JP3519137B2 - ワーク搬入出装置におけるパッド位置決めセット装置 - Google Patents
ワーク搬入出装置におけるパッド位置決めセット装置Info
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ワークあるいは製品
を板金加工機などの加工機へローディングあるいはアン
ローディングするワーク搬入出装置におけるパッド位置
決めセット装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、ワークあるいは製品を板金加工機
などの加工機へローディングあるいはアンローディング
するワーク搬入出装置は知られている。このワーク搬入
出装置のうち、ワークあるいは製品を多数の吸着パッド
で吸着せしめてローディングあるいはアンローディング
することもすでによく知られている。 【0003】ワークあるいは製品のサイズに合わせて吸
着するバキュームパッド又はマグネットパッドなどの吸
着パッドの位置はマニュアルのレバーを廻し移動させて
いる。また、複数のサイズのワークを連続して加工する
スケジュール運転時には、全サイズを包含する吸着パッ
ドの位置を選ばなければならない。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術において、ワークあるいは製品のサイズが変わる
たびに加工前の段取り作業として各吸着パッドの位置調
整を行っており、時間がかかるだけでなく、レバーの移
動作業が行ないにくく作業者には煩わしい。 【0005】また、スケジュール運転時に全サイズを包
含できる吸着パッドの位置を選択しているため、段取り
時間が多大にかかり、場合によっては吸着パッドの関係
上、不安定な吸着状態が発生しやすいという問題があっ
た。 【0006】この発明の目的は、吸着パッド位置合せの
煩わしい作業からの回避と段取り時間の短縮を図ったワ
ーク搬入出装置におけるパッド位置決めセット装置を提
供することにある。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1に記載のワーク搬入出装置におけるパッド位
置決めセット装置は、加工機へワークを搬入搬出するワ
ーク搬入出装置において、XY平面のY軸方向に移動位
置決め自在な基体を設け、該基体に前記Y軸方向に平行
に延伸する昇降フレームを前記XY平面に直交するZ軸
方向に沿って上下動可能に設けると共に、該昇降フレー
ムの前記X軸方向に直交する一側面に前記Y軸方向に延
伸するラックを設け、該ラックにおける前記加工機から
最もY軸方向に離隔した位置である後端上面に該ラック
か離反して前記X軸方向へほぼ水平に延伸する固定パッ
ド取付けビームの前記昇降フレーム側の一端部を固定し
て設け、前記固定パッド取付けビームと前記Y軸方向に
かつ加工機側へ適宜な間隔で離隔した複数の移動パッド
取付けビームの前記昇降フレーム側の一端部を前記ラッ
ク上面に前記Y軸方向へ移動可能に設け、該複数の移動
パッド取付けビームと前記固定パッド取付けビームの前
記一端部をパンタグラフ機構で連結して設けると共に、
前記複数の移動パッド取付けビームの中の前記加工機側
の最外側部の移動パッド取付けビームの前記一端部に前
記ラックに噛合するピニオンを備えた駆動モータを設
け、前記固定パッド取付けビームおよび前記複数の移動
パッド取付けビームのそれぞれの前記昇降フレームから
離隔した端部に固定吸着パッドを設けると共に、該固定
吸着パッドに隣接して前記X軸方向に移動位置決め可能
な複数の移動吸着パッドとを設け、前記基体、前記昇降
フレーム、前記移動パッド取付けビームおよび前記複数
の移動吸着パッドの移動を制御する制御装置を設けたこ
とを特徴とするものである。 【0008】 【0009】 【0010】 【0011】 【作用】以上のような請求項1による発明のワーク搬入
出装置におけるパッド位置決めセット装置とすることに
より、昇降フレームを下降せしめてワークに近づけ、次
いでワークのサイズに応じて各パッド取付けビームをY
軸方向へ移動せしめると共に、各吸着パッドをX軸方向
へ移動せしめる。その後、昇降フレームをさらに下降せ
しめて各吸着パッドでワークを吸着した後、基体をY軸
方向へ移動せしめて加工機へ搬入せしめる。 【0012】加工機で加工された製品はサイズに応じて
吸着パッドが選択されて上述の要領で吸着パッドで製品
を吸着して搬出される。 【0013】 【0014】 【0015】 【0016】 【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基いて詳細
に説明する。 【0017】図1を参照するに、ワーク搬入出装置1
は、XY平面の例えば一方向であるY軸方向へ延伸した
固定フレーム3を備えており、この固定フレーム3は垂
直部3Aと水平部3Bとで構成されている。前記垂直部
3Aの上面にはY軸方向へ延伸したラック5が一体化さ
れていると共に、前記水平部3Bの上部にはY軸方向へ
延伸したガイドレール7が敷設されている。 【0018】このガイドレール7には複数のガイド部材
9を介してY軸方向へ延伸した基体11が設けられてい
る。この基体11上の一部には駆動モータ13が取付け
られており、この駆動モータ13の出力軸15にはピニ
オン17が嵌着されている。このピニオン17は前記ラ
ック5に噛合されている。 【0019】上記構成により、駆動モータ13を駆動せ
しめると、出力軸15を介してピニオン17が回転され
る。このピニオン17はラック5に噛合されているか
ら、ラック5に沿って回転するので、基体11が矢印で
示した如く加工機側へ移動されることになる。 【0020】前記基体11の下部にはY軸方向へ適宜な
間隔で複数の昇降シリンダ19が垂下して取付けられて
いる。この昇降シリンダ19に装着されたピストンロッ
ド21の先端(下端)にはY軸方向へ延伸した昇降フレ
ーム23が取付けられている。この昇降フレーム23の
左側面にはY軸方向へ延伸したラック25が一体化され
ている。 【0021】Y軸方向にはX軸方向へ延伸した固定パッ
ド取付けビーム27Aと、移動パッド取付けビーム27
B、27C、27D(本実施例では3個)が設けられて
いる。このうちの固定パッド取付けビーム27Aの右端
は前記ラック25の後端上面に固定されている。移動パ
ッド取付けビーム27B、27Cの右端は前記ラック2
5の上面に移動可能に設けられている。また、最外側部
の移動パッド取付けビーム27Dの上面には駆動モータ
29が設けられており、この駆動モータ29の出力軸3
1にはピニオン33が嵌着されている。このピニオン3
3は前記ラック25に噛合されている。 【0022】前記固定パッド取付けビーム27Aと移動
パッド取付けビーム27B、移動パッド取付けビーム2
7Bと移動パッド取付けビーム27C、移動パッド取付
けビーム27Cと移動パッド取付けビーム27Dとはパ
ンタグラフ機構35A,35B,35Cで連結されてい
る。 【0023】上記構成により、駆動モータ29を駆動せ
しめると、出力軸31を介してピニオン33が回転され
る。このピニオン33はラック25に噛合されているか
ら、ラック25に沿ってY軸方向へ走行回転される。し
たがって、最外側部の移動パッド取付けビーム27D
が、図1においてY軸方向の前方へ移動される各パンタ
グラフ機構35A,35B,35Cが開いて図2に示さ
れるているように各パッド取付けビーム27A〜27D
が移動されることになる。 【0024】前記各パッド取付けビーム27A〜27D
の左端には固定吸着パッド37A〜37Dが固定されて
いる。また、各パッド取付けビーム27A〜27Dには
複数(本実施例では2個)の移動吸着パッド39が設け
られている。すなわち、各パッド取付けビーム27A〜
27DにはX軸方向へ延伸したラックが形成されている
と共にラックに噛合したピニオンを装着した各駆動モー
タ41が前記移動吸着パッド39に連結されている。 【0025】上記構成により、各駆動モータ41を駆動
せしめるとピニオンがラックに沿って走行回転されるか
ら、各移動吸着パッド39がX軸方向へ移動され図2に
示されているようになる。 【0026】したがって、ワークWが小さい場合には図
1に示されているように、各パッド取付けビーム27A
〜27Dが縮んでいると共に移動吸着パッド39が互い
に接近した状態にあって、ワークWは固定吸着パッド3
7A〜37Dおよび移動吸着パッド39で吸着されるこ
とになる。また、ワークWが大きい場合には図2に示さ
れているように、各パッド取付けビーム27A〜27D
が開いていると共に移動吸着パッド39が互いに離反し
た状態にあって、ワークWは固定吸着パッド37A〜3
7Dおよび移動吸着パッド39で吸着されることにな
る。 【0027】前記駆動モータ13,29および各41お
よび昇降シリンダ19は制御装置43に接続されてい
る。この制御装置43の詳細は図3に示されているよう
に、操作部/操作管理部45,自動パッド位置演算部4
7,ポジションコントロール部49,パターンNo位置
記憶部51およびコントロール部53を備えており、こ
のコントロール部53は各アンプ55を介して駆動モー
タ13,29,41および昇降シリンダ19に接続され
ている。また、前記操作部/操作管理部45にはCAD
57,外部NC装置59が接続されている。 【0028】前記CAD57または外部NC装置59か
らワークWあるいは製品の大きさ、形状が操作部/操作
管理部45に取り込まれると、自動パッド位置演算部4
7では例えばワークWの大きさ、形状を基にして各パッ
ド取付けビーム27A〜27Dおよび各移動吸着パッド
39の位置が自動的に演算されるものである。また、パ
ターンNo位置記憶部51ではワークWの大きさ、形状
を基にして自動演算された各パッド取付けビーム27A
〜27Dおよび移動吸着パッド39の位置が各パターン
毎に記憶されるものである。 【0029】前記制御装置43を操作せしめる操作部/
操作管理部45の一例が図4に示されている。図4にお
いて、左側上部には各パッド取付けビーム27A〜27
Dの移動吸着パッド39を選択するためのボタン61が
設けられている。左側下部にはX軸移動の“−”,
“+”および“クリア”ボタンが設けられていると共に
“オーバライド”が設けられている。 【0030】図4において中央から右側の上部にはモー
ド(自動、手動、チェック)のスイッチが設けられてい
ると共に、“チェックスタート”,“ストップ”および
“リセット”のボタンが設けられている。また、図4に
おいて中央から右側の下部にはY軸移動の“−”,
“+”ボタン,“パッドパターンNo”,“セット”ボ
タンが設けられている。 【0031】次に、図5に示したフローチャートを基に
して動作を説明すると、ステップS1で対象のワークW
又は製品をセットする。ステップS2で装置全体すなわ
ち昇降フレーム23を昇降シリンダ19の作動でワーク
W又は製品に近づける。 【0032】ステップS3で操作部/操作管理部45の
Y軸移動用の“+”,“−”のボタンにより各パッド取
付けビーム27A〜27DをY軸方向に合わせる。ステ
ップS4でXパッド選択用のボタンにて移動させたい移
動吸着パッド39を選ぶ。ステップS5でX軸移動用の
“+”,“−”のボタンにより切欠き、加工穴を避けて
移動吸着パッド39をX軸方向に合わせる。 【0033】ステップS6でバランスよく各移動吸着パ
ッド39が配置されたかを確認する。バランスよく配置
されていない場合にはステップS7で“クリア”ボタン
を押して移動吸着パッド39を一度クリアにしてステッ
プS4の手前に戻して再度行う。 【0034】バランスよく配置されていれば、ステップ
S8に進み、パッドパターンNoを選び、パターンNo
記憶部51に記憶せしめる。このパターンNo記憶部5
1に記憶された各パッドパターンNoは、後に同じワー
クWあるいは製品を扱うときはこのコードNoを入力す
ればよい。ステップS9で“セット”ボタンを押して移
動吸着パッド39の位置がセットされることになる。 【0035】こうしてセットされた固定吸着パッド37
A〜37Dおよび移動吸着パッド39を下降してワーク
Wを吸着し、例えば加工機へ移動せしめてワークWが加
工機にセットされて板材加工が行われることになる。 【0036】特にスケジュール運転時にそれぞれのサイ
ズおよびワークW又は製品の形状、加工状態に合わせて
移動吸着パッド39を安定した状態でワークW又は製品
に吸着せしめることができる。作業者が直接移動吸着パ
ッド39に触れることなく、スピーディーに楽な姿勢で
段取りを行うことができる。各パッド取付けビーム27
A〜27Dの左端に固定吸着パッド37A〜37Dを設
けたことによりX軸方向のワークW又は製品の位置決め
を容易に行うことができる。 【0037】CADデータ等がある場合には自動的に移
動吸着パッド39の位置が自動パッド位置演算部47で
自動演算されるから、段取りを極めて簡単に短時間で行
うことができる。また、2個以上の移動吸着パッド39
を同時に移動させて設定することができる。 【0038】なお、この発明は、前述した実施例に限定
されることなく、適宜な変更を行うことにより、その他
の態様で実施し得るものである。 【0039】 【発明の効果】以上のごとき実施例の説明より理解され
るように、請求項1による発明によれば、吸着パッド位
置合わせの如き煩わしい作業から回避できると共に、段
取り時間の短縮を図ることができる。またX軸方向にワ
ーク又は製品の位置決めを容易に行うことができる。 【0040】 【0041】 【0042】
を板金加工機などの加工機へローディングあるいはアン
ローディングするワーク搬入出装置におけるパッド位置
決めセット装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、ワークあるいは製品を板金加工機
などの加工機へローディングあるいはアンローディング
するワーク搬入出装置は知られている。このワーク搬入
出装置のうち、ワークあるいは製品を多数の吸着パッド
で吸着せしめてローディングあるいはアンローディング
することもすでによく知られている。 【0003】ワークあるいは製品のサイズに合わせて吸
着するバキュームパッド又はマグネットパッドなどの吸
着パッドの位置はマニュアルのレバーを廻し移動させて
いる。また、複数のサイズのワークを連続して加工する
スケジュール運転時には、全サイズを包含する吸着パッ
ドの位置を選ばなければならない。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術において、ワークあるいは製品のサイズが変わる
たびに加工前の段取り作業として各吸着パッドの位置調
整を行っており、時間がかかるだけでなく、レバーの移
動作業が行ないにくく作業者には煩わしい。 【0005】また、スケジュール運転時に全サイズを包
含できる吸着パッドの位置を選択しているため、段取り
時間が多大にかかり、場合によっては吸着パッドの関係
上、不安定な吸着状態が発生しやすいという問題があっ
た。 【0006】この発明の目的は、吸着パッド位置合せの
煩わしい作業からの回避と段取り時間の短縮を図ったワ
ーク搬入出装置におけるパッド位置決めセット装置を提
供することにある。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1に記載のワーク搬入出装置におけるパッド位
置決めセット装置は、加工機へワークを搬入搬出するワ
ーク搬入出装置において、XY平面のY軸方向に移動位
置決め自在な基体を設け、該基体に前記Y軸方向に平行
に延伸する昇降フレームを前記XY平面に直交するZ軸
方向に沿って上下動可能に設けると共に、該昇降フレー
ムの前記X軸方向に直交する一側面に前記Y軸方向に延
伸するラックを設け、該ラックにおける前記加工機から
最もY軸方向に離隔した位置である後端上面に該ラック
か離反して前記X軸方向へほぼ水平に延伸する固定パッ
ド取付けビームの前記昇降フレーム側の一端部を固定し
て設け、前記固定パッド取付けビームと前記Y軸方向に
かつ加工機側へ適宜な間隔で離隔した複数の移動パッド
取付けビームの前記昇降フレーム側の一端部を前記ラッ
ク上面に前記Y軸方向へ移動可能に設け、該複数の移動
パッド取付けビームと前記固定パッド取付けビームの前
記一端部をパンタグラフ機構で連結して設けると共に、
前記複数の移動パッド取付けビームの中の前記加工機側
の最外側部の移動パッド取付けビームの前記一端部に前
記ラックに噛合するピニオンを備えた駆動モータを設
け、前記固定パッド取付けビームおよび前記複数の移動
パッド取付けビームのそれぞれの前記昇降フレームから
離隔した端部に固定吸着パッドを設けると共に、該固定
吸着パッドに隣接して前記X軸方向に移動位置決め可能
な複数の移動吸着パッドとを設け、前記基体、前記昇降
フレーム、前記移動パッド取付けビームおよび前記複数
の移動吸着パッドの移動を制御する制御装置を設けたこ
とを特徴とするものである。 【0008】 【0009】 【0010】 【0011】 【作用】以上のような請求項1による発明のワーク搬入
出装置におけるパッド位置決めセット装置とすることに
より、昇降フレームを下降せしめてワークに近づけ、次
いでワークのサイズに応じて各パッド取付けビームをY
軸方向へ移動せしめると共に、各吸着パッドをX軸方向
へ移動せしめる。その後、昇降フレームをさらに下降せ
しめて各吸着パッドでワークを吸着した後、基体をY軸
方向へ移動せしめて加工機へ搬入せしめる。 【0012】加工機で加工された製品はサイズに応じて
吸着パッドが選択されて上述の要領で吸着パッドで製品
を吸着して搬出される。 【0013】 【0014】 【0015】 【0016】 【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基いて詳細
に説明する。 【0017】図1を参照するに、ワーク搬入出装置1
は、XY平面の例えば一方向であるY軸方向へ延伸した
固定フレーム3を備えており、この固定フレーム3は垂
直部3Aと水平部3Bとで構成されている。前記垂直部
3Aの上面にはY軸方向へ延伸したラック5が一体化さ
れていると共に、前記水平部3Bの上部にはY軸方向へ
延伸したガイドレール7が敷設されている。 【0018】このガイドレール7には複数のガイド部材
9を介してY軸方向へ延伸した基体11が設けられてい
る。この基体11上の一部には駆動モータ13が取付け
られており、この駆動モータ13の出力軸15にはピニ
オン17が嵌着されている。このピニオン17は前記ラ
ック5に噛合されている。 【0019】上記構成により、駆動モータ13を駆動せ
しめると、出力軸15を介してピニオン17が回転され
る。このピニオン17はラック5に噛合されているか
ら、ラック5に沿って回転するので、基体11が矢印で
示した如く加工機側へ移動されることになる。 【0020】前記基体11の下部にはY軸方向へ適宜な
間隔で複数の昇降シリンダ19が垂下して取付けられて
いる。この昇降シリンダ19に装着されたピストンロッ
ド21の先端(下端)にはY軸方向へ延伸した昇降フレ
ーム23が取付けられている。この昇降フレーム23の
左側面にはY軸方向へ延伸したラック25が一体化され
ている。 【0021】Y軸方向にはX軸方向へ延伸した固定パッ
ド取付けビーム27Aと、移動パッド取付けビーム27
B、27C、27D(本実施例では3個)が設けられて
いる。このうちの固定パッド取付けビーム27Aの右端
は前記ラック25の後端上面に固定されている。移動パ
ッド取付けビーム27B、27Cの右端は前記ラック2
5の上面に移動可能に設けられている。また、最外側部
の移動パッド取付けビーム27Dの上面には駆動モータ
29が設けられており、この駆動モータ29の出力軸3
1にはピニオン33が嵌着されている。このピニオン3
3は前記ラック25に噛合されている。 【0022】前記固定パッド取付けビーム27Aと移動
パッド取付けビーム27B、移動パッド取付けビーム2
7Bと移動パッド取付けビーム27C、移動パッド取付
けビーム27Cと移動パッド取付けビーム27Dとはパ
ンタグラフ機構35A,35B,35Cで連結されてい
る。 【0023】上記構成により、駆動モータ29を駆動せ
しめると、出力軸31を介してピニオン33が回転され
る。このピニオン33はラック25に噛合されているか
ら、ラック25に沿ってY軸方向へ走行回転される。し
たがって、最外側部の移動パッド取付けビーム27D
が、図1においてY軸方向の前方へ移動される各パンタ
グラフ機構35A,35B,35Cが開いて図2に示さ
れるているように各パッド取付けビーム27A〜27D
が移動されることになる。 【0024】前記各パッド取付けビーム27A〜27D
の左端には固定吸着パッド37A〜37Dが固定されて
いる。また、各パッド取付けビーム27A〜27Dには
複数(本実施例では2個)の移動吸着パッド39が設け
られている。すなわち、各パッド取付けビーム27A〜
27DにはX軸方向へ延伸したラックが形成されている
と共にラックに噛合したピニオンを装着した各駆動モー
タ41が前記移動吸着パッド39に連結されている。 【0025】上記構成により、各駆動モータ41を駆動
せしめるとピニオンがラックに沿って走行回転されるか
ら、各移動吸着パッド39がX軸方向へ移動され図2に
示されているようになる。 【0026】したがって、ワークWが小さい場合には図
1に示されているように、各パッド取付けビーム27A
〜27Dが縮んでいると共に移動吸着パッド39が互い
に接近した状態にあって、ワークWは固定吸着パッド3
7A〜37Dおよび移動吸着パッド39で吸着されるこ
とになる。また、ワークWが大きい場合には図2に示さ
れているように、各パッド取付けビーム27A〜27D
が開いていると共に移動吸着パッド39が互いに離反し
た状態にあって、ワークWは固定吸着パッド37A〜3
7Dおよび移動吸着パッド39で吸着されることにな
る。 【0027】前記駆動モータ13,29および各41お
よび昇降シリンダ19は制御装置43に接続されてい
る。この制御装置43の詳細は図3に示されているよう
に、操作部/操作管理部45,自動パッド位置演算部4
7,ポジションコントロール部49,パターンNo位置
記憶部51およびコントロール部53を備えており、こ
のコントロール部53は各アンプ55を介して駆動モー
タ13,29,41および昇降シリンダ19に接続され
ている。また、前記操作部/操作管理部45にはCAD
57,外部NC装置59が接続されている。 【0028】前記CAD57または外部NC装置59か
らワークWあるいは製品の大きさ、形状が操作部/操作
管理部45に取り込まれると、自動パッド位置演算部4
7では例えばワークWの大きさ、形状を基にして各パッ
ド取付けビーム27A〜27Dおよび各移動吸着パッド
39の位置が自動的に演算されるものである。また、パ
ターンNo位置記憶部51ではワークWの大きさ、形状
を基にして自動演算された各パッド取付けビーム27A
〜27Dおよび移動吸着パッド39の位置が各パターン
毎に記憶されるものである。 【0029】前記制御装置43を操作せしめる操作部/
操作管理部45の一例が図4に示されている。図4にお
いて、左側上部には各パッド取付けビーム27A〜27
Dの移動吸着パッド39を選択するためのボタン61が
設けられている。左側下部にはX軸移動の“−”,
“+”および“クリア”ボタンが設けられていると共に
“オーバライド”が設けられている。 【0030】図4において中央から右側の上部にはモー
ド(自動、手動、チェック)のスイッチが設けられてい
ると共に、“チェックスタート”,“ストップ”および
“リセット”のボタンが設けられている。また、図4に
おいて中央から右側の下部にはY軸移動の“−”,
“+”ボタン,“パッドパターンNo”,“セット”ボ
タンが設けられている。 【0031】次に、図5に示したフローチャートを基に
して動作を説明すると、ステップS1で対象のワークW
又は製品をセットする。ステップS2で装置全体すなわ
ち昇降フレーム23を昇降シリンダ19の作動でワーク
W又は製品に近づける。 【0032】ステップS3で操作部/操作管理部45の
Y軸移動用の“+”,“−”のボタンにより各パッド取
付けビーム27A〜27DをY軸方向に合わせる。ステ
ップS4でXパッド選択用のボタンにて移動させたい移
動吸着パッド39を選ぶ。ステップS5でX軸移動用の
“+”,“−”のボタンにより切欠き、加工穴を避けて
移動吸着パッド39をX軸方向に合わせる。 【0033】ステップS6でバランスよく各移動吸着パ
ッド39が配置されたかを確認する。バランスよく配置
されていない場合にはステップS7で“クリア”ボタン
を押して移動吸着パッド39を一度クリアにしてステッ
プS4の手前に戻して再度行う。 【0034】バランスよく配置されていれば、ステップ
S8に進み、パッドパターンNoを選び、パターンNo
記憶部51に記憶せしめる。このパターンNo記憶部5
1に記憶された各パッドパターンNoは、後に同じワー
クWあるいは製品を扱うときはこのコードNoを入力す
ればよい。ステップS9で“セット”ボタンを押して移
動吸着パッド39の位置がセットされることになる。 【0035】こうしてセットされた固定吸着パッド37
A〜37Dおよび移動吸着パッド39を下降してワーク
Wを吸着し、例えば加工機へ移動せしめてワークWが加
工機にセットされて板材加工が行われることになる。 【0036】特にスケジュール運転時にそれぞれのサイ
ズおよびワークW又は製品の形状、加工状態に合わせて
移動吸着パッド39を安定した状態でワークW又は製品
に吸着せしめることができる。作業者が直接移動吸着パ
ッド39に触れることなく、スピーディーに楽な姿勢で
段取りを行うことができる。各パッド取付けビーム27
A〜27Dの左端に固定吸着パッド37A〜37Dを設
けたことによりX軸方向のワークW又は製品の位置決め
を容易に行うことができる。 【0037】CADデータ等がある場合には自動的に移
動吸着パッド39の位置が自動パッド位置演算部47で
自動演算されるから、段取りを極めて簡単に短時間で行
うことができる。また、2個以上の移動吸着パッド39
を同時に移動させて設定することができる。 【0038】なお、この発明は、前述した実施例に限定
されることなく、適宜な変更を行うことにより、その他
の態様で実施し得るものである。 【0039】 【発明の効果】以上のごとき実施例の説明より理解され
るように、請求項1による発明によれば、吸着パッド位
置合わせの如き煩わしい作業から回避できると共に、段
取り時間の短縮を図ることができる。またX軸方向にワ
ーク又は製品の位置決めを容易に行うことができる。 【0040】 【0041】 【0042】
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を実施する一実施例のワークが小さい
状態のときのワーク搬入出装置におけるパッド位置決め
セット装置の斜視図である。 【図2】この発明を実施する一実施例のワークが大きい
状態のときのワーク搬入出装置におけるパッド位置決め
セット装置の斜視図である。 【図3】制御装置の構成ブロック図である。 【図4】制御装置における操作部/操作管理部の一例図
である。 【図5】この発明の動作を説明するフローチャートであ
る。 【符号の説明】 1 ワーク搬入装置 11 基体 23 昇降フレーム 27A 固定パッド取付けビーム 27B〜27D 移動パッド取付けビーム 37A〜37D 固定吸着パッド 39 移動吸着パッド 43 制御装置 45 操作部/操作管理部 47 自動パッド位置演算部 51 パターンNo記憶部
状態のときのワーク搬入出装置におけるパッド位置決め
セット装置の斜視図である。 【図2】この発明を実施する一実施例のワークが大きい
状態のときのワーク搬入出装置におけるパッド位置決め
セット装置の斜視図である。 【図3】制御装置の構成ブロック図である。 【図4】制御装置における操作部/操作管理部の一例図
である。 【図5】この発明の動作を説明するフローチャートであ
る。 【符号の説明】 1 ワーク搬入装置 11 基体 23 昇降フレーム 27A 固定パッド取付けビーム 27B〜27D 移動パッド取付けビーム 37A〜37D 固定吸着パッド 39 移動吸着パッド 43 制御装置 45 操作部/操作管理部 47 自動パッド位置演算部 51 パターンNo記憶部
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 加工機へワークを搬入搬出するワーク搬
入出装置において、XY平面のY軸方向に移動位置決め
自在な基体を設け、該基体に前記Y軸方向に平行に延伸
する昇降フレームを前記XY平面に直交するZ軸方向に
沿って上下動可能に設けると共に、該昇降フレームの前
記X軸方向に直交する一側面に前記Y軸方向に延伸する
ラックを設け、該ラックにおける前記加工機から最もY
軸方向に離隔した位置である後端上面に該ラックか離反
して前記X軸方向へほぼ水平に延伸する固定パッド取付
けビームの前記昇降フレーム側の一端部を固定して設
け、前記固定パッド取付けビームと前記Y軸方向にかつ
加工機側へ適宜な間隔で離隔した複数の移動パッド取付
けビームの前記昇降フレーム側の一端部を前記ラック上
面に前記Y軸方向へ移動可能に設け、該複数の移動パッ
ド取付けビームと前記固定パッド取付けビームの前記一
端部をパンタグラフ機構で連結して設けると共に、前記
複数の移動パッド取付けビームの中の前記加工機側の最
外側部の移動パッド取付けビームの前記一端部に前記ラ
ックに噛合するピニオンを備えた駆動モータを設け、前
記固定パッド取付けビームおよび前記複数の移動パッド
取付けビームのそれぞれの前記昇降フレームから離隔し
た端部に固定吸着パッドを設けると共に、該固定吸着パ
ッドに隣接して前記X軸方向に移動位置決め可能な複数
の移動吸着パッドとを設け、前記基体、前記昇降フレー
ム、前記移動パッド取付けビームおよび前記複数の移動
吸着パッドの移動を制御する制御装置を設けたことを特
徴とするワーク搬入出装置におけるパッド位置決めセッ
ト装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23775094A JP3519137B2 (ja) | 1994-09-30 | 1994-09-30 | ワーク搬入出装置におけるパッド位置決めセット装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23775094A JP3519137B2 (ja) | 1994-09-30 | 1994-09-30 | ワーク搬入出装置におけるパッド位置決めセット装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0899733A JPH0899733A (ja) | 1996-04-16 |
JP3519137B2 true JP3519137B2 (ja) | 2004-04-12 |
Family
ID=17019922
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23775094A Expired - Fee Related JP3519137B2 (ja) | 1994-09-30 | 1994-09-30 | ワーク搬入出装置におけるパッド位置決めセット装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3519137B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11163000A (ja) * | 1997-12-02 | 1999-06-18 | Mitsubishi Electric Corp | リードフレーム移送装置 |
JP4656763B2 (ja) * | 2001-06-11 | 2011-03-23 | 株式会社アマダ | 重ね板材の一枚取り装置 |
JP4490449B2 (ja) * | 2007-01-26 | 2010-06-23 | ヤマザキマザック株式会社 | ワーク吸着搬送装置 |
JP7287027B2 (ja) * | 2019-03-19 | 2023-06-06 | 富士電機株式会社 | 保持機構及び搬送装置 |
JPWO2023190012A1 (ja) * | 2022-03-30 | 2023-10-05 |
-
1994
- 1994-09-30 JP JP23775094A patent/JP3519137B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0899733A (ja) | 1996-04-16 |
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