JP3525641B2 - 近接場ヘッドアセンブリ - Google Patents

近接場ヘッドアセンブリ

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JP3525641B2
JP3525641B2 JP23332096A JP23332096A JP3525641B2 JP 3525641 B2 JP3525641 B2 JP 3525641B2 JP 23332096 A JP23332096 A JP 23332096A JP 23332096 A JP23332096 A JP 23332096A JP 3525641 B2 JP3525641 B2 JP 3525641B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、動圧気体軸受の原
理を応用した浮動ヘッドスライダに近接場光の光電変換
素子を搭載し、光電変換素子を記録媒体に極めて近接さ
せたまま高速に広範囲の高密度記録情報を再生すること
ができる近接場ヘッドアセンブリに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、画像(静止画、動画)、その他、
多重情報処理の要請が増大し、これがより高速で高密度
大容量かつ低価格のメモリの需要にますます拍車をかけ
ている。コンピュータの外部記憶装置として代表的なも
のには磁気ディスクメモリおよび光(光磁気/相変化)
ディスクメモリなどがある。このうち、磁気メモリは、
スライダコアに形成したエアベアリングによって電磁変
換部を媒体上数10〜100nmの位置に位置付け、磁
気回路のギャップからの漏洩磁界により記録媒体を磁化
することで記録し、逆に記録媒体の記録ビットからの磁
界により磁気抵抗素子の電気抵抗を変調して情報の読み
出しを行うものである。磁気ディスクメモリの記録密度
に関して、まず走行方向(媒体の周方向)の線記録密度
は、媒体磁化突合せ(遷移)領域の乱れに起因する媒体
ノイズ、再生ヘッドのギャップ長による空間分解能によ
って制限される。トラック幅方向の記録密度(トラック
密度)についても、エッジ部分の記録にじみの顕在化
や、記録ヨーク部分の磁区構造生成によって十分シャー
プで強い記録磁界の発生が抑制されるなどにより、やは
り制約される。
【0003】一方、光ディスクメモリは、半導体レーザ
光を光学系を用いて媒体上の微小スポットに集光し、磁
気的・熱的変調を与えて記録し、やはり同レーザを用い
て記録ビットによって変調される反射光を利用して読み
取りを行う。光ディスクの高密度化に関しては、記録ビ
ームの中央の高パワー部分のみを用いた微小ビットの記
録(筆先記録)が可能であるが、記録状態が安定しない
こと、また再生においても隣接するトラックの情報混入
(クロストーク)の排除が困難などやはり限界が存在す
る。
【0004】これらの記録限界を打破する記録方式とし
て、STM(走査型トンネル顕微鏡)の基本技術を応用
したSPM(操作型プローブ)顕微鏡記録が提案されて
いる。代表的記録方式としては、磁気、近接場光(屈折
率、偏光回転角)、電荷、静電容量、表面の凸凹、トン
ネル電流(導電率変化)などを用いたものがある。この
うち近接場光を用いる方式は、媒体(サンプル)背面か
ら臨界角よりも大きな入射角をもって照明光を照射し、
媒体表面からのしみだし光(近接場光)を先鋭なプロー
ブで散乱して伝搬光に変えて検出したり、微小開口を有
するファイバプローブなどにより、やはり伝搬光に変え
て検出する方法などが採られる。近接場光を用いる方式
は、再生時において記録ビットの破壊・経時変化などの
重大な影響がない範囲で照射光の強度を高めることで、
ビットサイズが微小化した場合においても必要な信号レ
ベルを確保できる利点がある。
【0005】図10は、上述したような原理に基づいて
構成された近接場光応用の超高密度記録系の概要を示
す。同図において、記録は、レーザ光源5より出た光を
波長板43を介して光ファイバに導き、先鋭な先端形状
を有するファイバ1の先端を記録媒体2に十分近接させ
て熱的に媒体磁化の方向を反転させて行う。再生は、同
様に弱いレーザ光をファイバに入射し、ファイバ1の先
端のごく近傍に限定された近接場光を発生させる。この
状態でファイバ1の先端を記録媒体2の表面から10n
mオーダの隙間を維持しながら走査する。上述の近接場
光は記録媒体2によって散乱光(伝搬光)となって集光
レンズ4で集められた後、検光子41を経由して光電子
増倍管42で検出される。記録媒体2によって散乱光と
なる際に、記録ビット21および周縁部分によって光
(偏光)の偏光面の回転に差異が生じ、これが検光子を
通過することで光の強度変化に変換され、微細な媒体上
の記録ビット21の情報がそのまま光電子増倍管42の
信号出力変化として検出できる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の記録再
生系においては、圧電体などを用いたアクチュエータの
制約から、光ファイバ(ヘッド)1の先端を記録媒体2
の表面から10nmの至近距離に一定に維持したまま高
速かつ広範囲の走査を行うことが困難であり、高速のデ
ータの授受、記録総容量の増加、装置の体積密度の向上
が大幅に制約されるなどの欠点があった。
【0007】本発明は、上記に鑑みてなされたもので、
その目的とするところは、エアベアリングを用いること
により記録媒体に十分近接したまま高空間分解能で情報
の再生を行うことができ、高速大容量の近接場記録に適
した近接場ヘッドアセンブリを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の本発明は、記録媒体上に微小隙間を
介して浮上するように前記記録媒体に対向して設けられ
たエアベアリングサーフェスと、前記エアベアリングサ
ーフェス上に設けられ、前記記録媒体の表面近傍に存在
する近接場光を散乱し伝搬光を発生させる散乱手段と、
前記散乱手段で発生した伝搬光を電気信号に変換する光
電変換手段とを備えた浮動ヘッドスライダを有すること
を要旨とする。
【0009】請求項1記載の本発明にあっては、記録媒
体に対向して設けられたエアベアリングサーフェスで記
録媒体に微小隙間を介して浮上し、記録媒体の表面近傍
に存在する近接場光を散乱手段で散乱して伝搬光を発生
させ、この発生した伝搬光を光電変換手段で電気信号に
変換するため、散乱手段を記録媒体に十分に近接させた
まま高空間分解能で情報の再生を行うことができるとと
もに、高速かつ広範囲の媒体走査を可能とすることによ
り高速大容量の近接場記録を達成することができる。
【0010】また、請求項2記載の本発明は、記録媒体
上に微小隙間を介して浮上するように前記記録媒体の第
1の表面に対向して設けられた第1のエアベアリングサ
ーフェス、前記第1のエアベアリングサーフェス上に設
けられ、前記記録媒体の第1の表面近傍に存在する近接
場光を散乱し伝搬光を発生させる散乱手段、および前記
散乱手段で発生した伝搬光を電気信号に変換する光電変
換手段を備えた近接場検出用ヘッドスライダと、前記記
録媒体上に微小隙間を介して浮上するように前記記録媒
体の第1の表面と反対側の第2の表面に対向して設けら
れた第2のエアベアリングサーフェス、および前記第2
のエアベアリングサーフェス上に設けられ、前記記録媒
体の第1の表面に近接場光のしみだし領域を生成すべく
前記記録媒体の第2の表面にレーザを照射するレーザ照
射手段を備え、前記記録媒体を挟んで前記近接場検出用
ヘッドスライダに対向して配設されたレーザ照射用ヘッ
ドスライダとを有し、前記しみだし領域内の近接場光を
前記近接場検出用ヘッドスライダの前記散乱手段で散乱
伝搬光を発生させ、この発生した伝搬光を前記光電変
換手段で電気信号に変換することにより記録媒体に記録
された情報を再生することを要旨とする。
【0011】請求項2記載の本発明にあっては、記録媒
体を挟んで近接場検出用スライダとレーザ照射用スライ
ダとを対向して配設することにより、レーザ照射用スラ
イダのレーザ照射手段でレーザを照射された記録媒体の
第2の表面と反対側の第1の表面に生成されたしみだし
領域内の近接場光を近接場検出用スライダの散乱手段で
散乱し伝搬光を発生させ、この発生した伝搬光を光電変
換手段で電気信号に変換して記録媒体に記録された情報
を再生することができるため、レーザ照射手段の照射位
置制御が不要となり、構造を簡単化することができる。
【0012】更に、請求項3記載の本発明は、記録媒体
上に微小隙間を介して浮上するように前記記録媒体の第
1の表面に対向して設けられた第1のエアベアリングサ
ーフェス、前記第1のエアベアリングサーフェス上に設
けられ、前記記録媒体の第1の表面近傍に存在する近接
場光を散乱し伝搬光を発生させる第1の散乱手段、前記
第1の散乱手段で発生した伝搬光を電気信号に変換する
第1の光電変換手段、および前記第1のエアベアリング
サーフェス上に設けられ、前記記録媒体の第1の表面と
反対側の第2の表面に近接場光のしみだし領域を生成す
べく記録媒体の第1の表面にレーザを照射する第1のレ
ーザ照射手段を備えた第1のヘッドスライダと、前記記
録媒体上に微小隙間を介して浮上するように前記記録媒
体の第1の表面と反対側の第2の表面に対向して設けら
れた第2のエアベアリングサーフェス、前記第2のエア
ベアリングサーフェス上に設けられ、前記記録媒体の第
2の表面近傍に存在する近接場光を散乱し伝搬光を発生
させる第2の散乱手段、前記第2の散乱手段で発生した
伝搬光を電気信号に変換する第2の光電変換手段、およ
び前記第2のエアベアリングサーフェス上に設けられ、
前記記録媒体の第1の表面に近接場光のしみだし領域を
生成すべく記録媒体の第2の表面にレーザを照射する第
2のレーザ照射手段を備え、前記第2のレーザ照射手段
が前記記録媒体を挟んで前記第1の散乱手段に対向し、
前記第2の散乱手段が前記記録媒体を挟んで前記第1の
レーザ照射手段に対向して配設されるように前記記録媒
体を挟んで前記第1のヘッドスライダに対向して配設さ
れた第のヘッドスライダとを有し、前記第1のレーザ
照射手段で生成された前記しみだし領域内の近接場光を
前記第2の散乱手段で散乱し伝搬光を発生させ、この
生した伝搬光を前記第2の光電変換手段で電気信号に変
換することにより記録媒体に記録された情報を再生する
とともに、前記第2のレーザ照射手段で生成された前記
しみだし領域内の近接場光を前記第1の散乱手段で散乱
伝搬光を発生させ、この発生した伝搬光を前記第1の
光電変換手段で電気信号に変換することにより記録媒体
に記録された情報を再生することを要旨とする。
【0013】請求項3記載の本発明にあっては、記録媒
体を挟んで第1のヘッドスライダと第2のヘッドスライ
ダとを対向して配設することにより、第1のヘッドスラ
イダの第1のレーザ照射手段で生成されたしみだし領域
内の近接場光を第2のヘッドスライダの第2の散乱手段
で散乱し伝搬光を発生させ、この発生した伝搬光を第2
の光電変換手段で電気信号に変換することにより記録媒
体に記録された情報を再生し、第2のヘッドスライダの
第2のレーザ照射手段で生成されたしみだし領域内の近
接場光を第1のヘッドスライダの第1の散乱手段で散乱
伝搬光を発生させ、この発生した伝搬光を第1の光電
変換手段で電気信号に変換することにより記録媒体に記
録された情報を再生するため、記録媒体上の複数のトラ
ックを同時に読み出したり、またはトラック選択の切り
替えを高速で行うことができ、高速アクセスを達成する
ことができる。
【0014】請求項4記載の本発明は、請求項1ないし
3のいずれかに記載の発明において、前記散乱手段が、
角錐状または円錐状の突起部であることを要旨とする。
【0015】請求項4記載の本発明にあっては、散乱手
段を角錐状または円錐状の突起部で形成することによ
り、近接場光の光強度変化を高S/Nで検出することが
できる。
【0016】また、請求項5記載の本発明は、請求項1
ないし4のいずれかに記載の発明において、前記散乱手
段が、透明な材料で形成された突起部であり、この突起
部の先端から近接場のしみだし領域の厚さ以下の長さの
領域を除いて光を反射する物質で被覆され、前記光電変
換手段上に配設されたことを要旨とする。
【0017】請求項5記載の本発明にあっては、散乱手
段が透明な材料で形成された突起部であり、この突起部
の先端から近接場のしみだし領域の厚さ以下の長さの領
域を除いて光を反射する物質で被覆され、光電変換手段
上に配設されるため、近接場光の光強度変化を高S/N
で検出することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
の形態について説明する。
【0019】図1は、本発明の一実施形態に係る近接場
ヘッドアセンブリの構成を示す斜視図である。同図に示
す近接場ヘッドアセンブリは、記録媒体2の第1の表面
2aの上方にレーザ光源5が設けられるとともに、記録
媒体2の第2の表面2b、同図では下面に対向して近接
場検出用ヘッドスライダ11が設けられている。
【0020】近接場検出用ヘッドスライダ11は、スラ
イダコア6を有し、このスライダコア6が支持機構7に
インライン構成でアセンブリされるとともに、支持機構
7を介してヘッド支持機構用スペーサ71に連結されて
いる。そして、このヘッド支持機構用スペーサ71が図
示しないヘッド支持機構に取り付けられることにより、
近接場検出用ヘッドスライダ11は全体としてヘッド支
持機構に支持され、記録媒体2の下面である第2の表面
2bにロードされ浮上するように構成されている。
【0021】近接場検出用ヘッドスライダ11は、更に
詳細には、図2に示すように、スライダコア6の両側に
エアベアリングサーフェス61が形成され、これにより
高速回転する記録媒体2に対して近接場検出用ヘッドス
ライダ11が近接して設けられた場合、高速回転する記
録媒体2とエアベアリングサーフェス61との間に形成
されるくさび状隙間に発生する気体(空気)の動圧効果
によって近接場検出用ヘッドスライダ11のスライダコ
ア6は記録媒体2上で微小隙間を保持して浮上するよう
になっている。
【0022】また、近接場検出用ヘッドスライダ11
は、スライダコア6の前方である一方の端部上に三角形
状の突起部である散乱体62が設けられており、この散
乱体62は後述するようにレーザ光源5による記録媒体
2の第1の表面2aへのレーザ照射により記録媒体2の
第1の表面2aと反対側の第2の表面2bの近傍に生成
された近接場光を散乱させるようになっている。そし
て、このように散乱体62で散乱された近接場光は、散
乱体62の側近に設けられ、光電変換手段を構成するフ
ォトダイオード63によって電気信号に変換され、フォ
トダイオード用電極64から記録媒体2の記録情報の再
生信号として出力されるようになっている。
【0023】図1に示すように、記録媒体2の上面であ
る第1の表面2aの上方に設けられたレーザ光源5は、
記録媒体2の上面から読み出しトラックに対して臨界角
以下の照射角度でレーザビームを照射する。このレーザ
ビームは記録媒体2の上面で反射されるが、同時に照射
領域においては記録媒体2の下面である第2の表面2
b、すなわち近接場検出用ヘッドスライダ11が浮上す
る面側に近接場光のしみだし領域を生成する。そして、
近接場検出用ヘッドスライダ11のスライダコア6が近
接場光のしみだし層の厚さ以下の浮上隙間で浮上すれ
ば、スライダコア6に設けられた散乱体62が近接場光
を散乱するので、この散乱された近接場光をフォトダイ
オード63で受けることにより記録媒体2に記録ビット
21として記録された情報を再生することができる。
【0024】次に、図3を参照して、上述した近接場検
出用ヘッドスライダ11による再生動作を更に詳細に説
明する。
【0025】図3において、レーザ光源からの入射光5
1は、記録媒体2の一方の面である下面から臨界角以下
の入射角で入射し記録媒体2を照射し、反射光52とし
て全反射されると同時に、記録媒体2の上面に近接場
(エバネッセント場)53を生成する。この近接場53
中に記録媒体2の上表面から一定の高さに位置づけられ
た散乱体62は、近接場53をごく局所的に散乱させ、
散乱光54を発生させる。この散乱光54は、フォトダ
イオード63によって受光されて電気信号に変換され、
記録媒体2に記録ビット21として記録された情報の再
生信号として電極64からリード線65を介して出力さ
れる。なお、記録媒体2の記録ビットの状態(屈折率変
化などの光学特性)は、近接場53に反映され、これを
局所的に散乱することで発生する伝搬光には本来の記録
媒体2の記録状態に対応した情報が光強度変化として含
まれる。
【0026】図4は、本発明の他の実施形態に係る近接
場ヘッドアセンブリを含む情報記録再生機構の構成を示
す図である。同図に示す実施形態では、記録媒体2の上
面に浮上する近接場検出用ヘッドスライダ11は、図1
〜3に示したものと同じ構成作用のものである。記録媒
体2の下面には近接場検出用ヘッドスライダ11のスラ
イダコア6とほぼ同じ形状であるが、記録媒体2の下面
にレーザを照射する半導体レーザ81のみを搭載したレ
ーザ照射用ヘッドスライダ8が同様に記録媒体2に対し
て浮上するように設けられている。そして、該レーザ照
射用ヘッドスライダ8からの入射レーザ光51を記録媒
体2の下面から所望の記録トラックに対して臨界角以下
の入射角で照射し、反射光52として全反射させると同
時に、記録媒体2の上面に近接場を生成する。この結
果、近接場中に位置づけられた近接場検出用ヘッドスラ
イダ11の散乱体は、近接場を散乱させ、近接場の散乱
光54を発生させる。この散乱光54は、近接場検出用
ヘッドスライダ11のフォトダイオードによって受光さ
れて電気信号に変換され、記録媒体2に記録ビット21
として記録された情報の再生信号として電極から出力さ
れる。
【0027】上述したように、近接場検出用ヘッドスラ
イダ11およびレーザ照射用ヘッドスライダ8を記録媒
体2を挟んで対向して設けることにより、近接場検出用
ヘッドスライダ11の読み出しトラックに合わせてレー
ザ照射位置を制御する複雑な機構が不要となり、レーザ
照射機構を極めて簡単な構造にすることができ、装置全
体を小型化することができる。
【0028】また、レーザ照射用ヘッドスライダ8は、
その目的から記録媒体2の表面からごく低浮上でかつ浮
上量変動が十分抑制されるような高精度な動作を全く必
要としないとともに、また記録ビットや近接場光の散乱
体の先端に比べて照射レーザスポットは十分大きいた
め、記録媒体2の面内方向の精密な位置設定も全く不要
である。仮にレーザ照射用ヘッドスライダ8の浮上量変
動を100nm、長さを1.5mm程度とすれば、レー
ザ照射ビームの振れ角度は0.004度程度以下であ
り、振れ角が近接場光の厚さ変化に及ぼす影響をほとん
ど無視することができる。なお、図4の実施形態では、
近接場検出用ヘッドスライダ11およびレーザ照射用ヘ
ッドスライダ8ともに各々1個の散乱体、フォトダイオ
ード、半導体レーザを搭載した場合について示している
が、搭載数量はこれに限定されるものでなく、スライダ
コアに搭載可能であれば任意の数量搭載することができ
る。
【0029】図5は、本発明の別の実施形態に係る近接
場ヘッドアセンブリの構成を示す斜視図である。同図に
示す近接場ヘッドアセンブリは、結合部9に一端が取り
付けられた一対の支持機構7a,7bの他端に近接場検
出用ヘッドスライダ11およびレーザ照射用ヘッドスラ
イダ8を互いに対向して取り付けたものである。なお、
近接場検出用ヘッドスライダ11およびレーザ照射用ヘ
ッドスライダ8は、図4に示したものと同じである。
【0030】このように近接場検出用ヘッドスライダ1
1およびレーザ照射用ヘッドスライダ8を支持機構7
a,7bおよび結合部9によって1つの組立体として構
成するとともに、近接場検出用ヘッドスライダ11とレ
ーザ照射用ヘッドスライダ8との間に挟むように高速回
転する記録媒体2を設け、結合部9を中心として近接場
検出用ヘッドスライダ11およびレーザ照射用ヘッドス
ライダ8を記録媒体2の半径方向に回動させることによ
り、近接場検出用ヘッドスライダ11およびレーザ照射
用ヘッドスライダ8を同時に所望のトラックにアクセス
させて、記録情報を読み出すことができる。このように
構成することにより、特にレーザ照射用ヘッドスライダ
8からなる光学系を簡単かつコンパクトに構成すること
ができ、磁気ディスクと同様に複数の媒体をスタッキン
グした装置構成も可能である。
【0031】図6は、本発明の更に他の実施形態に係る
近接場ヘッドアセンブリに使用される近接場検出/レー
ザ照射兼用ヘッドスライダ111の構成を示す斜視図で
ある。同図に示す近接場検出/レーザ照射兼用ヘッドス
ライダ111は、同一のスライダコア10に散乱体62
およびフォトダイオード63からなる近接場検出部11
2と、レーザ照射部を構成する照射用半導体レーザ10
1とを一緒に搭載したものである。
【0032】図7は、記録媒体2を挟んで図6に示す近
接場検出/レーザ照射兼用ヘッドスライダ111を2つ
互いに対向して設けたものであり、この2つの近接場検
出/レーザ照射兼用ヘッドスライダ111を一対の支持
機構7a,7bおよび図示しない結合部によって図5に
示したように記録媒体2の半径方向に結合部を中心とし
て回動させることにより記録媒体2の表裏の所望のトラ
ックに同時にアクセスし、記録媒体2の表裏に記録され
た情報を同時に読み出すことができる。
【0033】更に詳細には、一方の近接場検出/レーザ
照射兼用ヘッドスライダ111の照射用半導体レーザ1
01が記録媒体2を挟んで他方の近接場検出/レーザ照
射兼用ヘッドスライダ111の近接場検出部112に対
向して配設され、他方の近接場検出/レーザ照射兼用ヘ
ッドスライダ111の照射用半導体レーザ101が記録
媒体2を挟んで一方の近接場検出/レーザ照射兼用ヘッ
ドスライダ111の近接場検出部112に対向して配設
されるように2つの近接場検出/レーザ照射兼用ヘッド
スライダ111を記録媒体2を挟んで互いに対向して配
設することにより、一方の近接場検出/レーザ照射兼用
ヘッドスライダ111の照射用半導体レーザ101によ
るレーザ照射により生成されたしみだし領域内の近接場
を他方の近接場検出/レーザ照射兼用ヘッドスライダ1
11の近接場検出部112の散乱体62で散乱し、この
散乱した近接場を他方の近接場検出用ヘッドスライダ1
1の近接場検出部112のフォトダイオード63で電気
信号に変換して記録媒体2の他方の面に記録された情報
を再生することができると同時に、他方の近接場検出/
レーザ照射兼用ヘッドスライダ111の照射用半導体レ
ーザ101によるレーザ照射により生成されたしみだし
領域内の近接場を一方の近接場検出/レーザ照射兼用ヘ
ッドスライダ111の近接場検出部112の散乱体62
で散乱し、この散乱した近接場を一方の近接場検出用ヘ
ッドスライダ11の近接場検出部112のフォトダイオ
ード63で電気信号に変換して記録媒体2の一方の面に
記録された情報を再生することができるというように記
録媒体2の表裏両面に記録された情報を同時に読み出す
ことができる。
【0034】このような構成によって、例えば記録媒体
2の表面のトラックをデータトラックとして使用し、ま
た記録媒体2の裏面のトラックをヘッドのオントラック
(位置決め)のための位置情報を記録するために使用す
ることができる。このような構成は、特に散乱体62お
よびフォトダイオード63からなる近接場検出部112
に比較して照射用半導体レーザ101の占める大きさが
大きい場合、2つの読み出しトラック間の距離を小さく
することができるので、ヨーイングのような外乱が加わ
った場合、一方のトラックを他方のトラックの位置決め
に用いるためには有効である。
【0035】図8(a),(b),(c)は、それぞれ
本発明の更に別の実施形態に係る近接場ヘッドアセンブ
リに使用される近接場検出用ヘッドスライダのスライダ
コア6上に配設された散乱体およびフォトダイオードか
らなる近接場検出部のそれぞれ異なる構成を示す斜視図
である。
【0036】図8(a)に示す近接場検出部601は、
角錐状の散乱体621と該散乱体の両側の先端寄りに設
けられた若干小さく設けられた一対のフォトダイオード
631とから構成されている。また、図8(b)に示す
近接場検出部602は、円錐状の散乱体622と該散乱
体の両側に長く設けられた一対のフォトダイオード63
2とから構成されている。更に、図8(c)に示す近接
場検出部603は、図8(a)に示す散乱体621と同
じ角錐状であるが、透明な材質で形成され、先端部の近
接場のしみだし厚さ以下の長さの領域を除いて反射コー
ティングを施された散乱体623と該散乱体の下側に配
設されたフォトダイオード633とから構成され、該散
乱体623の先端で散乱された近接場の伝搬光は該散乱
体623の先端から内部に入射し、内部を経由し、散乱
体623の下側に設けられているフォトダイオード63
3に導かれ、フォトダイオード633で検出されるよう
になっている。
【0037】上述したように散乱体を角錐状または円錐
状に形成し、その裾野にフォトダイオードを配設した
り、散乱体を透明で光の透過性の良好な材料で形成する
とともに、その先端近傍を除いて光の反射材で被覆する
ことにより、近接場光をできる限り局所的に散乱させ、
散乱光を効率的にフォトダイオードで検出することがで
きるとともに、近接場光の光強度変化を高S/Nで検出
することができる。なお、散乱体の頂角、軸の傾斜、フ
ォトダイオードの形状および配置などは、動作条件およ
び設定条件に応じて適宜最適化を図ればよいものであ
る。
【0038】図9は、上述した各実施形態における記録
媒体2への入射光の入射角度(θ)と近接場53のしみ
だし層の厚さである減衰長(t)(近接場光がe-1に減
衰する距離)との関係を示したグラフである。なお、全
反射している記録媒体2の下側はガラス(屈折率n1=
1.51)であり、上側は空気(屈折率n2=1.0
0)である。また、照射レーザはHe −Neon レーザを
使用し、その波長λは632.8nmである。
【0039】図9からわかるように、入射角が臨界角に
近づくにつれて急激に近接場の厚みが増大する。これは
逆に言えば入射角の僅かな誤差が近接場の大きな強度変
化を誘起することを意味し、装置構成上好ましくない。
入射角が50度程度以上であれば、近接場の厚さに対す
る入射角の依存性はかなり小さく、レーザ照射に関して
は幾何学的な要求精度を緩和することができる。なお、
現状で実用に供されている磁気ディスク装置のスライダ
の浮上隙間は数10nmから100nm程度であり、今
後もますます微小化される方向にある。従って、近接場
内に散乱体を位置付け、記録層の情報を検出するとの観
点からは、現状の技術において十分なポテンシャルがあ
ると言える。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の本
発明によれば、記録媒体に対向して設けられたエアベア
リングサーフェスで記録媒体に微小隙間を介して浮上
し、記録媒体の表面近傍に存在する近接場光を散乱手段
で散乱させ、この散乱された近接場光を光電変換手段で
電気信号に変換して記録情報を再生するので、散乱手段
を記録媒体に十分に近接させたまま高空間分解能で情報
の再生を行うことができるとともに、高速かつ広範囲の
媒体走査を可能とし、高速大容量の近接場記録を達成す
ることができる。
【0041】また、請求項2記載の本発明によれば、記
録媒体を挟んで近接場検出用スライダとレーザ照射用ス
ライダとを対向して配設することにより、レーザ照射用
スライダのレーザ照射手段でレーザを照射された記録媒
体の表面に生成されたしみだし領域内の近接場光を近接
場検出用スライダの散乱手段で散乱し、光電変換手段で
検出して記録情報を再生することができるので、散乱手
段を記録媒体に十分に近接させたまま高空間分解能で情
報の再生を行うことができ、高速かつ広範囲の媒体走査
を可能とし、高速大容量の近接場記録を達成し得ること
に加えて、レーザ照射手段の照射位置制御が不要とな
り、構造を簡単化し経済化を図ることができる。
【0042】更に、請求項3記載の本発明によれば、記
録媒体を挟んで第1のヘッドスライダと第2のヘッドス
ライダとを対向して配設することにより、第1のヘッド
スライダの第1のレーザ照射手段で生成されたしみだし
領域内の近接場光を第2のヘッドスライダの第2の散乱
手段で散乱し、この散乱された近接場光を第2の光電変
換手段で電気信号に変換して記録情報を再生し、第2の
ヘッドスライダの第2のレーザ照射手段で生成されたし
みだし領域内の近接場光を第1のヘッドスライダの第1
の散乱手段で散乱し、この散乱された近接場光を第1の
光電変換手段で電気信号に変換して記録情報を再生する
ので、散乱手段を記録媒体に十分に近接させたまま高空
間分解能で情報の再生を行うことができ、高速かつ広範
囲の媒体走査を可能とし、高速大容量の近接場記録を達
成し得ることに加えて、記録媒体上の複数のトラックを
同時に読み出したり、またはトラック選択の切り替えを
高速で行うことができ、高速アクセスを達成することが
できる。
【0043】請求項4記載の本発明によれば、散乱手段
を角錐状または円錐状の突起部で形成することにより、
近接場光を極力局所的に散乱させ、散乱光を効率的に検
出でき、近接場光の光強度変化を高S/Nで検出するこ
とができる。
【0044】また、請求項5記載の本発明によれば、散
乱手段が透明な材料で形成された突起部であり、この突
起部の先端から近接場のしみだし領域の厚さ以下の長さ
の領域を除いて光を反射する物質で被覆され、光電変換
手段上に配設されるので、近接場光を極力局所的に散乱
させ、散乱光を効率的に検出でき、近接場光の光強度変
化を高S/Nで検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る近接場ヘッドアセン
ブリの構成を示す斜視図である。
【図2】図1に示す近接場ヘッドアセンブリに使用され
ている近接場検出用ヘッドスライダの構成を示す斜視図
である。
【図3】図2に示す近接場検出用ヘッドスライダによる
再生動作を説明するための図である。
【図4】本発明の他の実施形態に係る近接場ヘッドアセ
ンブリを含む情報記録再生機構の構成を示す図である。
【図5】本発明の別の実施形態に係る近接場ヘッドアセ
ンブリの構成を示す斜視図である。
【図6】本発明の更に他の実施形態に係る近接場ヘッド
アセンブリに使用される近接場検出/レーザ照射兼用ヘ
ッドスライダの構成を示す斜視図である。
【図7】図6に示す近接場検出/レーザ照射兼用ヘッド
スライダを使用した近接場ヘッドアセンブリの構成を示
す斜視図である。
【図8】本発明の更に別の実施形態に係る近接場ヘッド
アセンブリに使用される近接場検出用ヘッドスライダの
スライダコア上に配設された散乱体およびフォトダイオ
ードからなる近接場検出部の異なる構成を示す斜視図で
ある。
【図9】各実施形態における記録媒体への入射光の入射
角度(θ)と近接場のしみだし層の厚さである減衰長
(t)(近接場光がe-1に減衰する距離)との関係を示
したグラフである。
【図10】従来の近接場ヘッドおよびその周辺機構の構
成を示す図である。
【符号の説明】
2 記録媒体 5 レーザ光源 6 スライダコア 7 支持機構 8 レーザ照射用ヘッドスライダ 11 近接場検出用ヘッドスライダ 53 近接場 54 散乱光 61 エアベアリングサーフェス 62 散乱体 63 フォトダイオード 64 電極 81 半導体レーザ 101 照射用半導体レーザ 111 近接場検出/レーザ照射兼用ヘッドスライダ 112 近接場検出部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 百合子 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 福澤 健二 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日 本電信電話株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−50750(JP,A) 特開 平7−98885(JP,A) 特開 平8−106646(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 7/09 - 7/135 G11B 9/12 - 9/14

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体上に微小隙間を介して浮上する
    ように前記記録媒体に対向して設けられたエアベアリン
    グサーフェスと、前記エアベアリングサーフェス上に設
    けられ、前記記録媒体の表面近傍に存在する近接場光を
    散乱し伝搬光を発生させる散乱手段と、 前記散乱手段で発生した伝搬光を電気信号に変換する光
    電変換手段とを備えた浮動ヘッドスライダを有すること
    を特徴とする近接場ヘッドアセンブリ。
  2. 【請求項2】 記録媒体上に微小隙間を介して浮上する
    ように前記記録媒体の第1の表面に対向して設けられた
    第1のエアベアリングサーフェス、前記第1のエアベア
    リングサーフェス上に設けられ、前記記録媒体の第1の
    表面近傍に存在する近接場光を散乱し伝搬光を発生させ
    散乱手段、および前記散乱手段で発生した伝搬光を電
    気信号に変換する光電変換手段を備えた近接場検出用ヘ
    ッドスライダと、 前記記録媒体上に微小隙間を介して浮上するように前記
    記録媒体の第1の表面と反対側の第2の表面に対向して
    設けられた第2のエアベアリングサーフェス、および前
    記第2のエアベアリングサーフェス上に設けられ、前記
    記録媒体の第1の表面に近接場光のしみだし領域を生成
    すべく前記記録媒体の第2の表面にレーザを照射するレ
    ーザ照射手段を備え、前記記録媒体を挟んで前記近接場
    検出用ヘッドスライダに対向して配設されたレーザ照射
    用ヘッドスライダとを有し、 前記しみだし領域内の近接場光を前記近接場検出用ヘッ
    ドスライダの前記散乱手段で散乱し伝搬光を発生させ
    この発生した伝搬光を前記光電変換手段で電気信号に変
    換することにより記録媒体に記録された情報を再生する
    ことを特徴とする近接場ヘッドアセンブリ。
  3. 【請求項3】 記録媒体上に微小隙間を介して浮上する
    ように前記記録媒体の第1の表面に対向して設けられた
    第1のエアベアリングサーフェス、前記第1のエアベア
    リングサーフェス上に設けられ、前記記録媒体の第1の
    表面近傍に存在する近接場光を散乱し伝搬光を発生させ
    第1の散乱手段、前記第1の散乱手段で発生した伝搬
    を電気信号に変換する第1の光電変換手段、および前
    記第1のエアベアリングサーフェス上に設けられ、前記
    記録媒体の第1の表面と反対側の第2の表面に近接場光
    のしみだし領域を生成すべく記録媒体の第1の表面にレ
    ーザを照射する第1のレーザ照射手段を備えた第1のヘ
    ッドスライダと、 前記記録媒体上に微小隙間を介して浮上するように前記
    記録媒体の第1の表面と反対側の第2の表面に対向して
    設けられた第2のエアベアリングサーフェス、前記第2
    のエアベアリングサーフェス上に設けられ、前記記録媒
    体の第2の表面近傍に存在する近接場光を散乱し伝搬光
    を発生させる第2の散乱手段、前記第2の散乱手段で
    生した伝搬光を電気信号に変換する第2の光電変換手
    段、および前記第2のエアベアリングサーフェス上に設
    けられ、前記記録媒体の第1の表面に近接場光のしみだ
    し領域を生成すべく記録媒体の第2の表面にレーザを照
    射する第2のレーザ照射手段を備え、前記第2のレーザ
    照射手段が前記記録媒体を挟んで前記第1の散乱手段に
    対向し、前記第2の散乱手段が前記記録媒体を挟んで前
    記第1のレーザ照射手段に対向して配設されるように前
    記記録媒体を挟んで前記第1のヘッドスライダに対向し
    て配設された第のヘッドスライダとを有し、 前記第1のレーザ照射手段で生成された前記しみだし領
    域内の近接場光を前記第2の散乱手段で散乱し伝搬光を
    発生させ、この発生した伝搬光を前記第2の光電変換手
    段で電気信号に変換することにより記録媒体に記録され
    た情報を再生するとともに、 前記第2のレーザ照射手段で生成された前記しみだし領
    域内の近接場光を前記第1の散乱手段で散乱し伝搬光を
    発生させ、この発生した伝搬光を前記第1の光電変換手
    段で電気信号に変換することにより記録媒体に記録され
    た情報を再生することを特徴とする近接場ヘッドアセン
    ブリ。
  4. 【請求項4】 前記散乱手段は、角錐状または円錐状の
    突起部であることを特徴とする請求項1ないし3のいず
    れかに記載の近接場ヘッドアセンブリ。
  5. 【請求項5】 前記散乱手段は、透明な材料で形成され
    た突起部であり、この突起部の先端から近接場のしみだ
    し領域の厚さ以下の長さの領域を除いて光を反射する物
    質で被覆され、前記光電変換手段上に配設されたことを
    特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の近接場
    ヘッドアセンブリ。
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