JP3601452B2 - ユニットルーム出入口枠構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、建物躯体壁の開口部に設けられる建具周囲枠とユニットルームの壁パネルの端部とを連結して形成されるユニットルーム出入口枠構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、浴室、洗面室、トイレ等でバリアフリー化が図られるようになって、より高い防水性や気密性が求められている。ところで、従来の在来工法に比べてユニットルームでは防水性、耐水性のみならず気密性の面でも優れており、そのため、浴室だけでなくトイレや洗面室までもがユニットルーム化されるようになってきた。又、トイレ、洗面室等をユニットルーム化すると、床、壁、天井等のパネルや水洗便器、手洗い洗面台、照明器具等の設備をトータルでコーディネイトすることが可能となり、ユーザー(お客様)にとってもより使い易いサニタリールームとなる。
【0003】
そして、従来から、図13に示す如く、建物躯体壁Aの背方スペースSにトイレや洗面室となるユニットルームBを組立設置する施工が行われている。この場合には、建物躯体壁Aに形成された開口部1に設けられる建具周囲枠2の縦枠部3と、同建物躯体壁Aの背方スペースSに組立設置されるユニットルームBの壁パネル4の端部とを、建具横小壁部材5を介し連結閉塞して、該建具横小壁部材5と同壁パネル4とでユニットルームBの壁コーナー部分を形成してなるユニットルーム出入口枠構造が構成される。
【0004】
又、この場合、建物躯体壁Aの手前側は廊下となり、該廊下とユニットルームB内とを連通する出入口が建具周囲枠2によって形成される。建具周囲枠2は両側に縦枠部3を有し、各縦枠部3の中程に戸当り部材14が付設され、両戸当り部材14の手前側で同建具周囲枠2内には、片開き戸や引き戸等の内装建具15が開閉自在に設置される。したがって、該ユニットルーム出入口枠構造では、ユニットルームB内と廊下との間においても、高い防水性や気密性が保持される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、通常、内装建具15には巾寸法の異なる複数の種類が存在し、建具周囲枠2の巾寸法(両縦枠部3間寸法)もこれに応じて変化する。このような場合、上記従来の技術にあっては、建具周囲枠2に隣接する建具用小壁部材5の巾寸法を前記建具周囲枠2の巾寸法に対応するように変化、すなわち、異なる巾寸法に設定された建具用小壁部材5を複数種類品揃えして対応している。すなわち、巾寸法の異なる内装建具15に応じて複数種類の建具用小壁部材5を必要とするので、部材のMT化に支障を来すという問題があった。
【0006】
本発明は、上記従来の技術における問題を悉く解決するために発明されたもので、その課題は、高い防水性や気密性が確保され、部材のMT化も図られるユニットルーム出入口枠構造を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1記載のユニットルーム出入口枠構造は、建物躯体壁に形成された開口部に設けられる建具周囲枠の縦枠部と、同建物躯体壁の背方スペースに組立設置されるユニットルームの壁パネルの端部とを、建具横小壁部材を介し連結閉塞して、該建具横小壁部材と同壁パネルとでユニットルームの壁コーナー部分を形成してなるユニットルーム出入口枠構造であって、建具周囲枠の縦枠部を背方スペースへ突出延設し、該縦枠部の背方へ突出した部分の裏側に建具横小壁部材の片側部を結合固定して、該建具横小壁部材の他側部を同縦枠部の裏側へ突設し、該建具横小壁部材の突設された他側部の背面に壁パネルの端面をビス、釘等の固着具にて結合し、該他側部での結合部位を両側水平方向に位置変更自在となしたものである。
【0008】
したがって、この場合、ユニットルーム内は防水性及び気密性に優れ、その出入口部分においても、建具周囲枠の縦枠部とユニットルームの壁パネルの端部とが建具横小壁部材を介し連結閉塞されて、高い防水性や気密性が確保される。しかも、建具周囲枠の縦枠部とユニットルームの壁パネルの端部とを建具横小壁部材を介し連結して、同ユニットルームの壁コーナー部分を容易に形成することができる。
【0009】
又、その際、建具周囲枠の縦枠部が背方スペースへ突出延設され、該縦枠部の背方へ突出した部分の裏側に建具横小壁部材の片側部が結合固定されて、該建具横小壁部材の他側部が同縦枠部の裏側へ突設され、該建具横小壁部材の突設された他側部の背面に壁パネルの端面がビス、釘等の固着具にて結合されるので、施工時の組立作業は簡単で確実なものとなる。しかも、前記建具横小壁部材の他側部での結合部位は両側水平方向に位置変更自在であるため、内装建具の巾寸法に応じ建具周囲枠の巾寸法が変化しても、同建具横小壁部材にて対応することができ、部材のMT化が図られる。
【0010】
本発明の請求項2記載のユニットルーム出入口枠構造は、上記請求項1記載のユニットルーム出入口枠構造において、建具横小壁部材を断面略L字状の型材で形成し、該建具横小壁部材の一辺をその片側部として縦枠部の裏側に結合固定し、同建具横小壁部材のもう一方の辺を他側部としてその背面に壁パネルの端面を結合したことを特徴とする。
【0011】
したがって、この場合は特に、建具横小壁部材が断面略L字状の型材で形成されて、反ったり曲がったりする変形を生じ難くなり、該建具横小壁部材を介して建具周囲枠の縦枠部とユニットルームの壁パネルの端面とは確実に連結され、該壁パネルと同建具横小壁部材とで形成されるユニットルームの壁コーナー部分が強固なものとなる。
【0012】
本発明の請求項3記載のユニットルーム出入口枠構造は、上記請求項2記載のユニットルーム出入口枠構造において、建具横小壁部材の他側部に横長の長孔を形成し、該長孔に挿通される固着具の同長孔に対する長手方向における位置変更によって、同他側部での結合部位を両側水平方向に位置変更自在となしたことを特徴とする。
【0013】
したがって、この場合は特に、建具横小壁部材に形成された長孔に固着具が挿通され、該固着具の同長孔に対する長手方向における位置変更によって、ユニットルームの壁パネルの端面と同建具横小壁部材の他側部の背面とは、相互に両側水平方向で位置変更自在となって結合され、該位置変更を伴う結合作業を容易に行うことができる。
【0014】
本発明の請求項4記載のユニットルーム出入口枠構造は、上記請求項3記載のユニットルーム出入口枠構造において、長孔を複数の同径円形孔が横方向に開口連設されただるま孔状に形成し、隣接する円形孔が連通する部分の開口巾寸法を固着具の挿通部分の軸径寸法よりも小さく設定したことを特徴とする。
【0015】
したがって、この場合は特に、長孔が複数の同径円形孔が横方向に開口連設されただるま孔状に形成され、隣接する円形孔が連通する部分の開口巾寸法が固着具の挿通部分の軸径寸法よりも小さく設定されるので、該固着具の挿通部分は同隣接する円形孔間の開口を通過できなくなる。そのため、長孔のいずれかの円形孔に挿通された固着具に対する建具横小壁部材の両側水平方向での移動が抑制されて、該建具横小壁部材の他側部の背面にユニットルームの壁パネルの端面はずれ動かないよう位置決めされて確実に結合され、位置変更を伴う同結合作業を設定位置に対応して正確に行うことができる。
【0016】
本発明の請求項5記載のユニットルーム出入口枠構造は、上記請求項4記載のユニットルーム出入口枠構造において、隣接する円形孔が連通する部分の開口両側孔縁にR状の加工を施したことを特徴とする。
【0017】
したがって、この場合は特に、長孔の隣接する円形孔が連通する部分の開口両側孔縁にR状の加工が施されるので、プレス打ち抜き加工等で同長孔を形成した際にその孔縁には尖った部分がなくなってバリを発生せず、製造時のみならず施工時にも建具横小壁部材は安全なものとなる。
【0018】
本発明の請求項6記載のユニットルーム出入口枠構造は、上記請求項1〜5のいずれか一つに記載のユニットルーム出入口枠構造において、建具周囲枠の縦枠部を本体部材と該本体部材の側方へ進退位置調整自在に接合して突出延設される枠縁部材とで形成し、該枠縁部材の裏側に建具横小壁部材の片側部を結合固定したことを特徴とする。
【0019】
したがって、この場合は特に、建具周囲枠の縦枠部が本体部材とその側方へ進退位置調整自在に接合して突出延設される枠縁部材とで形成され、該枠縁部材の裏側に建具横小壁部材の片側部が結合固定されるので、同枠縁部材を進退させ位置調整して建物躯体壁とユニットルームとの間隔寸法の変化に対応することができる。
【0020】
すなわち、建物躯体壁とユニットルームとの間隔寸法が大きい場合には枠縁部材を本体部材から大きく突出させ、同間隔寸法が小さい場合には枠縁部材を本体部材から小さく突出させ、このように位置調整されて本体部材に接合された枠縁部材の裏側に建具横小壁部材の片側部を無理なく結合固定することができる。それ故、建具周囲枠の縦枠部とユニットルームの壁パネルの端部とが建具横小壁部材を介し確実に連結閉塞されて、防水性や気密性が向上される。
【0021】
【発明の実施の形態】
図1〜12は、本発明の請求項1〜6全てに対応する一実施形態を示す。該実施形態のユニットルーム出入口枠構造は、図1、2に示す如く、建物躯体壁Aに形成された開口部1に設けられる建具周囲枠2の縦枠部3と、同建物躯体壁Aの背方スペースSに組立設置されるユニットルームBの壁パネル4の端部とを、建具横小壁部材5を介し連結閉塞して、該建具横小壁部材5と同壁パネル4とでユニットルームBの壁コーナー部分を形成してなる。
【0022】
そして、該実施形態のユニットルーム出入口枠構造においては、建具周囲枠2の縦枠部3を背方スペースSへ突出延設し、該縦枠部3の背方へ突出した部分の裏側に建具横小壁部材5の片側部6を結合固定して、該建具横小壁部材5の他側部7を同縦枠部3の裏側へ突設し、該建具横小壁部材5の突設された他側部7の背面に壁パネル4の端面をビス、釘等の固着具8にて結合し、該他側部7での結合部位を両側水平方向に位置変更自在となしている。
【0023】
又、該実施形態のユニットルーム出入口枠構造においては、建具横小壁部材5を断面略L字状の型材で形成し、該建具横小壁部材5の一辺5aをその片側部6として縦枠部3の裏側に結合固定し、同建具横小壁部材5のもう一方の辺5bを他側部7としてその背面に壁パネル4の端面を結合している。この場合に、図3に示す如く、建具横小壁部材5の他側部7に横長(図3(a)では上下方向となる)の長孔9を形成し、該長孔9に挿通される前記固着具8の同長孔9に対する長手方向における位置変更によって、同他側部7での結合部位を両側水平方向に位置変更自在となしている。
【0024】
更に、この場合に、図4に示す如く、長孔9を複数(ここでは二つ)の同径dの円形孔10が横方向に開口連設されただるま孔状に形成し、隣接する円形孔10が連通する部分の開口巾寸法eを固着具8の挿通部分の軸径寸法fよりも小さく設定している。又、ここで、隣接する円形孔10が連通する部分の開口両側孔縁にR状の加工を施している。
【0025】
又、該実施形態のユニットルーム出入口枠構造においては、図1、2に示す如く、建具周囲枠2の縦枠部3を本体部材11と該本体部材11の側方へ進退位置調整自在に接合して突出延設される枠縁部材12とで形成し、該枠縁部材12の裏側に建具横小壁部材5の片側部6を結合固定している。この場合、本体部材11の前後両側方に枠縁部材12が接合されており、いずれの枠縁部材12も同本体部材11の前後端面に形成された凹溝13に進退自在に挿入嵌合されて突出延設されている。
【0026】
ここでは、手前側へ突出延設された枠縁部材12は建物躯体壁Aに形成された開口部1の開口縁に係止され、背方後側へ突出延設された枠縁部材12の裏側に建具横小壁部材5の片側部6が結合固定されている。又、建具周囲枠2の両側に同様の縦枠部3が配設され、両縦枠部3の各本体部材11の中程内側面に戸当り部材14が嵌合付設され、両戸当り部材14の手前側で同建具周囲枠2内には、片開き戸や引き戸等の内装建具15(ここでは片開き戸)が開閉自在に設置されている。
【0027】
そして、建物躯体壁Aの手前側は廊下となり、該廊下とユニットルームB内とを連通する出入口が建具周囲枠2によって形成され、同ユニットルームB内と廊下との間の出入口で高い防水性や気密性が確保される。又、縦枠部3の本体部材11から背方後側へ突出延設された枠縁部材12の裏側には、後記の如く、接続用枠16を介して建具横小壁部材5の片側部6が結合固定されている。又、ユニットルームBの壁パネル4は金属フレーム17の表面に珪酸カルシウム板、合成樹脂板等の化粧パネル18を貼着してなり、該化粧パネル18の裏側で同金属フレーム17の内側には、断熱材19が必要に応じて付設される。
【0028】
図5に示す如く、ユニットルームBは床パネル20の周囲に複数の壁パネル4が立設され、該壁パネル4の上端間に天井パネル21が架設されて、前記建物躯体壁Aの背方スペースSに組立設置される。この場合、床パネル20上には水洗便器22や手洗い洗面台23等が配設され、壁パネル4には窓枠24や収納キャビネット25等が組み込まれ、天井パネル21には照明器具内蔵ボックス26や換気扇27等が付設される。このようにトイレ、洗面室等をユニットルーム化することで、床、壁、天井や各種設備のトータルコーディネイトが可能となり、ユーザー(お客様)にとってもより使い易いサニタリールームとなる。
【0029】
そして、ユニットルームBの一壁面においては、袖壁パネル28が立設され、該袖壁パネル28の側方に接続用枠16が連設され、該接続用枠16の上方に上小壁パネル29が付設される。この場合、図6に示す如く、袖壁パネル28に接続用枠16の一方の縦枠材30が、建具横小壁部材5の片側部6に同接続用枠16の他方の縦枠材30が、各々ビス、釘等の固着具8にて結合固定される。又、図7に示す如く、接続用枠16は両側の縦枠材30と下枠レール材31及び上枠材32とを枠組み結合して形成される。
【0030】
ここでは、縦枠材30の上下両端部の内側に上枠材32及び下枠レール材31の端部が突き付けられ、固着具8にて結合固定される。その際、固着具8はタッピングネジで、図8に示す如く、上枠材32に形成されたタッピング溝33の端部開口にねじ込まれる(下枠レール材31でも同じ)。そして、図9に示す如く、縦枠材30と上枠材32との突き付け結合部分はシリコン等のコーキング材34でシーリングされる(下枠レール材31でも同じ)。
【0031】
又、図6、7に示す如く、接続用枠16の上枠材32上にはその両側でガイドピン35が固着具8にて取り付けられ、該ガイドピン35を介して、図5に示す如く、同接続用枠16の上側に上小壁パネル29がネジ固定される。この場合、図6に示す如く、前記建具横小壁部材5が接続用枠16よりも上方へ延設されてユニットルームBの高さ略全長にわたるため、該建具横小壁部材5を介して上小壁パネル29も建具周囲枠2の縦枠部3と同様にユニットルームBの壁パネル4の端部に連結閉塞されて、この部分における防水性や気密性も確保される。
【0032】
ところで、図3に示す如く、建具横小壁部材5は断面略L字状で長尺なアルミニウム型材でなり、その表面にはアルマイト処理が施されている。そして、断面略L字状の短い方の一辺5aが片側部6となり、もう一方の長い方の辺5bが他側部7となり、建具横小壁部材5の同片側部6には、前記接続用枠16を介し縦枠部3の枠縁部材12裏側に結合固定するための上下方向(図3(b)では左右方向)に長いスリット36が複数配設形成されている。なお、建具横小壁部材5の長孔9やスリット36が配設される部分には、長手方向全長にわたり内側へ突出して厚肉となる凸段部37が形成されている。
【0033】
前記建具横小壁部材5の他側部7には、図4にも示す如く、横長の長孔9が前記スリット36と対応する位置に複数配設形成されている。この場合、二つの同径dの円形孔10が横方向に開口連設されただるま孔状に長孔9が形成され、隣接する円形孔10が連通する部分の開口巾寸法eは固着具8の挿通部分の軸径寸法fよりも小さく設定され(ここではe=2.15mm)、又、隣接する同円形孔10が連通する部分の開口両側孔縁には約1mmのR状の加工が施されている。
【0034】
そして、長孔9の両円形孔10の中心間距離Lは、同円形孔10の半径rの和(2r=dすなわち直径)よりも大きく、同円形孔10の直径dの和(2d)よりも小さく設定されており(2r=d<L<2d)、ここでは、d=4.5mm で、L=5mmとなっている。なお、隣接する両円形孔10が近接して重なる場合は、L<2r=dと設定される。
【0035】
それ故、図10に示す如く、金属フレーム17に化粧パネル18が貼着されたユニットルームBの壁パネル4の端面に建具横小壁部材5の他側部7を固着具8にて結合する際に、該結合部位は両側水平方向に位置変更自在となるのであるが、該位置変更は前記長孔9の両円形孔10の中心間距離Lの寸法だけ行われる。すなわち、内装建具15の巾寸法に応じ建具周囲枠2の巾寸法が変化しても、図11に示す如く、同じ建具横小壁部材5にて対応することができ、その際の調整寸法は前記円形孔10の中心間距離Lである。
【0036】
ここで、内装建具15が大きくて建具周囲枠2の巾が広くなるときには、図11(a)に示す如く、前記接続用枠16とユニットルームBの壁パネル4との距離が小さくなり(寸法L1)、逆に、内装建具15が小さくて建具周囲枠2の巾が狭くなるときには、図11(b)に示す如く、同接続用枠16と壁パネル4との距離が大きくなる(寸法L2)。この場合、L2−L1=Lであり、該寸法Lだけ結合位置が変更調整される。
【0037】
又、図12(a)に示す如く、建具横小壁部材5の他側部7の背面には、長孔9の横に近接して表示シール37が貼着されている。この表示シール37は、前記図11(a)に示す如く、接続用枠16と壁パネル4との距離が寸法L1となる施工形態、図11(b)に示す如く、同距離が寸法L2となる施工形態、のいずれの施工形態の場合において、長孔9のどちら側の円形孔10を使用するかを矢印で表示するものである。ここでは、図12(a)の上側の矢印が寸法L2となる施工形態の場合に使用する円形孔10を指し示し、下側の矢印が寸法L1となる施工形態の場合に使用する円形孔10を指し示している。
【0038】
更に、この場合、建具横小壁部材5の他側部7には長手方向に複数の長孔9が配設形成されており、該長孔9には、同建具横小壁部材5の一端側から孔加工位置を順に追った組の長孔9aと、他端側から孔加工位置を順に追った組の長孔9bとが存在している。ここでは、一方の組の長孔9aが一端側からa1、a2、a3、a3、a3の各寸法で順に位置設定され、他方の組の長孔9bが他端側からb1、b2、b3、b3、b3の各寸法で順に位置設定され、ここにおいて、各a1、a2、a3、a3、a3の寸法は各b1、b2、b3、b3、b3の寸法と各々相対応して等しくされる。
【0039】
それ故、建具横小壁部材5は左右反転させて使用することができるものとなって左右共通となり、同建具横小壁部材5を上下逆にしても同様に結合固定することができる。又、図12(b)に示す如く、建具横小壁部材5の片側部6には長手方向に複数のスリット36が配設形成されており、該スリット36も前記長孔9と同様に同建具横小壁部材5の両端側から各々c1、c2、c3、c3、c4の各寸法で順に位置設定されていて、前記左右反転させての使用には支障とならない。ただ、前記最端に位置する両長孔9a、9bが近接して存在するため、該両9a、9bには一つのスリット36で対応することができ、そのために、前記最終の寸法a3、b3に対して同スリット36の最終の寸法c4が異なっている。
【0040】
したがって、該実施形態のユニットルーム出入口枠構造においては、ユニットルームB内は防水性及び気密性に優れ、その出入口部分においても、建具周囲枠2の縦枠部3とユニットルームBの壁パネル4の端部とが建具横小壁部材5を介し連結閉塞されて、高い防水性や気密性が確保される。しかも、建具周囲枠2の縦枠部3とユニットルームBの壁パネル4の端部とを建具横小壁部材5を介して連結することで、同ユニットルームBの壁コーナー部分を容易に形成することができる。
【0041】
又、その際、建具周囲枠2の縦枠部3が背方スペースSへと突出延設され、該縦枠部3の背方へ突出した部分の裏側に建具横小壁部材5の片側部6が結合固定されて、該建具横小壁部材5の他側部7が同縦枠部3の裏側へ突設され、該建具横小壁部材5の突設された他側部7の背面に壁パネル4の端面がビス、釘等の固着具8にて結合されるので、施工時の組立作業は簡単で確実なものとなる。
【0042】
しかも、前記建具横小壁部材5の他側部7における結合部位は両側水平方向で二ケ所に位置変更され得るため、内装建具15の巾寸法に応じ建具周囲枠2の巾寸法が変化しても、同じ建具横小壁部材5にて対応することができ、該建具横小壁部材5のMT化が図られる。
【0043】
又、該実施形態のユニットルーム出入口枠構造においては、建具横小壁部材5が断面略L字状の型材で形成されて、反ったり曲がったりする変形を生じ難いため、該建具横小壁部材5を介して建具周囲枠2の縦枠部3とユニットルームBの壁パネル4の端面とは確実に連結され、該壁パネル4と同建具横小壁部材5とで形成されるユニットルームBの壁コーナー部分が強固なものとなる。
【0044】
更に、該実施形態のユニットルーム出入口枠構造においては、建具横小壁部材5に形成された長孔9に固着具8が挿通され、該固着具8の同長孔9に対する長手方向における位置変更によって、ユニットルームBの壁パネル4の端面と同建具横小壁部材5の他側部7の背面とは、相互に両側水平方向で二ケ所に位置変更されて結合され、該位置変更を伴う結合作業を容易に行うことができる。
【0045】
しかも、この場合、長孔9が二つの同径dの円形孔10が横方向に開口連設されただるま孔状に形成され、隣接する円形孔10が連通する部分の開口巾寸法eが固着具8の挿通部分の軸径寸法fよりも小さく設定されるので、該固着具8の挿通部分は同隣接する円形孔10間の開口を通過できなくなる。そのため、長孔9のいずれかの円形孔10に挿通された固着具8に対する建具横小壁部材5の両側水平方向での移動が抑制されて、該建具横小壁部材5の他側部7の背面にユニットルームBの壁パネル4の端面はずれ動かないよう位置決めされて確実に結合され、位置変更を伴う同結合作業を設定位置に対応して正確に行うことができる。
【0046】
又、この場合、長孔9の隣接する円形孔10が連通する部分の開口両側孔縁にR状の加工が施されるので、プレス打ち抜き加工等で同長孔9を形成した際にその孔縁には尖った部分がなくなってバリを発生せず、製造時のみならず施工時にも建具横小壁部材5は安全なものとなる。
【0047】
更に、又、該実施形態のユニットルーム出入口枠構造においては、建具周囲枠2の縦枠部3が本体部材11とその側方へ進退位置調整自在に接合して突出延設される枠縁部材12とで形成され、該枠縁部材12の裏側に建具横小壁部材5の片側部6が結合固定されるので、同枠縁部材12を進退させ位置調整して建物躯体壁AとユニットルームBとの間隔寸法の変化に対応することができる。
【0048】
すなわち、建物躯体壁AとユニットルームBとの間隔寸法が大きい場合には枠縁部材12を本体部材11から大きく突出させ、同間隔寸法が小さい場合には枠縁部材12を本体部材11から小さく突出させ、このように位置調整されて本体部材11に接合された枠縁部材12の裏側に建具横小壁部材5の片側部6を無理なく結合固定することができる。それ故、建具周囲枠2の縦枠部3とユニットルームBの壁パネル4の端部とが建具横小壁部材5を介し確実に連結閉塞されて、防水性や気密性が向上される。
【0049】
【発明の効果】
上述の如く、本発明の請求項1記載のユニットルーム出入口枠構造では、建具周囲枠とユニットルームの壁パネルとの間が建具横小壁部材で閉塞されて高い防水性や気密性が確保され、同両者の間を同建具横小壁部材を介して連結することで、同ユニットルームの壁コーナー部分を容易に形成することもできる。又、その際の組立作業は簡単且つ確実で、しかも、内装建具の相違により建具周囲枠の巾寸法が変化しても、同じ建具横小壁部材での対応が可能で、部材のMT化が図られる。
【0050】
又、本発明の請求項2記載のユニットルーム出入口枠構造では、特に、建具横小壁部材が断面略L字状で変形し難く、該建具横小壁部材を介して建具周囲枠の縦枠部とユニットルームの壁パネルの端面とは確実に連結され、ユニットルームの壁コーナー部分が強固となる。
【0051】
又、本発明の請求項3記載のユニットルーム出入口枠構造では、特に、長孔に対する固着具の位置変更によって、ユニットルームの壁パネルの端面と建具横小壁部材の他側部の背面とは、相互に両側水平方向で位置変更自在となって結合され、該位置変更を伴う結合作業を容易に行うことができる。
【0052】
又、本発明の請求項4記載のユニットルーム出入口枠構造では、特に、長孔のいずれかの円形孔に挿通された固着具に対する建具横小壁部材の両側水平方向での移動が抑制されて、該建具横小壁部材の他側部の背面にユニットルームの壁パネルの端面はずれ動かないよう位置決めされて確実に結合され、位置変更を伴う同結合作業を設定位置に対応して正確に行うことができる。
【0053】
又、本発明の請求項5記載のユニットルーム出入口枠構造では、特に、長孔の孔縁にR状の加工が施されて、プレス打ち抜き加工等で同長孔を形成した際にその孔縁には尖った部分がなくなってバリを発生せず、製造時のみならず施工時にも建具横小壁部材は安全なものとなる。
【0054】
又、本発明の請求項6記載のユニットルーム出入口枠構造では、特に、位置調整されて本体部材に接合された枠縁部材の裏側に建具横小壁部材の片側部を無理なく結合固定することができ、建物躯体壁とユニットルームとの間隔寸法の変化に対応することができて、両者間は同建具横小壁部材で確実に連結閉塞され、防水性や気密性が向上される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態であるユニットルーム出入口枠構造を示す横断面図。
【図2】同ユニットルーム出入口枠構造の要部横断面図。
【図3】同ユニットルーム出入口枠構造における建具横小壁部材を示し、(a)はその要部背面図、(b)はその要部平面図、(c)はその側面図。
【図4】同建具横小壁部材に形成される長孔を示す正面図。
【図5】図ユニットルーム出入口枠構造が施工されるユニットルーム全体を示す分解斜視図。
【図6】同ユニットルーム出入口枠構造の施工状態を示す斜視図。
【図7】同ユニットルーム出入口枠構造に使用される接続用枠の枠組み状態を示す斜視図。
【図8】同接続用枠の枠組み状態における要部斜視図。
【図9】同接続用枠の枠組み状態における要部斜視図。
【図10】同ユニットルーム出入口枠構造の施工状態を示す要部斜視図。
【図11】同ユニットルーム出入口枠構造の(a)、(b)各々別の施工状態を示す要部概略横断面図。
【図12】同ユニットルーム出入口枠構造における建具横小壁部材を示し、(a)はその背面図、(b)はその平面図。
【図13】従来例であるユニットルーム出入口枠構造を示す横断面図。
【符号の説明】
A 建物躯体壁
B ユニットルーム
S 背方スペース
1 開口部
2 建具周囲枠
3 縦枠部
4 壁パネル
5 建具横小壁部材
5a 一辺
5b もう一方の辺
6 片側部
7 他側部
8 固着具
9 長孔
9a 長孔
9b 長孔
10 円形孔
11 本体部材
12 枠縁部材
d 円形孔の径寸法
e 円形孔が重なった部分の開口巾寸法
f 固着具の挿通部分の軸径寸法

Claims (6)

  1. 建物躯体壁に形成された開口部に設けられる建具周囲枠の縦枠部と、同建物躯体壁の背方スペースに組立設置されるユニットルームの壁パネルの端部とを、建具横小壁部材を介し連結閉塞して、該建具横小壁部材と同壁パネルとでユニットルームの壁コーナー部分を形成してなるユニットルーム出入口枠構造であって、建具周囲枠の縦枠部を背方スペースへ突出延設し、該縦枠部の背方へ突出した部分の裏側に建具横小壁部材の片側部を結合固定して、該建具横小壁部材の他側部を同縦枠部の裏側へ突設し、該建具横小壁部材の突設された他側部の背面に壁パネルの端面をビス、釘等の固着具にて結合し、該他側部での結合部位を両側水平方向に位置変更自在となしたユニットルーム出入口枠構造。
  2. 建具横小壁部材を断面略L字状の型材で形成し、該建具横小壁部材の一辺をその片側部として縦枠部の裏側に結合固定し、同建具横小壁部材のもう一方の辺を他側部としてその背面に壁パネルの端面を結合したことを特徴とする請求項1記載のユニットルーム出入口枠構造。
  3. 建具横小壁部材の他側部に横長の長孔を形成し、該長孔に挿通される固着具の同長孔に対する長手方向における位置変更によって、同他側部での結合部位を両側水平方向に位置変更自在となしたことを特徴とする請求項2記載のユニットルーム出入口枠構造。
  4. 長孔を複数の同径円形孔が横方向に開口連設されただるま孔状に形成し、隣接する円形孔が連通する部分の開口巾寸法を固着具の挿通部分の軸径寸法よりも小さく設定したことを特徴とする請求項3記載のユニットルーム出入口枠構造。
  5. 隣接する円形孔が連通する部分の開口両側孔縁にR状の加工を施したことを特徴とする請求項4記載のユニットルーム出入口枠構造。
  6. 建具周囲枠の縦枠部を本体部材と該本体部材の側方へ進退位置調整自在に接合して突出延設される枠縁部材とで形成し、該枠縁部材の裏側に建具横小壁部材の片側部を結合固定したことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載のユニットルーム出入口枠構造。
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