JP3559422B2 - 一眼レフ式デジタルスチルカメラ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は撮像素子を用いて被写体像をデジタルデータとして撮像するデジタルスチルカメラ(以下、DSカメラと略称する)に関し、特に一眼レフ式のファインダ光学系を備えるDSカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年のDSカメラでは、撮像する被写体を観察、確認するためのファインダ構造として、光学系によりファインダを構成したものと、液晶表示素子(LCD)を利用してファインダを構成したものが提案されている。前者は、さらに従来の感光フィルムを用いたカメラのように透視方式のファインダと、一眼レフ方式のファインダとに分けられる。この透視方式のファインダを有するDSカメラでは、撮像レンズの焦点位置にCCD等の撮像素子を配置して被写体像をデジタルデータとして撮像する一方、この撮像光学系とは独立した光学系により被写体を観察するファインダ光学系が設けられている。また、一眼レフ方式は、従来の一眼レフ式カメラの感光フィルムに代えて撮像素子を配置しており、クイックリターンミラーの切り替え動作によって撮像光学系で結像される被写体像を撮像素子に結像して撮像を行い、かつこの結像された被写体像を視認するようにファインダ光学系が構成されている。また、LCDを利用したDSカメラは、撮像素子で撮像した被写体の画像を表示するLCDをDSカメラの外面や内部に配設しており、このLCDに表示された表示画像を肉眼によって直接に、あるいは光学系を介して視認することでファインダとして機能させるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来のDSカメラにおいて、前者の独立したファインダ光学系を備えるものは、撮像光学系によって結像される光学像を観察するものではないため、感光フィルムを用いたレンズシャッタ方式のカメラの場合と同様に撮像範囲が大まかにしか確認できず、特に接写時のパララックスが大きくなるという問題がある。この点、撮像光学系によって結像される光学像を観察する後者のクイックリターンミラー構成のものは、前記したような問題が生じない点で有利ではあるが、この構成においても実際に撮像素子で撮像された画像を確認することができないため、DSカメラにおいて最も特徴とされている実際に撮像された画像の露出やシャッターチャンスの適否を確認することができないという問題がある。一方、LCDの表示画像を観察するファインダ構造のものは、前記したそれぞれの問題を解消することは可能であるが、LCDに電力を供給してオン状態にしなければ画像が表示されず、電力を供給しないとファインダとして機能しないため、カメラの電流消費量が増大し、電池寿命が短くなるという問題が生じる。
【0004】
本発明の目的は、このような問題を解消し、撮影画像の確認を可能とする一方で電池の長寿命化を可能にしたファインダ構造を有する一眼レフ式DSカメラを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明のDSカメラは、被写体を撮像して光学像を得るための撮像光学系と、前記撮像光学系により結像された被写体像から画像データを得るための撮像素子と、前記撮像素子から得られる画像データに基づいて被写体の画像を表示する表示素子と、前記撮像光学系で得られる光学像と前記表示素子に表示される画像のそれぞれを観察可能なファインダ光学系と、前記ファインダ光学系で観察する対象を前記撮像光学系の光学像と前記表示素子の表示画像とで選択的に切り替えるファインダ像切替手段と、前記撮像光学系の光学像が前記撮像素子と前記ファインダ光学系のいずれか一方に入射されるように選択的に切り替える撮像切替手段と、前記ファインダ光学系で観察する対象を複数の異なるモードで観察可能とするために選択されたモードに対応して前記ファインダ像切替手段と前記撮像切替手段とを同時に切替動作制御可能な制御手段とを備えており、前記制御手段は次の(1)〜(3)であることを特徴とする。
(1)制御手段は、レリーズボタンの半押しに呼応して、前記光学像が前記撮像素子に入射されるように前記撮像切替手段を切り替える制御と、前記ファインダ光学系で観察する対象が前記表示素子の表示画像となるように前記ファインダ像切替手段を切り替える制御と、前記撮像素子での像の一時取り込み制御とを行い、撮像直前に当該撮像素子での像の一時取り込みにより得られた画像を前記表示素子に表示してその表示画像を前記ファインダ光学系で観察可能に構成する。
(2)制御手段は、レリーズボタンの全押しに呼応して、前記光学像が前記撮像素子に入射されるように前記撮像切替手段を切り替える制御と、前記ファインダ光学系で観察する対象が前記表示素子の表示画像となるように前記ファインダ像切替手段を切り替える制御と、前記撮像素子での像の取り込み制御とを行い、撮像直後に前記撮像素子での像の取り込みにより得られた画像を前記表示素子に表示してその表示画像を前記ファインダ光学系で観察可能に構成する。
(3)制御手段は、レリーズボタンの半押しに呼応して、前記光学像が前記撮像素子に入射されるように前記撮像切替手段を切り替える制御と、前記ファインダ光学系で観察する対象が前記表示素子の表示画像となるように前記ファインダ像切替手段を切り替える制御と、前記撮像素子での像の一時取り込み制御とを行い、撮像直前に前記撮像素子での像の一時取り込みにより得られた画像を前記表示素子に表示してその表示画像を前記ファインダ光学系で観察可能にするとともに、前記レリーズボタンの全押しに呼応して前記撮像素子での像の取り込み制御を行い、撮像直後に当該撮像素子での像の取り込みにより得られた画像を前記表示素子に表示してその表示画像を前記ファインダ光学系で観察可能に構成する。
【0006】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。図1は本発明の一実施形態のカメラの機構部分を模式的に示す斜視構成図である。この実施形態のDSカメラは、被写体を結像するための撮像光学系を構成する撮像レンズ11と、この撮像レンズ11の結像位置に配置された撮像素子としてのCCD12と、前記撮像レンズ11とCCD12との間の光軸位置に配置されてCCD12における撮像を選択的に可能な状態とする撮像切替手段としての撮像ミラー13とを有している。また、前記撮像光学系1の上側位置には後述するようにファインダ光学系において確認するファインダ像を光学像とLCD像とで切り替えるためのファインダ像切替手段としてのファインダミラー21が前記撮像ミラー13の直上位置に配置されており、このファインダミラー21の反射側にはファインダ光学系を構成するファインダレンズ22が配置され、さらにこのファインダレンズ22から前記ファインダミラー21を覗いた光軸の延長上には前記CCD12で撮像した被写体像を表示する表示素子として、バックライト231付きのLCD23が設けられる。
【0007】
前記撮像ミラー13は、その上側の面が反射面として構成されるとともに、その一端部に設けられた枢軸131により上下方向に揺動可能に図外のカメラボディに枢支されている。そして、そのカメラボディとの間に掛装されたスプリング132により下方への揺動習性が付与され、カメラボディに設けたストッパ133により前記反射面が撮像レンズ11の光軸に対して45度の角度位置に安定保持される。また、前記一端部には揺動レバー134が一体に突出形成されており、この揺動レバー134にはカメラボディに固定されたソレノイドプランジャ135が対向配置される。このソレノイドプランジャ135は通電されたときにプランジャ135aが図示下方に突出され、揺動レバー134を介して前記撮像ミラー13を前記スプリング132力に抗して上方に揺動させ、前記撮像レンズ11の光軸上から退避させるように構成される。
【0008】
また、前記ファインダミラー21においても、その下面が反射面とされて前記ファインダレンズ22の光軸に対して45度の角度位置に安定保持されることを除けば、前記撮像ミラー13と同様の構成とされている。すなわち、枢軸211により上下方向に揺動可能とされ、スプリング212とストッパ213とでファインダレンズ22の光軸に対して45度の角度に安定保持される。そして、ソレノイドプランジャ215への通電によって突出されるプランジャ215aにより揺動レバー214を介してファインダミラー21をスプリング212力に抗して上方に揺動させ、ファインダレンズ22の光軸上から退避させるように構成される。
【0009】
前記撮像レンズ11は、ここでは多群構成のレンズ111からなるズームレンズとして構成されており、図には示されないズーム駆動機構によってその焦点距離が可変とされる。また、同じく図には示されない自動焦点(AF)機構により前記CCD12に対する被写体の結像焦点合わせが行われる。さらに、レンズ鏡筒内に絞り機構112が内蔵されており、所望の絞り値に設定することが可能である。
【0010】
前記ファインダレンズ22は、ここではケプラー望遠鏡方式のレンズとして構成されており、前記ファインダミラー21の直後位置に配置されたリレーレンズ221と、このリレーレンズ221から所要の寸法はなれた同一光軸位置に配置されたアイピースレンズ222とで構成される。
【0011】
このDSカメラの機構的な動作を説明する。図2は図1のDSカメラの側面構成を模式的に示す図であり、同図に鎖線で示すように、撮像ミラー13が上方に揺動された退避位置にある状態では、撮像レンズ11で撮像される被写体像はCCD12に結像され、後述するように画像データが得られる。また、同図に実線で示すように、撮像ミラー13が下方に揺動されて安定保持された状態では、撮像レンズ11で撮像される被写体像は、撮像ミラー13で上方に向けて反射され、この撮像ミラー13に対して前記CCD12と共役な位置Aに正立逆像として結像される。このとき、ファインダミラー21が実線で示すように、下方に揺動されて安定位置にある状態では、前記A位置の正立逆像はファインダミラー21で後方に向けて反射され、前記リレーレンズ221によりB位置に正立正像に結像され、アイピースレンズ222によりこれを拡大して視認することができる。また、ファインダミラー21が鎖線で示すように上方に揺動された退避位置にある状態では、前記撮像ミラー13からの像はファインダレンズ22で視認されることはない。このときには、ファインダミラー21に対して前記撮像ミラー13による正立逆像と共役な位置に配置されているLCD23に前記CCDで得られる画像データが倒立逆像として表示されており、このLCD23の像がリレーレンズ221によりB点に正立正像として結像され、アイピースレンズ222によりこれを拡大して視認することができる。
【0012】
図3は前記撮像系およびファインダ系を含むDSカメラの全体の回路構成を示すブロック図である。前記撮像レンズ11は、ズーム駆動回路31、AF駆動回路32、絞り駆動回路33によりそれぞれ図外のズーム機構やAF機構、および図1に示した絞り機構112が制御される。なお、これらの制御を自動的に行うために、測光回路34、測距回路35、ストロボ回路36が設けられる。また、前記CCD12はCCD駆動回路37により駆動され、前記撮像レンズ11により結像された被写体像を電気信号に変換し、得られた画像信号を画像信号処理回路38において処理し、得られた画像データを後述する中央制御部44の内蔵メモリ44aに一時記憶し、さらに撮像が行われた画像データを画像用記憶媒体39に記憶する。前記内蔵メモリ44aに記憶された画像データは前記LCD23に撮像画像として表示される。また、この内蔵メモリ44aに記憶された画像データ、および前記画像用記録媒体39に記憶される画像データはそれぞれ外部出力端子40から出力することも可能である。なお、前記画像信号処理回路38は、既に広く提案されているものであるので、ここではその詳細な説明は省略する。さらに、前記LCD23に付設されているバックライト231は、バックライト駆動回路41により点灯されたときに前記画像データに基づく被写体像を表示画像として表示することが可能とされている。また、前記撮像ミラー13とファインダミラー21を所要のタイミングで駆動するためにそれぞれのソレノイドプランジャの駆動回路42,43が設けられる。
【0013】
そして、前記各回路を制御するための中央制御部44がマイクロコンピュータ等から構成されている。この中央制御部には、電源スイッチ45、自動・手動切替スイッチ46等の各種スイッチや、2段押込み型のレリーズボタン47が接続されているが、これらと共に、DSカメラのファインダモードを設定するためのモード設定スイッチ48も接続されている。
【0014】
図4は前記モード設定スイッチ48により切り替えられるファインダモードを説明するための図である。モード設定スイッチ48は、ここでは2段切替構成とされており、第1段目の切替設定では、「常時光学ビューモード」、「光学・電子ビューモード」、「常時電子ビューモード」に切り替え可能とされる。「常時光学ビューモード」は、従来の感光フィルムを用いた一眼レフカメラと同様であり、撮像の前後を通してシャッター動作の瞬時以外は撮像レンズ11で結像した被写体像をファインダレンズ22を透して観察するモードである。また、「光学・電子ビューモード」は、撮影のシャッター動作の直前、直後以外は前記した「常時光学ビューモード」と同様に光学的な観察を行い、シャッター動作の直前、直後にはLCD23に表示された画像を観察するモードである。このとき、シャッター動作の直前、または直後、あるいは直前と直後の両方のいずれのタイミングにおいてLCD23の表示画像を確認するかによって、第2段目の切替設定によって、「撮像直前ビューモード」、「撮像直後ビューモード」、「撮像直前・直後ビューモード」の3種類に切り替え可能とされる。さらに、「電子ビューモード」は、常時LCD表示画像を観察するモードである。この場合においても、シャッター動作の直前、または直後、あるいは直前と直後の両方のいずれのタイミングにおいてLCD表示画像を確認するかによって、第2段切替設定によって、「撮像直前ビューモード」、「撮像直後ビューモード」、「撮像直前・直後ビューモード」の3種類に切り替え可能とされる。
【0015】
次に、前記したモード設定スイッチ48により切り替えられる各ビューモードでの前記DSカメラの撮像動作を説明する。なお、撮像に際してのズーム動作、AF動作、ストロボ動作、およびCCDにおいて得られる電気信号から撮像データを得る動作等は、これまでに提供されているDSカメラと同様であるため、ここではその説明は省略する。
【0016】
「常時光学ビューモード」
図5は「常時光学ビューモード」の動作を説明するためのフローチャートである。モード設定スイッチ48により「常時光学ビューモード」に設定されていることを中央制御部44が検出すると、ソレノイドプランジャ135,215への通電は行わず、撮像ミラー13とファインダミラー21はそれぞれ図2の実線位置に安定保持された状態とされる。これにより、撮像レンズ11により結像される被写体像は撮像ミラー13により反射されてCCD12と共役位置Aに正立逆像が結像され、さらにファインダミラー21により反射され、前記したように、ファインダレンズ22によって正立正像として観察される。そして、レリーズボタン47の半押しを検出すると(ステップS101、以下同様))、絞り機構112が所要の絞りにまで絞り込み動作し、かつAF機構がフォーカシング動作する(S102)。続いて、レリーズボタン47の全押しを検出すると(S103)、撮像ミラー13のソレノイドプランジャ135へ通電を行い、プランジャ135aにより撮像ミラー13をスプリング132力に抗して上方に揺動し、撮像レンズ11の光軸から退避させる(S104)。これにより、撮像レンズ11により結像される被写体像はCCD12に結像されることになり、CCD12による撮像が行われ、画像データが画像用記憶媒体39に記憶される(S105)。その後、絞り機構112は開放に戻され(S106)、ソレノイドプランジャへ135の通電を解除することで、撮像ミラー13はスプリング132力によって下方の安定位置に復帰され(S107)、レリーズ前と同様に光学像によるファインダレンズ22での確認が可能となる。なお、レリーズボタン47の全押しを一定時間の間だけ検出しないときには(S108)、絞り機構112を開放に戻し(S109)、ステップS101に戻る。
【0017】
「光学・電子ビューモード」+「撮像直前ビューモード」
図6は光学ビューモードでの被写体を観察しており、撮像の直前のみLCD23によりこれから撮像する画像を確認する「撮像直前ビューモード」の動作を説明するためのフローチャートである。モード設定スイッチ48により「光学・電子ビューモード」でかつ「撮像直前ビューモード」に設定されていることを中央制御部44が検出すると、ソレノイドプランジャ135,215への通電は行わず、撮像ミラー13とファインダミラー21はそれぞれ図2の実線位置に安定保持された状態とされる。これにより、「常時光学ビューモード」と同様に、撮像レンズ11による光学像によりファインダレンズ22での観察が可能となる。そして、レリーズボタン48の半押しを検出すると(S201)、絞り機構112が所要の絞りにまで絞り込み動作し、AF機構がフォーカシング動作する(S202)。続いて、撮像ミラー13とファインダミラー21の各ソレノイドプランジャ135,215へ通電を行い、プランジャ135a,215aにより撮像ミラー13とファインダミラー21をそれぞれスプリング力に抗して上方に揺動し、撮像レンズ11の光軸、ファインダレンズ22の光軸からそれぞれ退避させる(S203)。これにより、撮像レンズ11により結像される被写体像はCCD12に結像されることになり、CCD12により一時撮像が行われ、画像データが内蔵メモリ44aに記憶される(S204)。そして、これと同時にLCD23への通電をオンとし、そのバックライト231を点灯すると共に前記一時撮像により得られた画像データをLCD23に表示すると(S205)、この表示画像はファインダレンズ22により観察される。これにより、撮像直前の被写体像がLCD23に表示されてファインダレンズ22によって確認されることになる。しかる上で、レリーズボタン47の全押しを検出すると(S206)、LCD23への通電をオフし、バックライト231を消灯する(S207)。また、これとともに、CCD12に結像されている被写体像が撮像され、その画像データが画像用記憶媒体39に記憶される(S208)。そして、絞り機構112を開放に戻し(S209)、撮像ミラー13とファインダミラー21の各ソレノイドプランジャ135,215への通電を解除することで、各ミラー13,21は元の位置に復帰され、再び光学像によるファインダレンズ22での観察が可能となる(S210)。なお、LCD23の表示画像による確認を行った後に、一定時間のうちにレリーズボタン47の全押しが検出されない場合には(S211)、LCD23への通電をオフし(S212)、絞り機構112を開放に戻し(S213)、撮像ミラー13とファインダミラー21を元の位置に復帰させ(S214)、ステップS201に戻る。
【0018】
「光学・電子ビューモード」+「撮像直後ビューモード」
図7は光学ビューモードでの被写体を観察しており、撮像の直後のみLCDにより撮像した画像を確認する「撮像直後ビューモード」の動作を説明するためのフローチャートである。モード設定スイッチ48により「光学・電子ビューモード」でかつ「撮像直後ビューモード」に設定されていることを中央制御部44が検出すると、ソレノイドプランジャ135,215への通電は行わず、撮像ミラー13とファインダミラー21はそれぞれ図2の実線位置に安定保持された状態とされる。これにより、「常時光学ビューモード」と同様に、撮像レンズ11による光学像によりファインダレンズ22での観察が可能となる。そして、レリーズボタン47の半押しを検出すると(S301)、絞り機構112が所要の絞りにまで絞り込み動作し、AF機構がフォーカシング動作する(S302)。そして、レリーズボタン47の全押しを検出すると(S303)、撮像ミラー13とファインダミラー21の各ソレノイドプランジャ135,215へ通電を行い、プランジャ135a,215aにより撮像ミラー13とファインダミラー21をそれぞれスプリング132,212力に抗して上方に揺動し、撮像レンズ11の光軸、ファインダレンズ22の光軸からそれぞれ退避させる(S304)。これにより、撮像レンズ11により結像される被写体像はCCD12に結像されることになり、CCD12による撮像が行われ、撮像された画像データが画像用記憶媒体39に記憶される(S305)。そして、その直後に、LCD23への通電をオンとし、そのバックライト231を点灯すると共に前記撮像により得られた画像データをLCD23に表示すると(S306)、この表示画像はファインダレンズ22により観察される。これにより、撮像したの被写体像がLCD23に表示される画像によってファインダレンズ22により確認されることになる。そして、一定時間の間、この表示を行うと、LCD23への通電がオフされ、バックライト231が消灯され、表示が消去される(S307)。その後、絞り機構112を開放に戻し(S308)、撮像ミラー13とファインダミラー21の各ソレノイドプランジャ135,215への通電を解除することで、各ミラー13,21は元の位置に復帰され、再び光学像によるファインダレンズ22での観察が可能となる(S309)。なお、レリーズボタン47の全押しが一定時間のうちに検出されない場合には(S310)、絞り機構112を開放に戻し(S311)、ステップS301に戻る。
【0019】
「光学・電子ビューモード」+「撮像直前・直後ビューモード」
図8は光学ビューモードでの被写体を観察しており、撮像の直前と直後のそれぞれにおいてLCDにより撮像した画像を確認する「撮像直前・直後ビューモード」の動作を説明するためのフローチャートである。モード設定スイッチ48により「光学・電子ビューモード」でかつ「撮像直前・直後ビューモード」に設定されていることを中央制御部44が検出すると、ソレノイドプランジャ135,215への通電は行わず、撮像ミラー13とファインダミラー21はそれぞれ図2の実線位置に安定保持された状態とされる。これにより、「常時光学ビューモード」と同様に、撮像レンズ11による光学像によりファインダレンズ22での観察が可能となる。そして、レリーズボタン47の半押しを検出すると(S401)、絞り機構112が所要の絞りにまで絞り込み動作し、AF機構がフォーカシング動作する(S402)。続いて、撮像ミラー13とファインダミラー21の各ソレノイドプランジャ135,215へ通電を行い、プランジャ135a,215aにより撮像ミラー13とファインダミラー21をそれぞれスプリング132,212力に抗して上方に揺動し、撮像レンズ11の光軸、ファインダレンズ22の光軸からそれぞれ退避させる(S403)。これにより、撮像レンズ11により結像される被写体像はCCD12に結像されることになり、CCD12により一時撮像が行われ、画像データが内蔵メモリ44aに記憶される(S404)。そして、これと同時にLCD23への通電をオンとし、そのバックライト231を点灯すると共に前記一時撮像により得られた画像データをLCD23に表示すると(S405)、この表示画像はファインダレンズ22により観察される。これにより、撮像直前の被写体像がLCD23の表示画像によってファインダレンズ22で確認されることになる。しかる上で、レリーズボタン47の全押しを検出すると(S406)、LCD23への通電を一旦オフしてバックライト231を消灯し(S407)、これと共にCCD12に結像されている被写体像が撮像され、その画像データが画像用記憶媒体39に記憶される(S408)。そして、LCD23への通電をオンとし、そのバックライト231を点灯すると共に前記撮像により得られた画像データをLCD23に表示し(S409)、この表示画像はファインダレンズ22により観察される。これにより、撮像した被写体像がLCDによって確認されることになる。そして、一定時間の間、この表示を行ったのち、LCD23への通電がオフされ、バックライト231を消灯し、表示が消去される(S410)。その後、絞り機構112を開放に戻し(S411)、撮像ミラー13とファインダミラー21の各ソレノイドプランジャ135,215への通電を解除することで、各ミラー13,21は元の位置に復帰され(S412)、再び光学像によるファインダレンズ22での観察が可能となる。なお、レリーズボタン47の全押しが一定時間のうちに検出されない場合には(S413)、LCD23への通電をオフするとともに(S414)、絞り機構112を開放に戻し(S415)、さらに撮像ミラー13とファインダミラー21を下方に揺動して安定保持位置に復帰させ(S416)、以後光学像によるファインダレンズ22での観察が可能となり、ステップS401に戻る。
【0020】
一方、電子ビューモードは、光学像によるファインダ観察を全く行わず、LCD23に表示された画像を観察するモードである。したがって、この「電子ビューモード」の場合には、撮像ミラー13とファインダミラー21の各ソレノイドプランジャ135,215に通電を行って両ミラー13,21を上方に揺動位置させておけばよく、この電子ビューモードにおける「撮像直前ビューモード」「撮像直後ビューモード」「撮像直前・直後ビューモード」の動作は、前記した光学・電子ビューモードの「撮像直前ビューモード」「撮像直後ビューモード」「撮像直前・直後ビューモード」のそれぞれにおける撮像ミラー13とファインダミラー21の下方への揺動動作を除けばほぼ同様に行うことができる。
【0021】
「電子ビューモード」+「撮像直前ビューモード」
図9は電子ビューモードにおける撮像直前ビューモードのフローチャートである。モード設定スイッチ48の設定により、先ず撮像ミラー13とファインダミラー21を各ソレノイドプランジャ135,215に通電することで上方に揺動させ、撮像レンズ11とファインダレンズ22の光軸上から退避させる(S501)。これにより、撮像レンズ11による光学像はフォーカシングされた状態でCCD12に結像され、このCCD12からの連続した動画像データに基づくLCD23の表示画像をファインダレンズ22を通して観察可能な状態となり、この状態が継続される(S502)。そして、レリーズボタン47の半押しを検出すると(S503)、絞り機構112が所要の絞りにまで絞り込み動作し、AF機構がフォーカシング動作する(S504)。続いて、CCD12において結像された被写体像を一時的に撮像して静止画像を内蔵メモリ44aに記憶する(S505)とともに、LCD23への通電をオンとし、そのバックライト231を点灯すると共に前記一時撮像により得られた画像データをLCD23に表示する(S506)。これにより、このLCD23の表示画像はファインダレンズ22により観察され、撮像直前の被写体像が確認されることになる。しかる上で、レリーズボタン47の全押しを検出すると(S507)、LCD23への通電をオフし、バックライト231を消灯する(S508)。また、これと同時に、CCD12に結像されている被写体像が撮像され、その画像データが画像用記憶媒体39に記憶される(S509)。そして、絞り機構112を開放に戻す(S510)。なお、LCD23による確認を行った後に、一定時間のうちにレリーズボタン47の全押しが検出されない場合には(S511)、LCD23への通電をオフし(S512)、絞り機構112を開放に戻し(S513)、ステップS502に戻る。
【0022】
「電子ビューモード」+「撮像直後ビューモード」
図10は電子ビューモードにおける撮像直後ビューモードのフローチャートである。モード設定スイッチ48の設定により、図9の場合と同様に先ず撮像ミラー13とファインダミラー21を上方に揺動させる(S601)。これにより、撮像レンズ11による光学像はフォーカシングされた状態でCCD12に結像され、このCCD12からの連続した動画像データに基づくLCD23の表示画像をファインダレンズ22を通して観察可能な状態となり、この状態が継続される(S602)。そして、レリーズボタン47の半押しを検出すると(S603)、絞り機構112が所要の絞りにまで絞り込み動作し、AF機構がフォーカシング動作する(S604)。そして、レリーズボタン47の全押しを検出すると(S605)、LCD23への通電をオフし、バックライト231を消灯する(S606)。同時にCCD12に結像されている被写体像が撮像されて画像用記憶媒体39に記憶され(S607)、その画像データによりLCD23での表示が一定時間の間行われ(S608)、ファインダレンズ22により撮像した画像が観察される。これにより、撮像した静止画像がその直後に確認される。その後、LCD23への通電をオフし(S609)、絞り機構112を開放に戻す(S610)。なお、一定時間のうちにレリーズボタン112の全押しが検出されない場合には(S611)、LCD23への通電をオフし(S612)、絞り機構112を開放に戻し(S613)、ステップS602に戻る。
【0023】
「電子ビューモード」+「撮像直前・直後ビューモード」
図11は電子ビューモードにおける撮像直前・直後ビューモードのフローチャートである。モード設定スイッチ48の設定により、図9,図10と同様に先ず撮像ミラー13とファインダミラー21を上方に揺動させる(S701)。これにより、撮像レンズ11による光学像はフォーカシングされた状態でCCD12に結像され、このCCD12からの連続した動画像データに基づくLCD23の表示画像をファインダレンズ22を通して観察可能な状態となり、この状態が継続される(S702)。そして、レリーズボタン47の半押しを検出すると(S703)、絞り機構112が所要の絞りにまで絞り込み動作し、AF機構がフォーカシング動作する(S704)。続いて、CCD12により一時撮像が行われ、画像データが内蔵メモリ44aに記憶される(S705)。そして、これと同時に前記一時撮像により得られた静止画像データをLCD23に表示する(S706)。これにより、撮像直前の被写体像がLCD23によって確認されることになる。しかる上で、レリーズボタン47の全押しを検出すると(S707)、LCD23への通電を一旦オフしてバックライト231を消灯し(S708)、これと共にCCD12に結像されている被写体像が撮像され、その画像データが画像用記憶媒体39に記憶される(S709)。そして、LCD23への通電をオンとし、そのバックライト231を点灯すると共に前記撮像により得られた静止画像データを一定時間の間、LCD23に表示し(S710)、撮像した表示画像がファインダレンズ22により観察される。その後、絞り機構112を開放に戻す(S711)。なお、レリーズボタン47の全押しが一定時間のうちに検出されない場合には(S712)、LCD23への通電をオフするとともに(S713)、絞り機構112を開放に戻し(S714)、ステップS702に戻る。
【0024】
以上のように、この実施形態のDSカメラでは、常時光学ビューモードでは、撮像の前後にわたって撮像レンズ11で結像される被写体の光学像をファインダレンズ12により観察することになる。これにより、従来の一眼レフカメラと同様に、実際に撮像する画像をパララックスが無く確認でき、しかもファインダにおける電池消耗が殆ど無い状態でのファインダ観察が可能となる。また、光学・電子ビューモードでは、撮像の直前または直後、あるいはその両方のタイミングにおいて、CCD12により実際に撮像される、あるいは撮像された画像をLCD23を通してファインダレンズ22で確認できる。また、この確認を行う以外のタイミングでは、前記したような光学像によるファインダレンズ22での確認が行われる。これにより、実際に撮像される画像の確認が可能であるとともに、このLCD23による観察は極短い時間であり、殆どは光学像による確認であるため、電池の消耗を極力抑制することが可能となる。したがって、このDSカメラでは、実際に撮像される画像の確認が可能であり、露出やシャッターチャンスを確認する上で有利であるとともに、電池の長寿命化が実現できる。また、光学像の確認に加えて電子像を確認することで、CCD特有のブルーミング、スミア等の発生を回避するように構図等の撮像条件を設定することが可能であり、また、ホワイトバランス等の電子画像調整のモードして利用することも可能となる。
【0025】
ここで、図12に第2の実施形態を示すように、共役位置Aにおける結像の大きさはCCD12の大きさに等しく、CCD12は一般には1/4インチ程度の小寸法である。このため、ファインダ系はLCD全体を観察できるようにするため大型化するとともに、共役位置の結像が小さくなってしまう。そこで、LCD23の表示面側に縮小用レンズ232を設けてLCD23の表示画像を縮小し、これを前記共役位置Aと共役となる位置Cに結像し、これをファインダレンズ22により観察するように構成する。これによりLCD23とCCD12との寸法差による、光学像と電子像とのファインダ上での寸法差が解消される。
【0026】
また、図13に第3の実施形態を示すように、ファインダミラーに代えて、ペンタプリズム(ペンタゴナルダッハプリズム)24を用いてもよい。この場合には、ペンタプリズム24によって正立逆像を正立正像に修正できるため、ファインダレンズ22は通常のアイピースレンズ222で構成されればよい。また、この実施形態では、ペンタプリズム24の前面には色検出用楔型プリズム241を配置し、LCD23の表示画像がペンタプリズム24を透過する際によって生じる色収差による着色を防止する。また、LCD23の寸法に応じて、同図に破線で示すように図12に示したような縮小レンズ232を設けてもよい。この構成では、撮像ミラー13を図示実線に示す下方に揺動位置させたときには、撮像ミラー13からの光学像は常時ペンタプリズム24で反射されてファインダレンズ22にまで到達されるため、光学像による観察が可能となる。一方、撮像ミラー13を図示鎖線に示す上方に揺動位置させたときには、CCD12による撮像が行われ、かつこの撮像された画像データによりLCD23に撮像が表示される。そして、このLCD23のバックライト231を点灯したときには、LCD23の表示画像がペンタプリズム24を透過してファインダレンズ22にまで到達され、観察されることになる。この構成では、ファインダレンズ22としてケプラー望遠鏡方式のものが不要となり、ファインダ系2を小型化する上で有利となる。
【0027】
図14は前記ペンタプリズムに代えてペンタミラー25を用いた第4の実施形態の構成図である。この実施形態では、ペンタミラー25の前面のミラー251を揺動可能な可動ミラーで構成し、LCD23とファインダレンズ22とを結ぶ光軸から退避可能に構成している。この可動ミラー251の構成としては、前記したファインダミラー21と同様にソレノイドプランジャによって揺動が制御できるように構成すればよい。この構成では、撮像ミラー13が図示実線で示す下方揺動位置にあり、かつ可動ミラー251が上方に揺動位置されているときには、撮像ミラー13からの光学像をファインダレンズ22に向けて反射させ、光学像によるファインダ観察が行われる。また、撮像ミラー13を図示鎖線に示す上方に揺動位置させてCCD12による撮像を行うとともに、可動ミラー251を図示鎖線の下方に揺動してLCD23の光軸上から退避させたときには、LCD23で表示される画像をペンタミラー25の内部を透過させた上でファインダレンズ22で観察することになる。この構成においても、ファインダ系2が小型化できることは前記構成と同じである。
【0028】
図15はファインダミラーを3枚構成とし、撮像ミラー13で反射された光学像を第1、第2、第3のファインダミラー21A,21B,21Cで順次反射させながらファインダレンズ22にまで導くようにした第5の実施形態の模式的な構成図である。撮像ミラー13で反射された光学像をこれら3枚のファインダミラー21A,21B,21Cで順次反射させることで、最終的にファインダレンズ22に結像される光学像は正立正像となるため、ファインダレンズ22は拡大用のアイピースレンズ222で構成できる。そして、前記第1、第2、第3のいずれかのファインダミラー21A,21B,21Cをその反射光の光軸に対して退避できるように揺動可能に構成するとともに、各ファインダミラーを挟んでファインダレンズ22と反対側でかつその反射光の光軸の延長上のいずれかにLCD23A,23B,23Cを配置する。例えば、第1のファインダミラー21Aを揺動可能な構成としたときには、その背後の位置にLCD23Aを配置し、第2のファインダミラー21Bを揺動可能としたときにはその背後の位置にLCD23Bを配置し、第3のファインダミラー21Cを揺動可能としたときにはその背後の位置にLCD23Cを配置する。このとき、LCDと共に縮小レンズを配置してもよい。
【0029】
この構成では、例えば、図15に実線で示したように、第3のファインダミラー21Cを揺動可能な構成とした場合には、第3のファインダミラー21Cを光軸上に揺動位置させたときには撮像ミラー13ないし第1、第2のファインダミラー21A,21Bで順次反射された光学像は第3のファインダミラー21Cで反射された後、ファインダレンズ22によって観察されることになる。そして、第3のファインダミラー21Cを図示鎖線に示す位置に光軸上から退避させたときには、LCD23Cで表示された画像をファインダレンズ22により観察することが可能となる。したがって、カメラボディの形状、構造に準じてLCDを設置する箇所の設計の自由度が高められる。また、ペンタプリズムやペンタミラーが不要であり、しかもファインダレンズにケプラー望遠鏡方式を採用する必要がないため、小型化の点で有利となる。
【0031】
【発明の効果】
以上説明したように本発明は、撮像光学系で得られる光学像と、撮像素子で撮像して得られた画像データに基づいて得られる表示素子の表示画像とを、ファインダ像切替手段により選択的に切り替えてファインダ光学系により観察し得るように構成されるとともに、撮像光学系の光学像が撮像素子とファインダ光学系のいずれか一方に入射されるように選択的に切り替えるように構成され、さらにファインダ光学系で観察する対象を複数の異なるモードで観察可能とするために選択されたモードに対応してファインダ像切替手段と撮像切替手段とを同時に切替動作制御可能な制御手段とを備えているので、撮像の直前に表示画像を観察してそれ以外のときは光学像を観察する撮像モード、撮像前は光学像を観察して撮像直後に表示画像を観察する撮像モード、撮像の直前と直後に表示画像を観察する撮像モードのように異なるモードで被写体を確認した撮像が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のDSカメラの一実施形態の概略構成を示す斜視図である。
【図2】図1の側面構成を模式的に示す図である。
【図3】図1のカメラの回路構成を示すブロック回路図である。
【図4】本発明のDSカメラの3種類のビューモードを示すチャートてある。
【図5】常時光学ビューモードのフローチャートである。
【図6】光学・電子ビューモードの撮像直前ビューモードのフローチャートである。
【図7】光学・電子ビューモードの撮像直後ビューモードのフローチャートである。
【図8】光学・電子ビューモードの撮像直前・直後ビューモードのフローチャートである。
【図9】電子ビューモードの撮像直前ビューモードのフローチャートである。
【図10】電子ビューモードの撮像直後ビューモードのフローチャートである。
【図11】電子ビューモードの撮像直前・直後ビューモードのフローチャートである。
【図12】本発明の第2の実施形態の側面構成を模式的に示す図である。
【図13】本発明の第3の他の実施形態の側面構成を模式的に示す図である。
【図14】本発明の第4の実施形態の側面構成を模式的に示す図である。
【図15】本発明の第5の実施形態の概略構成を模式的に示す斜視図である。
【符号の説明】
11 撮像レンズ
12 CCD
13 撮像ミラー
21 ファインダミラー
22 ファインダレンズ
23 LCD
24 ペンタプリズム
25 ペンタミラー
Claims (8)
- 被写体を撮像して光学像を得るための撮像光学系と、前記撮像光学系により結像された被写体像から画像データを得るための撮像素子と、前記撮像素子から得られる画像データに基づいて被写体の画像を表示する表示素子と、前記撮像光学系で得られる光学像と前記表示素子に表示される画像のそれぞれを観察可能なファインダ光学系と、前記ファインダ光学系で観察する対象を前記撮像光学系の光学像と前記表示素子の表示画像とで選択的に切り替えるファインダ像切替手段と、前記撮像光学系の光学像が前記撮像素子と前記ファインダ光学系のいずれか一方に入射されるように選択的に切り替える撮像切替手段と、前記ファインダ光学系で観察する対象を複数の異なるモードで観察可能とするために選択されたモードに対応して前記ファインダ像切替手段と前記撮像切替手段とを同時に切替動作制御可能な制御手段とを備え、前記制御手段は、レリーズボタンの半押しに呼応して、前記光学像が前記撮像素子に入射されるように前記撮像切替手段を切り替える制御と、前記ファインダ光学系で観察する対象が前記表示素子の表示画像となるように前記ファインダ像切替手段を切り替える制御と、前記撮像素子での像の一時取り込み制御とを行い、撮像直前に当該撮像素子での像の一時取り込みにより得られた画像を前記表示素子に表示してその表示画像を前記ファインダ光学系で観察可能に構成したことを特徴とする一眼レフ式デジタルスチルカメラ。
- 被写体を撮像して光学像を得るための撮像光学系と、前記撮像光学系により結像された被写体像から画像データを得るための撮像素子と、前記撮像素子から得られる画像データに基づいて被写体の画像を表示する表示素子と、前記撮像光学系で得られる光学像と前記表示素子に表示される画像のそれぞれを観察可能なファインダ光学系と、前記ファインダ光学系で観察する対象を前記撮像光学系の光学像と前記表示素子の表示画像とで選択的に切り替えるファインダ像切替手段と、前記撮像光学系の光学像が前記撮像素子と前記ファインダ光学系のいずれか一方に入射されるように選択的に切り替える撮像切替手段と、前記ファインダ光学系で観察する対象を複数の異なるモードで観察可能とするために選択されたモードに対応して前記ファインダ像切替手段と前記撮像切替手段とを同時に切替動作制御可能な制御手段とを備え、前記制御手段は、レリーズボタンの全押しに呼応して、前記光学像が前記撮像素子に入射されるように前記撮像切替手段を切り替える制御と、前記ファインダ光学系で観察する対象が前記表示素子の表示画像となるように前記ファインダ像切替手段を切り替える制御と、前記撮像素子での像の取り込み制御とを行い、撮像直後に前記撮像素子での像の取り込みにより得られた画像を前記表示素子に表示してその表示画像を前記ファインダ光学系で観察可能に構成したことを特徴とする一眼レフ式デジタルスチルカメラ。
- 被写体を撮像して光学像を得るための撮像光学系と、前記撮像光学系により結像された被写体像から画像データを得るための撮像素子と、前記撮像素子から得られる画像データに基づいて被写体の画像を表示する表示素子と、前記撮像光学系で得られる光学像と前記表示素子に表示される画像のそれぞれを観察可能なファインダ光学系と、前記ファインダ光学系で観察する対象を前記撮像光学系の光学像と前記表示素子の表示画像とで選択的に切り替えるファインダ像切替手段と、前記撮像光学系の光学像が前記撮像素子と前記ファインダ光学系のいずれか一方に入射されるように選択的に切り替える撮像切替手段と、前記ファインダ光学系で観察する対象を複数の異なるモードで観察可能とするために選択されたモードに対応して前記ファインダ像切替手段と前記撮像切替手段とを同時に切替動作制御可能な制御手段とを備え、前記制御手段は、レリーズボタンの半押しに呼応して、前記光学像が前記撮像素子に入射されるように前記撮像切替手段を切り替える制御と、前記ファインダ光学系で観察する対象が前記表示素子の表示画像となるように前記ファインダ像切替手段を切り替える制御と、前記撮像素子での像の一時取り込み制御とを行い、撮像直前に前記撮像素子での像の一時取り込みにより得られた画像を前記表示素子に表示してその表示画像を前記ファインダ光学系で観察可能にするとともに、前記レリーズボタンの全押しに呼応して前記撮像素子での像の取り込み制御を行い、撮像直後に当該撮像素子での像の取り込みにより得られた画像を前記表示素子に表示してその表示 画像を前記ファインダ光学系で観察可能に構成したことを特徴とする一眼レフ式デジタルスチルカメラ。
- 前記ファインダ像切替手段は第1の移動位置と第2の移動位置とで切り替え移動される可動ミラーで構成され、前記第1の移動位置においては前記撮像光学系の光学像を前記ファインダ光学系で観察可能とし、前記第2の移動位置で前記表示素子の表示画像を前記ファインダ光学系で観察可能とする請求項1ないし3のいずれかに記載の一眼レフ式デジタルスチルカメラ。
- 前記可動ミラーは、前記ファインダ光学系と前記撮像光学系または表示素子のいずれか一方とを結ぶ第1の光路上に配置されるとともに、この可動ミラーで反射される前記ファインダ光学系の第2の光路上に前記撮像光学系または表示素子の他方が配置され、前記可動ミラーが前記第1の光路上に位置されているときには前記他方により得られる像をファインダ光学系に入射させ、前記第1の光路上から退避されたときに前記一方により得られる像をファインダ光学系に入射させるように構成する請求項4に記載の一眼レフ式デジタルスチルカメラ。
- 前記ファインダ像切替手段がペンタミラーの反射面の一部で構成され、この反射面が可動ミラーとして構成される請求項1ないし3のいずれかに記載の一眼レフ式デジタルスチルカメラ。
- 前記撮像切替手段が第1の移動位置と第2の移動位置とで切り替え移動される可動ミラーで構成され、前記第1の移動位置においては前記撮像光学系の光学像を前記撮像素子に結像し、前記第2の移動位置で前記撮像光学系の光学像を前記ファインダ光学系に向けて反射させる請求項1ないし6のいずれかに記載の一眼レフ式デジタルスチルカメラ。
- 前記ファインダ光学系がケプラー望遠鏡式ファインダとして構成される請求項1ないし7のいずれかに記載の一眼レフ式デジタルスチルカメラ。
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