JP3441691B2 - 呑み忘れ防止ドラッグ機能付き医療薬箱 - Google Patents

呑み忘れ防止ドラッグ機能付き医療薬箱

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JP3441691B2
JP3441691B2 JP2000041977A JP2000041977A JP3441691B2 JP 3441691 B2 JP3441691 B2 JP 3441691B2 JP 2000041977 A JP2000041977 A JP 2000041977A JP 2000041977 A JP2000041977 A JP 2000041977A JP 3441691 B2 JP3441691 B2 JP 3441691B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、病院のナースス
テーションや、家庭に設置して病院の入院患者や家庭内
で療養している患者が服用する薬の呑み忘れを防止でき
るようにした呑み忘れ防止ドラッグ機能付き医療薬箱に
関する。
【0002】
【従来の技術】最近の大きな社会問題の一つに、高齢化
社会問題がある。近年の食生活、生活環境、生活習慣の
改善、合理的な健康管理の進展などにより、年々平均寿
命が延びているの好ましいことである。しかし、平均寿
命が延びることに伴い、体の部分的老化現象も不可避的
なことであり、誰もが体験する。
【0003】この老化現象により、たとえば眼は老眼に
なり、歯は劣化し、聴覚が衰え、関節が痛むなどは巷に
見聞するところである。これに対して、老眼になれば、
老眼鏡をかけ、歯の劣化には、入れ歯を入れ、耳が遠く
なれば、補聴器を付けるといった様々な対策が試みられ
ており、これらの衰えに対する一応の試みがなされ、そ
の成果もそれなりに挙げている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、老齢化に伴
い、記憶力の減退を来すことも否なめない事実である。
この高齢者の記憶力の減退はいわゆる「ボケ老人化」に
もつながり、老齢化の中でも記憶力減退の防止はかなり
困難な問題である。とりわけ、高齢になって入院あるい
は家庭内で療養中の患者が、療養中に一定時間ごとに医
師の指示に従い薬の服用が義務付られているにもかかわ
らず、薬の呑み忘れをすることがままある。この呑み忘
れは、別段老人に限ったことでもないのも事実であり、
誰もが経験することである。
【0005】療養中に一定時間ごとに医師の指示に従い
薬の服用が義務付られているにもかかわらず、薬の呑み
忘れをしたために不都合を着たす例として、たとえば、
高血圧症患者が、医師の指示に従い、所定時間に所定の
量の降圧剤を服用している状態でたまたま何かの都合
で、その降圧剤を呑み忘れた状態で再度診察された場合
に、今までの治療状態から医師に呑み忘れたことを率直
に言えない事情があって、そのまま血圧を測定した結
果、前回の診察時の測定値より大幅に血圧が高くなって
いる数値が示されると、医者としては前回に服用を指示
した降圧剤に効果がないと判段して、前回の倍の数値を
示す降圧剤を進められた場合に、患者は率直にその降圧
剤を服用して良いかの判段に窮することになる。このよ
うに、薬の呑み忘れにより、正確な診段ができないため
に、適切な薬が患者に供与されないことになり、患者に
よっては危険性を伴う場合がある。
【0006】また、通院患者などの場合に、呑み忘れが
重なり、前回供与薬がまだ今回の通院時に残存している
にもかかわらず、今回の通院で同じく薬を前回の通院時
と同量供与されると、前回に供与された残存している分
無駄になり、患者の薬代の負担増しを強いることになる
という課題がある。このように、薬の飲み忘れには、様
々な課題を伴うことになる。
【0007】この発明は、上記従来の課題を解決するた
めになされたもので、病院のナースステーションや、家
庭内に設置して薬の呑み忘れを確実に防止して、患者に
確実に薬の服用を実行させ、患者に適切な治療を行うこ
とができ、かつ患者に対する薬代の無用の負担増しを防
止する可能性のある呑み忘れ防止ドラッグ機能付き医療
薬箱を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明の呑み忘れ防止ドラッグ機能付き医療薬箱
は、薬を収納する薬収納ケースと前記薬収納ケースを載
置する薬箱本体ととからなり、前記薬収納ケースは、各
段に分離可能であり1ヶ月分を収納可能な3段からな
り、各段の薬収納ケースは互いに間隔を明けるように昇
降させる昇降手段によって連結されており、各薬収納ケ
ースの内部は、患者が服用する薬を1日分ごとに収納す
るように仕切壁によって複数個の収納室に区分されてお
り、各収納室に対応して日付表示と発光ダイオードによ
る表示手段とがそれぞれ配置されており、1ヶ月分の薬
を収納するように前記各薬収納ケースを3段に組み合わ
せてなり、前記薬箱本体には、前記薬収納ケースのうち
最下段の薬収納ケースを着脱可能に装着して昇降させる
昇降手段と、前記薬収納ケースの各収納室ごとに対応し
て薬の服用時刻を表示する表示手段と、あらかじめ設定
された服用時刻が到達するたびに前記収納室ごとの薬の
服用時刻を音声で報知する報知手段と、所定年数分、曜
日および1日24時間の時間設定とその表示が可能な時
計手段と、前記収納室に対応する表示手段と報知手段を
駆動する時刻を服用時刻ごとに設定する複数個のタイマ
とを装着してなり、さらに、前記薬箱本体は、薬収納ケ
ースの上面全体を覆うカバーと、患者の挙動に伴って発
生する音を検出する音センサと、音センサが音を検出す
ると光を発生して前記カバーに乱反射させて患者に薬箱
本体の所在を知らせる発光素子と、を備えることを特徴
とする。前記薬箱本体に装着してなる昇降手段は、薬収
納ケースを着脱可能に載置する受け皿に設けることが好
ましい。また、前記タイマの一つは、通院予定日の設定
に充当することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、この発明による呑み忘れ防
止ドラッグ機能付き医療薬箱の実施の形態について図面
に基づき説明する。図1は、この発明による第1実施の
形態の全体の構成を示すカバーを取り外した状態の正面
図、図2は図1からカバーを取り外した状態の右側面
図、図3は平面図である。この図1ないし図3におい
て、薬箱本体1はほぼ直方対状に形成されており、その
正面のほぼ中央部には、液晶表示板2が配置されてい
る。液晶表示板2は、時計手段の時計表示部3とタイマ
によるタイマ表示部4とを含み、この両者は液晶表示板
2を2分している。
【0010】時計手段の時計表示部3は、通常の時計の
表示部であり、「日曜」から「土曜」の7日間の曜日表
示を行う曜日表示部3aと、「年」、「月」、「日」、
「時」、「分」の表示を行う年月日表示部3bと、午前
(AM)、午後(PM)の表示を行うAM、PM表示部
3cから構成されている。このAM、PM表時部3cは
12時間表示と、24時間の表示切換えが可能でありA
M、の表示の選択時には、0時から12時までの表示を
行い、PMの表示の選択時には、13時から24時まで
の表示を行うようになっている。
【0011】この時計手段の時計表示部3に隣接して、
時計手段の操作部5が配置されている。この時計手段の
操作部5は、モード設定スイッチ5a、確定スイッチ5
b、アップスイッチc、ダウンスイッチ5dから構成さ
れている。これらのうち、モード設定スイッチ5aは、
上記時計表示部3の曜日表示部3aに対応して「日曜」
から「土曜」の設定を行うとともに、「年」、「月」、
「日」、「時」、「分」の設定を行う。
【0012】確定スイッチ5bは、これらの設定を行う
ごとに操作して、その設定した曜日の確定、設定した
「年」、「月」、「日」、「時」、「分」ごとの確定を
行うときに操作するスイッチである。これらのモード設
定スイッチ5a、確定スイッチ5bの操作を行うことに
より、オートカレンダ内蔵により99年間使用可能であ
る。したがって、順次家族の老いに合わせて、使用が可
能である。これらの設定を行うときに、アップスイッチ
5c、ダウンスイッチ5dを操作して、所定の「曜
日」、「年」、「月」、「日」、「時」、「分」の設定
を行う。この場合時刻の設定は1分単位で設定される。
【0013】上記タイマ表示部4は、時間帯表示部4a
と、AM,PM表示部4bとから構成されている。時間
帯設定部4bは、「朝」、「昼」、「夜」、の表示と数
字「4」、「5」、「6」の表示を行うようにしてい
る。数字「4」、「5」のうち数字「4」は、はたとえ
ば、深夜用の表示に充当させ、数字「5」はたとえば、
早朝用に充当させる。また、数字「6」は、たとえば、
通院日用の表示に充当させるといったような表示の仕方
を行うようになっている。
【0014】上記タイマのタイマ表示部4に隣接してタ
イマ操作部6が配置されている。タイマ操作部6は、タ
イム合わせを行う部分であり、モード設定スイッチ6
a、確定スイッチ6b、アップスイッチ6c、ダウンス
イッチ6dから構成されている。モード設定スイッチ6
aは上記の時間帯表示部4aの「朝」、「昼」、
「夜」、の表示と数字「4」、「5」、「6」の選択を
行う際に操作するスイッチであり、このモード設定スイ
ッチ6aを操作して、アップスイッチ6cあるいはダウ
ンスイッチ6dを操作することにより所定の時間帯表示
を選定すると、次に確定スイッチ6bを操作して時間帯
を確定するようにしている。
【0015】また、上記薬箱本体1の上面は開口されて
いる。この開口された薬箱本体1の上端縁近傍の内周面
に沿って図示されていないが金属製あるいは硬化プラッ
スチック製のフレームが取り付けられている。このフレ
ームは収縮可能の昇降手段7の基体を成すものであり、
このフレームに昇降手段7の後に述べるアームの下端が
枢着されている。この昇降手段7は薬を収納するトレイ
としての薬収納ケースを着脱可能に昇降させるためのも
のであり、この図示の第1実施の形態では、下段用、中
段用、上段用の3段からなる下段用の薬収納ケース8
a、中段用の薬収納ケース8b,上段用の薬収納ケース
8cの3個を装着する場合を例示している。したっが
て、昇降手段7は、3段構成になっている。図2は3段
構成の昇降手段7の構成を示す右側面図であり、昇降手
段7が下降した状態、換言すれば、収縮した状態であ
り、図4は伸張した状態の右側面図である。
【0016】これらの図1ないし図4に示すように、昇
降手段7はそれぞれ金属製あるいは硬化プラスチック製
の下段用アーム7a1,7a2、中段用アーム7b1、
7b2、上段用アーム7c1,7c2を備えている。図
2、図4では、それぞれ右側のアームのみを示している
が、左側にも全く同様にして、下段用アーム7a1,7
a2、中段用アーム7b1、7b2、上段用アーム7c
1,7c2を備えている。これらの下段用アーム7a
1,7a2、中段用アーム7b1、7b2、上段用アー
ム7c1,7c2はそれぞれ左右両側で対を成してい
る。以下の説明では、右側の下段用アーム7a1,7a
2、中段用アーム7b1、7b2、上段用アーム7c
1,7c2を代表して述べることにする。
【0017】下段用アーム7a1,7a2の下端近傍
は、上記薬箱本体1の上端の内周面に沿って取りつけら
れたフレームに枢着されている。これにより、下段用ア
ーム7a1,7a2はその枢着点を支点にして左右方向
に回動可能になっている。したがって、下段用アーム7
a1,7a2を左右方向に回動させることにより、下段
用アーム7a1,7a2の上端部は昇降する状態とな
る。
【0018】下段用アーム7a1,7a2の上端近傍
は、下段用受け皿9aの側壁において、それぞれ図4か
ら明らかなように、下段用受け皿9aの左端近傍と中央
部に枢着されている。つまり、下段用アーム7a1,7
a2および上記図示しないフレームを介して、下段用受
け皿9aが薬箱本体1の上端部に昇降可能に取り付けら
れている。この下段用受け皿9aに上記下段用の薬収納
ケース8aが着脱可能に載置されるようになっている。
【0019】また、この下段用受け皿9aの側壁の中央
部と右端近傍にそれぞれ中段用アーム7b1、7b2の
下端近傍が枢着されている。この中段用アーム7b1、
7b2の上端近傍は、中段用受け皿9bの側壁の左端近
傍と中央部にそれぞれ枢着されている。この中段用アー
ム7b1、7b2により中段用受け皿9bが支持され、
この中段用受け皿9bにそれぞれ中段用の薬収納ケース
8bが着脱可能に載置されるようになっている。
【0020】以下、同様の要領で、中段用受け皿9bの
側壁の中央部と右端近傍に上段用フレーム7c1、7c
2の各下端近傍が枢着されている。この上段用フレーム
7c1、7c2の各上端近傍は、上段用受け皿9cの右
側の側壁の左端近傍と中央部とにそれぞれ枢着されてい
る。これにより、上段用受け皿9cが上段用フレーム7
c1、7c2に支持され、この上段用受け皿9cの各下
端近傍の枢着点を支点として左右に回動させることによ
り、昇降可能になっている。この上段用受け皿8cに
は、上段用の薬収納ケース8cを着脱可能に載置するよ
うになっている。
【0021】かくして、下段用アーム7a1,7a2〜
上段用アーム7c1、7c2を順次回動させることによ
り、下段用受け皿9a〜上段用受け皿9cにそれぞれ下
段用の薬収納ケース8a〜上段用の薬収納ケース8cを
それぞれ載置した状態で図2に示すように、下降させた
り、あるいは図4に示すように上昇させたりすることが
できるようになっている。
【0022】次に、上記下段用の薬収納ケース8a〜上
段用の薬収納ケース8cについて説明する。これらの下
段用の薬収納ケース8a〜上段用の薬収納ケース8cは
この第1実施の形態では、それぞれ一人の患者に投与す
る10日分の薬を収納するようになっている。これらの
下段用の薬収納ケース8a〜上段用の薬収納ケース8c
は同一構成を成しているから、上段用の薬収納ケース8
cを代表して説明する。
【0023】収納ケース8cは、乳白色の透光性の合成
樹脂材で長方形の皿状に形成され、図3から明らかなよ
うに、底面から立ちあがった仕切壁8dがこの薬収納ケ
ース8cと一体的に形成されて、患者が服用する1日分
の薬が各収納室8c1〜8c10に収納するように形成
されている。なお、中段用の薬収納ケース8b、下段用
の薬収納ケース8aの各収納室に関しては、図面上表示
されていないから、その説明はそれぞれ符号8b1〜8
b10,8a1〜8a10の符号を用いて説明すること
にする。
【0024】各収納室8c1〜8c10の近傍には、
「1日」〜「10日」の日付(カレンダ)が印刷、ある
いは刻印などを施して表示されている。薬収納ケース8
cは透光性を有しているから、各昇降手段7により図4
に示す状態に下段用の薬収納ケース8a〜上段用の薬収
納ケース8cが上昇されている状態では、上面、前後左
右、斜め方向のあらゆる方向から各収納室8c1〜8c
10に表示されている日付と各収納室8c1〜8c10
に収納されている薬の有無、すなわち、患者が薬を服用
したか、あるいは呑み忘れているかが一目瞭然と判別で
きるようになっている。
【0025】さらに、この薬収納室8c1〜8c10に
対応して、換言すれば、上記「1日」〜「10日」の日
付に対応して、図3の平面図に示すように表示手段とし
ての発光ダイオード10a1〜10a10(以下LED
という)が配置されている。このLED10a1〜10
a10のリード端子は、薬収納ケース8cの下面に面一
にして露出されている。上記下段用アーム7a1,7a
2〜上段用アーム7c1,7c2に埋設された配線は、
上段用受け皿9cに埋設した配線と導通し、この配線が
上段用受け皿9cの表面に露出した端子と接続されてい
る。これにより、薬収納ケース8cが上段用受け皿9c
上に載置されたときにLED10a1〜10a10と電
気的に接続されて、LED10a1〜10a10は上段
用受け皿9c,上記下段用アーム7a1,7a2〜上段
用アーム7c1,7c2に埋設された配線と導通状態と
なり、図5に示すマイクロコンピュータ11(以下、マ
イコンという)により点滅制御されるようになってい
る。
【0026】中段用の薬収納ケース8b、下段用の薬収
納ケース8aも全く同様にして、各薬の収納室ごとに対
応して、日付に隣接してそれぞれLEDが配置されてい
る。中段用の薬収納ケース8b、下段用の薬収納ケース
8aに配置されているLEDも下段用アーム7a1、7
a2および中段用アーム7b1,7b2、に埋設した電
線を通して上記マイコン11に接続されている。
【0027】さらに、上記各薬収納ケース8a〜8c
は、それぞれ蓋80(図1、図2参照)が着脱可能に装
着されるようになっている。この蓋80は、各薬収納ケ
ース8a〜8cをそれぞれ下段用受け皿9a〜9cより
取り外して、各収納室8c1〜8c10に呑み残した薬
がある場合には、そのままの状態で医師に見せて、呑み
残した薬の状態に応じて医師による適切な診察を受ける
ためと、患者の薬代負担軽減化を図るための資料提供を
行うのに至便なようになっている。
【0028】この場合、患者あるいは同伴者が各薬収納
ケース8a〜8cを携行する際に収納室8c1〜8c1
0内の残存薬が隣接する収納室8c1〜8c10内に移
動しないように、各仕切壁8dと蓋80によりあらかじ
め決められて収納された各収納室8c1〜8c10内に
保持されている。このように、各薬収納ケース8a〜8
cを下段用受け皿9a〜上段用受け皿9cよりそれぞれ
取り外して、携行する際に、各薬収納ケース8a〜8c
に蓋80を取り付けることにより、この薬収納ケース8
a〜8cの携行の至便化を図るようにしている。
【0029】さらに、上記薬箱本体1の上端面の4偶角
部には、図では示されていないが、LEDが配置されて
いる。夜間の消灯状態の暗室において、患者の挙動に伴
う音の発生を音センサ12が検出すると、その検出出力
により、上記マイコン11の制御によりこのLEDが発
光して薬箱本体1のカバー13(図1参照)に発光光を
乱反射させて、患者にこの発明による「呑み忘れ防止ド
ラッグ機能付き医療薬箱」の所在を報知するために設け
られている。設定時間帯は自由に変更できる。上記音セ
ンサ12は、たとえば、図1に示すように、薬箱本体1
の正面の所定位置に配置されている。
【0030】次に、この呑み忘れ防止ドラッグ機能付き
医療薬箱の制御系について説明する。図5はこの制御系
の構成を示すブロック図である。この図5において、上
記マイコン11には、図1で示した時計手段を実装した
時計用スイッチ基板14と、図1で示した時間帯表示部
4aの「朝」、「昼」、「夜」、数字「4」、「5」、
「6」の表示の時間設定を行う6個のタイマを実装した
タイマ用スイッチ基板15の各プリント配線が配線1
5、16を通して接続されている。時計用スイッチ基板
14には、上記時計手段の操作部5を構成するモード設
定スイッチ5a、確定スイッチ5b、アップスイッチ5
c、ダウンスイッチ5dの各リード端子が接続されてい
る。
【0031】タイマ用スイッチ基板15には、上記タイ
マの操作部6を構成するモード設定スイッチ6a、確定
スイッチ6b、アップスイッチ6c、ダウンスイッチ6
dの各リード端子が接続されている。このマイコン11
には、上記図1で示した液晶表示板2が配線18を介し
て接続されている。
【0032】マイコン11は、さらに上記昇降手段7の
下段用アーム7a1、7a2に埋設されている配線19
を通して、下段用の薬収納ケース8aに実装されている
LED20(図3では、LED10a1〜10a10と
して示している)に接続されている。このLED20
は、下段用の薬収納ケース8aの各収納室8a1〜8a
10に対応して設けられ、上記時計手段の操作部5とタ
イマの操作部6の操作により設定された日時と時刻にな
ると、マイコン11の制御により所定時間点滅して各収
納室8a1〜8a10の配置位置、ひいては、その日付
と時刻の服用すべき薬の配置位置を表示するようになっ
ている。
【0033】昇降手段7の下段用アーム7a1,7a2
に埋設されている配線19と、中段用アーム7b1,7
b2に埋設されている配線21を通して中段用の薬収納
ケース8bに実装されているLED22にマイコン11
が接続されている。このLED22は、上記中段用の薬
収納ケース8bの各薬の収納室8b1〜8b10に対応
して設けられ、上記時計手段の操作部5とタイマの操作
部6の操作により設定された日時と時刻になると、マイ
コン11の制御により所定時間点滅して各収納室8b1
〜8b10の配置位置、ひいては、その日付と時刻の服
用すべき薬の配置位置を表示するようになっている。
【0034】同様にして、昇降手段7の下段用アーム7
a1,7a2に埋設されている配線19と、中段用アー
ム7b1,7b2に埋設されている配線21と、上段用
アーム7c1、7c2に埋設されている配線23を通し
て上段用の薬収納ケース8cに実装されているLED2
4(図3のLED10a1〜10a10と同じ)にマイ
コン11が接続されている。このLED24は、上段用
の薬ケース8cの各薬の収納室8c1〜8c10に対応
して設けられ、上記時計手段の操作部5とタイマの操作
部6の操作により設定された日時と時刻になると、マイ
コン11の制御に所定時間点滅して各収納室8c1〜8
c10の配置位置、ひいては、その日付と時刻の服用す
べき薬の配置位置を表示するようになっている。
【0035】マイコン11は、配線25、音声合成LS
I26、配線27、パワーIC28、配線29を通して
スピーカ30に接続されている。音声合成LSI26
は、上記時計手段の操作部5とタイマの操作部6の操作
により設定された日時と時刻になると、上記LED2
0、22、24の点滅と同時にチャイムと音声信号を発
生するようにしている。この音声信号は配線27を通し
てパワーIC28に出力され、そこで増幅されて配線2
9を通してスピーカ30を駆動することにより音声を発
生するようになっている。
【0036】スピーカ30は、薬箱本体1の所定位置に
取り付けられており、このスピーカ30から発生する音
声として、たとえば、「お薬の時間です」と10回発生
し、音声のレベルを大、中、小の3段階に分け、最初の
3回は大レベル、次の3回は中レベル、最後の4回は小
レベルといったように、音量をマイコン11の制御によ
り変えて発生し、患者、看護婦、介護者などに薬の服用
時間を報知するようになっている。
【0037】さらに、上記音センサ12が配線31を通
してマイコン11に接続されている。マイコン11は配
線32を介して薬箱本体1の上端の4偶角部に配置され
た光輝発生用の上記LED33に接続されている。これ
により、音センサ12が上記消灯された暗室において、
患者の挙動に伴う音、たとえば、深夜に特定の薬の服用
が義務付けられている患者がその服用設定時間になって
起床したときに、咳き込んで発生する音声を音センサ1
2が検出し、その検出出力によりマイコン11の制御で
LED33を駆動して発光させ、その発光光線がカバー
13の4偶角部で乱反射することにより光輝13a〜1
3dを発生し、患者に「呑み忘れ防止ドラッグ機能付き
医療薬箱」の所在位置を報知するようになっている。ま
た、夜尿のための起床時に床の薄明りともなる。
【0038】なお、薬箱本体1の正面には、音声ストッ
プスイッチ40とタイマ確認スイッチ50が配置されて
いる。音声ストップスイッチ40は、服用設定時間が到
来して、スピーカ30から「お薬の時間です」の音声が
発生されて、患者、看護婦、介護者などがそれを確認す
ると、スピーカ30から再度この音声が発生されるのを
停止させるためのスイッチである。タイマがオンになる
と点滅するようになっており、内部に発光素子が内蔵さ
れている。
【0039】また、タイマ確認スイッチ50は設定され
た各服用設定時間がマイコン11の記憶部に記憶されて
いるか、否かの確認を行うためのスイッチであり、タイ
マ確認スイッチ50を押すことにより各服用設定時間が
記憶されている場合には、内蔵された発光素子が約2秒
間隔で連続して発光し、確認の表示をするようになって
いる。各服用設定時間が記憶されていない場合には、点
灯しないために、記憶されていないことの確認が可能に
なっている。
【0040】次に、以上のように構成されたこの発明に
よる第1実施の形態の動作について説明する。まず、患
者に服用させる薬34(錠剤をシールしている)を図6
に示すように、薬収納ケース8a〜8cの各収納室に収
納する。通常は1人の患者に1回に供用する薬の量は、
4週間分が限度であるから、ほぼ1ヶ月分の薬を薬収納
ケース8a〜8cに充填することができる。これらの薬
収納ケース8a〜8cはそれぞれ10日分の薬を収納室
8a1〜8a10,8b1〜8b10,8c1〜8c1
0に小分けにして収納する。
【0041】この場合も、上段用の薬収納ケース8cを
例にとって説明すると、図6はこの上段用の薬収納ケー
ス8cの平面図であり、この薬収納ケース8cに形成さ
れた収納室8c1〜8c10に薬34を1日分の必要数
量収納し、合計10日分この上段用の薬収納ケース8c
に収納する。下段用、中段用の各薬収納ケース8b,8
cも同様の要領で収納室8b1〜8b10,8a1〜8
a10に1人分ずつ合計10日分を収納する。
【0042】このようにして、各薬収納ケース8a〜8
cの各収納室に薬34を収納した状態で昇降手段7の下
段用アーム7a1,7a2、中段用アーム7b,7b
2、上段用アーム7c1、7c2をそれぞれ図4におけ
る右方向に回動させて、図4に示すように伸張させる。
この状態で、下段用受け皿9a〜9cにそれぞれ下段用
の薬収納ケース8a〜上段用の役収納ケース8cを順次
載置させる。次いで、昇降手段7の下段用アーム7a
1,7a2、中段用アーム7b,7b2、上段用アーム
7c1、7c2をそれぞれ図4における左方向に回動さ
せて、図2に示すように下降させ、薬収納ケース8a〜
8cを図1、図2に示すように3段重ねの状態にする。
【0043】次いで、時計手段の操作部5のモードスイ
ッチ5aを操作して患者が服用する年、月、日の設定を
設定する。この年、月、日の設定のうち、年の設定をア
ップスイッチ5c、ダウンスイッチ5dを操作して決定
し、決定すると確定スイッチ5bを操作して確定する。
以下、月、日の設定も同様にして行い、この年、月、日
の設定値を行うことにより、図5で示す時計用スイッチ
基板14から各スイッチが操作されるごとに信号が配線
16を通してマイコン11に送出される。
【0044】これにより、マイコン11が液晶表示板2
の駆動制御を行い、操作部5の操作にしたがって設定さ
れた年、月、日の設定を行う。このようにして、時計手
段の操作部5のモード設定スイッチ5a、確定スイッチ
5bを操作して確定された年、月、日の設定値はマイコ
ン11に入力されて、マイコンの図示しない記憶部に記
憶されるとともに、マイコンにより計時動作が開始し
て、設定された「年、月、日」に向かって計時される。
【0045】同様にして、今度は、タイマ操作部6の操
作を行って、患者が服用する時間の設定を行う、この場
合、説明を簡略にするために、「朝」、「昼」、「夜」
においてそれぞれ薬34を1回1錠ずつ服用するものと
する。この場合、タイマ操作部6のモード設定スイッチ
6aを操作して、朝、昼、夜の設定を行う。この際、ま
ずモード設定スイッチ6aの操作で最初にAMの設定を
行い、確定スイッチ6bの操作でAMを確定する。次い
で、モード設定スイッチ6aの操作により「朝」を設定
し、次いで確定スイッチ6bを操作して朝の設定の確定
を行う。
【0046】次に、この設定された「朝」の時間をモー
ド設定スイッチ6aの操作とアップスイッチ6c、ダウ
ンスイッチ6dの操作を行って所定の時間の設定を行
う。その時間設定に対して確定スイッチ6bを操作し
て、朝の薬34の服用する時間の設定を行う。次に、今
度は、「昼」の時間をモード設定スイッチ6aの操作と
アップスイッチ6c、ダウンスイッチ6dの操作を行っ
て所定の時間の設定を行う。その時間設定に対して確定
スイッチ6bを操作して、「昼」の薬34の服用する時
間の設定を行う。次に、今度は、上記と同様の要領で
「夜」の時間をモードスイッチ6aの操作とアップスイ
ッチ6c、ダウンスイッチ6dの操作を行って所定の時
間の設定を行う。その時間設定に対して、確定スイッチ
6bを操作して、「夜」の薬34の服用する時間の設定
を行う。
【0047】このように、「朝」、「昼」、「夜」の時
間帯とその服用時間の設定を行うことにより、操作部6
のモード設定スイッチ6a、確定スイッチ6b、アップ
スイッチ6c、ダウンスイッチ6dを操作する度にその
信号がタイマ用スイッチ基板15から配線17を通して
マイコン11に送出される。マイコン11は、このれら
の信号を入力するごとにマイコン11の記憶部に記憶さ
せるとともに、配線18を通して液晶表示板2を駆動し
て「朝」、「昼」、「夜」の時間帯を表す「朝」、
「昼」、「夜」の表示の下部に配置されているハートマ
ークのうちの該当するハートマークを点灯させるさせ
る。これと同時に、「朝」、「昼」、「夜」の時間帯と
その服用時間が設定されると、その設定時間に向かっ
て、計時を開始する。
【0048】この計時により「朝」の設定時間になる
と、マイコン11は配線19−21−23を通して上段
用の薬収納ケース8cに配設されているLED10a1
〜10a10のうちの、上段用の薬収納ケース8cにお
ける1日目の収納室8c1に対応するLED10a1を
所定時間、たとえば15分間駆動して、このLED10
a1を点滅させる。これと同時に、マイコン11は音声
合成LSI26を駆動して、チャイムの信号と、音声信
号を発生させる(場合によっては、チャイムの信号のみ
の発生でも可能である)。この場合、音声合成LSI2
6の出力信号は配線27を通して、パワーIC28に送
出され、それによってパワー増幅され、その増幅された
信号は配線29を通してスピーカ30を駆動する。
【0049】スピーカ30が駆動されることにより、ス
ピーカ30からチャイムが発生すると同時に、音声が発
生する。この音声は、上述のように、たとえば、「お薬
の時間です」と10回音声を発生する。最初の3回は大
レベルの音量で発生し、次いで中レベルの音量で3回発
生し、最後に小レベルの音量で4回発生する。これによ
り、患者、看護婦、介護者に服用時間到来の関心を喚起
させることができる。このように、LED10a1の点
滅による視覚的報知と音声による聴覚的報知とにによ
り、患者、看護婦、介護者の少なくともいずれかに、患
者に対する薬34の朝の服用時間が到来したことを報知
することになり、確実に薬34の呑みわれを防止するこ
とができる。
【0050】次に、昼および夜のそれぞれの薬34に関
する服用設定時間になった場合も、上記朝の服用設定時
間が到来した場合と全く同様の要領でその設定時間の到
来を報知することになる。かくして、「朝」、「昼」、
「夜」1日3回分の服用設定時間に患者、看護婦、介護
者などのいずれかに、確実に報知して薬34の呑み忘れ
を防止することができる。
【0051】なお、上記説明は1日分の「朝」、
「昼」、「夜」1日3回分の服用設定時間ごとに報知す
る場合の説明である、上段用の薬収納ケース8cの2日
以降10日までの収納室8c2〜8c10に仕分けされ
た薬34に対する服用設定時間ごとの報知も上記と全く
同様に行われる。かくして、10日目の収納室8c10
に収納されている薬34の服用が終了すると、上段用の
薬収納ケース8cを上段用受け皿9cから取り出して、
中段用受け皿9bに載置されている中段用の薬収納ケー
ス8bを薬箱本体1の上面に露出させる。
【0052】この中段用の薬収納ケース8bの各11日
目から20日目までの薬34を収納した収納室8b1か
ら8b10内の薬34の服用設定時間ごとの報知、およ
び下段用の薬収納ケース8aの21日目から31日目ま
での薬34を収納した各収納室8a1〜8a1010内
の薬34の服用設定時間ごとの報知も上記上段用の薬収
納ケース8cの収納室8c1〜8c10のそれぞれに薬
34の服用設定時間ごとの報知の動作と全く同様であ
る。
【0053】次に、服用日程数が終了したが、何らかの
理由、たとえば、患者の病状の変化などにより、薬34
の特定の日において、薬34の呑みの残しがあった場合
には、次回に通院する際に、呑み残しのあった薬収納ケ
ース8a〜8cのいずれかに蓋80をして病院に携行す
ることができる。この携行の際に、各薬収納ケース8a
〜8cのいずれもが仕切壁8dにより収納室を形成して
いるから、収納室に残存されている薬34が蓋80と仕
切壁8dとにより隣接する収納室に移動することがな
く、薬34が収納されている薬収納ケース8a〜8cを
医師に提示することにより、何日に呑み残しがあり、ど
れだけの量が服用されているかを医師に正確に知らせる
ことができる。これに伴い、医師による今回の診察を適
切に行うことができるとともに、前回出された薬と同じ
薬が供与される場合には、前回供与された薬と同量供与
される必要がなく、患者の薬代負担を軽減させることも
できる。
【0054】さらに、この発明は、上記のように、薬3
4の服用設定時間の到来時に、その報知を行って、薬の
呑み忘れを防止する機能に加えて、予約された通院日の
設定を行うこともできる。この設定を行う場合は、タイ
マ操作部6のモード設定スイッチ6aを操作して時間帯
表示部4aに表示されている数字「6」の下部のハート
マークを点灯させ、次いで確定スイッチ6bを操作して
通院日の予定があることを設定する。
【0055】次に、この通院日の具体的日時を設定す
る。この場合には、時計手段の操作部5のモード設定ス
イッチ5aと、確定推スイッチ5bを操作して、予定通
院日を設定する。このタイマ操作部6の操作と、時計手
段の操作部5の操作は順序を逆にしても良い。
【0056】これらのモード設定スイッチ5a,6a、
確定スイッチ5b,6bの操作により、それぞれの信号
は、時計スイッチ用基板14からと、タイマスイッチ基
板15とからそれぞれ配線16、17を通してマイコン
11に入力され、マイコン11の記憶部に設定された通
院予定日と時間などが記憶されるとともに、通院予定日
に向かって計時を開始する。通院予定日になると、上記
と同様の要領でマイコン11が音声合成LSI26を駆
動して、音声合成信号の出力信号がパワーIC28で増
幅され、スピーカ30を駆動することにより、「通院予
定日です」の音声を所定回数、たとえば上記服用時間設
定到来時の場合と同様に、10回発生する。これによ
り、患者あるいは介護者が通院日を確認することができ
る。
【0057】また、この発明は、呑み忘れ防止ドラッグ
機能付き医療薬箱の所在位置の報知機能をも備えてい
る。次に、この呑み忘れ防止ドラッグ機能付き医療薬箱
の所在値の報知機能について説明する。患者によって
は、就寝時に部屋や病室に明かりがあると、眠れない場
合があり、このような場合に、ルーム灯を消灯して、暗
室状態にして就寝する場合がある。しかも、患者の病状
によっては、深夜に鎮痛剤などの服用時間が設定された
場合には、暗室状態で上記のようにして、その服用時間
が到来して薬収納ケース8a〜8cの所定の薬収納ケー
スから薬34を取り出す場合に、暗室では、呑み忘れ防
止ドラッグ機能付き医療薬箱の所在位置がわからないこ
とがある。
【0058】そこで、この発明では、患者の挙動に伴い
発生する音、たとえば深夜の服用設定時間になって、患
者が起床しようとした際に、咳き込んだりあるいは、患
者が寝具から立ち上がり、足を床に踏み込む際に発生す
る音などを音センサ12が検出すると、その検出出力信
号を配線35経由でマイコン11に送出する。この検出
信号がマイコン11に入力されることにより、マイコン
11は配線32を介して薬箱本体1の上端の4偶角部に
配置された光輝発生用の上記LED33を駆動して、こ
のLED33を発光させる。
【0059】LED33から発生した光線は、カバー1
3の4偶角に照射され、この4偶角部で乱反射して光輝
13a〜13dを発生する。これにより、患者はたとえ
暗室に呑み忘れ防止ドラッグ機能付き医療薬箱が設置さ
れていても、この呑み忘れ防止ドラッグ機能付き医療薬
箱の設置位置を確認することができる。
【0060】なお、上記第1実施の形態では、薬収納ケ
ース8a〜8cに設けられた各LED10a1〜10a
10はこの薬収納ケース8a〜8cに収納室8a1〜8
a10に対応する位置の下段用受け皿9a〜上段用受け
皿9cの低部上面に設けるようにしてもよい。
【0061】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、薬箱
本体に昇降手段を介して1個または複数個着脱可能に薬
収納ケースを装着し、各薬収納ケースに患者に服用させ
る1日分の薬を収納する収納室を所定数設けて、各収納
室に対応して日付と表示手段を配置し、各収納室に収納
した薬の服用時間を時計手段とタイマとにより設定し、
その設定時間が到来すると、服用すべき薬が収納されて
いる収納室の表示を行うとともに音声を発生させて患
者、看護婦、介護者などに視覚と聴覚で確認可能に報知
するようにしたので、病院のナースステーションや、家
庭内に設置して薬の呑み忘れを確実に防止して、患者に
確実に薬の服用を実行させ、患者に適切な治療を行うこ
とができるとともに、患者に無用の薬代の負担がかかる
のを軽減させる可能性を持たせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による呑み忘れ防止ドラッグ機能付き
医療薬箱の第1実施の形態の構成を示す正面図である。
【図2】この発明による呑み忘れ防止ドラッグ機能付き
医療薬箱の第1実施の形態の構成を示す側面図である。
【図3】この発明による呑み忘れ防止ドラッグ機能付き
医療薬箱の第1実施の形態の構成を示す平面図である。
【図4】この発明による呑み忘れ防止ドラッグ機能付き
医療薬箱の第1実施の形態における昇降手段を伸張させ
た状態を示す側面図である。
【図5】この発明による呑み忘れ防止ドラッグ機能付き
医療薬箱の第1実施の形態における制御系の構成を示す
ブロック図である。
【図6】この発明による呑み忘れ防止ドラッグ機能付き
医療薬箱の第1実施の形態における上段用の薬収納ケー
スの各収納室に1日分の薬を収納した状態を示す平面図
である。
【符号の説明】
1……薬箱本体、 2……液晶表示板、 3……時計表示部、 3a……曜日表示部、 3b……年、月、日表示部、 3c,4b……AM,PM表示部、 4……タイマ表示部、 4a……時間帯表示部、 5……時計手段の操作部 5a,6a……モード設定スイッチ 5b,6b……確定スイッチ 5c,6c……アップスイッチ、 5d,6d……ダウンスイッチ、 6……タイマ操作部、 7……昇降手段、 7a1,7a1……下段用アーム、 7b1,7b2……中段用アーム、 7c1,7c2……上段用アーム、 8a〜8c……薬収納ケース、 8c1〜8c10……収納室、 8d……仕切壁、 9a……下段用受け皿、 9b……中段用受け皿、 9c……上段用受け皿、 10a1〜10a10、20,22,24……LED、 11……マイコン、 12……音センサ、 13……カバー、 13a〜13d……光輝、 14……時計用スイッチ基板、 15……タイマ用スイッチ基板、 26……音声合成LSI 34……薬、 40……音声ストップスイッチ、 50……タイマ確認スイッチ。 80……蓋
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61J 7/04 A61J 1/14

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薬を収納する薬収納ケースと前記薬収納
    ケースを載置する薬箱本体とからなり、前記薬収納ケー
    スは、1ヶ月分を収納可能なように3段に分割形成して
    なり、各段の薬収納ケースは互いに間隔を明けるように
    昇降させる昇降手段によって連結されており、各薬収納
    ケースの内部は、患者が服用する薬を1日分ごとに収納
    するように仕切壁によって約10個の収納室に区分され
    ており、各段の薬収納ケースには、各収納室に対応して
    それぞれ1日〜10日,11日〜20日、21日〜31
    日の日付を付した日付表示とあらかじめ設定された服用
    時刻が到達するたびにマイクロコンピュータによって点
    滅する発光ダイオードとがそれぞれ配置されており、 前記薬箱本体には、前記薬収納ケースのうち最下段の薬
    収納ケースを着脱可能に装着して昇降させる昇降手段
    と、前記薬収納ケースの各収納室ごとに対応して薬の服
    用時刻を表示する表示手段と、あらかじめ設定された服
    用時刻が到達するたびに前記収納室ごとの薬の服用時刻
    を音声で報知する報知手段と、所定年数分、曜日および
    1日24時間の時間設定とその表示が可能な時計手段
    と、前記収納室に対応する表示手段と報知手段を駆動す
    る時刻を服用時刻ごとに設定する複数個のタイマとを装
    着してなり、 さらに、前記薬箱本体は、薬収納ケースの上面全体を覆
    うカバーと、患者の挙動に伴って発生する音を検出する
    音センサと、音センサが音を検出すると光を発生して前
    記カバーに乱反射させて患者に薬箱本体の所在を知らせ
    る発光素子と、を備えることを 特徴とする呑み忘れ防止
    ドラッグ機能付き医療薬箱。
  2. 【請求項2】 薬箱本体に装着してなる昇降手段は、薬
    収納ケースを着脱可能に載置する受け皿に設けられてい
    ることを特徴とする請求項1記載の呑み忘れ防止ドラッ
    グ機能付き医療薬箱。
  3. 【請求項3】 1日分の薬を収納する収納室は、さらに
    朝、昼、夜の服用時間に合わせて複数に区分されている
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の呑み忘れ防
    止ドラッグ機能付き医療薬箱。
  4. 【請求項4】 タイマの一つは、通院予定日の設定に充
    当されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項
    記載の呑み忘れ防止ドラッグ機能付き医療薬箱。
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JP3058488U (ja) 1998-10-15 1999-06-18 株式会社吉岡工房 薬収納箱

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