JP3486953B2 - 自動変速機の油圧制御装置 - Google Patents
自動変速機の油圧制御装置Info
- Publication number
- JP3486953B2 JP3486953B2 JP10964494A JP10964494A JP3486953B2 JP 3486953 B2 JP3486953 B2 JP 3486953B2 JP 10964494 A JP10964494 A JP 10964494A JP 10964494 A JP10964494 A JP 10964494A JP 3486953 B2 JP3486953 B2 JP 3486953B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- solenoid valve
- line pressure
- clutch
- failure
- command value
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Control Of Transmission Device (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はクラッチ用電磁弁の故障
時における変速中にライン圧を適正に制御して過大な変
速ショックを防止するようにした車両用自動変速機の油
圧制御装置に関する。
時における変速中にライン圧を適正に制御して過大な変
速ショックを防止するようにした車両用自動変速機の油
圧制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来この種のものとして、実公平5−2
3879号公報に記載されるごとく、変速中にライン圧
制御をするものが考えられている。すなわち、アキュー
ムレータにより変速中のクラッチ圧を調整するシステム
における変速ショック防止のため、変速時のイナーシャ
相時間の目標値と実際値との偏差を検出し、スロットル
開度に応じたライン圧指令信号を補正するものである。
ところで、近年、アキユームレータを用いることなく、
クラッチ制御用電磁弁のデューティにより変速用クラッ
チのクラッチ室に供給される油圧をダイレクトに制御す
るものが考えられている。
3879号公報に記載されるごとく、変速中にライン圧
制御をするものが考えられている。すなわち、アキュー
ムレータにより変速中のクラッチ圧を調整するシステム
における変速ショック防止のため、変速時のイナーシャ
相時間の目標値と実際値との偏差を検出し、スロットル
開度に応じたライン圧指令信号を補正するものである。
ところで、近年、アキユームレータを用いることなく、
クラッチ制御用電磁弁のデューティにより変速用クラッ
チのクラッチ室に供給される油圧をダイレクトに制御す
るものが考えられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
ダイレクト制御のものでは、アキュームレータによる油
圧の徐変機能がないので、クラッチ制御用電磁弁が故障
した場合、変速時に変速用クラッチのクラッチ室に油圧
が急激に加わり、過大な変速ショックが生じるという問
題がある。
ダイレクト制御のものでは、アキュームレータによる油
圧の徐変機能がないので、クラッチ制御用電磁弁が故障
した場合、変速時に変速用クラッチのクラッチ室に油圧
が急激に加わり、過大な変速ショックが生じるという問
題がある。
【0004】そこで、本発明はクラッチ制御用電磁弁が
故障しても過大な変速ショックが発生するのを防止する
ことを目的とする。
故障しても過大な変速ショックが発生するのを防止する
ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】そのため本発明は図1に
示すごとく、変速段を制御するための変速用クラッチの
クラッチ室に供給される油圧をダイレクトに制御するク
ラッチ用電磁弁と、油圧源より前記クラッチ用電磁弁に
供給される油のライン圧を制御するためのライン圧制御
用電磁弁と、変速時において前記クラッチ用電磁弁に運
転状態に応じた油圧指令値を出力する油圧指令値出力手
段と、前記ライン圧制御用電磁弁に運転状態に応じたラ
イン圧指令値を出力するライン圧指令値出力手段と、前
記クラッチ用電磁弁の故障を検出するための故障検出手
段と、前記故障検出手段により前記クラッチ用電磁弁の
故障が検出されると変速中前記ライン圧制御用電磁弁に
前記ライン圧を下げるための信号を供給する故障時ライ
ン圧低下手段とを備え、前記故障時ライン圧低下手段
は、運転状態に応じてライン圧の低下程度を決定するも
のであって、エンジン負荷が大きい程、ライン圧の低下
度合いが小さくなるように設定される自動変速機の油圧
制御装置を提供するものである。
示すごとく、変速段を制御するための変速用クラッチの
クラッチ室に供給される油圧をダイレクトに制御するク
ラッチ用電磁弁と、油圧源より前記クラッチ用電磁弁に
供給される油のライン圧を制御するためのライン圧制御
用電磁弁と、変速時において前記クラッチ用電磁弁に運
転状態に応じた油圧指令値を出力する油圧指令値出力手
段と、前記ライン圧制御用電磁弁に運転状態に応じたラ
イン圧指令値を出力するライン圧指令値出力手段と、前
記クラッチ用電磁弁の故障を検出するための故障検出手
段と、前記故障検出手段により前記クラッチ用電磁弁の
故障が検出されると変速中前記ライン圧制御用電磁弁に
前記ライン圧を下げるための信号を供給する故障時ライ
ン圧低下手段とを備え、前記故障時ライン圧低下手段
は、運転状態に応じてライン圧の低下程度を決定するも
のであって、エンジン負荷が大きい程、ライン圧の低下
度合いが小さくなるように設定される自動変速機の油圧
制御装置を提供するものである。
【0006】
【作用】これにより、故障検出手段によりクラッチ用電
磁弁の故障が検出されると、故障時ライン圧低下手段に
よって、エンジン負荷が大きい程、変速中ライン圧の低
下度合いが小さくなるように変速ライン圧制御用電磁弁
にライン圧を下げるための信号を供給する。
磁弁の故障が検出されると、故障時ライン圧低下手段に
よって、エンジン負荷が大きい程、変速中ライン圧の低
下度合いが小さくなるように変速ライン圧制御用電磁弁
にライン圧を下げるための信号を供給する。
【0007】
【実施例】以下本発明を図に示す実施例について説明す
る。 (全体構成)図2は本発明の実施例に係る自動車用自動
変速機の油圧制御装置を示すものであり、本図に示すよ
うに自動変速機(AT)の油圧制御装置は、ATのクラ
ッチやブレーキ圧の油圧制御に使用され、直接電磁弁で
クラッチ圧を制御するもので、油圧源1と、この油圧源
1からの油圧が調圧され、ライン圧PL を発生するプレ
ッシャレギュレータ2と、変速時などにおいてライン圧
PL をさらに調圧してクラッチ圧PC を形成し、変速用
クラッチ4のクラッチ室4aに供給するクラッチ制御用
電磁弁をなすクラッチ制御用ソレノイド弁3と、プレッ
シャレギュレータ2によるライン圧PL を制御するため
のライン圧制御用電磁弁をなすライン圧制御用ソレノイ
ド弁6と、変速時にON、OFFする方向切り換え用ソ
レノイド弁8と、このソレノイド弁8のONによってラ
イン圧PL が供給されることによりクラッチ制御用ソレ
ノイド弁3と変速用クラッチ4のクラッチ室4aとの間
の通路を連通させる方向切り換え弁7と、各弁3、6、
8を制御するための信号を発生する電子制御ユニット
(ECU)5とを備える。
る。 (全体構成)図2は本発明の実施例に係る自動車用自動
変速機の油圧制御装置を示すものであり、本図に示すよ
うに自動変速機(AT)の油圧制御装置は、ATのクラ
ッチやブレーキ圧の油圧制御に使用され、直接電磁弁で
クラッチ圧を制御するもので、油圧源1と、この油圧源
1からの油圧が調圧され、ライン圧PL を発生するプレ
ッシャレギュレータ2と、変速時などにおいてライン圧
PL をさらに調圧してクラッチ圧PC を形成し、変速用
クラッチ4のクラッチ室4aに供給するクラッチ制御用
電磁弁をなすクラッチ制御用ソレノイド弁3と、プレッ
シャレギュレータ2によるライン圧PL を制御するため
のライン圧制御用電磁弁をなすライン圧制御用ソレノイ
ド弁6と、変速時にON、OFFする方向切り換え用ソ
レノイド弁8と、このソレノイド弁8のONによってラ
イン圧PL が供給されることによりクラッチ制御用ソレ
ノイド弁3と変速用クラッチ4のクラッチ室4aとの間
の通路を連通させる方向切り換え弁7と、各弁3、6、
8を制御するための信号を発生する電子制御ユニット
(ECU)5とを備える。
【0008】そして、ECU5は図3に示すように、エ
ンジン回転数Ne、AT入力軸回転数NT 、スロットル
開度θ、車速V、油温等の各種センサ信号を入力して運
転状態を検出する運転状態検出部51と、この運転状態
検出部51により検出した運転状態に応じてライン圧指
令値を演算するライン圧指令値演算部52と、クラッチ
制御用ソレノイド弁3の故障を判断する電磁弁故障判断
部54と、ATの変速を判断する変速判断部54と、変
速判断部54の出力とライン圧指令値演算部52との結
果に基づき補正係数を演算する補正係数演算部55と、
この補正係数演算部55の演算結果に応じたライン圧指
令値をライン圧制御用ソレノイド弁6に出力するための
制御信号指令部56と、電磁弁故障判断部53及び変速
判断部54の結果に基づきクラッチ圧制御用の制御信号
を演算する制御信号演算部57と、この制御信号演算部
57の演算結果に応じたクラッチ圧指令値をクラッチ制
御用ソレノイド弁3に出力する制御信号指令部58と、
運転状態検出部51により検出した運転状態に応じて変
速段を判断する変速段判断部59と、この変速段判断部
59により判断された変速段に応じて方向切り換え用ソ
レノイド弁8へのON、OFFの制御信号を出力する制
御信号指令部60とを機能ブロックとして有する。
ンジン回転数Ne、AT入力軸回転数NT 、スロットル
開度θ、車速V、油温等の各種センサ信号を入力して運
転状態を検出する運転状態検出部51と、この運転状態
検出部51により検出した運転状態に応じてライン圧指
令値を演算するライン圧指令値演算部52と、クラッチ
制御用ソレノイド弁3の故障を判断する電磁弁故障判断
部54と、ATの変速を判断する変速判断部54と、変
速判断部54の出力とライン圧指令値演算部52との結
果に基づき補正係数を演算する補正係数演算部55と、
この補正係数演算部55の演算結果に応じたライン圧指
令値をライン圧制御用ソレノイド弁6に出力するための
制御信号指令部56と、電磁弁故障判断部53及び変速
判断部54の結果に基づきクラッチ圧制御用の制御信号
を演算する制御信号演算部57と、この制御信号演算部
57の演算結果に応じたクラッチ圧指令値をクラッチ制
御用ソレノイド弁3に出力する制御信号指令部58と、
運転状態検出部51により検出した運転状態に応じて変
速段を判断する変速段判断部59と、この変速段判断部
59により判断された変速段に応じて方向切り換え用ソ
レノイド弁8へのON、OFFの制御信号を出力する制
御信号指令部60とを機能ブロックとして有する。
【0009】次に、上記構成において、変更時の作動の
様子を図2に沿って説明する。ECU5は、車両の様々
な運転条件から変速実施を判断する。変速判断される
と、方向切り換え用ソレノイド弁8をONし、方向切り
換え弁7を作動させ、変速用クラッチ4への通路を連通
させると同時にクラッチ制御用ソレノイド弁3に運転状
態に応じた油圧指令値を出力する。クラッチ制御用ソレ
ノイド弁3が開弁されると、アキュムレータを介するこ
となく変速用クラッチ4のクラッチ室4aに油がダイレ
クトに送られ、クラッチ圧が所定の圧力に達すると変速
用クラッチ4にトルクが伝達され変速が起こる。
様子を図2に沿って説明する。ECU5は、車両の様々
な運転条件から変速実施を判断する。変速判断される
と、方向切り換え用ソレノイド弁8をONし、方向切り
換え弁7を作動させ、変速用クラッチ4への通路を連通
させると同時にクラッチ制御用ソレノイド弁3に運転状
態に応じた油圧指令値を出力する。クラッチ制御用ソレ
ノイド弁3が開弁されると、アキュムレータを介するこ
となく変速用クラッチ4のクラッチ室4aに油がダイレ
クトに送られ、クラッチ圧が所定の圧力に達すると変速
用クラッチ4にトルクが伝達され変速が起こる。
【0010】クラッチ制御用ソレノイド弁3フュール時
の変速ショックの発生メカニズム)図4に沿ってクラッ
チ制御用ソレノイド弁3の故障時の過大ショックの発生
メカニズムを説明する。実線は通常(クラッチ用ソレノ
イド弁3正常時)の制御におけるATの2nd→3rd
アップシフトの例で、クラッチ制御用ソレノイド弁3
は、運転条件に応じた適切なデューティ比Dcが指令さ
れているため、変速用クラッチ4のクラッチ圧が調圧さ
れ良好な変速ショックとなっている。
の変速ショックの発生メカニズム)図4に沿ってクラッ
チ制御用ソレノイド弁3の故障時の過大ショックの発生
メカニズムを説明する。実線は通常(クラッチ用ソレノ
イド弁3正常時)の制御におけるATの2nd→3rd
アップシフトの例で、クラッチ制御用ソレノイド弁3
は、運転条件に応じた適切なデューティ比Dcが指令さ
れているため、変速用クラッチ4のクラッチ圧が調圧さ
れ良好な変速ショックとなっている。
【0011】破線は、クラッチ制御用ソレノイド弁3が
故障した場合、ECU5による通電カットによりクラッ
チ用ソレノイド弁3が常時オープンになった状態を示し
ている。このとき、クラッチ制御用ソレノイド弁3は調
圧不向のため、変速用クラッチ4のクラッチ室4aに急
激な圧力上昇が起こり、結果として過大な出力軸トルク
の変動(変速ショック)を発生させる。
故障した場合、ECU5による通電カットによりクラッ
チ用ソレノイド弁3が常時オープンになった状態を示し
ている。このとき、クラッチ制御用ソレノイド弁3は調
圧不向のため、変速用クラッチ4のクラッチ室4aに急
激な圧力上昇が起こり、結果として過大な出力軸トルク
の変動(変速ショック)を発生させる。
【0012】(クラッチ制御用ソレノイド弁3故障時の
変速ショック防止)図5の作動フローチャートに沿って
説明する。ステップS1、S2で各種センサ信号より現
在の運転状態(車速V、スロットル開度θ、AT入力軸
回転数NT 、AT出力軸回転数No等)が検出され、そ
の運転状態に応じたライン圧PL にするためのライン圧
制御用ソレノイド6のデューティ指令値DL がステップ
S3にて演算される。ライン圧PL は通常エンジン負荷
に応じて大きくする。そのためスロットル開度θに応じ
た所定のライン圧PL となるように(エンジン負荷であ
るスロットル開度θが大きい程、ライン圧PL が大きく
なるように)デューティ指令値DL を決定する。
変速ショック防止)図5の作動フローチャートに沿って
説明する。ステップS1、S2で各種センサ信号より現
在の運転状態(車速V、スロットル開度θ、AT入力軸
回転数NT 、AT出力軸回転数No等)が検出され、そ
の運転状態に応じたライン圧PL にするためのライン圧
制御用ソレノイド6のデューティ指令値DL がステップ
S3にて演算される。ライン圧PL は通常エンジン負荷
に応じて大きくする。そのためスロットル開度θに応じ
た所定のライン圧PL となるように(エンジン負荷であ
るスロットル開度θが大きい程、ライン圧PL が大きく
なるように)デューティ指令値DL を決定する。
【0013】また、次のステップS4で車速Vやスロッ
トル開度θ等に基づいて現在のギヤ段を判断する。そし
て、ステップS5において、クラッチ用ソレノイド弁3
が故障したと判断された場合、ステップS6にてクラッ
チ制御用ソレノイド弁3への通電をカットすることによ
り常開式のクラッチ制御用ソレノイド3は常時、開弁さ
れた状態となる。
トル開度θ等に基づいて現在のギヤ段を判断する。そし
て、ステップS5において、クラッチ用ソレノイド弁3
が故障したと判断された場合、ステップS6にてクラッ
チ制御用ソレノイド弁3への通電をカットすることによ
り常開式のクラッチ制御用ソレノイド3は常時、開弁さ
れた状態となる。
【0014】ここで、ATの変速判断が起こると、全体
概略構成で述べたように、別ルーチンにより方向切り換
え用のソレノイド弁8が通電され、変速用クラッチ4へ
の油圧通路が連通される。このとき、ステップS7にて
変速開始と判断されるため、ステップS8へ進んでライ
ン圧補正係数Kを運転状態から決定する。例えば、フロ
ーチャートに示すようにスロットル開度θから、スロッ
トル開度θが大きい程、ライン圧の低下度合が少なくな
るようにライン圧補正係数Kを決定する。次のステップ
S9でその補正係数分Kを乗じたライン圧制御用ソレノ
イド弁6のデューティ指令値DL を変速中指令する。次
のステップS10で変速終了と判断すると同時に、ステ
ップS11へ進んでライン圧の補正係数Kは除かれる。
概略構成で述べたように、別ルーチンにより方向切り換
え用のソレノイド弁8が通電され、変速用クラッチ4へ
の油圧通路が連通される。このとき、ステップS7にて
変速開始と判断されるため、ステップS8へ進んでライ
ン圧補正係数Kを運転状態から決定する。例えば、フロ
ーチャートに示すようにスロットル開度θから、スロッ
トル開度θが大きい程、ライン圧の低下度合が少なくな
るようにライン圧補正係数Kを決定する。次のステップ
S9でその補正係数分Kを乗じたライン圧制御用ソレノ
イド弁6のデューティ指令値DL を変速中指令する。次
のステップS10で変速終了と判断すると同時に、ステ
ップS11へ進んでライン圧の補正係数Kは除かれる。
【0015】図6に制御実行時の変速挙動を示す。変速
中ライン圧の低下によりクラッチ圧の急上昇がなくな
り、過大な変速ショックは緩和される。なお、図4のス
テップS3が本発明のライン圧指令値出力手段に相当
し、図4のステップS5が本発明の故障検出手段に相当
し、図4のステップS6が本発明の通電カット手段に相
当し、図4のステップS8、S9が本発明の故障時ライ
ン圧低下手段に相当し、図2の方向切り換え弁7及び方
向切り換え用ソレノイド弁8が本発明の油路切り換え手
段に相当する。
中ライン圧の低下によりクラッチ圧の急上昇がなくな
り、過大な変速ショックは緩和される。なお、図4のス
テップS3が本発明のライン圧指令値出力手段に相当
し、図4のステップS5が本発明の故障検出手段に相当
し、図4のステップS6が本発明の通電カット手段に相
当し、図4のステップS8、S9が本発明の故障時ライ
ン圧低下手段に相当し、図2の方向切り換え弁7及び方
向切り換え用ソレノイド弁8が本発明の油路切り換え手
段に相当する。
【0016】(他の実施例)なお、ライン圧の補正係数
Kは、目標AT入力回転数NT の勾配と実際のAT入力
回転数NT の勾配との偏差からフィードバック補正する
ようにしてもよい。また、変速中のライン圧の落ち込み
過ぎによる他の変速用クラッチの解放を防止するため、
ライン圧制御用ソレノイド弁6のデューティ指令値PL
に下限PLminレベルを設けるようにしてもよい。
Kは、目標AT入力回転数NT の勾配と実際のAT入力
回転数NT の勾配との偏差からフィードバック補正する
ようにしてもよい。また、変速中のライン圧の落ち込み
過ぎによる他の変速用クラッチの解放を防止するため、
ライン圧制御用ソレノイド弁6のデューティ指令値PL
に下限PLminレベルを設けるようにしてもよい。
【0017】また、ライン圧補正係数Kは、スロットル
開度θ以外に、運転状態を示す指標として、吸気管負圧
Pm、又は、吸入空気量Q/N、又は入力トルクなどの
エンジン運転状態(特にエンジン負荷)から求めるよう
にしてもよい。
開度θ以外に、運転状態を示す指標として、吸気管負圧
Pm、又は、吸入空気量Q/N、又は入力トルクなどの
エンジン運転状態(特にエンジン負荷)から求めるよう
にしてもよい。
【0018】
【発明の効果】以上述べたように本発明においては、ク
ラッチ制御用電磁弁の故障時に、変速中、ライン圧を低
下することにより、過大な変速ショックを防止すること
ができるという優れた効果がある。
ラッチ制御用電磁弁の故障時に、変速中、ライン圧を低
下することにより、過大な変速ショックを防止すること
ができるという優れた効果がある。
【図1】本発明のクレーム対応図である。
【図2】本発明の一実施例を示す全体構成図である。
【図3】上記実施例におけるECUの機能ブロック図で
ある。
ある。
【図4】変速ショック発生の説明に供するタイムチャー
トである。
トである。
【図5】上記実施例の作動説明に供するフローチャート
である。
である。
【図6】上記実施例の作動説明に供するタイムチャート
である。
である。
3 クラッチ圧制御用ソレノイド弁
4 変速用クラッチ
4a クラッチ室
5 電子制御ユニット
6 ライン圧制御用ソレノイド弁
7 方向切り換え弁
8 方向切り換え用ソレノイド弁
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
F16H 59/00 - 63/48
Claims (5)
- 【請求項1】 変速段を制御するための変速用クラッチ
のクラッチ室に供給される油圧をダイレクトに制御する
クラッチ用電磁弁と、 油圧源より前記クラッチ用電磁弁に供給される油のライ
ン圧を制御するためのライン圧制御用電磁弁と、 変速時において前記クラッチ用電磁弁に運転状態に応じ
た油圧指令値を出力する油圧指令値出力手段と、 前記ライン圧制御用電磁弁に運転状態に応じたライン圧
指令値を出力するライン圧指令値出力手段と、 前記クラッチ用電磁弁の故障を検出するための故障検出
手段と、 前記故障検出手段により前記クラッチ用電磁弁の故障が
検出されると変速中前記ライン圧制御用電磁弁に前記ラ
イン圧を下げるための信号を供給する故障時ライン圧低
下手段とを備え、 前記故障時ライン圧低下手段は、運転状態に応じてライ
ン圧の低下程度を決定するものであって、エンジン負荷
が大きい程、ライン圧の低下度合いが小さくなるように
設定される 自動変速機の油圧制御装置。 - 【請求項2】 変速段を制御するための変速用クラッチ
のクラッチ室に供給される油圧をダイレクトに制御する
クラッチ用電磁弁と、 油圧源より前記クラッチ用電磁弁に供給される油のライ
ン圧を制御するためのライン圧制御用電磁弁と、 変速時において前記クラッチ用電磁弁に運転状態に応じ
た油圧指令値を出力する油圧指令値出力手段と、 前記ライン圧制御用電磁弁に運転状態に応じたライン圧
指令値を出力するライン圧指令値出力手段と、 前記クラッチ用電磁弁の故障を検出するための故障検出
手段と、 前記故障検出手段により前記クラッチ用電磁弁の故障が
検出されると変速中前記ライン圧制御用電磁弁に前記ラ
イン圧を下げるための信号を供給する故障時ライン圧低
下手段とを備え、 前記故障時ライン圧低下手段は、目標入力回転数と実際
の入力回転数との偏差から前記ライン圧の低下程度をフ
ィードバック制御するものである 自動変速機の油圧制御
装置。 - 【請求項3】 前記故障時ライン圧低下手段は、前記ラ
イン圧指令値に補正係数を乗算することにより前記ライ
ン圧指令値を低下させる手段を含む請求項1または請求
項2のうちいずれか1つに記載の自動変速機の油圧制御
装置。 - 【請求項4】 前記クラッチ制御用電磁弁は通電がカッ
トされることにより常時開弁する常開式のソレノイド弁
よりなる請求項1〜3のうちいずれか1つに記載の自動
変速機の油圧制御装置。 - 【請求項5】 前記故障検出手段により前記クラッチ用
電磁弁の故障が検出されると前記クラッチ制御用電磁弁
への通電をカットする通電カット手段を備える請求項4
記載の自動変速機の油圧制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10964494A JP3486953B2 (ja) | 1994-05-24 | 1994-05-24 | 自動変速機の油圧制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10964494A JP3486953B2 (ja) | 1994-05-24 | 1994-05-24 | 自動変速機の油圧制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07317893A JPH07317893A (ja) | 1995-12-08 |
JP3486953B2 true JP3486953B2 (ja) | 2004-01-13 |
Family
ID=14515515
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10964494A Expired - Fee Related JP3486953B2 (ja) | 1994-05-24 | 1994-05-24 | 自動変速機の油圧制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3486953B2 (ja) |
-
1994
- 1994-05-24 JP JP10964494A patent/JP3486953B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07317893A (ja) | 1995-12-08 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5188005A (en) | Method and system for improving smoothness of shifts in an automatic transmission | |
EP0636817B1 (en) | Failure detecting system and method for automatic transmission | |
US7306541B2 (en) | Control apparatus for vehicle | |
US5052246A (en) | Motor vehicle with line pressure control for automatic transmission | |
KR20050061602A (ko) | 기계식 변속기의 변속제어방법 및 장치 | |
US6761664B2 (en) | Shift control device and shift control method for vehicular automatic transmission | |
JP2805062B2 (ja) | 自動変速機の変速制御装置 | |
KR100494921B1 (ko) | 자동 변속기의 오일 드레인 제어장치 및 방법 | |
US5484353A (en) | Method for reducing driveline disturbances by controlling torque converter clutch application | |
US5475590A (en) | Automatic transmission torque converter bypass clutch control using engine torque compensation | |
EP0647802B1 (en) | Control of gear ratio changes in automatic transmission | |
JP2789896B2 (ja) | 自動変速機の油圧制御装置 | |
JP3486953B2 (ja) | 自動変速機の油圧制御装置 | |
JPH11223263A (ja) | 自動変速機のロックアップ制御装置 | |
JPH09144872A (ja) | 自動変速機の制御装置 | |
EP1431622B1 (en) | Gear-shift torque down control device of automatic transmission | |
JP3009781B2 (ja) | 自動変速機の制御装置 | |
JP2977015B2 (ja) | 車両用油圧作動式変速機の油圧制御装置 | |
JPH02197431A (ja) | 過給機付エンジンを備えた自動変速機の変速制御装置 | |
JP3240246B2 (ja) | 車両用油圧作動式変速機の油圧制御装置 | |
JP3323976B2 (ja) | 変速ショック低減装置 | |
JP2784878B2 (ja) | 自動変速機のライン圧制御装置 | |
KR100534774B1 (ko) | 차량용 자동 변속기의 변속 제어방법 | |
JPH09269024A (ja) | 無段変速機のクラッチ制御装置 | |
JP3224611B2 (ja) | 自動変速機の油圧制御装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20030930 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |