JP3539724B2

JP3539724B2 - Reinforced soil structures and blocks

Info

Publication number: JP3539724B2
Application number: JP2001018227A
Authority: JP
Inventors: 俊介島田
Original assignee: 強化土エンジニヤリング株式会社
Priority date: 2001-01-26
Filing date: 2001-01-26
Publication date: 2004-07-07
Anticipated expiration: 2021-01-26
Also published as: JP2002220834A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
この発明は複数の補強土用ブロックを積層して壁体を構成し、この壁体の背面側に盛土を充填するとともに、この盛土内に盛土補強材を複数埋設して構築される補強土構造物およびこれに使用される補強土ブロックに関し、特に耐震性にすぐれたものとして開発されたものである。
【０００２】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
図１０（ａ），（ｂ）は、道路や敷地などに面して構築された補強土構造物の一例を示し、例えば図１０（ａ）の例においては、コンクリート製の擁壁パネル２０が複数段に積層され、その背部に盛土２１が充填され、さらに盛土２１内に鉄筋グリットや鋼材などからなる盛土補強材２２が複数層に埋設され、そして各盛土補強材２２の先端側２２ａは擁壁パネル２０にそれぞれ連結されている。
【０００３】
また、図１０（ｂ）の例においては、コンクリート製の擁壁ブロック２３が複数段に積層され、その背部に盛土２１が充填され、さらに盛土２１内に盛土補強材としてジオテキスタイル２４が複数層に埋設され、各ジオテキスタイル２４の先端側２４ａは上下擁壁ブロック２３，２３に挟み込んで連結されている。
【０００４】
また、擁壁ブロック２３は、安定性を高めるべく上段に移行するにつれて徐々に後退しながら積層されている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、図１０（ａ）の例において、擁壁パネル２０は、それ自体安定性がなく、盛土補強材２２を連結し、かつ盛土２１を転圧してはじめて自立するものであるため、施工中に変位してしまうおそれがあった。
【０００６】
一方、図１０（ｂ）の例においては、擁壁ブロック２３は直方体形に成形されていて安定性はあるものの、盛土２１との直接的な一体化が特になされていないだけでなく、上下擁壁ブロック２３，２３間の一体化もなされていないため、地震時に擁壁ブロック２３が横ずれを起こして壁面が崩れるおそれがあった。
【０００７】
特に、図示するような擁壁ブロック２３を用いた壁面は、擁壁ブロック２３が小型であるために地形の悪いところでも取り扱いが容易で施工性がよいことが長所であるが、一方ですべての擁壁ブロック２３にジオテキスタイル２４を連結したのでは、ジオテキスタイル２４を大量に要して設計上不経済なものとなるだけでなく、施工性も悪い。
【０００８】
このため、経済施工および効率的施工からすれば、ジオテキスタイル２４の連結されていない擁壁ブロック２３が適当に積層されていることが望ましく、ジオテキスタイル２４の連結されていない擁壁ブロック２３が適当に混在した状態で、全体として一体の壁面を形成することができれば、不均質な土圧が作用したり、あるいは地震にあっても目地部でわずかの変位を許容するだけで、応力集中をを避けることができて、きわめて安定した補強土構造を構築できる。
【０００９】
また、特に図１０（ａ）の例において、擁壁パネル２０は剛体である一方、盛土２１は時間の経過とともに徐々に沈下することから、盛土２０の沈下とともに盛土補強材２２を介して擁壁パネル２０に応力集中が生じて擁壁パネル２０にひび割れが発生したり、横ずれを起こすことがあり、さらに施工の面においても擁壁パネル２０は非常に大きく、しかも非常に重くて施工性がわるい等の課題があった。
【００１０】
この発明は、以上の課題を解決するためになされたもので、特に地震や盛土の自然沈下などで擁壁ブロックが横ずれしたりするようなことがなく、安定性にすぐれた補強構造物およびこれに使用される補強土ブロックを提供することを目的とする。
【００１１】
【課題を解決するための手段】
請求項１記載の補強土ブロックは、背部の一定範囲に砕石または砂礫が充填され、かつ盛土内に定着部とアンカー部とからＴ字状またはＬ字状に形成された鋼棒からなる盛土補強材が埋設される補強土構造物の壁体としてやぶれ目地となるように積層される補強土ブロックにおいて、表面フランジと背面フランジと当該表面フランジと背面フランジとの間に位置するウェブと当該ウェブの上端部に突設された突起部とから平面ほぼＨ形状またはＩ形状に一体に形成され、前記表面フランジは前記背面フランジより横長に形成され、少なくとも前記表面フランジとウェブの上端部に前記盛土補強材の定着部を挿入可能な定着溝がそれぞれの軸方向に連続し、かつ互いに連続して形成され、前記突起部はその上側に互いに隣接して積層された補強土ブロックの表面フランジと背面フランジとウェブ部とからなる空間部に嵌合可能に突設されてなることを特徴とするものである。
【００１２】
請求項２記載の補強土ブロックは、背部の一定範囲に砕石または砂礫が充填され、かつ盛土内に定着部とアンカー部とからＴ字状またはＬ字状に形成された鋼棒からなる盛土補強材が埋設される補強土構造物の壁体としてやぶれ目地となるように、かつ上段になるにつれて徐々に後退して積層される補強土ブロックにおいて、表面フランジと背面フランジと当該表面フランジと背面フランジとの間に位置するウェブと当該ウェブの上端部に突設された突起部とから平面ほぼＨ形状またはＩ形状に一体に形成され、前記表面フランジは前記背面フランジより横長に形成され、少なくとも前記表面フランジとウェブの上端部に前記盛土補強材の定着部が挿入される定着溝がそれぞれの軸方向に連続し、かつ互いに連続して形成され、前記突起部はその上側に互いに隣接して積層された補強土ブロックの表面フランジと背面フランジとウェブ部とからなる空間部に嵌合可能に、かつ前記背面フランジ側に後退した位置に突設されてなることを特徴とするものである。
【００１３】
請求項３記載の補強土構造物は、複数の補強土ブロックをやぶれ目地となるように積層して壁体を構成し、当該壁体の背面側に盛土を充填し、かつ当該盛土内に鋼棒からなる盛土補強材を複数層に埋設してなる補強土構造物において、前記補強土ブロックは表面フランジと背面フランジと当該表面フランジと背面フランジとの間に位置するウェブと当該ウェブの上端部に突設された突起部とから平面ほぼＨ形状またはＩ形状に一体に形成され、前記表面フランジは前記背面フランジより横長に形成され、少なくとも前記表面フランジとウェブの上端部に前記盛土補強材の定着部が挿入された定着溝がそれぞれの軸方向に連続し、かつ互いに連続して形成され、前記突起部はその上側に互いに隣接して積層された補強土ブロックの表面フランジと背面フランジとウェブ部とからなる空間部に嵌合され、前記空間部および前記壁体の背部の一定範囲内に透水性を有する砂礫または砕石が充填され、かつ前記盛土補強材は前記定着溝に挿入された定着部と前記盛土内に埋設されたアンカー部とからＴ字状またはＬ字状に形成されてなることを特徴とするものである。
【００１４】
この場合の補強土ブロックとしては、そのままでも安定して自立できるような、例えば平面Ｈ形状またはＩ形状に形成されている。また、無筋コンクリート、鉄筋コンクリート、あるいは鋼繊維、炭素繊維などを使用した繊維補強コンクリートで形成することができる。
【００１５】
定着溝が設けられている態様としては、表面フランジとウェブの上端部にそれぞれその軸方向に連続し、かつ互いに連通して設けられている場合、背面フランジの上端部にその軸方向に連続して設けられている場合、さらに表面フランジ、背面フランジおよびウェブの上端部にそれぞれその軸方向に連続し、かつ互いに連通して設けられている場合などがある。
【００１６】
また、突起部がこのような態様で設けられていることで、補強土ブロックを積層する際、上段になるにつれて徐々に後退させながら積層することができる。また、この場合の突起部の位置を盛土の地質に応じて適当に変えることで、補強土ブロックを積層して形成される壁面の傾きを自由に設定することができる。
【００１７】
請求項４記載の補強土構造物は、複数の補強土ブロックをやぶれ目地となるように、かつ上段になるにつれて徐々に後退させて積層することにより壁体を構成し、当該壁体の背面側に盛土を充填し、かつ当該盛土内に鋼棒からなる盛土補強材を複数層に埋設してなる補強土構造物において、前記補強土ブロックは表面フランジと背面フランジと当該表面フランジと背面フランジとの間に位置するウェブと当該ウェブの前記背面フランジ側に後退した位置の上端部に突設された突起部とから平面ほぼＨ形状またはＩ形状に一体に形成され、前記表面フランジは前記背面フランジより横長に形成され、少なくとも前記表面フランジとウェブの上端部に前記盛土補強材の定着部が挿入された定着溝が形成され、前記突起部はその上側に互いに隣接して積層された補強土ブロックの表面フランジと背面フランジとウェブ部とからなる空間部に嵌合され、前記空間部および前記壁体の背部の一定範囲内に透水性を有する砂礫または砕石が充填され、かつ前記盛土補強材は前記定着溝に挿入された定着部と前記盛土内に埋設されたアンカー部とからＴ字状またはＬ字状に形成されてなることを特徴とするものである。
【００１８】
請求項５記載の補強土構造物は、請求項３または４記載の補強土構造物において、盛土補強材の定着部は、隣接する複数の補強土ブロックの定着溝に連続して挿入されてなることを特徴とするものである。
【００２０】
【発明の実施の形態】
発明の実施の形態１．
図１〜図３は、この発明に係る補強土構造物および補強土ブロックの一例を示し、図において、符号１は複数段に積層され、擁壁の壁体Ａを構成する補強土ブロック（以下、「擁壁ブロック」という）、２は壁体Ａの背面側に充填された盛土、そして符号３は盛土２内に複数層に埋設され、盛土２の安定を図るとともに擁壁ブロック１を盛土２の先端に固定している盛土補強材である。
【００２１】
擁壁ブロック１は、例えば図３（ａ），（ｂ）に図示するように表面フランジ１ａとその背面側（盛土２側）に表面フランジ１ａとほぼ平行に配置された背面フランジ１ｂ、さらにこの表面フランジ１ａと背面フランジ１ｂとの間に配置されたウェブ１ｃとこのウェブ１ｃの上端部に突設された突起部１ｄとから一体に形成されている。
【００２２】
また、擁壁ブロック１は無筋コンクリート、鉄筋コンクリートあるいは炭素繊維などの補強繊維が混練された繊維補強コンクリート等からそのままでもきわめて安定して自立できるような、例えば平面ほぼＨ形状（またはＩ形状）に形成されている。
【００２３】
表面フランジ１ａは、背面フランジ１ｂより横長に形成され、また表面フランジ１ａと背面フランジ１ｂの両端には表面フランジ１ａ側から背面フランジ１ｂ側（盛土２側）に先細りとなるようなテーパが形成され、さらに表面フランジ１ａ、背面フランジ１ｂおよびウェブ１ｃはいずれも、十分な剛性を保持すべく一定の厚さに形成されている。
【００２４】
また特に、突起部１ｄの縦寸法Ｌ（ウェブ１ｃの軸方向の寸法）は、表面フランジ１ａと背面フランジ１ｂ間の内法寸法Ｗより小さく、かつ突起部１ｄの表面フランジ１ａ側の端部が背面フランジ１ｂ側にＳ寸法だけ後退した位置から突設されている。
【００２５】
このように形成された擁壁ブロック１は、盛土２の先端に横方向に互いに隣接し、かつ上下方に複数段に積層され、これに伴い各段の横方向に隣接する擁壁ブロック１，１間には双方の表面フランジ１ａと背面フランジ１ｂとウェブ１ｃとからなる空間部４がそれぞれ形成されている。
【００２６】
また、擁壁ブロック１は横方向に隣接する表面フランジ１ａ，１ａ間の目地部ａが上下方向に連続しないで左右に交互にずれる、いわゆる「やぶれ目地」になるように積層され、これに伴い各擁壁ブロック１の突起部１ｄが、その上側に積層された擁壁ブロック１，１間の空間部４に嵌合されている。
【００２７】
さらに、突起部１ｄの表面フランジ１ａ側の端部が背面フランジ１ｂ側にＳ寸法だけ後退した位置から突設されていることにより、上段に移行するにつれて各擁壁ブロック１はＳ寸法ずつ盛土２側に後退して積層されている。
【００２８】
盛土補強材３は盛土２内に複数層に埋設され、その先端側の定着部３ａは擁壁ブロック１の背面フランジ１ｂにアンカー金具５を介して定着されている。この場合、盛土補強材３は擁壁ブロック１の段数に対応した数が埋設されているのではなく、数段おきに（少ないほうがよい）埋設され、定着部３ａは例えば図２（ａ）に図示するように同一レベルに積層された擁壁ブロック１の背面フランジ１ｂの背面部、あるいは図２（ｄ）に図示するように背面フランジ１ｂの上端面部に定着されている。
【００２９】
アンカー金具５は図示するように、擁壁ブロック１の背面フランジ１ｂの背面部または上端面部にそれぞれ取り付けられているが、アンカー金具５として帯鋼などが隣接する複数の擁壁ブロック１、１間に水平に架け渡されていてもよく、これに盛土補強材３の定着部３ａを定着するようにすれば、盛土補強材３の定着と隣接する複数の擁壁ブロック１、１間の連結とを同時に行うことができる。
【００３０】
また、アンカー金具５に盛土補強材３を上下方向に自由に回転できるように連結すれば、盛土２の自然沈下に盛土補強材３を追従させることができるため、盛土２の自然沈下による盛土補強材３の破断を未然に防止することができる。
【００３１】
盛土補強部材３としては、例えば帯鋼（帯状補強材）や形鋼などの鋼材の他、鉄筋などの鋼棒、鉄筋グリット、あるいはジオグリッドやジオテキスタイル等が布設されており、また盛土補強部材３は盛土２内に複数層に埋設され、かつ各擁壁ブロック１の一つ一つに、または適当な位置の擁壁ブロック１の背面フランジ１ｂにアンカー金具５を介して定着されている。
【００３２】
盛土補強材３として特に、ジオグリッドやジオテキスタイルが埋設されている場合には、例えば図２（ｂ）図示するようにその先端部分を上下擁壁ブロック１，１間に挟んで定着されていてもよい。
【００３３】
この場合の盛土補強材３の先端側は、下側擁壁ブロック１の突起部１ｄによって上側擁壁ブロック１の空間部４内に押し込まれた状態に定着されるので、盛土補強材３の先端側を上下擁壁ブロック１，１間に確実にしかもきわめて簡単に定着することができる。
【００３４】
また、盛土補強材３としてのジオグリッドやジオテキスタイルの先端側を横方向に隣接する複数の上下擁壁ブロック１、１間に挟み込むことにより、横方向に隣接する擁壁ブロック１どうしを同時に連結することができる。
【００３５】
なお、盛土補強材３は、各段の擁壁ブロック１に作用する盛土２からの土圧に対して充分な引き抜き抵抗力が得られれば、格段ごとに布設されるる必要はなく、複数段おきに布設されていてもよい。むしろ、盛土補強材３は少ないほうが経済的であり、また盛土２の転圧に際して邪魔にならず、施工する上でも転圧がしやすく望ましい。
【００３６】
通常、盛土補強材３の設置間隔は0.5 〜1.5 ｍ間隔程度がよい。複数の擁壁ブロック１がこのように積層されていることで、擁壁ブロック１の横ずれが確実に防止される。
【００３７】
また、各段の擁壁ブロック１の各空間部４内には、盛土２が入念に転圧して充填されていることで、各擁壁ブロック１の背面フランジ１ｂとウェブ１ｃが盛土２内に埋め込まれ、これにより擁壁ブロック１と盛土２との一体化も確実に図られている。
【００３８】
なお、この場合、各擁壁ブロック１の空間部４内および擁壁ブロック１の背部の一定範囲Ｒ（３０ｃｍ前後）内に、盛土２として透水性にすぐれた砂礫または砕石が充填されていれば、表層部の透水性がよくなり、盛土の自然流失を低減することができるだけでなく、昆虫類などの生物の生息空間を提供できる。
【００３９】
さらに、擁壁ブロック１と砂礫材と盛土補強材３とが一体となって全体が一体化し、これにより背面の土圧や地震に対して抵抗し得る。
また、例えば図２（ｃ）に図示するように、上下擁壁ブロック１どうしが鉄筋などからなる連結棒６によって連結されていれば、擁壁ブロック１の横ずれを確実に阻止でき、また盛土２側からの土圧で擁壁ブロック１が前に押し出されるようなことも確実に阻止できる。この場合の連結棒６は、上下擁壁用ブロック１の表面フランジ１ａの下端面と上端面に形成された孔に挿入されている。
【００４０】
このように構成されていることで、地震などで擁壁ブロック１がずれて壁面が変位したり、一部の擁壁ブロック１が崩れたりするのを確実に防止でき、また擁壁ブロック１の背面側に充填された盛土２が移動して弛む等といった事態も防止することができる。
【００４１】
なお、表面フランジ１ａの表面は、原則として平坦に形成されているが、必要に応じて凸曲面状に形成されていてもよい。
また、擁壁ブロック１としては、運搬などの取り扱い易さ、施工性などを考慮すると、通常高さが２０〜１５０ｃｍ、幅が３０〜１００ｃｍ、奥行きが２０〜６０ｃｍ程度、さらに重さが２０〜１５０Ｋｇ程度に形成されているのが望ましい。
【００４２】
発明の実施の形態２．
図４〜図９は、この発明に係る補強土構造物および補強土用ブロックの他の一例を示し、特に各擁壁ブロック１の表面フランジ１ａとウェブ１ｃおよび／または背面フランジ１ｂの上端部に定着用溝１ｅがそれぞれの軸方向に連続し、かつ互いに連続して形成され、他の部分は図１〜図３の例で説明した擁壁ブロックとほぼ同じである。
【００４３】
例えば、図４と図５の例においては、定着溝１ｅは各擁壁ブロック１の表面フランジ１ａとウェブ１ｃの上端部にそれぞれの軸方向に連続し、かつ互いに連続して形成されている。
【００４４】
また、図６と図７の例においては、定着溝１ｅは各擁壁ブロック１の背面フランジ１ｂの上端部にその軸方向に連続して形成され、さらに図８と図９の例においては、定着溝１ｅは各擁壁ブロック１の表面フランジ１ａ、ウェブ１ｃおよび背面フランジ１ｂの上端部にそれぞれの軸方向に連続し、かつ互いに連続して形成されている。
【００４５】
なお、いずれの例においても、定着溝１ｅの背面フランジ１ｂ側の端部は背面フランジ１ｂの中央を盛土２側に貫通している。また、図７と図９の例においては、背面フランジ１ｂの上端部に定着溝１ｅから盛土２側に貫通する複数の定着溝１ｆが背面フランジ１ｂの軸方向に所定間隔おきに複数形成されている。
【００４６】
盛土補強材３は、各擁壁ブロック１の表面フランジ１ａおよびウェブ１ｃの定着溝１ｅに水平に挿入されている定着部３ａと、盛土２内に奥深く水平に埋設されているアンカー部３ｂとから略Ｌ字状またはＴ字状に形成され、例えば丸鋼や異形棒鋼などの鉄筋で形成されている。
【００４７】
盛土補強材３の定着部３ａが定着溝１ｅに連続して挿入されていることで、盛土補強材３は上側の擁壁ブロック１の重量で拘束され、しかも定着溝１ｅ内の周面との摩擦によって引き抜かれる心配がなく、補強部材３をきわめて簡単な構造で擁壁ブロック１に確実・強固に定着することができる。
【００４８】
また、盛土２による土圧の大きさに応じて、盛土補強材３の定着部３ａを横方向に隣接する２〜３個、あるいはそれ以上の擁壁ブロック１（表面フランジ１ａ）の定着溝１ｅに跨がって挿入されていることで、定着力をさらに高めることができる。
【００４９】
このように定着部３ａが、盛土２による土圧の大きさに応じて必要な長さに形成されていることで、横方向に隣接する複数の擁壁ブロック１どうしを互いに連結できるとともに、一本の盛土補強材３で複数の擁壁ブロック１を固定することができて、きわめて経済的であり、また施工性が著しく増す。
【００５０】
また、盛土補強材３の径、アンカー部３ｂの長さ等は、盛土２の種類、盛土２側から壁体Ａが受ける土圧の大きさ等に基いて決められている。
なお、特にアンカー部３ｂは、例えば図１や図４（ａ）に図示するように定着溝１ｅに挿入されている定着部３ａとそれより後方の盛土２内に埋設されている定着部３ｂを別々に形成し、両者をターンバックル７で一つ部材に連結して形成されたものでもよく、こうすることでアンカー部３ｂの長さを自由に調整できるだけでなく、定着溝１ｅに挿入されている定着部３ａのみを丸鋼などの鉄筋で形成し、盛土２内に埋設されているアンカー部３ｂは鉄筋グリット、あるいは帯鋼や形鋼などの他の部材で形成することができる。
【００５１】
また、定着部３ａは定着溝１ｅ内で安定しているため、その上側に位置する擁壁ブロック１が土圧による応力集中で前にずれても、その下側の擁壁ブロック１の定着溝１ｅ内の定着部３ａは連結されたままで、破壊されることがなく、むしろ擁壁ブロック１が前に移動することで土圧による応力集中を緩和して安定した土留め擁壁を保ち続けることができる。
【００５２】
特に図７（ａ）および図８（ｂ）は、盛土補強材の他の例を示し、盛土補強材３は、表面フランジ１ａおよびウェブ１ｃの定着溝１ｅに水平に挿入されている定着部３ａと、それより後方側の盛土２内に奥深く水平に埋設されているアンカー部３ｂとから略Ｔ字状に形成されている。
【００５３】
定着部３ａは、擁壁ブロック１の隣接する両方向に水平に伸び、１個の擁壁ブロック、あるいは横方向に隣接する２〜３個、あるいはそれ以上の擁壁ブロック１（表面フランジ１ａ）の定着溝１ｅに跨がって挿入されている。
【００５４】
このように盛土補強材３がＬ字状またはＴ字状に形成されていることで、鉄筋などを折り曲げるだけで簡単に形成でき、また布設も簡単にできるためきわめて経済的であり、施工性もよい。
【００５５】
さらに、盛土補強材３は、全ての擁壁ブロック１のそれぞれに連結される必要はなく、擁壁ブロック１に作用する盛り土２の土圧に対して充分な引き抜き抵抗力が得られれば、複数段おきに設置されていてもよい。
【００５６】
むしろ、補強部材３は少ないほうが経済的であり、また盛土２の転圧に際して邪魔にならず、施工する上でも好ましい。通常、補強部材３の設置間隔は0.5 〜1.5 ｍ間隔程度が好ましい。
【００５７】
また、図７と図９に図示する擁壁ブロックを使用すれば、例えば図７（ｂ）に図示するように、格子鉄筋または鉄筋グリットなどを盛土補強材３として布設することができる。
【００５８】
この場合の盛土補強材３は、横鉄筋３ｃを各擁壁ブロック１の背面フランジ１ｂの上端に形成された定着溝１ｅに、縦鉄筋３ｄを定着溝１ｆにそれぞれ挿入されていることで擁壁ブロック１に連結されている。
【００５９】
その際、盛土補強材３は１個の擁壁ブロック１につき一個ずつ取り付けられていてもよいが、隣接する２ないし３個、あるいはそれ以上の擁壁ブロック１に跨がって一枚の盛土補強材３が取り付けられていれば、盛土補強材３を布設すると同時に隣接する複数の擁壁ブロック１どうしを互いに連結できる。
【００６０】
【発明の効果】
この発明は以上説明したとおりであり、特に補強土ブロックが表面フランジと背面フランジとこの両者間に配置されたウェブとこのウェブの上端部に突設された突起部とから成形されていることで、積層された際に横方向に隣接する補強土ブロック間に、双方の表面フランジと背面フランジとウェブとからなる空間部がそれぞれ形成され、この空間部内にその下側に位置する各補強土ブロックの突起部がそれぞれ嵌合されているため、上下補強土ブロック間の横ずれ等を防止するこができ、また空間部内に盛り土を充填することにより、各補強土ブロックの背面フランジとウェブを盛り土内に埋め込んで固定することができ、これにより補強土ブロックと盛土との一体化を図ることができ、地震の際にもきわめて安定した補強土構造物を構築できる。
【００６１】
また、盛土内に鉄筋などからなる盛土補強材が複数層に埋設され、かつその一端側が補強土ブロックの表面フランジ等の上端部に形成された定着溝に水平に挿入して定着されているので、補強土ブロックを簡単に固定することができる。
【００６２】
また、盛土補強材の一端側を横方向に隣接する２〜３個、あるいはそれ以上の補強ブロックの定着溝に跨がって定着することにより、一本の盛土補強材で横方向に隣接する複数の補強土ブロックどうしを連結し、かつ固定することができるため、施工性と経済性ともにすぐれている。
【００６３】
また、盛土補強材は、各補強土ブロックの定着溝に定着されていることで、上下補強土ブロックの接触面に大きな摩擦抵抗が得られることにより、上下補強土ブロックは大きな土圧を受けても簡単に崩れることはなく、この点からもきわめて安定した補強土構造物を構築できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】道路などに面し、擁壁として構築された補強土構造物の一部斜視図である。
【図２】補強土構造物および擁壁ブロックの一例を示し、（ａ）〜（ｃ）は道路などに面して構築された擁壁の一部縦断面図、（ｄ）は擁壁ブロックの一例を示す斜視図である。
【図３】擁壁ブロックの一例を示し、（ａ）はその平面図、（ｂ）、（ｃ）は斜視図である。
【図４】補強土構造物および擁壁ブロックの一例を示し、（ａ）は道路などに面して構築された擁壁の一部斜視図、（ｂ）はその縦断面図である。
【図５】擁壁ブロックと盛土補強材の一例を示し、（ａ）は擁壁ブロックの平面図、（ｂ）は擁壁ブロックと盛土補強材の斜視図である。
【図６】補強土構造物および擁壁ブロックの一例を示し、（ａ）は道路などに面して構築された擁壁の一部斜視図、（ｂ）はその縦断面図である。
【図７】擁壁ブロックと盛土補強材の一例を示し、（ａ）は擁壁ブロックの平面図、（ｂ）は擁壁ブロックと盛土補強材の斜視図である。
【図８】補強土構造物および擁壁ブロックの一例を示し、（ａ）は道路などに面して構築された擁壁の一部斜視図、（ｂ）はその縦断面図である。
【図９】擁壁ブロックと盛土補強材の一例を示し、（ａ）は擁壁ブロックの平面図、（ｂ）は擁壁ブロックと盛土補強材の斜視図である。
【図１０】（ａ），（ｂ）はともに擁壁の従来例を示す縦断面図である。
【符号の説明】
Ａ壁体
１擁壁ブロック（補強土用ブロック）
１ａ表面フランジ
１ｂ背面フランジ
１ｃウェブ
１ｄ突起部
１ｅ定着溝
１ｆ定着溝
２盛土
３盛土補強材
３ａ定着部
３ｂアンカー部
３ｃ横鉄筋
３ｄ縦鉄筋
４空間部
５アンカー金具
６連結棒
７ターンバックル[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a reinforcing soil structure constructed by stacking a plurality of reinforcing soil blocks to form a wall, filling the backside of the wall with an embankment, and embedding a plurality of embankment reinforcing materials in the embankment. The object and the reinforced soil block used for the object have been developed especially as having excellent earthquake resistance.
[0002]
Problems to be solved by the prior art and the invention
FIGS. 10A and 10B show an example of a reinforced soil structure constructed facing a road or a site. For example, in the example of FIG. 10A, a concrete retaining wall panel 20 is used. The embankment 21 is filled in a plurality of layers, and a back portion thereof is filled with an embankment 21. In the embankment 21, an embankment reinforcing material 22 made of a reinforcing steel grit, a steel material, or the like is embedded in a plurality of layers. Each is connected to a wall panel 20.
[0003]
In the example of FIG. 10B, concrete retaining wall blocks 23 are stacked in a plurality of stages, and the back is filled with the embankment 21. Further, the geotextile 24 is embedded in the embankment 21 as an embankment reinforcing material in a plurality of layers. The top end side 24a of each geotextile 24 is embedded and connected to the upper and lower retaining wall blocks 23, 23.
[0004]
Further, the retaining wall blocks 23 are laminated while gradually retreating as they move to the upper stage in order to enhance stability.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the example of FIG. 10A, the retaining wall panel 20 is not stable by itself, and is connected to the embankment reinforcing material 22 and becomes independent only after the embankment 21 is rolled. There was a risk of displacement.
[0006]
On the other hand, in the example of FIG. 10B, although the retaining wall block 23 is formed in a rectangular parallelepiped shape and has stability, not only the direct integration with the embankment 21 is not particularly performed, but also the upper and lower retaining blocks 23 are provided. Since the wall blocks 23 are not integrated, the retaining wall block 23 may be laterally displaced during an earthquake, and the wall surface may collapse.
[0007]
Particularly, the wall surface using the retaining wall block 23 as shown in the drawing has the advantage that the retaining wall block 23 is small in size, so that it can be easily handled even in bad terrain and has good workability. The connection of the geotextile 24 to the retaining wall block 23 not only requires a large amount of the geotextile 24 and is uneconomical in design, but also has poor workability.
[0008]
Therefore, from the viewpoint of economical construction and efficient construction, it is desirable that the retaining wall blocks 23 to which the geotextiles 24 are not connected are appropriately laminated, and the retaining wall blocks 23 to which the geotextiles 24 are not connected are appropriately mixed. If an integral wall can be formed as a whole in a state where it has been set, it is possible to avoid stress concentration by allowing a slight displacement at the joints even if an uneven earth pressure is applied or an earthquake. And an extremely stable reinforced soil structure can be constructed.
[0009]
In particular, in the example of FIG. 10A, the retaining wall panel 20 is a rigid body, while the embankment 21 gradually sinks with the passage of time. Stress concentration may occur in the panel 20 to cause cracking or lateral displacement of the retaining wall panel 20. Further, the retaining wall panel 20 is very large and very heavy in terms of construction, and the workability is poor. There were issues such as.
[0010]
The present invention has been made in order to solve the above-mentioned problems, and in particular, a reinforcing structure having excellent stability, in which a retaining wall block is not shifted sideways due to an earthquake or natural settlement of an embankment, and the like. The purpose of the present invention is to provide a reinforced soil block used for a slab.
[0011]
[Means for Solving the Problems]
The reinforced soil block according to claim 1 is a reinforced embankment made of a steel rod in which a fixed area of a back portion is filled with crushed stone or gravel, and a T-shaped or L-shaped steel rod is formed in the embankment from a fixing portion and an anchor portion. In a reinforced soil block laminated as a break joint as a wall of a reinforced soil structure in which a material is buried, a web located between the front flange and the back flange, the front flange and the back flange, and A projection formed at an upper end thereof is integrally formed in a plane substantially in an H shape or an I shape, and the front flange is formed to be longer than the rear flange;Fixing grooves capable of inserting the fixing portion of the embankment reinforcing material at least at the upper end of the surface flange and the web are continuous in their respective axial directions, and are formed continuously with each other,The protrusion is provided so as to be fittable into a space formed by a surface flange, a back flange, and a web portion of a reinforcing earth block stacked adjacent to each other on an upper side thereof.
[0012]
The reinforced soil block according to claim 2 is characterized in that crushed stone or gravel is contained in a certain area on the back.fillingThe embankment reinforcing material consisting of a steel rod formed in a T-shape or an L-shape from the anchoring portion and the anchor portion in the embankment, so that it becomes a break joint as a wall of the reinforcing earth structure in which the embankment reinforcing material is buried. And in the reinforcing soil block which is gradually receded and laminated as it becomes the upper stage, the front flange, the rear flange, the web located between the front flange and the rear flange, and the projection projecting from the upper end of the web Are formed integrally in a substantially H-shaped or I-shaped plane, and the front flange is formed to be longer than the rear flange,A fixing groove in which a fixing portion of the embankment reinforcing material is inserted at least at an upper end portion of the surface flange and the web is continuous in each axial direction, and is formed continuously with each other,The protruding portion is provided on the upper side thereof so as to be fittable into a space formed by a surface flange, a back flange, and a web portion of a reinforcing soil block stacked adjacent to each other, and protruded at a position retracted toward the back flange. It is characterized by becoming.
[0013]
The reinforced soil structure according to claim 3, wherein a plurality of reinforced soil blocks are stacked so as to form a broken joint to form a wall body, and the back side of the wall body is filled with an embankment, and steel is embedded in the embankment. In a reinforced soil structure in which an embankment reinforcing material made of a rod is embedded in a plurality of layers, the reinforced soil block includes a front flange, a back flange, a web located between the front flange and the back flange, and an upper end portion of the web. A flat surface is formed substantially in an H-shape or an I-shape from the protruding portion, and the front flange is formed to be longer than the rear flange,A fixing groove in which a fixing portion of the embankment reinforcing material is inserted at least at the upper end of the surface flange and the web is continuous in each axial direction, and is formed continuously with each other,The protruding portion is fitted into a space portion composed of a surface flange, a back flange, and a web portion of a reinforcing soil block stacked adjacent to each other on the upper side, and within a certain range of the space portion and the back portion of the wall. The embankment is filled with gravels or crushed stones having water permeability, and the embankment reinforcing material is formed in a T-shape or an L-shape from a fixing portion inserted into the fixing groove and an anchor portion embedded in the embankment. It is characterized by the following.
[0014]
The reinforcing soil block in this case is formed, for example, in a planar H shape or an I shape so as to be able to stably stand alone as it is. Further, it can be formed of unreinforced concrete, reinforced concrete, or fiber reinforced concrete using steel fiber, carbon fiber, or the like.
[0015]
As a mode in which the fixing groove is provided, the surface flange and the upper end of the web are respectively continuous in the axial direction thereof, and when provided in communication with each other, the fixing flange is continuously connected to the upper end of the back flange in the axial direction thereof. In some cases, they are provided on the front flange, the rear flange, and the upper end of the web in the axial direction thereof and communicate with each other.
[0016]
In addition, since the protruding portions are provided in such a manner, when laminating the reinforcing soil blocks, the laminating can be performed while gradually retreating toward the upper stage. In addition, by appropriately changing the position of the protrusion in this case according to the geology of the embankment, the inclination of the wall surface formed by stacking the reinforcing soil blocks can be set freely.
[0017]
The reinforcing soil structure according to claim 4 forms a wall body by stacking a plurality of reinforcing soil blocks so as to be broken joints, and gradually retreats and stacks as an upper level, and a rear side of the wall body Filling the embankment, and in the embankment reinforcing material structure in which the embankment reinforcing material consisting of a steel rod is embedded in a plurality of layers in the embankment, the reinforcing earth block is a surface flange and a back flange, the surface flange and the back flange, And a projection protruding from the upper end of the web retreated to the rear flange side of the web, and is integrally formed in a substantially H-shaped or I-shaped plane, and the front flange is formed of the rear flange. Formed more horizontally,A fixing groove in which a fixing portion of the embankment reinforcing material is inserted at least at an upper end portion of the surface flange and the web,The protruding portion is fitted into a space portion composed of a surface flange, a back flange, and a web portion of a reinforcing soil block stacked adjacent to each other on the upper side, and within a certain range of the space portion and the back portion of the wall. The embankment is filled with gravels or crushed stones having water permeability, and the embankment reinforcing material is formed in a T-shape or an L-shape from a fixing portion inserted into the fixing groove and an anchor portion embedded in the embankment. It is characterized by the following.
[0018]
A reinforced earth structure according to claim 5 is the reinforced earth structure according to claim 3 or 4, wherein the embankment reinforcing material is used.Is continuously inserted into fixing grooves of a plurality of adjacent reinforcing soil blocks.It is characterized by the following.
[0020]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
First Embodiment of the Invention
FIGS. 1 to 3 show an example of a reinforced soil structure and a reinforced soil block according to the present invention. In the drawings, reference numeral 1 denotes a reinforced soil block (hereinafter referred to as a reinforced soil block) which is laminated in a plurality of stages and constitutes a wall body A of a retaining wall. , "Retaining wall block"), 2 is an embankment filled on the back side of the wall A, and 3 is embedded in a plurality of layers in the embankment 2 to stabilize the embankment 2 and fill the retaining wall block 1 with the embankment. An embankment reinforcing material fixed to the tip of No. 2.
[0021]
As shown in FIGS. 3A and 3B, for example, the retaining wall block 1 has a front flange 1a and a rear flange 1b disposed substantially parallel to the front flange 1a on the rear side (fill 2 side). The web 1c is formed integrally with a web 1c disposed between the front flange 1a and the rear flange 1b, and a projection 1d protruding from an upper end of the web 1c.
[0022]
Further, the retaining wall block 1 is made of, for example, plain concrete, reinforced concrete, or fiber reinforced concrete in which reinforcing fibers such as carbon fibers are kneaded, and has a substantially flat H-shape (or I-shape), for example, so that it can stand alone very stably. Is formed.
[0023]
The front flange 1a is formed to be longer than the rear flange 1b, and tapered at both ends of the front flange 1a and the rear flange 1b so as to taper from the front flange 1a side to the rear flange 1b side (embankment 2 side). Further, the front flange 1a, the rear flange 1b, and the web 1c are all formed to have a certain thickness to maintain sufficient rigidity.
[0024]
Particularly, the vertical dimension L (the axial dimension of the web 1c) of the projection 1d is smaller than the inner dimension W between the front flange 1a and the rear flange 1b, and the end of the projection 1d on the surface flange 1a side is formed. It protrudes from the rear flange 1b side from a position retracted by the S dimension.
[0025]
The retaining wall blocks 1 formed in this manner are laterally adjacent to each other at the tip of the embankment 2 and are stacked in a plurality of layers vertically and downwardly. Spaces 4 are formed between each of the front and rear flanges 1a, 1b, and the web 1c.
[0026]
In addition, the retaining wall blocks 1 are laminated so that joints a between the laterally adjacent surface flanges 1a, 1a are not continuous in the vertical direction but alternately shift left and right, that is, a so-called "blind joint". The projection 1d of each retaining wall block 1 is fitted into the space 4 between the retaining wall blocks 1 and 1 stacked on the upper side.
[0027]
Further, since the end of the projection 1d on the surface flange 1a side is protruded from the position recessed by the S dimension toward the back flange 1b, each retaining wall block 1 is embanked 2 by the S dimension as it moves upward. It recedes to the side and is laminated.
[0028]
The embankment reinforcing material 3 is embedded in a plurality of layers in the embankment 2, and a fixing portion 3 a on the tip side thereof is fixed to the rear flange 1 b of the retaining wall block 1 via an anchor 5. In this case, the embankment reinforcing material 3 is not buried in a number corresponding to the number of steps of the retaining wall block 1 but is buried every few steps (the smaller the better), the fixing part 3a is, for example, as shown in FIG. As shown in the figure, the retaining wall block 1 is fixed to the rear surface of the rear flange 1b of the retaining wall block 1 or is fixed to the upper end surface of the rear flange 1b as shown in FIG.
[0029]
As shown in the figure, the anchor metal fittings 5 are attached to the back surface or the upper end surface of the back flange 1b of the retaining wall block 1, respectively. If the fixing portion 3a of the embankment reinforcing material 3 is fixed to this, the fixing of the embankment reinforcing material 3 and the connection between the plurality of adjacent retaining wall blocks 1 and 1 can be performed. Can be performed simultaneously.
[0030]
Further, if the embankment reinforcing material 3 is connected to the anchor metal 5 so that the embankment reinforcing material 3 can freely rotate in the vertical direction, the embankment reinforcing material 3 can follow the natural settlement of the embankment 2. The material 3 can be prevented from breaking.
[0031]
As the embankment reinforcing member 3, for example, in addition to steel materials such as strip steel (band-like reinforcing material) and shaped steel, a steel rod such as a reinforcing bar, a reinforcing bar grit, or a geogrid or geotextile is laid. Are embedded in a plurality of layers in the embankment 2 and are fixed to each of the retaining wall blocks 1 or the back flange 1b of the retaining wall block 1 at an appropriate position via an anchor metal fitting 5.
[0032]
In particular, when a geogrid or a geotextile is buried as the embankment reinforcing material 3, for example, as shown in FIG. 2 (b), even if the tip portion is fixed between the upper and lower retaining wall blocks 1, 1, it is fixed. Good.
[0033]
In this case, the tip side of the embankment reinforcing member 3 is fixed by being pushed into the space portion 4 of the upper retaining wall block 1 by the projection 1d of the lower retaining wall block 1. The side can be reliably fixed between the upper and lower retaining wall blocks 1 and 1 very easily.
[0034]
Further, by sandwiching the tip side of the geogrid or geotextile as the embankment reinforcing material 3 between the plurality of upper and lower retaining wall blocks 1 and 1 adjacent in the lateral direction, the laterally adjacent retaining wall blocks 1 are simultaneously connected. be able to.
[0035]
The embankment reinforcing material 3 does not need to be laid every step as long as a sufficient pull-out resistance against the earth pressure from the embankment 2 acting on the retaining wall block 1 at each step can be obtained. May be laid. Rather, it is more economical to use the embankment reinforcing material 3 in a small amount, and the embankment does not hinder the compaction of the embankment 2, and it is preferable that the compaction can be easily performed in construction.
[0036]
Usually, the interval between the embankment reinforcing members 3 is preferably about 0.5 to 1.5 m. Since the plurality of retaining wall blocks 1 are stacked in this manner, lateral displacement of the retaining wall block 1 is reliably prevented.
[0037]
In addition, since each embankment 2 is carefully rolled and filled in each space portion 4 of the retaining wall block 1 of each step, the back flange 1b and the web 1c of each retaining wall block 1 are embedded in the embankment 2. As a result, the retaining wall block 1 and the embankment 2 are also reliably integrated.
[0038]
In this case, as long as the embankment 2 is filled with highly permeable gravel or crushed stone as the embankment 2 within the space 4 of each retaining wall block 1 and within a certain range R (around 30 cm) on the back of the retaining wall block 1. In addition, the water permeability of the surface layer is improved, so that not only the natural loss of the embankment can be reduced, but also a living space for living things such as insects can be provided.
[0039]
Further, the retaining wall block 1, the gravel material, and the embankment reinforcing material 3 are integrated into a single body, thereby being able to withstand the earth pressure on the rear surface and an earthquake.
Further, as shown in FIG. 2C, for example, if the upper and lower retaining wall blocks 1 are connected to each other by a connecting rod 6 made of a reinforcing bar, lateral displacement of the retaining wall block 1 can be reliably prevented, and the embankment 2 can be prevented. It is also possible to reliably prevent the retaining wall block 1 from being pushed forward by the earth pressure from the side. In this case, the connecting rod 6 is inserted into holes formed on the lower end face and the upper end face of the surface flange 1a of the upper and lower retaining wall block 1.
[0040]
With such a configuration, it is possible to reliably prevent the retaining wall block 1 from being displaced due to an earthquake or the like and displacing the wall surface, or a part of the retaining wall block 1 from being collapsed. It is also possible to prevent the embankment 2 filled on the back side from moving and becoming loose.
[0041]
Although the surface of the front flange 1a is formed in principle flat, it may be formed in a convex curved shape if necessary.
In addition, as for the retaining wall block 1, in consideration of easiness of handling such as transportation, workability, and the like, usually, the height is about 20 to 150 cm, the width is about 30 to 100 cm, the depth is about 20 to 60 cm, and the weight is about 20 to 150. It is desirable that it is formed to about 150 kg.
[0042]
Embodiment 2 of the invention
FIGS. 4 to 9 show another example of the reinforced soil structure and the reinforced soil block according to the present invention. In particular, at the upper end of the surface flange 1a and the web 1c and / or the back flange 1b of each retaining wall block 1. The fixing grooves 1e are formed in each axial direction and continuously with each other, and other portions are substantially the same as the retaining wall block described in the example of FIGS.
[0043]
For example, in the examples of FIG. 4 and FIG. 5, the fixing groove 1e is formed on the surface flange 1a of each retaining wall block 1 and the upper end of the web 1c in the respective axial directions and continuously with each other.
[0044]
In the examples of FIGS. 6 and 7, the fixing groove 1e is formed continuously in the axial direction at the upper end of the rear flange 1b of each retaining wall block 1. In the examples of FIGS. 8 and 9, The fixing grooves 1e are formed in the upper ends of the surface flange 1a, the web 1c, and the back flange 1b of each retaining wall block 1 in the respective axial directions and continuously with each other.
[0045]
In each case, the end of the fixing groove 1e on the back flange 1b side passes through the center of the back flange 1b to the embankment 2 side. In the examples of FIGS. 7 and 9, a plurality of fixing grooves 1f penetrating from the fixing groove 1e to the embankment 2 side are formed at predetermined intervals in the axial direction of the rear flange 1b at the upper end of the rear flange 1b. I have.
[0046]
The embankment reinforcing material 3 is composed of a fixing portion 3a horizontally inserted in the fixing groove 1e of the surface flange 1a and the web 1c of each retaining wall block 1 and an anchor portion 3b buried deeply and horizontally in the embankment 2. It is formed in a substantially L-shape or T-shape, and is formed of a reinforcing bar such as a round bar or a deformed bar.
[0047]
Since the fixing portion 3a of the embankment reinforcing material 3 is continuously inserted into the fixing groove 1e, the embankment reinforcing material 3 is restrained by the weight of the upper retaining wall block 1, and furthermore, is in contact with the peripheral surface in the fixing groove 1e. There is no fear of being pulled out by friction, and the reinforcing member 3 can be securely and firmly fixed to the retaining wall block 1 with a very simple structure.
[0048]
Also, depending on the magnitude of the earth pressure due to the embankment 2, the anchoring portion 3a of the embankment reinforcing material 3 is laterally adjacent to two or three or more anchoring grooves 1e of the retaining wall block 1 (surface flange 1a). The fixing force can be further increased by being inserted over the.
[0049]
Since the fixing portion 3a is formed to have a required length in accordance with the magnitude of the earth pressure generated by the embankment 2, a plurality of laterally adjacent retaining wall blocks 1 can be connected to each other. Since the plurality of retaining wall blocks 1 can be fixed by the embankment reinforcing material 3 of the book, it is extremely economical and the workability is remarkably increased.
[0050]
Further, the diameter of the embankment reinforcing material 3, the length of the anchor portion 3b, and the like are determined based on the type of the embankment 2, the magnitude of the earth pressure that the wall A receives from the embankment 2 side, and the like.
In particular, the anchor portion 3b includes, for example, a fixing portion 3a inserted into the fixing groove 1e and a fixing portion 3b embedded in the embankment 2 behind the fixing portion 3e as shown in FIGS. They may be formed separately and connected to one member with a turnbuckle 7. This not only allows the length of the anchor portion 3b to be freely adjusted, but also allows the anchor portion 3b to be inserted into the fixing groove 1e. Only the anchoring portion 3a can be formed by a reinforcing bar such as a round bar, and the anchor portion 3b buried in the embankment 2 can be formed by a reinforcing bar grit or another member such as a strip bar or a section bar.
[0051]
Further, since the fixing portion 3a is stable in the fixing groove 1e, even if the retaining wall block 1 located on the upper side thereof is shifted forward due to stress concentration due to earth pressure, the fixing groove of the lower retaining wall block 1 is fixed. The anchoring portion 3a in 1e remains connected and is not broken, but rather the retaining wall block 1 moves forward to relieve stress concentration due to earth pressure and maintain a stable earth retaining retaining wall. Can be.
[0052]
In particular, FIGS. 7A and 8B show another example of the embankment reinforcing material, and the embankment reinforcing material 3 is a fixing portion 3a horizontally inserted into the fixing groove 1e of the surface flange 1a and the web 1c. And an anchor portion 3b buried horizontally and deeply in the embankment 2 on the rear side thereof to form a substantially T-shape.
[0053]
The fixing portion 3a extends horizontally in both directions adjacent to the retaining wall block 1, and includes one retaining wall block, or two to three or more laterally adjacent retaining wall blocks 1 (surface flange 1a). It is inserted across the fixing groove 1e.
[0054]
Since the embankment reinforcing material 3 is formed in an L-shape or a T-shape as described above, it can be formed simply by bending a reinforcing bar or the like, and can be easily laid. Good.
[0055]
Further, the embankment reinforcing material 3 does not need to be connected to each of the retaining wall blocks 1, and if the sufficient withdrawal resistance against the earth pressure of the embankment 2 acting on the retaining wall block 1 is obtained, a plurality of embankment reinforcing materials 3 are required. It may be installed every other step.
[0056]
Rather, the smaller the number of the reinforcing members 3 is, the more economical it is. Usually, the interval between the reinforcing members 3 is preferably about 0.5 to 1.5 m.
[0057]
If the retaining wall blocks shown in FIGS. 7 and 9 are used, for example, as shown in FIG. 7B, a lattice reinforcing bar or a reinforcing bar grit can be laid as the embankment reinforcing material 3.
[0058]
In this case, the embankment reinforcing material 3 has a horizontal reinforcing bar 3c inserted into the fixing groove 1e formed at the upper end of the rear flange 1b of each retaining wall block 1, and a vertical reinforcing bar 3d inserted into the fixing groove 1f. Connected to block 1.
[0059]
At this time, the embankment reinforcing material 3 may be attached one by one to each retaining wall block 1, but one embankment extends over two to three or more adjacent retaining wall blocks 1. If the reinforcing material 3 is attached, the embankment reinforcing material 3 can be laid and the plurality of adjacent retaining wall blocks 1 can be connected to each other.
[0060]
【The invention's effect】
The present invention has been described above. In particular, the reinforcing soil block is formed by the surface flange, the back flange, the web disposed between the two, and the protrusion protruding from the upper end of the web. A space portion composed of both surface flanges, a back flange, and a web is formed between the reinforcing soil blocks adjacent to each other in the lateral direction when they are stacked, and each reinforcing soil block located below the space portion in the space portion. Since the protrusions of each of the above are fitted, it is possible to prevent a lateral displacement between the upper and lower reinforcing soil blocks, etc. Also, by filling the filling in the space, the back flange and the web of each reinforcing soil block are filled in the filling. Can be embedded and fixed in the ground, which enables the integration of the reinforced soil block and the embankment, and builds a very stable reinforced soil structure even in the event of an earthquake Kill.
[0061]
In addition, the embankment reinforcing material made of reinforcing steel or the like is buried in a plurality of layers in the embankment, and one end of the embankment is horizontally inserted into a fixing groove formed in an upper end portion of a surface flange or the like of the reinforcing earth block so as to be fixed. The reinforcing earth block can be easily fixed.
[0062]
Further, one end side of the embankment reinforcing material is fixed across the fixing grooves of two or three or more reinforcing blocks adjacent in the lateral direction, so that one embankment reinforcing material is adjacent in the lateral direction. Since it is possible to connect and fix a plurality of reinforced soil blocks, the workability and economic efficiency are excellent.
[0063]
In addition, since the embankment reinforcing material is fixed in the fixing groove of each reinforcing soil block, a large frictional resistance is obtained on the contact surface of the upper and lower reinforcing soil blocks, so that the upper and lower reinforcing soil blocks receive a large earth pressure. Does not collapse easily, and an extremely stable reinforced soil structure can be constructed from this point.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a partial perspective view of a reinforced soil structure facing a road or the like and constructed as a retaining wall.
FIG. 2 shows an example of a reinforced soil structure and a retaining wall block, wherein (a) to (c) are partial longitudinal sectional views of a retaining wall constructed facing a road or the like, and (d) is a retaining wall block. FIG. 4 is a perspective view showing an example of FIG.
3A and 3B show an example of a retaining wall block, wherein FIG. 3A is a plan view thereof, and FIGS. 3B and 3C are perspective views.
4A and 4B show an example of a reinforced soil structure and a retaining wall block. FIG. 4A is a partial perspective view of a retaining wall constructed facing a road or the like, and FIG. 4B is a longitudinal sectional view thereof.
5A and 5B show an example of a retaining wall block and an embankment reinforcing material. FIG. 5A is a plan view of the retaining wall block, and FIG. 5B is a perspective view of the retaining wall block and the embankment reinforcing material.
6A and 6B show an example of a reinforced soil structure and a retaining wall block, wherein FIG. 6A is a partial perspective view of a retaining wall constructed facing a road or the like, and FIG. 6B is a longitudinal sectional view thereof.
FIGS. 7A and 7B show an example of a retaining wall block and an embankment reinforcing material. FIG. 7A is a plan view of the retaining wall block, and FIG. 7B is a perspective view of the retaining wall block and the embankment reinforcing material.
8A and 8B show an example of a reinforced soil structure and a retaining wall block, wherein FIG. 8A is a partial perspective view of a retaining wall constructed facing a road or the like, and FIG. 8B is a longitudinal sectional view thereof.
9A and 9B show an example of a retaining wall block and an embankment reinforcing material. FIG. 9A is a plan view of the retaining wall block, and FIG. 9B is a perspective view of the retaining wall block and the embankment reinforcing material.
10A and 10B are longitudinal sectional views showing a conventional example of a retaining wall.
[Explanation of symbols]
A wall
1 retaining wall blocks (blocks for reinforced soil)
1a Surface flange
1b Rear flange
1c Web
1d protrusion
1e Fixing groove
1f Fixing groove
2 embankment
3 Embankment reinforcement
3a Fixing unit
3b anchor part
3c horizontal bar
3d vertical bar
4 space part
5 anchor fittings
6 Connecting rod
7 Turnbuckle

Claims

A reinforced earth structure in which crushed stone or gravel is filled in a certain area on the back and an embankment reinforcing material made of a T-shaped or L-shaped steel rod is embedded in the embankment from an anchor portion and an anchor portion. In a reinforced soil block laminated as a wall joint to be a break joint, a web located between the front flange and the back flange, the front flange and the back flange, and a projection protruding from an upper end of the web, A flat surface is formed substantially in an H shape or an I shape, and the front flange is formed to be longer than the rear flange, and a fixing groove for inserting the fixing portion of the embankment reinforcing material at least at the upper end of the front flange and the web. There succession each axis direction and are formed continuously with each other, the protrusions and the surface flange of the reinforced soil blocks stacked adjacent to one another on its upper side back off Reinforced soil blocks, characterized in that formed by fittably projecting space consisting of Nji and the web portion.

A reinforced earth structure in which crushed stone or gravel is filled in a certain area on the back and an embankment reinforcing material made of a T-shaped or L-shaped steel rod is embedded in the embankment from an anchor portion and an anchor portion. In a reinforcing soil block that is laminated so as to become a break joint as a wall body and gradually recedes as it goes upward, a surface flange, a back flange, a web located between the surface flange and the back flange, and the web And a protrusion protruding from an upper end of the web is integrally formed in a plane substantially in an H shape or an I shape, and the surface flange is formed to be longer than the rear flange, and the embankment is formed at least at the upper end of the surface flange and the web. fixing groove fixing portion of the reinforcing member is inserted successively in the respective axial direction, and is formed continuously with each other, the protrusions are stacked adjacent to one another on its upper side Reinforced soil blocks, characterized in the surface flange of the reinforced soil block can fit to the space comprising a back flange and a web portion, and that formed by projecting the retracted position to the rear flange side.

A wall body is formed by stacking a plurality of reinforcing earth blocks so as to be a broken joint, filling the back side of the wall body with an embankment, and embedding embankment reinforcing materials made of steel rods in the embankment in the plurality of layers. In the reinforced soil structure, the reinforced soil block has a surface flange, a back flange, a web positioned between the front flange and the back flange, and a projection protruding from an upper end of the web. H-shaped or I-shaped integrally formed, the front flange is formed to be longer than the rear flange, and a fixing groove in which a fixing portion of the embankment reinforcing material is inserted at least at the upper end of the front flange and the web is provided. continuously in the axial direction, and is formed continuously to each other, from said protrusion surface flange and the rear flange and the web portion of the reinforced soil blocks stacked adjacent to one another on its upper side The space portion and the back portion of the wall are filled with gravels or crushed stones having water permeability within a certain range, and the embankment reinforcing material includes a fixing portion inserted into the fixing groove and a fixing portion. A reinforced soil structure characterized by being formed in a T-shape or an L-shape from an anchor portion embedded in an embankment.

A wall body is formed by stacking a plurality of reinforcing soil blocks so as to become a break joint, and gradually retreating and stacking as the upper level becomes higher, filling the backside of the wall body with the embankment, and in the embankment. In a reinforced soil structure in which an embankment reinforcing material made of a steel rod is embedded in a plurality of layers, the reinforced soil block includes a front flange, a rear flange, a web located between the front flange and the rear flange, and the web. The projection is formed integrally with the projection protruding from the upper end at the position retracted to the rear flange side to be substantially H-shaped or I-shaped in a plane. The front flange is formed to be longer than the rear flange, and at least the front flange is formed. formed fixing grooves fixing portion of the embankment reinforcement to the upper end of the web has been inserted, the front of a reinforced soil block the protrusions which are laminated adjacent to each other on its upper side The space, which is formed by the flange, the back flange, and the web portion, is fitted with a permeable stone or crushed stone within a certain range of the space and the back of the wall, and the embankment reinforcing material is fixed. A reinforced soil structure formed in a T-shape or an L-shape from a fixing portion inserted into a groove and an anchor portion buried in the embankment.

The reinforcing soil structure according to claim 3, wherein the fixing portion of the embankment reinforcing material is continuously inserted into fixing grooves of a plurality of adjacent reinforcing soil blocks.