JP3496175B2 - 自動車ボディ構造 - Google Patents

自動車ボディ構造

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JP3496175B2
JP3496175B2 JP06267196A JP6267196A JP3496175B2 JP 3496175 B2 JP3496175 B2 JP 3496175B2 JP 06267196 A JP06267196 A JP 06267196A JP 6267196 A JP6267196 A JP 6267196A JP 3496175 B2 JP3496175 B2 JP 3496175B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、乗用車等の車両に
おけるボディ構造、特にセンタピラーまわりの補強構造
に関するものである。 【0002】 【従来の技術】この種の車両ボディでは、図9に示され
るようにボディ側部にてセンタピラー1がルーフ部2か
らロッカ部3まで垂設されている。センタピラー1の上
部及び下部はルーフ部2及びロッカ部3にそれぞれ接合
されている。また、センタピラー1の前後両側(矢印F
R,RR)には、図10及び図11にも示したようにフ
ロントサイドドア4及びリヤサイドドア5が配置され
る。なお、これらの図において、各矢印W,H及びLは
それぞれ、車両の幅方向、高さ方向及び長手方向を示し
ている。 【0003】図9において点線により示した所謂ベルト
ラインBLは、フロントサイドドア4及びリヤサイドド
ア5のそれぞれドア本体の上縁部に沿って設定される。
ここで、種々の実験等によれば車両に対する側面からの
衝突(側突)時には、ベルトラインBL付近にてセンタ
ピラー1の折損が生じることが確かめられている。例え
ば、この種のダミー実験等においては、図9(B)に示
されるようにボディ側方から衝突対象物(Moving Defor
mable Barrier 、以下MDBと略称する。)が衝突す
る。このときの衝撃荷重がセンタピラー1に作用する。 【0004】実車両においても、側突時におけるセンタ
ピラー1の耐力を確保することは、乗員の安全上極めて
重要である。従来の車両ボディではセンタピラー1の構
成部材の材質変更や板厚増加、或いは構成部材の追加等
によって対応していた。このようにセンタピラー1まわ
りの補強対策を講じることで、側突時におけるセンタピ
ラー1のベルトラインBL付近の折損を防ぐようにして
いた。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ボディ構造において、側突対策として前述のようにセン
タピラー1の構成部材の材質変更や板厚増加、或いは構
成部材の追加等を行うとボディ重量が増加し、或いはボ
ディ構造が複雑化せざるを得なかった。 【0006】本発明は上記の点に鑑み、実質的な重量増
加等をもたらすことなく、高い安全性を有効に確保する
自動車ボディ構造を提供することを目的とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】本発明の自動車ボディ構
造は、ボディ側部にセンタピラーが垂設された自動車
ボディ構造において、センタピラーの上部からほぼ2/
3の高さ位置付近にて上記センタピラーのサイドアウタ
パネルを外側に突出成形させて成る凸部と、上記センタ
ピラーとロッカ部の接合部に形成した凹部と、を備え、
さらに、ボディに取り付けるサイドドアが、上記センタ
ピラーの上記凸部に対応する高さ位置に設定されるドア
ビームを備えていることを特徴とする。 【0008】 【0009】 【0010】 【0011】本発明によれば、側突時の応力をセンタピ
ラー全体に分散させるようにしている。これによりセン
タピラーのベルトライン付近に応力が集中するのを防
ぎ、この結果、センタピラーの折損を防ぐことができ
る。従って乗員に対して高い安全を確保すると共に、
従来の基本構造を維持したまま凸部と凹部を設けること
で、実質的な重量増加や部材の追加等をもたらすことが
ない。 【0012】 【発明の実施の形態】以下、図1〜8に基づき、従来例
と実質的に同一又は対応する部材には同一符号を用い
て、本発明による自動車ボディ構造の好適な実施の形態
を説明する。 【0013】図1に示されるようにボディ側部にてルー
フ部2とロッカ部3の間にセンタピラー1が垂設され
る。センタピラー1の上部及び下部はルーフ部2及びロ
ッカ部3にそれぞれ接合されている。なお、図1(A)
においては、センタピラー1の前後両側に配置されるフ
ロントサイドドア4及びリヤサイドドア5は、図示が省
略されている。センタピラー1は、図2及び図3に示さ
れるようにサイドアウタパネル1a及びインナパネル1
bをボディの外側及び内側から相互に接合することによ
り、概略中空柱状に形成されている。 【0014】この実施形態において、センタピラー1の
高さ方向の所定部位を外側に突設させて成る凸部6が設
けられる。この凸部6は、図1に示されるようにセンタ
ピラー1の上部からほぼ2/3の高さ位置付近にて、セ
ンタピラー1のサイドアウタパネル1aを突出成形する
ことにより構成される。 【0015】また、このボディ構造において、センタピ
ラー1とロッカ部3の接合部にて凹部7を有している。
この凹部7は、センタピラー1及びロッカ部3の接合部
におけるサイドアウタパネル1aを図示のように内側に
適度に凹ませ、或いは絞り込むことにより形成される。 【0016】ここで、図4及び図5は、センタピラー1
の凸部6或いは凹部7の配置関係等を示している。図4
のようにセンタピラー1の上部からほぼ2/3の高さ位
置付近に凸部6が設けられ、またその凸部6の下方に凹
部7が配置されている。 【0017】ところで、フロントサイドドア4及びリヤ
サイドドア5の内部には、図5に示したようにそれぞれ
ドアビーム(インパクトビーム)4a,5aが設けられ
ている。これらのドアビーム4a,5aは、相互に突き
合うようにフロントサイドドア4及びリヤサイドドア5
の内部適所に横架されている。この例ではドアビーム4
a,5aとほぼ同一高さ位置に凸部6を設け、即ち凸部
6に対応する高さ位置にドアビーム4a,5aが設定さ
れるようにしたものである。 【0018】なお、センタピラー1まわりの構成例とし
て、図6に示したようにルーフリインフォース8、ルー
フサイドガセット9、シートベルトアジャスタ10、穴
部11、シートベルトアンカ12及びフロア13等を備
えている。 【0019】上記構成で成るボディ構造において、セン
タピラー1の所定位置にサイドアウタパネル1aを突出
形成して成る凸部6を設けることで、側突時の応力をセ
ンタピラー1全体に分散させることができる。これによ
りセンタピラー1のベルトラインBL付近に応力が集中
するのを防ぎ、この結果センタピラー1の折損を防ぐこ
とができる。従って乗員に対する高い安全性が確保され
る。この場合、従来の基本構造を維持したまま、凸部6
或いは凹部7を設けることで実質的な重量増加や部材の
追加等をもたらすことがない。 【0020】ここで、図7は、この実施形態によるボデ
ィ構造に対してダミー実験を行った場合の結果を従来例
との比較で示している。この実験では、側突時の衝突対
象物MDBによって生じる部材の変形等が確認される。 【0021】衝突対象物MDBの衝突速度0〜10m/
secの場合、従来例ではルーフサイド部(センタピラ
ー付け根)(A)、ベルトラインBL部(B)及びセン
タピラー下部(C)にて応力が集中(変形)する。これ
に対して、本発明ではルーフサイド部(A)及びセンタ
ピラー下部(C)にて応力が集中し、ベルトラインBL
部(B)における応力集中は小さい。 【0022】衝突対象物MDBの衝突速度10〜20m
/secの場合、従来例ではルーフサイド部(センタピ
ラー付け根)(A)、ベルトラインBL部(B)及びセ
ンタピラー下部(C)にて応力が集中する。これに対し
て、本発明ではルーフサイド部(A)及びセンタピラー
下部(C)にて応力が集中するものの、ベルトラインB
L部(B)における応力集中が小さいため、このまわり
のセンタピラー1の変形は殆ど生じない。 【0023】ダミー衝突時、従来例では衝突初期にベル
トラインBL部(B)付近にてセンタピラー1の折損が
生じ、ダミー胸部に当たる。これに対して、本発明では
側突時の応力をセンタピラー1全体に分散させること
で、体側部に沿って或いは腰部等に軽く当接するに留ま
り、乗員に対する高い安全上が確保され得る。 【0024】次の表1は、上述のダミー実験結果を数値
的に示したものであり、ダミー所定部位における接触力
等を従来例の場合を基準にして表している。この表1か
らも分かるように、本発明によればダミー各部位におけ
る側突時の衝撃エネルギによる接触力を格段に減少し、
乗員に対する高い安全上が確保されている。 【0025】 【表1】 【0026】また、図8は、ダミーに対する接触力と時
間との関係を示しており、このグラフからも明らかなよ
うに、本発明によれば従来例に比べて接触力を減少して
乗員に対する高い安全上を確保している。 【0027】上記実施形態において、凸部6をセンタピ
ラー1の上部からほぼ2/3の高さ位置に設ける例を説
明した。これは本発明の好ましい数値例を示したもので
あり、従って厳密にこの数値のみに限定されるものでな
く、本発明の範囲内において必要に応じて変更可能であ
る。 【0028】 【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、こ
の種のボディ構造において、センタピラーの好適位置に
凸部と、センタピラーとロッカ部の接合部に凹部と、ボ
ディに取り付けるサイドドアにセンタピラーの凸部に対
応する高さ位置に設定したドアビームと、を設けること
側突時の応力をセンタピラー全体に分散させ、セン
タピラーの折損を防いで乗員に対する高い安全を確保
することができる。しかも、従来の基本構造を維持した
まま凸部と凹部を設けることで、実質的な重量増加や部
材の追加等を伴わずに、比較的簡素な構成により安全に
優れたボディ構造を実現する等の利点を有している。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明による自動車ボディ構造の実施形態にお
ける要部構成を示すボディ側面図及び縦断面図である。 【図2】図1(B)のC−C線に沿う断面図である。 【図3】図1(B)のD−D線に沿う断面図である。 【図4】本発明による自動車ボディ構造の実施形態にお
ける凸部及び凹部の配置関係を示す斜視図である。 【図5】本発明による自動車ボディ構造に係るサイドド
アのドアビームを示す斜視図である。 【図6】本発明による自動車ボディ構造の実施形態にお
けるセンタピラーまわりの構成例を示す斜視図である。 【図7】本発明による自動車ボディ構造におけるダミー
実験を行った場合の結果を従来例との比較で示す図であ
る。 【図8】本発明による自動車ボディ構造におけるダミー
実験結果を従来例との比較で示すグラフである。 【図9】従来の自動車ボディ構造における要部構成を示
すボディ側面図及び縦断面図である。 【図10】図9(B)のA−A線に沿う断面図である。 【図11】図9(B)のB−B線に沿う断面図である。 【符号の説明】 1 センタピラー 2 ルーフ部 3 ロッカ部 4 フロントサイドドア 5 リヤサイドドア 6 凸部 7 凹部 8 ルーフリインフォース 9 ルーフサイドガセット 10 シートベルトアジャスタ 11 穴部 12 シートベルトアンカ 13 フロア
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−227428(JP,A) 特開 昭61−244675(JP,A) 特開 平6−24357(JP,A) 特開 平7−246952(JP,A) 特開 平7−10034(JP,A) 特開 平5−39063(JP,A) 特開 平8−72742(JP,A) 実開 平3−68180(JP,U) 実開 平1−149874(JP,U) 実開 昭58−41671(JP,U) 実開 平4−137971(JP,U) 実開 昭58−140874(JP,U) 実開 昭63−37384(JP,U) 実公 平5−42709(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62D 25/04 B62D 25/20

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 ボディ側部にセンタピラーが垂設され
    た自動車ボディ構造において、 センタピラーの上部からほぼ2/3の高さ位置付近にて
    上記センタピラーのサイドアウタパネルを外側に突出成
    形させて成る凸部と、 上記センタピラーとロッカ部の接合部に形成した凹部
    と、を備え、 さらに、上記ボディに取り付けるサイドドアが、上記セ
    ンタピラーの上記凸部に対応する高さ位置に設定された
    ドアビームを備えている ことを特徴とする、自動車ボデ
    ィ構造。
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FR2889467B1 (fr) * 2005-08-05 2008-12-19 Thyssenkrupp Sofedit Fabrication par emboutissage a chaud, d'une piece metallique integrant une fonction d'absorption et de dissipation et/ou de transmission de l'energie d'un choc
JP5104264B2 (ja) 2007-12-07 2012-12-19 トヨタ車体株式会社 自動車のピラー構造
JP2015047874A (ja) * 2013-08-29 2015-03-16 三菱自動車工業株式会社 車体のセンターピラーの構造
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