JP3576889B2 - Multi-stage telescopic arm for construction machinery - Google Patents
Multi-stage telescopic arm for construction machinery Download PDFInfo
- Publication number
- JP3576889B2 JP3576889B2 JP28653599A JP28653599A JP3576889B2 JP 3576889 B2 JP3576889 B2 JP 3576889B2 JP 28653599 A JP28653599 A JP 28653599A JP 28653599 A JP28653599 A JP 28653599A JP 3576889 B2 JP3576889 B2 JP 3576889B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cylinder
- telescopic arm
- tip
- cylindrical body
- stage telescopic
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、建設機械の多段伸縮アームの改善に関し、より詳しくは、伸縮同調性能が優れ、しかも構成が簡単な建設機械の多段伸縮アームの技術分野に属するものである。
【0002】
【従来の技術】
建設機械、例えば周知の構成になる油圧ショベルの本体には種々のアタッチメントが装着される。種々のアタッチメントの中に、開閉自在なクラムシェルバケットがあるが、このようなクラムシェルバケットは、油圧ショベルの本体のブームまたはブームとアームとからなる作業腕の先端に装着され、この作業腕の先端に装着されて回動される外筒体と、この外筒体に嵌挿された中間筒体と、この中間筒体に嵌挿された先端筒体とを備えた多段伸縮アームの内筒の先端に装着されることにより深穴掘削機が構成される。ところで、伸縮アームは種々の伸縮手段により伸縮されるが、伸縮手段としては、中間筒体を伸縮させる第1のシリンダと、この第1のシリンダのヘッド側とボトム側とが逆向きになるように排泄され、前記先端筒体を伸縮させる第2のシリンダとからなるものがある。このようなシリンダからなる伸縮手段を備えたものとしては、例えば特開平10−141311号に開示されてなるものが公知である。
【0003】
以下、上記従来例に係る深穴掘削機の多段伸縮アームを、多段伸縮アーム縮小時における同調回路を示す図の図7を参照しながら説明すると、多段伸縮アーム53の外筒体53aと、これに嵌挿されてなる中間筒体53bとが第1シリンダ56で連結され、また中間筒体53bと、これに嵌挿されてなる先端筒体53cとが第2シリンダ57で連結されている。第1シリンダ56のヘッド側(ロッド側である。)のA室と第2シリンダ57のボトム側(チューブ側である。)のB室とが連通管路58で連通している。また、第2シリンダ57のヘッド側のD室からチャージ油路63が分岐されると共に、連通管路58の途中に切換弁64が介装されている。この切換弁64の一方には第1シリンダ56のA室のポートが連通管路58を介して連通し、他方には第2シリンダ57のB室のポートが連通すると共に、D室がチャージ油路63を介して連通している。また、第1シリンダ56のボトム側のC室にはアーム伸び側の管路60が連通し、第2シリンダ57のD室には中間筒体53bの図における右側上端部に設けられたホースシーブ62に掛装されてなるアーム縮み側の管路61が連通している。そして、前記第1シリンダ56のA室と、第2シリンダ57のB室との受圧面積が等しくなるように設定されると共に、これらA室、B室および連通管路58の内部は作動油で満たされている。
【0004】
従って、A室とB室との作動油が移動することにより、第1シリンダ56と第2シリンダ57とは同時に伸縮し、伸縮ストロークも同一になる。ところで、油漏れやエアの混入等によって、A室〜B室間の作動油量が減少することがある。
さすれば、アーム伸び側の管路60を介してC室に作動油を供給して第1シリンダ56をフルストロークさせたとしても、第2シリンダ57がフルストロークすることができなくなる。そこで、このような不具合を解消するために、アーム縮み側の管路61を介して第2シリンダ57のD室に作動油を供給し、第2シリンダ57を収縮方向にフルストロークさせる。次いで、止め弁65を開弁して切換弁64を「イ位置」から「ロ位置」に切換え、第2シリンダ57のD室、チャージ油路63を介して作動油を供給して第1シリンダ56をフルストロークさせることによりA室〜B室間を作動油で充満させて、A室〜B室間の作動油量の減少分を補充するようにしている。なお、先端筒体53cの先端に装着されてなるものは、クラムシェルバケット55である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来例に係る建設機械の多段伸縮アームは、それなりに優れていると考えられる。しかしながら、この多段伸縮アームには、下記に説明するような種々の解決すべき課題がある。
(1) 第1シリンダが第2シリンダよりも大径であり、シリンダの重量増や多段伸縮アームの大寸化に伴ってこの多段伸縮アームの重量が大重量になるので、深穴掘削機の安定性が低下する結果、作業時において転倒する恐れが生じるので、深穴掘削機の本体に大重量のカウンターウェイトを搭載する必要があり、また本体の強度アップを図る必要があるため、深穴掘削機自体のコストアップにつながり、経済上の観点から好ましくない。
(2) 油漏れやエアの混入等によるシリンダストロークのストローク差を修正するために切換弁が設けられている関係上、油圧管路が複雑になるのでコスト増を来たすばかりでなく、油漏れ等の不具合が生じ易くなる。
(3) 油漏れやエアの混入等により、次第に同調が得られなくなり、中間筒に設けられたホースシーブに掛装されると共に折返されて第2のシリンダに接続されたアーム縮み側の管路に過大な負荷が作用し、損傷する恐れがある。
【0006】
従って、本発明の目的は、重量増を来たすことがなく、構造が簡単であるにもかかわらず確実に同期伸縮させることを可能ならしめる建設機械の多段伸縮アームを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に係る建設機械の多段伸縮アームが採用した手段は、建設機械の起伏自在な作業腕の先端に回動自在に装着された外筒体に中間筒体が嵌挿され、この中間筒体に、先端に作業アタッチメントが装着される先端筒体が嵌挿され、第1シリンダの端部が前記外筒体と中間筒体とに枢着されると共に、第2シリンダの端部が前記中間筒体と先端筒体とに枢着され、前記第1シリンダと第2シリンダとのヘッド側ポート同士およびボトム側ポート同士を連通させてなる建設機械の多段伸縮アームにおいて、前記中間筒体の前記外筒体側の基端部に第1折返し部材を設けると共に、中間筒体の先端部に第2折返し部材を設け、前記外筒体に一端側を係止した第1支持索を第1折返し部材を介して前記先端筒体の方向に折返し、折返した第1支持索の他端側を前記先端筒体に係止すると共に、同じく前記外筒体に一端側を係止した第2支持索を第2折返し部材を介して前記外筒体の方向に折返し、折返した第2支持索の他端側を前記先端筒体に係止したことを特徴とする。
【0008】
本発明の請求項2に係る建設機械の多段伸縮アームが採用した手段は、請求項1に記載の建設機械の多段伸縮アームにおいて、前記第1シリンダが、そのシリンダチューブのヘッド部分に設けられたチューブ連結ピンを介して中間筒体に枢着され、前記第1折返し部材が前記第1シリンダのチューブ連結ピンに外嵌されたことを特徴とする。
【0009】
本発明の請求項3に係る建設機械の多段伸縮アームが採用した手段は、請求項1に記載の建設機械の多段伸縮アームにおいて、前記第2折返し部材が、前記第1シリンダのボトム端面に取付けられることを特徴とする。
【0010】
本発明の請求項4に係る建設機械の多段伸縮アームが採用した手段は、請求項1乃至3のうちの何れか一つの項に記載の建設機械の多段伸縮アームにおいて、前記第1シリンダと前記第2シリンダとの内径を同寸にすると共に、ロッド径を同寸にしたことを特徴とする。
【0011】
本発明の請求項5に係る建設機械の多段伸縮アームが採用した手段は、請求項1乃至4のうちの何れか一つの項に記載の建設機械の多段伸縮アームにおいて、前記第1シリンダのストロークと前記第2シリンダのストロークとでストローク差を設けたことを特徴とする。
【0012】
本発明の請求項6に係る建設機械の多段伸縮アームが採用した手段は、建設機械の起伏自在な作業腕の先端に回動自在に装着された外筒体に順次小寸の中間筒体が嵌挿されると共に、先端側に位置する中間筒体に、先端に作業アタッチメントが装着される先端筒体が嵌挿され、前記各筒体同士を伸縮自在に連結する複数のシリンダが内設され、これら各シリンダのヘッド側ポート同士およびボトム側ポート同士のそれぞれを連通させてなる建設機械の伸縮アームにおいて、前記嵌挿される複数の中間筒体の基端部と先端部とのそれぞれに支持索を折返す折返し部材を設け、前記基端部側の折返し部材は、前記中間筒体が嵌挿される側の筒体に一端側が係止されると共に挿通する側の筒体に他端側が係止される支持索を前記挿通する側の筒体の方向に折返し、前記先端側の折返し部材は、前記中間筒体が嵌挿される側の筒体に一端側が係止されると共に挿通する側の筒体に他端側が係止される支持索を前記嵌挿される側の筒体の方向に折返す構成であることを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態1に係る建設機械の多段伸縮アームを、建設機械が深穴掘削機であって、かつ多段伸縮アームが3段である場合を例として、多段伸縮アームを装着した深穴掘削機の側面図の図1と、多段伸縮アームの模式的断面構成説明図の図2と、多段伸縮アームを伸縮させるシリンダ同士を連通させる連通路構成説明図の図3とを参照しながら説明する。
【0014】
先ず、深穴掘削機の構成を、図1を参照しながら説明すると、符号1は深穴掘削機である。即ち、周知の構成になる油圧ショベルの本体2の作業腕である起伏自在なブーム3の先端に後述する構成になる3段式の多段伸縮アーム4が装着されている。この多段伸縮アーム4はアームシリンダ5のロッドの伸縮動作により回動されるようになっており、そしてこの多段伸縮アーム4の先端には周知の構成になるクラムシェルバケット6が装着されている。この多段伸縮アーム4は、前記ブーム3の先端に装着される外筒体41と、この外筒体41に伸縮可能に嵌挿されてなる中間筒体42と、この中間筒体42に伸縮可能に嵌挿され、先端にクラムシェルバケット6が装着される先端筒体43とから構成されている。そして、この多段伸縮アーム4の内側には、この多段伸縮アーム4を伸縮させる第1シリンダ7と第2シリンダ8とが内設されている。
【0015】
より詳しくは、図2に示すように、前記第1シリンダ7のロッド7rの先端が前記外筒体41にロッド連結ピンPr1を介して枢着され、そのシリンダチューブのヘッド部分がチューブ連結ピンPt1を介して中間筒体42に枢着されている。また、前記第1シリンダ7と反対向きの第2シリンダ8のボトム側の端部がボトム連結ピンPb2を介して中間筒体42に枢着され、この第2シリンダ8のロッド8rの先端がロッド連結ピンPr2を介して先端筒体43に枢着されている。
【0016】
前記中間筒体42の外筒体41への嵌挿側の基端部に第1折返し部材である第1シーブ10が取付けられ、またこの第1シーブ10取付け位置の反対側であって、かつこのこの中間筒体42の先端部に第2折返し部材である第2シーブ11が取付けられている。また、第1シーブ10には、一端側が外筒体41の内側に係止された第1支持索である縮小側ロープ14が掛けられて先端筒体43方向に折返され、折返されたこの縮小側ロープ14の他端側が先端筒体53の中間筒体42への嵌挿側の基端部外側に係止されている。そして、第2シーブ11には、一端側が前記外筒体41の先端部外側に係止された第2支持索である伸長側ロープ15が掛けられて外筒体41の方向に折返され、折返されたこの伸長側ロープ15の他端側が先端筒体43の中間筒体42への嵌挿側の基端部外側に係止されている。
【0017】
そして、第1シリンダ7と第2シリンダ8とのボトム側ポート同士は、図3に示すように、ボトム側連通管18を介して連通しており、第1シリンダ7のボトム側圧力室7bと第2シリンダ8のボトム側圧力室8bとの間で作動油が自由に行き来し得るように構成されている。また、第1シリンダ7と第2シリンダ8とのヘッド側ポート同士はヘッド側連通管19を介して連通しており、第1シリンダ7のヘッド側圧力室7aと第2シリンダ8のヘッド側圧力室8aとの間で作動油が自由に行き来し得るように構成されている。
【0018】
さらに、第1シリンダ7と第2シリンダ8とのシリンダ径は同内径に設定されると共に、この第1シリンダ7のロッド7rと第2シリンダ8のロッド8rとの外径も同外径に設定されている。そして、第1シリンダ7のロッド7rには、この第1シリンダ7のボトム側圧力室7bに作動油を供給し、かつボトム側圧力室7b内の作動油を逃がす第1作動油給排路7cと、この第1シリンダ7のヘッド側圧力室7aに作動油を供給し、かつヘッド側圧力室7a内の作動油を逃がす第2作動油給排路7dとが設けられている。
【0019】
つまり、油圧ショベルの本体2側に設けられてなる作動油供給源から前記第1作動油給排路7cに作動油を供給すると、第1シリンダ7のボトム側圧力室7bと第2シリンダ8のボトム側圧力室8bとに作動油が流入し、第1シリンダ7のヘッド側圧力室7aと第2シリンダ8のヘッド側圧力室8a内の作動油が第2作動油給排路7dを介して流出してこれら第1シリンダ7と第2シリンダ8とが伸長する。一方、前記第2作動油給排路7dに作動油を供給すると、第1シリンダ7のヘッド側圧力室7aと第2シリンダ8のヘッド側圧力室8aとに作動油が流入し、第1シリンダ7のボトム側圧力室7bと第2シリンダ8のボトム側圧力室8b内の作動油が第1作動油給排路7cを介して流出してこれら第1シリンダ7と第2シリンダ8とが縮小するように構成されている。
【0020】
そして、前記第1シリンダ7のロッド7rと第2シリンダ8のロッド8rとのストロークにストローク差が設けられている。このようにストローク差を設けて小ストロークのシリンダの方を常に先にストロークエンドさせるようにすると、縮小・伸長側ロープ14,15の張り調整方向が定まるので、縮小・伸長側ロープ14,15の張り調整作業が容易になるという効果がある。例えば、いま、第2シリンダ8のストロークを、前記第1シリンダ7のストロークよりも小ストロークにしたとする。この場合には、第2シリンダ8が先に伸長してストロークエンドし、次に第1シリンダ7がストロークエンドになると、伸長側ロープ15が緊張し、縮小側ロープ14が緩む。また、第2シリンダ8が先に縮小して次に第1シリンダ7がストロークエンドになると、伸長側ロープ15が緩み、縮小側ロープ14が緊張する。従って、この場合には、伸縮アーム4を完全に縮小させて縮小側ロープ14の張力を適正に調整すると共に、完全に伸長させて伸長側ロープ15の張力を適正に調整することにより、縮小・伸長側ロープ14,15に過大な負荷が作用するのを防止することができる。
【0021】
逆に、第1シリンダ7のストロークを第2シリンダ8のストロークよりも小ストロークにしたとする。この場合には、第1シリンダ7がストロークエンドし、次に第2シリンダ8がストロークエンドになると、伸長側ロープ15が緩み、縮小側ロープ14が緊張する。また、第1シリンダ7が先に縮小して次に第2シリンダ7がストロークエンドになると、伸長側ロープ15が緊張し、縮小側ロープ14が緩む。つまり、緊張と緩みとが上記の場合と全く逆の関係になるので、伸縮アーム4を完全に伸長させて縮小側ロープ14の張力を適正に調整すると共に、完全に縮小させて伸長側ロープ15の張力を適正に調整することにより、伸長・縮小側ロープ14,15に過大な負荷が作用するのを防止することができる。以上の説明から良く理解されるように、第1シリンダ7と第2シリンダ8とのうち、何れか一方のシリンダのストロークを他方のシリンダのストロークよりも
小ストロークにすれば良いものである。
【0022】
以下、上記建設機械の多段伸縮アーム4の作用態様を説明すると、通常、第1シリンダ7と第2シリンダ8との間には配管抵抗等による負荷の差があるため、たとえ第1シリンダ7と第2シリンダ8とのシリンダ径同士が同寸、かつロッド径同士が同寸に設定されていたとしても、負荷が小さい方のシリンダのロッドが先に伸縮してストロークエンドした後に、負荷が大きい方のシリンダのロッドが先に伸縮することになる。しかしながら、この多段伸縮アーム4には、縮小側ロープ14と伸長側ロープ15とが設けられているために、一方のシリンダが他方のシリンダよりもより速く、かつより多く伸縮することができない。従って、この多段伸縮アーム4の中間筒体42と先端筒体43とは同時に、同速度で、しかも確実に同期して伸縮することになる。
【0023】
また、本実施の形態1に係る多段伸縮アーム4によれば、第1シリンダ7と第2シリンダ8とのシリンダ径が同寸、かつロッド径が同寸であって、従来例のように第1シリンダが第2シリンダよりも大径でなく、また上記のとおり、第1シリンダ7と第2シリンダ8とのシリンダ径が同寸、かつロッド径とが同寸であるため、縮小側ロープ14と伸長側ロ ープ15とには、これら第1シリンダ7と第2シリンダ8との負荷の差分の力が作用するだけである。
【0024】
このように、負荷の差分の力が作用するだけであるから、これら縮小側ロープ14と伸長側ロープ15との径を細くすることができ、第1シーブ10や第2シーブ11の小径化が可能になる。その結果、外筒体41や中間筒体42のさらなる細寸化が可能になり、これに伴って多段伸縮アーム4が軽量化されるので、深穴掘削機の安定性が損なわれるようなことがなくなる。また、たとえ、第1シリンダ7や第2シリンダ8の連結ピンが損傷したとしても、縮小側ロープ14と伸長側ロープ15とが設けられているために、中間筒体42や先端筒体43の落下を防止することができるという効果もある。
【0025】
さらに、縮小側ロープ14と伸長側ロープ15とが設けられていて、上記のとおり、多段伸縮アーム4が確実に同期伸縮するために、油漏れやエアの混入等があったとしても、第1シリンダ7と第2シリンダ8とは共にストロークエンドになる。従って、従来例に係る多段伸縮アームのように、シリンダストロークの誤長を修正するために切換弁を設ける必要がなく、油圧管路が簡略化されるので、多段伸縮アーム4の製造コストの点に関して有利になるばかりでなく、油漏れ等の不具合の発生確率を低下させることができ、メンテナンスの容易化にも寄与することができるという優れた効果がある。
【0026】
勿論、このような多段伸縮アーム4では、その先端筒体43の先端に装着されるクラムシェルバケット等の作業アタッチメントを作動させる油圧シリンダに作動油を給排する作動油給排管が設けられている。この作動油給排管は、第1シーブ10のシリンダ側に設けられたホースシーブ(図示省略)に掛装されているが、上記のとおり、多段伸縮アーム4の中間筒体42と先端筒体43とは同時に、同速度で、しかも確実に同期して伸縮するので、作動油給排管に過大な負荷が作用するようなことがなく、この作動油給排管が損傷を受ける恐れが少なくなる。
【0027】
本発明の実施の形態2に係る建設機械の多段伸縮アームを、その側面断面構成説明図の図4と、図4のA−A線断面図の図5(a)と、図4のB−B線断面図の図5(b)とを参照しながら、上記実施の形態1に係る建設機械の多段伸縮アームと同一のものには同一符号を付して説明する。但し、本実施の形態2に係る多段伸縮アームが上記実施の形態1に係る多段伸縮アームと相違するところは、第1シーブと第2シーブとの取付け構成の相違にあり、他は全て同構成であるから、その相違する点についてだけの説明に止める。
【0028】
即ち、第1シーブ10は第1シリンダ7のシリンダチューブのヘッド部分を中間筒体42に連結するチューブ連結ピンPt1に外嵌されて、間接的にこの第1シリンダ7のシリンダチューブに取付けられと共に、第2シーブ11は同じ第1シリンダ7のボトム端面に固着してなるシーブ取付ブラケット20にシーブ連結ピンPsを介して取付けられてなる構成になっている。なお、図5(a)において、第1シリンダ7の左側であって、かつ第1シーブ10と一体的に形成されてなるものは第1ホースシーブ21であり、また第1シリンダ7の右側に設けられてなるものは第2ホースシーブ22である。
【0029】
以上の説明から良く理解されるように、本実施の形態2に係る多段伸縮アーム4によれば、第1シーブ10と第2シーブ11とは、中間筒体42と共に移動する第1シリンダ7のシリンダチューブに取付けられている。従って、この第1シリンダ7のシリンダチューブは中間筒体42と共に移動し、相対位置が変化しないから、中間筒体42に取付けられている場合と同等の機能を果たすことができる。また、上記実施の形態1の場合よりも中間筒体42と外筒体41とを細くすることができ、多段伸縮アーム4のさらなる軽量化が可能になるという優れた効果を期待することができる。さらに、縮小側ロープ14と伸長側ロープ15とは共に、多段伸縮アーム4の内側に収納されているので、障害物との干渉 によるこれら縮小側ロープ14と伸長側ロープ15との損傷を防止することができるという効果もある。
【0030】
ところで、本実施の形態2に係る多段伸縮アーム4の場合にあっては、第1シーブ10と第2シーブ11とが共に第1シリンダ7のシリンダチューブに取付けられている場合を例として説明した。しかしながら、これら第1シーブ10と第2シーブ11とのうちの何れか一方が、この第1シリンダ7のシリンダチューブに取付けられていれば、外筒体41または中間筒体42のうちの何れか一方を細寸化することができるので、多段伸縮アーム4を上記実施の形態1の場合よりも軽量化することが可能である。
【0031】
本発明の実施の形態3に係る多段伸縮アームを、多段伸縮アームが4段である場合を例として、多段伸縮アームの模式的断面構成説明図の図6(a)と、多段伸縮アームを伸縮させるシリンダ同士を連通させる連通路構成説明図の図6(b)とを参照しながら、上記実施の形態1と同一のものには同一符号を付して説明する。
【0032】
この実施の形態3に係る多段伸縮アーム4は、ブームの先端に装着される外筒体41と、この外筒体41に伸縮可能に嵌挿された第1中間筒体42aと、この第1中間筒体42aに伸縮可能に嵌挿された第2中間筒体42bと、この第2中間筒体42bに伸縮可能に嵌挿され、先端部にクラムシェルバケットが装着される先端筒体43とから構成されている。そして、この多段伸縮アーム4の内側には、この多段伸縮アーム4を伸縮させる第1シリンダ7、第2シリンダ8および第3シリンダ9が内設されている。
【0033】
詳しくは、前記第1シリンダ7のロッド7rの先端が前記外筒体41にロッド連結ピンPr1を介して枢着され、そのシリンダチューブのヘッド部分がチューブ連結ピンPt1を介して第1中間筒体42aに枢着されている。また、第2シリンダ8のボトム側の端部がボトム連結ピンPb2を介して第1中間筒体42aに枢着され、この第2シリンダ8のロッド8rの先端がロッド連結ピンPr2を介して第2中間筒体42bに枢着されている。さらに、前記第3シリンダ9のロッド9rの先端が前記第2中間筒体42bにロッド連結ピンPr3を介して枢着され、そのシリンダチューブのヘッド部分がチューブ連結ピンPt3を介して先端筒体43に枢着されている。
【0034】
前記第1中間筒体42aの基端部には折返し部材である第1シーブ10が取付けられ、この第1中間筒体42aの先端部には折返し部材である第2シーブ11が取付けられている。また、前記第2中間筒体42bの基端部には折返し部材である第3シーブ12が取付けられ、この第2中間筒体42bの先端部には折返し部材である第4シーブ13が取付けられている。
【0035】
そして、第1シーブ10には、一端側が外筒体41の先端部の内側に係止された縮小側ロープ14が掛けられて先端筒体43の方向に折返され、折返されたこの縮小側ロープ14の他端側が第2中間筒体42bの基端部の外側に係止されている。第2シーブ11には、一端側が前記外筒体41の先端部の外側に係止された伸長側ロープ15が掛けられて外筒体41の方向に折返され、折返された伸長側ロープ15の他端側が第2中間筒体42bの基端部外側に係止されている。つまり、外筒体41から第2中間筒体42bまでの構成は、上記実施の形態1と同等である。
【0036】
第3シーブ12には、一端側が第1中間筒体42aの先端部の内側に係止された第2縮小側ロープ16が掛けられて先端筒体43の方向に折返され、折返されたこの第2縮小側ロープ16の他端側が先端筒体43の基端部外側に係止されている。第4シーブ13には、一端側が前記第1中間筒体42aの先端部の外側に係止された第2伸長側ロープ17が掛けられて外筒体41方向に折返され、折返されたこの第2伸長側ロープ17の他端側が 先端筒体43の基端部外側に係止されている。つまり、第1中間筒体42aから先端筒体43までの構成も、上記実施の形態1と同等である。
【0037】
前記第1シリンダ7と第2シリンダ8と第3シリンダ9とのボトム側ポート同士およびヘッド側ポート同士は互いに連通している。より詳しくは、図6(b)に示すように、第1シリンダ7と第2シリンダ8とのボトム側ポートはボトム側連通管18を介して連通すると共に、第1シリンダ7と第3シリンダ9とのボトム側ポートは第2ボトム側連通管18aを介して連通している。また、第1シリンダ7と第2シリンダ8とのヘッド側ポート同士はヘッド側連通管19を介して連通すると共に、第1シリンダ7と第3シリンダ9とのヘッド側ポートは第2ヘッド側連通管19aを介して連通している。さらに、第1,2,3シリンダ7,8,9のシリンダ径は同内径に設定されると共に、これら第1,2,3シリンダ7,8,9のロッド7r,8r,9rの外径も同外径に設定されている。
【0038】
そして、第1シリンダ7のロッド7rには、この第1シリンダ7のボトム側圧力室7bに作動油を供給し、かつボトム側圧力室7b内の作動油を逃がす第1作動油給排路7cと、この第1シリンダ7のヘッド側圧力室7aに作動油を供給し、かつヘッド側圧力室7a内の作動油を逃がす第2作動油給排路7dとが設けられると共に、第3シリンダ9のロッド9rには、この第3シリンダ9のボトム側圧力室9bに作動油を供給し、かつボトム側圧力室9b内の作動油を逃がす第3作動油給排路9cと、この第3シリンダ9のヘッド側圧力室9aに作動油を供給し、かつヘッド側圧力室9a内の作動油を逃がす第4作動油給排路9dとが設けられている。
【0039】
つまり、油圧ショベルの本体2側に設けられてなる作動油供給源から前記第1作動油給排路7cと第3作動油給排路9cとに作動油を供給すると、第1,2,3シリンダ7,8,9のボトム側圧力室7b,8b,9bに作動油が流入すると共に、ヘッド側圧力室7a,8a内の作動油が第2作動油給排路7dを介して、またヘッド側圧力室9a内の作動油が第4作動油給排路9dを介して流出し、これら第1,2,3シリンダ7,8,9が伸長する。一方、前記第2作動油給排路7dと第4作動油給排路9dに作動油を供給すると、第1,2,3シリンダ7,8,9のヘッド側圧力室7a,8a,9aに作動油が流入すると共に、ボトム側圧力室7b,8b内の作動油が第1作動油給排路7cを介して、またボトム側圧力室9b内の作動油が第3作動油給排路9cを介して流出し、これら第1,2,3シリンダ7,8,9が縮小するように構成されている。
【0040】
以上の説明から良く理解されるように、本実施の形態3に係る多段伸縮アームが上記実施の形態1に係る多段伸縮アームと相違するところは、本実施の形態3に係る多段伸縮アームが4段構成であるのに対して、上記実施の形態1に係る多段伸縮アームが3段構成である点が相違するだけである。従って、本実施の形態3は記実施の形態1と同効である。
【0041】
ところで、以上では、深穴掘削機の多段伸縮アームが3段構成と4段構成とである場合を例として説明した。しかしながら、例えば、外筒体と第1中間筒体と第2中間筒体との筒体組、また第1中間筒体と第2中間筒体と第3中間筒体との筒体組というようにそれぞれ3つの筒体とからなる組合わせを考え、それぞれの筒体組の中間の筒体の基端部と先端部とにシーブを設け、最も大寸の筒体に一端側を係止したロープをシーブを介して折返すと共に、その他端側を最も小寸の筒体に係止することにより5段以上の多段伸縮アームでも同期伸縮させることができ、さらに4段以上の多段伸縮アームのシリンダに対してシーブを設けることもできるので、上記実施の形態1,2または3によって本発明の技術的思想の範囲が限定されるものではない。
【0042】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明の請求項1乃至5に係る建設機械の多段伸縮アームによれ ば、第1支持索と第2支持索とが設けられていて、多段伸縮アームの各筒体が確実に同期伸縮するために、油漏れやエアの混入等があったとしても、第1シリンダと第2シリンダとは共にストロークエンドになる。従って、従来例のように、シリンダストロークの誤長を修正するために切換弁を設ける必要がなく油圧管路が簡略化されるので、多段伸縮アームの製造コストの点に関して有利になるばかりでなく、油漏れ等の不具合の発生確率を低下させることができ、多段伸縮アームのメンテナンスの容易化にも寄与することができる。また、上記のとおり、この多段伸縮アームの中間筒体と先端筒体とは同時に、同速度で、しかも確実に同期して伸縮するので、従来のように、作動油給排管に過大な負荷が作用するようなことがなく、この作動油給排管が損傷を受ける恐れが少なくなる。さらに、たとえ、第1シリンダや第2シリンダの連結ピンが損傷したとしても、第1支持索と第2支持索とが設けられているために、中間筒体や先端筒体の落下を防止することができるという効果もある。
【0043】
本発明の請求項2または3に係る多段伸縮アームによれば、第1折返し部材と第2折返し部材が、第1シリンダに設けられていて多段伸縮アームの小寸化が可能になるので、深穴掘削機の安定性が損なわれるようなことがなく、深穴掘削機のコストに関して有利になるという効果がある。
【0044】
本発明の請求項4に係る多段伸縮アームによれば、第1シリンダと第2シリンダとのシリンダ径とロッド径とが同一であって、従来例のように第1シリンダが第2シリンダよりも大径でなく、第1支持索と第2支持索とには、これら第1シリンダと第2シリンダとの摩擦抵抗差分の力が作用するだけで、これら第1支持索と第2支持索との径を細くすることができる。従って、第1シーブや第2シーブの小径化が可能になり、外筒体や中間筒体のさらなる細寸化が可能になるので、多段伸縮アームの軽量化に大いに寄与することができる。
【0045】
本発明の請求項5に係る多段伸縮アームによれば、第1シリンダと第2シリンダとのストロークにストローク差が設けられているので、伸縮させて小ストロークのシリンダの方を常に先にストロークエンドさせることにより、第1支持索と第2支持索との張り調整方向が定まるので、これら第1,2支持索の張り調整作業が容易になるという効果がある。
【0046】
本発明の請求項6に係る多段伸縮アームによれば、支持索により多段伸縮アームが確実に同期伸縮するために、油漏れやエアの混入等があったとしても、複数のシリンダが共にストロークエンドになる。従って、従来例のように、シリンダストロークの誤長を修正するために切換弁を設ける必要がなく油圧管路が簡略化されるので、多段伸縮アームの製造コストの点に関して有利になるばかりでなく、油漏れ等の不具合の発生確率を低下させることができ、メンテナンスの容易化にも寄与することができる。また、上記のとおり、この多段伸縮アームの各筒体は同時に、同速度で、しかも確実に同期して伸縮するので、従来のように、作動油給排管に過大な負荷が作用するようなことがなく、この作動油給排管が損傷を受ける恐れが少なくなる。さらに、たとえ、シリンダの連結ピンが損傷したとしても、支持索が設けられているために、各筒体の落下を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係り、伸縮アームを装着した深穴掘削機の側面図である。
【図2】本発明の実施の形態1に係り、伸縮アームの模式的断面構成説明図である。
【図3】本発明の実施の形態1に係り、伸縮アームを伸縮させるシリンダ同士を連通させる連通路構成説明図である。
【図4】本発明の実施の形態2に係り、伸縮アームの模式的断面構成説明図である。
【図5】本発明の実施の形態2に係り、図5(a)は図4のA−A線断面図であり、図5(b)は図4のB−B線断面図である。
【図6】本発明の実施の形態3に係り、図6(a)は伸縮アームの模式的断面構成説明図であり、図6(b)は伸縮アームを伸縮させるシリンダ同士を連通させる連通路構成説明図である。
【図7】従来例2に係り、伸縮アーム縮小時における同調回路を示す図である。
【符号の説明】
1…深穴掘削機,2…油圧ショベルの本体,3…ブーム,4…多段伸縮アーム,41…外筒体,42…中間筒体,42a…第1中間筒体,42b…第2中間筒体,43…先端筒体,5…アームシリンダ,6…クラムシェルバケット,7…第1シリンダ,7a…ヘッド側圧力室,7b…ボトム側圧力室,7c…第1作動油給排路,7d…第2作動油給排路,7r…ロッド,8…第2シリンダ,8a…ヘッド側圧力室,8b…ボトム側圧力室,8r…ロッド,9…第3シリンダ,9a…ヘッド側圧力室,9b…ボトム側圧力室,9c…第3作動油給排路,9d…第4作動油給排路,9r…ロッド,10…第1シーブ,10a…ロープシーブ,11…第2シーブ,12…第3シーブ,13…第4シーブ,14…縮小側ロープ,15…伸長側ロープ,16…第2縮小側ロープ,17…第2伸長側ロープ,18…ボトム側連通管,18a…第2ボトム側連通管,19…ヘッド側連通管,19a…第2ヘッド側連通管,20…シーブ取付ブラケット
Pr1…第1シリンダのロッド連結ピン,Pt1…第1シリンダのチューブ連結ピン,Pr2…第2シリンダのロッド連結ピン,Pb2…第2シリンダのボトム連結ピン,Pr3…第3シリンダのロッド連結ピン,Pt3…第3シリンダのチューブ連結ピン,Ps…シーブ連結ピン[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to an improvement of a multi-stage telescopic arm of a construction machine, and more particularly, to a technical field of a multi-stage telescopic arm of a construction machine having an excellent telescopic tuning performance and a simple configuration.
[0002]
[Prior art]
Various attachments are mounted on the body of a construction machine, for example, a hydraulic shovel having a known configuration. Among various attachments, there is a clamshell bucket that can be freely opened and closed. Such a clamshell bucket is attached to a tip of a working arm composed of a boom or a boom and an arm of a body of a hydraulic shovel, An inner cylinder of a multi-stage telescopic arm having an outer cylinder mounted on the tip and rotated, an intermediate cylinder inserted into the outer cylinder, and a distal cylinder inserted into the intermediate cylinder. A deep hole excavator is configured by being mounted on the tip of the drill. By the way, the telescopic arm is expanded and contracted by various telescopic means, and as the telescopic means, the first cylinder for expanding and contracting the intermediate cylinder, and the head side and the bottom side of the first cylinder are opposite to each other. And a second cylinder that excretes the distal end cylindrical body. As a device provided with such an expansion / contraction means composed of a cylinder, a device disclosed in, for example, Japanese Patent Application Laid-Open No. 10-141311 is known.
[0003]
Hereinafter, the multi-stage telescopic arm of the deep hole excavator according to the conventional example will be described with reference to FIG. 7 showing a tuning circuit when the multi-stage telescopic arm is reduced. A
[0004]
Therefore, the
Then, even if hydraulic oil is supplied to the C chamber via the
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
The multi-stage telescopic arm of the construction machine according to the conventional example described above is considered to be excellent. However, this multi-stage telescopic arm has various problems to be solved as described below.
(1) The diameter of the first cylinder is larger than that of the second cylinder, and the weight of the multistage telescopic arm increases as the weight of the cylinder increases and the size of the multistage telescopic arm increases. As a result of the reduced stability, there is a risk of falling over during work.Therefore, it is necessary to mount a heavy counterweight on the body of the deep hole excavator, and it is necessary to increase the strength of the body. This leads to an increase in the cost of the excavator itself, which is not preferable from an economic viewpoint.
(2) Since the switching valve is provided to correct the stroke difference of the cylinder stroke due to oil leakage or air mixing, the hydraulic piping becomes complicated, which not only increases the cost but also increases the oil leakage, etc. Is more likely to occur.
(3) Due to oil leakage, air mixing, etc., synchronization is gradually lost, and the hose is mounted on the hose sheave provided in the intermediate cylinder and folded back to the arm-shrinking side pipe connected to the second cylinder. Excessive load acts and may be damaged.
[0006]
SUMMARY OF THE INVENTION Accordingly, an object of the present invention is to provide a multi-stage telescopic arm of a construction machine capable of reliably performing synchronous expansion and contraction despite its simple structure without increasing weight.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
Means adopted by the multi-stage telescopic arm of the construction machine according to
[0008]
The means employed by the multi-stage telescopic arm of the construction machine according to
[0009]
The means employed by the multi-stage telescopic arm of the construction machine according to
[0010]
The means employed by the multi-stage telescopic arm of the construction machine according to
[0011]
The means adopted by the multi-stage telescopic arm of the construction machine according to
[0012]
Means adopted by the multi-stage telescopic arm of the construction machine according to
[0013]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, the multi-stage telescopic arm of the construction machine according to
[0014]
First, the configuration of a deep hole excavator will be described with reference to FIG. 1.
[0015]
More specifically, as shown in FIG. 2, the tip of a
[0016]
A
[0017]
As shown in FIG. 3, the bottom ports of the
[0018]
Further, the cylinder diameter of the
[0019]
That is, when hydraulic oil is supplied to the first hydraulic oil supply / discharge passage 7 c from a hydraulic oil supply source provided on the
[0020]
The stroke between the
[0021]
Conversely, it is assumed that the stroke of the
What is necessary is just to make a small stroke.
[0022]
Hereinafter, the operation of the multi-stage
[0023]
Further, according to the multi-stage
[0024]
As described above, since only the force of the difference between the loads acts, the diameter of the
[0025]
Furthermore, since the
[0026]
Of course, such a multi-stage
[0027]
The multi-stage telescopic arm of the construction machine according to the second embodiment of the present invention is described with reference to FIG. 4 showing a side sectional configuration explanatory view, FIG. 5 (a) showing a sectional view taken along line AA of FIG. 4, and FIG. With reference to FIG. 5B of the cross-sectional view taken along the line B, the same components as those of the multi-stage telescopic arm of the construction machine according to the first embodiment will be described with the same reference numerals. However, the difference between the multi-stage telescopic arm according to the second embodiment and the multi-stage telescopic arm according to the first embodiment lies in the difference in the mounting configuration between the first sheave and the second sheave. Therefore, only the differences will be described.
[0028]
ImmediatelyThe
[0029]
As is well understood from the above description, according to the multi-stage
[0030]
By the way, in the case of the multistage
[0031]
The multi-stage telescopic arm according to the third embodiment of the present invention has a multi-stage telescopic arm with four stages as an example. The same components as those in the first embodiment will be described with the same reference numerals, with reference to FIG.
[0032]
The multi-stage
[0033]
Specifically, the tip of the
[0034]
A
[0035]
The
[0036]
The
[0037]
The bottom ports and the head ports of the
[0038]
A first hydraulic oil supply / discharge passage 7c for supplying hydraulic oil to the bottom
[0039]
That is, when hydraulic oil is supplied from the hydraulic oil supply source provided on the
[0040]
As is well understood from the above description, the multi-stage telescopic arm according to the third embodiment is different from the multi-stage telescopic arm according to the first embodiment in that the multi-stage telescopic arm according to the third embodiment has four The only difference is that the multistage telescopic arm according to the first embodiment has a three-stage configuration, whereas the multistage telescopic arm according to the first embodiment has a three-stage configuration. Therefore, the third embodiment has the same effect as the first embodiment.
[0041]
By the way, the case where the multistage telescopic arm of the deep hole excavator has the three-stage configuration and the four-stage configuration has been described above as an example. However, for example, a cylindrical body set of an outer cylindrical body, a first intermediate cylindrical body, and a second intermediate cylindrical body, or a cylindrical body set of a first intermediate cylindrical body, a second intermediate cylindrical body, and a third intermediate cylindrical body. Considering the combination consisting of three cylinders each, a sheave is provided at the base end and the tip of the middle cylinder of each cylinder set, and one end is locked to the largest cylinder. By folding the rope through the sheave and locking the other end to the smallest cylinder, the multi-stage telescopic arm with five or more stages can be extended and retracted synchronously. Since the sheave can be provided for the cylinder, the scope of the technical idea of the present invention is not limited by the first, second, or third embodiment.
[0042]
【The invention's effect】
As described in detail above, according to the multi-stage telescopic arm of the construction machine according to
[0043]
According to the multistage telescopic arm according to
[0044]
According to the multistage telescopic arm according to
[0045]
According to the multi-stage telescopic arm according to
[0046]
According to the multi-stage telescopic arm according to
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a side view of a deep hole excavator equipped with a telescopic arm according to
FIG. 2 is a schematic cross-sectional configuration explanatory view of a telescopic arm according to the first embodiment of the present invention.
FIG. 3 is a cylinder for extending and retracting an extendable arm according to the first embodiment of the present invention;ChiefFIG. 3 is an explanatory view of a communication path configuration for communicating with a communication path.
FIG. 4 is a schematic cross-sectional configuration explanatory view of a telescopic arm according to a second embodiment of the present invention.
5 (a) is a sectional view taken along line AA of FIG. 4, and FIG. 5 (b) is a sectional view taken along line BB of FIG. 4 according to the second embodiment of the present invention;
6 (a) is a schematic cross-sectional configuration explanatory view of a telescopic arm according to
FIG. 7 is a diagram showing a tuning circuit when a telescopic arm is reduced according to Conventional Example 2.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
Pr1: rod connecting pin of the first cylinder, Pt1: tube connecting pin of the first cylinder, Pr2: rod connecting pin of the second cylinder, Pb2: bottom connecting pin of the second cylinder, Pr3: rod connecting pin of the third cylinder, Pt3: Tube connection pin of the third cylinder, Ps: Sheave connection pin
Claims (6)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28653599A JP3576889B2 (en) | 1999-10-07 | 1999-10-07 | Multi-stage telescopic arm for construction machinery |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28653599A JP3576889B2 (en) | 1999-10-07 | 1999-10-07 | Multi-stage telescopic arm for construction machinery |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001107383A JP2001107383A (en) | 2001-04-17 |
JP3576889B2 true JP3576889B2 (en) | 2004-10-13 |
Family
ID=17705678
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28653599A Expired - Fee Related JP3576889B2 (en) | 1999-10-07 | 1999-10-07 | Multi-stage telescopic arm for construction machinery |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3576889B2 (en) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106219421A (en) * | 2016-08-31 | 2016-12-14 | 北汽福田汽车股份有限公司 | A kind of multi-stage expansion mechanism and engineering machinery |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP3753897A1 (en) * | 2019-06-19 | 2020-12-23 | Cargotec Patenter AB | Telescopic boom and hydraulic crane comprising a telescopic boom |
CN112591633B (en) * | 2020-12-23 | 2023-05-09 | 徐州重型机械有限公司 | Rope type telescopic boom, performance optimization method thereof and crane |
-
1999
- 1999-10-07 JP JP28653599A patent/JP3576889B2/en not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106219421A (en) * | 2016-08-31 | 2016-12-14 | 北汽福田汽车股份有限公司 | A kind of multi-stage expansion mechanism and engineering machinery |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2001107383A (en) | 2001-04-17 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR101802889B1 (en) | Deeply excavating excavator | |
KR970011594B1 (en) | Deep cutting excavator | |
JP4821761B2 (en) | 2-stage telescopic cylinder device and 3-stage telescopic boom | |
KR100597531B1 (en) | Telescoping system with multi-stage telescopic cylinder | |
JP5407223B2 (en) | Telescopic boom | |
JP3576889B2 (en) | Multi-stage telescopic arm for construction machinery | |
KR101612435B1 (en) | Oil pressure device of multi-stage arm and deeply excavating excavator | |
JP2002070809A (en) | Double-acting multistage cylinder | |
JP2009067590A (en) | Telescopic boom | |
JP3858737B2 (en) | Cylinder speed control device | |
EP0551716A1 (en) | An hydraulic piston and cylinder unit | |
JP3795785B2 (en) | Multistage telescopic arm hydraulic circuit | |
JP2766809B2 (en) | Deep excavator | |
JP3126657B2 (en) | Boom telescopic device | |
JP2983914B2 (en) | Arm extension regeneration circuit in telescopic arm of construction equipment | |
JPH1161871A (en) | Hydraulic transmission device for actuating attachment | |
JP3553186B2 (en) | Hydraulic circuit of telescopic cylinder | |
JP2709325B2 (en) | Hydraulic transmission mechanism of deep excavator | |
JPH08177079A (en) | Hydraulic pressure transmission mechanism of deep excavating machine | |
JPH06136780A (en) | Deep digging excavator | |
JP3595652B2 (en) | Boom telescopic structure | |
JP2696205B2 (en) | Hydraulic transmission mechanism of deep excavator | |
JPH10141311A (en) | Tuning circuit for telescopic arm of construction equipment | |
JP2002275935A (en) | Hydraulic piping structure for construction machine | |
JPH1181363A (en) | Vertical shaft excavator and clamshell operation hydraulic circuit |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040316 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040514 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20040629 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20040708 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070716 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080716 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080716 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090716 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090716 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100716 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110716 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110716 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120716 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120716 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130716 Year of fee payment: 9 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |