JP3509191B2 - パチンコ機 - Google Patents

パチンコ機

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JP3509191B2
JP3509191B2 JP14412894A JP14412894A JP3509191B2 JP 3509191 B2 JP3509191 B2 JP 3509191B2 JP 14412894 A JP14412894 A JP 14412894A JP 14412894 A JP14412894 A JP 14412894A JP 3509191 B2 JP3509191 B2 JP 3509191B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、パチンコ機に関し、
特に、遊技盤上に配設され、且つ遊技者にとって有利な
第1状態と遊技者にとって不利な第2状態とに変換自在
な可動部材と、可動部材の第1状態を継続させることを
許容する特定領域を通過したパチンコ球を検出する特定
領域通過球検出手段と、所定の特別条件が成立して特定
遊技状態にあることを検出する特定遊技状態検出手段と
を備え、特定遊技状態検出手段出力に応じて可動部材を
予め定める期間だけ遊技者に有利な第1状態とし、可動
部材の第1状態の期間中において特定領域通過球検出手
段出力があることに基づいて、予め定める期間の経過後
または所定入賞球数の検出により、可動部材を一旦第2
状態とし、所定時間後再び可動部材を第1状態とするパ
チンコ機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、遊技盤上に配設され、且つ遊
技者にとって有利な第1状態と遊技者にとって不利な第
2状態とに変換自在な可動部材と、可動部材の第1状態
を継続させることを許容する特定領域を通過したパチン
コ球を検出する特定領域通過球検出手段と、所定の特別
条件が成立して特定遊技状態にあることを検出する特定
遊技状態検出手段とを備え、特定遊技状態検出手段出力
に応じて可動部材を予め定める期間だけ遊技者に有利な
第1状態とし、可動部材の第1状態の期間中において特
定領域通過球検出手段出力があることに基づいて、予め
定める期間の経過後または所定入賞球数の検出により、
可動部材を一旦第2状態とし、所定時間後再び可動部材
を第1状態とするパチンコ機がある。この種のパチンコ
機は、第1状態と第2状態との間に設定された所定時
間、即ちインターバル時間中は、可動部材によって大入
賞口が閉止されているので、当該大入賞口へは打球が入
賞できない。従って、このインターバル時間中に発射さ
れる打球は無駄球になってしまう。また、上記インター
バル時間が設定してあるため、大当りの時間が長引いて
しまいスピーディな遊技ができない。一方、上記インタ
ーバル時間は、所定入賞球数の入賞後、例えば10カウ
ント終了後に飛入した打球が、次回の遊技のカウント数
に入ってしまうのを防止するために必要であり、可動部
材が閉止した後、入賞球を大入賞口外へ排出するための
時間である。このため、前記インターバル時間を廃止し
たり、短縮することはできない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで、従来のパチン
コ機においては、インターバル時間内に発射された打球
は、大入賞口へ入賞可能なコースを通っていても、当該
大入賞口へ入賞することができず、無駄球になってしま
い、遊技者にとって不利であり不満が残る。一方、上記
インターバル時間が設定してあるために、遊技時間、特
に大当り時間が長引くと共に、散漫なゲ−ムになってし
まっているのが現状である。本発明は上記に鑑み提案さ
れたもので、無駄球の発生を防止すると共に、遊技のス
ピードアップを図ることのできるパチンコ機を提供する
ことを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、遊技盤上に配設され、且つ遊技者にとって有
利な第1状態と遊技者にとって不利な第2状態とに変換
自在な可動部材と、可動部材の第1状態を継続させるこ
とを許容する特定領域を通過したパチンコ球を検出する
特定領域通過球検出手段と、所定の特別条件が成立して
特定遊技状態にあることを検出する特定遊技状態検出手
段とを備え、特定遊技状態検出手段出力に応じて可動部
材を予め定める期間だけ遊技者に有利な第1状態とし、
可動部材の第1状態の期間中において特定領域通過球検
出手段出力があることに基づいて、予め定める期間の経
過後または所定入賞球数の検出により、可動部材を一旦
第2状態とし、所定時間後再び可動部材を第1状態とす
るパチンコ機において、前記可動部材を備える変動入賞
装置には、前記可動部材に向けて落下する落下球を阻止
する停留手段を構成するスライド板を、前記可動部材の
上部に開口するスライド口に挿通することにより可動自
在に設けると共に、球が側方から落下しないように構成
する球ガイドを設け、前記停留手段は、前記可動部材が
第1状態から第2状態に変換している状態では前端をガ
ラス板に臨ませて球の落下を阻止して停留させると共
に、前記可動部材を再び第1状態に変換した状態では
記球の落下阻止を解除することにより前記停留させた球
を放球するようにしたものである。
【0005】
【作用】可動部材の上方に設けた停留手段によって、大
入賞口へ向けて落下する球を停留させることができ、こ
の停留させた球を大入賞口が開放してから放球すること
ができるので、大入賞口が閉止されている状態のときに
発射された打球を無駄にすることがない。
【0006】
【実施例】以下、本発明を図示の一実施例について説明
する。図1は本発明に係るパチンコ機を構成するための
遊技盤1の一例の正面図である。遊技盤1の表面にはガ
イドレール2で囲まれる遊技部3を形成し、この遊技部
3のほゞ中央に特別条件を成立させるための可変図柄表
示装置4を配設すると共に、下方に変動入賞装置5を配
設し、適所には、一般入賞具6a、6bや風車7a、ラ
ンプ風車7b、或は表示灯8が配設してある。また、遊
技部3には適宜障害釘9が設けてあり、遊技部3の最下
位置にはアウト口10が開設してある。
【0007】変動入賞装置5は、図2ないし図10に示
すように、遊技盤1に取り付けるためのベース板11
と、このベース板11の前後に止着する前面枠板12及
び後面枠板13を備えている。また、上記前面枠板12
には開口部を開設し、該開口部に駆動源を有した開閉自
在な開閉扉14を臨ませて大入賞口15を形成してい
る。そして、上記開閉扉14は当該変動入賞装置5にお
ける可動部材となる。
【0008】ベース板11は、上記したように遊技盤1
に取り付けるための縁部16を有し、この縁部16の内
側は開口になっている。この開口の周囲には、後向きに
枠部17が延出している。そして、上記縁部16の適所
に設けた取付ボス18に、前面枠板12及び後面枠板1
3をビス19で止着するように構成してある。
【0009】前面枠板12は、上記ベース板11の開口
を塞ぐように止着される部材であって、中央部に横長な
開口部を有し、この開口部には前記したように可動部材
としての開閉扉14が回動自在に臨む。また、左右には
図柄始動スイッチ20を臨ませた始動口21が形成して
ある。即ち、ポケット枠状の球受入枠22を前面枠板1
2に延設すると共に、上記球受入枠22の上部に、図柄
始動スイッチ20を装着して始動口21を構成する。
尚、この図柄始動スイッチ20は、球の通過を検出でき
れば、接点式スイッチ、近接型スイッチ、或は光センサ
等、どのような構成であってよい。
【0010】可動部材としての開閉扉14は、下縁側に
左右に突出する回転軸23を備え、この回転軸23を前
面枠板12に設けた横溝状の軸受部24に挿入すると共
に、後面枠板13に設けた軸押え部25によって回転自
在に装着してある。
【0011】また、この開閉扉14には駆動機構を設け
る。この駆動機構は、図示の実施例によれば、電磁石2
6とこの電磁石26によって吸引される駆動レバー27
等によって構成してある。即ち、磁性体によって形成し
た吸着板28を揺動自在に軸着すると共に、該吸着板2
8に駆動レバー27を連結してなる。
【0012】駆動レバー27の先端には二股部29を設
け、この二股部29に開閉扉14の側板30に設けた駆
動ピン31を遊嵌させる。また、上記側板30に対応す
る位置に、当該側板30の端縁が当接するストッパ32
が前面枠板12から延設してある。
【0013】そこで、上記電磁石26を励磁すると、吸
着板28が吸引されて駆動レバー27が回動するので、
開閉扉14が開放する。尚、この開閉扉14は、側板3
0の端縁が上記ストッパ32に下側から当接するので、
所定の角度以上開かない。また、上記した電磁石26
は、取付板33を介して後述するスイッチ取付及び球案
内樋枠50に対して取り付けてある。
【0014】上記した実施例では、開閉扉14の駆動源
として電磁石26を適用したが、この駆動源は、プラン
ジャを備えるソレノイド等を利用することもできる。
【0015】そして、本発明では、前記可動部材、即ち
開閉扉14の上部に、当該開閉扉14が構成する大入賞
口15へ向けて落下する球を阻止する停留手段を可動自
在に設ける。この停留手段は、開閉扉14が閉止する所
定時間内に作動して遊技部3を大入賞口15を目指して
落下する球を阻止すると共に、開閉扉14が開放して再
び第1状態に戻った後に球の落下阻止を解除するように
作動する。
【0016】即ち、図示の実施例によれば、停留手段
は、板状のスライド板40に電気的駆動源としてソレノ
イド41を連結してなり、上記スライド板40をベース
板11に開口したスライド口42に挿通してなる。ま
た、上記スライド板40の側方位置に上方へ向けて延出
する球ガイド43を設け、球が側方から落下しないよう
に構成する。尚、スライド板40の前端はガラス板に臨
むので、前方から球が落下することはない。また、上記
ソレノイド41は、ソレノイド取付板44を介して水平
方向に取り付けてある。
【0017】従って、上記ソレノイド41を励磁する
と、プランジャが前方に突出してスライド板40即ち停
留手段がベース板11から突出し、大入賞口15の上方
に位置することになる。
【0018】そこで、大当りのインターバル時間、即ち
特定の条件が成立して特別遊技状態に移行して、変動入
賞装置5が開閉扉14を所定時間開放した状態から一旦
閉止し、再び開閉扉14を開くように設定した場合に、
開閉扉14が閉じている間、駆動源であるソレノイド4
1を励磁してスライド板40を突出させるのである。
【0019】上記スライド板40が突出した状態では、
遊技部3を流下する球がこのスライド板40によって落
下を阻止されて一時的に停留する。そして、このインタ
ーバル時間内に発射された打球は、従来は、開閉扉14
が閉止されているために大入賞口15へ入賞できず無駄
球になってしまっていたが、本発明においては、上記ス
ライド板40によって一時的に停留され、開閉扉14が
開放されてから一斉に放球されるものである。そこで、
上記スライド板40によって停留された球は、開閉扉1
4に案内されて大入賞口15に入賞することになる。
【0020】従って、インターバル時間中に球を発射し
ても無駄にならない。また、スライド板40に停留した
球を一斉に放球し、この放球された球が大入賞口15に
入賞した場合には、次のサイクルにおける入賞球数に加
算される。従って、予め定めた入賞球数に達し易いの
で、特別遊技状態の利益を損なうことなく、遊技時間の
短縮がなされて遊技のスピードアップが可能である。
【0021】尚、上記した停留手段の実施例として平板
状のスライド板40を示したが、下方へ向けて凸状に湾
曲するスライド板40を用いるようにしてもよいし、球
ガイド43をスライド板40に一体的に形成してもよ
い。この場合は、ベース板11のスライド口42の左右
に設けた球ガイドを省略することができる。
【0022】また、前記した大入賞口15には、所定球
数、例えば10個の入賞球をカウントする10カウント
スイッチを設けると共に、遊技者に有利な可動部材の第
1状態を継続させることを許容する特定領域を通過した
パチンコ球を検出する特定領域通過球検出手段を構成す
る継続スイッチを設ける。
【0023】上記10カウントスイッチ及び継続スイッ
チは、図示の実施例では、両者を兼ねる第1検出手段及
び第2検出手段によって構成してある。また、第2検出
手段側から第1検出手段側へ球を誘導する固定状の傾斜
誘導手段が設けてある。更に、上記両検出手段を設ける
スイッチ取付及び球案内樋枠50は、左右にスイッチ取
付部51を備えると共に、中央部分に球整列樋52を備
えている。
【0024】上記傾斜誘導手段としての球整列樋52
は、図10に示すように、左右に球検出スイッチ60
a、60bの前端部を係止するための係止口53a、5
3bを有すると共に、該係止口53a、53bの上部に
は上記各球検出スイッチ60a、60bに向けて球を案
内する球導入案内部54a、54bが形成してある。ま
た、上記左右の球導入案内部54a、54bの間には、
一方の球導入案内部54aに向けて下り傾斜する傾斜誘
導面55が形成してある。即ち、第2検出手段を構成す
るように向って左側の係止口53bに装着した第2球検
出スイッチ60b側から、第1検出手段を構成するよう
に向って右側の係止口53aに装着した第1球検出スイ
ッチ60a側へ向って下り傾斜する傾斜誘導面55が形
成してある。
【0025】従って、開閉扉14によって取り込まれた
球は、上記傾斜誘導面55によって傾斜下流側に位置す
る第1球検出スイッチ60aへ誘導される。尚、傾斜誘
導面55の上端よりも外側に位置する傾斜とは反対側の
球導入案内部54bに載った球は、そのまま第2球検出
スイッチ60bへ誘導される。
【0026】そして、上記大入賞口15の後壁を構成し
ているスイッチ取付及び球案内樋枠50の後方には、ど
ちら側の球検出スイッチ60a、60bが継続スイッチ
として有効状態になっているかを示す有効スイッチ表示
手段を設ける。この有効スイッチ表示手段は、図示の実
施例によれば、各球検出スイッチ60a、60bに対応
するようにランプ基板70に配設したランプ71a、7
1bによって構成してある。
【0027】また、諸電気部材の配線を中継するコネク
タ72がコネクタ基板73に設けてある。尚、このコネ
クタ基板73は、基板取付板74に取り付けるようにな
っており、この基板取付板74は、取付支柱75を介し
て前記スイッチ取付及び球案内樋枠50に止着してあ
る。
【0028】更に、前記開閉扉14の下方には、継続回
数兼10カウント表示灯80が設けてある。この継続回
数兼10カウント表示灯80は、例えば2桁の7セグメ
ント発光ダイオード、所謂デジタル表示器によって構成
してあり、現在実行中のサイクル数及び大入賞口15に
対する入賞球数を可視表示する。
【0029】次に、上記したような構成のパチンコ機に
おけるゲ−ムを簡単に説明する。遊技者が発射した打球
が、遊技部3のほゞ中央に設けた図柄始動口21′また
は変動入賞装置5に並設した図柄始動口21に入賞する
と、可変図柄表示装置4が図柄の変動表示を開始する。
尚、上記図柄始動口21に対する入賞は、最大4個まで
記憶可能であって、記憶数を始動記憶表示灯81によっ
て可視表示する。
【0030】図柄の変動表示を開始後、所定時間が経過
して停止した図柄の組合せが予め定めた図柄となったと
きに、大当りとなって特別遊技状態に移行する。
【0031】特別遊技状態になると、開閉扉14が開放
して打球が極めて入賞し易く遊技者に有利な第1状態に
なる。この状態は、例えば約30秒間、または大入賞口
15に打球が10個入賞するまで続く。
【0032】そして、上記第1状態のときに、継続スイ
ッチがオンすると、許容された範囲内で上記第1状態を
繰り返すことができる。
【0033】ところで、図面に示した実施例によれば、
左右の球検出スイッチ60a、60bが継続スイッチと
10カウントスイッチとを兼用している。即ち、初期設
定では、傾斜誘導手段の下流側に位置する第1球検出ス
イッチ60aが継続スイッチに設定されており、この第
1球検出スイッチ60aがオンすると、以後、第2球検
出スイッチ60bに継続スイッチの機能が移動し、ラン
プ71aが消灯すると共にランプ71bが点灯し、第1
球検出スイッチ60aは10カウントスイッチの機能の
みとなる。従って、継続スイッチを確実にオンさせるこ
とができるので、特別遊技の継続が容易になる。
【0034】そして、開閉扉14が開放されて遊技者に
有利な第1状態と、次の第1状態との間には、インター
バル時間として開閉扉14を閉じて遊技者に不利な第2
状態が設定してある。従来、このインターバル時間に打
球を発射しても、大入賞口15へは入賞できないので無
駄球が発生していたが、本発明によれば、この無駄球の
発生を防止することができる。
【0035】即ち、本発明は、インターバル時間に、停
留手段であるスライド板40を作動させて、遊技部3を
落下する球を当該スライド板40の上に停留させること
ができる。従って、大入賞口15へ向けて落下する球
は、一旦停留手段によって大入賞口15の上方に停留さ
れる。そして、インターバル時間があけて、開閉扉14
が開放されると、停留手段の停留も解かれる。従って、
停留手段に停留されていた球が、開放した開閉扉14の
上に落下し、大入賞口15に入賞する。この落下した球
は、大入賞口15の入賞球数にカウントされる。また、
この実施例では、最初の入賞球は、継続スイッチである
第1球検出スイッチ60aをオンさせるように設定して
あるので、継続が容易である。そして、次のサイクルが
開始すると、継続スイッチの機能が第1球検出スイッチ
60aに戻ると共にランプ71bが消灯し、ランプ71
aの点灯によって表示する。尚、停留手段の作動解除
は、可動部材の開放後、若干遅れて行なわれ、停留され
た球を確実に大入賞口15に取り込む。
【0036】上記のようにして許容された回数、例えば
最大16回、特別遊技のサイクルを繰り返すことがで
き、短時間に大量の賞球を獲得可能である。
【0037】上記のような構成の本発明によれば、無駄
球を無くすことができ、遊技者にとって有利なゲ−ムに
なる。また、開閉扉14を開放したときに、プールした
球を一斉に放球して、大入賞口15に入賞させることが
でき、例えば5個停留して放球した場合に、大入賞口1
5へ5個入賞するので、残り5個が入賞すると、開閉扉
14が閉じる。従って、遊技のスピードアップが図ら
れ、短時間に大量の賞球獲得が可能になり、大当り時の
時間短縮が可能である。
【0038】図11は、本発明の他の実施例を示す縦断
面図であって、この実施例では、停留手段として電磁石
90を用いている。即ち、この実施例においては、イン
ターバル時間において上記電磁石90を励磁して球を吸
着させ、インターバル時間があけたら消磁して吸着した
球を放球するようにしてある。
【0039】また、前記した停留手段としてのスライド
板40を永久磁石で形成し、このスライド板40の先端
部分に球を吸着させ、放球するときには、当該スライド
板40を更に引っ込めるようにして放球することもでき
る。
【0040】これらの実施例によっても、インターバル
時間における無駄球の発生を防止すると共に、遊技時間
の短縮が可能である。
【0041】以上本発明を図面の実施例について説明し
たが、本発明は上記した実施例に限定されるものではな
く、特許請求の範囲に記載した構成を変更しない限り適
宜に実施できる。
【0042】
【発明の効果】以上要するに本発明は、遊技盤上に配設
され、且つ遊技者にとって有利な第1状態と遊技者にと
って不利な第2状態とに変換自在な可動部材と、可動部
材の第1状態を継続させることを許容する特定領域を通
過したパチンコ球を検出する特定領域通過球検出手段
と、所定の特別条件が成立して特定遊技状態にあること
を検出する特定遊技状態検出手段とを備え、特定遊技状
態検出手段出力に応じて可動部材を予め定める期間だけ
遊技者に有利な第1状態とし、可動部材の第1状態の期
間中において特定領域通過球検出手段出力があることに
基づいて、予め定める期間の経過後または所定入賞球数
の検出により、可動部材を一旦第2状態とし、所定時間
後再び可動部材を第1状態とするパチンコ機において、
前記可動部材を備える変動入賞装置には、前記可動部材
に向けて落下する落下球を阻止する停留手段を構成する
スライド板を、前記可動部材の上部に開口するスライド
口に挿通することにより可動自在に設けると共に、球が
側方から落下しないように構成する球ガイドを設け、前
停留手段は、前記可動部材が第1状態から第2状態に
変換している状態では前端をガラス板に臨ませて球の落
下を阻止して停留させると共に、前記可動部材を再び第
1状態に変換した状態では前記球の落下阻止を解除する
ことにより前記停留させた球を放球するようにしたの
で、無駄球を無くすことができ、遊技者にとって有利な
ゲ−ムになる。また、可動部材を開放したときに、停留
手段によってプールした球を一斉に放球して大入賞口に
入賞させることができるので、遊技のスピードアップが
図られ、短時間に大量の賞球獲得が可能になり、大当り
時の時間短縮が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】変動入賞装置を配設した遊技盤の正面図であ
る。
【図2】変動入賞装置の正面図である。
【図3】変動入賞装置の平面図である。
【図4】変動入賞装置の一部欠截背面図である。
【図5】図2のA−A線断面図である。
【図6】図2のB−B線断面図である。
【図7】図2のC−C線断面図で、開閉扉を開放した状
態を示す。
【図8】図2のC−C線断面図で、開閉扉を閉止した状
態を示す。
【図9】図4のD−D線断面図である。
【図10】球整列樋の一例を示す斜視図である。
【図11】停留手段の他の実施例を示す断面図である。
【図12】遊技の一実施例を示すタイムチャートであ
る。
【符号の説明】
1 遊技盤 3 遊技部 4 可変図柄表示装置 5 変動入賞装置 14 可動部材としての開閉扉 15 大入賞口 20 図柄始動スイッチ 21 始動口 26 電気的駆動源としての電磁石 40 停留手段としてのスライド板 41 電気的駆動源としてのソレノイド 60a 第1球検出スイッチ 60b 第2球検出スイッチ

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技盤上に配設され、且つ遊技者にとっ
    て有利な第1状態と遊技者にとって不利な第2状態とに
    変換自在な可動部材と、可動部材の第1状態を継続させ
    ることを許容する特定領域を通過したパチンコ球を検出
    する特定領域通過球検出手段と、所定の特別条件が成立
    して特定遊技状態にあることを検出する特定遊技状態検
    出手段とを備え、特定遊技状態検出手段出力に応じて可
    動部材を予め定める期間だけ遊技者に有利な第1状態と
    し、可動部材の第1状態の期間中において特定領域通過
    球検出手段出力があることに基づいて、予め定める期間
    の経過後または所定入賞球数の検出により、可動部材を
    一旦第2状態とし、所定時間後再び可動部材を第1状態
    とするパチンコ機において、 前記可動部材を備える変動入賞装置には、前記可動部材
    に向けて落下する落下球を阻止する停留手段を構成する
    スライド板を、前記可動部材の上部に開口するスライド
    口に挿通することにより可動自在に設けると共に、球が
    側方から落下しないように構成する球ガイドを設け、 前記 停留手段は、前記可動部材が第1状態から第2状態
    に変換している状態では前端をガラス板に臨ませて球の
    落下を阻止して停留させると共に、前記可動部材を再び
    第1状態に変換した状態では前記球の落下阻止を解除
    ることにより前記停留させた球を放球するようにしたこ
    とを特徴とするパチンコ機。
  2. 【請求項2】 前記球ガイドを、前記変動入賞装置のベ
    ース板に開口させたスライド口の左右に設けた請求項1
    記載のパチンコ機。
  3. 【請求項3】 前記球ガイドを、前記スライド板と一体
    的に形成した請求項記載のパチンコ機。
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