JP3417642B2 - 皮膚外用剤 - Google Patents

皮膚外用剤

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JP3417642B2 JP04641794A JP4641794A JP3417642B2 JP 3417642 B2 JP3417642 B2 JP 3417642B2 JP 04641794 A JP04641794 A JP 04641794A JP 4641794 A JP4641794 A JP 4641794A JP 3417642 B2 JP3417642 B2 JP 3417642B2
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哲 篠島
真美 大沼
由記 芝田
留美子 加来
真理子 杉山
眞輝 森
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規な皮膚外用剤に関
し、その目的とするところは、皮膚の新陳代謝を活発に
し、皮膚の弾力性を増し、皮膚の保護と水分の保持性に
優れた効果を有する皮膚外用剤を提供するものである。
【0002】
【従来の技術】皮膚を組織学的に解析すると、真皮には
コラーゲン繊維と弾力繊維が網状を形成しており、それ
が皮膚の弾力性と引っ張り強度をもたらしているとされ
ている。近年、動物より得られたこれら繊維を科学的処
理により可溶性にしたり、又はこれら繊維から可溶性繊
維分子を抽出する等により得られたコラーゲンやエラス
チンが皮膚の保護並びに保湿剤として皮膚外用剤に配合
されてきた。また同様の観点からゼラチン、カゼイン、
大豆蛋白等の配合も提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこれら蛋
白の皮膚外用剤への単独の配合では、その期待される作
用効果がいまだ充分ではなく、又そのため配合量を増加
すれば皮膚外用剤の安定性に悪影響をおよぼすこと、ベ
タツキが生ずること等の欠点を有していた。
【0004】本発明者等は上記の事情に鑑み、鋭意研究
した結果、蛋白および蛋白分解物よりなる群から選ばれ
る一種又は二種以上と、特定のトラネキサム酸のアミド
体およびその塩よりなる群から選ばれる一種又は二種以
上とを配合した皮膚外用剤は、水分の保持性が相乗的に
増大し、皮膚を滑らかとなし、適度の「潤い」と「は
り」を与えることを見出し、この知見にもとづいて本発
明を完成するに至った。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明の請求
項1は、大豆蛋白、小麦蛋白、グルテリン、グルカゴ
ン、コラーゲン、ゼラチン、エラスチン、卵白リゾチー
ム、アミラーゼ、フィプリノーゲン、ミオシン、エノラ
ーゼ、キモトリプシノーゲン、ヒストン、魚肉蛋白、ア
ピジン、ペプシン、グロブリン、カゼイン、サクシニル
化カゼイン、及びそれらの塩よりなる蛋白および蛋白分
解物から選ばれる一種又は二種以上と、下記式で表され
るトラネキサム酸のアミド体およびその塩よりなる群か
ら選ばれる一種または二種以上とを配合する皮膚外用剤
【化2】 〔式中、R1 およびR2 は同一または異なり、水素原
子、炭素数1〜18の直鎖状または分岐状アルキル基、炭
素数5〜8のシクロアルキル基、フェニルアルキル基
(ここでアルキル部分は炭素数1〜3であり、フェニル
部分は1〜3個の水酸基、低級アルキル基、低級アルコ
キシ基、ハロゲン原子、アミノ基で置換されていてもよ
い)、フェニル基(ここでフェニル基は1〜3個の水酸
基、低級アルキル基、低級アルコキシ基、ハロゲン原
子、アミノ基で置換されていてもよい)、またはR1
よびR2 が一緒になって窒素原子と共に形成したアジリ
ジン、アゼチジン、ピロリジン、ピペリジン、ヘキサヒ
ドロアゼピン、オクタヒドロアゾシンまたはモルホリン
の複素環基を示す〕
【0006】本発明の請求項2は、請求項1記載の皮膚
外用剤において、トラネキサム酸のアミド体およびその
塩が、上記一般式化2においてR1 およびR2 が同一ま
たは異なり水素原子または炭素数1〜3の直鎖状または
分岐状アルキル基であるトラネキサム酸のアミド体また
はその塩であることを特徴とする皮膚外用剤である。本
発明の請求項3は、請求項1記載の皮膚外用剤におい
て、トラネキサム酸のアミド体およびその塩が、上記一
般式化2においてR1 およびR2 が同一または異なり水
素原子またはフェニル基(ここでフェニル基は1〜3個
の水酸基、低級アルキル基、低級アルコキシ基、ハロゲ
ン原子、アミノ基で置換されていてもよい)であるトラ
ネキサム酸のアミド体またはその塩であることを特徴と
する皮膚外用剤である。本発明の請求項4は、請求項1
記載の皮膚外用剤において、トラネキサム酸のアミド体
およびその塩が、上記一般式化2においてR1 が水素原
子、R2 がフェニル基(ここでフェニル基は1〜3個の
水酸基、低級アルコキシ基で置換されていてもよい)で
あるトラネキサム酸のアミド体またはその塩であること
を特徴とする皮膚外用剤である。本発明の請求項5は、
請求項1記載の皮膚外用剤において、トラネキサム酸の
アミド体およびその塩が、上記一般式化2においてR1
およびR2 が一緒になって窒素原子と共に形成したアジ
リジン、アゼチジン、ピロリジン、ピペリジン、ヘキサ
ヒドロアゼピン、オクタヒドロアゾシンまたはモルホリ
ンの複素環基であるトラネキサム酸のアミド体またはそ
の塩であることを特徴とする皮膚外用剤である。本発明
の請求項6は、請求項1記載の皮膚外用剤において、ト
ラネキサム酸のアミド体およびその塩が、上記一般式化
2においてR1 およびR2 が一緒になって窒素原子と共
に形成したピロリジンまたはピペリジンの複素環基であ
るトラネキサム酸のアミド体またはその塩であることを
特徴とする皮膚外用剤である。本発明の請求項7は、請
求項1乃至6記載の皮膚外用剤において、トラネキサム
酸のアミド体およびその塩よりなる群から選ばれる一種
又は二種以上の配合量が、皮膚外用剤全量中0.001
〜20重量%であることを特徴とする皮膚外用剤であ
る。本発明の請求項8は、請求項1乃至6記載の皮膚外
用剤において、トラネキサム酸のアミド体およびその塩
よりなる群から選ばれる一種又は二種以上の配合量が、
皮膚外用剤全量中0.1〜7重量%であることを特徴と
する皮膚外用剤である。本発明の請求項9は、請求項1
乃至8記載の皮膚外用剤において、蛋白および蛋白分解
物よりなる群から選ばれる一種又は二種以上の配合量
が、皮膚外用剤全量中0.01〜20重量%であること
を特徴とする皮膚外用剤である。本発明の請求項10
は、請求項1乃至8記載の皮膚外用剤において、蛋白お
よび蛋白分解物よりなる群から選ばれる一種又は二種以
上の配合量が、皮膚外用剤全量中0.01〜10重量%
であることを特徴とする皮膚外用剤である。本発明の請
求項11は、請求項1乃至10記載の皮膚外用剤におい
て、トラネキサム酸のアミド体およびその塩よりなる群
から選ばれる一種又は二種以上の配合比が、蛋白および
蛋白分解物よりなる群から選ばれる一種又は二種以上1
重量部に対して、0.1〜60重量部であることを特徴
とする皮膚外用剤である。
【0007】以下、本発明の構成について詳述する。本
発明に用いられる蛋白および蛋白分解物とは、大豆蛋
白、小麦蛋白、グルテリン、グルカゴン、コラーゲン、
ゼラチン、エラスチン、卵白リゾチーム、アミラーゼ、
フィプリノーゲン、ミオシン、エノラーゼ、キモトリプ
シノーゲン、ヒストン、魚肉蛋白、アピジン、ペプシ
ン、グロブリン、カゼイン、サクシニル化カゼイン、及
びそれらの塩である。
【0008】本発明の皮膚外用剤にはこれらのうち、一
種又は二種以上が適宜選択され配合される。蛋白および
蛋白分解物の配合量は、本発明の皮膚外用剤中、0.0
1〜20重量%、好ましくは、0.01〜10重量%で
ある。配合量が0.01%未満では皮膚に対する保湿効
果があらわれにくく逆に20%を超えて加えても効果の
増加は実質上望めないし、ベタツキ等の点で問題が生ず
る場合もあり好ましくない。
【0009】本発明に用いられるトラネキサム酸のアミ
ド体およびその塩は、例えば、ActaPharm. Suecica ,
, 441 (1970)、J. Med. Chem.,15, 247 (1972)等の方
法により容易に合成することができる。
【0010】すなわち、トラネキサム酸またはその反応
性誘導体に該アミンを反応させることによりトラネキサ
ム酸のアミド体が製造される。トラネキサム酸の反応性
誘導体としては酸クロライド、酸ブロマイドのような酸
ハライド、p−ニトロフェニルエステル、N−ヒドロキ
シスクシイミドエステルのような活性エステル、混合酸
無水物等が好ましい。反応は反応に関与しない溶媒、例
えば、ジクロロメタン、ジクロロエタン、クロロホル
ム、アセトニトリル、ベンゼン、ジメチルホルムアミド
等の有機溶媒中で、1〜8時間、室温〜溶媒の沸点で反
応させるのが好ましい。また、トラネキサム酸のアミノ
基を適当な保護基、例えば、ベンジルオキシカルボニル
基等によって保護しておき、アミド化後に該保護基を接
触還元等により脱離してもよい。
【0011】上記の如くして製造された本発明化合物は
所望により塩酸、硫酸、リン酸、臭化水素酸等の無機酸
塩、あるいは酢酸、乳酸、マレイン酸、フマル酸、酒石
酸、クエン酸、メタンスルホン酸、p−トルエンスルホ
ン酸等の有機酸塩等とすることができる。
【0012】具体的に物質名を例示すれば、トランス−
4−アミノメチルシクロヘキサンカルボンアミド、トラ
ンス−4−アミノメチルシクロヘキサンカルボンアミド
塩酸塩、N−n−ヘキシル−トランス−4−アミノメチ
ルシクロヘキサンカルボンアミド、N−n−ヘキシル−
トランス−4−アミノメチルシクロヘキサンカルボンア
ミド塩酸塩、N−n−ヘプチル−トランス−4−アミノ
メチルシクロヘキサンカルボンアミド、N−n−ヘプチ
ル−トランス−4−アミノメチルシクロヘキサンカルボ
ンアミド塩酸塩、N−n−ブチル−トランス−4−アミ
ノメチルシクロヘキサンカルボンアミド、N−n−ブチ
ル−トランス−4−アミノメチルシクロヘキサンカルボ
ンアミド塩酸塩、N−n−プロピル−トランス−4−ア
ミノメチルシクロヘキサンカルボンアミド、N−n−プ
ロピル−トランス−4−アミノメチルシクロヘキサンカ
ルボンアミド塩酸塩、N−シクロヘキシル−トランス−
4−アミノメチルシクロヘキサンカルボンアミド、N−
シクロヘキシル−トランス−4−アミノメチルシクロヘ
キサンカルボンアミド塩酸塩、N,N−ジシクロヘキシ
ル−トランス−4−アミノメチルシクロヘキサンカルボ
ンアミド、N,N−ジシクロヘキシル−トランス−4−
アミノメチルシクロヘキサンカルボンアミド塩酸塩、
N,N−ジエチル−トランス−4−アミノメチルシクロ
ヘキサンカルボンアミド、N,N−ジエチル−トランス
−4−アミノメチルシクロヘキサンカルボンアミド塩酸
塩、N−ベンジル−トランス−4−アミノメチルシクロ
ヘキサンカルボンアミド、N−ベンジル−トランス−4
−アミノメチルシクロヘキサンカルボンアミド塩酸塩、
N−(4′−メトキシフェニル)−トランス−4−アミ
ノメチルシクロヘキサンカルボンアミド、N−(4′−
メトキシフェニル)−トランス−4−アミノメチルシク
ロヘキサンカルボンアミド塩酸塩、N−(4′−エトキ
シフェニル)−トランス−4−アミノメチルシクロヘキ
サンカルボンアミド、N−(4′−エトキシフェニル)
−トランス−4−アミノメチルシクロヘキサンカルボン
アミド塩酸塩、N−(2′−メチルフェニル)−トラン
ス−4−アミノメチルシクロヘキサンカルボンアミド、
N−(2′−メチルフェニル)−トランス−4−アミノ
メチルシクロヘキサンカルボンアミド塩酸塩、N−
(3′−メチルフェニル)−トランス−4−アミノメチ
ルシクロヘキサンカルボンアミド、N−(3′−メチル
フェニル)−トランス−4−アミノメチルシクロヘキサ
ンカルボンアミド塩酸塩、トランス−4−アミノメチル
シクロヘキサンカルボニルアジリジンアミド、トランス
−4−アミノメチルシクロヘキサンカルボニルアジリジ
ンアミド塩酸塩、トランス−4−アミノメチルシクロヘ
キサンカルボニルアゼチジンアミド、トランス−4−ア
ミノメチルシクロヘキサンカルボニルアゼチジンアミド
塩酸塩、トランス−4−アミノメチルシクロヘキサンカ
ルボニルピロリジンアミド、トランス−4−アミノメチ
ルシクロヘキサンカルボニルピロリジンアミド塩酸塩、
トランス−4−アミノメチルシクロヘキサンカルボニル
ピペリジンアミド、トランス−4−アミノメチルシクロ
ヘキサンカルボニルピペリジンアミド塩酸塩、トランス
−4−アミノメチルシクロヘキサンカルボニルヘキサヒ
ドロアゼピンアミド、トランス−4−アミノメチルシク
ロヘキサンカルボニルヘキサヒドロアゼピンアミド塩酸
塩、トランス−4−アミノメチルシクロヘキサンカルボ
ニルオクタヒドロアゾシンアミド、トランス−4−アミ
ノメチルシクロヘキサンカルボニルオクタヒドロアゾシ
ンアミド塩酸塩、トランス−4−アミノメチルシクロヘ
キサンカルボニルモルホリンアミド、トランス−4−ア
ミノメチルシクロヘキサンカルボニルモルホリンアミド
塩酸塩等があげられる。
【0013】本発明に係る皮膚外用剤に配合されるトラ
ネキサム酸のアミド体およびその塩の配合量には特に限
定はないが、一般には、皮膚外用剤全量に対して0.0
01〜20重量%、好ましくは0.1〜7重量%配合す
る。この配合量が0.001重量%未満では皮膚外用剤
の皮膚の新陳代謝を活発にし、皮膚の弾力性を増し、皮
膚の保護と水分の保持性に優れた効果が乏しくなる傾向
にあり、逆に、20重量%を超えて配合しても効果の増
加は実質上望めないし、皮膚外用剤への配合も難しくな
る傾向にある。なお、トラネキサム酸のアミド体および
その塩の配合量と前記の蛋白および蛋白分解物の配合量
との相対比にも特に限定はないが、皮膚の新陳代謝を活
発にし、皮膚の弾力性を増し、皮膚の保護と水分の保持
性に優れるためには蛋白および蛋白分解物1重量部に対
して0.1〜60重量部のトラネキサム酸のアミド体お
よびその塩を配合するのが好ましい。
【0014】本発明の皮膚外用剤には上記の必須構成成
分に加えて、必要に応じて、通常医薬品、化粧品分野で
用いられるその他の成分、例えばエチレンジアミン四酢
酸(EDTA)のナトリウム塩、クエン酸ナトリウム、
メタリン酸ナトリウム等の金属イオン封鎖剤、ブチルヒ
ドロキシアニソール(BHA)、ブチルヒドロキシトル
エン(BHT)、没食子酸プロピル、 −α−トコフェ
ロール等の酸化防止剤、界面活性剤、紫外線吸収剤、香
料、水、エタノール、イソプロパノール等のアルコール
類、増粘剤、色剤、粉末、薬剤、クエン酸、リンゴ酸等
の有機酸、リン酸等の無機酸等を配合することができ
る。当然のことながら、これらの成分は本発明の効果を
損なわない質的量的範囲内で用いられなければならな
い。本発明の皮膚外用剤の剤型は任意であり、溶液系、
可溶化系、乳化系、粉末分散系、水−二層系、水−油−
粉末三層系等、どのような剤型でも構わない。また、本
発明の皮膚外用剤の用途も任意であり、化粧水、乳液、
クリーム、パック等のフェーシャル用又はボディー用皮
膚外用剤やヘアトニック、ヘアクリーム、シャンプー、
ヘアリンス等の頭髪用皮膚外用剤に用いることができ
る。
【0015】
【実施例】つぎに実施例および比較例をあげて、本発明
を具体的に明らかにする。本発明はこれにより限定され
るものではない。配合量は重量%である。
【0016】実施例1 化粧水 次に処方に従い、常法により化粧水を製造した。 エタノール 8.0 2−ピロリドン−5−カルボン酸ナトリウム 2.0 ポリオキシエチレン(20モル)オレイルアルコールエーテル 1.8 N−エチル−トランス−4−アミノメチル シクロヘキサンカルボンアミド塩酸塩 0.1 コラーゲン 0.5 プルラン 0.05 ホホバ油 0.5 苛性カリ 0.015 EDTA−3Na 0.01 香 料 0.1 イオン交換水 残 量
【0017】実施例2 クリーム 次の処方に従い、常法によりクリームを製造した。 1,3−ブチレングリコール 5.0 ポリエチレングリコール4000 1.0 グリセリン 2.0 スクワラン 20.0 ワセリン 5.0 セトステアリルアルコール 3.0 ポリオキシエチレン(20モル)オレイルアルコールエーテル 1.5 グリセリールモノステアレート 1.5 N,N−ジメチル−トランス−4−アミノメチル シクロヘキサンカルボンアミド塩酸塩 20.0 エラスチン 10.0 乳酸ソーダ 2.0 キサンタンガム(ケルトロール商品名) 0.05 メチルパラベン 0.1 エチルパラベン 0.2 苛性カリ 0.01 EDTA−3Na 0.01 香 料 0.2 イオン交換水 残 量
【0018】実施例3 乳液 次の処方に従い、常法により乳液を製造した。 グリセリン 2.0 スクワラン 5.0 ワセリン 1.0 セトステアリルアルコール 0.3 ポリオキシエチレン(20モル)オレイルアルコールエーテル 1.5 グリセリールモノオレート 1.5 トランス−4−アミノメチルシクロヘキサン カルボニルピペリジンアミド 7.0 ポリアクリン酸ナトリウム 0.03 エチルパラベン 0.2 ゼラチン 7.0 苛性カリ 0.1 EDTA−3Na 0.03 香 料 0.2 イオン交換水 残 量
【0019】実施例4 パック 次の処方に従い、常法によりパックを製造した。 プロピレングリコール 2.0 ポリエチレングリコール4000 3.0 グリセリン 15.0 エタノール 10.0 N−(4’−エトキシフェニル)−トランス−4 −アミノメチルシクロヘキサンカルボンアミド塩酸塩 15.0 ポリビニルアルコール 10.0 オリーブ油 3.0 乳 酸 1.0 カゼイン 10.0 カルボキシメチルセルロース 0.07 メチルパラベン 0.1 エチルパラベン 0.1 苛性カリ 0.02 EDTA−3Na 0.01 香 料 0.1 イオン交換水 残 量
【0020】実施例5 ヘアクリーム 次の処方に従い、常法によりヘアクリームを製造した。 ミツロウ 3.0 ワセリン 15.0 流動パラフィン 42.0 ポリオキシエチレン(5モル)ステアリン酸エステル 3.0 ポリオキシエチレン(6モル)オレイルアルコールエーテル 2.0 ポリオキシエチレン(6モル)セチルアルコールエーテル 1.0 N−ベンジル−トランス−4−アミノメチル シクロヘキサンカルボンアミド塩酸塩 7.0 エラスチン 5.0 精製水 残 余 香 料 適 量 防腐剤 適 量
【0021】本発明の作用効果につき、使用テストによ
り試験を行った。使用テストは、30名の女性を各3群
に分けパネルとした。第1群には実施例1の化粧水を、
第2群には実施例2のクリームを、第3群には実施例3
の乳液を使用テストさせた。毎日朝と夜の2回、洗顔後
化粧料を適量顔面に、2週間にわたって、塗布すること
により、行った。評価は、下記の3項目につきその有効
性を判定した。
【0022】
【表1】
【0023】
【表2】
【0024】
【表3】
【0025】表1〜3より明らかなように、本発明の化
粧料は、肌のうるおい、肌のハリ、翌朝のうるおいが感
じられるようになった。また、本発明で得られた実施例
4のパックも実施例1〜3で行ったと同様な効果使用テ
ストにおいて、肌のうるおい、肌のハリ、翌朝のうるお
いが感じられるようになった。
【0026】
【発明の効果】本発明に係る大豆蛋白、小麦蛋白、グル
テリン、グルカゴン、コラーゲン、ゼラチン、エラスチ
ン、卵白リゾチーム、アミラーゼ、フィプリノーゲン、
ミオシン、エノラーゼ、キモトリプシノーゲン、ヒスト
ン、魚肉蛋白、アピジン、ペプシン、グロブリン、カゼ
イン、サクシニル化カゼイン、及びそれらの塩よりなる
蛋白および蛋白分解物から選ばれる一種又は二種以上
と、下記式で表されるトラネキサム酸のアミド体および
その塩よりなる群から選ばれる一種または二種以上とを
配合する皮膚外用剤は、皮膚の新陳代謝を活発にし、皮
膚の弾力性を増し、皮膚の水分保持性を相乗的に増大
し、皮膚を滑らかとなし、適度の「潤い」と「はり」を
与える安全性の高い皮膚外用剤である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大沼 真美 神奈川県横浜市港北区新羽町1050番地 株式会社資生堂 第一リサーチセンター 内 (72)発明者 芝田 由記 神奈川県横浜市港北区新羽町1050番地 株式会社資生堂 第一リサーチセンター 内 (72)発明者 加来 留美子 神奈川県横浜市港北区新羽町1050番地 株式会社資生堂 第一リサーチセンター 内 (72)発明者 杉山 真理子 神奈川県横浜市港北区新羽町1050番地 株式会社資生堂 第一リサーチセンター 内 (72)発明者 森 眞輝 神奈川県横浜市港北区新羽町1050番地 株式会社資生堂 第一リサーチセンター 内 (72)発明者 北村 謙始 神奈川県横浜市港北区新羽町1050番地 株式会社資生堂 第一リサーチセンター 内 (56)参考文献 特開 平7−233023(JP,A) 特開 平6−72843(JP,A) 特開 平7−165556(JP,A) 特開 平3−279315(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61K 7/00 - 7/50 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】大豆蛋白、小麦蛋白、グルテリン、グルカ
    ゴン、コラーゲン、ゼラチン、エラスチン、卵白リゾチ
    ーム、アミラーゼ、フィプリノーゲン、ミオシン、エノ
    ラーゼ、キモトリプシノーゲン、ヒストン、魚肉蛋白、
    アピジン、ペプシン、グロブリン、カゼイン、サクシニ
    ル化カゼイン、及びそれらの塩よりなる蛋白および蛋白
    分解物から選ばれる一種又は二種以上と、下記一般式化
    1で表されるトラネキサム酸のアミド体およびその塩よ
    りなる群から選ばれる一種または二種以上とを配合する
    皮膚外用剤。 【化1】 〔式中、R1 およびR2 は同一または異なり、水素原
    子、炭素数1〜18の直鎖状または分岐状アルキル基、炭
    素数5〜8のシクロアルキル基、フェニルアルキル基
    (ここでアルキル部分は炭素数1〜3であり、フェニル
    部分は1〜3個の水酸基、低級アルキル基、低級アルコ
    キシ基、ハロゲン原子、アミノ基で置換されていてもよ
    い)、フェニル基(ここでフェニル基は1〜3個の水酸
    基、低級アルキル基、低級アルコキシ基、ハロゲン原
    子、アミノ基で置換されていてもよい)、またはR1
    よびR2 が一緒になって窒素原子と共に形成したアジリ
    ジン、アゼチジン、ピロリジン、ピペリジン、ヘキサヒ
    ドロアゼピン、オクタヒドロアゾシンまたはモルホリン
    の複素環基を示す〕
  2. 【請求項2】請求項1記載の皮膚外用剤において、トラ
    ネキサム酸のアミド体およびその塩が、請求項1記載の
    一般式化1においてR1 およびR2 が同一または異なり
    水素原子または炭素数1〜3の直鎖状または分岐状アル
    キル基であるトラネキサム酸のアミド体またはその塩で
    あることを特徴とする皮膚外用剤。
  3. 【請求項3】請求項1記載の皮膚外用剤において、トラ
    ネキサム酸のアミド体およびその塩が、請求項1記載の
    一般式化1においてR1 およびR2 が同一または異なり
    水素原子またはフェニル基(ここでフェニル基は1〜3
    個の水酸基、低級アルキル基、低級アルコキシ基、ハロ
    ゲン原子、アミノ基で置換されていてもよい)であるト
    ラネキサム酸のアミド体またはその塩であることを特徴
    とする皮膚外用剤。
  4. 【請求項4】請求項1記載の皮膚外用剤において、トラ
    ネキサム酸のアミド体およびその塩が、請求項1記載の
    一般式化1においてR1 が水素原子、R2 がフェニル基
    (ここでフェニル基は1〜3個の水酸基、低級アルコキ
    シ基で置換されていてもよい)であるトラネキサム酸の
    アミド体またはその塩であることを特徴とする皮膚外用
    剤。
  5. 【請求項5】請求項1記載の皮膚外用剤において、トラ
    ネキサム酸のアミド体およびその塩が、請求項1記載の
    一般式化1においてR1 およびR2 が一緒になって窒素
    原子と共に形成したアジリジン、アゼチジン、ピロリジ
    ン、ピペリジン、ヘキサヒドロアゼピン、オクタヒドロ
    アゾシンまたはモルホリンの複素環基であるトラネキサ
    ム酸のアミド体またはその塩であることを特徴とする皮
    膚外用剤。
  6. 【請求項6】請求項1記載の皮膚外用剤において、トラ
    ネキサム酸のアミド体およびその塩が、請求項1記載の
    一般式化1においてR1 およびR2 が一緒になって窒素
    原子と共に形成したピロリジンまたはピペリジンの複素
    環基であるトラネキサム酸のアミド体またはその塩であ
    ることを特徴とする皮膚外用剤。
  7. 【請求項7】請求項1乃至6記載の皮膚外用剤におい
    て、トラネキサム酸のアミド体およびその塩よりなる群
    から選ばれる一種又は二種以上の配合量が、皮膚外用剤
    全量中0.001〜20重量%であることを特徴とする
    皮膚外用剤。
  8. 【請求項8】請求項1乃至6記載の皮膚外用剤におい
    て、トラネキサム酸のアミド体およびその塩よりなる群
    から選ばれる一種又は二種以上の配合量が、皮膚外用剤
    全量中0.1〜7重量%であることを特徴とする皮膚外
    用剤。
  9. 【請求項9】請求項1乃至8記載の皮膚外用剤におい
    て、蛋白および蛋白分解物よりなる群から選ばれる一種
    又は二種以上の配合量が、皮膚外用剤全量中0.01〜
    20重量%であることを特徴とする皮膚外用剤。
  10. 【請求項10】請求項1乃至8記載の皮膚外用剤におい
    て、蛋白および蛋白分解物よりなる群から選ばれる一種
    又は二種以上の配合量が、皮膚外用剤全量中0.01〜
    10重量%であることを特徴とする皮膚外用剤。
  11. 【請求項11】請求項1乃至10記載の皮膚外用剤にお
    いて、トラネキサム酸のアミド体およびその塩よりなる
    群から選ばれる一種又は二種以上の配合比が、蛋白およ
    び蛋白分解物よりなる群から選ばれる一種又は二種以上
    1重量部に対して、0.1〜60重量部であることを特
    徴とする皮膚外用剤。
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