JP3445053B2 - ガスバーナ本体及びガスバーナ - Google Patents

ガスバーナ本体及びガスバーナ

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JP3445053B2
JP3445053B2 JP09245596A JP9245596A JP3445053B2 JP 3445053 B2 JP3445053 B2 JP 3445053B2 JP 09245596 A JP09245596 A JP 09245596A JP 9245596 A JP9245596 A JP 9245596A JP 3445053 B2 JP3445053 B2 JP 3445053B2
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gas burner
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徳彦 松行
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Rinnai Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、板金製のバーナ本
体を備えるこんろ用のガスバーナに関する。
【0002】
【従来の技術】こんろ用のガスバーナは、バーナ本体
と、バーナ本体の環状のバーナヘッド部上に載置するバ
ーナキャップとで構成され、バーナヘッド部内の分布室
からのガスをバーナキャップのキャップ部下面の歯形間
に形成される炎孔あるいはバーナキャップのキャップ部
周壁に開設される炎孔から外部に噴出させるようにして
いる。
【0003】従来、バーナ本体として、プレス成形した
上下2枚の板を接合して構成される、混合管部とバーナ
ヘッド部とを有する板金製のバーナ本体が知られてい
る。このものでは、環状のバーナヘッド部の上面に分布
室からのガスを放出するための放出口が開設されてお
り、バーナヘッド部の中央には内周壁により空気通路が
形成されている。そして、バーナキャップに、該空気通
路に嵌合する中空のボス部を設けて、バーナキャップを
バーナヘッド部に対して位置決めしている。
【0004】尚、放出口を周方向に間隔部を存して複数
開設し、該間隔部によってバーナヘッド部上面の放出口
外周側と内周側とを橋絡させると、より確実に、放出口
の外周縁と内周縁とを同心にすることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、放出口間に
間隔部が形成されるものでは、煮こぼれが生じた場合
に、煮汁がバーナヘッド部の上面外周側から間隔部を介
してバーナヘッド部の内周壁に達し、達した煮汁によ
り、嵌合されたバーナキャップのボス部がバーナヘッド
部の内周壁に固着される虞れがある。
【0006】本発明は、このような問題点に鑑み、間隔
部を介してバーナヘッド部の内周壁に煮汁が達すること
のないガスバーナを提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するものであり、混合管部と環状のバーナヘッド部と
を有する板金製のバーナ本体であって、バーナヘッド部
の上面に、バーナヘッド部内の分布室からのガスを放出
する放出口を周方向に間隔部を存して複数開設するもの
において、バーナヘッド部の上面に、バーナヘッド部の
上面外周側からの液体が放出口間の間隔部を介してバー
ナヘッド部の内周壁に達することを防止する防液部を設
けたことを特徴とする。
【0008】また、混合管部と環状のバーナヘッド部と
を有する板金製のバーナ本体と、バーナヘッド部の上面
に着座する炎孔用の歯形を下面に形成したキャップ部と
バーナヘッド部の内周に嵌合するボス部とを有するバー
ナキャップとからなるガスバーナであって、バーナヘッ
ド部の上面に、バーナヘッド部内の分布室からのガスを
放出する放出口を周方向に間隔部を存して複数開設する
ものにおいて、バーナヘッド部の上面に、バーナヘッド
部の上面外周側からの液体が放出口間の間隔部を介して
バーナヘッド部の内周壁に達することを防止する防液部
を設けたことを特徴とする。
【0009】尚、防液部は、間隔部を上方に膨出させた
り、間隔部を下方に窪ませたり、間隔部の径方向外側よ
り内側を高くしたり、放出口よりも径方向内側の内周側
上面に関して、該内周側上面の内側を外側より高くした
り、間隔部の径方向内端より内周側上面を高くしたりし
て構成される。
【0010】このようにして防液部を設けると、バーナ
ヘッド部の上面外周側からの液体がバーナヘッド部の内
周壁に達することが防止される。
【0011】
【発明の実施の形態】図1及び図2を参照して、1は混
合管部10と環状のバーナヘッド部11とを有するガス
バーナ本体、2はバーナヘッド部11の上面に載置され
るバーナキャップであり、ガスバーナ本体1とバーナキ
ャップ2とで外向きの炎を形成する外炎式のこんろ用の
ガスバーナが構成される。
【0012】ガスバーナ本体1は板金製であり、プレス
成形した上下2枚の板1a,1bを接合して構成され
る。このうちバーナヘッド部11は、その中心部に空気
通路100を備えており、該空気通路100を形成する
内周壁101と、バーナヘッド部11の外周壁102と
の間に、周方向に延在する環状の分布室12を備えてい
る。分布室12の上方には、内周壁101から連続する
内周側上面103aと、外周壁102から連続する外周
側上面103bとからなる上面103が形成されてお
り、両上面103a,103b間には、分布室12から
のガスを放出する放出口13が、径方向にのびる間隔部
14を存して周方向に複数開設されている。
【0013】バーナキャップ2は、鍛造品であり、バー
ナヘッド部11を上方から覆う環状のキャップ部20
と、キャップ部20の内周から下方にのびる、バーナヘ
ッド部11の内周壁101に嵌合する筒状のボス部21
と、図外の鍋底温度センサを挿入する上方の遮熱筒22
とを備えている。キャップ部20の下面には、バーナヘ
ッド部11の外周側上面103bに着座する多数の歯形
20aが周方向に間隔を存して突設されており、分布室
12から放出口13を介して放出されるガスが歯形20
a間に形成される炎孔部から外向きに噴出されるように
している。
【0014】尚、バーナヘッド部11の周方向の一部に
は、分布室12の分断箇所となる偏平部15が設けられ
ており、偏平部15とバーナキャップ2との間に、火移
り点火用炎孔部が形成される。該偏平部15には、窓穴
16が開設されており、窓穴16の下方に設けた図外の
点火電極からの火花放電により火移り点火用炎孔部に流
れるガスに点火し、この炎孔部の炎により炎孔部に火移
り点火させるようにしている。
【0015】ところで、放出口13相互間に径方向に延
びる間隔部14が形成される外炎式のガスバーナでは、
煮こぼれが生じた場合、煮汁が炎孔部からバーナヘッド
部11の外周側上面103bに流れ込み、間隔部14を
介してバーナヘッド部11の内周壁101に達する虞れ
がある。そこで、間隔部14に、バーナヘッド部11の
内周壁101への煮汁の到達を防止する防液部を設け
て、バーナヘッド部11の内周壁101に嵌合されたバ
ーナキャップ2のボス部21が、煮汁のこびり付きによ
り該バーナヘッド部11の内周壁101に固着するのを
防止した。
【0016】防液部は、例えば、図3に示すように、間
隔部14を径方向の中央部14aを折り目として山折り
形状にするなど、間隔部14を上方に膨出させて形成さ
れる。また、図4に示すように、間隔部14を径方向中
央部14aを折り目とする谷折り形状にするなど、間隔
部14を下方に膨出させて、防液部を形成すれば、バー
ナキャップとの干渉を考慮する必要がない。尚、間隔部
を上方に膨出させたときにバーナキャップと干渉するお
それがある場合でも、図5に示すように、間隔部14の
一部だけを膨出させて山折り形状の防液部を形成するこ
とにより、干渉を避けてもよい。また、下方に膨出させ
る場合にも膨出させる部分を一部にすることができる。
【0017】そして、図6(A)及び図6(B)に示す
ように、間隔部14を上方に膨出させて、頂上14bや
径方向に延びる稜線14cを形成し、該頂上14bや稜
線14cから間隔部14の両側縁部14d,14dに達
する斜面を形成して防液部としてもよい。
【0018】さらに、図7に示すように、間隔部14の
一方の側縁部14dを上方に膨出させると共に、他方の
側縁部14dを下方に膨出させて、間隔部14に、一方
の側縁部14dから他方の側縁部14dに向けて常に下
り勾配の斜面14eを形成して防液部としてもよい。
尚、いずれか一方の側縁部14dのみを上方あるいは下
方に膨出させて防液部としてもよい。
【0019】そして、図8に示すように、間隔部14の
径方向内側が外側より高さhだけ高くなるように間隔部
14を傾斜させて防液部を形成してもよい。このように
すれば、間隔部の変形量を小さくすることができ加工が
より容易になる。
【0020】尚、防液部を設ける位置は間隔部14に限
られず、例えば、図9に示すように、放出口13の開設
位置よりも径方向内側に、周方向に延在する堰17を形
成することにより、内周側上面101の径方向外側より
内側を高くして防液部としてもよく、また図10に示す
ように、バーナヘッド部11の内周側上面103aと間
隔部14との間に段差部18を形成するなどして、バー
ナヘッド部11の内周側上面103aを間隔部14の径
方向内端14fより高くすることにより防液部を形成し
てもよい。
【0021】
【発明の効果】以上のように、本発明によると、バーナ
ヘッド部の外周側上面に流れ込んだ液体がバーナヘッド
部の内周壁に達することを防止でき、該内周に嵌合する
バーナキャップのボス部のバーナヘッド部への固着を防
止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のガスバーナの一実施の形態を示す斜視
【図2】図1のA−A面を示す断面図
【図3】図1のB−B面を示す断面図
【図4】防液部の他の実施の形態を示す拡大断面図
【図5】防液部の他の実施の形態を示す斜視図
【図6】(A)、(B)は、防液部の他の実施の形態を
示す斜視図
【図7】防液部の他の実施の形態を示す斜視図
【図8】防液部の他の実施の形態を示す斜視図
【図9】防液部の他の実施の形態を示す斜視図
【図10】防液部の他の実施の形態を示す斜視図
【符号の説明】
1 ガスバーナ本体 2 バーナキャップ 10 混合管部 11 バーナヘッド部 13 放出口 14 間隔部 21 ボス部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平2−92420(JP,U) 実開 昭57−132925(JP,U) 実開 平7−12709(JP,U) 実開 平4−49723(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F23D 14/06

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 混合管部と環状のバーナヘッド部とを有
    する板金製のバーナ本体であって、バーナヘッド部の上
    面に、バーナヘッド部内の分布室からのガスを放出する
    放出口を周方向に間隔部を存して複数開設するものにお
    いて、バーナヘッド部の上面に、バーナヘッド部の上面
    外周側からの液体が放出口間の間隔部を介してバーナヘ
    ッド部の内周壁に達することを防止する防液部を設けた
    ことを特徴とするガスバーナ本体。
  2. 【請求項2】 混合管部と環状のバーナヘッド部とを有
    する板金製のバーナ本体と、バーナヘッド部の上面に着
    座する炎孔用の歯形を下面に形成したキャップ部とバー
    ナヘッド部の内周に嵌合するボス部とを有するバーナキ
    ャップとからなるガスバーナであって、バーナヘッド部
    の上面に、バーナヘッド部内の分布室からのガスを放出
    する放出口を周方向に間隔部を存して複数開設するもの
    において、バーナヘッド部の上面に、バーナヘッド部の
    上面外周側からの液体が放出口間の間隔部を介してバー
    ナヘッド部の内周壁に達することを防止する防液部を設
    けたことを特徴とするガスバーナ。
  3. 【請求項3】 防液部は、間隔部を上方に膨出させて構
    成されることを特徴とする請求項1に記載のガスバーナ
    本体又は請求項2に記載のガスバーナ。
  4. 【請求項4】 防液部は、間隔部を下方に窪ませて構成
    されることを特徴とする請求項1に記載のガスバーナ本
    体又は請求項2に記載のガスバーナ。
  5. 【請求項5】 防液部は、間隔部の径方向外側より内側
    を高くして構成されることを特徴とする請求項1に記載
    のガスバーナ本体又は請求項2に記載のガスバーナ。
  6. 【請求項6】 防液部は、放出口より径方向内側の内周
    側上面に関して、該内周側上面の内側を外側より高くし
    て構成されることを特徴とする請求項1に記載のガスバ
    ーナ本体又は請求項2に記載のガスバーナ。
  7. 【請求項7】 防液部は、間隔部の径方向内端より内周
    側上面を高くして構成されることを特徴とする請求項1
    に記載のガスバーナ本体又は請求項2に記載のガスバー
    ナ。
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