JP3478316B2 - 音声情報セル変換方法、そのセル組立装置及びセル分解装置 - Google Patents

音声情報セル変換方法、そのセル組立装置及びセル分解装置

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JP3478316B2
JP3478316B2 JP21647296A JP21647296A JP3478316B2 JP 3478316 B2 JP3478316 B2 JP 3478316B2 JP 21647296 A JP21647296 A JP 21647296A JP 21647296 A JP21647296 A JP 21647296A JP 3478316 B2 JP3478316 B2 JP 3478316B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は音声情報をパケッ
ト化し、そのパケットをセルに詰込むセル変換方法、特
に転送効率を大にする方法、そのセルの組立装置、セル
の分解装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ATM(非同期転送モード)は転送速度
の種類などの転送データの性質に関係なく、画像、文
章、音声などあらゆる情報を同一の物理回線で処理でき
る特徴がある。しかし現在の所データ情報の伝送に主と
して利用されている。一般的にも云えることであるが、
特にプライベイト網、あるいは移動体通信における基地
局−変換機間などの特定用途の専用線などでは、限られ
たネットワーク容量を効率的に活用し、回線コストを削
減するため、音声情報の低ビットレート圧縮及び無音圧
縮が必須となる。最近の8kb/s以下の低ビットレー
ト音声符号化方式では、10ms〜50msのフレーム
ごとに数十乃至数百ビット単位でバースト的に圧縮音声
情報が生成される。このフレームごと圧縮音声情報を音
声パケットとしてATM標準セルに詰込みATMセルと
して送出することが考えられる。この場合、音声遅延が
品質を低下させない程度にし、かつATM転送効率を上
げるために、複数のチャネルの圧縮音声情報を多重化し
てセルに詰込むことが考えられる。
【0003】例えば図5に示すように3チャネルの圧縮
音声情報ch−1〜ch−3のうち早く生成されたバー
ストから順にそれぞれヘッダhを付けて音声パケットと
してATMセルのペイロードに順次詰込む。無音部分は
セルに詰込まず、無音圧縮をする。このようにすること
により高効率な音声情報の送信が可能となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】音声チャネル数が少な
い場合や無音部分が多い場合は、音声パケットを1セル
に全て詰込むために大きな時間がかかりその遅延が音声
通信の品質を低下させる原因となる。この遅延を抑制す
るために、図6に示すように、最初にセルに詰込む圧縮
音声#1の発生時点からセル組立制限時間Tsを設け、
この制限時間Ts内に1セルへの音声パケットの詰込み
が終わらなかった場合は、その空き部分にダミーデータ
を挿入するパディング処理を行う必要がある。このパデ
ィング処理により伝送効率が低下する問題が生じる。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明のセル変換方法
によれば、音声パケットと共に、データ情報をパケット
化したデータパケットも詰込む。このデータパケットは
セル組立制限時間に基づき生じたセルの空きに詰込む。
固定長のデータパケットを予め用意しておき、これを上
記空きに詰込むことによりあれたデータ情報を、次に
組立てるセルにデータパケットとして詰込む。この発明
のセル組立装置によれば、第1ペイロード生成手段に音
声情報が入力され、第2ペイロード生成手段にデータ情
報が入力され、切替手段によりデータ情報を音声情報に
代えて第1ペイロード生成手段に供給することができ、
第1、第2ペイロード生成手段の何れかで生成されたペ
イロードが選択手段で選択され、その選択されたペイロ
ードとセルヘッダ生成手段により生成されたセルヘッダ
が付加される。
【0006】この発明のセル分解装置によれば分離手段
に入力されたペイロードはパケットごとの情報に分離さ
れ、データ処理手段に入力されたペイロードはデータ情
報として出力され、受信されたセルのヘッダがヘッダ解
析手段により解析されて、そのセルのペイロードが分離
手段又はデータ処理手段へ供給され、分離手段で分離さ
れた音声情報とデータ情報とは分別手段により分別して
出力される。
【0007】
【発明の実施の形態】図1にこの発明のセル組立装置の
実施例を示す。音声入出力装置11から例えば複数チャ
ネルの圧縮音声多重化された音声情報が切替手段12
を通じて第1ペイロード生成部13内のセル組立メモリ
14に書込まれる。またデータ情報は第2ペイロード生
成部15内のデータ情報メモリ16に書込まれる。選択
手段17で第1、第2ペイロード生成部13、15の何
れかで生成されたペイロードが選択されその選択された
ペイロードに、セルヘッダ生成部18で生成されたセル
ヘッダHが付加され、ATMセルとして送出される。
【0008】切替手段12は音声入出力装置11からの
音声情報と第2ペイロード生成部15からのデータ情報
とを切替えて第1ペイロード生成部13に供給する。第
1ペイロード生成部13は入力された情報をメモリ14
に書込み、例えば音声情報については各フレームごとの
圧縮音声に対しそのチャネル識別子、バースト長などの
ヘッダhを付けて音声パケットを構成し、有音情報につ
いてのみ供給された順に構成した音声パケットをセルに
順次詰込み、ペイロードを構成する。第1ペイロード生
成部13に音声情報のみならずデータ情報も供給された
場合は、そのデータ情報によりデータパケットを構成
し、これを音声パケットと共にセルに詰込む。
【0009】第2ペイロード生成部15は、供給された
データ情報をペイロードとして構成し、つまりメモリ1
6から1セル分のデータ情報を読出して、選択手段17
へ送出することができ、要求された量、又は予め決めら
れた量のデータ情報をメモリ16から読出して切替手段
12へ供給することができる。音声/データ送出制御部
19により切替手段12の切替えが制御され、またセル
送出制御部21に音声情報送出要求を出す。第2ペイロ
ード生成部15からデータ情報送出要求が送出制御部1
9、21へ供給され、音声/データ送出制御部19はデ
ータ情報を第1ペイロード生成部13へ供給するように
切替手段12を制御する。セル送出制御部21は音声情
報送出要求が入力されていれば、常に第1ペイロード生
成部13よりのペイロードを選択手段17で選択させ、
データ情報送出要求のみが入力されていれば第2ペイロ
ード生成部15よりのペイロードを選択させる。なおデ
ータ情報送出要求は他の制御手段の制御にもとづき発生
される。
【0010】例えば第1ペイロード生成部13でセル空
きが生じると、他の制御手段を介して第2ペイロード生
成部15からデータ情報送出要求を出させると共にデー
タ情報をメモリ16から読出す。この構成により、音声
情報でセルを組立てることができ、またデータ情報でセ
ルを組立てることができ、しかも、音声情報でセルを組
立てる際に、空きが生じるとデータ情報を第1ペイロー
ド生成部13へ供給して、その空きにデータ情報のパケ
ットを詰めることができる。あるいは空きが生じないが
予め所定量のデータ情報を音声パケットと共にセルに詰
込むようにすることもできる。
【0011】図2にこの発明のパケット分解装置の実施
例を示す。受信したATMセルは受信セル処理メモリ部
25に一時蓄積され、メモリ部25内からヘッダHが取
出されてヘッダHがヘッダ解析部26で解析される。こ
の解析結果に応じて選択手段27が制御され、音声情報
セルの場合は、メモリ部25内のペイロードが分離部2
8へ供給され、データ情報セルの場合はメモリ部25内
のペイロードがデータ処理部29へ供給される。
【0012】分離部28は入力されたペイロードをセル
分解メモリ31に格納し、各パケットごとの情報に分離
する。この分離された情報は分別手段32により、音声
情報は音声入出力装置33へ供給され、データ情報はデ
ータ処理部29へ供給される。ヘッダ解析部26でセル
中の何番目のパケットがデータパケットであるかが検出
され、これが音声/データ振分け制御部34へ供給さ
れ、この制御部34は音声パケットよりの音声情報が分
離出力されている間は分別手段32を音声入出力装置3
3へ出力するように制御し、分離されたデータパケット
のデータ情報が出力される時は、分別手段32をデータ
処理部29へ供給するように制御する。
【0013】データ処理部29は入力されたデータペイ
ロード、あるいは分別手段32よりのデータ情報をデー
タ情報メモリ35に格納し、これを所要の速度のデータ
情報として読出す。このようにして音声情報のみのセル
もデータ情報のみのセルもそれぞれセル分解することが
でき、かつ音声情報と共にデータ情報もセルに組込まれ
ている場合も、これら音声情報とデータ情報に分離して
出力することができる。
【0014】次にこの発明によるセル変換方法の実施例
を説明する。図3Aに示すように、圧縮音声情報をパケ
ット化してセルに音声パケット#1、#2、#3と組込
んだ所で、セル組立制限時間になり、この時、音声パケ
ットが生成されていない場合は、セルの空き容量分のデ
ータをデータ情報メモリ16から詰出し、これをデータ
パケットとしてセルに詰込む。このようにしてセル組立
制限時間内に音声情報とデータ情報でセルを満杯として
送出でき、音声品質を低下することなく、かつ高効率な
音声通信が可能となる。
【0015】図3Bに示すように、データ情報を予め固
定長に分割しておき、音声パケットをセルに詰め、セル
組立制限時間で、セルに空きが生じた場合に、データ情
報メモリ16から固定長データを取出し、これをパケッ
ト化して空き部分に詰込むが、その空き容量が、固定長
データの量より小さい場合は、そのセルからあふれたデ
ータ情報Dsを次に組立られるセルにデータパケットと
して詰込む。
【0016】上述のように音声パケットの詰込み時に、
空きが生じた時のみデータ情報を詰込む場合は、データ
情報の伝送量が少なく、十分なデータ情報を送ることが
できない場合は図4Aに示すように、セル組立制限時間
の前に、詰込む音声パケットの量を所定値に制限し、セ
ル空きの容量を大きくし、これに固定長データ、又は可
変長データをデータパケットとして詰込む。
【0017】図4Bに示すように、セル組立制限時間に
生じた空きにデータパケットを詰めると共に、不足とな
ったデータ情報を、これのみにてATMセルを構成し
て、送出するようにしてもよい。
【0018】
【発明の効果】以上述べたようにこの発明の方法によれ
ば1つのセルに音声パケットのみならずデータパケット
も詰込むため、1つのセルで音声情報とデータ情報を有
効に伝送することができる。また音声情報を主体として
セルを構成する場合に、セル組立制限時間、その音声パ
ケット長の不揃いなどの関係で、セル空きが生じると、
この部分にデータパケットを詰込んでいるため、効率的
な伝送ができる。
【0019】この発明のセル組立装置によれば、音声情
報のみのセルの組立、データ情報のみのセルの組立の何
れでも行うことができ、かつ音声パケットとデータパケ
ットの両者で1つのセルを組立ることもでき、前記のこ
の発明の方法を実施することができる。この発明のセル
分解装置によれば、音声情報のみのセル、データ情報の
みのセルの何れでもセル分解することができ、かつ1つ
のセルに音声パケットとデータパケットが組込まれてい
る場合も、これを分解することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のセル組立装置の実施例の機能構成を
示すブロック図。
【図2】この発明のセル分解装置の実施例の機能構成を
示すブロック図。
【図3】この発明のセル変換方法の実施例を示す図。
【図4】この発明のセル変換方法の他の実施例を示す
図。
【図5】圧縮音声を多重化してセルに詰込む様子を示す
図。
【図6】セル組立制限時間によるセルに空きが生じる様
子を示す図。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 12/56 300

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のチャネルの早く生成された音声情
    報から順にヘッダを付けた音声パケットを、音声のAT
    Mセルのペイロードに順次詰込むと共に、 データ情報をデータのATMセルのペイロードに詰込む
    セル変換方法において、 セル組立制限時間内に組み込むことのできなかった上記
    音声のATMセルの空きに、上記データ情報のパケット
    も詰込むことを特徴とする音声情報セル変換方法。
  2. 【請求項2】 固定長のデータパケットを予め用意し、
    この固定長データパケットを上記空きに詰込むことによ
    りあふれたデータ情報を、次に組立てるセルにデータパ
    ケットとして詰込むことを特徴とする請求項1記載の音
    声情報セル変換方法。
  3. 【請求項3】 入力された音声情報にヘッダを付けた音
    声パケットを順次組み込んで、ペイロードを生成する第
    1ペイロード生成手段と、 入力されたデータ情報にヘッダを付けたデータパケット
    を順次組み込んで、ペイロードを生成する第2ペイロー
    ド生成手段と、 上記データ情報を上記音声情報に代えて上記第1ペイロ
    ード生成手段へ供給する切替手段と、 上記第1ペイロード生成手段の生成ペイロードと上記第
    2ペイロード生成手段の生成ペイロードとの何れかを選
    択する選択手段と、 上記選択されたペイロードに対してセルヘッダを付加す
    るセルヘッダ生成手段と、 を具備するセル組立装置。
  4. 【請求項4】 入力されたペイロードをパケットごとの
    情報に分離する分離手段と、 入力されたペイロードからそのデータ情報を出力するデ
    ータ処理手段と、 受信されたセルのヘッダを解析してそのセルのペイロー
    ドを上記分離手段又は上記データ処理手段へ供給するヘ
    ッダ解析手段と、 上記分離手段で分離された音声情報を音声入出力装置へ
    供給し、データ情報を 上記データ処理手段へ供給する
    別手段と、 を具備するセル分解装置。
JP21647296A 1996-08-16 1996-08-16 音声情報セル変換方法、そのセル組立装置及びセル分解装置 Expired - Lifetime JP3478316B2 (ja)

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