JP3448260B2 - 打込みによってパターン形成した超伝導装置及び超伝導膜の間接イオン注入方法 - Google Patents

打込みによってパターン形成した超伝導装置及び超伝導膜の間接イオン注入方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は一般に、酸化物超伝
導材料に打込みによってパターン形成するという分野に
関し、より詳細には、パッシベーション層を通して超伝
導膜にイオン注入することで、打込みによってパターン
形成した超伝導装置を製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】高臨界
温度酸化物超伝導(HTS)膜に基づいた集積回路を製
造する方法は、過去数年にわたって急速に発展した。し
かし、特に多層装置のためのエピタキシャル絶縁層を得
ること及び高信頼性パターン形成プロセスを提供するこ
とが困難なために、HTS電子装置の製造技術のさらな
る改良がなお必要である。
【0003】パターン形成は、従来のフォトリソグラフ
ィ及びドライエッチングのような任意の適切なプロセス
によって成し遂げることができる。YBaCuO(YB
CO)の及び同様のHTS集積回路を製造するために
は、現在の技術は、フォトレジストを用いてYBCO膜
をパターン形成し、続いて膜のうちのフォトレジストに
よって被覆されていない領域をイオンミリングして材料
を除去し、YBCOの線のような様々な構造を形成する
ことを含む。フォトレジストを除去し、さらに膜を堆積
し、フォトレジストを用いてさらにパターン形成し、イ
オンミリングする等によって複雑な三次元構成を作り上
げる。
【0004】打込み済みパターン領域を作製するための
他の適切なパターン形成方法は、プレーナ拡散技術(pl
anar diffusion technique)及びイオン注入プロセスに
よって不純物を超伝導体中に導入することを含む。超伝
導体へのイオン打込みは、上に配したマスクを通してま
たはイオンビームを予め定められたパターン内で走査す
ることによって行ってよい。拡散プロセスと対照してみ
ると、イオン注入プロセスにおいては、イオン源のタイ
プ及び加速エネルギー等の外部システムパラメータによ
って、打込まれるイオンの数を制御する。侵入の深さ
は、不純物イオンの運動エネルギー、結晶構造、及び受
容原子(recipient atom)の質量の関数である。さらに
打込みは、拡散プロセスを実行できないような低温で実
行してよい。イオン注入プロセスは、予め拡散済みの装
置構造と組合せて、しかもこうした前の構造に影響する
こと無く使用できる。
【0005】イオン注入は最近、YBCO材料等のHT
S材料に対して使用されており、これは、Si等の反応
性不純物を導入して酸化物超伝導体から酸素(O)を除
去することによって、打込みによってパターン形成した
YBCO膜を得るためである。SiイオンをYBCO
HTS材料中に導入することでCu−O化学結合を切断
し、Siそれ自体は酸化されて絶縁性の酸化物化合物を
形成する。酸化物超伝導体としては、La−Sr−Cu
−O、Ca−Sr−Cu−O、Y−Ba−Cu−O、B
i−Sr−Ca−Cu−O、Th−Ba−Ca−Cu−
O、Hg−Ba−Ca−Cu−O、Bi−K−Ba−
O、Nd−Ba−Cu−O等が挙げられる。反応性不純
物は、酸化物超伝導体中の元素(例えばCu、Ba)よ
りも酸素との反応性が高い元素の群の中の元素の任意の
1つとしてよい。元素として例えばSi、Th、Al、
Mg、Sr、Ni、B、Ce、Ge、Fe、Zr、また
はNb、及び、化合物として例えばSi34、SiF2
またはSiF3は、適切な反応性不純物である。
【0006】研究によると、打込まれたSiイオンとY
BCO材料との間の化学反応及び結果として起きるSi
酸化物の形成は、HTS膜の超伝導特性を抑制し、これ
によって、影響された膜の部分は以前の超伝導特性の代
わりに電気絶縁特性を獲得することが明らかにされてい
る。従ってシリコンを使用して、膜の選択された部分に
おける超伝導を局所的に抑制することによってHTS
YBCO膜にパターン形成できる。
【0007】しかしながら、従来の打込みしたYBCO
層上に良好な品質の超伝導膜を安定して成長させること
には成功していない。多層YBCO装置のための成功し
たイオン注入パターン形成プロセスを開発する際に直面
する1つの問題は、互いから電気的に絶縁分離され、同
時に、追加の堆積に関連する高温アニールにさらした後
に絶縁分離とパターンの解像度とを維持するような、ミ
クロンレベルの超伝導の線をパターン形成できないこと
である。加えて従来の技術の場合には、イオン打込みし
たYBCO膜の上にエピタキシャル超伝導YBCO膜を
効果的に成長させることは困難であり、というのは、追
加の成長のために必要な、打込みしたYBCO膜表面の
結晶テンプレートは、イオン注入プロセスの最中にしば
しば破壊され、新たに成長する層は多量の結晶損傷を有
するからである。各イオンが加速されてYBCO膜中に
入り、結晶格子を通って走行する際に、これは数百から
数千の空孔及び格子間欠陥を作り出し得る。この一般的
な形態の打込み損傷に加えて、YBCOは、双晶化を特
徴とするひずみドメイン(strain domain)を生じる傾
向を有する。さらに、YBCO膜のイオン注入はひずみ
ドメインを膜の面の内側に移動させることがあり、これ
は極端な場合にはマイクロクラッキングを生じ得る。ま
たYBCO材料は、打込まれたイオン種と共に望ましく
ない第二相(secondary phase)を容易に形成し、これ
は表面の曲がり(surface buckling)を生じ得る。
【0008】従って、超伝導材料のイオン注入によっ
て、高い製造歩留りで超伝導パターンを作製するための
効果的な方法が必要である。この方法は、超伝導材料の
結晶構造の劣化を伴わずに、多数の層の超伝導材料を有
する装置の効果的な製造を可能にするべきである。
【0009】
【課題を解決するための手段】従来技術の上述の欠点及
び他の欠点は、本発明の様々な実施例によって取り組み
また解決されるものであり、これは、超伝導であり打込
みによってパターン形成した装置と、パッシベーション
層を通した間接イオン注入によって超伝導パターン、回
路及び装置を作製する方法とからなる。
【0010】本発明の1実施例は、酸化物超伝導材料に
打込みによってパターン形成して、本発明の改良された
超伝導装置を形成する方法である。この説明する方法に
よれば、酸化物超伝導層を基板上に形成し、パッシベー
ション層を酸化物超伝導層の上に作り、酸化物超伝導層
の選択された部分に、パッシベーション層を通して化学
的不純物を打込む。このことは、酸化物超伝導層の選択
された部分の導電率を修正し、酸化物超伝導層の選択さ
れていない部分から選択された部分を電気的に絶縁分離
する。
【0011】パッシベーション層は、酸化物超伝導層よ
りも打込み損傷を被りやすくない材料で作り、酸化物超
伝導層の抑制を可能にし、同時にパッシベーション層の
上面の結晶構造を保護する。生成した構造は平坦化され
たままであり、その後のエピタキシャル成長を可能にす
る。パッシベーション層は好ましくは、酸化物超伝導層
のものと同様の面内結晶格子構造(in-plane crystal l
attice structure)を有する誘電体材料である。
【0012】本発明の方法は、後に続く層の材料の結晶
構造を劣化させないので、多数の層の酸化物超伝導材料
を有する装置の製造に特に効果的である。本発明のこの
実施例においては、酸化物超伝導材料の1つ以上の追加
のエピタキシャル層をパッシベーション層の上に成長さ
せる。各エピタキシャル層は酸化物超伝導層と同構造
(isostructural)及びエピタキシャルであり、酸化物
超伝導層の格子サイトと結晶学的に同一の複数の格子サ
イトを有する。
【0013】超伝導構造を絶縁性の非超伝導構造に転換
するために超伝導層に添加する元素は好ましくはGe、
Si、Si++、B、Ar、Ga、P、Ta、Mg、B
e、Al、Fe、Co、Ni、Sr、Ce、Cr、T
h、Ne、Nb、Mn、Zr、これらの混合物、Si3
4、SiF2またはSiF3の化合物、及び他の化学的
不純物である。酸化物超伝導体としては、La−Sr−
Cu−O、Ca−Sr−Cu−O、Y−Ba−Cu−
O、Bi−Sr−Ca−Cu−O、Th−Ba−Ca−
Cu−O、Hg−Ba−Ca−Cu−O、Bi−K−B
a−O、Nd−Ba−Cu−O、及び他の材料が挙げら
れる。
【0014】本発明の別の実施例は、超伝導であり打込
みによってパターン形成し、改良された、酸化物超伝導
材料の装置であり、超伝導回路を間接打込みによってパ
ターン形成するための説明する方法によって製造され
る。
【0015】本発明の前述の及び追加の特徴及び利点
は、以下の詳細な説明及び後に続く添付図面からさらに
明瞭になろう。図及び書面による説明においては、図面
及び書面による説明の全体にわたって符号数字は本発明
の様々な特徴を示し、同様の符号数字は同様の特徴を意
味する。
【0016】
【実施例】以下の説明を、当業者が本発明を作製及び使
用できるように提供し、また以下の説明は、本発明者ら
がその発明を実施するに当っての最良の形態と考えるも
のを記載する。しかしながら、本発明の一般原理は本明
細書において具体的に定義されているので、様々な修正
は、当業者には依然として容易に明白であろう。
【0017】先に言及したように、YBCO及び他の酸
化物超伝導材料は、幾つかのタイプのイオン注入損傷を
被りやすい。このことは、そのような材料に、その後の
多層処理において打込みによってパターン形成し、また
さらにエピタキシャル膜を成長させることをきわめて困
難にする。この課題の解決策として本発明は、高臨界温
度酸化物超伝導(HTS)材料上に先に堆積したパッシ
ベーション層を通した不純物イオンの打込みによって、
HTS膜または単結晶の選択された部分の超伝導特性を
抑制する方法を提供する。本方法は膜表面の結晶構造を
保持し、それによってHTS多層構造のエピタキシャル
成長を可能にする。
【0018】図1、2及び3は、従来のイオンミリング
によってパターン形成する方法及び本発明のイオン打込
みによってパターン形成する方法を用いて得られた結果
を比較する。図1は、従来技術による、イオンミリング
によってパターン形成したYBCO多層プロセスの結果
の拡大断面図を示す。第1のYBCO層4を基板2上に
成長させ、SrTIO3(STO)パッシベーション層
5を第1のYBCO層4の上に成長させ、第2のSTO
パッシベーション層6を、第1のSTOパッシベーショ
ン層5の上に、及び、第1のYBCO層4と第1のST
O層5とによって形成された傾斜したエッジ7を覆って
成長させる。第2のYBCO層8を第2のSTO層6の
一部の上に成長させ、第3のSTO層9を第2のYBC
O層8の上に成長させる。
【0019】図2は、本発明による、保護STOパッシ
ベーション層を通したHTS材料の間接イオン注入の方
法を示す。HTS材料の膜または単結晶である酸化物超
伝導層10を好ましくはYBCO材料で作り、基板12
上に置き、パッシベーション層14を用いて保護する。
パッシベーション層14を好ましくは、チタン酸ストロ
ンチウム(strontium tritanate)SrTiO3(ST
O)のような打込み損傷をより被りやすくない材料で作
る。イオン注入18をパッシベーション層14を通して
実行し、下に配したYBCO層10を抑制する。パッシ
ベーション層14は、露出したYBCO層単独よりも打
込み損傷を被りやすくないので、パッシベーション層1
4の表面上にさらにエピタキシャル膜を成長させること
はより容易である。パッシベーション層14は好ましく
は、適切な誘電体材料(例えばSrTiO3、CeO2
LaAlO3等)から作られた誘電体膜であり、YBC
O層10において用いられるHTS材料のものと適合す
る面内格子構造を有する。
【0020】図3は、本発明による、間接打込みによっ
てパターン形成するYBCO多層プロセスを用いて形成
したHTS材料の拡大断面図を示す。STOパッシベー
ション層14を通した第1のYBCO層10のイオン注
入18によって、STOパッシベーション層14を通し
て第1のYBCO層10を超伝導性から絶縁性に修正す
る能力が生じ、また、第2のYBCO層15のような後
に堆積する超伝導層15が平坦なままであることが可能
になり、それによって、従来の方法によって得られる傾
斜したエッジ7(図1)を覆って堆積したYBCO膜中
にしばしば見い出される低臨界電流と電気的不連続性と
が除去されることが分かる。
【0021】本発明の方法実施例は、超伝導層10内部
の選択された深さにおいて絶縁性の打込み層13を作る
ための、超伝導層10の選択された部分における超伝導
の抑制を提供する。説明する方法はさらに、打込みした
パターン13が、絶縁、金属、または弱い超伝導体特性
等の酸化物超伝導層10のものとは異なる電気的特性を
有するべきである時にはいつでも、及び、絶縁性、導電
性またはわずかに超伝導性の材料の非常に薄い層を電極
等の2つの要素の間に置かなければならない時にはいつ
でも適用可能である。さらに本発明の好ましい方法を使
用して、比較的に高いまたは低い抵抗値が必要な薄い抵
抗、例えば図5の抵抗21、23を作製してよい。多く
の電子回路においてはあるパターンの抵抗の精密な制御
は重要であるが、抵抗値を製造中に制御することは困難
である。本発明においては、イオンビームを用いた照射
によって超伝導薄膜中にイオンを打込むので、イオンが
入る深さを制御することによって抵抗を制御することが
可能である。これを成し遂げるためには、イオンの加速
エネルギーを制御し、また、打込まれる気体状要素のタ
イプとドーズ量(dosage)とを変化させる。
【0022】本発明は、少なくとも1種の希土類(R
e)元素を有し、高臨界温度で超伝導するような高Tc
酸化物超伝導材料に適用可能である。図2に戻って参照
すると、本発明の方法の場合は、化学的不純物イオン1
8を酸化物超伝導層10の選択された部分に打込んだ際
に、酸化物超伝導層10の選択された部分にその電気伝
導率を失わせ、しかもパッシベーション材料の結晶構造
を劣化することが無い。従って本方法は、高い製造レベ
ルでありかつ著しい損傷の無いエピタキシャル膜15
(図3)を抑制された部分の上に成長させることを可能
にし、それによって多層HTS装置及び回路をパターン
形成する有効な方法を提供する。本方法を用いれば、パ
ッシベーション層14のどちらの面の表面にでも、約1
元素の格子定数(one elementary lattice constant)
の距離以内まで正しい結晶構造(rightcrystal structu
re)を有する装置を得ることが可能である。
【0023】本発明はさらに、改良された多層超伝導装
置と効果的な多層HTS装置構造を作製する方法とを提
供する。図4は、本発明による、2つの層のSTO材料
14と2つの層のHTS超伝導材料10、16とを有す
る多層構造の断面図である。図5は、本発明による、完
全に処理済みの、打込みによってパターン形成した多層
HTS超伝導構造の断面図である。
【0024】図2、4、及び5を参照すると、パターン
形成済みの多層HTS装置及び回路を製造するための模
範的な方法においては、スクリーン印刷、スパッタ、分
子線エピタキシャル(MBE)、CVD、PLD、また
は超伝導層10を堆積するための従来技術において周知
の任意の他の方法によって、超伝導層10を基板12上
に最初に堆積する。酸化物超伝導層10は、HTS膜ま
たは単結晶としてよい。この実施例におけるパッシベー
ション層14は、酸化物超伝導層10を覆って形成さ
れ、好ましくは絶縁材料であり、下に配した超伝導層1
0と同様の面内結晶構造を有する。イオン注入工程のた
めに、不純物イオンが選択された部分を通過するのを防
ぐパターンを有するマスク(図示せず)を、パッシベー
ション層14に施用してよい。パッシベーション層14
を次に不純物イオン18の衝撃にさらして、選択された
深さにとって十分なエネルギーレベルで不純物イオン1
8を超伝導層10の選択された部分に打込む。このよう
にして、酸化物超伝導層10のイオン注入をパッシベー
ション層14を通して実行する。
【0025】本発明の方法をさらに使用して、相互接続
済みの多層HTS構造を得ることができ、この構造にお
いて、第1の抑制された領域が第2の抑制された領域と
接触するように、または、超伝導層の非抑制領域が別の
超伝導層の非抑制領域と接続するように、各超伝導層中
の第1と第2の抑制された領域を選択する。図5は、第
1の酸化物超伝導層10、第2の酸化物超伝導層16、
及び第3の酸化物超伝導層20を含む、この実施例に従
って作製された多層HTS構造を示す。第1の酸化物超
伝導層10は、超伝導領域及び幾つかの絶縁性のすなわ
ち抑制された打込み領域13、15からなり、領域1
3、15は、図2に関して上記に説明したように、ST
Oパッシベーション層14を通してパターン形成する不
純物イオン注入によって作られる。打込み領域13、1
5の作製後に、第1の超伝導層10へのコンタクトをS
TOパッシベーション層14を通してミリングによって
形成(mill)してから、第2の酸化物超伝導層16をS
TOパッシベーション層14の上にエピタキシャル成長
させる。このHTS層16を、絶縁領域15によって超
伝導層10から絶縁分離する。この特定のサンプルにお
いては、HTS層16をイオンミリングによってパター
ン形成して、超伝導層20と共にSNSエッジ接合(ed
ge junction)19を形成する。低値抵抗21及び高値
抵抗23を選択的イオン注入によって作製し、ここで高
値抵抗23はどの超伝導層の中にでも形成できる。
【0026】本発明の前述の方法実施例の全てを、任意
の厚さのHTS膜または単結晶構造に適用できる。こう
した実施例において使用される酸化物超伝導材料は好ま
しくはYBCO材料であるが、本発明をYBCO型の酸
化物超伝導体に適用することは、単に一例として提出す
るものであり、本発明は、(Re)Ba−Cu−O、L
a−Sr−Cu−O、Ca−Sr−Cu−O、Bi−S
r−Ca−Cu−O、Th−Ba−Ca−Cu−O、H
g−Ba−Ca−Cu−O、Bi−K−Ba−O、Nd
−Ba−Cu−O及び他のそのような材料に適用可能で
ある。
【0027】本発明においては、打込み層13を形成す
るためのイオン注入は好ましくは、打込み種としてG
e、Si、Si++、B、Ar、Ga、P、Ta、Mg、
Be、Al、Fe、Co、Ni、Sr、Ce、Cr、T
i、Ne、Nb、Mn、Zr、これらの混合物、Si3
4、SiF2若くはSiF3の化合物、または他の化学
的不純物を用いて実行し、図2、4及び5に示すよう
に、これらをパッシベーション層14の上から打ち出
し、パッシベーション層14と酸化物超伝導層10、1
6、20とを通す。酸化物超伝導層10、16、20
を、予め選択された加速エネルギーで照射する。エネル
ギーレベルが高い程、イオン注入深さは大きくなる。広
い範囲の深さにわたって均一な濃度の不純物を得るため
には、多数回のイオン衝撃工程を使用し、各工程では各
々異なるイオンエネルギーレベルを用いなければならな
いかもしれない。
【0028】超伝導層10の打込みした部分13は、選
択された深さにおいてその超伝導特性を失うが、そのよ
うな特性は、超伝導層10のうち、マスクが超伝導層1
0を不純物イオンから防護した部分においては保持され
る。このようにしてHTS材料の結晶構造を保持し、従
って抑制された材料の上に追加の層をエピタキシャル成
長できる。
【0029】本発明に従って実行する、YBCO材料等
の酸化物超伝導材料の間接イオン注入パターン形成の主
要な利点としては、パターン形成済みの膜の平坦化、よ
り鮮明な形状の解像度(feature definition)、パター
ン形成済みの構造エッジの化学的安定性、及びパターン
形成済みの層の電気的性質の効果的な制御が挙げられ
る。さらに、STOパッシベーション層14は強弾性材
料ではないので、これは双晶化せず、STOパッシベー
ション層14は、打込み最中のYBCO層10の面内ひ
ずみに容易に抵抗できる。STO層14は、超伝導層1
0への打込みを可能にし、同時にさらに堆積するための
より良好なテンプレートになる。加えて、STOパッシ
ベーション層14における打込みの最中にはYBCO層
10におけるよりも形成される空孔が少ないので、ST
Oパッシベーション層14中には結晶損傷がより少な
い。また打込みしたSTOパッシベーション層14は、
YBCO層10と同程度に再結晶して第二相を形成する
ことがない。
【0030】図1に戻って参照すると、従来技術のイオ
ンミリング法によるYBCO材料のドライエッチングは
傾斜したエッジ7を生じ、これは幅0.1μm〜1μm
で、貴重なチップ面積を無駄に使い、回路の寄生インダ
クタンスを増大させる。それに反して、本発明を用いて
得られる、打込みによって規定される領域は、図2にお
いて示すように典型的には鮮明な境界を有し、しかも幅
0.1μm未満であり、より多くの要素が所定のチップ
上にパターン形成されることを可能にし、寄生インダク
タンスを低減する。さらに、本発明の打込みした界面
は、水蒸気及び化学薬品のような、フォトリソグラフィ
に関連し、腐食性の可能性のある外部雰囲気にさらされ
ないので、より大きな化学的安定性を有し、これはYB
CO回路の長期的な信頼性にとって重要である。加えて
本発明においては、打込みのタイプとドーズ量とを選択
して、打込みしたYBCO層の電気的性質を広範囲の導
電率にわたって制御できる。例えば、低ドーズ量のNi
打込みを使用して、Ag/YBCO二重層表面に、集積
化された高値抵抗及び低値抵抗21、23(図5)を作
製できるかもしれない。
【0031】STO材料は幾つかのさらなる利点を有
し、というのはこれは立方晶系材料であり、それ故、マ
イクロクラッキングを生じ得る応力ドメインを形成せ
ず、また、YBCO程容易に第二相を形成しないからで
ある。これは全て、STOのような打込み損傷に対して
耐性がある材料は、打込みしたYBCOのみの膜と比較
して、さらに膜を成長させるためのより良好な結晶テン
プレートになることを示す。計算によると、打込みエネ
ルギーの関数として、Siイオン当りでより少ない数の
空孔が、密度がYBCO材料の密度よりも低い材料中
に、例えば本発明のSTO膜中に形成されることが明ら
かであり、STOはイオン注入による損傷がより少ない
ことを示す。このことは、STO材料はその結晶構造を
より良好に保持し、それ故さらにエピタキシャル成長さ
せるために必要な表面テンプレートをより良好に保持す
ることを示唆する。図6及び7は、STO層はYBCO
層よりもイオン注入による損傷が少ないことを示す。図
6は、成長したままの(as grown)STOのみの膜及び
打込みしたSTOのみの膜の代表的な回折図形を示し、
総ドーズ量=(1×1016/cm2;E1=150Kev、E2
=250Kev)である。弱い(200)STOピークが
残り、STOはイオン注入後になお若干の結晶秩序(cr
ystalline order)を持つことを示す。図7は、STO
のみの膜(図6)と同じドーズ量及びエネルギーで打込
んだ後の、成長したままのYBCOのみの膜と打込みし
たままのYBCO/STO膜とを示す。しかしながら、
打込みしたYBCO/STOの場合、図6におけるもの
と同じ(200)STOピークが存在し、一方YBCO
膜は、全ての(00l)回折ピークが無いことによって
示されるように、その結晶化度の全てを失っており、こ
こでl=3〜7である。このことは、STOはYBCO
よりも打込み損傷を被りやすくないことを示す。
【0032】本発明の方法を使用して、HTS材料の薄
膜及び結晶のパターン形成のために現在利用可能なフォ
トリソグラフィ技術の小さな修正によって、高い製造歩
留りで超伝導パターン及び超伝導装置を容易に作製でき
る。本方法を、ディジタル回路、RF用途、磁力計、集
積回路、及びその他の装置を製造するために使用でき
る。本発明の好ましい方法の利点は、15層ものエピタ
キシャル層を必要とすることがあるHTS SQUID
磁力計のような多層装置を製造する際に特に重要であ
る。
【0033】本発明をその好適な実施例に関連して説明
してきたが、その範囲は、請求の範囲の組とその全ての
同等物とによって定義される限りにおいてのみ限定され
る。上記の説明を、制限のためのものではない例として
単に提出したことは全く明白である。ディジタル値は、
単に説明のために提出したものである。当業者であれ
ば、説明した好適な実施例の様々な改作及び修正を、本
発明の範囲及び精神から逸脱すること無く構成できるこ
とは了解されよう。従って、添付の請求の範囲内で、本
発明を本明細書において具体的に説明したものとは異な
って実施してよいことは理解されるはずである。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来技術による、イオンミリングによってパタ
ーン形成したYBCO多層処理の結果の拡大断面図を示
す。
【図2】本発明による、保護STOパッシベーション層
を通したYBCOの間接イオン注入の方法を示す。
【図3】本発明による、間接打込みによってパターン形
成したYBCO多層処理の結果の拡大断面図を示す。
【図4】本発明による、2つの層のSTOと2つの層の
HTS超伝導材料とを有する多層構造の断面図である。
【図5】本発明による、完全に処理済みの、打込みによ
ってパターン形成した多層HTS超伝導構造の断面図で
ある。
【図6】成長したままの及び打込みしたSTOのみの膜
のX線回折図形を示す。
【図7】成長したままのYBCOのみの膜及び打込みし
たYBCO1/STO膜のX線回折図形を示す。
【符号の説明】
10 第1の酸化物超伝導層 12 基板 13 打込み領域 14 パッシベーション層 15 第2の酸化物超伝導層 15 打込み領域 16 第2の酸化物超伝導層 18 イオン注入 19 SNSエッジ接合 20 第3の酸化物超伝導層 21 抵抗 23 抵抗
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 クレイレ・エル・ペチエット−ホール アメリカ合衆国カリフォルニア州90505, トーランス,カレ・デ・アーボルズ 5518 (72)発明者 ジェイムズ・エム・マーダック アメリカ合衆国カリフォルニア州90278, リダンド・ビーチ,ブレイズデル・アベ ニュー 3000 (72)発明者 ヒューゴ・ダブリュー−ケイ・チャン アメリカ合衆国カリフォルニア州94539, フレモント,センチネル・ドライブ 46850 (56)参考文献 特開 昭64−67984(JP,A) 特開 平9−275010(JP,A) 特開 平4−317381(JP,A) 特開 平4−167577(JP,A) 特開 昭61−206279(JP,A) B.H.Moeckly and K.Char,Properties of interface−engin eered high Tc Jose phson junctions,Ap plied Physics Lett ers,米国,1997年10月27日,vo l.71 no.17,pp.2526−2528

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酸化物超伝導層を基板上に形成する工程
    と; パッシベーション層を前記酸化物超伝導層の上に堆積す
    る工程と; 前記酸化物超伝導層の選択された部分に、前記パッシベ
    ーション層を通して化学的不純物を打込むことで、前記
    酸化物超伝導層の前記選択された部分の導電率を修正し
    て、前記酸化物超伝導層の選択されていない部分から前
    記酸化物超伝導層の前記選択された部分を電気的に絶縁
    分離する工程と; を含む、超伝導材料に打込みによってパターン形成する
    方法。
  2. 【請求項2】 酸化物超伝導層を形成する前記工程は、
    結晶構造表面の上面を有する酸化物超伝導層を基板上に
    形成する工程を含み、 パッシベーション層を前記酸化物超伝導層の上に堆積す
    る前記工程は、前記酸化物超伝導層のものと適合する結
    晶構造を有する誘電体材料で作られ、前記酸化物超伝導
    層の抑制を可能にし、同時に前記パッシベーション層の
    上面の結晶構造を保護しかつ平坦化された状態に保つよ
    うなパッシベーション層を前記酸化物超伝導層の上に堆
    積する工程をさらに含む、請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 化学的不純物を打込む前記工程は、イオ
    ン注入によって化学的不純物を打込む工程をさらに含
    む、請求項2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 化学的不純物を打込む前記工程は、S
    i、Ge、B、Ar、Ga、P、Ta、Mg、Be、A
    l、Fe、Co、Ni、Sr、Ce、Cr、Ti、N
    e、Nb、Mn、Zr、これらの混合物、並びにSi3
    4、SiF2及びSiF3の化合物からなる群から選択
    される化学的不純物を打込む工程をさらに含む、請求項
    3に記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記誘電体材料は、前記酸化物超伝導層
    のものと同様の面内結晶格子構造を有する、請求項2に
    記載の方法。
  6. 【請求項6】 酸化物超伝導層を基板上に形成する前記
    工程は、Y−Ba−Cu−O、La−Sr−Cu−O、
    Ca−Sr−Cu−O、(Re)BaCuO、Bi−S
    r−Ca−Cu−O、Th−Ba−Ca−Cu−O、H
    g−Ba−Ca−Cu−O、Bi−K−Ba−O、及び
    Nd−Ba−Cu−Oからなる群から選択される酸化物
    超伝導層を基板上に形成する工程をさらに含む、請求項
    に記載の方法。
  7. 【請求項7】 (a)酸化物超伝導層を基板上に形成す
    る工程と; (b)パッシベーション層を前記酸化物超伝導層の上に
    堆積する工程と; (c)前記酸化物超伝導層の選択された部分に、前記パ
    ッシベーション層を通して化学的不純物を打込むこと
    で、前記酸化物超伝導層の前記選択された部分の導電率
    を修正して、前記酸化物超伝導層の選択されていない部
    分から前記選択された部分を電気的に絶縁分離する工程
    と; (d)追加の層を前記パッシベーション層の上に形成す
    るために工程(a)〜(c)を繰り返す工程と; を含む、打込みによってパターン形成した多層超伝導装
    置を製造する方法。
  8. 【請求項8】 前記追加の層がエピタキシャルである、
    請求項7に記載の方法。
  9. 【請求項9】 基板上に形成され、ある結晶構造と高い
    超伝導転移温度とを有する酸化物超伝導材料の第1の層
    と; 酸化物超伝導材料の該第1の層に対して重畳するエピタ
    キシャルパッシベーション層であって、酸化物超伝導材
    料の前記第1の層の選択された部分の、前記パッシベー
    ション層を通し化学的不純物を用いたイオン打込みによ
    るパターン形成を容易にすることで、酸化物超伝導材料
    の前記第1の層の前記選択された部分の導電率を修正し
    て、酸化物超伝導材料の前記第1の層の選択されていな
    い部分から前記選択された部分を電気的に絶縁分離する
    ためのパッシベーション層と; を備える、打込みによってパターン形成した多層超伝導
    装置。
  10. 【請求項10】 前記パッシベーション層の上に形成さ
    れた酸化物超伝導材料の第2の層をさらに備える、請求
    項9に記載の装置。
  11. 【請求項11】 酸化物超伝導材料の前記第1の層は上
    面を有し、前記パッシベーション層は、酸化物超伝導材
    料の前記第1の層のものと適合する結晶構造を有する誘
    電体材料で作られ、酸化物超伝導材料の前記第1の層の
    抑制を可能にし、同時に前記パッシベーション層の材料
    の上面の結晶構造を保護しかつ平坦化された状態に保
    つ、請求項10に記載の装置。
  12. 【請求項12】 前記化学的不純物は、Si、Ge、
    B、Ar、Ga、P、Ta、Mg、Be、Al、Fe、
    Co、Ni、Sr、Ce、Cr、Ti、Ne、Nb、M
    n、Zr、これらの混合物、並びにSi34、SiF2
    及びSiF3の化合物からなる群から選択される、請求
    11に記載の装置。
  13. 【請求項13】 酸化物超伝導材料の前記第1の層は、
    Y−Ba−Cu−O、La−Sr−Cu−O、Ca−S
    r−Cu−O、(Re)BaCuO、Bi−Sr−Ca
    −Cu−O、Ti−Ba−Ca−Cu−O、Hg−Ba
    −Ca−Cu−O、Bi−K−Ba−O、及びNd−B
    a−Cu−Oからなる群から選択される、請求項12
    記載の装置。
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