JP3471215B2 - 水晶振動子 - Google Patents

水晶振動子

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政良 白石
雄起 星
茂夫 高城
徹 五十嵐
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株式会社エスアイアイ・クォーツテクノ
盛岡セイコー工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯電話及びコン
ピューターなどの情報機器に用いる水晶振動子に関す
る。
【０００２】
【従来の技術】従来のリードフレームを有する電子部品
においては、図７に示す様に、樹脂４０の垂直方向の中
央部にリードフレーム５００を配置し、リードフレーム
の端部を曲げて電極端子５１０を部品の外側に配置して
いる。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】従来の電子部品にあっ
ては、リードフレームの曲げ加工は、モールド樹脂の封
止後に行う。そのためリード端子を作成するために、モ
ールド樹脂の外側でクランプし、モールド樹脂の表面か
ら離間してリード端子を形成する必要があり、モールド
樹脂の幅よりもリード端子の外側の幅が大きくなり、小
型化ができない、という問題点があった。
【０００４】さらに、リード端子の先端も基板と接触す
るために電子部品の外側に曲げ加工を行う必要があり、
リード端子の先端部と先端部の幅は、モールド樹脂の幅
より大きくなる欠点があった。図８は従来の電子部品の
側面図であり、リードフレーム５００が射出成形によ
り、上下に樹脂４０が配置されており、リードフレーム
５００の先端を折り曲げ電極端子５１０と、電極端子の
先端部５２０と５３０の間隔が樹脂４０の幅より大きく
なっている。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は、内部に振動片
を有し軸方向を水平に配置した缶と、前記缶の一端に配
置され前記振動片に接続されたリード線と、前記リード
線に接続された電極端子と、前記缶と前記リード線と前
記電極端子を覆う樹脂からなり、前記電極端子が前記リ
ード線と接続された上面電極と、前記上面電極と一体形
成された下面電極の裏面を、前記樹脂の前記リード線側
の底面の角に有する水晶振動子を形成することにより、
缶とほぼ同じ幅と高さの小型水晶振動子を得ることがで
き、水晶振動子の小型化の妨げとなるリードフレームの
面積の増加を最小にすることができ、小型で薄型の水晶
振動子を得ることができる。
【０００６】また本発明では、リードフレームを抜き加
工し、曲げ加工し電極端子形成する工程と、前記電極端
子に振動片に接続されたリード線を接合する工程と、前
記電極端子の上面を樹脂でモールドする工程と、前記電
極端子を切断する工程により、１つのリードフレーム上
に複数の水晶振動子を同時に形成することができる。
【０００７】
【発明の実施の形態】本発明の装置では、水晶振動子の
モールド樹脂の底部にリードフレームから形成された電
極端子を設け、さらに電極端子は屈曲部を介して、振動
子に接続されたリード線と接続する。そして全体を樹脂
によるモールド成形を行う。上記のように構成された水
晶振動子はリードフレームの底面が振動子の底面とな
り、振動片との接続が樹脂内部のリードフレームの屈曲
により行われるため電極端子の引き回しを最小にするこ
とができる。
【０００８】また本発明では、振動片を有する缶のリー
ド線を有する面と反対の面に間隔をおいて端子を設け、
端子の底面を水晶振動子の底部に配置した。この端子に
水晶振動子の実装時に、電極端子と合わせて基板とはん
だで接続することができ、その結果基板にたいして水晶
振動子を強固に表面実装することができる。
【０００９】
【実施例】以下、実施例について図面を参照に説明する
図１は本願発明の水晶振動子の実施例の断面図であり、
図１において、水晶振動子は缶１０と電極端子１００と
樹脂４０から構成される。ここで、内部にＶＴカットの
振動子片を有するチューブ型の缶１０の軸方向を水平に
して配置した。
【００１０】また、缶１０の一端に配置され心材のコバ
ーをハンダによりメッキしたリード線２０に、リードフ
レームを屈曲して形成した電極端子１００を接続してい
る。ここで、電極端子１００は、それぞれ一体に形成さ
れた水晶振動子の下面の下面電極１２０と、リード線２
０に接続する上面電極１１０からなる。そして、缶１０
のリード線２０がある面と反対の面の近傍の、水晶振動
子下面に頭部の端子５０が配置される。
【００１１】缶１０の頭部の上部には射出成形時の位置
決めピンが挿入される穴８０があり、同じく缶１０の頭
部の下部にも位置決めピンが挿入される穴７０がある。
ここで、樹脂は、ジャンクション６０から射出成形時に
挿入される。図２は本願発明の水晶振動子の下面を示す
図であり、図１のリード線側に、一方のリード線と接続
される第１の電極端子１４０が右上方の角に形成されて
おり、他方のリード線と接続される第２の電極端子１５
０が右下方の角に形成されている。そして、第１の電極
端子１４０と第２の電極端子１５０がある端面より内側
にジャンクション６０を穴がある。
【００１２】さらに、リード線と反対側の、図２の左側
に頭部の端子５０があり、端子５０がある端面の内側に
位置決めピン挿入のための穴７０がある。図３は本願発
明の水晶振動子の側面図であり、樹脂４０の底部の左端
に端子５０と右端に第２の電極端子１５０がある。次
に、本発明の実施例の製造方法について述べる。図４に
示す水晶振動子の製造工程において、リン青銅からなる
リードフレーム３００の上に缶１０を配置し、リード線
２０と上面電極１１０を溶接する。さらにこの工程の側
面図を図５に示す。打ち抜き加工により所定の形状に成
形したリードフレーム３００の上面に曲げ加工により、
上面電極１１０と端子５０と垂直部３２０を形成し、上
面電極１１０とリード線２０を溶接する。
【００１３】図６は、図４の工程の１個の水晶振動子を
拡大したもので、リードフレーム３００の一部に下部電
極１２０と、下部電極１２０に一体成形された上部電極
１１０と上部電極に接続されたリード線２０からなる。
また、端子５０の缶１０の頭部に向かいあう部分を折り
曲げ垂直部５２を形成し、缶１０の頭部と一定の間隔を
持って配置する。最後に点線で囲むように金型で覆い、
液晶ポリマーを射出成形する。最後に点線の範囲でリー
ドフレーム３００を切断し電極形状を得る。
【００１４】本願発明の他の実施例として、水晶振動子
の代わりに、ＰＬＺＴやＰＺＴなどを用いた圧電振動
子、コンデンサ、抵抗などの電子部品を使用した実装部
品にも適応可能である。
【００１５】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施され、以下に記載されるような効果を奏する。モール
ド樹脂の底部に電極端子を設け、樹脂内部に屈曲部を設
けることにより、振動子のリードを曲げずに電極端子と
振動子の接続ができるので、小型で振動子の周囲の缶と
ほぼ同じ大きさの水晶振動子ができる。
【００１６】そして、リードフレームを曲げ加工し、振
動子を有する缶を接続した後、モールド成形し、電極端
子部を接続することができ、１つのリードフレームから
小型の水晶振動子を複数同時に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の水晶振動子の断面図である。
【図２】本発明の水晶振動子の下面図である。
【図３】本発明の水晶振動子の側面図である。
【図４】本発明の実施例を示す上面図である。
【図５】本発明の実施例を示す側面図である。
【図６】本発明の実施例を示す上面図である。
【図７】従来の水晶振動子の側面図である。
【図８】従来の水晶振動子の側面図である。
【符号の説明】
１０ 缶 ２０ リード線 ４０ 樹脂 ５０ 端子 ６０ ジャンクション ７０、８０ 穴 １００ 電極端子 １１０ 上面電極 １２０ 下面電極 １４０ 第１の電極端子 １５０ 第２の電極端子 ３００ リードフレーム ３１０ 金型部 ３２０ 垂直部 ５００ リードフレーム ５１０ 電極端子 ５２０、５３０ 先端部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 星 雄起 栃木県栃木市平井町1110番 株式会社エ スアイアイ・クォーツテクノ内 (72)発明者 高城 茂夫 栃木県栃木市平井町1110番 株式会社エ スアイアイ・クォーツテクノ内 (72)発明者 五十嵐 徹 栃木県栃木市平井町1110番 株式会社エ スアイアイ・クォーツテクノ内 (56)参考文献 特開 平９−246446（ＪＰ，Ａ) 特開 平４−165806（ＪＰ，Ａ) 特開 平８−23252（ＪＰ，Ａ) 特開 平９−139648（ＪＰ，Ａ) 特開 平７−162236（ＪＰ，Ａ) 実開 平４−107920（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭64−30926（ＪＰ，Ｕ)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 リードフレームを抜き加工し、曲げ加工
    して、上面電極と下面電極を有する電極端子を成形する
    工程と、 振動片が接続されたリード線を前記上面電極に接合する
    工程と、 前記振動片を内部に有し軸方向が水平になるように配置
    された缶の頭部の上部先端に対して斜めに接触する部位
    が設けられた位置決めピンを用いて、前記缶の頭部の上
    部先端を、前記位置決めピンの前記上部先端に対して斜
    めに接触する部位で押さえるように位置決めピンを配置
    する工程と、 前記缶を型で覆い、前記電極端子の前記下面電極の内側
    から射出成形により樹脂を挿入するモールド工程と、 前記電極端子を切断する工程と、を有することを特徴と
    する水晶振動子の製造方法。
  2. 【請求項２】 前記樹脂は液晶ポリマーであることを特
    徴とする請求項１に記載の水晶振動子の製造方法。
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