JP3549965B2 - 廃棄物輸送方法および廃棄物積替装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、廃棄物輸送方法および廃棄物積替装置に関し、特に、鉄道輸送されたコンテナ内の廃棄物を自動車輸送に備えて積み替えるものに係る。
【0002】
【従来の技術】
一般に、工事などにより大量に発生した土砂等の廃棄物は、コンテナに積み込まれて廃棄物処理場まで輸送されるようにしている。また、その工事現場が、鉄道の駅周辺である場合などには、廃棄物を多数のコンテナに積み込んで、これら多数のコンテナを、廃棄物処理場最寄りの貨物基地まで貨車による鉄道輸送と、この貨物基地から廃棄物処理場までコンテナ運搬車などの自動車による自動車輸送とを併用して効率良く輸送することが考えられる。そして、廃棄物処理場最寄りの貨物基地において貨車と自動車との間で行われるコンテナの積替作業には、フォークリフトなどが用いられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、このように自動車輸送と鉄道輸送とを併用するものでは、廃棄物処理場最寄りの貨物基地において貨車から降したコンテナを自動車の荷台に固縛するための固縛装置を備えた専用の自動車が必要となり、鉄道輸送される多数のコンテナに応じて固縛装置付きの専用の自動車を該貨物基地に多数配車しなければならず、廃棄物の輸送コストが高くつく。また、同様に貨車から降したコンテナを、荷台に設けた積降装置により該荷台上に積み替える場合には、その積降装置を備えた特殊な自動車を廃棄物処理場最寄りの貨物基地に多数配車する必要があるのみならず、この貨物基地でのコンテナの積替作業に時間を要して作業効率が悪化する。
【0004】
本発明はかかる点に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、ダンプタイプの積込車両全般の荷箱へのコンテナ内の廃棄物のみの積み替えを可能とし、貨車から自動車へのコンテナごとの積み替えを不要にして、廃棄物の輸送コストの低廉化を図るとともに、積替作業効率の向上を図ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明が講じた解決手段は、廃棄物輸送方法として、廃棄物発生地で発生した廃棄物をコンテナに積み込んで廃棄物発生地最寄りの貨物基地から廃棄物処理場最寄りの貨物基地まで貨車により鉄道輸送する鉄道輸送工程と、上記廃棄物処理場最寄りの貨物基地から上記廃棄物を廃棄物処理場まで自動車により自動車輸送する自動車輸送工程との連係により廃棄物を輸送する方法であって、廃棄物を積み込んだコンテナを貨車により廃棄物処理場最寄りの貨物基地まで鉄道輸送した後、その貨物基地において、上記貨車からコンテナを降し、その後、該コンテナを、下部に空間を有する架台に対して傾動自在に設けられた台上に移載するとともに、廃棄物の積み込み可能な荷箱を有する自動車を、上記架台の空間に該荷箱を侵入させた状態で配車させる。しかる後、上記台をコンテナごと傾動させて該コンテナ内の廃棄物を上記自動車の荷箱に積み替えた後、廃棄物の積み替えを完了した空のコンテナを上記廃棄物発生地最寄りの貨物基地まで貨車により鉄道輸送するものである。
【0006】
これにより、請求項1記載の発明では、廃棄物発生地最寄りの貨物基地に貨車から降したコンテナを傾動自在な台上に移載する定置式の架台を設置しておけば、その架台下部の空間に侵入可能な荷箱を備えたダンプタイプの積込車両全般に対してコンテナ内の廃棄物の積み替えが可能となり、荷台にコンテナを固縛する固縛装置を備えた専用の自動車およびコンテナを荷台上に積み替える積降装置を備えた特殊な自動車などを貨物基地に多数配車する必要がなく、廃棄物の輸送コストが抑えられるとともに、コンテナの積替作業を不要にして作業効率が高められる。
【0007】
請求項2記載の発明が講じた解決手段は、請求項1に記載の廃棄物輸送方法に使用される廃棄物積替装置であって、廃棄物を積み込んだコンテナが貨車により鉄道輸送されてくる廃棄物処理場最寄りの貨物基地に門型の架台を設け、該架台の下部に、廃棄物の積み込み可能な荷箱を有する自動車の該荷箱を侵入可能とする空間を設ける。そして、上記架台の上部に、上記貨車から降したコンテナを移載するための台を傾動自在に設けるとともに、上記空間に荷箱を侵入させた状態で該荷箱に対してコンテナ内の廃棄物が積み替えられるように、上記台をコンテナごと傾動させる傾動手段を設ける構成としたものである。
【0008】
この構成により、請求項2記載の発明では、定置式の架台は、荷箱を侵入させる空間を下部に有した単純な門型に形成され、その台を傾動手段により傾動させるようにしたことにより、架台が簡単にかつ安価に構成される。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0010】
図6ないし図8は貨物列車の貨物基地を示し、この貨物基地1には、遠隔地の他の貨物基地2周辺において再開発工事などにより大量に発生する土砂等の廃棄物を収容したコンテナCが貨車3により鉄道輸送されてくるようになっており、該貨物基地1において該コンテナCの積み降しが行われるようになっている。この場合、貨物基地1の近く(図示しない隣接する貨物基地よりも近く)には、コンテナC内の廃棄物を処理する廃棄物処理場Aが設けられ、この貨物基地1は廃棄物処理場A最寄りの貨物基地とされている。また、他の貨物基地2には、その周辺での再開発工事現場たる廃棄物発生地Bからの大量の土砂等の廃棄物がコンテナCに収容された状態で運び込まれ、この他の貨物基地2は廃棄物発生地B最寄りの貨物基地とされている。
【0011】
上記廃棄物処理場A最寄りの貨物基地1のホーム4には、軌道敷線5よりレール6が引き込まれている。また、図5に示すように、上記ホーム4は、1車両当たり進行方向に3個のコンテナC,…を車台3a上に積み込んだ十数両の貨車3(図では2車両のみ示す)が停車可能に構成され、この貨車3の車台3aに設けた車輪3b,…によって該貨車3のレール6上での滑走を可能にしている。上記各貨車3は、図示しない先頭の機関車により牽引されてくるようになっている。
【0012】
一方、上記廃棄物発生地B最寄りの貨物基地2のホーム7にもレール6が引き込まれている。図9に示すように、この廃棄物発生地Bでは、コンテナ運搬車両8の荷台8a上に搭載したコンテナC内に後述する開口部12を介してバックホー9により廃棄物が収容され、該コンテナCがコンテナ運搬車両8により廃棄物発生地B最寄りの貨物基地2まで自動車輸送されるようにしている。上記廃棄物発生地B最寄りの貨物基地2のホーム7も、十数両の貨車3が停車可能に構成されている。該ホーム7には、コンテナ運搬車両8の荷台8a上からコンテナCを降して貨車3の車台3a上に載せ替えるフォークリフト10が装備されており、コンテナCは、廃棄物発生地Bから順次自動車輸送されてくるコンテナ搭載車両8の荷台8a上から該フォークリフト10によって次々に貨車3の荷台3a上に載せ替えられるようになっている。尚、Cb,…は、後述するコンテナCの左右両側壁11b,11cの下端前後両位置に設けられたフォークリフト10の爪部差し込み用孔である。
【0013】
上記各コンテナCは、図4にも示すように、長方形平板状の底壁11a、並びに底壁11aよりも短手方向が短い長方形平板状の左右の両側壁11b,11cにより断面略横長長方形状の筒に形成されてなる収容部分と、該収容部分の前後の両開口端を閉塞する一端壁11dおよび他端壁11eとからなり、その一端壁11dが開閉可能な扉に形成されてなる。さらに、上記各コンテナCの上面には、上方に開口する開口部12が設けられ、該開口部12には、その開口部12を略水平状態で覆う左右一対の天蓋13,13が設けられている。該各天蓋13は、開口部12周縁の左右両縁部にヒンジ13aを介して支持され、かつその開口部12の左右略半分部に個別に対向してその左右両外殻を形成する枠体13bと、該枠体13bに取り付けられた板状のシート材13cとにより形成されている。そして、上記各天蓋13は、開口部12を覆う閉塞位置と、上記左右両側壁11b,11cの外方に沿って倒伏して該開口部12を開放する開放位置との間でヒンジ13a回りに回動可能となっており、この両位置間における各天蓋13の開閉操作が天蓋開閉装置(図示せず)により行われるようにしている。
【0014】
また、上記底壁11a下面の前後左右の四隅には、各コンテナCを貨車3の車台3a上に固縛する固縛機構21のコンテナ側固縛具21a,…が設けられている。上記固縛機構21は、その各コンテナ側固縛具21aと、該各コンテナ側固縛具21aと対応する貨車3の車台3a上に設けられた車台側固縛具21b,…(図では2箇所のみ示す)とからなる。上記各コンテナ側固縛具21aは、各コンテナCの四隅を上下方向に延びる支柱Ca,…の下面にそれぞれ設けられた長孔により形成されている。一方、上記各車台側固縛具21bは、コンテナ側固縛具21a(長孔)に挿通可能な楕円形状の係合部を軸の先端に有し、この係合部をコンテナ側固縛具21a内に挿通した状態で軸回りに略90°回転させてコンテナ側固縛具21a内で係合部を離脱不能に係合することで、コンテナCの車台3a上での固縛を行うようにしている。また、上記コンテナ運搬車両8の荷台8aの前後左右の四隅にも、上記各車台側固縛具21bと同一構成となる荷台側固縛具8b,8b(図では2箇所のみ示す)が設けられ、コンテナ運搬車両8の荷台8上でのコンテナCの固縛を可能にしている。
【0015】
そして、本発明の特徴部分として、図1および図2に示すように、廃棄物処理場A最寄りの貨物基地1には、門型の架台31,…が複数基(図では3基のみ示す)並んで設けられているとともに、廃棄物の積み込み可能な船底形状の荷箱32aを有する自動車としての複数のダンプカー32(図では1台のみ示す)が配車されている。上記各架台31の下部には、上記ダンプカー32の荷箱32aを侵入可能とする空間33が設けられ、このダンプカー32は、各架台31の空間33に対して荷箱32aを侵入させた状態で配車(待機)される。また、上記各架台31の上面には、該各架台31に対して長手方向一端側を支点にして傾動自在に支持されたフレーム状の傾動台34(台)が設けられている。該傾動台34上には、上記貨車3から降したコンテナCが載置可能(移載可能)に構成されている。さらに、各架台31には、上記空間33に侵入させた荷箱32aにコンテナC内の廃棄物が積み替えられるように、傾動台34をコンテナCごと傾動させる傾動手段35が設けられている。上記コンテナCは、廃棄物処理場A最寄りの貨物基地1に装備されたフォークリフト36により、貨車3の車台3a上と架台31の傾動台34上との間で積み降しされるようになっている。このフォークリフト36による傾動台34上へのコンテナCの移載は、架台31の側方から行われる。さらに、上記架台31の後端側(図2では左側)には、平面視で矩形枠状に形成されたホッパ部31aが設けられており、このホッパ部31aを介して積み替えられるコンテナC内の廃棄物の荷箱32a外への零れ落ちを可及的に防止している。また、上記ダンプカー32は、図10にも示すように、その荷箱32aが車台32b上にダンプ可能に設けられている。上記荷箱32aは、車台32bの後端部に枢軸32cを介して支持され、荷箱32aの前後方向略中央部と車台32bの前部との間に連携されたダンプシリンダ32dの伸縮動作により上記枢軸32c回りに荷箱32aをダンプまたは倒伏させるようにしている。そして、廃棄物処理場A最寄りの貨物基地1においてダンプカー32の荷箱32aに積み替えられたコンテナC内の廃棄物が、処理場最寄りの貨物基地1から廃棄物処理場Aまで自動車輸送され、廃棄物処理場Aにおいて、車台32bに対して荷箱32aをダンプさせて該荷箱32aの後壁を開放させることで、荷箱32a内の廃棄物が排出されることになる。
【0016】
上記傾動台34は、図3にも示すように、上記コンテナCの底壁11aの下面前後両端を左右方向に延びる前側および後側メンバ部34a,34bと、該各メンバ部34a,34bの中央部間を前後方向に延びて連結する梯子状のフレーム部34cとからなり、このメンバ部34cの後端側には、傾動台34を架台31に対して傾動させる左右一対のヒンジ37,37が設けられている。また、上記各メンバ部34a,34bの左右両端は、コンテナCの各支柱Caの下面に対応しており、この各メンバ部34a,34bの上面左右両端には、上記各車台側固縛具21bと同一の構成となる傾動台側固縛具38,…がそれぞれ設けられ、コンテナCの傾動台34上での固縛を可能にしている。
【0017】
上記傾動手段35は、上記傾動台34のメンバ部34cの前後方向略中間部に第1支持軸41を介して後端(図2では左端)が回動自在に支持されたリフトアーム42と、該リフトアーム42の前端(図2では右端)に第2支持軸43を介して前端が回動自在に支持され、後端が第3支持軸44を介して架台31の前後方向略中間部に回動自在に支持されたテンションリンク45と、該テンションリンク45の後端近傍位置で架台31の前後方向略中間部に第4支持軸46を介して基端が回動自在に支持されているとともに、先端が上記リフトアーム42の前端部上端位置(第2支持軸43よりも後側)に第5支持軸47を介して回動自在に支持され、油圧給排装置48からの油圧の給排により伸縮する油圧シリンダ49とを備えている。上記各支持軸41,43,44,46,47は、それぞれ左右方向に延びる軸心を有してなる。上記リフトアーム42は、車体側方より視て略三角形状の左右一対のリフトアームプレート42a,42aからなる。上記テンションリンク45は、ロッド状の左右一対のテンションリンクプレート45a,45aからなる。そして、上記油圧シリンダ49への圧油の供給により、上記リフトアーム42の前端とテンションリンク45の前端との枢支点たる第2支持軸43を上方に移動させるようにリフトアーム42およびテンションリンク45を起立させながら油圧シリンダ49が伸長し、傾動台34が架台31に対して傾動するようになっている。
【0018】
尚、図1中、51,…は油圧シリンダ49に圧油の給排を行う油圧配管、52,…は油圧シリンダ49に対する圧油の給排を制御する制御弁(図示せず)などを切換える電源を供給するための電気ケーブルであり、この各油圧配管51および各電気ケーブル52は、油圧給排装置48から各架台31に対してそれぞれ個別に導出されている。
【0019】
次に、廃棄物処理場A最寄りの貨物基地1においてコンテナC内の廃棄物をダンプカー32の荷箱32aに積み替えて輸送する方法の一例について述べる。
【0020】
先ず、廃棄物を積み込んだコンテナCを遠隔地の廃棄物発生地B最寄りの貨物基地2から廃棄物処理場A最寄りの貨物基地1まで貨車3により鉄道輸送した後、この貨物基地のホーム4に装備したフォークリフト36により各貨車3のコンテナCを降して各架台31の傾動台34上に連続動作で個別に移載する。このとき、コンテナCを傾動台34に対して前後方向に一致させて載置(移載)し、傾動台34の各傾動台側固縛具38とコンテナCの各コンテナ側固縛具21aとにより固縛するとともに、コンテナCの一端壁11dをその傾動に伴い開放するようにロック装置などを解除させておく。
【0021】
次いで、上記各架台31下部の空間33に対してダンプカー32を後退させて該空間33に荷箱32aを侵入させた状態、詳しくは荷箱32aの前部をホッパ部31aの下方に対応させた状態(図2に示す一点鎖線位置)で、該ダンプカー32を待機させておく。このとき、コンテナCの各天蓋13を天蓋開閉装置により開放位置まで操作する。
【0022】
その後、上記架台31に対して傾動台34を傾動手段35によりコンテナCごと傾動させて、コンテナC内の廃棄物を上記ダンプカー32の荷箱32aに積み替える。このとき、ダンプカー32をゆっくりと前進移動(例えば2500mm程度)させることで、ホッパ部31aの下方に対応していた荷箱32の前部が後部へと移行(図2に示す二点鎖線位置)し、ホッパ部31aを介して排出されるコンテナC内の廃棄物がダンプカー32の荷箱32a内にほぼ均一に効率良く積み替えられる。
【0023】
この場合、コンテナCの廃棄物の収容量とダンプカー32の荷箱32aの積み込み量とが一致していないときには、以下の動作が行われる。つまりコンテナCの廃棄物の収容量の方が多いときには、ダンプカー32の荷箱32aが満載状態となった時点で傾動台34を傾動状態から元に戻して該ダンプカー32の荷箱32aを空間33内から離脱させた後、空間33に別のダンプカーの荷箱を侵入させて再度傾動台34を傾動させ、コンテナC内の残る廃棄物の積み替えを行う。一方、ダンプカー32の荷箱32aの積み込み量の方が多いときには、コンテナC内の廃棄物がなくなった時点で傾動台34を傾動状態から元に戻してフォークリフト36による空コンテナCと新たなコンテナCとの交換を行った後、この新たなコンテナCを、待機状態のダンプカー32の荷箱32aが満載状態となるまで傾動台34により傾動させる。
【0024】
そして、荷箱32aに積み替えた廃棄物を、ダンプカー32により廃棄物処理場A最寄りの貨物基地1から廃棄物処理場Aまで自動車輸送し、この廃棄物処理場Aにおいてダンプカー32の荷箱32aをダンプさせて該荷箱32a内の廃棄物を排出する。
【0025】
一方、ダンプカー32の荷箱32aへの廃棄物の積み替えを完了した空コンテナCは、コンテナCの一端壁11dをロック装置などでロックするとともに、各天蓋13を天蓋開閉装置により閉塞位置まで操作してから、フォークリフト36により傾動台34上から貨車3の車台3a上に積み込んで、コンテナCを貨車3の車台3aに対し、車台3aの各車台側固縛具21bとコンテナCの各コンテナ側固縛具21aとにより固縛し、廃棄物発生 地B最寄りの貨物基地2まで貨車3により鉄道輸送する。
【0026】
この場合、各架台31の傾動台34に対してコンテナCがフォークリフト36により次々に載せ替えられ、順次配車されるダンプカー32の荷箱32aに対するコンテナC内の廃棄物の積み替えが上述の要領でそれぞれ個別に繰り返し行われる。
【0027】
したがって、上記実施の形態では、廃棄物処理場A最寄りの貨物基地1に貨車3から降したコンテナCを移載可能でかつ傾動自在な定置式の架台31,…を設置しておけば、その各架台31下部の空間33に侵入可能な荷箱32aを有するダンプカー32全般に対してコンテナC内の廃棄物の積み替えが可能となり、荷台にコンテナを固縛する固縛装置を備えた専用の自動車およびコンテナを荷台上に積み替える積み降し装置を備えた特殊な自動車などを貨物基地1に多数配車する必要がなく、廃棄物の輸送コストの低廉化を図ることができるとともに、貨物基地1のホーム4上でのコンテナCの積み替え作業を不要にして作業効率の向上を図ることができる。
【0028】
しかも、各架台31は、荷箱32aを侵入させる空間33を下部に有した門型に形成され、その上面の傾動台34を傾動手段35によりコンテナCごと傾動させるようになっているので、各架台31を簡単にかつ安価に構成でき、貨物基地1の改善に効果的に貢献することができる。
【0029】
尚、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その他種々の変形例を包含するものである。例えば、上記実施の形態では、廃棄物処理場A最寄りの貨物基地1において貨車3の車台3a上と各架台31の傾動台34上との間でのコンテナCの乗せ替えをフォークリフト36により行ったが、そのフォークリフトの移動方向に延びるベルトコンベアとエレベータとを組み合わせた移送装置またはクレーンなどにより貨車の車台上と各架台の傾動台上との間でのコンテナの乗せ替えが行われるようにしても良い。
【0030】
また、上記実施の形態では、土砂などの廃棄物を対象としたが、集合住宅や工場などの企業体で発生するごみ全般、再利用可能な瓶缶類、不燃性または易燃性の廃棄物等であっても良い。しかも、廃棄物が、瓶缶類、不燃性または易燃性の廃棄物に分別されてコンテナ毎に収容されるようにしても良い。
【0031】
さらに、上記実施の形態では、架台31を複数基並べて設けたが、貨物基地の規模が小さいときには1基の架台のみが設けられるようにしても良く、貨物基地にはその規模に応じた数量の架台が適宜設けられる。
【0032】
【発明の効果】
以上の如く、請求項1記載の発明によれば、廃棄物発生地で発生した廃棄物をコンテナに積み込んで廃棄物発生地最寄りの貨物基地から廃棄物処理場最寄りの貨物基地まで貨車により鉄道輸送する鉄道輸送工程と、上記廃棄物処理場最寄りの貨物基地から上記廃棄物を廃棄物処理場まで自動車により自動車輸送する自動車輸送工程との連係により廃棄物を輸送する方法において、貨車から降したコンテナを移載しかつ傾動させる定置式の架台を廃棄物処理場最寄りの貨物基地に設置し、その架台下部の空間に侵入させた車両の荷箱にコンテナ内の廃棄物をその傾動に伴い積み替えた後、廃棄物の積み替えを完了した空のコンテナを上記廃棄物発生地最寄りの貨物基地まで貨車により鉄道輸送する。したがって、ダンプタイプの積み込み車両全般に対するコンテナ内の廃棄物の積み替えを可能とし、固縛装置を備えた専用の自動車および積み降し装置を備えた特殊な自動車などの多数の配車を不要にして、廃棄物の輸送コストの低廉化を図ることができるとともに、積み替え作業効率の向上を図ることができる。
【0033】
請求項2記載の発明によれば、請求項1に記載の廃棄物輸送方法に使用される廃棄物積替装置において、傾動手段により傾動する傾動台を有しかつ下部に荷箱侵入用の空間を有する門型の定置式の架台を廃棄物処理場最寄りの貨物基地に形成したので、架台を簡単にかつ安価に構成でき、貨物基地の改善に効果的に貢献することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施の形態に係る各架台の斜視図である。
【図2】架台の側面図である。
【図3】架台の平面図である。
【図4】コンテナの平面図である。
【図5】貨車の側面図である。
【図6】貨車の進行方向より視たフォークリフトによるコンテナの積み替え状態を示すホームの側面図である。
【図7】傾動台へのフォークリフトによるコンテナの積み替え状態を示す架台の正面図である。
【図8】廃棄物の輸送系路図である。
【図9】廃棄物発生地でのコンテナへの廃棄物の積み込み作業およびフォークリフトによるコンテナの積み替え作業を説明する説明図である。
【図10】ダンプカーの荷箱からの廃棄物排出状態を示す廃棄物処理場の側面図である。
【符号の説明】
1 廃棄物処理場最寄りの貨物基地(貨物基地)
3 貨車
31 架台
32 ダンプカー(自動車)
32a 荷箱
33 空間
34 傾動台(台)
35 傾動手段
A 廃棄物処理場
C コンテナ
Claims (2)
- 廃棄物発生地で発生した廃棄物をコンテナに積み込んで廃棄物発生地最寄りの貨物基地から廃棄物処理場最寄りの貨物基地まで貨車により鉄道輸送する鉄道輸送工程と、上記廃棄物処理場最寄りの貨物基地から上記廃棄物を廃棄物処理場まで自動車により自動車輸送する自動車輸送工程との連係により廃棄物を輸送する方法であって、
廃棄物を積み込んだコンテナを貨車により廃棄物処理場最寄りの貨物基地まで鉄道輸送した後、その貨物基地において、上記貨車からコンテナを降し、
その後、該コンテナを、下部に空間を有する架台に対して傾動自在に設けられた台上に移載するとともに、廃棄物の積み込み可能な荷箱を有する自動車を、上記架台の空間に該荷箱を侵入させた状態で配車させ、
しかる後、上記台をコンテナごと傾動させて該コンテナ内の廃棄物を上記自動車の荷箱に積み替えた後、廃棄物の積み替えを完了した空のコンテナを上記廃棄物発生地最寄りの貨物基地まで貨車により鉄道輸送することを特徴とする廃棄物輸送方法。 - 請求項1に記載の廃棄物輸送方法に使用される廃棄物積替装置であって、
廃棄物を積み込んだコンテナが貨車により鉄道輸送されてくる廃棄物処理場最寄りの貨物基地に門型の架台が設けられ、該架台の下部には、廃棄物の積み込み可能な荷箱を有する自動車の該荷箱を侵入可能とする空間が設けられており、
上記架台の上部には、上記貨車から降したコンテナを移載するための台が傾動自在に設けられているとともに、上記空間に荷箱を侵入させた状態で該荷箱に対してコンテナ内の廃棄物が積み替えられるように、上記台をコンテナごと傾動させる傾動手段が設けられていることを特徴とする廃棄物積替装置。
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JPH09150959A (ja) | 1997-06-10 |
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