JP3471303B2 - 傾斜面の重量物搬送設備 - Google Patents

傾斜面の重量物搬送設備

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JP3471303B2
JP3471303B2 JP2000281808A JP2000281808A JP3471303B2 JP 3471303 B2 JP3471303 B2 JP 3471303B2 JP 2000281808 A JP2000281808 A JP 2000281808A JP 2000281808 A JP2000281808 A JP 2000281808A JP 3471303 B2 JP3471303 B2 JP 3471303B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば岩山の採石
場から砕石を低所のダム建設現場へ搬送するなどのよう
に重量物を専ら高所から低所へ搬送する設備に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、採石場の砕石のダム建設現場への
搬送はダンプトラックによるのが一般的であり、傾斜が
急である場合は適当な緩傾斜の道路を作って搬送してい
る。また、特開平8−158777号にあるように、岩
山の山頂部に立坑を垂直に掘削し、立坑の上方口から砕
石を投入し、底部にコンベアを配設して坑道から搬送す
るようにしたものもある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ダンプ
トラックで搬送する場合は、かなりの台数のダンプトラ
ックおよび運転者を必要とし、重量物を積載し下り勾配
でしかも狭い道を走行するので安全面からも好ましくな
い。また、新たに搬送用の道路を建設するのは自然環境
保持の点から制限があり、搬送に適した道路を敷設する
のが困難となっている。
【0004】また、特開平8−158777号のように
立坑と搬送コンベアによる場合は、環境に対する問題は
ないが、立坑底部のコンベアに自動的に砕石を積載する
ためには立坑内を自由落下させる手段は採れず、立坑内
の砕石の搬送手段に費用が嵩むという問題がある。な
お、傾斜面にコンベアを敷設して搬送することも考えら
れるが、距離が長いため設備費用が多大になってしま
う。特に、砕石のダム建設現場への搬送は所定量の搬送
が終われば搬送設備を撤去することになるので、設備費
用および搬送費用が安価で安全なものが望まれている。
【0005】そこで、本発明は、設備費用および搬送費
用の安価な傾斜面の重量物搬送設備を提供することを目
的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明では次の手段を採った。即ち、傾斜面に軌道
を敷設し、複数台連結された運搬車両によって重量物を
専ら高所側から低所側へ搬送する設備において、該軌道
搬送経路の中間部に複線部を備えた単線の軌道とし、
制動装置を備えた運搬車両を高所側と低所側にそれぞれ
配置するとともに該高所側と低所側の運搬車両の上方側
の先端同士を軌道の高所側に設置した滑車を介して折り
返すようにケーブルで連結し、該滑車は傾斜面を下降す
る運搬車両の速度を一定にする駆動装置を備えたことを
特徴としている。
【0007】本発明は、専ら高所から低所へ重量物を傾
斜面に沿って搬送する設備に関するもので、傾斜面に軌
道を敷設して運搬車両によって搬送するようにしたもの
である。軌道は単線とし、全長の中間部に高所側の運搬
車両と低所側の運搬車両が、すれ違えるように複線部を
設けている。また、運搬車両は走行のための駆動装置は
ないが、荷積みおよび荷下ろし位置で停止させるための
制動装置を備えており、高所側と低所側の連結台数は同
じにしている。
【0008】なお、運搬車両は、砕石、砂利などの建設
資材を搬送する場合には底部が開閉できるホッパー車を
使用すれば荷下ろしが簡便である。滑車は傾斜面を下降
する運搬車両の速度を一定にする駆動装置を備え、軌道
の高所側端から延長した位置に設けられる。
【0009】運搬は高所側に停止させた運搬車両に荷積
みし、運搬車両の制動装置を解放して自重で傾斜面を走
行させ、滑車の駆動装置によって一定の速度にする。そ
して、低所側の所定の位置で運搬車両の制動装置を作動
させて停止させる。高所側の運搬車両の走行にともな
い、低所側の空車の運搬車両はケーブルで引っ張られて
高所側へ移動する。
【0010】
【0011】また、軌道の高所側部に荷積みなどを容易
にするために平坦部を設ける場合には、請求項に記載
のように、高所側と低所側の運搬車両に機関車を連結
し、荷積み後傾斜部までの走行を機関車で牽引するよう
にすればよい。機関車はディーゼルエンジン搭載のもの
でも、バッテリー駆動式のものでもよい。
【0012】
【発明の実施の形態】以下本発明を図面に示す実施形態
例に基づいて説明する。図1はこの発明に係る傾斜面の
重量物搬送設備の一例を示す斜視図で、図2および図3
はこの設備の上部の詳細を示す側面図および平面図であ
る。
【0013】この実施形態例ではダム建設用の砕石を高
所の砕石場から低所のダム建設現場へ搬送する場合で説
明する。1は山の斜面に敷設された単線の軌道で、全長
の中間部に複線部1a,1bが設けられ、軌道の上端付
近と下端付近における傾斜は緩くなっている。なお、軌
道1の上端と下端には車止め具7が付設されている。
【0014】2は軌道の上部側に配置された運搬車両
で、3は下部側に配置された運搬車両である。運搬車両
2,3は同じものでそれぞれ複数台連結されており、底
部には砕石を排出するための排出口が付設された、いわ
ゆるホッパー車を使用している。また、この運搬車両
2,3には走行のための駆動装置は備えていないが、エ
アブレーキ式の制動装置を備えている。
【0015】5はケーブルで一端は下部側の運搬車両3
の先端(上部方向側)に繋着され、他端は軌道の上端の
延長線上に設置された滑車4を介して折り返して上部側
の運搬車両2の先端(上部方向側)に繋着されている。
滑車4は傾斜面を下降する運搬車両の速度を一定にする
駆動装置を備えた動力滑車4aと常に回転自由な状態の
誘導滑車4bを軌道方向前後に設けたもので、左右方向
にはずらした状態で設置されている。そして、ケーブル
5は運搬車両2の先端から誘導滑車4bの上側へ掛けて
動力滑車4aの下側へ掛け回し、動力滑車4aの上側か
ら運搬車両3へ接続されている。
【0016】なお、図示省略したが軌道1の複線部1
a,1bにはケーブル5を案内するシーブが付設されて
いる。また、軌道1の上端部付近には砕石を運搬車両
2、3へ積載するための積み込み装置が設けられ、下端
部付近には搬送された砕石を移送するための装置が別途
付設されている。
【0017】次に、このように構成された傾斜面の重量
物搬送設備の作用について説明する。まず、複数連結
(例えば5両編成)された運搬車両2を軌道1の上端部
近くに配置し、運搬車両2自身の制動装置によって停止
させる。そして、ショベルなどの積込機で砕石を運搬車
両2に積み込み、運搬車両2の制動装置を解除する。な
お、このとき、軌道1の下部側の運搬車両3は空の状態
である。
【0018】制動装置の解除によって、運搬車両2は自
重で軌道1上を走行し始める。そして、動力滑車4aの
駆動装置を駆動して一定の速度で走行させる。このと
き、下部側の運搬車両3は滑車4を介して接続されたケ
ーブル5によって上部側へ牽引されて移動する。軌道1
の中間部では運搬車両2は複線部1aを走行し、運搬車
両3は複線部1bを走行する。運搬車両2が軌道1の下
端部までくると制動装置が作動して停止する。このと
き、運搬車両3は軌道1の上端部まで引き上げられる。
【0019】軌道1の下端部に到着した運搬車両2は荷
下ろしを行い、上端部の運搬車両3には荷積みを行う。
【0020】図4は別の実施形態例(請求項2)を示す
もので、荷積みする軌道1の上部が平坦である場合に適
したものである。
【0021】この傾斜面の搬送設備の基本的な構成は上
記の実施形態例と同じであるが、運搬車両2および運搬
車両3に機関車8を接続した点で相違している。即ち、
運搬車両2および運搬車両3の下方側に機関車8を連結
する。なお、図4では運搬車両2は1両のみの記載であ
るが実際は複数両連結されている。
【0022】機関車8はディーゼルエンジン式のものを
使用している。そして、滑車4は動力が付設された動力
滑車4dと回転自由な遊動滑車4eとで構成しており、
動力滑車4dは2個の滑車4d1,4d2を備え、遊動
滑車4eは同じく滑車4e1,4e2を備えている。
【0023】ケーブル5は、滑りが生じないように滑車
4に掛け回されている。即ち、図5に示すように、運搬
車両2の先端からのケーブル5は誘導滑車4e1の上側
から動力滑車4d1の下側へ掛けられ、動力滑車4d1
の上側から遊動滑車4e2の下側へ導かれ、さらに、遊
動滑車4e2の上側から動力滑車4d2の下側へ導か
れ、動力滑車4d2の上側から運搬車両3の先端へ導い
ている。
【0024】動力滑車4dには、その軸に電動モータ1
1で駆動される減速機13が接続されている。なお、1
2は電動モータ11の故障時に使用する予備の電動モー
タである。また、図示してないが、電動モータを駆動制
御するパワーユニットが別途設けられている。
【0025】このように構成された搬送設備による重量
物の搬送は、まず、下降側端に機関車8が連結された複
数両の運搬車両2を軌道1の上端部近くに停止させ、シ
ョベルなどの積込機で砕石を積み込み、機関車8を駆動
して運搬車両2を牽引する。運搬車両2が軌道1の傾斜
部に入ったら機関車8による駆動を停止し、自重で走行
する。そして、動力滑車4dの電動モータ11を駆動し
て一定の速度で走行させる。
【0026】運搬車両2が軌道1の下端部までくると運
搬車両2の制動装置を作動させて停止する。なお、下部
側の運搬車両3は滑車4を介して上部へ引き上げられる
が、このとき、運搬車両3に連結されている機関車8は
駆動させない。即ち、機関車8は、軌道1の上端部にお
ける平坦部を傾斜面まで牽引することだけに使用してお
り、その容量は小さなものが使用されている。
【0027】この実施形態例では傾斜面が変化している
場合であっても運搬車両の速度の制御が簡便にできる。
なお、動力滑車4dの動力は機関車および運搬車両の重
量分が相殺されるので、容量の小さなものを使用してい
る。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の重量物の
傾斜面搬送設備は、搬送経路の中間部に複線部を備えた
単線の軌道とし、制動装置を備えた運搬車両を高所側と
低所側にそれぞれ配置するとともに該高所側と低所側の
運搬車両の上方側の先端同士を軌道の高所側に設置した
滑車を介して折り返すようにケーブルで連結し、該滑車
は傾斜面を下降する運搬車両の速度を一定にする駆動装
置を備えたので、従来の立坑とコンベアで搬送するもの
や、傾斜面にコンベアを設置するものに比べ、設備費用
が安価であり、傾斜面の角度が変化していても安全に搬
送でき、搬送費用も安価にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による重量物の傾斜面搬送
設備の外観を示す斜視図である。
【図2】同 搬送設備の上部の構成を示す側面図であ
る。
【図3】同 平面図である。
【図4】同 別の実施形態例の搬送設備の上部の構成を
示す側面図である。
【図5】同 動力滑車のケーブルの引き回しの説明図で
ある。
【符号の説明】
1…軌道 1a,1b…複線部 2、3…運搬車両 4…滑車 4a…動力滑車 4b…遊動滑車 4d…動力滑車 4e…遊動滑車 5…ケーブル 7…車止め具 8…機関車 11…電動モータ 12…(予備の)電動モータ 13…減速機
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−8150(JP,A) 特開 平2−95969(JP,A) 特開 昭61−30458(JP,A) 特開 平8−158777(JP,A) 実公122(大正11年)(JP,Y1 T) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B61B 9/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】傾斜面に軌道を敷設し、複数台連結された
    運搬車両によって重量物を専ら高所側から低所側へ搬送
    する設備において、該軌道は搬送経路の中間部に複線部
    を備えた単線の軌道とし、制動装置を備えた運搬車両を
    高所側と低所側にそれぞれ配置するとともに該高所側と
    低所側の運搬車両の上方側の先端同士を軌道の高所側に
    設置した滑車を介して折り返すようにケーブルで連結
    、該滑車は傾斜面を下降する運搬車両の速度を一定に
    する駆動装置を備えたことを特徴とする傾斜面の重量物
    搬送設備。
  2. 【請求項2】前記軌道は高所側に平坦部を備え、前記高
    所側と低所側の運搬車両に機関車をそれぞれ連結し、荷
    積み後傾斜部までの走行を機関車で牽引することを特徴
    とする請求項1記載の傾斜面の重量物搬送設備。
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