JP3515988B2 - 物忘れ自己診断システムおよびその装置 - Google Patents

物忘れ自己診断システムおよびその装置

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JP3515988B2
JP3515988B2 JP2001281442A JP2001281442A JP3515988B2 JP 3515988 B2 JP3515988 B2 JP 3515988B2 JP 2001281442 A JP2001281442 A JP 2001281442A JP 2001281442 A JP2001281442 A JP 2001281442A JP 3515988 B2 JP3515988 B2 JP 3515988B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンピュータを利
用して、物忘れの度合を自動的に算定し、痴呆症、特に
アルツハイマー型のスクリーニング診断を行う技術に属
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の老人性痴呆症の診断には、検者が
被検者に対して面談形式で幾つかの質問を行う方法や、
被検者の行動を観察して診断する方法がある。そして、
面談形式の方法は、検者が紙に印刷された質問事項を読
み上げて被検者に質問し、被検者の回答と、あらかじめ
設定された判断基準とを照合して被検者が老人性痴呆症
に罹患しているか否かを判断するものであった。また、
それらの診断方法は、主に痴呆症の疑いがあるか否かを
判別するものであって、さらにアルツハイマー型痴呆症
か、あるいは脳血管性痴呆症かまで判別し得るものでは
なかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来からの面談形式の
方法では、被検者は必ず検査の行なわれる場所に赴いて
検者と直接対話しながら検査を受けなければならない。
しかし、被検者となる本人やその家族にとっては、検査
を受けるためだけであっても、精神科関係の施設に行く
ことに心理的抵抗を感じることが少なくない。また、検
者との対話自体(人から質問されることによる侵襲性)
に苦手意識を持つ人たちもまま見受けられる。したがっ
て、このような対話形式の検査診断の欠点である「心の
侵襲性」を取り除く検査方法が切望されていた。この点
の解決を図らなければ、早期発見により治療を施し得る
はずの患者でさえ検査を受けない場合が起こり得て、そ
れらの患者を見逃すことになりかねない。さらに場合に
よっては、検査の信頼性を担保し得るぐらいの症例が確
保されないこともある。また、たとえ痴呆症の検査が行
えたとしても、かかる検査には人が介在する以上、同一
マニュアルに従って検査を行なっても検者ごとに検査の
過程でバラツキが生じることもあり得る。そして、従来
の「被検者の行動を観察して診断する方法」では、一人
暮らしのお年寄りなどでは、観察する人がいないため、
この方法による診断が不可能であった。実際に、一人暮
らし、もしくは実質的に一人暮らしに近い状態の方が多
いのが現状である。本方法はこのような点にも改善効果
を期待できる。その他、痴呆症の種別をアルツハイマー
型か、あるいはそれ以外の疾患かまで特定し得れば、そ
れだけアルツハイマー型痴呆症の早期発見につながり、
被検者への対処を効率的に図ることができる。さらに、
アルツハイマー病に罹患していれば、重症度はどの程度
かまで判別し得れば、非常に有用なスクリーニング装置
となる。そこで、検査開始から結果出力までの一連の作
業をコンピュータで制御し、かつ一般病院や他の公共施
設等で検者の立会いを必要とせずに自己の操作のみで検
査ができ、さらに痴呆症の種別まで特定し得るシステム
の開発が所望されている。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1記載の物忘れ自己診断システムは、コン
ピュータを利用した、物忘れの度合を自動的に算定し、
痴呆症特にアルツハイマー型の診断を行う自己診断シス
テムであって、言葉の再生、日時の見当識、言葉の記
銘、立体図形認識からなる質問文、前記質問に対する回
答の選択肢、前記質問に対する前記回答の正誤を判定し
た際の点数データ及び物忘れの度合を示すコメントを格
納する格納手段と、前記質問文及び前記選択肢を画面表
示ないしは音声で、あるいは画面表示と音声との両方で
出力する出力手段と、質問の回答を入力する入力手段
と、質問ごとに回答の正誤を判断する判断手段と、検査
所要時間を測定する測定手段と、判断結果及び測定結果
を前記点数データに基づき点数化して、被検者の得点及
び総得点を算出する算出手段と、総得点に応じたコメン
トを抽出する抽出手段と、得点、総得点、コメントを画
面表示あるいはプリントで出力する出力手段とを備えた
ことを要旨とする。
【0005】請求項2記載の物忘れ自己診断システム
は、アルツハイマー型痴呆症か脳血管性痴呆症かの峻別
のために、さらに該質問文には、示された立体図形を模
写する質問を含み、該入力手段には、模写図形入力手段
を含み、該判断手段における判断対象は立体図形を模写
する質問を含まず、さらに該出力手段には入力された模
写図形を画面表示あるいはプリントで出力する出力手段
が含まれることを要旨とする。
【0006】請求項3記載の物忘れ自己診断システム
は、被検者の検査記録を入力する入力手段と、該検査記
録を個人ごとに検査履歴として保存する保存手段と、複
数の選択肢のいずれを正解とするかを任意に設定できる
質問において、各検査で正解として設定された選択肢を
記憶する記憶手段と、検査ごとに該選択肢を自動的に選
択し正解として設定可能とする設定手段と、システム起
動時に入力した検査記録と該検査履歴とを照合し、当該
検査が再検査か否かを判断する判断手段とを備え、再検
査であれば、前回の検査で正解として設定された選択肢
とは異なる選択肢を自動的に選択し正解として設定可能
としたことを要旨とする。
【0007】請求項4記載の簡易物忘れ小型自己診断装
置は、コンピュータを利用した、物忘れの度合を自動的
に算定し、痴呆症特にアルツハイマー型の簡易診断を行
う小型自己診断装置であって、言葉の再生、日時の見当
識、言葉の記銘、立体図形認識、立体図形模写からなる
質問文、前記質問に対する前記回答の選択肢、前記質問
に対する前記回答の正誤を判定した際の点数データ及び
物忘れの度合を示すコメントを格納する格納手段と、該
質問文及び該選択肢を画面表示ないしは音声で、あるい
は画面表示と音声との両方で出力する出力手段と、質問
の回答及び模写図形を入力する入力手段と、立体図形模
写以外の質問ごとに回答の正誤を判断する判断手段と、
検査所要時間を測定する測定手段と、判断結果及び測定
結果を該点数データに基づき点数化して、被検者の得点
及び総得点を算出する算出手段と、総得点に応じたコメ
ントを抽出する抽出手段と、得点、総得点、コメント及
び模写図形を画面表示あるいはプリントで出力する出力
手段とを備え、質問の回答を入力する入力手段を、コン
ピュータ画面上に表示された選択肢を直接指で触れて入
力するタッチパネル方式としたことを要旨とする。
【0008】最後に、請求項5記載の物忘れ自己診断プ
ログラムは、コンピュータを、言葉の再生、日時の見当
識、言葉の記銘、立体図形認識、立体図形模写からなる
質問文、前記質問に対する前記回答の選択肢、前記質問
に対する前記回答の正誤を判定した際の点数データ及び
物忘れの度合を示すコメントを格納する格納手段と、該
質問文及び該選択肢を画面表示ないしは音声で、あるい
は画面表示と音声との両方で出力する出力手段と、質問
の回答及び模写図形を入力する入力手段と、立体図形模
写以外の質問ごとに回答の正誤を判断する判断手段と、
検査所要時間を測定する測定手段と、判断結果及び測定
結果を該点数データに基づき点数化して、被検者の得点
及び総得点を算出する算出手段と、総得点に応じたコメ
ントを抽出する抽出手段と、得点、総得点、コメント及
び模写図形を画面表示あるいはプリントで出力する出力
手段として機能させ、前記回答の正誤の判断手段におい
て前記立体図形模写以外の質問ごとの回答の正誤を判断
する判断手段が、被検者が質問に対して入力手段により
回答を行うとその都度該回答と設定された正解が合致す
るかどうかの演算による判断処理を行い、前記総得点を
算出する算出手段が、前記判断手段による判断結果及び
前記測定手段による測定結果を格納手段に格納されてい
る点数データにもとづき点数化する処理、さらには正解
の場合には判断結果を点数化した点数である被検者の得
点を質問の回答ごとに加算し、正解でない場合にはその
まま次の質問に移る算出処理をすることを要旨とする。
【0009】
【0010】質問に回答するとその都度正誤が判断さ
れ、正解であると得点が加算される。そして、全ての質
問が終了すると、各質問ごとの得点及び総得点と物忘れ
の度合を示すコメントが検査結果として画面上に表示さ
れる。そして、本システムは自己診断システムであり被
検者が単独で検査を行うことができるが、かかる場合に
要した時間も重要な指標となるので、検査時間測定機能
により検査時間が測定され、その評価も行われる。
【0011】質問の回答入力方法については、画面表示
されたパネルの該当部分を指で触れて入力するタッチパ
ネル方式を採用している。一般的には、マウスを用いて
画面上のカーソルを該当部分に当てて入力する方式を採
るが、痴呆症検査を受検する老人では運動機能が衰えて
いることが多く、正確なマウス操作は困難であることか
ら、指で直接画面に触れるだけでよいタッチパネル方式
が適している。同様の理由から、図形の模写を行う方法
も、画面に直接電子ペンで図形を入力する電子ペン方式
がよいであろう。もちろん本発明はこれらに限定される
わけではない。
【0012】本システムは、各被検者に1回のみ使用す
るものではなく、痴呆症の進行状況を追跡するためにも
期間を開けて何回かは使用することを予定している。そ
して、質問に挙げる言葉は物の名称などであって、選択
肢中のどの言葉を質問としてもよく、本システムでは、
検査ごとに質問する言葉(質問の正解)、及び選択肢の
並ぶ順番がランダムに変わるように設定することが可能
である。もっとも、検査年月日を問う質問においては検
査日が変わるごとに正解を変える必要があるので、この
場合は、システム起動時に自動的に正解が設定される。
また、被検者の検査履歴をシステム内に記憶させ、同じ
被検者が検査を受けた場合に、その被検者の前回の検査
における言葉と同じ言葉が質問に挙げられないように自
動的に設定させることも可能である。
【0013】本システムは、自己診断が可能であること
が重要であるが、質問の提示、回答、結果表示に至るま
で全てコンピュータで処理するので、被検者以外の人が
特に介在する必要がない。そのため、本システムを実行
させるプログラムをコンパクトな電子機器に記憶させ、
これを例えば血圧検査器などと同じように一般病院や公
共施設の待合室に設置しておいて、誰でも気軽に痴呆症
の検査を受けられるようにしてもよい。さらに、本シス
テムをインターネットを介して利用可能としたり、被検
者が住所を変えても、現在の病院での検査にあたって、
前の病院での検査データを取り出し可能としておけば、
さらに経過まで考慮した有効な検査が可能となるであろ
う。
【0014】
【実施例】[実施例1]本発明の実施例1を、図1〜図
5を用いて説明する。図1は、物忘れ自己診断システム
を用いた場合の作業の流れを示すフロー図である。図2
(a)は、練習開始の画面を示した図、図2(b)は、
練習問題を示した図、図2(c)は、質問1の文を示し
た図、図2(d)は、質問1の選択肢を示した図、図2
(e)は、質問2の検査日の年数を問う質問文と選択肢
を示した図、図2(f)は、質問2の検査日の月数を問
う質問文と選択肢を示した図、図2(g)は、質問2の
検査日の日数を問う質問文と選択肢を示した図、図2
(h)は、質問2の検査日の曜日を問う質問文と選択肢
を示した図、図3(i)は、質問1の3つの言葉を再度
問う質問文と選択肢を示した図、図3(j)は、質問3
の三角柱についての質問文と選択肢を示した図、図3
(k)は、質問3の立方体についての質問文と選択肢を
示した図、図3(l)は、表示された立方体を模写する
ための画面を示した図、図3(m)は、検査結果(各得
点、模写図形)を表示した図、図3(n)は、検査結果
(総得点、経過時間の得点、判定、コメント)を表示し
た図、図4は、アルツハイマー型痴呆症患者と正常対照
群との比較データを示した図、図5(a)は、アルツハ
イマー型痴呆症患者と脳血管性痴呆症患者の模写図形を
比較した図、図5(b)は、アルツハイマー型痴呆症患
者と脳血管性痴呆症患者のSPECT(脳血流シンチ)を示
した図である。図6は簡易物忘れ小型自己診断装置を示
す説明図である。
【0015】本実施例は、物忘れ自己診断システムの操
作方法、コンピュータでの実際の画面表示及びその検査
結果に関するものである。図1は、物忘れ自己診断シス
テムを用いた場合の作業の流れを示す。まず、作業者は
コンピュータを立ち上げて(S101)、物忘れ自己診
断システムを起動させる(S102)。画面上に検査開
始ボタンが表示され、タッチパネル方式なので指で触れ
て入力して検査を開始する(S103)。このとき、同
時に検査所要時間の計測が開始する(S104)。画面
上には質問文及び選択肢が表示され、あわせて質問文が
音声で読み上げられるので(S105)、被検者は正解
に該当すると考える選択肢を指で触れて質問に回答する
(S106)。そして、回答が正解か否かが判断される
が(S107)、正解である場合は得点が加算され(S
108)、正解でない場合はそのまま次の質問に移る。
以上の操作を繰返して全問について回答し、最後に図形
の模写を行う(S109)と、検査を終了する(S11
0)。このとき、同時に検査所要時間の計測も終了する
(S111)。そして、質問ごとの得点から被検者の総
得点が算出され、同時に検査所要時間の得点も算出され
る(S112)。この総得点に基づいて、システム内に
格納されている物忘れの度合を示すコメントの中から適
切なコメントが抽出される(S113)。以上、得点、
総得点、コメント及び模写図形がそれぞれ画面上に表示
される(S114)。なお、表示結果を印刷する場合
は、プリントアウトを選択すると(S115)、かかる
表示結果がプリントアウトされる(S116)。全ての
操作が終了した段階で、本システムを終了させる(S1
17)。
【0016】図2及び図3は、本システムのコンピュー
タでの実際の表示画面である。検査を行う場合、「物忘
れ相談プログラム」と題された表示上の「練習開始」の
パネルを指で触れる(図2a)。すると、操作練習のた
めの問題と回答入力パネルが表示されるので、それを読
んで練習を行う(図2b)。練習が終わると、検査の質
問の表示が開始される。本例のシステムには大きく3種
類の質問が用意されており、それぞれを以下に詳述す
る。
【0017】第1の質問は、記憶した言葉を再現できる
か(言葉の再生)を問うものである。3個の言葉が音声
で発せられるのでそれらを記憶した後(図2c)、画面
上に表示される9個の言葉の中から該当する言葉のパネ
ルを指で触れて回答する。ここでは、「さくら」、「う
し」、「じどうしゃ」、「うめ」、「ねこ」、「でんし
ゃ」、「きく」、「いぬ」、「ひこうき」の9個の言葉
が挙げられているが、例えば、「さくら」、「うし」、
「じどうしゃ」の言葉がコンピュータから音声で発せら
れると、被検者はそれらを覚えた後に画面上の該当する
パネルを指で触れ、忘れた言葉については「わからな
い」の表示に触れる(図2d)。このように質問として
設定する言葉は、老人のよく知っているような身近な物
の名称である。
【0018】第2の質問は、検査実施日の年月日とその
曜日(日時の見当識)を問うものである。例えば、検査
実施日を平成13年7月1日(日曜日)とすると、ま
ず、図2(e)において平成の元号での年数が質問され
る。被検者は、1年から28年までの28個のパネルの
中から13年のパネルを選んで指で触れる。次に、図2
(f)において月数が質問される。被検者は、1月から
12月までの12個のパネルの中から7月のパネルを選
んで指で触れる。さらに、図2(g)において日数が質
問される。被検者は、1日から31日までの31個のパ
ネルの中から1日のパネルを選んで指で触れる。最後
に、図2(h)において曜日が質問される。日曜日から
土曜日までの7つのパネルの中から日曜日のパネルを選
んで指で触れる。以上が検査年月日とその曜日を問う質
問であるが、検査日(システム起動時)の日付に応じて
自動的に正解が設定される。
【0019】第3の質問に移る前に、第1の質問で示さ
れた3つの言葉を思い出せるか(言葉の記銘)が問われ
る。第1の質問と同じ選択肢が表示されるので(図3
i)、先程覚えた言葉に該当するパネルを指で触れる。
ただ、パネルの並びを覚えて回答しないように、選択肢
の順番は自動的に入れ替えられる。
【0020】第3の質問は、図形認識についてのもので
ある。図3(j)の通り、問題文の下部に立方体が表示
され、その右隣には5つの図形パネルが表示される。そ
の5つの図形は、順に四角柱、三角柱、横倒しの四角
錘、立てた四角錘、及び立方体である。被検者は、その
5つの図形から立方体のパネルを選んで指で触れる。つ
づいて、図3(k)の通り、問題文の下に三角柱が表示
されるので、図3(j)の場合と同様、5つの図形から
三角柱のパネルを選んで指で触れる。なお、図3(j)
と図3(k)では問題となる図形は異なるが、選択肢の
図形は変化していない。図形認識の質問が終わると、最
後に図形の模写を行う問題が表示される(図3l)。被
検者は、画面左側に表示された図形と同じ図形を画面右
側の枠内に直接電子ペンで描く。図形の模写が終了して
完了のボタンに触れると検査が終了する。
【0021】検査終了後、コンピュータ画面上に当該検
査結果が表示されるが、ここでは、言葉の再生、日時の
見当識、言葉の記銘、図形認識の各質問ごとの得点、経
過時間(検査所要時間)の得点及び画面上に描いた図形
が表示される。そして、図3(n)の通り、総得点及び
判定内容として物忘れの度合を示すコメントも表示され
る。以上の表示を終えると、「結果の印刷」パネルを選
択して表示結果をプリントアウトしたのち画面表示を終
了させる。
【0022】図4は、アルツハイマー型痴呆症患者と正
常対照群との得点比較を示したグラフである。グラフの
縦軸は、検査での総得点を、横軸は、アルツハイマー型
痴呆症患者及び正常対照群を、黒点は、被検者の総得点
の分布を示す。黒点1つで、その得点の被検者が1人い
ることになる。アルツハイマー型痴呆症患者としての被
検者は、男性4名、女性12名の計16名で、平均年齢76.3
±5.8歳であり、アルツハイマー型痴呆症の診断基準で
ある、DSM-4(Diagnostic and Statistical Manual
of Mental Disorders, edition-4)、及び NINCDS-A
DRDA(National Institute of Neurological Disord
ers and Stroke and the Alzheimer’s disease
and Related Disorders Association)において軽度
から中等度に分類される患者である。これに対し、正常
対照群としての被検者は、男性5名、女性11名の計16名
で、平均年齢57.8±14.5歳の正常者である。
【0023】本実施例においては、総得点12〜13点を境
にアルツハイマー型痴呆症患者の分布範囲と、正常対照
群の分布範囲が明瞭に分かれている。正常対照群は、7
点を示した1名を除いて、13点に2名、14点に6名、15点
に7名と高得点の分布を示している。これに対して、ア
ルツハイマー型痴呆症患者は、1〜11点までの各点にお
およそ1、2人ずつが分布している。両者が総得点12〜13
点を境として分けられる結果によると、かかる結果には
有意差が見られるので、本システムにおいても被検者が
アルツハイマー型痴呆症患者か否かを判別することは可
能である考えられる。
【0024】ここで、アルツハイマー型痴呆症患者にお
ける、個々の得点のバラツキについて説明する。前述の
通り、正常者の得点は13〜15点に集中しているが、アル
ツハイマー型痴呆症患者では1点〜11点まで大きなバラ
ツキがある。この患者を詳しく調べて見ると、得点6の
ラインで軽度かあるいは中〜重度が分かれることが判明
した。 点数が痴呆症の重症度を反映しているとする
と、本システムによって痴呆症のある程度の進行度、特
に軽度かそれ以上か、まで確かめ得ることになる。さら
に、正常対照群の中で、極端に得点の低かった、7点の
被検者を詳しく検査してみたところ、中等度のアルツハ
イマー病との診断結果がでた。従って、本発明のスクリ
ーニングテストにより正常者とアルツハイマー患者が簡
単に判別できただけでなく、そのスクリーニングテスト
そのものにより、アルツハイマーの軽度かどうかについ
てまで、診断が下せることが判明した。
【0025】図5は、アルツハイマー型痴呆症患者と脳
血管性痴呆症患者の模写図形の比較、及びそれぞれの患
者のSPECT(脳血流シンチ)を示している。図3(l)
の図形模写においては、痴呆症患者に画面左側に例示し
た立方体と同じものを描かせるが、図5(a)に示す図
を見ても、アルツハイマー型痴呆症患者は正確な図形認
識ができず、特に奥行き感を捉えることができていない
ことがわかる。これに対して、脳血管性痴呆症患者は、
多少の線の揺れはあるものの例示の図形とほぼ同じよう
な奥行きのはっきりした立方体を描いている。かかる事
例を裏付けるデータとして、図5(b)の両患者のSPEC
T(脳血流シンチ)を示す。これは脳内の血流状態を示
すものであるが、脳内部側の黒い部分が濃いほど血流が
多いことを示す。これを見ると、図面左側のアルツハイ
マー型痴呆症患者の脳では、「頭頂葉」として矢印で示
す部分が右側の図と比較しても薄くなっているのが分か
る。これに対して、脳血管性痴呆症患者の脳では、「頭
頂葉」付近は黒く写っているが、逆に「前頭葉」の矢印
付近が薄くなっている。図形認識を司る部分は「頭頂
葉」付近であるから、ここの血流が見られないことは図
形認識能力が無いか、あるいは著しく低下していること
を示すことになる。したがって、図5(b)を見ると、
アルツハイマー型痴呆症患者の図形認識能力の方が滅失
あるいは顕著に低下していることが分かる。よって、本
システムにおいて患者の模写した図形を見れば、かかる
患者がアルツハイマー型痴呆症患者か、あるいは脳血管
性痴呆症患者かを判別することは可能と考えられる。
【0026】質問内容は個々の検査法で統一されている
が、面談式の検査では検者の質問の仕方(話し方)や検
者と被検者との慣れ具合などは検査ごとに異なり得るの
で、かかる点が影響して同じ検査法によっても結果に差
が生じることが考えられる。この点、本システムでは、
検査が全てコンピュータによってシステム化されてお
り、検査の過程に常に人を介在させることは必要としな
いので、検査結果の客観性は従来にも増して高いと考え
る。また、自己診断が可能で、他人に気兼ねせずに気軽
に検査を受けられるため、被検者の数が増加し、痴呆症
の早期発見につながり、早期発見に役立つということか
ら本システムの信頼性を高めることもあり得る。本シス
テムに納められている質問は、アルツハイマー型痴呆症
の判別に顕著に有効であることが実証されており、むし
ろ質問数を抑えて検査を簡素化し、回答入力もタッチパ
ネル方式や電子ペン方式を採用していることで、老人が
殆どである被検者の負担軽減を図り得ていると考える。 [実施例2]図6に示す簡易物忘れ小型自己診断装置を
使用して、65歳以上の人を対象とした一般内科外来及
び老人検診での検査を実施した結果を以下に示す。
【0027】本装置は、卓上型でタイムカード打刻機程
度であるため、持ち運び可能となり、病院の待合室や公
民館等で短時間に、簡単に診断ができるものである。図
7はその結果を得点表示で表したグラフである。グラフ
において、正常者を○、異常者を●で示す。本実施例で
は、本装置を使用した実験後、13点以下の被検者に、
他の試験を実施した結果、内科の外来患者に実施した一
般検診では、正常と思われた人の実に18人に7人、老
人検診では、38人に7人の高確率でアルツハイマーの
発見ができた。この結果は、本テストにより11点以下
の場合は確実にアルツハイマーであることがわかり、ま
た、本テストで12点の者は半数がアルツハイマーであ
り、13点の者のうちテストに非常に時間がかかったも
の(得に6分以上経過したもの)ものはアルツハイマー
であることが判明した。従って、本実施例においても、
実施例1の結果である、12点以下のものをアルツハイ
マー病の罹患者とのスクリーニングは可能であるとの結
論に達する。さらに、13点の者においても、6分以上
の時間がかかった者は、精密検査を必ず行う必要がある
といえよう。本実施例は、まったく別の病気で外来を訪
れている65歳以上の老人を対象とした、簡易な検査で
あるにかかわらず、上記のような高確率でアルツハイマ
ーを発見できたものであり、その有用性は非常に高く評
価することができる。特に、従来のような痴呆外来や、
神経内科の診察によらなければ、すなわち、専門医の立
会いのもとでなければ、診断が難しかったアルツハイマ
ーを容易に自己診断で発見できることとなる。また、ア
ルツハイマー病は早期発見が何より大切で、ごく初期で
あれば、現在開発されている薬剤がより有効である。な
お、上記したように、本実施例では、得点が高くても、
テストに非常に時間がかかる場合は、アルツハイマーの
疑いが高いため、テストに要した時間を総得点に反映さ
せる方法で総得点を算出し、修正最終得点数で罹患かど
うかを判定させても良い。たとえば、5分を超える分数
をマイナス評価の点数化し、総得点より減じる方法が考
えられる。
【0028】7分であれば、13点―(7(分)−5
(分))=13−2=11点 というようにである。このような修正総得点を算出し、
12点以下の人には、再検査あるいは、精密検査必要と
のメッセージがプリントされるようにしておけば、テス
トの所要時間まで視野にいれた、より精度の高い検査が
可能となる。さらに、近くの専門病院や機関のデーター
も入力しておけば、検査を受ける病院や機関の名前の表
示も可能となり、便利である。なお、本実施例は、65
歳以上の人を対象にテストを行ったが、年齢制限なく広
く公民館や、学校、職場、あるいは職場の健康診断等で
も行えるように汎用できに設置を促進させることで、広
い範囲より若年性のアルツハイマーなどもスクリーニン
グすることが可能となる。さらに、各地に設置したこれ
らの小型装置をインターネットを介して通信可能として
おくと、各地のデーターを集計したり、質問を定期的に
変更したり、テスト結果の分析をしたりと、データー管
理や研究にさらに役立つ。
【0029】[実施例3]本発明の実施例2を、図8を
用いて説明する。図8は、請求項3記載の物忘れ自己診
断システムを用いた場合の作業の流れを示すフロー図で
ある。
【0030】図8は、請求項3記載の物忘れ自己診断シ
ステムを用いた場合の作業の流れを示す。物忘れ自己診
断システムを起動させると(S201)、コンピュータ
画面上に氏名、生年月日などの個人データを登録する検
査記録欄が表示されるので、それらのデータを入力する
(S202)。このとき、かかる個人データとシステム
内に納められている各被検者の検査履歴とが照合される
(S203)。ここで、当該検査が再検査か否かが判断
され(S204)、再検査である場合は、保存された検
査履歴から前回検査の設定内容が呼び出される(S20
5)。そして、その質問内容と重複しないように、前回
検査とは異なる選択肢が正解として設定される(S20
6)。もっとも、物の名称を質問では9つの選択肢の内
3つが正解として設定されるが、毎回3つ全部が入れ替
わる必要はない。画面上での選択肢の並ぶ順番も逐次変
わるので、前回検査での質問で受けた印象のみで回答す
ることを防げる程度に変化を持たせる。正解の設定は、
被検者が個人データを入力した後にシステム内で瞬時に
行われるので、検査を開始すると(S207)、新しい
内容の質問が表示される。そして、検査を終了すると
(S208)、当該検査での設定内容が個人データとと
もに検査履歴として保存される(S209)。以上で、
結果の表示・印刷を行ってシステムを終了させる(S2
10)。
【0031】質問を3〜4問程度に限定すると、被検者
は操作しやすくなる反面、何度か検査を受けると質問を
覚えてしまったり、選択肢の位置のみで判断して回答す
ることがあり得る。したがって、検査の都度、質問内容
及び選択肢を変化させることが必要である。この点、本
システムでは、被検者の検査内容を逐次記憶して内容が
重複しないように質問及び選択肢を自動設定するので、
かかる配慮が要らなくなる。また、被検者の個人データ
を保存しておくことで個人ごとに検査結果の管理が行え
るので、単発の検査だけでなく、全ての検査履歴から症
状の進行度やその対処法までを個人単位で容易かつ正確
に割出すことが可能となる。
【0032】
【発明の効果】検査を全てコンピュータによってシステ
ム化すると、検査の過程に常に人を介在させる必要がな
くなり、検査結果の客観性をより向上させることができ
る。また、質問数を抑えて検査を簡素化し、回答入力も
タッチパネル方式を採用することで、老人であっても自
己診断が可能となり、また、精神科施設に赴かずとも一
般病院や他の施設での検査も簡単に実施可能となる。本
システムに納められている質問は、アルツハイマー型痴
呆症の判別に顕著に有効であることが実証されており、
その有用性は高い。また、一般に患者が自己よりも若い
医師に、正常であれば、簡単と思われる質問を次々浴び
せられるといった、心の侵襲を浴びることなく患者の診
断ができることは、本発明の最大のメリットである。ま
た、簡単な短時間の自己テストで、明確にアルツハイマ
ー病のスクリーニングが可能となるばかりでなく、さら
にアルツハイマー病に罹患している場合は、軽度かそう
ではないかまでの、重症度の検査も同時に判別可能で
り、非常に有用性の高い検査方法及び装置である。さら
に、何度も使用する可能性のある、病院や、一般健康診
断での使用にあっては、被検者が検査内容を覚え込むこ
とを防ぐため、検査の都度、質問内容及び選択肢を変化
させることが必要であるが、本システムでは、被検者の
検査内容を逐次記憶して内容が重複しないように質問及
び選択肢を自動設定するので、質問の覚え込みを防止し
得る。さらに、被検者の個人データを保存して個人ごと
に検査結果の管理を行うことで、各個人の症状の進行度
やその対処法までを容易かつ正確に割出すことを可能に
している。
【図面の簡単な説明】
【図1】物忘れ自己診断システムを用いた場合の作業の
流れを示すフロー図
【図2】(a)練習開始の画面を示した図 (b)練習問題を示した図 (c)質問1の文を示した図 (d)質問1の選択肢を示した図 (e)質問2の検査日の年数を問う質問文と選択肢を示
した図 (f)質問2の検査日の月数を問う質問文と選択肢を示
した図 (g)質問2の検査日の日数を問う質問文と選択肢を示
した図 (h)質問2の検査日の曜日を問う質問文と選択肢を示
した図
【図3】(i)質問1の3つの言葉を再度問う質問文と
選択肢を示した図 (j)質問3の立方体についての質問文と選択肢を示し
た図 (k)質問3の三角柱についての質問文と選択肢を示し
た図 (l)表示された立方体を模写するための画面を示した
図 (m)検査結果(各得点、模写図形)を表示した図 (n)検査結果(総得点、経過時間の得点、判定、コメ
ント)を表示した図
【図4】アルツハイマー型痴呆症患者と正常対照群との
得点比較を示した図
【図5】(a)アルツハイマー型痴呆症患者と脳血管性
痴呆症患者の模写図形を比較した図 (b)アルツハイマー型痴呆症患者と脳血管性痴呆症患
者のSPECT(脳血流シンチ)を示した図
【図6】簡易物忘れ小型自己診断装置を示す説明図であ
る。
【図7】簡易物忘れ小型自己診断装置を使用した結果を
示す図である。 (a)老人検診結果 (b)内科一般外来結果
【図8】物忘れ自己診断システムを用いた場合の作業の
流れを示すフロー図

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コンピュータを利用した、物忘れの度合を
    自動的に算定し、痴呆症特にアルツハイマー型の診断を
    行う自己診断システムであって、 言葉の再生、日時の見当識、言葉の記銘、立体図形認識
    からなる質問文、前記質問に対する回答の選択肢、前記
    質問に対する前記回答の正誤を判定した際の点数データ
    及び物忘れの度合を示すコメントを格納する格納手段
    と、 前記質問文及び前記選択肢を画面表示ないしは音声で、
    あるいは画面表示と音声との両方で出力する出力手段
    と、 質問の回答を入力する入力手段と、 質問ごとに回答の正誤を判断する判断手段と、 検査所要時間を測定する測定手段と、 判断結果及び測定結果を前記点数データに基づき点数化
    して、被検者の得点及び総得点を算出する算出手段と、 総得点に応じたコメントを抽出する抽出手段と、 得点、総得点、コメントを画面表示あるいはプリントで
    出力する出力手段とを備えたことを特徴とする物忘れ自
    己診断システム。
  2. 【請求項2】アルツハイマー型痴呆症か脳血管性痴呆症
    かの峻別のために、さらに該質問文には、示された立体
    図形を模写する質問を含み、該入力手段には、模写図形
    入力手段を含み、該判断手段における判断対象は立体図
    形を模写する質問を含まず、さらに該出力手段には入力
    された模写図形を画面表示あるいはプリントで出力する
    出力手段が含まれることを特徴とする請求項1記載の物
    忘れ自己診断システム。
  3. 【請求項3】被検者の検査記録を入力する入力手段と、 該検査記録を個人ごとに検査履歴として保存する保存手
    段と、 複数の選択肢のいずれを正解とするかを任意に設定でき
    る質問において、各検査で正解として設定された選択肢
    を記憶する記憶手段と、 検査ごとに該選択肢を自動的に選択し正解として設定可
    能とする設定手段と、 システム起動時に入力した検査記録と該検査履歴とを照
    合し、当該検査が再検査か否かを判断する判断手段とを
    備え、 再検査であれば、前回の検査で正解として設定された選
    択肢とは異なる選択肢を自動的に選択し正解として設定
    可能としたことを特徴とする請求項2記載の物忘れ自己
    診断システム。
  4. 【請求項4】コンピュータを利用した、物忘れの度合を
    自動的に算定し、痴呆症特にアルツハイマー型の簡易診
    断を行う小型自己診断装置であって、 言葉の再生、日時の見当識、言葉の記銘、立体図形認
    識、立体図形模写からなる質問文、前記質問に対する前
    記回答の選択肢、前記質問に対する前記回答の正誤を判
    定した際の点数データ及び物忘れの度合を示すコメント
    を格納する格納手段と、 該質問文及び該選択肢を画面表示ないしは音声で、ある
    いは画面表示と音声との両方で出力する出力手段と、 質問の回答及び模写図形を入力する入力手段と、 立体図形模写以外の質問ごとに回答の正誤を判断する判
    断手段と、 検査所要時間を測定する測定手段と、 判断結果及び測定結果を該点数データに基づき点数化し
    て、被検者の得点及び総得点を算出する算出手段と、 総得点に応じたコメントを抽出する抽出手段と、 得点、総得点、コメント及び模写図形を画面表示あるい
    はプリントで出力する出力手段とを備え、 質問の回答を入力する入力手段を、コンピュータ画面上
    に表示された選択肢を直接指で触れて入力するタッチパ
    ネル方式としたことを特徴とする簡易物忘れ小型自己診
    断装置。
  5. 【請求項5】コンピュータを、 言葉の再生、日時の見当識、言葉の記銘、立体図形認
    識、立体図形模写からなる質問文、前記質問に対する前
    記回答の選択肢、前記質問に対する前記回答の正誤を判
    定した際の点数データ及び物忘れの度合を示すコメント
    を格納する格納手段と、 該質問文及び該選択肢を画面表示ないしは音声で、ある
    いは画面表示と音声との両方で出力する出力手段と、 質問の回答及び模写図形を入力する入力手段と、 立体図形模写以外の質問ごとに回答の正誤を判断する判
    断手段と、 検査所要時間を測定する測定手段と、 判断結果及び測定結果を該点数データに基づき点数化し
    て、被検者の得点及び総得点を算出する算出手段と、 総得点に応じたコメントを抽出する抽出手段と、 得点、総得点、コメント及び模写図形を画面表示あるい
    はプリントで出力する出力手段として機能させ、 前記回答の正誤の判断手段において前記立体図形模写以
    外の質問ごとの回答の正誤を判断する判断手段が、 被検者が質問に対して入力手段により回答を行うとその
    都度該回答と設定された正解が合致するかどうかの演算
    による判断処理を行い、 前記総得点を算出する算出手段が、 前記判断手段による判断結果及び前記測定手段による測
    定結果を格納手段に格納されている点数データにもとづ
    き点数化する処理、さらには正解の場合には判断結果を
    点数化した点数である被検者の得点を質問の回答ごとに
    加算し、正解でない場合にはそのまま次の質問に移る算
    出処理をすることを特徴とする物忘れ自己診断プログラ
    ム。
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