JP3509075B2 - ベッド等における点滴支柱受具 - Google Patents

ベッド等における点滴支柱受具

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JP3509075B2 JP2001136883A JP2001136883A JP3509075B2 JP 3509075 B2 JP3509075 B2 JP 3509075B2 JP 2001136883 A JP2001136883 A JP 2001136883A JP 2001136883 A JP2001136883 A JP 2001136883A JP 3509075 B2 JP3509075 B2 JP 3509075B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、ベッド傍らに、点
滴瓶を支える支柱を差し込んで、簡単な操作で抜けない
ように固定するようにした、ベッド等における点滴支柱
受具に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、図５に示すようにベッド１におけ
るボード２の下端側に、点滴瓶を支える支柱３を差し込
んで固定する、点滴支柱受具４を設けたものがある。か
かる点滴支柱受具４は、図示するように、ボード２の下
端側に突設した取付部５に固設した、受部材６と、受部
材６に形成した差込穴７に点滴瓶を支える支柱３を差し
込んで抜けないように固定する締付部材８とを有してい
る。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記点
滴支柱受具４では、締付部材８は締付けねじであり、締
付け操作するには、何回か回し操作しなければならず、
手間がかかり、さらには、ねじ軸先端が支柱３の局所を
強く押し込むことで固定する構造であることから、支柱
３の局所に著しい変形や傷が生じやすい。本発明はこの
ような課題を改善するために提案されたものであって、
ベッド傍らに、点滴瓶を支える支柱を差し込んで、簡単
な操作で抜けないように固定するようにした、ベッド等
における点滴支柱受具を提供することを目的とする。
【０００４】
【課題を解決するための手段】前記した課題を解決する
ために、本発明では、請求項１において、ベッド等にお
ける長手端部側に設けるようにした点滴支柱受具であっ
て、下側部材と、この下側部材に嵌入して回動可能に保
持する上側部材とを有し、これら下側部材および上側部
材とに、それぞれ保持穴、および貫通穴を形成し、これ
ら貫通穴および保持穴の中心と、前記上側部材の回動中
心とを微小距離ずらすようにして、前記上側部材を回動
させることで、前記支柱を拘束／拘束解除するようにし
たベッド等における点滴支柱受具を開示する。また本発
明では、請求項２において、前記上側部材に貫通穴を変
形円として、上側部材を回転操作することで下側部材の
保持穴に対して前記貫通穴を偏向させることで前記支柱
を拘束する構成としたベッド等における点滴支柱受具を
開示する。さらに本発明では、請求項３において、前記
上側部材の回動方向に上側部材の回動範囲を規制する貫
通長穴を形成すると共に、前記下側部材に、前記上側部
材を介して、上側部材の抜け止め部材と共に、上側部材
の回動範囲を規制するためのねじ部材を螺着してなるベ
ッド等における点滴支柱受具を開示する。
【０００５】請求項１によれば、下側部材に対して、上
側部材を回動させることで、下側部材における保持穴と
上側部材における貫通穴とにずれがでてきて、このずれ
を締めしろとして支柱を拘束したり、拘束解除すること
ができる。
【０００６】請求項２によれば、点滴瓶を吊下げ支持す
る支柱を、上側部材の変形円の貫通穴を介し、下側部材
の保持穴に向けて差し込み、下側部材に対して、上側部
材を回動させることで、前記支柱を拘束／拘束解除する
ことができる。
【０００７】請求項３によれば、上側部材を操作すると
き、回しすぎるということはなく、しかも、抜け落ちる
ということはない。
【０００８】
【発明の実施の態様】次に、本発明にかかるベッド等に
おける点滴支柱受具について、一つの実施の態様を示
し、添付の図面に基づいて以下説明する。図１に示すベ
ッド１０では、ボード１１（ヘッドボード、またはフッ
トボード）の下端側に、点滴瓶を支える支柱３を差し込
んで固定する、点滴支柱受具１２を突設している。すな
わち、この点滴支柱受具１２は、ボード１１の下端側側
方に突設した部材（図示省略）に取付腕１３を嵌入して
取り付けるようにした下側部材１４と、この下側部材１
４に嵌入して保持する上側部材１５とを有している。
【０００９】前記下側部材１４は、下部側に前記取付腕
１３と一体構造の円柱形基部１４ａと、上部側に、前記
円柱形基部１４ａの外径に比較して細径の差込受部１４
ｂとを有している。そして、この差込受部１４ｂから前
記円柱形基部１４ａにかけて、前記支柱３の保持穴１６
を穿設している。この場合、保持穴１６は、保持穴１６
を貫く中心軸ｘを、前記円柱形基部１４ａおよび差込受
部１４ｂの外径中心軸ｘ’と微小距離ずれるように形成
している。
【００１０】前記上側部材１５は、前記下側部材１４に
おける差込受部１４ｂに回動可能に嵌入してなるもの
で、上側部材１５の下半部側に、下側部材１４における
差込受部１４ｂの外径中心軸ｘ’に中心を合わせて、前
記差込受部１４ｂを嵌入可能とするための嵌入穴１７を
形成している。一方、上側部材１５の上半部側には、前
記保持穴１６を貫く中心軸ｘを中心とする楕円穴１８を
形成している。またかかる上側部材１５には、下側部材
１４における差込受部１４ｂを、上側部材１５の下半部
の嵌入穴１７に嵌入した状態で回動操作するための操作
つまみ１９を突設している。
【００１１】そして、前記上側部材１５の外周方向、す
なわち回動方向に上側部材１５の回動範囲を規制する貫
通長穴２０を形成すると共に、前記下側部材１４に、こ
の貫通長穴２０を介して、上側部材１５の抜け止め手段
とすると共に、上側部材１５の回動範囲を規制するため
のねじ部材２１を螺着する構成としている。
【００１２】以上のようなベッド等における点滴支柱受
具１２において、ボード１１の下端側側方の部材に取付
腕１３を嵌入して取り付けた下側部材１４における差込
受部１４ｂを、上側部材１５の下半部の嵌入穴１７に嵌
入した状態で上側部材１５を保持し、操作つまみ１９に
よって上側部材１５を回して、下側部材１４の保持穴１
６に、上側部材１５の楕円穴１８を合わせて、点滴瓶を
支える支柱３を差し込むようにする（図３参照）。この
とき、上側部材１５の楕円穴１８内に下側部材１４の保
持穴１６がはみ出すことなく入った位置にあるので、前
記支柱３を差し込むことができる。
【００１３】ここで、操作つまみ１９によって上側部材
１５を回すと、上側部材１５は、上側部材１５の貫通長
穴２０を介して下側部材１４に螺着したねじ部材２１の
規制下に、約９０°回すことができる。そうすると、前
記上側部材１５は、円柱形基部１４ａおよび差込受部１
４ｂの外径中心軸ｘ’を中心に回転するので、保持穴１
６を貫く中心軸ｘを中心とする楕円穴１８は、保持穴１
６に対してずれた位置にもたらされ、このずれた分を締
めしろとして前記支柱３を抜けないように拘束すること
ができるのである（図４参照）。また、このことは、支
柱３の局部を圧迫して拘束するのではないので、支柱３
の部分的な変形や、傷つきのおそれはない。以上のよう
に、操作つまみ１９によって上側部材１５を約９０°の
範囲で操作することで、点滴瓶を支える支柱３を拘束し
たり拘束解除することができるので、これまでのよう
に、ねじ式の固定手段に比較して格段に操作性が向上す
ることがわかる。
【００１４】以上、下側部材１４の保持穴１６に対し、
上側部材１５の楕円穴１８の組合せの例を上げて説明し
たが、勿論、双方互いに微小距離ずれた位置に形成した
円形穴の組合せでもよい。
【００１５】
【発明の効果】以上の通り、本発明によれば、これまで
のように、ねじ式の固定手段と違い、回し操作は少なく
て済み、また、局所的な締めつけによる、支柱の変形や
傷つきのおそれはなく、使いやすさが格段に向上する。
【００１６】
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明にかかる点滴支柱受具をベッドに装着し
た一例を示す外観斜視図である。
【図２】図１に示す点滴支柱受具の分解斜視説明図であ
る。
【図３】点滴を支える支柱を差込可能な、点滴支柱受具
の下側部材における保持穴と上側部材における楕円穴の
位置関係を示す、説明図である。
【図４】図３に示す状態から、上側部材を操作して支柱
を拘束する際の、下側部材における保持穴と上側部材に
おける楕円穴の位置関係を示す、説明図である。
【図５】従来の点滴支柱受具をベッドに装着した一例を
示す外観斜視図である。
【符号の説明】
１ ベッド ２ ボード ３ 支柱 ４ 点滴支柱受具 ５ 取付部 ６ 受部材 ７ 差込穴 ８ 締付部材 １０ ベッド １１ ボード １２ 点滴支柱受具 １３ 取付腕 １４ 下側部材 １４ａ 円柱形基部 １４ｂ 差込受部 １５ 上側部材 １６ 保持穴 １７ 嵌入穴 １８ 楕円穴 １９ 操作つまみ ２０ 貫通長穴 ２１ ねじ部材

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 ベッド等における長手端部側に設ける
    ようにした点滴支柱受具であって、下側部材と、この下
    側部材に嵌入して回動可能に保持する上側部材とを有
    し、これら下側部材および上側部材とに、それぞれ保持
    穴、および貫通穴を形成し、これら貫通穴および保持穴
    の中心と、前記上側部材の回動中心とを微小距離ずらす
    ようにして、前記上側部材を回動させることで、前記支
    柱を拘束／拘束解除するようにしたことを特徴とするベ
    ッド等における点滴支柱受具。
  2. 【請求項２】 前記上側部材に貫通穴を変形円とし
    て、上側部材を回転操作することで下側部材の保持穴に
    対して前記貫通穴を偏向させることで前記支柱を拘束す
    る構成としたことを特徴とする請求項１記載のベッド等
    における点滴支柱受具。
  3. 【請求項３】 前記上側部材の回動方向に上側部材の
    回動範囲を規制する貫通長穴を形成すると共に、前記下
    側部材に、前記上側部材を介して、上側部材の抜け止め
    部材と共に、上側部材の回動範囲を規制するためのねじ
    部材を螺着してなることを特徴とする請求項１または２
    記載のベッド等における点滴支柱受具。
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