JP3499725B2 - 太陽電池モジュール付き屋根構造 - Google Patents

太陽電池モジュール付き屋根構造

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JP3499725B2
JP3499725B2 JP21053197A JP21053197A JP3499725B2 JP 3499725 B2 JP3499725 B2 JP 3499725B2 JP 21053197 A JP21053197 A JP 21053197A JP 21053197 A JP21053197 A JP 21053197A JP 3499725 B2 JP3499725 B2 JP 3499725B2
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
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    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、主に、太陽電池
モジュールを備える屋根構造及び該屋根構造に用いる屋
根パネルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、太陽電池モジュールを備えた
屋根構造として、特開平2−243866号公報等のも
のが知られている。また、太陽電池モジュール付き屋根
構造として、図8に示すようなものも知られている。
【0003】この図8に示す屋根構造1では、傾斜屋根
用の屋根面板部2の上面に防水シート3を敷設して、太
陽電池モジュール4と屋根仕上材5とが載置されてお
り、太陽電池モジュール4は、屋根仕上材5の雨水流下
経路の水下側に配置されている。
【0004】また、太陽電池モジュール4と屋根仕上材
5との間には、屋根に付着した雨滴が軒先方向Aに流れ
落ちるように接合部材6が介在されており、この接合部
材6と太陽電池モジュール4との間の接合部7には、防
水が施されている。
【0005】太陽電池モジュール4の裏面側に対向する
屋根面板部2、及び屋根面板部2に敷設された防水シー
ト3には、太陽電池モジュール4から延びる電力供給線
8を挿通するための配線開口部9、及び挿通孔10が各
々設けられており、電力供給線8は、この挿通孔10、
配線開口部9を挿通して小屋裏空間11へと導かれ、屋
内にあるインバータを経て電力供給先に接続される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに構成された従来のものでは、降雨等により屋根構造
1の表面に水がかかった場合、水は雨水流下経路の水上
側から屋根仕上材5及び接合部材6の表面、そして接合
部7を通過して、太陽電池モジュール4の表面を流下す
るので、接合部材6と太陽電池モジュール4との間の接
合部7の防水施工が不十分であると漏水が起こり、漏水
した雨水は、太陽電池モジュール4の裏面側に対向する
防水シート3上を流下して、この防水シート3に形成さ
れた挿通孔10、及び屋根面板部2に形成された配線開
口部9を通じて、小屋裏空間11へと侵入する。
【0007】したがって、小屋裏空間11への漏水を防
止するために、防水部材6と太陽電池モジュール4との
間の接合部7、及び電力供給線8が挿通した状態の挿通
孔10及び配線開口部9に厳重な防水が施される必要が
あり、これに伴う手間、コストがかかる。
【0008】そこで、この発明は、屋根上に太陽電池モ
ジュールを載置する際に要する防水構造の簡略化を図
り、施工作業の良好な太陽電池モジュール付き屋根構造
を提供することを課題としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
本願発明の請求項1に記載されたものでは、防水施工さ
れた傾斜屋根面板部の上面に、太陽電池モジュールが載
置されると共に、該太陽電池モジュールの少なくとも雨
水流下経路の水上側に屋根仕上材を配設した太陽電池モ
ジュール付き屋根構造であって、該太陽電池モジュール
は、太陽電池モジュール本体から屋内に電力を供給する
ように延設する電力供給線を有し、前記屋根仕上材と前
記太陽電池モジュールとの間を接合する接合部材を設け
ると共に、前記屋根面板部には、前記接合部材と前記太
陽電池モジュールとの接合位置の鉛直方向真下よりも水
上側に、前記電力供給線を挿通して屋内に導く配線開口
部が設けられており、前記接合部材は、太陽電池モジュ
ール用接合部材と他の接合部材とからなり、前記太陽電
池モジュールの雨水流下方向側部には、該太陽電池モジ
ュールに隣接して他の屋根構造体が設けられ、前記太陽
電池モジュールの水上側には、前記太陽電池モジュール
用接合部材の水下側端部を上方へ離反不能に係合する係
合部が設けられ、前記太陽電池モジュール用接合部材に
は、前記他の接合部材が隣接して設置され、該他の接合
部材が、その水下側端部が前記他の屋根構造体の上端面
部に対して上方から圧着するように、前記太陽電池モジ
ュール 用接合部材の側部下面側を上方から重複させてな
太陽電池モジュール付き屋根構造を特徴としている。
【0010】このように構成された請求項1記載のもの
では、降雨等により屋根表面に水がかかった場合、水は
雨水流下経路の水上側から前記屋根仕上材及び前記接合
部材の表面、そして、該接合部材と前記太陽電池モジュ
ールとの間の接合部を通過して、前記太陽電池モジュー
ル本体の表面を流下する。
【0011】この際、前記接合部の防水施工が不十分で
あることにより漏水が起こっても、該接合部の鉛直方向
真下よりも水上側に前記配線開口部は設けられているの
で、漏水した雨水は、前記接合部材及び前記太陽電池モ
ジュールの裏面に対向する防水施工された屋根面板部上
を流下するに留まり、前記配線開口部を通じて小屋裏空
間へ侵入することはない。
【0012】このため、前記接合部に、屋根表面からの
浸水を防ぐための防水施工が従来ほど厳重に施される必
要はなく、接合部材の配設が容易となる。
【0013】また、小屋裏空間への漏水を防止するため
に行われていた、前記配線開口部についての防水作業も
不要となる。
【0014】したがって、前記電力供給線を屋内へ導く
ための雨仕舞施工が容易となる。
【0015】このように構成された本発明では、前記係
合部により水下側端部を係合された太陽電池モジュール
用接合部材が、その側部下面側を前記他の接合部材に上
方から重複させて設置される。このとき、前記側部下面
側に押さえられることによって、前記他の接合部材は前
記他の屋根構造体に圧着されて上方へ離反不能となる。
【0016】このため、屋根表面を水上側から流下して
きた雨水は、前記他の接合部材上か ら前記他の屋根構造
体上面を通って流下する。前記他の接合部材が前記他の
屋根構造体の上方から圧着されているので該他の屋根構
造体の下方に前記雨水が浸入する虞がない。
【0017】このように、前記太陽電池モジュール用接
合部材の水下側端部のみを上方への離反を不能とするこ
とにより、前記他の接合部材が圧着されて、雨仕舞を完
了させ、更に防水施工を施す等、或いは過度の防水機能
を持たせる等の必要がなくなる。
【0018】また、請求項2に記載されたものでは、前
記配線開口部は、前記太陽電池モジュールが載置された
水下側屋根面板部と、該水下側屋根面板部の水上側に配
置される水上側屋根面板部との間に形成された間隙であ
る請求項1記載の太陽電池モジュール付き屋根構造を特
徴としている。
【0019】このように構成された請求項2記載のもの
では、前記水上側屋根面板部と前記水下側屋根面板部と
が建物の所定位置に装着されることにより形成される両
屋根面板部間の間隙を、前記配線開口部として利用する
ことができるので、前記配線開口部を新たに設けること
なく前記電力供給線を屋内に配設することができる。
【0020】したがって、前記配線開口部を形成するた
めの製造コストが、削減されることになる。
【0021】
【発明の実施の形態1】以下、本発明の具体的な実施の
形態1について、図面を参照しつつ説明する。図1〜図
7は、この発明の実施の形態1を示すものである。
【0022】まず、この実施の形態1の構成について説
明する。
【0023】図1に示すように、建築物のうち傾斜構造
を有する屋根部12が、前記屋根構造体としての複数の
屋根ユニット16…と、複数の屋根パネル15…とを組
み合わせて構成されている。
【0024】この屋根パネル15には、複数の太陽電池
モジュール13…が、各々前記他の屋根構造体としての
縦フレーム14,14に両側縁部を支持されて配設され
ている。
【0025】前記屋根パネル15を構成する屋根パネル
本体18は図2に示すように、前記水下側屋根面板部と
しての平板状の野地板18aを有し、この野地板裏面の
周縁部に沿って配設される金属製フレーム18b…によ
って枠体が形成されて、補強されている。
【0026】屋根パネル本体18の野地板18a上に
は、防水のためのアスファルトルーフィング17が貼着
されている。このアスファルトルーフィング17の上に
は、複数本の縦フレーム14…が所定間隔をおいて流れ
方向に沿って延設され固定されている。
【0027】この縦フレーム14は長尺状を呈し、図4
に示すように隣接する2本の縦フレーム14,14間に
は太陽電池モジュール13が装着されている。
【0028】縦フレーム14に支持された太陽電池モジ
ュール13の裏面と前記アスファルトルーフィング17
との間には、図2に示すように間隙が設けられている。
【0029】また、太陽電池モジュール13は、略方形
平板状の太陽電池モジュール本体19が、その水上側、
水下側の両端部に横フレーム20,20が装着されるこ
とによって構成されている。
【0030】太陽電池モジュール13の裏面側には配線
集合部21が設けられ、この配線集合部21からは電力
供給線22が束ねられて引き出されている。
【0031】前記横フレーム20は長尺状を呈し、その
両端を隣り合う2本の縦フレーム14,14に固定され
て軒先延設方向に沿って配設されている。
【0032】横フレーム20…のうち最も水上側に位置
するものには、雨水流下方向に並設された水切側係合部
23とモジュール側係合部24とが、両係合部間を連結
する橋状部25を介してほぼ対称位置に一対設けられて
いる。
【0033】この水切側係合部23は、水上側に向けて
開放された略コ字状の断面を有し、後述するモジュール
用水切部材26の係合片部26dと係合されている。
【0034】また、モジュール側係合部24は、水下側
に向けて開放された略コ字状の断面を有し、太陽電池モ
ジュール19の水上側端部19aと係合している。
【0035】一方、屋根ユニット16は、前記水上側屋
根面板部としての平板状の野地板27aと、この野地板
27aを上部に配設する略箱状に連結された金属製フレ
ーム27b…とにより概略構成されている。
【0036】野地板27aの表面にはアスファルトルー
フィング28が貼着され、その上には前記屋根仕上材と
しての複数の屋根瓦29…が載置されている。
【0037】この実施の形態1では、屋根パネル15は
屋根ユニット16の水下側所定位置に装着されており、
この状態において野地板27aと野地板18aとの間に
は間隙30が形成されている。
【0038】また、屋根ユニット16と屋根パネル15
との間には、前記接合部材としての水切部材31が前記
間隙30を上から覆って掛け渡されている。
【0039】この水切部材31は図7に示すように、前
記太陽電池モジュール用接合部材としてのモジュール用
水切部材26と、前記他の接合部材としての縦フレーム
用水切部材32とが、軒先延設方向に沿って交互に連接
されることにより構成されている。
【0040】モジュール用水切部材26は図5に示すよ
うに、前記野地板27aに釘等で固着される固着板部2
6aと、この固着板部26aから折曲して水下方向へ延
設される雨水案内板部26bと、この雨水案内板部26
bから折曲してさらに水下方向へ延設されると共に、前
記雨水案内板部26bに設けられた傾斜によって前記野
地板27aの上面から所定間隔離間する当接板部26c
と、この当接板部26cの前端縁に設けられ、前記横フ
レーム20の水切側係合部23に係合される係合片部2
6dとによって一体に構成されている。
【0041】縦フレーム用水切部材32は図6に示すよ
うに、前記野地板27aに釘等で固着される固着板部3
2aと、この固着板部32aから折曲して水下方向へ延
設される雨水案内板部32bと、この雨水案内板部32
bから折曲してさらに水下方向へ延設されると共に、前
記雨水案内板部32bに設けられた傾斜によって前記野
地板27aの上面から所定間隔離間する当接板部32c
とによって一体に構成されている。
【0042】図4、図7に示すように、縦フレーム用水
切部材32は、その当接板部32cの下面側により縦フ
レーム14の上端面部14aに当接されている。この縦
フレーム用水切部材32の側部32dの上面側には、隣
接して設置されるモジュール用水切部材26の側部26
eの下面側が上方から重複されている。
【0043】また、この実施の形態1においては図2に
示すように、水切部材31と屋根パネル15との接合箇
所である、係合片部26dと水切側係合部23との係合
箇所の鉛直方向真下よりも水上側に、前記間隙30が位
置するように構成されている。
【0044】この間隙30は前記配線開口部に相当し、
電力供給線22は間隙30を挿通して小屋裏空間33に
導かれ、屋内にある図示省略のインバータに接続されて
いる。
【0045】屋根ユニット16を構成するアスファルト
ルーフィング28は、その水下側端縁部28aが屋根パ
ネル本体18にまで及んで、屋根パネル本体18に貼着
されたアスファルトルーフィング17の水上側端部17
aを上方から重複すると共に、電力供給線22を一部覆
っている。
【0046】アスファルトルーフィング28に覆われた
電力供給線22は図3に示すように、このアスファルト
ルーフィング28の水下側端縁部28aと共に、粘着性
のアスファルトテープ34によりアスファルトルーフィ
ング17上に固定されている。
【0047】つぎに、この実施の形態1の作用について
説明する。
【0048】太陽電池モジュールを備えた屋根部12を
施工する際には、前記屋根ユニット16と前記屋根パネ
ル15とが所定の位置に装着される。
【0049】この施工作業は、屋根パネル15に太陽電
池モジュール13等が予め組み付けられているので、屋
根ユニット16と屋根パネル15とが配設されるだけ完
了する。
【0050】一般に、勾配屋根上における太陽電池モジ
ュール取付作業は施工性が悪く危険も伴うが、前記屋根
パネル15には予め太陽電池モジュールが装着されてい
るので、この勾配屋根上での取付作業量を減少させるこ
とができる。
【0051】また、このように屋根ユニット16と屋根
パネル15とが所定位置に設置されると、屋根ユニット
16の野地板27aと屋根パネル15の野地板18aと
の間には間隙30が形成される。
【0052】このため、この間隙30を前記配線開口部
として利用することにより、新たに配線用の開口を設け
ることなく屋内に電力供給線22を配設できるので、配
線開口部を形成するための製造コストが削減されること
になる。
【0053】さらに、施工上必須の工程である屋根パネ
ル装着時に、電力供給線22の配線作業を同時に行うこ
とが可能となるので、施工効率の向上も期待できる。
【0054】屋根ユニット16の上部には、前記間隙3
0を上方から覆って屋根パネル15に接合する水切部材
31が配置される。この水切部材31が縦フレーム用水
切部材32と、モジュール用水切部材26とからなるこ
とは、既述したとおりである。
【0055】モジュール用水切部材26は、その側部2
6eが縦フレーム用水切部材32の側部32dに上方か
ら重複し、その係合片部26dが横フレーム20の水切
側係合部23と上方へ離反不能に係合するよう設置され
る。
【0056】このとき、前記縦フレーム用水切部材32
は、その側部32dが前記側部26eにより押さえられ
ることによって、その当接板部32cが下面で当接して
いる縦フレーム14の上端面部14aに圧着される。
【0057】このため、屋根表面を水上側から雨水が流
下してきても、縦フレーム用水切部材32が縦フレーム
14に上方から圧着されているので、この縦フレーム用
水切部材32と縦フレーム14との接合箇所から太陽電
池モジュール13の裏面側に浸水する虞はなく、この雨
水は、前記縦フレーム用水切部材14の上面から前記縦
フレーム14の上面を通過するにすぎない。
【0058】このように、モジュール用水切部材26の
係合片部26dのみを上方への離反を不能とすることに
より、縦フレーム用水切部材32が縦フレーム14に圧
着されて雨仕舞が完了し、この縦フレーム用水切部材3
2と縦フレーム14との接合箇所への防水施工が不要と
なる。
【0059】また、モジュール用水切部材26と縦フレ
ーム用水切部材32が上記のように各々設置されること
によって、これらの水下側は固着部を設けることなく屋
根パネル15に接合して固定される。
【0060】したがって、モジュール用水切部材26と
縦フレーム用水切部材32の固着部は、各々の水上側に
形成された固着板部26a,32aに限られるので、固
着に要する釘又はネジ等の数が減少し、水切部材31の
配設が更に容易になる。
【0061】この実施の形態1において、降雨等の場合
に、前記モジュール用水切部材26と前記太陽電池モジ
ュール13との接合箇所における防水施工が不十分であ
ることにより、前記係合片部26dと前記水切側係合部
23との係合部において漏水が起こっても、この係合部
の鉛直方向真下よりも水上側に間隙30は設けられてい
るので、漏水した雨水は、水切部材31の上面及び太陽
電池モジュール13の裏面に対向するアスファルトシー
ト17上を流下するだけであって、前記間隙30を通じ
て小屋裏空間33へ侵入することはない。
【0062】このため、モジュール用水切部材26と太
陽電池モジュール13との接合箇所に、この箇所からの
浸水を防ぐための防水施工が従来ほど厳重に施される必
要はなく、前記モジュール用水切部材26の配設が容易
となる。
【0063】また、小屋裏空間への漏水を防止するため
に従来行われていた、配線開口部についての防水作業も
不要となる。
【0064】したがって、太陽電池モジュール13から
延びる電力供給線22を、屋内へ導くための雨仕舞施工
が容易化される。
【0065】以上、この発明の実施の形態1を図面によ
り詳述してきたが、具体的な構成はこの実施の形態1に
限らず、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更
等があってもこの発明に含まれる。
【0066】例えば、前記実施の形態1では、屋根パネ
ルと屋根ユニットとの間隙を利用し配線開口部とした
が、屋根パネルの野地板に予め配線開口部を開口形成し
ておく等、屋根パネルが装着された状態で、この配線開
口部が水切部材と太陽電池モジュールとの係合箇所の鉛
直方向真下よりも水上側に位置するよう構成されるもの
であるならば、配線開口部の数量、形状、大きさが、前
期実施の形態1に限定されるものではない。
【0067】また、この実施の形態1では、モジュール
用水切部材の係合片部が係合されるように、太陽電池モ
ジュール本体19の水上側端部に装着される横フレーム
に水切側係合部を設けたが、太陽電池モジュール本体の
水上側端部自体に切欠等を設ける等によって、上記係合
片部を係合させる水切側係合部としてもよい。
【0068】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明の請
求項1記載のものによれば、降雨等により屋根表面に水
がかかった場合、水は雨水流下経路の水上側から前記屋
根仕上材及び前記接合部材の表面、そして、該接合部材
と前記太陽電池モジュールとの間の接合部を通過して、
前記太陽電池モジュール本体の表面を流下する。
【0069】この際、前記接合部の防水施工が不十分で
あることにより漏水が起こっても、該接合部の鉛直方向
真下よりも水上側に前記配線開口部は設けられているの
で、漏水した雨水は、前記接合部材及び前記太陽電池モ
ジュールの裏面に対向する防水施工された屋根面板部上
を流下するだけであって、前記配線開口部を通じて小屋
裏空間へ侵入することはない。
【0070】このため、前記接合部に、屋根表面からの
浸水を防ぐための防水施工が従来ほど厳重に施される必
要はなく、接合部材の配設が容易となる。
【0071】また、小屋裏空間への漏水を防止するため
に行われていた、前記配線開口部についての防水作業も
不要となる。
【0072】したがって、前記電力供給線を屋内へ導く
ための雨仕舞施工が容易となる。
【0073】本発明では、前記係合部により水下側端部
を係合された太陽電池モジュール用接合部材が、その側
部下面側を前記他の接合部材に上方から重複させて設置
される。このとき、前記側部下面側に押さえられること
によって、前記他の接合部材は前記他の屋根構造体に圧
着されて上方へ離反不能となる。
【0074】このため、屋根表面を水上側から流下して
きた雨水は、前記他の接合部材上から前記他の屋根構造
体上面を通って流下する。前記他の接合部材が前記他の
屋根構造体の上方から圧着されているので該他の屋根構
造体の下方に前記雨水が浸入する虞がない。
【0075】このように、前記太陽電池モジュール用接
合部材の水下側端部のみを上方への離反を不能とするこ
とにより、前記他の接合部材が圧着されて、雨仕舞を完
了させ、更に防水施工を施す等、過度の防水機能を持た
せる等の必要がなくなる。
【0076】また、この発明の請求項2記載のものによ
れば、前記水上側屋根面板部と前記水下側屋根面板部と
が建物の所定位置に装着されることにより形成される両
屋根面板部間の間隙を、前記配線開口部として利用する
ことができるので、前記配線開口部を新たに設けること
なく前記電力供給線を屋内に配設することができる。
【0077】したがって、前記配線開口部を形成するた
めの製造コストが、削減されることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の屋根部を示す斜視図で
ある。
【図2】本発明の実施の形態1の屋根部の一部を示す断
面側面図である。
【図3】本発明の実施の形態1の屋根パネル本体上で、
電力供給線を配設する様子を示す斜視図である。
【図4】本発明の実施の形態1の水切部材、太陽電池モ
ジュール、縦フレームを組み合わせる様子を示す上面図
である。
【図5】本発明の実施の形態1のモジュール用水切部材
の断面側面図で、屋根上に設置された様子を示す。
【図6】本発明の実施の形態1の縦フレーム用水切部材
の断面側面図で、屋根上に設置された様子を示す。
【図7】本発明の実施の形態1の水切部材の斜視図で、
この水切部材を構成するモジュール用水切部材と縦フレ
ーム用水切部材とが所定位置に隣接して設置された状態
を示す。
【図8】従来の太陽電池モジュール付き屋根構造を示す
断面側面図である。
【符号の説明】
8a〜8h 13 太陽電池モジュール 14 縦フレーム(他の屋根構造体) 14a 上端面部 15 屋根パネル 16 屋根ユニット(屋根構造体) 18a 野地板(水下側屋根面板部) 19 太陽電池モジュール本体 22 電力供給線 23 水切側係合部(係合部) 26 モジュール用水切部材(太陽電池モジ
ュール用接合部材) 26d 係合片部(太陽電池モジュール用接合
部材の水下側端部) 26e 側部 27a 野地板(水上側屋根面板部) 29 屋根瓦(屋根仕上材) 30 間隙 31 水切部材(接合部材) 32 縦フレーム用水切部材(他の接合部
材) 32c 当接板部(他の接合部材の水下側端
部)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】防水施工された傾斜屋根面板部の上面に、
    太陽電池モジュールが載置されると共に、該太陽電池モ
    ジュールの少なくとも雨水流下経路の水上側に屋根仕上
    材を配設した太陽電池モジュール付き屋根構造であっ
    て、 該太陽電池モジュールは、太陽電池モジュール本体から
    屋内に電力を供給するように延設する電力供給線を有
    し、前記屋根仕上材と前記太陽電池モジュールとの間を
    接合する接合部材を設けると共に、前記屋根面板部に
    は、前記接合部材と前記太陽電池モジュールとの接合位
    置の鉛直方向真下よりも水上側に、前記電力供給線を挿
    通して屋内に導く配線開口部が設けられており、 前記接合部材は、太陽電池モジュール用接合部材と他の
    接合部材とからなり、前記太陽電池モジュールの雨水流
    下方向側部には、該太陽電池モジュールに隣接して他の
    屋根構造体が設けられ、前記太陽電池モジュールの水上
    側には、前記太陽電池モジュール用接合部材の水下側端
    部を上方へ離反不能に係合する係合部が設けられ、前記
    太陽電池モジュール用接合部材には、前記他の接合部材
    が隣接して設置され、該他の接合部材が、その水下側端
    部が前記他の屋根構造体の上端面部に対して上方から圧
    着するように、前記太陽電池モジュール用接合部材の側
    部下面側を上方から重複させてなる ことを特徴とすると
    を特徴とする太陽電池モジュール付き屋根構造。
  2. 【請求項2】前記配線開口部は、前記太陽電池モジュー
    ルが載置された水下側屋根面板部と、該水下側屋根面板
    部の水上側に配置される水上側屋根面板部との間に形成
    された間隙であることを特徴とする請求項1記載の太陽
    電池モジュール付き屋根構造。
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