JP3468286B2 - 防音扉装置 - Google Patents

防音扉装置

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JP3468286B2
JP3468286B2 JP28549799A JP28549799A JP3468286B2 JP 3468286 B2 JP3468286 B2 JP 3468286B2 JP 28549799 A JP28549799 A JP 28549799A JP 28549799 A JP28549799 A JP 28549799A JP 3468286 B2 JP3468286 B2 JP 3468286B2
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packing
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door
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眞司 三上
勝博 加藤
貴美子 井上
敏夫 若槻
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Fujisash Co Ltd
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Fujisash Co Ltd
Japan Broadcasting Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明に係る防音扉装置
は、放送スタジオ或は録音スタジオの出入り口等、閉鎖
状態で内外の遮音を十分に行なう必要がある出入り口部
分に設置する。
【0002】
【従来の技術】放送スタジオや録音スタジオの出入り口
には、防音扉装置を設けて、外部の音がスタジオ内に入
り込むのを防止したり、内部の音が外に漏れ出すのを防
止する必要がある。この為に従来から、各種構造の防音
扉装置が提案され、実際に使用されている。この様な防
音扉装置として従来から知られているもののうち、放送
スタジオや録音スタジオの出入り口に使用可能な程度の
遮音性能を有するものは、閉鎖状態に移動させた扉パネ
ルを、ハンドルにより開口部枠の一部前面(扉パネルが
解放方向へ移動する場合に移動方向前側の面、本明細書
全体で同じ)に装着したパッキングに押し付ける様にし
ている。
【0003】即ち、扉パネルにより上記開口部枠の内側
を閉じた状態で、この扉パネルに組み付けたハンドルを
操作して、この扉パネルに内蔵した締め付け機構により
この扉パネルを更に閉鎖側に押し付け、この扉パネルの
背面(扉パネルが解放方向へ移動する場合に移動方向後
側の面、本明細書全体で同じ)四周縁部を、上記パッキ
ングに押し付ける様にしている。この様に、締め付け機
構を組み込む理由は、従来の防音扉装置に組み込んでい
るパッキングが剛性が高く、大きな反発力を有する為で
ある。即ち、扉パネルと開口部枠との間に設けるクロー
ザー(扉パネルを閉鎖方向に向け弾性的に付勢する装
置)の力だけでは、上記扉の背面とパッキングとを全周
に亙って確実に当接させられない為、上記締め付け機構
により、上記扉パネルの背面四周縁部を、上記パッキン
グに押し付ける様にしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】締め付け機構を組み込
んだ防音扉装置の場合、出入り口を開閉する度に締め付
け機構を作動させる為のハンドルを操作しなければなら
ず、面倒である。特に、手に物を持ったまま扉パネルを
解放する作業は困難で、放送スタジオや録音スタジオへ
の出入りに手間を要する原因となっている。本発明は、
この様な事情に鑑み、特に扉パネルをパッキングに向け
押し付ける為に要する力を大きくしなくても、十分な遮
音性能を発揮できる防音扉装置を実現すべく発明したも
のである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の防音扉装置は、
従来から知られている防音扉装置と同様に、上枠と下枠
と左右の竪枠とを組み合わせて成る矩形の開口部枠と、
水平方向一端縁を何れかの竪枠に対し少なくとも上下2
個のヒンジ部材により結合する事で上記開口部枠の内側
に、揺動変位自在に建て込まれた少なくとも1枚の扉パ
ネルと、この扉パネルの四周縁部と閉鎖時にこの四周縁
部が対向する相手部材との間に設けて、これら四周縁部
と相手部材との間の隙間を塞ぐパッキングとを備える。
【0006】特に、本発明の防音扉装置に於いては、上
記扉パネルの四周縁部のうちの下縁部を除く3個所の縁
部と相手部材との間の隙間を塞ぐ第一のパッキングは、
この相手部材の一部でこの3個所の縁部に対向する前面
部分に形成された係止溝に係止されたもので、比較的硬
質の弾性材により造られてこの係止溝に係止される嵌合
係止部と、比較的軟質の弾性材により造られたシール部
とから成る。そして、このうちのシール部は、上記扉パ
ネルの閉鎖時に上記3個所の縁部の背面により軽い力で
押し潰される様に、先端縁を上記扉パネルの背面側に向
け変位させる方向の弾力を有するひれ状部と、このひれ
状部が上記嵌合係止部の前面と平行になるまで弾性変形
した状態で、このひれ状部の先端縁がその側面に当接す
る位置に形成された突っ張り突条とを備えたものであ
る。又、この扉パネルの左右の竪辺の下端部には軟質材
製の気密ブロックが、この気密ブロックの上面と上記第
一のパッキングの下端面とを当接させる事により、この
第一のパッキングから下方に連続させる状態で設けられ
ている。そして、上記扉パネルの閉鎖に伴って上記第一
のパッキングのひれ状部が押し潰された状態で、この第
一のパッキングの前面と上記気密ブロックの前面とが同
一平面上に位置するものである。
【0007】これに対して、上記扉パネルの四周縁部の
うちの下縁部と相手部材である上記下枠の上面との間の
隙間を塞ぐ第二のパッキングは、弾性材により造られて
上記扉パネルの下縁にこの下縁の全長に亙って係止され
たもので、この扉パネルの下縁から下方に延びた垂下部
と、この垂下部の下端縁から上記第一のパッキングと反
対側に向け斜め下方に延びた傾斜当接部とを備えたもの
である。そして、上記扉パネルの閉鎖時に上記第二のパ
ッキングは、上記垂下部の両端部背面を上記気密ブロッ
クの前面に当接させると共に、上記傾斜当接部の下面を
上記下枠の上面に設けた傾斜受面に全長に亙って当接さ
せるものである。
【0008】
【作用】上述の様に構成する本発明の防音扉装置の場合
には、特に扉パネルをパッキングに向け押し付ける為に
要する力を大きくしなくても、十分な遮音性能を発揮で
きる。即ち、上記扉パネルが閉鎖状態に移動するのに伴
って、第一のパッキングのひれ状部がこの扉パネルの四
周縁部のうちの下縁部を除く3個所の縁部の背面と相手
部材の前面との間の隙間を塞ぐ。即ち、比較的軟質の弾
性材により造られた上記ひれ状部の剛性は低く、反発力
も小さい為、特に締め付け機構を設けなくても、クロー
ザーから上記扉パネルに加えられる弾力により、上記第
一のパッキングとこの扉パネルの3個所の縁部とを、こ
の第一のパッキングの全長に亙って確実に当接させる事
ができる。しかも、上記ひれ状部を嵌合係止部の前面と
ほぼ平行になるまで弾性変形させた状態で、このひれ状
部の先端縁が上記突っ張り突条の側面に当接する。この
為、このひれ状部と相手部材の前面との当接圧を適度に
保って、当接部を確実に塞ぐ事ができる。
【0009】又、上記扉パネルの四周縁部のうちの下縁
部と下枠の上面との間の隙間は、この下縁部に装着した
第二のパッキングの傾斜当接部と上記下枠の上面に設け
た傾斜受面とが全長に亙って当接する事により塞ぐ。更
に、上記第二のパッキングの両端部と上記第一のパッキ
ングの両下端部との不連続部は、気密ブロックにより塞
がれる。即ち、これら各気密ブロックは上記第一のパッ
キングの下端部に連続した状態で設けられている為、こ
れら各気密ブロックと第一のパッキングの下端部との間
の気密は保持された状態となる。又、扉パネルを閉鎖状
態に移動させると、上記第一のパッキングを構成するひ
れ状部が押し潰され、この第一のパッキングの前面と上
記各気密ブロックの前面とが同一平面上に位置する。同
時に、上記第二のパッキングを構成する垂下部の両端部
背面が、上記各気密ブロックの前面に当接する。この結
果、上記扉パネルの四周縁部と開口部枠との間が、全周
に亙り隙間なく塞がれて、十分な遮音が図られる。
【0010】
【発明の実施の形態】図1〜20は、請求項1、2、
4、5に対応する、本発明の実施の形態の第1例を示し
ている。本発明の対象となる防音扉装置1は、放送スタ
ジオや録音スタジオの出入り口を構成する為、壁に開け
た開口部の内側に開口部枠2を固定し、この開口部枠2
の内側に扉パネル3を、上下2個のヒンジ部材4、4に
より揺動変位自在に建て込んで成る。このうちの開口部
枠2は、上枠5と下枠6と左右の竪枠7a、7bとを矩
形に組み合わせて成る。上記扉パネル3は、水平方向一
端縁(図1〜2の左端縁)を、何れかの竪枠7aに対し
上記2個のヒンジ部材4、4により結合する事で、上記
開口部枠2の内側に、揺動変位自在に建て込んでいる。
【0011】周知構造である為、図示並びに詳しい説明
は省略するが、上記扉パネル3は、表面部分を鋼板等の
金属板により構成し、内部にグラスウール等の吸音材を
充填して、表裏方向に亙る音の通過を防止する構造とし
ている。この様な扉パネル3の四周縁部と、閉鎖時にこ
の四周縁部が対向する相手部材である、上記開口部枠2
を構成する上記各枠5、6、7a、7bとの間には、第
一、第二のパッキング8a、8b、9を設けて、これら
四周縁部と各枠5、6、7a、7bとの間の隙間を塞ぐ
様にしている。
【0012】本例の場合、このうちの第一のパッキング
8a、8bを、上記扉パネル3の表裏方向(図2の上下
方向、図3の左右方向)に亙り二重に設けている。この
為に本例の場合には、上記扉パネル3の四周縁部のうち
の下縁部を除く3個所の縁部と、これら3個所の縁部が
対向する、上記開口部枠2の上枠5及び左右の竪枠7
a、7bの断面形状はクランク形としている。即ち、上
記扉パネル3の3個所の縁部の前面寄り(図2の下寄
り、図3の左寄り)部分に、それぞれ外向フランジ状の
鍔部10a、10b、10cを、これら各鍔部10a、
10b、10cの端部同士が互いに連続する状態で形成
している。
【0013】一方、上記上枠5及び左右の竪枠7a、7
bの内側面の背面寄り(図2の上寄り、図3の右寄り)
部分に、それぞれ内向フランジ状の第一の突出部11
a、11b、11cを形成し、これら各第一の突出部1
1a、11b、11cの端部同士を互いに連続させてい
る。更に、上記上枠5及び左右の竪枠7a、7bの前面
の外周縁部には、それぞれ第二の突出部12a、12
b、12cを、前方へ突出する状態で形成している。上
記扉パネル3に形成した上記各鍔部10a、10b、1
0cは、上記各第二の突出部12a、12b、12cの
内側に進入自在な大きさを有する。
【0014】上記二重に設ける第一のパッキング8a、
8bのうちの一方の第一のパッキング8aは、上記上枠
5及び左右の竪枠7a、7bの前面で上記各第二の突出
部12a、12b、12cの内側部分に形成した係止溝
13a、13b、13cに、それぞれ係止している。
又、他方の第一のパッキング8bは、上記各第一の突出
部11a、11b、11cの前面に形成した係止溝14
a、14b、14cに、それぞれ係止している。
【0015】これら各第一のパッキング8a、8bを構
成するパッキング素子20、20は、互いに硬度が異な
る2種類の弾性材を押し出し成形すると同時に互いに溶
着して成る。この様な各第一のパッキング8a、8b
は、上記各係止溝13a、13b、13c、14a、1
4b、14cに係止する為、硬質スポンジ等の比較的硬
質の弾性材により造られた嵌合係止部15と、比較的軟
質の弾性材により造られたシール部16とから成る。こ
のうちの嵌合係止部15は、断面矩形の中空管状で、幅
方向(図2、5の左右方向、図3、6の上下方向)両外
側面に、それぞれ複数本ずつ(図示の例では3本ずつ、
合計6本)の突条17、17を形成している。
【0016】一方、上記シール部16は、それぞれがF
−HSR等の比較的軟質の弾性材により造った、ひれ状
部18と突っ張り突条19とから成る。このうちのひれ
状部18は、上記扉パネル3の閉鎖時にこの扉パネル3
の背面四周縁部のうち、下縁部を除く3個所の縁部によ
り軽い力で押し潰される様に、先端縁を上記扉パネル3
の背面側に向け変位させる方向の弾力を有する。又、上
記ひれ状部18の基端縁は、上記嵌合係止部15の前面
の幅方向一端縁側に連続させている。これに対して、上
記突っ張り突条19の基端縁は、上記嵌合係止部15の
前面の幅方向他端縁側に連続させている。更に、上記突
っ張り突条19は、上記ひれ状部18を上記嵌合係止部
15の前面とほぼ平行になるまで弾性変形させた状態
で、このひれ状部18の先端縁が上記突っ張り突条19
の側面に当接する位置に形成している。
【0017】前記各第一のパッキング8a、8bは、上
述の様なパッキング素子20、20を、図4に示す様に
コ字形に組み合わせて成る。即ち、上記各第一のパッキ
ング8a、8b毎に3本ずつのパッキング素子20、2
0を用意し、このうちの1本のパッキング素子20の両
端部、並びに2本のパッキング素子20、20の一端部
を、それぞれ45度に斜切して接続端縁とする。そし
て、これら接続端縁同士を突き合わせた状態で、互いに
加硫接着して、図4に示す様なコ字形の第一パッキング
8a、8bとする。この様な第一のパッキング8a、8
bを構成した状態で、上記ひれ状部18の基端縁は、こ
れら第一のパッキング8a、8bの前面内周縁部に位置
する。
【0018】又、これら第一のパッキング8a、8bの
左右の竪辺の下端部には、軟質材製の気密ブロック2
1、21を、この第一のパッキング8a、8bから下方
連続させる状態で設けている。これら各気密ブロック
21、21は、前記シール部16と同様に、F−HSR
等の比較的軟質の弾性材により、図7〜8に示す様な形
状に造っており、その上面に形成した嵌合突部22を上
記パッキング素子20、20の嵌合係止部15、15の
下端開口部に内嵌する事により、上記第一のパッキング
8a、8bの左右両下端部に装着している。この様に第
一のパッキング8a、8bの左右両下端部に装着した気
密ブロック21、21の前面は、前記扉パネル3の閉鎖
に伴って上記第一のパッキング8a、8bのひれ状部1
8が押し潰された状態で、これら第一のパッキング8
a、8bの前面、即ちひれ状部18の前面と同一平面上
に位置する。
【0019】更に、上記扉パネル3の四周縁部のうちの
下縁部と、前記開口部枠2を構成する下枠6の上面との
間の隙間を塞ぐ、前記第二のパッキング9は、上記扉パ
ネル3の下縁に、この下縁の全長に亙って係止してい
る。即ち、この扉パネル3の下縁部前面寄り部分に係止
溝23を、この下縁の全長に亙り形成し、この係止溝2
3に上記第二のパッキング9の上半部に設けた嵌合係止
部24を内嵌支持している。この第二のパッキング9
は、EPDM−S等の弾性材を一体押し出し成形する事
により造ったもので、上記嵌合係止部24の下面から下
方に連続し、この嵌合係止部24を上記係止溝23に嵌
合した状態で、上記扉パネル3の下縁から下方に延びる
垂下部25と、この垂下部25の下端縁から上記第一の
パッキング8a、8bと反対側(図3の左側)に向け斜
め下方に延びた傾斜当接部26とを備える。
【0020】この様な第二のパッキング9は、上記扉パ
ネル3の閉鎖時に、上記垂下部25の両端部を上記気密
ブロック21、21の前面に当接させると共に、上記傾
斜当接部26を上記下枠6の上面に設けた傾斜受面27
に全長に亙って当接させる。尚、上記第二のパッキング
9は、上記扉パネル3の下端縁部に一直線状のものを装
着しても良いが、図9に示す様に、片端部に立ち上がり
部28を設けた形状とし、この立ち上がり部28を上記
扉パネル3の片側縁部の下端部に装着しても良い。この
様に構成すれば、上記第二のパッキング9と上記第一の
パッキング8aの片側端部との間の気密保持をより確実
にして、遮音性能の向上を図れる。
【0021】尚、周知の構造である為、図示は省略する
が、前記開口部枠2と上記扉パネル3との間には、この
扉パネル3を閉鎖方向に付勢する為のクローザーを設け
ている。この扉パネル3は、このクローザーにより、前
記ヒンジ部材4、4を中心に閉鎖方向に揺動変位する方
向の弾力を付与されている。又、これら各ヒンジ部材
4、4は、これら各ヒンジ部材4、4により上記開口部
枠2に対し支持する扉パネル3の、上下方向位置、左右
方向位置、表裏方向位置を調節自在な構造としている。
【0022】この様な調節機構を組み込んだヒンジ部材
4自体、従来から知られているが、その1例に就いて、
図11〜14により簡単に説明する。このヒンジ部材4
は、上記開口部枠2の竪枠7a側に固定した状態で変位
しない固定側素子29と、上記扉パネル3の竪辺側に固
定した状態でこの扉パネル3と共に変位する変位側素子
30とを、互いの揺動変位自在に組み合わせて成る。こ
のうちの固定側素子29の一部に設けた、上方が開口す
る円孔31内に支持ピン部材32の下半部を、鉛直軸を
中心とする回転自在に内嵌している。この支持ピン部材
32の上半部は下半部に対し偏心している。又、この下
半部の一部外周面にはウォームホイール歯を形成し、こ
のウォームホイール歯と上記固定側素子29の一部に回
転のみ自在に支持したウォームギヤ35aとを噛合させ
ている。
【0023】又、上記変位側素子30に形成した円孔3
3の下端部にはスリーブ34を、回転自在に内嵌してい
る。このスリーブ34の内周面は外周面に対し偏心して
いる。又、このスリーブ34の一部外周面にはウォーム
ホイール歯を形成し、このウォームホイール歯と上記変
位側素子30の一部に回転のみ自在に支持したウォーム
ギヤ35bとを噛合させている。更に、上記変位側素子
30に形成した円孔33の上半部内周面には雌ねじを形
成し、この雌ねじに調節ねじ36を螺合している。そし
て、上記支持ピン部材32の上端面に形成した球状の突
部37を、この調節ねじ36の下面に当接させている。
尚、上記円孔33の上端開口は、蓋片38により塞いで
いる。
【0024】上述の様なヒンジ部材4によれば、上記蓋
片38を外した状態で上記調節ねじ36を回転させる事
により、前記開口部枠2に対する前記扉パネル3の高さ
位置調節を行なえる。又、例えば固定側素子29に支持
したウォームギヤ35aを介して上記支持ピン部材32
を回転させる事で、左右方向位置(又は表裏方向位置)
の調節を行なえる。更に、例えば変位側素子30に支持
したウォームギヤ35bを介して上記スリーブ34を回
転させる事で、表裏方向位置(又は左右方向位置)の調
節を行なえる。各位置の調節後は、固定ねじ39a、3
9b、39cを緊締して、調節後の位置が不用意に動か
ない様にする。
【0025】又、上記扉パネル3の水平方向他端縁(図
1〜2の右端縁)の高さ方向中間部には、図18〜20
に示す様なローラ40を、この他端縁から突出する方向
の弾力を付した状態で設けている。これに対して、上記
開口部枠2を構成する1対の竪枠7a、7bのうち、前
記各ヒンジ部材4、4を設けた竪枠7aと反対側の竪枠
7bの高さ方向中間部で、上記扉パネル3の閉鎖時に上
記ローラ40と対向する部分に、このローラ40を保持
する為の、図15〜17に示す様なローラキャッチャー
41を設けている。
【0026】これらローラ40及びローラーキャッチャ
ー41も、従来から知られている構造のもので、上記扉
パネル3の閉鎖時に、この扉パネル3の他端縁を上記竪
枠7bに対し弾性的に係止して、この他端縁が不用意に
解放方向に変位するのを防止する。又、上記ローラ40
及びローラーキャッチャー41は、上記各ヒンジ部材
4、4による上記扉パネル3の位置調節に拘らず、互い
の係脱を円滑且つ確実に行なわれる様に、位置調節自在
としている。この様なローラ40及びローラーキャッチ
ャー41の位置調節機構も、従来から知られている構造
であるから、簡単に説明すると、上記ローラ40は、図
18に示した調節ねじ42を回転させる事により、上記
扉パネル3の他端縁部に固定するホルダ66からの突出
量を調節自在としている。又、上記ローラキャッチャー
41は、図15に示した調節ねじ43、43を回転させ
る事で、前記竪枠7bに固定するホルダ67からの突出
量を調節自在としており、図16に示した調節ねじ44
を回転させる事で、このホルダ67の表裏方向に亙る位
置を調節自在としている。
【0027】上述の様に構成する本発明の防音扉装置の
場合には、特に扉パネル3をパッキングに向け押し付け
る為に要する力を大きくしなくても、十分な遮音性能を
発揮できる。即ち、上記扉パネル3が図示しないクロー
ザーの弾力に基づいて閉鎖状態に移動するのに伴い、前
記各第一のパッキング8a、8bのひれ状部18、18
が、上記扉パネル3の背面四周縁部のうちの下縁部を除
く3個所の縁部と、相手部材である開口枠部2を構成す
る上枠5と左右1対の竪枠7a、7bの前面との間の隙
間を塞ぐ。即ち、上記各第一のパッキング8a、8bの
うち、前側に設けた第一のパッキング8aは、上記扉パ
ネル3の3個所の縁部に設けた鍔部10a、10b、1
0cの背面に押し付けられる。又、背面側に設けた第一
のパッキング8bは、上記扉パネル3の背面の3個所の
縁部に押し付けられる。
【0028】上記各第一のパッキング8a、8bを構成
するひれ状部18、18の剛性は低く、反発力も小さい
為、特に締め付け機構を設けなくても、クローザーから
上記扉パネル3に加えられる弾力により、上記各第一の
パッキング8a、8bと上記扉パネル3の3個所の縁部
とを、これら各第一のパッキング8a、8bの全長に亙
って確実に当接させる事ができる。しかも、図示の例の
場合には、上記ひれ状部18を前記嵌合係止部15の前
面とほぼ平行になるまで弾性変形させた状態で、このひ
れ状部18の先端縁が上記突っ張り突条19の側面に当
接する。この為、このひれ状部18と相手部材の前面と
の当接圧を適度に保って、当接部を確実に塞ぐ事ができ
る。
【0029】又、上記扉パネル3の四周縁部のうちの下
縁部と上記開口枠部2の下辺を構成する下枠6の上面と
の間の隙間は、この下縁部に装着した前記第二のパッキ
ング9の傾斜当接部26と上記下枠6の上面に設けた傾
斜受面27とが全長に亙って当接する事により塞ぐ。
【0030】更に、上記第二のパッキング9の両端部
と、上記各第一のパッキング8a、8bのうちの前側の
第一のパッキング8aの両下端部との不連続部は、前記
各気密ブロック21、21により塞がれる。即ち、これ
ら各気密ブロック21、21は、それぞれ上記前側の第
一のパッキング8aの下端部に連続した状態で設けられ
ている為、上記各気密ブロック21、21と上記前側の
第一のパッキング8aの下端部との間の気密は保持され
た状態となる。又、上記扉パネル3を閉鎖状態に移動さ
せると、上記前側の第一のパッキング8aを構成するひ
れ状部18が押し潰され、この前側の第一のパッキング
8aの前面と上記各気密ブロック21、21の前面とが
同一平面上に位置する。同時に、上記第二のパッキング
9を構成する前記垂下部25の両端部背面が、上記各気
密ブロック21、21の前面に当接する。
【0031】この結果、上記扉パネル3の四周縁部と開
口部枠2との間が、上記前側の第一のパッキング8aと
上記第二のパッキング9との設置部分に於いて、全周に
亙って隙間なく塞がれ、十分な遮音が図られる。しか
も、上記各パッキング8a、8b、9を相手面に押し付
ける力は、クローザーの弾力のみで足りる為、防音扉装
置を閉じる際に、余計な手間がかからない。又、この防
音扉装置を開く際には、上記扉パネル3を上記クローザ
ーの弾力に抗して押し広げるのみで足りる。この為、防
音扉装置の開閉が容易である。
【0032】尚、本発明の防音扉装置の場合、十分な遮
音性能を発揮させる為には、上記第二のパッキング9を
支持した扉パネル3と、上記第一のパッキング8a、8
bを支持した開口部枠2との位置関係を適切に(例えば
±1mm程度の精度で)規制する必要がある。本例の場合
には、前記各ヒンジ部材4、4により上記開口部枠2に
対する上記扉パネル3の位置を、三次元方向に亙って微
調節できるので、上記第一、第二のパッキング8a、8
b、9の押圧状態を適正にして、十分な遮音性能を発揮
できる。又、前記ローラ40及びローラキャッチャー4
1の位置も、前記各調節ねじ42〜44により調節自在
である為、上記扉パネル3の位置を調節した場合でも、
上記ローラ40とローラキャッチャー41とを、円滑且
つ確実に係脱させる事ができる。尚、これらローラ40
とローラキャッチャー41との係合は、上下方向に亙っ
ては自由度が大きい(多少上下方向にずれた場合でも、
係脱が不安定になる事はない)為、図示の例では、特に
上下方向に関する調節機構は組み込んではいない。
【0033】次に、図21〜22は、請求項1、7に対
応する、本発明の実施の形態の第2例を示している。上
述した第1例の場合、要求される遮音性能がそれほど高
くない為、二重に設ける第一のパッキング8a、8bの
うち、前側の第一のパッキング8aの下端部同士の間の
みを、第二のパッキング9により塞ぐ様にしている。こ
れに対して本例の場合には、より高度の遮音性能を要求
される部分に設けるべく、扉パネル3の閉鎖に伴って、
背面側(図21の右側)の第一のパッキング8bの下端
部同士の間も、塞ぐ様にしている。
【0034】尚、上記背面側の第一のパッキング8b
は、上記扉パネル3の開閉時に、開口部枠2を構成する
下枠6の上面に沿って、相当長さ変位する。従って、上
記背面側の第一のパッキング8bの両下端部同士の間に
掛け渡すパッキングを、上記扉パネル3の下縁部に固定
する構造を採用した場合には、このパッキングと上記下
枠6の上面とが擦れ合って、上記扉パネル3を開閉させ
る為に要する力が徒に大きくなる。この為、本例の場合
には、上記扉パネル3の下縁背面寄り部分に第四のパッ
キング45を、昇降自在に設けている。
【0035】この為に、上記扉パネル3の下縁背面寄り
部分にシリンダ空間46を、この下縁の全長に亙って設
け、このシリンダ空間46内に昇降枠47を、昇降自在
に設けている。尚、この昇降枠47には、その全長に亙
って図示しないシール部材を添接し、この昇降枠47と
上記シリンダ空間46との摺接部の気密保持を図ってい
る。そして、公知の昇降機構により上記昇降枠47を、
上記扉パネル3の開閉に伴って昇降駆動自在としてい
る。即ち、この昇降枠47よりも上方に位置する、上記
シリンダ空間46の奥部に図示しない板ばねを、このシ
リンダ空間46のほぼ全長に亙ってほぼ水平方向に配設
している。この板ばねは、自由状態で直線状になる方向
の弾力を有し、上記シリンダ空間46内への配設状態で
は、中間部下面側が凸となる方向に少し湾曲している。
又、上記板ばねの一端部は、ヒンジ部材4、4(図1〜
2参照)と反対側の端縁に於いて、上記扉パネル3に固
定の部分に結合固定し、中間部下面に上記昇降枠47の
中間部上面を結合している。又、上記板ばねの他端部に
は、図示しない突出ロッドの基端部を結合しており、こ
の突出ロッドの先端部を、上記ヒンジ部材4、4側の端
縁に於いて、上記扉パネル3の端縁から突出させてい
る。更に、上記昇降枠47の下面には、図22に詳示す
る様な第四のパッキング45を、上記扉パネル3の下縁
の全長に亙って支持している。
【0036】上述の様な構造により上記第四のパッキン
グ45を昇降自在に支持した本例の場合、上記扉パネル
3を閉鎖状態に変位させた場合にのみ、上記第四のパッ
キング45が下降して、前記背面側の第一のパッキング
8bの両下端部同士の間で、上記扉パネル3の下端縁と
前記下枠6の上面との間の隙間を塞ぐ。即ち、上記扉パ
ネル3を閉鎖状態に変位させると、上記突出ロッドの先
端面が前記開口部枠2を構成する一方の竪枠の内側面に
突き当たり、上記扉パネル3内に押し込まれる。この結
果、上記突出ロッドをその先端部に結合した上記板ばね
の撓み具合が大きくなり、この板ばねの中間部に結合し
た上記昇降枠47が下降し、この昇降枠47の下面に支
持した上記第四のパッキング45が、上記下枠6の上面
に押し付けられる。この状態で、この第四のパッキング
45の両端部背面が、上記背面側の第一のパッキング8
bの両下端部前面に当接して、この第一のパッキング8
bの両下端部同士の間を塞ぐ。
【0037】これに対して、上記扉パネル3を解放側に
変位させると、上記板ばねが、上記突出ロッドをこの扉
パネル3の端縁から突出させつつその撓み量を減少させ
て、上記昇降枠47を介して上記第四のパッキング45
を上昇させる。この結果、この第四のパッキング45の
下面と上記下枠6の上面とが離隔し、上記扉パネル3の
開閉に伴ってこれら第四のパッキング45の下面と上記
下枠6の上面とが擦れ合う事がなくなる。従って、高度
の遮音性能を発揮できる構造に拘らず、上記扉パネル3
の開閉に要する力を軽くできる。その他の構成及び作用
は、前述した第1例の場合と同様である。
【0038】次に、図23〜27は、請求項1、3、6
に対応する、本発明の実施の形態の第3例を示してい
る。本例の場合には、開口部枠2aの内側に扉パネル3
a、3bを2枚、観音開き式に建て込んでいる。即ち、
一方(図23の右方)の扉パネル3aの一方の竪縁と上
記開口部枠2aの一方の竪枠7aとの間に上下2個のヒ
ンジ部材4、4を設け、他方(図23の左方)の扉パネ
ル3bの一方の竪縁と他方の竪枠7bとの間に上下2個
のヒンジ部材4、4を設けている。又、上記開口部枠
を構成する上枠5aと上記一方の扉パネル3aの前面
上端部との間には、この扉パネル3aを閉鎖方向に付勢
する為の図示しないクローザーを設けている。
【0039】又、上記開口部枠2aを構成する上枠5a
及び下枠6aと上記他方の扉パネル3bの上下両縁との
間に、図25〜27に示す様なフランス落とし錠48を
設けている。通常時には、このフランス落とし錠48に
より、上記他方の扉パネル3bの他方の端縁の上下両端
部を、上記開口部枠2aを構成する上枠5a及び下枠6
aの中間部に結合して、上記他方の扉パネル3bを開放
不能としておく。そして、上記一方の扉パネル3aを開
閉する事で、スタジオ等への出入りを行なう。この状態
でこの一方の扉パネル3aの開閉並びに閉鎖状態への保
持を行なえる様にすべく、この一方の扉パネル3aの他
方の竪縁に前述の図18〜20に示す様なローラ40
を、上記他方の扉パネル3bの他方の竪縁にこのローラ
40を保持する為の、前述の図15〜17に示す様なロ
ーラキャッチャー41を、それぞれ設けている。これに
対して、このスタジオ等に大きな荷物を出し入れする場
合等には、上記フランス落とし錠48の係合を外し、上
記他方の扉パネル3bを解放する。
【0040】上述の様な観音開き式の防音扉装置で、上
記1対の扉パネル3a、3bの他端縁同士の間の隙間を
塞ぐ為に、一方の扉パネル3aに対する相手部材である
他方の扉パネル3bの他端縁の背面寄り部分(図24の
下寄り部分)に、前述した第1例の場合と同様の第一の
パッキング8bを装着している。更に、上記一方の扉パ
ネル3aの他方の竪縁に第三のパッキング49a、49
bを、この一方の扉パネル3aの他方の竪縁の全長に亙
って装着している。これら各第三のパッキング49a、
49bは、上記各扉パネル3a、3bの下端縁に装着す
る第二のパッキング9(前述の図3、9、21参照)と
類似した形状を有し、上記1対の扉パネル3a、3bを
閉鎖方向に移動させた状態で、これら両扉パネル3a、
3bの竪縁同士の間を塞ぐ。尚、これら両扉パネル3
a、3bの閉鎖状態では、上記各第三のパッキング49
a、49bのうち、前面寄り(図24の上寄り)に装着
した第三のパッキング49aの上端部背面は、前記開口
部枠2aを構成する上枠5aに支持した第一のパッキン
グ8a(前述の図2〜3参照)の前面に当接する。又、
同じく下端部は上記扉パネル3aの下縁部前面寄り部分
に支持した第二のパッキング9に連続している。又、閉
鎖時には、上記第三のパッキング49aの下端部が、扉
パネル3bの下縁面前面寄り部分に支持した第二のパッ
キング9の端部に当接する。
【0041】この様な本例の場合も、上記両扉パネル3
a、3bを閉鎖状態に変位させた場合には、これら両扉
パネル3a、3bと上記開口部枠2aとの間の隙間が、
上記第一、第二のパッキング8a、8b、9により塞が
れる。又、本例の場合には、上記両扉パネル3a、3b
同士の間の隙間が、上記第一のパッキング8bの一部並
びに上記各第三のパッキング49a、49bにより塞が
れる。この様な本例の場合も、上記両扉パネル3a、3
bを支持するヒンジ部材4、4により、上記開口部枠2
aに対するこれら各扉パネル3a、3bの位置を適切に
調節し、これら開口部枠2aと各扉パネル3a、3bと
の間の隙間が確実且つ十分に塞がれる様にする。
【0042】この様にヒンジ部材4、4により上記開口
部枠2aに対するこれら各扉パネル3a、3bの位置を
調節すると、前記フランス落とし錠48、48を構成す
る、他方の扉パネル3b側に設けた昇降鉤片50と、下
枠6a側に設けた受ローラ51との位置関係が正規状態
からずれる場合がある。この位置関係のうち、左右方向
並びに上下方向は、許容範囲が大きく、多少ずれた場合
でも上記昇降鉤片50と受ローラ51とが係合しなくな
ったり、或は上記各パッキングの押圧状態が不正規にな
る事はない。これに対して、表裏方向(図25の表裏方
向、図26の左右方向、図27の上下方向)に亙る自由
度は小さいので、上記各ヒンジ部材4、4による上記開
口部枠2aに対する各扉パネル3a、3bの位置調節に
伴い、上記受ローラ51の表裏方向に関する位置調節を
行なえる構造を採用する必要がある。
【0043】この様な事情に鑑みて図示の例では、上記
受ローラ51の表裏方向に関する位置を調節自在として
いる。即ち、上記受ローラ51は、ブラケット52を介
して、上記下枠6aの中間部に固定するケース53に、
上記表裏方向に亙る位置調節自在に支持している。この
為に、上記ブラケット52の両端部に設けた1対のフラ
ンジ54、54に、それぞれ上記表裏方向に長い長孔を
形成している。そして、上記ケース53の上端開口部に
固定した基板55を上方から挿通し、更に上記各長孔を
挿通したねじ56、56の下端部を、それぞれナットプ
レート57、57に螺合し、更に緊締している。上記受
ローラ51の表裏方向位置を調節する際には、上記ねじ
56、56を弛めた状態で、上記受ローラ51及びブラ
ケット52を表裏方向に変位させる。そして、この受ロ
ーラ51を適切な位置に移動させた状態で、上記ねじ5
6、56を緊締する。その他の構成及び作用は、前述し
た第1例の場合と同様である。
【0044】次に、図28〜30は、請求項8に対応す
る、本発明の実施の形態の第4例を示している。本例の
場合には、扉パネル3cの一部に表裏1対のガラスパネ
ル58a、58bを、表裏方向に互いに間隔をあけた状
態で設けて、内部観察用のガラス窓を構成している。こ
れら両ガラスパネル58a、58bは、通過周波数を異
ならせ、上記扉パネル3cを表裏方向に通過する周波数
の出現を防止する為、互いに厚さを異ならせている。
又、上記1対のガラスパネル58a、58bは、それぞ
れ第一、第二のガラス支持枠59、60の内側に支持
し、これら第一、第二のガラス支持枠59、60を、上
記扉パネル3cに形成した窓開口61の内側に建て込ん
でいる。又、これら第一、第二のガラス支持枠59、6
0は互いに独立しており、且つ、これら第一、第二のガ
ラス支持枠59、60同士の間には、全周に亙って隙間
62が存在する。
【0045】従って、何れかのガラスパネル58a(5
8b)の振動が他方のガラスパネル58b(58a)に
伝わりにくく、内部観察用のガラス窓を設ける事で、上
記扉パネル3cの遮音性能が低下する事を防止できる。
尚、上記1対のガラスパネル58a、58bの間に挟ま
れた空間63の外周には、グラスウール等の吸音材64
を、金網、パンチングメタル等の多孔質板65により抑
え付けた状態で配設している。この為、何れかのガラス
パネル58a(58b)を通じて上記空間63内に振動
が伝わった場合でも、この振動は上記吸音材64により
減衰される。この結果、上記扉パネル3cの遮音性能を
より向上させる事ができる。内部観察用の窓開口を設け
る点以外の構成及び作用は、前述した何れかの実施の形
態と同様である。
【0046】尚、上述の様な第4例を実施する場合に、
構成部材の材質を選定する事により、ガラスパネル58
a、58bを有し且つ遮音性の高い構造で、しかも甲種
防火戸の認定を受ける事が可能になる。即ち、2層に設
けた1対のガラスパネル58a、58bのうちの一方の
ガラスパネル58aを遮音性の高い防音ガラスとして遮
音性能を確保すると共に、他方のガラスパネル58bを
耐熱ガラスとする。又、各パッキング8a、8b、9
を、耐火シリコンガスケットとする。更に、ヒンジ部材
4、4やローラ40を含む錠部分の材質を甲種防火戸に
対応するものとし、更に火災時にこのローラ40の出入
りをロックして扉を閉じたままにする為の機構を組み込
む。
【0047】
【発明の効果】本発明の防音扉装置は、以上に述べた通
り構成し作用するので、開閉の手間を要する事なく、し
かも軽い力で開放できる構造で、しかも十分な遮音性能
を発揮できる構造を実現して、放送スタジオや録音スタ
ジオの作業能率の向上に寄与できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の第1例を示す、遮音扉を
前方から見た正面図。
【図2】図1の拡大A−A断面図。
【図3】同拡大B−B断面図。
【図4】第一のパッキングを図1と同方向から見た正面
図。
【図5】第一のパッキングの端面図。
【図6】図3のC部拡大図。
【図7】気密ブロックを図4と同方向から見た正面図。
【図8】図7の上方から見た平面図。
【図9】第二のパッキングを図4と同方向から見た正面
図。
【図10】第二のパッキングの端面図。
【図11】ヒンジ装置の平面図。
【図12】同じく正面図。
【図13】同じく側面図。
【図14】同じく部分断面図。
【図15】ローラーキャッチャーの側面図。
【図16】同じく正面図。
【図17】同じく底面図。
【図18】ローラーの側面図。
【図19】同じく正面図。
【図20】同じく平面図。
【図21】本発明の実施の形態の第2例を示す、図3と
同様の図。
【図22】第四のパッキングの端面図。
【図23】本発明の実施の形態の第3例を示す正面図。
【図24】図23の拡大D−D断面図。
【図25】フランス落とし錠の正面図。
【図26】同じく側面図。
【図27】図25のE−E視図。
【図28】本発明の実施の形態の第4例を示す正面図。
【図29】図28の拡大F−F断面図。
【図30】同拡大G−G断面図。
【符号の説明】
1 防音扉装置 2、2a 開口部枠 3、3a、3b、3c 扉パネル 4 ヒンジ部材 5、5a 上枠 6、6a 下枠 7a、7b 竪枠 8a、8b 第一のパッキング 9 第二のパッキング 10a、10b、10c 鍔部 11a、11b、11c 第一の突出部 12a、12b、12c 第二の突出部 13a、13b、13c 係止溝 14a、14b、14c 係止溝 15 嵌合係止部 16 シール部 17 突条 18 ひれ状部 19 突っ張り突条 20 パッキング素子 21 気密ブロック 22 嵌合突部 23 係止溝 24 嵌合係止部 25 垂下部 26 傾斜当接部 27 傾斜受面 28 立ち上り部 29 固定側素子 30 変位側素子 31 円孔 32 支持ピン部材 33 円孔 34 スリーブ 35a、35b ウォームギヤ 36 調節ねじ 37 突部 38 蓋片 39a、39b、39c 固定ねじ 40 ローラ 41 ローラキャッチャー 42 調節ねじ 43 調節ねじ 44 調節ねじ 45 第四のパッキング 46 シリンダ空間 47 昇降枠 48 フランス落とし錠 49a、49b 第三のパッキング 50 昇降鉤片 51 受ローラ 52 ブラケット 53 ケース 54 フランジ 55 基板 56 ねじ 57 ナットプレート 58a、58b ガラスパネル 59 第一のガラス支持枠 60 第二のガラス支持枠 61 窓開口 62 隙間 63 空間 64 吸音材 65 多孔室板 66 ホルダ 67 ホルダ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加藤 勝博 東京都渋谷区神南二丁目2番1号 日本 放送協会 放送センター内 (72)発明者 井上 貴美子 東京都渋谷区神南二丁目2番1号 日本 放送協会 放送センター内 (72)発明者 若槻 敏夫 東京都渋谷区神南二丁目2番1号 日本 放送協会 放送センター内 (56)参考文献 特開 平7−102856(JP,A) 特開 平11−93540(JP,A) 特開 平8−158755(JP,A) 特開 平9−195637(JP,A) 実開 昭59−102795(JP,U) 実開 昭62−75196(JP,U) 実開 昭59−28186(JP,U) 実開 昭62−154176(JP,U) 実開 昭62−163290(JP,U) 登録実用新案3019600(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E06B 7/16 - 7/24 E06B 5/20

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上枠と下枠と左右の竪枠とを組み合わせ
    て成る矩形の開口部枠と、水平方向一端縁を何れかの竪
    枠に対し少なくとも上下2個のヒンジ部材により結合す
    る事で上記開口部枠の内側に、揺動変位自在に建て込ま
    れた少なくとも1枚の扉パネルと、この扉パネルの四周
    縁部と閉鎖時にこの四周縁部が対向する相手部材との間
    に設けて、これら四周縁部と相手部材との間の隙間を塞
    ぐパッキングとを備えた防音扉装置に於いて、上記扉パ
    ネルの四周縁部のうちの下縁部を除く3個所の縁部と相
    手部材との間の隙間を塞ぐ第一のパッキングは、この相
    手部材の一部でこの3個所の縁部に対向する前面部分
    形成された係止溝に係止されたもので、比較的硬質の弾
    性材により造られてこの係止溝に係止される嵌合係止部
    と、比較的軟質の弾性材により造られたシール部とから
    成り、このうちのシール部は、上記扉パネルの閉鎖時に
    上記3個所の縁部の背面により軽い力で押し潰される様
    に、先端縁を上記扉パネルの背面側に向け変位させる方
    向の弾力を有するひれ状部と、このひれ状部が上記嵌合
    係止部の前面と平行になるまで弾性変形した状態で、こ
    のひれ状部の先端縁がその側面に当接する位置に形成さ
    れた突っ張り突条とを備えたものであり、この扉パネル
    の左右の竪辺の下端部には軟質材製の気密ブロックが、
    この気密ブロックの上面と上記第一のパッキングの下端
    面とを当接させる事により、この第一のパッキングから
    下方に連続させる状態で設けられており、上記扉パネル
    の閉鎖に伴って上記第一のパッキングのひれ状部が押し
    潰された状態で、この第一のパッキングの前面と上記気
    密ブロックの前面とが同一平面上に位置するものであ
    り、上記扉パネルの四周縁部のうちの下縁部と相手部材
    である上記下枠の上面との間の隙間を塞ぐ第二のパッキ
    ングは、弾性材により造られて上記扉パネルの下縁にこ
    の下縁の全長に亙って係止されたもので、この扉パネル
    の下縁から下方に延びた垂下部と、この垂下部の下端縁
    から上記第一のパッキングと反対側に向け斜め下方に延
    びた傾斜当接部とを備えたものであり、上記扉パネルの
    閉鎖時に上記第二のパッキングは、上記垂下部の両端部
    背面を上記気密ブロックの前面に当接させると共に、上
    記傾斜当接部の下面を上記下枠の上面に設けた傾斜受面
    に全長に亙って当接させるものである事を特徴とする防
    音扉装置。
  2. 【請求項2】 開口部枠の内側に扉パネルが1枚のみ、
    この扉パネルの一方の竪縁と開口部枠の一方の竪枠との
    間に上下2個のヒンジ部材を設ける事により建て込まれ
    ており、上記開口部枠と上記扉パネルとの間には、この
    扉パネルを閉鎖方向に付勢する為のクローザーが設けら
    れており、扉パネルの他方の竪縁に、この竪縁から突出
    する方向の弾力を付されたローラが設けられており、上
    記開口部枠の他方の竪枠で上記扉パネルの閉鎖時にこの
    ローラと対向する部分に、このローラを保持する為のロ
    ーラキャッチャーが設けられている、請求項1に記載し
    た防音扉装置。
  3. 【請求項3】 開口部枠の内側に扉パネルが2枚、一方
    の扉パネルの一方の竪縁と開口部枠の一方の竪枠との間
    に上下2個のヒンジ部材を設け、他方の扉パネルの一方
    の竪縁と他方の竪枠との間に上下2個のヒンジ部材を設
    ける事により、観音開き式に建て込まれており、上記開
    口部枠と上記一方の扉パネルとの間には、この扉パネル
    を閉鎖方向に付勢する為のクローザーが設けられてお
    り、上記開口部枠を構成する上枠及び下枠と上記他方の
    扉パネルの上下両縁との間にフランス落とし錠が設けら
    れており、上記一方の扉パネルの他方の竪縁に、この竪
    縁から突出する方向の弾力を付されたローラが設けられ
    ており、上記他方の扉パネルの他方の竪縁で上記両扉パ
    ネルの閉鎖時に上記ローラと対向する部分に、このロー
    ラを保持する為のローラキャッチャーが設けられてお
    り、上記一方の扉パネルに対する相手部材である上記他
    方の扉パネルの他端縁に第一のパッキングを装着すると
    共に、上記両扉パネルの他方の竪縁同士の間に、これら
    両竪縁同士の間を塞ぐ第三のパッキングを装着してい
    る、請求項1に記載した防音扉装置。
  4. 【請求項4】 各ヒンジ部材は、当該ヒンジ部材により
    開口部枠に対し支持する扉パネルの、上下方向位置、左
    右方向位置、表裏方向位置を調節自在である、請求項1
    〜3の何れかに記載した防音扉装置。
  5. 【請求項5】 ローラは扉パネルの他方の竪縁からの突
    出量を調節自在であり、ローラキャッチャーは他方の扉
    パネルの他方の竪縁又は開口枠部の竪枠からの突出量並
    びにこの他方の扉パネル又は開口枠部の表裏方向に亙る
    位置を調節自在である、請求項4に記載した防音扉装
    置。
  6. 【請求項6】 フランス落とし錠を構成する為、上枠及
    び下枠の中間部に設けた受具は、当該枠に対し表裏方向
    に亙る位置調節自在に支持されている、請求項3〜5の
    何れかに記載した防音扉装置。
  7. 【請求項7】 第一のパッキングが扉パネルの表裏方向
    に亙り二重に設けられており、この扉パネルの下縁背面
    寄り部分には、この扉パネルの閉鎖時にこの扉パネルの
    下縁と下枠との間の隙間を塞ぐ第四のパッキングが昇降
    自在に設けられており、上記扉パネルと開口枠部との間
    に、この扉パネルの閉鎖時に上記第四のパッキングを下
    降させ、この扉パネルの開放時にこの第四のパッキング
    を上昇させる昇降機構を設けている、請求項1〜6の何
    れかに記載した防音扉装置。
  8. 【請求項8】 扉パネルの一部に表裏1対のガラスパネ
    ルが、表裏方向に互いに間隔をあけた状態で設けられて
    おり、一方のガラスパネルの四周縁部を支持する第一の
    ガラス支持枠と、他方のガラスパネルの四周縁部を支持
    する第二のガラス支持枠とが互いに独立しており、且
    つ、これら第一、第二のガラス支持枠同士の間に隙間が
    存在する、請求項1〜7の何れかに記載した防音扉装
    置。
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