JP3507402B2 - 故障診断機能を有する電動式パワーステアリング装置 - Google Patents

故障診断機能を有する電動式パワーステアリング装置

Info

Publication number
JP3507402B2
JP3507402B2 JP2000102315A JP2000102315A JP3507402B2 JP 3507402 B2 JP3507402 B2 JP 3507402B2 JP 2000102315 A JP2000102315 A JP 2000102315A JP 2000102315 A JP2000102315 A JP 2000102315A JP 3507402 B2 JP3507402 B2 JP 3507402B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
steering
phase
output
failure
motor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2000102315A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001278090A (ja
Inventor
俊一 和田
勇 永井
昌弘 田戸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd, Mitsubishi Electric Corp filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2000102315A priority Critical patent/JP3507402B2/ja
Priority to DE2000137693 priority patent/DE10037693A1/de
Publication of JP2001278090A publication Critical patent/JP2001278090A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3507402B2 publication Critical patent/JP3507402B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D5/00Power-assisted or power-driven steering
    • B62D5/04Power-assisted or power-driven steering electrical, e.g. using an electric servo-motor connected to, or forming part of, the steering gear
    • B62D5/0457Power-assisted or power-driven steering electrical, e.g. using an electric servo-motor connected to, or forming part of, the steering gear characterised by control features of the drive means as such
    • B62D5/0481Power-assisted or power-driven steering electrical, e.g. using an electric servo-motor connected to, or forming part of, the steering gear characterised by control features of the drive means as such monitoring the steering system, e.g. failures
    • B62D5/049Power-assisted or power-driven steering electrical, e.g. using an electric servo-motor connected to, or forming part of, the steering gear characterised by control features of the drive means as such monitoring the steering system, e.g. failures detecting sensor failures

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Power Steering Mechanism (AREA)
  • Steering Control In Accordance With Driving Conditions (AREA)
  • Control Of Direct Current Motors (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車両用の電動式
パワーステアリング装置、特にトルクセンサの出力を位
相補償する位相補償回路の故障を判定する機能を備えた
ものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両用電動式パワーステアリング
装置では、トルクセンサにより検出された操舵系の操舵
トルクを操舵情報として用いて、電動機に供給する電流
を制御回路で制御して操向ハンドルの操舵を助成するよ
うにしている。しかし、このような電動式パワーステア
リング装置においては、トルクセンサが故障すると、運
転者が操舵しないのにハンドルが勝手に回ってしまう可
能性があった。そこで、特公平6−9973号公報に示
されるように、メインとサブの2つのトルクセンサの出
力を比較して、トルクセンサの故障を検出し、故障が検
出された場合には、電動機による操舵補助を停止するこ
とが行われている。
【0003】さらに、特開平11−208490号公報
に示されるように、トルクセンサの固有周波数成分に呼
応して、電動機と操舵系に発生する発振現象を防止する
ため、位相補償手段により、操舵系の交差周波数付近の
周波数帯域において位相進み補償或いは位相遅れ補償を
行って操舵系の安定性を確保することが行われている。
この固有周波数は約30Hz程度となり、通常数ミリ秒
周期にて演算を行っているマイコンによるソフトウェア
によるフィルター演算では、精度が悪いため、オペアン
プ等を利用したハードウェアにて位相補償手段を構成す
る場合が多い。この場合には、位相補償手段を構成する
ハードウェアフィルターの故障(フェール)を判定する
必要もあるため、フィルターの入力信号と出力信号の両
方をマイコンに入力して、比較してフィルターの故障判
定を行う方法をとっている。
【0004】しかるに、これらの信号は、位相補償前後
の信号であるために、両者には位相差が存在するので、
位相ずれとマイコンの演算周期を考慮して、故障(フェ
ール)判定時間を数10〜数100msレベルに設定し
ている。しかし、電動式パワーステアリング装置に高出
力モータを利用する場合には、数10msの判定では、
故障判定結果が出て電動機の停止を行うまでの数10m
sの時間に、ハンドルを取られる可能性がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の車両用パワース
テアリングコントロールユニットは、以上のように、ハ
ードウェアフィルターの故障検出に時間がかかり、故障
発生時にハンドルを取られる虞があるという問題点があ
った。
【0006】そこで、本発明は上述した従来の車両用電
動式パワーステアリング装置の問題点を解消するために
なされたもので、位相補償手段によりトルクセンサの出
力を位相補償した場合に、位相補償手段の故障を可及的
に短時間で判定しうる車両用の電動式パワーステアリン
グ装置を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る車両用の電
動式パワーステアリング装置は、操向ハンドルと操向車
輪とを連結するステアリング系に操舵補助力を与える電
動機と、前記ステアリング系の操舵トルクを検出するト
ルクセンサと、前記トルクセンサの出力に互いに並列に
接続され、該トルクセンサの出力信号を位相補償して出
力信号する第1及び第2位相補償手段と、前記第1及び
第2位相補償手段の少なくとも一方の出力信号を含む操
舵情報に応じて前記電動機への供給電流を制御して、該
電動機による前記操向ハンドルへの操舵補助力を制御す
るコントロールユニットと、を備え、前記コントロール
ユニットは、前記第1位相補償手段の出力信号と前記第
2位相補償手段の出力信号とに基づいて、前記第1或い
は第2位相補償手段の故障を判定し、故障時には、前記
電動機による操舵補助を停止させるものである。また、
前記第1位相補償手段はハードウェアで構成されると共
に、前記第2位相補償手段はソフトウェアで構成され、
前記コントロールユニットは前記第1位相補償手段の出
力信号に基づいて前記電動機への供給電流を制御するも
のである。
【0008】
【0009】さらに、前記コントロールユニットは、前
記第1位相補償手段の出力信号と前記第2位相補償手段
の出力信号との偏差が所定値以上で所定時間以上継続し
た場合に、前記第1或いは第2位相補償手段の故障を判
定する故障判定手段を備えるものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て添付図面を参照して説明する。 実施の形態1.図1は本発明の一実施の形態に係る車両
用の電動式パワーステアリング装置の概略構成を表すブ
ロック図、図2はそのコントロールユニットの動作を表
すフローチャートである。
【0011】図1において、1は運転者の操舵回転力を
受ける操舵ハンドルで、この操舵ハンドル1は第1のス
テアリングシャフト2aを介して第1のユニバーサルジ
ョイント4aに連結されている。
【0012】この第1のユニバーサルジョイント4aは
第2のステアリングシャフト2bを介して第2のユニバ
ーサルジョイント4bに連結されており、この第2のユ
ニバーサルジョイント4bは第3のステアリングシャフ
ト2cを介してトルクセンサ3に連結されている。
【0013】トルクセンサ3は操舵ハンドル1に加えら
れた回転力を変位に変換する操舵トルク対変位変換部3
aと、この操舵トルク対変位変換部3aの変位出力を機
械的に取り出す第1の変位伝達部3bと、第2の変位伝
達部3d、第1の変位伝達部3bおよび第2の変位伝達
部3dにより、それぞれ駆動され、上記変位出力を電気
信号に変換する第1の変位対電気信号変換部3cと、第
2の変位対電気信号変換部3eから構成されている。
【0014】また、第4のステアリングシャフト2dは
トルクセンサ3と後述する減速機16間を連結してい
る。この減速機16にピニオン軸5が連結されている。
このピニオン軸5にラック軸6のラック歯部6aが噛合
している。このラック軸6の両端はそれぞれボールジョ
イント7a,7bを介してタイロッド8a,8bに連結
されている。
【0015】一方、バッテリ12の負極はアースされて
おり、その正極はコントロールユニット9に直接接続さ
れているとともに、キースイッチ13を介してコントロ
ールユニット9に接続されている。
【0016】このコントロールユニット9には、車速セ
ンサ10の出力と、第1の変位対電気信号変換部3cの
出力と、第2の変位対電気信号変換部3e出力とが入力
されるようになっている。このコントロールニニット9
は分巻まはた磁石界磁を有する電動機としてのDCモー
タ14と電磁クラッチ15とを制御するようになってい
る。
【0017】DCモータ14はバッテリ12からコント
ロールユニット9を介して駆動され、電磁クラッチ15
はDCモータ14と減速機16間の機械的な連結をコン
トロールユニット9の指示に従って結合または離脱する
ものである。また、この減速機16は電磁クラッチ15
とピニオン軸5との間に挿入されている。
【0018】図2は、図1のコントロールユニット9及
びその関連部分の具体的構成を示すブロック図である。
【0019】この図2において、10aは第1の変位対
電気信号変換部3cの出力を増幅する操舵トルク増幅回
路である。また、10bは操舵トルク増幅回路10aに
より増幅されたトルクセンサ出力信号の位相を補償する
(進めたり、遅らせたりする)第1の位相補償手段とし
てのハードウエアの位相補償回路である。
【0020】コントロールユニット9は、第1の変位対
電気信号変換部3cの出力信号をソフトウェアにより位
相補償するソフトウェア位相補償部9aと、第1の変位
対電気信号変換部3cの出力信号T1及び第2の変位対
電気信号変換部3eの出力信号T2を受けて、それらの
偏差(T1−T2)の絶対値が第1の所定値α(例えば
0.1kg・m以上)より大きいとき、トルクセンサ3
の故障を検出して故障検出信号を発生する第1故障検出
部9bと、位相補償回路10bの出力信号TF1及び第
2の位相補償手段としてのソフトウェア位相補償部9a
の出力信号TF2を受けて、それらの偏差(TF1−T
F2)の絶対値が第2の所定値β(例えば0.1Kg・
m)より大きいときに位相補償回路10bの故障を検出
して故障検出信号を発生する第2故障検出部9cと、第
1故障検出部9bの故障検出信号が第1の所定時間(例
えば42ms)以上継続したか否かを判定し、継続した
場合には出力信号を発生する第1タイマー9dと、第2
故障検出部9cの故障検出信号が第2の所定時間(例え
ば12ms)以上継続したか否かを判定し、継続した場
合には出力信号を発生する第2タイマー9eと、位相補
償回路10bの出力、第1及び第2タイマー9d、9e
の出力を受けて、第1及び第2タイマー9d、9eの両
方から故障検出信号が出されていなければ、位相補償回
路10bの出力信号に基づいて、DCモータ14に供給
されるモータ電流の目標値を演算し、また第1及び第2
タイマー9d、9eの少なくとも一方から故障検出信号
が出されていれば、モータ電流の目標値を零に設定する
モータ電流目標値演算部9fと、モータ電流目標値演算
部9fの出力とDCモータ14に実際に供給されている
電流を表す後述するモータ駆動部9iの出力とを入力し
て、その偏差を求める減算器9gと、その減算器9gの
出力が零になるようにDCモータ14への供給電流を制
御するモータ電流制御部9hと、そのモータ電流制御部
9hの出力に基づいてDCモータ14へ電流を供給する
モータ駆動部9iと、モータ駆動部9iの出力(DCモ
ータ14への供給電流)を検出する電流検出部9jとを
備える。
【0021】尚、図示例では、DCモータ14に実際に
流れる電流として、モータ駆動部9iの出力を用いた
が、実際にDCモータ14に流れている電流を、抵抗等
からなるモータ電流検出器により検出してもよい。
【0022】また、モータ電流制御部9hはモータ電流
目標値演算部9fの出力に基づき、DCモータ14への
供給電流を制御するものであるが、モータ電流目標値が
零の場合には(すなわち、第1及び第2タイマー9d、
9eの少なくとも一方から故障検出信号が出されている
場合)、電磁クラッチ15を離脱(オフ)するようにし
て、DCモータ14と操舵系との機械的結合を絶つよう
にしてもよい。
【0023】次に、この実施の形態の動作を図3のフロ
ーチャートを参照しながら説明する。まず、図3のステ
ップS1でエンジンの始動に際して、キースイッチ13
をオンすると、ステップS2でコントロールユニット9
がイニシャライズされ、電磁クラッチ15がオンし、D
Cモータ14と減速機16が機械的に連結される。
【0024】この状態で、操舵ハンドル1に運転者が回
転力(操舵力)を与えると、その回転力に応じて、コン
トロールユニット9はDCモータ14への供給電流を制
御する。すなわち、第1故障検出部9bは、図3のステ
ップS3で、第1の変位対電気信号変換部3cから第1
操舵トルクT1を読み込み、ステップS4で第2の変位
対電気信号変換部3eから第2操舵トルクTS2を読み
込む。また、第2故障検出部9は、ステップS5におい
て、第1の変位対電気信号変換部3cの出力を増幅、位
相補償したものである位相補償回路10bの出力TF1
を読み込み、ステップS6で第1の変位対電気信号変換
部3cの出力をソフトウエアにより位相補償したもので
あるソフトウェア位相補償部9aの出力を読み込む。
【0025】次いで、ステップS7において、第1故障
検出部9bは第1操舵トルクT1と第2操舵トルクT2
との偏差(T1−T2)の絶対値が第1の所定値αより
大きいか否か判定し、大きければ(「YES」のと
き)、故障検出信号を出力してステップS11へ進み、
また大きくなければ(「NO」のとき)、故障検出信号
を出力せずにステップS8へ進む。
【0026】ステップS8において、第2故障検出部9
cは位相補償回路10bの出力TF1とソフトウエア位
相補償部9aの出力TF2との偏差(TF1−TF2)
の絶対値が第2の所定値βより大きいか否かを判定し、
大きければ(「YES」のとき)、故障検出信号を出力
してステップS13へ進み、他方、大きくなければ
(「NO」のとき)、故障検出信号を出力せずにステッ
プS9へ進む。
【0027】ステップS9では、モータ電流目標値演算
部9fにより、位相補償回路10bの出力信号に基づい
て、DCモータ14に供給されるモータ電流の目標値を
演算し、減算器9gにてモータ電流目標値とモータ駆動
部9iの出力との偏差を求めて、モータ電流制御部9h
により、その偏差に相当する電流をDCモータ14へ供
給するようモータ駆動部9iを制御する。
【0028】また、ステップS11では、第1のタイマ
ー9dにより、第1操舵トルクT1と第2操舵トルクT
2との偏差(T1−T2)の絶対値が第1の所定値αよ
り大きい状態(すなわち、第1故障検出部9bの出力)
が第1の所定時間α継続しているか否か判定し、「YE
S」であれば、ステップS12でモータ電流目標値演算
手段9fによりモータ電流目標値を零にして後述するス
テップS10へ進み、他方、「NO」であれば、直接ス
テップS10へ進む。
【0029】ステップS13では、第2のタイマー9e
により、位相補償回路10bの出力TF1とソフトウエ
ア位相補償部9aの出力TF2との偏差(TF1−TF
2)の絶対値が第2の所定値βより大きい状態(すなわ
ち、第2故障検出部9cの出力)が第2の所定時間β以
上継続しているか否か判定し、「YES」であれば、ス
テップS14でモータ電流目標値演算手段9fによりモ
ータ電流目標値を零にして後述するステップS10へ進
み、他方、「NO」であれば、直接ステップS10へ進
む。
【0030】また、ステップS10では、コントロール
ユニット9の演算周期が経過したか否か判定し、経過し
ていなければ(「NO」)、経過するまで待って(すな
わちステップS10の処理を繰り返して)、経過してい
れば(「YES」)、ステップS3へ戻る。
【0031】以上のように、第1操舵トルクT1及び第
2操舵トルクT2の偏差(T1−T2)の絶対値が第1
の所定値αより大きい状態が第1の所定時間以上継続し
た場合には、それらトルクセンサの故障と判断し、ま
た、ハードウェアにより構成される位相補償回路10b
の出力TF1とソフトウェア位相補償部9aの出力TF
2との偏差(TF1−TF2)の絶対値が第2の所定値
βより大きい状態が第2の所定時間以上継続した場合に
は、位相補償回路10b及びソフトウエア位相補償部9
aの少なくとも一方の故障(通常はハードウェアの故
障)と判断し、何れの場合にも、モータ電流目標値を零
にしてDCモータ14を停止させる。従って、このよう
な場合に、DCモータ14による異常な操舵動作を確実
に回避することができる。
【0032】また、ハードウェアより構成される位相補
償回路10bの故障を判定するに当たり、従来のよう
に、その位相補償回路10bの出力をトルクセンサの出
力と直に比較するのではなく、トルクセンサ出力をソフ
トウェア位相補償部9aにより位相補償した後で比較す
るので、位相ずれを考慮する必要が無くなり、故障判定
に要する時間を短縮できる。従って、従来のように、位
相補償回路10bの故障検出に時間がかかることに起因
する、故障発生時にハンドルを取られるといった不測の
事態を回避することができる。
【0033】尚、以上の説明では、位相補償回路10b
よりなる第1の位相補償手段をハードウェアより構成
し、第2の位相補償手段をソフトウエア(ソフトウエア
位相補償部9a)により構成したものとして説明した。
しかし、コスト的には不利であるが、第2の位相補償部
9aをハードウェアより構成しても構わないし、将来ソ
フトウエア処理の技術レベルが向上して十分な処理性能
が得られるならば、第1の位相補償回路10bをソフト
ウェアにより構成してもよい。
【0034】また、上記説明では、トルクセンサ3の故
障或いは位相補償回路10bの故障が検出されたとき、
モータ電流目標値を零にしてDCモータ14の動作を停
止させるように制御したが、これと同時に、電磁クラッ
チ15の印加電圧を零にして、DCモータ14による補
助操舵力及び操舵負荷のない状態としてもよい。
【0035】
【発明の効果】以上のように、本発明による車両用電動
式パワーステアリング装置は、操向ハンドルと操向車輪
とを連結するステアリング系に操舵補助力を与える電動
機と、前記ステアリング系の操舵トルクを検出するトル
クセンサと、前記トルクセンサの出力に互いに並列に接
続され、該トルクセンサの出力信号を位相補償して出力
信号する第1及び第2位相補償手段と、前記第1及び第
2位相補償手段の少なくとも一方の出力信号を含む操舵
情報に応じて前記電動機への供給電流を制御して、該電
動機による前記操向ハンドルへの操舵補助力を制御する
コントロールユニットと、を備え、前記コントロールユ
ニットは、前記第1位相補償手段の出力信号と前記第2
位相補償手段の出力信号とに基づいて、前記第1或いは
第2位相補償手段の故障を判定し、故障時には、前記電
動機による操舵補助を停止させるようにしたので、トル
クセンサ故障時における電動機による異常な操舵動作を
確実に回避することができる。その上、位相補償手段の
故障を判定するに当たり、従来のように、位相補償回路
の出力をトルクセンサ出力と直に比較するのではなく、
トルクセンサ出力を第1及び第2の位相補償手段により
位相補償した後で比較するので、位相ずれ等を考慮する
ことが不要になり、故障判定に要する時間を短縮でき
る。従って、位相補償回路の故障検出に時間がかかるこ
とに起因する、故障発生時にハンドルを取られるという
ような不測の事態を回避することができるものである。
また、前記第1位相補償手段をハードウェアで構成する
と共に、前記第2位相補償手段をソフトウェアで構成
し、前記コントロールユニットにより、前記第1位相補
償手段の出力信号に基づいて前記電動機への供給電流を
制御するようにしたので、第1位相補償手段をソフトウ
ェアで構成した場合に比べて、位相補償処理を精度を確
保できる共に、電動機の制御には使用しない第2の位相
補償手段をソフトウェアにより構成することにより、製
造コストを低減することができる。
【0036】
【0037】さらに、前記コントロールユニットは、前
記第1位相補償手段の出力信号と前記第2位相補償手段
の出力信号との偏差が所定値以上で所定時間以上継続し
た場合に、前記第1或いは第2位相補償手段の故障を判
定する故障判定手段を備えるので、第1及び第2位相補
償手段の出力信号が一時的なノイズを含んでいたり、外
乱等により一時的に変動した場合でも、確実に故障判定
を行うことができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態に係る電動式パワース
テアリング装置の概略構成を示す図である。
【図2】 図1の電動式パワーステアリング装置のコン
トロールユニット及びその関連部分のブロック図であ
る。
【図3】 図2のコントロールユニットの動作を表すフ
ローチャートである。
【符号の説明】
1 操舵ハンドル、3 トルクセンサ、9 コントロー
ルユニット、9a ソフトウエア位相補償部(第1位相
補償手段)、9b 第1故障検出部(故障判定手段)、
9c 第2故障検出部(故障判定手段)、10b 位相
補償回路(第2位相補償手段)、14 DCモータ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 永井 勇 兵庫県神戸市兵庫区浜山通6丁目1番2 号 三菱電機コントロールソフトウエア 株式会社内 (72)発明者 田戸 昌弘 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三菱電機株式会社内 (56)参考文献 特開 平7−329803(JP,A) 特開 平9−71252(JP,A) 特開 平11−208490(JP,A) 実開 平3−118173(JP,U) 特公 平6−9973(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62D 6/00 B62D 5/04

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 操向ハンドルと操向車輪とを連結するス
    テアリング系に操舵補助力を与える電動機と、 前記ステアリング系の操舵トルクを検出するトルクセン
    サと、 前記トルクセンサの出力に互いに並列に接続され、該ト
    ルクセンサの出力信号を位相補償して出力する第1及び
    第2位相補償手段と、 前記第1及び第2位相補償手段の少なくとも一方の出力
    信号を含む操舵情報に応じて前記電動機への供給電流を
    制御して、該電動機による前記操向ハンドルへの操舵補
    助力を制御するコントロールユニットと、 を備え、 前記コントロールユニットは、 前記第1位相補償手段の出力信号と前記第2位相補償手
    段の出力信号とに基づいて、前記第1或いは第2位相補
    償手段の故障を判定し、故障時には、前記電動機による
    操舵補助を停止させるものであって、 前記第1位相補償手段をハードウェアで構成すると共
    に、前記第2位相補償手段をソフトウェアで構成し、前
    記コントロールユニットは前記第1位相補償手段の出力
    信号に基づいて前記電動機への供給電流を制御する こと
    を特徴とする電動式パワーステアリング装置。
  2. 【請求項2】 前記コントロールユニットは、前記第1
    位相補償手段の出力信号と前記第2位相補償手段の出力
    信号との偏差が所定値以上で所定時間以上継続した場合
    に、前記第1或いは第2位相補償手段の故障を判定する
    故障判定手段を備えることを特徴とする請求項記載の
    電動式パワーステアリング装置。
JP2000102315A 2000-04-04 2000-04-04 故障診断機能を有する電動式パワーステアリング装置 Expired - Lifetime JP3507402B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000102315A JP3507402B2 (ja) 2000-04-04 2000-04-04 故障診断機能を有する電動式パワーステアリング装置
DE2000137693 DE10037693A1 (de) 2000-04-04 2000-08-02 Motorbetriebenes Servolenkungssystem für ein Motorfahrzeug mit einer Diagnosefunktion

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000102315A JP3507402B2 (ja) 2000-04-04 2000-04-04 故障診断機能を有する電動式パワーステアリング装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001278090A JP2001278090A (ja) 2001-10-10
JP3507402B2 true JP3507402B2 (ja) 2004-03-15

Family

ID=18616217

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000102315A Expired - Lifetime JP3507402B2 (ja) 2000-04-04 2000-04-04 故障診断機能を有する電動式パワーステアリング装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP3507402B2 (ja)
DE (1) DE10037693A1 (ja)

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3660635B2 (ja) * 2002-03-05 2005-06-15 三菱電機株式会社 電動パワーステアリング制御装置
US7233850B2 (en) * 2002-10-31 2007-06-19 Koyo Seiko Co., Ltd. Vehicle steering apparatus
KR100738468B1 (ko) 2003-03-12 2007-07-11 주식회사 만도 전동식 파워 스티어링 시스템에서의 모터 오동작 방지장치
JP4105034B2 (ja) * 2003-05-23 2008-06-18 三菱電機株式会社 電動式パワーステアリング制御装置
JP2006266738A (ja) 2005-03-22 2006-10-05 Denso Corp 感度切換型センサ回路及び感度切換型センサ回路を用いる電子回路装置
JP4246191B2 (ja) * 2005-09-29 2009-04-02 三菱電機株式会社 電動パワーステアリング制御装置
JP4637933B2 (ja) 2008-05-29 2011-02-23 三菱電機株式会社 電動パワーステアリング装置
JP5086385B2 (ja) * 2010-03-08 2012-11-28 日立オートモティブシステムズ株式会社 電動パワーステアリング制御装置
JP6182729B2 (ja) * 2012-01-27 2017-08-23 パナソニックIpマネジメント株式会社 光学式エンコーダ
JP6413102B2 (ja) * 2017-04-27 2018-10-31 パナソニックIpマネジメント株式会社 光学式エンコーダ
WO2019087402A1 (ja) * 2017-11-06 2019-05-09 三菱電機株式会社 電動パワーステアリング装置およびその制御方法
CN114464493B (zh) * 2022-01-20 2023-09-15 华东交通大学 一种接触网隔离开关故障诊断装置

Also Published As

Publication number Publication date
DE10037693A1 (de) 2001-10-18
JP2001278090A (ja) 2001-10-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3212215B2 (ja) 電動パワーステアリング制御装置
JP3507402B2 (ja) 故障診断機能を有する電動式パワーステアリング装置
EP1955928A2 (en) Motor controller and electric power steering system
EP3196096B1 (en) Electric power steering device
JP5338969B2 (ja) 電源状態診断方法及び装置
JPH06506B2 (ja) モ−タ駆動式パワ−ステアリング制御方法
JP2001287659A (ja) 電動パワーステアリング装置
JP2836766B2 (ja) 電動パワーステアリング制御装置及び方法
JP3641615B2 (ja) ステアリング制御装置
JP4016976B2 (ja) 電動パワーステアリング装置の制御装置
JP2010184669A (ja) 電動パワーステアリング装置の制御装置
JPH069973B2 (ja) モ−タ駆動式パワ−ステアリング制御装置
JP2004224077A (ja) 電動パワーステアリング装置
JP2983714B2 (ja) 電動パワステアリング制御装置
JPH11217080A (ja) 電動パワーステアリング装置の制御装置
JP5256780B2 (ja) 電動パワーステアリング装置
JP2007308138A (ja) 電動パワーステアリング装置の制御装置
JPH069972B2 (ja) モ−タ駆動式パワ−ステアリング制御装置
JP2957059B2 (ja) 電動パワーステアリング制御装置
JPH10197367A (ja) 電動パワーステアリング装置の制御装置
JP3663901B2 (ja) 電動パワ−ステアリング装置の制御装置
JP4973107B2 (ja) 電動パワーステアリング装置の制御装置
JP3440902B2 (ja) 車両の電動パワーステアリング装置
JP2012017026A (ja) 電動パワーステアリング装置
JPH0659834B2 (ja) モ−タ駆動式パワ−ステアリング制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20031216

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20031218

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3507402

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071226

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081226

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091226

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091226

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101226

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111226

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111226

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121226

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121226

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131226

Year of fee payment: 10

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term