JP3508562B2 - 通信帯域割当方法 - Google Patents

通信帯域割当方法

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JP3508562B2
JP3508562B2 JP24909398A JP24909398A JP3508562B2 JP 3508562 B2 JP3508562 B2 JP 3508562B2 JP 24909398 A JP24909398 A JP 24909398A JP 24909398 A JP24909398 A JP 24909398A JP 3508562 B2 JP3508562 B2 JP 3508562B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、1つの通信装置と
複数の通信装置とが通信する際に行う通信帯域割当方法
に関する。特に、無線基地局と複数の無線端末とを有す
る無線通信システムにおいて有効である。
【0002】
【従来の技術】近年、アクセス型通信システムにおい
て、マルチメディアサービスが注目されている。特に、
無線通信システムでは、サービス内容に応じて伝送速度
を可変にできる伝送路を提供することにより、周波数利
用効率を向上させている。例えば、時分割多重アクセス
方式では、1ユーザに割り当てるチャネルの数を、伝送
速度に応じて変更することができる。
【0003】従来、アクセス型無線通信システムでは、
無線端末同士の通信衝突を回避し且つ効率よく通信を行
うため、1つの無線基地局が、全ての無線端末の通信帯
域及び通信時間を集中的に制御する方法が採用されてい
た。従って、無線基地局における集中制御方法は、限ら
れた無線リソースを複数の無線端末で共有するためのス
ケジューリングを行うものであった。該方法は、スルー
プットの向上及び周波数有効利用に大きい影響を及ぼす
ものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】無線基地局における無
線リソース割当方法として、送信データ量又は送信パケ
ット長等に比例して通信帯域又は通信時間を決定する方
法が提案されている。この場合、送信データ量の少ない
無線端末のスループットは、相対的に低下する。
【0005】他方で、送信データ量の少ない無線端末か
ら優先して通信を行う方法も考えられている。しかし、
前述の方式と同様に、優先されない無線端末のスループ
ットは、相対的に低下する。
【0006】更に、送信データの発生から実際に通信帯
域が割り当てられ且つ送信されるまでの送信装置側にお
ける滞留時間を考慮して、該滞留時間が長い送信データ
を有するか又は送信すべき無線端末を優先して、無線リ
ソースを割り当てる方式も考えられている。このような
滞留時間を考慮した場合、ユーザが要求する許容滞留時
間を維持しつつサービスを提供することが可能となる。
しかし、該許容滞留時間が比較的長いトラヒックに対し
て通信開始が遅くなる。また、全ての無線端末に遅延を
許容させるために、システム全体の平均スループットが
低下するという欠点がある。
【0007】従って、本発明は、送信データの送信側装
置における滞留時間と送信データ量とを考慮して、通信
帯域割当における優先順位の低い通信装置の遅延が増加
することがないように、システム内の通信装置のスルー
プットが平均する通信帯域割当方法を提供することを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の通信帯域割当方
法の一実施形態は、第1の通信装置及び/又は第2の通
信装置内での送信データの滞留時間が、所定の滞留時間
よりも長い送信データを有する1つ以上の該第2の通信
装置に対して、該滞留時間が長い送信データを有する該
第2の通信装置から順に通信帯域を割り当てる段階と、
次に、前記段階によって割り当てられなかった1つ以上
の第2の通信装置に対して、送信データ量が少ない該送
信データを有する該第2の通信装置から順に通信帯域を
割り当てる段階とを有する方法である。
【0009】本発明の通信帯域割当方法の一実施形態
は、第1の通信装置及び/又は第2の通信装置内での送
信データの滞留時間と前記送信データ量との積又は和が
大きい第2の通信装置から順に通信帯域を割り当てる段
階を有する方法である。
【0010】本発明の通信帯域割当方法の一実施形態
は、第1の通信装置及び/又は第2の通信装置内での送
信データの滞留時間と送信データ量との比が小さい第2
の通信装置から順に通信帯域を割り当てる段階を有する
方法である。
【0011】本発明の通信帯域割当方法の他の実施形態
は、第2の通信装置から第1の通信装置へ送信する送信
データについて、第2の通信装置は、第2の通信装置で
の送信データの発生時間を、該送信データのヘッダに記
録する段階と、送信データの制御を行う際に、少なくと
も最も早く発生した該送信データに対して制御を行う時
間と前記発生時間とを比較して、送信データの滞留時間
を求める段階と、第1の通信装置へ送信データ量である
要求量及び滞留時間を通知する段階とを有する有するの
が好ましい。この方法は、図5ので説明されている。
【0012】本発明の通信帯域割当方法の他の実施形態
は、第2の通信装置から第1の通信装置へ送信する送信
データについて、第2の通信装置は、第2の通信装置へ
要求量Inが通知され、該要求量I[t]〜I[0]の
滞留時間tを1増分し(I[t+1]〜I[1])、該
要求量Inから情報ΣI[t]を差し引いた値をI
[0]に保持し、第2の通信装置に割り当てる割当量I
aを求め、該要求量I[t+1]からI[0]へ順に該
割当量Iaを差し引いて、滞留時間tに対する要求量を
求める段階と、第1の通信装置へ送信データ量である要
求量及び滞留時間を通知する段階とを有するのが好まし
い。この方法は、図5ので説明されている。
【0013】本発明の通信帯域割当方法の他の実施形態
は、第1の通信装置へ要求量及び滞留時間を通知する段
階は、少なくとも、滞留時間が最大の送信データに相当
する滞留時間と、滞留時間が最小の送信データに相当す
る要求量とを通知するのが好ましい。
【0014】本発明の通信帯域割当方法の他の実施形態
は、第2の通信装置から第1の通信装置へ送信する送信
データについて、第1の通信装置は、第2の通信装置か
ら要求量Inが通知され、該要求量I[t]〜I[0]
の滞留時間tを1増分し(I[t+1]〜I[1])、
該要求量Inから情報ΣI[t]を差し引いた値をI
[0]に保持し、第2の通信装置に割り当てる割当量I
aを求め、該要求量I[t+1]からI[0]へ順に該
割当量Iaを差し引いて、滞留時間tに対する前記要求
量を求めるのが好ましい。この方法は、図5ので説明
されている。
【0015】本発明の通信帯域割当方法の他の実施形態
は、第1の通信装置から第2の通信装置へ送信する送信
データについて、第1の通信装置は、第1の通信装置で
の送信データの発生時間を、該送信データのヘッダに記
録する段階と、送信データの制御を行う際に、少なくと
も最も早く発生した該送信データに対して制御を行う時
間と発生時間とを比較して、送信データの滞留時間を求
める段階とを有するのが好ましい。この方法は、図5の
で説明されている。
【0016】本発明の通信帯域割当方法の他の実施形態
は、第1の通信装置から第2の通信装置へ送信する送信
データについて、第1の通信装置は、第1の通信装置に
送信データ量Inの送信データが発生し、該送信データ
量I[t]〜I[0]の滞留時間tを1増分し(I[t
+1]〜I[1])、該送信データ量Inから情報ΣI
[t]を差し引いた値をI[0]に保持し、第2の通信
装置に割り当てる割当量Iaを求め、該要求量I[t+
1]からI[0]へ順に該割当量Iaを差し引いて、滞
留時間tに対する送信データ量を求めるのが好ましい。
この方法は、図5ので説明されている。
【0017】本発明の通信帯域割当方法の他の実施形態
は、第1の通信装置が無線基地局であり、第2の通信装
置が無線端末である無線通信システムに用いられること
が好ましい。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて、本発明の実
施形態をより詳細に説明していく。
【0019】図1は、無線通信システムの構成図であ
る。該システムは、無線基地局1と、複数の無線端末
2、3及び4とから構成されている。該無線基地局及び
該無線端末は、送信データ用のバッファ11及び21を
有している。
【0020】本発明の通信帯域割当方法は、送信データ
の発生から無線リソースが割り当てられて送信できるま
での滞留時間を測定し、該滞留時間がある一定のしきい
値を超えた場合、当該無線端末を最も優先してリソース
割当処理を行うものである。従って、滞留時間の長いほ
ど、無線端末の優先順位が高くなる。次に、しきい値を
超えた滞留時間の送信データを有する無線端末が全て割
り当てられるか又は存在しない場合、送信データ量が少
ない無線端末を優先してリソース割当処理を行う。これ
は、送信データ量より、滞留時間を優先して割り当てる
方法であるが、滞留時間についてはしきい値を超えた場
合のみが優先順位考慮の対象となる。
【0021】従って、以下の順番で無線端末の優先順位
が決定されることになる。 (1) しきい値を超えた滞留時間の大きい無線端末 (2) しきい値を超えた滞留時間の小さい無線端末 (3) しきい値以下の滞留時間であり、送信データ量の少
ない無線端末 (4) しきい値以下の滞留時間であり、送信データ量の大
きい無線端末
【0022】これら手順は、割当可能な無線リソースが
なくなるまで割り当てる。無線リソースの不足により割
り当てられなくなった場合は、次のスケジューリングま
で送信が遅延されることになる。
【0023】送信データ量とは、送信データがバッファ
に蓄積された相対的な量をいう。また、ビット数又はバ
イト数等の単位でデータの大きさを表す絶対量であって
もよい。例えば、バッファの大きさを100として、1
00までの整数をステップとした送信データ量を表現す
ると仮定する。この場合、蓄積送信データ量が、バッフ
ァ全体の10%であれば送信データ量は10となり、
0.1%であれば送信データ量は1なる。また、バッフ
ァが100までのメモリを持つ場合、蓄積された送信デ
ータ量は、バッファのメモリそのものとなる。
【0024】同様に、滞留時間も相対的な量で表すこと
ができる。例えば、比較的長い周期を持つカウンタが一
定間隔でカウントアップされていて、送信データが発生
した時間、又は無線端末から送信要求が送られた時間か
らスケジューリング開始までの時間を、以下のように表
すことができる。
【0025】滞留時間=スケジューリング開始時のカウ
ント値−送信データが発生した時のカウント値 これによる滞留時間が0以下であれば、滞留時間=カウ
ンタの最大値−送信データが発生した時のカウント値+
スケジューリング開始時
【0026】所定の滞留時間であるしきい値は、大きい
値を設定すると遅延の考慮の効果が少なく、ほとんど送
信データ量によって優先順位が決定される傾向になる。
一方、小さい値を設定すると送信データ量より、滞留時
間を重視した優先順位の決定になる。従って、サービス
の効率が向上できるように、滞留時間のしきい値を決め
る必要がある。
【0027】図2は、本発明の通信帯域割当方法のフロ
ーチャートである。該方法は、大まかに第1段階212
と、それに続く第2段階213とに分類できる。
【0028】第1段階212において、最初に、装置内
での滞留時間が長い送信データを有する無線端末の順に
ソートする(201)。次に、当該無線端末が有する送
信データの滞留時間が、しきい値(所定の滞留時間)よ
りも長ければ(203)、リソース割当処理を行う(2
04)。一方、そうでなければ、次の第2段階の処理へ
移行する。リソース割当処理(204)を行った場合
は、リソースの残りを判断(205)する。前述の段階
203から205を、割当未処理の無線端末数分だけ繰
り返す(202及び206)。
【0029】前述した第1段階を経ることによって、第
2段階では、装置内での滞留時間が長い送信データを有
する無線端末は既に除かれている。第2段階213にお
いて、最初に、データ量の少ない送信データを有する無
線端末の順にソートする(207)。次に、リソースが
無くなるまで(210)、ソート順に無線端末にリソー
ス割当処理(209)を行い、これを、割当未処理の無
線端末数分だけ繰り返す(208及び211)。
【0030】図3は、本発明の通信帯域割当方法の他の
実施形態におけるフローチャートである。該方法は、図
2の通信帯域割当方法をより簡潔にしたものである。
【0031】図3では、最初に、送信データ量×滞留時
間の大きい無線端末順にソートする(31)。これは、
送信データ量+滞留時間の大きい無線端末の順であって
もよい。送信データと滞留時間との積でも和でも、どち
らで実行しても優先順位が変わることはない。また、送
信データ量/滞留時間の小さい無線端末順にソートする
(32)ものであるのも好ましい。次に、リソースが無
くなるまで(35)、ソート順に無線端末にリソース割
当処理(34)を行い、これを、割当未処理の無線端末
数分だけ繰り返す(33及び36)。
【0032】図4は、本発明における無線基地局又は無
線端末での送信データの滞留時間を測定するための方法
を表している。送信データをバッファに蓄積する際、デ
ータのヘッダ部分にバッファへの書き込み時間を記録
し、スケジューリング時に書き込み時間と現在時間を比
較することにより、滞留時間を求めることができる。ま
た、無線端末で求めた滞留時間は、少なくとも最大の滞
留時間を無線基地局へ通知することにより、無線基地局
のスケジューラは滞留時間を知ることができる。無線基
地局で滞留時間を求める場合は、無線端末単位で滞留時
間を測定する。
【0033】前述のように、無線基地局側から無線端末
側への送信は、無線基地局に蓄積される送信データのバ
ッファへの書き込み時間とバッファの大きさに基づいて
スケジューリングが可能である。
【0034】一方、無線端末側から無線基地局側への送
信において、無線基地局側は送信データに関するデータ
量および遅延に関する情報は測定などの直接的な方法で
は知ることはできない。この場合、無線端末では、無線
リソースの割当要求時に、発生した送信データ量に応じ
て通信帯域を要求すると、無線基地局は要求される通信
帯域から、無線端末の送信データ量を換算することがで
きる。
【0035】無線端末側から無線基地局側への送信にお
いて、無線端末では、無線リソースの割当要求時に送信
データ量に応じて通信帯域を要求しており、無線基地局
では、割当要求を受信した時刻を記録し、スケジューリ
ング時に書き込み時間と現在時間を比較することによ
り、基地局のスケジューラは滞留時間を知ることができ
る。
【0036】図5は、無線端末と無線基地局との間の送
信データの送信方向に対する、滞留時間の測定を説明す
る図である。
【0037】図5のは、無線端末から無線基地局
への送信データに対する、滞留時間を測定する部分を説
明している。
【0038】図5のは、無線端末において、無線端末
での送信データの発生時間を該送信データのヘッダに記
録し、該送信データの制御を行う際に、少なくとも最も
早く発生した該送信データに対して制御を行う時間と該
発生時間とを比較して、送信データの滞留時間を求め、
無線基地局へ送信データ量である要求量及び滞留時間を
通知することを説明している。該要求量及び滞留時間を
受信した無線基地局は、無線端末に対して、使用チャネ
ルの指示(通信帯域の割当)を通知する。
【0039】図5のは、無線端末において、図6の方
法で滞留時間に対する要求量を求め、無線基地局へ送信
データ量である要求量及び滞留時間を通知することを説
明している。該要求量及び滞留時間を受信した無線基地
局は、無線端末に対して、使用チャネルの指示(通信帯
域の割当)を通知する。
【0040】図5の及びで説明したような、無線基
地局へ要求量及び滞留時間を通知する方法として、全て
の要求量及び滞留時間を通知する必要はなく、少なくと
も、滞留時間が最大の送信データに相当する滞留時間
と、滞留時間が最小の送信データに相当する要求量とを
通知するものであってもよい。これにより、通知すべき
情報量が少なくてすむ。このような要求量及び滞留時間
は、エアメッセージの情報要素として埋め込むことによ
り実現できる。
【0041】図5のは、無線基地局において、図6の
方法で滞留時間に対する要求量を求めることを説明して
いる。そして、無線基地局は、無線端末に対して使用チ
ャネルの指示(通信帯域の割当)を通知する。
【0042】図5のは、無線基地局から無線端末へ
の送信データに対する、滞留時間を測定する部分を説明
している。
【0043】図5のは、無線基地局において、無線基
地局での送信データの発生時間を、該送信データのヘッ
ダに記録し、送信データの制御を行う際に、少なくとも
最も早く発生した該送信データに対して制御を行う時間
と発生時間とを比較して、送信データの滞留時間を求め
ることを説明している。そして、無線基地局は、無線端
末に対して使用チャネルの指示(通信帯域の割当)を通
知する。
【0044】図5のは、無線基地局において、図6の
方法で滞留時間に対する要求量を求めることを説明して
いる。そして、無線基地局は、無線端末に対して使用チ
ャネルの指示(通信帯域の割当)を通知する。
【0045】図6は、無線端末から無線基地局へデータ
を送信する場合、無線基地局において、送信データ量と
滞留時間との関係を測定するための方法のシーケンス図
である。ここで、tは滞留時間を表しており、一定周期
(破線)ごとに1増分するものである。Iは送信データ
量を表している。従って、I[t]は、滞留時間tの送
信データ量を表すことになる。
【0046】例えば、1つの無線端末にあたり複数のコ
ネクションを確立し、コネクション毎に異なるサービス
を提供することのできる無線通信システムの場合、確立
したコネクション単位で、または同類のサービスを提供
する複数コネクションを1単位で滞留時間を測定する。
【0047】最初に、無線端末にデータ量10の送信デ
ータが発生している(I=10)。そして、無線端末
は、要求量10を無線基地局へ通知する。無線基地局
は、当該無線端末の滞留時間t=0のデータ量I[0]
が10であることを認識する。次に、無線基地局は、当
該無線端末に対して割当量を5として通知したとする。
従って、残りのデータ量はI[0]=10−5=5とな
る。一定周期が経過した時点で、tを1増分し、I
[1]=5とする。ここで、無線端末は、データ量5を
無線基地局へ送信することができる。
【0048】次に、無線端末に新たにデータ量1が発生
している。従って、I=6となる。そして、無線端末
は、要求量6を無線基地局へ通知する。無線基地局は、
新たな滞留時間0のデータ量をI[0]=6−5=1と
し、I[1]+I[0]が無線端末からの要求量に相当
する。次に、無線基地局は、当該無線端末に対して割当
量を3として通知したとする。従って、滞留時間の長い
方について、I[1]=5−3=2となる。一定周期が
経過した時点で、tを1増分し、I[2]=2及びI
[1]=1とする。ここで、無線端末は、データ量3を
無線基地局へ送信することができる。
【0049】次に、無線端末に新たにデータ量1が発生
している。従って、I=4となる。そして、無線端末
は、要求量4を無線基地局へ通知する。無線基地局は、
新たな滞留時間0のデータ量をI[0]=4−2−1=
1とし、I[2]+I[1]+I[0]が無線端末から
の要求量に相当する。次に、無線基地局は、当該無線端
末に対して割当量を2として通知したとする。従って、
滞留時間の長い方について、I[2]=2−2=0とな
る。ここで、無線端末は、データ量2を無線基地局へ送
信することができる。結局、この時点で、滞留時間1の
データ量が1(I[1]=1)であり、滞留時間0のデ
ータ量が1(I[0]=1)となる。
【0050】このような手順で、滞留時間を測定して無
線リソース割当時の優先順位の決定に用いることができ
る。
【0051】また、無線リソース割当時の優先順位決定
のトリガとして必要な送信データ量は、要求量である。
尚、送信データ量が0になる場合、即ち図5の最終のI
[2]=0のような場合、I[2]の登録を削除するこ
とにより、メモリを節約することも好ましい。無線端末
から無線基地局へ、又は無線基地局から無線端末へデー
タを送信する場合、それぞれの送信側で図6の方法と同
様な方法で滞留時間を求めることができる。この場合
は、図6の要求量は、送信バッファに蓄積されて送信デ
ータ量に置き換わり、該送信データ量に基づいて、滞留
時間と該滞留時間に対する要求量を求めることができ
る。更に、無線端末が送信側である場合は、少なくとも
滞留時間の最大値を無線基地局側へ通知することによ
り、無線基地局のスケジューラは、滞留時間を知ること
ができる。
【0052】前述では、無線通信システムにおける一実
施形態を説明した。しかし、本発明の技術思想及び見地
の範囲の種々の変更、修正及び省略は、当業者によれば
容易に行うことができる。前述の説明はあくまで例であ
って、何等制約しようとするものではない。例えば、イ
ンターネットのような網状に張り巡らされた有線通信シ
ステムにおいても、要求量及び割当量をリンクコネクシ
ョン数として考えることもできる。従って、本発明は、
特許請求の範囲及びその等価物として限定されるものに
のみ制約される。
【0053】
【発明の効果】図7は、オン/オフのバーストモデルを
用いて計算したシミュレーション結果を表すグラフであ
る。該図7は、無線端末の平均伝送容量に対する無線端
末のスループットの平均値を示したものである。送信デ
ータ量の大きい送信データを有する無線端末から順に全
て割り当てるような方法に比べて、滞留時間がしきい値
を超えた場合にのみ該方法を利用する本発明は、送信デ
ータ量が少ない場合に効果が大きく、送信データ量の大
きい場合に特に効果は見られない。これは、本発明が滞
留時間がしきい値を超えない無線端末に対しては送信デ
ータ量の小さいものを優先しているためであり、このこ
とにより送信データ量の大きいものはスループットの向
上は見られない。しかし、無線端末は伝送容量の大きい
ものの数よりは伝送容量の小さいものの方が多いことを
考慮すると、サービス提供の面では、このような結果の
方が望ましいと考えられる。
【0054】また、図7から、バッファ×遅延を優先順
位とした方法の方が無線端末のスル−プットが向上され
ることがわかる。更に、バッファ/遅延を優先順位とし
た方法は、送信データ量のみを考慮した場合に比べて、
送信データ量の小さい無線端末に対して改善効果が高
い。送信データ量の小さい順から優先順位を高くする方
法を用いても、トラヒック量が多いほど、遅延を同時に
考慮した本発明の方が効果が高いと考えられる。
【0055】例えば、図7において、効果を示す達成率
が伝送量に大きく左右されないように、しきい値を2フ
レーム分(滞留時間測定用のカウントのカウントアップ
はフレーム毎に実施)にしている。このしきい値を大き
く設定すると伝送量の小さいユーザの達成率が大きくな
り伝送量の大きいユーザは不利なサービスを受けること
になる。
【0056】以上、詳細に説明したように、本発明の通
信帯域割当方法は、送信データ量のみを考慮した従来の
方法と比較して、より効率よくシステム内の通信装置の
スループットが平均する方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が使用される一実施形態であるシステム
構成図である。
【図2】本発明による通信帯域割当方法の一実施形態の
フローチャートである。
【図3】本発明による通信帯域割当方法の他の実施形態
のフローチャートである。
【図4】本発明による滞留時間の測定方法である。
【図5】本発明による通信帯域割当方法の送信データの
滞留時間を測定する部分を説明する図である。
【図6】本発明による滞留時間と送信データ量との測定
方法のシーケンス図である。
【図7】オン/オフのバーストモデルを用いて計算した
シミュレーション結果を表すグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 寺島 徹 東京都港区港南一丁目9番1号 エヌ・ ティ・ティ・コミュニケーションウェア 株式会社内 (56)参考文献 特開 平10−191455(JP,A) 特開 平8−8959(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04B 7/24 - 7/26 H04Q 7/00 - 7/38

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の通信装置が複数の第2の通信装置
    と通信する際に行う通信帯域割当方法において、 前記第1の通信装置及び/又は前記第2の通信装置内で
    の送信データの滞留時間が、所定の滞留時間よりも長い
    送信データを有する1つ以上の該第2の通信装置に対し
    て、該滞留時間が長い送信データを有する該第2の通信
    装置から順に通信帯域を割り当てる段階と、 次に、前記段階によって割り当てられなかった1つ以上
    の第2の通信装置に対して、送信データ量が少ない該送
    信データを有する該第2の通信装置から順に通信帯域を
    割り当てる段階とを有することを特徴とする通信帯域割
    当方法。
  2. 【請求項2】 第1の通信装置が複数の第2の通信装置
    と通信する際に行う通信帯域割当方法において、 前記第1の通信装置及び/又は前記第2の通信装置内で
    の送信データの滞留時間と前記送信データの量との積又
    は和が大きい順に前記第2の通信装置に通信帯域を割り
    当てる段階を有することを特徴とする通信帯域割当方
    法。
  3. 【請求項3】 第1の通信装置が複数の第2の通信装置
    と通信する際に行う通信帯域割当方法において、 前記第1の通信装置及び/又は前記第2の通信装置内で
    の送信データの滞留時間と前記送信データ量との比が小
    さい該第2の通信装置から順に通信帯域を割り当てる段
    階を有することを特徴とする通信帯域割当方法。
  4. 【請求項4】 前記第2の通信装置から前記第1の通信
    装置へ送信する送信データについて、前記第2の通信装
    置は、 前記第2の通信装置での前記送信データの発生時間を、
    該送信データのヘッダに記録する段階と、 前記送信データの制御を行う際に、少なくとも最も早く
    発生した該送信データに対して制御を行う時間と前記発
    生時間とを比較して、前記送信データの前記滞留時間を
    求める段階と、 前記第1の通信装置へ送信データ量である要求量及び滞
    留時間を通知する段階とを有することを特徴とする請求
    項1から3のいずれか1項に記載の通信帯域割当方法。
  5. 【請求項5】 前記第2の通信装置から前記第1の通信
    装置へ送信する送信データについて、前記第2の通信装
    置は、 前記第2の通信装置へ要求量Inが通知され、該要求量
    I[t]〜I[0]の滞留時間tを1増分し(I[t+
    1]〜I[1])、該要求量Inから情報ΣI[t]を
    差し引いた値をI[0]に保持し、前記第2の通信装置
    に割り当てる割当量Iaを求め、該要求量I[t+1]
    からI[0]へ順に該割当量Iaを差し引いて、前記滞
    留時間tに対する前記要求量を求める段階と、 前記第1の通信装置へ送信データ量である要求量及び滞
    留時間を通知する段階とを有することを特徴とする請求
    項1から3のいずれか1項に記載の通信帯域割当方法。
  6. 【請求項6】 前記第1の通信装置へ要求量及び滞留時
    間を通知する段階は、少なくとも、滞留時間が最大の送
    信データに相当する滞留時間と、滞留時間が最小の送信
    データに相当する要求量とを通知することを特徴とする
    請求項4又は5に記載の通信帯域割当方法。
  7. 【請求項7】 前記第2の通信装置から前記第1の通信
    装置へ送信する送信データについて、前記第1の通信装
    置は、 前記第2の通信装置から要求量Inが通知され、該要求
    量I[t]〜I[0]の滞留時間tを1増分し(I[t
    +1]〜I[1])、該要求量Inから情報ΣI[t]
    を差し引いた値をI[0]に保持し、前記第2の通信装
    置に割り当てる割当量Iaを求め、該要求量I[t+
    1]からI[0]へ順に該割当量Iaを差し引いて、前
    記滞留時間tに対する前記要求量を求めることを特徴と
    する請求項1から3のいずれか1項に記載の通信帯域割
    当方法。
  8. 【請求項8】 前記第1の通信装置から前記第2の通信
    装置へ送信する送信データについて、前記第1の通信装
    置は、 前記第1の通信装置での前記送信データの発生時間を、
    該送信データのヘッダに記録する段階と、 前記送信データの制御を行う際に、少なくとも最も早く
    発生した該送信データに対して制御を行う時間と前記発
    生時間とを比較して、前記送信データの前記滞留時間を
    求める段階とを有することを特徴とする請求項1から3
    のいずれか1項に記載の通信帯域割当方法。
  9. 【請求項9】 前記第1の通信装置から前記第2の通信
    装置へ送信する送信データについて、前記第1の通信装
    置は、 前記第1の通信装置に送信データ量Inの送信データが
    発生し、該送信データ量I[t]〜I[0]の滞留時間
    tを1増分し(I[t+1]〜I[1])、該送信デー
    タ量Inから情報ΣI[t]を差し引いた値をI[0]
    に保持し、前記第2の通信装置に割り当てる割当量Ia
    を求め、該要求量I[t+1]からI[0]へ順に該割
    当量Iaを差し引いて、前記滞留時間tに対する前記送
    信データ量を求めることを特徴とする請求項1から3の
    いずれか1項に記載の通信帯域割当方法。
  10. 【請求項10】 前記第1の通信装置が無線基地局であ
    り、前記第2の通信装置が無線端末である無線通信シス
    テムに用いられることを特徴とする請求項1から9のい
    ずれか1項に記載の通信帯域割当方法。
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