JP3563833B2

JP3563833B2 - Method for treating oil containing organochlorine compounds

Info

Publication number: JP3563833B2
Application number: JP19249995A
Authority: JP
Inventors: 信行三方
Original assignee: Nippon Steel Corp
Current assignee: Nippon Steel Corp
Priority date: 1995-07-04
Filing date: 1995-07-04
Publication date: 2004-09-08
Anticipated expiration: 2015-07-04
Also published as: JPH0919604A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、廃プラスチックを熱分解等して得られる生成油、市販の石油製品（例えば、ナフサ、灯油、軽油、重油等）に含まれる塩素を除去する処理方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】
石油化学の発展によって大量のプラスチックが日常生活や工業分野で使用されているが、これらは腐敗しないので使用後のプラスチックの取扱いが問題となり、従来はその殆どが焼却処分されていた。ところが、廃棄処分すると資源として有効に生かされないし、更には公害等の問題が生じるので、近年においては、廃プラスチックの有効利用が検討され、この一方法として、廃プラスチックを加熱・分解して分解油を得る方法が、例えば特開昭５１−１１５５７８号公報や、特開平３−２１２４９１号公報において提案されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記廃プラスチックを原料とする油においては、原料とする廃プラスチックに塩素を含むプラスチック（例えば、ポリ塩化ビニール）もあり、これらは熱分解の過程で、塩化水素となって気化して除去されるが、操業条件及び廃プラスチックの原料によっては、生成される油に微少の塩素を塩化物として含む場合がある。また、一般の石油製品においても、その製造方法や製品の種類によっては１〜１００ｐｐｍ前後の塩素が含まれていることがある。これらの一部は一般的にＲ−Ｃｌ、Ａｒ−Ｃｌの有機塩素の形となって含有されている。なお、Ｒはアルキル基、Ａｒはアリール基を示す。これら塩素が結合した油を、例えば自動車、ボイラー等の燃料として使用すると、塩素の濃度によっては有害物質が発生し公害となるという問題がある。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたもので、石油製品からなる油又は廃プラスチックから再生される油等から脱塩素処理を行う有機塩素化合物を含む油の処理方法を提供することを目的とする。
【０００４】
【課題を解決するための手段】
前記目的に沿う請求項１記載の有機塩素化合物を含む油の処理方法は、有機塩素化合物を含む油を、ラネーニッケル触媒を用い、温度１５０〜４００℃、圧力を大気圧以上で１０ｋｇ／ｃｍ² 未満の条件下で水素含有ガスと反応させ、含まれている塩素を塩化水素として除去している。
ここで、有機塩素化合物を含む油とは、炭化水素系の油（例えば、脂肪族系、芳香族系の油）の水素部分が塩素と置き変わっているものをいう。
また、ラネーニッケル触媒とは、ニッケルとアルミニウムを溶解混合して、粉砕し、アルカリによって活性化したものをいう。
【０００５】
【作用】
請求項１記載の有機塩素化合物を含む油の処理方法においては、ラネーニッケル触媒を用い、温度１５０〜４００℃、圧力を大気圧以上で１０ｋｇ／ｃｍ² 未満の条件下で水素ガスと反応させているので、油中に含まれる塩素の殆どは以下の反応式（１）、（２）によって、塩化水素となって脱塩される。なお、その他、ラネーニッケル触媒と直接反応し、ＡｌＣｌ₃ 、ＮｉＣｌ₂ 等として除去されるものもある。なお、１５０℃以下で反応させると反応速度が遅く、４００℃を超えると油（油の種類にもよる）が熱分解を起こす。
Ｒ−Ｃｌ＋Ｈ₂ → Ｒ−Ｈ＋ＨＣｌ・・・・（１）
Ａｒ−Ｃｌ＋Ｈ₂ →Ａｒ−Ｈ＋ＨＣｌ・・・・（２）
又、有機塩素化合物を含む油の処理方法は、大気圧以上の条件の水素ガスと反応させているので、温度を適切に保つことによって十分な速度で塩素と水素との置換が行われ、更には、１０ｋｇ／ｃｍ² 未満の圧力で反応を行うので容器本体の安全性が高い。
【０００６】
【実施例】
続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した実施例につき説明し、本発明の理解に供する。
ここに、図１は本発明の一実施例に係る有機塩素化合物を含む油の処理方法の作用、効果を確認するために行った実験装置の側断面図、図２は同処理方法のフロー図、図３は反応時間と塩素濃度の関係を示すグラフ、図４は反応温度と塩素濃度の関係を示すグラフである。
【０００７】
図１に示すように、本発明の作用、効果を確認するために行った実験装置１０は、オートクレーブ処理を行うヒータ加熱式の容器本体１１と、容器本体１１の蓋板１２と、蓋板１２に貫通して取付けられた電磁攪拌機１３と、蓋板１２の一方側の連通孔に取付けられたジョイント１４を介してそれぞれ設けられた圧力計１５、ニードルバルブ１６及び安全弁１７と、蓋板１２の他方側の連通孔に取付けられたニードルバルブ１８と、蓋板１２に取付けられ、容器本体１１内の温度を測定する温度計１９とを有している。そして、ニードルバルブ１６を介して高圧水素ガスを容器本体１１内に導入し、その圧力を圧力計１５で測定し、電磁攪拌機１３によって攪拌させながら内部の試験用油と高温、高圧下で反応させるようになっている。そして、反応が終了した後は、ニードルバルブ１８を開いて内部の気圧を常圧にした後、ねじ２０を回して蓋板１２を開けることができるようになっている。なお、２１は冷却管を示す。
【０００８】
実験に使用した試験用油としては、灯油及び軽油を用い、この灯油及び軽油各７．５ｋｇにクロロベンゼン（Ｃ₆ Ｈ₅ Ｃｌ）を２３．８ｇ加えたものを作り、それぞれを１対１の割合で混合して、４００ｇの混合油を使用した。なお、この試験用油には、５００ｐｐｍの塩素が含まれていることになる。
【０００９】
次に、ラネーニッケル触媒は一般に市販されているが、本実験においては、以下に記載する方法で製造した自家製のものを使用した。即ち、アルミニウムとニッケルを１対１の割合で混合溶解し、これを冷却したものを粉砕して１５０メッシュの篩通過分が９９％以上の粉末を、カセイソーダで展開処理をして表面の活性化処理をして、ラネーニッケル触媒とし、前記４００ｇの試験用油にニッケル分１０ｇを含む量を投入した。
【００１０】
反応フローは図２に示すように、塩素を５００ｐｐｍに調整した試験用油４００ｇと、前記方法によって製造したラネーニッケル触媒１０ｇ（ニッケル分換算）とを、容器本体１１内に入れて蓋板１２を閉じ、ヒータによって加熱して約９０分かかって１８０〜２３０℃程度とし、約１０ｋｇ／ｃｍ² 程度の高圧で水素ガスを容器本体１１内に導入し、電磁攪拌機１３によって攪拌した。
この状態で一定時間保持した後、内部の圧力を抜いて蓋板１２を開き、内部の試験用油を濾過して、ラネーニッケル触媒を取り除き、濾過した試験用油の塩素濃度を測定した。
残留塩素の濃度測定は、燃焼−イオンクロマト法（全塩素）による定量分析によって行った。また、比較実験のために、触媒としてＰｄ／Ａｌ₂ Ｏ₃ を用いたものも合わせて実験した（実験番号５）。これらの結果を表１に示す。
【００１１】
【表１】

【００１２】
そして、反応時間と塩素濃度の関係を図３に示し、反応温度と塩素濃度の関係を図４に示すが、表１及び図３、４に示す結果から、ラネーニッケル触媒を用いた場合には、Ｐｄ／Ａｌ₂ Ｏ₃ 触媒を用いた場合より、塩素と水素の置換反応を効率的に起こすことが分かる。また、反応条件は温度が高い程、そして反応時間が長い程塩素濃度が下がることが分かる。なお、反応温度が高過ぎる場合には、処理しようとする油が分解を起こすので、通常は４００℃以下となるが、この場合であっても処理しようとする油が、その反応圧力で沸点を超えない温度とすることが極めて好ましい。また、高圧水素の圧力も高い方が反応速度の向上という面からは好ましいが、容器本体の製造上の問題を考慮すると、１０ｋｇ／ｃｍ² 未満とするのが、極めて好ましいことになる。
【００１３】
前記実施例は、バッチ式の例について説明したが、連続式とすることも可能であり、この場合には、処理しようとする油に触媒を混入して、連続式で脱塩処理を行うことも可能である。
また、前記実施例は、アリール基の油について説明したが、アルキル基の油についても当然本発明は適用される。
なお、本実施例において系外から供給した水素は水素ボンベからの純水素を使用したが、本発明はこれに限られるものではなく、例えば、別の例として廃プラスチックの熱分解時に伴い発生する水素含有ガスでも同様な作用及び効果を奏する。
【００１４】
【発明の効果】
請求項１記載の有機塩素化合物を含む油の処理方法は、以上の説明からも明らかなように、ラネーニッケル触媒を用いて特定条件で有機塩素化合物を含む油から脱塩処理を行うことが可能となった。
これによって、例えば、廃プラスチックを成分とする油又は灯油等に塩素が含まれていても、本発明方法によって脱塩処理が行われ、燃焼処理してもダイオキシン等の発生が無くなった。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施例に係る有機塩素化合物を含む油の処理方法の作用、効果を確認するために行った実験装置の側断面図である。
【図２】同処理方法のフロー図である。
【図３】反応時間と塩素濃度の関係を示すグラフである。
【図４】反応温度と塩素濃度の関係を示すグラフである。
【符号の説明】
１０実験装置
１１容器本体
１２蓋板
１３電磁攪拌機
１４ジョイント
１５圧力計
１６ニードルバルブ
１７安全弁
１８ニードルバルブ
１９温度計
２０ねじ
２１冷却管[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a treatment method for removing chlorine contained in oil produced by pyrolysis of waste plastics and the like, and in commercial petroleum products (for example, naphtha, kerosene, light oil, heavy oil, etc.).
[0002]
[Prior art]
Due to the development of petrochemicals, a large amount of plastic is used in daily life and in the industrial field. However, since these do not rot, handling of used plastic becomes a problem, and most of them have been conventionally incinerated. However, waste disposal does not effectively use it as a resource, and furthermore, there is a problem of pollution.Therefore, in recent years, effective use of waste plastics has been considered. Methods for obtaining oil have been proposed, for example, in JP-A-51-115578 and JP-A-3-212491.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
However, among the above-mentioned oils made from waste plastics, there are plastics containing chlorine (for example, polyvinyl chloride) in the waste plastics as a raw material, and these are vaporized and removed as hydrogen chloride in the course of thermal decomposition. However, depending on the operating conditions and the raw material of the waste plastic, the generated oil may contain minute chlorine as chloride. Further, even a general petroleum product may contain about 1 to 100 ppm of chlorine depending on the production method and the type of the product. Some of these are generally contained in the form of R-Cl and Ar-Cl organic chlorine. R represents an alkyl group and Ar represents an aryl group. When the oil combined with chlorine is used as a fuel for automobiles, boilers, and the like, there is a problem that harmful substances are generated depending on the concentration of chlorine, resulting in pollution.
The present invention has been made in view of such circumstances, and it is an object of the present invention to provide a method for treating an oil containing an organic chlorine compound that performs a dechlorination treatment from an oil composed of petroleum products or an oil regenerated from waste plastic. .
[0004]
[Means for Solving the Problems]
The method for treating an oil containing an organic chlorine compound according to claim 1, which meets the above object, comprises using an oil containing a organic chlorine compound with a Raney nickel catalyst at a temperature of 150 to 400 ° C and a pressure of at least atmospheric pressure and less than 10 kg / cm ^2. Under the conditions described above to remove the contained chlorine as hydrogen chloride.
Here, the oil containing an organic chlorine compound refers to a hydrocarbon-based oil (for example, an aliphatic or aromatic oil) in which the hydrogen portion is replaced with chlorine.
The Raney nickel catalyst refers to a catalyst obtained by dissolving and mixing nickel and aluminum, pulverizing, and activating with alkali.
[0005]
[Action]
In the method for treating an oil containing an organic chlorine compound according to claim 1, a Raney nickel catalyst is used to react with hydrogen gas at a temperature of 150 to 400 ° C. and a pressure of not less than atmospheric pressure and less than 10 kg / cm ² . Therefore, most of the chlorine contained in the oil is converted into hydrogen chloride and desalted by the following reaction formulas (1) and (2). Others react directly with the Raney nickel catalyst and are removed as AlCl ₃ , NiCl ₂ or the like. Incidentally, slow reaction rate is reacted at 0.99 ° C. or less, (depending on the type of oil) is exceeded and oil 400 ° C. causes a thermal decomposition.
R-Cl + H ₂ → R-H + HCl (1)
Ar-Cl + H ₂ → Ar-H + HCl (2)
In addition, in the method for treating an oil containing an organic chlorine compound, since the reaction is performed with hydrogen gas at atmospheric pressure or higher, the replacement of chlorine and hydrogen is performed at a sufficient rate by maintaining the temperature appropriately. Performs the reaction at a pressure of less than 10 kg / cm ^2, so the safety of the container body is high.
[0006]
【Example】
Next, embodiments of the present invention will be described with reference to the accompanying drawings to provide an understanding of the present invention.
FIG. 1 is a side sectional view of an experimental apparatus used for confirming the operation and effect of the method for treating an oil containing an organic chlorine compound according to one embodiment of the present invention, and FIG. FIG. 3 is a graph showing the relationship between the reaction time and the chlorine concentration, and FIG. 4 is a graph showing the relationship between the reaction temperature and the chlorine concentration.
[0007]
As shown in FIG. 1, an experimental apparatus 10 used for confirming the operation and effect of the present invention includes a heater-heated container main body 11 for performing an autoclave treatment, a lid plate 12 of the container main body 11, and a lid plate 12 And a pressure gauge 15, a needle valve 16 and a safety valve 17 provided via a joint 14 attached to a communication hole on one side of the cover plate 12, respectively. It has a needle valve 18 attached to the other communication hole and a thermometer 19 attached to the cover plate 12 for measuring the temperature inside the container body 11. Then, high-pressure hydrogen gas is introduced into the container main body 11 through the needle valve 16, the pressure is measured by the pressure gauge 15, and reacted with the internal test oil at high temperature and high pressure while being stirred by the electromagnetic stirrer 13. It has become. After the reaction is completed, the needle valve 18 is opened to set the internal pressure to normal pressure, and then the screw 20 is turned to open the cover plate 12. Incidentally, 21 indicates a cooling pipe.
[0008]
Kerosene and light oil were used as test oils used in the experiments, and 7.5 kg of this kerosene and light oil were added with 23.8 g of chlorobenzene (C ₆ H ₅ Cl), and the ratio of each was 1: 1. And 400 g of the mixed oil was used. This test oil contains 500 ppm of chlorine.
[0009]
Next, Raney nickel catalysts are generally commercially available, but in this experiment, homemade ones produced by the method described below were used. That is, aluminum and nickel are mixed and dissolved at a ratio of 1: 1, and the mixture is cooled and pulverized, and a powder having a sieve passing through a 150-mesh sieve of 99% or more is developed with caustic soda to activate the surface. After the treatment, a Raney nickel catalyst was charged into the above-mentioned 400 g of test oil in an amount containing 10 g of nickel.
[0010]
As shown in FIG. 2, the reaction flow is such that 400 g of test oil prepared by adjusting chlorine to 500 ppm and 10 g of Raney nickel catalyst produced by the above method (in terms of nickel content) are put in the container body 11 and the lid plate 12 is closed. The temperature was raised to about 180 to 230 ° C. in about 90 minutes by heating with a heater, and hydrogen gas was introduced into the container body 11 at a high pressure of about 10 kg / cm ^{2 and} stirred by the electromagnetic stirrer 13.
After maintaining this state for a certain period of time, the internal pressure was released, the lid plate 12 was opened, the internal test oil was filtered, the Raney nickel catalyst was removed, and the chlorine concentration of the filtered test oil was measured.
The measurement of the concentration of residual chlorine was performed by a quantitative analysis by a combustion-ion chromatography method (total chlorine). For comparative experiments, experiments using Pd / Al ₂ O ₃ as a catalyst were also conducted (Experiment No. 5). Table 1 shows the results.
[0011]
[Table 1]

[0012]
FIG. 3 shows the relationship between the reaction time and the chlorine concentration, and FIG. 4 shows the relationship between the reaction temperature and the chlorine concentration. From the results shown in Tables 1 and 3, 4, when the Raney nickel catalyst was used, It can be seen that the substitution reaction between chlorine and hydrogen occurs more efficiently than when the Pd / Al ₂ O ₃ catalyst was used. Also, it can be seen that the reaction conditions are such that the higher the temperature and the longer the reaction time, the lower the chlorine concentration. If the reaction temperature is too high, the oil to be treated is decomposed, so that the temperature is usually 400 ° C. or lower. Even in this case, the oil to be treated has a boiling point at the reaction pressure. it is highly preferred to exceed no temperature. A higher pressure of the high-pressure hydrogen is preferable from the viewpoint of improving the reaction rate. However, considering the problem in manufacturing the container body, it is extremely preferable to set the pressure to less than 10 kg / cm ² .
[0013]
In the above embodiment, the example of the batch type is described, but it is also possible to use a continuous type. In this case, the catalyst is mixed into the oil to be treated, and the desalting treatment is performed in a continuous type. Is also possible.
Further, in the above-described embodiments, oils having an aryl group have been described, but the present invention is naturally applicable to oils having an alkyl group.
Although hydrogen supplied from outside the system in this example used pure hydrogen from a hydrogen cylinder, the present invention is not limited to this, and for example, it is generated during the thermal decomposition of waste plastic as another example. The same action and effect can be obtained with a hydrogen-containing gas.
[0014]
【The invention's effect】
As is clear from the above description, the method for treating an oil containing an organic chlorine compound according to claim 1 can perform desalination from oil containing an organic chlorine compound under specific conditions using a Raney nickel catalyst. became.
Thereby, for example, even if chlorine is contained in oil or kerosene containing waste plastic as a component, the desalting treatment is performed by the method of the present invention, and the generation of dioxin and the like is eliminated even by the combustion treatment.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a side sectional view of an experimental apparatus used for confirming the operation and effect of a method for treating an oil containing an organic chlorine compound according to one embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a flowchart of the processing method.
FIG. 3 is a graph showing a relationship between a reaction time and a chlorine concentration.
FIG. 4 is a graph showing a relationship between a reaction temperature and a chlorine concentration.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 10 Experimental apparatus 11 Container body 12 Cover plate 13 Electromagnetic stirrer 14 Joint 15 Pressure gauge 16 Needle valve 17 Safety valve 18 Needle valve 19 Thermometer 20 Screw 21 Cooling pipe

Claims

An oil containing an organic chlorine compound is reacted with a hydrogen-containing gas at a temperature of 150 to 400 ° C. at a pressure of not less than atmospheric pressure and less than 10 kg / cm ² using a Raney nickel catalyst, and the contained chlorine is converted into hydrogen chloride. A method for treating an oil containing an organic chlorine compound, wherein the oil is removed.