JP3426521B2 - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

Info

Publication number
JP3426521B2
JP3426521B2 JP35137098A JP35137098A JP3426521B2 JP 3426521 B2 JP3426521 B2 JP 3426521B2 JP 35137098 A JP35137098 A JP 35137098A JP 35137098 A JP35137098 A JP 35137098A JP 3426521 B2 JP3426521 B2 JP 3426521B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
region
drain
diffusion layer
source
channel region
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP35137098A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000174273A (ja
Inventor
一史 山谷
真啓 久保田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP35137098A priority Critical patent/JP3426521B2/ja
Publication of JP2000174273A publication Critical patent/JP2000174273A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3426521B2 publication Critical patent/JP3426521B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Insulated Gate Type Field-Effect Transistor (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、高耐圧が求められ
る電界効果型トランジスタからなる半導体装置に関す
る。 【0002】 【従来の技術】近年、社会の情報化に伴い、ノート型パ
ーソナルコンピュータを始めとする種々の携帯型情報機
器の発達が目覚ましい。 【0003】ノート型パーソナルコンピュータのディス
プレイには主として液晶型ディスプレイが用いられてい
るが、この液晶型ディスプレイを駆動させる半導体装置
には、電源電圧が約3.3〜5Vの一般的な電界効果型
トランジスタに代えて、電源電圧が約10〜100Vの
高耐圧用電界効果型トランジスタが使用されている。 【0004】このような高耐圧用電界効果型トランジス
タにおいては、高い電源電圧により電界効果型トランジ
スタ自体が破壊されないようにするため、ゲート電極を
閉環状に形成する等の様々な工夫がなされている。 【0005】以下、従来の半導体装置として閉環状ゲー
ト電極を有する高耐圧用電界効果型トランジスタについ
て、図7及び図8を参照しながら説明する。 【0006】図7及び図8は、従来の半導体装置を示し
ており、図7は平面図、図8は図7におけるVII−VII線
の断面図である。 【0007】図7及び図8に示すように、P型シリコン
基板10にはN型ウェル領域11が例えばリンのイオン
注入及び熱処理により形成されており、また、N型ウェ
ル領域11にはトランジスタ領域を取り囲むように素子
分離用フィールド絶縁膜12が形成されている。トラン
ジスタ領域の中央部には、高濃度ドレイン拡散層13が
例えばBF2 のイオン注入及び熱処理により形成されて
いると共に、高濃度ドレイン拡散層13を取り囲むよう
に低濃度ドレイン拡散層14が例えばボロンのイオン注
入及び熱処理により形成されている。低濃度ドレイン拡
散層14の上には、オフセット領域用フィールド絶縁膜
15が形成されており、また、低濃度ドレイン拡散層1
4を取り囲むように形成されているチャネル領域の上に
はゲート絶縁膜16が形成されており、さらに、ゲート
絶縁膜16の上にはゲート電極17がオフセット領域用
フィールド絶縁膜15の上に跨るように形成されてい
る。トランジスタ領域における素子分離用フィールド絶
縁膜12とゲート電極17との間には、高濃度ソース拡
散層18が例えばBF2 のイオン注入及び熱処理により
形成されている。 【0008】P型シリコン基板10の上には全面に亘っ
て、パッシベーション膜となる窒化シリコン膜19、層
間絶縁膜20及び表面保護膜21が順次形成されている
と共に、表面保護膜21には、窒化シリコン膜19、層
間絶縁膜20及び表面保護膜21に形成されたコンタク
トを介して高濃度ドレイン拡散層13及び高濃度ソース
拡散層18とそれぞれ電気的に接続されるドレイン電極
22及びソース電極23が形成されている。 【0009】尚、図7においては、オフセット領域用フ
ィールド絶縁膜15、窒化シリコン膜19、層間絶縁膜
20、表面保護膜21、ドレイン電極22及びソース電
極23の図示を省略していると共に、ゲート電極17の
下でチャネル領域と低濃度ドレイン拡散層14とが接す
る界面を破線で示している。 【0010】このように、閉環状ゲート電極を有する高
耐圧用電界効果型トランジスタは、通常、ドレイン領域
がチャネル領域を介してソース領域に囲まれる構造を有
している。すなわち、チャネル領域とドレイン領域(低
濃度ドレイン拡散層14)とが接する長さは、チャネル
領域とソース領域(高濃度ソース拡散層18)とが接す
る長さよりも短く設定されている。 【0011】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
高耐圧用電界効果型トランジスタは、ドレイン領域近傍
の耐圧が十分でないため、動作中に一時的に印加される
高電圧によってドレイン領域近傍が破壊されやすいとい
う問題点がある。 【0012】前記に鑑み、本発明は、電界効果型トラン
ジスタの耐圧を向上させることを目的とする。 【0013】 【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、本発明に係る半導体装置は、半導体基板に形成され
たチャネル領域と、チャネル領域の上に絶縁膜を介して
形成された方形状のゲート電極と、ゲート電極によって
隔てられ且つ半導体基板におけるゲート電極の両側の領
域にそれぞれ形成されたソース領域及びドレイン領域と
を備えた電界効果型トランジスタからなる半導体装置を
対象とし、ドレイン領域の幅がソース領域の幅よりも大
きく、それによりチャネル領域とドレイン領域とが接す
る長さは、チャネル領域とソース領域とが接する長さよ
りも長く設定されている。 【0014】本発明の半導体装置によると、チャネル領
域とドレイン領域とが接する長さが、チャネル領域とソ
ース領域とが接する長さよりも長いため、トランジスタ
の動作時にソース領域からドレイン領域に向かう電気力
線がドレイン領域に近づくに従って拡がる。 【0015】本発明の半導体装置において、ソース領域
及びドレイン領域はそれぞれ高濃度不純物拡散層と低濃
度不純物拡散層とからなり、ソース領域及びドレイン領
域は低濃度不純物拡散層においてチャネル領域と接して
いることが好ましい。 【0016】 【0017】 【発明の実施の形態】(第1の実施形態)以下、本発明
の第1の実施形態に係る半導体装置として高耐圧用電界
効果型トランジスタについて、図1及び図2を参照しな
がら説明する。 【0018】図1及び図2は、第1の実施形態に係る半
導体装置を示しており、図1は平面図、図2は図1にお
けるI−I線の断面図である。 【0019】図1及び図2に示すように、P型シリコン
基板100にはN型ウェル領域101が例えばリンのイ
オン注入及び熱処理により形成されており、また、N型
ウェル領域101にはトランジスタ領域を取り囲むよう
に素子分離用フィールド絶縁膜102が形成されてい
る。トランジスタ領域には、高濃度ドレイン拡散層10
3が例えばBF2 のイオン注入及び熱処理により形成さ
れていると共に、高濃度ドレイン拡散層103を取り囲
むように低濃度ドレイン拡散層104が例えばボロンの
イオン注入及び熱処理により形成されている。また、ト
ランジスタ領域には、チャネル領域を挟んで高濃度ドレ
イン拡散層103及び低濃度ドレイン拡散層104と対
向するように、高濃度ソース拡散層105が例えばBF
2 のイオン注入及び熱処理により形成されていると共
に、高濃度ソース拡散層105を取り囲むように低濃度
ソース拡散層106が例えばボロンのイオン注入及び熱
処理により形成されている。さらに、トランジスタ領域
には、チャネル領域、低濃度ドレイン拡散層104及び
低濃度ソース拡散層106を取り囲むように第1のチャ
ネルストッパー拡散層107が例えばリンのイオン注入
及び熱処理により形成されている。低濃度ドレイン拡散
層104、低濃度ソース拡散層106及び第1のチャネ
ルストッパー拡散層107の上には、オフセット領域用
フィールド絶縁膜108が形成されている。 【0020】低濃度ドレイン拡散層104と低濃度ソー
ス拡散層106とに挟まれたチャネル領域の上にはゲー
ト絶縁膜109が形成されており、また、ゲート絶縁膜
109の上にはゲート電極110がオフセット領域用フ
ィールド絶縁膜108の上に跨るように形成されてい
る。トランジスタ領域における素子分離用フィールド絶
縁膜102と第1のチャネルストッパー拡散層107と
の間には、ガードバンド領域111が例えばヒ素及びリ
ンのイオン注入及び熱処理により形成されており、ま
た、トランジスタ領域における素子分離用フィールド絶
縁膜102の下側には、ガードバンド領域111を取り
囲むように第2のチャネルストッパー拡散層112が例
えばリンのイオン注入及び熱処理により形成されてい
る。 【0021】P型シリコン基板100の上には全面に亘
って、パッシベーション膜となる窒化シリコン膜11
3、層間絶縁膜114及び表面保護膜115が順次形成
されていると共に、表面保護膜115には、窒化シリコ
ン膜113、層間絶縁膜114及び表面保護膜115に
形成されたコンタクトを介して高濃度ドレイン拡散層1
03、高濃度ソース拡散層105及びガードバンド領域
111とそれぞれ電気的に接続されるドレイン電極11
6、ソース電極117及びガードバンド電極118が形
成されている。 【0022】尚、図1においては、オフセット領域用フ
ィールド絶縁膜108、窒化シリコン膜113、層間絶
縁膜114、表面保護膜115、ドレイン電極116、
ソース電極117及びガードバンド電極118の図示を
省略していると共に、ゲート電極110の下でチャネル
領域又は第1のチャネルストッパー拡散層107と低濃
度ドレイン拡散層104又は低濃度ソース拡散層106
とが接する界面を破線で示している。 【0023】第1の実施形態に係る半導体装置の特徴と
して、図1に示すようにゲート電極110は方形状に形
成されていると共に、従来の高耐圧用電界効果型トラン
ジスタとは反対に、チャネル領域とソース領域(低濃度
ソース拡散層106)とが接する長さt1 よりも、チャ
ネル領域とドレイン領域(低濃度ドレイン拡散層10
4)とが接する長さt2 の方が大きく設定されている。 【0024】以下、第1の実施形態の電界効果型トラン
ジスタの耐圧について、図3を参照しながら説明する。 【0025】図3は、電界効果型トランジスタの破壊電
圧(耐圧)を測定した結果を表している。図3におい
て、横軸はドレイン電圧VD 、縦軸はドレイン電流ID
を示すと共に、太い実線(A)は第1の実施形態の電界
効果型トランジスタの耐圧の測定結果を示し、破線
(B)は従来の高耐圧用電界効果型トランジスタ(図7
及び図8参照)の耐圧の測定結果を示し、一点鎖線
(C)は一般的な電界効果型トランジスタ(低電圧駆
動)の耐圧の測定結果を示している。 【0026】以下、前記の3種類の電界効果型トランジ
スタの特徴について説明する。 【0027】第1の実施形態の電界効果型トランジスタ
(A)……チャネル領域とドレイン領域とが接する長さ
は、チャネル領域とソース領域とが接する長さよりも長
い。 【0028】従来の高耐圧用電界効果型トランジスタ
(B)……チャネル領域とドレイン領域とが接する長さ
は、チャネル領域とソース領域とが接する長さよりも短
い。 【0029】一般的な電界効果型トランジスタ(C)…
…チャネル領域とドレイン領域とが接する長さは、チャ
ネル領域とソース領域とが接する長さに等しい。 【0030】電界効果型トランジスタの耐圧測定には、
ドレイン電圧VD と同じ大きさの電圧をゲート電極にも
同時に印加しながらドレイン電流ID の変化を測定し
て、ドレイン電流ID が急激に0になるときのドレイン
電圧VD を電界効果型トランジスタの耐圧(図3の
A 、VB 、VC )とする方法を用いた。ドレイン電圧
Dと同じ大きさの電圧をゲート電極にも印加するの
は、実際の動作時にドレイン電極及びゲート電極に同時
に高電圧が印加されるタイミングがあるからである。ま
た、ドレイン電流ID が急激に0になるときのドレイン
電圧VD を電界効果型トランジスタの耐圧とするのは、
ドレイン電圧VD を増大させてドレイン拡散層のPN接
合が破壊されるとき、瞬間的に流れる大電流によってド
レイン電極の金属膜が溶融して断線するからである。 【0031】図3に示すように、第1の実施形態の電界
効果型トランジスタの耐圧VA は、従来の高耐圧用電界
効果型トランジスタの耐圧VB 及び一般的な電界効果型
トランジスタの耐圧VC よりも高い。 【0032】以上説明したように、チャネル領域とドレ
イン領域とが接する長さがチャネル領域とソース領域と
が接する長さよりも長くなると、トランジスタの耐圧が
向上する。すなわち、チャネル領域とドレイン領域とが
接する長さが、チャネル領域とソース領域とが接する長
さよりも長いと、トランジスタの動作時にソース領域か
らドレイン領域に向かう電気力線がドレイン領域に近づ
くに従って拡がって、ドレイン領域におけるPN接合近
傍の電界の集中が緩和されるので、トランジスタの耐圧
が向上する。このため、図3に示すように、一般的な電
界効果型トランジスタの耐圧VC も、従来の高耐圧用電
界効果型トランジスタの耐圧VB よりも高くなってい
る。 【0033】第1の実施形態によると、チャネル領域と
ドレイン領域とが接する長さが、チャネル領域とソース
領域とが接する長さよりも長いため、トランジスタの動
作時にソース領域からドレイン領域に向かう電気力線が
ドレイン領域に近づくに従って拡がるので、ドレイン領
域におけるPN接合近傍の電界の集中が緩和され、これ
によって、トランジスタの耐圧を向上させることができ
る。 【0034】また、第1の実施形態によると、ドレイン
領域が低濃度ドレイン拡散層104においてチャネル領
域と接していると共に、ソース領域が低濃度ソース拡散
層106においてチャネル領域と接しているため、ソー
ス領域からドレイン領域に向かう電界強度を低減できる
ので、トランジスタの耐圧をさらに向上させることがで
きる。 【0035】また、第1の実施形態によると、ゲート電
極が方形状に形成されているため、ゲート電極がソース
領域又はドレイン領域を取り囲まないので、閉環状に形
成され、ドレイン領域を取り囲むゲート電極を有する従
来の高耐圧用電界効果型トランジスタに比べて、半導体
基板におけるトランジスタの占有面積を低減することが
できるので、半導体装置を微細化することができる。 【0036】尚、第1の実施形態において、P型シリコ
ン基板100を用いたが、これに代えて、N型シリコン
基板を用いても同等の効果が得られる。 【0037】また、第1の実施形態において、チャネル
領域とドレイン領域とが接する長さを、チャネル領域と
ソース領域とが接する長さに比べて大きくすればするほ
ど、トランジスタの耐圧をより向上させることができ
る。 【0038】(第1の実施形態の変形例)以下、本発明
の第1の実施形態の変形例に係る半導体装置として高耐
圧用電界効果型トランジスタについて、図4を参照しな
がら説明する。 【0039】図4は、第1の実施形態の変形例に係る半
導体装置の平面図を示している。尚、第1の実施形態の
変形例においては、図1に示した第1の実施形態に係る
半導体装置と同一の部材には同一の符号を付すことによ
り、説明を省略する。 【0040】第1の実施形態の変形例に係る半導体装置
が第1の実施形態と異なるのは、図4に示すように、低
濃度ドレイン拡散層104、低濃度ソース拡散層10
6、第1のチャネルストッパー拡散層107及びオフセ
ット領域用フィールド絶縁膜108が形成されていない
と共に、ガードバンド領域111及びガードバンド電極
118が形成されていないことである。 【0041】尚、図4においては、窒化シリコン膜11
3、層間絶縁膜114、表面保護膜115、ドレイン電
極116及びソース電極117の図示を省略している。 【0042】第1の実施形態の変形例に係る半導体装置
の特徴として、ゲート電極110は方形状に形成されて
いると共に、従来の高耐圧用電界効果型トランジスタと
は反対に、チャネル領域とソース領域(高濃度ソース拡
散層105)とが接する長さt3 よりも、チャネル領域
とドレイン領域(高濃度ドレイン拡散層103)とが接
する長さt4 の方が大きく設定されている。 【0043】第1の実施形態の変形例によると、チャネ
ル領域とドレイン領域とが接する長さが、チャネル領域
とソース領域とが接する長さよりも長いため、トランジ
スタの動作時にソース領域からドレイン領域に向かう電
気力線がドレイン領域に近づくに従って拡がるので、ド
レイン領域におけるPN接合近傍の電界の集中が緩和さ
れ、これによって、トランジスタの耐圧を向上させるこ
とができる。 【0044】また、第1の実施形態の変形例によると、
ゲート電極が方形状に形成されているため、ゲート電極
がソース領域又はドレイン領域を取り囲まないので、閉
環状に形成され、ドレイン領域を取り囲むゲート電極を
有する従来の高耐圧用電界効果型トランジスタに比べ
て、半導体基板におけるトランジスタの占有面積を低減
することができるので、半導体装置を微細化することが
できる。 【0045】(第2の実施形態)以下、本発明の第2の
実施形態に係る半導体装置として高耐圧用電界効果型ト
ランジスタについて、図5を参照しながら説明する。 【0046】図5は、第2の実施形態に係る半導体装置
の平面図を示している。尚、第2の実施形態において
は、図1に示した第1の実施形態に係る半導体装置と同
一の部材には同一の符号を付すことにより、説明を省略
する。 【0047】第2の実施形態に係る半導体装置が第1の
実施形態と異なるのは、図5に示すようにゲート電極1
10つまりチャネル領域は開環状に形成されており、ま
た、チャネル領域の外周側に高濃度ドレイン拡散層10
3が低濃度ドレイン拡散層104を介して形成されてい
ると共に、チャネル領域の内周側に高濃度ソース拡散層
105が低濃度ソース拡散層106を介して形成されて
いることである。 【0048】尚、図5においては、素子分離用フィール
ド絶縁膜102、オフセット領域用フィールド絶縁膜1
08、窒化シリコン膜113、層間絶縁膜114、表面
保護膜115、ドレイン電極116、ソース電極117
及びガードバンド電極118の図示を省略していると共
に、ゲート電極110の下でチャネル領域と低濃度ドレ
イン拡散層104又は低濃度ソース拡散層106とが接
する界面を破線で示している。 【0049】第2の実施形態に係る半導体装置の特徴と
して、ゲート電極110はソース領域を部分的に囲む開
環状に形成されていると共に、従来の高耐圧用電界効果
型トランジスタとは反対に、チャネル領域とソース領域
(低濃度ソース拡散層106)とが接する長さよりも、
チャネル領域とドレイン領域(低濃度ドレイン拡散層1
04)とが接する長さの方が大きく設定されている。 【0050】第2の実施形態によると、チャネル領域と
ドレイン領域とが接する長さが、チャネル領域とソース
領域とが接する長さよりも長いため、トランジスタの動
作時にソース領域からドレイン領域に向かう電気力線が
ドレイン領域に近づくに従って拡がるので、ドレイン領
域におけるPN接合近傍の電界の集中が緩和され、これ
によって、トランジスタの耐圧を向上させることができ
る。 【0051】また、第2の実施形態によると、ドレイン
領域が低濃度ドレイン拡散層104においてチャネル領
域と接していると共に、ソース領域が低濃度ソース拡散
層106においてチャネル領域と接しているため、ソー
ス領域からドレイン領域に向かう電界強度を低減できる
ので、トランジスタの耐圧をさらに向上させることがで
きる。 【0052】また、第2の実施形態によると、ゲート電
極がソース領域を部分的に囲む開環状に形成されている
ため、閉環状に形成され、ドレイン領域を取り囲むゲー
ト電極を有する従来の高耐圧用電界効果型トランジスタ
に比べて、半導体基板におけるトランジスタの占有面積
を低減することができるので、半導体装置を微細化する
ことができる。 【0053】尚、第2の実施形態において、ゲート電極
を開環状に形成したが、これに代えて、ゲート電極を閉
環状に形成してもよい。 【0054】(第3の実施形態)以下、本発明の第3の
実施形態に係る半導体装置として高耐圧用電界効果型ト
ランジスタについて、図6を参照しながら説明する。 【0055】図6は、第3の実施形態に係る半導体装置
の平面図を示している。尚、第3の実施形態において
は、図1に示した第1の実施形態に係る半導体装置と同
一の部材には同一の符号を付すことにより、説明を省略
する。 【0056】第3の実施形態に係る半導体装置が第1の
実施形態と異なるのは、図6に示すようにゲート電極1
10つまりチャネル領域はコの字状に形成されており、
また、チャネル領域に囲まれていない側に高濃度ドレイ
ン拡散層103が低濃度ドレイン拡散層104を介して
形成されていると共に、チャネル領域に囲まれている側
に高濃度ソース拡散層105が低濃度ソース拡散層10
6を介して形成されていることである。 【0057】尚、図6においては、素子分離用フィール
ド絶縁膜102、オフセット領域用フィールド絶縁膜1
08、窒化シリコン膜113、層間絶縁膜114、表面
保護膜115、ドレイン電極116、ソース電極117
及びガードバンド電極118の図示を省略していると共
に、ゲート電極110の下でチャネル領域と低濃度ドレ
イン拡散層104又は低濃度ソース拡散層106とが接
する界面を破線で示している。 【0058】第3の実施形態に係る半導体装置の特徴と
して、ゲート電極110はソース領域を部分的に囲むコ
の字状に形成されていると共に、従来の高耐圧用電界効
果型トランジスタとは反対に、チャネル領域とソース領
域(低濃度ソース拡散層106)とが接する長さより
も、チャネル領域とドレイン領域(低濃度ドレイン拡散
層104)とが接する長さの方が大きく設定されてい
る。 【0059】第3の実施形態によると、チャネル領域と
ドレイン領域とが接する長さが、チャネル領域とソース
領域とが接する長さよりも長いため、トランジスタの動
作時にソース領域からドレイン領域に向かう電気力線が
ドレイン領域に近づくに従って拡がるので、ドレイン領
域におけるPN接合近傍の電界の集中が緩和され、これ
によって、トランジスタの耐圧を向上させることができ
る。 【0060】また、第3の実施形態によると、ドレイン
領域が低濃度ドレイン拡散層104においてチャネル領
域と接していると共に、ソース領域が低濃度ソース拡散
層106においてチャネル領域と接しているため、ソー
ス領域からドレイン領域に向かう電界強度を低減できる
ので、トランジスタの耐圧をさらに向上させることがで
きる。 【0061】また、第3の実施形態によると、ゲート電
極がソース領域を部分的に囲むコの字状に形成されてい
るため、閉環状に形成され、ドレイン領域を取り囲むゲ
ート電極を有する従来の高耐圧用電界効果型トランジス
タに比べて、半導体基板におけるトランジスタの占有面
積を低減することができるので、半導体装置を微細化す
ることができる。 【0062】尚、第3の実施形態において、ゲート電極
をコの字状に形成したが、これに代えて、ゲート電極
を、ソース領域を部分的に囲む他の形状に形成してもよ
い。 【0063】 【発明の効果】本発明の半導体装置によると、ドレイン
領域の幅がソース領域の幅よりも大きく、それにより
ャネル領域とドレイン領域とが接する長さが、チャネル
領域とソース領域とが接する長さよりも長いため、トラ
ンジスタの動作時にソース領域からドレイン領域に向か
う電気力線がドレイン領域に近づくに従って拡がるの
で、ドレイン領域におけるPN接合近傍の電界の集中が
緩和され、これによって、トランジスタの耐圧を向上さ
せることができる。 【0064】本発明の半導体装置において、ソース領域
及びドレイン領域が低濃度不純物拡散層においてチャネ
ル領域と接していると、ソース領域からドレイン領域に
向かう電界の強度を低減できるので、トランジスタの耐
圧をさらに向上させることができる。 【0065】
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の平
面図である。 【図2】図1におけるI−I線の断面図である。 【図3】本発明の第1の実施形態に係る半導体装置及び
従来の半導体装置の耐圧を測定した結果を示す図であ
る。 【図4】本発明の第1の実施形態の変形例に係る半導体
装置の平面図である。 【図5】本発明の第2の実施形態に係る半導体装置の平
面図である。 【図6】本発明の第3の実施形態に係る半導体装置の平
面図である。 【図7】従来の半導体装置の平面図である。 【図8】図7におけるVII−VII線の断面図である。 【符号の説明】 100 P型シリコン基板 101 N型ウェル領域 102 素子分離用フィールド絶縁膜 103 高濃度ドレイン拡散層 104 低濃度ドレイン拡散層 105 高濃度ソース拡散層 106 低濃度ソース拡散層 107 第1のチャネルストッパー拡散層 108 オフセット領域用フィールド絶縁膜 109 ゲート絶縁膜 110 ゲート電極 111 ガードバンド領域 112 第2のチャネルストッパー拡散層 113 窒化シリコン膜 114 層間絶縁膜 115 表面保護膜 116 ドレイン電極 117 ソース電極 118 ガードバンド電極
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−204468(JP,A) 特開 平2−201932(JP,A) 特開 昭62−200767(JP,A) 特開 昭64−61953(JP,A) 特開 平2−102576(JP,A) 特開 昭59−228764(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 29/78

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 半導体基板に形成されたチャネル領域
    と、前記チャネル領域の上に絶縁膜を介して形成された
    方形状のゲート電極と、前記ゲート電極によって隔てら
    れ且つ前記半導体基板における前記ゲート電極の両側の
    領域にそれぞれ形成されたソース領域及びドレイン領域
    とを備えた電界効果型トランジスタからなる半導体装置
    であって、前記ソース領域及びドレイン領域はそれぞれ高濃度不純
    物拡散層と低濃度不純物拡散層とからなり、 前記ソース領域及びドレイン領域は前記低濃度不純物拡
    散層において前記チャネル領域と接し、 前記ドレイン領域の幅が前記ソース領域の幅よりも大き
    く、それにより前記チャネル領域と前記ドレイン領域と
    が接する長さは、前記チャネル領域と前記ソース領域と
    が接する長さよりも長く設定されていることを特徴とす
    る半導体装置。
JP35137098A 1998-12-10 1998-12-10 半導体装置 Expired - Fee Related JP3426521B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35137098A JP3426521B2 (ja) 1998-12-10 1998-12-10 半導体装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35137098A JP3426521B2 (ja) 1998-12-10 1998-12-10 半導体装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000174273A JP2000174273A (ja) 2000-06-23
JP3426521B2 true JP3426521B2 (ja) 2003-07-14

Family

ID=18416840

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP35137098A Expired - Fee Related JP3426521B2 (ja) 1998-12-10 1998-12-10 半導体装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3426521B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4423460B2 (ja) * 2003-04-16 2010-03-03 富士電機システムズ株式会社 半導体装置の製造方法
JP4623294B2 (ja) * 2005-09-12 2011-02-02 セイコーエプソン株式会社 半導体装置の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000174273A (ja) 2000-06-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10211332B2 (en) Semiconductor device and manufacturing method of the same
JP2766239B2 (ja) 高耐圧半導体装置
JP3122119B2 (ja) 組込み電圧クランプを有する閉止型セルトランジスタ
TW201820627A (zh) Ie溝渠式閘極igbt
US8283725B2 (en) Semiconductor device
JPH03180074A (ja) 半導体装置
JPH08186254A (ja) 絶縁ゲート型半導体装置およびその製造方法
JP3426521B2 (ja) 半導体装置
JPH04241452A (ja) 半導体集積回路装置
JP2676888B2 (ja) 半導体装置
JP3402043B2 (ja) 電界効果トランジスタ
JP2755619B2 (ja) 絶縁ゲート型半導体装置
US6207996B1 (en) Semiconductor device and method for manufacturing the same
JPH06349852A (ja) Mos型電界効果トランジスタ
JPH04125972A (ja) Mos型半導体素子の製造方法
JP3217484B2 (ja) 高耐圧半導体装置
JP3301271B2 (ja) 横型パワーmosfet
JPS63177566A (ja) 電界効果トランジスタ
JPH05335583A (ja) 縦型mos電界効果トランジスタ
JP3074064B2 (ja) 横型mos電界効果トランジスタ
JP2859029B2 (ja) 高耐圧mosトランジスタの出力保護装置
JP3592734B2 (ja) Mos型電界効果トランジスタおよびその製造方法
JPH05175228A (ja) 半導体装置
JPH0563191A (ja) 半導体装置
JP3119914B2 (ja) 半導体装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090509

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100509

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110509

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees