JP3557923B2 - Swing sliding door - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スイング引き戸に関し、具体的には、上下レールに沿って走行する引き戸をスイング自在としたスイング引き戸に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から上下レールを走行する引き戸を上下レールの端部においてスイング自在としたスイング引き戸が知られている。
【0003】
この従来のスイング引き戸においては、引き戸の一端部の上下に上下レールに走行自在な主走行具を設けると共に引き戸の他端部の上下に上下レールに走行自在な副走行具を設け、副走行具の上下レールへのはめ込み深さを浅くし、上下レールの端部付近の前面部に切欠部を設け、主走行具は該切欠部分から外に飛び出すことなく上下レールを走行自在とし、副走行具は切欠部において上下レールに出入り自在とし、副走行具を切欠部で外部に飛び出させることで、上下レールにはめ込まれた主走行具部分を回転中心として引き戸をスイングさせるものであり、戸当たり部材としては、図11の(a)に示すごとき引き戸1の両側部で角付近にそれぞれ戸当たり83が設けられたり、同図11の(b)に示すごとき引き戸1の一側部に戸当たり部84を設けて同引き戸1の他側部に戸受け部85を設けていたものが知られていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
この従来例にあっては、図11の(a)および(b)に示すいずれの場合においても、スイング引き戸の戸当たり部材としての機能を果たしているものの、一方の引き戸をスイングさせて閉じようとする際、同図11の(a)および(b)に示すいずれの場合においても、戸当たり部材どうしが当たって、スムーズなスイングができにくく、特に、同図11の(a)の場合では、スイングしてきた引き戸が他方の引き戸に当たると、戸当たり83が折れ曲がったりするという恐れがあった。また、このような戸当たり部材の取り付け位置や形状では、スイング引き戸が閉じられた後も、隙間ができやすいものであった。
【0005】
本発明は、上記の従来例の問題点に鑑みて発明したものであって、その目的とするところは、両側部においては戸当たりとしての機能を確実に保ちながら、スムーズにスイングさせ、隙間が生じることなく納めることができるスイング引き戸を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に係るスイング引き戸は、引き戸1の一側部に同引き戸1の厚さと略等しい間隔に立ち上げた一対の軟質パッキン8を有する第1の戸当たり部材82と、同引き戸1の他側部に上記第1の戸当たり部材82における上記軟質パッキン8どうしの間隔よりも若干狭い一対の軟質パッキン8を有する第2の戸当たり部材81とを設けて成ることを特徴とする。
【0007】
さらに、本発明の請求項1に係るスイング引き戸は、上記引き戸1の吊元101側に上記第2の戸当たり部材81を取り付けて、同第2の戸当たり部材81における上記一対の軟質パッキン8が、同引き戸1の回転中心と同引き戸1の最外角部の回転半径内に入るように配して成ることを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて説明する。
【0009】
図1は、本発明の一実施形態に係るスイング引き戸どうしが隣接している際の様子を示した要部の透視図である。図2は、本発明の一実施形態に係るスイング引き戸の吊元側の様子を示した透視図である。図3は、本発明の一実施形態を示し、(a)は全閉状態の一部切欠概略平面図であり、(b)は同上の一部切欠概略正面図である。図4は、同上のラックにピニオンが噛合した状態で引き戸を回動した状態を示す断面図である。図5は、同上の補助走行具を上下のレールから引き抜いた状態を示す説明図である。図6は、同上の第1の引き戸を回動して開いた状態を示し、(a)は一部省略平面図であり、(b)は一部省略正面図である。図7は、同上の引き戸を回動して全開した状態を示す平面図である。図8は、同上のばね材の取付け部分を示す断面図である。図9は、同上の上下レールをそれぞれ本体レール部と、これとは別体のラック付きの端部レール部とで構成した例を示す説明図である。図10は、本発明の他の実施形態の断面図である。
【0010】
本発明のスイング引き戸は、図1および図2に示すごとく、引き戸1の一側部に同引き戸1の厚さと略等しい間隔に立ち上げた一対の軟質パッキン8を有する第1の戸当たり部材82と、同引き戸1の他側部に上記第1の戸当たり部材82における上記軟質パッキン8どうしの間隔よりも若干狭い一対の軟質パッキン8を有する第2の戸当たり部材81とを設けて成っているものである。
【0011】
引き戸1の一端部の上下にはそれぞれ上下レール2、3に走行自在に装設される主走行具4が設けてある。引き戸1としては、いわゆる折れ戸であってもかまわないものである。図4に示すごとく、主走行具4としては、後で詳述するが上主走行具4bと下主走行具4aとがある。
【0012】
第1の戸当たり部材82は、図1に示すごとく、一対の軟質パッキン8を有しているものであって、引き戸1の一側部に立ち上げているものである。この一対の軟質パッキン8は、同引き戸1の厚さと略等しい間隔に立ち上げているものである。この一対の軟質パッキン8の材質としては、例えば、ウレタンが用いられるものであって、同軟質パッキン8の根元部分は、硬質なABS樹脂で形成されたものであってもかまわないものである。
【0013】
第2の戸当たり部材81は、図1および図2に示すごとく、第1の戸当たり部材82と同様に、一対の軟質パッキン8を有しているものであって、引き戸1の他側部に立ち上げているものである。この一対の軟質パッキン8は、上記第1の戸当たり部材82における上記軟質パッキン8どうしの間隔よりも若干狭いものであり、いわゆる、引き違いに配置されているものである。この一対の軟質パッキン8の材質としては、第1の戸当たり部材82の場合と同様に、例えば、ウレタンが用いられるものであって、同軟質パッキン8の根元部分は、硬質なABS樹脂で形成されたものであってもかまわないものである。
【0014】
以下、引き戸1の一端部の上下に上主走行具4bと下主走行具4aとを設けて、上下レール2、3に走行自在に装設する構成につき説明する。
【0015】
引き戸1の一端部には図4に示すように、上下が開口した筒状をした縦枠11が設けてある。この縦枠11内の下部にはガイド枠12が内装してある。ガイド枠12は一側片を引き戸1にねじ具により固着すると共にガイド枠12の下横片13を引き戸1の端部下面に当ててねじ具により固着してある。ガイド枠12には傾斜した突片14を突設し、該突片14に調節ねじ15が螺合してある。そして縦枠11の一側片に設けた窓部16からドライバのような治具を挿入して調節ねじ15を回転操作して調節ねじ15の下端部のレベルを調整することができるようにしている。
【0016】
縦枠11内の上部には上支持部17を取付けてあり、該上支持部17には挿通孔18が穿孔してある。
【0017】
ガイドブロック19には下軸20が回転は自在であるが上下方向に移動しないように貫挿してあり、下軸20の下部には下主走行具4aが設けてある。この下主走行具4aは、上記下軸20と下軸20に対して回転自在であるが上下方向には移動しない水平輪と、下軸20の水平輪の取付け部分より下方位置において下軸20に固着されたピニオン5とで構成してある。
【0018】
下軸20のガイドブロック19から上方に突出した部分にはパイプにより構成した連結部材22の下端部が固着してある。ここで、ガイドブロック19はガイド枠12に対して上下方向にスライドはできるが回転ができないようにガイド枠12内にはめ込んである。
【0019】
そして、下主走行具4aのピニオン5部分が下レール3内にはめ込まれ、水平輪が下レール3の上面に回転自在に載置してある。ここで、下レール3にはレール用開口の両側のうち片側のみが他の片側よりも高くなっていて走行面21となっている。また、調節ねじ15の下端部はガイドブロック19の上面部の当たり部19aに当接しており、このような構成とすることで、引き戸1の荷重が調節ねじ15を介してガイドブロック19に支持され、更に、水平輪部分で下レール3に支持されるようになっている。
【0020】
上支持部17に設けた挿通孔18には上軸23が上下移動自在且つ回転自在にはめ込んである。該上軸23の下端部はパイプよりなる連結部材22の上端部に上軸23の下端部を上下方向にスライドはできるが回転ができないように連結してある。したがって連結部材22と上軸23は一体となって回転するようになっている。
【0021】
上軸23の上部には上主走行具4bが設けてある。ここで、上主走行具4bは、上軸23と、上軸23に対して上下移動は出来ないが回転自在となった上水平ころ26と、上水平ころ26の上方において上軸23の上端部に固着されたピニオン5とで構成してある。上水平ころ26はポリアセタールのような滑性を有する合成樹脂により形成してあり、外周に凹周溝27を設けて構成してあり、該凹周溝27が上レール2の開口縁片部に回転自在にはまり込んでおり、凹周溝27の上鍔部が開口縁片部の上面部に回転自在に載置してある。また、上軸23の上端部に固着されたピニオン5は上レール2内に位置するようになっている。
【0022】
上下レール2、3の長手方向の端部には図3および図4に示すごとく、ラック7がそれぞれ上下に内装してある。ラック7は上下レール2、3の内部の一方の側片に沿って固着してある。そして、上記主走行具4がラック7の端部に来た時、主走行具4のピニオン5がラック7にまず噛合してから、回転させるものであり、上下レール2、3の取付位置がずれたりしても、一方のピニオン5でずれが吸収されて、確実にギアが噛み合うものとなって、引き戸が傾いたりすることもなくなり、結果として、走行が軽くなり、スムーズなスイングを行いやすくするものである。
【0023】
そして、この状態で更に引き戸1をラック7に沿って移動させると上下のピニオン5がそれぞれラック7に噛合しながら移動して回転することで連結部材22で連結した下軸20と上軸23とが同調して回動する(つまり上下のピニオン5が同調して回動する)ようになっている。このように上下のピニオン5が同調して回動することで、後述のように引き戸1を主走行具4部分を回転中心としながら回動(つまりスイング)する際、引き戸1が傾くことなく回動動作ができるものである。
【0024】
ここで、上下レール2、3のうち少なくとも一方のレールの内部のラック7のレール端と反対側の端部付近に主走行具4に弾性的に当接自在なばね材70を設けてある。図8に示す実施形態では、上下レール2、3をそれぞれ2条設け、2条のレールの中間部分に空所部71を形成してあり、この2条の各レールの一方の側壁に空所部71と連通する窓部72と係止孔72aとが設けてあり、2条の各レールの他方の側壁の内側にラック7が配設してある。そして、空所部71内には図8に示すようにヘアピン形状をした板ばねよりなるばね材70が内装してある。このばね材70は両側片75の先端部の外面側に係止部76を設けると共に係止部76近傍の内面側に当たり部77を設け、両側片75の略中間に外側方に向かって突曲したストッパ部78を設けて構成してある。そして空所部71内にばね材70を内装し、係止部76を係止孔72aに係止すると共に当たり部77同士を当接し、更に、ストッパ部78を窓部72から2条のレール内に出没自在に突出させてある。
【0025】
そして、主走行具4がラック7の端部に来てピニオン5が同ラック7の端部に噛合し、この状態で引き戸1をラック7に沿って移動させるとすぐにばね材70のストッパ部78にピニオン5が弾接するので、ピニオン5によりストッパ部78を乗り越えさせ(つまりストッパ部78を窓部72側に弾性力に抗して引き込ませ)、このようにしてピニオン5がラック7の端部付近に位置するばね材70のストッパ部78を乗り越えた後、ピニオン5をラック7の任意の位置まで移動させて引き戸1を回転させてスイング回動させるものであるが、ここで、ピニオン5がばね材70のストッパ部78を乗り越えることで、以降の操作に当たってピニオン5がラック7の端部から外れる方向に滑っても、ストッパ部78に当たって、ピニオン5が不用意にラック7から外れることがなく、引き戸1のスイング回動操作が容易に行えると共に、スイング回動後においても、ピニオン5がラック7から不用意に外れる方向に滑って外れてしまうというようなことがないようにできるものである。
【0026】
ここで、図8に示す実施形態においては、一つのばね材70により2条のレール内を走行する主走行具4のピニオン5のストッパを兼用でき、しかも、この2条のレール間の空所部71にばね材70を収納することで、簡単な構造でコンパクトにばね材70を収めることができることになる。また、空所部71にばね材70を収納することで、ばね材70の上下レール2、3への取付け部及びばね材の大部分がレール内に露出しないようにできて、レール内の掃除やピニオン5の走行に当たってばね材70の取付け部等が邪魔にならないものである。
【0027】
なお、添付図面に示す実施形態では上下レール2、3にそれぞればね材70を設けた例を示したが、上下レール2、3のいずれか一方にのみばね材70を設けたものであってもよいものである。
【0028】
引き戸1の他端部には上下レール2、3に走行自在にはめ込まれ、かつ、上下移動自在で上下レール2、3から引き抜き自在となった補助走行具6が設けてある。補助走行具6としては後で詳述するが上補助走行具6bと下補助走行具6aとがある。
【0029】
このように補助走行具6を設けた構成とすると、従来のように、上下レール2、3の前面に切欠を設けなくても補助走行具6を上下レール2、3から離脱させることができて、外観が良いものとなり、引き戸1をスイングさせる場合、上下のピニオン5をそれぞれラック7に噛み合わせて傾きを防止した状態で、補助走行具6を上下レール2、3から外し、引き戸1を主走行具4部分を回転中心として回転(つまりスイング)することができるものであり、補助走行具6の存在により、迅速、かつ、確実にスイングを行いやすくすることができるものである。
【0030】
以下、引き戸1の他端部の上下に上補助走行具6bと下補助走行具6aとを設けて、上下レール2、3に走行自在にはめ込む構成につき説明する。
【0031】
引き戸1の他端部には図5に示すように、上下が開口した筒状をした縦枠30が設けてある。この縦枠30内の下部にはガイド枠31が内装してある。ガイド枠31にはガイド部材32が上下移動自在にはめ込んであり、ガイド部材32に下軸体33を貫挿して取付けて、この下軸体33の下端部よりもやや上方位置に水平ころ34が下軸体33に対して上下移動はできないが回転自在に取付けてある。そして、下軸体33の下端部が下ガイド35となっており、この下ガイド35と水平ころ34と下軸体33とで下補助走行具6aを構成してある。下軸体33の上部には下連結軸36の下端部が連結してある。
【0032】
引き戸1のガイド枠31内の上部には上支持片37を配設して引き戸1に固着してあり、該上支持片37に設けた挿通孔38に上軸体39が上下移動自在に挿通してあり、上軸体38の上端部には上ガイド40が設けてあって上補助走行具6bが構成してある。上軸体38の下端部には上連結軸41の上端部が取付けてある。
【0033】
枠体30内の略中央部には中央ガイド筒42が配設してあって引き戸1に固着してある。この中央ガイド筒42の一側片には枠体30に設けた孔43と連通する孔44が設けてあり、中央ガイド筒42の上記孔44を設けた側片と対向する他の側片には孔45が設けてあり、引き戸1に該孔45に連通する溝部46が設けてある。中央ガイド筒42の略中央部には横移動体47が横方向に移動自在に配置してある。ここで中央ガイド筒42の略中央部には2本の横軸61が架設してあり、横移動体47に設けた横長孔48に上記2本の横軸61が挿入してあり、該2本の横軸43をガイドとして横長孔48部分で横移動体47が横方向に移動自在となっている。横移動体47には摘み部49が設けてあり、この摘み部49は中央ガイド筒42、枠体30に設けた孔44、43から枠体30外に出没自在となっている。また、横移動体47には下縦長孔47aと上縦長孔47bとが設けてある。
【0034】
また、中央ガイド筒42内の上部と下部とには上下移動自在に下移動ブロック50と上移動ブロック51とが内装してある。下移動ブロック50の下部には下連結軸36の上端部が連結してある。また、上移動ブロック51の上部には上連結軸41の下端部が連結してある。下移動ブロック50、上移動ブロック51にはそれぞれ軸50a、51aが設けてある。
【0035】
2本の横軸61のうち一方の横軸61には2個の第1リンク52の一端部が回動自在に軸支してあり、上記2本の第1リンク52のうち一方の第1リンク52の他端部は下縦長孔47aに上下移動自在にはめ込んだ軸53に回動自在に軸支してあり、更に、この軸53には一方の第2リンク54の一端部が回動自在に軸支してあり、更に、この一方の第2リンク54の下移動ブロック50の軸50aに回動自在に軸支してある。
【0036】
また、上記2本の第1リンク52のうち他方の第1リンク52の他端部は上縦長孔47bに上下移動自在にはめ込んだ軸55に回動自在に軸支してあり、更に、この軸56には他方の第2リンク54の一端部が回動自在に軸支してあり、更に、この他方の第2リンク54の他端部が上移動ブロック51の軸51aに回動自在に軸支してある。
【0037】
そして、図5の実線で示す状態が下移動ブロック50、上移動ブロック51が互いに近付く方向に移動しており、この状態が下補助走行具6aが上方に引き上げられると共に上補助走行具6bが下方に引き下げられた状態であり、この状態では下補助走行具6a側の荷重により下の第2リンク54により横移動体47を矢印イ方向に移動しようとする力が作用するが、この際、上補助走行具6b側の荷重が上の第2リンク54により横移動体47を図5の矢印ロ方向に移動しようとする力が作用し、上記イ方向とロ方向との力がほぼ釣り合って横移動体47が図3の実線の状態を保持するようになっている。
【0038】
この状態で、摘み部49を押して横移動体47を図5の矢印イ方向に移動すると、下移動ブロック50、上移動ブロック51が互いに離れる方向に移動し、上下の第1リンク52と上下の第2リンク54とが垂直方向に一直線状となった状態を越えて図5の破線のようになり、上の第1リンク52の上端部と上の第2リンクの下端部とが中央ガイド筒42の側片に当接することで上補助走行具6bの突出状態を保持するようになっている。
【0039】
なお、上下の第1リンク52と上下の第2リンク54とが垂直方向に一直線状となった状態が下補助走行具6aと上補助走行具6bの最も引き戸1の上下からの突出長さが長い状態である。ここで、図5の実線の状態では下補助走行具6bの下ガイド35が下レール3から上方に抜け且つ上補助走行具6bの上ガイド40が上レール2から下方に抜け、また、図5の破線の状態では下補助走行具6bの下ガイド35が下レール3にはまり込み且つ上補助走行具6bの上ガイド40が上レール2にはまり込むものである。
【0040】
そして、破線の状態のように下補助走行具6aの下ガイド35が下レール3にはまり込んだ状態では水平ころ34が下レール3に回転自在に載置されて、下補助走行具6aの荷重が下レール3により支持されるので、下補助走行具6a側の荷重により図5の破線の状態において横移動体47を矢印ロ方向に移動しようとする力が作用せず、このため横移動体47の図5の破線の状態を保持するようになっている。図5の破線の状態で、摘み部49を引っ張ることで、図5の実線の状態にすることができるものである。
【0041】
しかして、上記引き戸1を一端部の上下に設けた主走行具4をそれぞれ上下レール2、3に走行自在に装設し、また、引き戸1の他端部の上下から補助走行具6を突出させて該上下の補助走行具6を上下レール2、3に走行自在にはめ込むものであり、この状態が引き戸1を上下レール2、3に沿ってスライド自在に取付けた状態である。
【0042】
この場合、一方の端部に位置する引き戸1の上下の主走行具4に設けたピニオン5は上下レール2、3の一方の端部に位置するラック7に噛合している。
【0043】
そして、引き戸1を回動(スイング)して開く場合には、まず、図3において第1の引き戸1aの横移動体47の摘み部49を操作して上下の補助走行具6を上下レール2、3から外し、この状態で上下の主走行具4部分を回動中心として第1の引き戸1aを図6に示すように回動する(上下レール2、3に対して略90°回動する)ものである。次に、第2の引き戸1bをラック7側に移動し、第2の引き戸1bの上下のピニオン5をラック7に噛み合わせた状態でラック7の任意の位置まで移動し、この位置で、第2の引き戸1bの補助走行具6を上下レール2、3から外し、第2の引き戸1を上下の主走行具4部分を回動中心として第2の引き戸1bを回動する。同様にして第3の引き戸1cもラック7側に移動し、第3の引き戸1cの上下のピニオン5をラック7に噛み合わせた状態でラック7の任意の位置まで移動し、この位置で、第3の引き戸1cの補助走行具6を上下レール2、3から外し、第3の引き戸1cを上下の主走行具4部分を回動中心として第3の引き戸1cを回動する。
【0044】
このようにして引き戸1を次々と回動して開くのであるが、この場合、走行具6を上下レール2、3から外して引き戸1を回動するに当たり、同調して回転する上下のピニオン5がラック7に噛み合っている状態で引き戸1を回動するので、引き戸1が傾くのを防止した状態で正確に回動させることができることになる。
【0045】
添付図面に示す実施形態においては、上下レール2、3を2条並設した例が示してあり、1列目の複数枚の引き戸1を上記のようにラック7部分で回動して開き、更に、同様にして2列目の引き戸1を上記のようにしてラック7部分で回動して開くものである。図7には第1列目の複数枚の引き戸1、第2列目の複数枚の引き戸1をぞれぞれラック7部分で回動して全開にした状態を示している。
【0046】
上記のように上下レール2、3を2条並設した場合、例えば、図3(a)のように2条並設した上下レール2、3にそれぞれ引き戸1を配置することで、引き違い戸のようにできるものである。
【0047】
上記実施形態においては上下レール2、3を2条設けた例を示したが、上下レール2、3を3条以上設けてもよいものである。もちろん上下レール2、3を1条だけ設けたものであってもよいものである。
【0048】
ところで、上下レール2、3にラック7を設ける位置は上下レール2、3の長手方向の一端部又は両端部に設けるものである。この場合、例えば、上下レール2、3を2条設けた場合、1条目の上下レール2、3には長手方向の一端部側にラック7を設け、2条目の上下レール2、3には長手方向の他端部側にラック7を設けて1条目の上下レール2、3を走行する引き戸1と2条目の上下レール2、3を走行する引き戸1とを上下レール2、3の長手方向の両側に別けて回動して開くことができるようにしてもよい。
【0049】
なお、上下レール2、3の全長にラック7を設けて上下のピニオン5を噛合させることも考えられるが、この場合、引き戸1を回動させない箇所においても、ラック7とピニオン5とが噛み合うことで、引き戸1を上下レール2、3に沿って移動させる場合には移動がスムーズにしにくいという問題がある。しかしながら、本発明は引き戸1を回動する上下レール2、3の端部にのみにラック7を設け、それ以外の部分にはラック7を設けないので、回動箇所以外の部分、つまり、引き戸1を上下レール2、3に沿って走行させる箇所においては、ラック7とピニオン5との噛合がなくてスムーズに引き戸1が走行できるのである。
【0050】
図9には上下レール2、3の他の実施形態が示してある。この実施形態においては、上下レール2、3をぞれぞれ本体レール部10と、これとは別体のラック7付きの端部レール部9とで構成した例を示している。そして、上下レール2、3の施工に当たっては、まず、ラック7の付いていない本体レール部10を床、天井にそれぞれ施工し、該床、天井に施工した本体レール部10の端部の開口から引き戸1の主走行具4を上下レール2、3にはめ込み、その後、本体レール部10の端部の開口に連通するようにラック7付きの端部レール部9を天井、床に固着することで、天井、床においてそれぞれ本体レール部10とラック付きの端部レール部9とが連続して上下レール2、3を構成するものである。このようにすると、上下レール2、3内に引き戸1の主走行具4を簡単にはめ込むことができるものである。なお、本体レール部10と端部レール9との突き合わせ部分の外周部には断面コ字状をした接続具90を弾性的に被嵌することで両者を接続するようになっている。断面コ字状の接続具90は両側片が上端側に行くほど内側となるように傾斜しており、このことにより両側片を拡げて本体レール部10と端部レール部9との両外面に弾接させるのである。
【0051】
図10には本発明の他の実施形態が示してある。この実施形態においては、上下レール2、3の壁部のうち一方の壁部の内面側にラック7を設け、このラック7の端部付近に対向する他方の壁部の内面に板ばねよりなるばね材70を固着具79により固着したものである。
【0052】
ところで、引き戸1の上下方向の高さ調整に当たっては、引き戸1の一端部に設けた縦枠11の窓部16からドライバのような治具を挿入して調節ねじ15を回転操作することで、ガイドブロック19を上下させることで上下レール2、3に対する引き戸1の上下高さ調整を行うものである。
【0053】
本発明は、このような構成をとることによって、第1の戸当たり部材82と第2の戸当たり部材81とが一対の軟質パッキン8の若干の間隔の差からそれぞれの両角部近傍で噛み合っているために、引き戸1としてはスムーズにスイングさせることができ、同第1の戸当たり部材82と第2の戸当たり部材81とが引き戸1の各々の一側面に確実に当たるものであり、両側部においては戸当たりとしての機能を確実に保たれているものである。そして、一対の軟質パッキン8にて、引き戸1の各々の一側面に密接することができ、隙間が生じることなく納めることができるものである。
【0054】
すなわち、本発明は、両側部においては戸当たりとしての機能を確実に保ちながら、スムーズにスイングさせ、隙間が生じることなく納めることができるものである。
【0055】
また、本発明のスイング引き戸は、図2に示すごとく、上記引き戸1の吊元101側に上記第2の戸当たり部材81を取り付けて、同第2の戸当たり部材81における上記一対の軟質パッキン8が、同引き戸1の回転中心と同引き戸1の最外角部の回転半径内に入るように配して成っているものである。
【0056】
具体的には、図1および図2に示すごとく、上記引き戸1の吊元101側に上記第2の戸当たり部材81を取り付けて、同引き戸1の戸先102側に上記第1の戸当たり部材82を取り付けているものである。
【0057】
引き戸1の回転中心と同引き戸1の最外角部の回転半径としては、図2に示すごとく、Rおよびrのいずれかが相当するものであるが、同図のように引き戸1の回転中心と第2の戸当たり部材81との距離は、Rおよびrのいずれよりも小さいものであり、第2の戸当たり部材81における一対の軟質パッキン8が、引き戸1の回転中心と同引き戸1の最外角部の回転半径内に入るように配されているものである。すなわち、第2の戸当たり部材81の先端と引き戸1の回転中心との距離は、rより小さく配し、しかも、第2の戸当たり部材81の後端と引き戸1の回転中心との距離は、Rより小さく配するものであり、その結果、同図2に示すごとき一対の軟質パッキン8を含めた第2の戸当たり部材81を引き戸1の厚さ方向中程寄りに配するものである。
【0058】
引き戸1の回転中心と同引き戸1の最外角部の回転半径より大きいか同じような場合、引き戸1が回らなかったり、回り難くなり、その結果、スムーズなスイングができないものであるが、上述のような構成をとることによって、より一層確実にスムーズなスイングができるものである。
【0059】
【発明の効果】
本発明の請求項1に係るスイング引き戸によると、第1の戸当たり部材82と第2の戸当たり部材81とが一対の軟質パッキン8の若干の間隔の差からそれぞれの両角部近傍で噛み合っているために、引き戸1としてはスムーズにスイングさせることができ、同第1の戸当たり部材82と第2の戸当たり部材81とが引き戸1の各々の一側面に確実に当たるものであり、両側部においては戸当たりとしての機能を確実に保たれているものである。そして、一対の軟質パッキン8にて、引き戸1の各々の一側面に密接することができ、隙間が生じることなく納めることができるものである。
【0060】
すなわち、本発明は、両側部においては戸当たりとしての機能を確実に保ちながら、スムーズにスイングさせ、隙間が生じることなく納めることができるものである。
【0061】
さらに、本発明の請求項1に係るスイング引き戸によると、上記引き戸1の吊元101側に上記第2の戸当たり部材81を取り付けて、同第2の戸当たり部材81における上記一対の軟質パッキン8が、同引き戸1の回転中心と同引き戸1の最外角部の回転半径内に入るように配して成るため、より一層確実にスムーズなスイングができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るスイング引き戸どうしが隣接している際の様子を示した要部の透視図である。
【図2】本発明の一実施形態に係るスイング引き戸の吊元側の様子を示した透視図である。
【図3】本発明の一実施形態を示し、(a)は全閉状態の一部切欠概略平面図であり、(b)は同上の一部切欠概略正面図である。
【図4】同上のラックにピニオンが噛合した状態で引き戸を回動した状態を示す断面図である。
【図5】同上の補助走行具を上下のレールから引き抜いた状態を示す説明図である。
【図6】同上の第1の引き戸を回動して開いた状態を示し、(a)は一部省略平面図であり、(b)は一部省略正面図である。
【図7】同上の引き戸を回動して全開した状態を示す平面図である。
【図8】同上のばね材の取付け部分を示す断面図である。
【図9】同上の上下レールをそれぞれ本体レール部と、これとは別体のラック付きの端部レール部とで構成した例を示す説明図である。
【図10】本発明の他の実施形態の断面図である。
【図11】(a)、(b)ともに、従来例に係るスイング引き戸の概略図である。
【符号の説明】
1 引き戸
8 軟質パッキン
81 第2の戸当たり部材
82 第1の戸当たり部材
101 吊元[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
BACKGROUND OF THE
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art Conventionally, there has been known a swing sliding door in which a sliding door that travels on an upper rail and a lower rail can swing freely at an end of the upper rail.
[0003]
In this conventional swing sliding door, a main traveling tool which can travel on upper and lower rails above and below one end of the sliding door, and a sub traveling tool which can travel on upper and lower rails above and below the other end of the sliding door are provided. The depth of fitting into the upper and lower rails is reduced, and a notch is provided in the front part near the end of the upper and lower rails. The main traveling tool allows the upper and lower rails to run freely without jumping out of the notch, Is to allow the sliding door to swing around the main traveling tool part fitted into the upper and lower rails by allowing the sub-traveling tool to jump out to the outside at the notch, allowing the sliding door to swing out. As shown in FIG. 11A,
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
In this conventional example, in each of the cases shown in FIGS. 11A and 11B, although it functions as a door stop member of the swing sliding door, one of the sliding doors is swung to close. In this case, in any of the cases shown in FIGS. 11A and 11B, the door stop members hit each other, making it difficult to perform a smooth swing. In particular, in the case of FIG. When the sliding door that has swung hits the other sliding door, there is a fear that the
[0005]
The present invention has been made in view of the above-mentioned problems of the conventional example, and the object thereof is to smoothly swing while maintaining the function as a door stop on both sides, and to make the gap smaller. It is an object of the present invention to provide a swing sliding door that can be accommodated without occurrence.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
The swing sliding door according to
[0007]
Further, the swing door according to
[0008]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be described based on embodiments shown in the accompanying drawings.
[0009]
FIG. 1 is a perspective view of a main part showing a state in which swing sliding doors according to an embodiment of the present invention are adjacent to each other. FIG. 2 is a perspective view showing a state of the hanging side of the swing sliding door according to one embodiment of the present invention. 3A and 3B show an embodiment of the present invention, in which FIG. 3A is a partially cutaway schematic plan view in a fully closed state, and FIG. 3B is a partially cutout schematic front view of the same. FIG. 4 is a cross-sectional view showing a state where the sliding door is turned in a state where the pinion is engaged with the rack of the above. FIG. 5 is an explanatory view showing a state in which the auxiliary traveling tool is pulled out from upper and lower rails. 6A and 6B show a state in which the first sliding door is rotated and opened, wherein FIG. 6A is a partially omitted plan view and FIG. 6B is a partially omitted front view. FIG. 7 is a plan view showing a state where the sliding door is fully opened by rotating the sliding door. FIG. 8 is a cross-sectional view showing a mounting portion of the above spring material. FIG. 9 is an explanatory view showing an example in which the upper and lower rails are each composed of a main body rail part and a separate end rail part with a rack. FIG. 10 is a cross-sectional view of another embodiment of the present invention.
[0010]
As shown in FIGS. 1 and 2, the swing sliding door of the present invention has a first
[0011]
A
[0012]
As shown in FIG. 1, the first
[0013]
As shown in FIGS. 1 and 2, the second
[0014]
Hereinafter, a configuration in which an upper main traveling tool 4b and a lower main traveling tool 4a are provided above and below one end of the sliding
[0015]
As shown in FIG. 4, a cylindrical
[0016]
An
[0017]
A
[0018]
A lower end of a connecting
[0019]
The
[0020]
An
[0021]
An upper main traveling tool 4b is provided above the
[0022]
As shown in FIGS. 3 and 4,
[0023]
When the sliding
[0024]
Here, a
[0025]
Then, when the
[0026]
Here, in the embodiment shown in FIG. 8, one
[0027]
In the embodiment shown in the accompanying drawings, an example in which the
[0028]
At the other end of the sliding
[0029]
With the configuration in which the
[0030]
Hereinafter, a configuration in which an upper auxiliary traveling tool 6b and a lower auxiliary traveling tool 6a are provided above and below the other end of the sliding
[0031]
As shown in FIG. 5, a cylindrical vertical frame 30 having an open top and bottom is provided at the other end of the sliding
[0032]
An
[0033]
A
[0034]
In addition, a lower moving
[0035]
One end of two
[0036]
The other end of the other
[0037]
In the state shown by the solid line in FIG. 5, the lower moving
[0038]
In this state, when the
[0039]
The state in which the upper and lower
[0040]
When the
[0041]
The
[0042]
In this case, pinions 5 provided on the
[0043]
When the sliding
[0044]
In this manner, the sliding
[0045]
In the embodiment shown in the accompanying drawings, an example in which the upper and
[0046]
When two upper and
[0047]
In the above embodiment, the example in which the upper and
[0048]
The
[0049]
It is also conceivable that a
[0050]
FIG. 9 shows another embodiment of the upper and
[0051]
FIG. 10 shows another embodiment of the present invention. In this embodiment, a
[0052]
By the way, when adjusting the height of the sliding
[0053]
According to the present invention, by adopting such a configuration, the first
[0054]
That is, according to the present invention, it is possible to smoothly swing and hold the door without any gap while reliably maintaining the function as a door stop on both sides.
[0055]
As shown in FIG. 2, the swing sliding door of the present invention has the second
[0056]
Specifically, as shown in FIGS. 1 and 2, the second
[0057]
As shown in FIG. 2, one of R and r corresponds to the rotation center of the sliding
[0058]
If the center of rotation of the sliding
[0059]
【The invention's effect】
According to the swing sliding door according to
[0060]
That is, according to the present invention, it is possible to smoothly swing and hold the door without any gap while reliably maintaining the function as a door stop on both sides.
[0061]
Furthermore, according to the swing door according to
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view of a main part showing a state where swing sliding doors according to an embodiment of the present invention are adjacent to each other.
FIG. 2 is a perspective view showing a state of a hanging side of a swing sliding door according to an embodiment of the present invention.
3A and 3B show an embodiment of the present invention, in which FIG. 3A is a partially cutaway schematic plan view of a fully closed state, and FIG. 3B is a partially cutout schematic front view of the same.
FIG. 4 is a cross-sectional view showing a state where the sliding door is rotated in a state where the pinion is engaged with the rack in the above.
FIG. 5 is an explanatory view showing a state in which the auxiliary traveling tool is pulled out from upper and lower rails.
6A and 6B show a state in which the first sliding door is rotated and opened, in which FIG. 6A is a partially omitted plan view and FIG. 6B is a partially omitted front view.
FIG. 7 is a plan view showing a state in which the sliding door is rotated and fully opened.
FIG. 8 is a cross-sectional view showing a mounting portion of the same spring material.
FIG. 9 is an explanatory view showing an example in which the upper and lower rails are each composed of a main body rail and an end rail with a separate rack.
FIG. 10 is a sectional view of another embodiment of the present invention.
11A and 11B are schematic diagrams of a swing sliding door according to a conventional example.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
Claims (1)
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| JP33857098A JP3557923B2 (en) | 1998-11-30 | 1998-11-30 | Swing sliding door |
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