JP3463255B2 - 多値画像パターンの認識処理方法 - Google Patents

多値画像パターンの認識処理方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、文字や図形を中心
とする多値画像パターンの認識処理方法に係り、特に、
印刷漢字、手書き漢字、英数字、記号、数式、図形など
多くのカテゴリを対象として、しかも、かすれ、つぶれ
などの雑音が加わった画像、縞模様などからなるデザイ
ン文字、飾り文字、または文字の背景などに縞模様や写
真のような絵柄がある画像、さらには文字部分の画素値
が背景部分より薄い白ぬき文字などを対象とする多値画
像パターンの認識処理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、多値画像パターンの認識処理技術
としては、漢字OCR(OpticalCharacter Reader)
などの文字認識処理で用いられているように、入力され
た多値の文書画像パターンに対して、しきい値処理によ
り、2画像パターンとして扱う手法(以下、第1の手法
という)、あるいは多値画像パターンから直接文字の特
徴量を抽出する手法(以下、第2の手法という)、の2
種類が知られている。
【0003】第1の手法では、入力された多値画像パタ
ーンにしきい値処理を行うことにより2値画像パターン
を作成し、この得られた2値画像パターンから認識のた
めの特徴をベクトルの形で抽出し、この特徴ベクトルと
予め作成してある標準辞書内の各カテゴリの標準パター
ンベクトルとの間で類似度または相違度などの識別関数
の値を求めて、最も類似した文字または図形カテゴリを
認識結果とする方法が知られている。
【0004】ここで、特徴ベクトルの要素には、文字線
の方向や接続関係、位置関係などの文字線構造を反映し
た特徴量が広く用いられているが、広告や新聞の見出し
などにみられる、特異なテクスチャで構成されているデ
ザイン処理された文字や、かすれ、つぶれ、文字背景雑
音などが激しい画像に対しては、これらの特徴量が大き
く変動してしまい、十分な認識精度を得ることがほとん
ど不可能であった。このため、認識処理に入る前に、こ
のようなテクスチャや雑音を画像処理によって取り除く
方法も試みられているが、文字線そのものをテクスチャ
の一部と判断して除去してしまったり、テクスチャの一
部を文字線だと判断してよごれのついた文字パターンを
結果として出力するなどの場合、やはり上記特徴量が変
動してしまい十分に認識できなかった。また、背景部分
の方が文字部分より黒っぽい白抜き文字などが混在した
文字列を認識することもほとんど不可能であった。ま
た、これらの問題を解決するために2値画像パターンを
対象に、テクスチャや雑音を取り除かずに認識を行う手
法も提案されているが、多値画像パターンに適用するた
めには入力された多値画像パターンから2値画像パター
ンへ変換する必要があり、その際に細い線同士が接続し
てしまったり、背景領域と濃度の差が小さい文字領域が
削除されてしまうなどの問題があった。
【0005】一方、第2の手法では、多値画像パターン
の濃度分布を観測し、山線にあたるところを文字の心線
として抽出し、予め作成してある標準辞書内の各カテゴ
リごとの標準パターンの心線形状と比較する手法が知ら
れている。しかし、テクスチャなどの雑音が存在する場
合には、雑音部分を誤って文字線として抽出してしまう
ことや文字線を抽出し損ね、認識性能を劣化させる問題
があった。
【0006】さらに、従来の文字認識技術または図形認
識技術の場合、標準辞書は大量の文字・図形データから
作成されることが一般的であるが、この大量データとO
CRなどの利用者が入力するデータとのカテゴリ数、カ
テゴリごとの出現頻度、カテゴリ別に起きる変形の程度
などは、必ずしも一致しないため、利用者によっては予
想した認識性能が得られないという問題があった。その
ため、認識性能を向上させるために、マスクパターンを
追加することが考えられるが、現状では認識処理後に誤
認識やリジェクト文字などを逐次、目視によりマスクパ
ターンとして追加することが必要であり、利用者にとっ
ては大きな負担となっていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来の
OCRをはじめとする認識処理技術は、デザイン文字、
かすれ、つぶれ、文字背景雑音、白抜き文字混在などの
多値化画像パターンを正しく認識できる手法が十分に確
立していなく、また認識性能を向上させるためのマスク
パターンの登録作業において利用者に大きな負担をかけ
ているという問題点があった。
【0008】本発明の目的は、以上のような多値画像パ
ターンの代表的な例である文字認識の従来の問題点に対
して、デザイン文字やかすれ、つぶれなどの激しい文字
変形に対処できる新規の類似度を導入することで、これ
らの雑音に強い多値パターン認識処理を実現することに
ある。さらに、本発明の他の目的は、従来のように識別
関係を用いて入力画像パターンと最も類似した文字や図
形カテゴリを出力する手法だけでなく、棄却されたパタ
ーンが発生した場合でも、該認識パターンを簡易な手段
で標準辞書に追加、登録でき、以後の認識処理では該認
識パターンを認識できる機能をもたせことにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明では、文字や図形
の入力多値画像パターンと予め作成してある文字や図形
の各カテゴリの多値マスクパターンとの間の類似度を、
互いの画素値の情報をもとに計算し、該類似度を適用し
て入力多値画像パターンのカテゴリを認識する
【0010】具体的には、本発明では、識別関数として
テクスチャや雑音の乗った文字や白抜き文字混在の文字
列等に強い次の(1)式で示される新規の類似度S
g(X,Mjk
【0011】
【数2】
【0012】但し、 X :(x1,x2,…,xi,…,xn)なるn個の要
素をもつ入力多値画像パターン Mjk :(m1,m2,…,mi,…,mn)なるn個の要
素をもつ、第j文字又は図形カテゴリ(j=1,2,
…,J)のk番目(k=1,2,…,Kj)の多値マス
クパターン xi,mi:画像位置i(=1,2,…,n)の画素値 A :n個のxiの総和 Bjk :n個のmiの総和 Bsqjk:n個の(mi×mi)の総和 Cjk :n個の(xi×mi)の総和 を導入し、この類似度を適用して入力多値画像パターン
の認識処理を行うことを特徴とする。
【0013】さらに、本発明では、入力された多値画像
パターンの画素の値の情報をもとに上記類似度を適用し
て、反復学習により多値マスクパターンを新規作成・追
加・更新することを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例について
図面により説明する。なお、以下の実施例では多値画像
パターンの代表例として文字パターンについて説明する
が、他の多値画像パターンについても同様に適用でき
る。
【0015】図1は、本発明の方法を適用する多値画像
パターンの認識処理装置の構成例を示すブロック図で、
1は多値画像パターン記憶回路、2は正規化処理回路、
3は多値マスクパターン記憶回路、4は認識判定回路、
5は多値マスクパターン作成回路、6は画像入出力装置
である。
【0016】多値マスクパターン記憶回路1は、認識す
る文字の多値画像パターンを記憶している。該多値画像
パターンはn画素からなり、例えば画素の値は0.0か
ら1.0の間の正規化値で表される。
【0017】正規化処理回路2は、多値画像パターン記
憶回路1から取り出されたn画素からなる多値画像パタ
ーンを入力し、例えば、従来から知られている重心と2
次モーメントを用いて位置および大きさの正規化処理を
行う。
【0018】多値マスクパターン記憶回路3は、入力多
値画像パターンの認識判定に用いる各カテゴリの多値マ
スクパターンを、予め各カテゴリ毎に一つあるいは複数
(一般には複数)記憶している。
【0019】認識判定回路4は、正規化処理回路2から
正規化されたn画素の多値画像パターンを入力し、多値
マスクパターン記憶回路3の各カテゴリの多値マスクパ
ターン及び入力多値画像パターンの画素値の情報をもと
に、本発明で新規に導入した類似度を適用して認識また
は棄却を行い、認識結果を出力する。
【0020】多値マスクパターン作成回路5は、画像入
出力装置6から得られる画像情報および正規化処理回路
2から追加・更新または新規作成カテゴリの正規化され
た多値画像パターンを入力して多値マスクパターンを作
成する。該多値マスクパターン作成回路5で作成された
多値マスクパターンが、多値マスクパターン記憶回路3
に新規に登録、あるいは、該多値マスクパターン記憶回
路3の内容に追加・更新される。
【0021】画像入出力装置6は、認識判定回路4から
出力される文字カテゴリ番号、類似度値、多値画像パタ
ーンなどの分類結果の情報を入力して表示したり、ま
た、例えば、オペレータがキーボードやマウスなどによ
って画像情報を入力し、表示するのに用いられる。さら
に、画像入出力装置6は、多値マスクパターン作成回路
5に多値マスクパターンの新規作成・追加・更新に必要
となる情報を送出するのに用いられる。
【0022】はじめに、図1の認識判定回路4におい
て、入力多値画像パターンを認識する処理について詳述
する。多値画像パターン記憶回路1から認識対象文字の
多値画像パターンが読み出され、正規化処理回路2にお
いて該文字画像パターンに対して位置および大きさの正
規化が行なわれた後、認識判定回路4に入力される。
【0023】ここで、正規化処理回路2で正規化された
文字画像パターンを正規化文字パターンXとよぶことに
する。正規化文字パターンXは、X=(x1,x2,…,
i,…xn)なるn個の要素をもつベクトルで表現で
き、各要素xiは画像位置i(=1,2,…,n)の画
素値(例えばxi=0.0を白点、xi=1.0を黒点、
0.0<xi<1.0を灰色点とする)を表わす。
【0024】認識判定回路4は、正規化文字パターンX
に対して、多値マスクパターン記憶回路3の第j文字カ
テゴリ(j=1,2,…,j)のk番目(k=1,2,
…,kj)の多値マスクパターンMjkと照合する。Mjk
は、Mjk=(m1,m2,…,mi,…,mnjkで表わす
と、各miは多値をとり、例えばmi=0.0ならば白
点、mi=1.0ならば黒点、0.0<mi<1.0なら
ば灰色点を表わす。
【0025】図2は、認識判定回路4において、正規化
文字パターンXと多値マスクパターンMjkとを照合して
認識判定する処理のフローチャートの一例を示したもの
である。
【0026】まず、正規化文字パターンXの要素xi
多値マスクパターンMjkの要素miとの間で、xiの総和
A、miの総和Bjk、(mi×mi)の総和Bsqjkおよ
び、(xi×mi)の総和Cjkを計数する(ステップ10
1)。
【0027】次に、正規化文字パターンXと多値マスク
パターンMjkとの間の類似度Sg(X,Mjk
【0028】
【数3】
【0029】を計算する(ステップ102)。ここで、
類似度Sg(X,Mjk)は、画素値(濃度)のみから求
まり、文字線の方向や接続関係などの文字構造に関する
特徴量を抽出しなくてすむため、特徴抽出の処理が容易
になり、しかも、かすれ、つぶれ、文字背景の雑音など
によって、これらの文字構造が変形しても認識性能に影
響を受けにくい特長をもっている。
【0030】次に、予め多値マスクパターン記憶回路3
に格納されている各多値マスクパターンの棄却しきい値
jkを用いて認識、棄却判定処理を行なう(ステップ1
03)。ここで、Sg(X,Mjk)≧tjkを満たす文字
カテゴリjがただ1個のカテゴリしか存在しない場合、
入力文字は文字カテゴリjに認識できたと判定する(ス
テップ104)。それ以外の場合は、入力文字は棄却と
判定する(ステップ105)。
【0031】なお、上記の認識処理では、類似度S
g(X,Mjk)の絶対値|Sg(X,Mjk)|を識別関係
に用いてもよい。この|Sg(X,Mjk)|は、かす
れ、つぶれ、文字背景の雑音だけでなく、文字部の濃度
が背景部の濃度より濃い画像パターンから作成した多値
マスクパターンを用いても、文字部の濃度が背景部の濃
度より薄い画像パターン、いわゆる白抜き文字について
のかすれ、つぶれ、背景背景の雑音などに対しても高い
認識性能をもつ特長がある。
【0032】以下に、認識判定処理の具体例を図3によ
り説明する。図3は、n=16(画素)、2文字カテゴ
リ(j=1,2),K1=1,K2=2の場合の正規化文
字パターンXと多値マスクパターンMjkとの例を示した
ものである。11は多値マスクパターンM11(第1文字
カテゴリの第1番目の多値マスクパターン)である。1
2は多値マスクパターンM21(第2文字カテゴリの第1
番目の多値マスクパターン)である。13は多値マスク
パターン 22 (第2文字カテゴリの第2番目の多値マス
クパターン)である。24および25は正規化文字パタ
ーンXの2つのパターン例である。なお、25は24の
正規化文字パターンの濃度値を反転した、いわゆる白抜
き文字パターンを示したものである。
【0033】はじめに、24の正規化文字パターンXと
11〜13の各多値マスクパターンMjkと照合する場合
を説明する。24の正規化文字パターンXに対して、式
(1)の類似度Sg(X,Mjk)の値を計算する。ここ
で、24の正規化文字パターンXと11〜13の各多値
マスクパターンとの類似度Sgは、 Sg(X,M11)=1.8 Sg(X,M21)=3.6 Sg(X,M22)=3.1 となる。ここで、t21=3.5とすると、Sg(X,
21)≧3.5を満たす文字カテゴリj=2がただ1個
しか存在しないため、第2文字カテゴリが認識結果とな
る。
【0034】次に、24の正規化文字パターンXを濃度
反転した白抜き文字パターンの例として、25の正規化
文字パターンXの場合を説明する。この場合、識別関係
として式(1)の類似度Sg(X,Mjk)の絶対値|Sg
(X,Mjk)|を用いた場合、25の正規化文字パター
ンXと11〜13の各多値マスクパターンとの類似度|
g|は |Sg(X,M11)|=1.8 |Sg(X,M21)|=3.6 |Sg(X,M22)|=3.1 となり、12の多値マスクパターンM21が最も類似度が
高くなる。ここで、t21=3.5とすると、Sg(X,M
21)≧3.5を満たす文字カテゴリj=2がただ1個し
か存在しないため、24の正規化文字パターンXの濃度
反転パターン25に対しても、同様に第2文字カテゴリ
が認識結果となる。
【0035】なお、この他にも、最大類似度の文字カテ
ゴリと第2位の文字カテゴリとの間で、両者の類似度の
差をもとに棄却判定を行う処理を含めることも可能であ
る。
【0036】次に、図1の多値マスクパターン作成回路
5において、入力した多値画像パターンの中で、誤認識
した文字や未学習の文字等から多値マスクパターンを新
規に作成し、多値マスクパターン記憶回路3の内容を新
規作成・追加・更新する処理について、2つの実施例を
説明する。
【0037】<実施例1> これは、入力画像パターン(サンプルパターン)の画素
の濃度の情報をもとに、式(1)の類似度Sgを用い
て、反復学習により各文字カテゴリの多値マスクパター
ンを新規作成する例である。
【0038】まず、画像入出力装置6から、新規に作成
すべき文字カテゴリ(第j文字カテゴリとする)に関す
る情報が多値マスクパターン作成回路5に入力される。
多値マスクパターン作成回路5は入力画像に対して、学
習すべき文字カテゴリj=1,2,…,の各文字カテ
ゴリについて、以下のステップでKj個の多値マスクパ
ターンMj1,Mj2,…,MjKjを作成する。
【0039】(ステップ1) 新規に作成すべき第j文字カテゴリの多値マスクパター
ンの個数をKj=hとする。第j文字カテゴリに属する
j個の入力画像パターン(正規化文字パターン)X1
2,…,XNjについて、各画素位置iごとに平均画素
値を求め、それを多値マスクパターンの画素値として多
値マスクパターンMjlを作成する。また、それらの入力
画像パターン(正規化文字パターン)X1,X2,…,XNj
に対して多値マスクパターンMj1の作成に用いたパター
ンとしてラベルjlを割り当てる。新規に作成すべき文
字カテゴリすべてについて、上記処理を行う。
【0040】(ステップ2) 全入力画像パターンXtについて、全文字カテゴリの全
多値マスクパターンMjkとの間で類似度Sg(X,
jk)を計算し、最大類似度をもつMlhを求める。次
に、全入力画像パターンXについて、もし、l(エ
ル)=jならば、Xtは第j文字カテゴリに正しく認識
できたと判定して、新たにラベルjhを割り当てる。さ
もなければ、Xtは誤認識したと判定して、新たにラベ
ルjeを割り当てる。この処理終了後に、もし、全入力
画像パターンXtについて、誤認識したと判定されたXt
(ラベルjeの入力画像パターン)がなければ終了す
る。さもなければ、ステップ3へ進む。
【0041】(ステップ3) まず、第j文字カテゴリの全入力画像パターンXtにつ
いて、もし、ラベルjhを割り当てられている入力画像
パターンが1つ以上存在すれば、これらの入力画像パタ
ーンについてステップ1と同様の手順で新しい多値マス
クパターンMjhを作成し、h=h+1とおく。次に、も
し、ラベルjeを割り当てられている入力画像パターン
が1つ以上存在するならば、これらの入力画像パターン
についてステップ1と同様の手順で、一時的な多値マス
クパターンMjeを作成し、すべての t とM je との間で
類似度Sg(Xt,Mje)を計算し、最大類似度をもつ入
力画像パターンXsを新規の多値マスクパターンMjh
し、h=h+1とおく。第j文字カテゴリについて新し
い多値マスクパターンの個数をKj=hとおく。
【0042】新規に作成すべきすべての文字カテゴリに
ついて、この処理を繰り返し、新しい多値マスクパター
ンを多値マスクパターン記憶回路3に記憶する。そし
て、ステップ2に戻る。
【0043】<実施例2> これは、式(1)の類似度Sgを用いる照合は実施例1
と同様であるが、棄却や誤認識した文字や未学習文字の
画像パターンを用いて多値マスクパターンを追加・更新
する例である。
【0044】まず、画像入出力装置6から更新すべき文
字カテゴリ(第j文字カテゴリとする)に関する情報が
多値マスクパターン作成回路5に入力される。多値マス
クパターン作成回路5は正規化処理回路2から得られる
入力画像パターンに対して、更新すべき文字カテゴリj
=1,2,…,Jの各文字カテゴリについて、以下のス
テップで多値マスクパターンを更新する。
【0045】(ステップ1)これは、実施例1のステップ2に対応する。 更新前の第
j文字カテゴリの多値マスクパターンの個数をKjとす
る。更新すべき全入力画像パターンXtについて、全文
字カテゴリの全多値マスクパターンMjk(j=1,2,
…,J)(k=1,2,…Kj)との間で類似度Sg(X
t,Mjk)を計算し、最大類似度をもつMlhを求める。
いま、入力画像パターンXtが第j文字カテゴリに属す
るとする。もし、l≠jならば、Xtは誤認識したと判
定して、新たにラベルjeを割り当てる。更新すべき全
文字カテゴリについて、この処理終了後に、もし、全入
力画像パターンXtについて、誤認識したと判定するXt
がなければ、終了する。さもなければ、ステップ2へい
く。
【0046】(ステップ2)これは、実施例1のステップ3において、ラベルjeが
割り当てられた入力画像パターンについての処理に対応
する。 ラベルjeが割り当てられた入力画像パターンX
tすべてについて、実施例1のステップ1と同様の手順
で、一時的な多値マスクパターンMjeを作成し、すべて
のXtとMjeとの間で類似度Sg(Xt,Mje)を計算
し、最大類似度をもつ入力画像パターンXsを追加すべ
き多値マスクパターンMj(Kj+1)として多値マスク
パターン記憶回路3に記憶する。また、Kj=Kj+1と
おき、ステップ1に戻る。
【0047】ここで、第1および第2の実施例では、識
別関係に式(1)の類似度Sgを用いた場合の例を述べ
たが、識別関係としては、類似度Sgの絶対値を用いる
ことも可能である。
【0048】さらに、以上の説明では文字を中心に示し
たが、文字以外の図形、チエックシートなどの一般の多
値パターンについても同様に適用可能である。
【0049】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、画像パターン
の画素値の情報に着目して新規の類似度を導入し、入力
多値画像パターンを認識することにより、文字認識の従
来手法のように、文字線の方向や接続関係などの文字線
構造に関する特徴量を抽出しなくてすむため、特徴抽出
の処理が簡単になり、しかも、かすれ、つぶれ、文字背
景の雑音だけでなく、文字部を黒点、背景を白点として
構成される、いわゆる白抜き文字についても、高い認識
性能をもつ利点がある。
【0050】請求項2の発明によれば、誤認識する入力
多値画像パターンについても、多値マスクパターンの追
加・更新を行うことで、以後これらの誤認識パターンを
認識できるようになり、容易に標準辞書の更新が可能と
なり、使えば使うほど認識性能が向上していく利点があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による多値画像パターンの認識処理装置
の構成例を示すブロック図である。
【図2】本発明による入力多値画像パターンのカテゴリ
の判定処理の一例のフローチャートである。
【図3】本発明による具体的判定処理を説明するための
パターン例を示す図である。
【符号の説明】
1 多値画像パターン記憶回路 2 正規化処理回路 3 多値マスクパターン記憶回路 4 認識判定回路 5 多値マスクパターン作成回路 6 画像入出力装置
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−282199(JP,A) 特開 昭61−40675(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06K 9/00 - 9/76

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 文字や図形の入力多値画像パターンの認
    識処理方法であって、入力多値画像パターンと予め作成
    してある文字や図形の各カテゴリの多値マスクパターン
    との間の類似度S g (X,M jk を次式 【数1】 但し、 X :(x1,x2,…,xi,…,xn)なるn個の要
    素をもつ入力多値画像パターン Mjk :(m1,m2,…,mi,…,mn)なるn個の要
    素をもつ、第j文字又は図形カテゴリ(j=1,2,
    …,J)のk番目(k=1,2,…,Kj)の多値マス
    クパターン xi,mi:画像位置i(=1,2,…,n)の画素値 A :n個のxiの総和 Bjk :n個のmiの総和 Bsqjk:n個の(mi×mi)の総和 Cjk :n個の(xi×mi)の総和で計算し、該類似度S g (X,M jk )とその絶対値|S g
    (X,M jk )|の一方または両方を適用して、 入力多値
    画像パターンのカテゴリを認識することを特徴とする多
    値画像パターンの認識処理方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の多値画像パターンの認識
    処理方法において、入力された多値画像パターンの画素
    値の情報をもとに、類似度S g (X,M jk )とその絶対
    値|S g (X,M jk )|の一方または両方を適用し、反
    復学習により多値マクスパターンを新規作成・追加・更
    新することを特徴とする多値画像パターンの認識処理方
    法。
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