JP3579359B2 - 接触帯電部材の製造方法 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真装置などの画像形成装置における接触帯電部材の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
電子写真装置においては、感光体を一様に帯電する工程があり、この帯電の均一性が画像濃度の均一性を決定しているため、帯電を均一に行なうことは、高画質の印字を行なう上で非常に重要である。また、たとえ1つの画像上で均一に帯電を行なうことができても、環境により、又は繰り返し印字を行なうことにより、帯電電位が変化して画像濃度が変化するという問題がある。つまり環境や、繰り返し印字に対する帯電の安定性も、高画質印字を行なう上では非常に重要なことである。
【0003】
近年では、帯電の均一性、安定性が良好なスコロトロン帯電装置が広く用いられている。スコロトロン帯電装置は、繰り返しにより感光体が疲労したり、環境、ワイヤの汚れによりコロナの放電が多少不安定になっても、グリッドの電位に感光体表面電位を揃える特性を有している。しかしながら、スコロトロン帯電器は、コロナ放電を用いており、また余剰の帯電電流を流すために、オゾンの発生量が多いという問題がある。オゾンの空気中濃度が高まると、人体の呼吸器系を害することとなる。
【0004】
これに対し、特開昭63−168667号公報に示すような帯電ローラや、特開昭62−269975号公報に示すようなブラシ帯電を始めとする接触帯電装置を用いる、オゾンの発生量が極めて少ない帯電方法が開示されている。帯電ローラは、スコロトロン帯電装置並の帯電の均一性を有しているが、構造が複雑であり、また機械的精度も要求され、価格が高いという問題がある。一方、帯電ブラシは、価格はスコロトロン帯電装置並ではあるものの、帯電の均一性ではスコロトロン帯電装置に劣り、ハーフトーン画像で筋画像が発生しやすいという問題がある。
【0005】
また、帯電ローラや帯電ブラシ等の接触帯電では、帯電部材の経時変化による帯電性能の劣化が問題になることが多い。図22にブラシ帯電器の帯電電位の経時変化を示す。図22から明らかなように、印字開始時と2分後では表面電位が150V近く変化しており、その間で画像濃度が大きく変化してしまうので問題である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明の目的は、像担持体表面の帯電電位の安定化を図ることにより良好な画質の画像を得ることを可能とする接触帯電部材の製造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明(請求項1)は、回転ブラシ状接触帯電部材に通電処理を施すことにより、前記回転ブラシ状接触帯電部材に付着した不純物を除去する工程を具備し、前記通電処理は、前記回転ブラシ状接触帯電部材の単位面積当りの電流Is(μA/cm2)と通電時間T(sec)が、Is×T>150となるような条件で行われることを特徴とする回転ブラシ状接触帯電部材の製造方法を提供する。
また、本発明(請求項2)は、回転ブラシ状接触帯電部材に放電による帯電処理を施すことにより、前記回転ブラシ状接触帯電部材に付着した不純物を除去する工程を具備し、前記放電による帯電処理は、前記回転ブラシ状接触帯電部材の長手方向の単位長さ当りの放電電流is(μA/cm)と通電時間T(sec)が、is×T>10となるような条件で行われることを特徴とする回転ブラシ状接触帯電部材の製造方法を提供する。
【0008】
本発明の回転ブラシ状接触帯電部材の製造方法は、ブラシ状接触帯電部材に通電処理又は放電による帯電処理を施すことにより、ブラシ状接触帯電部材に付着した不純物を除去する工程を具備している。それによって、回転ブラシ状接触帯電部材の画像形成装置への装着後に上述のエ−ジング動作を行なうことなく、初期状態における帯電電位の安定化が達成され、画像の高画質化が図られる。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1に、本発明の一実施例に係る画像形成装置を構成を示す。この画像形成装置は、A4サイズ、解像度400dpiのレーザプリンタであり、A4:5枚/分の印字速度、30mm/secのプロセス速度を示す。
【0010】
図中、参照数字100は、プロセスユニットを示し、この中には、感光体1、現像器2、クリーナ3、帯電ブラシ4が含まれている。感光体の径はφ24mmであり、現像器3は非磁性接触1成分現像器である。
【0011】
帯電ブラシ4には、直流定電圧電源によりバイアスが印加されている。感光体1は、この帯電ブラシ4により、全面が一様にマイナス帯電される。その後に、露光手段5により静電潜像が形成され、この潜像に現像器2によりトナーを付着させる(反転現像)ことにより、感光体1上にトナー像が形成される。
【0012】
用紙Pは用紙カセット7から搬送され、転写ブラシ6と感光体1の接触ニップ内で感光体と密着している。転写ブラシ6に印加されたバイアスにより、前述のニップ内においてトナー像が用紙Pに転写される。未定着像を乗せた用紙Pは、定着器8により熱および圧力がかけられ、画像は用紙Pに定着する。感光体1上に残留する転写残りトナーは、クリーナ3により感光体1より除去される。
【0013】
次に、非磁性1成分現像器について説明すると、現像ローラ200は、φ6mmの金属シャフトに所定の抵抗値を有するゴム層を形成し、φ12mmのローラとした物を使用している。ゴムの硬度は、28度〜50度(JIS−A;以下同様)とすることにより、永久歪みがなく、かつ安定した現像ニップが得られるようになっている。また、ゴム材料の抵抗値を104Ω・cm〜1010Ω・cmとすることにより、バイアスリークがなく、かつ鮮明な画像を得ることができる。
【0014】
なお、ローラ表面にはトナーの離型性のよい、ウレタン塗料が10〜150μm程度の厚さに塗布されており、ローラの弾性を損なわずに、かつトナーのこびりつきを防止している。表面層塗布後のローラのゴム硬度は30度〜55度となっている。また、現像特性を損なわないためには、表面層は105〜1010Ω・cm程度の抵抗を有さねばならない。さらには、トナーへの摩擦帯電性能を考慮して、帯電制御剤を分散させている。
【0015】
層形成部材201は、現像ローラ200に圧力300g〜1500gで当接されており、現像ローラ上に形成されるトナー層の量を規制しつつ、トナーの帯電を行なっている。層規制部材201の構成は、φ10mmの金属棒の表面に現像ローラの表面層と同様の層が形成され、帯電性能およびトナー離型性を確保している。実施例では、層規制部材201は固定されているが、現像ローラに対して周速差をもって回転させてもよい。また、本実施例では、層規制部材201は現像ローラ200と同電位としているが、電位差を設けて、現像ローラ上に形成されるトナー量をコントロールしたり、電荷注入によりトナー帯電を行なうこともできる。
【0016】
トナー供給ローラ202は、体積抵抗105〜1011Ω・cmの、硬度(ASKER−C)20〜35度の発砲ローラ(シャフトφ6mm、ローラ径12mm)で構成されており、トナーを現像ローラ200表面に供給する。本実施例では、トナー供給ローラ202は、現像ローラ200に対して食い込み量0.7mmで接触しており、トナー供給を行いつつ、現像ローラ上のトナーの剥離、帯電なども同時に行っている。
【0017】
トナーとしては、ポリエステル樹脂をバインダーとしたマイナス帯電極性を有するものを用いている。トナー粒径は10.2μm(堆積平均粒径)である。
【0018】
以上のように構成される現像器において、上記トナーを用いると、現像ローラ200上に形成されるトナー層は、帯電量−8.2μc/g、層形成量0.73mg/cm2 であった。
【0019】
転写ブラシ6としては、図2に示すように、体積抵抗105〜1012Ω・cm、ブラシ径3〜10D、密度10000〜400000本/inchのブラシを、板金で挟み込んだ構成となっている。転写ブラシ6に印加されるバイアスとしては、トナーの帯電極性とは逆の、+500〜+2000vである。また、転写ブラシ6は、汚れ防止のため、感光体1から離間動作できるような構成となっている。
【0020】
帯電ブラシ4は、L字状の板金(厚み1〜3mmのアルミ)に、材質の比抵抗103〜1011Ω・cm、繊維径2D〜10D、ブラシ植毛密度10000〜400000本/inchのブラシを設けた構成となっている。ブラシの抵抗が低すぎると、電荷注入により局所的に表面電位の高い部分が発生し、濃度の均一性が損なわれ、ハーフトーンで白筋が発生する。一方、抵抗が高すぎると、部分的に帯電が行われず、ハーフトーンで黒筋が発生する。
【0021】
下記表1に、ブラシ抵抗と画質の関係を示す。この場合、ブラシ繊維径は6D、ブラシ植毛密度は20000本/インチである。
【0022】
上記表1から、105〜1012Ω・cmで良好な画像が得られていることがわかる。
【0023】
また、ブラシ繊維径と、ハーフトーンにおける筋の発生との関係を下記表2に示す。この場合、ブラシ抵抗は106Ω・cm、ブラシ植毛密度は20000本/インチである。
【0024】
上記表2から、繊維径が10D以上になると、ハーフトーンでの画像筋が太くなり、目立ちやすくなることがわかる。画質としては、ブラシ径が細いほど良いが、2D以下になると、ブラシ繊維の折れ、切れが発生し、それらが現像器内に侵入し、画像欠陥を発生させる。
【0025】
また、ブラシ植毛密度と、地かぶりとの関係を下記表3に示す。この場合、ブラシ繊維径は6D、ブラシ抵抗は106 Ω・cmである。
【0026】
上記表3に示すように、10000本/inch以下になると、感光体1にブラシが接触しない部分が帯電不良となり、かぶりが発生する。一方、400000本/inch以上のブラシ密度は、製造上の点から実現が困難である。
【0027】
なお、感光体回転方向のブラシ上下流の端部での毛足の乱れは、異常放電による局所的な帯電上昇を発生させ、ハーフトーンでの白筋が発生するため、図3のように毛がはみ出さないように、マイラーのガイドを設けることが好ましい。しかしながら、ブラシの毛足が長すぎると、ガイドを設けても毛がはみ出しやすいので、毛の長さは7mm以下がよい。
【0028】
本実施例では、帯電ブラシ部材に、直流定電圧電源により−1000Vのバイアスを印加し、感光体の帯電を行なっている。なお、印加バイアスとして、交流・直流重畳バイアスを用いることも可能である。
【0029】
本実施例のような接触帯電を用いた場合、使用初期状態の帯電の安定性が問題となる。図4に、まったく新しいブラシで帯電を行ったときの、帯電電位の変化を示す。図4から、特に高温多湿環境では、初期表面電位が非常に高くなっており、安定するまでに平均1分の時間を必要としている。このように電位が高い状態で印字を行うと、ハーフトーン濃度が低いという問題が生じる。また、このように表面電位が高い状態は、部分的に電荷注入による高電位部が存在しており、この高電位部分がハーフトーンでの白筋の原因となる。
【0030】
しかし、一度電位が安定した状態を経た後であれば、再度多湿環境に放置しても、始動時に表面電位が僅かに高いが、新品ブラシのように異常な高電位になることはない。
【0031】
そこで、実施例においては、プロセスユニットがマシンに装着された場合、そのプロセスユニットが新品かどうかを判断し、新品と判断された場合は、イニシャライズ動作として、帯電ブラシによる感光体の帯電動作を行う。ここでは、1分程度のイニシャライズ動作を行っている。
【0032】
なお、イニシャライズ動作とは、少なくとも感光体を回転させながら帯電部材に所定のバイアスを印加する動作をいう。本実施例では、現像器には、通常のバイアス−200Vが印加され、現像ローラも回転動作を行なっている。図5にマシン電源投入時のイニシャライズ動作のシーケンスを示す。
【0033】
次に、現在装着されているプロセスユニットが新品かどうかを判断する方法について説明する。プロセスユニットは、プロセスユニットの製造メンバーが記録されたメモリを含む基板を有しており、本体に装着した状態で電源投入されるか、あるいは電源の入った状態でプロセスユニットを装着すると、本体側のコントローラがプロセスユニットの製造メンバーを読取る。本体側の記憶部には、今まで装着されたプロセスユニットの製造メンバーが記憶されており、装着されているプロセスユニットのナンバーと比較することにより、そのユニットが新品かどうかを判断する。新品と判断されれば、1分間のイニシャライズ動作を行い、そうでない場合は通常のウォームアップ動作に入る。
【0034】
その他、プロセスユニットが新品かどうかの判断方法としては、新品のユニットの感光体の一部、あるいは全部が黒紙で覆われており、これを光学センサで読み取ることにより、新品かどうかの判断をする方法もある。なお、この時の黒紙は自動的に巻き取られ、プロセスユニットの内部に回収される。
【0035】
また、プロセスユニットの所定位置に、バーコードで製造ナンバーを表示しておき、本体側のバーコードリーダでこれを読取り、プロセスユニットが新品かどうかを判断する方法もある。
【0036】
本実施例では、イニシャライズ動作を一定時間行うことにより、新品ブラシの初期表面電位の不安定を解消しようとするものであった。本実施例のように、固定タイプの帯電ブラシでは、図6に示すように、電位安定までの時間Tsはブラシの固体差が少なく、一律のイニシャライズ時間で問題ないことが多い。しかし、回転タイプの帯電ブラシを用いた場合にはブラシの固体差が問題になる。
【0037】
次に他の実施例として、図7に示すごとく、上述の実施例の固定ブラシ4を、回転ブラシ4に変更した例について説明する。帯電ブラシの変更以外は、図1に示す実施例とまったく同様の構成になっている。
【0038】
まず、回転ブラシについて説明する。ブラシ繊維の適正抵抗値、植毛密度、繊維の太さは、図1に示す固定タイプと変わることはない。図7に示す例の場合、抵抗値108Ω・cm、植毛密度100000本/inch、繊維太さ6Dのブラシを用いている。また、回転タイプのブラシは、図8に示すように、帯状の繊維を、ベースシャフト(φ6mm)に螺旋状に巻き付けて成型するため、巻きしろの継ぎ目部分が実質的に植毛密度が低くなってしまい、成型したブラシでそのまま印字を行うと、ハーフトーン画像などで、図9に示すような斜めの濃度ムラが発生してしまう。
【0039】
そこで、図7に示す例では、図10(a)のごとく直毛状に成型したブラシを、図10(b)のように、スチームを通した円筒内で所定時間回転させることにより、図10(c)のように斜毛させたブラシを用いている。このように、斜毛させることにより、継ぎ目のブラシ密度の低い部分を目立たなくさせることが出来る。ここでは、一度φ14mmに成型した直毛状のブラシを、斜毛してφ12mmとしている。
【0040】
なお、回転ブラシの回転速度は、感光体の移動速度(プロセス速度)に対して、ウイズ回転の場合は1.5〜3倍、アゲインスト回転の場合は1〜3倍とすることにより、ハーフトーンでの筋や、上記巻き目跡のない良好な画像をえることができる。
【0041】
以上説明した回転ブラシにおいても、新品ブラシの初期表面電位が高くなるという問題が発生する。図1に示す実施例では、イニシャライズ動作を行う時間は、平均的に安定する時間を用いたが、回転ブラシは安定するまでの時間のブラシによる固体差が大きく、この方法では難しい。
【0042】
図6に回転ブラシ、固定ブラシそれぞれ20本の初期表面電位を測定した結果を示した。(高温多湿条件下での)固定ブラシは、固定差による電位変動の差は非常に小さく、すべてのブラシは1分のエージングで帯電電位が安定した。しかし、回転ブラシでは、ブラシにより、1分程度で電位が安定するものもあれば、3分程度必要とするものもある。イニシャライズ時間を1.5分とすれば、ほとんどのブラシではほぼ問題のない電位に安定するが、物によっては、安定電位より150V近く高いものもでてきてしまう。このような場合、図1に示すようなすべてのユニットにおいて一定時間のエージングをしようと考えると、1分では安定しないユニットがあり、画像不良が発生する可能性があり、かといってすべてのブラシが安定する3分間のエージングではユーザーの立場から見るとあまりにも長すぎる。
【0043】
そこで、図7に示す回転ブラシを用いた例では、このブラシによる固体差を考慮したイニシャライズ動作を行うことを考えた。図11に、電源からブラシへの流入電流と感光体の表面電位の関係を示した。図11から両者にはほぼ比例の関係があることがわかる。そこで、図12に示すような検出回路により、ブラシへの流入電流を検知することにより、感光体の表面電位を知ることができる。そこで、イニシャライズ動作中に表面電位が安定する過程で、表面電位がある電位以下になったら、イニシャライズ動作を終了させることを考えた。
【0044】
図13に、現像バイアス−200Vの時の、感光体表面電位と、印字率50%のハーフトーン濃度の関係を示した。感光体電位が−550Vより絶対値が小さくなれば,標準表面電位−500Vとのハーフトーン濃度差が0.1以下となり,画質上問題がない。
【0045】
図11より、表面電位−500Vの時の電流値Iは−8μmであり、−550Vの時の電流値Iは8.8μAである。よって、イニシャライズ動作中、電流値が8.8μA以下になればイニシャライズ動作を終了させる。図14に、回転形の帯電ブラシを用いた例における、イニシャライズ動作のフローチャートを示した。
【0046】
なお、図15に示すように、1度使用したブラシは、再度高温多湿環境に放置しても、顕著な表面電位上昇は見られない。しかしながら、多少の上昇は見られるので、ブラシ帯電をカラープリンタなどの、高画質を要求される装置に使用する場合は、電源投入ごとにエージング動作を行なうことが望ましい。
【0047】
このように、帯電ブラシへの電流値が所定の値以下になるまでエージングすることにより、必要以上にイニシャライズ動作することなく、かつ初期の表面電位変動による画像濃度の変化などの影響を受けずに良好な印字が行なえる。
【0048】
次に、小粒径トナーを用いて高精彩印字を行なうことを考えた。
【0049】
トナー粒径6.2μm(堆積平均粒径)を用いて印字を行なうと、解像度、ハーフトーンの緻密さなどが向上することが知られている。しかし、トナー粒径を小さくすることにより、いくつかの弊害が発生する。図16には、現像バイアスを−200Vとしたときの、感光体表面電位と非画像領域へのトナー付着量(要するにかぶりトナー量)の関係を示した。非画像領域においては、現像バイアスと感光体表面電位の差による電界により、かぶりが抑制されている。しかしながら、この電位差が多きすぎてもかぶりが発生しやすい。この傾向は、上述したような接触1成分現像で、かつ、小粒径トナーを用いた場合に顕著である。
【0050】
非画像領域へのトナー付着量が0.01mg/cm2を越えると、トナー消費量が増大したり、クリーニングブレードのまくれなどの問題が発生する。
【0051】
先に述べたように、新しい帯電ブラシを用いた場合、イニシャライズ動作の間は表面電位が高くなっている。この時、表面電位は−700vを越える場合もあり、非画像領域へのトナー付着量は0.01mg/cm2を越えてしまう。
【0052】
そこで、このとき現像バイアスを−200Vから−300Vとすると、図16に示すように,非画像領域でのトナー付着量は0.01mg/cm2以下とすることができる。そして、イニシャライズ動作が終了し、通常の印字動作を行なう場合には、表面電位は設定電位−500V程度になっているので、現像バイアスを−200Vとすればよい。このように、現像バイアスの制御を行なうことにより、新品ブラシのイニシャライズ動作中の、過度のトナー消費、クリーニングブレードのめくれなど防止することができる。
【0053】
なお、以上の説明では、非画像領域へのトナー付着防止を、現像バイアスを制御することにより行なったが、イニシャライズ動作中は、現像器の回転を止めることにより付着を防止することもできる。
【0054】
また、帯電電流を検知し、現像バイアスを制御する方法は、通常の印字モードにおいても有効である。ブラシはトナーなどが付着すると、多湿環境で表面電位が上昇しやすい。そうすると、上記説明したとおり、非画像領域に余分なトナーが付着し、トナー消費量が増大したり、ハーフトーン濃度が低下したりする。そこで、帯電電流Iを検知し、その電流値に応じて現像バイアスをコントロールすることを考えた。
【0055】
表面電位が、−500V〜−700Vまで変動したときに、何も現像バイアスを変化させず、−200Vのままのときと、Iにより現像バイアスを−200V〜−300Vに変化させたときの、非画像領域へのトナー付着量と、ハーフトーン(coverage50%)の濃度変動を、下記表4に示す。
【0056】
上記表4から、現像バイアスを制御することにより、ドラム上かぶりを常時0.01mg/cm2以下に、そしてハーフトーンの濃度変動も0.1以下とすることができることがわかる。
【0057】
次に、ブラシの製造工程を工夫することにより、新品ブラシにおける表面電位の上昇を防止する方法について述べる。
【0058】
新しいブラシを用いた場合、初期に表面電位が高く、徐々に低下し安定する現象は、ブラシの製造工程においてブラシに付着した、油分などが、感光体に付着することが原因と考えられる。
【0059】
そこで、ブラシの製造工程において、その成分を除去することにより上記現象を防止することを考え、以下の(a)〜(c)の3つのブラシを試作した。
【0060】
(a)図10に示すような斜毛工程を終了した後に、図17に示すような装置により、ブラシを通電処理する。処理は、ブラシの斜毛、乾燥等の工程が終了した後の最終工程で行なう。まず、金属製の円筒体302の内部にブラシロ−ラ300を挿入し、約5〜80rpmの速度で回転させながら、ブラシシャフトと金属円筒体302との間に通電し、通電処理を行なった。通電電流と通電時間を変化させて、ブラシ300を通電処理し、ブラシ300の初期表面電位と、5分後の表面電位を測定した。その結果を図18に示す。
【0061】
図中、Isは、ブラシの接触面の単位面積あたりの電流量を示す。図17に示す装置において、電流計303により検知される電流量をI(μA)、ブラシの幅をL(cm)、ブラシの半径をR(cm)としたとき、Isは下記の式で表わすことが出来る。
【0062】
Is=I/2πRL(μA/cm2)
図18から、Is×T>150となるように処理条件を設定することにより、初期表面電位の上昇を30V以下にすることが出来る。以上は、ブラシロ−ラについてであるが、固定タイプのブラシにおいても、同様に、Is×T>150となるように処理条件を設定することにより、初期表面電位の上昇を抑制することが可能である。
【0063】
(b)図10に示すような斜毛工程を終了した後に、図19に示すような装置により、ブラシに帯電処理を施す。即ち、ブラシ製造の最終工程において、ブラシ300を被放電管310に接触させ、バイアスを印加し、放電を行なった。被放電管310は、アルミニウム製素管の表面に20μmの厚さの樹脂層をコ−トしたものであり、周速約20〜100mm/秒で回転している。ブラシ300は、被放電管310に対してアゲインストの方向に、被放電管310の周速の約1〜3倍の速度で回転している。図中、311は、ブラシ300から被放電管310に付着した物質を除去する装置である。
【0064】
なお、図19に示す例では、1つの被放電管310に2組づつセットし、一方にはマイナスのバイアスを印加し、他方にはプラスのバイアスを印加している。そうすることにより、コロナ除電器等により被放電管を除電する必要がなくなり、図19に示す処理装置の低価格なものとし、かつ安全にすることが出来る。また、2つのバイアス極性を切り替えて(反転させて)再処理を行なうと、より良い結果が得られる。
【0065】
図20は、放電時の放電電流is(i/L)と、放電時間を変化させて処理を行なった場合の初期表面電位の上昇を示す特性図である。なお、isは、ブラシ長手方向の単位長さ当たりの電流値である。放電は、通電処理とは異なり、接触ニップ全面で行なっているのではないため、接触ニップの単位面積当たりの値は意味がない。
【0066】
図20から、is×T>10を満たすことにより、初期電位の上昇を50V以下に抑制出来ることがわかる。なお、図19に示す例では、ブラシロ−ラを用い、バイアスをDCバイアスとした例を示したが、固定タイプのブラシにも適用可能であり、また、放電処理の際の印加バイアスがACであっても、is×T>10を満たすことにより、良好な結果が得られる。
【0067】
(c)図21に示すごとく、斜毛処理を行なう際に、同時に、通電処理を行なう。図21は、図10に示す斜毛工程において、ブラシシャフトと、外側の円筒の間にバイアスを印加し、斜毛しながら、通電処理を行なうものである。
【0068】
以上説明した(a)〜(c)に示す方法により処理されたブラシと、通常のブラシの、初期の感光体の電位変動を図22に示す。図22から、(a)〜(c)のいずれの処理も効果があり、特に帯電による放電を行なった(b)に関しては、初期の電位安定性に顕著な効果を示した。従って、通電するだけよりも、帯電(放電)を行なったほうが効果があることがわかる。
【0069】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によると、装置の電源投入時、帯電器の交換時等において、所定時間エージング動作を行なっているため、帯電器からの帯電電流が所定値になってから画像形成動作を行なっているため、又は帯電電流値に応じて、現像バイアスを変更しているため、接触帯電、特にブラシを用いた帯電の初期電位の不安定による、ハーフトーン濃度変動、トナー消費量の増加などを防止することができ、良好な画像形成を行なうことが可能である。また、帯電部材の製造工程において、通電処理又は放電による帯電処理を行なうことにより、初期帯電電位の安定な帯電部材を得ることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る固定帯電ブラシを用いたプリンタの全体の概略を示す図。
【図2】転写ブラシの構成を示す図
【図3】マイラーサポートによるハーフトーン筋の防止を示す図。
【図4】新品固定ブラシの初期表面電位の変動を示す特性図。
【図5】本発明の一実施例に係る固定帯電ブラシのイニシャライズ動作を示す図。
【図6】固定ブラシと回転ブラシの初期表面電位変動の相違を示す特性図。
【図7】本発明の他の実施例に係る回転型帯電ブラシを用いたプリンタの全体の概略を示す図。
【図8】回転型帯電ブラシの成型方法を示す図。
【図9】回転型帯電ブラシのハーフトーンの巻き目跡を示す図。
【図10】回転型帯電ブラシの斜毛工程を説明する図。
【図11】帯電電流と表面電位との関係を示す特性図。
【図12】帯電電位の検出回路を示す図。
【図13】表面電位とハーフトーン濃度の関係を示す特性図。
【図14】本発明の他の実施例に係る回転型帯電ブラシのイニシャライズ動作を示す図。
【図15】新品ブラシと使用済みブラシの表面電位の変動の相違を示す特性図。
【図16】表面電位と非画像部トナー付着量(ドラム上かぶり)の関係を示す特性図。
【図17】ブラシの通電処理装置を示す図。
【図18】通電処理時間と初期表面電位の上昇との関係を示す特性図。
【図19】ブラシ帯電処理装置を示す図
【図20】帯電処理時間と初期表面電位の上昇との関係を示す特性図。
【図21】斜毛しながら通電処理する方法を示す図
【図22】種々の処理方法によって処理されたブラシのエ−ジング時間と表面電位との関係を示す特性図。
【符号の説明】
1…感光体
2…現像器
3…クリーナ
4…帯電ブラシ
5…露光手段
6…転写ブラシ
7…用紙カセット
8…定着器
201…現像ローラ
201…層形成部材
201…トナー供給ローラ
300…ブラシロ−ラ
301…電源
302…円筒体
303…電流計
310…被放電管
311…ブレ−ド
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真装置などの画像形成装置における接触帯電部材の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
電子写真装置においては、感光体を一様に帯電する工程があり、この帯電の均一性が画像濃度の均一性を決定しているため、帯電を均一に行なうことは、高画質の印字を行なう上で非常に重要である。また、たとえ1つの画像上で均一に帯電を行なうことができても、環境により、又は繰り返し印字を行なうことにより、帯電電位が変化して画像濃度が変化するという問題がある。つまり環境や、繰り返し印字に対する帯電の安定性も、高画質印字を行なう上では非常に重要なことである。
【0003】
近年では、帯電の均一性、安定性が良好なスコロトロン帯電装置が広く用いられている。スコロトロン帯電装置は、繰り返しにより感光体が疲労したり、環境、ワイヤの汚れによりコロナの放電が多少不安定になっても、グリッドの電位に感光体表面電位を揃える特性を有している。しかしながら、スコロトロン帯電器は、コロナ放電を用いており、また余剰の帯電電流を流すために、オゾンの発生量が多いという問題がある。オゾンの空気中濃度が高まると、人体の呼吸器系を害することとなる。
【0004】
これに対し、特開昭63−168667号公報に示すような帯電ローラや、特開昭62−269975号公報に示すようなブラシ帯電を始めとする接触帯電装置を用いる、オゾンの発生量が極めて少ない帯電方法が開示されている。帯電ローラは、スコロトロン帯電装置並の帯電の均一性を有しているが、構造が複雑であり、また機械的精度も要求され、価格が高いという問題がある。一方、帯電ブラシは、価格はスコロトロン帯電装置並ではあるものの、帯電の均一性ではスコロトロン帯電装置に劣り、ハーフトーン画像で筋画像が発生しやすいという問題がある。
【0005】
また、帯電ローラや帯電ブラシ等の接触帯電では、帯電部材の経時変化による帯電性能の劣化が問題になることが多い。図22にブラシ帯電器の帯電電位の経時変化を示す。図22から明らかなように、印字開始時と2分後では表面電位が150V近く変化しており、その間で画像濃度が大きく変化してしまうので問題である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明の目的は、像担持体表面の帯電電位の安定化を図ることにより良好な画質の画像を得ることを可能とする接触帯電部材の製造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明(請求項1)は、回転ブラシ状接触帯電部材に通電処理を施すことにより、前記回転ブラシ状接触帯電部材に付着した不純物を除去する工程を具備し、前記通電処理は、前記回転ブラシ状接触帯電部材の単位面積当りの電流Is(μA/cm2)と通電時間T(sec)が、Is×T>150となるような条件で行われることを特徴とする回転ブラシ状接触帯電部材の製造方法を提供する。
また、本発明(請求項2)は、回転ブラシ状接触帯電部材に放電による帯電処理を施すことにより、前記回転ブラシ状接触帯電部材に付着した不純物を除去する工程を具備し、前記放電による帯電処理は、前記回転ブラシ状接触帯電部材の長手方向の単位長さ当りの放電電流is(μA/cm)と通電時間T(sec)が、is×T>10となるような条件で行われることを特徴とする回転ブラシ状接触帯電部材の製造方法を提供する。
【0008】
本発明の回転ブラシ状接触帯電部材の製造方法は、ブラシ状接触帯電部材に通電処理又は放電による帯電処理を施すことにより、ブラシ状接触帯電部材に付着した不純物を除去する工程を具備している。それによって、回転ブラシ状接触帯電部材の画像形成装置への装着後に上述のエ−ジング動作を行なうことなく、初期状態における帯電電位の安定化が達成され、画像の高画質化が図られる。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1に、本発明の一実施例に係る画像形成装置を構成を示す。この画像形成装置は、A4サイズ、解像度400dpiのレーザプリンタであり、A4:5枚/分の印字速度、30mm/secのプロセス速度を示す。
【0010】
図中、参照数字100は、プロセスユニットを示し、この中には、感光体1、現像器2、クリーナ3、帯電ブラシ4が含まれている。感光体の径はφ24mmであり、現像器3は非磁性接触1成分現像器である。
【0011】
帯電ブラシ4には、直流定電圧電源によりバイアスが印加されている。感光体1は、この帯電ブラシ4により、全面が一様にマイナス帯電される。その後に、露光手段5により静電潜像が形成され、この潜像に現像器2によりトナーを付着させる(反転現像)ことにより、感光体1上にトナー像が形成される。
【0012】
用紙Pは用紙カセット7から搬送され、転写ブラシ6と感光体1の接触ニップ内で感光体と密着している。転写ブラシ6に印加されたバイアスにより、前述のニップ内においてトナー像が用紙Pに転写される。未定着像を乗せた用紙Pは、定着器8により熱および圧力がかけられ、画像は用紙Pに定着する。感光体1上に残留する転写残りトナーは、クリーナ3により感光体1より除去される。
【0013】
次に、非磁性1成分現像器について説明すると、現像ローラ200は、φ6mmの金属シャフトに所定の抵抗値を有するゴム層を形成し、φ12mmのローラとした物を使用している。ゴムの硬度は、28度〜50度(JIS−A;以下同様)とすることにより、永久歪みがなく、かつ安定した現像ニップが得られるようになっている。また、ゴム材料の抵抗値を104Ω・cm〜1010Ω・cmとすることにより、バイアスリークがなく、かつ鮮明な画像を得ることができる。
【0014】
なお、ローラ表面にはトナーの離型性のよい、ウレタン塗料が10〜150μm程度の厚さに塗布されており、ローラの弾性を損なわずに、かつトナーのこびりつきを防止している。表面層塗布後のローラのゴム硬度は30度〜55度となっている。また、現像特性を損なわないためには、表面層は105〜1010Ω・cm程度の抵抗を有さねばならない。さらには、トナーへの摩擦帯電性能を考慮して、帯電制御剤を分散させている。
【0015】
層形成部材201は、現像ローラ200に圧力300g〜1500gで当接されており、現像ローラ上に形成されるトナー層の量を規制しつつ、トナーの帯電を行なっている。層規制部材201の構成は、φ10mmの金属棒の表面に現像ローラの表面層と同様の層が形成され、帯電性能およびトナー離型性を確保している。実施例では、層規制部材201は固定されているが、現像ローラに対して周速差をもって回転させてもよい。また、本実施例では、層規制部材201は現像ローラ200と同電位としているが、電位差を設けて、現像ローラ上に形成されるトナー量をコントロールしたり、電荷注入によりトナー帯電を行なうこともできる。
【0016】
トナー供給ローラ202は、体積抵抗105〜1011Ω・cmの、硬度(ASKER−C)20〜35度の発砲ローラ(シャフトφ6mm、ローラ径12mm)で構成されており、トナーを現像ローラ200表面に供給する。本実施例では、トナー供給ローラ202は、現像ローラ200に対して食い込み量0.7mmで接触しており、トナー供給を行いつつ、現像ローラ上のトナーの剥離、帯電なども同時に行っている。
【0017】
トナーとしては、ポリエステル樹脂をバインダーとしたマイナス帯電極性を有するものを用いている。トナー粒径は10.2μm(堆積平均粒径)である。
【0018】
以上のように構成される現像器において、上記トナーを用いると、現像ローラ200上に形成されるトナー層は、帯電量−8.2μc/g、層形成量0.73mg/cm2 であった。
【0019】
転写ブラシ6としては、図2に示すように、体積抵抗105〜1012Ω・cm、ブラシ径3〜10D、密度10000〜400000本/inchのブラシを、板金で挟み込んだ構成となっている。転写ブラシ6に印加されるバイアスとしては、トナーの帯電極性とは逆の、+500〜+2000vである。また、転写ブラシ6は、汚れ防止のため、感光体1から離間動作できるような構成となっている。
【0020】
帯電ブラシ4は、L字状の板金(厚み1〜3mmのアルミ)に、材質の比抵抗103〜1011Ω・cm、繊維径2D〜10D、ブラシ植毛密度10000〜400000本/inchのブラシを設けた構成となっている。ブラシの抵抗が低すぎると、電荷注入により局所的に表面電位の高い部分が発生し、濃度の均一性が損なわれ、ハーフトーンで白筋が発生する。一方、抵抗が高すぎると、部分的に帯電が行われず、ハーフトーンで黒筋が発生する。
【0021】
下記表1に、ブラシ抵抗と画質の関係を示す。この場合、ブラシ繊維径は6D、ブラシ植毛密度は20000本/インチである。
【0022】
上記表1から、105〜1012Ω・cmで良好な画像が得られていることがわかる。
【0023】
また、ブラシ繊維径と、ハーフトーンにおける筋の発生との関係を下記表2に示す。この場合、ブラシ抵抗は106Ω・cm、ブラシ植毛密度は20000本/インチである。
【0024】
上記表2から、繊維径が10D以上になると、ハーフトーンでの画像筋が太くなり、目立ちやすくなることがわかる。画質としては、ブラシ径が細いほど良いが、2D以下になると、ブラシ繊維の折れ、切れが発生し、それらが現像器内に侵入し、画像欠陥を発生させる。
【0025】
また、ブラシ植毛密度と、地かぶりとの関係を下記表3に示す。この場合、ブラシ繊維径は6D、ブラシ抵抗は106 Ω・cmである。
【0026】
上記表3に示すように、10000本/inch以下になると、感光体1にブラシが接触しない部分が帯電不良となり、かぶりが発生する。一方、400000本/inch以上のブラシ密度は、製造上の点から実現が困難である。
【0027】
なお、感光体回転方向のブラシ上下流の端部での毛足の乱れは、異常放電による局所的な帯電上昇を発生させ、ハーフトーンでの白筋が発生するため、図3のように毛がはみ出さないように、マイラーのガイドを設けることが好ましい。しかしながら、ブラシの毛足が長すぎると、ガイドを設けても毛がはみ出しやすいので、毛の長さは7mm以下がよい。
【0028】
本実施例では、帯電ブラシ部材に、直流定電圧電源により−1000Vのバイアスを印加し、感光体の帯電を行なっている。なお、印加バイアスとして、交流・直流重畳バイアスを用いることも可能である。
【0029】
本実施例のような接触帯電を用いた場合、使用初期状態の帯電の安定性が問題となる。図4に、まったく新しいブラシで帯電を行ったときの、帯電電位の変化を示す。図4から、特に高温多湿環境では、初期表面電位が非常に高くなっており、安定するまでに平均1分の時間を必要としている。このように電位が高い状態で印字を行うと、ハーフトーン濃度が低いという問題が生じる。また、このように表面電位が高い状態は、部分的に電荷注入による高電位部が存在しており、この高電位部分がハーフトーンでの白筋の原因となる。
【0030】
しかし、一度電位が安定した状態を経た後であれば、再度多湿環境に放置しても、始動時に表面電位が僅かに高いが、新品ブラシのように異常な高電位になることはない。
【0031】
そこで、実施例においては、プロセスユニットがマシンに装着された場合、そのプロセスユニットが新品かどうかを判断し、新品と判断された場合は、イニシャライズ動作として、帯電ブラシによる感光体の帯電動作を行う。ここでは、1分程度のイニシャライズ動作を行っている。
【0032】
なお、イニシャライズ動作とは、少なくとも感光体を回転させながら帯電部材に所定のバイアスを印加する動作をいう。本実施例では、現像器には、通常のバイアス−200Vが印加され、現像ローラも回転動作を行なっている。図5にマシン電源投入時のイニシャライズ動作のシーケンスを示す。
【0033】
次に、現在装着されているプロセスユニットが新品かどうかを判断する方法について説明する。プロセスユニットは、プロセスユニットの製造メンバーが記録されたメモリを含む基板を有しており、本体に装着した状態で電源投入されるか、あるいは電源の入った状態でプロセスユニットを装着すると、本体側のコントローラがプロセスユニットの製造メンバーを読取る。本体側の記憶部には、今まで装着されたプロセスユニットの製造メンバーが記憶されており、装着されているプロセスユニットのナンバーと比較することにより、そのユニットが新品かどうかを判断する。新品と判断されれば、1分間のイニシャライズ動作を行い、そうでない場合は通常のウォームアップ動作に入る。
【0034】
その他、プロセスユニットが新品かどうかの判断方法としては、新品のユニットの感光体の一部、あるいは全部が黒紙で覆われており、これを光学センサで読み取ることにより、新品かどうかの判断をする方法もある。なお、この時の黒紙は自動的に巻き取られ、プロセスユニットの内部に回収される。
【0035】
また、プロセスユニットの所定位置に、バーコードで製造ナンバーを表示しておき、本体側のバーコードリーダでこれを読取り、プロセスユニットが新品かどうかを判断する方法もある。
【0036】
本実施例では、イニシャライズ動作を一定時間行うことにより、新品ブラシの初期表面電位の不安定を解消しようとするものであった。本実施例のように、固定タイプの帯電ブラシでは、図6に示すように、電位安定までの時間Tsはブラシの固体差が少なく、一律のイニシャライズ時間で問題ないことが多い。しかし、回転タイプの帯電ブラシを用いた場合にはブラシの固体差が問題になる。
【0037】
次に他の実施例として、図7に示すごとく、上述の実施例の固定ブラシ4を、回転ブラシ4に変更した例について説明する。帯電ブラシの変更以外は、図1に示す実施例とまったく同様の構成になっている。
【0038】
まず、回転ブラシについて説明する。ブラシ繊維の適正抵抗値、植毛密度、繊維の太さは、図1に示す固定タイプと変わることはない。図7に示す例の場合、抵抗値108Ω・cm、植毛密度100000本/inch、繊維太さ6Dのブラシを用いている。また、回転タイプのブラシは、図8に示すように、帯状の繊維を、ベースシャフト(φ6mm)に螺旋状に巻き付けて成型するため、巻きしろの継ぎ目部分が実質的に植毛密度が低くなってしまい、成型したブラシでそのまま印字を行うと、ハーフトーン画像などで、図9に示すような斜めの濃度ムラが発生してしまう。
【0039】
そこで、図7に示す例では、図10(a)のごとく直毛状に成型したブラシを、図10(b)のように、スチームを通した円筒内で所定時間回転させることにより、図10(c)のように斜毛させたブラシを用いている。このように、斜毛させることにより、継ぎ目のブラシ密度の低い部分を目立たなくさせることが出来る。ここでは、一度φ14mmに成型した直毛状のブラシを、斜毛してφ12mmとしている。
【0040】
なお、回転ブラシの回転速度は、感光体の移動速度(プロセス速度)に対して、ウイズ回転の場合は1.5〜3倍、アゲインスト回転の場合は1〜3倍とすることにより、ハーフトーンでの筋や、上記巻き目跡のない良好な画像をえることができる。
【0041】
以上説明した回転ブラシにおいても、新品ブラシの初期表面電位が高くなるという問題が発生する。図1に示す実施例では、イニシャライズ動作を行う時間は、平均的に安定する時間を用いたが、回転ブラシは安定するまでの時間のブラシによる固体差が大きく、この方法では難しい。
【0042】
図6に回転ブラシ、固定ブラシそれぞれ20本の初期表面電位を測定した結果を示した。(高温多湿条件下での)固定ブラシは、固定差による電位変動の差は非常に小さく、すべてのブラシは1分のエージングで帯電電位が安定した。しかし、回転ブラシでは、ブラシにより、1分程度で電位が安定するものもあれば、3分程度必要とするものもある。イニシャライズ時間を1.5分とすれば、ほとんどのブラシではほぼ問題のない電位に安定するが、物によっては、安定電位より150V近く高いものもでてきてしまう。このような場合、図1に示すようなすべてのユニットにおいて一定時間のエージングをしようと考えると、1分では安定しないユニットがあり、画像不良が発生する可能性があり、かといってすべてのブラシが安定する3分間のエージングではユーザーの立場から見るとあまりにも長すぎる。
【0043】
そこで、図7に示す回転ブラシを用いた例では、このブラシによる固体差を考慮したイニシャライズ動作を行うことを考えた。図11に、電源からブラシへの流入電流と感光体の表面電位の関係を示した。図11から両者にはほぼ比例の関係があることがわかる。そこで、図12に示すような検出回路により、ブラシへの流入電流を検知することにより、感光体の表面電位を知ることができる。そこで、イニシャライズ動作中に表面電位が安定する過程で、表面電位がある電位以下になったら、イニシャライズ動作を終了させることを考えた。
【0044】
図13に、現像バイアス−200Vの時の、感光体表面電位と、印字率50%のハーフトーン濃度の関係を示した。感光体電位が−550Vより絶対値が小さくなれば,標準表面電位−500Vとのハーフトーン濃度差が0.1以下となり,画質上問題がない。
【0045】
図11より、表面電位−500Vの時の電流値Iは−8μmであり、−550Vの時の電流値Iは8.8μAである。よって、イニシャライズ動作中、電流値が8.8μA以下になればイニシャライズ動作を終了させる。図14に、回転形の帯電ブラシを用いた例における、イニシャライズ動作のフローチャートを示した。
【0046】
なお、図15に示すように、1度使用したブラシは、再度高温多湿環境に放置しても、顕著な表面電位上昇は見られない。しかしながら、多少の上昇は見られるので、ブラシ帯電をカラープリンタなどの、高画質を要求される装置に使用する場合は、電源投入ごとにエージング動作を行なうことが望ましい。
【0047】
このように、帯電ブラシへの電流値が所定の値以下になるまでエージングすることにより、必要以上にイニシャライズ動作することなく、かつ初期の表面電位変動による画像濃度の変化などの影響を受けずに良好な印字が行なえる。
【0048】
次に、小粒径トナーを用いて高精彩印字を行なうことを考えた。
【0049】
トナー粒径6.2μm(堆積平均粒径)を用いて印字を行なうと、解像度、ハーフトーンの緻密さなどが向上することが知られている。しかし、トナー粒径を小さくすることにより、いくつかの弊害が発生する。図16には、現像バイアスを−200Vとしたときの、感光体表面電位と非画像領域へのトナー付着量(要するにかぶりトナー量)の関係を示した。非画像領域においては、現像バイアスと感光体表面電位の差による電界により、かぶりが抑制されている。しかしながら、この電位差が多きすぎてもかぶりが発生しやすい。この傾向は、上述したような接触1成分現像で、かつ、小粒径トナーを用いた場合に顕著である。
【0050】
非画像領域へのトナー付着量が0.01mg/cm2を越えると、トナー消費量が増大したり、クリーニングブレードのまくれなどの問題が発生する。
【0051】
先に述べたように、新しい帯電ブラシを用いた場合、イニシャライズ動作の間は表面電位が高くなっている。この時、表面電位は−700vを越える場合もあり、非画像領域へのトナー付着量は0.01mg/cm2を越えてしまう。
【0052】
そこで、このとき現像バイアスを−200Vから−300Vとすると、図16に示すように,非画像領域でのトナー付着量は0.01mg/cm2以下とすることができる。そして、イニシャライズ動作が終了し、通常の印字動作を行なう場合には、表面電位は設定電位−500V程度になっているので、現像バイアスを−200Vとすればよい。このように、現像バイアスの制御を行なうことにより、新品ブラシのイニシャライズ動作中の、過度のトナー消費、クリーニングブレードのめくれなど防止することができる。
【0053】
なお、以上の説明では、非画像領域へのトナー付着防止を、現像バイアスを制御することにより行なったが、イニシャライズ動作中は、現像器の回転を止めることにより付着を防止することもできる。
【0054】
また、帯電電流を検知し、現像バイアスを制御する方法は、通常の印字モードにおいても有効である。ブラシはトナーなどが付着すると、多湿環境で表面電位が上昇しやすい。そうすると、上記説明したとおり、非画像領域に余分なトナーが付着し、トナー消費量が増大したり、ハーフトーン濃度が低下したりする。そこで、帯電電流Iを検知し、その電流値に応じて現像バイアスをコントロールすることを考えた。
【0055】
表面電位が、−500V〜−700Vまで変動したときに、何も現像バイアスを変化させず、−200Vのままのときと、Iにより現像バイアスを−200V〜−300Vに変化させたときの、非画像領域へのトナー付着量と、ハーフトーン(coverage50%)の濃度変動を、下記表4に示す。
【0056】
上記表4から、現像バイアスを制御することにより、ドラム上かぶりを常時0.01mg/cm2以下に、そしてハーフトーンの濃度変動も0.1以下とすることができることがわかる。
【0057】
次に、ブラシの製造工程を工夫することにより、新品ブラシにおける表面電位の上昇を防止する方法について述べる。
【0058】
新しいブラシを用いた場合、初期に表面電位が高く、徐々に低下し安定する現象は、ブラシの製造工程においてブラシに付着した、油分などが、感光体に付着することが原因と考えられる。
【0059】
そこで、ブラシの製造工程において、その成分を除去することにより上記現象を防止することを考え、以下の(a)〜(c)の3つのブラシを試作した。
【0060】
(a)図10に示すような斜毛工程を終了した後に、図17に示すような装置により、ブラシを通電処理する。処理は、ブラシの斜毛、乾燥等の工程が終了した後の最終工程で行なう。まず、金属製の円筒体302の内部にブラシロ−ラ300を挿入し、約5〜80rpmの速度で回転させながら、ブラシシャフトと金属円筒体302との間に通電し、通電処理を行なった。通電電流と通電時間を変化させて、ブラシ300を通電処理し、ブラシ300の初期表面電位と、5分後の表面電位を測定した。その結果を図18に示す。
【0061】
図中、Isは、ブラシの接触面の単位面積あたりの電流量を示す。図17に示す装置において、電流計303により検知される電流量をI(μA)、ブラシの幅をL(cm)、ブラシの半径をR(cm)としたとき、Isは下記の式で表わすことが出来る。
【0062】
Is=I/2πRL(μA/cm2)
図18から、Is×T>150となるように処理条件を設定することにより、初期表面電位の上昇を30V以下にすることが出来る。以上は、ブラシロ−ラについてであるが、固定タイプのブラシにおいても、同様に、Is×T>150となるように処理条件を設定することにより、初期表面電位の上昇を抑制することが可能である。
【0063】
(b)図10に示すような斜毛工程を終了した後に、図19に示すような装置により、ブラシに帯電処理を施す。即ち、ブラシ製造の最終工程において、ブラシ300を被放電管310に接触させ、バイアスを印加し、放電を行なった。被放電管310は、アルミニウム製素管の表面に20μmの厚さの樹脂層をコ−トしたものであり、周速約20〜100mm/秒で回転している。ブラシ300は、被放電管310に対してアゲインストの方向に、被放電管310の周速の約1〜3倍の速度で回転している。図中、311は、ブラシ300から被放電管310に付着した物質を除去する装置である。
【0064】
なお、図19に示す例では、1つの被放電管310に2組づつセットし、一方にはマイナスのバイアスを印加し、他方にはプラスのバイアスを印加している。そうすることにより、コロナ除電器等により被放電管を除電する必要がなくなり、図19に示す処理装置の低価格なものとし、かつ安全にすることが出来る。また、2つのバイアス極性を切り替えて(反転させて)再処理を行なうと、より良い結果が得られる。
【0065】
図20は、放電時の放電電流is(i/L)と、放電時間を変化させて処理を行なった場合の初期表面電位の上昇を示す特性図である。なお、isは、ブラシ長手方向の単位長さ当たりの電流値である。放電は、通電処理とは異なり、接触ニップ全面で行なっているのではないため、接触ニップの単位面積当たりの値は意味がない。
【0066】
図20から、is×T>10を満たすことにより、初期電位の上昇を50V以下に抑制出来ることがわかる。なお、図19に示す例では、ブラシロ−ラを用い、バイアスをDCバイアスとした例を示したが、固定タイプのブラシにも適用可能であり、また、放電処理の際の印加バイアスがACであっても、is×T>10を満たすことにより、良好な結果が得られる。
【0067】
(c)図21に示すごとく、斜毛処理を行なう際に、同時に、通電処理を行なう。図21は、図10に示す斜毛工程において、ブラシシャフトと、外側の円筒の間にバイアスを印加し、斜毛しながら、通電処理を行なうものである。
【0068】
以上説明した(a)〜(c)に示す方法により処理されたブラシと、通常のブラシの、初期の感光体の電位変動を図22に示す。図22から、(a)〜(c)のいずれの処理も効果があり、特に帯電による放電を行なった(b)に関しては、初期の電位安定性に顕著な効果を示した。従って、通電するだけよりも、帯電(放電)を行なったほうが効果があることがわかる。
【0069】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によると、装置の電源投入時、帯電器の交換時等において、所定時間エージング動作を行なっているため、帯電器からの帯電電流が所定値になってから画像形成動作を行なっているため、又は帯電電流値に応じて、現像バイアスを変更しているため、接触帯電、特にブラシを用いた帯電の初期電位の不安定による、ハーフトーン濃度変動、トナー消費量の増加などを防止することができ、良好な画像形成を行なうことが可能である。また、帯電部材の製造工程において、通電処理又は放電による帯電処理を行なうことにより、初期帯電電位の安定な帯電部材を得ることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る固定帯電ブラシを用いたプリンタの全体の概略を示す図。
【図2】転写ブラシの構成を示す図
【図3】マイラーサポートによるハーフトーン筋の防止を示す図。
【図4】新品固定ブラシの初期表面電位の変動を示す特性図。
【図5】本発明の一実施例に係る固定帯電ブラシのイニシャライズ動作を示す図。
【図6】固定ブラシと回転ブラシの初期表面電位変動の相違を示す特性図。
【図7】本発明の他の実施例に係る回転型帯電ブラシを用いたプリンタの全体の概略を示す図。
【図8】回転型帯電ブラシの成型方法を示す図。
【図9】回転型帯電ブラシのハーフトーンの巻き目跡を示す図。
【図10】回転型帯電ブラシの斜毛工程を説明する図。
【図11】帯電電流と表面電位との関係を示す特性図。
【図12】帯電電位の検出回路を示す図。
【図13】表面電位とハーフトーン濃度の関係を示す特性図。
【図14】本発明の他の実施例に係る回転型帯電ブラシのイニシャライズ動作を示す図。
【図15】新品ブラシと使用済みブラシの表面電位の変動の相違を示す特性図。
【図16】表面電位と非画像部トナー付着量(ドラム上かぶり)の関係を示す特性図。
【図17】ブラシの通電処理装置を示す図。
【図18】通電処理時間と初期表面電位の上昇との関係を示す特性図。
【図19】ブラシ帯電処理装置を示す図
【図20】帯電処理時間と初期表面電位の上昇との関係を示す特性図。
【図21】斜毛しながら通電処理する方法を示す図
【図22】種々の処理方法によって処理されたブラシのエ−ジング時間と表面電位との関係を示す特性図。
【符号の説明】
1…感光体
2…現像器
3…クリーナ
4…帯電ブラシ
5…露光手段
6…転写ブラシ
7…用紙カセット
8…定着器
201…現像ローラ
201…層形成部材
201…トナー供給ローラ
300…ブラシロ−ラ
301…電源
302…円筒体
303…電流計
310…被放電管
311…ブレ−ド
Claims (2)
- 回転ブラシ状接触帯電部材に通電処理を施すことにより、前記回転ブラシ状接触帯電部材に付着した不純物を除去する工程を具備し、前記通電処理は、前記回転ブラシ状接触帯電部材の単位面積当りの電流Is(μA/cm2)と通電時間T(sec)が、Is×T>150となるような条件で行われることを特徴とする回転ブラシ状接触帯電部材の製造方法。
- 回転ブラシ状接触帯電部材に放電による帯電処理を施すことにより、前記回転ブラシ状接触帯電部材に付着した不純物を除去する工程を具備し、前記放電による帯電処理は、前記回転ブラシ状接触帯電部材の長手方向の単位長さ当りの放電電流is(μA/cm)と通電時間T(sec)が、is×T>10となるような条件で行われることを特徴とする回転ブラシ状接触帯電部材の製造方法。
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