JP3467347B2 - 冷陰極電子源素子の製造方法 - Google Patents

冷陰極電子源素子の製造方法

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JP3467347B2 JP09995395A JP9995395A JP3467347B2 JP 3467347 B2 JP3467347 B2 JP 3467347B2 JP 09995395 A JP09995395 A JP 09995395A JP 9995395 A JP9995395 A JP 9995395A JP 3467347 B2 JP3467347 B2 JP 3467347B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、冷陰極電子源素子の製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電界放射型電子源は、半導体の微細加工
技術を利用してミクロンサイズに製造でき、しかも集積
化やバッチ加工が容易であるため、熱電子放射型電子源
では不可能であったGHz帯増幅器や大電力・高速スイ
ッチング素子、さらには高精細度フラットパネルディス
プレイ用電子源への応用が期待されており、国内外にお
いて盛んに研究開発がなされている。
【0003】このような電界放射型電子源の従来例を以
下に説明する。特開昭63−274047号公報に提案
された薄膜電界放射型の電子源は、図9に示されるよう
に、冷陰極52と対向するゲート電極53とを0.3〜
2μm の間隔をあけて絶縁体基板51上に成膜し、真空
中で冷陰極52とゲート電極53間に電圧をかけること
により電子放出を起こすものである。この冷陰極52は
FIB( Focused IonBeam 、収束イオンビーム)技術
を用いて形成されており、特に凸状部の先端は尖鋭に形
成している。しかし、FIB技術を用いた場合、素子の
大面積化が困難でかつ製造コストも高くなってしまう。
【0004】一方、大面積化、製造コストを考えた場
合、フォトリソグラフィー技術を用いたパターニングが
妥当である。しかし、現在のフォトリソグラフィー技術
では、電子ビームスポット径が最小のパターニング径と
なるため、直径0.5μm 程度が限界である。このため
冷陰極52の先端を尖鋭に形成するには、さらに様々な
プロセスを加えなくてはならない。この場合、プロセス
が増加するほど、その間の素子損傷、特に冷陰極先端部
を損傷する可能性が高まり、素子の歩留りの低下の原因
となっている。またそれら冷陰極尖鋭化プロセスのほと
んどは煩雑であり、形状制御が困難である。
【0005】特開平3−49129号公報に提案された
薄膜電界放射型の電子源は、図10に示されるように、
絶縁体基板61上の絶縁層62の表面に、超音波による
劈開、破断の方法で冷陰極63、ゲート電極64を平行
に形成したものである。しかし、この図10に示す薄膜
電界放射型の電子源の場合、超音波による破断を伴うも
のであるため、冷陰極63の形状の均一化を図ることが
技術的に困難であるとともに、冷陰極63を形成する薄
膜に対するダメージが大きいという問題がある。
【0006】特開平3−252025号公報に提案され
た薄膜電界放射型の電子源は、図11、図12に示され
るように、フォトエッチング技術を用いて絶縁体基板7
1上の絶縁層72の上に多数の凸状部をもつ冷陰極73
を形成した後に、等方性エッチング技術を利用して凸状
部の先端を尖鋭化したものである。なお、図11中、7
4は冷陰極73と対向するゲート電極である。しかし、
この電子源の場合、エッチング条件による冷陰極73の
形状の制御が困難である。さらに、側壁保護膜の形成等
によりアンダーカットが進行しないような場合には適用
できない。
【0007】また、特開平2−220337号公報で
は、化学的に安定であり、真空中に電子を放出し易い低
仕事関数材料である遷移金属炭化物,金属酸化物あるい
は希土類酸化物を冷陰極73の表面に被覆することが開
示されている。しかし、冷陰極73等に限定して被覆す
ることは困難である。
【0008】上述のように、従来の電界放射型電子源の
場合、冷陰極先端の尖鋭化をはじめとする冷陰極の形状
を適切に設定できなかったり、低仕事関数を有し化学的
に安定な材料を、微細加工の困難性から冷陰極として用
いることができなかった。このため、特性が良好で、か
つ、安定した電界放射型電子源を得ることができないと
いう問題があった。
【0009】また、米国特許第5019003号明細書
には、支持体上に予め形成(preformed)されたエミッタ
(冷陰極)体の粒子を複数配した電界放出素子が開示さ
れている。この素子では、図13に示されるように、支
持体100上に複数の導電性物体201を配し、導電性
物体201は結合剤101によって支持体100に結着
されている。この導電性物体201はモリブデン、炭化
チタンなどであってよく、幾何学的に鋭利な縁をもつこ
とが好ましく、この導電性物体201がエミッタとして
機能する。なお、この導電性物体201にかえて、ある
いはこれに加えて、図示のように絶縁性物体203を用
いてもよいが、この場合は絶縁性物体203を導電薄層
202によって被覆して用いるとされている。そして結
合剤101の層の厚さは0.5μm 程度とし、導電性物
体201や絶縁性物体203の導電薄層202による被
覆物の長さ(最大寸法)は1.0μm 程度とし、十分量
の導電性物体201が露出されるようにする。そして、
このようなエミッタ部分に、さらにアノードやゲートを
付加して実際の電界放出素子が組み立てられる。
【0010】このような電界放出素子は、図14に示さ
れるように、エミッタ体201を複数担持した支持体1
00上に、エミッタ体201の一部を被覆しないままの
状態にして、絶縁層409を形成したものである。さら
に、絶縁層409上には、電子の流れを調節するための
ゲートとして機能する導電層401が設けられている。
そして、導電層401上には、さらに絶縁層402が設
けられており、絶縁層402上には、アノードとしての
機能も有するスクリーン404が配置されている。スク
リーン404のエミッタ体201との対向面側にはルミ
ネセンス層403が形成されている。スクリーン404
は、真空中ではんだ付け等により結着され、閉空間40
6が排気される。そして、電圧の印加によりエミッタ体
201から電子が放出され、放出された電子の作用によ
りスクリーン404を介して発光408が生じる。
【0011】同明細書に示される素子では、図14から
明らかなように、エミッタ体201と絶縁層409とが
接触する箇所が生じるため、電圧を印加すると絶縁層4
09のところで集中して電圧が加わり破壊の危険性が大
きくなる。また、これを防止しようとして絶縁層409
を厚くすると電子放出のための印加電圧を高くする必要
が出てきて好ましくない。
【0012】なお、同明細書には、エミッタ体201を
配した結合剤101の成膜法に関しては明記されていな
い。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、低電
圧駆動が可能でかつ高い放出電流が安定して得られ、冷
陰極の加工性に優れ、素子の大面積化が可能な冷電極電
子源素子を製造する方法を提供することであり、特に、
冷陰極構成材料の選択の自由度を増し、かつ、生産性を
著しく向上させることである。
【0014】
【課題を解決するための手段】このような目的は、下記
(1)〜()のいずれかの構成により達成される。 (1) 冷陰極を有する冷陰極電子源素子を製造する方
法であって、導電性の冷陰極基材中に、仕事関数が前記
冷陰極基材の仕事関数よりも低く、冷陰極の厚さより小
さな平均粒径の導電性材料の粒子が分散含有されてお
り、かつ表面に前記粒子が露出している冷陰極を形成す
るに際し、前記粒子の平均粒径を0.01〜0.8μm
とし、複合めっき法を用いる工程を設ける冷陰極電子源
素子の製造方法。 (2) 前記冷陰極中において、前記粒子が前記冷陰極
基材に対して1〜50体積%含有されている上記(1)
の冷陰極電子源素子の製造方法。 (3) 前記粒子が前記冷陰極表面から突出している上
記(1)または(2)の冷陰極電子源素子の製造方法。 (4) 前記冷陰極を形成するための冷陰極用導体層の
表面をエッチングすることにより、前記冷陰極用導体層
表面から前記粒子を突出させる工程を有する上記(1)
〜(3)のいずれかの冷陰極電子源素子の製造方法。
【0015】
【作用および効果】本発明により製造される冷陰極電子
源素子は、仕事関数が冷陰極基材の仕事関数よりも低い
導電性材料を、冷陰極自体の厚さより十分小さな粒径の
粒子として分散含有させた冷陰極を有する。このため、
低電圧で電子を引き出せると共に高い放出電流が得られ
る。このため、集積回路(IC)や薄膜トランジスタ
(TFT)等による駆動が可能になり、デバイスの高性
能化と低消費電力化が図れる。また、通常のフォトプロ
セスやエッチングにより冷陰極基材を加工できるため、
任意の形状を簡易に設定でき、冷陰極電子源素子の大面
積化が可能である。また、導電性材料の粒子が冷陰極表
面に露出ないし突出した状態で分散しているので、電界
の集中により低電圧で電子が引き出せると共に高い放出
電流が得られる。導電性材料の粒子の平均粒径を小さく
することによる効果は、高い放出電流が得られること
と、多数の電子放出点を形成でき、安定した放出電流特
性が得られることである。
【0016】これらのことにより、陰極形状を従来のよ
うに複雑なプロセスで曲率半径の小さい尖端部を有する
ように形成する必要がなくなるので、製造プロセスが技
術的に簡易化されることにより、歩留りも向上する。
【0017】冷陰極は、冷陰極用導体層を加工すること
により形成する。本発明では、冷陰極用導体層を複合め
っき法により形成する。フィールドエミッタ材料として
優れているとされているダイヤモンド、TiC、TiN
等は、物理的および化学的に安定で難加工性であるた
め、従来用いられている気相法では、これらの粒子を分
散含有させた冷陰極を形成することは困難であった。し
かし、複合めっき法では、粒子の材質によらず冷陰極基
材中に容易に分散させることができる。このため、フィ
ールドエミッタ材料として優れ、しかも吸着ガスや残留
ガスの影響を受けにくい上記材質の粒子を用いることが
できる。また、複合めっき法では、大面積にわたってピ
ンホールなどの欠陥が少ない均質かつ平坦な冷陰極用導
体層が得られ、また、非常に低コストである。しかも、
短時間に、かつ、一度に多数の基板に成膜処理が可能で
あるため、著しく高い生産効率が得られる。
【0018】この冷陰極用導体層は、冷陰極基材のエッ
チャントにより容易にエッチング加工することができ、
これによって冷陰極を形成することが可能となる。同時
に、エッチング加工された冷陰極の断面に、曲率半径の
小さい導電性材料粒子が突出ないし露出した構造を均一
に再現性良く形成することができる。従って、低電圧で
駆動可能で、かつ安定して高い放出電流が得られる冷陰
極電子源素子を歩留まり良く製造することができる。
【0019】また、冷陰極用導体層形成後、その表面を
エッチングすれば、表面から突出する粒子の割合を増や
すことができるので、電子放出量が増加し、電子放出特
性が平均化されて安定な電子放出が特性が得られる。ま
た、このエッチングにより、複合めっきの際に付着した
粒子表面の汚れが除去できるため、粒子表面の仕事関数
が低下して、より低電圧から電子放出が生じるようにな
る。
【0020】
【具体的構成】以下、本発明の具体的構成について詳細
に説明する。
【0021】本発明により製造される冷陰極電子源素子
は、絶縁性基板上に冷陰極を有する。冷陰極は、冷陰極
基材をマトリックスとし、この中に導電性材料の粒子が
エミッタ物質として分散された構成である。導電性材料
の粒子は冷陰極自体の厚さより十分小さな粒径の微細粒
子であり、個々の粒子は互いに実質的に分離された状態
で分散されており、冷陰極表面に露出している。導電性
材料には、その仕事関数が冷陰極基材の仕事関数よりも
小さいものを用いる。
【0022】このような素子構成とすることによって、
複雑な加工工程を要することなく、低電圧で電子を引き
出すことが可能になり、高い放出電流が得られる。これ
に対し、導電性材料の粒子の平均粒径が冷陰極の厚さよ
り大きくなると、冷陰極の微細加工が困難になるととも
にゲート電極との間の短絡を生じやすくなる。また、両
材料の仕事関数の関係が上記外となると、本発明の効果
が得られない。
【0023】このような冷陰極電子源素子としては、例
えば図1の構成のものがある。図1に示される冷陰極電
子源素子は、絶縁性基板1上に冷陰極(エミッタ)10
を設け、この冷陰極10に近接する位置の絶縁性基板1
上に、絶縁層2bおよびゲート電極7bを順次形成した
ものである。冷陰極10は、上記した材料からなる導電
性微粒子8が冷陰極基材4中に分散含有されたものであ
る。
【0024】特性の良い冷陰極電子源素子とするために
は、導電性微粒子8を、上記のように仕事関数が低くか
つ化学的に安定な材料から構成すると共に、導電性微粒
子8の曲率半径、すなわち粒径を極力小さくし、かつ、
冷陰極10とゲート電極7bとの距離を近接させて配置
するように設計すればよい。
【0025】導電性微粒子8の平均粒径は小さいほど好
ましいが、製造技術上の困難性によりコストが高くなる
ため、好ましくは、0.01〜0.8μm、より好まし
くは0.1〜0.8μmである。このような平均粒径と
することにより、高密度に多数の電子放出点を形成する
ことができ、さらに、冷陰極用導体層を冷陰極に加工す
る際の精度が向上するため、安定した電子放出電流が再
現性よく得られるようになる。なお、この場合の平均粒
径は、粉体を用いて粒度分布計により測定した値であ
る。
【0026】導電性微粒子8は、冷陰極基材4中に均一
に分散させることが好ましく、これにより高い放出電流
が得られる。また、導電性微粒子8は、図示のように冷
陰極10表面に露出ないし前記表面から突出させた状態
で分散させることが好ましい。このようにすることによ
って、電界の集中により低電圧で電子が引き出せるとと
もに、高い放出電流が得られる。なお、導電性微粒子8
は、冷陰極10の表面に露出するが、後述のエッチング
の結果、通常は表面から突出している。
【0027】冷陰極10の厚さは、好ましくは0.1〜
10μm 、より好ましくは0.2〜2μm である。冷陰
極が薄すぎると、導電性微粒子を保持することが困難と
なる。冷陰極が厚すぎると、冷陰極基材に包囲されて表
面に露出しない導電性微粒子の割合が高くなるため、電
子放出に寄与する導電性微粒子の割合が低くなってしま
う。また、冷陰極10が厚くなるほどコスト高となり、
めっき処理時間および冷陰極用導体層から冷陰極へ加工
するための時間が増加して生産性が低くなる。
【0028】冷陰極10とゲート電極7bとの距離d
は、0.1〜20μm 程度とすることが好ましい。
【0029】前記導電性微粒子8としては、化学的に安
定であり、真空中に電子を放出し易い低仕事関数の材料
を用いる。すなわち、ダイヤモンドやグラファイトなど
の導電性炭素、TiC、ZrC、HfC、TaC、Nb
C、MoC、WCなどの金属炭化物、TaN、TiN、
ZrN、HfNなどの金属窒化物、LaB6 、TaB、
TiB2 、ZrB2 、HfB2 などの希土類金属ホウ化
物や遷移金属ホウ化物、あるいはこれらを少なくとも1
種以上含んだものを用いる。
【0030】冷陰極基材4の材料としては、複合めっき
法におけるマトリックス材として使用可能なものを選択
する。例えば、Ni、Cu、Co、Cr、Au、Ag等
の金属や、これらの1種以上を含む合金などである。こ
れらのうち、Crは加工性が良好である。
【0031】導電性微粒子材料と冷陰極基材材料との組
み合わせは特に限定されず、後述する複合めっき法にお
いて使用可能な組み合わせを適宜選択すればよい。
【0032】そして、具体的組み合わせは、複合めっき
法により上記した分散構造が形成できるように選択すれ
ばよい。
【0033】前述のように、導電性微粒子8を構成する
導電性材料の仕事関数は、冷陰極基材4を構成する冷陰
極基材材料の仕事関数より小さい。具体的には、材質と
しての物性値で、導電性材料の仕事関数は好ましくは
4.0eV以下、より好ましくは0.1〜4.0eVであ
り、一方、冷陰極基材材料の仕事関数は好ましくは3.
8eV以上、より好ましくは3.9〜5eVである。これら
のなかから、両材料の仕事関数の差が、好ましくは0.
2eV以上、より好ましくは0.4〜5.0eV程度である
ものを選択すればよい。
【0034】ここで、仕事関数とは、固体から真空中に
電子を取出すに要する最小限の仕事の大きさであり、X
線光電子分光法(XPS)や紫外線光電子分光法(UP
S)によって求めることができ、各材料の値は、例えば
HANDBOOK of TEHRMONIC PROPERTIES, V.S. Fomenko, PL
ENUN PRESS DATADIVISION N.Y.1966等の文献に記載され
ている。
【0035】導電性微粒子材料および冷陰極基材材料の
比抵抗は、バルクの状態で、室温でそれぞれ、1×10
-5Ωcm〜1Ωcmおよび1×10-4Ωcm以下(通常1×1
-6Ωcm〜1×10-4Ωcm)であることが好ましい。
【0036】冷陰極基材4に対する導電性微粒子8の割
合は、好ましくは1〜50体積%、より好ましくは3〜
45体積%、さらに好ましくは5〜30体積%、最も好
ましくは5〜25体積%である。
【0037】このような割合とすることによって本発明
の効果が向上する。これに対し、導電性微粒子8の割合
が低すぎると、冷陰極10の表面に露出ないし突出する
導電性微粒子8の密度が低くなり、実質的に導電性微粒
子を含有しない場合と同等の電子放出特性しか得られな
くなることもある。一方、導電性微粒子8の割合が高す
ぎると、導電性微粒子8の分散性が悪くなり、冷陰極基
材4のエッチングが難しくなるとともに各導電性微粒子
8ごとへの電界の集中が難しくなる。
【0038】本発明に用いる絶縁性基体1の材料として
は、各種ガラス、シリコンウエハー、アルミナ等の各種
セラミックス等が挙げられる。また、その大きさは目的
・用途に応じて適宜選択すればよいが、厚さは0.3〜
5.0mm程度であってよい。
【0039】絶縁層2bは、SiO2 、Ta25 、Y
23 、MgO、Si34 等の絶縁材料で形成すれば
よく、その厚さは0.2〜2.0μm 程度とする。ま
た、ゲート電極7bは、Cr、Mo、Ti、Nb、Z
r、Hf、Ta、Al、Ni、Cu、W等の金属あるい
はこれらの合金等で構成すればよく、その厚さは0.1
〜1.0μm 程度とする。
【0040】次に、図1に示される冷陰極電子源素子の
製造方法について説明する。
【0041】まず、図2に示されるように、導電性微粒
子8が冷陰極基材4中に微細分散した冷陰極用導体層3
を、所定厚さに形成する。
【0042】本発明では、冷陰極用導体層3の形成に複
合めっき法を用いる。複合めっき法は、電気めっき法や
無電解めっき法において、粒子を懸濁させためっき浴を
用いることにより、析出金属からなるマトリックス中に
粒子が分散しためっき膜を得る方法である。めっき膜表
面には粒子が露出ないし突出するため、複合めっき法を
用いれば冷陰極用導体層3が直接形成できる。また、め
っき浴は、通常、100℃以下であるため、めっき浴中
で安定な粒子、すなわち不溶性、難溶性の粒子であれば
使用でき、材料選択の自由度が高い。めっき浴組成と粒
子組成との具体的組み合わせは、両者の相互作用を考慮
して適宜決定すればよい。
【0043】複合めっき法では、用いる冷陰極基材に応
じて適宜電気めっきまたは無電解めっきを選択すればよ
い。ただし、電気めっきを利用する場合、図7に示すよ
うに、絶縁性基板1上に電気めっきのための下地電極層
6を形成した後、これを陰極として冷陰極用導体層3を
形成する。また、電気めっきでは、陰極に吸着した導電
性微粒子8も陰極の一部となるので、導電性微粒子8表
面に冷陰極基材4が析出する。このため、めっき終了
後、冷陰極用導体層3表面付近の導電性微粒子8表面で
は、冷陰極基材の被着量が多い。このような被着物を除
去するには、後述するように冷陰極用導体層3のエッチ
ングが有効である。
【0044】本発明では、前記した平均粒径の導電性微
粒子を用いて、公知の複合めっき法を利用すればよく、
めっきに際しての各種条件等については、冷陰極基材と
導電性微粒子との組み合わせに応じて適宜決定すればよ
いが、例えば、通常、めっき浴中での導電性微粒子の濃
度は1〜500g/L 程度、浴温は10〜90℃程度であ
り、電気めっき法における電流密度は、通常、0.01
〜20A/dm2 程度である。なお、導電性微粒子の凝集・
沈降を防ぐために、めっき浴を攪拌するが、攪拌手段は
特に限定されない。
【0045】なお、複合めっき法については、例えば
「複合めっき」(榎本英彦、古川直治、松村宗順著、日
刊工業新聞社刊)などに詳細に説明されている。
【0046】無電解めっきの前には、絶縁性基板表面に
前処理を施す。この前処理は、エッチング、感受性化、
活性化等の工程からなり、無電解めっき法における前処
理として通常のものである。
【0047】冷陰極用導体層3を形成した後、冷陰極用
導体層3の表面をエッチングすることが好ましい。この
エッチングは、冷陰極用導体層3表面から突出する導電
性微粒子の割合を増やすためのものであり、導電性微粒
子表面の汚れ(冷陰極基材等の付着物)も除去すること
ができる。このエッチングにウエットプロセスを利用す
る場合、エッチャントは冷陰極基材の材質に応じて適宜
選択すればよい。このエッチングは、リアクティブイオ
ンエッチング(RIE)、イオンエッチング等のドライ
プロセスにより行なうこともできる。
【0048】このエッチングにおける冷陰極用導体層3
の除去量は特に限定されないが、通常、導電性微粒子の
平均粒径以下とする。そして、好ましくは冷陰極用導体
層3の厚さの0.1〜90%とし、より好ましくは冷陰
極用導体層3の厚さの5〜50%とする。
【0049】次に、冷陰極用導体層3上に、レジスト5
を設ける。レジスト5は、冷陰極10に相当する部分だ
けに設ける。レジスト5を設けた後、硝酸−リン酸系等
のエッチャントを用いたウエットエッチングにより、冷
陰極用導体層3を冷陰極10に加工する。このときレジ
ストはそのままにして除去しない。この工程によってで
きた構造を図3に示す。なお、冷陰極用導体層3を冷陰
極10に加工するには、リアクティブイオンエッチング
(RIE)等のドライエッチングを用いてもよい。
【0050】次に、SiO2 等の絶縁材料を蒸着法等に
より全面に成膜し、さらにCr等の導電材料を蒸着法等
により全面に成膜する。これにより、図4に示す膜2
a、絶縁層2bと、膜7a、ゲート電極7bとが形成さ
れる。
【0051】このとき、レジスト5の上には不要な膜2
a、7aが存在するので、これらをレジスト5からリフ
トオフし、図5に示される構造の冷陰極電子源素子とす
る。このようにして得られる冷陰極電子源素子アレイの
平面図を、図6に示す。
【0052】以上の冷陰極電子源素子はいわゆる横型エ
ミッタと呼ばれる構造である。この他、本発明では、縦
型エミッタ構造としてもよい。縦型エミッタは、横型エ
ミッタよりも単位面積当たりの素子数が多い高密度素子
とすることが可能であり、フラットパネルディスプレイ
などのようにX−Yマトリックス配線を要するディバイ
スへの応用が比較的簡易なプロセスで実現できる。
【0053】本発明が適用される冷陰極電子源素子の構
成は、以上の例に限らず、種々のものであってよい。
【0054】本発明により製造される冷陰極電子源素子
の適用例を、図8に示す。図8には、絶縁性基板1上
に、冷陰極10と、絶縁層2bを介してゲート電極7b
とを有する冷陰極電子源素子を、フラットパネルディス
プレイ用の電子源として用いたものが示されている。図
示のように、冷陰極10とゲート電極7bとに電圧を印
加することにより冷陰極10表面に電界が集中し、電子
eの放出が起きる。電子eは、ゲート電極7bの作用に
よりその放出量が適正に制御された状態で、蛍光物質層
31を表面に担持したアノード30に達する。そして、
このときの電子の作用により蛍光物質層31が発光す
る。このほか、本発明により製造される冷陰極電子源素
子は、高周波用増幅器、スイッチング素子等にも適用す
ることができる。
【0055】
【実施例】以下、本発明の具体的実施例を示し、本発明
をさらに詳細に説明する。
【0056】<実施例1>図1に示される冷陰極電子源
素子を、図2〜図5に示す工程にしたがって作製した。
【0057】まず、図2に示すように、ソーダガラス製
の絶縁性基板1(直径3インチ、厚さ1mm)の表面に、
Ni冷陰極基材中にダイヤモンド粒子が分散した冷陰極
用導体層3を、無電解複合めっき法により1μm の厚さ
に形成した。Ni冷陰極基材に対するダイヤモンド粒子
の割合は、20体積%であった。なお、ダイヤモンドの
仕事関数は1eV以下(以下、仕事関数はF.J.Himpsel,e
t.al.,Phys.Rev.B,Vol.20,pp624,1979 による)、Ni
の仕事関数は4.50eVである。無電解複合めっきは、
以下の手順で行なった。
【0058】絶縁性基板1の前処理として、エッチング
を行なった後、感受性化処理および活性化処理を施すこ
とにより、触媒付与を行なった。
【0059】エッチング まず、基板を室温で5分間超音波洗浄した後、60℃の
10mol/L −NaOHに10分間浸漬し、次いでリンス
を行ない、室温の6N−HNO3 に1分間浸漬し、次い
でリンスを行なった。さらに、室温で5分間超音波洗浄
した後、室温の10%−HFに1分間浸漬し、室温の1
0%−CH3 ONa+90%−CH3 OHに5分間浸漬
し、次いでリンスを行なった。
【0060】感受性化処理および活性化処理 室温で5分間超音波洗浄した後、室温の0.05g/L −
SnCl2 に2分間浸漬して基板の感受性化を行ない、
リンスの後、室温の0.05g/L −PdCl2に2分間
浸漬して活性化を行なった。さらに、もう一度、室温で
5分間超音波洗浄した後、室温の0.05g/L −SnC
2 に2分間浸漬して基板の感受性化を行ない、リンス
の後、室温の0.05g/L −PdCl2 に2分間浸漬し
て活性化を行なった。
【0061】前処理を施した基板をめっき浴に浸漬し
て、無電解複合めっきを行なった。めっき浴は、0.1
mol/L −NiSO4 、0.2mol/L −NaH2 PO2
含み、錯化剤としてグリシン0.4mol/L を含み、さら
に、導電性微粒子として平均粒径0.5μm のダイヤモ
ンド粒子を3g/L 含むものである。ダイヤモンド粒子
は、めっき浴投入前に界面活性剤により処理した。めっ
き浴は、60℃、pH5に保持し、Arにて攪拌を行な
った。
【0062】このようにして冷陰極用導体層3を形成し
た基板を、真空炉中にて400℃に1時間保持して熱処
理を施し、冷陰極用導体層と基板との密着性を向上させ
た。
【0063】次いで、図3に示すように、冷陰極用導体
層3上にレジスト5を設けた後、冷陰極用導体層3に対
してフォトプロセスによるパターニングを行い、さらに
硝酸−リン酸系のエッチャントを用いてウエットエッチ
ングを行なって成形した。このとき、冷陰極用導体層3
上のレジスト5は除去しなかった。なお、硝酸−リン酸
系のエッチャントは、硝酸:リン酸:水を1:1:2と
し、温度を60℃とした。
【0064】次に、図4に示すように、蒸着法によりS
iO2 を全面に成膜して厚さ1.5μm の膜2a、2b
(絶縁層)とし、さらに、蒸着法によりMoを全面に成
膜して厚さ0.3μm の膜7a、7b(ゲート電極)と
した。この後、剥離液によってレジスト5、膜2aおよ
び7aを除去して、図5および図6に示す冷陰極電子源
素子とした。なお、冷陰極10とゲート電極との距離d
は約0.7μm とした。
【0065】この冷陰極電子源素子について、電子放出
のための駆動電圧を調べたところ、ゲート電圧20V 付
近から電子放出が確認され、放出電流変動は5%以下で
あった。従来の冷陰極電子源素子の場合、ゲート電圧8
0V 付近から電子放出が確認され、放出電流変動が20
〜40%程度であったのに対し、大幅な特性の改善がみ
られたことになる。
【0066】これは、仕事関数が低く、吸着ガス等によ
る影響を受けにくい非常に化学的に安定なダイヤモンド
を微細な導電性微粒子8として用いたこと、また、導電
性マトリックスである冷陰極基材4に対して分散含有さ
せ、かつ、冷陰極基材4の表面に露出ないし突出させた
導電性微粒子8を高密度に分散できたので、低電圧から
電子放出が起こり、電子放出量が増加し、電子放出特性
が平均化されて安定な電子放出特性を得ることができた
ものと考えられる。
【0067】<実施例2>実施例1と同様にして、冷陰
極用導体層3を基板上に形成した。次いで、40℃の硝
酸−リン酸系のエッチャント(硝酸:リン酸:水=1:
1:2)を用いて、冷陰極用導体層3表面を2分間エッ
チングし、前記表面から深さ0.3μm 程度までのNi
を除去した。
【0068】この後、実施例1と同様な工程により冷陰
極電子源素子を作製した。
【0069】この冷陰極電子源素子について、電子放出
のための駆動電圧を調べたところ、ゲート電圧10V 付
近から電子放出が確認され、放出電流変動は5%以下で
あった。この結果から、冷陰極用導体層表面をエッチン
グすることにより、さらに特性が向上することがわか
る。
【0070】<実施例3>実施例1で用いた絶縁性基板
上に、電気めっきのための下地電極層として厚さ1μm
のTa層をスパッタ法により形成した。
【0071】この下地電極層上に、Cr冷陰極基材中に
ダイヤモンド粒子が分散した冷陰極用導体層3を、電気
複合めっき法により1μm の厚さに形成した。Cr冷陰
極基材に対するダイヤモンド粒子の割合は、10体積%
であった。なお、ダイヤモンドの仕事関数は1eV以下、
Crの仕事関数は4.58eVである。電気複合めっきの
条件を、以下に示す。
【0072】めっき浴 138g/L −Cr2 (SO43 ・18H2 O、 76g/L −KCl、 40g/L −H3 BO3 、 54g/L −NH4 Cl、 10g/L −NH4 Br、 80g/L −HCOOK、 1ml/L−湿潤剤、 10g/L −ダイヤモンド粒子(平均粒径0.5μm )
【0073】めっき浴は、温度23〜28℃、pH2.
5〜2.8とし、マグネティックスターラーにより攪拌
した。陽極には黒鉛円板(直径3インチ、厚さ1mm)を
用い、陰極には下地電極層を形成した絶縁性基板を用
い、陰極電流密度は3〜12A/dm2 とした。
【0074】次に、Crエッチャントを用いて冷陰極用
導体層3表面をエッチングし、前記表面から深さ0.3
μm 程度までのCrを除去した。このCrエッチャント
は、硝酸第2セリウム17g 、過塩素酸5cc、水100
ccからなるものであり、温度は20℃とした。
【0075】この後、実施例1と同様な工程により冷陰
極電子源素子を作製した。ただし、成形工程では、エッ
チャントとして上記Crエッチャントを用いた。
【0076】この冷陰極電子源素子について、電子放出
のための駆動電圧を調べたところ、実施例2と同様にゲ
ート電圧10V 付近から電子放出が確認され、放出電流
変動は5%以下であった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明により製造される冷陰極電子源素子の構
成例を示す部分拡大斜視図である。
【図2】図1の冷陰極電子源素子の製造工程を説明する
ための断面図である。
【図3】図1の冷陰極電子源素子の製造工程を説明する
ための断面図である。
【図4】図1の冷陰極電子源素子の製造工程を説明する
ための断面図である。
【図5】図1の冷陰極電子源素子の部分断面図である。
【図6】図1の冷陰極電子源素子アレイの平面図であ
る。
【図7】本発明により製造される冷陰極電子源素子の他
の構成例を示す部分断面図である。
【図8】本発明により製造される冷陰極電子源素子の適
用例を示す断面図である。
【図9】従来の電子源の一例を示す部分斜視図である。
【図10】従来の電子源の他の例を示す部分斜視図であ
る。
【図11】従来の電子源のさらに他の例を示す部分斜視
図である。
【図12】従来の電子源のさらに他の例を示す部分斜視
図である。
【図13】従来の電子源のさらにまた他の例を示す部分
断面図である。
【図14】従来の電子源のさらにまた他の例を示す断面
図である。
【符号の説明】
1 絶縁性基板 2b 絶縁層 3 冷陰極用導体層 4 冷陰極基材 5 レジスト 6 下地電極層 7b ゲート電極 8 導電性材料の粒子(導電性微粒子) 10 冷陰極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭55−53039(JP,A) 特開 昭54−21926(JP,A) 実開 平3−82012(JP,U) 特表 平5−500585(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01J 9/02

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷陰極を有する冷陰極電子源素子を製造
    する方法であって、 導電性の冷陰極基材中に、仕事関数が前記冷陰極基材の
    仕事関数よりも低く、冷陰極の厚さより小さな平均粒径
    の導電性材料の粒子が分散含有されており、かつ表面に
    前記粒子が露出している冷陰極を形成するに際し、前記粒子の平均粒径を0.01〜0.8μmとし、 複合めっき法を用いる工程を設ける冷陰極電子源素子の
    製造方法。
  2. 【請求項2】 前記冷陰極中において、前記粒子が前記
    冷陰極基材に対して1〜50体積%含有されている請求
    1の冷陰極電子源素子の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記粒子が前記冷陰極表面から突出して
    いる請求項1または2の冷陰極電子源素子の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記冷陰極を形成するための冷陰極用導
    体層の表面をエッチングすることにより、前記冷陰極用
    導体層表面から前記粒子を突出させる工程を有する請求
    項1〜のいずれかの冷陰極電子源素子の製造方法。
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