JP3442606B2 - 貼合せディスク用基板の成形型および製作方法 - Google Patents

貼合せディスク用基板の成形型および製作方法

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JP3442606B2
JP3442606B2 JP02057197A JP2057197A JP3442606B2 JP 3442606 B2 JP3442606 B2 JP 3442606B2 JP 02057197 A JP02057197 A JP 02057197A JP 2057197 A JP2057197 A JP 2057197A JP 3442606 B2 JP3442606 B2 JP 3442606B2
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郁夫 浅井
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    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/26Moulds
    • B29C45/263Moulds with mould wall parts provided with fine grooves or impressions, e.g. for record discs

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  • Manufacturing Optical Record Carriers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、DVD(デジタル・ビデオ・デ
ィスク)等の光ディスクや光磁気ディスクの製作に用い
られる貼合せディスク用基板の成形型および製作方法に
関するものである。
【0002】
【従来技術】光ディスク(光磁気ディスクを含む)は、
オーディオやビデオ,計算機等の広い分野で情報記録媒
体として用いられているが、近年、記録容量の向上等を
目的として、互いに別形成された第一及び第二のディス
クを重ね合わせて一体化した貼合せディスクが開発さ
れ、例えばDVD等に適用されている。このような貼合
せディスク用基板の製作に際しては、一般に、型合わせ
面間にディスク成形キャビティを形成する固定金型と可
動金型を備え、それら固定金型および可動金型の何れか
一方のキャビティ形成面に、情報信号に対応する凹凸パ
ターン(ピット)や記録トラックを構成するプリグルー
ブ等の所定の情報が表面に刻設されたスタンパを装着せ
しめて、かかる情報をディスク基板に転写するようにし
た成形型が用いられ、単一の成形型においてスタンパを
交換することによって、第一のディスク基板と第二のデ
ィスク基板が形成される。このように、第一のディスク
基板と第二のディスク基板を、同じ成形型で形成するこ
とにより、金型の保有面数や取替回数が少なくてすみ、
良好なる生産効率と作業性が達成されるのである。
【0003】ところで、形成されたディスク基板は、ス
ペース効率的な理由から、一般に、積み重ねてストック
されるが、その際、各ディスク基板の重ね合わせ面間に
いちいち別体スペーサを配設することは極めて煩雑であ
る。そこで、従来では、各ディスク基板に対して、情報
読取りに影響のない内周部分において外面側に突出して
周方向に延びるスタックリブを、成形時に一体形成した
構造が、有利に採用されている。また、そこにおいて、
かかるスタックリブは、上述の如き貼合せディスク用基
板の場合、同じ成形型によって第一のディスク基板と第
二のディスク基板が形成されることから、それら各ディ
スク基板において、それぞれ、外面側に突出して形成さ
れることとなる。
【0004】一方、近年のディスク製品では、意匠的効
果による商品価値の向上等の理由から、読取面と反対側
の面(印刷面)に対して、出来るだけ広い範囲に印刷を
施すことが要求されている。ところが、上述の如き従来
の貼合せディスク用基板では、印刷面を構成する第二の
ディスクにもスタックリブが形成されるために、このス
タックリブが形成された内周部分に対して印刷を施すこ
とが極めて困難であり、印刷面拡大の要求を達成するこ
とが難しかった。
【0005】
【解決課題】ここにおいて、発明は、何れも、上述の
如き事情を背景として為されたものであって、その解決
課題とするところは、印刷面の広い領域に印刷が可能と
された貼合せディスク用基板を、ストック時の煩雑性を
出来るだけ低下させないようにしつつ、形成することの
出来る貼合せディスク用基板の成形型または成形方法を
提供することにある。
【0006】また、発明は、何れも、印刷面の広い領
域に印刷が可能とされた貼合せディスク用基板を、出来
るだけ少ない金型の保有面数や取替回数をもって、良好
なる生産効率と作業性のもとに形成することの出来る貼
合せディスク用基板の成形型または成形方法を提供する
ことも、目的とする。
【0007】
【解決手段】そして、このような課題を解決するため
、本発明の一つは、互いに型合わせされて成形キャビ
ティを形成する固定金型と可動金型を備え、それら固定
金型および可動金型の何れか一方の金型のキャビティ形
成面によりスタンパ装着面を構成した貼合せディスク用
基板の成形型において、前記固定金型および可動金型の
何れか他方の金型のキャビティ形成面の内周部分を、該
他方の金型に対して着脱可能な別体ブロックで構成する
と共に、該別体ブロックを該他方の金型に対して固定的
に保持せしめる解除可能な保持手段を設けた貼合せディ
スク用基板の成形型を、特徴とする。
【0008】このような発明に従う構造とされた貼合せ
ディスク用基板の成形型においては、スタンパによる情
報転写面とは反対の外側面(貼合せディスクにおいて印
刷面または読取面となる面)を形成するキャビティ形成
面が、その内周部分だけを別体ブロックで構成されてい
ることにより、該別体ブロックを交換することによっ
て、かかるキャビティ形成面の内周部分の形状を容易に
変更可能とされている。それ故、キャビティ形成面に対
してスタックリブ形成用凹所が設けられた別体ブロック
を装着せしめた成形型を用いてディスク基板を形成する
ことにより、内周部分の表面にスタックリブが突設され
た貼合せディスク用基板を形成することが出来るのであ
り、また、かかる成形型において、別体ブロックだけを
取り外し、キャビティ形成面が平滑な別体ブロックを代
わりに装着せしめてディスク基板を形成することによ
り、表面が平滑で広い範囲に亘って印刷可能とされた貼
合せディスク用基板を形成することが出来る。
【0009】従って、かかる成形型においては、読取面
を形成する第一のディスク基板と、印刷面を形成する第
二のディスク基板を、一つの成形型を用いて形成するに
際して、単に別体ブロックだけを取り替えることによっ
て、第一のディスク基板だけにスタックリブを形成し、
第二のディスク基板にはスタックリブを形成しないで平
滑表面を付与することが、可能とされるのであり、それ
によって、第二のディスク基板においては、広い印刷面
を確保することが出来ると共に、第一のディスク基板に
おいては、スタックリブを形成せしめてストック作業の
労力を軽減することが出来るのである。
【0010】しかも、かかる成形型においては、単一の
成形型をもって、互いに張り合わされる第一のディスク
基板と第二のディスク基板を形成することが出来ること
から、金型の保有面数や取替回数が少なくてすむのであ
り、それ故、上述の如く、広い印刷面と良好なストック
作業性とが共に有利に確保され得る貼合せディスク用基
板を、優れた生産効率と作業性のもとに形成することが
出来るのである。
【0011】また、発明の他の一つは、上記した本
明に従う構造とされた貼合せディスク用基板の成形型に
おいて、前記別体ブロックとして、キャビティ形成面に
スタックリブ形成用凹所を有するものと有しないものの
両方を備え、何れかの別体ブロックが選択的に装着され
るようにしたことを、特徴とする。
【0012】このような発明に従う構造とされた成形型
においては、スタックリブ形成用凹所を有する別体ブロ
ックを金型に装着することにより、スタックリブが一体
形成された第一のディスク基板を有利に形成することが
出来ると共に、スタックリブ形成用凹所を有しない別体
ブロックを金型に装着することにより、広い範囲に亘っ
て平滑で印刷面が容易に確保される第二のディスク基板
を有利に形成することが出来る。
【0013】また、発明の更に他の一つは、上記した
二つの本発明の何れかに従う構造とされた貼合せディス
ク用基板の成形型であって、前記別体ブロックが、前記
他方の金型に対して軸方向に着脱可能な筒形状をもって
形成されると共に、該他方の金型において、該別体ブロ
ックが装着される空所の前記キャビティ形成面への開口
部の内外周面が、該キャビティ形成面に向かって拡開し
て開口するテーパ状面とされていることを、特徴とす
る。
【0014】このような発明に従う構造とされた成形型
においては、別体ブロックを金型における装着用空所に
差し込んで装着せしめる際、テーパ状面によって別体ブ
ロックの案内作用が発揮されることから、別体ブロック
の着脱交換が一層容易とされて、貼合せディスク用基板
の生産効率と作業性の更なる向上が図られ得る。
【0015】さらに、方法に係る本発明は、前述の如き
課題を解決するために為されたものであって、その特徴
とするところは、互いに型合わせされて成形キャビティ
を形成する固定金型と可動金型を備え、それら固定金型
および可動金型の何れか一方の金型のキャビティ形成面
によりスタンパ装着面が構成された貼合せディスク用基
板の成形型において、前記固定金型および可動金型の何
れか他方の金型のキャビティ形成面の内周部分を、該他
方の金型に対して着脱可能な別体ブロックで構成すると
共に、該別体ブロックを該他方の金型に対して固定的に
保持せしめる解除可能な保持手段を設けてなる成形型を
用いて貼合せディスク用基板を製作するに際して、
(a)前記別体ブロックとして、キャビティ形成面にス
タックリブ形成用凹所を有するものを用い、該別体ブロ
ックを前記他方の金型に装着することにより、スタック
リブを有する第一のディスク基板を形成する工程と、
(b)前記別体ブロックとして、キャビティ形成面にス
タックリブ形成用凹所を有しないものを用い、該別体ブ
ロックを前記他方の金型に装着することにより、スタッ
クリブを有しない第二のディスク基板を形成する工程
と、(c)前記第一のディスク基板における前記スタッ
クリブが形成されていない側の面に、前記第二のディス
ク基板を重ね合わせて接着する工程とを、含む貼合せデ
ィスク用基板の製作方法にある。
【0016】このような本発明の方法に従えば、一つの
成形型を用いて、貼合せディスク用基板を構成する第一
のディスク基板と第二のディスク基板を形成することが
出来るのであり、そこにおいて、第一のディスク基板で
はスタックリブが一体形成されて良好なるストック作業
性が確保されると共に、第二のディスク基板では平滑な
表面が付与されて印刷が容易な表面が広範囲に亘って有
利に確保されることとなる。
【0017】従って、このような本発明方法に従えば、
貼合せディスク用基板を製作するに際して、広い印刷面
と良好なストック作業性とが共に有利に確保されるので
あり、印刷面の拡大による意匠的効果の向上が達成され
得る貼合せディスク用基板を、優れた生産効率と作業性
のもとに形成することが出来るのである。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明を更に具体的に明ら
かにするために、本発明の実施形態について、図面を参
照しつつ、詳細に説明する。
【0019】先ず、図1には、本発明の一実施形態とし
ての貼合せ光ディスク用基板の成形型の要部概略が示さ
れている。この成形型は、固定金型10と可動金型12
を備えており、図示はされていないが、固定金型10が
型締装置の固定盤に取り付けられる一方、可動金型12
が型締装置の可動盤に取り付けられて支持せしめられ、
可動盤の固定盤に対する接近/離隔方向への駆動によっ
て、それら固定金型10と可動金型12が型開閉される
ようになっている。そして、図示されるように、固定金
型10と可動金型12が型合わせされることにより、型
合わせ面間に貼合せ用のディスク基板の成形キャビティ
14が形成されるようになっている。
【0020】より詳細には、固定金型10は、成形キャ
ビティ14の形成面側に固定ミラーブロック16を備え
ていると共に、この固定ミラーブロック16の中央穴を
貫通してスプルブッシュ18が固定的に配設されてい
る。また、これらスプルブッシュ18と固定ミラーブロ
ック16の間には、それら両部材18,16間の隙間を
埋めるようにして、固定スリーブ20とスタンパ押えス
リーブ22が径方向に重ね合わされて配設されている。
そして、固定ミラーブロック16の鏡面とスタンパ押え
スリーブ22の軸方向端面によって固定側キャビティ形
成面24が協働して形成されていると共に、固定ミラー
ブロック16の鏡面上に薄肉円環板形状のスタンパが載
置され、その内周縁部をスタンパ押えスリーブ22に形
成された爪部で係止固定されて装着されるようになって
いる。また、スプルブッシュ18の中心孔を通じて、図
示しない射出装置のノズルから射出された樹脂材料が、
成形キャビティ14に導かれて充填されるようになって
いると共に、固定スリーブ20の軸方向端面によって、
ディスク基板の中央穴打抜き用の雌カッタが構成されて
いる。
【0021】なお、スタンパ押えスリーブ22は、固定
金型10に対して、単独で軸方向に着脱可能とされてお
り、公知の如く、挿入方向先端側からスタンパの中心穴
に挿通された後、固定金型10に挿入されて装着される
ようになっている。また、スタンパ押えスリーブ22の
挿入方向先端部は、外周面にねじを有するウォーム部と
されていると共に、このウォーム部の外周部分に形成さ
れたキー溝にキーが係合されて、スタンパ押えスリーブ
22の中心軸回りの回転が阻止されるようになってい
る。そして、かかるウォーム部に対して、手動回転軸2
6で回転駆動される環状の伝動歯車28が噛合されてお
り、スタンパ押えスリーブ22を固定金型10の装着孔
に差し込んだ後、手動回転軸26を回転させることによ
り、その回転力が伝動歯車28を介してスタンパ押えス
リーブ22に及ぼされ、以て、該スタンパ押えスリーブ
22が、ねじ送り作用によって所定位置に導かれて保持
せしめられるようになっている。
【0022】また、固定ミラーブロック16の外周縁部
には、スタンパ押えリング30が、固定的に取り付けら
れており、このスタンパ押えリング30によって、スタ
ンパの外周縁部が、固定ミラーブロック16の鏡面上に
保持されるようになっている。
【0023】一方、可動金型12は、成形キャビティ1
4の形成面側に可動ミラーブロック32を備えていると
共に、この可動ミラーブロック32の中央穴には、中心
軸上にエジェクタピン34が貫設されており、更に、こ
のエジェクタピン34の外周側には、可動ミラーブロッ
ク32の中央孔を埋めるようにして、それぞれ略円筒形
状を有する固定スリーブ36,雄カッタスリーブ38,
エジェクタスリーブ40,案内スリーブ42および鏡面
スリーブ44が、順次外挿されて配設されている。そし
て、可動ミラーブロック32の鏡面と、鏡面スリーブ4
4,案内スリーブ42およびエジェクタスリーブ40の
各軸方向端面とによって、可動側キャビティ形成面46
が協働して形成されている。なお、可動側キャビティ形
成面46を構成する鏡面スリーブ44の軸方向端面は、
可動側ミラーブロック32の表面と同様、鏡面仕上げさ
れている。また、鏡面スリーブ44の軸方向端面には、
外周部分を周方向に延びる溝形状のスタックリブ形成用
凹所45(図2参照)が設けられており、このスタック
リブ形成用凹所45によって、成形キャビティ14で成
形されるディスク基板に対し、表面上に突出するスタッ
クリブが一体形成されるようになっている。
【0024】また、雄カッタスリーブ38は、固定金型
10の固定スリーブ20に設けられた雌カッタに向かっ
て軸方向に突出駆動されることにより、ディスク基板に
対して中央穴が打ち抜き形成されるようになっている。
また、エジェクタスリーブ40は、軸方向に突出駆動さ
れることによって、成形キャビティ14で形成されたデ
ィスク基板が、型開き後に離型されるようになってい
る。更にまた、エジェクタピン34は、軸方向に突出駆
動されることにより、スプル・ランナが、型開き後に離
型されるようになっている。なお、固定スリーブ36
は、雄カッタスリーブ38と一体に駆動せしめられると
共に、エジェクタピン34の駆動時に該エジェクタピン
34をガイドするようになっている。更に、案内スリー
ブ42は、固定的に配設されており、エジェクタスリー
ブ40の駆動時に該エジェクタスリーブ40をガイドす
るようになっている。
【0025】さらに、鏡面スリーブ44は、前記固定金
型10におけるスタンパ押えスリーブ22と同様、可動
金型12に対して、単独で軸方向に着脱可能とされてお
り、図2にも着脱操作が示されているように、可動金型
12において、案内スリーブ42と可動ミラーブロック
32の間に形成された環状の装着スペース47に対し
て、軸方向一方の端部から挿入されて装着されるように
なっている。なお、装着スペース47の内外周面48,
49は、可動側キャビティ形成面46への開口部分が所
定長さに亘って、開口側に向かって次第に拡開するテー
パ状面とされており、装着スペース47に対する鏡面ス
リーブ44の挿入作業が容易とされている。また、鏡面
スリーブ44の内外周面も、装着スペース47に対応し
たテーパ状面とされており、鏡面スリーブ44が装着ス
ペース47の内外周面48,49に対して、テーパ状面
どうしで当接せしめられることにより、鏡面スリーブ4
4の軸方向先端面が、可動ミラーブロック32の表面に
対して、高精度に面一となるように、鏡面スリーブ44
が軸方向に位置決めされるようになっている。
【0026】詳しくは、鏡面スリーブ44は、その挿入
方向先端部が、所定長さに亘って、外周面にねじを有す
るウォーム部50とされていると共に、このウォーム部
50の外周部分には、軸方向に延びるキー溝52が形成
されている。そして、鏡面スリーブ44が可動金型12
に挿入された際、可動金型12に固設されたキー53が
キー溝52に係合されて、鏡面スリーブ44の中心軸回
りの回転が阻止されるようになっている。また、可動金
型12における装着スペース47の奥部には、環状の伝
動歯車54が、鏡面スリーブ44と同軸的に配設されて
おり、スラストベアリング56とブッシュ58によって
中心軸回りに回転可能に支持されている。この伝動歯車
54は、内周面にねじ部60を有している一方、外周部
側面にかさ歯車部62を有しており、鏡面スリーブ44
が装着スペース47に挿入された際、鏡面スリーブ44
のウォーム部50に対して、ねじ部60が噛合されるよ
うになっている。また、伝動歯車54のかさ歯車部62
には、手動回転軸68のかさ歯車部69が噛合されてい
る。この手動回転軸68は、スラストベアリング64,
64とブッシュ66を介して、可動金型12により中心
軸回りに回転可能に支持されていると共に、可動金型1
2から外方に突出せしめられた突出先端部に駆動ハンド
ル70が装着されており、この駆動ハンドル70を手で
まわすことによって、回転駆動せしめられるようになっ
ている。
【0027】これによって、駆動ハンドル70により手
動回転軸68を回転させれば、その回転駆動力が伝動歯
車54に及ぼされ、伝動歯車54が回転することによっ
て、伝動歯車54のねじ部60と鏡面スリーブ44のウ
ォーム部50とのねじ送り作用により、該鏡面スリーブ
44が軸方向に変位せしめられるようになっているので
ある。そして、かかるねじ送り機構により、装着スペー
ス47に挿入された鏡面スリーブ44を挿入端位置まで
送り込むことによって、図1に示されているように、鏡
面スリーブ44の軸方向端面が可動ミラーブロック32
の表面と面一となる状態で、鏡面スリーブ44が可動金
型12に対して、固定的に位置決め保持されるようにな
っている。なお、鏡面スリーブ44を可動金型12から
取り外す場合には、手動回転軸68を逆回転させて、ね
じ送り作用によって鏡面スリーブ44を突出方向に送り
出せば良い。
【0028】従って、このような構造とされた成形型に
おいては、スタンパが装着されない可動金型12側のキ
ャビティ形成面46における内周部分が、可動金型12
とは別体ブロック構造とされて、単独で着脱可能な鏡面
スリーブ44によって構成されているのであり、この鏡
面スリーブ44だけを交換することによって、可動側キ
ャビティ形成面46の内周部分の表面形状、延いてはそ
れによって決定されるディスク基板の表面形状を、容易
に変更することが出来るのである。
【0029】そして、前述の如く、軸方向端面の外周部
分に対してスタックリブ形成用凹所45が形成された鏡
面スリーブ44を用い、該鏡面スリーブ44を可動金型
12に装着してディスク基板を成形すれば、スタンパが
転写される側とは反対の表面側の内周部分に位置して、
表面上に突出して周方向に延びるスタックリブが形成さ
れた第一のディスク基板が、形成されることとなる。
【0030】また一方、図3に示されているように、軸
方向端面が全面に亘って平坦面とされた鏡面スリーブ4
4′を用い、該鏡面スリーブ44′を可動金型12に装
着してディスク基板を成形すれば、スタンパが転写され
る側とは反対の表面側が、内周縁部まで広い範囲に亘っ
て凹凸のない平面形状とされた第二のディスク基板が、
形成されることとなる。
【0031】要するに、スタックリブ形成用凹所45を
有する鏡面スリーブ44と有しない鏡面スリーブ44′
を両方準備し、可動金型12において、これらの鏡面ス
リーブ44,44′だけを交換することによって、スタ
ックリブを有する第一のディスク基板とスタックリブを
有しない表面平坦な第二のディスク基板を、何れも、同
じ成形型によって形成することが出来るのである。そし
て、これら第一のディスク基板と第二のディスク基板に
対して、反射膜形成等の公知の処理を施した後、両ディ
スク基板を、各スタンパ転写側面を重ね合わせて貼り合
わせることによって、目的とする貼合せディスクが形成
されることとなる。
【0032】そこにおいて、第二のディスク基板は、表
面にスタックリブが形成されていないことから、径方向
内周縁部にまで至る充分に広い範囲に亘って容易に印刷
することが出来るのであり、それによって、ディスク製
品の意匠的効果を有利に得ることが可能となる。また一
方、第一のディスク基板は、表面にスタックリブが形成
されていることから、積み重ね状態でのストック作業が
容易であり、良好なる作業効率が発揮されるのである。
それ故、上述の如き成形型を用いれば、ディスク基板の
ストック作業性の低下を出来るだけ抑えつつ、貼合せデ
ィスクの印刷面における印刷領域が有利に拡大され得
る、貼合せディスク用の第一及び第二のディスク基板
を、単一の成形型を用いて、優れた作業効率をもって容
易に形成することが出来るのである。
【0033】尤も、第二のディスク基板のストック作業
に際しては、表面にスタックリブが形成されていないこ
とから、積み重ねる際にスペーサを介装すること等が必
要となるが、少なくとも第一のディスク基板にはスタッ
クリブが一体形成されて良好なるストック作業性が確保
されることから、両ディスク基板のストック作業性の大
幅な低下が回避されるのである。
【0034】以上、本発明の一実施形態について詳述し
てきたが、これは文字通りの例示であって、本発明は、
かかる具体例によって何等限定的に解釈されるものでは
ない。
【0035】例えば、別体ブロックとしての鏡面スリー
ブ44を可動金型12に対して保持せしめる解除可能な
保持手段としては、例示の如きねじ送り機構を利用した
ものの他、負圧吸引力を利用したものや、単純な機械的
係止機構等、公知の各種の係止機構や固定機構などが採
用可能である。
【0036】また、前記実施形態では、固定金型10側
にスタンパが装着される成形型に対して本発明を適用し
たものの具体例を示したが、それとは逆に、可動金型1
2側にスタンパが装着される成形型に対しても、固定金
型10側に鏡面スリーブ44を装着せしめることによっ
て、本発明が同様に適用可能であり、それによって、本
発明の効果が有効に発揮され得る。
【0037】その他、一々列挙はしないが、本発明は当
業者に知識に基づいて種々なる改造,修正,改良等を加
えた態様において実施され得るものであり、また、その
ような実施態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限り、何
れも、本発明の範囲内に含まれるものであることは、言
うまでもない。
【0038】
【発明の効果】上述の説明から明らかなように、発明
に従う構造とされた貼合せディスク用基板の成形型にお
いては、別体ブロックだけを交換することによって、ス
タックリブを有するディスク基板と、スタックリブを有
しないディスク基板の両方の成形に、何れも有利に用い
られるのであり、それ故、スタックリブが無くて広い印
刷領域が確保される印刷面側のディスク基板と、スタッ
クリブを有しており優れたストック作業性が確保される
読取面側のディスク基板とを、優れた作業効率をもって
形成することが出来るのである。
【0039】また、発明方法に従えば、ディスク基板
のストック作業性の低下を出来るだけ抑えつつ、貼合せ
ディスクの印刷面における印刷領域が有利に確保され得
る、貼合せディスク用の第一及び第二のディスク基板
を、単一の成形型を用いて、且つ優れた作業効率をもっ
て形成することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態としての成形型を示す縦断
面説明図である。
【図2】図1に示された成形型を構成する可動金型の要
部拡大図である。
【図3】図1に示された成形型に用いられる別の鏡面ス
リーブの具体例を示す縦断面図である。
【符号の説明】
10 固定金型 12 可動金型 32 可動ミラーブロック 44,44′ 鏡面スリーブ 45 スタックリブ形成用凹所 46 可動側キャビティ形成面 47 装着スペース 54 伝動歯車 68 手動回転軸

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに型合わせされて成形キャビティを
    形成する固定金型と可動金型を備え、それら固定金型お
    よび可動金型の何れか一方の金型のキャビティ形成面に
    よりスタンパ装着面が構成された貼合せディスク用基板
    の成形型において、 前記固定金型および可動金型の何れか他方の金型のキャ
    ビティ形成面の内周部分を、該他方の金型に対して着脱
    可能な別体ブロックで構成すると共に、該別体ブロック
    を該他方の金型に対して固定的に保持せしめる解除可能
    な保持手段を設け、更に前記別体ブロックとして、キャ
    ビティ形成面にスタックリブ形成用凹所を有するものと
    有しないものの両方を備え、何れかの別体ブロックが選
    択的に装着されるようにしたことを特徴とする貼合せデ
    ィスク用基板の成形型。
  2. 【請求項2】 前記別体ブロックが、前記他方の金型に
    対して軸方向に着脱可能な筒形状をもって形成されると
    共に、該他方の金型において、該別体ブロックが装着さ
    れる空所の前記キャビティ形成面への開口部の内外周面
    が、該キャビティ形成面に向かって拡開して開口するテ
    ーパ状面とされている請求項1に記載の貼合せディスク
    用基板の成形型。
  3. 【請求項3】 互いに型合わせされて成形キャビティを
    形成する固定金型と可動金型を備え、それら固定金型お
    よび可動金型の何れか一方の金型のキャビティ形成面に
    よりスタンパ装着面が構成された貼合せディスク用基板
    の成形型において、 前記固定金型および可動金型の何れか他方の金型のキャ
    ビティ形成面の内周部分を、該他方の金型に対して着脱
    可能な別体ブロックで構成すると共に、該別体ブロック
    を該他方の金型に対して固定的に保持せしめる解除可能
    な保持手段を設け、更に前記別体ブロックが、前記他方
    の金型に対して軸方向に着脱可能な筒形状をもって形成
    されると共に、該他方の金型において、該別体ブロック
    が装着される空所の前記キャビティ形成面への開口部の
    内外周面が、該キャビティ形成面に向かって拡開して開
    口するテーパ状面とされていることを特徴とする貼合せ
    ディスク用基板の成形型。
  4. 【請求項4】 互いに型合わせされて成形キャビティを
    形成する固定金型と可動 金型を備え、それら固定金型お
    よび可動金型の何れか一方の金型のキャビティ形成面に
    よりスタンパ装着面が構成された貼合せディスク用基板
    の成形型において、前記固定金型および可動金型の何れ
    か他方の金型のキャビティ形成面の内周部分を、該他方
    の金型に対して着脱可能な別体ブロックで構成すると共
    に、該別体ブロックを該他方の金型に対して固定的に保
    持せしめる解除可能な保持手段を設けてなる成形型を用
    いて貼合せディスク用基板を製作するに際して、 前記別体ブロックとして、キャビティ形成面にスタック
    リブ形成用凹所を有するものを用い、該別体ブロックを
    前記他方の金型に装着することにより、スタックリブを
    有する第一のディスク基板を形成する工程と、 前記別体ブロックとして、キャビティ形成面にスタック
    リブ形成用凹所を有しないものを用い、該別体ブロック
    を前記他方の金型に装着することにより、スタックリブ
    を有しない第二のディスク基板を形成する工程と、 前記第一のディスク基板における前記スタックリブが形
    成されていない側の面に、前記第二のディスク基板を重
    ね合わせて接着する工程とを、含むことを特徴とする貼
    合せディスク用基板の製作方法。
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