JP3409429B2 - 一体成形樹脂ヒンジ - Google Patents

一体成形樹脂ヒンジ

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば自動車の内装品
であるコンソールボックスやグローブボックス等に適用
されている一体成形樹脂ヒンジに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、インテグラルヒンジと呼称され
ている一体成形樹脂ヒンジは、2つの樹脂製品を薄肉部
により接続して一体化し、この薄肉部の柔軟性を利用し
て薄肉部を中心に回動させることにより、2つの樹脂製
品を相対回動可能とするものである。
【0003】図10及び図11には自動車のコンソール
ボックスとその蓋に使用された一体成形樹脂ヒンジが示
されている。図示の一体成形樹脂ヒンジは一対のヒンジ
片21,22が薄肉部23により接続されて一体化され
ている。そして、一方のヒンジ片21がボックス本体2
4側にボルト25により取付けられ、他方のヒンジ片2
2がボックス本体24の開口部24aを開閉するための
蓋26にボルト27により取付けられ、薄肉部23を中
心に回動することによりボックス本体24に対して蓋2
6を開閉できるようにしている。なお、図では一体成形
樹脂ヒンジをコンソールボックスとは別成形とし、ボル
ト25,27によって後付けした場合を示しているが、
コンソールボックス成形時において一体成形される場合
もある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述した従
来の一体成形樹脂ヒンジの場合、ヒンジ片21,22が
薄肉部23により接続された構造であるために、蓋26
の開閉時に薄肉部23に引張力が作用することが避けら
れない。特に蓋26の開放状態では蓋の荷重が薄肉部2
3を横切る方向、つまり径方向に引張力として作用し、
その結果、薄肉部23に亀裂が生ずる可能性がある。
【0005】本発明は、上述の問題点に鑑みてなされた
ものであり、その目的とするところは、ヒンジ中心を構
成する薄肉部に荷重を原因とする引張力等が作用しない
ように改良された一体成形樹脂ヒンジを提供することに
ある。
【0006】
【課題を解決するための一つの手段】上記課題を達成す
るために、請求項1の発明は開口部を備えた本体と該開
口部開閉用の開閉体とに連なる一対のヒンジ片がヒンジ
中心を構成する薄肉部を介して回動可能に接続される一
体成形樹脂ヒンジにおいて、前記一対のヒンジ片は、
動時の相互干渉が回避されるように軸方向において互い
違いに設定されるとともに、前記薄肉部に連なる基部側
前記開閉体の開放時に互いに当接することで開閉体
による荷重を受承する荷重受部を備えていることを特徴
とする。
【0007】
【この手段の作用】上述のように構成された請求項1の
発明の一体成形樹脂ヒンジにおいては、薄肉部を中心に
回動して開閉体を本体に対して開放したとき、薄肉部に
連なる双方の荷重受部が相互に当接して開閉体の開度を
規制する。すなわち、開閉体による荷重を荷重受部が受
承する。
【0008】
【この手段の効果】従って、請求項1の発明によれば、
薄肉部に荷重を原因とする引張力等が集中して作用する
ことを回避し、該荷重に起因する薄肉部の亀裂の発生を
防止してその延命化を図ることができる。
【0009】
【課題を解決するための他の手段】上記課題を解決する
ために、請求項2の発明は、請求項1に記載の一体成形
樹脂ヒンジにおいて、前記一対のヒンジ片は、回動時に
おけるヒンジ片相互の干渉回避用の切欠を備えている
とを特徴とする。
【0010】上述のように構成された請求項2の発明の
一体成形樹脂ヒンジにおいては、薄肉部を中心に回動し
て開閉体を本体に対して回動したとき、ヒンジ片相互の
干渉を切欠によって回避することができる。
【0011】
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて具体
的に説明する。図1は本実施例に係る成形状態の一体成
形樹脂ヒンジを示す斜視図であり、また図2は同じく側
面図である。一体成形樹脂ヒンジは、図示のように、略
平板からなる一対のヒンジ片1,2と、それらヒンジ片
1,2の基部にそれぞれ設定された略半円柱状をなす厚
肉の荷重受部3,4と、それら両荷重受部3,4を相互
に回動可能(屈曲可能)に接続するヒンジ中心としての
薄肉部(屈曲部)5とから一体に形成されている。
【0013】すなわち、一体成形樹脂ヒンジは、一対の
ヒンジ片1,2が荷重受部3,4を介して薄肉部5に接
続された構成とされ、そして成形時には図1及び図2に
実線で示すように、対をなすヒンジ片1,2が上下に平
行に位置するとともに、それらヒンジ片1,2の平面に
対して荷重受部3,4がその平面3a,4aが略直角を
なすように設定されている。従って、荷重受部3,4は
その平面3a,4aが180度の角度で離れており、薄
肉部5を中心にして180度回動させたときには仮想線
で示す如く平面3a,4aが互いに当接し合うようにな
っている。
【0014】なお、ヒンジ片1,2は、図1に示すよう
に、薄肉部の軸方向において齟齬状(互い違い状)
設定されることで回動時の相互干渉が回避されており、
本実施例では一方の1個のヒンジ片1の両側に他方の2
個のヒンジ片2が配置された設定となっている。また、
一方の荷重受部3における長手方向の円弧面両側部と、
他方の荷重受部4における長手方向の円弧面中間部には
それぞれ逃がし用の切欠3b,4bが設定され、ヒンジ
片1,2の回動時におけるそれらヒンジ片1,2の干渉
回避が図られている。
【0015】図3は上記のように形成された180度開
放タイプの一体成形樹脂ヒンジを自動車の内装品として
のコンソールボックスの蓋開閉用に適用した場合の斜視
図である。また、図4は蓋開放時の荷重受承態様を示す
説明図であり、図5及び図6はそれぞれ図3のA−A
線、B−B線に沿った断面を示している。図示のよう
に、一方のヒンジ片1がコンソールボックスのボックス
本体11にボルト12にて取付けられ、また他方のヒン
ジ片2が開閉体としての蓋13にボルト14にて取付け
られている。
【0016】そして、蓋13が閉じているときは、一体
成形樹脂ヒンジは図5の(B)及び図6の(B)に示す
状態にある。つまり、図1及び図2に実線で示した成形
時の状態にあり、荷重受部3,4の平面3a,4aが離
れている。この状態から蓋13が開放されると、図3、
図4及び図5の(A)、図6の(A)に示すように、ヒ
ンジ片1,2が薄肉部5を中心に回動し、蓋13が18
0度開放したときに荷重受部3,4の平面3a,4aが
互いに当接する。かくして、荷重受部3,4はその当接
により蓋13の開放を規制するとともに、互いに押し合
うことにより蓋13の自重による荷重を受承し、薄肉部
3にその径方向から引張力等の荷重が作用することを防
止する。
【0017】なお、蓋13が閉じられるとき、ボックス
本体11と蓋13との合わせ面が平坦であれば、ヒンジ
片1,2と干渉することになるため、図3に示すよう
に、ボックス本体11の開口部11aの周縁部と、蓋1
3の端縁とにそれぞれ干渉回避用の凹部15,16が設
定されている。このとき、ヒンジ取付用のボルト12,
14の頭部がヒンジ片1,2の上面より突出するとき
は、凹部15,16の深さをボルト頭部の突出量を考慮
して設定することになるが、ヒンジ片の取付孔1a,2
aを皿穴としてボルト頭部がヒンジ片1,2上面から突
出しない形態とすれば、その設定は不要となる。
【0018】このように、本実施例の一体成形樹脂ヒン
ジによれば、コンソールボックスの蓋13開放時におい
て、ヒンジ片1,2の基部に設定された荷重受部3,4
の平面3a,4aが相互に当接し合うことにより、薄肉
部5に対して径方向から引張力等の負荷が作用すること
を防止できるため、蓋13の開放動作が乱暴になされた
ような場合にあっても蓋13側から薄肉部5に引張力等
の荷重が作用することを抑えてこれを保護し、その延命
化を図ることができる。
【0019】次に、本発明の他の実施例について説明す
る。図7に示す実施例の一体成形樹脂ヒンジは、90度
開放タイプとしたものである。すなわち、成形状態にお
いて、一方のヒンジ片1の基部に設けられる荷重受部3
がその平面3aがヒンジ片1の平面に対して平行をなす
ように設定されるとともに、他方のヒンジ片2の基部に
設けられる荷重受部4がその平面4aがヒンジ片2の平
面に対して直角となるように設定され、そして薄肉部5
は荷重受部3,4の交点に設定されている。このような
90度開放タイプの場合は、前記180度開放タイプに
比べてヒンジ片1,2の間隔を狭くできるため、それに
対応して図3に示したボックス本体11や蓋13へ組付
けるに際しての、それらに設定される干渉回避用の凹部
15,16を浅く設定することが可能となる。
【0020】また、図8に示す実施例の一体成形樹脂ヒ
ンジは、前述の実施例において説明した構成に加え、荷
重受部3,4の平面3a,4aにその当接時に互いに係
合する1組又は複数組の凹部4cと凸部3cを備えた構
成としている。そして、このような構成を採用したとき
は、平面3a,4aの当接方向の荷重のみならず、それ
に交差する方向(図において上下方向及び紙面の直交方
向)の荷重をも受けることができる。従って、コンソー
ルボックスのような自動車の内装品に適用した場合、走
行時の振動により入力される上下方向の荷重又は軸方向
の荷重が薄肉部5に作用しないように受けることが可能
となり、薄肉部5の保護効果をより高めることが可能と
なる。
【0021】さらにまた、図9に示す実施例の一体成形
樹脂ヒンジは、成形状態においてヒンジ片1,2が同一
平面上に横並びとなるように設定したものである。この
横並びを実現するために、この実施例では一方のヒンジ
を挟んで配置される他方のヒンジ片の基部を、一
方のヒンジ片に設定される荷重受部と同方向に略直
角に折曲して延長させるとともに、その延長端に荷重受
を設定している。このことにより、両ヒンジ片1,
2は成形状態では同一平面上に横並びで配置され、荷重
受部3,4の接続部に設定される薄肉部5を中心にして
図示仮想線の如く180度回動させたときに、荷重受部
3,4の平面3a,4aが当接して薄肉部5に引張力等
の荷重が作用することを回避する。そして、この実施例
によるときは、図3に示したボックス本体11や蓋13
へ組付けるに際しての、それらに設定される干渉回避用
の凹部15,16を小さなものとすることが可能にな
る。
【0022】なお、本発明は、図示の実施例に限定され
るものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の
変更が可能であり、例示すれば下記のとおりである。 (1)適用対象はコンソールボックスゆグローブボック
スのような自動車の内装品に限らず、開閉構造物であれ
ば適用可能である。 (2)図示例ではヒンジ中心を水平軸線として上下方向
に開閉する形態で使用する場合で説明したが、鉛直軸線
回りの開閉方式で使用してもよい。 (3)実施例では、一体成形された樹脂ヒンジをコンソ
ールボックスのボックス本体11及び蓋13にそれぞれ
ボルト12,14にて取付けるとしたが、必要ならばボ
ックス本体11又は蓋13のいずれか一方又は双方と一
体成形しても差し支えない。 (4)荷重受部4,5は、図示の略半円柱状に限らず、
角柱状等の他の形状であってもよく、蓋13の自重を受
承する上で充分な強度を有していれば、特に形状が限定
されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る一体成形樹脂ヒンジの成
形状態の斜視図である。
【図2】同じく側面図である。
【図3】コンソールボックスに取付けた状態の斜視図で
あり、蓋開放時を示す。
【図4】蓋開放時の荷重受承態様を示す説明図である。
【図5】図3のA−A線断面図であり、(A)は蓋開放
時を示し、(B)は蓋閉じ時を示す。
【図6】図3のB−B線断面図であり、(A)は蓋開放
時を示し、(B)は蓋閉じ時を示す。
【図7】本発明の他の実施例を示す側面図である。
【図8】本発明のさらに他の実施例を示す側面図であ
る。
【図9】本発明のさらに他の実施例を示す斜視図であ
る。
【図10】従来のコンソールボックスに使用されている
一体成形樹脂ヒンジを示す斜視図である。
【図11】図10のC−C線断面図である。
【符号の説明】
1,2…ヒンジ片 3,4…荷重受部 3a,4a…平面 5…薄肉部

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開口部を備えた本体と該開口部開閉用の
    開閉体とに連なる一対のヒンジ片がヒンジ中心を構成す
    る薄肉部を介して回動可能に接続される一体成形樹脂ヒ
    ンジであって、 前記一対のヒンジ片は、回動時の相互干渉が回避される
    ように軸方向において互い違いに設定されるとともに、
    前記薄肉部に連なる基部側に前記開閉体の開放時に互
    いに当接することで開閉体による荷重を受承する荷重受
    部を備えていることを特徴とする一体成形樹脂ヒンジ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の一体成形樹脂ヒンジで
    あって、前記一対のヒンジ片は、回動時におけるヒンジ
    片相互の干渉回避用の切欠を備えていることを特徴とす
    る一体成形樹脂ヒンジ。
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