Patents
Search within the title, abstract, claims, or full patent document: You can restrict your search to a specific field using field names.
Use TI= to search in the title, AB= for the abstract, CL= for the claims, or TAC= for all three. For example, TI=(safety belt).
Search by Cooperative Patent Classifications (CPCs): These are commonly used to represent ideas in place of keywords, and can also be entered in a search term box. If you're searching forseat belts, you could also search for B60R22/00 to retrieve documents that mention safety belts or body harnesses. CPC=B60R22 will match documents with exactly this CPC, CPC=B60R22/low matches documents with this CPC or a child classification of this CPC.
Learn MoreKeywords and boolean syntax (USPTO or EPO format): seat belt searches these two words, or their plurals and close synonyms. "seat belt" searches this exact phrase, in order. -seat -belt searches for documents not containing either word.
For searches using boolean logic, the default operator is AND with left associativity. Note: this means safety OR seat belt is searched as (safety OR seat) AND belt. Each word automatically includes plurals and close synonyms. Adjacent words that are implicitly ANDed together, such as (safety belt), are treated as a phrase when generating synonyms.
Learn MoreChemistry searches match terms (trade names, IUPAC names, etc. extracted from the entire document, and processed from .MOL files.)
Substructure (use SSS=) and similarity (use ~) searches are limited to one per search at the top-level AND condition. Exact searches can be used multiple times throughout the search query.
Searching by SMILES or InChi key requires no special syntax. To search by SMARTS, use SMARTS=.
To search for multiple molecules, select "Batch" in the "Type" menu. Enter multiple molecules separated by whitespace or by comma.
Learn MoreSearch specific patents by importing a CSV or list of patent publication or application numbers.
アスタキサンチンの製造方法
JP3499259B2
Japan
Description
translated from
プルビアリスから大量に効率よくアスタキサンチンを得
る、アスタキサンチンの製造方法に関する。
の水産生物に含まれる赤色カロチノイド色素で、これら
の生物の肉色や体色の発現に深く関与している。ファフ
ィア・ロドチーマのようなアスタキサンチンを含む赤色
酵母の菌体を、マダイ、ニジマス、サケなどの養殖魚の
発色飼料として、南極オキアミなどに代替される用途が
検討されている(特公昭63−61907号公報)。ま
た、アスタキサンチンにα−トコフェロールよりもはる
かに強力な抗酸化作用があることがわかり、医薬活性成
分としての用途も検討されている(Miki, Pure Appl. C
hem., 63, 141 (1991))。
タキサンチンを含有するが、効率よくアスタキサンチン
含有量を増加させるための詳細な培養条件については、
よく知られていない。このため生産性や品質が不十分で
あり、優れた飼料価値や医薬品素材としての潜在価値を
有しながら、有効利用されるに至っていない。
コッカス・プルビアリスの培養方法を改善することによ
ってアスタキサンチン含有量を早期に増加させ、効率よ
くアスタキサンチンを製造する方法、特にヘマトコッカ
ス・プルビアリスに温度ストレスを加えて培養すること
を含むアスタキサンチンの製造方法を提供することを目
的としている。
トコッカス・プルビアリスによるアスタキサンチンの生
産方法について検討を重ねた結果、ヘマトコッカス・プ
ルビアリスに温度ストレスを加えることによってシスト
化が誘発され、アスタキサンチン生産が促進されること
を見いだした。さらに、温度ストレスを加え、同時、そ
の前、および/またはその後に、培養基に活性酸素生成
物質と炭素源を添加することによりアスタキサンチン生
産が著しく促進されることも見いだした。これらの知見
に基づいて本発明を成すに至った。
ヘマトコッカス・プルビアリスに、温度ストレスを加え
ることにより、シスト化を誘発してアスタキサンチン生
産を促進させ、該培養物からアスタキサンチンを採取す
る工程を包含する。
ヘマトコッカス・プルビアリスに、温度ストレスを加
え、同時、その前、および/またはその後に、活性酸素
生成物質および炭素源を培養基に添加して、アスタキサ
ンチン生産を促進させ、該培養物からアスタキサンチン
を採取する工程を包含する。
レスは、ヘマトコッカス・プルビアリスを生育温度T1
にて培養し、得られた栄養細胞を次いで色素生産温度T
2にて培養する方法であって、該生育温度T1が15〜2
8℃であり、該色素生産温度T2が25〜38℃であ
り、該色素生産温度T2が該生育温度T1より10〜15
℃の範囲で高温である。
ビアリスは、単細胞で細胞の大きさは20〜25μmで
あり、淡水に生息するプランクトンであって、容易に採
取することができる。例えば、Haematococcus pluviali
s ASIB BS2, CALU 9, CALU 333, CAUP G1002, CCAO, IB
ASU 38, IPPAS H-23, MUR 01,02,62,63,64,65,66,67,6
8,69,71,72,75,76,77, NIES 144, NIVA CHL 9, SMBA が
ある。Haematococcus lacustris の中にはヘマトコッカ
ス・プルビアリスと同一のものもあり、このような同一
のものとして ATCC 30402, SAG 34-1a,1b,1c,1d,1e,1f,
1h 1k,1l,1m 1n, UTEX 16 がある。本発明に好適に用い
られるヘマトコッカス・プルビアリスは国立環境研(N
IES)に寄託番号NIES144として寄託されてい
る。
細胞は、窒素源が欠乏した培養基に移すことにより、ア
スタキサンチンを大量に含有するシストを形成する。こ
のアスタキサンチン生産を伴うシスト化は、高い炭素/
窒素比によって誘導されるため、人為的に培養基中の成
分組成を適当に調節することにより、栄養細胞からシス
トへの形態変化を誘導することができる(Kakizonoら,
J. Ferment. Bioeng.,74, 403 (1992))。
胞ではアスタキサンチン生産は活性酸素生成物質により
促進されるが、強力な抗酸化作用を有するアスタキサン
チンは、様々な酸化的ストレスに対する防御機構の一つ
として機能していると考えられる(Kobayashiら, Appl.
Environ. Microbiol., 59, 867 (1993))。
は、暗所で酢酸などの有機物を炭素源として従属栄養的
に培養するだけでなく、明所で炭酸ガスを炭素源として
独立栄養的に、あるいは明所で酢酸などの有機物と炭酸
ガスの両方を炭素源として混合栄養的に増殖させること
ができる(Kobayashiら, J. Ferment. Bioeng., 74,17
(1992))。
のでよく、炭素源としては、例えば、従来から知られて
いる酢酸のほか、ピルビン酸、エタノール、およびTC
A関連有機酸などがある。上記の各々の炭素源と、アス
パラギン、グリシン、グルタミンなどのアミノ酸のよう
な窒素源とを含む群の中から選ばれる1種または2種以
上に、さらに酵母エキスを組み合わせた培地が用いられ
る。好ましい培地は、例えば酵母エキス2.0g/l,
酢酸ナトリウム1.2g/l,L−アスパラギン0.4
g/l,MgCl2・6H2O 985μM,FeSO4・
7H2O 36μM,CaCl2・2H2O 136μM,
pH6.8である。培養条件としては、光照射強度は、
1000〜10000ルクスの範囲とする。生育温度は
菌株により異なるが、通常、15〜28℃である。
プルビアリスは、人為的に培養基中の成分組成を適当に
調節することにより、栄養細胞からシストへの形態変化
を誘導して、蓄積するアスタキサンチンを採取すること
も可能である。しかしながら、ヘマトコッカス・プルビ
アリスの培養温度を高温条件に移すことにより、栄養細
胞からシストへの形態変化を誘導して、アスタキサンチ
ン生産機能を最大限に引き出すことはより効果が高い。
したがって、ヘマトコッカス・プルビアリスの至適生育
温度T1 より10〜15℃高い培養温度(色素生産温度
T2) に栄養細胞を移し、光照射下で、栄養細胞からシ
ストへの形態変化を誘導して、アスタキサンチン生産を
促進させる。あるいは、至適生育温度T1 より10〜1
5℃高い培養温度(色素生産温度T2)に栄養細胞を移
し、同時、その前、および/またはその後に、活性酸素
生成物質と炭素源を培養基に添加することにより、アス
タキサンチン生産を著しく増強させることができる。用
いられる活性酸素生成物質には、例えば、鉄イオン、メ
チレンブルー、メチルビオロゲン、過酸化水素などがあ
る(特開平5−68585号公報)。使用される炭素源
としては、上記のものがいずれも用いられ、好ましくは
酢酸を使用する。
度T2 は、至適生育温度T1 に対し、10〜15℃の範
囲にわたって高いことが必要である。したがって、生育
温度T1 で培養し得られた栄養細胞をシスト化し、アス
タキサンチン生産を促進するための色素生産温度T2
は、25〜38℃に設定され、好ましくは30℃に設定
する。
は、培養因子の中で最もコントロールしやすい培養温度
によって、ヘマトコッカス・プルビアリスのアスタキサ
ンチン生産を容易に促進することができる。
には、プロテアーゼを用いる酵素的方法(特開平5−6
8585号公報)だけでなく、ガラスビーズを加えグラ
インディングにより破砕する方法、あるいはフレンチプ
レスを用いる方法、さらには超音波破砕法などの既知の
物理的方法を適用し、メタノールあるいはアセトンなど
の極性の大きい溶媒で抽出することにより回収すること
ができる。また、細胞をバルクのままで養殖魚の色揚げ
などに使用することもできる。
製手段を適宜利用することによって、所望の純度のアス
タキサンチンを得ることができる。
本発明を更に詳細に説明する。
に入れ、121℃で、15分間滅菌した。維持用の培養
基に別に培養したヘマトコッカス・プルビアリス(Haem
atococcus pluvialis NIES 144)のシードを接種し、1
500ルクスの光照度下、生育温度20℃で4日間培養
を行った。
ビアリスの栄養細胞を、色素生産温度30℃で6日間本
培養した。
アリスのカロチノイド含量の変化を図1に示す。カロチ
ノイド量は480nmでの吸光度から測定した後、抽出
し、その90%がアスタキサンチンであることを確認し
た。
を20℃で培養すれば、そのまま栄養増殖を行うが、培
養温度を生育温度である20℃から、色素生産温度であ
る30℃に急激に変化させると、シスト細胞への形態変
化が起こり、アスタキサンチン生産が促進された。アス
タキサンチン含量は栄養細胞の約20倍であった。
て酢酸濃度が45mM、鉄イオン濃度(FeSO4・7
H2O)が450μMとなるように添加し、色素生産温
度30℃でさらに6日間培養した。アスタキサンチン量
は、実施例1と同様にして測定した。ヘマトコッカス・
プルビアリスの栄養細胞は、培養温度を高温の色素生産
温度(30℃)に変化させることにより、シストの形成
を開始し、細胞内にアスタキサンチンを蓄積する(図
1)。さらに、温度ストレス下(30℃)で、炭素源で
ある酢酸と鉄イオンを添加すると、アスタキサンチン生
産は著しく促進された(図2)。
スの栄養細胞に、温度ストレスを加えることにより、ア
スタキサンチン生産を伴うシスト化を引き起こすことが
できた。さらに、温度ストレスを加え、同時、その前、
および/またはその後に、培養基に酢酸と鉄イオンを添
加することにより、アスタキサンチンを大量に細胞内に
蓄積させることができた。アスタキサンチン含量は栄養
細胞の約60倍となった。
チンが早期から蓄積し、さらに、人工的なシスト誘導に
より、効率よくアスタキサンチンを生産させることがで
きる。これよりアスタキサンチンを大量に効率よく製造
する方法が提供される。得られるアスタキサンチンは安
全性が高いので、魚類養殖その他の産業に寄与し得る。
ド生産に対する温度の効果を示す。
リスの、カロチノイド生産に対する鉄イオンおよび酢酸
添加の効果を示す。
Claims (3)
Hide Dependent
translated from
- 【請求項1】 ヘマトコッカス・プルビアリスに、シス
ト化を誘発するのに十分な温度ストレスを加える工程で
あって、該温度ストレスは、該ヘマトコッカス・プルビ
アリスを15〜28℃の生育温度にて培養し、得られた
栄養細胞を該生育温度より10〜15℃高くかつ25〜
38℃の色素生産温度にて培養することを含む、工程を
包含する、ヘマトコッカス・プルビアリスのアスタキサ
ンチン生産を促進させる方法。 - 【請求項2】 前記温度ストレスを加える工程と同時、
その前、および/またはその後に、活性酸素生成物質お
よび炭素源を培養基に添加する工程をさらに包含する、
請求項1に記載の方法。 - 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の方法によ
って得られたヘマトコッカス・プルビアリスからアスタ
キサンチンを採取することを包含する、アスタキサンチ
ンの製造方法。