JP3519877B2 - 蒸気アトマイズ型バーナ装置 - Google Patents
蒸気アトマイズ型バーナ装置Info
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- JP3519877B2 JP3519877B2 JP20127696A JP20127696A JP3519877B2 JP 3519877 B2 JP3519877 B2 JP 3519877B2 JP 20127696 A JP20127696 A JP 20127696A JP 20127696 A JP20127696 A JP 20127696A JP 3519877 B2 JP3519877 B2 JP 3519877B2
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Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、都市ガスを燃焼さ
せると共に、その火炎中に液体燃料あるいは産業廃液を
噴霧して混焼させる蒸気アトマイズ型バーナ装置に関す
るものである。 【０００２】 【従来の技術】近年可燃性あるいは不燃性の廃液を混焼
により焼却し、廃液より燃焼熱が発生すればこれを有効
利用する廃液混焼用ボイラあるいは焼却炉が開発されて
いる。これらの混焼装置を使用すれば、廃液を自家焼却
できるので廃液処理コストを低減することができる。図
１は、この種の混焼装置に使用するバーナを示したもの
で、中心部に廃液ノズル１が貫設され、周囲に一次空気
供給筒２、その周囲に燃料ガス供給筒３、更にその周囲
に二次空気供給筒４が設けられ、廃液ノズル１の基端部
には廃液供給管５と蒸気供給管６とが接続されて、この
蒸気の圧力により廃液がノズル先端から噴出するように
なっている。 【０００３】上述のバーナ装置においては、蒸気供給管
６には前回運転停止時に管内の蒸気が凝結して生成され
たドレン水を運転開始時に除去するためのドレン水除去
器７が設けられている。これは蒸気供給管６より分岐さ
せた排水管８に例えばサイフォンのように水だけを通す
スチームトラップ９を介装したものであるが、従来は図
３（ａ）に示すように、１個の電磁弁１０で蒸気を開閉
していたので、電磁弁１０が開くと高圧蒸気が勢いよく
供給され、それによってドレン水が加速されて分岐管８
へ流れ込まずにノズル１側へ通り過ぎてしまうために、
ドレン水除去器７のみではドレン水を完全に除去するの
は困難な場合が多く、特に蒸気供給管６が長くドレン水
の量が多い場合には、既に着火している気体燃料の火炎
を失火させてしまうという問題があった。その対策とし
て従来は、同図（ｂ）に示すように、電磁弁１０ａ，１
０ｂを２個並列に接続して、一方の電磁弁１０ａに直列
にオリフィス１１を設けておき、運転開始時にはまずオ
リフィス１１の側の電磁弁１０ａを開いて、圧力の低い
蒸気を流すことによりドレン水のパージを行ってから、
他方の電磁弁１０ｂを開いて高圧蒸気を供給するように
していた。 【０００４】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら図３
（ｂ）の方式においても、ドレン水のパージが必ずしも
完全ではなく、設置の仕方や設置場所の状況等によって
は運転開始時に動作不良を起こすことがあった。その原
因は、蒸気供給路中にたとえ僅かでもパージの行われな
い並列箇所（同図のＡ部）があると、周囲の状況によっ
ては、その箇所が配管中の低位置にくることがあり、そ
のような場合にはその箇所に付近の配管からドレン水が
流れ込んで溜るために点火不良の原因となるのである。
本発明はかかる問題点を解消し、蒸気供給管６の設置場
所の状況や工事の仕方に影響されることなく、常にドレ
ン水のパージを完全に行うことができるようなこの種の
蒸気供給手段を提供することを目的とするものである。 【０００５】 【課題を解決するための手段】本発明による蒸気アトマ
イズ型バーナ装置は、図１〜２に示すように、液体燃料
又は廃液に蒸気を混入し気体燃料による火炎中に噴霧し
て混焼させるようにしたバーナ装置において、終端部付
近にドレン水除去器７を設けた蒸気供給管６の始端部付
近に、電磁弁１０ａ，１０ｂを２個直列に介装し、一方
の電磁弁１０ｂ内の入力側と出力側を仕切る仕切壁１２
に細孔１３を穿設して、閉弁時においても微少蒸気流が
上記細孔１３を通過できるようにし、当該電磁弁１０ｂ
を他方の電磁弁１０ａよりも若干遅れて開弁させること
によって、蒸気供給開始時に上記微少蒸気流で蒸気供給
管６内のドレン水をパージするようにしたものであっ
て、蒸気供給路６内に並列流路を全然用いていないの
で、微少蒸気流によりドレン水を完全にパージすること
ができるものである。 【０００６】 【発明の実施の形態】図１は本発明による混焼バーナ装
置の一実施例を示したもので、可燃性あるいは不燃性の
産業廃液を焼却処理するために廃液に高圧蒸気を混入
し、都市ガス燃料による火炎中に噴霧して混焼させるも
のであり、廃液ノズル１の基端部には廃液供給管５と蒸
気供給管６とが接続されて、この蒸気の圧力により廃液
がノズル先端から噴出するようになっている。この廃液
ノズル１の周囲には、一次空気供給筒２、その周囲に燃
料ガス供給筒３、更にその周囲に二次空気供給筒４が設
けられており、燃料ガスによって廃液ノズル１の周囲に
環状に形成されている火炎に向けて、微粒状の廃液又は
液体燃料が噴射され、気体燃料と共に燃焼する。 【０００７】蒸気供給管６の終端部付近には、蒸気を通
過させてドレン水を捕集するドレン水除去器７が設けら
れ、また蒸気供給管６には、蒸気流を開閉制御するため
の２個の電磁弁１０ａ，１０ｂが直列に挿入されてお
り、その一方の電磁弁１０ｂは閉弁時においても若干の
蒸気流を通す漏洩型の電磁弁として構成されている。図
２はこの漏洩型の電磁弁１０ｂの内部構造の一例を示し
たもので、コイル１４によって駆動されるプランジャ１
５の下端に弁体１６が設けられており、この弁体１６に
よって弁口１７が開閉されて、蒸気が流通あるいは遮断
されるものであるが、蒸気通路を入力側と出力側とに仕
切っている仕切壁１２に細孔１３が設けられており、閉
弁時においても微少蒸気流がこの細孔１３を通過できる
ようになっている。従って運転開始時に、この電磁弁１
０ｂを他方の電磁弁１０ａよりも２〜３秒遅れて開弁さ
せることによって、まず微少蒸気流で蒸気供給管６内の
ドレン水を完全にパージすることができ、次に漏洩型電
磁弁１０ｂを開弁動作させることによって、高圧蒸気を
廃液ノズル１に正常に供給することができる。なお１８
はプランジャ復帰用のスプリングである。 【０００８】 【発明の効果】本発明は上述のように、液体燃料又は廃
液を噴霧化するアトマイズ用蒸気を直列２個の電磁弁１
０ａ，１０ｂで開閉制御するようにし、一方の電磁弁１
０ｂの内部を入力側と出力側に仕切る仕切壁１２に細孔
１３を設けることによって、蒸気通路中に並列箇所を全
然設けずにドレン水パージ機構を構成することができた
ものであるから、従来例のように並列箇所Ａにドレン水
が流れ込んで、点火不良の原因になるおそれがないとい
う利点がある。
せると共に、その火炎中に液体燃料あるいは産業廃液を
噴霧して混焼させる蒸気アトマイズ型バーナ装置に関す
るものである。 【０００２】 【従来の技術】近年可燃性あるいは不燃性の廃液を混焼
により焼却し、廃液より燃焼熱が発生すればこれを有効
利用する廃液混焼用ボイラあるいは焼却炉が開発されて
いる。これらの混焼装置を使用すれば、廃液を自家焼却
できるので廃液処理コストを低減することができる。図
１は、この種の混焼装置に使用するバーナを示したもの
で、中心部に廃液ノズル１が貫設され、周囲に一次空気
供給筒２、その周囲に燃料ガス供給筒３、更にその周囲
に二次空気供給筒４が設けられ、廃液ノズル１の基端部
には廃液供給管５と蒸気供給管６とが接続されて、この
蒸気の圧力により廃液がノズル先端から噴出するように
なっている。 【０００３】上述のバーナ装置においては、蒸気供給管
６には前回運転停止時に管内の蒸気が凝結して生成され
たドレン水を運転開始時に除去するためのドレン水除去
器７が設けられている。これは蒸気供給管６より分岐さ
せた排水管８に例えばサイフォンのように水だけを通す
スチームトラップ９を介装したものであるが、従来は図
３（ａ）に示すように、１個の電磁弁１０で蒸気を開閉
していたので、電磁弁１０が開くと高圧蒸気が勢いよく
供給され、それによってドレン水が加速されて分岐管８
へ流れ込まずにノズル１側へ通り過ぎてしまうために、
ドレン水除去器７のみではドレン水を完全に除去するの
は困難な場合が多く、特に蒸気供給管６が長くドレン水
の量が多い場合には、既に着火している気体燃料の火炎
を失火させてしまうという問題があった。その対策とし
て従来は、同図（ｂ）に示すように、電磁弁１０ａ，１
０ｂを２個並列に接続して、一方の電磁弁１０ａに直列
にオリフィス１１を設けておき、運転開始時にはまずオ
リフィス１１の側の電磁弁１０ａを開いて、圧力の低い
蒸気を流すことによりドレン水のパージを行ってから、
他方の電磁弁１０ｂを開いて高圧蒸気を供給するように
していた。 【０００４】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら図３
（ｂ）の方式においても、ドレン水のパージが必ずしも
完全ではなく、設置の仕方や設置場所の状況等によって
は運転開始時に動作不良を起こすことがあった。その原
因は、蒸気供給路中にたとえ僅かでもパージの行われな
い並列箇所（同図のＡ部）があると、周囲の状況によっ
ては、その箇所が配管中の低位置にくることがあり、そ
のような場合にはその箇所に付近の配管からドレン水が
流れ込んで溜るために点火不良の原因となるのである。
本発明はかかる問題点を解消し、蒸気供給管６の設置場
所の状況や工事の仕方に影響されることなく、常にドレ
ン水のパージを完全に行うことができるようなこの種の
蒸気供給手段を提供することを目的とするものである。 【０００５】 【課題を解決するための手段】本発明による蒸気アトマ
イズ型バーナ装置は、図１〜２に示すように、液体燃料
又は廃液に蒸気を混入し気体燃料による火炎中に噴霧し
て混焼させるようにしたバーナ装置において、終端部付
近にドレン水除去器７を設けた蒸気供給管６の始端部付
近に、電磁弁１０ａ，１０ｂを２個直列に介装し、一方
の電磁弁１０ｂ内の入力側と出力側を仕切る仕切壁１２
に細孔１３を穿設して、閉弁時においても微少蒸気流が
上記細孔１３を通過できるようにし、当該電磁弁１０ｂ
を他方の電磁弁１０ａよりも若干遅れて開弁させること
によって、蒸気供給開始時に上記微少蒸気流で蒸気供給
管６内のドレン水をパージするようにしたものであっ
て、蒸気供給路６内に並列流路を全然用いていないの
で、微少蒸気流によりドレン水を完全にパージすること
ができるものである。 【０００６】 【発明の実施の形態】図１は本発明による混焼バーナ装
置の一実施例を示したもので、可燃性あるいは不燃性の
産業廃液を焼却処理するために廃液に高圧蒸気を混入
し、都市ガス燃料による火炎中に噴霧して混焼させるも
のであり、廃液ノズル１の基端部には廃液供給管５と蒸
気供給管６とが接続されて、この蒸気の圧力により廃液
がノズル先端から噴出するようになっている。この廃液
ノズル１の周囲には、一次空気供給筒２、その周囲に燃
料ガス供給筒３、更にその周囲に二次空気供給筒４が設
けられており、燃料ガスによって廃液ノズル１の周囲に
環状に形成されている火炎に向けて、微粒状の廃液又は
液体燃料が噴射され、気体燃料と共に燃焼する。 【０００７】蒸気供給管６の終端部付近には、蒸気を通
過させてドレン水を捕集するドレン水除去器７が設けら
れ、また蒸気供給管６には、蒸気流を開閉制御するため
の２個の電磁弁１０ａ，１０ｂが直列に挿入されてお
り、その一方の電磁弁１０ｂは閉弁時においても若干の
蒸気流を通す漏洩型の電磁弁として構成されている。図
２はこの漏洩型の電磁弁１０ｂの内部構造の一例を示し
たもので、コイル１４によって駆動されるプランジャ１
５の下端に弁体１６が設けられており、この弁体１６に
よって弁口１７が開閉されて、蒸気が流通あるいは遮断
されるものであるが、蒸気通路を入力側と出力側とに仕
切っている仕切壁１２に細孔１３が設けられており、閉
弁時においても微少蒸気流がこの細孔１３を通過できる
ようになっている。従って運転開始時に、この電磁弁１
０ｂを他方の電磁弁１０ａよりも２〜３秒遅れて開弁さ
せることによって、まず微少蒸気流で蒸気供給管６内の
ドレン水を完全にパージすることができ、次に漏洩型電
磁弁１０ｂを開弁動作させることによって、高圧蒸気を
廃液ノズル１に正常に供給することができる。なお１８
はプランジャ復帰用のスプリングである。 【０００８】 【発明の効果】本発明は上述のように、液体燃料又は廃
液を噴霧化するアトマイズ用蒸気を直列２個の電磁弁１
０ａ，１０ｂで開閉制御するようにし、一方の電磁弁１
０ｂの内部を入力側と出力側に仕切る仕切壁１２に細孔
１３を設けることによって、蒸気通路中に並列箇所を全
然設けずにドレン水パージ機構を構成することができた
ものであるから、従来例のように並列箇所Ａにドレン水
が流れ込んで、点火不良の原因になるおそれがないとい
う利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施例を示す混焼装置の概略縦断面
図。 【図２】同上に用いる電磁弁の構造例を示す縦断面図。 【図３】（ａ）は従来例の要部配管系統図、（ｂ）は他
の従来例の要部配管系統図。 【符号の説明】 １ 廃液ノズル ２ 一次空気供給筒 ３ 燃料供給筒 ４ 二次空気供給筒 ５ 廃液供給管 ６ 蒸気供給管 ７ ドレン水除去器 ８ 排水管 ９ スチームトラップ １０ 電磁弁 １０ａ 電磁弁 １０ｂ 電磁弁 １１ オリフィス １２ 仕切壁 １３ 細孔 １４ コイル １５ プランジャ １６ 弁体 １７ 弁口 １８ 復帰用スプリング
図。 【図２】同上に用いる電磁弁の構造例を示す縦断面図。 【図３】（ａ）は従来例の要部配管系統図、（ｂ）は他
の従来例の要部配管系統図。 【符号の説明】 １ 廃液ノズル ２ 一次空気供給筒 ３ 燃料供給筒 ４ 二次空気供給筒 ５ 廃液供給管 ６ 蒸気供給管 ７ ドレン水除去器 ８ 排水管 ９ スチームトラップ １０ 電磁弁 １０ａ 電磁弁 １０ｂ 電磁弁 １１ オリフィス １２ 仕切壁 １３ 細孔 １４ コイル １５ プランジャ １６ 弁体 １７ 弁口 １８ 復帰用スプリング
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 平６−323512（ＪＰ，Ａ)
実開 昭62−81824（ＪＰ，Ｕ)
実開 平２−109124（ＪＰ，Ｕ)
実開 昭57−150349（ＪＰ，Ｕ)
(58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名)
F23D 11/10
F23D 17/00
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項１】 液体燃料又は廃液に蒸気を混入し気体燃
料による火炎中に噴霧して混焼させるようにしたバーナ
装置において、終端部付近にドレントラップを設けた蒸
気供給管の始端部付近に、電磁弁を２個直列に介装し、
一方の電磁弁内の入力側と出力側を仕切る仕切壁に細孔
を穿設して、閉弁時においても微少蒸気流が上記細孔を
通過できるようにし、当該電磁弁を他方の電磁弁よりも
若干遅れて開弁させることによって、蒸気供給開始時に
上記微少蒸気流で蒸気供給管内のドレン水をパージする
ようにして成る蒸気アトマイズ型バーナ装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20127696A JP3519877B2 (ja) | 1996-07-10 | 1996-07-10 | 蒸気アトマイズ型バーナ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20127696A JP3519877B2 (ja) | 1996-07-10 | 1996-07-10 | 蒸気アトマイズ型バーナ装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1026311A JPH1026311A (ja) | 1998-01-27 |
| JP3519877B2 true JP3519877B2 (ja) | 2004-04-19 |
Family
ID=16438289
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP20127696A Expired - Fee Related JP3519877B2 (ja) | 1996-07-10 | 1996-07-10 | 蒸気アトマイズ型バーナ装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3519877B2 (ja) |
-
1996
- 1996-07-10 JP JP20127696A patent/JP3519877B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH1026311A (ja) | 1998-01-27 |
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