JP3587442B2 - レーザプロッタ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、プリント基板や液晶表示装置(LCD)などのマスターパターンの作成などに用いられているレーザプロッタに係り、特には、ガラス乾板などの感光板に対して露光ヘッドを相対的に平面走査させてレーザ光により感光板に描画を行う平面走査型のレーザプロッタに関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の平面走査型のレーザプロッタでは、処理の自動化を図って、例えば、24時間の無人運転などにも対応できるようにするために、感光板に対してレーザ光により描画を行うレーザプロッタ本体部に自動ローダを付設している。
【0003】
この自動ローダ付のレーザプロッタは、従来、図17の平面図に示すように、レーザプロッタ本体部1に自動ローダ100が並設されている。また、この自動ローダ100には、感光板Gを貯留するストッカ110や、装置に対して感光板Gを搬入/搬出するための手動トレイ部120、手動トレイ部120とストッカ部110とレーザプロッタ本体部1との間で感光板Gを搬送する搬送機構130などが備えられている。
【0004】
搬送機構130は、感光板Gを保持する搬送部材131を備えており、この搬送部材131の水平移動と昇降と鉛直軸周りの旋回とにより、手動トレイ部120とストッカ部110とレーザプロッタ本体部1との間における感光板Gの搬送を行う。
【0005】
すなわち、搬送部材131を昇降させることによって搬送部材131の高さ位置を調節し、搬送部材131を鉛直軸周りで旋回させることによって搬送部材131を水平移動させる方向を変更する。そして、搬送部材131の水平方向への前進、搬送部材131の所定量の昇降、搬送部材131の水平方向への後退によって、手動トレイ部120やストッカ部110、レーザプロッタ本体部1に対する感光板Gの受け渡しを行う。以上の動作を組み合わせて、搬送元のポジションから感光板Gを取り出し、搬送部材131(感光板G)の旋回や昇降を行ってから、搬送先のポジションへ感光板Gを引き渡すことで、各部120、110、1間における感光板Gの搬送を行う。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のレーザプロッタは、レーザプロッタ本体部1やストッカ部110、手動トレイ部120などを搬送機構130を囲むように並設させており、また、搬送機構130は、感光板Gの搬送において、搬送部材131を鉛直軸周りで旋回させているので、搬送部材131及びそれに保持された感光板Gの旋回を許容するスペースを確保しなければならない。そのため、従来のレーザプロッタは、装置全体の占有面積が大きくなるという問題がある。
【0007】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、装置の占有面積を小さくすることができるレーザプロッタを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、このような目的を達成するために、次のような構成をとる。
すなわち、請求項1に記載の発明は、感光板にレーザ光を照射して画像を描画する描画手段を備えて前記感光板に対してレーザ光により描画を行うレーザプロッタ本体部と、前記感光板を貯留する貯留部と、前記レーザプロッタ本体部と前記貯留部との間で前記感光板を搬送する搬送手段と、を備え、前記レーザプロッタ本体部の上方又は下方に前記貯留部を配設し、前記レーザプロッタ本体部には、前記感光板を保持する保持手段と、前記描画手段により前記感光板にレーザ光を照射して画像を描画する描画位置と、前記搬送手段が前記保持手段に対して前記感光板を受渡しする受渡し位置との間で前記保持手段を移動させる移動手段と、を備えており、前記貯留部を、前記レーザプロッタ本体部のうちの前記受渡し位置の上方又は下方に配設したことを特徴とするものである。
【0010】
請求項2に記載の発明は、上記請求項1に記載のレーザプロッタにおいて、前記感光板を搬入/搬出するための手動トレイ部を備えており、前記レーザプロッタ本体部及び前記貯留部と前記手動トレイ部とを前記搬送手段を挟んで対向させて配設し、前記搬送手段は、搬送中に前記感光板を保持する搬送部材と、前記搬送部材を前記レーザプロッタ本体部及び前記貯留部と前記手動トレイ部との間で水平1軸方向に移動させる水平移動手段と、前記搬送部材を昇降させる昇降手段と、を備えて構成し、前記搬送手段は、前記搬送部材の前記水平1軸方向の移動と昇降だけで前記手動トレイ部と前記貯留部と前記レーザプロッタ本体部との間における前記感光板の搬送を行うことを特徴とするものである。
【0012】
請求項3に記載の発明は、上記請求項1または2に記載のレーザプロッタにおいて、前記搬送手段による前記感光板の搬送途中で、前記感光板を一旦支持する中間支持手段と、前記搬送手段を挟んで対向して配設された2つのポジション間で前記感光板を搬送する場合、搬送元のポジションに置かれた感光板を前記搬送部材で取り出す際、前記搬送部材のうちの搬送元のポジション側の端部寄りの保持位置でその感光板を取り出し、次に、その感光板を前記中間支持手段に一旦支持させて、前記搬送部材における前記感光板の保持位置を前記搬送元のポジション側の端部寄りの保持位置から搬送先のポジション側の端部寄りの保持位置に変更し、その後、その感光板を搬送先のポジションに引き渡すように前記搬送手段を制御する搬送制御手段と、をさらに備えたことを特徴とするものである。
【0013】
請求項4に記載の発明は、上記請求項1ないし3のいずれかに記載のレーザプロッタにおいて、前記貯留部から取り出された前記感光板の位置決めを行う位置決め手段をさらに備えており、この位置決め手段を前記レーザプロッタ本体部または前記貯留部の上方または下方に配設したことを特徴とするものである。
【0014】
【作用】
請求項1に記載の発明によれば、レーザプロッタ本体部の上方又は下方に貯留部を配設してレーザプロッタ本体部と貯留部とを上下方向に積層配置させる。
【0015】
感光板は、レーザプロッタ本体部の上方又は下方に配設された貯留部に貯留される。搬送手段は、未描画の感光板を貯留部から取り出して、貯留部の下方または上方に配設されているレーザプロッタ本体部に搬送してそこに引き渡す。また、レーザプロッタ本体部で感光板への描画を終えると、搬送手段は、レーザプロッタ本体部からその感光板を取り出して、上方又は下方に配設された貯留部に搬送してそこに格納する。
【0016】
なお、貯留部と別個に手動トレイ部を備える場合は、その手動トレイ部をレーザプロッタ本体部や貯留部の上方または下方に配設して、レーザプロッタ本体部と貯留部と手動トレイ部とを上下方向に積層配置させてもよいし、後述する請求項3に記載の発明のように、上下方向に積層配置されたレーザプロッタ本体部及び貯留部と手動トレイ部とを搬送手段を挟んで対向させて配設させてもよい。
【0017】
レーザプロッタ本体部では、未描画の感光板を、搬送手段から受渡し位置に位置している保持手段に受け取って保持すると、移動手段が、その感光板を保持した保持手段を受渡し位置から描画位置に移動させて、照射手段によりその感光板にレーザ光を照射して画像を描画する。感光板への描画を終えると、移動手段は、保持手段を描画位置から受渡し位置に移動させ、受渡し位置において、搬送手段がその感光板を保持手段から取り出す。
【0018】
貯留部は、レーザプロッタ本体部側で感光板の受渡しが行われる受渡し位置の上方または下方に配設する。従って、搬送手段は、未描画の感光板を貯留部から取り出して、貯留部の下方または上方に位置しているレーザプロッタ本体部内の受渡し位置に搬送してそこに位置している保持手段に引き渡し、また、レーザプロッタ本体部で感光板への描画を終えると、搬送手段は、レーザプロッタ本体部内の受渡し位置に位置している保持手段からその感光板を取り出して、その上方または下方に配設されている貯留部に搬送してそこに格納すればよい。
【0019】
請求項2に記載の発明によれば、上下方向に積層配置されたレーザプロッタ本体部及び貯留部と、装置に対して感光板を搬入/搬出するための手動トレイ部とを、搬送手段を挟んで対向させて配設する。
【0020】
そして、搬送手段は、搬送中に感光板を保持する搬送部材の搬送元のポジションへの水平移動と上昇とにより搬送元のポジションから感光板を取り出し、必要に応じて搬送部材(感光板)を昇降させて搬送部材及びそれに保持された感光板の高さ位置を調節し、搬送部材の搬送先のポジションへの水平移動と下降とにより搬送先のポジションへ感光板を引き渡すことによって手動トレイ部と貯留部とレーザプロッタ本体部との間における感光板の搬送を行う。
【0023】
請求項3に記載の発明によれば、請求項2に記載の発明における手動トレイ部と貯留部との間の感光板の搬送に関して、搬送制御手段は、その搬送途中で、中間支持手段を用いて搬送部材における感光板の保持位置の変更を行うように搬送手段を制御する。
【0024】
例えば、請求項2に記載の発明における手動トレイ部から貯留部への感光板の搬送では、搬送部材における手動トレイ部側の端部寄りの保持位置で感光板を保持して手動トレイ部から感光板を取り出す。次に、その感光板を中間支持手段に一旦支持させて、搬送部材における貯留部側の端部寄りの保持位置で感光板を保持し直すように保持位置を変更する。そして、搬送部材を貯留部に向かう方向に移動させて感光板を貯留部に引き渡す。
【0025】
請求項2に記載の発明における貯留部から手動トレイ部への感光板の搬送も、上記と同様に、搬送部材における搬送元のポジション側の端部寄りで感光板を保持して搬送元のポジションから感光板を取り出し、中間支持手段を用いて搬送部材における搬送先のポジション側の端部寄りで感光板を保持し直すように保持位置を変更してから、感光板を搬送先のポジションに引き渡す。
【0026】
請求項4に記載の発明によれば、搬送手段は、貯留部から取り出した感光板を、レーザプロッタ本体部または貯留部の上方または下方に配設した位置決め手段に搬送し、そこで感光板の位置決めを行った後、感光板を位置決め手段からレーザプロッタ本体部に搬送する。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1は本発明の第1実施形態に係るレーザプロッタの内部構成を示す斜視図であり、図2はその概略平面図、図3は図2のA−A方向矢視概略図、図4は図2のB−B方向矢視概略図である。なお、各構成部品などの位置関係などを明確にするためのXYZ直交座標を各図に付している。このXYZ直交座標はXY平面が水平面を示し、Z方向が鉛直方向を示している。
【0028】
この実施形態に係るレーザプロッタは、平面走査型のレーザプロッタ本体部1と、レーザプロッタ本体部1の上方に配設された貯留部に相当するストッカ部2と、装置に対してガラス乾板などの感光板Gを搬入/搬出するための手動トレイ部3と、ストッカ部2から取り出された感光板Gの位置決めを行う位置決め手段に相当する位置決め機構4と、手動トレイ部3とストッカ部2と位置決め機構4とレーザプロッタ本体部1との間で感光板Gを搬送する搬送機構5と、中間支持手段に相当する中間支持ピン6とを備えている。
【0029】
これらレーザプロッタ本体部1やストッカ部2、位置決め機構4、搬送機構5、中間支持ピン6などは、暗室を形成するチャンバ7内に収容されている。また、手動トレイ部3には、チャンバ7に対して引き出し可能なトレイ30が設けられており、引き出したトレイ30上に感光板Gを載置してこれらを装置(チャンバ7)内に搬入したり、また、引き出したトレイ30上から描画済の感光板Gを取り出して装置外に搬出したりすることが可能である。
【0030】
本実施形態では、上下方向に積層配置されたレーザプロッタ本体部1及びストッカ部2と手動トレイ部3とを搬送機構5を挟んで対向させて配設している。
【0031】
レーザプロッタ本体部1は、種々のサイズの感光板Gに対して、画像データで変調されたレーザ光によりマスクパターンなどを高速で描画するためのものである。
【0032】
このレーザプロッタ本体部1は、平板状のグラナイド定盤10と、グラナイド定盤10上に図のY方向に移動自在に配置された保持手段に相当するYテーブル11と、Yテーブル11の一方側に配置されたレーザ測長装置12と、Yテーブル11の上方にY方向と直交するX方向に移動自在に配設された描画手段を構成する露光ヘッド13とを有している。また、レーザ測長装置12と対向する側には、レーザビームのスポット径やビームスポットの位置ずれを調整するための図示を省略したCCDカメラなども設けられている。
【0033】
Yテーブル11は、グラナイド定盤10上にY方向に沿って配設された1対のレール14a上に移動自在に支持されている。この1対のレール14aの間にはタイミングベルト14bがこれらレール14aと平行に配置されており、Yテーブル11の下面に設けられた結合部(図示省略)がタイミングベルト14bに結合され、タイミングベルト14bをモータ14cにより駆動させることによって、Yテーブル11を、図3の左側(図1の手前側、図2の下側)の描画位置DPと、図3の右側(図1の奥側、図2の上側)の受渡し位置SPとの間でY方向に沿って移動可能に構成している。なお、レール14aやタイミングベルト14b、モータ14cからなるYテーブル移動機構14は、請求項2に記載の発明における移動手段に相当する。
【0034】
また、Yテーブル11上には、複数の小孔11aと、Yテーブル11上に載置される感光板Gを真空吸着保持するための多数の吸着孔11bとが形成されている。複数の小孔11aからはそれぞれ、Yテーブル11上に載置される感光板Gを支持するための支持ピン11cが出没可能に構成され、これら支持ピン11cを用いて、Yテーブル11と搬送機構5(搬送部材50)との間の感光板Gの受渡しが行われる。
【0035】
露光ヘッド13は、露光ヘッド移動機構15によってX方向に移動可能に構成されている。この露光ヘッド移動機構15は、X方向に沿って配置された1対のレール15a上に露光ヘッド13を移動自在に支持するとともに、この1対のレール15aの間に、これら1対のレール15aと平行に設けられたボールネジ15bに露光ヘッド13を螺合させ、ボールネジ15bを回転させるモータ15cを設けて構成している。
【0036】
このように、Yテーブル11がY方向(描画時の副走査方向)に移動し、露光ヘッド13がX方向(描画時の主走査方向)に移動することにより、Yテーブル11上に保持された感光板Gの表面(上面)に対して、露光ヘッド13は任意の位置に移動することが可能で、Yテーブル11上に保持された感光板Gの全面に画像を描画することができる。なお、図3に示すように、描画位置DPは、露光ヘッド13からのレーザ光LBが、Yテーブル11上に保持された感光板GのX方向に沿った一方の辺側の端部を照射する位置からX方向に沿った他方の辺側の端部を照射する位置までの間の位置である。また、受渡し位置SPは、露光ヘッド13などのレーザプロッタ本体部1内の構成部品がYテーブル11と搬送機構5との間の感光板Gの受渡しの邪魔にならない位置に設定している。
【0037】
レーザ測長装置12は、HeNeレーザ光源及び光学系を備えており、Yテーブル11と露光ヘッド13との相対距離を測定する。このレーザ測長装置12は、この相対距離を測定することにより、Yテーブル11及び露光ヘッド13の位置及び速度の計測と、走査のタイミング信号の発生とを行う。
【0038】
ストッカ部2は、レーザプロッタ本体部1のうちの受渡し位置SPの上方に配設されている。すなわち、受渡し位置SPにおいて、グラナイド定盤10上に、Yテーブル11の外側に4本の脚部20が上方に伸びるように立設され、これら脚部20に複数対の支持部21が上下方向に並べて固定されている。図3に示すように、各対の支持部21のうちの一方側の支持部21は描画位置DP側の2本の脚部20に固定され、他方側の支持部21は上記一方側の支持部21に対向するように他の2本の脚部20に固定されている。そして、対向する一対の支持部21間には、ストッカ部2に対する感光板Gの出し入れの際に後述する搬送機構5の搬送部材50との干渉を避けるための隙間22が形成されている。このような支持部21によって感光板Gの対向する端縁部分が支持される。従って、ストッカ部2には上下方向に複数段にわたって、レーザプロッタ本体部1にセットするための、あるいは、描画済の複数の感光板Gを格納することが可能となる。
【0039】
また、この実施形態では、ストッカ部2の上方、すなわち、各脚部20の上端部に位置決め機構4が配設されている。この位置決め機構4は、感光板Gを水平面上の全方向に移動自在に支持する複数のフリーベアリング40と、X方向及びY方向にそれぞれ対向する1対の位置決め部材41X、41Yとを備えている。各位置決め部材41X、41Yは、ボールネジなどの周知の1軸方向移動機構で構成された移動機構(図示省略)によって各方向に移動自在に構成され、フリーベアリング40に載置された感光板Gの4辺を各位置決め部材41X、41Yで挟み込むことで、感光板Gを高い精度で位置決めできるようになっている。
【0040】
手動トレイ部3は、Yテーブル11の受渡し位置SPのX方向側の側方に、搬送機構5を挟んで、上下方向に積層配置されたレーザプロッタ本体部1(の受渡し位置SP)及びストッカ部2(及び位置決め機構4)と対向して配設されている。この手動トレイ部3に設けられたトレイ30は、その手前に設けられた把手31によって、図2、図4のX方向に手動でスライドさせることが可能である。このトレイ30には、平面視で略「U」の字形状の載置部32が形成され、中央部には、トレイ30に対する感光板Gの受渡しの際に後述する搬送機構5の搬送部材50や水平移動機構52との干渉を避けるための切り欠き33が形成されている。手動トレイ部3では感光板Gは載置部32に載置される。
【0041】
搬送機構5は、搬送中に感光板Gを保持する、細長い薄板矩形形状の搬送部材50を備えている。搬送部材50の上面には、手動トレイ部3側の端部とレーザプロッタ本体部1及びストッカ部2側の端部とにそれぞれ、ゴム材などの摩擦係数の大きな素材で形成された保持部51が設けられ、搬送部材50の上面に載置した感光板Gを保持して滑落などが起きないように構成している。なお、保持部51とともに、あるいは、それに代えて、吸着孔を設けて、載置した感光板Gを真空吸着保持できるように構成してもよい。
【0042】
また、搬送部材50は、水平移動手段に相当する水平移動機構52によって、手動トレイ部3とレーザプロッタ本体部1及びストッカ部2との間で水平1軸方向への移動が可能に構成されている。水平移動機構52は、支持部材53上に固定され、この支持部材53は、昇降手段に相当する昇降機構54によって昇降可能に構成されている。これにより、搬送部材50は昇降可能にもなっている。すなわち、この搬送機構50は、手動トレイ部3とレーザプロッタ本体部1及びストッカ部2との間での水平1軸方向への移動と昇降だけで装置内における感光板Gの搬送を行う。なお、水平移動機構52や昇降機構54は、例えば、上述した露光ヘッド移動機構15と同様にガイドレールとボールネジとモータなどからなる周知の1軸方向移動機構によって構成されている。また、搬送部材50及び水平移動機構52は、トレイ30の切り欠き33と干渉せずに昇降できるように大きさと配置位置とが調整されている。
【0043】
水平移動機構52と搬送部材50との結合部55は、手動トレイ部3寄りに設けられている。すなわち、搬送部材50は、水平移動機構52からレーザプロッタ本体部1とストッカ部2及び位置決め機構4側に大きな送り出し量で水平方向に前進移動できるようになっている。
【0044】
また、本実施形態では、搬送機構5による感光板Gの搬送途中で、感光板Gを一旦支持する複数本(本実施形態では4本)の中間支持ピン6が、手動トレイ部3と、レーザプロッタ本体部1及びストッカ部2との間に立設されている。なお、各中間支持ピン6は、搬送部材50や水平移動機構52などの動作と干渉しないように、搬送部材50及び水平移動機構52を挟んで2本ずつの中間支持ピン6を対向させている。また、ストッカ部2に対する感光板Gの出し入れや、Yテーブル11、トレイ30の載置部32に対する感光板Gの受渡しなどの際に、中間支持ピン6が邪魔にならないようにするために、中間支持ピン6の上端の高さが調整されている。本実施形態では、Yテーブル11の上面と載置部32の上面とを略同一高さに設定し、中間支持ピン6の上端の高さを、Yテーブル11及び載置部32の各上面とストッカ部2の下端部との間の高さに設定している。
【0045】
図5は本実施形態の制御系の構成を示している。
本実施形態装置の制御系は、CPU、RAM、ROMなどから構成されるコンピュータを含む主制御部8を備えている。この主制御部8には、キーボード80やCRT81、磁気ディスク82の他、各種のセンサやリミットスイッチなどのその他の入出力部が接続されている。また、主制御部8には、それぞれCPU、RAM、ROMなどから構成されるマイクロコンピュータを含むレーザプロッタ制御部83、位置決め制御部84及び搬送制御部85も接続されている。レーザプロッタ制御部83にはレーザプロッタ本体部1が接続され、レーザプロッタ本体部1内での動作を制御する。また、位置決め制御部84には位置決め機構4が接続され、位置決め機構4での位置決め動作を制御する。さらに、搬送制御部85には、搬送機構5及び操作パネル9が接続され、操作パネル9からの指示などによって搬送機構5を制御して装置内での感光板Gの搬送を制御する。なお、この実施形態では、搬送制御部85は、請求項5に記載の発明における搬送制御手段の機能も有する。
【0046】
操作パネル9は、図2、図4に示すように、手動トレイ部3が設けられたチャンバ7のパネル面に設けられている。図示を省略しているが、この操作パネル9には、(未描画の)感光板Gを手動トレイ部3からストッカ部2へ格納するロード処理の開始を指示するロードスイッチや、(描画済の)感光板Gをストッカ部2から手動トレイ部3に搬送するアンロード処理の開始を指示するアンロードスイッチ、ロード処理やアンロード処理の終了を指示する終了スイッチ、ストッカ部2の段数指定スイッチなどが設けられている。
【0047】
次に、以上の構成を有する実施形態装置の動作を説明する。
本実施形態装置の動作は、大きく分けて、上述したロード処理と、ストッカ部2に格納させている(未描画の)感光板Gを位置決めしてからレーザプロッタ本体部1に引き渡して画像を描画させ、(描画済の)感光板Gをストッカ部2に戻す描画処理、上述したアンロード処理の3つに分けられる。
【0048】
まず、ロード処理の動作を説明する。
ロード処理は、操作パネル9のロードスイッチが押下されると開始する。操作者は、ロードスイッチを押下した後、ロードする感光板Gごとに、操作パネル9の段数指定スイッチで、ロードする感光板Gを格納するストッカ部2の段数を指定し、トレイ30を引き出して載置部32の所定位置に感光板Gを載置し、トレイ30を装置内に押し戻して、感光板Gを装置内に搬入する。
【0049】
トレイ30が装置内に装着されたこと、及び、載置部32に感光板Gが載置されていることは、図示しないセンサで検知される。このセンサからの検知信号に基づき、搬送制御部85は、載置部32に載置されている感光板Gを搬送部材50で受け取り、ストッカ部2に搬送して、ストッカ部2の指定された段数の支持部21に感光板Gを格納するように搬送機構5を制御する。
【0050】
すなわち、まず、図1、図2及び図4の実線で示すように、搬送部材50が、トレイ30よりも若干下方の高さ位置で、手動トレイ部3側に水平移動されている。この状態で、搬送部材50を所定量上昇させることにより、図4の二点鎖線で示すように、載置部32に載置された感光板Gを搬送部材50で受け取らせる。このとき、感光板Gは搬送部材50の手動トレイ部3側の端部寄りの保持位置で保持される。
【0051】
次に、図4の二点鎖線で示す状態から、図6(a)に示すように、感光板Gが中間支持ピン6の上方に位置するまで搬送部材50をストッカ部2側に水平移動させ、次に、図6(b)に示すように、搬送部材50を所定量下降させて、搬送部材50で保持する感光板Gを中間支持ピン6に引き渡してそこに一旦支持させる。そして、図6(c)、(d)に示すように、搬送部材50を手動トレイ部3側に所定量水平移動させてから、搬送部材50を所定量上昇させて、中間支持ピン6に一旦支持させた感光板Gを搬送部材50に受け取らせる。これにより、図6(d)、(e)に示すように、感光板Gは搬送部材50のストッカ部2側の端部寄りの保持位置で保持されることになる。
【0052】
上記保持位置の変更の後、ストッカ部2の指定された段数の支持部21に感光板Gを格納できる高さ位置まで搬送部材50を上昇させ、搬送部材50をストッカ部2側に水平移動させてストッカ部2の指定された段数の支持部21とその上の支持部21との間に感光板Gを挿入させる。次に、搬送部材50を所定量下降させて、搬送部材50に保持された感光板Gをストッカ部2の指定された段数の支持部21に引き渡し、搬送部材50を手動トレイ部3側に水平移動させて搬送部材50をストッカ部2から引き抜いて感光板Gのストッカ部2への格納を終える。その後、トレイ30よりも若干下方の高さ位置まで搬送部材50を下降させて、図1、図2及び図4の実線に示す状態に戻す。以後、同様にして、操作パネル9の終了スイッチが押下されるまで、感光板Gが次々に搬入されてストッカ部2に格納されていく。ロード処理を終えるときは、操作者は、操作パネル9の終了スイッチを押下する。
【0053】
次に、描画処理の動作を説明する。
この描画処理は、例えば、キーボード80から処理開始が指示されることで開始される。そして、主制御部8が、レーザプロッタ制御部83、位置決め制御部84、搬送制御部85を制御して、以下のような描画処理の動作が行われる。
【0054】
すなわち、この描画処理では、まず、搬送制御部85が、ストッカ部2に格納されている(未描画の)感光板Gを搬送部材50で取り出し、搬送部材50を上昇させ、その感光板Gを位置決め機構4に引き渡させる。
【0055】
ストッカ部2からの感光板Gの取り出しは、所定の高さ位置で搬送部材50をストッカ部2側に水平移動させて取り出し対象の感光板Gの若干下方に搬送部材50を進入させ、次に、搬送部材50を所定量上昇させて感光板Gを支持部21から搬送部材50で受け取らせ、そして、搬送部材50を手動トレイ部3側に水平移動させて搬送部材50及びそれに保持された感光板Gをストッカ部2から引き出すことで行われる。なお、このとき、感光板Gは、図6(d)、(e)に示す状態と同様に搬送部材50におけるストッカ部2側の端部寄りの保持位置で保持される。以下、描画処理中の感光板Gの搬送では、常に、図6(d)、(e)に示す状態と同様の保持位置で感光板Gが搬送部材50に保持される。
【0056】
また、位置決め機構4への感光板Gの引き渡しは、所定の高さ位置で搬送部材50を位置決め機構4側に水平移動させて感光板Gを位置決め機構4のフリーベアリング40の若干上方に位置させ、次に、搬送部材50を所定量下降させて感光板Gを搬送部材50からフリーベアリング40に引き渡し、そして、搬送部材50を手動トレイ部3側に水平移動させて搬送部材50を位置決め機構4から退避させることで行われる。なお、フリーベアリング40は、上記動作の際に搬送部材50と干渉しない位置に設けられている。
【0057】
感光板Gがフリーベアリング40に載置されると、位置決め制御部84は、位置決め部材41X、41Yを用いて感光板Gの位置決めを行わせる。
【0058】
位置決め機構4での感光板Gの位置決めを終えると、搬送制御部85は、位置決めされた感光板Gを位置決め機構4から搬送部材50で取り出させ、搬送部材50を下降させた後、搬送制御部85とレーザプロッタ制御部83とが協動してその感光板Gをレーザプロッタ本体部1のYテーブル11に引き渡させる。なお、この際、レーザプロッタ本体部1側では、レーザプロッタ制御部83が、Yテーブル11を受渡し位置SPに位置させている。
【0059】
位置決め機構4からの感光板Gの取り出しは、所定の高さ位置で搬送部材50を位置決め機構4側に水平移動させてフリーベアリング40に載置された感光板Gの若干下方に搬送部材50を進入させ、次に、搬送部材50を所定量上昇させて感光板Gをフリーベアリング40から搬送部材50で受け取らせ、そして、搬送部材50を手動トレイ部3側に水平移動させて搬送部材50及びそれに保持された感光板Gを位置決め機構4から退避させることで行われる。
【0060】
受渡し位置に位置しているYテーブル11(レーザプロッタ本体部1)への感光板Gの引き渡しは次のようにして行われる。
【0061】
すなわち、搬送機構5側では、搬送制御部85が、ストッカ部2よりも下方で、かつ、中間支持ピン6の上端よりも上方の高さ位置で搬送部材50をレーザプロッタ本体部1側に水平移動させて感光板Gを受渡し位置SPに位置しているYテーブル11の上方に位置させる。一方で、レーザプロッタ本体部1側では、レーザプロッタ制御部83が、支持ピン11cをYテーブル11の上面から突出させる。次に、搬送制御部85は、搬送部材50を所定量下降させて感光板Gを搬送部材40から支持ピン11cに引き渡してから、搬送部材50を手動トレイ部3側に水平移動させて搬送部材50をレーザプロッタ本体部1から退避させる。なお、支持ピン11cは、上記動作の際に搬送部材50と干渉しない位置に設けられている。
【0062】
感光板Gが支持ピン11cに載置され、搬送部材50がレーザプロッタ本体部1から退避されると、レーザプロッタ制御部83は、支持ピン11cを下降させてYテーブル11内に収納させることで、感光板Gを支持ピン11cからYテーブル11の上面に引き渡させる。そして、Yテーブル11の上面に感光板Gが載置されると、吸着孔11bからの真空吸着を開始して感光板GをYテーブル11の上面に保持させる。
【0063】
感光板GをYテーブル11の上面に保持すると、レーザプロッタ制御部83は、Yテーブル11を受渡し位置SPから描画位置DPに移動させ、描画位置DPにおいて、Yテーブル11をY方向に移動させるとともに、露光ヘッド13をX方向に移動させながら、露光ヘッド13から感光板Gにレーザ光を照射して、感光板Gに所定の画像を描画させる。感光板Gへの描画を終えると、レーザプロッタ制御部83は、Yテーブル11を受渡し位置SPに移動させる。
【0064】
そして、感光板Gへの描画を終え、Yテーブル11が受渡し位置SPに移動されると、描画済の感光板Gを、レーザプロッタ本体部1(Yテーブル11)から搬送部材50で取り出させて、搬送部材50を上昇させ、その感光板Gをストッカ部2の元の格納部に格納させる。
【0065】
受渡し位置SPに位置しているYテーブル11(レーザプロッタ本体部1)からの感光板Gの取り出しは次のようにして行われる。
【0066】
すなわち、レーザプロッタ制御部83は、吸着孔11からの真空吸着を停止して感光板Gの保持を解除し、支持ピン11cを上昇させてYテーブル11から突出させ、感光板GをYテーブル11の上方に持ち上げる。この状態で、搬送制御部85は、所定の高さ位置で搬送部材50をレーザプロッタ本体部1側に水平移動させて支持ピン11cに載置された感光板Gの若干下方に搬送部材50を進入させ、次に、ストッカ部2よりも下方で、かつ、中間支持ピン6の上端よりも上方の高さ位置まで搬送部材50を上昇させて、感光板Gを支持ピン11cから搬送部材50で受け取り、そして、搬送部材50を手動トレイ部3側に水平移動させて搬送部材50及びそれに保持された感光板Gをレーザプロッタ本体部1から退避させる。
【0067】
ストッカ部2への感光板Gの格納は、上述したロード処理で説明したストッカ部2への感光板Gの格納と同様の動作で行われる。
【0068】
以上の動作により、1枚の感光板Gに対する描画処理が行われる。キーボード80から、連続描画処理が指定されたときには、ストッカ部2に格納されている未描画の感光板Gに対して上記描画処理が次々に行われる。
【0069】
次に、アンロード処理の動作を説明する。
アンロード処理は、操作パネル9のアンロードスイッチが押下されると開始する。操作者は、アンロードスイッチを押下した後、アンロードする感光板Gごとに、操作パネル9の段数指定スイッチで、ストッカ部2のどの段数の支持部21に格納されている感光板Gをアンロードするのかを指定する。なお、このとき、トレイ30は装置内に装着しておく。
【0070】
この段数指定が与えられ、トレイ30が装置内に装着されていること、及び、載置部32に感光板Gが載置されていないことがセンサで検知されると、搬送制御部85は、ストッカ部2の指定された段数の支持部21に格納されている感光板Gを搬送部材50で取り出させてトレイ30に搬送させ、トレイ30の載置部32に載置させるように搬送機構5を制御する。
【0071】
ストッカ部2からの感光板Gの取り出しは、上述した描画処理で説明したストッカ部2からの感光板Gの取り出しと同様の動作で行われる。このとき、図7(a)に示すように、感光板Gは搬送部材50におけるストッカ部2側の端部寄りの保持位置で保持される。
【0072】
次に、搬送部材50及び感光板Gをストッカ部2から引き抜いた状態で、搬送部材50を所定量下降させて、図7(b)に示すように、搬送部材50に保持していた感光板Gを中間支持ピン6に引き渡してそこに一旦支持させる。そして、図7(c)、(d)に示すように、搬送部材50をストッカ部2(レーザプロッタ本体部1)側に所定量水平移動させてから、搬送部材50を所定量上昇させて、中間支持ピン6に一旦支持させた感光板Gを搬送部材50で受け取らせて、搬送部材50における手動トレイ部3側の端部寄りの保持位置で感光板Gを保持させる。
【0073】
そして、搬送部材50を手動トレイ部3側に水平移動させて載置部32の上方に感光板Gを位置させ、搬送部材50を所定量下降させて、搬送部材50に保持された感光板Gを載置部32に引き渡してそこに載置させる。
【0074】
載置部32に感光板Gが載置されると、操作パネル9に設けられた図示しないランプなどが点灯する。これにより、操作者は、トレイ30を引き出して、載置部32に載置されている(描画済の)感光板Gを取り出して感光板Gを装置外に搬出し、空のトレイ30を装置内に押し戻して装着する。
【0075】
以後、同様にして、操作パネル9の終了スイッチが押下されるまで、感光板Gが次々にアンロードされる。アンロード処理を終えるときは、操作者は、操作パネル9の終了スイッチを押下する。
【0076】
以上に説明したように、本実施形態によれば、レーザプロッタ本体部1の上方に貯留部に相当するストッカ部2を配設したので、レーザプロッタ本体部1とストッカ部2とを並設している従来装置よりも装置の占有面積を小さくすることができる。また、搬送機構5は、レーザプロッタ本体部1とストッカ部2との間における感光板Gの搬送では、上下方向に積層配置されたレーザプロッタ本体部1とストッカ部2との間で感光板Gを搬送すればよいので、搬送途中で感光板Gを旋回させることなく、感光板Gを水平1軸方向の移動や昇降などの直線移動だけでレーザプロッタ本体部1とストッカ部2との間における感光板Gの搬送を行うことができ、感光板Gを旋回させるスペースを設ける必要がなくなり、装置の占有面積を一層小さくすることも可能である。
【0077】
また、上記実施形態では、Yテーブル11(保持手段)を描画位置DPと受渡し位置SPとの間で移動可能に構成されたレーザプロッタ本体部1において、ストッカ部2をレーザプロッタ本体部1のうちの受渡し位置SPの上方に配設したので、装置の占有面積を小さくしつつ、ストッカ部2とレーザプロッタ本体部1(受渡し位置SPに位置したYテーブル11)との間の感光板Gの搬送を少ない動作で、かつ、スムーズに行うこともできる。
【0078】
なお、Yテーブル11(保持手段)を描画位置DPと受渡し位置SPとの間で移動可能に構成されたレーザプロッタ本体部1において、ストッカ部2を、例えば、レーザプロッタ本体部1のうちの描画位置DPの上方または下方に配設するなど、受渡し位置SPから外れたレーザプロッタ本体部1の上方または下方にストッカ部2を配設しても装置の占有面積を小さくすることができる。ただし、この構成の場合、レーザプロッタ本体部1とストッカ部2との間における感光板Gの搬送には、上記実施形態における搬送部材50のX方向への水平移動及び昇降に加えて、Y方向への水平移動も必要になるので、ストッカ部2とレーザプロッタ本体部1(受渡し位置SPに位置したYテーブル11)との間の感光板Gの搬送が煩雑になる。従って、このタイプのレーザプロッタ本体部1の場合は、上記実施形態のようにストッカ部2をレーザプロッタ本体部1のうちの受渡し位置SPの上方または下方に配設する方が好ましい。
【0079】
また、上記実施形態は、ストッカ部2と個別に設けた手動トレイ部3を、レーザプロッタ本体部1及びストッカ部2と並設させた実施形態であるが、この手動トレイ部3を、搬送機構5を挟んで、レーザプロッタ本体部1及びストッカ部2と対向させて配設するとともに、搬送機構5は、搬送部材50をレーザプロッタ本体部1及びストッカ部2と手動トレイ部3との間の水平1軸方向の移動と昇降だけで手動トレイ部3とストッカ部2とレーザプロッタ本体部1との間における感光板Gの搬送を行うように構成したので、搬送部材50や感光板Gを旋回させるスペースを設ける必要がなくなり、装置の占有面積を小さくすることができる。
【0080】
ところで、搬送機構5を挟んで対向して配設された手動トレイ部3とストッカ部2との間で感光板Gを搬送する際に、搬送部材50によるトレイ30の載置部32に対する感光板Gの受渡しと、その搬送部材50によるストッカ部2に対する感光板Gの出し入れとを行えるようにするためには、搬送部材50に支持された感光板Gのストッカ部2側及び手動トレイ部3側への各々の送り出し量を十分に確保しなければならない。また、上記実施形態のようにストッカ部2に複数の感光板Gを上下方向に積層して格納する場合、搬送機構5の水平移動機構52を、平面視でストッカ部2と重複させると、ストッカ部2の各支持部21に感光板Gを格納する高さ位置へ水平移動機構52を昇降させることができなくなるので、水平移動機構52はストッカ部2の前面(手動トレイ部3側の面)までしか配設することができないという制約もある。
【0081】
以上の条件において、搬送部材50を旋回させずに、搬送部材50の水平移動と昇降だけで手動トレイ部3とストッカ部2との間で感光板Gを搬送するためには、例えば、搬送部材50におけるストッカ部2側の端部寄りの保持位置で感光板Gを保持する状態で、トレイ30の載置部32に対する感光板Gの受渡しと、ストッカ部2に対する感光板Gの出し入れとを行ってもよい。ただし、この構成では、トレイ30のX方向の長さを長くし、感光板Gをトレイ30の先端寄りに載置しなければならず、トレイ30が大型化したり、トレイ30への感光板Gの載置のバランスが悪くなったりして、操作者は装置に対するトレイ30の出し入れが行い難くなるなどの不都合も生じる。
【0082】
上記実施形態では、搬送部材50における手動トレイ部3側の端部寄りの保持位置で感光板Gを保持する状態で、トレイ30の載置部32に対する感光板Gの受渡しを行うとともに、搬送部材50におけるストッカ部2側の端部寄りの保持位置で感光板Gを保持する状態で、ストッカ部2に対する感光板Gの出し入れを行い、手動トレイ部3とストッカ部2との間における感光板Gの搬送途中で、中間支持ピン6を用いて搬送部材50の保持位置を変更するように構成したので、トレイ30をコンパクトに構成し、装置のコンパクト化を図りつつ、搬送部材50に支持された感光板Gのストッカ部2側及び手動トレイ部3側への各々の送り出し量を十分に確保することができる。
【0083】
また、上記実施形態では、搬送部材50と水平移動機構52との結合部55を手動トレイ部3寄りに設定し、水平移動機構52をトレイ30の切り欠き33に対して昇降可能に構成するとともに、水平移動機構52を平面視でトレイ30(切り欠き33)と重複させたので、搬送部材50に支持された感光板Gのストッカ部2側への各送り出し量を十分に確保してストッカ部2に対する感光板Gの出し入れが行えるとともに、トレイ30の載置部32に対する感光板Gの受渡しも可能で、かつ、ストッカ部2と手動トレイ部3との間の間隔を狭くすることができ、装置のX方向の寸法を短くできて、装置の占有面積をさらに小さくすることができる。
【0084】
なお、上記実施形態では、レーザプロッタ本体部1の上方にストッカ部2を配設し、そのストッカ部2の上方に位置決め機構4を配設したが、レーザプロッタ本体部1とストッカ部2と位置決め機構4の上下方向の積層順序は、上記実施形態の積層順序に限定されず、図8の各図に示すように、各種の積層順序を採り得る。なお、描画処理では、感光板Gはストッカ部2から位置決め機構4、レーザプロッタ本体部1の順で搬送されるので、図8(a)や図8(d)に示すように、ストッカ部2とレーザプロッタ本体部1との間に位置決め機構6を配設すると、上記描画処理時の感光板Gの搬送をスムーズに行うことができる。
【0085】
また、上記実施形態では、ストッカ部2と個別に設けた手動トレイ部3をレーザプロッタ本体部1及びストッカ部2(及び位置決め機構4)と並設したが、図9に示すように、この手動トレイ部3をレーザプロッタ本体部1やストッカ部2(、位置決め機構4)の上方または下方に配設してもよい。なお、図9は、各部の配置の一例を示しているに過ぎず、レーザプロッタ本体部1とストッカ部2と位置決め機構4と手動トレイ部3の上下方向の積層順序は、図9に示す積層順序に限定されず、どのような積層順序であってもよい。また、例えば、図9(a)に示すように、ロード処理時、描画処理時、アンロード処理時の感光板Gの搬送順に各部を積層配置すれば、各処理時の感光板Gの搬送をスムーズに行うことができる。図9に示すように構成すれば、ストッカ部2と個別に手動トレイ部3を設けた場合でも、装置の占有面積を一層小さくすることができる。なお、この場合には、搬送部材50における感光板Gの保持位置の変更は不要であるので、中間支持ピン6は必要ない。
【0086】
次に、本発明の第2実施形態を図10、図11を参照して説明する。
図10は本発明の第2実施形態装置の構成を示す概略平面図であり、図11はその概略正面図である。
【0087】
この第2実施形態では、レーザプロッタ本体部1(の受渡し位置SP)とストッカ部2とを搬送機構5を挟んで対向させて配設されている。
【0088】
搬送機構5は、水平移動機構52による搬送部材50の水平移動量HM(図12参照)よりも長い寸法(水平移動量HMの2倍程度)の搬送部材50を設け、その搬送部材50と水平移動機構52との結合部55を搬送部材50の略中央に設定している。また、水平移動機構52は、平面視でレーザプロッタ本体部1のYテーブル11及びストッカ部2と重複せずに、これらYテーブル11とストッカ部2との間に納まるように配置されている。
【0089】
また、この第2実施形態でも、中間支持ピン6を用いた搬送部材50における感光板Gの保持位置の変更を行って、搬送部材50の水平1軸方向の移動と昇降だけでストッカ部2とレーザプロッタ本体部1(Yテーブル11)との間における感光板Gの搬送を行うために、レーザプロッタ本体部1とストッカ部2との間に中間支持ピン6を配設している。
【0090】
なお、中間支持ピン6を用いた搬送部材50における感光板Gの保持位置の変更動作の際、搬送部材50が、Yテーブル11やストッカ部2、トレイ30、位置決め機構4と干渉しないように各部の配置が調整されている。この第2実施形態では、中間支持ピン6の上端の高さを、Yテーブル11の上面よりも高い位置に設定するとともに、手動トレイ部3とストッカ部2及び位置決め機構4を中間支持ピン6の上端よりも高い位置に配設している。
【0091】
また、手動トレイ部3はストッカ部2の下方に配設され、位置決め機構4はストッカ部2の上方に配設されている。例えば、ストッカ部2及び位置決め機構4が、トレイ30の周囲に立設された4本の脚部20に設けらて、手動トレイ部3とストッカ部2と位置決め機構4とが上下方向に積層配置されている。
【0092】
その他の構成は、第1実施形態と同様であるので、共通する部分は第1実施形態と同一符号を付し、または、図示を省略してその詳述は省略する。
【0093】
この第2実施形態でも、第1実施形態と同様にロード処理、描画処理、アンロード処理が行われる。
【0094】
ロード処理やアンロード処理では、搬送機構5は、手動トレイ部3やストッカ部2に対して感光板Gを受渡しするとともに、上下方向に積層配置された手動トレイ部3とストッカ部2との間で感光板Gを搬送する。手動トレイ部3やストッカ部2に対する感光板Gの受渡しは、搬送部材50のX方向の水平移動と昇降で行い、手動トレイ部3とストッカ部2との間の感光板Gの搬送は搬送部材50の昇降で行う。なお、この手動トレイ部3とストッカ部2との間の感光板Gの搬送では、図11に示すように、感光板Gを搬送部材50におけるストッカ部2や手動トレイ部3、位置決め機構4側の端部寄りの保持位置で保持して行う。描画処理におけるストッカ部2と位置決め機構4との間の感光板Gの搬送も同様の保持位置で保持して行う。
【0095】
また、描画処理では、搬送機構5は、ストッカ部2や位置決め機構4、レーザプロッタ本体部1に対して感光板Gを受渡しするとともに、上下方向に積層配置されたストッカ部2と位置決め機構4との間で感光板Gを搬送し、レーザプロッタ本体部1と、それに対向した配設された位置決め機構4やストッカ部2との間で感光板Gを搬送する。これら感光板Gの受渡しや搬送は搬送部材50のX方向の水平移動と昇降で行うが、レーザプロッタ本体部1(受渡し位置SPのYテーブル11)と、位置決め機構4やストッカ部2との間での感光板Gの搬送の際には、中間支持ピン6を用いて搬送部材50における感光板Gの保持位置の変更を行う。
【0096】
すなわち、位置決め機構4からレーザプロッタ本体部1への感光板Gの搬送では、図12、図13に示すように、位置決め機構4から搬送部材50で感光板Gを取り出すが、このとき、搬送部材50の位置決め機構4(ストッカ部2)側の端部寄りの保持位置で感光板Gが保持され、次に、中間支持ピン6を用いて、搬送部材50のレーザプロッタ本体部1側の端部寄りの保持位置で感光板Gを保持するように保持位置を変更する。そして、その保持状態で、感光板Gをレーザプロッタ本体部1(受渡し位置SPのYテーブル11)に引き渡す。
【0097】
また、レーザプロッタ本体部1からストッカ部2への感光板Gの搬送では、図14、図15に示すように、レーザプロッタ本体部1から搬送部材50で感光板Gを取り出すが、このとき、搬送部材50のレーザプロッタ本体部1側の端部寄りの保持位置で感光板Gが保持され、次に、中間支持ピン6を用いて、搬送部材50のストッカ部2側の端部寄りの保持位置で感光板Gを保持するように保持位置を変更してから、その保持状態で、感光板Gをストッカ部2に格納する。
【0098】
この第2実施形態では、レーザプロッタ本体部1とストッカ部2とが並設されているが、搬送機構5は、搬送部材50の水平1軸方向の移動と昇降だけでストッカ部2とレーザプロッタ本体部1との間における感光板Gの搬送を行うように構成しているので、搬送部材50や感光板Gを旋回させるスペースを設ける必要がなくなり、従来装置よりも装置の占有面積を小さくすることができる。
【0099】
ところで、レーザプロッタ本体部1とストッカ部2とを搬送機構5を挟んで対向させて配設する場合、上記第1実施形態で説明したように、搬送機構5の水平移動機構52は平面視でストッカ部2と重複させることができない。また、レーザプロッタ本体部1側も、搬送機構5の水平移動機構52を平面視で重複させようとすると、Yテーブル11との間の感光板Gの受渡しの際に、水平移動機構52が通過する隙間(切り欠き)をYテーブル11に設ける必要あり、この構成の場合、Yテーブル11への感光板Gの保持やYテーブル11の移動などに支障が起きて、描画にズレが生じるなどの不都合が生じ易い。そのため、搬送機構5の水平移動機構52はレーザプロッタ本体部1とストッカ部2との間に配置しなければならない。
【0100】
一方で、レーザプロッタ本体部1(受渡し位置SPのYテーブル11)に対する感光板Gの受渡しと、ストッカ部2に対する感光板Gの出し入れとを行うために、搬送部材50に支持された感光板Gの、レーザプロッタ本体部1側及びそれと対向するストッカ部2や位置決め機構4側それぞれへの送り出し量を十分に確保しなければならない。
【0101】
上記のような制約のもとで、搬送部材50を鉛直軸周りで旋回させずに、対向する方向にそれぞれ十分な送り出し量を確保する上で工夫が必要である。
【0102】
この第2実施形態では、水平移動機構52の水平移動量HMよりも長い搬送部材50を設け、その搬送部材50と水平移動機構52との結合部55を搬送部材50の略中央に設定し、中間支持ピン6を用いて保持位置の変更を行うように構成したことで、図12ないし図15に示すように、水平移動機構52による搬送部材50の水平移動量(HM)と同等の送り出し量を対向する方向にそれぞれ確保できるように構成している。従って、水平移動機構52の寸法を短くしつつ、対向する方向にそれぞれ十分な送り出し量を確保することができ、レーザプロッタ本体部1とストッカ部2との間の間隔を狭くできて、装置の占有面積を小さくすることができる。
【0103】
なお、上記第2実施形態では、手動トレイ部3と位置決め機構4とをストッカ部2の上下方向に積層配置したが、手動トレイ部3または/および位置決め機構4をレーザプロッタ本体部1の上方または下方に配設してもよい。
【0104】
上記第1、第2実施形態によれば、ストッカ部2から取り出された感光板Gの位置決めを行う位置決め機構4を備えているので、正確な位置で感光板Gをレーザプロッタ本体部1に引き渡すことができ、感光板Gへの画像の描画を正確に行うことができる。しかも、この位置決め機構4をストッカ部2(レーザプロッタ本体部1)の上方(や下方)に配設したので、装置の占有面積を小さくしつつ位置決め機構4を備えることができる。
【0105】
なお、位置決め機構4は備えたほうが好ましいが、例えば、感光板Gの搬入時から感光板Gの位置が正確に調整され、搬送時やストッカ部2の格納時など装置内において、感光板Gの位置ずれが起きないような場合には、位置決め機構4は省略してもよい。
【0106】
また、上記各実施形態では、搬送機構5を挟んで対向して配設された2つのポジション間(第1実施形態ではストッカ部2と手動トレイ部3の間、第2実施形態では位置決め機構4やストッカ部2とレーザプロッタ本体部1との間)の感光板Gの搬送において、中間支持ピン6を用いて保持位置の変更を行うように構成して、搬送部材50を旋回させずに、2つのポジション間の間隔を狭めつつ、搬送機構5を挟んで対向して配設された2つのポジション間の感光板Gの搬送を可能としたが、例えば、搬送機構5を図16に示すように、第1の水平移動機構52Aに対して第2の水平移動機構52Bを水平移動可能に構成し、第2の水平移動機構52Bに対して搬送部材50を水平移動可能に構成しても、搬送部材50を旋回させずに、2つのポジション間の間隔を狭めつつ、搬送機構5を挟んで対向して配設された2つのポジション間で感光板Gを搬送することができる。なお、図16の構成では、第1の水平移動機構52Aと第2の水平移動機構52Bとが、本発明における水平移動手段に相当する。
【0107】
また、上記各実施形態では、ストッカ部2と個別に手動トレイ部3を設けた装置構成を示しているが、例えば、ストッカ部2の一部または全ての支持部21に対して、支持部21に出し入れできるトレイを装着可能に構成して、ストッカ部と手動トレイ部とを一体的に構成してもよい。このようなストッカ部と手動トレイ部とを一体的に構成したものも本発明における貯留部に相当する。すなわち、本発明における貯留部は、装置内で感光板を貯留する部分であって、そこに対する感光板の出し入れが搬送手段のみで行われるものに限らず、人手によって感光板が出し入れできるものも含まれる。
【0108】
また、上記各実施形態のレーザプロッタ本体部1は、Yテーブル11(保持手段)を描画位置と受渡し位置との間で移動可能に構成されたものを示したが、搬送機構5が描画位置に対して直接感光板Gを受け渡すようなレーザプロッタ本体部1を備えたレーザプロッタにも本発明は同様に適用することができる。さらに、上記実施形態のレーザプロッタ本体部1は、描画時の副操作方向の移動を感光板G側がY方向に移動することで実現しているが、描画時に感光板G側を固定して、露光ヘッド13がX及びY方向への2次元移動を行って描画するように構成されていてもよいし、露光ヘッド13側が固定されていて、描画時に感光板G(保持手段)側がX及びY方向への2次元移動を行って描画するように構成されていてもよい。
【0109】
また、上記各実施形態では、レーザプロッタ本体部1に対して、手動トレイ部3(第1実施形態)やストッカ部2(第2実施形態)をX方向側の側方に配設したが、Y方向側の側方に配設して、第1実施形態では、レーザプロッタ1及びストッカ部2と搬送機構5と手動トレイ部3とがその順で、第2実施形態では、レーザプロッタ1と搬送機構5とストッカ部2とがその順で、平面視でY方向に沿って1直線方向に並ぶように配設してもよい。
【0110】
さらに、本発明における感光板は、ガラス乾板などの板状の感光材料に限らず、例えば、板状のフィルムホルダの表面に可撓性の感光フィルムを保持したものなども含まれる。
【0111】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、請求項1に記載の発明によれば、レーザプロッタ本体部の上方又は下方に貯留部を配設したので、レーザプロッタ本体部と貯留部とを並設している従来装置よりも装置の占有面積を小さくすることができる。また、搬送手段は、上下方向に積層配置されたレーザプロッタ本体部と貯留部との間で感光板を搬送すればよいので、搬送途中で感光板を旋回させることなく、感光板を水平移動や昇降などの直線移動だけでレーザプロッタ本体部と貯留部との間における感光板の搬送を行うことができ、感光板を旋回させるスペースを設ける必要がなくなり、装置の占有面積を一層小さくすることも可能である。
【0112】
また、レーザプロッタ本体部のうちの受渡し位置の上方又は下方に貯留部を配設したので、装置の占有面積を小さくしつつ、貯留部とレーザプロッタ本体部(受渡し位置に位置した保持手段)との間の感光板の搬送を少ない動作で、かつ、スムーズに行うこともできる。
【0113】
請求項2に記載の発明によれば、レーザプロッタ本体部及び貯留部と手動トレイ部とを搬送手段を挟んで対向させて配設するとともに、搬送手段は、搬送中に感光板を保持する搬送部材の水平1軸方向の移動と昇降だけで手動トレイ部と貯留部とレーザプロッタ本体部との間における感光板の搬送を行うように構成したので、搬送部材や感光板を旋回させるスペースを設ける必要がなくなり、装置の占有面積を小さくすることができる。
【0115】
請求項3に記載の発明によれば、中間支持手段を用いて搬送部材における感光板の保持位置の変更を行うように構成したので、搬送部材を旋回させずに、対向する2つのポジション方向への感光板の送り出し量を十分に確保することができ、構成の複雑化などを招かずに装置の占有面積を小さくしつつ、搬送手段を挟んで対向した配設された2つのポジション間の感光板の搬送を搬送部材を旋回させず、水平1軸方向の移動と昇降だけで行うことができる。
【0116】
請求項4に記載の発明によれば、貯留部から取り出された感光板の位置決めを行う位置決め手段をさらに備えているので、正確な位置で感光板をレーザプロッタ本体部に引き渡すことができ、感光板への画像の描画を正確に行うことができる。しかも、この位置決め手段をレーザプロッタ本体部または貯留部の上方または下方に配設したので、装置の占有面積を小さくしつつ位置決め手段を備えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るレーザプロッタの内部構成を示す斜視図である。
【図2】第1実施形態の概略平面図である。
【図3】図2のA−A方向矢視概略図である。
【図4】図2のB−B方向矢視概略図である。
【図5】第1実施形態の制御系の構成を示すブロック図である。
【図6】手動トレイ部から貯留部への感光板の搬送時の動作説明図である。
【図7】貯留部から手動トレイ部への感光板の搬送時の動作説明図である。
【図8】第1実施形態の変形例を示す図である。
【図9】第1実施形態の別の変形例を示す図である。
【図10】本発明の第2実施形態装置の構成を示す概略平面図である。
【図11】第2実施形態装置の概略正面図である。
【図12】位置決め機構からレーザプロッタ本体部への感光板の搬送時の動作説明図である。
【図13】同じく、位置決め機構からレーザプロッタ本体部への感光板の搬送時の動作説明図である。
【図14】レーザプロッタ本体部から貯留部への感光板の搬送時の動作説明図である。
【図15】同じく、レーザプロッタ本体部から貯留部への感光板の搬送時の動作説明図である。
【図16】搬送機構の変形例を示す正面図である。
【図17】従来装置の概略平面図である。
【符号の説明】
1:レーザプロッタ本体部 2:ストッカ部
3:手動トレイ部 4:位置決め機構
5:搬送機構 6:中間支持ピン
11:Yテーブル 13:露光ヘッド
14:Yテーブル移動機構 15:露光ヘッド移動機構
50:搬送部材 52:水平移動機構
54:昇降機構 G:感光板
DP:描画位置 SP:受渡し位置
Claims (4)
- 感光板にレーザ光を照射して画像を描画する描画手段を備えて前記感光板に対してレーザ光により描画を行うレーザプロッタ本体部と、
前記感光板を貯留する貯留部と、
前記レーザプロッタ本体部と前記貯留部との間で前記感光板を搬送する搬送手段と、
を備え、
前記レーザプロッタ本体部の上方又は下方に前記貯留部を配設し、
前記レーザプロッタ本体部には、
前記感光板を保持する保持手段と、
前記描画手段により前記感光板にレーザ光を照射して画像を描画する描画位置と、前記搬送手段が前記保持手段に対して前記感光板を受渡しする受渡し位置との間で前記保持手段を移動させる移動手段と、
を備えており、
前記貯留部を、前記レーザプロッタ本体部のうちの前記受渡し位置の上方又は下方に配設したことを特徴とするレーザプロッタ。 - 請求項1に記載のレーザプロッタにおいて、
前記感光板を搬入/搬出するための手動トレイ部を備えており、
前記レーザプロッタ本体部及び前記貯留部と前記手動トレイ部とを前記搬送手段を挟んで対向させて配設し、
前記搬送手段は、
搬送中に前記感光板を保持する搬送部材と、
前記搬送部材を前記レーザプロッタ本体部及び前記貯留部と前記手動トレイ部との間で水平1軸方向に移動させる水平移動手段と、
前記搬送部材を昇降させる昇降手段と、
を備えて構成し、
前記搬送手段は、前記搬送部材の前記水平1軸方向の移動と昇降だけで前記手動トレイ部と前記貯留部と前記レーザプロッタ本体部との間における前記感光板の搬送を行うことを特徴とするレーザプロッタ。 - 請求項2に記載のレーザプロッタにおいて、
前記搬送手段による前記感光板の搬送途中で、前記感光板を一旦支持する中間支持手段と、
前記搬送手段を挟んで対向して配設された2つのポジション間で前記感光板を搬送する場合、搬送元のポジションに置かれた感光板を前記搬送部材で取り出す際、前記搬送部材のうちの搬送元のポジション側の端部寄りの保持位置でその感光板を取り出し、次に、その感光板を前記中間支持手段に一旦支持させて、前記搬送部材における前記感光板の保持位置を前記搬送元のポジション側の端部寄りの保持位置から搬送先のポジション側の端部寄りの保持位置に変更し、その後、その感光板を搬送先のポジションに引き渡すように前記搬送手段を制御する搬送制御手段と、
をさらに備えたことを特徴とするレーザプロッタ。 - 請求項1ないし3のいずれかに記載のレーザプロッタにおいて、
前記貯留部から取り出された前記感光板の位置決めを行う位置決め手段をさらに備えており、
この位置決め手段を前記レーザプロッタ本体部または前記貯留部の上方または下方に配設したことを特徴とするレーザプロッタ。
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