JP3559174B2 - インパクト工具の打撃構造 - Google Patents

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    • B25B21/026Impact clutches

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ハンマで打撃を与えて作用部を回転させるインパクト工具の打撃構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
ボルト等を締め込んだり弛めたりする電動工具としてインパクト工具が知られている。このインパクト工具は、電動モータ等の駆動部により回転されるハンマの爪部で工具を回転させる作用部の羽根部を間欠的にハンマの回転方向に打撃して作用部を回転させている。
【0003】
従来、爪部を少なくとも2つ、羽根部も少なくとも2枚設け、これら爪部と羽根部の打撃接触が同時に行われるようこれらを適切な位置に配置し、爪部と羽根部の打撃接触部はそれぞれ平面に形成し面接触するように形成されていた(例えば実開平1−170570号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来のインパクト工具のように爪部と羽根部の接触部を平面に設けて面接触させて打撃していたのでは、爪部の接触部の面全体で力を伝達させることになり、それだけ力が分散してしまい十分に駆動トルクを伝達させることができなかった。この問題を解決するためにハンマを大きくすると、これに伴って、作用部の強度を確保するため作用部の大きさも大きくしなければならず、製品が大きくなったり重くなったりしてしまい作業性が悪くなってしまう。
【0005】
また、すべての爪部と羽根部を全く同時に打撃接触させることは、非常に困難で、製作誤差が少しでも生ずると、すべての爪部と羽根部とを同時に接触させることができず、この際に発生する異音が作業者に不快感を与えていた。
【0006】
そこで、本発明では、インパクト工具の大きさを変えることなく締め付けトルクを十分に発生させることができ、作業者に不快感を与える異音を発生させることのないインパクト工具の打撃構造を提供する。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明では、駆動部(2)により回転されるハンマ(6)と、工具を回転させる作用部(9)とを備え、前記ハンマ(6)の爪部(61)を前記作用部(9)の羽根部(91)に前記ハンマ(6)の回転する方向に間欠的に打撃して前記作用部(9)を回転させるインパクト工具(D)の打撃構造において、前記爪部(61)または前記羽根部(91)の少なくとも一方の打撃接触部(611,911)を他方の打撃接触部(911,611)に対して点接触または線接触するように形成し、かつ前記爪部(61)が前記羽根部(91)を前記ハンマ(6)の回転半径(K)の位置にて打撃するように形成した。
【0009】
請求項2の発明では、駆動部(2)により回転されるハンマ(6)と、工具を回転させる作用部(9)とを備え、前記ハンマ(6)の爪部(61)を前記作用部(9)の羽根部(91)に前記ハンマ(6)の回転する方向に間欠的に打撃して前記作用部(9)を回転させるインパクト工具(D)の打撃構造において、前記爪部(61)または前記羽根部(91)の少なくとも一方の打撃接触部(611,911)を他方の打撃接触部(911,611)に対して点接触または線接触するように形成し、前記爪部(61)が前記羽根部(91)を前記ハンマ(6)の回転半径(K)の位置にて打撃すると共に前記爪部(61)が前記羽根部(91)を前記羽根部の振動モードの節の位置(L)にて打撃するように形成した。
【0010】
請求項3の発明では、請求項1又は請求項2に記載のインパクト工具(D)の打撃構造において、前記爪部(61)または前記羽根部(91)の少なくとも一方は、前記打撃接触部(611,911)を具備する接触部材(63,93)と、この接触部材(63,93)が取り付けられる基幹部(64,92)とを備え、前記接触部材(63,93)はこの接触部材(63,93)が取り付けられる側の基幹部(64,92)と着脱可能とした。
【0011】
請求項4の発明では、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のインパクト工具(D)の打撃構造において、前記爪部(61)または前記羽根部(91)の少なくとも一方は、衝撃緩衝部(96)を備えている。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
【0014】
図1、図2は、本発明の打撃部構造を備えたインパクトドライバDの部分断面図を示している。このインパクトドライバDの外郭を構成するケーシング1は、ピストル形をしていて、把持部11に作動用スイッチSWを備えている。このインパクトドライバDは、把持部11を握ってスイッチSWの操作部SW1を指で引くようにして作動させる。
【0015】
インパクトドライバDは、ケーシング1の内側後部に駆動部である電動モータ2を備え、この電動モータ2の前方に、電動モータ2の回転を減速して伝達する減速部4を備えている。更に、減速部4により回転が伝えられるシャフト5、このシャフト5の外周部に設けられたハンマ6とを備え、そしてケーシング1の前部(図1の右側)には、ドライバーやドリル等を取り付けるためのソケットSを先端に取り付けたビットホルダ9を設けている。
【0016】
電動モータ2は出力軸である回転軸3を有しており、この回転軸3はベアリングb1,b2によってケーシング1に対して回転自在に支持されている。
【0017】
この回転軸3の先端にはピニオン41が取り付けられ、減速部4の中心部分に挿入されている。減速部4は、ピニオン4と、このピニオン4と噛み合いながらピニオン4の回りを回転する遊星ギヤ42,42と、ケーシング1の内面に固定され、内周面に遊星ギヤ42,42を噛み合わせる歯を有する内歯ギヤ44とを備えている。なお、遊星ギヤ42,42はシャフト5のキャリア部51に内蔵され、遊星ギヤ42,42の中心軸を構成するピン43,43は、シャフト5のキャリヤ部51に支持されている。このシャフト5は遊星ギヤ42,42と共に回転する。
【0018】
シャフト5はほぼ円柱状に形成され、キャリヤ部51は、シャフト5の軸方向(図1の左右方向)の途中にツバ状に設けられている。シャフト5の前部(図1の右側)には全周に亘ってカム溝52を備えている。また当該シャフト5は、キャリヤ部51より後部をベアリングb3によってケーシング1に対して回転自在に支持されている。
【0019】
シャフト5のキャリヤ部51より前方の外周には、カム機構7を介してハンマ6が設けられている。このハンマ6は、ドーナツ状に形成されており、ハンマ6の前端面には、図2に示すように回転をビットホルダ9に伝達させるための爪部61,61が設けられている。カム機構7はシャフト5の外周に設けられたカム溝52と、ハンマ6の内周面に設けられたカム溝60と、この2つのカム溝52,60の間に設けられた球状のスチールボール71,71を備え、ハンマ6を回転させる共にシャフト5の回転運動をハンマ6が後方(図1の左方)へ移動する直線運動に変換している。一方、ハンマ6は後方からスプリング8により支持されており、一定の締め付けトルクに達するとスプリング8のばね力に抗して図中左方へ移動する。この移動により当該スプリング8の付勢力が増し前方(図1の右側)に向かって移動してビットホルダを打撃する。このように打撃時には、ハンマ6がシャフト5と共に回転しながらシャフト5の軸方向を往復運動する。
【0020】
インパクトドライバDの前部には、ビットホルダ9が設けられている。このビットホルダ9はほぼ円柱状に形成された本体90を有し、この本体90の先端には工具を取り付けるためのソケット取付部を備え、ソケットSが取り付けられている。一方、その後端は平板状の羽根部91,91が2枚設けられている。この羽根部91,91は、中心に対して対称を成すように半径方向に延びている。またビットホルダ9の後端面の中心には、シャフト5の先端を挿入させる挿入孔が設けられ、シャフト5の先端を挿入させて、シャフト5に対して回転自在に取り付けられている。
【0021】
このような機構を備えたインパクトドライバDでは、ハンマ6が前方に移動した時に、ハンマ6の爪部61,61が、ビットホルダ9の羽根部91,91の側方を打撃して、ビットホルダ9を回転させている。このハンマ6の爪部61,61とビットホルダ9の羽根部91,91により構成される打撃部の構造について図3,4を参照して説明する。
【0022】
図3は、打撃部を軸方向の前方から見た図であり、爪部61,61と羽根部91,91の形状の1実施形態を示しており、爪部61,61が羽根部91,91を打撃するところを示している。
【0023】
前記2つの爪部61,61は略扇形をしており、ハンマ6の前端面の周縁に中心に向けて先細りになるように形成され、互いにハンマ6の中心に対して対称の位置に設けられている。この爪部61、61の両側面に形成される打撃接触部611a,611b,611c,611dは、それぞれ平面に形成されている。また、一方の爪部61の打撃接触部611aは、ハンマ6の中心に対して対称位置に設けられた他方の爪部61の打撃接触部611cと平行になるように設けられている。なお、打撃接触部611bと打撃接触部611dについても同様に平行になるよう設けられている。
【0024】
一方、ビットホルダ9の半径方向に延びる羽根部91,91は、打撃接触部911a,911b,911c,911dが羽根部91,91の両側面に設けられている。これらは、羽根部91,91が延びる方向と平行な面に対し、羽根部91,91が延びる方向に湾曲するように形成されると共に、羽根部91,91の肉厚の方向についても湾曲するように形成されている(図4参照)。そして、羽根部91,91は、打撃接触部911b,911dの頂点が爪部61,61の打撃接触部611b,611dのほぼ中央部を同時に一点で打撃するように形成されている。なお、上記の説明とは逆側の方向に電動モータ2を回転させた場合においても同様に、打撃接触部911a,911cの頂点が爪部61,61の打撃接触部611c,611aのほぼ中央部を同時に一点で打撃するように形成されている。
【0025】
但し、爪部61,61と羽根部91,91との接触は、点接触には限られず、例えば、羽根部91,91の打撃接触部911a,911b,911c,911dの肉厚方向については、湾曲させず直線的に形成する等して線接触させても構わない。また、この図3、図4に示した実施形態では、羽根部91,91側の打撃接触部911a,911b,911c,911dを湾曲させて形成しているがこれに限ることはなく、逆に図5、図6に示すように爪部61,61側の打撃接触部611a,611b,611c,611dを湾曲させて形成したり、図7、図8に示すように双方の打撃接触部を湾曲させて形成してもよい。
【0026】
なお、図9に示すように爪部61を羽根部91に打撃する半径方向における位置をハンマ6の回転半径の位置にて打撃させるとよい。すなわち、回転半径をK、ハンマ6の慣性モーメントをI、ハンマの質量をMとすれば、ハンマ6の中心からK=√(I/M)で表される位置で打撃させる。このように回転半径の位置を打撃することで、最も効率よくハンマ6の回転エネルギをビットホルダに伝達することができる。
【0027】
更に、ハンマの爪部により羽根部が打撃される位置をハンマの回転半径に一致させるとともに、図10の矢印に示すように、羽根部91,91の振動モードの節の位置Lに一致させるとよい。この振動モードの節の位置Lは振動モードの2次モードまたは3次モードの節の位置とするのがよい。但し、2次または3次モードの節の位置には限られず、これ以外の次数モードの節の位置であっても構わない。
【0028】
また、打撃時の衝撃を緩和させるため、例えば、ハンマ6とビットホルダ9について、表面のみを硬化させるべく浸炭焼き入れ、窒化、高周波焼入れ等を行い、内部は熱処理を行わないで、低い硬度のままにするとよい。このような熱処理を行えば、内部が衝撃緩衝材として作用する。
【0029】
次に図11〜図17を参照して本発明の別の実施形態について説明する。
【0030】
図11〜図13は、ビットホルダ9の羽根部91,91を接触部材93‥93と基幹部92,92とを別体とし、基幹部92,92に対して接触部材93‥93を着脱可能に設けたものを示している。
【0031】
図11、図12示すようにビットホルダ9は、ほぼ円柱状をした本体90と、この本体90の後部(図11の下側)に設けられた2枚の羽根部91,91とから構成されている。羽根部91,91はビットホルダ9の中心に対して対称に円周方向に延びている。そして、羽根部91,91の基幹部92,92の両側面901‥901には、接触部材93‥93がそれぞれ取り付けられている。
【0032】
図13に示すように、基幹部92の両側面には、あり溝902,902がビットホルダ9の半径方向(図13の紙面を貫く方向)に沿ってが設けられている。一方、接触部材93,93の裏側にはあり溝902,902に係合するありほぞ931,931が設けられている。接触部材93の打撃接触部911は、羽根部91,91が延びる方向と平行な平面に対し羽根部91,91が延びる方向と肉厚の方向との両方向について湾曲させて形成されている。
【0033】
あり溝902は、表面部よりもあり溝902の底側の方が幅広に形成されており、接触部材93のありほぞ931は、先端側の方が幅広に形成されている。接触部材93を基幹部92に取り付けるには、ビットホルダ9の半径方向外側からありほぞ931,931をあり溝902,902にかみ合わせ、接触部材93,93を側面901,901に沿って半径方向内側に向かってスライドさせて装着する。そして、基幹部92の端面903に抜け止め部材100をねじ94で固定して取り付けている。
【0034】
なお、接触部材93‥93は、図14、図15に示すように、基幹部92の前面側から後面側へ(図14の上から下へ)スライドさせて着脱可能に取り付けるようにあり溝902,902とありほぞ931,931を設けてもよい。この図14、図15に示す実施形態では、基幹部92,92の側面901‥901に基幹部90の肉厚方向(図14の上下方向)にあり溝902‥902を設けている。接触部材93‥93を装着した際に接触部材93‥93が後面側から抜け出てしまわないように、あり溝902‥902は貫通させず、後面側を多少残してあり溝902‥902を設けるとよい。そして、基幹部92,92の前面904,904には、接触部材93‥93が前面から抜け出るのを防止するため、抜け止め部材101,101がねじ95,95で固定されている。
【0035】
図16、図17は、ハンマ6の爪部61を接触部材63,63と基幹部64とに分けて、接触部材63,63を基幹部64に着脱可能に設けたものを示している。
【0036】
基幹部64,64は、ハンマ6を前面から見た際の形状が、略二等辺三角形をしており、ハンマ6の半径方向の中心に向けて先細りになるように、かつ、ハンマ6の中心に対して対称をなすようにハンマ6の前面の周縁に設けられている。接触部材63‥63は基幹部64,64の二等辺をなす側面642‥642に取り付けられている。この場合も同様に基幹部64,64の両側面642‥642のあり溝641‥641に接触部材63‥63のありほぞ631‥631を係合させて接触部材63‥63を取り付けている。
【0037】
あり溝641は底側の幅を表面側の幅より大きく形成している。接触部材63のありほぞ631の先端側の幅を根元側の幅より大きく形成して接触部材63が基幹部64から外れてしまうのを防止している(図17参照)。一方、この接触部材63の打撃接触部611についても同様に、爪部61,61の側面642に対して湾曲を形成するよう設けられている。なお、あり溝641‥641は基幹部64の肉厚方向(図17の紙面を貫く方向)の中央部に、三角形の頂点側を貫通させずに多少残して設けられている。
【0038】
そして、接触部材63‥63が遠心力で外れてしまうのを防止すべく、基幹部64,64の外側端面643,643に抜け止め部材102,102がねじ65,65にて固定されている。
【0039】
なお、これら爪部61と羽根部91の接触部材63,93を接触させる場合にについても同様に、点接触には限られず、例えば、双方の肉厚方向については、直線的に形成させて線接触させてもよい。また、爪部が羽根部を打撃する位置をハンマの回転半径の位置、振動モードの節の位置とするとよい。更に、これら接触部材63,93についても浸炭焼き入れ等の表面焼入れをするとよい。
【0040】
次に、図18を参照しながら緩衝材96,96を取りつけた実施形態について説明する。この図は、緩衝材96,96が、接触部材93,93と基幹部92とで挟み込まれるようにして、基幹部92の幅方向(図18の左右方向)の両側面に設けられている。
【0041】
羽根部91の基幹部92はその幅方向(図18の左右方向)の両側面に溝905,905が設けられ、断面形状が略H形をしている。一方、接触部材93は、表面側は、羽根部91の延びる方向(図18の紙面を貫く方向)と平行な平面に対し羽根部91が延びる方向(図18の紙面を貫く方向)及び羽根部91の肉厚の方向について湾曲させており、裏面側は平坦に形成され、断面形状がT字形の係合部931が設けられている。
【0042】
緩衝材96は、断面形状がほぼコの字形をしており、その両先端部分には内側に向けられた抜け止め部961,961が設けられている。緩衝材96は、この抜け止め部961,961を接触部材93の係合部931の側面に係合させて接触部材93の係合部931を覆うようにして取り付けられている。
【0043】
そして、接触部材93は、緩衝材96が取り付けられた係合部931を基幹部92の溝905に挿入して基幹部92に取り付けられている。本図に示すように、緩衝材96の両側部を張り出させて形成し、基幹部92と係合するよう取り付ければ、緩衝材96が基幹部92から抜け出てしまうことを防止できる。なお、緩衝材96は、羽根部91にのみ設けられるものではなく、ハンマ6の爪部61に設けてもよいし、双方に設けてもよい。
【0044】
図19は、従来品(イ)と本発明の1実施形態である打撃接触部611,911の形状を凸状に形成し、浸炭焼き入れを施したもの(ロ)の打撃状態を比較した図である。この図に示すように従来品(イ)では、正確に面接触せずに小刻みに打撃していたのに比べ、本発明のもの(ロ)では、爪部61が羽根部91を効率よく打撃することができる。
【0045】
以上、インパクトドライバに本発明にかかる打撃部構造を備えた実施の形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、六角ボルト等を締め付けたり弛めたりする際に使用するインパクトレンチに、本発明にかかる打撃部構造を適用しても構わない。
【0046】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明では、爪部または羽根部の少なくとも一方の打撃接触部を他方の打撃接触部に点接触または線接触するように形成しているので、打撃力を一点または1直線に集中させて伝達するができる。したがってして、同じ大きさのハンマであっても伝達できる打撃力はアップし、逆に発生トルクを軽減させることなくハンマをコンパクトに形成でき電動工具の小型軽量化を図ることができる。
【0047】
また、ハンマの爪部が羽根部を打撃する位置をハンマの回転半径の位置に一致させているので、最も効率よくハンマの回転エネルギーをビットホルダに伝達することができる。よって、ハンマの大きさを変えずに打撃力を向上させたり、打撃力を低下させること無くハンマの小型軽量化を図ることができる。
【0048】
請求項2の発明では、更に、ハンマの爪部は羽根部の振動モードの節を打撃しているので、打撃時に余分な衝撃振動が発生せず、打撃力の伝達効率の向上を更に図ることができる。また、騒音の低減、作業に不快感を与える振動の低減を図ることができる。
【0049】
請求項3の発明では、打撃接触部を別体とし、着脱可能に設けているので、打撃接触部が摩耗してもこの打撃接触部のみを交換すれば足り、修理時間の大幅な短縮と修理費の削減を図ることができる。
【0050】
請求項4の発明では、衝撃緩衝部を設けているので、爪部と羽根部との接触時間が長くなる。よって、発生トルクを長い時間にわたり作用部に伝達させることができる。更に、衝撃緩衝部がクッションの役割を果たすため、打撃時の衝撃音を低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の打撃構造部を備えたインパクトドライバ全体を示す部分断面図。
【図2】図1に示すインパクトドライバの前部の拡大部分断面図。
【図3】羽根部の打撃接触部を湾曲させて形成した実施形態を表す図。
【図4】図3に示すビットホルダの羽根部の縦断面図。
【図5】爪部の打撃接触部を湾曲させて形成した実施形態を示す図。
【図6】図5に示すハンマの爪部の縦断面図。
【図7】羽根部及び爪部の双方の打撃接触部を湾曲させて形成した実施形態を示す図。
【図8】図7に示す爪部と羽根部の接触状態を表す縦断面図。
【図9】打撃接触部をハンマの回転半径の位置に形成した実施例を示す図。
【図10】打撃接触部を羽根部の振動モードの節の位置に形成した実施例を示す図。
【図11】接触部材を着脱可能に取り付けたビットホルダの側面図。
【図12】図9に示すビットホルダの裏面図。
【図13】図10のXIII−XIII断面を示す拡大断面図。
【図14】図11の実施形態とは別の実施形態のビットホルダの側面図。
【図15】図14のXV−XV断面を示す横断面図。
【図16】接触部材を着脱可能とした爪部を有するハンマの正面図。
【図17】図16のXVII−XVII断面を示す拡大断面図。
【図18】羽根部の基幹部に緩衝材を介して接触部材を取り付けた羽根部の断面を表す縦断面図。
【図19】従来品と本発明の爪部と羽根部の接触時間の比較を示す図。
【符号の説明】
5 シャフト
6 ハンマ
61 爪部
611,611a,611b,611c,611d 打撃接触部
63 接触部材
64 基幹部
7 カム機構
8 スプリング
9 ビットホルダ(作用部)
91 羽根部
911,911a,911b,911c,911d 打撃接触部
92 基幹部
93 接触部材
96 緩衝材
K ハンマの回転半径
L 振動モードの節の位置

Claims (4)

  1. 駆動部により回転するハンマと、工具を回転させる作用部とを備え、前記ハンマの爪部を前記作用部の羽根部に前記ハンマの回転する方向に間欠的に打撃して前記作用部を回転させるインパクト工具の打撃構造において、前記爪部または前記羽根部の少なくとも一方の打撃接触部を他方の打撃接触部に対して点接触または線接触するように形成し、かつ前記爪部が前記羽根部を前記ハンマの回転半径の位置にて打撃するように形成したことを特徴とするインパクト工具の打撃構造。
  2. 駆動部により回転するハンマと、工具を回転させる作用部とを備え、前記ハンマの爪部を前記作用部の羽根部に前記ハンマの回転する方向に間欠的に打撃して前記作用部を回転させるインパクト工具の打撃構造において、前記爪部または前記羽根部の少なくとも一方の打撃接触部を他方の打撃接触部に対して点接触または線接触するように形成し、前記爪部が前記羽根部を前記ハンマの回転半径の位置にて打撃すると共に前記爪部が前記羽根部を前記羽根部の振動モードの節の位置にて打撃するように形成したことを特徴とするインパクト工具の打撃構造。
  3. 前記爪部または前記羽根部の少なくとも一方は、前記打撃接触部を具備する接触部材と、この接触部材が取り付けられる基幹部とを備え、前記接触部材はこの接触部材が取り付けられる側の基幹部と着脱可能であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のインパクト工具の打撃構造。
  4. 前記爪部または前記羽根部の少なくとも一方は、衝撃緩衝部を備えていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のインパクト工具の打撃構造。
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