JP3496295B2 - フラットケーブル - Google Patents

フラットケーブル

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JP3496295B2
JP3496295B2 JP27523594A JP27523594A JP3496295B2 JP 3496295 B2 JP3496295 B2 JP 3496295B2 JP 27523594 A JP27523594 A JP 27523594A JP 27523594 A JP27523594 A JP 27523594A JP 3496295 B2 JP3496295 B2 JP 3496295B2
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01BCABLES; CONDUCTORS; INSULATORS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR CONDUCTIVE, INSULATING OR DIELECTRIC PROPERTIES
    • H01B7/00Insulated conductors or cables characterised by their form
    • H01B7/08Flat or ribbon cables
    • H01B7/0838Parallel wires, sandwiched between two insulating layers

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  • Insulated Conductors (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フラットケーブルに関
するものであり、特にフラットケーブルを構成している
導電部材における複数本をターミナルと並列接続され
る、所定の抵抗値を有するチャンネルを構成して、該チ
ャンネルにて電気的信号を伝達するフラットケーブルに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電気機器および情報通信機器等を
制御駆動するために、各構成間のターミナルを電気的に
接続するものとして、フラットケーブルが知られてい
る。近年、前述のような各機器において、複雑な電子制
御の実行や、各駆動構成の精密化にともなって、より細
い導電部材にてより多くのチャンネルを単一のフラット
ケーブルにて形成し、スペースを有効利用することがで
きるフラットケーブルが望まれている。また、このよう
なフラットケーブルを採用する際に、各機器においてフ
ラットケーブルと接続されるターミナルは、極めて小さ
く精密に形成されることが可能になった。
【0003】また前述のように、電気機器および情報通
信機器等において複雑な制御および駆動を複数の系統の
チャンネルを用いて実行することが多くなってきてい
る。この際、各電気機器および情報機器等を制御駆動す
る各回路が必要とする許容電流値が異なる場合がある。
この許容電流値とは、各回路を電気的に接続する各チャ
ンネルにおいてそれぞれ所定の電流を流す際に発熱によ
る断線等の悪影響が発生しない配線抵抗値をさす。例え
ば、単に電気信号を伝達するだけの回路に採用されるチ
ャンネルでは小電流でまにあうことが多いため、許容電
流値は小さく、極細に形成されている導電部材が1本も
しくは少数で間に合うことが多い。これに対して、各機
器を駆動する駆動電流を供給するためのチャンネルで
は、大電流が流れることもあり、導電部材を複数本並列
にターミナルに接続して、配線抵抗値を低下させ、前述
のような発熱による断線を防止しなければならない。な
お配線抵抗値を低下させるためには、導電部材を並列接
続すればよいことは云うまでもない。
【0004】また、車両における継電装置にフラットケ
ーブルを採用する場合では最も著しい。例えば、ステア
リング装置における回動部材であるステアリングホイー
ル側と固定部材であるステアリングシャフト側とを継電
するコネクタ装置に採用されているフラットケーブルを
例に挙げてみる。このフラットケーブルでは、パッド内
に装着されるエアバッグ装置、オートドライブスイッ
チ、ホーン、および車内電話等に接続されるチャンネル
を、単独にて有している。ここで、エアバッグ装置に継
電されるチャンネルは、ノイズ等が極力のらない低抵抗
値にしておかないと、エアバッグが誤作動する恐れがあ
る。また、ホーンに継電されるチャンネルでは、ある程
度大電流が導通されるため、所定以上の許容電流値を有
する配線にしておかないと、上述のように断線等の恐れ
がある。
【0005】図20に一般的なフラットケーブルの構成
を示す。なお、以下のように構成されるフラットケーブ
ルは、通常1本の導電部材を1チャンネルとして採用す
るが、導電部材の極細化が進み、且つ単独のフラットケ
ーブルにて、前述の許容電流値が異なる複数の回路を各
チャンネルにて電気的に接続しようとする場合には、1
本の導電部材にて1チャンネルとできない場合がある。
このような場合には、以下図20に示す従来のフラット
ケーブルを図21のように端末加工して、図22もしく
は図23に示すようにターミナルに接続する方法も、本
願出願人等は考え出している。
【0006】以下に詳細を説明する。図20に示すよう
に、表面を絶縁皮膜104にて覆われた導電部材105
を平行に配置し、保持部材103にて保持している。そ
の後、フィルム101に接着剤102を塗布して接合す
ることによって、フラットケーブル100の強度向上お
よび導電部材105の保護を実現している。
【0007】このように構成される従来のフラットケー
ブル100において、左右端から4本づつを各チャンネ
ルとしてターミナルに接続する際のフラットケーブル1
00の端末処理加工方法を図21に示す。フラットケー
ブル100の端末を、前記各電気機器および情報通信機
器等のターミナルに電気的に接続する場合には、前記タ
ーミナルに前記フラットケーブル100の端末をハンダ
付けもしくはヒュージングする等によって実行される。
なお前記ヒュージングとは、図23にて後述するよう
に、ヒュージング部(押圧電極)と各機器のターミナル
とによってフラットケーブル100の端末を高圧力にて
挟んで保持部材103および絶縁皮膜104を潰して、
ヒュージング部と導電部材および導電部材とターミナル
とを接触させ、前記ヒュージング部とターミナルとの間
に大電流を加えることによって、ターミナルと導電部材
とを溶融結合する接続方法である。
【0008】フラットケーブル100における所定の数
の導電部材105を有しており、このうちの所定の導電
部材を電気的接続に採用する。すなわち、所定の導電部
材は、ハンダ付けまたはヒュージング等によって各ター
ミナルに接続されるが、余分な本数分の導電部材は後述
のようにハンダ付けもしくはヒュージングする際のター
ミナル間のスペースを確保するために切除する方法を採
用している。これは、フラットケーブル100の各端末
は非常に密に配置されているため、ターミナルへの接続
の際に、隣接する導電部材を別チャンネルにもかかわら
ず導通させてしまう可能性があるからである。
【0009】すなわち、図21に示すように、9本の導
電部材105が配設されているフラットケーブル100
において左右両端から4本ずつを1チャンネルとして使
用するとする。この際、真中の1本の導電部材105は
そのままにしておくと、その左右のチャンネルと導通し
てしまう可能性があるため、レーザー等にて、精密に裁
断する。
【0010】このように裁断された導電部材105の分
がスペース106となる。図22に示すように各ターミ
ナル107に、それぞれ導電部材105が4本づつ接続
される。このように接続されることによって、導電部材
105が4本で形成するチャンネルは、4本並列接続さ
れていることになり、導電部材105が1本〜3本にて
構成されるチャンネルと比較して抵抗値が低くなり、前
述の許容電流値が大きくなる。また、前記スペース10
6が形成されることにより、各ターミナル107間およ
び各チャンネル間をハンダにて、導通させてしまう可能
性が低くなる。
【0011】また、図23に示すようにヒュージングに
て、ターミナル107と、導電部材105とを電気的に
接続する際にも、図21に示したようにスペース106
を形成し、ヒュージング部108にてチャンネルとして
使用しない導電部材105を押圧してターミナルと導通
させないようにしている。また、フラットケーブルにお
ける導電部材を高ピッチにて配線する等のために導電部
材とスペーサーとを交互に配置したフラットケーブル
が、実開平5−83951号公報に開示されている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上述の図20〜23に
て示した方法では、本発明による発想である極細の導電
部材を複数本まとめて1チャンネルとして使用すること
は可能であるが、しかしながら、図21に示すように、
スペース106を確保し、他チャンネルおよび他ターミ
ナルとの導通を防止していた。このように不要な導電部
材を切除することによってスペースを確保することは導
電部材の有効利用を妨げている。さらに、前記導電部材
の切除は、非常に精密な端末処理加工であり、すなわち
微小な切除誤差で、チャンネルとして電気的信号および
電力供給に用いる導電部材を傷つける可能性がある。ま
た、導電部材の切除断面近傍において、導電部材表面の
保持部材および絶縁部材が破壊され、切除された導電部
材とチャンネルが導通してしまう可能性がある。
【0013】また、先に挙げた公報に記載のフラットケ
ーブルでは、1本の導電部材を1チャンネルとして使用
することを前提とし、近年急速に革新している機器の小
型化、制御の微細化に対応していない。すなわち、本発
明では、極細の導電部材を所定の本数使用した任意の抵
抗値を有するチャンネルを、近年の電気機器、情報機器
を制御駆動する基板等に形成されるターミナルの精密化
にともなって、端末処理が容易に実行でき且つターミナ
ルに簡単に接続できるフラットケーブルを提供すること
にある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明によるフラットケーブルは、平行に配列され
た所定の抵抗値を有する複数本の線状導電部材にて、両
端に接続されるターミナル間を複数のチャンネルにてそ
れぞれ所定の電気的信号を伝達することが可能であるフ
ラットケーブルにおいて、前記平行に配列された線状導
電部材のうちの隣接する任意の所定本数の前記線状導電
部材で形成されるチャンネルを他のチャンネルと絶縁す
るための線状絶縁部材が、前記チャンネル間に挟まれる
ように配置され、前記線状導電部材と線状絶縁部材とは
同時に保持部材にて平板状に保持され、前記複数のチャ
ンネルの各々が、前記ターミナル間をそのチャンネルが
構成する前記線状導電部材の本数に応じた抵抗値を持っ
て1つの電気的信号を伝達供給することを特徴とする。
【0015】また、両端を複数のターミナルに接続され
る、複数のチャンネルの端末を有するフラットケーブル
において、前記チャンネルは、前記ターミナル間を通電
可能に電気的に接続する線状導電部材が所定の本数並列
に接続されることによって形成され、前記所定の本数の
前記線状導電部材にて形成されるチャンネルは互いに隣
接するように平行に配置され、前記各ターミナル間の幅
と同様な幅を前記フラットケーブルにおけるチャンネル
間に設けるために、前記チャンネル間を絶縁するスペー
サとしての線状絶縁部材が各チャンネル間に設けられる
ことによって、各導電部材および絶縁部材の配列が決定
され、前記配列に従って、配置される前記線状導電部材
と線状前記絶縁部材とが、保持部材によって平板状に保
持されることを特徴とするフラットケーブルを採用する
ようにしてもよい。
【0016】また、平行に配列された所定の抵抗値を有
する複数本の線状導電部材にて、両端に接続されるター
ミナル間を複数のチャンネルにてそれぞれ所定の電気信
号を伝達することが可能であるフラットケーブルにおい
て、前記平行に配列された線状導電部材の隣接する任意
の所定本数の前記線状導電部材で形成されるチャンネル
は、複数本の線状絶縁部材にて挟まれるように形成され
ていることを特徴とするフラットケーブルを採用するよ
うにしてもよい。
【0017】また、平行に配列された所定の抵抗値を有
する複数本の線状導電部材にて、両端に接続されるター
ミナル間を複数のチャンネルにてそれぞれ所定の電気的
信号を伝達することが可能であるフラットケーブルにお
いて、前記平行に配列された線状導電部材のうち隣接す
る任意の所定の本数の前記線状導電部材で形成されるチ
ャンネルを他のチャンネルと絶縁するために、前記チャ
ンネル間には挟まれるように配置される線状絶縁部材
と、前記フラットケーブルにおける両最外部に形成され
た前記チャンネルの各々において最も外側に配置される
少なくとも一本の外側線状絶縁部材と、前記線状導電部
材と前記線状絶縁部材および前記外側線状絶縁部材を同
時に平板状に保持する保持部材と、前記平板状とされた
線状導電部材と線状絶縁部材および外側線状絶縁部材の
表面をラミネートするフィルム部材と、を備え、前記複
数のチャンネルの各々が、前記ターミナル間をそのチャ
ンネルが構成する前記線状導電部材の本数に応じた抵抗
値を持って1つの電気的信号を伝達供給することを特徴
とするフラットケーブルを採用するようにしてもよい。
【0018】また、両端を複数のターミナルに接続され
る、複数のチャンネルの端末を有するフラットケーブル
において、前記ターミナル間を通電可能に電気的に接続
し、前記チャンネルを形成するために所定の本数並列に
接続される線状導電部材と、前記各ターミナル間に存在
する幅と同様な幅を前記フラットケーブルにおける各チ
ャンネル間に設けるために配列が決定され、前記チャン
ネル間を絶縁するスペーサとして各チャンネル間に配置
される線状絶縁部材と、前記フラットケーブルにおける
両最外部に形成された前記チャンネルの各々において最
も外側に配置される少なくとも一本の外側線状絶縁部材
と、前記線状導電部材と前記線状絶縁部材および前記外
側線状絶縁部材を同時に平板状に保持する保持部材と、
前記平板状とされた線状導電部材と線状絶縁部材および
外側線状絶縁部材の表面をラミネートするフィルム部材
と、を備えることを特徴とするフラットケーブルを採用
するようにしてもよい。
【0019】また、前記チャンネルを形成する前記線状
導電部材の所定本数を増加すると、そのチャンネルが有
する抵抗値を減少させたチャンネルが形成されることを
特徴とするフラットケーブルを採用するようにしてもよ
い。また、前記線状導電部材と前記線状絶縁部材とは実
質上同径を有していることを特徴とするフラットケーブ
ルを採用するようにしてもよい。
【0020】また、前記線状導電部材と前記外側線状絶
縁部材とは実質上同径を有していることを特徴とするフ
ラットケーブルを採用するようにしてもよい。また、前
記線状絶縁部材は、弾性力を有する金属材料の表面を絶
縁材で被覆することによって形成されていることを特徴
とするフラットケーブルを採用するようにしてもよい。
【0021】また、前記線状絶縁部材は前記チャンネル
間に複数本挟まれるように配置され保持されることを特
徴とするフラットケーブルを採用するようにしてもよ
い。また、上記フラットケーブルは、車両のステアリン
グ装置における回動端であるステアリングホイール側と
固定端であるステアリングシャフト側とを電気的に接続
するコネクタ装置の継電手段として採用されることを特
徴とするフラットケーブルを採用するようにしてもよ
い。
【0022】また、前記線状導電部材の表面には絶縁皮
膜が施されており、互いに隣接する前記線状導電部材間
は絶縁されていることを特徴とするフラットケーブルを
採用するようにしてもよい。また、前記保持部材は前記
線状導電部材の表面に直接施されることを特徴とするフ
ラットケーブルを採用するようにしてもよい。
【0023】また、前記複数の線状導電部材は、それぞ
れ同様の断面形状を有していることを特徴とするフラッ
トケーブルを採用するようにしてもよい。また、前記絶
縁部材は絶縁性とともに可撓性を有していることを特徴
とするフラットケーブルを採用するようにしてもよい。
【0024】
【作用】上記のように構成されるフラットケーブルの作
用を以下に示す。上述のようにフラットケーブルに複数
のチャンネルが設けられ、その各チャンネルは、そのチ
ャンネルの使用目的により要求される所定の抵抗値を有
している。このようなチャンネルは、所定の数の隣接す
る導電部材によって構成されており、この所定の数の導
電部材をターミナルと並列に接続することによって形成
される。また、このチャンネル間には絶縁部材が配設さ
れ、各チャンネル間を絶縁するとともに、フラットケー
ブルの端末をターミナルと接続する際の、各チャンネル
間のスペースとなっている。また、前記絶縁部材は、前
記チャンネルがそれぞれ接続される各ターミナルの間隔
と同様な幅、フラットケーブルのチャンネル間に配設さ
れており、フラットケーブルの端末とターミナルとの接
続の際の位置合わせを容易にしている。なお同様に、こ
れによって、フラットケーブルの端末とターミナルとの
接続の際の各チャンネル間のスペースが確実に確保で
き、各チャンネル間の導通を防止することができる。
【0025】また、前記の各チャンネルが絶縁部材にて
挟まれるように配列すると、フラットケーブルの最も外
端には絶縁部材が配列されることとなる。このように、
絶縁部材が最外端部に配列されれば、フラットケーブル
のラミネート加工時に最も傷つきやすい最外端部は電気
的信号を伝達することのない絶縁部材であり、導電部材
を保護することができる。よって、フラットケーブル全
体の耐久性も向上することができる。
【0026】また、このように構成されるフラットケー
ブルを車両のステアリング装置におけるコネクタ装置に
採用したとする。この際には、各チャンネルにて複数の
構成間を多様な使用目的にて接続する。しかし、このフ
ラットケーブルでは、該使用目的に合わせて、チャンネ
ルを構成する導電部材の本数を増加し、所定の抵抗値を
有するチャンネルとして使用することが可能である。
【0027】また、1チャンネルにて1つの電気的信号
を伝達供給するため、前記導電部材に絶縁皮膜を施さな
くても、各チャンネル間に配置されている絶縁部材が絶
縁製を持っていれば、何ら信号伝達および供給には影響
を与えない。
【0028】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図に基づいて説明
する。近年、フラットケーブルを採用する電気機器ある
いは情報機器では、電子制御および駆動内容が複雑にな
ってきており、一本のフラットケーブルにて、多数の電
子信号もしくは駆動電流を伝達供給する必要が生じてい
る。すなわち、より小型化、コンパクト化し、且つ高性
能を有するように各機器を構成する場合、より細い精密
な導線を高密度に形成した、スペース的に有利なフラッ
トケーブルを採用する必要がある。なお、前記機器およ
びそれらを制御する基板等に形成されているターミナル
は、フラットケーブルの精密化に充分対応するべくより
コンパクトに精密に形成されることが可能となってい
る。
【0029】これらのことは、フラットケーブルを車両
用の継電装置として採用する場合には、最も明らかであ
る。すなわち、車両という限られたスペースの中で、よ
りコンパクト且つ高性能を確保するためには、著しく多
数の制御回路および駆動装置等の各機器を、より効率的
に電気的に接続し駆動制御する必要がある。このよう
に、前記各機器どうしまたは各機器内の構成における電
気的接続を、複数のチャンネルを有するフラットケーブ
ルにて実行しているが、各チャンネルの使用目的に応じ
て、そのチャンネルにおける抵抗値等の要求が異なって
くる。すなわち、例えば上述のような各機器を制御する
制御信号を伝達するためのチャンネルと、各機器および
その構成を駆動する駆動電流を供給するためのチャンネ
ルとでは、そのチャンネルに要求される抵抗値が異な
る。つまり、制御信号を伝達する場合には、ある程度大
きい抵抗値を有するチャンネルでもよいが、駆動電流を
供給するチャンネルでは、ロスを小さくするために抵抗
値を小さくしたり、また大電流に耐え得るようなチャン
ネルにしなければならない。
【0030】また、上述のように車両においてフラット
ケーブルを採用する場合でも同様のことがいえる。例え
ばエアバッグ装置をステアリングホイールに配置するス
テアリングの、回動するステアリングホイール側と固定
側のステアリングシャフトとを電気的に接続するコネク
タ装置にフラットケーブルを採用するとする。この際に
も、エアバッグ装置を起動する起動電流を供給するフラ
ットケーブルのチャンネルと、エアバッグ装置を制御す
る制御信号を伝達するチャンネル、およびホーンを鳴ら
すためのチャンネル等では、それぞれの必要電流すなわ
ち電流の使用形態が違うため、各チャンネルに要求され
る抵抗値も異なってくる。
【0031】このように各チャンネルにおける要求に対
応するために、本発明によるフラットケーブルでは各チ
ャンネルを、要求される抵抗値にするために、必要に応
じて複数本の前記導電部材を並列接続することによって
まとめて1チャンネルとして使用する。すなわち、小さ
な抵抗値が要求されるチャンネル、もしくは大電流が通
電するチャンネルでは、各々同様の抵抗値を有する導電
部材であっても、導電部材を複数本まとめて並列使用す
ることによって、前記要求を満たすことができる。且
つ、このように導電部材を複数本まとめる際に、所定の
本数の導電部材を並列に使用することによって、任意の
抵抗値をもつチャンネルを形成することができる。
【0032】図1は、以上の点から鑑みて車両等の精密
且つコンパクト化が要求される機器に最も適するように
構成された本発明によるフラットケーブル1の第1実施
例を示す斜視図である。図に示すように、断面直径が実
質上同形である複数本の導電部材7が絶縁皮膜5に覆わ
れ、平行に配列されている。この導電部材7の各々1本
づつはそれぞれ同様の所定の抵抗値を有している。この
ような導電部材7と平行に配置される絶縁部材6は、例
えばポリアミド等の樹脂にて形成されている。この絶縁
部材6は前記導電部材7とほぼ同様の直径を有する糸状
に形成されている。前述のごとく前記導電部材7と絶縁
部材6とは平行に配置され、保持部材4にて平板状に保
持される。このように平板状に形成された後、フィルム
2に接着剤3塗布して接合する。なお、このフィルム2
はフラットケーブル1の強度を向上するためおよびフラ
ットケーブル1に可撓性を与えるために採用されること
が多い。
【0033】また、このフラットケーブル7では、それ
ぞれのチャンネルを構成する際に要求される抵抗値を満
足するために、前記導電部材を複数本まとめて1チャン
ネルとしている。すなわち、前記絶縁部材6にて分割さ
れる導電部材7の組が1チャンネルとして使用される。
例えば、図1に示すフラットケーブルでは、図の左から
1本の導電部材7にて形成されるチャンネル、2本の導
電部材7にて構成されるチャンネル、および4本の導電
部材7にて構成されるチャンネルが構成されている。ま
た、これらのチャンネルの間に、前記絶縁部材6がスペ
ーサとして挟まれるように構成されている。
【0034】以上のように構成されるフラットケーブル
1の製造工程を、図2および図3に基づいて説明する。
図2は、導電部材7と絶縁部剤6とがそれぞれコイル8
a、bに巻回されている状態から、保持部材4にて平板
状に保持されるまでの製造工程を示す。また、図3は導
電部材7と絶縁部材6とが前記平板状に保持形成された
後に、表面にフィルム2をラミネートし、フラットケー
ブル1を形成する工程を示す。
【0035】まず、図2において、導電部材は一本づつ
コイル8aに巻回されており、また絶縁部材6も同様に
コイル8bに巻回されている。この状態からロータ9に
むかって各コイル8a、8bからそれぞれ導電部材7お
よび絶縁部材6が引っ張り込まれており、それぞれのコ
イル8a、8bの位置に応じて、前記導電部材7と絶縁
部材6との配置位置が決定される。すなわち、例えばフ
ラットケーブル1が図1のようにチャンネルを有する場
合には、図2に示すようなコイル順になる。また、フラ
ットケーブルにおける各チャンネルが、図1とは異なる
導電部材の本数にて形成される場合には、各コイル8
a、8bの配置をそれに応じて変更すれば、単にそれだ
けで異なるパターンのチャンネルを有するフラットケー
ブルを構成することができる。
【0036】このように配置される各コイル8a、8b
から導かれた導電部材7および絶縁部材6はロータ9を
介して配列手段10に誘導される。この配列手段10で
は、各導電部材7および絶縁部材6を均一且つ密に配列
する。その後、保持部材4を表面に塗布され加熱処理等
にて、多数本の各導電部材7、絶縁部材6が密に並列配
置されたまま、平板状に保持される。
【0037】このように平板状に保持された各導電部材
7、絶縁部材6は、図3に示すように、ラミネートロー
ル11とプルロール12とで引き込まれる。この際、片
面に接着剤が塗布されたフィルム2が前記ラミネートロ
ール11に同時に引き込まれ、前記平板状の各部材7、
6に押圧される。このようにフィルム2が表面にラミネ
ートされ、フラットケーブル1が完成する。
【0038】次に、このように構成、製造されるフラッ
トケーブル1が、電気機器、情報機器あるいは上述のよ
うな車両における各構成間におけるターミナルと電気的
に接続される際の、接続方法を、図4〜6を用いて説明
する。図4は、フラットケーブル1の端末と各機器にお
ける制御基板のターミナルとをハンダ付けによって電気
的に接続する際を例に挙げた斜視図である。
【0039】図に示すように、フラットケーブル1の端
末が各機器を駆動したり、その駆動を制御したりする制
御基板21に形成されているターミナル13に導電部材
7の配設位置が合うように配置され、ハンダ20にて電
気的に接続される。この際、フラットケーブル1は、図
1にて示した端末形状のまま接続することが可能であ
る。すなわち、フラットケーブル1において各チャンネ
ルを分割形成している絶縁部材6は樹脂等にて形成され
ているため、ハンダ付け時の熱によって溶解する。この
時、各チャンネル間に存在する絶縁部材6は、各チャン
ネル間におけるスペーサの役割を果たすこととなり、ハ
ンダ付けによって隣接するチャンネルとの導通を防止し
ている。
【0040】また、図5および図6に示すように、フラ
ットケーブル1の端末と各電気機器等の制御系、駆動系
のターミナルとを抵抗溶接によって電気的に接続する、
いわゆるヒュージングを行うようにしてもよい。図6に
示すように、まず、各機器のターミナル13に、上記ハ
ンダ付け時と同様、導電部材7の位置が合わされて配置
される。ヒュージング部22は導通可能な金属等によっ
て形成されている。このヒュージング部22は、フラッ
トケーブル1の端末全体を覆うことができる大きさを有
しており、各ターミナル13に平行に単位当たり均一の
押圧力および電圧が加えられるように配置される。
【0041】このように各構成が配置された後、前記ヒ
ュージング部22と各ターミナル13との間に所定の電
圧を加えながら、押圧力を加える。すると、フラットケ
ーブル1における導電部材を覆っている絶縁皮膜5およ
び保持部材4が潰れる。すると、ヒュージング部22と
導電部材7およびターミナル13が導通する。この際、
導電部材7とターミナル13とが接触する部位にて発熱
する。この発熱によってターミナル13と導電部材7が
抵抗溶接されることによって、それぞれが電気的に接続
される。なお、ターミナル13上に設置されない絶縁部
材6は、ほとんど溶解すること無く、前記ヒュージング
部22の押圧力によって潰れる可能性があるのみであ
り、導電部材7が複数本にて形成するチャンネル間にス
ペースを設けている。すなわち、絶縁部材6の本数分に
て、各々のターミナル13に所定の導電部材7以外が溶
接されることを防止している。
【0042】以上のように製造構成され、各電気機器、
情報機器およびそれらを制御駆動する制御基板を電気的
に接続する本発明によるフラットケーブル1の効果を以
下に説明する。上述のように構成されるフラットケーブ
ル1では、前記導電部材7がターミナルに並列接続され
る本数によってチャンネルが形成され、このチャンネル
は絶縁部材6が間に挟まれることによって任意の導電部
材7を有するチャンネルを形成することができる。これ
は、前記電気機器もしくは情報機器等において、それぞ
れ異なる使用目的を一本のフラットケーブルにて電気的
に接続しようとする場合、その使用目的によって各フラ
ットケーブルのチャンネルへの各々異なる要求を満足す
ることが可能である。すなわち、該要求による抵抗値等
を満足することを、導電部材7を複数本まとめて使用す
ることによって簡単に満足することが可能になった。
【0043】また、このようにフラットケーブル1の使
用目的によって随時異なる多数のパターンのチャンネル
をフラットケーブル1に形成する場合、上述のように、
導電部材7および絶縁部材6が巻回されているコイル8
a、8bの配置位置を変更するだけで簡単に実行するこ
とができる。すなわち、異なるチャンネルパターンを有
するようにフラットケーブルを製造する場合、図2およ
び図3に示すような1つの製造ラインにて、製造するこ
とができ、コスト削減等、製造上有利である。
【0044】また、このように製造されるフラットケー
ブル1の端末を、ターミナル13と接続する際に、図2
1にて前述したように、不必要な導電部材をレーザー等
で精密に除去する必要がなく、端末処理加工の容易性が
著しく向上する。また、フラットケーブル1の端末をヒ
ュージングにてターミナル13と電気的に接続する場合
には、フラットケーブル1に複数あるチャンネルを、図
5および図6に示すように同時に一度の処理にて実行す
ることができる。この際、各ターミナル13の隣接して
いる空間には、非導電体である絶縁部材6が当てられて
いるため、各隣接するターミナル13どうし、確実に絶
縁することができる。なお、上述のように、各ターミナ
ル13の空間には、絶縁部材6が当てられており、ヒュ
ージング時に各ターミナル13と合わせられるフラット
ケーブルの位置合わせ精度がこの絶縁部材6の幅以上ず
れない限り、導電部材6が所定のターミナル13以外の
ターミナルと導通することはない。すなわち、フラット
ケーブル1と各ターミナル13との接続時におけるフラ
ットケーブル1の位置合わせ精度の許容値が大幅に緩和
される。これは、該接続時において有利にはたらくこと
は云うまでもない。
【0045】また、本第1実施例によるフラットケーブ
ルを車両におけるステアリング装置の回動部材であるス
テアリングホイールと固定側であるステアリングシャフ
ト側とを継電するコネクタ装置に使用する場合では、さ
らに大きな効果が上がる。すなわち、前記コネクタ装置
に用いられるフラットケーブルは、ステアリングに装着
されるコネクタ装置の小型化のために、より幅細で且つ
より薄いものが要求される。この際、単独のフラットケ
ーブルにおける複数のチャンネルを用いて、エアバッグ
装置、ホーン、車載電話等とバッテリとを継電する場合
でも、各々を継電するチャンネルにおける要求抵抗値を
満足することが、簡単に実行できるようになった。ま
た、このフラットケーブルでは、簡単に端末処理でき、
確実にターミナルとチャンネルを接続できるため、各機
器のターミナル間をスペース上有利に且つ容易に電気的
に接続することができるようになる。
【0046】なお、本実施例では、各チャンネル間のス
ペーサとして、前記絶縁部材6を各1本づつしか使用し
ていなかったが、これに限らず、各ターミナル間の隙間
距離に合わせて、複数本の絶縁部材6をチャンネル間に
配置するようにしてもよい。次に、図7〜図13を用い
て、本発明の第2実施例を説明する。本第2実施例で
は、図10に示すようにフラットケーブル1が形成され
る。図から分かるように、フラットケーブル1の配列に
おいて、両端は絶縁部材6が配置されている。すなわ
ち、各々のチャンネルは、両外側を少なくとも1本の絶
縁部材6にて挟まれている状態となっている。
【0047】以下に、本第2実施例の如く形成されるフ
ラットケーブル1における作用効果を説明する。図3に
おいて前述したようにラミネートされ形成されるフラッ
トケーブル1は、図7、図8に示すよう工程を経る。す
なわち、図2の工程において平板状とされた絶縁部材6
と導電部材7との所定の配列は、前述のようにプルロー
ル12によってラミネートロール11に引き込まれる。
この際、図8に示すように、ラミネートロール11によ
って、前記の如く平板状とされた部材と、接着剤3が塗
布されたフィルム2とが同時に上下方向の押圧力を受
け、接着される。前記ラミネートロール11の表面には
ゴム材質等が施されており、弾力性を有している。この
ゴム材質によって形成された部位は、フラットケーブル
の横側端部Hを閉じる作用をする。
【0048】しかしながら、このようにラミネートされ
る際には、フィルムにおける接着剤3の接着性を向上す
る等のために、加熱しながら実行される場合が多い。こ
の絶縁部材6および導電部材7を平板状に保持している
保持部材4が溶融することがある。よって、各絶縁部材
6および導電部材7の互いを密に接着する接着力が低下
し、図9に示すように、端部側の部材Aが隣接する導電
部材7(もしくは絶縁部材6)と離れてしまう。これに
は、ラミネートロール11による押圧力の影響も考えら
れる。すなわち、接着剤3もしくは熱により柔らかくな
った保持部材4が押圧力を受ける際に接着剤3もしくは
保持部材4は横方向外側にしか流動する部位がないた
め、フラットケーブル1の両外側端部に向けて流動す
る。この際、導電部材7および絶縁部材6を外側方向に
押し出す力が発生する。また、外側端部に近づくにつ
れ、流動する接着剤3もしくは保持部材4の量が多くな
るため、最も外側の部材Aは最も大きく隣接する部材か
ら離れてしまうことになる。このように離れた部材が、
図9におけるようにチャンネルの一部として使用される
導電部材7である場合には、ラミネート加工時にこの導
電部材7に傷が付くことがある。それは、表面が通常ゴ
ム材質にて形成されているラミネートロール11によっ
てフラットケーブル1の端部Hを閉じる作用をする場
合、各両端それぞれの導電部材7には、フラットケーブ
ル1の中心付近に配列されている部材と比較して大きな
押圧力が加えられるためである。また、このように形成
される図9に示すような最外端に導電部材7が配列され
ているフラットケーブルにおいて、図11に示す屈曲試
験を実行する。なお、実際の試験では、導電部材7を6
本にて1チャンネルを構成し、このチャンネルを6チャ
ンネル、および導電部材7が28本にて構成されるチャ
ンネルを2チャンネル有し、各チャンネル間に絶縁部材
6を配設したフラットケーブルおよび各チャンネルが絶
縁部材6にて挟まれるようにケーブル両外端に絶縁部材
6を配設したフラットケーブルを採用した。この屈曲試
験では、フラットケーブル1の一方を固定板50に固定
し、180°屈曲して他方を移動可能な可動板51に固
定する。また、屈曲時の曲率半径は10mmとし、可動板
51の移動距離は40mmに設定する。この条件の元に、
可動板51をおよそ200万回可動し、その後の各導電
部材7の抵抗値、および各チャンネル毎の抵抗値を測定
した。図12および図13には、両端に導電部材7が配
列されたフラットケーブル1の屈曲試験結果を示す。ま
ず図12では、各導電部材7ごとの屈曲試験結果後の抵
抗値を示す。図12から読めるように、フラットケーブ
ル1の両外側の導電部材を除いてほぼ10オーム以下で
あることが分かる。また、両外側の導電部材は、殆ど無
限大に近い抵抗値を有しており、一番外側の導電部材
は、断線状態となっていることが予想できる。また、こ
のような導電部材の断線の影響は、最外端のチャンネル
の抵抗値にも与えていることが図13から分かる。すな
わち、最外端のチャンネルaとhは他のチャンネルと比
較して、平均抵抗値が大きくなっている。これは、チャ
ンネルaでは最も明らかである。また、チャンネルhで
は、チャンネルを構成している導電部材7の本数が多い
ため、平均抵抗値は幾分低くなっているが、隣接するチ
ャンネルhの平均抵抗値と比較すると、抵抗値が大きく
なっていることは明らかである。
【0049】これに対し、図10に示すように最外端の
部材Aを絶縁部材6、すなわち電気的信号を伝達する際
に用いない部材にて形成した場合には、ラミネート加工
時の最も大きな押圧力を受けるのは、この絶縁部材6で
ある。すなわち、隣接する部材から最も離れてしまう部
材は、この絶縁部材6となる。よって、電気的信号を伝
達する際に必要となる導電部材7へのラミネート加工時
の影響を低減することができる。
【0050】各チャンネルが絶縁部材6に挟まれるよう
に配列されるフラットケーブルでは、このように両外端
に絶縁部材6が配設されることになるが、このような構
成を採るフラットケーブル1に対して、図11に示す屈
曲試験を実行する。この結果を図14および図15に示
す。図14には各導電部材7ごとの屈曲試験後の抵抗値
が示されており、これから分かるように、両最外端の導
電部材7の抵抗値はフラットケーブル1の中心付近に配
列されている導電部材7の抵抗値とほぼ同様の値を採っ
ている。よって、ラミネート加工時において、両外端部
の導電部材7に傷がついたり変形が起こるという悪影響
を受けることがない。よって、屈曲試験後においても、
他の導電部材7とほぼ同様の抵抗値を有しているものと
思われる。すなわち、実用時の耐久性も充分保障するこ
とができる。また、各チャンネル毎の抵抗値を図15に
おいて示すが、ここにおいても、両外端部に位置するチ
ャンネルaとhとの平均抵抗値は、他のチャンネルb〜
gと比較して、殆ど同様の抵抗ちを有していることがわ
かる。すなわち、ラミネート加工時におけるフラットケ
ーブル1の耐久性への悪影響を極力低減することがで
き、各々のチャンネルの抵抗値を設計通りに設定するこ
とが可能である。
【0051】本発明は上記実施例に限定されるものでは
なく、以下のように種々変形可能である。例えば、上記
の各実施例では絶縁皮膜5で表面を覆われた導電部材7
を用いてフラットケーブル1が構成されていた。しか
し、これに限らず、図16に示すように、絶縁皮膜を施
してない導電部材7aにてフラットケーブル30を形成
するようにしてもよい。すなわち、絶縁皮膜が形成され
ていない導電部材7aを保持部材4にて平板状に保持す
る。その後、接着剤3が塗布されたフィルム2にて両面
ラミネートするようにしてもよい。なお、このように構
成しても、隣接する導電部材7は同じチャンネルとし
て、同様の電気信号もしくは電流を伝達供給することと
なるため、隣接する互いの導電部材7を絶縁していなく
ても、上記実施例と同様の作用効果を得ることができ
る。なお、このように絶縁皮膜を施していないフラット
ケーブルにおいて、両最外端に配列される部材を絶縁部
材6とした場合には上記第2実施例と同様の効果を得る
ことが可能である。
【0052】また、上記までの実施例においては平板状
に形成保持された導電部材7絶縁部材6の両面をフィル
ム2にてラミネートし、強度を向上および可撓性を付与
するようにしていた。しかし、このフィルム2にて両面
ではなく、片面をラミネートするようにしても、強度お
よび可撓性性能では多少の差が出るが、本発明における
フラットケーブル1の効果として得る、端末処理性能の
向上、製造上の有利性、および複数本の導電部材7をま
とめて1チャンネルとして使用する使用形態がもたらす
優位性は、何ら変わること無く得ることができる。さら
に、前記絶縁部材に可撓性を有する素材を採用すると、
車両のステアリング装置におけるコネクタ装置にフラッ
トケーブルを採用した際に、ステアリング操作によるフ
ラットケーブルの巻き戻しおよび送りが、よりスムーズ
にできるようになる。
【0053】また、上述までの実施例においては、導電
部材7に断面が円形状の導電部材7を採用していたがこ
れに限らず、図17に示すように断面が方形の導電部材
71を採用するようにしてもよい。この際、絶縁部材6
1も断面形状を方形としているが、これに限らず、任意
の形状にしてもよい。なお、図17は、導電部材71の
表面を絶縁皮膜で覆う絶縁処理を施していないが、断面
形状が円状の導電部材7を採用するフラットケーブルに
おいて上述したように、断面が方形の導電部材71にお
いても、表面を絶縁処理したもの、および絶縁処理を施
してないもののどちらでもほぼ同様の効果を得ることが
可能である。また、この際に、両最外端に絶縁部材6を
配列するようにした場合には、上記第2実施例と同様の
効果を得ることもできる。
【0054】また、上記、図2および図3にてフラット
ケーブル1を製造する際に、各コイル8a、8bから導
出された各導電部材7および絶縁部材6を、後に保持部
材4を塗布することによって平板状に保持していた。し
かしこれに限らず、各導電部材7および絶縁部材8の表
面に接着性の物質をあらかじめ塗布しておき、各部材
7、6が配列された後、そのまま加熱処理等にて平板状
に保持するようにしてもよい。すなわち、各導電部材
7、および絶縁部材6に自己融着性を有するようにあら
かじめ接着性の物質にてコーティングしておく。このよ
うに形成される平板状の導電部材7および絶縁部材6
を、上記実施例と同様フィルム2にてラミネートしてフ
ラットケーブルを形成したとしても、上記までの実施例
と同等の作用効果を得ることができる。
【0055】また、上記実施例では、図5および図6に
示すように、フラットケーブル1の端末とターミナル1
3とのヒュージングによる接続の際に、ヒュージング部
22は、フラットケーブル1の幅全体を覆うように実行
していた。しかし、これに限らず、例えば図18に示す
ように、フラットケーブル1における所定の幅分づつ抵
抗溶接するようにしてもよい。図18では一例として3
本分の幅づつ図面右側からヒュージング部22を当てて
抵抗溶接するようにしている。この場合には、右側3本
のヒュージングが終了した後、その左側の導電部材7お
よび絶縁部材6の計3本分の幅の上にヒュージング部2
2aを移動する。この時のヒュージング部22aによる
押圧力にて、ターミナル13と挟まれる導電部材7の保
持部材4および絶縁皮膜4とは潰されるが、絶縁部材6
は変形するにとどまり、各チャンネル間の隣接する導電
部材7を絶縁状態とするとともに、ターミナル間のスペ
ースも形成している。
【0056】このように所定の幅ごとに随時ヒュージン
グするようにすると、該幅を小さくするにつれて、押圧
力の均一化および各導電部材7に対する電圧による発熱
の発生の均一化が容易に図れるようになる。よって、ヒ
ュージング工程が増すという欠点もあるが、代わりに、
フラットケーブル1の端末とターミナル13との接続が
均一に確実に実行できるという利点もある。
【0057】また、図19に示すように、フラットケー
ブル1の端末とターミナル13とのヒュージングを回動
自在のローラヒュージング部Rにて実行するようにして
もよい。すなわち、回動自在に保持されるローラヒュー
ジング部Rとターミナル13との間に電圧を加え、且つ
フラットケーブル1の端末を押圧するようにした方向に
力を作用させる。この後、徐々にローラヒュージング部
Rを回転させ、前記ローラヒュージング部Rとフラット
ケーブル1との線接触部分ごとにヒュージングを実行す
る。この際には、フラットケーブル1の端末に所定の押
圧力および電圧を加えていれば、1本づつ導電部材7が
ヒュージングされていくため、至極簡単に均一にヒュー
ジングを完成させることができる。
【0058】また、上述までの実施例ではフラットケー
ブル1において各チャンネルを分割する、および各チャ
ンネル間のスペースを確保するために1本の絶縁部材6
を挟むようにしていた。しかし、これに限らず、各チャ
ンネル間に2本以上の複数本の絶縁部材6を構成するよ
うにしてもよい。また、フラットケーブルの端末が接続
されるターミナルの形状に合わせて、例えば各ターミナ
ル間が絶縁部材6の複数本分離れていたら、その本数分
の絶縁部材6を各チャンネル間に配置するようにしたフ
ラットケーブルを形成するようにしてもよい。
【0059】また、上記第2実施例において、両最外端
部において各1本づつ絶縁部材6を配列したが、これに
関わらず各2本、3本以上を配列するようにしてもよ
い。このようにすると、フラットケーブルのラミネート
加工時の影響を一層低減することができ、より耐久性を
向上したフラットケーブルを提供することができる。
【0060】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、極細の
導電部材を所定の本数使用した任意の抵抗値を有するチ
ャンネルを、近年の電気機器、情報機器を制御駆動する
基板等に形成されるターミナルの精密化にともなって、
端末処理が容易に実行でき且つターミナルに簡単に接続
できるフラットケーブルを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるフラットケーブルの斜視図であ
る。
【図2】本発明によるフラットケーブルの製造工程を示
すモデル図である。
【図3】本発明によるフラットケーブルの製造工程を示
すモデル図である。
【図4】本発明によるフラットケーブルをターミナルと
ハンダ付けにて接続させた場合の斜視図である。
【図5】本発明によるフラットケーブルをターミナルと
ヒュージングにて接続させた場合の斜視図である。
【図6】本発明によるフラットケーブルをターミナルと
ヒュージングにて接続させる場合の断面図である。
【図7】ラミネート加工を実行される前状態を示すフラ
ットケーブルの構成を示す断面図である。
【図8】ラミネート加工の様子を示す図である。
【図9】ラミネート加工時における保持部材もしくは接
着剤の流動状況を示す図である。
【図10】第2実施例におけるフラットケーブルの構成
を示す構成図である。
【図11】屈曲試験の方法を示す図である。
【図12】第1実施例におけるフラットケーブルの屈曲
試験後の抵抗値を示す特性図である。
【図13】第1実施例におけるフラットケーブルの屈曲
試験後の抵抗値を示す特性図である。
【図14】第2実施例におけるフラットケーブルの屈曲
試験後の抵抗値を示す特性図である。
【図15】第2実施例におけるフラットケーブルの屈曲
試験後の抵抗値を示す特性図である。
【図16】本発明によるフラットケーブルの他の実施例
を示す斜視図である。
【図17】本発明によるフラットケーブルの他の実施例
を示す斜視図である。
【図18】本発明によるフラットケーブルのヒュージン
グによるターミナルとの接続における別の実施例を示す
断面図である。
【図19】本発明によるフラットケーブルのヒュージン
グによるターミナルとの接続における別の実施例を示す
断面図である。
【図20】従来のフラットケーブルを示す斜視図であ
る。
【図21】従来のフラットケーブルにおける端末処理の
方法を表す斜視図である。
【図22】従来のフラットケーブルをハンダ付けにてタ
ーミナルと接続させた際の斜視図である。
【図23】従来のフラットケーブルをヒュージングにて
ターミナルと接続する際の断面図である。
【符号の説明】
1 フラットケーブル 2 フィルム 3 接着剤 4 保持部材 5 絶縁皮膜 6 絶縁部材 7 導電部材 20 ハンダ 21 制御基板 22 ヒュージング部 50 ローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01B 7/08

Claims (15)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平行に配列された所定の抵抗値を有する
    複数本の線状導電部材にて、両端に接続されるターミナ
    ル間を複数のチャンネルにてそれぞれ所定の電気的信号
    を伝達することが可能であるフラットケーブルにおい
    て、 前記平行に配列された線状導電部材のうちの隣接する任
    意の所定本数の前記線状導電部材で形成されるチャンネ
    ルを他のチャンネルと絶縁するための線状絶縁部材が、
    前記チャンネル間に挟まれるように配置され、 前記線状導電部材と線状絶縁部材とは同時に保持部材に
    て平板状に保持され、 前記複数のチャンネルの各々が、前記ターミナル間をそ
    のチャンネルが構成する前記線状導電部材の本数に応じ
    た抵抗値を持って1つの電気的信号を伝達供給すること
    を特徴とするフラットケーブル。
  2. 【請求項2】 両端を複数のターミナルに接続される、
    複数のチャンネルの端末を有するフラットケーブルにお
    いて、 前記チャンネルは、前記ターミナル間を通電可能に電気
    的に接続する線状導電部材が所定の本数並列に接続され
    ることによって形成され、 前記所定の本数の前記線状導電部材にて形成されるチャ
    ンネルは互いに隣接するように平行に配置され、 前記各ターミナル間の幅と同様な幅を前記フラットケー
    ブルにおけるチャンネル間に設けるために、前記チャン
    ネル間を絶縁するスペーサとしての線状絶縁部材が各チ
    ャンネル間に設けられることによって、各導電部材およ
    び絶縁部材の配列が決定され、 前記配列に従って、配置される前記線状導電部材と線状
    前記絶縁部材とが、保持部材によって平板状に保持され
    ることを特徴とするフラットケーブル。
  3. 【請求項3】 平行に配列された所定の抵抗値を有する
    複数本の線状導電部材にて、両端に接続されるターミナ
    ル間を複数のチャンネルにてそれぞれ所定の電気信号を
    伝達することが可能であるフラットケーブルにおいて、 前記平行に配列された線状導電部材の隣接する任意の所
    定本数の前記線状導電部材で形成されるチャンネルは、
    複数本の線状絶縁部材にて挟まれるように形成されてい
    ることを特徴とするフラットケーブル。
  4. 【請求項4】 平行に配列された所定の抵抗値を有する
    複数本の線状導電部材にて、両端に接続されるターミナ
    ル間を複数のチャンネルにてそれぞれ所定の電気的信号
    を伝達することが可能であるフラットケーブルにおい
    て、 前記平行に配列された線状導電部材のうち隣接する任意
    の所定の本数の前記線状導電部材で形成されるチャンネ
    ルを他のチャンネルと絶縁するために、前記チャンネル
    間には挟まれるように配置される線状絶縁部材と、 前記フラットケーブルにおける両最外部に形成された前
    記チャンネルの各々において最も外側に配置される少な
    くとも一本の外側線状絶縁部材と、 前記線状導電部材と前記線状絶縁部材および前記外側線
    状絶縁部材を同時に平板状に保持する保持部材と、 前記平板状とされた線状導電部材と線状絶縁部材および
    外側線状絶縁部材の表面をラミネートするフィルム部材
    と、を備え、 前記複数のチャンネルの各々が、前記ターミナル間をそ
    のチャンネルが構成する前記線状導電部材の本数に応じ
    た抵抗値を持って1つの電気的信号を伝達供給すること
    を特徴とするフラットケーブル。
  5. 【請求項5】 両端を複数のターミナルに接続される、
    複数のチャンネルの端末を有するフラットケーブルにお
    いて、 前記ターミナル間を通電可能に電気的に接続し、前記チ
    ャンネルを形成するために所定の本数並列に接続される
    線状導電部材と、 前記各ターミナル間に存在する幅と同様な幅を前記フラ
    ットケーブルにおける各チャンネル間に設けるために配
    列が決定され、前記チャンネル間を絶縁するスペーサと
    して各チャンネル間に配置される線状絶縁部材と、 前記フラットケーブルにおける両最外部に形成された前
    記チャンネルの各々において最も外側に配置される少な
    くとも一本の外側線状絶縁部材と、 前記線状導電部材と前記線状絶縁部材および前記外側線
    状絶縁部材を同時に平板状に保持する保持部材と、 前記平板状とされた線状導電部材と線状絶縁部材および
    外側線状絶縁部材の表面をラミネートするフィルム部材
    と、 を備えることを特徴とするフラットケーブル。
  6. 【請求項6】 前記チャンネルを形成する前記線状導電
    部材の所定本数を増加すると、そのチャンネルが有する
    抵抗値を減少させたチャンネルが形成されることを特徴
    とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のフラッ
    トケーブル。
  7. 【請求項7】 前記線状導電部材と前記線状絶縁部材と
    は実質上同径を有していることを特徴とする請求項1乃
    至請求項6のいずれかに記載のフラットケーブル。
  8. 【請求項8】 前記線状導電部材と前記外側線状絶縁部
    材とは実質上同径を有していることを特徴とする請求項
    3乃至請求項5のいずれかに記載のフラットケーブル。
  9. 【請求項9】 前記線状絶縁部材は、弾性力を有する金
    属材料の表面を絶縁材で被覆することによって形成され
    ていることを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれ
    かに記載のフラットケーブル。
  10. 【請求項10】 前記線状絶縁部材は前記チャンネル間
    に複数本挟まれるように配置され保持されることを特徴
    とする請求項1乃至請求項8のいずれかに記載のフラッ
    トケーブル。
  11. 【請求項11】 上記フラットケーブルは、車両のステ
    アリング装置における回動端であるステアリングホイー
    ル側と固定端であるステアリングシャフト側とを電気的
    に接続するコネクタ装置の継電手段として採用されるこ
    とを特徴とする請求項1乃至請求項10のいずれかに記
    載のフラットケーブル。
  12. 【請求項12】 前記線状導電部材の表面には絶縁皮膜
    が施されており、互いに隣接する前記線状導電部材間は
    絶縁されていることを特徴とする請求項1乃至請求項1
    1のいずれかに記載のフラットケーブル。
  13. 【請求項13】 前記保持部材は前記線状導電部材の表
    面に直接施されることを特徴とする請求項1乃至請求項
    12のいずれかに記載のフラットケーブル。
  14. 【請求項14】 前記複数の線状導電部材は、それぞれ
    同様の断面形状を有していることを特徴とする請求項1
    乃至請求項13のいずれかに記載のフラットケーブル。
  15. 【請求項15】 前記絶縁部材は絶縁性とともに可撓性
    を有していることを特徴とする請求項1乃至請求項14
    のいずれかに記載のフラットケーブル。
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