JP3585652B2 - アイロン - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、衣類等のしわ伸ばしを行うアイロンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のアイロンは、アイロン掛け時の滑り性と非粘着性をよくするために、アルミダイカストにより成型したベース部材の表面を粗面化した後、フッ素樹脂溶液を所定の厚さに塗布して焼成することにより、ベース部材の表面にフッ素樹脂層を形成したものが一般的であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ベース部材の表面に施されたフッ素樹脂層は硬度が低いため、衣類に付けられている釦や、ファスナー等へのアイロン掛けにより、フッ素樹脂層に傷が付き易く、また、長期のアイロン掛けにより磨耗し易いという問題もあった。
【0004】
本発明は上記課題を解決するもので、アイロンベースを加熱するためのヒータ、あるいは、水を蒸発させるための気化性能に悪影響を及ぼすことなく、また、アイロンベースの硬度を高くしてアイロンベースに傷が付くことを防止するとともに、耐磨耗性を向上して長期のアイロン掛けでも磨耗しにくくし、さらに、布地との間の滑り性を良くして楽にアイロン掛けができるようにすることを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明のアイロンにおいては、ヒータによって加熱されるベース部材と、少なくともアイロン掛け面の表面に、遷移金属中にフッ素化合物微粒子を分散含有するマトリックス構成とした複合めっき皮膜を形成して前記ベース部材の下面側に結合した、布地の上を滑らせるかけ面部材とを具備したものである。
【0006】
これにより、ベース部材に複合めっき皮膜が形成されるのを防止して、ベース部材に設けられているヒータへの悪影響を防止することができるとともに、水を蒸発させる気化室の表面に複合めっき皮膜が形成されることを防止することができ、気化性能に悪影響を及ぼすことを防止できる。
【0007】
また、アイロンかけ面の硬度を高くすることができることから、傷が付くことを防止できるとともに、耐磨耗性を向上して長期のアイロン掛けでも磨耗しにくくすることができ、さらに、複合めっき皮膜は、フッ素化合物微粒子を分散含有していることから、布地との間の滑り性を良くして楽にアイロン掛けをすることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、ヒータによって加熱されるベース部材と、少なくともアイロン掛け面の表面に、遷移金属中にフッ素化合物微粒子を分散含有するマトリックス構成とした複合めっき皮膜を形成して前記ベース部材の下面側に結合した、布地の上を滑らせるかけ面部材とを具備したものであり、ベース部材に複合めっき皮膜が形成されるのを防止して、ベース部材に設けられているヒータへの悪影響を防止することができるとともに、ベース部材の下面側に結合したかけ面部材によりアイロン掛けをすることができる。また、フッ素化合物微粒子を分散含有する複合めっき皮膜によってアイロンかけ面の硬度を高くすることができて傷が付くことを防止できるとともに、耐磨耗性を向上して長期のアイロン掛けでも磨耗しにくくすることができ、さらに、複合めっき皮膜は、フッ素化合物微粒子を分散含有していることから、使用中のアイロン掛け面の温度が高いとき、布地との間の滑りをよくして楽にアイロン掛けをすることができる。
【0009】
請求項2に記載の発明は、上記請求項1に記載の発明において、フッ素化合物微粒子の平均粒径を2μm以下としたものであり、複合めっき皮膜を形成したかけ面部材の表面を滑らかにして、滑り性を向上させることができる。
【0010】
請求項3に記載の発明は、上記請求項1に記載の発明において、フッ素化合物は、四ふっ化エチレン樹脂(PTFE),四ふっ化エチレン・六ふっ化プロピレン共重合樹脂(FEP),四ふっ化エチレン・パーフルオロアルコキシエチレン共重合樹脂(PFA),フッ化ピッチ,フッ化黒鉛のうち、1種類または2種類以上を組み合わせたものであり、布地との間の滑りを良くして楽にアイロン掛けをすることができる。
【0011】
請求項4に記載の発明は、上記請求項1に記載の発明において、ベース部材に気化室を形成したものであり、気化室の表面にフッ素化合物微粒子を分散含有する複合めっき皮膜が形成されるのを防止することができるため、気化室に滴下した水を良好に気化させてスチームを発生させることができる。
【0012】
請求項5に記載の発明は、上記請求項1または4に記載の発明において、かけ面部材をベース部材の下面側の一部に設けたものであり、複合めっき皮膜を形成する面積を少なくして安価に実現することができる。
【0013】
請求項6に記載の発明は、上記請求項4または5に記載の発明において、かけ面部材にスチーム穴を設けるとともに、気化室で発生したスチームをスチーム穴に導くための通路をベース部材とかけ面部材との間に形成したものであり、気化室からスチーム穴までの距離を長く形成することができるとともに、ベース部材の下面側の通路に堆積した水垢等の蒸発残留物や不純物を、かけ面部材をベース部材から取り外して除去することができる。
【0014】
請求項7に記載の発明は、上記請求項5または6に記載の発明において、ベース部材の表面にフッ素樹脂層を形成するとともに、このフッ素樹脂層によりかけ面部材の周囲が囲まれるようにかけ面部材をベース部材に取着したもので、複合めっき皮膜を形成したかけ面部材の周囲にフッ素樹脂層を配置することができるため、アイロン掛けの際に布地との間の滑りをよくすることができる。
【0015】
請求項8に記載の発明は、上記請求項1から7に記載の発明において、かけ面部材は、ベース部材の上面側から取着したものであり、アイロン掛け面を平滑化することができ、かけ面部材をベース部材に取着するためのねじが布地にひっかかるのを防止することができる。
【0016】
請求項9に記載の発明は、上記請求項1または4に記載の発明において、かけ面部材は、その外周縁部をベース部材の下面側からその周囲に巻き付けて結合させたものであり、気化室の表面に複合めっき皮膜が形成されず、スチームの発生を妨げないアイロンを得ることができるとともに、かけ面部材をベース部材に結合する場合の工程を簡略にでき、かけ面部材をベース部材に確実に結合させることができる。
【0017】
請求項10に記載の発明は、上記請求項1から7に記載の発明において、かけ面部材の外周部にフランジ部を形成するとともに、このフランジ部をベース部材に設けた凹部に圧入して結合させたものであり、気化室の表面に複合めっき皮膜が形成されず、スチームの発生を妨げないアイロンを得ることができるとともに、かけ面部材をベース部材に確実に結合させることができる。
【0018】
請求項11に記載の発明は、上記請求項1または4に記載の発明において、かけ面部材とベース部材は、ベース部材のダイカスト成型と同時に一体に形成したものであり、気化室の表面に複合めっき皮膜が形成されず、スチームの発生を妨げないアイロンを得ることができるとともに、かけ面部材とベース部材とを密着して結合することができ、ベース部材からかけ面部材への熱伝導をよくすることができ、さらに、かけ面部材をベース部材に結合する場合の工程を簡略にでき、かけ面部材をベース部材に確実に結合させることができる。
【0019】
請求項12に記載の発明は、上記請求項1から10に記載の発明において、ベース部材は、その下面側と上面側を連通させる通穴を設けたものであり、ベース部材の下面側にかけ面部材を結合するときに、両部材間の空気を通穴から逃がして密着性を高めることができ、ヒータによって加熱されるベース部材からの熱を効率よくかけ面部材に伝えることができる。
【0020】
請求項13に記載の発明は、上記請求項1から12に記載の発明において、かけ面部材を良熱伝導性材料で形成したものであり、ヒータによって加熱されるベース部材からの熱によってかけ面部材を効率よく加熱することができる。
【0021】
請求項14に記載の発明は、上記請求項1から10および13に記載の発明において、ベース部材とかけ面部材の間に良熱伝導性部材を配設したものであり、ベース部材からの熱を効率よくかけ面部材に伝えることができ、かけ面部材の表面温度を均熱化することができる。
【0022】
請求項15に記載の発明は、上記請求項14に記載の発明において、良熱伝導性部材をシート状部材で構成したものであり、シート状部材によりベース部材からの熱を効率よくかけ面部材に伝えることができる。
【0023】
請求項16に記載の発明は、上記請求項14に記載の発明において、良熱伝導性部材をペースト状部材で構成したものであり、ペースト状部材によりベース部材からの熱を効率よくかけ面部材に伝えることができる。
【0024】
請求項17に記載の発明は、上記請求項1から12に記載の発明において、かけ面部材を良耐食性材料で形成したものであり、スチームなどによってかけ面部材が腐食することを防ぐことができる。
【0025】
請求項18に記載の発明は、上記請求項1から17に記載の発明において、かけ面部材の表面を平滑化してフッ素化合物微粒子を分散含有する複合めっき皮膜を形成したものであり、メッキ層を平滑に形成することができて、アイロンベースが滑り易くなり、使い勝手を向上することができる。
【0026】
請求項19に記載の発明は、上記請求項1から17に記載の発明において、かけ面部材の表面を粗面化してフッ素化合物微粒子を分散含有する複合めっき皮膜を形成したものであり、かけ面部材の表面を粗面化することにより表面積が大きくなり、複合めっき皮膜の密着性がよくなる上、複合めっき皮膜に指紋などが付着した場合でも、指紋などによる汚れを目立ちにくくすることができる。
【0027】
請求項20に記載の発明は、上記請求項1から19に記載の発明において、複合めっき皮膜を形成したかけ面部材をフッ素化合物微粒子の融点以上の温度で加熱処理をしたものであり、フッ素化合物微粒子の融点以上の温度で加熱処理をすることによって、かけ面部材の表面にフッ素化合物が析出し、アイロン掛けする場合に滑りがよくなるとともに、非粘着性を向上することができ、また、複合めっき皮膜の硬度を高くすることができ、傷が付きにくくすることができる。
【0028】
請求項21に記載の発明は、上記請求項1から20に記載の発明において、アルミ圧延板の表面にフッ素化合物微粒子を分散含有する複合めっき皮膜を形成してかけ面部材を構成したものであり、かけ面部材にピンホール等がなく、加熱時に膨張する空気により複合めっき皮膜がアルミ圧延板から剥離する恐れのない強固な被膜を形成できる。
【0029】
【実施例】
以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら説明する。
【0030】
(実施例1)
図1および図2に示すように、アイロン本体1は、ダイカスト等による成型時に埋設したヒータ2によって加熱されるベース部材3を有している。このベース部材3の表面には、フッ素化合物微粒子5を分散含有する複合めっき皮膜6を形成したかけ面部材4をねじ7等で結合している。
【0031】
かけ面部材4に複合めっき皮膜6を形成する場合は、複合メッキ用の液槽中にかけ面部材4を浸ける一般的な方法により行われるもので、複合めっき皮膜6は、かけ面部材4の表面の全体にくまなく形成される。したがって、かけ面部材4をベース部材3に取付けた場合は、外部に露出していない部分にも複合めっき皮膜6は形成されている。
【0032】
複合めっき皮膜6は、ニッケル,クロームあるいはこれらを組み合わせた遷移金属中に、四ふっ化エチレン樹脂(PTFE),四ふっ化エチレン・六ふっ化プロピレン共重合樹脂(FEP),四ふっ化エチレン・パーフルオロアルコキシエチレン共重合樹脂(PFA),フッ化ピッチ,フッ化黒鉛のうち、1種類または2種類以上を組み合わせたフッ素化合物微粒子5を均一に分散させた構成としており、このフッ素化合物微粒子5の平均粒径は2μm以下にしている。
【0033】
具体的に、フッ素化合物微粒子5にPTFEを用いてかけ面部材4に複合めっき皮膜6を形成する場合について説明する。
【0034】
まず、メッキ液の調製については、PTFE微粒子(粒子径2μm以下、ダイキン工業株式会社製)5重量部を下記の組成を有するニッケル電解浴に添加した。なお、界面活性剤(商標「メガファックF150」、大日本インキ化学株式会社製、第三級パーフルオロアンモニウム塩(C8F17SO2NH(CH2)3N+(CH3)3・CI−))をPTFE1gに対して30.0mgの割合で添加した。
【0035】
スルファミン酸ニッケル電解浴組成
スルファミン酸ニッケル 350g/L
塩化ニッケル 45g/L
ホウ酸 40g/L
次に、メッキ法については、まず、アルミニウム合金製かけ面部材4を負極とし、下記の組成を有するウッド浴を用いて、液温25℃、電流密度10A/dm2の条件に膜厚1〜3μmの下地ニッケルメッキ処理を行った。
【0036】
ウッド浴組成
塩化ニッケル 245g/L
塩酸 120g/L
次いで、上記かけ面部材4を液温45±5℃、pH3.8〜4.2、電流密度2A/dm2の条件下に、スクリュー攪拌しつつ、膜厚が10μmとなるまで電解メッキを行って、ニッケル−PTFE複合めっき皮膜を形成させた。
【0037】
得られたニッケル−PTFE複合めっき皮膜を有するかけ面部材4を熱風循環式乾燥炉中で、350℃で30分間加熱し、次いで常温まで1時間室内放置した。得られたニッケル−PTFE複合めっき皮膜を有するかけ面部材4のPTFE含有量は20%であり、水の接触角を測定したところ、120度であった。
【0038】
上記構成において作用を説明すると、かけ面部材4の表面に複合めっき皮膜6を形成するときは、界面活性剤を同時に使用するもので、この界面活性剤がフッ素化合物微粒子5の周囲に分布して、界面活性剤の有している電荷により遷移金属と同時にかけ面部材4の表面にメッキされる。
【0039】
したがって、表面に複合めっき皮膜6を形成したかけ面部材4をベース部材3に結合させた構成となり、ベース部材3に埋設されているヒータ2の端子部分にめっき皮膜が付着することがなく、複合めっき皮膜を施す工程でヒータ2の絶縁劣化が発生する危険をなくすることができる。また、特別なめっき皮膜の付着防止処理等も施すことなく、その製造を容易に行うことができる。
【0040】
また、複合めっき皮膜6は、遷移金属中に均一にフッ素化合物微粒子5が分布しているマトリックス構成となるもので、表面処理をフッ素樹脂だけで行った場合と比べて硬度を非常に高くすることができ、アイロン掛けの際に、アイロン掛け面の表面が傷が付くのを防止することができるとともに、耐磨耗性を向上することができ、長期のアイロン掛けでも磨耗しにくくすることができる。
【0041】
さらに、複合めっき皮膜6は、遷移金属中に均一にフッ素化合物微粒子5が分布しているマトリックス構成とすることができ、アイロン掛け面の温度が高いとき、布地との滑りをよくすることができ、楽にアイロン掛けをすることができる。
【0042】
(実施例2)
図3に示すように、ベース部材8にはヒータ2を埋設してあり、このベース部材8の下面側にはかけ面部材9をねじ10により取着するとともに、その上面側には水を蒸発させる気化室11を形成している。かけ面部材9の表面にはフッ素化合物微粒子を分散含有する複合めっき皮膜を形成している。他の構成は上記実施例1と同じである。
【0043】
上記構成において作用を説明すると、ベース部材8に気化室11を形成し、かけ面部材9の表面のみにフッ素化合物微粒子を分散含有する複合めっき皮膜を施しているため、気化室11の表面には著しい撥水性を有する複合めっき皮膜が形成されることがないため、気化室11に滴下した水を効率よく気化することができ、スチームの発生を妨げないアイロンを得ることができる。
【0044】
また、かけ面部材9の表面にフッ素化合物微粒子を分散含有する複合めっき皮膜を形成しているため、アイロン掛け面の表面の硬度を非常に高くすることができ、アイロン掛けの際に、アイロン掛け面の表面が傷が付くのを防止することができる。
【0045】
また、耐磨耗性を向上することができ、長期のアイロン掛けでも磨耗しにくくすることができるとともに、複合めっき皮膜は、アイロン掛け面の温度が高いとき、布地との滑りをよくすることができ、楽にアイロン掛けをすることができる。
【0046】
(実施例3)
図3〜図5に示すように、ベース部材8は、ヒータ2を埋設しているとともに、少なくとも掛け面側の表面にフッ素樹脂層を形成している。そして、このベース部材8の掛け面、すなわち、下面側の一部には、ベース部材8に施されたフッ素樹脂層でかけ面部材9の周囲が囲まれるように、かけ面部材9をねじ10により結合している。
【0047】
かけ面部材9の表面には、フッ素化合物微粒子を分散含有する複合めっき皮膜を形成してあり、かけ面部材9に複数のスチーム穴12を設け、ベース部材8とかけ面部材9との間には、気化室11で発生したスチームをスチーム穴12に導くための通路13を設けている。他の構成は上記実施例1と同じである。
【0048】
上記構成において作用を説明すると、複合めっき皮膜を形成したかけ面部材9は、ベース部材8の下面側の一部に構成し、かつ、起伏が少なく形状が簡単であるため、複合めっき皮膜を形成する表面積を少なくすることができ、安価に実現することができる。
【0049】
また、ベース部材8とかけ面部材9との間には、気化室11で発生したスチームをスチーム穴12に導くための通路13を設けているため、この通路13に堆積した水垢等の蒸発残留物や不純物は、かけ面部材9を取り外して容易に除去することができる。
【0050】
さらに、ベース部材8の下面側の表面には、かけ面部材9の周囲を囲むようにフッ素樹脂層を形成しているため、アイロン掛けの際の布地との間の滑りをよくすることができる。
【0051】
(実施例4)
図6に示すように、かけ面部材14は、少なくともアイロン掛け面の表面にフッ素化合物微粒子を分散含有する複合めっき皮膜6を形成するとともに、かけ面部材14の上面側に上方へ突出させた締結部15をベース部材16の穴に貫通し、ナット17によりベース部材16の上面側からかけ面部材14を結合させたものである。そして、上記締結部15には、ベース部材16を上面側から覆うカバー18をねじ19により固着している。他の構成は上記実施例1と同じである。
【0052】
上記構成において作用を説明すると、気化室(図示せず)の表面に複合めっき皮膜が形成されずスチームの発生を妨げないアイロンを得ることができ、かつ、かけ面部材14のアイロン掛け面を平滑に構成することができるとともに、ねじ等による布地のひっかかりを防止することができる。
【0053】
(実施例5)
図7に示すように、かけ面部材20は、少なくともアイロン掛け面の表面にフッ素化合物微粒子を分散含有する複合めっき皮膜6を形成し、その外周縁部20aをベース部材21の下面側から端面外周部22に巻き付けて結合させたものである。他の構成は上記実施例1と同じである。
【0054】
上記構成において作用を説明すると、気化室(図示せず)の表面に複合めっき皮膜が形成されずスチームの発生を妨げないアイロンを得ることができるとともに、かけ面部材20をベース部材21に確実に結合させることができる。
【0055】
(実施例6)
図8に示すように、かけ面部材23は、少なくともアイロン掛け面の表面にフッ素化合物微粒子を分散含有する複合めっき皮膜6を形成し、その外周部に上方へ折れ曲がったフランジ部24を形成している。
【0056】
そして、ベース部材25にはフランジ部24に対向して凹部26が設けてあり、上記かけ面部材23のフランジ部24をベース部材25に設けた凹部26に圧入して結合させている。他の構成は上記実施例2と同じである。
【0057】
上記構成において作用を説明すると、気化室(図示せず)の表面に複合めっき皮膜が形成されずスチームの発生を妨げないアイロンを得ることができるとともに、かけ面部材23をベース部材25に結合する場合の工程を簡略にでき、かけ面部材23をベース部材25に確実に結合させることができる。
【0058】
(実施例7)
図9に示すように、かけ面部材27は、少なくともアイロン掛け面の表面にフッ素化合物微粒子を分散含有する複合めっき皮膜6を形成してあり、このかけ面部材27とヒータ2を埋設したベース部材28は、ベース部材28のダイカスト成型と同時に一体に形成している。他の構成は上記実施例6と同じである。
【0059】
上記構成において作用を説明すると、気化室(図示せず)の表面に複合めっき皮膜が形成されずスチームの発生を妨げないアイロンを得ることができるとともに、かけ面部材27とベース部材28とを密着して結合することができ、ベース部材28からかけ面部材27への熱伝導をよくすることができ、さらに、かけ面部材27をベース部材28に結合する場合の工程を簡略にでき、かけ面部材27をベース部材28に確実に結合させることができる。
【0060】
(実施例8)
図8に示すように、かけ面部材23を下面側に結合するベース部材25に、その下面側から上面側に連通させる通穴29を多数設けたものである。他の構成は上記実施例6と同じである。
【0061】
上記構成において作用を説明すると、かけ面部材23をベース部材25の下面側に結合するときに、両部材の間の空気を通穴29から逃がして密着性を高めることができ、さらに、ヒータ2によって加熱されるベース部材25からの熱を効率よくかけ面部材23に伝えることができる。
【0062】
なお、上記実施例8では、通穴29をベース部材25に形成したが、かけ面部材23側に形成してもよく、また、この場合、かけ面部材23に形成した通穴29を上記実施例3で説明したスチーム穴12によって行っても同様の効果を得ることができる。
【0063】
(実施例9)
図1におけるかけ面部材4は、銅,アルミニウムまたはこれらを含む合金等の良熱伝導性材料で形成している。他の構成は上記実施例1と同じである。
【0064】
上記構成によれば、ヒータ2によって加熱されるベース部材3からの熱を効率よくかけ面部材4を介して衣類に伝えることができる。なお、上記説明は、図1におけるかけ面部材4について説明したが、他の実施例の各かけ面部材についても、良熱伝導性材料で形成することにより同様の効果を得ることができる。
【0065】
(実施例10)
図10に示すように、良熱伝導性部材30は、銅,アルミニウムまたはこれらを含む合金、さらにはグラファイト等の熱伝導性がすぐれた材料により形成したシート状部材、または、銅,アルミニウム,カーボン等の熱伝導性がすぐれた材料の粉体を含有したペースト状部材により形成し、ベース部材25とかけ面部材23の間に配設したものである。他の構成は上記実施例6と同じである。
【0066】
上記構成によれば、良熱伝導性部材30によりベース部材25からの熱を効率よくかけ面部材23に伝えることができ、かけ面部材23の表面温度を均熱化することができる。
【0067】
(実施例11)
図1におけるかけ面部材4は、ステンレス,チタン等の金属材料、または、酸化アルミニウム,窒化アルミニウム,ジルコニア等のセラミック材料等の良耐食性材料で形成している。他の構成は上記実施例1と同じである。
【0068】
上記構成によれば、スチーム等によりかけ面部材4が腐食することを防ぐことができ、他の実施例の各かけ面部材についても、良耐食性材料で形成することにより同様の効果を得ることができる。
【0069】
(実施例12)
図1におけるかけ面部材4は、表面を平滑化してフッ素化合物微粒子を分散含有する複合めっき皮膜6を形成している。他の構成は上記実施例1と同じである。
【0070】
上記構成によれば、かけ面部材4の表面を平滑化してフッ素化合物微粒子を分散含有する複合めっき皮膜6を形成することにより、複合めっき皮膜6を平滑に形成することができて、アイロン掛け作業時に湿った衣類上を滑り易くなり、使い勝手を向上することができる。
【0071】
なお、上記説明は、他の実施例のかけ面部材についても、表面を平滑化してフッ素化合物微粒子を分散含有する複合めっき皮膜6を形成することにより同様の効果を得ることができる。
【0072】
(実施例13)
図5におけるかけ面部材9は、表面を粗面化してフッ素化合物微粒子を分散含有する複合めっき皮膜を形成している。他の構成は実施例3と同じである。
【0073】
上記構成によれば、かけ面部材9の表面を粗面化することにより表面積が大きくなり、複合めっき皮膜の密着性がよくなる上、複合めっき皮膜に指紋などが付着した場合でも、指紋などによる汚れが目立ちにくくすることができるものであり、他の実施例の各かけ面部材についても、表面を粗面化してフッ素化合物微粒子を分散含有する複合めっき皮膜を形成することにより同様の効果を得ることができる。
【0074】
(実施例14)
図1におけるかけ面部材4は、複合めっき皮膜を形成した後、フッ素化合物微粒子として、PTFE,FEP,PFA等を用いた場合、その融点以上の温度で約10〜30分間加熱処理をしている。この場合、フッ素化合物微粒子の融点を50℃以上上回らない温度で加熱することが好ましい。他の構成は上記実施例1と同じである。
【0075】
上記構成において作用を説明すると、複合めっき皮膜6を形成したかけ面部材4を、フッ素化合物の融点以上の温度で加熱処理することによって、かけ面部材4の表面にフッ素化合物が析出し、アイロン掛けをする場合に滑りがよくなるとともに、非粘着性を向上することができ、また、複合めっき皮膜6の硬度が高くなり、釦やファスナーと接触しても傷が付きにくくなる。なお、上記の効果は、他の実施例の各かけ面部材に適用しても同様である。
【0076】
(実施例15)
図1におけるかけ面部材4はアルミ圧延板で形成し、このアルミ圧延板の表面にフッ素化合物微粒子を含有する複合めっき皮膜を形成している。他の構成は上記実施例1と同じである。
【0077】
上記構成によれば、かけ面部材にピンホール等がなく、加熱時に膨脹する空気により複合めっき皮膜がアルミ圧延板から剥離する恐れのない強固な被膜を形成することができる。
【0078】
【発明の効果】
以上のように、本発明の請求項1に記載の発明によれば、ヒータによって加熱されるベース部材と、少なくともアイロン掛け面の表面に、遷移金属中にフッ素化合物微粒子を分散含有するマトリックス構成とした複合めっき皮膜を形成して前記ベース部材の下面側に結合した、布地の上を滑らせるかけ面部材とを具備したから、ベース部材に設けたヒータに対してめっき皮膜による悪影響を及ぼすことなく、アイロンのかけ面にフッ素化合物微粒子を分散含有する複合めっき皮膜を形成することができ、かけ面の硬度を高くして傷が付くことを防止できるとともに、耐磨耗性を向上して長期のアイロン掛けでも磨耗しにくくすることができる。
【0079】
また、請求項2に記載の発明によれば、フッ素化合物微粒子の平均粒径を2μm以下としたから、かけ面部材の表面を滑らかにして滑り性を向上させることができる。
【0080】
また、請求項3に記載の発明によれば、フッ素化合物は、四ふっ化エチレン樹脂(PTFE),四ふっ化エチレン・六ふっ化プロピレン共重合樹脂(FEP),四ふっ化エチレン・パーフルオロアルコキシエチレン共重合樹脂(PFA),フッ化ピッチ,フッ化黒鉛の内、1種類または2種類以上を組み合わせたものであるから、布地との間の滑り性をよくして楽にアイロン掛けをすることができる。
【0081】
また、請求項4に記載の発明によれば、ベース部材に気化室を形成したから、気化室の表面にフッ素化合物微粒子を分散含有する複合めっき皮膜が形成されないため、気化室に滴下した水を良好に蒸発させることができ、安定したスチームを噴出することができる。
【0082】
また、請求項5に記載の発明によれば、かけ面部材をベース部材の下面側の一部に設けたから、複合めっき皮膜を形成する表面積を少なくすることができ、安価に実現することができる。
【0083】
また、請求項6に記載の発明によれば、かけ面部材にスチーム穴を設けるとともに、気化室で発生したスチームをスチーム穴に導くための通路をベース部材とかけ面部材との間に形成したから、通路に堆積した水垢等の蒸発残留物や不純物は、かけ面部材を取り外して容易に除去することができる。
【0084】
また、請求項7に記載の発明によれば、ベース部材の表面にフッ素樹脂層を形成するとともに、このフッ素樹脂層によりかけ面部材の周囲が囲まれるようにかけ面部材を取着したから、アイロン掛けの際の布地との間の滑りをよくすることができる。
【0085】
また、請求項8に記載の発明によれば、かけ面部材は、ベース部材の上面側から取着したから、アイロン掛け面を平滑化することができ、ねじによる布地のひっかかりを防止することができる。
【0086】
また、請求項9に記載の発明によれば、かけ面部材は、その外周部をベース部材の下面側からその周囲に巻き付けて結合させたから、気化室の表面に複合めっき皮膜が形成されずスチームの発生を妨げないアイロンを得ることができるとともに、かけ面部材をベース部材に結合する場合の工程を簡略にでき、かけ面部材をベース部材に確実に結合させることができる。
【0087】
また、請求項10に記載の発明によれば、かけ面部材の外周部にフランジ部を形成するとともに、このフランジ部をベース部材に設けた凹部に圧入して結合させたから、気化室の表面に複合めっき皮膜が形成されずスチームの発生を妨げないアイロンを得ることができるとともに、かけ面部材をベース部材に確実に結合させることができる。
【0088】
また、請求項11に記載の発明によれば、かけ面部材とベース部材は、ベース部材のダイカスト成型と同時に一体に形成したから、気化室の表面に複合めっき皮膜が形成されずスチームの発生を妨げないアイロンを得ることができるとともに、かけ面部材とベース部材とを密着して結合することができ、ベース部材からかけ面部材への熱伝導をよくすることができ、さらに、かけ面部材をベース部材に結合する場合の工程を簡略にでき、かけ面部材をベース部材に確実に結合させることができる。
【0089】
また、請求項12に記載の発明によれば、ベース部材は、その下面側と上面側を連通させる通穴を設けたから、ベース部材にかけ面部材を結合するとき、両部材の間の空気を通穴から逃がして密着性を高めることができ、さらに、ヒータによって加熱されるベース部材からの熱を効率よくかけ面部材に伝えることができる。
【0090】
また、請求項13に記載の発明によれば、かけ面部材を良熱伝導性材料で形成したから、ヒータによって加熱されるベース部材からの熱を効率よく伝えることができる。
【0091】
また、請求項14に記載の発明によれば、ベース部材とかけ面部材の間に良熱伝導性部材を配設したから、ベース部材からの熱を効率よくかけ面部材に伝えることができ、かけ面部材の表面温度を均熱化することができる。
【0092】
また、請求項15に記載の発明によれば、良熱伝導性部材をシート状部材で構成したから、シート状部材によりベース部材からの熱を効率よくかけ面部材に伝えることができる。
【0093】
また、請求項16に記載の発明によれば、良熱伝導性部材をペースト状部材で構成したから、ペースト状部材にベース部材からの熱を効率よくかけ面部材に伝えることができる。
【0094】
また、請求項17に記載の発明によれば、かけ面部材を良耐食性材料で形成したから、スチームなどによりかけ面部材が腐食することを防ぐことができる。
【0095】
また、請求項18に記載の発明によれば、かけ面部材の表面を平滑化してフッ素化合物微粒子を含有する複合めっき皮膜を形成したから、メッキ層の表面を平滑にすることができ、アイロンベースが滑り易くなり、使い勝手を向上することができる。
【0096】
また、請求項19に記載の発明によれば、かけ面部材の表面を粗面化してフッ素化合物微粒子を含有する複合めっき皮膜を形成したから、かけ面部材の表面を粗面化することにより表面積が大きくなり、複合めっき皮膜の密着性がよくなる上、複合めっき皮膜に指紋などが付着した場合でも、指紋などによる汚れが目立ちにくくすることができる。
【0097】
また、請求項20に記載の発明によれば、複合めっき皮膜を形成したかけ面部材をフッ素化合物微粒子の融点以上の温度で加熱処理をしたから、複合めっき皮膜を形成したかけ面部材の表面にフッ素化合物が析出し、アイロン掛けする場合に滑りがよくなるとともに、非粘着性を向上することができ、また、複合めっき皮膜の硬度を高くすることができ、傷が付くのを防止することができる。
【0098】
また、請求項21に記載の発明によれば、アルミ圧延板の表面にフッ素化合物微粒子を含有する複合めっき皮膜を形成してかけ面部材を構成したから、かけ面部材にピンホール等がなく、加熱時に膨脹する空気により複合めっき皮膜がアルミ圧延板から剥離する恐れのない強固な被膜が形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例のアイロンの要部を断面で示した側面図
【図2】同アイロンの要部拡大断面図
【図3】本発明の第2の実施例のアイロンの要部断面図
【図4】本発明の第3の実施例のアイロンの下面図
【図5】同アイロンの下面図
【図6】本発明の第4の実施例のアイロンの要部断面図
【図7】本発明の第5の実施例のアイロンの要部断面図
【図8】本発明の第6の実施例のアイロンの要部断面図
【図9】本発明の第7の実施例のアイロンの要部断面図
【図10】本発明の第10の実施例のアイロンの要部断面図
【符号の説明】
2 ヒータ
3 ベース部材
4 かけ面部材
5 フッ素化合物微粒子
6 複合めっき皮膜
Claims (21)
- ヒータによって加熱されるベース部材と、少なくともアイロン掛け面の表面に、遷移金属中にフッ素化合物微粒子を分散含有するマトリックス構成とした複合めっき皮膜を形成して前記ベース部材の下面側に結合した、布地の上を滑らせるかけ面部材とを具備したアイロン。
- フッ素化合物微粒子の平均粒径を2μm以下とした請求項1記載のアイロン。
- フッ素化合物は、四ふっ化エチレン樹脂(PTFE),四ふっ化エチレン・六ふっ化プロピレン共重合樹脂(FEP),四ふっ化エチレン・パーフルオロアルコキシエチレン共重合樹脂(PFA),フッ化ピッチ,フッ化黒鉛のうち、1種類または2種類以上を組み合わせたものであることを特徴とする請求項1記載のアイロン。
- ベース部材に気化室を形成した請求項1記載のアイロン。
- かけ面部材をベース部材の下面側の一部に設けた請求項1または4記載のアイロン。
- かけ面部材にスチーム穴を設けるとともに、気化室で発生したスチームをスチーム穴に導くための通路をベース部材とかけ面部材との間に形成した請求項4または5記載のアイロン。
- ベース部材の表面にフッ素樹脂層を形成するとともに、このフッ素樹脂層によりかけ面部材の周囲が囲まれるようにかけ面部材をベース部材に取着した請求項5または6記載のアイロン。
- かけ面部材は、ベース部材の上面側から取着した請求項1から7のいずれか1項に記載のアイロン。
- かけ面部材は、その外周縁部をベース部材の下面側からその周囲に巻き付けて結合させた請求項1または4記載のアイロン。
- かけ面部材の外周部にフランジ部を形成するとともに、このフランジ部をベース部材に設けた凹部に圧入して結合させた請求項1から7のいずれか1項に記載のアイロン。
- かけ面部材とベース部材は、ベース部材のダイカスト成型と同時に一体に形成した請求項1または4記載のアイロン。
- ベース部材は、その下面側と上面側を連通させる通穴を設けた請求項1から10のいずれか1項に記載のアイロン。
- かけ面部材を良熱伝導性材料で形成した請求項1から12のいずれか1項に記載のアイロン。
- ベース部材とかけ面部材の間に良熱伝導性部材を配設した請求項1から10および13のいずれか1項に記載のアイロン。
- 良熱伝導性部材をシート状部材で構成した請求項14記載のアイロン。
- 良熱伝導性部材をペースト状部材で構成した請求項14記載のアイロン。
- かけ面部材を良耐食性材料で形成した請求項1から12のいずれか1項に記載のアイロン。
- かけ面部材の表面を平滑化してフッ素化合物微粒子を分散含有する複合めっき皮膜を形成した請求項1から17のいずれか1項に記載のアイロン。
- かけ面部材の表面を粗面化してフッ素化合物微粒子を分散含有する複合めっき皮膜を形成した請求項1から17のいずれか1項に記載のアイロン。
- 複合めっき皮膜を形成したかけ面部材をフッ素化合物微粒子の融点以上の温度で加熱処理をした請求項1から19のいずれか1項に記載のアイロン。
- アルミ圧延板の表面にフッ素化合物微粒子を分散含有する複合めっき皮膜を形成してかけ面部材を構成した請求項1から20のいずれか1項に記載のアイロン。
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