JP3511790B2 - ブラシレスモータ - Google Patents

ブラシレスモータ

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JP3511790B2
JP3511790B2 JP10033896A JP10033896A JP3511790B2 JP 3511790 B2 JP3511790 B2 JP 3511790B2 JP 10033896 A JP10033896 A JP 10033896A JP 10033896 A JP10033896 A JP 10033896A JP 3511790 B2 JP3511790 B2 JP 3511790B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はブラシレスモータ
に関し、特に、ロストルクの増大を招くことなく回転軸
のトルクや回転速度の回転変動を小さくできるようにし
たものである。
【0002】
【従来の技術】回転軸の外周部に永久磁石を固定したロ
ータが回転する形式のブラシレスモータとしては、例え
ば、図3に示すようなブラシレスモータがある。
【0003】即ち、この従来のブラシレスモータ1は、
円筒形のセンタハウジング2Aと、このセンタハウジン
グ2Aの一方の開口端部を閉塞する略円板状のフロント
ハウジング2Bとを有していて、センタハウジング2A
の内側には、その軸心に沿って、フロントハウジング2
B及びセンタハウジング2A底部にそれぞれ配設された
軸受3a,3bによって回転自在の回転軸4が配設され
ている。なお、軸受3aの外輪は、フロントハウジング
2Bの周方向に連続した凸部2aと、フロントハウジン
グ2Bの外面側にネジ止めされる軸受ホルダ3Aとに挟
まれた状態で固定されている。
【0004】回転軸4の周囲にはモータ駆動用の永久磁
石5が固定されていて、このモータ駆動用の永久磁石5
は、S極及びN極が周方向に交互に且つ等間隔に着磁さ
れた磁石であって、これら回転軸4及び永久磁石5によ
ってブラシレスモータ1の回転自在のロータ6が構成さ
れている。
【0005】また、センタハウジング2Aの内周面には
ステータコア7が固定され、このステータコア7には永
久磁石5を包囲するように例えば3相の励磁コイル8が
捲線されていて、これらステータコア7及び励磁コイル
8によってブラシレスモータ1のステータ9が構成され
ている。
【0006】回転軸4のフロントハウジング2B側端部
は、出力端4Aとしてハウジング外部に突出していて、
これによりブラシレスモータ1の回転出力を取り出せる
ようになっている。また、回転軸4のフロントハウジン
グ2B側端部には、永久磁石5と同様にS極及びN極が
周方向に交互に且つ等間隔に着磁されたリング状の位相
検出用の永久磁石10が固定されている。
【0007】さらに、フロントハウジング2B内には、
永久磁石10の軸受3a側の面に近接するように、円形
の回路基板11が固定されている。回路基板11は、フ
ロントハウジング2Bの内面に螺合するネジ11a及び
スペーサ11bを利用して固定されている。そして、こ
の回路基板11には、永久磁石10に対向するように、
例えばホール素子等からなる位相検出用の検出素子12
が固定されている。なお、実際には検出素子12は、励
磁コイル8の相数に対応して周方向に等間隔に複数設け
られているが、図3は断面図であるため、その内の一つ
のみを示している。
【0008】そして、検出素子12の出力がこれに対向
する永久磁石10の磁極によって変化することを利用し
てロータ6の回転位置を認識し、それに応じて図示しな
いモータ駆動回路が励磁コイル8に適宜電流を供給して
励磁状態を切り換えることにより、ロータ6を回転させ
てモータの回転出力を得るのである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ここで、図3に示した
ような従来のブラシレスモータ1にあっては、回転軸4
を、フロントハウジング2B側の軸受3aと、センタハ
ウジング2Aの底部側の軸受3bとの間に挟み込むこと
によりその軸方向の位置を規制するようになっていた
が、回転軸4の熱膨張によってその軸方向寸法が増大し
ても軸受3a,3bの良好な転がり状態が維持できるよ
うに、軸受3bの端面とセンタハウジング2A内底面と
の間に所定の隙間Cを確保するのが一般的であった。し
かし、隙間Cを形成すると、外部から回転軸4に伝達さ
れるスラスト方向の力によってその回転軸4の軸方向位
置が隙間Cの範囲で変化してしまう。すると、永久磁石
10と検出素子12との間の距離も変化してしまい、そ
れだけ位相検出の精度が落ちてしまい、回転軸4のトル
クや回転速度に回転変動(回転ムラ)が生じてしまうと
いう不具合がある。
【0010】また、かかる不具合を解決するために、例
えば軸受3bの内輪端面とセンタハウジング2A内底面
との間にウェーブワッシャ等のバネ材を介在させて、回
転軸4を常に軸受3a側に付勢することが考えられる
が、これでは、永久磁石10と検出素子12との間の距
離の変化を抑えることができる反面、バネ材と軸受端面
との間の摩擦抵抗分だけロストルクの増大を招きモータ
の出力トルクが低下してしまうという別の不具合があ
る。
【0011】本発明は、このような従来の技術が有する
未解決の課題に着目してなされたものであって、ロスト
ルクの増大を招くことなく回転軸のトルクや回転速度の
回転変動を小さくできるブラシレスモータを提供するこ
とを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係る発明は、ハウジングと、このハウジ
ング内に軸受を介して回転自在に支持され且つ一端部は
出力端としてハウジング外部に突出した回転軸と、この
回転軸の外周面に固定された永久磁石と、この永久磁石
を包囲するように前記ハウジングに固定されたステータ
コアに励磁コイルを捲線してなるステータと、前記回転
軸の出力端近傍に固定された位相検出用永久磁石及びこ
の位相検出用永久磁石に近接するように前記ハウジング
側に固定された位相検出センサからなる位相検出手段
と、を備えたブラシレスモータにおいて、前記回転軸の
出力端近傍と前記ハウジングとの間に介在する出力端側
軸受の内輪を、軸方向に移動不可能に前記回転軸に固定
し、前記出力端側軸受の外輪を、軸方向に移動不可能に
前記ハウジングに固定するとともに、前記ステータコア
の軸方向中心位置を、前記永久磁石の軸方向中心位置か
らずらした。
【0013】また、上記目的を達成するために、請求項
2に係る発明は、請求項1記載のブラシレスモータにお
いて、前記位相検出用永久磁石を、前記回転軸の出力端
側の前記励磁コイルに包囲された部位に固定し、前記出
力端側のハウジングに基本ホルダを固定し、この基本ホ
ルダを構成する円筒部の先端を前記励磁コイルの内側に
入り込むように配置し、前記円筒部の先端に、前記位相
検出用永久磁石に近接するように前記位相検出センサを
固定した。さらに、請求項3に係る発明は、請求項1又
は2記載のブラシレスモータにおいて、前記ステータコ
アの軸方向中心を、前記永久磁石の軸方向中心よりも、
前記回転軸の出力端近傍と前記ハウジングとの間に介在
している出力端側軸受側に位置させるようにした。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。図1は、本発明の第1の実施の
形態を示すブラシレスモータ1の縦断面図である。な
お、上記従来のブラシレスモータ1と同様の構成には同
じ符号を付し、その重複する説明は省略する。
【0015】即ち、本実施の形態にあっては、フロント
ハウジング2Bの内面には、回転軸4と同軸に周方向に
連続した円周溝2bが形成されていて、その円周溝2b
には基板ホルダ15が嵌め込まれている。基板ホルダ1
5は、円周溝2bの内周側の立ち上がり面2cに嵌め込
まれる円筒部15Aと、この円筒部15Aの端部外側に
一体に形成され円周溝2bの底面に当接するフランジ部
15Bとから構成されていて、その円筒部15Aの先端
側は、励磁コイル8の内側に入り込むようになってい
る。基板ホルダ15は、フロントハウジング2Bを外面
側から貫通するネジ16を締結することにより、フラン
ジ部15Bがフロントハウジング2B内面に押し付けら
れて固定されるようになっている。
【0016】また、回転軸4の永久磁石5よりも軸受3
a側の部位であって励磁コイル8に包囲された部分に
は、位相検出用の永久磁石10が固定されており、その
永久磁石10に近接するように、基板ホルダ15の円筒
部15A先端部内側に回路基板11が固定されており、
回路基板11には位相検出センサとしての検出素子12
が保持されている。ここで、永久磁石10及び検出素子
12によって、位相検出手段が構成される。
【0017】なお、回転軸4の周囲には円筒形のカラー
4Bが固定され、そのカラー4Bの外周にモータ駆動用
の円筒形の永久磁石5が固定されている。そして、本実
施の形態では、回転軸4の出力端側軸受としての軸受3
aの内輪30が外嵌する部位には、出力端4A側が小径
の段差4aが形成されていて、その段差4aに内輪30
の一方の端面が当接するようになっている。また、回転
軸4の出力端4A側端部には、その出力端4Aの一部を
形成するカップリング35がはめ込まれるようになって
いる。このカップリング35は、回転軸4に外嵌する中
空円筒状の部材であって、その先端面35aが軸受3a
の内輪30の他方の端面に当接する位置まで押し込まれ
るようになっている。なお、カップリング35には、そ
の外周面側から止めネジ36が螺合するようになってい
る。止めネジ36の先端は、回転軸4のカップリング3
5が嵌合する部分の外周部に平坦に切り取られた切り取
り面4bに当接するようになっていて、これによりカッ
プリング35が回転方向及び軸方向に回転軸4と一体と
なる。カップリング35の止めネジ36の螺合位置より
も外側部分の内周面には、雌ネジが形成されている。
【0018】このように、軸受3aの内輪30は、回転
軸4の段差4aとカップリング35の先端面35aとに
挟み込まれることにより、回転軸4に軸方向に移動不可
能に固定されている。
【0019】一方、軸受3aの外輪31は、従来のブラ
シレスモータ1の場合と同様に、フロントハウジング2
Bの周方向に連続した凸部2aと、フロントハウジング
2Bの外面側にネジ止めされる軸受ホルダ3Aとに挟ま
れることにより、そのフロントハウジング2Bに軸方向
に移動不可能に固定されている。
【0020】さらに、本実施の形態では、隙間Cが最大
となる位置まで回転軸4を軸受3a側に押し付けた状態
で、ステータコア7の軸方向中心Aが、永久磁石5の軸
方向中心Bよりも、距離Dだけ軸受3a側にずれるよう
にしている。
【0021】次に、本実施の形態の作用効果を説明す
る。即ち、本実施の形態であっても、従来のブラシレス
モータと同様に、検出素子12の出力がこれに対向する
永久磁石10の磁極によって変化することを利用してロ
ータ6の回転位置を認識し、それに応じて図示しないモ
ータ駆動回路が励磁コイル8に適宜電流を供給して励磁
状態を切り換えることにより、ロータ6を回転させてモ
ータの回転出力を得ることになる。
【0022】従って、永久磁石10と検出素子12との
間の距離は、ロータ6の回転以外の要因で変化すること
は、極力小さいことが望ましいが、本実施の形態であれ
ば、永久磁石10及び検出素子12間の距離は、ロータ
6の回転以外の要因では変化し難くなっているため、位
相検出を確実に高精度で行え、ロータ6の回転トルクや
回転速度の回転変動が従来に比べて小さくなっている。
【0023】これを具体的に説明する。先ず、本実施の
形態であっても、軸受3b端面とセンタハウジング2A
内底面との間に所定の隙間Cを形成するようにしている
から、回転軸4が例えば熱膨張してその軸方向寸法が増
加したとしても、その増加分は隙間Cによって吸収する
ことができる。つまり、回転軸4の軸受3b側の端部が
図1左方に移動したとしても、軸受3bに過大なスラス
ト荷重が加わらないから、その転動体のスムーズな転が
りが維持できるのである。
【0024】その一方で、軸受3aの内輪30は、回転
軸4に軸方向に移動不可能に固定され、その外輪31は
フロントハウジング2Bに軸方向に移動不可能に固定さ
れているから、回転軸4の軸受3aが外嵌した部位は、
軸受3a内部の極僅かな隙間(転動体と内輪30,外輪
31との間の隙間)の範囲内でのみ、センタハウジング
2Bに対して軸方向に相対的に移動可能である。このた
め、ロータ6にスラスト荷重が加わっても、それら永久
磁石10及び検出素子12間の距離が不意に大きく変化
するようなことはないのである。
【0025】このように、本実施の形態であれば、回転
軸4の熱膨張等に対処するために隙間Cを形成したとし
ても、ロータ6が軸方向に大きく移動することはないか
ら、永久磁石10及び検出素子12間の距離の誤差を極
僅かにでき、位相検出を確実に高精度で行えて回転変動
を従来に比べて小さくできるのである。しかも、ウェー
ブワッシャを用いた従来の方策のように回転方向の摩擦
抵抗を増大させるようなことはないから、ロストルクの
増大を招くこともないのである。
【0026】さらに、本実施の形態では、ステータコア
7の軸方向中心Aを、永久磁石5の軸方向中心Bよりも
距離Dだけ軸受3a側にずらしているため、強磁性体で
あるステータコア7及び永久磁石5間には、それら軸方
向中心A及びBを一致させるように吸引方向の磁力が働
くから、その永久磁石5がフロントハウジング2B側に
付勢されるようになっている。すると、ロータ6全体が
図1右方に付勢されることになるから、軸受3aの内輪
30も同方向に付勢され、軸受3a内の極僅かな隙間さ
えも無視できるようになる。
【0027】つまり、ステータコア7及び永久磁石5間
に働く磁力によって、永久磁石10及び検出素子12間
の軸方向距離をさらに安定させることができ、より回転
変動の小さいブラシレスモータ1とすることができるの
である。そして、このような付勢方法であれば、ウェー
ブワッシャを用いた従来の方策のように回転方向の摩擦
抵抗を増大させるようなことはないから、ロストルクの
増大を招くこともないのである。
【0028】なお、軸方向中心A及びB間のずれは、本
実施の形態のように、軸方向中心Aを軸方向中心Bより
も軸受3a側に位置させるようなずれに限定されるもの
ではなく、これとは逆に、軸方向中心Bが軸方向中心A
よりも軸受3a側に位置させるようなずれであっても、
同様の作用によって軸受3a内の極僅かな隙間を無視で
きるようになるが、本実施の形態とは逆方向に付勢する
ようにした場合には、軸受3a内の隙間の分だけ隙間C
が減少することになる。よって、本実施の形態のよう
に、軸方向中心Aを軸方向中心Bよりも軸受3a側に位
置させることが望ましい。
【0029】また、本実施の形態のように、基板ホルダ
15を、円筒部15A及びフランジ部15Bから構成す
ると、その円筒部15A先端部を励磁コイル8の内側に
入り込ませることができ、回路基板11を励磁コイル8
に包囲された空間の内側に容易に配置できるから、永久
磁石10及び検出素子12を、従来は利用されていなか
った空間(図3において、永久磁石5右側の励磁コイル
8に包囲された空間)に配置できる。その結果、回転軸
4やセンタハウジング2Aの長さを短くできるから、小
型のブラシレスモータ1を得ることにとって、さらに有
利な構成となっている。つまり、基板ホルダ15を設け
ずに、回路基板11を直接フロントハウジング2Bにネ
ジ止めすることも不可能ではないが、これでは、回路基
板11が大きくなってこれを励磁コイル8の内側に入り
込ませることができないし、円周溝2bを励磁コイル8
を収容するスペースとして利用できないし、しかも回路
基板11にナットを固定することが必要になるため、結
果として、本実施の形態のような基板ホルダ15を設け
ることが、ブラシレスモータ1の小型化・低コスト化を
図る上で有利なのである。小型化が図れれば取付スペー
スの余裕が小さい場合でも配設が容易になるから、この
ブラシレスモータ1は、高い精度が要求されしかも配設
スペースが小さい車両の電動式パワーステアリング装置
の動力源として好適である。
【0030】図2は、本発明の第2の実施の形態を示す
ブラシレスモータ1の縦断面図である。なお、第1の実
施の形態と同様の構成には同じ符号を付し、その重複す
る説明は省略する。
【0031】即ち、本実施の形態にあっては、軸受3a
の内輪30は、回転軸4に固定された止め輪40と、回
転軸4に外嵌し且つカップリング35に押し込まれる間
座41との間に挟み込まれることにより、回転軸4に軸
方向に移動不可能に固定されている。なお、本実施の形
態におけるカップリング35の回転軸4Aに外嵌する部
分には雌ネジ35bが形成され、この雌ネジ35bが回
転軸4A端部に形成された雄ネジに螺合するようになっ
ていて、これにより、カップリング35が間座41を押
し込みつつ回転軸4A端部に固定されるようになってい
る。
【0032】また、軸受3aの外輪31は、フロントハ
ウジング2B外面側に形成された周方向に連続する凸部
2dと、フロントハウジング2Bの内周部のかしめ部2
eとの間に挟み込まれることにより、そのフロントハウ
ジング2Bに軸方向に移動不可能に固定されている。
【0033】そして、このような構成であっても、上記
第1の実施の形態と同様の作用効果が得られる。また、
本実施の形態であれば、軸受ホルダ3Aが不要となるか
ら部品点数の削減が図れるし、かしめ部2eを外輪31
の一方の端面に押し付けてこれを固定しているから、ブ
ラシレスモータ1の軸方向寸法の小型化にとって有利で
ある。
【0034】なお、上記各実施の形態では、軸受3aの
内輪30及び外輪31を、その両端面から挟み込むこと
により回転軸4,フロントハウジング2Bに軸方向に移
動不可能に固定しているが、かかる固定方法はこれに限
定されるものではなく、例えば圧入固定によって軸方向
に移動不可能に固定するようにしてもよい。
【0035】また、ステータコア7と永久磁石5との軸
方向寸法は、同一であっても、異なっていても、それら
の軸方向中心A及びBをずらせば、上述したような作用
効果は得られる。
【0036】さらに、上記各実施の形態では、位相検出
センサとしてホール素子等が適用できる検出素子12を
設けた場合について説明したが、その場合、ホール素子
により磁極を検出する簡単な構造であってもよいし、或
いは、分解能を上げた磁気エンコーダのような構造であ
ってもよい。
【0037】そして、ステータコア7の軸方向中心A
を、永久磁石5の軸方向中心Bからずらす構造は、例え
ば図3に示したような従来のブラシレスモータ1に対し
ても適用できる。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る発
明によれば、回転軸の出力端近傍とハウジングとの間に
介在する軸受の内輪を軸方向に移動不可能に前記回転軸
に固定し且つ外輪を軸方向に移動不可能にハウジングに
固定するとともに、ステータコアの軸方向中心位置を永
久磁石の軸方向中心位置からずらしたため、ロストルク
の増大を招くことなく、位相検出用永久磁石及び位相検
出センサ間の軸方向距離を安定させることができ、回転
変動を小さくできるという効果がある。
【0039】また、請求項2に係る発明によれば、請求
項1の効果に加えて、回転軸やハウジングの長さを短く
でき、小型のブラシレスモータを得ることができる。さ
らに、請求項3に係る発明によれば、請求項1又は2の
効果に加えて、他端側軸受に過大なスラスト荷重が加わ
らず、他端側軸受の転動体のスムーズな転がりを維持す
ることができると同時に、位相検出用永久磁石と位相検
出センサとの距離を安定させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態におけるブラシレスモータの
縦断面図である。
【図2】第2の実施の形態におけるブラシレスモータの
縦断面図である。
【図3】従来のブラシレスモータの縦断面図である。
【符号の説明】
1 ブラシレスモータ 2A センタハウジング 2B フロントハウジング 3a 軸受(出力端側軸受) 3b 軸受 4 回転軸 4A 出力端 5 永久磁石(駆動用永久磁石) 6 ロータ 7 ステータコア 8 励磁コイル 9 ステータ 10 永久磁石(位相検出用永久磁石) 11 回路基板 12 検出素子(位相検出センサ) 30 内輪 31 外輪 35 カップリング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02K 29/08 H02K 21/14 H02K 5/173

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジングと、このハウジング内に軸受
    を介して回転自在に支持され且つ一端部は出力端として
    ハウジング外部に突出した回転軸と、この回転軸の外周
    面に固定された永久磁石と、この永久磁石を包囲するよ
    うに前記ハウジングに固定されたステータコアに励磁コ
    イルを捲線してなるステータと、前記回転軸の出力端近
    傍に固定された位相検出用永久磁石及びこの位相検出用
    永久磁石に近接するように前記ハウジング側に固定され
    た位相検出センサからなる位相検出手段と、を備えたブ
    ラシレスモータにおいて、前記回転軸の出力端近傍と前記ハウジングとの間に介在
    する出力端側軸受の内輪を、軸方向に移動不可能に前記
    回転軸に固定し、前記出力端側軸受の外輪を、軸方向に
    移動不可能に前記ハウジングに固定するとともに、前記
    ステータコアの軸方向中心位置を、前記永久磁石の軸方
    向中心位置からずらしたことを特徴とするブラシレスモ
    ータ。
  2. 【請求項2】 前記位相検出用永久磁石を、前記回転軸
    の出力端側の前記励磁コイルに包囲された部位に固定
    し、前記出力端側のハウジングに基本ホルダを固定し、
    この基本ホルダを構成する円筒部の先端を前記励磁コイ
    ルの内側に入り込むように配置し、前記円筒部の先端
    に、前記位相検出用永久磁石に近接するように前記位相
    検出センサを固定したことを特徴とする請求項1記載の
    ブラシレスモータ。
  3. 【請求項3】 前記ステータコアの軸方向中心を、前記
    永久磁石の軸方向中心よりも、前記回転軸の出力端近傍
    と前記ハウジングとの間に介在している出力端側軸受側
    に位置させるようにしたことを特徴とする請求項1又は
    2記載のブラシレスモータ。
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