JP3566463B2 - ドキュメント管理方法及び装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、様々なドキュメントの入出力、表示、フィニッシング等の整合性をとることのできるドキュメント管理方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、電子化されたドキュメントは、その形態において画像データと文字等のコードデータの形で存在している。ここで、画像データは、例えばスキャナ等の画像読み取り装置により入力されたり、ファクシミリ送受信において扱われており、一方、コードデータはワードプロセッサやテキストエディタ等で作成され、所定のコードデータとして記録、表示、出力されている。また、近年、複写機のデジタル化に伴い、複写機のスキャナ、プリンタを使用してファクシミリ送受信、PDL(Page Description Language )プリンタ、電子ファイリング等複数の機能を併せ持つ複合機が実用化されてきている。
【0003】
このような複合機は複写機の機能、ファクシミリ機能、PDLプリント機能、電子ファイル機能等の単機能だけでなく、例えばファクシミリ受信文書やPDL展開画像を電子ファイルにするといった、複数の機能間でも動作可能となるように構成されている。更に、電子ファイルの記録媒体を光磁気ディスク等の可換型メディアとしたり、電子ファイル中の文書を各種インターフェース、例えばSCSI(Small Computer System Interface )やLAN(Local Area Network)経由で接続することにより、コンピュータ装置等でもデータの再利用を図ることができるように構成されたものである。
【0004】
このような従来例において電子化されたドキュメントを可視像として画像展開するという点に関して、次のように構成されている。
【0005】
まず、PDLプリンタのように、コードデータを画像データに展開(ラスタライズ)する場合、図20に示す(a)のような原稿は、一般に、順次左から右へ向かってPDLコードがいわゆるフォントとして画像データに展開されてメモリ上に配置される。また、改行コードがあると、改行されて順次各行が上から下へ向かって展開されてメモリ上に配置される。このようにして1ページ分の画像がメモリ上に展開されると、次に所定の用紙に対して画像形成が行われ、可視像としてプリントアウトされる。この時、プリンタ装置の様々な構成(例えば、用紙の排紙方向や排紙方向による処理速度の向上や、ステイプル位置等)を考慮し、メモリ上への展開位置やメモリからの読み出し方向を変えるように構成したものである。このように、PDLプリンタにおいては処理されるドキュメントの向き(文字コードデータの記述順序)は既知である。
【0006】
次に、スキャナ等の原稿読み取り装置により画像データとして入力される場合について述べる。一例として複写機機能について以下に説明する。
【0007】
複写機機能では、図18に示す(a)の原稿は、図18に示す(b)のように、一般に、スキャナのCCDラインセンサ2001が右から左へ走査され、プリンタへの画像形成も、右から左へ画像が形成されるように構成されている。また、用紙はこの画像形成方向に従って排出され、ステイプルは原稿の左上、或いは左端に対して綴じられるように構成されている。但し、原稿の載置方向は任意であり、原稿の内容の文字の記述順序は処理装置側では意識していない。
【0008】
また、ファクシミリ装置においても、複写機機能と同様に図18に示す(a)の原稿は、図18に示す(b)のようにスキャナのCCDラインセンサ2001が右から左へ(原稿の長手方向を主走査方向として)走査するように構成することが可能であるが、ファクシミリ送受信では通信手順の規約(ITU−T)上から画像データの解像度と主走査方向の画素数が規定されているため、このように右から左へ走査された画像データは、一般に90度回転し、図18に示す(c)のように短手方向が主走査方向となるように変換後、所定の手順により通信回線を介してデータ転送される。また、ファクシミリ専用装置では、最初から図18に示す(c)のように原稿の短手方向が主走査方向となるように読み取り装置を構成したものもある。更に、ファクシミリ受信においては、受信されたデータは主走査方向の1ライン毎に画像データとして復元し、順次画像形成が行われる。この場合も、1ライン毎に画像を可視像として形成したり、原稿1枚分をメモリ上で展開してから可視像として画像形成したり、更に用紙サイズに合わせて原稿1枚分をメモリ上で展開後、回転或いは変倍してから可視像として画像形成するように構成されている。このようにファクシミリ送受信装置においても、原稿の内容の文字の記述順序は処理装置側では意識されていない。
【0009】
これに対して、ディスプレイ等の画像表示装置では、一般に走査線は上から下へ向かって表示するように構成されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来例では、PDL展開画像や、スキャナ入力された画像データ、或いはファクシミリ受信された画像データ等様々な画像生成手段により生成された画像データを電子ファイル等の記録媒体に記録する際に、同一原稿であっても、これら画像生成手段による画像展開方向が異なり得るため、記録媒体中で原稿の記録方向がばらばらになってしまい、記録媒体中に記録されたドキュメントをステイプルしてプリントするときに、適切な位置にステイプルできない場合があった。
【0011】
また、記録媒体中に記録されたドキュメントをディスプレイ等の表示装置にて表示する場合にも、適切な方向に表示できない場合があるという問題があった。更に、特に、複写機のスキャナからスキャナ入力される画像データは、一般に、PDL展開画像やファクシミリ受信画像とは主走査方向、副走査方向が異なるため、画像表示する際には、表示装置側で各々の画像データを回転させなければならないという問題もあった。
【0012】
本発明は、上述の課題を解決するためになされたもので、ドキュメントの記述方向を管理し、様々なドキュメントの入出力、表示、フィニッシング等の整合性をとれるドキュメント管理方法及び装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明によるドキュメント管理装置は以下の構成を有する。
【0014】
即ち、複数の入力手段より入力された各ドキュメントの記述方向を管理する管理手段と、
前記管理手段により管理される記述方向に応じて各ドキュメントを回転させる回転手段と、
前記回転手段により回転させたドキュメントを出力する出力手段とを有する。かかる構成において、入力された複数のドキュメントに対して記述方向を管理し、その記述方向に応じてドキュメントを回転させて出力する。
【0015】
また、上記目的を達成するために、本発明によるドキュメント管理方法は以下の工程を有する。
【0016】
即ち、複数の入力手段より入力された各ドキュメントの記述方向を管理し、
管理される記述方向に応じて各ドキュメントを回転させ、
回転させたドキュメントを出力する各工程を有する。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明に係る実施の形態を詳細に説明する。
【0018】
[第1の実施形態]
図1は、第1の実施形態によるドキュメントマネージメント装置の構成を示すブロック図である。同図において、1はリーダ部であり、原稿の画像を読み取り、原稿画像に応じた画像データを後述するプリンタ部や画像入出力制御部へ出力する。2はプリンタ部であり、リーダ部1及び後述する画像入出力制御部からの画像データに応じた画像を記録紙上に記録する。そして、3は画像入出力制御部であり、リーダ部1に接続され、ファクシミリ部4、ファイル部5、コンピュータインターフェース部7、フォーマッタ部8、イメージメモリ部9、コア部10などからなる。
【0019】
次に、画像入出力制御部3の各部について説明する。まずファクシミリ部4は電話回線13を介して受信した圧縮画像データを伸長し、伸長した画像データをコア部10へ転送すると共に、コア部10から転送された画像データを圧縮し、圧縮した圧縮画像データを電話回線13を介して送信する。またファクシミリ部4にはハードディスク12が接続されており、受信した圧縮画像データを一時的に保存することができる。ファイル部5には光磁気ディスクドライブユニット6が接続されており、ファイル部5はコア部10から転送された画像データを圧縮し、その画像データを検索するためのコードデータと共に、光磁気ディスクドライブユニット6にセットされた光磁気ディスクに記憶させる。またファイル部5はコア部10を介して転送されたコードデータに基づいて光磁気ディスクに記憶されている圧縮画像データを検索し、検索した圧縮画像データを読み出して伸長し、伸長した画像データをコア部10へ転送する。
【0020】
コンピュータ・インターフェース部7は、パーソナルコンピュータ又はワークステーション(PC/WS)11とコア部10との間のインターフェースである。フォーマッタ部8はPC/WS11から転送された画像を表すコードデータをプリンタ部2で記録できる画像データに展開する。イメージメモリ部9はPC/WS11から転送されたデータを一時的に記憶するものである。尚、コア部10については後述するが、コア部10はリーダ部1、ファクシミリ部4、ファイル部5、コンピュータ・インターフェース部7、フォーマッタ部8、イメージメモリ部9のそれぞれの間のデータの流れを制御するものである。
【0021】
図2は、リーダ部1及びプリンタ部2の構造を示す断面図である。リーダ部1において、原稿給送装置101は原稿を最終順に1枚ずつプラテンガラス102上へ給送し、原稿の読み取り動作終了後、プラテンガラス102上の原稿を排出するものである。原稿がプラテンガラス102上に搬送されると、ランプ103を点灯し、そしてスキャナユニット104の移動を開始させて原稿を露光走査する。この時の原稿からの反射光は、ミラー105,106,107、及びレンズ108によってCCDイメージセンサ(以下CCDという)109へ導かれる。このように、走査された原稿の画像はCCD109によって読み取られ、CCD109から画像データとして出力され、所定の処理が施された後、プリンタ部2及び画像入出力制御部3のコア部10へ転送される。
【0022】
一方、プリンタ部2において、レーザ発光部201は不図示のレーザドライバーによって駆動され、リーダ部1から出力された画像データに応じたレーザ光を発光させる。このレーザ光は感光ドラム202に照射され、感光ドラム202にはレーザ光に応じた潜像が形成される。この感光ドラム202の潜像の部分には現像器203によって現像剤が付着される。そして、レーザ光の照射開始と同期したタイミングで、カセット204又はカセット205のいずれかから記録紙を給紙して転写部206へ搬送し、感光ドラム202に付着された現像剤を記録紙に転写する。現像剤の乗った記録紙は定着部207に搬送され、定着部207の熱と圧力により現像剤が記像紙に定着される。定着部207を通過した記録紙は排出ローラ208によって排出され、ソータ220が排出された記録紙をそれぞれのビンに収納して記録紙の仕分けをしたり、仕分けされた記録紙のステイプルを行う。
【0023】
尚、ソータ220は仕分けが設定されていない場合は最上ビンに記録紙を収納する。また、両面記録が設定されている場合は、排出ローラ208のところまで記録紙を搬送した後、排出ローラ208の回転方向を逆転させ、フラッパ209によって再給紙搬送路210へ導く。更に、多重記録が設定されている場合は、記録紙を排出ローラ208まで搬送しないようにフラッパ209によって再給紙搬送路210へ導く。そして、再給紙搬送路210へ導かれた記録紙は上述したタイミングで転写部206へ給紙される。
【0024】
図3は、上述のリーダ部1の構成を示すブロック図である。まずCCD109から出力された画像データはA/D・SH部110でアナログ/デジタル変換が行われると共に、シェーディング補正が行われる。次に、A/D・SH部110によって処理された画像データは画像処理部111を介してプリンタ部2へ転送されると共に、インターフェース部113を介して画像入出力制御部3のコア部10へ転送される。CPU114は操作部115で設定された設定内容に応じて画像処理部111及びインターフェース113を制御する。
【0025】
例えば、操作部115でトリミング処理を行って複写を行う複写モードが設定されている場合は、画像処理部111でトリミング処理を行わせてプリンタ部2へ転送させる。また、操作部115でファクシミリ送信モードが設定されている場合は、インターフェース113を介して画像データと設定モードに応じた制御コマンドをコア部10へ転送させる。
【0026】
このようなCPU114の制御プログラムはメモリ116に記憶されており、CPU114はメモリ116を参照しながら制御を行う。また、メモリ116はCPU114の作業領域としても使われる。
【0027】
図4は、上述のコア部10の構成を示すブロック図である。ここで、リーダ部1からの画像データはデータ処理部121へ転送されると共に、リーダ部1からの制御コマンドはCPU123へ転送される。データ処理部121は画像の回転処理や変倍処理などの画像処理を行うものであり、リーダ部1からデータ処理部121へ転送された画像データはリーダ部1から転送された制御コマンドに応じてインターフェース120を介してファクシミリ部4、ファイル部5、コンピュータ・インターフェース部7へ転送される。このデータ処理部121には、画像データ2面分のメモリを有し、ダブルバッファ構成にてリアルタイムの回転処理を行う。また、コンピュータ・インターフェース部7を介して入力された画像を表すコードデータは、データ処理部121に転送された後、フォーマッタ部8へ転送されて画像データに展開され、この画像データはデータ処理部121に転送された後、ファクシミリ部4、プリンタ部2、ファイル部5へ転送される。
【0028】
ファクシミリ部4からの画像データは、データ処理部121へ転送された後、プリンタ部2やファイル部5、コンピュータ・インターフェース部7へ転送される。また、ファイル部5からの画像データは、データ処理部121へ転送された後、プリンタ部2やファクシミリ部4、コンピュータ・インターフェース部7へ転送される。CPU123はメモリ124に記憶されている制御プログラム及びリーダ部1から転送された制御コマンドに従ってこのような制御を行う。また、メモリ124はCPU123の作業領域としても使われる。
【0029】
このように、コア部10を中心に、原稿画像の読み取り、画像のプリント、画像の送受信、画像の保存、コンピュータからのデータの入出力などの機能を複合させた処理を行うことが可能である。
【0030】
図5は、上述のファイル部5の構成を示すブロック図である。コア部10からの画像データは、インターフェース部501を介してメモリコントローラ502へ入力される。メモリコントローラ502は入力された画像データを画像メモリ503へ一時的に書き込む。CPU506は画像処理部505を制御して画像メモリ503に格納された画像データを圧縮し、圧縮された符号データをメモリコントローラ502を介して一時的に符号メモリ504へ書き込む。次に、CPU506はSCSIコントローラ508を制御して符号メモリ504に一時的に格納された符号データを読み出し、光磁気ディスクドライブユニット6内の光磁気ディスク601に書き込む。この時、CPU506はコア部10から転送され、メモリ507内に一時的に格納した種々の画像属性データや、画像データを画像ファイルとして光磁気ディスク601内で管理するための画像ファイル情報等も併せて光磁気ディスク601に書き込む。また、メモリ507はCPU506の作業領域としても使われる。
【0031】
また、コア部10からの指示により光磁気ディスク601内に記録された画像ファイルを出力するには、上述した処理の逆を行えばよい。即ち、CPU506はSCSIコントローラ508を制御して所望の画像データを光磁気ディスク601から読み出し、メモリコントローラ502を介して符号メモリ504へ一時的に書き込む。次に、CPU506は画像処理部505を制御して符号メモリ504中の符号データを伸張し、伸長された画像データをメモリコントローラ502を介して画像メモリ503へ書き込む。画像メモリ503に一時的に格納された画像データは、更にメモリコントローラ502及びインターフェース部501を介してコア部10へ転送される。
【0032】
次に、第1の実施形態におけるドキュメントマネージメント装置の記録動作について説明する。
【0033】
図6は、第1の実施形態における記録処理を示すフローチャートである。まず光磁気ディスク601が光磁気ディスクドライブユニット6内に挿入されると、記録可能な状態になり、ステップS601に進み、画像データの記録設定を行う。ここで、リーダ部1からの画像データを記録する場合、上述したように図3に示す操作部115にて設定された解像度、読み取りモード(両面原稿)、ノイズ除去、濃度、ハーフトーン、読み取りサイズ等の各種の読み取りモードをCPU114が制御すると共に、操作部115にて設定された検索用のコードデータをファイル部5のCPU506に通知する。そして、ファイル部5のCPU506は通知された検索用のコードデータをファイル部5のメモリ507に一時的に格納する。
【0034】
また、ファクシミリ部4からの画像データを記録する場合には、ファクシミリ部4の不図示のCPUから検索用のコードデータがファイル部5のCPU506に通知される。そして、ファイル部5のCPU506は通知された検索用のコードデータをファイル部5のメモリ507に一時的に格納する。
【0035】
また同様にして、フォーマッタ部8で展開された画像データを記録する場合も、フォーマッタ部8の不図示のCPUから検索用のコードデータがファイル部5のCPU506に通知される。そして、ファイル部5のCPU506は通知された検索用のコードデータをファイル部5のメモリ507に一時的に格納する。
【0036】
次に、ステップS602において、ドキュメント記述方向のデフォルト設定を行う。まず、ドキュメント記述方向のデフォルト値がリーダ部1、ファクシミリ部4、フォーマッタ部8からの記録設定に応じてコア部10のCPU123からファイル部5のCPU506に通知される。これにより、ファイル部5のCPU506は通知されたドキュメント記述方向をファイル部5のメモリ507に一時的に格納する。
【0037】
尚、ドキュメントの記述方向は、画像データとしてファイル部5に入力される際に、図7に示すように分類される。図7に示す(a)はドキュメントの正しい向きに対して副走査方向がドキュメントの先端部から後端部となるようにファイル部5の画像メモリ503に格納される様子を示し、この場合をドキュメントの記述方向が0[deg]であるとする。そして、図7に示す(b),図7に示す(c)及び図7に示す(d)は、それぞれ図7に示す(a)を90[deg],180[deg]及び270[deg]時計回りに回転されたものである。
【0038】
上述のステップS601において、リーダ部1から画像入力する場合、ドキュメント記述方向は図7に示す(d)の270[deg]であるが、スキャナ入力をコア部10のデータ処理部121にて90[deg]回転させファイル部5に画像入力するよう制御するので、ドキュメント記述方向のデフォルト値は実際には図7に示す(a)のように0[deg]となる。また、ファクシミリ部4から入力する場合、ドキュメント記述方向のデフォルト値は図7に示す(a)のように0[deg]となり、また同様に、フォーマッタ部8から入力する場合には、ドキュメント記述方向のデフォルト値は図7に示す(a)のように0[deg]となる。
【0039】
この時点でドキュメントの記述方向が完全に正確に設定されているのはフォーマッタ部8から画像入力される場合のみである。上述のように、リーダ部1及びファクシミリ部4から画像入力される場合は、この時点ではドキュメントの記述方向は必ずしも正確ではない。尚、図7は原稿を縦長に見たときに正しく読める方向、いわゆるポートレイトの原稿について図示しているが、原稿を横長に見たときに正しく読める方向、いわゆるランドスケープの原稿についても同様に処理できる。
【0040】
次に、ステップS603において、光磁気ディスク601の中に画像データを記録するための画像ファイル、データベースファイルをオープンする。そして、ステップS604において、リーダ部1、ファクシミリ部4、フォーマッタ部8の何れかから画像データを上述の信号の流れに従い、ファイル部5の画像メモリ503に一時的に記憶すると共に、画像データの属性、例えば解像度、画素数、及び階調をファイル部5のCPU506に通知し、ファイル部5のメモリ507に一時的に格納する。
【0041】
次に、ステップS605において、上述した手順に従って画像メモリ503に記憶した画像データをステップS604で通知した画像属性データと共に光磁気ディスク601に記録する。その後、画像データの記録が終了すると、ステップS606に進み、画像データの記録枚数をカウントアップする。そして、ステップS607では、コア部10のCPU123からファイル部5のCPU506に、処理すべき全てのドキュメントが画像データとして入力されたか通知される。ここで、処理されていないドキュメントが残っている場合にはステップS604に戻り、上述の処理を繰り返す。
【0042】
その後、全てのドキュメントが処理された場合にはステップS608に進み、記録された画像データをひとまとまりの文書として管理するための各種管理情報を光磁気ディスク601内にデータベースファイルとして書き込む。この管理情報は、ファイル部5のメモリ507内に一時的に格納されている検索用のコードデータ、ドキュメントの記述方向、画像属性データ、ドキュメントの画像枚数、日付、時刻情報を基に構成されている。次に、ステップS609では、ステップS603でオープンされた画像ファイル、データベースファイルをクローズし、記録処理を終了する。
【0043】
図8は、光磁気ディスク601内で管理される一つの文書に関する文書ファイル構造を示す図である。図示するように、文書ファイル800はページ情報フィールド810、日付情報フィールド820、キーワードフィールド830で構成され、各フィールド810,820,830は更に以下のように構成される。
【0044】
即ち、ページ情報フィールド810は、文書中のページ数811、各ページの詳細情報を指し示すページポインタ812から構成される。このページポインタ812は各ページの詳細情報を記述したページ情報ファイル840を指し示す。このページ情報ファイル840は、文書中のページ数811で記述されたページ数分のページ情報を有する。この各ページフィールド内にはページ毎の画像属性情報、例えば解像度や画素数情報と、図6のステップS602において説明したドキュメント記述方向及び各々のページに対応する画像データファイルを指し示す画像ポインタを含んでいる。例えば、ページ1フィールド841ではページ1の画像データ851を指し示す。また、ページ2フィールド842ではページ2の画像データ852を指し示す。そして、ページPフィールド84PではページPの画像データ85Pを指し示す。
【0045】
また、日付情報フィールド820は、文書を新規に作成した作成日付821、文書を更新した更新日付822、文書にアクセスしたアクセス日付823により構成される。日付情報フィールドの各フィールドデータは年月日時分秒のデータで構成される。文書を新規に作成した場合、これら作成日付821、更新日付822、及びアクセス日付823の日付時刻データは全て同一データとなる。そして、キーワードフィールド830は、検索用のコードデータとして、キーワード1(831)、キーワード2(832)、…、キーワードN(83N)によって構成される。
【0046】
次に、第1の実施形態におけるドキュメントマネージメント装置の画像表示動作とドキュメント記述方向の再指定動作について説明する。
【0047】
図9は、第1の実施形態におけるドキュメント記述方向の再指定処理を示すフローチャートである。また、図10及び図11は、図3の操作部115における操作画面を示す図であり、各図中、(a),(b),(c),(d)は各画面を示す。
【0048】
まず、光磁気ディスク601が光磁気ディスクドライブユニット6に挿入され、図10に示す(a)の操作画面上で「ファイル」キー1011が押下されると、操作画面をファイル機能に切り換える。次に、図10に示す(a)の操作画面上で「エキスパート機能」キー1012が押下されると、操作画面を図10に示す(b)のように切り換える。
【0049】
更に、図10に示す(b)の操作画面上で「条件で検索」キー1021が押下されると、ステップS901に進み、図10に示す(c)の操作画面上で文書名、文書番号、作成者、アクセス日付、更新日付等のキーワードが入力され、その後、「検索実行」キー1032が押下されると、ファイル部5のCPU506が光磁気ディスク601内に記録されている文書から入力されたキーワードに合致する文書を検索する。そして、CPU506は光磁気ディスク601から検索した文書の文書ファイル800を順次読み出し、メモリ507へ格納する。
【0050】
次に、ステップS902において、メモリ507に格納された複数の文書ファイルデータをCPU506がコア部10を介して操作部115へ転送する。操作部115では操作画面を図10に示す(d)のように切り換えると共に、転送された文書データを順次表示する。このようにして、図10に示す(d)の操作画面上に検索された文書を順に表示することができる。また、図10に示す(d)の操作画面上で「並び替え」キー1043の押下によりキーワード毎に並び替えを行うこともできる。そして、ステップS903において、図10に示す(d)の操作画面上で「下カーソル」キー1041及び「上カーソル」キー1042が押下されることにより、所望の文書(画像)データファイルを特定する。図10に示す(d)の操作画面上では、特定された文書データファイルを反転表示している。次に、図10に示す(d)の「文書操作」キー1045が押下されることにより、ステップS904に進む。
【0051】
このステップS904では、まず操作画面を図11に示す(a)のように切り換える。ここで「表示」キー1051が押下されると、操作画面を図11に示す(b)のように切り換えると共に、選択された文書の1ページ目の画像データを表示する。図11に示す(b)では、ファイル部5の光磁気ディスク601内に記録されている、リーダ部1より入力した画像データを主走査方向と副走査方向の関係を保持したまま(図7に示す(a)参照)表示したものである。
【0052】
図11において、「前ページ」キー1061及び「次ページ」キー1062はページの移動キーであり、ステップS905においてこれらのキーが押下されると、ステップS906に進み、前ページ/次ページの画像データを準備した後、ステップS904に戻る。
【0053】
図11において、「縮小」キー1063及び「拡大」キー1064はページの変倍表示キーであり、ステップS907においてこれらのキーが押下されると、ステップS908に進み、縮小/拡大された画像データを準備した後、ステップS904に戻る。
【0054】
図11において、「カーソル」キー1065,1066,1067,1068はページのスクロールを行うカーソルキーであり、ステップS909でこれらのキーが押下されると、ステップS910に進み、スクロールされた画像データを準備した後、ステップS904に戻る。
【0055】
図11において、「回転」キー1069はページの回転表示を行う回転キーであり、ステップS911で「回転」キーが押下されると、ステップS912に進み、回転された画像データを準備した後、ステップS904に戻る。図11に示す(b)は、図11に示す(c)の画像データを270度時計方向に回転させた画像データの表示例を示す図である。
【0056】
次に、ステップS913において、回転された画像データが正しく読める方向(図11に示す(c)の例)であれば「設定」キー1070を押下し、ステップS914に進む。このステップS914では、図11に示す(b)の時計方向の回転角度r[deg]を求め、ファイル部5のCPU506に通知する。これにより、ファイル部5のCPU506はドキュメントの正しい記述方向R[deg]を次の(1)式にて求める。但し、R=360の場合はR=0とする。
【0057】
R=360−r …(1)
このようにして求められたドキュメントの正しい記述方向Rは、前述した図8のページ情報ファイル840内のドキュメント記述方向フィールドに書き込まれる。
【0058】
尚、図9のステップS914の設定はページ単位で設定できるように構成しているが、文書単位にまとめて設定できるように構成することも可能である。
【0059】
また、図11に示す(b)では、ファイル部5の光磁気ディスク601内に記録されている、リーダ部1より入力した画像データの表示について説明したが、ファクシミリ部4、フォーマッタ部8或いはコンピュータ・インターフェース部7からファイル部5の光磁気ディスク601に記録された画像データを表示する場合についても、全く同様に処理することが可能である。
【0060】
そして、ステップS915において、「終了」キー1071が押下された場合には操作画面を図11に示す(a)に戻し、処理を終了する。
【0061】
次に、第1の実施形態におけるドキュメントマネージメント装置の画像出力処理動作について説明する。
【0062】
図12は、第1の実施形態における画像出力処理を示すフローチャートである。また、図13及び図14は、図3の操作部115における操作画面を示す図であり、各図中(a),(b),(c)は各画面を示す。
【0063】
まず、ステップS1201において、文書ファイルの特定、リスト表示、画像データファイルの特定を行う。この処理は、前述した図9のステップS901,S902,S903と同様であり、操作画面は図10に示す(d)のようになる。この操作画面上で「プリント/ファクシミリ」キー1044が押下されると、操作画面を図13に示す(a)のように切り換え、ステップS1202に進み、図13に示す(a)の中で「プリント」キー1201が押下されると、操作画面を図13に示す(b)のように切り換える。
【0064】
次に、ステップS1203において、プリント出力の各種モード設定を行う。プリントモード設定は、図13に示す(b)の「出力設定」キー1210が押下されることにより行う。ここで「出力設定」キー1210が押下されると、操作画面を図13に示す(c)のように切り換える。同図中、「両面」キー1213は両面プリントの設定であり、「用紙選択」キー1214はプリントする用紙サイズの設定であり、「ソータ」キー1215は出力用紙のソート出力或いはステイプルソート出力の設定であり、「縮小レイアウト」キー1216は複数ページの画像を1枚の出力用紙にレイアウトする設定であり、「ページ範囲」キー1217は文書中の出力ページ範囲の指定であり、「画枠」キーは画像データの枠処理の設定である。また、不図示のテンキーが押下されると、出力する文書の出力部数の設定を行う。その後、設定が終了し、「OK」キー1219が押下されると、設定したプリント出力設定を確定し、操作画面を図13に示す(b)のように切り換える。
【0065】
ここで図13に示す(b)の「プリント実行」キー1211が押下されると、ステップS1204に進み、設定されたプリント設定内容に従い、ファイル部5の光磁気ディスク601内の特定された文書のプリントアウトを行う。プリントアウトする際の制御手順を図15を用いて以下に説明する。
【0066】
図15は、特定の文書をプリントする際の制御手順を示したフローチャートである。まずステップS1501において、ファイル部5の光磁気ディスク601内の文書ファイル800をオープンし、ステップS1502では、文書ファイル800中の文書情報を読み出し、メモリ507内に一時的に記憶する。そして、ステップS1503において、ファイル部5の光磁気ディスク601内のページ情報ファイル840をオープンし、ステップS1504で文書ファイル800内に記述されているページ数811、或いは図12のステップS1203のページ範囲で指定されたパラメータを参照し、ページ番号のパラメータpを初期化する。ここで、ページ番号パラメータpは光磁気ディスク601内に記録されている文書(ページ数=P)のどのページかを表し、プリントアウトされるページ順序を制御するものである。例えば、文書中の全ページをプリントする際に複写機の構成のように最終ページから処理する場合、ページ番号パラメータpを初期値Pに設定すればよい。また、先頭ページから処理する場合、ページ番号パラメータpを初期値1に設定すればよい。ここでは、初期値Pとして説明する。
【0067】
次に、ステップS1505において、ステップS1504で設定されたページ番号パラメータPに対応するページ情報84P(解像度、画素数、ドキュメント記述方向等)を読み出し、メモリ507内に一時的に記憶する。そして、ステップS1506において、ページ番号パラメータPに対応する画像データファイル85Pをオープンし、ステップS1507において、オープンされた画像データファイル85Pの画像データ(符号データ)を光磁気ディスク601から読み出し、ファイル部5の符号メモリ504に一時的に格納する。
【0068】
次に、ステップS1508において、ステップS1505で読み出されメモリ507内に記憶されたページ情報84Pの解像度、画素数を参照し、符号メモリ504内に格納された画像データ(符号データ)の伸長を行う。伸長された画像データをファイル部5の画像メモリ503に一時的に格納する。そして、ステップS1509において、ステップS1505で読み出されメモリ507内に記憶されたページ情報84Pのドキュメント記述方向と、図12のステップS1203で設定された各種プリント設定を参照してコア部10のデータ処理部121にて、適切な回転処理及び変倍処理を行う。
【0069】
例えば、ドキュメント記述方向が図7に示す(a)のように0[deg]であり、プリント設定でステイプルソートが選択された場合、270[deg]回転処理すればよい。また、ドキュメント記述方向が図7に示す(a)のように0[deg]で、かつポートレイトの画像(用紙を縦にして見たとき、正しく見える)であり、プリント設定で両面が選択され、かつ縦送りの用紙選択がされた場合は、更にページ番号pが偶数が奇数かで0[deg]と180[deg]を交互に切り換えて回転処理するように制御すればよい。また、ドキュメント記述方向がページ毎に異なる場合についても、上述のドキュメント記述方向と、図12のステップS1203で設定された各種プリント設定を参照して適切な回転処理及び変倍処理を行うことによりフィニッシングの整合性や、プリント用紙サイズにあわせ整然としたプリント結果を得ることが可能である。
【0070】
次に、ステップS1510において、データ処理部121にて回転、変倍された画像データがプリンタ部2に転送され、画像形成される。そして、ステップS1511において、ページ番号パラメータPの画像データファイルをクローズし、ステップS1512では、プリント設定を参照して全ページの画像形成が終了したかどうかを判断する。ここで、すべての指定されたページの画像形成が終了すればステップS1513へ進み、また処理すべきページが残っている場合にはページ番号パラメータを補正してステップS1505に戻る。
【0071】
ステップS1513では、ページ情報ファイル840をクローズし、ステップS1514では文書ファイル800をクローズする。次に、ステップS1515では、上述したプリント設定を参照してステイプル設定がされていればステップS1516に進み、ソータ部220にてステイプル処理を行う。また、ステップS1515でステイプル設定がされていない場合には終了し、図12のステップS1208に進む。
【0072】
次に、図13に示す(a)の画面上で「ファクス送信」キー12041が押下されると、操作画面を図14に示す(a)のように切り換え、図12のステップS1205からステップS1206に進み、ファクス送信の各種のモード設定を行う。ファクス送信の設定は、図14に示す(a)の「出力設定」キー1223の押下により行われる。その後、図14に示す(a)の「OK」キー1225が押下されると、操作画面を図14に示す(b)のように切り換え、この画面上でファクス送信先の宛先が不図示のテンキーで指定され、不図示のスタートキーが押下されると、ステップS1207に進む。このステップS1207では、設定されたファクス送信設定内容に従い、ファイル部5の光磁気ディスク601中の特定された文書のファクスを行う。このファクス送信する際の制御手順は、コア部10のデータ処理部121からの出力先がファクシミリ部4に変わるだけで、プリントアウトの手順と同様なので省略する。
【0073】
以上説明したように、第1の実施形態によれば、スキャナ入力画像、ファクシミリ受信画像、PDL展開画像等、画像の展開方向が異なる場合でもスピードを低下させることなく必要に応じて回転処理入力することにより、各種画像データを整然と出力(表示、プリント、ファクシミリ送信等)及びフィニッシングすることができるという効果を奏する。
【0074】
[第2の実施形態]
図16は、第2の実施形態におけるドキュメントマネージメント装置の構成を示すブロック図である。同図において、リーダ部1、プリンタ部2、画像入出力制御部3、ファクシミリ部4、ファイル部5、コンピュータ・インターフェース部7、フォーマッタ部8、イメージメモリ部9、コア部10は第1の実施形態と同様なので詳細は省略する。
【0075】
また、ファイル部5には光磁気ディスクドライブユニット6が接続されており、ファイル部5はコア部10から転送された画像データを圧縮し、その画像データを検索するためのコードデータと共に、光磁気ディスクドライブユニット6にセットされた光磁気ディスク601に記憶させる。更に、ファイル部5はコア部10を介して転送されたコードデータに基づいて光磁気ディスク601に記憶されている圧縮画像データを検索し、検索された圧縮画像データを読み出して伸張し、伸長された画像データをコア部10へ転送する。
【0076】
第2の実施形態では、周辺装置として光磁気ディスクドライブユニット14がパーソナルコンピュータ又はワークステーション(PC/WS)11に接続されており、光磁気ディスクドライブユニット14にセットされた光磁気ディスクのデータの読み出し、書き込みが可能である。
【0077】
また、ファイル部5に接続されている光磁気ディスクドライブユニット6と、パーソナルコンピュータ又はワークステーション(PC/WS)11に接続されている光磁気ディスクドライブユニット14とは、共に可変型の光磁気ディスク601をセットすることができ、同一の光磁気ディスク601を互いにセットすることにより、データを共有することも可能である。
【0078】
尚、第2の実施形態におけるドキュメントマネージメント装置の記録処理動作は、第1の実施形態と全く同様に説明されるため省略する。
【0079】
ここで、第2の実施形態におけるドキュメントマネージメント装置の画像表示動作及びドキュメント記述方向の再指定動作について説明する。
【0080】
ドキュメント記述方向の再指定動作の制御手順は、図9に示すフローチャートと全く同様に説明される。第1の実施形態との違いは、PC/WS11上でアプリケーションプログラムを作成し、PC/WS11に接続された光磁気ディスクドライブユニット14にセットされた光磁気ディスク601の所定の各ファイル(図8参照)を読み出し、書き込みするのみである。
【0081】
ドキュメント記述方向の再指定動作が終了したら、上記光磁気ディスク601を光磁気ディスクドライブユニット14からイジェクトし、次にファイル部5に接続された光磁気ディスクドライブユニット6にセットする。
【0082】
尚、第2の実施形態におけるドキュメントマネージメント装置の画像出力処理動作は、第1の実施形態と全く同様に説明されるため省略する。
【0083】
このように、第2の実施形態によれば、ドキュメント記述方向の再指定動作を複数のコンピュータ機器で分散して処理可能であるという効果を奏する。
【0084】
また、複写機本体の操作パネルよりも操作性の良い、MMI(マン−マシン−インターフェース)をコンピュータ機器のアプリケーションプログラムで容易に提供することができるという効果を奏する。
【0085】
[第3の実施形態]
図17は、第3の実施形態におけるドキュメントマネージメント装置の構成を示すブロック図である。同図において、リーダ部1、プリンタ部2、画像入出力制御部3、ファクシミリ部4、ファイル部5、コンピュータ・インターフェース部7、フォーマッタ部8、イメージメモリ部9、コア部10は第1の実施形態と同様なので詳細は省略する。
【0086】
また、ファイル部5には光磁気ディスクドライブユニット6が接続されており、ファイル部5はコア部10から転送された画像データを圧縮し、その画像データを検索するためのコードデータと共に、光磁気ディスクドライブユニット6にセットされた光磁気ディスク601に記憶させる。更に、ファイル部5はコア部10を介して転送されたコードデータに基づいて光磁気ディスク601に記憶されている圧縮画像データを検索し、検索された圧縮画像データを読み出して伸張し、伸長された画像データをコア部10へ転送する。
【0087】
第3の実施形態では、パーソナルコンピュータ又はワークステーション(PC/WS)11はネットワーク15を介してコンピュータ・インターフェース部7に接続されており、PC/WS11からの遠隔操作により、ファイル部5に接続された光磁気ディスクドライブユニット6内の光磁気ディスク601のデータを読み出し、書き込みすることが可能である。
【0088】
尚、パーソナルコンピュータ又はワークステーション(PC/WS)11は、ネットワーク15に限らず、SCSIやRS−232C等によりコンピュータ・インターフェース部7と接続されても良い。
【0089】
また、記憶媒体は光磁気ディスクに限らず、大容量のハードディスク媒体や、複数の記憶媒体を内蔵したものとしても良い。
【0090】
尚、第3の実施形態におけるドキュメントマネージメント装置の記録処理動作は、第1の実施形態と全く同様に説明されるため省略する。
【0091】
ここで、第3の実施形態におけるドキュメントマネージメント装置の画像表示動作及びドキュメント記述方向の再指定動作について説明する。
【0092】
ドキュメント記述方向の再指定動作の制御手順は図9に示すフローチャートと全く同様に説明される。第1の実施形態との違いは、PC/WS11に接続されたコンピュータ・インターフェース部7経由で光磁気ディスクドライブユニット6にセットされた光磁気ディスク601の所定の各ファイル(図8参照)を読み出し、書き込みすることである。
【0093】
尚、第3の実施形態におけるドキュメントマネージメント装置の画像出力処理動作は、第1の実施形態と全く同様に説明されるため省略する。
【0094】
このように、第3の実施形態によれば、コンピュータ機器側に周辺装置としての光磁気ディスクドライブユニットが不要であるという効果を奏する。
【0095】
また、複写機本体の操作パネルよりも操作性の良い、MMI(マン−マシン−インターフェース)をコンピュータ機器のアプリケーションプログラムで容易に提供することができるという効果を奏する。
【0096】
以上の如く、実施形態によれば、各種ドキュメントを表わす画像データを文書として管理する際に、各画像データに対応するドキュメント記述方向の管理手段を設け、この管理手段により管理されたドキュメント記述方向を参照して画像データを適切な方向に回転処理するように制御するので、各種画像データを整然と出力(表示、プリント、ファクシミリ送信等)及びフィニッシングすることができるという効果を奏する。
【0097】
更に、スキャナ入力を行う際に、自動的に画像を回転させる回転手段を設けることにより、スキャナ入力画像をファクシミリ受信画像やPDL展開画像と同様な方向で扱うことができるという効果を奏する。
【0098】
このように、記録されている画像データを直接記録媒体上で書き換えることを行わず、記述方向のみを付加的に対応づけて管理するため、簡単かつ高速に処理可能であるという効果を奏する。
【0099】
また、ディスプレイ等の画像表示手段によって画像表示し、視覚的に確認してから再設定可能なように構成することで、必ずしも正しい方向にドキュメント記述方向が設定されていない場合にも、適切に再設定することができるという効果を奏する。
【0100】
更に、画像データの入力手段が、スキャナ、PDL、ファクシミリ受信画像、コンピュータ入力等の入力チャネルに応じて各々適切にデフォルト設定するように制御するため、既に正しい方向にドキュメント記述方向が設定されている場合には、再設定をするという操作を省略可能であるという効果を奏する。
【0101】
また、各画像データに対応するドキュメント記述方向の管理手段はページ毎に設定可能であるため、1文書中にドキュメントの記述方向が異なるページが存在する場合にも、すべてのページに対して正しい方向を設定することが可能であるという効果を奏する。
【0102】
更に、この管理手段或いは再設定手段により設定されたドキュメント記述方向と、各種出力設定を合わせて参照して画像データを適切な方向に回転、変倍処理するように制御するので、両面出力設定や出力用紙サイズ設定がされた場合にも、管理手段或いは再設定手段の結果におけるドキュメント記述方向が1文書中のページ毎に異なってしまう場合にも各種画像データを整然とプリントすることができるという効果を奏する。
【0103】
尚、本発明は複数の機器(例えば、ホストコンピュータ,インタフェイス機器,リーダ,プリンタなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの機器からなる装置(例えば、複写機,ファクシミリ装置など)に適用してもよい。
【0104】
また、本発明の目的は前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(CPU若しくはMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。
【0105】
この場合、記憶媒体から読出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0106】
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えばフロッピーディスク,ハードディスク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD−R,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROMなどを用いることができる。
【0107】
また、コンピュータが読出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0108】
更に、記憶媒体から読出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0109】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ドキュメントの記述方向を管理し、その記述方向に応じてドキュメントを回転させることにより、様々なドキュメントの入出力、表示、フィニッシング等の整合性をとることが可能となる。
【0110】
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態によるドキュメントマネージメント装置の構成を示すブロック図である。
【図2】リーダ部及びプリンタ部の構造を示す断面図である。
【図3】リーダ部1の構成を示すブロック図である。
【図4】コア部10の構成を示すブロック図である。
【図5】ファイル部5の構成を示すブロック図である。
【図6】ファイル部5の記録動作を示すフローチャートである。
【図7】ドキュメント記述方向を説明するための図である。
【図8】データベースファイルの一例を示す図である。
【図9】ドキュメント記述方向の指定手順を示すフローチャートである。
【図10】ドキュメント記述方向の指定手順を示す操作画面である。
【図11】ドキュメント記述方向の指定手順を示す操作画面である。
【図12】画像出力手順を示すフローチャートである。
【図13】画像出力手順を示す操作画面である。
【図14】画像出力手順を示す操作画面である。
【図15】プリント処理手順を示すフローチャートである。
【図16】第2の実施形態によるドキュメントマネージメント装置の構成を示すブロック図である。
【図17】第3の実施形態によるドキュメントマネージメント装置の構成を示すブロック図である。
【図18】原稿の走査方向を説明するための図である。
【符号の説明】
1 リーダ部
2 プリンタ部
3 画像入出力制御部
4 ファクシミリ部
5 ファイル部
7 コンピュータ・インターフェース部
8 フォーマッタ部
9 イメージメモリ部
10 コア部
11 PC/WS
Claims (9)
- 複数の入力手段より入力された各ドキュメントの記述方向を管理する管理手段と、
前記管理手段により管理される記述方向に応じて各ドキュメントを回転させる回転手段と、
前記回転手段により回転させたドキュメントを出力する出力手段と、
を有することを特徴とするドキュメント管理装置。 - ドキュメントを検索する検索手段と、前記検索手段により検索されたドキュメントに対して記述方向を再設定する再設定手段とを更に有することを特徴とする請求項1記載のドキュメント管理装置。
- 前記再設定手段は、ドキュメントの各ページに対応する画像データに対して記述方向をそれぞれ再設定することを特徴とする請求項2記載のドキュメント管理装置。
- 出力モードを設定する出力設定手段と、出力する画像データを拡大或いは縮小する変倍手段と、前記ドキュメント記述方向と出力設定手段の設定とを参照して前記回転手段及び変倍手段を制御する制御手段とを更に有することを特徴とする請求項1記載のドキュメント管理装置。
- 前記ドキュメント管理装置は、ネットワークを介して複数のコンピュータに接続され、各コンピュータから遠隔操作されることを特徴とする請求項1記載のドキュメント管理装置。
- 複数の入力手段より入力された各ドキュメントの記述方向を管理し、
管理される記述方向に応じて各ドキュメントを回転させ、
回転させたドキュメントを出力する、
各工程を有することを特徴とするドキュメント管理方法。 - ドキュメントを検索する検索工程と、前記検索工程により検索されたドキュメントに対して記述方向を再設定する再設定工程とを更に有することを特徴とする請求項6記載のドキュメント管理方法。
- 前記再設定工程は、ドキュメントの各ページに対応する画像データに対して記述方向をそれぞれ再設定することを特徴とする請求項7記載のドキュメント管理方法。
- 出力モードを設定する出力設定工程と、出力する画像データを拡大或いは縮小する変倍工程と、前記ドキュメント記述方向と出力設定工程の設定とを参照して前記回転工程及び変倍工程を制御する制御工程とを更に有することを特徴とする請求項6記載のドキュメント管理方法。
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