JP3547365B2 - デジタル放送受信機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、BSまたはCSまたは地上波デジタル放送用の受信機など、多重化方式にMPEG SYSTEMSを採用している放送用の受信機に関し、特に、そのTS(トランスポートストリーム)をデジタルインタフェースを介して外部機器との間で送受するようにしたデジタル放送受信機に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、CSデジタル放送用の受信機においては、高速のデジタルインタフェースが定められ、運用されている。
【0003】
このデジタルインタフェースのうち、パラレルインタフェースでは、CSデジタル放送の情報源符号化及び多重化方式であるMPEG−2、MPEG SYSTEMSに準拠した映像、音声、PSI/SI等が多重され、出力されている。出力信号の形式はMPEG TS(トランスポートストリーム)で、188バイトパラレルの信号が、間欠的に出力されている。CSデジタル放送の伝送路符号化方式には、外符号RS(リードソロモン)符号が採用されている。このRS(204,188)符号を採用したため、MPEG TS有効情報188バイトの後に16バイトの冗長部分が生じ、204バイト長の信号として出力されている。また、パラレルインタフェースには、CSデジタル放送受信機がロックしたか否かや、MPEG TSの先頭同期バイトや、任意に使用できる端子の論理信号が別途定義されている。しかし、直接外部機器を制御するような場合は、上記の任意に使用できる端子を使用した運用規格を別途定めなければならない。また、画一的に使用することに限定され、メーカー独自の特長ある制御をしたい場合、メーカー間の互換性は確保されない。
【0004】
他方、シリアルインタフェースでは、IEEE1394に準拠した規格が採用されており、特に相互の機器を制御するためのコマンドは、1394TAのAV/Cデジタルインタフェースコマンドセットに準拠している。シリアルデータは、MPEG TS、及び、MPEG TSから特別に選択された1つあるいはいくつかの番組に関係しないトランスポートパケットを取り除いたパーシャルTSとして出力される。また、パーシャルTSの場合は、ストリームに含まれるPSIがパーシャルTSの内容と異なっており、この内容を修正したPSIと、さらに番組配列情報が不連続になる変化点を示すDIT(Discontinuty InformationTable)やパーシャルTSの番組選択情報を示すSIT(Selection Information Table)を取り除いたパケット部分に新たに追加し送出する。互いの機器を制御するコマンドは、上記のようにすでに規定されており、新たに規定するには1394TAに参画する各国の技術者の賛同が必要で、メーカー独自のコマンドは、国際共通化の主旨から逸脱するため設定することは困難である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、従前のパラレルインタフェース及びシリアルインタフェースは、画一的に共通化を目指した規格であって、独自設定は困難であり、本願発明のように、従来の規格と互換性を保ったまま、従来の規格では使用しない部分を使用し、独自の制御信号を送受する方式は考えられていない。
【0006】
本発明は、上記したような状況に鑑みなされたもので、その目的とするところは、従来の高速デジタルインタフェースと互換性を保ちながら、誤り訂正方式等の採用により実情報部分とは別に発生する訂正コード付加用の冗長部分、あるいは、ユーザーが視聴や録画のため番組を切り替えることに起因する送信信号の不連続部分、あるいは、デジタル放送受信機の伝送路上で生じるノイズや自然環境の変化に伴い伝送能力が劣化して発生する、いわゆる伝送路符号化方式の改善能力を上回るエラーが発生したために起因した欠落部分、あるいは、外部受信機が視聴予約待ち等の状態で待機中である送受信休止期間などの、伝送信号中、従来の規格では使用していない期間を活用し、独自の情報を従前の高速デジタルインタフェースを介すかまたは無線や有線伝送インタフェースを介することにより伝送することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
通常、デジタル放送受信機は、電波を受信するために周波数を整合させる同調部と、伝送路にあった変調方式に基づいて伝送される信号を復調するデジタル復調部と、各メディアの伝送路要求条件に合致した伝送路符号化方式を復号する伝送路符号化復号部と、MPEG SYSTEMSに準拠した多重方式で多重された映像・音声・データ・PSI/SIを分離する多重分離部と、MPEGに準拠し符号化された映像や音声等の情報源を復号する情報源符号化復号部などを含んで構成される。
【0008】
外部機器とのインタフェースは、各メディアの伝送路要求条件に合致した伝送路符号化方式を復号する伝送路符号化復号部を通過したMPEG TSまたはMPEG SYSTEMSに準拠した多重方式で多重された映像・音声・データ・PSI/SIを分離する多重分離部にて選択したパーシャルMPEG TS信号のパラレル出力、あるいは例えばIEEE1394に準拠したシリアル出力である。この信号に含まれる映像や音声やデータやPSI/SI等を、デジタルインタフェースを介して外部機器とやり取りすることにより、例えば、受信機からデジタルVTRに信号を記録したり、また、デジタルVTRから再生したストリームを受信機に入力し、受信機でそのストリームに含まれるPSI/SI等情報を解釈し、映像や音声を提示したり、あるいは、デジタルVTRから受信機を選局したりすることができ得る。さらに、受信機とデジタルインタフェースを介して接続している外部機器を待機状態にしたり、待機状態から動作状態に移行させることも可能である。
【0009】
これらの制御動作は、パラレルインタフェースでは、拡張用の未定義端子を一様に使用方法をとり決め、受信機の信号と連動して適当な伝送方法を用いて制御信号を伝送するか、シリアルインタフェースでは、IEEE1394のAV/Cコマンドで決められている範囲でのコマンドを用い、その制御に付随する信号と共に伝送するかの何れかである。そのため、自由に拡張性を持って新しい制御を独自に速やかに割り当てることはできない。
【0010】
本発明では、前述したインタフェースとの互換を保持しながら、一方、従前は情報として使用しない不要な部分を用いて、独自のやり取りを実現できる受信機を提供するものである。かような本発明による手法を用いることにより、例えば、信号の不連続を外部機器に通知し、予め映像や音声をミュートし、不適当な情報提示を防いだり、訂正不能なエラーパケットや受信状態を示すことにより、エラーコンシールメント機能を動作させたり、映像をフリーズさせたり、あるいは、BSデジタル放送や地上波デジタル放送で運用が予定されている階層伝送で伝送される高階層情報から、低いCNでも受信可能な低階層の映像に切り替えたりすることも可能となる。
【0011】
さらに、外部機器とデジタルインタフェースにて相互接続されていることによる制御と、リモコン制御とを連動させ、前記した情報として使用しない従前では不要な部分に、リモコンコードを乗せることにより、単一リモコンで、相互接続されている複数機器をリモコン体系に応じて制御することができる。
【0012】
受信機の機能としては、有効データを指し示す窓信号や、当該パケットに訂正不能な信号が含まれていることを指し示す信号や、伝送路を経て正規の状態で受信され同期信号を検出できたことを指し示す信号や、受信CNの状態を検知する部分や、またこれらの信号や受信機の各部の状態からストリームのうち有効な情報を判別する部分や、その伝送されてきた制御信号等に基づき適応的な制御を実行する部分が必要となる。さらに、受信機には、PSI/SIを解釈し、ストリームの内容を詳細に識別する部分や、赤外線リモコンにて送信されてきたリモコンコードをデコードする部分や、さらにそれらのコマンドや付随信号を、前記した情報として使用しない不要な部分に多重する部分が必要となる。
【0013】
以上のような手段を用いることで、独自の制御を実現可能とする受信機を提供できる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面を用いて説明する。図1は、本発明の1実施形態に係るデジタル放送受信機の構成を示すブロック図であり、同図では、デジタルインタフェースの周辺構成については図示を割愛してあり、一般的な受信機の構成のみを示してある。
【0015】
図1において、1は電波を受信するために周波数を整合させる同調部、2は伝送路にあった変調方式に基づいて伝送される信号を復調するデジタル復調部、3は各メディアの伝送路要求条件に合致した伝送路符号化方式を復号する伝送路符号化復号部、4はMPEG SYSTEMSに準拠した多重方式で多重された映像・音声・データ・PSI/SIを分離する多重分離部、5はMPEGに準拠し符号化された映像や音声等の情報源を復号する情報源符号化復号部、6は外部機器との間で情報の授受を行う外部インタフェース部、7は受信機全体の統括制御を司る制御部である。
【0016】
図1に示す構成において、まず、RF信号が同調部1に入力される。同調部1では、伝送路に応じた変調方式及び変調周波数で変調された信号から、受信する周波数を弁別する。その弁別された信号は、デジタル復調部2に入力される。デジタル復調部2では、デジタル変調されている弁別信号から、もとのデジタル論理信号を再生する。その論理信号は、伝送路符号化復号部3で、内符号、インタリーブ、外符号、拡散除去等の処理を施され、また、この伝送路符号化復号部3では、伝送路での受信状態や、CN比や、同期検出他の状態検出が行われる。
【0017】
伝送路符号化復号部3を経た信号は、MPEG TS信号となる。このMPEG TS信号以降は、デジタル放送方式においてメディア横断的に共通化が可能なところで、実際、ほとんどのメディアが多重化方式としてMPEG SYSTEMSに準拠した方式を採用しており、外部機器とのインタフェースの切り口としてMPEG TSが採用されているケースが多い。
【0018】
このMPEG TS信号は、多重分離部4に入力される。多重分離部4では、MPEG TSからPES、ESと展開していき、符号化された情報源を抽出する。抽出するには、同じくMPEG TSに多重されているPSI等から、分離するための識別信号等を解釈、抽出する。さらに、SI等から、情報源の詳細情報(例えば、番組名、番組スケジュール等)を解読する。これらの機能は、多重分離部4と制御部7が受け持つ。
【0019】
多重分離部4で選択された情報源は、情報源符号化復号部5に入力される。情報源符号化復号部5では、情報源すなわち例えば映像、音声が、MPEGに準拠して符号化されている場合、MPEGのデコードを行い、元の映像や音声を再現して、ユーザが視聴するシステムに適応的に対応して提示する。
【0020】
次に、本実施形態の受信機に具備された外部インタフェース部6について説明する。外部インタフェース部6には、ペイパービュー等課金情報の蓄積やスクランブル鍵を生成するための情報保存用等に使用するICカードが、挿入、装着されるICカード装着部6aが設けられている。また、外部インタフェース部6には、モデム6bが搭載されており、公衆回線網と接続する端子を持っている。この上がり回線は、課金情報やデータ放送と連動した情報用等に使用され、それぞれ特定の管理システムにより収集される。また、外部インタフェース部6には、リモコンから送信される信号を受信するリモコン受信部(受光部)6cが設けられている。リモコンは、受信機の電源ON/OFF、選局、EPG表示等のユーザのキー操作に基づき、リモコンガンから赤外線を使用して、決められたプロトコルに基づき、メーカや機種等の識別コードとともにコマンドが伝送される。受信機側では、受光部で受光した後、リモコンプロトコルに応じそれを解釈し、リモコンコードをデコードし、そのコードに基づいた受信機制御を施す。さらに、外部インタフェース6には、外部入出力部(デジタルインタフェース)6dが設けられており、この外部入出力部6dには、前述したようなデジタルパラレルインタフェースやデジタルシリアルインタフェースが備えられており、シリアルインタフェースにはIEEE1394が採用されている。これらのパラレルインタフェースやシリアルインタフェースを用いて外部機器と相互接続し、信号やコマンドを通信するようになっている。
【0021】
次に、本実施形態におけるデジタルインタフェースの周辺構成の各例について、図を用いて説明する。
【0022】
図2は、デジタルインタフェースの第1の周辺構成例を示す図であり、同図に示す本例は、デジタルインタフェースのうちパラレルインタフェースで相互の制御コマンド等を伝送する際の例示である。パラレルインタフェース中の拡張用の専用端子を介して、予め定めたプロトコルによりコマンドや必要な情報が伝送される。本例では、デジタル信号の冗長、不連続、欠落部分、または送受信休止期間を検出し、その有効情報期間ではない期間を利用し、種々のコマンドや付随情報を伝送する。
【0023】
従前からのパラレルインタフェースでは、パラレルデジタル信号の出力とパケットの同期バイト位置を示す信号とロック(同期したか否か)信号及び拡張予備端子が用意されている。出力する8ビットのデジタル信号は、デジタル放送の場合、外符号を解いたものが出力されるため、通常204バイト周期で、そのうち188バイトが情報ビット(MPEG TS)で16バイト分の冗長部分がそのまま伝送される。本例では例えばこの冗長な部分に、独自に定めたコマンドやデジタルデータに付随する種々の情報を伝送する。
【0024】
具体的に図2を用いて説明すると、本実施形態の受信機で放送波を受信し、前記伝送路符号化復号部3において、その伝送路に応じた伝送路符号化復号を施して、MPEG TS信号を前記多重分離部4に送出する。その際、伝送路符号化復号部3は、CNが悪いとかビットエラーレートは*×10−*等の受信状態や、選局でトラポンを移動する際の不連続等の情報や、デジタル信号や、デジタル信号の冗長、不連続、欠落部分または送受信休止期間を示す信号を、コマンド・データ多重制御部10へ送る。
【0025】
コマンド・データ多重制御部10では、これらの信号を元に、それぞれをデジタル信号の有効情報期間ではない期間に、独自に定めたコマンドや前記情報を多重するための実データや制御信号を発生させる。例えば、コマンド:低階層受信、付随情報:ビットエラー1×10−2や、コマンド:映像・音声ミュート、付随情報:トラポン移動選局等である。この具体的コマンドは、コマンド多重部8にて、デジタル信号の冗長、不連続、欠落部分または送受信休止期間に組み込まれ、多重されて、デジタルインタフェース20から送信される。デジタル信号は8ビットあるため、そのうち例えば上位4ビット分を送信、下位4ビット分を受信に割り当てる。
【0026】
外部機器から送信されてきたコマンドや情報は、デジタルインタフェース20に入力される。先ほど出力した送信データには、情報源の他、PSI/SI等が含まれており、ネットワーク内のサービスリスト等が含まれている。外部機器側でこのPSI/SI情報をデコードし、外部機器から本受信機を制御する場合が考えられる。例えば、予め独自にコマンド:選局、付随情報:Service_id=0X0100と定めておく。これらがデジタル信号の下位4ビットに多重される。コマンド分離部9では、前記パケットの同期バイト位置を示す信号等から、コマンドや付随情報を分離する。
【0027】
このコマンドや付随情報は、コマンド解釈・機器制御部11に供給され、本受信機の内部状態と整合をとり、機器全体を制御する。例えばコマンド:選局、付随情報:Service_id=0X0100が、Service_id=0X0100に選局するという外部機器からの命令であるとすると、本受信機は、選局したり、例えば録画中であれば選局を取りやめたりする。そしてさらに、本受信機は、本受信機のコマンドに対する動作状態を、再度コマンドとして外部機器に連絡することも考えられる。
【0028】
次に、デジタルインタフェースの第2の周辺構成例を説明する。図3は、デジタルインタフェースの第2の周辺構成例を示す図であり、同図に示す本例は、リモコンコードを伝送する際の例示であり、図2とほぼ同様の構成である。
【0029】
いま例えば、本受信機に対し外部機器としてデジタルVTRが接続されている場合において、本受信機から出力されるデジタル信号を記録するというコマンドを、本受信機に対しリモコンで送信するケースを例にとる。リモコンからの操作信号は、受光部を介してリモコンコード解読・機器制御部12に送られる。リモコンコード解読・機器制御部12では、ユーザが入力操作したリモコンからのリモコンコードを解読し、メーカ識別、機種識別、コマンド等を含むリモコンコードをデコードする。次に、先と同様にデジタル信号の冗長、不連続、欠落部分または送受信休止期間を検出し、その有効期間でない期間に本リモコンコマンドをそのまま多重して、外部機器(デジタルVTR)に伝送する。デジタルVTRでは、このデジタルデータ列から、パケットの同期を示す信号等を用いてリモコンコマンド部を分離し、デコードする。このとき、メーカ識別や機種識別が合致していれば、録画というリモコンコマンドが、本デジタルVTRに向けて出された命令であることを認知し、デジタルVTRは、受信機から出力されてくるデジタル信号の録画を開始する。
【0030】
このように、本受信機から外部接続機器へのリモコンコマンドの送信が可能となり、このため、リモコンのボタンに機種固有のボタンなどを割り当てることにより、単一リモコンにて、新たな独自コマンドや付随情報を割り当てることなく、接続されてる外部機器が制御可能となる。
【0031】
次に、デジタルインタフェースの第3の周辺構成例を説明する。図4は、デジタルインタフェースの第3の周辺構成例を示す図であり、同図に示す本例は、既存のプロトコル例えばIEEE1394等のシリアル伝送方式により、コマンドや付随情報を伝送する場合の例示である。
【0032】
外部機器とデジタルインタフェース21を介して接続し、コマンドや付随情報を受信する場合、外部機器からの信号は、まずプロトコル解析・プロトコル生成多重部13に入力され、既存伝送方式に則り、物理的にもプロトコルを解析し、伝送されてくる有効情報を分離する。この情報は、コマンド・データ分離多重部14に入力される。コマンド・データ多重処理部14は、有効情報から、定められているコマンドコードや情報源の情報等を取り出す。次に、このコマンドコード及び情報源の情報はデータ分離・コマンド解釈・機器制御部15に入力される。データ分離・コマンド解釈・機器制御部15では、情報源の情報から、デジタル信号の冗長、不連続、欠落部分または送受信休止期間に多重されている独自のコマンドや付随情報を分離し、デコードする。以上より、予め定められているコマンドコードと独自に送信したコマンドや付随情報、また、情報源の信号により、受信機全体を制御する。
【0033】
一方、独自コマンドを送信する場合、コマンド・データ多重制御部10にて、デジタル信号の冗長、不連続、欠落部分または送受信休止期間と、送信すべきコマンドや付随情報を、コマンド・データ分離多重部14に入力する。コマンド・データ分離多重部14では、その送信すべきコマンドや付随情報を前記使用しない不要な部分に多重する。次に、プロトコル解析・プロトコル生成多重部13では、このデジタル信号に定められたコマンドを含め、プロトコルに則り、送出する。
【0034】
相互制御の1例として、例えば、外部機器に、定められたコマンド:選局に周波数を付随して伝送したとき、外部機器での受信状態が悪い場合、外部機器から選局したデジタル信号と受信状態が悪いので低階層を受信した方が良いという独自コマンド:低階層を伝送してくる。本受信機は、この独自コマンド部分をデコードし、そのコマンドに基づき、デジタル信号のうち、低階層の信号のみを再生し提示する。
【0035】
次に、デジタルインタフェースの第4の周辺構成例を説明する。図5は、デジタルインタフェースの第4の周辺構成例を示す図であり、同図に示す本例は、既存のプロトコル例えばIEEE1394等のシリアル伝送方式により、リモコンコードを伝送する場合の例示である。
【0036】
IEEE1394等で定められたコマンド:再生でカバーしきれない機能、例えば、独自のリモコンコマンド:ストロボワイプを割り当てて伝送する。ユーザがリモコンの特殊再生のボタンを押すことにより、IEEE1394の再生コマンドと合わせて、独自コマンドのストロボワイプを送信する。外部機器であるデジタルVTRでは、前記コマンドをデコードし、特殊再生を行う。
【0037】
一方、外部機器からの入力に対しては、データ分離・コマンド解釈・リモコンコード解読・機器制御部16でコマンドや付随情報を解読し、適宜に受信機を制御する。
【0038】
次に、図6を用いて多重化タイミングについて説明する。同図は、独自コマンドを多重する場合のデジタル信号の冗長、不連続、欠落部分または送受信休止期間に関する例示である。
【0039】
状態論理信号は、Hレベルがデジタル信号を伝送する期間、Lベルが独自コマンドを伝送する期間をあらわす。状態論理信号1は、長期間を見た場合の例で、通常電源OFFの状態から、電源ON/受信といった経過を経るとき、A領域は、電源OFFからONに変わり、まだ正常に受信できない状態の期間である。以後、正常に受信可能となり、視聴者の選局により一時不連続になって正常に受信できない期間や放送休止期間等、さまざまなLレベルの期間が発生する。この期間には、本受信機の動作とは関係のない外部機器の制御や、一時的に不連続になるときに、前もって外部機器に信号不連続になることを通知するコマンドや、BERが劣化してくる様や、どの放送局に選局したかなどの付随情報や、日付等を通知するコマンドを伝送する。
【0040】
次に、状態論理信号1の部分拡大図を説明する。図6の中段は、図6の上段の論理信号1の一部を拡大して示したものである。通常、データを入出力するとき、外符号RS(204,108)を解いた後の信号がインタフェースとなる。すなわち、B領域は、全204バイトのうち外符号を解いた冗長部分16バイト分の期間を示す。この部分に、例えば受信CNや選択するService_id、周波数や録画命令等デジタル信号に付随した情報を伝送したり、その伝送コマンドを受信した外部機器からの新たなコマンド等を多重する。すなわち例えば、周波数と選局指示を外部機器に伝送し、外部機器は選局し受信したが、受信状態が悪い等の情報を返す場合が考えられる。次に、C領域は、選局のため、トラポンの移動が生じた結果、信号の不連続が生じ、正常に受信できない期間をあらわす。この期間に、例えば選局中の状態コマンドや映像・音声ミュートコマンド等をある程度前だしで送信することにより、コーションを画面表示したり、予めミュートしたりして、不適当な信号を提示することを避ける。
【0041】
次に、状態論理信号2について説明する。この信号は、伝送路における伝送状態の劣化に伴い、誤り訂正能力以上の誤りが生じ、訂正不能な符号が含まれるパケット期間を示す信号である。このD領域は、CN劣化コマンドやエラーコンシールメントONコマンド等で欠落したパケットを補完する命令や画面へのコーション表示等のコマンド伝送に用いる。
【0042】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、従来の高速デジタルインタフェースと互換性を保ちながら、実情報部分とは別に発生する訂正コード付加用の冗長部分、送信信号の不連続部分、欠落部分、さらに送受信休止期間等の、伝送信号中、従来の規格では使用しない期間を活用し、独自の情報を、従前の高速デジタルインタフェースを介すかまたは無線や有線伝送インタフェースを介すことにより伝送し、独自特長や拡張を自由に設定できるという効果がある。また、リモコンコードを送ることにより、新たなコマンドを設定することなく、単一リモコンで外部機器を制御することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施形態に係るデジタル放送受信機の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の1実施形態に係るデジタル放送受信機における、デジタルインタフェースの第1の周辺構成例を示すブロック図である。
【図3】本発明の1実施形態に係るデジタル放送受信機における、デジタルインタフェースの第2の周辺構成例を示すブロック図である。
【図4】本発明の1実施形態に係るデジタル放送受信機における、デジタルインタフェースの第3の周辺構成例を示すブロック図である。
【図5】本発明の1実施形態に係るデジタル放送受信機における、デジタルインタフェースの第4の周辺構成例を示すブロック図である。
【図6】本発明の1実施形態に係るデジタル放送受信機における、独自コマンドを多重する多重化タイミングを示す説明図である。
【符号の説明】
1 同調部
2 デジタル復調部
3 伝送路符号化復号部
4 多重分離部
5 情報源符号化復号部
6 外部インタフェース部
7 制御部
8 コマンド多重部
9 コマンド分離部
10 コマンド・データ多重制御部
11 コマンド解釈・機器制御部
12 リモコンコード解読・機器制御部
13 プロトコル解析・プロトコル生成多重部
14 コマンド・データ多重分離部
15 データ分離・コマンド解釈・機器制御部
16 データ分離・コマンド解釈・リモコンコード解読・機器制御部
20、21 デジタルインタフェース
Claims (3)
- 外部機器と相互接続するデジタルインタフェースを具備したデジタル放送受信機において、
前記デジタルインタフェースを介し外部に出力するデジタル信号または入力されたデジタル信号の冗長部分、不連続部分、欠落部分、送受信休止期間の部分を検出する検出手段と、
前記検出手段で検出された前記デジタル信号の冗長部分、不連続部分、欠落部分、送受信休止期間の部分に、それぞれの部分に予め対応付けられた独自の信号を、それぞれ多重する多重化手段と、
前記デジタル信号の冗長部分、不連続部分、欠落部分、送受信休止期間の部分を指し示す信号により、その部分に定められた構成に基づき多重する信号または多重された信号をデコードするデコード手段と、
このデコード手段によるデコードの結果に応じて、自機器を制御する制御手段とを、
有することを特徴とするデジタル放送受信機。 - 請求項1記載において、
予め定めた外部機器を識別、制御する情報や、デジタル信号を送受する場合のデジタル信号にかかわる情報を、前記デジタル信号の冗長部分、不連続部分、欠落部分、送受信休止期間の部分に、この部分に定められた構成に基づき挿入して、前記デジタルインタフェースを介して外部に伝送する手段と、
前記デジタルインタフェースを介し入力されたデジタル信号の前記デジタル信号の冗長部分、不連続部分、欠落部分、送受信休止期間の部分に、この部分に定められた構成に基づき多重された信号をデコードする手段とを、
有することを特徴とするデジタル放送受信機。 - 請求項1または2記載において、
前記デジタル信号の冗長部分、不連続部分、欠落部分、送受信休止期間の部分において、IEEE1394や無線構内LANの通信方式に定められたコマンドや機能を補完するコマンドや付随詳細情報を独自に伝送することを特徴とするデジタル放送受信機。
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