JP3498826B2 - 吸引掃除機 - Google Patents

吸引掃除機

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JP3498826B2
JP3498826B2 JP18059597A JP18059597A JP3498826B2 JP 3498826 B2 JP3498826 B2 JP 3498826B2 JP 18059597 A JP18059597 A JP 18059597A JP 18059597 A JP18059597 A JP 18059597A JP 3498826 B2 JP3498826 B2 JP 3498826B2
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憲司 濱田
静尚 服部
利充 片岡
勉 柴田
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は家庭用などにおいて
使用される吸引掃除機に関するものであって、特に吸い
込み部から吸入された空気を再度吸い込み部に還流せし
める形式の吸引掃除機に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来から広く使用されている吸引掃除機
は、本体内の電動送風機により吸い込み部から空気と共
に塵を吸入し、それを本体内の集塵フィルターで集塵し
たのち、空気はそのまま外部に排出するものであった。 【0003】しかしながらこのものでは、集塵フィルタ
ーで捕集しきれなかった微細な塵が排気と共に室内に飛
散したり、排気が床の塵を巻き上げることがあるので、
吸入された空気を再度吸い込み部に還流させる形式のも
のが提案されている。例えば特開昭55−32541号
公報や、実開昭60−188553号公報に記載された
ものが知られている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】一般に吸引掃除機にお
いては、吸い込まれた空気により電動送風機のモーター
を冷却し、加熱された空気は外部に排出されるのである
が、前述のような還流型の吸引掃除機においては、モー
ターを冷却して加熱された空気が再度吸い込み部に還流
され、繰り返し吸い込まれてモーターの周囲を通るの
で、その空気の温度が次第に上昇し、モーターが十分に
冷却されず、過熱する恐れがある。 【0005】本発明はかかる事情に鑑みなされたもので
あって、このような空気還流型の吸引掃除機において、
電動送風機のモーターを冷却し、過熱するのを防止する
ことを目的とするものである。 【0006】 【課題を解決するための手段】而して本発明の吸引掃除
機は、電動送風機と集塵部とを内蔵した吸引掃除機本体
と、塵を吸引する吸い込み部とを有し、吸い込み部から
吸い込まれた空気を吸引掃除機本体から吸い込み部に還
流する還流通路を有する吸引掃除機において、前記集塵
部で塵を除去された空気を前記電動送風機を駆動するモ
ーターに供給して当該モーターを冷却せしめると共に、
当該モーターを通過した後の空気の還流通路に隣接して
冷却風を通す冷風路を設け、前記モーターとは別個に駆
動される冷風ファンにより前記冷風路内に外気を通過せ
しめたことを特徴とするものである。 【0007】 【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面に
従って説明する。図1は本発明の吸引掃除機の実施の一
形態を示すものであって、1は吸引掃除機本体であり、
当該吸引掃除機本体1の下部に吸い込み部2が取り付け
られており、吸引掃除機本体1の上部に突設されたハン
ドル3により操作され、吸い込み部2で床面の塵を吸引
して掃除するようになっている。 【0008】吸引掃除機本体1内には電動送風機4と、
集塵部としての集塵フィルター5とが内蔵されている。
前記電動送風機4はモーター6と当該モーター6により
駆動される吸入ファン7とよりなっており、当該吸入フ
ァン7によって吸い込み部2内の空気を吸入し、その空
気に含まれる塵を前記集塵フィルター5で捕集した後、
空気は上方に送られてモーター6の周囲を通過し、当該
モーター6を冷却するようになっている。 【0009】そして吸気口の前部には、隔壁8を隔てて
排気還流路9が形成されており、当該排気還流路9の前
部に隣接して冷風路17が形成されており、当該冷風路
17の上下に外部に通じる通気孔18,19が形成さ
れ、その一方の通気孔18に取り付けられた冷風ファン
20で冷風路17内に外気を通し、隔壁21を介して排
気還流路9内を通る排気を冷却するようになっている。 【0010】なお排気の冷却効率を高めるために、冷風
路17と排気還流路9との間の隔壁21を熱伝導度の大
きい材料で形成し、又は隔壁21の内外面にフィンを突
設することが好ましい。また排気還流路9に蓄熱材を取
り付け、排気の熱を蓄熱材11に蓄え、その蓄熱材11
を隔壁21を介して冷風路17の外気で冷却せしめるこ
とも好ましい。 【0011】排気還流路9で冷却された排気は還流パイ
プ12を経て、吸い込み部2の前部に形成された吹き出
し口22から吸い込み部2内に吹き出すようになってい
る。また23は吸い込み部2内に設けられた回転ブラシ
であって、吹き出し口22から吹き出す排気により回転
せしめられ、絨毯などの毛脚の中に入り込んだ塵を掻き
出す作用を有している。入し、モーター6を冷却するよ
うになっている。 【0012】 【作用】本発明においては、電動送風機4により吸い込
み部2内の空気が吸入され、集塵フィルター5で塵を除
去された後、電動送風機4を通過して排気還流路9に送
られ、還流パイプ12を経て吸い込み部2内に噴出せし
められ、再度電動送風機4によって吸入される。 【0013】このとき電動送風機4のモーター6が発熱
し、吸い込まれた空気がこのモーター6の周囲を通過す
ることにより、モーター6が冷却されると共に、空気は
加熱される。そしてその加熱された空気が排気還流路9
を通過する。 【0014】一方、排気管流路9に隣接して冷風路17
が形成されており、当該冷風路17内に冷風ファン20
により外気を通過せしめるので、当該外気により隔壁2
1を介して排気還流路9内の排気が冷却され、当該排気
は冷却された状態で吸い込み部2に吹き込まれ、再度電
動送風機4により吸引される。 【0015】従って本発明においては、モーター6で生
じた熱を吸い込んだ空気が奪い、その熱を排気管流路9
に隣接して形成された冷風路17内の空気に伝え、さら
にその空気を冷風ファン20で外部に放出するので、同
じ空気が繰り返し還流するものではあるが、モーター6
には常に冷却された空気が通過するので、熱が蓄積して
モーター6が過熱することはない。 【0016】 【発明の効果】従って本発明によれば、吸い込んだ空気
を吸い込み部2に還流するので、空気が外部に放出され
ることがなく、塵が放出された空気と共に撒き散らされ
たり、放出された空気によって塵が巻き上げられたりす
ることがない。 【0017】また本発明においては排気の熱を隔壁21
を介して冷風路17を通過する外気により冷却するの
で、モーター6の熱で加熱された排気は冷却されて吸い
込み部2に吹き込まれ、再度吸い込まれたときにも有効
にモーター6を冷却することができる。 【0018】従って本発明によれば、排気を吸い込み部
2に還流し、再度繰り返し吸入して循環させても、その
空気が過度に昇温することがなく、またモーター6が過
熱することもない。
【図面の簡単な説明】 【図1】 本発明の実施の一形態を示す中央縦断面図 【符号の説明】 1 吸引掃除機本体 2 吸い込み部 4 電動送風機 5 集塵フィルター(集塵部) 6 モーター 17 冷風路 20 冷風ファン
フロントページの続き (72)発明者 柴田 勉 大阪府大阪市北区天満1丁目20番5号 象印マホービン株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−162814(JP,A) 特開 平9−135795(JP,A) 登録実用新案3026837(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47L 5/14

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 電動送風機(4)と集塵部(5)とを内
    蔵した吸引掃除機本体(1)と、塵を吸引する吸い込み
    部(2)とを有し、吸い込み部(2)から吸い込まれた
    空気を吸引掃除機本体(1)から吸い込み部(2)に還
    流する還流通路を有する吸引掃除機において、前記集塵
    部(5)で塵を除去された空気を前記電動送風機(4)
    を駆動するモーター(6)に供給して当該モーター
    (6)を冷却せしめると共に、当該モーター(6)を通
    過した後の空気の還流通路に隣接して冷却風を通す冷風
    路(17)を設け、前記モーター(6)とは別個に駆動
    される冷風ファン(20)により前記冷風路(17)内
    に外気を通過せしめたことを特徴とする、吸引掃除機
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