermined number of premium game media (prize balls) in accordance with winning. In the gaming machine having such a configuration, the gaming medium may be represented as a ball, and the gaming machine may be represented as a ball-and-ball gaming machine.
[0347]
(8) The embodiments disclosed this time are to be considered in all respects as illustrative and not restrictive. The scope of the present invention is defined by the terms of the claims, rather than the description above, and is intended to include any modifications within the scope and meaning equivalent to the terms of the claims.
[0348]
[Specific example of means for solving the problem]
(1) The pachinko gaming machine 1 shown in FIG. 1 and the like constitutes a gaming machine capable of paying out a predetermined number of premium game media (prize balls) in accordance with winning. A game control means for controlling a game state is constituted by the main board 151 shown in FIG. 7 and the like, more specifically, the microcomputer 151M. A payout unit that performs an operation of paying out game media (balls) is configured by the ball payout device 116 illustrated in FIG. 3 and the like. The payout control board 144 shown in FIG. 8 and the like, more specifically, the microcomputer 144M, constitutes a payout control means for controlling the payout means. As shown in FIG. 10 and the like, the payout control means, based on a prize game medium payout control signal (prize ball control signal) instructing payout control of the prize game medium received from the game control means. Perform payout control. As shown in FIG. 12 and the like, the premium game medium payout control signal indicates the content of the premium game medium payout control in a predetermined data format (for example, a data format as shown in FIGS. 13 to 17). Command data to be commanded (prize ball control signals CD0 to CD7) and a capture signal (prize ball control signal INT) indicating the timing of capturing the command data are included. As shown in FIG. 20 and the like, the payout control means does not divide the payout operation of the payout means for each prize (for example, 5 or 13 payouts) of the prize game medium according to the plurality of prizes. The payout means can be controlled so as to continuously pay out (without dividing each payout), and the number of continuous payouts (for example, 25) that the payout control means can perform payout control continuously is limited. Set, the payout control means performs continuous payout control within the range of the number of continuous payouts.
[0349]
(2) As shown in FIG. 13 and the like, the command data includes first data (MODE) capable of instructing the type of payout control and second data (EXTDATA) capable of instructing the number of premium game media to be paid out. And
[0350]
(3) As shown in FIG. 12 and the like, the command data is transmitted from the game control means to the payout control means in a plurality of times (for example, twice for MODE and EXTDATA).
[0351]
(4) As shown in FIG. 17, the command data includes identification data (identification data DH) capable of identifying the type of data.
[0352]
(5) The ball passage 114 shown in FIG. 2 constitutes a game medium supply passage for supplying a game medium to the payout unit. A game medium detecting means capable of detecting a game medium present at a predetermined position in the game medium passage by the ball cutout switch 115 shown in FIG. 2 and the like. As described above, between the payout unit and the detection position of the game medium by the game medium detection unit, at least as many (25) game media as the continuous payout can be stored.
[0353]
(6) As shown in FIG. 23 and the like, the payout means is capable of performing an operation of paying out a lending game medium (lending ball) for lending to a player. As described above, the number of continuous payouts (25) of the game media by the payout means at the time of payout of the game media is the same as the number of continuous payouts (25).
[0354]
[Effects of Specific Examples of Means for Solving the Problems]
According to the first aspect, the following effects can be obtained. A prize game medium payout control signal, instructing the contents of the prize game medium payout control in a predetermined data format, and command data indicating the number of prize game media to be paid out, and a capture signal indicating a timing of capturing the command data; Since the payout control means can recognize the timing of command data capture based on the capture signal, occurrence of an abnormal command data capture state can be reduced. Further, the payout means can be controlled so as to continuously pay out the prize game media according to a plurality of prizes without dividing the payout operation of the payout means for each prize. In this way, for example, in the case where prizes are concentrated in a short period of time, unpaid premium game media corresponding to a plurality of prizes are generated, and when it is necessary to pay them out, the payout operation is performed. Since it is not divided for each winning, the payout of the prize game medium can be promptly performed. Thereby, the payout of the prize game media can be further expedited. Further, a continuous payout number that allows the payout control means to continuously perform payout control is set, and when the number of unpaid premium game media is equal to or less than the number of continuous payouts, the number of unpaid number in one payout operation is determined. Prize game media are continuously paid out, and when the number of unpaid prize game media is larger than the number of consecutive payouts, the payout control for continuously paying out the prize game media for the number of consecutive payouts is performed by the prize game medium. Since the unpaid number is repeated until the number becomes zero, for example, even if there is an unpaid number of prize game media exceeding the number of payouts for one prize, the prize game medium is paid out as continuously as possible. The payout of the prize game media can be further expedited, for example, it is possible to pay out the prize game media exceeding the number of payouts for one prize in one continuous payout. In addition, since at least game media for the number of continuous payouts can be stored between the payout unit and the detection position of the game medium by the game medium detection unit, according to the detection result by the game medium detection unit, a prize game It is possible to detect before the payout operation whether or not a sufficient number of game media are secured for paying out the medium. As described above, the operability of the payout operation of the game medium can be improved, for example, it is possible to reduce the occurrence of the abnormal state of the command data capture and to expedite the payout of the prize game medium. Further, due to the further operation of the payout control means, during the payout operation, when the game medium is no longer detected by the game medium detection means at the detection position of the game medium supply passage, or the game medium storage unit is operated by the detection switch. Is detected, the payout operation is stopped after the payout operation of the remaining number of game media to be paid out in the payout operation is completed.In response to the detection of the game medium to be paid out from the payout means by the game medium count switch, a game medium count switch signal is output to the game control means and the payout control means. Due to the operation of the payout control means, a ball lending request signal is received from the information processing device during the payout operation of the prize game medium in a state where the prize game medium can pass through the prize game medium passage while the passage switching means is controlled. When the payout operation for the remaining number of premium game media to be paid out in the payout operation is completed, the payout motor is stopped. Further, by a further function of the payout control means, control is performed to start the switching operation of the passage switching means so that the game medium can pass through the lending game medium passage after a predetermined time has elapsed from the stop of the payout motor. . By the further operation of the payout control means, after a predetermined time has elapsed from the start of the switching operation of the passage switching means for enabling the game medium to pass through the lending game medium passage, the payout motor is driven so that Control for dispensing the medium is performed. By the further operation of the payout control means, after the payout means in the payout means has finished paying out the game media, the payout motor is stopped, and after a lapse of a predetermined time from the stop of the payout motor, the game medium passes through the prize game medium passage. Control for starting the switching operation of the passage switching means is performed so as to be in a state where it can be performed. When the payout control means receives the ball lending request signal from the information processing device during the payout operation of the prize game medium, when there is a number of unpaid prize game media in the next payout operation of the prize game medium payout operation, By the further operation of the payout control means, after a predetermined time has elapsed from the time when the control of the passage switching means is started so that the game media can pass through the premium game media passage after the payout operation of the rental game media, the payout is performed. By driving the motor, the payout means controls to pay out the unpaid number of prize game media.
[0355]
According to claim 2, in addition to the effect according to claim 1, the following effect can be obtained. The command data includes command data having first data capable of instructing the type of payout control and second data capable of instructing the number of prize game media to be paid out, and the prize to be paid out based on the second data. Since the number of game media is clearly instructed, an accurate number of game media can be paid out.
[0356]
Regarding claim 3, in addition to the effect according to claim 1 or 2, the following effect can be obtained. Since command data is transmitted in a plurality of times, even if the amount of data transmitted and received at one time is limited, the command data having a large amount of data can be easily transmitted and received in a plurality of times. Can be sent and received.
[0357]
Regarding claim 4, in addition to the effect according to claim 2 or 3, the following effect can be obtained. Since the command data includes identification data capable of identifying the type of the data, it is possible to prevent erroneous recognition of the type of the command data received on the payout control unit side based on the identification data.
[0359]
Claim5Regarding, from claim 14In addition to the effects relating to any of the above, the following effects can be obtained. The number of continuous payouts of the game media by the payout means at the time of payout of the rental game media is the same as the number of continuous payouts set so that the payout control means can continuously perform the payout control. In the case of paying out game media, one operation of the payout means can pay out the number of payouts of the game media for one time.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a front view of a pachinko gaming machine.
FIG. 2 is an enlarged front view of a game board provided in the pachinko gaming machine.
FIG. 3 is a rear view of the pachinko gaming machine.
FIG. 4 is a side view showing an internal configuration of each of the dividable cases in the ball dispensing apparatus.
FIG. 5 is a sectional view of a case showing an operation state of a passage switching solenoid when the ball payout device is viewed from a side.
FIG. 6 is a sectional view of the case when the ball payout device is viewed from the rear side.
FIG. 7 is a block diagram of a control circuit provided in the pachinko gaming machine.
FIG. 8 is a block diagram of a control circuit provided in the pachinko gaming machine.
FIG. 9 is a block diagram showing a configuration used for transmitting and receiving signals between a main board and a payout control board.
FIG. 10 is a block diagram showing a transmission and reception relationship of various signals used when paying out award balls and lending balls.
FIG. 11 is a block diagram showing a configuration used for transmitting and receiving signals between a payout control board and a card unit.
FIG. 12 is a timing chart showing transmission timings of award ball control signals CD0 to CD7 and INT.
FIG. 13 is a diagram showing a data configuration of award ball control signals CD0 to CD7.
FIG. 14 is a table showing a relationship between MODE data and a payout control mode specified by the data.
FIG. 15 is a diagram showing, in a table form, a relationship between EXTDATA data and an operation content specified by the data when a mode for paying out a prize ball is specified;
FIG. 16 is a diagram showing, in a table form, a relationship between EXTDATA data and an operation content specified by the data when a mode for stopping payout or resuming payout is designated;
FIG. 17 is a diagram illustrating identification data provided so that the type of command data can be identified.
FIG. 18 is a timing chart showing a signal processing timing between a payout control board and a card unit during a payout operation by ball lending.
FIG. 19 is a timing chart showing an abnormal-time control operation performed by the payout control board when an error occurs in a signal input from the card unit to the payout control board.
FIG. 20 is a timing chart showing a basic operation of paying out award balls.
FIG. 21 is a timing chart showing a control operation when the payout control board receives a payout stop command during a payout ball payout operation.
FIG. 22 is a timing chart illustrating an operation when the payout control board receives a payout stop release command in a stop state according to the payout stop command.
FIG. 23 is a timing chart showing a control operation when a payout control board receives a ball lending request from a card unit during a prize ball payout operation.
FIG. 24 is a timing chart showing an operation after a ball lending operation is completed when a ball lending request is received during the payout of award balls.
FIG. 25 is a timing chart showing a basic operation of paying out a lending ball.
FIG. 26 is a timing chart showing a control operation performed by the payout control board when the number of balls paid out in one ballout payout operation is less than the maximum payout number.
FIG. 27 is a flowchart showing a main process as a main routine of a control process executed by the CPU of the main board.
FIG. 28 is a flowchart showing a timer interrupt process executed in the CPU of the main board.
FIG. 29 is a flowchart showing a prize ball process executed by the CPU of the main board.
FIG. 30 is a flowchart showing award ball number addition processing.
FIG. 31 is a flowchart showing a winning ball number subtraction process.
FIG. 32 is a flowchart showing a command transmission process executed in the CPU of the main board.
FIG. 33 is a flowchart showing a main process as a main routine of a control process executed by the CPU of the payout control board.
FIG. 34 is a flowchart showing a command interruption process executed in the CPU of the payout control board.
FIG. 35 is a flowchart showing a timer interrupt process executed in the CPU of the payout control board.
FIG. 36 is a flowchart showing the details of a ball lending control process.
FIG. 37 is a flowchart showing the details of a ball lending number counting process.
FIG. 38 is a flowchart showing the processing contents of the award ball control processing.
FIG. 39 is a flowchart showing the content of award ball payout number counting processing.
[Explanation of symbols]
1 is a pachinko gaming machine (game machine), 151 is a main board (game control means), 151M is a microcomputer (game control means), 116 is a ball payout device (payout means), 144 is a payout control board (payout control means) Reference numeral 144M is a microcomputer (payout control means), 114 is a ball passage (game medium supply path), and 115 is a ball out switch (game medium detection means).

Claims (5)

入賞に応じて予め定められた個数の景品遊技媒体の払出しを行なうことが可能な遊技機であって、
遊技状態を制御する遊技制御手段と、
遊技媒体を払出すための払出モータを駆動することにより遊技媒体を払出す動作を行なう払出手段と、
前記払出手段を制御する払出制御手段と、
前記払出手段に遊技媒体を供給する遊技媒体供給通路と、
該遊技媒体供給通路の所定位置に存在する遊技媒体を検出可能な遊技媒体検出手段と、
遊技者に貸出される貸遊技媒体が通過する貸遊技媒体通路と、
入賞により払出される前記景品遊技媒体が通過する景品遊技媒体通路と、
前記貸遊技媒体通路と前記景品遊技媒体通路とを切換え、遊技媒体が前記貸遊技媒体通路と前記景品遊技媒体通路とのいずれかを通過できる状態にする通路切換手段と、
前記払出手段から払出され、前記景品遊技媒体通路を通過する前記景品遊技媒体を検出する景品遊技媒体個数カウントスイッチと、
前記払出手段から払出され、前記貸遊技媒体通路を通過する前記貸遊技媒体を検出する貸遊技媒体個数カウントスイッチと、
遊技者に対して遊技媒体を貸出すために用いる記録媒体用の情報処理装置と、
前記払出手段により払出された前記遊技媒体を貯留する遊技媒体貯留部が前記遊技媒体により満杯になったことを検出する検出スイッチとを含み、
前記遊技制御手段は、予め定められたデータ形式で景品遊技媒体の払出制御の内容を指令するとともに払出す景品遊技媒体数を示すコマンドデータと、該コマンドデータの取込みタイミングを示す取込み信号とを含み、前記景品遊技媒体の払出制御を指令する景品遊技媒体払出制御信号を前記払出制御手段に出力し、
前記払出制御手段は、前記遊技制御手段から受ける前記景品遊技媒体払出制御信号に基づいて景品遊技媒体の払出制御を行ない、
前記景品遊技媒体個数カウントスイッチは、前記払出手段から払出される前記景品遊技媒体を検出したことに応じて、前記払出制御手段に景品遊技媒体個数カウントスイッチ信号を出力し、
前記払出制御手段は、景品遊技媒体の未払出し個数を更新可能に記憶し、
前記払出制御手段は、前記景品遊技媒体数を示す前記コマンドデータを含む前記景品遊技媒体払出制御信号を受信するごとに前記景品遊技媒体の未払出し個数を加算更新するとともに、前記景品遊技媒体個数カウントスイッチ信号を受信するごとに前記景品遊技媒体の未払出し個数を減算更新し、
前記払出制御手段は、さらに、複数の入賞に応じた景品遊技媒体の払出しを各入賞ごとに前記払出手段の払出動作を区切ることなく、連続的に払出すように前記払出手段を制御可能であり、
前記払出制御手段が連続的に払出制御を行なうことが可能な連続払出数が設定され、
前記払出制御手段は、さらに、前記景品遊技媒体の未払出し個数が前記連続払出数以下のときは、１回の払出動作において、前記未払出し個数分の景品遊技媒体を連続的に払出し、前記景品遊技媒体の未払出し個数が前記連続払出数よりも多いときは、前記連続払出個数分の景品遊技媒体を連続的に払出す払出制御を、前記景品遊技媒体の未払出し個数がゼロになるまで繰返し行ない、
前記払出手段と、前記遊技媒体検出手段による遊技媒体の検出位置との間には、少なくとも、前記連続払出数分の遊技媒体が貯留可能であり、
前記払出制御手段は、払出動作中に、前記遊技媒体検出手段により前記遊技媒体供給通路の前記検出位置にて遊技媒体が検出されなくなったとき、または、前記検出スイッチにより前記遊技媒体貯留部が遊技媒体により満杯になったことが検出されたときには、当該払出動作において払出すべき遊技媒体の残数の払出動作が終了したあと、払出動作を停止し、
前記貸遊技媒体個数カウントスイッチは、前記払出手段から払出される前記貸遊技媒体を検出したことに応じて、前記遊技制御手段および前記払出制御手段に貸遊技媒体個数カウントスイッチ信号を出力し、
前記払出制御手段は、前記景品遊技媒体が前記景品遊技媒体通路を通過できる状態に前記通路切換手段が制御された状態での前記景品遊技媒体の払出動作中に、前記情報処理装置から球貸要求信号を受信したとき、当該払出動作において払出すべき景品遊技媒体の残数の払出動作が終了した後、前記払出モータを停止し、また、前記払出モータの停止時から所定時間経過した後に、前記遊技媒体が前記貸遊技媒体通路を通過できる状態となるように前記通路切換手段の切換動作を開始する制御を行ない、
前記払出制御手段は、前記遊技媒体が前記貸遊技媒体通路を通過できる状態とするための前記通路切換手段の切換動作開始時から所定時間経過した後に、前記払出モータを駆動することにより前記払出手段から貸遊技媒体を払出す制御を行ない、
前記払出制御手段は、前記払出手段における前記貸遊技媒体の払出動作が終了した後、前記払出モータを停止し、該払出モータの停止時から所定時間経過した後に、前記遊技媒体が前記景品遊技媒体通路を通過できる状態となるように前記通路切換手段の切換動作を開始する制御を行ない、
前記景品遊技媒体の払出動作中に前記払出制御手段が前記情報処理装置から前記球貸要求信号を受信したときに、前記景品遊技媒体の払出動作の次回の払出動作における景品遊技媒体の未払出し個数があったときには、前記払出制御手段は、前記貸遊技媒体の払出動作の後で前記遊技媒体が前記景品遊技媒体通路を通過できる状態となるように前記通路切換手段の制御を開始した時から所定時間経過した後に、前記払出モータを駆動することにより前記払出手段から当該未払出し個数の前記景品遊技媒体を払出す制御を行なうことを特徴とする、遊技機。A gaming machine capable of paying out a predetermined number of premium game media according to a prize,
A game control means for controlling a game state,
Payout means for performing an operation of paying out game media by driving a payout motor for paying out game media,
Payout control means for controlling the payout means,
A game medium supply passage for supplying a game medium to the payout means,
Game medium detection means capable of detecting a game medium existing at a predetermined position in the game medium supply passage;
A lending game medium passage through which a lending game medium lent to the player passes;
A prize game medium passage through which the prize game medium paid out by winning is passed;
Path switching means for switching between the lending game medium passage and the prize game medium passage, so as to allow a game medium to pass through either the lent game medium passage or the prize game medium passage;
Is paid out from the payout device, a prize game media piece count switch for detecting the prize game medium you pass the prize game medium passage,
A lending game medium count switch that detects the lending game medium that is paid out from the payout means and passes through the lending game medium passage;
An information processing device for a recording medium used to lend a game medium to a player,
A detection switch that detects that the game medium storage unit that stores the game medium paid out by the payout unit is filled with the game medium,
The game control means includes command data indicating the number of premium game media to be paid out while instructing the content of payout of premium game media in a predetermined data format, and a capture signal indicating a timing of capturing the command data. Outputting a prize game medium payout control signal instructing the prize game medium payout control to the payout control means,
The payout control means performs payout control of a prize game medium based on the prize game medium payout control signal received from the game control means,
The prize game medium number count switch outputs a prize game medium count switch signal to the payout control means in response to detecting the prize game medium paid out from the payout means,
The payout control means stores the number of unpaid premium game media in an updatable manner,
The payout control means adds and updates the number of unpaid prize game media each time the prize game medium payout control signal including the command data indicating the number of prize game media is received, and counts the number of prize game media. Each time a switch signal is received, the number of unpaid premium game media is subtracted and updated,
The payout control means can further control the payout means so as to continuously pay out the prize game media according to a plurality of prizes without dividing the payout operation of the payout means for each prize. ,
The number of continuous payouts that allows the payout control means to continuously perform payout control is set,
The payout control means is further configured to continuously pay out the unpaid number of prize game media in one payout operation when the unpaid number of the prize game media is equal to or less than the continuous payout number. When the number of unpaid game media is greater than the number of consecutive payouts, the payout control for continuously paying out the prize game media for the number of consecutive payouts is repeated until the number of unpaid prize game media becomes zero. Do,
Between the payout unit and the detection position of the game medium by the game medium detection unit, at least game media for the continuous payout number can be stored,
During the payout operation, the payout control unit is configured to detect that the game medium is not detected at the detection position of the game medium supply passage by the game medium detection unit, or that the game medium storage unit is operated by the detection switch. When it is detected that the medium is full, after the payout operation of the remaining number of game media to be paid out in the payout operation is completed, the payout operation is stopped ,
The lending game medium count switch outputs a lending game medium count switch signal to the game control means and the payout control means in response to detecting the lending game medium paid out from the payout means,
The payout control means includes a ball lending request from the information processing device during a payout operation of the premium game medium in a state where the path switching means is controlled so that the premium game medium can pass through the premium game medium path. When the signal is received, after the payout operation of the remaining number of premium game media to be paid out in the payout operation is completed, the payout motor is stopped, and after a predetermined time has elapsed from the stop of the payout motor, the Performing control to start a switching operation of the passage switching means so that game media can pass through the rental media passage;
The payout control means is configured to drive the payout motor by driving the payout motor after a lapse of a predetermined time from the start of the switching operation of the passage switching means for allowing the game medium to pass through the lending game medium passage. Control to pay out the rental media from
The payout control means stops the payout motor after the payout means completes the payout operation of the lending game medium, and after a predetermined time has elapsed from the stop of the payout motor, the game medium is the premium game medium. Control to start the switching operation of the passage switching means so as to be in a state in which the passage can be passed;
When the payout control means receives the ball lending request signal from the information processing device during the payout operation of the premium game medium, the number of unpaid premium game media in the next payout operation of the premium game medium payout operation. When the payout control means has started the control of the passage switching means so that the game medium can pass through the prize game medium path after the payout operation of the rental game medium, A gaming machine , wherein after the lapse of time, the payout motor is driven to control the payout means to pay out the unpaid number of the premium game media . 前記コマンドデータは、払出制御の種類を指令可能な第１のデータと払出す景品遊技媒体数を指令可能な第２のデータとを有することを特徴とする、請求項１に記載の遊技機。The gaming machine according to claim 1, wherein the command data includes first data capable of instructing a type of payout control and second data capable of instructing the number of premium game media to be paid out. 前記コマンドデータは、複数回に分けて前記遊技制御手段から前記払出制御手段に送信されることを特徴とする、請求項１または２に記載の遊技機。The gaming machine according to claim 1, wherein the command data is transmitted from the game control unit to the payout control unit in a plurality of times. 前記コマンドデータは、データの種別を識別可能な識別データを含むことを特徴とする、請求項２または３に記載の遊技機。The gaming machine according to claim 2, wherein the command data includes identification data capable of identifying a type of the data. 貸遊技媒体の払出しの際における前記払出手段による貸遊技媒体の連続的な払出数は、前記連続払出数と同数であることを特徴とする、請求項１から４のいずれかに記載の遊技機。Continuous payout credit game media by the payout means at the time of payout of credit game media is characterized by the a continuous payout equal number, the gaming machine according to any of claims 1 to 4 .
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