JP3405864B2 - 演算装置、相関演算装置、動画像圧縮装置、ずれ検出方法およびずれ検出装置 - Google Patents

演算装置、相関演算装置、動画像圧縮装置、ずれ検出方法およびずれ検出装置

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JP3405864B2
JP3405864B2 JP23434395A JP23434395A JP3405864B2 JP 3405864 B2 JP3405864 B2 JP 3405864B2 JP 23434395 A JP23434395 A JP 23434395A JP 23434395 A JP23434395 A JP 23434395A JP 3405864 B2 JP3405864 B2 JP 3405864B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、相関演算に好適な
演算装置、その演算装置を用いた相関演算装置、その相
関演算装置を用いた動画像圧縮装置、さらに、その演算
方式を用いたずれ検出方法、およびずれ検出装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】移動ロボットの制御や自動車の自動走行
のためには、カメラ画面内の速度ベクトルを計測する必
要がある。そのベクトルにもとづいて移動や走行などの
制御が行われる。速度ベクトルについて図1で説明す
る。空間内にある円図形を考えると、ロボットの移動に
伴って、カメラで得られた前画面と現画面とで円図形の
位置が移動する。この移動量(動きベクトル)を計測し
て、前画面と現画面との時間間隔で割り算をすると、速
度ベクトルが得られる。
【0003】この動きベクトルを計測するには、2次元
相関が用いられる。前画面の小領域(点線の矩形)を2
次元的に任意ベクトル(ΔXY)だけ移動して、現画面
の小領域(実線の矩形)との2次元相関をとる。相関が
最大になる移動量(ΔXY)を検出すると、それが求め
る動きベクトルである。通信の分野では動画像の圧縮の
ために「動き補償」が行われる。図1で説明すると、現
画面中の円は前画面中の円が平行移動しただけであり、
現画面の画像データとしてその円の画像データを送る必
要はない。動きベクトルだけを送って、前画面の円デー
タを移動して表示すればよいことになる。これにより大
幅な画像圧縮が行われる。この手法は、MPEGなどの
国際標準に用いられている。この動きベクトル計測に
も、2次元相関が用いられる。
【0004】また、図形認識などに用いられるパターン
マッチングでは、二つの画面内で一致する図形を検出し
てそれらの間隔ベクトルを求める必要がある。このマッ
チングにも2次元相関が用いられる。上記の2次元相関
は、現画面小領域内の(x,y)画素の輝度をa(x,
y),また(ΔXY ) だけ移動した前画面小領域内の
画素の輝度をb(x+ΔX ,y+ΔY)とすると、それら
の全画素の積和として、下式で計算される。
【0005】 C(ΔXY )=Σx ΣY a(x,y)b(x+ΔX ,y+ΔY) …(5) ここで、xとyの集積は小領域全体にわたって行われ
る。しかし、上式の「積」は加減算に比べて、大規模な
ハードウェアを必要とするため、積を「差の絶対値」に
置き換えて C(ΔXY )=Σx ΣY |a(x,y) -b(x+ΔX ,y+ΔY)| …(6) として計算されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この置き換えには、幾
つかの難点がある。(5)式の相関は、両小領域が一致
したとき(動きベクトルに等しい移動をしたとき)に最
大になり、一致しないときに小さい値になる。従って、
最大値を検出して、正しく動きベクトルを検出できる。
一方、(6)式の相関では、両小領域が一致したときに
ゼロになり、一致しないときに大きい値になる。従っ
て、最小値を検出して動きベクトルを検出することにな
る。しかし、その相関は一致したときだけでなく、画面
全体の輝度が小さいときにも値が小さくなり、最小値検
出の確実性に課題を残している。また、画面に混入する
ノイズにより相関値が変動し、最小値の検出が不安定に
なる。更に、(5)式では片方の画面輝度がゼロのとき
に相関値もゼロになり、無相関であることを示す。それ
に対して、(6)式ではもう片方の画面輝度が相関値と
なり、相関判定に課題を残している。
【0007】本発明は、上記事情に鑑み、演算が簡単化
され、従って小規模のハードウェアで演算の実行が可能
であるとともに、演算装置、相関演算装置、およびずれ
(動きベクトル等)を高精度に検出することのできる、
動画像圧縮装置、ずれ検出方法および装置を提供するこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】図2は、本発明の第1の
演算装置の基本ブロック図である。上記目的を達成する
本発明の第1の演算装置は、2つの数値a,bを入力し
てこれら2つの数値a,bに所定の演算を施すことによ
り演算結果を表わす数値cを求める演算装置において、
前記数値cの絶対値|c|を求める絶対値演算部2−1
と、前記数値cの符号sign(c)を求める符号演算
部2−2とを備えたことを特徴とする。
【0009】ここで、上記本発明の第1の演算装置にお
いて、上記絶対値演算部2−1が、2つの数値a,bを
表わす信号を入力してこれら2つの数値a,bの絶対値
|a|,|b|の和|a|+|b|を表わす信号を出力
するものであり、上記符号演算部2−2が、2つの数値
a,bの符号sign(a),sign(b)の一致、
不一致のいずれか一方および他方に応じて、それぞれプ
ラス、マイナスを表わす信号を出力するものであっても
よい。
【0010】この場合に、図3に示すように、上記絶対
値演算部2−1が、2つの数値a,bの絶対値|a|,
|b|を表わす2つのデジタル信号を入力してこれらの
絶対値|a|,|b|の和|a|+|b|を演算するこ
とにより上記数値cの絶対値|c|を表わすデジタル信
号を出力するデジタル加算器3−1を備えたものであ
り、上記符号演算部2−2が、2つの数値a,bの符号
sign(a),sign(b)を表わすデジタル信号
を入力してこれらの符号sign(a),sign
(b)の排他的論理和を演算することにより数値cの符
号sign(c)を求める論理回路3−2を備えたもの
であってもよく、あるいは図4に示すように、上記絶対
値演算部2−1が、2つの数値a,bの絶対値|a|,
|b|を表わす2つのアナログ信号を入力して、これら
2つの絶対値の和を演算することにより上記数値cの絶
対値|c|を表わすアナログ信号を出力するアナログ加
算器を備えたものであり、上記符号演算部2−2が、2
つの数値a,bの符号sign(a),sign(b)
を表わすデジタル信号を入力してこれらの符号sign
(a),sign(b)の排他的論理和を演算すること
により数値cの符号sign(c)を求める論理回路を
備えたものであってもよい。
【0011】これらの場合に、上記絶対値演算部2−1
が、ab=0のとき、上記和|a|+|b|に代えて、
数値ゼロを出力するものであることが好ましい。また、
上記本発明の第1の演算装置において、図5に示すよう
に、上記絶対値演算部2−1が、2つの数値a,bの絶
対値|a|,|b|を表わす信号を入力して、これら2
つの絶対値|a|,|b|の和|a|+|b|を表わす
加算信号を出力する加算部5−1と、上記2つの絶対値
|a|,|b|を表わす信号を入力して、これら2つの
絶対値|a|,|b|の差|a|−|b|を表わす第1
の減算信号を出力する第1の減算部5−2と、上記第1
の減算信号を入力して上記差|a|−|b|の絶対値|
|a|−|b||を表わす差の絶対値信号を出力する差
の絶対値演算部5−3と、上記加算信号と上記差の絶対
値信号を入力して、上記和|a|+|b|と上記絶対値
||a|−|b||との差|a|+|b|−||a|−
|b||を表わす第2の減算信号を出力する第2の減算
部5−4とを備え、上記符号演算部2−2が、2つの数
値a,bの符号sign(a),sign(b)の一
致、不一致のいずれか一方および他方に応じて、それぞ
れプラス、マイナスを表わす信号を出力するものであっ
てもよい。
【0012】また、上記本発明の第1の演算装置におい
て、図6に示すように、上記絶対値演算部2−1が、2
つの数値a,bの絶対値|a|,|b|を表わす信号を
入力して、これら2つの絶対値|a|,|b|のうちの
値の小さい方の絶対値を表わす信号を出力するものであ
り、上記符号演算部2−2が、2つの数値a,bの符号
sign(a),sign(b)の一致、不一致のいず
れか一方および他方に応じて、それぞれプラス、マイナ
スを表わす信号を出力するものであることも好ましい態
様である。
【0013】さらに、上記本発明の第1の演算装置は、
図7に示すように、上記絶対値演算部2−1が、2つの
数値a,bの絶対値|a|,|b|を表わす信号を入力
して、該絶対値|a|,|b|の和|a|+|b|を表
わす絶対値加算信号を出力する加算部7−1と該絶対値
加算信号を入力して、該絶対値加算信号に、変数xが所
定の正の領域内にあるときに単調変化する偶関数f
(x)(但し、f(x)≠r・x2 +s、r,sは各定
数)を作用させることにより、f(|a|+|b|)を
表わす第1の関数信号を発生させる第1の関数発生部7
−2と、前記2つの数値a,bの絶対値|a|,|b|
を表わす信号を入力して、該絶対値|a|,|b|の差
|a|−|b|を表わす絶対値減算信号を出力する第1
の減算部7−3と、該絶対値減算信号を入力して、該絶
対値減算信号に上記偶関数f(x)を作用させることに
より、f(|a|−|b|)を表わす第2の関数信号を
発生させる第2の関数発生部7−4と、第1の関数信号
および第2の関数信号を入力して、f(|a|+|b
|)と前記f(|a|−|b|)との差f(|a|+|
b|)−f(|a|−|b|)を表わす信号を出力する
第2の減算部とを備え、上記符号演算部2−1が、2つ
の数値a,bの符号sign(a),sign(b)の
一致、不一致のいずれか一方および他方に応じて、それ
ぞれプラス、マイナスを表わす信号を出力するものであ
ってもよい。
【0014】さらに、上記本発明の第1の演算装置は、
図8に示すように、上記絶対値演算部2−1が、2つの
数値a,bの絶対値|a|,|b|を表わす信号を入力
し、これらの絶対値に所定の関数gを作用させて、それ
ぞれ、|a|≧|b|のとき、g(|a|+|b|)−
g(|a|−|b|)を表わす信号、|a|≦|b|の
とき、g(|a|+|b|)−g(|b|−|a|)を
表わす信号を出力するものであり、上記符号演算部2−
2が、2つの数値a,bの符号sign(a),sig
n(b)の一致、不一致のいずれか一方および他方に応
じて、それぞれプラス、マイナスを表わす信号を出力す
るものであってもよい。
【0015】図9は、本発明の第2の演算装置の基本ブ
ロック図である。上記目的を達成する本発明の第2の演
算装置は、複数のアナログ信号の加算もしくは加減算を
行なうアナログ演算器9−1と、2つの数値a,bを表
わすアナログ信号を入力して2つの数値−a,−bを表
わすアナログ信号を求めるアナログ反転器9−2と、こ
れら4つの数値a,b,−a,−bのそれぞれを表わす
4つのアナログ信号のうちの少なくとも一部のアナログ
信号を、数値a,bの符号sign(a),sign
(b)に応じて通断自在にアナログ演算器9−1に伝達
するアナログスイッチ9−3とを備え、上記2つの数値
a,bそれぞれの絶対値の和|a|+|b|を演算結果
cの絶対値|c|とし、aとbとの極性の一致、不一致
のいずれか一方および他方に応じて、それぞれプラス、
マイナスを演算結果cの符号sign(c)とするアナ
ログ演算を実行することを特徴とする。
【0016】この第2の演算装置において、ab=0の
とき、上記和|a|+|b|に代えて、演算結果c=0
とするものであることが好ましい。図10は、本発明の
第3の演算装置の基本ブロック図である。上記目的を達
成する本発明の第3の演算装置は、2つの数値a,bを
表わす信号を入力して、該2つの数値a,bの和a+b
を表わす加算信号を出力する加算部10−1と、該加算
信号を入力して上記2つの数値a,bの和a+bの絶対
値|a+b|を表わす和の絶対値信号を出力する和の絶
対値演算部10−2と、上記2つの数値a,bを表わす
信号を入力して該2つの数値a,bの差a−bを表わす
減算信号を出力する第1の減算部10−3と、該減算信
号を入力して上記2つの数値a,bの差a−bの絶対値
|a−b|を表わす差の絶対値信号を出力する差の絶対
値演算部10−4と、上記和の絶対値信号および上記差
の絶対値信号を入力して、上記2つの数値a,bの和a
+bの絶対値|a+b|と差a−bの絶対値|a−b|
との差|a+b|−|a−b|を表わす信号を出力する
第2の減算部10−5とを備えたことを特徴とする。
【0017】図11は、本発明の第4の演算装置の基本
ブロック図である。上記目的を達成する本発明の第4の
演算装置は、2つの数値a,bを表わす信号を入力し
て、それぞれ、a≧−b、かつa≧bのとき、数値bを
表わす信号、a≧−b、かつa≦bのとき、数値aを表
わす信号、a≦−b、かつa≧bのとき、数値−aを表
わす信号、a≦−b、かつa≦bのとき、数値−bを表
わす信号を出力することにより、|a+b|−|a−b
|の演算を行なうことを特徴とする。
【0018】図12は、本発明の第5の演算装置の基本
ブロック図である。上記目的を達成する本発明の第5の
演算装置は、2つの数値a,bを表わす信号を入力し
て、該2つの数値a,bの和a+bを表わす加算信号を
出力する加算部12−1と、該加算信号を入力して、該
加算信号に、変数xが所定の正の領域内にあるときに単
調変化する偶関数f(x)(但し、f(x)≠r・x2
+s、r,sは各定数)を作用させることにより、f
(a+b)を表わす第1の関数信号を発生させる第1の
関数発生部12−2と、上記2つの数値a,bを表わす
信号を入力して、該2つの数値a,bの差a−bを表わ
す減算信号を出力する第1の減算部12−3と、該減算
信号を入力して、該減算信号に上記偶関数f(x)を作
用させることにより、f(a−b)を表わす第2の関数
信号を発生させる第2の関数発生部12−4と、上記第
1の関数信号および上記第2の関数信号を入力して、上
記f(a+b)と上記f(a−b)との差f(a+b)
−f(a−b)を表わす信号を出力する第2の減算部1
2−5とを備えたことを特徴とする。
【0019】ここで、「単調変化」とは単調増加と単調
減少との双方を意味し、上記偶数関数f(x)は、上記
所定領域内で単調増加するものであってもよく、単調減
少するものであってもよい。また、上記の「所定の正の
領域内にあるときに」とは、変数xの正の領域全てにつ
いてf(x)が単調変化する必要はなく、演算に関係す
る領域でf(x)が単調変化していれば十分であること
を意味する。以下同様である。
【0020】図13は、本発明の第6の演算装置の基本
ブロック図である。上記目的を達成する本発明の第6の
演算装置は、2つの数値a,bを表わす信号を入力し、
これらの数値に所定の関数gを作用させて、それぞれ、
a≧−b、かつa≧bのとき、g(a+b)−g(a−
b)を表わす信号、a≧−b、かつa≦bのとき、g
(a+b)−g(b−a)を表わす信号、a≦−b、か
つa≧bのとき、g(−a−b)−g(a−b)を表わ
す信号、a≦−b、かつa≦bのとき、g(−a−b)
−g(b−a)を表わす信号を出力することにより、g
(|a+b|)−g(|a−b|)の演算を行なうこと
を特徴とする。
【0021】図14は、本発明の第1の相関演算装置の
基本ブロック図である。尚、本発明の相関演算装置は、
上述の第1〜第6の演算装置のいずれかを、相関演算の
ための要素演算a*bを行なう演算部として用いるもの
であり、図の参照にあたっては、それらの演算装置の図
を参照することとする。上記目的を達成する本発明の第
1の相関演算装置は、1≦i≦jを満足する2つの整数
をi,j、j個の変数をx1 ,x2 ,…,x j 、2つの
関数をa(x1 ,x2 ,…,xj ),b(x1 ,x2
…,xj )としたとき、これら2つの関数a(x1 ,x
2 ,…,xj ),b(x1 ,x2 ,…,xj )に、
【0022】
【数51】
【0023】但し、任意の2つの数g,h間の演算g*
hは、g,hそれぞれの絶対値の和|g|+|h|を演
算g*hによる演算結果の絶対値|g*h|とし、gと
hとの極性の一致、不一致のいずれか一方および他方に
応じて、それぞれプラス、マイナスを演算g*hによる
演算結果の符号とする演算を表わす。の演算を施すこと
を特徴とする。
【0024】ここで、上記本発明の第1の相関演算装置
において、上記(1)式の演算に先立って、x1 ,x
2 ,…,xj を変数とする2つの関数X(x1 ,x2
…,x j ),Y(x1 ,x2 ,…,xj )のそれぞれ
に、微分フィルタ関数とのコンボリューション演算を施
すことにより、上記(1)式の演算の対象とされる上記
2つの関数a(x1 ,x2 ,…,xj ),b(x1 ,x
2 ,…,xj )を求めるコンボリューション演算手段を
備えることが好ましい。
【0025】この微分フィルタ関数としては、例えば所
定の一次元方向のずれを検出するときはその一次元方向
に微分する一次元微分フィルタ関数であってもよく、例
えば所定の二次元平面内のずれを検出するときは二次元
微分フィルタ関数であってもよく、検出対象に応じた種
々の微分フィルタ関数を用いることができる。このコン
ボリューション演算手段は、k次元微分フィルタ関数
(但し、1≦k≦j)をd(x1 ,x2 ,…,xk )と
したとき、上記(1)式の演算に先立って、x1 ,x
2 ,…,xj を変数とする2つの関数X(x1 ,x2
…,xj ),Y(x1 ,x2 ,…,xj )のそれぞれ
に、
【0026】
【数52】
【0027】但し、任意の2つの数g,h間の演算g*
hは、g,hそれぞれの絶対値の和|g|+|h|を演
算g*hによる演算結果の絶対値|g*h|とし、gと
hとの極性の一致、不一致のいずれか一方および他方に
応じて、それぞれプラス、マイナスを演算g*hによる
演算結果の符号とする演算を表わす。の演算を施すこと
により、上記(1)式の演算の対象とされる上記2つの
関数a(x1 ,x2 ,…,xj ),b(x1 ,x2
…,xj )を求めるコンボリューション演算手段であっ
てもよい。
【0028】上記第1の相関演算装置において、上記演
算g*hが、gh=0のとき、|g*h|=|g|+|
h|にかかわらず、g*h=0とするものであることが
好ましい。また、上記本発明の第1の相関演算装置は、
上記2つの関数a,b間の演算a*bを行なうための演
算部として、図2に示すように、上記2つの関数a,b
の絶対値|a|,|b|の和|a|+|b|を求める絶
対値演算部2−1と、上記2つの関数a,bの符号si
gn(a),sign(b)の一致、不一致のいずれか
一方および他方に応じて、それぞれプラス、マイナスを
表わす信号を出力する符号演算部2−2とを備えた構成
としてもよい。
【0029】この場合に、図3に示すように、上記絶対
値演算部2−1が、2つの数値a,bの絶対値|a|,
|b|を表わす2つのデジタル信号を入力してこれらの
絶対値|a|,|b|の和|a|+|b|を演算するこ
とにより演算結果cの絶対値|c|を表わすデジタル信
号を出力するデジタル加算器3−1を備えたものであ
り、上記符号演算部2−2が、上記2つの関数a,bの
符号sign(a),sign(b)を表わすデジタル
信号を入力してこれらの符号sign(a),sign
(b)の排他的論理和を演算することにより演算結果c
の符号sign(c)を求める論理回路3−2を備えた
ものであってもよい。
【0030】あるいは、図4に示すように、上記絶対値
演算部2−1が、上記2つの関数a,bの絶対値|a
|,|b|の表わす2つのアナログ信号を入力してこれ
らの絶対値の和|a|+|b|を演算することにより演
算結果cの絶対値|c|を表わすアナログ信号を出力す
るアナログ加算器4−1を備えたものであり、上記符号
演算部2−2が、2つの関数a,bの符号sign
(a),sign(b)を表わすデジタル信号を入力し
てこれらの符号sign(a),sign(b)の排他
的論理和を演算することにより演算結果cの符号sig
n(c)を求める論理回路4−2を備えたものであって
もよい。
【0031】また、本発明の第1の相関演算装置は、演
算a*bを行なうための演算部として、図9に示すよう
に、複数のアナログ信号の加算もしくは加減算を行なう
アナログ演算器9−1と、2つの関数a,bを表わすア
ナログ信号を入力して2つの関数−a,−bを表わすア
ナログ信号を求めるアナログ反転器9−2と、これら4
つの関数a,b,−a,−bのそれぞれを表わす4つの
アナログ信号のうちの少なくとも一部のアナログ信号
を、関数a,bの符号sign(a),sign(b)
に応じて通断自在に上記アナログ演算器に伝達するアナ
ログスイッチ9−3とを備え、上記2つの関数a,bそ
れぞれの絶対値|a|,|b|の和|a|+|b|を演
算結果cの絶対値|c|とし、aとbとの極性の一致、
不一致のいずれか一方および他方に応じて、それぞれプ
ラス、マイナスを演算結果cの符号sign(c)とす
るアナログ演算を実行する演算部9−0を備えたもので
あってもよい。
【0032】図14は、本発明の第2の相関演算装置の
基本ブロック図でもある。上記目的を達成する本発明の
第2の相関演算装置は、1≦i≦jを満足する2つの整
数をi,j、j個の変数をx1 ,x2 ,…,x j 、2つ
の関数をa(x1 ,x2 ,…,xj ),b(x1 ,x
2 ,…,xj )としたとき、これら2つの関数a(x
1 ,x2 ,…,xj ),b(x1 ,x2 ,…,xj
に、
【0033】
【数53】
【0034】但し、任意の2つの数g,h間の演算g*
hは、|g+h|−|g−h|の演算を表わす。の演算
を施すことを特徴とする。ここで、上記第2の相関演算
装置が、上記(3)式の演算に先立って、x1 ,x2
…,xj を変数とする2つの関数X(x1 ,x2 ,…,
j ),Y(x1,x2 ,…,xj )のそれぞれに、微
分フィルタ関数とのコンボリューション演算を施すこと
により、上記(3)式の演算の対象とされる2つの関数
a(x1 ,x2 ,…,xj ),b(x1 ,x2 ,…,x
j )を求めるコンボリューション演算手段を備えること
が好ましい。
【0035】このコンボリューション演算手段は、k次
元微分フィルタ関数(但し、1≦k≦j)をd(x1
2 ,…,xk )としたとき、上記(3)式の演算に先
立って、x1 ,x2 ,…,xj を変数とする2つの関数
X(x1 ,x2 ,…,xj ),Y(x1 ,x2 ,…,x
j )のそれぞれに、
【0036】
【数54】
【0037】但し、任意の2つの数g,h間の演算g*
hは、|g+h|−|g−h|の演算を表わす。の演算
を施すことにより、上記(3)式の演算の対象とされる
上記2つの関数a(x1 ,x2 ,…,xj ),b(x
1 ,x2 ,…,xj )を求めるコンボリューション演算
手段であってもよい。
【0038】ここで、上記本発明の第2の相関演算装置
において、上記2つの関数a,b間の演算a*bを行な
う演算部として、図5に示すように、上記2つの関数
a,bの絶対値|a|,|b|を表わす信号を入力し
て、これら2つの絶対値|a|,|b|の和|a|+|
b|を表わす加算信号を出力する加算部5−1と、上記
2つの絶対値|a|,|b|を表わす信号を入力して、
これら2つの絶対値|a|,|b|の差|a|−|b|
を表わす第1の減算信号を出力する第1の減算部5−2
と、上記第1の減算信号を入力して上記差|a|−|b
|の絶対値||a|−|b||を表わす差の絶対値信号
を出力する差の絶対値演算部5−3と、上記加算信号と
上記差の絶対値信号を入力して、上記和|a|+|b|
と上記絶対値||a|−|b||との差||a|+|b
|−||a|−|b||を表わす第2の減算信号を出力
する第2の減算部5−4とを備えた絶対値演算部2−
1、および上記2つの関数a,bの符号sign
(a),sign(b)の一致、不一致のいずれか一方
および他方に応じて、それぞれプラス、マイナスを表わ
す信号を出力する符号演算部5−2を備えたものであっ
てもよい。
【0039】また、上記本発明の第2の相関演算装置
は、上記2つの関数a,b間の演算a*bを行なう演算
部として、図6に示すように、2つの関数a,bの絶対
値|a|,|b|を表わす信号を入力して、これら2つ
の絶対値|a|,|b|のうちの値の小さい方の絶対値
を表わす信号を出力する絶対値演算部6−1、および2
つの関数a,bの符号sign(a),sign(b)
の一致、不一致のいずれか一方および他方に応じて、そ
れぞれプラス、マイナスを表わす信号を出力する符号演
算部6−2を備えものであってもよい。
【0040】また、本発明の第2の相関演算装置は、演
算a*bを行なう演算部として、図10に示すように、
上記2つの関数a,bを表わす信号を入力して、該2つ
の関数a,bの和a+bを表わす加算信号を出力する加
算部10−1と、該加算信号を入力して上記2つの関数
a,bの和a+bの絶対値|a+b|を表わす和の絶対
値信号を出力する和の絶対値演算部10−2と、上記2
つの関数a,bを表わす信号を入力して該2つの関数
a,bの差a−bを表わす減算信号を出力する第1の減
算部10−3と、該減算信号を入力して上記2つの関数
a,bの差a−bの絶対値|a−b|を表わす差の絶対
値信号を出力する差の絶対値演算部10−4と、上記和
の絶対値信号および上記差の絶対値信号を入力して、上
記2つの関数a,bの和a+bの絶対値|a+b|と差
a−bの絶対値|a−b|との差|a+b|−|a−b
|を表わす信号を出力する第2の減算部10−5とを備
えたものであってもよい。
【0041】さらに本発明の第2の相関演算装置は、演
算a*bを行なう演算部として、図11に示すように、
上記2つの関数a,bを表わす信号を入力して、それぞ
れ、a≧−b、かつa≧bのとき、関数bを表わす信
号、a≧−b、かつa≦bのとき、関数aを表わす信
号、a≦−b、かつa≧bのとき、関数−aを表わす信
号、a≦−b、かつa≦bのとき、関数−bを表わす信
号を出力することにより、|a+b|−|a−b|の演
算を行なう演算部を備えたものであってもよい。
【0042】図14は、本発明の第3の相関演算装置の
基本ブロック図でもある。上記目的を達成する本発明の
第3の相関演算装置は、1≦i≦jを満足する2つの整
数をi,j、j個の変数をx1 ,x2 ,…,x j 、2つ
の関数をa(x1 ,x2 ,…,xj ),b(x1 ,x
2 ,…,xj )としたとき、これら2つの関数a(x
1 ,x2 ,…,xj ),b(x1 ,x2 ,…,xj
に、
【0043】
【数55】
【0044】但し、任意の2つの数g,h間の演算g*
hは、変数xが所定の正の領域内にあるときに単調変化
する偶関数をf(x)(但し、f(x)≠r・x2
s、r,sは各定数)としたときの、f(g+h)−f
(g−h)の演算を表わす。の演算を施す相関演算装置
であって、上記2つの関数a,b間の演算a*bを行な
う演算部として、図12に示すように、上記2つの関数
a,bを表わす信号を入力して、該2つの関数a,bの
和a+bを表わす加算信号を出力する加算部12−1
と、該加算信号を入力して、該加算信号に、変数xが所
定の正の領域内にあるときに単調変化する偶関数f
(x)(但し、f(x)≠r・x2 +s、r,sは各定
数)を作用させることにより、f(a+b)を表わす第
1の関数信号を発生させる第1の関数発生部12−2
と、上記2つの関数a,bを表わす信号を入力して、該
2つの関数a,bの差a−bを表わす減算信号を出力す
る第1の減算部12−3と、該減算信号を入力して該減
算信号に上記偶関数f(x)を作用させることにより、
f(a−b)を表わす第2の関数信号を発生させる第2
の関数発生部12−4と、上記第1の関数信号および上
記第2の関数信号を入力して、上記f(a+b)と上記
f(a−b)との差f(a+b)−f(a−b)を表わ
す信号を出力する第2の減算部12−5とを有する演算
部10−0を備えたことを特徴とする。
【0045】図14は、本発明の第4の相関演算装置の
基本ブロック図でもある。上記目的を達成する本発明の
第4の相関演算装置は、1≦i≦jを満足する2つの整
数をi,j、j個の変数をx1 ,x2 ,…,x j 、2つ
の関数をa(x1 ,x2 ,…,xj ),b(x1 ,x
2 ,…,xj )としたとき、これら2つの関数a(x
1 ,x2 ,…,xj ),b(x1 ,x2 ,…,xj
に、
【0046】
【数56】
【0047】但し、任意の2つの数g,h間の演算g*
hは、変数xが所定の正の領域内にあるときに単調変化
する偶関数をf(x)(但し、f(x)≠r・x2
s、r,sは各定数)としたときの、f(g+h)−f
(g−h)の演算を表わす。の演算を施す相関演算装置
であって、上記2つの関数a,b間の演算a*bを行な
う演算部として、図13に示すように、上記2つの関数
a,bを表わす信号を入力し、これらの関数a,bに、
g(|x|)=f(x)で定義される関数gを作用させ
て、それぞれ、a≧−b、かつa≧bのとき、g(a+
b)−g(a−b)を表わす信号、a≧−b、かつa≦
bのとき、g(a+b)−g(b−a)を表わす信号、
a≦−b、かつa≧bのとき、g(−a−b)−g(a
−b)を表わす信号、a≦−b、かつa≦bのとき、g
(−a−b)−g(b−a)を表わす信号を出力するこ
とにより、g(|a+b|)−g(|a−b|)の演算
を行なう演算部13−0を備えたことを特徴とする。
【0048】図14は、本発明の第5の相関演算装置の
基本ブロック図でもある。上記目的を達成する本発明の
第5の相関演算装置は、1≦i≦jを満足する2つの整
数をi,j、j個の変数をx1 ,x2 ,…,x j 、2つ
の関数をa(x1 ,x2 ,…,xj ),b(x1 ,x
2 ,…,xj )としたとき、これら2つの関数a(x
1 ,x2 ,…,xj ),b(x1 ,x2 ,…,xj
に、
【0049】
【数57】
【0050】但し、任意の2つの数g,h間の演算g*
hは、変数xが所定の正の領域内にあるときに単調変化
する偶関数をf(x)(但し、f(x)≠r・x2
s、r,sは各定数)としたときの、f(g+h)−f
(g−h)の演算を表わす。の演算を施す相関演算装置
であって、図7に示すように、上記2つの関数a,bの
絶対値|a|,|b|を表わす信号を入力して、該絶対
値|a|,|b|の和|a|+|b|を表わす絶対値加
算信号を出力する加算部7−1と、該絶対値加算信号を
入力して、該絶対値加算信号に、変数xが所定の正の領
域内にあるときに単調変化する偶関数f(x)(但し、
f(x)≠r・x2 +s、r,sは各定数)を作用させ
ることにより、f(|a|+|b|)を表わす第1の関
数信号を発生させる第1の関数発生部7−2と、上記2
つの関数a,bの絶対値|a|,|b|を表わす信号を
入力して、該絶対値|a|,|b|の差|a|−|b|
を表わす絶対値減算信号を出力する第1の減算部7−3
と、該絶対値減算信号を入力して、該絶対値減算信号に
上記偶関数f(x)を作用させることにより、f(|a
|−|b|)を表わす第2の関数信号を発生させる第2
の関数発生部7−4と、上記第1の関数信号および上記
第2の関数信号を入力して、上記f(|a|+|b|)
と上記f(|a|−|b|)との差f(|a|+|b
|)−f(|a|−|b|)を表わす信号を出力する第
2の減算部7−5とを備えた絶対値演算部7−0、およ
び2つの数値a,bの符号sign(a),sign
(b)の一致、不一致のいずれか一方および他方に応じ
て、それぞれプラス、マイナスを表わす信号を出力する
符号演算部7−2を備えたことを特徴とする。
【0051】図14は、本発明の第6の相関演算装置の
基本ブロック図である。上記目的を達成する本発明の第
6の相関演算装置では、1≦i≦jを満足する2つの整
数をi,j、j個の変数をx1 ,x2 ,…,x j 、2つ
の関数をa(x1 ,x2 ,…,xj ),b(x1 ,x
2 ,…,xj )としたとき、これら2つの関数a(x
1 ,x2 ,…,xj ),b(x1 ,x2 ,…,xj
に、
【0052】
【数58】
【0053】但し、任意の2つの数g,h間の演算g*
hは、変数xが所定の正の領域内にあるときに単調変化
する偶関数をf(x)(但し、f(x)≠r・x2
s、r,sは各定数)としたときの、f(g+h)−f
(g−h)の演算を表わす。の演算を施す相関演算装置
であって、図8に示すように、上記2つの関数a,bの
絶対値|a|,|b|を表わす信号を入力し、これらの
絶対値にg(|x|)=f(x)で定義される関数gを
作用させて、それぞれ、|a|≧|b|のとき、g(|
a|+|b|)−g(|a|−|b|)を表わす信号、
|a|≦|b|のとき、g(|a|+|b|)−g(|
b|−|a|)を表わす信号を出力する絶対値演算部8
−1、および2つの数値a,bの符号sign(a),
sign(b)の一致、不一致のいずれか一方および他
方に応じて、それぞれプラス、マイナスを表わす信号を
出力する符号演算部8−2を備えたことを特徴とする。
【0054】図15は、本発明の第7の相関演算装置の
基本ブロック図である。上記目的を達成する本発明の第
7の相関演算装置は、x,yを変数とする2つの関数A
(x,y),B(x,y)それぞれにハフ変換を施すこ
とにより、ρ,θを変数とする2つの関数 a(ρ,θ),b(ρ,θ) 但し、ρは、x軸とy軸とから成る二次元平面上の直線
と原点との間の最短距離を表わす変数、θは、該直線の
傾きを表わす変数を表わす。を求めるハフ変換手段15
−1と、これら2つの関数a(ρ,θ),b(ρ,θ)
に、
【0055】
【数59】
【0056】但し、任意の2つの数g,h間の演算g*
hは、g,hそれぞれの絶対値の和|g|+|h|を演
算g*hによる演算結果の絶対値|g*h|とし、gと
hとの極性の一致、不一致のいずれか一方および他方に
応じて、それぞれプラス、マイナスを演算g*hによる
演算結果の符号とする演算を表わす。の演算を施す相関
演算手段15−2と、該相関演算手段における演算結果
c(Δ,θ)に逆ハフ変換を施すことにより、x軸方
向,y軸方向それぞれの位置ずれ量Δx,Δyを変数と
する関数D(Δx,Δy)を求める逆ハフ変換手段15
−3とを備えたことを特徴とする。
【0057】ここで、上記第7の相関演算装置におい
て、上記ハフ変換に先立って、x,yを変数とする2つ
の関数X(x,y),Y(x,y)のそれぞれに、微分
フィルタ関数とのコンボリューション演算を施すことに
より、上記ハフ変換の対象とされる2つの関数A(x,
y),B(x,y)を求めるコンボリューション演算手
段15−4を備えることが好ましく、あるいは、このコ
ンボリューション演算手段15_4に代えて、上記ハフ
変換により求められた2つの関数a(ρ,θ),b
(ρ,θ)に、ρ軸方向に微分する一次元微分フィルタ
関数とのコンボリューション演算を施して、該コンボリ
ューション演算後の2つの関数を上記(2)式の演算の
対象とされるa(ρ,θ),b(ρ,θ)として上記相
関演算手段に受け渡すコンボリューション演算手段15
−5を備えることも好ましい態様である。
【0058】ここで本発明の第7の相関演算装置におい
て、コンボリューション演算手段15−4は、二次元微
分フィルタ関数をd(x,y)としたとき、上記ハフ変
換に先立って、x,yを変数とする2つの関数X(x,
y),Y(x,y)のそれぞれに、
【0059】
【数60】
【0060】但し、任意の2つの数g,h間の演算g*
hは、g,hそれぞれの絶対値の和|g|+|h|を演
算g*hによる演算結果の絶対値|g*h|とし、gと
hとの極性の一致、不一致のいずれか一方および他方に
応じて、それぞれプラス、マイナスを演算g*hによる
演算結果の符号とする演算を表わす。の演算を施すこと
により上記ハフ変換の対象とされる2つの関数A(x,
y),B(x,y)を求めるコンボリューション演算手
段であってもよい。
【0061】また、これと同様に、上記コンボリューシ
ョン演算手段15−5は、ρ軸方向に微分する一次元微
分フィルタ関数をd(ρ)としたとき、上記ハフ変換に
より求められた2つの関数a(ρ,θ),b(ρ,θ)
のそれぞれに、
【0062】
【数61】
【0063】但し、任意の2つの数g,h間の演算g*
hは、g,hそれぞれの絶対値の和|g|+|h|を演
算g*hによる演算結果の絶対値|g*h|とし、gと
hとの極性の一致、不一致のいずれか一方および他方に
応じて、それぞれプラス、マイナスを演算g*hによる
演算結果の符号とする演算を表わす。の演算を施して、
該演算後の2つの関数a′(ρ,θ),b′(ρ,θ)
を上記(2)式の演算の対象とされる2つの関数a
(ρ,θ),b(ρ,θ)として上記相関演算手段に受
け渡すコンボリューション演算手段であってもよい。
【0064】ここで、上記本発明の第7の相関演算装置
において、上記演算g*hが、gh=0のとき、|g*
h|=|g|+|h|にかかわらず、g*h=0とする
ものであることが好ましい。以下、演算装置の説明で参
照した図を参照しながら、本発明の第7の相関演算装置
について説明する。
【0065】本発明の第7の相関演算装置において、上
記相関演算手段が、上記2つの関数a,bの間の演算a
*bを行なう演算部として、図2に示すように、上記2
つの関数a,bの絶対値|a|,|b|の和|a|+|
b|を求める絶対値演算部2−1と、上記2つの関数
a,bの符号sign(a),sign(b)の一致、
不一致のいずれか一方および他方に応じて、それぞれプ
ラス、マイナスを表わす信号を出力する符号演算部2−
2とを備えたものであってもよい。
【0066】その場合に、絶対値演算部2−1は、図3
に示すように、2つの数値a,bの絶対値|a|,|b
|の表わす2つのデジタル信号を入力してこれらの絶対
値|a|,|b|の和|a|+|b|を演算することに
より演算結果cの絶対値|c|を表わすデジタル信号を
出力するデジタル加算器3−1を備えたものであり、上
記符号演算部2−2は、上記2つの関数a,bの符号s
ign(a),sign(b)を表わすデジタル信号を
入力してこれらの符号sign(a),sign(b)
の排他的論理和を演算することにより演算結果cの符号
sign(c)を求める論理回路3−2を備えたもので
あってもよく、あるいは、図4に示すように、上記絶対
値演算部2−1が、上記2つの関数a,bの絶対値|a
|,|b|の表わす2つのアナログ信号を入力してこれ
らの絶対値の和|a|+|b|を演算することにより演
算結果cの絶対値|c|を表わすアナログ信号を出力す
るアナログ加算器4−1を備えたものであり、上記符号
演算部2−2が、2つの関数a,bの符号sign
(a),sign(b)を表わすデジタル信号を入力し
てこれらの符号sign(a),sign(b)の排他
的論理和を演算することにより演算結果cの符号sig
n(c)を求める論理回路4−2を備えたものであって
もよい。
【0067】また、上記本発明の第7の相関演算装置に
おいて、相間演算手段15−2は、図9に示すように、
複数のアナログ信号の加算もしくは加減算を行なうアナ
ログ演算器9−1と、2つの関数a,bを表わすアナロ
グ信号を入力して2つの関数−a,−bを表わすアナロ
グ信号を求めるアナログ反転器9−2と、これら4つの
関数a,b,−a,−bのそれぞれを表わす4つのアナ
ログ信号のうちの少なくとも一部のアナログ信号を、関
数a,bの符号sign(a),sign(b)に応じ
て通断自在に上記アナログ演算器に伝達するアナログス
イッチ9−3とを備え、上記2つの関数a,bそれぞれ
の絶対値|a|,|b|の和|a|+|b|を演算結果
cの絶対値|c|とし、aとbとの極性の一致、不一致
のいずれか一方および他方に応じて、それぞれプラス、
マイナスを演算結果cの符号sign(c)とするアナ
ログ演算を実行する演算部9−0を備えたものであって
もよい。
【0068】図15は、本発明の第8の相関演算装置の
基本ブロック図でもある。本発明の第8の相関演算装置
は、x,yを変数とする2つの関数A(x,y),B
(x,y)のそれぞれにハフ変換を施すことにより、
ρ,θを変数とする2つの関数 a(ρ,θ),b(ρ,θ) 但し、ρは、x軸とy軸とから成る二次元平面上の直線
と原点との間の最短距離を表わす変数、θは、該直線の
傾きを表わす変数を表わす。を求めるハフ変換手段15
−1と、2つの関数a(ρ,θ),b(ρ,θ)に、
【0069】
【数62】
【0070】但し、任意の数g,h間の演算g*hは、
|g+h|−|g−h|の演算を表わす。の演算を施す
相関演算手段15−2と、該相関演算手段における演算
結果c(Δ,θ)に逆ハフ変換を施すことにより、x軸
方向,y軸方向それぞれの位置ずれ量Δx,Δyを変数
とする関数D(Δx,Δy)を求める逆ハフ変換手段1
5−3とを備えたことを特徴とする。
【0071】ここで、上記第8の相関演算装置におい
て、上記ハフ変換に先立って、x,yを変数とする2つ
の関数X(x,y),Y(x,y)のそれぞれに、微分
フィルタ関数とのコンボリューション演算を施すことに
より、上記ハフ変換の対象とされる2つの関数A(x,
y),B(x,y)を求めるコンボリューション演算手
段15−4を備えることが好ましく、あるいは、このコ
ンボリューション演算手段15−4に代えて、上記ハフ
変換により求められた2つの関数a(ρ,θ),b
(ρ,θ)に、ρ軸方向に微分する一次元微分フィルタ
関数とのコンボリューション演算を施して、該コンボリ
ューション演算後の2つの関数を、上記(4)式の演算
の対象とされる2つの関数a(ρ,θ),b(ρ,θ)
として相関演算手段15−2に受け渡すコンボリューシ
ョン演算手段15−5を備えることも好ましい態様であ
る。
【0072】ここで、本発明の第8の相関演算装置にお
いて、コンボリューション演算手段15−4は、二次元
微分フィルタ関数をd(x,y)としたとき、上記ハフ
変換に先立って、x,yを変数とする2つの関数X
(x,y),Y(x,y)のそれぞれに、
【0073】
【数63】
【0074】但し、任意の2つの数g,h間の演算g*
hは、|g+h|−|g−h|の演算を表わす。の演算
を施すことにより上記のハフ変換の対象とされる2つの
関数A(x,y),B(x,y)を求めるコンボリュー
ション演算手段であってもよい。また、コンボリューシ
ョン演算手段15−5は、ρ軸方向に微分する一次元微
分フィルタ関数をd(ρ)としたとき、上記ハフ変換に
より求められた2つの関数a(ρ,θ),b(ρ,θ)
のそれぞれに、
【0075】
【数64】
【0076】但し、任意の2つの数g,h間の演算g*
hは、|g+h|−|g−h|の演算を表わす。の演算
を施して、該演算後の2つの関数a′(ρ,θ),b′
(ρ,θ)を、上記(4)式の演算の対象とされる2つ
の関数a(ρ,θ),b(ρ,θ)として上記相関演算
手段に受け渡すコンボリューション演算手段であっても
よい。
【0077】上記本発明の第8の相関演算装置におい
て、上記相関演算手段15−2は、図5に示すように、
2つの関数a,bの絶対値|a|,|b|を表わす信号
を入力して、これら2つの絶対値|a|,|b|の和を
|a|+|b|を表わす加算信号を出力する加算部5−
1と、上記2つの絶対値|a|,|b|を表わす信号を
入力して、これら2つの絶対値|a|,|b|の差|a
|−|b|を表わす第1の減算信号を出力する第1の減
算部5−2と、上記第1の減算信号を入力して上記差|
a|−|b|の絶対値||a|−|b||を表わす差の
絶対値信号を出力する差の絶対値演算部5−3と、上記
加算信号と上記差の絶対値信号を入力して、上記和|a
|+|b|と上記絶対値||a|−|b||との差||
a|+|b|−||a|−|b||を表わす第2の減算
信号を出力する第2の減算部5−4とを備えた絶対値演
算部5−0、および2つの関数a,bの符号sign
(a),sign(b)の一致、不一致のいずれか一方
および他方に応じて、それぞれプラス、マイナスを表わ
す信号を出力する符号演算部5−2を備えたものであっ
てもよく、あるいは、上記相関演算手段15−2は、図
6に示すように、上記2つの関数a,bの絶対値|a
|,|b|を表わす信号を入力して、これら2つの絶対
値|a|,|b|のうちの値の小さい方の絶対値を表わ
す信号を出力する絶対値演算部6−1、および2つの関
数a,bの符号sign(a),sign(b)の一
致、不一致のいずれか一方および他方に応じて、それぞ
れプラス、マイナスを表わす信号を出力する符号演算部
6−2を備えたものであってもよく、さらには、上記2
つの関数a,bの符号sign(a),sign(b)
の一致、不一致のいずれか一方および他方に応じて、そ
れぞれプラス、マイナスを表わす信号を出力する符号演
算部2−2とを備えたものであってもよく、あるいは、
上記相関演算手段15−2は、図10に示すように、上
記2つの関数a,bを表わす信号を入力して、該2つの
関数a,bの和a+bを表わす加算信号を出力する加算
部10−1と、該加算信号を入力して上記2つの関数
a,bの和a+bの絶対値|a+b|を表わす和の絶対
値信号を出力する和の絶対値演算部10−2と、上記2
つの関数a,bを表わす信号を入力して該2つの関数
a,bの差a−bを表わす減算信号を出力する第1の減
算部10−3と、該減算信号を入力して上記2つの関数
a,bの差a−bの絶対値|a−b|を表わす差の絶対
値信号を出力する差の絶対値演算部10−4と、上記和
の絶対値信号および上記差の絶対値信号を入力して、上
記2つの関数a,bの和a+bの絶対値|a+b|と差
a−bの絶対値|a−b|との差|a+b|−|a−b
|を表わす信号を出力する第2の減算部10−5とを備
えたものであってもよい。
【0078】さらには、本発明の第8の相関演算装置に
おいて、上記相関演算手段15−2は図11に示すよう
に、上記2つの関数a,bを表わす信号を入力して、そ
れぞれ、a≧−b、かつa≧bのとき、関数bを表わす
信号、a≧−b、かつa≦bのとき、関数aを表わす信
号、a≦−b、かつa≧bのとき、関数−aを表わす信
号、a≦−b、かつa≦bのとき、関数−bを表わす信
号を出力することにより、|a+b|−|a−b|の演
算を行なう演算部11−0を備えたものであってもよ
い。
【0079】図16は、本発明の第1の動画像圧縮装置
の基本ブロック図である。本発明の第1の動画像圧縮装
置は、順次生成された複数の画像フレームを表わす画像
信号を入力し該画像信号に基づいて画像フレームどうし
の動きベクトルを求め、画像信号の送信に代えて動きベ
クトルを送信することが可能な動画像圧縮装置におい
て、2つの画像フレームをあらわす2つの画像関数をa
(x,y),b(x,y)としたとき、これら2つの画
像関数をa(x,y),b(x,y)に、
【0080】
【数65】
【0081】但し、任意の2つの数g,h間の演算g*
hは、g,hそれぞれの絶対値の和|g|+|h|を演
算g*hによる演算結果の絶対値|g*h|とし、gと
hとの極性の一致、不一致のいずれか一方および他方に
応じて、それぞれプラス、マイナスを演算g*hによる
演算結果の符号とする演算を表わす。の演算を施す相関
演算手段16−1と、該相関演算手段における演算結果
c(Δx,Δy)のピーク点を見い出すことにより上記
2つの画像フレーム間の動きベクトルを検出する動きベ
クトル検出手段16−2とを備えたことを特徴とする。
【0082】ここで、上記第1の動画像圧縮装置におい
て、上記(1a)式の演算に先立って、x,yを変数と
する2つの関数X(x,y),Y(x,y)のそれぞれ
に、微分フィルタ関数とのコンボリューション演算を施
すことにより、上記(1a)式の演算の対象とされる2
つの関数a(x,y),b(x,y)を求めるコンボリ
ューション演算手段16−3を備えることが好ましい。
【0083】このコンボリューション演算手段16−3
は、二次元微分フィルタ関数をd(x,y)としたと
き、上記(1a)式の演算に先立って、x,yを変数と
する2つの関数X(x,y),Y(x,y)のそれぞれ
に、
【0084】
【数66】
【0085】但し、任意の2つの数g,h間の演算g*
hは、g,hそれぞれの絶対値の和|g|+|h|を演
算g*hによる演算結果の絶対値|g*h|とし、gと
hとの極性の一致、不一致のいずれか一方および他方に
応じて、それぞれプラス、マイナスを演算g*hによる
演算結果の符号とする演算を表わす。の演算を施すこと
により、上記(1a)式の演算の対象とされる2つの関
数a(x,y),b(x,y)を求めるコンボリューシ
ョン演算手段を備えたものであってもよい。
【0086】尚、上記第1の動画像圧縮装置において、
上記演算g*hが、gh=0のとき、|g*h|=|g
|+|h|にかかわらず、g*h=0とするものである
ことが好ましい。図17は、本発明の第2の動画像圧縮
装置の基本ブロック図である。本発明の第2の動画像圧
縮装置は、順次生成された複数の画像フレームを表わす
画像信号を入力し該画像信号に基づいて画像フレームど
うしの動きベクトルを求め、画像信号の送信に代えて動
きベクトルを送信することが可能な動画像圧縮装置にお
いて、2つの画像フレームをあらわす2つの画像関数を
A(x,y),B(x,y)としたとき、これら2つの
画像関数をA(x,y),B(x,y)のそれぞれにハ
フ変換を施すことにより、ρ,θを変数とする2つの関
数 a(ρ,θ),b(ρ,θ) 但し、ρは、x軸とy軸とから成る二次元平面上の直線
と原点との間の最短距離を表わす変数、θは、該直線の
傾きを表わす変数を表わす。を求めるハフ変換手段17
−1と、これら2つの関数a(ρ,θ),b(ρ,θ)
に、
【0087】
【数67】
【0088】但し、任意の2つの数g,h間の演算g*
hは、g,hそれぞれの絶対値の和|g|+|h|を演
算g*hによる演算結果の絶対値|g*h|とし、gと
hとの極性の一致、不一致のいずれか一方および他方に
応じて、それぞれプラス、マイナスを演算g*hによる
演算結果の符号とする演算を表わす。の演算を施す相関
演算手段17−2と、該相関演算手段における演算結果
C(Δ,θ)に逆ハフ変換を施すことにより、x軸方
向,y軸方向それぞれの位置ずれ量Δx,Δyを変数と
する関数D(Δx,Δy)を求める逆ハフ変換手段17
−3と、該関数D(Δx,Δy)のピーク点を見い出す
ことにより、上記2つの画像フレーム間の動きベクトル
を検出する動きベクトル検出手段17−4とを備えたこ
とを特徴とする。
【0089】ここで、上記本発明の第2の動画像圧縮装
置において、上記ハフ変換に先立って、x,yを変数と
する2つの関数X(x,y),Y(x,y)のそれぞれ
に、微分フィルタ関数とのコンボリューション演算を施
すことにより、ハフ変換の対象とされる2つの関数A
(x,y),B(x,y)を求めるコンボリューション
演算手段17−5を備えることが好ましい。
【0090】あるいは、上記本発明の第2の動画像圧縮
装置において、上記ハフ変換により求められた2つの関
数a(ρ,θ),b(ρ,θ)に、ρ軸方向に微分する
一次元微分フィルタ関数とのコンボリューション演算を
施して、該コンボリューション演算後の2つの関数を上
記(2)式の演算の対象とされるa(ρ,θ),b
(ρ,θ)として上記相関演算手段に受け渡すコンボリ
ューション演算手段17−6を備えることも好ましい態
様である。
【0091】あるいは、上記コンボリューション演算手
段17−5は、二次元微分フィルタ関数をd(x,y)
としたとき、上記ハフ変換に先立って、x,yを変数と
する2つの関数X(x,y),Y(x,y)のそれぞれ
に、
【0092】
【数68】
【0093】但し、任意の2つの数g,h間の演算g*
hは、g,hそれぞれの絶対値の和|g|+|h|を演
算g*hによる演算結果の絶対値|g*h|とし、gと
hとの極性の一致、不一致のいずれか一方および他方に
応じて、それぞれプラス、マイナスを演算g*hによる
演算結果の符号とする演算を表わす。の演算を施すこと
により上記ハフ変換の対象とされる2つの関数A(x,
y),B(x,y)を求めるコンボリューション演算手
段であってもよい。
【0094】また、上記コンボリューション演算手段1
7−6は、ρ軸方向に微分する一次元微分フィルタ関数
をd(ρ)としたとき、上記ハフ変換により求められた
2つの関数a(ρ,θ),b(ρ,θ)のそれぞれに、
【0095】
【数69】
【0096】但し、任意の2つの数g,h間の演算g*
hは、g,hそれぞれの絶対値の和|g|+|h|を演
算g*hによる演算結果の絶対値|g*h|とし、gと
hとの極性の一致、不一致のいずれか一方および他方に
応じて、それぞれプラス、マイナスを演算g*hによる
演算結果の符号とする演算を表わす。の演算を施して、
該演算後の2つの関数a′(ρ,θ),b′(ρ,θ)
を上記(2)式の演算の対象とされる2つの関数a
(ρ,θ),b(ρ,θ)として上記相関演算手段に受
け渡すコンボリューション演算手段であってもよい。
【0097】尚、上記本発明の第2の動画像圧縮装置に
おいて、上記第1の動画像圧縮装置と同様、上記演算g
*hが、gh=0のとき、|g*h|=|g|+|h|
にかかわらず、g*h=0とするものであることが好ま
しい。図16は、本発明の第3の動画像圧縮装置の基本
ブロック図でもある。本発明の第3の動画像圧縮装置
は、順次生成された複数の画像フレームを表わす画像信
号を入力し該画像信号に基づいて画像フレームどうしの
動きベクトルを求め、画像信号の送信に代えて動きベク
トルを送信することが可能な動画像圧縮装置において、
2つの画像フレームをあらわす2つの画像関数をa
(x,y),b(x,y)としたとき、これら2つの画
像関数をa(x,y),b(x,y)に、
【0098】
【数70】
【0099】但し、任意の2つの数g,h間の演算g*
hは、|g+h|−|g−h|の演算を表わす。の演算
を施す相関演算手段16−1と、該相関演算手段におけ
る演算結果c(Δx,Δy)のピーク点を見い出すこと
により上記2つの画像フレーム内の動きベクトルを検出
する動きベクトル検出手段16−2とを備えたことを特
徴とする。
【0100】ここで、上記第3の動画像圧縮装置におい
て、上記(3a)式の演算に先立って、x,yを変数と
する2つの関数X(x,y),Y(x,y)のそれぞれ
に、微分フィルタ関数とのコンボリューション演算を施
すことにより、上記(3a)式の演算の対象とされる2
つの関数a(x,y),b(x,y)を求めるコンボリ
ューション演算手段16−3を備えることが好ましい。
【0101】あるいはコンボリューション演算手段16
−3は、二次元微分フィルタ関数をd(x,y)とした
とき、上記(3a)式の演算に先立って、x,yを変数
とする2つの関数X(x,y),Y(x,y)のそれぞ
れに、
【0102】
【数71】
【0103】但し、任意の2つの数g,h間の演算g*
hは、|g+h|−|g−h|の演算を表わす。の演算
を施すことにより、上記(3a)式の演算の対象とされ
る2つの関数a(x,y),b(x,y)を求めるコン
ボリューション演算手段であってもよい。図17は、本
発明の第4の動画像圧縮装置の基本ブロック図でもあ
る。
【0104】本発明の第4の動画像圧縮装置は、順次生
成された複数の画像フレームを表わす画像信号を入力し
該画像信号に基づいて画像フレームどうしの動きベクト
ルを求め、画像信号の送信に代えて動きベクトルを送信
することが可能な動画像圧縮装置において、2つの画像
フレームをあらわす2つの画像関数をA(x,y),B
(x,y)としたとき、これら2つの画像関数をA
(x,y),B(x,y)のそれぞれにハフ変換を施す
ことにより、ρ,θを変数とする2つの関数 a(ρ,θ),b(ρ,θ) 但し、ρは、x軸とy軸とから成る二次元平面上の直線
と原点との間の最短距離を表わす変数、θは、該直線の
傾きを表わす変数を表わす。を求めるハフ変換手段17
−1と、これら2つの関数a(ρ,θ),b(ρ,θ)
に、
【0105】
【数72】
【0106】但し、任意の2つの数g,h間の演算g*
hは、|g+h|−|g−h|の演算を表わす。の演算
を施す相関演算手段17−2と、該相関演算手段におけ
る演算結果C(Δ,θ)に逆ハフ変換を施すことによ
り、x軸方向,y軸方向それぞれの位置ずれ量Δx,Δ
yを変数とする関数D(Δx,Δy)を求める逆ハフ変
換手段17−3と、該関数D(Δx,Δy)のピーク点
を見い出すことにより、上記2つの画像フレーム間の動
きベクトルを検出する動きベクトル検出手段17−4と
を備えたことを特徴とする。
【0107】上記第4の動画像圧縮装置において、上記
ハフ変換に先立って、x,yを変数とする2つの関数X
(x,y),Y(x,y)のそれぞれに、微分フィルタ
関数とのコンボリューション演算を施すことにより、上
記ハフ変換の対象とされる2つの関数A(x,y),B
(x,y)を求めるコンボリューション演算手段17−
5を備えることが好ましい。
【0108】あるいは、上記第4の動画像圧縮装置にお
いて、上記ハフ変換により求められた2つの関数a
(ρ,θ),b(ρ,θ)に、ρ軸方向に微分する一次
元微分フィルタ関数とのコンボリューション演算を施し
て、該コンボリューション演算後の2つの関数を、上記
(4)式の演算の対象とされる2つの関数a(ρ,
θ),b(ρ,θ)として相関演算手段17−2に受け
渡すコンボリューション演算手段17−6を備えること
も好ましい態様である。
【0109】上記コンボリューション演算手段17−5
は、二次元微分フィルタ関数をd(x,y)としたと
き、上記ハフ変換に先立って、x,yを変数とする2つ
の関数X(x,y),Y(x,y)のそれぞれに、
【0110】
【数73】
【0111】但し、任意の2つの数g,h間の演算g*
hは、|g+h|−|g−h|の演算を表わす。の演算
を施すことにより上記のハフ変換の対象とされる2つの
関数A(x,y),B(x,y)を求めるコンボリュー
ション演算手段であってもよい。また、これと同様に上
記コンボリューション演算手段17−6は、ρ軸方向に
微分する一次元微分フィルタ関数をd(ρ)としたと
き、上記ハフ変換により求められた2つの関数a(ρ,
θ),b(ρ,θ)のそれぞれに、
【0112】
【数74】
【0113】但し、任意の2つの数g,h間の演算g*
hは、|g+h|−|g−h|の演算を表わす。の演算
を施して、該演算後の2つの関数a′(ρ,θ),b′
(ρ,θ)を、上記(4)式の演算の対象とされる2つ
の関数a(ρ,θ),b(ρ,θ)として上記相関演算
手段に受け渡すコンボリューション演算手段であっても
よい。
【0114】図18は、本発明の第1のずれ検出方法の
手順の説明図である。上記目的を達成する本発明の第1
のずれ検出方法は、1≦i≦jを満足する2つの整数を
i,j、j個の変数をx1 ,x2 ,…,x j 、2つの関
数をa(x1 ,x2 ,…,xj ),b(x1 ,x2
…,xj )としたとき、これら2つの関数a(x1 ,x
2 ,…,xj ),b(x1 ,x2 ,…,xj )に、
【0115】
【数75】
【0116】但し、任意の2つの数g,h間の演算g*
hは、g,hそれぞれの絶対値の和|g|+|h|を演
算g*hによる演算結果の絶対値|g*h|とし、gと
hとの極性の一致、不一致のいずれか一方および他方に
応じて、それぞれプラス、マイナスを演算g*hによる
演算結果の符号とする演算を表わす。の演算を施し(ス
テップ18−1)、演算結果c(Δx1 ,Δx2 ,…,
Δxi ,xi+1 …,xj )の、Δx1 ,Δx2 ,…,Δ
i を変数としたときの、ピーク点を見い出すことによ
り、2つの関数a,bの、x1 軸,x2 軸,…,xi
から成るi次元空間内の相対的なずれを検出する(ステ
ップ18−2)ことを特徴とする。
【0117】ここで、上記本発明の第1のずれ検出方法
において、上記(1)式の演算に先立って、x1 ,x
2 ,…,xj を変数とする2つの関数X(x1 ,x2
…,x j ),Y(x1 ,x2 ,…,xj )のそれぞれ
に、微分フィルタ関数とのコンボリューション演算を施
すことにより、上記(1)式の演算の対象とされる2つ
の関数a(x1 ,x2 ,…,xj ),b(x1 ,x2
…,xj )を求める(ステップ18−0)ことが好まし
い。この微分フィルタ関数としては、所定の一次元方向
のずれを検出するときはその一次元方向に微分する一次
元微分フィルタ関数であってもよく、所定の二次元平面
内のずれを検出するときは二次元微分フィルタ関数であ
ってもよく、検出しようとするずれに応じた種々の微分
フィルタ関数を用いることができる。以下の各ずれ検出
方法および各ずれ検出装置においても、微分フィルタ関
数が特定の微分フィルタ関数に限定されている場合を除
き、同様である。
【0118】また、上記本発明の第1のずれ検出方法に
おいて、図18のステップ18−0は、k次元微分フィ
ルタ関数(但し、1≦k≦j)をd(x1 ,x2 ,…,
k)としたとき、上記(1)式の演算に先立って、x1
,x2 ,…,xj を変数とする2つの関数X(x1
2 ,…,xj ),Y(x1 ,x2 ,…,xj )のそれ
ぞれに、
【0119】
【数76】
【0120】但し、任意の2つの数g,h間の演算g*
hは、g,hそれぞれの絶対値の和|g|+|h|を演
算g*hによる演算結果の絶対値|g*h|とし、gと
hとの極性の一致、不一致のいずれか一方および他方に
応じて、それぞれプラス、マイナスを演算g*hによる
演算結果の符号とする演算を表わす。の演算を施すこと
により、上記(1)式の演算の対象とされる2つの関数
a(x 1 ,x2 ,…,xj ),b(x1 ,x2 ,…,x
j )を求めるステップであってもよい。
【0121】図19は、本発明の第2のずれ検出方法の
手順の説明図である。上記目的を達成する本発明の第2
のずれ検出方法は、x,yを変数とする2つの関数A
(x,y),B(x,y)のそれぞれにハフ変換を施す
ことにより、ρ,θを変数とする2つの関数 a(ρ,θ),b(ρ,θ)但し、ρは、x軸とy軸と
から成る二次元平面上の直線と原点との間の最 短距離を表わす変数、θは、該直線の傾きを表わす変数
を表わす。を求め(ステップ19−1)、これら2つの
関数a(ρ,θ),b(ρ,θ)に、 c(ρ,θ,Δ)=a(ρ,θ)*b(ρ+Δ,θ) 但し、任意の2つの数g,h間の演算g*hは、g,h
それぞれの絶対値の和|g|+|h|を演算g*hによ
る演算結果の絶対値|g*h|とし、gとhとの極性の
一致、不一致のいずれか一方および他方に応じて、それ
ぞれプラス、マイナスを演算g*hによる演算結果の符
号とする演算を表わす。の演算を施し(ステップ19−
2)、演算結果c(ρ,θ,Δ)のピーク点を見い出す
ことにより、x軸とy軸とから成る二次元平面内におけ
る、2つの関数A(x,y),B(x,y)で表わされ
る互いに平行な直線どうしの位置ずれを検出する(ステ
ップ19−3)ことを特徴とする。
【0122】図20は、本発明の第3のずれ検出方法の
手順の説明図である。上記目的を達成する本発明の第3
のずれ検出方法は、x,yを変数とする2つの関数A
(x,y),B(x,y)それぞれにハフ変換を施すこ
とにより、ρ,θを変数とする2つの関数 a(ρ,θ),b(ρ,θ) 但し、ρは、x軸とy軸とから成る二次元平面上の直線
と原点との間の最短距離を表わす変数、θは、該直線の
傾きを表わす変数を表わす。を求め(ステップ20−
1)、これら2つの関数a(ρ,θ),b(ρ,θ)
に、
【0123】
【数77】
【0124】但し、任意の2つの数g,h間の演算g*
hは、g,hそれぞれの絶対値の和|g|+|h|を演
算g*hによる演算結果の絶対値|g*h|とし、gと
hとの極性の一致、不一致のいずれか一方および他方に
応じて、それぞれプラス、マイナスを演算g*hによる
演算結果の符号とする演算を表わす。の演算を施し(ス
テップ20−2)。
【0125】演算結果C(Δ,θ)に逆ハフ変換を施す
ことにより、x軸方向,y軸方向それぞれの位置ずれ量
Δx,Δyを変数とする関数D(Δx,Δy)を求め
(ステップ20−3)、該関数D(Δx,Δy)のピー
ク点を見い出すことにより、2つの関数A(x,y),
B(x,y)の、x軸とy軸とから成る二次元平面上の
相対的な位置ずれを検出する(ステップ20−4)こと
を特徴とする。
【0126】ここで、上記本発明の第3のずれ検出方法
において、上記ハフ変換に先立って、x,yを変数とす
る2つの関数X(x,y),Y(x,y)のそれぞれ
に、微分フィルタ関数とのコンボリューション演算を施
すことにより、上記ハフ変換の対象とされる2つの関数
A(x,y),B(x,y)を求める(ステップ17−
0)ことが好ましく、あるいは、上記ステップ17−0
に代えて、上記本発明の第3のずれ検出方法において、
上記ハフ変換により求められた2つの関数a(ρ,
θ),b(ρ,θ)に、ρ軸方向に微分する一次元微分
フィルタ関数とのコンボリューション演算を施し、該コ
ンボリューション演算後の2つの関数を再度a(ρ,
θ),b(ρ,θ)と表記したときの該2つの関数a
(ρ,θ),b(ρ,θ)に上記(2)式の演算を施す
(ステップ20−5)ことも好ましい態様である。
【0127】また、上記本発明の第3のずれ検出方法に
おいて、上記ステップ20−0として、二次元微分フィ
ルタ関数をd(x,y)としたとき、上記ハフ変換に先
立って、x,yを変数とする2つの関数X(x,y),
Y(x,y)のそれぞれに、
【0128】
【数78】
【0129】但し、任意の2つの数g,h間の演算g*
hは、g,hそれぞれの絶対値の和|g|+|h|を演
算g*hによる演算結果の絶対値|g*h|とし、gと
hとの極性の一致、不一致のいずれか一方および他方に
応じて、それぞれプラス、マイナスを演算g*hによる
演算結果の符号とする演算を表わす。の演算を施すこと
により上記ハフ変換の対象とされる2つの関数A(x,
y),B(x,y)を求めるステップを備えることも好
ましい態様である。
【0130】あるいは、上記本発明の第3のずれ検出方
法において、ステップ20−5として、ρ軸方向に微分
する一次元微分フィルタ関数をd(ρ)としたとき、上
記ハフ変換により求められた2つの関数a(ρ,θ),
b(ρ,θ)のそれぞれに、
【0131】
【数79】
【0132】但し、任意の2つの数g,h間の演算g*
hは、g,hそれぞれの絶対値の和|g|+|h|を演
算g*hによる演算結果の絶対値|g*h|とし、gと
hとの極性の一致、不一致のいずれか一方および他方に
応じて、それぞれプラス、マイナスを演算g*hによる
演算結果の符号とする演算を表わす。の演算を施し、該
演算後の2つの関数a′(ρ,θ),b′(ρ,θ)を
再度a(ρ,θ),b(ρ,θ)と表記したときの該2
つの関数a(ρ,θ),b(ρ,θ)に上記(2)式の
演算を施すステップを備えることも好ましい態様であ
る。
【0133】図21は、本発明の第4のずれ検出方法の
手順の説明図である。また、上記目的を達成する本発明
の第4のずれ検出方法は、x,yを変数とする2つの関
数A(x,y),B(x,y)のそれぞれにハフ変換を
施すことにより、ρ,θを変数とする2つの関数 a(ρ,θ),b(ρ,θ) 但し、ρは、x軸とy軸とから成る二次元平面上の直線
と原点との間の最短距離を表わす変数、θは、該直線の
傾きを表わす変数を表わす。を求め(ステップ21−
1)、これら2つの関数a(ρ,θ),b(ρ,θ)
に、 c(ρ,θ,Δ)=a(ρ,θ)*b(ρ,θ+Δ) 但し、任意の2つの数g,h間の演算g*hは、g,h
それぞれの絶対値の和|g|+|h|を演算g*hによ
る演算結果の絶対値|g*h|とし、gとhとの極性の
一致、不一致のいずれか一方および他方に応じてそれぞ
れ、プラス、マイナスを演算g*hによる演算結果の符
号とする演算を表わす。の演算を施し(ステップ21−
2)、演算結果c(ρ,θ,Δ)のピーク点を見い出す
ことにより、x軸とy軸とから成る二次元平面内におけ
る、2つの関数A(x,y),B(x,y)それぞれで
表わされる、原点からの距離ρが互いに等しい直線どう
しの回転ずれを検出する(ステップ21−3)ことを特
徴とする。
【0134】図22は、本発明の第5のずれ検出方法の
手順の説明図である。また、上記目的を達成する本発明
の第5のずれ検出方法は、x,yを変数とする2つの関
数A(x,y),B(x,y)のそれぞれにハフ変換を
施すことにより、ρ,θを変数とする2つの関数 a(ρ,θ),b(ρ,θ) 但し、ρは、x軸とy軸とから成る二次元平面上の直線
と原点との間の最短距離を表わす変数、θは、該直線の
傾きを表わす変数を表わす。を求め(ステップ22−
1)、これら2つの関数a(ρ,θ),b(ρ,θ)
に、
【0135】
【数80】
【0136】但し、任意の2つの数g,h間の演算g*
hは、g,hそれぞれの絶対値の和|g|+|h|を演
算g*hによる演算結果の絶対値|g*h|とし、gと
hとの極性の一致、不一致のいずれか一方および他方に
応じて、それぞれプラス、マイナスを演算g*hによる
演算結果の符号とする演算を表わす。の演算を施し(ス
テップ22−2)、演算結果c(Δ,ρ)のピーク点を
見い出すことにより、2つの関数A(x,y),B
(x,y)の、x軸とy軸とから成る二次元平面上の相
対的な回転ずれを検出する(ステップ22−3)ことを
特徴とする。
【0137】なお、上記本発明の第1〜第5のずれ検出
方法において、演算g*hは、gh=0のとき、|g*
h|=|g|+|h|にかかわらず、g*h=0とする
ものであることが好ましい。図18は本発明の第6のず
れ検出方法の手順の説明図でもある。上記目的を達成す
る本発明の第6のずれ検出方法は、1≦i≦jを満足す
る2つの整数をi,j、j個の変数をx1 ,x2 ,…,
j 、2つの関数をa(x1 ,x2 ,…,xj ),b
(x1 ,x2 ,…,xj )としたとき、これら2つの関
数a(x1 ,x2 ,…,xj ),b(x1 ,x2 ,…,
j )に、
【0138】
【数81】
【0139】但し、任意の2つの数g,h間の演算g*
hは、変数xが所定の正の領域内にあるときに単調変化
する偶関数をf(x)(但し、f(x)≠r・x2
s、r,sは各定数)としたときの、f(g+h)−f
(g−h)の演算を表わす。の演算を施し(ステップ1
8−1)、演算結果c(Δx1 ,Δx2 ,…,Δxi
i+1 …,xj )の、Δx1 ,Δx2 ,…,Δxi を変
数としたときのピーク点を見い出すことにより、2つの
関数a,bの,x1 軸,x2 軸,…,xi 軸から成るi
次元空間内の相対的なずれを検出する(ステップ18−
2)ことを特徴とする。
【0140】ここで、上記本発明の第6のずれ検出方法
において、上記(3)式の演算に先立って、x1 ,x
2 ,…,xj を変数とする2つの関数X(x1 ,x2
…,x j ),Y(x1 ,x2 ,…,xj )のそれぞれ
に、微分フィルタ関数とのコンボリューション演算を施
すことにより、上記(3)式の演算の対象とされる2つ
の関数a(x1 ,x2 ,…,xj ),b(x1 ,x2
…,xj )を求める(ステップ18−0)ことが好まし
い。
【0141】また、上記本発明の第6のずれ検出方法に
おいて、上記のステップ18−0として、k次元微分フ
ィルタ関数(但し、1≦k≦j)をd(x1 ,x2
…,x k )としたとき、上記(3)式の演算に先立っ
て、x1 ,x2 ,…,xj を変数とする2つの関数X
(x1 ,x2 ,…,xj ),Y(x1 ,x2 ,…,x
j )のそれぞれに、
【0142】
【数82】
【0143】但し、任意の2つの数g,h間の演算g*
hは、変数xが、所定の正の領域内にあるときに単調変
化する偶関数をf(x)(但し、f(x)≠r・x2
s、r,sは各定数)としたときの、f(g+h)−f
(g−h)の演算を表わす。の演算を施すことにより、
上記(3)式の演算の対象とされる2つの関数a(x
1 ,x2 ,…,xj ),b(x1 ,x2 ,…,xj )を
求めるステップを備えることも好ましい態様である。
【0144】図19は、本発明の第7のずれ検出方法の
手順の説明図でもある。上記目的を達成する本発明の第
7のずれ検出方法は、x,yを変数とする2つの関数A
(x,y),B(x,y)のそれぞれにハフ変換を施す
ことにより、ρ,θを変数とする2つの関数 a(ρ,θ),b(ρ,θ) 但し、ρは、x軸とy軸とから成る二次元平面上の直線
と原点との間の最短距離を表わす変数、θは、該直線の
傾きを表わす変数を表わす。を求め(ステップ19−
1)、これら2つの関数a(ρ,θ),b(ρ,θ)
に、 c(ρ,θ,Δ)=a(ρ,θ)*b(ρ+Δ,θ) 但し、任意の2つの数g,h間の演算g*hは、変数x
が所定の正の領域にあるときに単調変化する偶関数をf
(x)(但し、f(x)≠r・x2 +s、r,sは各定
数)としたときの、f(g+h)−f(g−h)の演算
を表わす。の演算を施し(ステップ19−2)、演算結
果c(ρ,θ,Δ)のピーク点を見い出すことにより、
x軸とy軸とから成る二次元平面内における、2つの関
数A(x,y),B(x,y)で表わされる互いに平行
な直線どうしの位置ずれを検出する(ステップ19−
3)ことを特徴とする。
【0145】図20は、本発明の第8のずれ検出方法の
手順の説明図である。また、上記目的を達成する本発明
の第8のずれ検出方法は、x,yを変数とする2つの関
数A(x,y),B(x,y)のそれぞれにハフ変換を
施すことにより、ρ,θを変数とする2つの関数 a(ρ,θ),b(ρ,θ) 但し、ρは、x軸とy軸とから成る二次元平面上の直線
と原点との間の最短距離を表わす変数、θは、該直線の
傾きを表わす変数を表わす。を求め(ステップ20−
1)、2つの関数a(ρ,θ),b(ρ,θ)に、
【0146】
【数83】
【0147】但し、任意の数g,h間の演算g*hは、
変数xが所定の正の領域にあるときに単調変化する偶関
数をf(x)(但し、f(x)≠r・x2 +s、r,s
は各定数)としたときの、f(g+h)−f(g−h)
の演算を表わす。の演算を施し(ステップ20−2)、
演算結果c(Δ,θ)に逆ハフ変換を施すことにより、
x軸方向,y軸方向それぞれの位置ずれ量Δx,Δyを
変数とする関数D(Δx,Δy)を求め(ステップ20
−3)、該関数D(Δx,Δy)のピーク点を見い出す
ことにより、2つの関数A(x,y),B(x,y)
の、x軸とy軸とから成る二次元平面上の相対的な位置
ずれを検出する(ステップ20−4)ことを特徴とす
る。
【0148】ここで、上記本発明の第8のずれ検出方法
において、上記ハフ変換に先立って、x,yを変数とす
る2つの関数X(x,y),Y(x,y)のそれぞれ
に、微分フィルタ関数とのコンボリューション演算を施
すことにより、上記ハフ変換の対象とされる2つの関数
A(x,y),B(x,y)を求める(ステップ17−
0)ことが好ましく、あるいは、上記ステップ20−0
に代えて、上記本発明の第8のずれ検出方法において、
上記ハフ変換により求められた2つの関数a(ρ,
θ),b(ρ,θ)に、ρ軸方向に微分する一次元微分
フィルタ関数とのコンボリューション演算を施し(ステ
ップ該コンボリューション演算後の2つの関数を再度a
(ρ,θ),b(ρ,θ)と表記したときの該2つの関
数a(ρ,θ),b(ρ,θ)に上記(4)式の演算を
施す(ステップ20−5)ことも好ましい態様である。
【0149】また、上記本発明の第8のずれ検出方法に
おいて、上記ステップ20−0として、二次元微分フィ
ルタ関数をd(x,y)としたとき、上記ハフ変換に先
立って、x,yを変数とする2つの関数X(x,y),
Y(x,y)のそれぞれに、
【0150】
【数84】
【0151】但し、任意の2つの数g,h間の演算g*
hは、変数xが所定の正の領域内にあるときに単調変化
する偶関数をf(x)(但し、f(x)≠r・x2
s、r,sは各定数)としたときの、f(g+h)−f
(g−h)の演算を表わす。の演算を施すことにより上
記のハフ変換の対象とされる2つの関数A(x,y),
B(x,y)を求めるステップを備えることも好ましい
態様である。
【0152】あるいは、上記本発明の第8のずれ検出方
法において、ステップ20−5として、ρ軸方向に微分
する一次元微分フィルタ関数をd(ρ)としたとき、上
記ハフ変換により求められた2つの関数a(ρ,θ),
b(ρ,θ)のそれぞれに、
【0153】
【数85】
【0154】但し、任意の2つの数g,h間の演算g*
hは、変数xが所定の正の領域内にあるときに単調変化
する偶関数をf(x)(但し、f(x)≠r・x2
s、r,sは各定数)としたときの、f(g+h)−f
(g−h)の演算を表わす。の演算を施し、該演算後の
2つの関数a′(ρ,θ),b′(ρ,θ)を再度a
(ρ,θ),b(ρ,θ)と表記したときの該2つの関
数a(ρ,θ),b(ρ,θ)に上記(4)式の演算を
施すステップを備えることも好ましい態様である。
【0155】図21は、本発明の第9のずれ検出方法の
手順の説明図でもある。また、上記目的を達成する本発
明の第9のずれ検出方法は、x,yを変数とする2つの
関数A(x,y),B(x,y)のそれぞれにハフ変換
を施すことにより、ρ,θを変数とする2つの関数 a(ρ,θ),b(ρ,θ) 但し、ρは、x軸とy軸とから成る二次元平面上の直線
と原点との間の最短距離を表わす変数、θは、該直線の
傾きを表わす変数を表わす。を求め(ステップ21−
1)、これら2つの関数a(ρ,θ),b(ρ,θ)
に、 c(ρ,θ,Δ)=a(ρ,θ)*b(ρ,θ+Δ) 但し、任意の2つの数g,h間の演算g*hは、変数x
が所定の正の領域にあるときに単調変化する偶関数をf
(x)(但し、f(x)≠r・x2 +s、r,sは各定
数)としたときの、f(g+h)−f(g−h)の演算
を表わす。の演算を施し(ステップ21−2)、演算結
果c(ρ,θ,Δ)のピーク点を見い出すことにより、
x軸とy軸とから成る二次元平面内における、2つの関
数A(x,y),B(x,y)それぞれで表わされる、
原点からの距離ρが互いに等しい直線どうしの回転ずれ
を検出する(ステップ21−3)ことを特徴とする。
【0156】図22は、本発明の第10のずれ検出方法
の手順の説明図でもある。また、上記目的を達成する本
発明の第10のずれ検出方法は、x,yを変数とする2
つの関数A(x,y),B(x,y)のそれぞれにハフ
変換を施すことにより、ρ,θを変数とする2つの関数 a(ρ,θ),b(ρ,θ) 但し、ρは、x軸とy軸とから成る二次元平面上の直線
と原点との間の最短距離を表わす変数、θは、該直線の
傾きを表わす変数を表わす。を求め(ステップ22−
1)、これら2つの関数a(ρ,θ),b(ρ,θ)
に、
【0157】
【数86】
【0158】但し、任意の2つの数g,h間の演算g*
hは、変数xが所定の正の領域にあるときに単調変化す
る偶関数をf(x)(但し、f(x)≠r・x2 +s、
r,sは各定数)としたときの、f(g+h)−f(g
−h)の演算を表わす。の演算を施し(ステップ22−
2)、演算結果c(Δ,ρ)のピーク点を見い出すこと
により、2つの関数A(x,y),B(x,y)の、x
軸とy軸とから成る二次元平面上の相対的な回転ずれを
検出する(ステップ22−3)ことを特徴とする。
【0159】ここで、上記本発明の第6〜第10のいず
れのずれ検出方法においても、上記偶関数f(x)は、
【0160】
【数87】
【0161】但し、r,sは各定数、αはα≠2を満足
する定数を表わす。であってもよい。図23は、本発明
の第1のずれ検出装置の基本ブロック図である。上記目
的を達成する本発明の第1のずれ検出装置は、1≦i≦
jを満足する2つの整数をi,j、j個の変数をx1
2 ,…,x j 、2つの関数をa(x1 ,x2 ,…,x
j ),b(x1 ,x2 ,…,xj )としたとき、これら
2つの関数a(x1 ,x2 ,…,xj ),b(x1 ,x
2 ,…,xj )に、
【0162】
【数88】
【0163】但し、任意の2つの数g,h間の演算g*
hは、g,hそれぞれの絶対値の和|g|+|h|を演
算g*hによる演算結果の絶対値|g*h|とし、gと
hとの極性の一致、不一致のいずれか一方および他方に
応じて、それぞれプラス、マイナスを演算g*hによる
演算結果の符号とする演算を表わす。の演算を施す相関
演算手段23−1と、該相関演算手段における演算結果
c(Δx1 ,Δx2 ,…,Δxi ,xi+1 …,xj
の、Δx1 ,Δx2 ,…,Δxi を変数としたときの、
ピーク点を見い出すことにより、2つの関数a,bの、
1 軸,x2 軸,…,xi 軸から成るi次元空間内の相
対的なずれを検出するずれ検出手段23−2とを備えた
ことを特徴とする。
【0164】ここで、上記本発明の第1のずれ検出装置
において、上記相関演算手段23−1における(1)式
の演算に先立って、x1 ,x2 ,…,xj を変数とする
2つの関数X(x1 ,x2 ,…,xj ),Y(x1 ,x
2 ,…,xj )のそれぞれに、微分フィルタ関数とのコ
ンボリューション演算を施すことにより、上記(1)式
の演算の対象とされる2つの関数a(x1 ,x2 ,…,
j ),b(x1 ,x 2 ,…,xj )を求めるコンボリ
ューション演算手段23−0を備えた構成とすることが
好ましい。
【0165】また、上記本発明の第1のずれ検出装置に
おいて、コンボリューション演算手段23−0として、
1 軸方向、x2 軸方向、…、およびxk 軸方向に微分
するk次元微分フィルタ関数(但し、1≦k≦j)をd
(x1 ,x2 ,…,xk )としたとき、上記相関演算手
段23−1における(1)式の演算に先立って、x1
2 ,…,xj を変数とする2つの関数X(x1 ,x
2 ,…,xj ),Y(x 1 ,x2 ,…,xj )のそれぞ
れに、
【0166】
【数89】
【0167】但し、任意の2つの数g,h間の演算g*
hは、g,hそれぞれの絶対値の和|g|+|h|を演
算g*hによる演算結果の絶対値|g*h|とし、gと
hとの極性の一致、不一致のいずれか一方および他方に
応じて、それぞれプラス、マイナスを演算g*hによる
演算結果の符号とする演算を表わす。の演算を施すこと
により、上記(1)式の演算の対象とされる2つの関数
a(x 1 ,x2 ,…,xj ),b(x1 ,x2 ,…,x
j )を求めるコンボリューション演算手段を備えること
も好ましい態様である。
【0168】図24は、本発明の第2のずれ検出装置の
基本ブロック図である。上記目的を達成する本発明の第
2のずれ検出装置は、x,yを変数とする2つの関数A
(x,y),B(x,y)のそれぞれにハフ変換を施す
ことにより、ρ,θを変数とする2つの関数 a(ρ,θ),b(ρ,θ) 但し、ρは、x軸とy軸とから成る二次元平面上の直線
と原点との間の最短距離を表わす変数、θは、該直線の
傾きを表わす変数を表わす。を求めるハフ変換手段24
−1と、これら2つの関数a(ρ,θ),b(ρ,θ)
に、 c(ρ,θ,Δ)=a(ρ,θ)*b(ρ+Δ,θ) 但し、任意の2つの数g,h間の演算g*hは、g,h
それぞれの絶対値の和|g|+|h|を演算g*hによ
る演算結果の絶対値|g*h|とし、gとhとの極性の
一致、不一致のいずれか一方および他方に応じて、それ
ぞれプラス、マイナスを演算g*hによる演算結果の符
号とする演算を表わす。の演算を施す要素相関演算手段
24−2と、該要素相関演算手段における演算結果c
(ρ,θ,Δ)のピーク点を見い出すことにより、x軸
とy軸とから成る二次元平面内における、2つの関数A
(x,y),B(x,y)で表わされる互いに平行な直
線どうしの位置ずれを検出する位置ずれ検出手段24−
3とを備えたことを特徴とする。
【0169】図25は、本発明の第3のずれ検出装置の
基本ブロック図である。上記目的を達成する本発明の第
3のずれ検出装置は、x,yを変数とする2つの関数A
(x,y),B(x,y)のそれぞれにハフ変換を施す
ことにより、ρ,θを変数とする2つの関数 a(ρ,θ),b(ρ,θ) 但し、ρは、x軸とy軸とから成る二次元平面上の直線
と原点との間の最短距離を表わす変数、θは、該直線の
傾きを表わす変数を表わす。を求めるハフ変換手段25
−1と、これら2つの関数a(ρ,θ),b(ρ,θ)
に、
【0170】
【数90】
【0171】但し、任意の2つの数g,h間の演算g*
hは、g,hそれぞれの絶対値の和|g|+|h|を演
算g*hによる演算結果の絶対値|g*h|とし、gと
hとの極性の一致、不一致のいずれか一方および他方に
応じて、それぞれプラス、マイナスを演算g*hによる
演算結果の符号とする演算を表わす。の演算を施す相関
演算手段25−2と、該相関演算手段における演算結果
c(Δ,θ)に逆ハフ変換を施すことにより、x軸方
向,y軸方向それぞれの位置ずれ量Δx,Δyを変数と
する関数D(Δx,Δy)を求める逆ハフ変換手段25
−3と、該関数D(Δx,Δy)のピーク点を見い出す
ことにより、2つの関数A(x,y),B(x,y)
の、x軸とy軸とから成る二次元平面上の相対的な位置
ずれを検出する位相ずれ検出手段25−4とを備えたこ
とを特徴とする。
【0172】ここで、上記本発明の第3のずれ検出装置
において、上記ハフ変換に先立って、x,yを変数とす
る2つの関数X(x,y),Y(x,y)のそれぞれ
に、微分フィルタ関数とのコンボリューション演算を施
すことにより、上記ハフ変換の対象とされる2つの関数
A(x,y),B(x,y)を求めるコンボリューショ
ン演算手段25−0を備えることが好ましく、あるい
は、このコンボリューション演算手段25−0に代え
て、上記本発明の第3のずれ検出装置において、上記ハ
フ変換により求められた2つの関数a(ρ,θ),b
(ρ,θ)に、ρ軸方向に微分する一次元微分フィルタ
関数とのコンボリューション演算を施して、該コンボリ
ューション演算後の2つの関数を上記(2)式の演算の
対象とされるa(ρ,θ),b(ρ,θ)として上記相
関演算手段に受け渡すコンボリューション演算手段25
−5を備ることも好ましい態様である。
【0173】また、上記本発明の第3のずれ検出装置に
おいて、上記コンボリューション演算手段25−0とし
て、x軸方向およびy軸方向に微分する二次元微分フィ
ルタ関数をd(x,y)としたとき、上記ハフ変換に先
立って、x,yを変数とする2つの関数X(x,y),
Y(x,y)のそれぞれに、
【0174】
【数91】
【0175】但し、任意の2つの数g,h間の演算g*
hは、g,hそれぞれの絶対値の和|g|+|h|を演
算g*hによる演算結果の絶対値|g*h|とし、gと
hとの極性の一致、不一致のいずれか一方および他方に
応じて、それぞれプラス、マイナスを演算g*hによる
演算結果の符号とする演算を表わす。の演算を施すこと
により上記ハフ変換の対象とされる2つの関数A(x,
y),B(x,y)を求めるコンボリューション演算手
段を備えることも好ましい態様である。
【0176】あるいは、上記本発明の第3のずれ検出装
置において、上記コンボリューション演算手段25−5
として、ρ軸方向に微分する一次元微分フィルタ関数を
d(ρ)としたとき、上記ハフ変換により求められた2
つの関数a(ρ,θ),b(ρ,θ)のそれぞれに、
【0177】
【数92】
【0178】但し、任意の2つの数g,h間の演算g*
hは、g,hそれぞれの絶対値の和|g|+|h|を演
算g*hによる演算結果の絶対値|g*h|とし、gと
hとの極性の一致、不一致のいずれか一方および他方に
応じて、それぞれプラス、マイナスを演算g*hによる
演算結果の符号とする演算を表わす。の演算を施して、
該演算後の2つの関数a′(ρ,θ),b′(ρ,θ)
を上記(2)式の演算の対象とされる2つの関数a
(ρ,θ),b(ρ,θ)として上記相関演算手段に受
け渡すコンボリューション演算手段を備えることも好ま
しい態様である。
【0179】図26は、本発明の第4のずれ検出装置の
基本ブロック図である。上記目的を達成する本発明の第
4のずれ検出装置は、x,yを変数とする2つの関数A
(x,y),B(x,y)のそれぞれにハフ変換を施す
ことにより、ρ,θを変数とする2つの関数 a(ρ,θ),b(ρ,θ) 但し、ρは、x軸とy軸とから成る二次元平面上の直線
と原点との間の最短距離を表わす変数、θは、該直線の
傾きを表わす変数を表わす。を求めるハフ変換手段26
−1と、これら2つの関数a(ρ,θ),b(ρ,θ)
に、 c(ρ,θ,Δ)=a(ρ,θ)*b(ρ,θ+Δ) 但し、任意の2つの数g,h間の演算g*hは、g,h
それぞれの絶対値の和|g|+|h|を演算g*hによ
る演算結果の絶対値|g*h|とし、gとhとの極性の
一致、不一致のいずれか一方および他方に応じてそれぞ
れ、プラス、マイナスを演算g*hによる演算結果の符
号とする演算を表わす。の演算を施す要素相関演算手段
26−2と、該要素相関演算手段における演算結果c
(ρ,θ,Δ)のピーク点を見い出すことにより、x軸
とy軸とから成る二次元平面内における、2つの関数A
(x,y),B(x,y)それぞれで表わされる、原点
からの距離ρが互いに等しい直線どうしの回転ずれを検
出する回転ずれ検出手段26−3とを備えたことを特徴
とする。
【0180】図27は、本発明の第5のずれ検出装置の
基本ブロック図である。上記目的を達成する本発明の第
5のずれ検出装置は、x,yを変数とする2つの関数A
(x,y),B(x,y)のそれぞれにハフ変換を施す
ことにより、ρ,θを変数とする2つの関数 a(ρ,θ),b(ρ,θ) 但し、ρは、x軸とy軸とから成る二次元平面上の直線
と原点との間の最短距離を表わす変数、θは、該直線の
傾きを表わす変数を表わす。を求めるハフ変換手段27
−1と、これら2つの関数a(ρ,θ),b(ρ,θ)
に、
【0181】
【数93】
【0182】但し、任意の2つの数g,h間の演算g*
hは、g,hそれぞれの絶対値の和|g|+|h|を演
算g*hによる演算結果の絶対値|g*h|とし、gと
hとの極性の一致、不一致のいずれか一方および他方に
応じて、それぞれプラス、マイナスを演算g*hによる
演算結果の符号とする演算を表わす。の演算を施す相関
演算手段27−2と、該相関演算手段における演算結果
c(Δ,ρ)のピーク点を見い出すことにより、2つの
関数A(x,y),B(x,y)の、x軸とy軸とから
成る二次元平面上の相対的な回転ずれを検出する回転ず
れ検出手段27−3を備えたことを特徴とする。
【0183】なお、上記本発明の第1〜第5のずれ検出
装置において、演算g*hは、gh=0のとき、|g*
h|=|g|+|h|にかかわらず、g*h=0とする
ものであることが好ましい。図23は、本発明の第6の
ずれ検出装置の基本ブロック図でもある。上記目的を達
成する本発明の第6のずれ検出装置は、1≦i≦jを満
足する2つの整数をi,j、j個の変数をx1 ,x2
…,x j 、2つの関数をa(x1 ,x2 ,…,xj ),
b(x1 ,x2 ,…,xj )としたとき、これら2つの
関数a(x1 ,x2 ,…,xj ),b(x1 ,x2
…,xj )に、
【0184】
【数94】
【0185】但し、任意の2つの数g,h間の演算g*
hは、変数xが所定の正の領域内にあるときに単調変化
する偶関数をf(x)(但し、f(x)≠r・x2
s、r,sは各定数)としたときの、f(g+h)−f
(g−h)の演算を表わす。の演算を施す相関演算手段
23−1と、該相関演算手段における演算結果c(Δx
1 ,Δx2 ,…,Δxi ,xi+1 …,xj )の、Δx
1 ,Δx2 ,…,Δxi を変数としたときのピーク点を
見い出すことにより、2つの関数a,bの,x1 軸,x
2 軸,…,xi 軸から成るi次元空間内の相対的なずれ
を検出するずれ検出手段23−2とを備えたことを特徴
とする。
【0186】ここで、上記本発明の第6のずれ検出装置
において、上記相関演算手段における(3)式の演算に
先立って、x1 ,x2 ,…,xj を変数とする2つの関
数X(x1 ,x2 ,…,xj ),Y(x1 ,x2 ,…,
j )のそれぞれに、微分フィルタ関数とのコンボリュ
ーション演算を施すことにより、上記(3)式の演算の
対象とされる2つの関数a(x1 ,x2 ,…,xj ),
b(x1 ,x2 ,…,xj )を求めるコンボリューショ
ン演算手段23−0を備えることが好ましい。
【0187】また、上記本発明の第6のずれ検出装置に
おいて、コンボリューション演算手段23−0として、
k次元微分フィルタ関数(但し、1≦k≦j)をd(x
1 ,x2 ,…,xk )としたとき、上記相関演算手段に
おける(3)式の演算に先立って、x1 ,x2 ,…,x
j を変数とする2つの関数X(x1 ,x2 ,…,
j),Y(x1 ,x2 ,…,xj )のそれぞれに、
【0188】
【数95】
【0189】但し、任意の2つの数g,h間の演算g*
hは、変数xが、所定の正の領域内にあるときに単調変
化する偶関数をf(x)(但し、f(x)≠r・x2
s、r,sは各定数)としたときの、f(g+h)−f
(g−h)の演算を表わす。の演算を施すことにより、
上記(3)式の演算の対象とされる2つの関数a(x
1 ,x2 ,…,xj ),b(x1 ,x2 ,…,xj )を
求めるコンボリューション演算手段を備えることも好ま
しい態様である。
【0190】図24は、本発明の第7のずれ検出装置の
基本ブロック図である。上記目的を達成する本発明の第
7のずれ検出装置は、x,yを変数とする2つの関数A
(x,y),B(x,y)のそれぞれにハフ変換を施す
ことにより、ρ,θを変数とする2つの関数 a(ρ,θ),b(ρ,θ) 但し、ρは、x軸とy軸とから成る二次元平面上の直線
と原点との間の最短距離を表わす変数、θは、該直線の
傾きを表わす変数を表わす。を求めるハフ変換手段24
−1と、これら2つの関数a(ρ,θ),b(ρ,θ)
に、 c(ρ,θ,Δ)=a(ρ,θ)*b(ρ+Δ,θ) 但し、任意の2つの数g,h間の演算g*hは、変数x
が所定の正の領域にあるときに単調変化する偶関数をf
(x)(但し、f(x)≠r・x2 +s、r,sは各定
数)としたときの、f(g+h)−f(g−h)の演算
を表わす。の演算を施す要素相関演算手段24−2と、
該要素相関演算手段における演算結果c(ρ,θ,Δ)
のピーク点を見い出すことにより、x軸とy軸とから成
る二次元平面内における、2つの関数A(x,y),B
(x,y)で表わされる互いに平行な直線どうしの位置
ずれを検出する位置ずれ検出手段24−3とを備えたこ
とを特徴とする。
【0191】図25は、本発明の第8のずれ検出装置の
基本ブロック図でもある。上記目的を達成する本発明の
第8のずれ検出装置は、x,yを変数とする2つの関数
A(x,y),B(x,y)のそれぞれにハフ変換を施
すことにより、ρ,θを変数とする2つの関数 a(ρ,θ),b(ρ,θ) 但し、ρは、x軸とy軸とから成る二次元平面上の直線
と原点との間の最短距離を表わす変数、θは、該直線の
傾きを表わす変数を表わす。を求めるハフ変換手段25
−1と、2つの関数a(ρ,θ),b(ρ,θ)に、
【0192】
【数96】
【0193】但し、任意の数g,h間の演算g*hは、
変数xが所定の正の領域にあるときに単調変化する偶関
数をf(x)(但し、f(x)≠r・x2 +s、r,s
は各定数)としたときの、f(g+h)−f(g−h)
の演算を表わす。の演算を施す相関演算手段25−2
と、該相関演算手段における演算結果c(Δ,θ)に逆
ハフ変換を施すことにより、x軸方向,y軸方向それぞ
れの位置ずれ量Δx,Δyを変数とする関数D(Δx,
Δy)を求める逆ハフ変換手段25−3と、該関数D
(Δx,Δy)のピーク点を見い出すことにより、2つ
の関数A(x,y),B(x,y)の、x軸とy軸とか
ら成る二次元平面上の相対的な位置ずれを検出する位相
ずれ検出手段25−4とを備えたことを特徴とする。
【0194】ここで、上記本発明の第8のずれ検出装置
において、上記ハフ変換に先立って、x,yを変数とす
る2つの関数X(x,y),Y(x,y)のそれぞれ
に、微分フィルタ関数とのコンボリューション演算を施
すことにより、上記ハフ変換の対象とされる2つの関数
A(x,y),B(x,y)を求めるコンボリューショ
ン演算手段25−0を備えることが好ましく、あるい
は、このコンボリューション演算手段25−0に代え
て、上記本発明の第8のずれ検出装置において、上記ハ
フ変換により求められた2つの関数a(ρ,θ),b
(ρ,θ)に、ρ軸方向に微分する一次元微分フィルタ
関数とのコンボリューション演算を施して、該コンボリ
ューション演算後の2つの関数を、上記(4)式の演算
の対象とされる2つの関数a(ρ,θ),b(ρ,θ)
として上記相関演算手段に受け渡すコンボリューション
演算手段25−5を備えることも好ましい態様である。
【0195】また、上記本発明の第8のずれ検出装置に
おいて、コンボリューション演算手段25−0として、
二次元微分フィルタ関数をd(x,y)としたとき、上
記ハフ変換に先立って、x,yを変数とする2つの関数
X(x,y),Y(x,y)のそれぞれに、
【0196】
【数97】
【0197】但し、任意の2つの数g,h間の演算g*
hは、変数xが所定の正の領域内にあるときに単調変化
する偶関数をf(x)(但し、f(x)≠r・x2
s、r,sは各定数)としたときの、f(g+h)−f
(g−h)の演算を表わす。の演算を施すことにより上
記のハフ変換の対象とされる2つの関数A(x,y),
B(x,y)を求めるコンボリューション演算手段を備
えることも好ましい態様である。
【0198】あるいは、上記本発明の第8のずれ検出装
置において、コンボリューション演算手段25−5とし
て、ρ軸方向に微分する一次元微分フィルタ関数をd
(ρ)としたとき、上記ハフ変換により求められた2つ
の関数a(ρ,θ),b(ρ,θ)のそれぞれに、
【0199】
【数98】
【0200】但し、任意の2つの数g,h間の演算g*
hは、変数xが所定の正の領域内にあるときに単調変化
する偶関数をf(x)(但し、f(x)≠r・x2
s、r,sは各定数)としたときの、f(g+h)−f
(g−h)の演算を表わす。の演算を施して、該演算後
の2つの関数a′(ρ,θ),b′(ρ,θ)を、上記
(4)式の演算の対象とされる2つの関数a(ρ,
θ),b(ρ,θ)として上記相関演算手段に受け渡す
コンボリューション演算手段を備えることも好ましい態
様である。
【0201】図26は、本発明の第9のずれ検出装置の
基本ブロック図でもある。上記目的を達成する本発明の
第9のずれ検出装置は、x,yを変数とする2つの関数
A(x,y),B(x,y)のそれぞれにハフ変換を施
すことにより、ρ,θを変数とする2つの関数 a(ρ,θ),b(ρ,θ) 但し、ρは、x軸とy軸とから成る二次元平面上の直線
と原点との間の最短距離を表わす変数、θは、該直線の
傾きを表わす変数を表わす。を求めるハフ変換手段26
−1と、これら2つの関数a(ρ,θ),b(ρ,θ)
に、 c(ρ,θ,Δ)=a(ρ,θ)*b(ρ,θ+Δ) 但し、任意の2つの数g,h間の演算g*hは、変数x
が所定の正の領域にあるときに単調変化する偶関数をf
(x)(但し、f(x)≠r・x2 +s、r,sは各定
数)としたときの、f(g+h)−f(g−h)の演算
を表わす。の演算を施す要素相関演算手段26−2と、
該要素相関演算手段26−2における演算結果c(ρ,
θ,Δ)のピーク点を見い出すことにより、x軸とy軸
とから成る二次元平面内における、2つの関数A(x,
y),B(x,y)それぞれで表わされる、原点からの
距離ρが互いに等しい直線どうしの回転ずれを検出する
回転ずれ検出手段26−3を備えたことを特徴とする。
【0202】図27は、本発明の第10のずれ検出装置
の基本ブロック図でもある。上記目的を達成する本発明
の第10のずれ検出装置は、x,yを変数とする2つの
関数A(x,y),B(x,y)のそれぞれにハフ変換
を施すことにより、ρ,θを変数とする2つの関数 a(ρ,θ),b(ρ,θ) 但し、ρは、x軸とy軸とから成る二次元平面上の直線
と原点との間の最短距離を表わす変数、θは、該直線の
傾きを表わす変数を表わす。を求めるハフ変換手段27
−1と、これら2つの関数a(ρ,θ),b(ρ,θ)
に、
【0203】
【数99】
【0204】但し、任意の2つの数g,h間の演算g*
hは、変数xが所定の正の領域にあるときに単調変化す
る偶関数をf(x)(但し、f(x)≠r・x2 +s、
r,sは各定数)としたときの、f(g+h)−f(g
−h)の演算を表わす。の演算を施す相関演算手段27
−2と、演算結果c(Δ,ρ)のピーク点を見い出すこ
とにより、2つの関数A(x,y),B(x,y)の、
x軸とy軸とから成る二次元平面上の相対的な回転ずれ
を検出する回転ずれ検出手段27−3を備えたことを特
徴とする。
【0205】ここで、上記本発明の第6〜第10のいず
れのずれ検出装置においても、上記偶関数f(x)が、
【0206】
【数100】
【0207】但し、r,sは各定数、αはα≠2を満足
する定数を表わす。であってもよい。以上に説明した本
発明は、2つの任意の数a,b間の演算a*bとして、
(A)2つの数a,bそれぞれの絶対値の和|a|+|
b|を演算a*bによる演算結果の絶対値|a*b|と
し、2つの関数a,bの極性の一致、不一致のうちのい
ずれか一方および他方に応じて、それぞれプラス、マイ
ナスを演算a*bによる演算結果の符号とする演算を用
いる第1の群と、(B)変数xが所定の正の領域内にあ
るときに単調変化する偶関数をf(x)(但し、f
(x)≠r・x2 +s、r,sは各定数)としたとき
の、f(a+b)−f(a−b)の演算を用いる第2の
群とに大別される。以下の説明では、それらを区別する
場合、「第1の群」、「第2の群」と称する。
【0208】本発明のうちの第1の群では、動きベクト
ルの検出を安定に行える“(5)式に類似の相関”を、
積ではなく、和を用いて実現しようというものである。
ここで、積を計算するデジタル乗算器と和を計算するデ
ジタル加算器を比較する。Nビットの2進データを計算
する加算器は、図28(A)に示すように、N個の要素
加算器から構成される。一方、Nビットの2進データを
計算する乗算器は、図28(B)に示すように、N×N
個の要素加算器から構成される。すなわち、256(=
8 )値データの乗算器は、加算器の8倍の要素加算器
を必要とする。従って、相関を加算器で実現する意義は
大きい。
【0209】(5)式の相関で積を用いる意味を考え
る。a(x,y)と b(x+ ΔX,y+ΔY) の相関に求められるの
は、aとbが一致した時に大きな値になり、aとbが一
致しないときに小さい値になることである。積の性質を
この点から検討すると、表1に示すように、aとbの極
性が一致するときに正(大きい値)になり、一致しない
ときに負(小さい値)になっていることが判る。この性
質が,(5)式の相関の本質である。
【0210】
【表1】
【0211】乗算の値(絶対値P) は、一致判定を行う
相関においては、意味が薄い。すなわち、10×10が
正確に100になる必要はなく、20(=10+10)
であっても一致判定には大差がない。まとめると、aと
bの相関演算に求められるのは、「積と同じ極性の性質
(表1)」であり、「その絶対値は重要でなく、aの絶
対値とbの絶対値との単調増加関数」であればよい。更
に、aとbのどちらかがゼロのときに出力がゼロになる
ことが好ましい。ただし、この性質は必ずしも必須では
ない。
【0212】この検討から,最も簡単な「a,b絶対値
の単調増加関数」としてそれら絶対値の和(|a|+|
b|)に着目し、極性が積と同じになる演算を採用する
(表2)。この相関は、積と同様の優れた相関を、乗算
器に比べてハードウェア量の格段に少ない加算器で実現
できる。
【0213】
【表2】
【0214】本発明の演算(表2)を記号*で定義す
る。すなわち、二つの入力をa,bとすると、その演算
は a*b で表され、具体的には a*b= (|a|+ |b|) : aとbの極性が一致する時 …(7a) a*b=−(|a|+ |b|) : aとbの極性が一致しない時…(7b) a*b= 0 : aとbのどちらかがゼロの時…(7c) で計算される。但し(7c)式は必ずしも必要ではな
い。
【0215】この演算による2次元相関は、新しい演算
記号*を用いて C(ΔXY )=ΣX ΣY a(x,y)*b(x+ΔX,y +ΔY )…(8) と表される。本発明の相関は、積を用いた(5)式と同
様の好ましい性質を示す。すなわち, 両画面小領域が一
致したときに最大になり、一致しないときに小さい値に
なる。特に, 両画面小領域の極性が異なるときには負と
なり、不一致の大きいことを明確に示す。この負の相関
値は、(6)式の相関にはない優れた性質である。
【0216】次に本発明の第2の群について説明する。
ここでは簡単のため、関数f(x)として、f(x)=
|x|を取りあげて説明する。すなわち、f(x)=|
x|のとき、 a*b=f(a+b)−f(a−b) =|a+b|−|a−b| …(9) となる。
【0217】本発明の第2の群では、動きベクトルの検
出を安定に行える“(5)式に類似の相関”を、積では
なく、和、差といった2入力線形演算と絶対値の1入力
非線形演算を組合せて実現しようというものである。こ
こでも、図28を参照して説明した、積を計算するデジ
タル乗算器と和を計算するデジタル加算器のハードウェ
アの規模の議論がそのまま成立し、また、絶対値も簡単
なハードウェアで実現可能であり、従来の「積」の演算
と比べハードウェア量を格段に減ずることができる。
【0218】第2の群では、上記のように、任意の偶関
数f(x)を用いて、演算*が、a*b=f(a+b)
−f(a−b) …(10)と定義されて
いる。この演算はa,bそれぞれについて奇関数であ
り、a,bの交換に対して対称になっている。すなわち
(10)式と f(a)=f(−a)=f(|a|) …(11) から a*b=b*a …(12a) a*b=−{(−a)*b} =−{(a)*(−b)} =(−a)*(−b) …(12b) a*0=0*b=0 …(12c) a*b=sign(ab)|a|*|b| …(12d) が導かれる。ただし、|x|はxの絶対値を、sign
(x)はx>0の時1、x<0の時−1、x=0の時0
となる関数を表す。
【0219】さらにf(x)がxの正の領域で単調増
加、すなわち f(x)>f(y)(|x|>|y|) …(13) が成立する場合を考えると、ab≠0に対して|a|+
|b|>||a|−|b||を考慮すると、 |a|*|b| =f(|a|+|b|)−f(|a|−|b|) =f(|a|+|b|)−f(||a|−|b||)>0 (ab≠0) …(14) が成り立つ。したがって(12d)式からa*bは常に
abと同じ極性となることがわかる(表3)。逆にa*
bが常にabと同じ極性になるためにはf(x)がxの
正の領域で単調増加でなければならない。
【0220】
【表3】
【0221】これらから、正の領域で単調増加である任
意の偶関数に対して演算*を(10)式で定義すると、
この演算は相関に必要とされる積の性質をほとんど満た
していることがわかる。もちろん正の領域で単調減少で
ある偶関数の場合でも、−f(x)を考えれば単調増加
関数となり、出力の極性が反転する以外は全く同じこと
が言える。以下の説明では簡単のため主に単調増加の場
合について説明する。
【0222】この様な演算*の中で最も簡単なものはf
(x)としてxの絶対値|x|を取った場合である。こ
の場合、前述した(9)式 a*b=|a+b|−|a−b| …(9) となる。この場合、この式をそのまま実現した場合で
も、加算器、補数器、絶対値回路等の簡単なハードウェ
アだけで実現可能であり、乗算器に比べて少ないハード
ウェア量とすることができる。後述するように、この場
合の出力は表4のように表すこともできる。
【0223】
【表4】
【0224】このように(10)式で定義される相関
は、関数f(x)を適当に選ぶことにより、積と同様の
優れた相関を、乗算器に比べてハードウェア量の格段に
少ない加算器で実現できる。さらに、入力信号の性質に
よっては、f(x)を適切に選ぶことにより、通常の積
による相関よりも優れた性質の相関が得られる可能性も
ある。
【0225】以上の演算*による2次元相関は、 C(ΔX,ΔY) =Σx Σy a(x,y)*b(x+ΔX,y+ΔY) …(15) と表わされる。相関を計算するのに望ましい性質のうち
(10)式の演算*が満たしていないのは、線形加算に
対する分配法則とスカラー積に対する結合法則である。
【0226】 (a+b)*c≠a*c+b*c …(16a) (ca)*b≠c(a*b) …(16b) しかし、これが問題になる場合には、後述のように適当
な前処理を行うことで回避できるので、それほど重要で
はない。第2の群の相関もまた、第1の群の相関と同
様、積を用いた(5)式と同様の好ましい性質を示す。
すなわち単調増加の偶関数を用いた場合、両画面が小領
域が一致したときに最大になり、一致しないときに小さ
い値になる。特に、両画面小領域の極性が異なるときに
は負となり、不一致の大きいことを明確に示す。この負
の相関値は、(6)式の相関にない優れた性質である。
もちろん単調減少関数の場合は逆になる。
【0227】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
説明する。ここでは、先ず、本発明の第1の群の実施形
態について説明する。したがって第1の群の実施形態の
説明が終了して第2の群の実施形態の説明に移るまで
は、明示的な断り書きのない限り、演算a*bは、上述
の(A)の演算、すなわち(7a)〜(7c)式で定義
される演算を意味する。
【0228】本発明のうちの第1の群は、表2に示す演
算が基本になっている。これにより、積を用いた相関と
同様の好ましい性質が得られ、しかも乗算器に比べて格
段に少ないハードウェア量で実現できる。この演算は、
(8)式の2次元相関だけでなく、後述の1次元相関に
も有用である。この演算を相関に用いる本質は、上述の
ように、(7a)式と(7b)式にある。出力の極性を
反転して「両入力の極性が一致するときには負とし、一
致しないときには正」としてもよい。
【0229】表2の方式は、簡単なデジタル回路で実現
できる(図29)。入力データa,bを入力レジスタ
A,Bにセットする。レジスタのデータ形式は、図30
に示すように、絶対値ビットに極性ビットを付け加えた
「符号つき2進形式」である。極性は、正が0で、負が
1で表される。表2の演算は、両入力レジスタA,Bの
絶対値ビットをデジタル加算器12で加算し、出力レジ
スタの絶対値ビットにセットする。それと並行して、両
入力レジスタA,Bの極性ビットをExclusive
OR(XOR)回路14に入力し、その出力を出力レ
ジスタの極性ビットにセットする。ゼロ検出回路15と
デジタルスイッチ16により、どちらかの入力がゼロの
ときには出力レジタをゼロにセットする。以上により、
加算器を基本にして表2の演算が実行される。XOR回
路14を図31に、ゼロ検出回路を図32に、デジタル
スイッチを図33に示す。図31,図32のANDゲー
ト左側の小さい丸は、論理を否定して入力することを示
す。また、表5に、図31に示すXOR回路の演算論理
を示す。
【0230】
【表5】
【0231】上記の説明のとおり、(7c)式を必ずし
も満たす必要はない。図29のゼロ検出回路15とデジ
タルスイッチ16を削除してもよい。レジスタのデータ
形式が「補数型の2進形式」であっても、同様の考え方
で表2の演算を行う回路を構成できる。また、極性の定
義が正で1,負で0であっても、「排他的論理和の否
定」により同様に構成できる。
【0232】表2の方式は、アナログ回路でも実現でき
る。表2の演算を書き換えると表6になる。これは、表
7と表8の各演算の和として得られる。
【0233】
【表6】
【0234】
【表7】
【0235】
【表8】
【0236】表7と表8の各演算の和という考え方にも
とづいてアナログ回路を構成できる(図34)。入力
a,bを図34の上部の点線に囲まれた部分に入力する
と、表7の演算が出力される。これはインバータ21,
アナログスイッチ22, およびアナログ加算器23から
構成される。入力a,bをインバータ24で反転して、
下部の点線に囲まれた部分(上部と同じ構成)に入力す
ると、表8の演算が出力される。両ブロックの出力をア
ナログ加算すると、表6の演算の2倍が出力される。ア
ナログスイッチの回路例(図35)は、表9に示すよう
に、制御入力が負とゼロでオンになり、正でオフにな
る。
【0237】
【表9】
【0238】ここでは表9の動作をするアナログスイッ
チで構成したが,制御入力ゼロの状態でスイッチオン/
オフが不定のスイッチであっても表6の演算が行なわれ
る。また、表9の反転型の動作をするスイッチであって
も、同様の考えで表6の演算を行なう回路を構成でき
る。図36〜図40にアナログ加算器の回路例を示す。
【0239】図36は、大きなフローティング電極30
の上に、各入力を小電極31の静電容量を介して接続
し、そのフローティング電極30をアナログアンプ32
に接続したものである。フローティング電極30とグラ
ンドとの容量をCT ,小電極31とフローティング電極
30との容量を全て等しいとしてC1 とすると、フロー
ティング電極30の電位VT は、各入力電位V1 ,V
2 ,・・・,VN を加算して、 VT =C1 (V1 +V2 +・・・+VN )/CT と得られる。従って、アンプ32の出力は入力電位のア
ナログ加算値になる。
【0240】図37は、上記のフローティング電極30
をMOSトランジスタ33に入力したもので、同様にし
てアナログ加算が行われる。図38は、出力の直線性を
フードバックにより改良したもので、CF = NC1のと
きに最も直線的な出力特性になる。図39は、P−MO
SとN−MOSの組み合わせたアナログ加減算器であ
る。出力はV1 +V2 −V3 −V4 に比例し、加算と減
算を行うことができる。
【0241】図40は、図37を変形したアナログ加減
算器である。V3 とV4 をインバータで反転して入力し
ている。出力はV1 +V2 −V3 −V4 に比例し、加算
と減算を行うことができる。図34の回路を簡単化でき
る。インバータを整理して図34のアナログ回路が得ら
れる。
【0242】このアナログ回路は、大脳神経細胞の「乗
算的な演算を行う神経回路」(図42)に対応する。神
経回路の要素演算は、電気回路に対応する“3種類の神
経細胞シナップス”で行われる。すなわち、電気回路
(図41) のアナログ加算器33は、興奮性(加算性)
の伝達物質を放出するシナプスにより「シナップス後興
奮」として行われる。インバータ31は、抑制性(減算
性)の伝達物質を放出するシナプスにより「シナップス
後抑制」として行われる。そしてアナログスイッチ32
は、上記の伝達物質放出をシャントする「シナップス前
抑制」により行われる。正の神経信号ではシャントし、
負とゼロの信号ではシャントせず,アナログスィチ32
と同じ動作(表9)をする。これらシナプス機能によ
り、この回路で表6の演算が実現される。
【0243】図42を更に整理すると図43の神経回路
になる。この神経細胞はシナップス後興奮(加算性入
力)とシナップス後抑制(減算性入力)を同時に受けて
おり、電気回路では、図39、図40の加減算回路で実
現できる。従って、この神経回路は加減算器とアナログ
スイッチを用いた電気回路で実現できる。図43を変形
すると図44の神経回路になる。図44は、「ハフ変換
を行う細胞(図53(b))」の応答が入力された、3
種類の単純細胞を表す。すなわち、上の点線部分が「明
るいスリット刺激を好む“運動方向選択性(direc
tionally selective, 略してD
S)単純細胞”」の神経回路を表し、下の点線部分が
「暗いスリット刺激を好むDS単純細胞」の回路を表し
ている。これらを加算した全体が「明暗によらずにスリ
ット刺激に応答するDS単純細胞(B型単純細胞と言わ
れる)」の回路を表している。この神経回路は、加減算
器とアナログスイッチを用いた電気回路で実現でき、図
34の電気回路に対応する。
【0244】尚、本発明の第1の群の演算(表2,表
6)は、これら神経回路にヒントを得たものである。表
2の方式を、アナログとデジタルを組み合わせたハイブ
リッド回路で実現できる(図42)。アナログ入力の極
性を、極性識別回路41(図46,表10)により、正
のときには0,負のときには1の論理信号に変換する。
【0245】
【表10】
【0246】極性識別回路41の出力をXOR回路42
に入力して、出力の論理信号を得る。並行して、アナロ
グ入力a,bを絶対値回路43(図47) により絶対値
に変換して、アナログ加算器44により、それらのアナ
ログ加算を行う。これら論理信号とアナログ絶対値を、
極性付与回路45(図48) に入力する。最後にゼロ検
出回路46、否定論理回路47、およびアナログスイッ
チ48により、入力のどちらもゼロでないときは極性付
与回路45の出力を、そうでないときはゼロを出力す
る。この回路により、表2の演算が行われる。
【0247】前述の説明により、(7c)式を必ずしも
満たす必要はない。図45のゼロ検出回路46、否定論
理回路47、およびアナログスイッチ48を削除しても
よい。上述の、本発明の第1の群の基本演算を実現する
方式あるいは回路で、二つの1次元データ間の1次元相
関を計算することができる。
【0248】二つの1次元データ列を{a(x)},
{b(x)}とする。{b(x)}をΔだけ移動したデ
ータ列とデータ列{a(x)}との1次元相関は、本発
明の演算記号*を用いて ΣX a(x)*b(x+Δ) と計算される。xはデータ全体、もしくは所定領域にわ
たって集積される。これにより、積による1次元相関Σ
X a(x)b(x+Δ) と類似の相関量を得ることがで
きる。
【0249】上述の、本発明の基本演算を実現する方式
あるいは回路で、二つの入力画面a(x,y),b
(x,y)間の2次元相関を計算することができる。片
方の画面要素を2次元的に(ΔXY) だけ移動して、
もう一方の画面要素と本発明の演算*((7a)〜(7
c)式) を行う。これを、例えば全画面要素について集
積することにより、本発明の2次元相関が行われる。そ
の相関は(8)式で表される。この相関の最大値を検出
してパターンマッチングを行うことができ、それにもと
づいて、本発明における検出対象である「ずれ」の例で
ある、「動きベクトル」, 「両眼視差」、さらに、その
動きベクトルから導出される「移動速度」を計測でき
る。この点については以下に述べる。
【0250】なお上記での“画面”は、一般に2次元デ
ータでよい。上述の2次元相関を用いて、二つの画面あ
るいは二つの2次元データの間で、一致する小領域を検
出(パターンマッチング)し、またそれら小領域間の間
隔ベクトルを計測できる。画面Aの小領域(パターン)
と一致する画面Bの小領域(パターン)を検出する方法
を説明する(図1参照)。画面Bの小領域を2次元的に
(ΔXY) だけ移動して、画面Aの小領域と2次元相
関((8)式)を計算する。両小領域が一致すると、相
関値が最大になる。これにより両小領域間のマッチング
を検出できる。また、両小領域間の間隔ベクトルは、相
関値が最大になる移動量(ΔX0, Δ Y0) として計測され
る。
【0251】この2次元相関を計算機シミュレーション
した結果を図49〜図51に示す。画面Aと画面Bの円
が異なる位置にある(図49) 。画面Bを色々の移動ベ
クトル(ΔXY) だけ動かして(8)式の相関を計算
する。その相関値を(ΔX Y) マップにプロットし
て、その相関値を等高線で表示した(図50)。等高線
マップ上の位置(ΔX0, ΔY0) にピークが現れた。この
ピークは、画面Bを(Δ X0, ΔY0) だけ移動すると画面
Aと一致することを示している。従って、このピークを
検出することにより、両画面に一致するパターン(円)
が存在することを検出できる。また, 一致パターン間の
間隔ベクトルをそのピーク位置の座標として計測でき
る。以上により、本発明の演算で、パターンマッチング
が正確に行われることを確認した。
【0252】積を用いた相関((5)式) のシミュレー
ション結果を図51に示す。図50と比べると、ピーク
位置は同じであるが、ピークが鋭くあらわれているな
ど、形が異なっている。この違いは、絶対値を「積」と
「両入力の絶対値の和」で計算する相違に起因する。し
かし、画像を微分して入力すると、ピークの形も含めて
殆ど同じマップになり、従って本発明の演算((7a)
〜(7c)式)が「積」の機能をよく近似する。これに
ついては後述する(図65,図66)。
【0253】上記のパターンマッチングにより、動画像
の前画面と現画面で一致する小領域を検出し、それら小
領域間の間隔ベクトルとして「動きベクトル」を計測で
きる。前画面の小領域を(ΔXY) だけ移動して、現
画面の小領域との2次元相関((8)式)を計算する。
パターンマッチングにより、相関値のピークとして、両
画面に一致する小領域があることを検出する。また、そ
のピーク位置(ΔX0Y0) として、一致する小領域間
の間隔ベクトル(すなわち、動きベクトル) を計測でき
る。
【0254】このようにして求めた動きベクトルを動画
像圧縮に用いることができる。前画面の小領域をこの動
きベクトルだけ移動して現画面の小領域として表示す
る。これにより動画像の「動き補償」が行われ、通信量
を大幅に圧縮できる。また、上記のようにして求めた動
きベクトルから移動速度を計測することができる。
【0255】動きベクトルを両画面間の時間間隔で割る
と、移動速度が計測される。この移動速度にもとづい
て、移動ロボットや自走車の制御を行うことができる。
なお、2次元相関を演算するにあたって(ΔXY) だ
け移動する画面は現画面としてもよく、また両方を同時
に移動してもよい。上述のパターンマッチングにより、
左右カメラの画面の中で一致する小領域を検出し、それ
ら小領域間の間隔ベクトルとして「両眼視差」を計測で
きる。 左画面の小領域を(ΔXY)だけ移動して、右
画面の小領域との2次元相関((8)式)を計算する
(図52参照)。上述のパターンマッチングにより、相
関値のピークとして、両画面に一致する小領域があるこ
とを検出できる。また、そのピーク位置(ΔX0, ΔY0)
として、一致する小領域間の間隔ベクトル(すなわち、
両眼視差) を計測できる。なお、(ΔXY)だけ移動す
る画面は右画面としてもよく、また両方を同時に移動し
てもよい。
【0256】ハフ変換と要素相関を用いて二つの画面内
で同じ傾きの直線がどれだけ離れてあるかを計測する方
法が提案されている(特開平6−44364号公報、電
子情報通信学会論文誌,J78−D−II,pp.14
7−157,1995 参照)。その提案では、直線パ
ターンのマッチングを行うにあたり、「積」を用いて相
関を計算しているが、本発明の方式あるいは回路を用い
て同様に行える。
【0257】この方法の概略を図53により説明する。
入力画面A,Bの直線がΔdだけ離れてあるとする(図
53(a))。画面Aの点線は、Δdを明示するために
点線で、画面Bの直線を示している。両画面をハフ変換
する(図53(b))。ハフ変換の性質により、入力画
面の直線はハフ平面(ρ, θ) の一点に変換される。そ
のρ座標は直線の位置(正確には、原点から直線までの
最短距離) に等しく、またθ座標は直線の傾き(方位)
に等しい。入力画面上の平行な直線は、ハフ平面の同じ
θ座標を持つ点に変換される。従って、平行線の間隔Δ
d は、“同じθ座標を持つ二つの点”のρ座標の差Δd
に変換される。この性質により、“入力画面内の同じ傾
きの直線”の間隔を、ρ座標の差として1次元的に計測
できる。
【0258】このρ座標の差を要素相関により計測でき
る。上記の提案では、積による要素相関を用いている。
A画面に対応するハフ平面の信号強度をa(ρ, θ),また
B画面に対応するハフ平面の信号強度をb(ρ, θ) とす
る。また、b(ρ, θ) をρ方向にΔだけ移動した位置の
信号強度をb(ρ+Δ, θ) とする。要素相関は、a(ρ,
θ) とb(ρ+Δ, θ) の積として C(ρ, θ, Δ) = a(ρ, θ) b(ρ+Δ, θ) …(17) と計算される。この相関は三つのパラメータ(ρ, θ,
Δ) を持つから、3次元空間に表示される(図53
(c))。
【0259】この要素相関は、移動量Δが“入力画面の
直線間隔Δd ”に等しい時に最大になる。従って、三次
元空間内で最大相関になる点のΔ座標として、直線の間
隔が計測される。最大相関のρとθ座標は、A画面内の
直線の位置と傾きに等しい。このように, ハフ変換と
(17)式の要素相関によって、両画面内の直線間隔,
位置,そして傾きを計測できる。
【0260】この相関で使用されている「積」に代え
て、本発明の演算*を用いることにする。要素相関は C(ρ, θ, Δ) = a(ρ, θ) * b( ρ+Δ, θ) …(18) と計算される。演算*は式(7a)〜(7c)で定義さ
れている。この要素相関を計算機シミュレーションした
結果を図54〜図56に示す。入力画面A,Bの直線は
同じ傾きだが、位置が異なっている(図54) 。画面
A,Bをハフ変換した。次に, 同じθ座標値を持つρ座
標データに(18)式の要素相関を行った。相関 C
(ρ, θ, Δ) の(ρ, Δ) 断面を図55に等高線で表
示した。等高線マップの中にピークが現れた。このピー
クのΔ座標は入力画面の直線間隔に等しい。従って、ハ
フ変換と要素相関により、最大相関になる点のΔ座標と
して両画面の直線間隔を計測できた。
【0261】積を用いた相関((17)式) のシミュレ
ーション結果を、比較のために図56に示す。その等高
線マップは、本発明の演算によるマップ(図55) とよ
く似ている。本発明の演算は、「絶対値の和((7a)
〜(7c)式)」のため、図55のピークの鋭さは多少
緩い。上記の方法で得た3次元データ(ρ, θ, Δ) を
ρ軸方向に集積したあとで逆ハフ変換を施すと、2次元
相関とほぼ等価の結果が得られる(信学技報, NC92
−47,1992および電子情報通信学会論文誌,J7
8−D−II,pp.147−157,1995)、特
開平6−44364号公報 参照)。
【0262】それらの文献では要素相関に「積」を用い
ているが、その代わりに本発明の演算*を用いても同様
の2次元相関を行える。上述の一連の変換(ハフ変換+
要素相関+ρ軸方向集積+逆ハフ変換)を用いて、二つ
の画面間で一致する小領域を検出(パターンマッチン
グ)でき、またそれら小領域間の間隔ベクトルを計測で
きる。
【0263】概略を図57により説明する。5本の直線
を含む入力画面を考える(図57(a))。画面Aのみ
を表示している。ハフ変換と要素相関によって、5本の
直線は3次元空間(ρ, θ, Δ) 内の5点に変換される
(図57(b))。この3次元データをρ軸方向に集積
すると、(θ, Δ) 平面内の正弦波に沿った5点に変換
される(図57(c))。この(θ, Δ) 平面データを
逆ハフ変換すると(Δ XY)平面データに変換される。
この平面の各点の信号強度が、(5)式あるいは(8)
式の2次元相関量に対応する。この逆ハフ変換により上
記(θ, Δ) 平面の正弦波が抽出されて、(ΔXY)平
面の一点に大きな信号強度が現れる(図57(d))。
その座標(ΔX0, ΔY0) が, 両画面で一致する小領域間
の間隔ベクトルに等しい。従って、これら一連の変換に
より、二つの画面間で一致する小領域を(ΔXY) 平
面のピークの存在により検出できる。また、それら小領
域間の間隔ベクトルを、ピークの座標(ΔX0, ΔY0) と
して計測できる。なお, 上記の“集積”で得られる信号
は、“入力画面をハフ変換した(ρ, θ) 平面のρ軸デ
ータ”を、本発明の演算を用いて1次元相関したもので
ある。
【0264】この処理の実施形態を図58に示す。入力
a,bをハフ変換部51で処理したあとで、ρ軸データ
要素相関部52で“θ座標値が同じρ軸データ”の要素
相関を計算する。ρ軸方向集積部53でρ軸方向に集積
したあとで、逆ハフ変換部54で処理して出力する。ハ
フ変換,ρ軸方向集積,そして逆ハフ変換は加算のみで
計算される。従って、この実施形態を図36〜図40の
アナログ加算器を用いて、アナログ回路でも構成するこ
とができる。ρ軸データ要素相関部52とρ軸方向集積
部53とを合わせると、本発明の演算を用いて1次元相
関を行なう1次元相関部が構成される。
【0265】この一連の変換を計算機シミュレーション
した結果を図59に示す。要素相関は本発明の演算*を
用いた(18)式で計算した。入力画面は図49を用い
た。これらの変換により(ΔXY) 平面にピークが現
れた。ピーク位置(ΔX0, Δ Y0) は円図形の間隔ベクト
ルに等しく、パターンマッチングが正確に行われてい
る。
【0266】“要素相関に積を用いた(17)式”によ
るシミュレーション結果を図60に示す。その等高線マ
ップは、本発明のマップ(図59) と似ている。すなわ
ち、積を本発明の演算に代えることができる。本発明で
は、「両入力の絶対値の和」を用いているため、図59
のピークは多少緩い。しかし、画像を微分して入力する
と殆ど同じマップになり、本発明の演算が「積」の機能
をよく近似する。この点については後述する(図78,
図79)。
【0267】この一連の変換と、ハフ変換を用いずに直
接に行なう2次元相関((5)式および(8)式) とを
比較する。図59,図60をハフ変換を用いずに行なっ
た2次元相関によるマップ(図50,図51) と比べる
と、ピーク位置は同じであるが、その形が異なってい
る。しかし、画像を微分して入力すると、ピークの形も
含めて殆ど同じマップになり、従って両処理はほぼ等価
になる。この点は後述する。
【0268】図49,図50を参照して説明した、ハフ
変換を用いずに行なったパターンマッチングの手法に代
えて、図57,図58を参照して説明した、ハフ変換を
用いたパターンマッチングの手法によっても、動画像の
「動きベクトル」を計測できる。これにより、動き補償
をする動画像圧縮方式も可能になる。さらに左右カメラ
の画面から「両眼視差」も計測できる。
【0269】二つの画面をハフ変換したあとで、同じρ
座標値を持つθ座標データ間の要素相関を計算する。ハ
フ変換と要素相関を用いて、二つの画面内で、同じρ座
標を持つ直線がどれだけ傾きがちがうかを計測する方法
が提案されている(特開平6−44364号公報 参
照)。その文献では、要素相関は積を用いて、 C(ρ, θ, Δ) = a(ρ, θ) b(ρ, θ+ Δ) …(19) と定義されている。本発明の演算を用いると、 C(ρ, θ, Δ) = a(ρ, θ) *b(ρ, θ+ Δ) …(20) と計算することができる。
【0270】この処理の実施形態を図61に示す。入力
a,bをハフ変換部61で処理したあとで、要素相関部
62で“ρ座標値が同じθ軸データ”の要素相関を計算
する。これにより、原点からの距離ρの等しい直線どう
しの回転角度が計測できる。図62に示すように、θ軸
方向集積部63で、上記の要素相関 C( ρ, θ, Δ) を
θ軸方向に集積して、θ軸方向1次元相関を計算する。
これにより、同じρ座標を持つ直線群の中から、「二つ
の画面間で傾きがΔだけ異なる全直線ペア」を検出する
ことができる。
【0271】カメラからの画像データは、一般に正のみ
の信号から構成され負を含んでいない。この画像データ
にこれまで述べた相関を施すと、やはり正のみの信号が
出力される。これに伴い幾つかの改良すべき課題があ
る。第一は、相関値が明るさに影響されることである。
明るさとともに相関値が大きくなり、オーバーフローし
たりして最大相関の検出に課題がある。第二は、ノイズ
に影響されることである。正出力だけのためノイズが打
ち消し合うことはなく、ノイズ強度とともに相関値がバ
イアスされて最大相関の検出が不安定になることであ
る。第三は、明るさの変化が緩い画像では、最大相関の
ピークも緩くピーク抽出の精度に課題がある。
【0272】入力データを微分してから相関を行うと、
これらの課題が改良される。一様な明るさの変化は空間
微分により除去されて、第一の課題は改良される。次に
第二の課題を検討する。ノイズを微分すると、正と負の
混ざった信号に変わる。これを「積」あるいは「本発明
の演算(表2)」を用いた相関を行うと、表1,表2の
性質から、極性が一致するときに正の信号が出力され、
極性が一致しないときに負の信号が出力される。ノイズ
の場合には、極性の一致する画素と一致しない画素が同
程度にあるから、それらの正負が打ち消しあってノイズ
による相関はキャンセルされる。一方、信号はノイズの
ないときと変わらない大きさの相関量が出力される。こ
のように、第二の課題も改良される。“差の絶対値を用
いる相関((6)式)”では、負の相関値が出力されな
いため、ノイズはキャンセルされないことを指摘してお
く。第三の課題については、入力データを微分すること
により、鋭いデータに変換される。このデータを用いる
と相関ピークを鋭くできる。更にこの入力データの微分
は、画像中の複数物体を分離してパターンマッチングす
るのにも効果がある。微分により各物体の周りに負の信
号が生成されるため、“複数物体に対応する2次元相関
ピーク”間の干渉が抑えられ、パターンマッチングの分
離度が改良される。以上では画像データで説明したが、
一般の2次元データでよい。
【0273】以上では単なる微分で説明したが、一般に
は「フィルタ関数とのコンボリューション」で行われ
る。1次元コンボリューションは、フィルタ関数をf
(x),1次元データをa(x)として conv(x)=Σu a(x−u)f(u) …(21) と計算される。uはデータ全体にわたって集積される。
また2次元コンボリューションは、フィルタ関数を F
(x,y) ,2次元データを a(x,y) として CONV(x,y)=Σu Σv a(x−u,y−v)F(u,v) …(22) と計算される。u,vはデータ全体にわたって集積され
る。
【0274】二つの1次元データを微分したあとで行わ
れる1次元相関は、通信などの信号処理にも有用であ
る。図63に実施形態を示す。1次元データa,bを1
次元コンボリューション演算部71に入力して1次元コ
ンボリューション((21)式) を行ったあとで、1次
元相関部72において1次元相関を計算して出力する。
【0275】図64に2次元データの場合の実施形態を
示す。2次元データa,bを2次元コンボリューション
演算部81に入力して2次元コンボリューション((2
2)式) を行ったあとで、2次元相関部82において2
次元相関を計算して出力する。この相関を計算機シミュ
レーションした結果を図65に示す。入力画面は図49
を用い、またコンボリューションのフィルタ関数は、下
記(23)式を用いた。この(23)式は輪郭強調フィ
ルタとして知られる「ガウス関数の差」である。ここ
で、パラメータsは2とした。
【0276】 F(x,y)=exp(−(x2 +y2 )/s2 ) −0.326exp(−(x2 +y2 )/(1.75s)2 ) …(23) まず、両画面に(22)式のコンボリューションを施し
て微分画面に変換した。次に、画面Bを色々の移動ベク
トル(ΔXY)だけ動かして(8)式の相関を計算し
た。その相関量を(ΔXY) に対してプロットし,等
高線マップを作成した(図65)。網かけ部分が負の信
号強度, そうでない部分が正の信号強度である。そのマ
ップの中に正の鋭いピークが現れた。ピーク位置
(ΔX0, ΔY0) は円図形の間隔ベクトルに等しく、パタ
ーンマッチングが正確に行われている。
【0277】このピークは、2次元相関のみを行ったと
きのピーク(図50)と形が異なっている。まず、ピー
クの周囲に負のリングが現れている。この負応答はコン
ボリューションによる微分で生じたもので、前述の第二
の課題(ノイズ抑制)の改良に本質的な役割を果たす
(その効果は図68,図69で確認する)。この負応答
は、「差の絶対値」による相関((6)式)では現れな
いことを指摘しておく。もう一つは、微分によってピー
クが鋭くなっている。これにより、前述の第三の課題が
改良されている。
【0278】“本発明の演算による2次元相関((8)
式)”と“積による2次元相関((5)式)”との比較
をする。2次元コンボリューション((22)式)のあ
とで、積による2次元相関を計算した(図66)。図6
5と殆ど同じであり、本発明の演算((7a)〜(7
c)式)が「積」の機能をよく近似することを示してい
る。ピークの鋭さは、微分フィルタ((23)式)の中
心部の直径とほぼ同じである。
【0279】ノイズの影響を評価する。図49の画像に
ノイズを重畳させて入力画像とした(図67)。本発明
の演算による2次元相関を計算して等高線マップで示し
た(図68)。ノイズによる正負の相関は前述のように
キャンセルして小さな値になり、ノイズのない場合(図
65)と同じ位置に正の鋭いピークが現れている。この
ように、“微分したあとの2次元相関”では耐ノイズ性
が大きく改良される。次に、積による2次元相関と比較
する。2次元コンボリューション((22)式)のあと
で“積による2次元相関((5)式)”を計算して、等
高線で表示した(図69)。図68と図69は殆ど同じ
であり、本発明の演算((7a)〜(7c)式)はノイ
ズがあるときにも「積」の機能をよく近似することを示
す。
【0280】ノイズに対する微分(2次元コンボリュー
ション)の効果を確認するために、微分を行なわず2次
元相関だけの場合((8)式)の等高線マップを示す
(図70)。前述のように負の相関値が現れないため、
ノイズはキヤンセルされない。ノイズによる大きな2次
元相関値がバイアスされて、ピークは相対的に非常に小
さくなっている。また全体に“noisy”である。図
68と比較すると、微分の効果は顕著である。また,積
による2次元相関((5)式)のマップを図71に示
す。図69と比較すると、同様に微分の効果は顕著であ
る。“差の絶対値による2次元相関((6)式)”のマ
ップも、やはりノイズによるバイアスのため、ピークが
相対的に非常に小さく“noisy”であった。この場
合には前述の理由で、画像を微分して入力してもノイズ
の影響はあまり軽減されない。
【0281】以上では、積を用いた2次元コンボリュー
ション((22)式)を計算したが、値が整数のフィル
タ(例えば図72)では加減算器を用いてコンボリュー
ションを行うことができる。−1のフィルタ値では減算
を、8のフィルタ値では8回の加算を行えばよい。従っ
て、各画素で16回の加減算が行われる。この回数は
“次に行われる2次元相関((8)式)”の加算回数よ
りかなり少なく、処理ネックとはならない。アナログ回
路では、16入力のアナログ加減算器(図39,図4
0)を用いて一回の計算で行うことができる。
【0282】明るさの変化が緩い画像には、図73のフ
ィルタが有効である。このフィルタは(23)式の同心
円フィルタに似せてコーナーを丸めてある。−1のフィ
ルタ値では減算を、12のフィルタ値では12回の加算
を行い、ブランクの部分はなにもしない。従って、各画
素で24回の加減算が行われる。図73の整数値フィル
タを用いて図64を参照して説明した計算を行ない、等
高線マップに表示した(図74)。入力画像は図49を
用いた。そのマップに、正の鋭いピークが周りに負のリ
ングを伴って現れた。これは、整数値フィルタでも微分
が行われたことを示している。ピーク位置(ΔX0,
ΔY0) は円図形の間隔ベクトルに等しく、パターンマッ
チングが正確に行われている。
【0283】実数値フィルタでのマップ(図65)と比
較すると、ピークが更に鋭くなっている。これは、用い
たフィルタの中心部(値が12の部分)が一画素と小さ
いためである。これを図65と似たマップにする必要が
あれば、“実数値フィルタ((23)式)の中心部分と
同じ幅のローパスフィルタ(例えば図75)”を整数値
フィルタのあとで施せばよい。
【0284】従ってこの整数値フィルタにより、加減算
器と加算器を用いて(乗算器を用いずに)パターンマッ
チングを正確に行える。図76に、図64の演算を行な
うアナログLSIの構成例を示す。LSIへの入出力は
デジタルで行われる。デジタル入力はD/A変換器でア
ナログに変換される。次に、整数値フィルタ(例えば、
シミュレーションに用いたフィルタ)の2次元コンボリ
ューションが、多入力アナログ加減算器(例えば図3
9,図40)により行われる。−1のフィルタ値では減
算端子に入力し、また12のフィルタ値では入力を12
分岐してそれらを加算端子に入力する。これにより、ア
ナログ加減算器の一回動作でコンボリューションが計算
される。その信号を2次元相関部に入力して、(8)式
の相関をアナログ回路で実行する。最後に、D/A変換
器でデジタルに変換して相関値を出力するとともに、最
大値を抽出して出力する。このように、アナログ加減算
器,アナログ加算器,そしてアナログスイッチにより、
乗算器を用いずに図64の演算が実行される。
【0285】図58に示す方式の前段に2次元コンボリ
ューション演算部を備えた構成を図77に示す。2次元
データa,bを2次元コンボリューション演算部81に
入力して2次元コンボリューション((22)式) を行
ったあとで、図58を参照して説明した方式と同様にし
て2次元相関を計算して出力する。この相関を計算機シ
ミュレーションした結果を図78に示す。入力画面は図
49を用い、またコンボリューションのフィルタ関数は
(23)式を用いた。(Δ XY)平面の中に正の鋭いピ
ークが現れた。ピーク位置(ΔX0, ΔY0) は円図形の間
隔ベクトルに等しく、パターンマッチングが正確に行わ
れている。
【0286】積を用いて要素相関((17)式)を計算
したときの等高線マップを図79に示す。図78とよく
似ており、本発明の演算が積を近似していることを示
す。図64の処理と図77の処理がほぼ等価であること
を確認する。図64の演算方式による等高線マップ(図
65,図66)と図77の演算方式のマップ(図78,
図79)のピーク位置は等しく、またその形も殆ど同じ
である。その他の部分は多少異なるが、信号強度がピー
クに比べて非常に小さいためその違いは無視できる。こ
のことから、図64の処理と図77の処理はほぼ等価な
2次元相関処理であることがわかる。
【0287】2次元コンボリューションを施さないとき
には、ピーク位置は同じであるがその形は異なっていた
(図50,図51と図59,図60)。これが微分(2
次元コンボリューション)の導入により形もほぼ同じに
なった(図65,図66と図78,図79)。図64と
図77の2次元コンボリューションを1次元処理で計算
することができる。
【0288】図80に実施形態を示す。2次元データ
a,bをハフ変換したあとで、1次元コンボリューショ
ン演算部91により、θ座標値が同じρ軸データに、
(21)式の1次元コンボリューションを施す。この出
力は、「2次元コンボリューションしたあとのハフ変
換」に等しい(特開平5−165956号公報、信学技
報,NC92−16,1992 参照)。次にρ軸デー
タ要素相関を計算し、最後にρ軸方向集積と逆ハフ変換
を行って出力する。この一連の処理は、図77の処理と
等価である。
【0289】積を用いる1次元コンボリューション
((21)式)を、値が整数のフィルタでは加減算器を
用いて行うことができる。図72,図73で例示した
“2次元の整数値フィルタとの2次元コンボリューショ
ン”は、ハフ変換のあとでは図81あるいは図82の
“1次元フィルタとの1次元コンボリューション”とし
て得られる。この方法での1次元フィルタは、円形の2
次元フィルタと等価になり、正方形フィルタに伴う“0
度と45度方向との異方性”が改善される。また、各ρ
座標での加減算回数は両フィルタとも4回と少ない。更
に、2次元フィルタでは困難な一階微分を、図83に示
す1次元フィルタなどで簡単に行うことができる(特開
平5−165956号公報、信学技報, NC92−1
6,1992 参照)。このフィルタで、明暗の境界
(エッジ)が検出される。
【0290】図82の整数値フィルタ(図77の演算の
場合の図73の整数値2次元フィルタに対応する)を用
いて図80に示す演算を行ない、等高線マップに表示し
た(図84)。入力画像は図49を用いた。そのマップ
に、正の鋭いピークが周りに負のリングを伴って現れ
た。これは、整数値フィルタでも微分が行われたことを
示している。ピーク位置(ΔX0, ΔY0) は円図形の間隔
ベクトルに等しく、パターンマッチングが正確に行われ
ている。
【0291】実数値フィルタでのマップ(図78)と比
較すると、ピークが更に鋭くなっている。これは、用い
たフィルタ(図82)の中心部(値が2の部分)が一画
素と小さいためである。これを図78と似たマップにす
る必要があれば、“実数値フィルタ((23)式)の中
心部分と同じ幅のローパスフィルタ(例えば図85)”
を整数値フィルタのあとで施せばよい。
【0292】従ってこの整数値フィルタにより、加減算
器と加算器を用いて(乗算器を用いずに)パターンマッ
チングを正確に行える。図86に、図80の演算方式を
実現するアナログLSIの構成例を示す。LSIの入出
力はデジタルで行われる。デジタル入力はD/A変換器
でアナログに変換される。次に、整数値フィルタ(例え
ば、シミュレーションに用いたフィルタ(図82))の
1次元コンボリューションが、多入力アナログ加減算器
(例えば図39,図40)により行われる。−1のフィ
ルタ値では減算端子に入力し、また2のフィルタ値では
入力を2分岐してそれらを加算端子に入力する。これに
より、アナログ加減算器の一回動作でコンボリューショ
ンが計算される。その信号の要素相関を前述のアナログ
回路で実行したあとで、ρ軸方向に集積し、更に逆ハフ
変換をする。最後に、D/A変換器でデジタルに変換し
て相関値を出力するとともに、最大値を抽出して出力す
る。なお,ハフ変換,ρ軸方向集積,そして逆ハフ変換
は加算のみで計算されるため、アナログ加算器で構成で
きる。このように、乗算器を用いずに、かつ1次元的な
処理で実行される。
【0293】(21)式の1次元コンボリューションで
用いられる「積」を、本発明の演算で近似することがで
きる。これにより、ハード規模の大きい乗算器の代わり
に、加算器を使用することができる。この相関は、本発
明の演算記号*を用いて conv(t)=Σu a(t−u)*f(u) …(24) と計算される。これにより、積と類似の1次元コンボリ
ューションを加算器を用いて行える。
【0294】図63、図80を参照して説明した1次元
相関では、積による1次元コンボリューション((2
1)式)を計算した。これを、“本発明の演算((7
a)〜(7c)式)を用いた1次元コンボリューション
((24)式)”で近似する。これにより、1次元相関
を加算器だけを用いて計算できる。(22)式の2次元
コンボリューションで用いられる「積」を、本発明の演
算で近似することができる。この相関は、本発明の演算
記号*を用いて CONV(x,y)=Σu Σv a(x−u,y−v)*F(u,v) …(25) と計算される。これにより、積と類似の2次元コンボリ
ューションを加算器を用いて行える。
【0295】図64,図77を参照して説明した2次元
相関では、積による2次元コンボリューション((2
3)式)を計算した。これを、“本発明の演算(((7
a)〜(7c)式)を用いた2次元コンボリューション
((25)式)”で近似する。これにより、2次元相関
を加算器だけを用いて計算できる。次に、本発明の第2
の群の実施形態について説明する。これまで説明した第
1の群の実施形態における本発明の演算*を、上述の
(B)の演算、すなわち第2の群の演算を意味するもの
と考えるだけで第2の群の実施形態と考えることができ
るものについては、図示および説明を省略する。以下で
は、明示的な断り書きのない限り、演算a*bは上述の
(B)の演算、すなわち、 a*b=f(a+b)−f(a−b) …(10) を意味するものとする。
【0296】本発明の第2の群は、前述のように、(1
0)式で表される演算が基本になっている。この定義に
より積を用いた相関と同様の好ましい性質が自動的に得
られ、関数*を適当に選べばそれを乗算器に比べて格段
に少ないハード量で実現でき、さらに積よりも好ましい
特性を得ることも可能になる。この演算は、(15)式
の2次元相関だけでなく、1次元相関にも有用である。
この演算を相関に用いる本質は、上述のように、(1
0)式とf(x)が偶関数であることにある。更に通常
の相関計算では出力の極性は入力の積の極性と常に同じ
か常に反対であることが望ましい。このためにはf
(x)は正の領域で単調増加または単調減少でなければ
ならない。しかし、モジュロ演算での一致を調べる様な
相関演算等では、f(x)として周期関数を用いること
が有効である。また、入力の範囲が決まっていれば、そ
の2倍以上の範囲については考える必要がない。したが
って、単調増加または単調減少である範囲はその正の領
域すべてである必要はなく、0からある値までの所定領
域に限って考えればよい。
【0297】上記のf(x)、すなわち正の領域で単調
増加または単調減少である偶関数のうち、比較的簡単に
実現可能なものは、入力信号の絶対値の定数乗を出力す
る関数である。
【0298】
【数101】
【0299】(10)式の定義から、関数を定数倍した
り定数を加えても、出力が定数倍になるだけであるか
ら、一般に、
【0300】
【数102】
【0301】と同等である。αの値を大きくすると絶対
値の大きな入力信号に対する重みが大きくなるので、極
端な値を持つ部分の一致を選ぶのに適した演算となる。
逆にαを小さくすると重みが平均化されるので、中間調
部分を比較的重視した一致を選ぶのに適した演算とな
る。また、元々の信号の特性だけでなくノイズの特性を
も考慮してαの値を選ぶことも有効である。例えば画像
データの場合、輝度の高いノイズの影響を避けるにはα
の値は小さい方がよく、レベルの小さいノイズが多数存
在する場合にはαの値は大きい方が良いと考えられる。
【0302】このように入力信号の性質や用途に合せて
αの値を適当に選ぶことにより、一致検出の最適化をど
のような重み付けで行うかを変えることができる。α=
2のときは(27)式を(10)式に代入すると4ra
bとなり、積による相関の定義と一致する。したがって
αとして2に近い値をとれば、積による相関とほぼ同じ
特性を得ることができる。
【0303】このように関数形を(27)のように限定
した場合でも、入力の特性や用途にあわせて、相関演算
の特性をある程度制御できる。“正の領域で単調増加ま
たは単調減少である偶関数”と言う更に一般的な関数を
用いれば、相関演算の特性をもっと自由に制御できる。
実際のハードウェア量を考慮して適切な関数を用いれば
よい。
【0304】上述したf(x)のうち最も簡単なもの
は、前述のようにα=1の場合である。 f(x)=r|x|+s ……(28) この時、 a*b=r(|a+b|−|a−b|) ……(29) となる。
【0305】この方式には、後述するように、いくつか
の実現方法が考えられる。どの方法を用いるのが有利か
は用いる回路素子や数値の表現方法により異なるが、い
ずれの場合も積に較べて簡単な演算で実現できる。以下
に、いくつかの実現方法を説明する。ここで先ず説明す
るのは(10)式の定義をそのまま実現する方法であ
る。図87のように、二つの入力の和と差を求めるため
の加算器101と減算器102、それぞれに関数を作用
させるための2つの関数発生器103、および、その結
果の差を求めるための減算器102で構成できる。減算
器は加算器と補数器(またはアナログインバータ)の組
み合わせで実現してもよい。
【0306】f(x)が(28)式で定義されている場
合、関数発生器は絶対値発生器105となる(図8
8)。この方法では、入出力の加算器や減算器が必要に
なるため、(28)式のようにf(x)が簡単な場合に
は、以下で述べる他の方法に比べてややハードウェア量
が大きくなる傾向がある。しかし関数発生器は1入力の
もので良いため複雑な関数でも比較的容易に実現でき、
一般的には他の方法に比べて有利になる。
【0307】次に、説明するのは関数の性質を用いて
(10)式を変換し簡単化したものを出力する方法であ
る。特に(10)式の関数が、偶関数でないg(x)を
用いて f(x)=g(|x|) で定義されている場合、(10)式の定義では絶対値関
数を含み一般的にはこれ以上変形できない。しかし、 a*b=g(a+b)−g(a−b) (a≧−b,a≧b) g(a+b)−g(b−a) (a≧−b,a≦b) g(−a−b)−g(a−b) (a≦−b,a≧b) g(−a−b)−g(b−a) (a≦−b,a≦b) …(30) のように場合分けすることにより絶対値をはずすと、g
(x)の性質を利用して簡単化できる場合がある。この
方式では、図89のように、比較器106によりaと
b、aと−bを比べ、その結果に応じてデータセレクタ
(またはアナログスイッチ)107で関数を選択する。
−bは補数器(またはアナログインバータ)108でb
を反転して生成する。aとbまたはaと−bが等しい場
合、データセレクタ(またはアナログスイッチ)107
でどちらの関数を選択しても結果は同じになる。したが
って2つの入力が等しい場合、比較器106は0と1の
どちらを出力してもよい。
【0308】この方法でいつも簡単化ができるわけでは
ないが、f(x)が(28)式で定義されている場合特
に有効である。この場合 a*b=2rb (a≧−b,a≧b) 2ra (a≧−b,a≦b) −2ra (a≦−b,a≧b) −2rb (a≦−b,a≦b) ……(31) となり、r=1/2とすれば、aとb、aと−bを比較
した結果に応じてa,b,−a,−bを選択して出力す
ればよい。この場合に必要とされるのは、比較器10
6、補数器(またはアナログインバータ)108、デー
タセレクタ(またはアナログスイッチ)107である
(図90)。一般的に比較器は加算器よりも簡単になる
ことから、(10)式の定義通り実現した場合に比べて
さらにハードウェア量を減らすことが可能になる。
【0309】(31)式を次のように変形することがで
きることを利用して更に別の実現方法を得ることができ
る。すなわち a*b=2r・max(min(a,b),min(−a,−b)) ……(32) を用いる。ここでmax(x,y)は、x,yの大きい
ほうを出力する最大値関数、min(x,y)は、x,
yの小さい方を出力する最大値関数である。または、さ
らに変形して、極性の反転が1つだけで済むようにした
式 a*b=2r・max(min(a,b),−max(a,b)) ……(33) を用いる。
【0310】この場合r=1/2とすれば、図91、図
92のように、上記のmax(x,y)を演算する最大
値回路109、min(x,y)を演算する最小値回路
110、および極性反転をおこなう補数器(またはアナ
ログインバータ)108だけで実現可能である。アナロ
グ回路では最大値回路、最小値回路が比較的容易に得ら
れるので、上記の比較器とデータセレクタの組み合わせ
(図89,図90)より有利となる。
【0311】 a*b=2r・min(max(a,−b),max(−a,b)) ……(34) も同様に用いることができる。次に述べるのは(12
d)式を用いて、絶対値と符号を分けて演算する方法で
ある。
【0312】(12d)式によれば、 |a*b|=||a|*|b|| ……(35a) sign(a*b) =sign(|a|*|b|)sign(a)sign(b) ……(35b) により、演算*の定義域を正の領域のみに限定すること
ができる。特にf(x)が正の領域で単調増加ならば
(14)式が成り立つので、 |a*b|=|a|*|b| ……(36a) sign(a*b)=sign(a)sign(b) ……(36b) となり、絶対値と符号を独立に求めることができる。し
かも後者はsign(x)=1を0に、sign(x)
=−1を1に対応させれば排他的論理和で表されるので
容易に実現可能である。したがって数値を絶対値と符号
に分けるのが容易であれば、この方法も有効な方法とな
る。
【0313】f(x)が複雑な場合には(10)式の定
義をそのまま実現するのが有利である(図93)。|a
|+|b|は必ず0以上であることを利用して関数発生
器を簡単化できる可能性がある。例えばf(x)が(2
8)式で定義されている場合は|a|+|b|に対する
絶対値回路を省略できる(図94)。f(x)が簡単な
場合には、|a|と|b|の大小関係を利用して簡単化
ができる場合がある。この場合は−|a|と−|b|を
考える必要はない。
【0314】すなわち、関数が偶関数でないg(x)を
用いてf(x)がf(x)=g(|x|)で定義されて
いる場合、 |a|*|b| =g(|a|+|b|)−g(|a|−|b|) (|a|≧|b|) g(|a|+|b|)−g(|b|−|a|) (|a|<|b|) ……(37) を用いる(図95)。
【0315】特に、f(x)が(28)式で定義されて
いる場合 |a|*|b|=r(|a|+|b|−||a|−|b||) =2r min(|a|,|b|) ……(38) となる。したがってr=1/2とすれば|a|*|b|
の演算に必要となる演算はmin(x,y)のみであ
る。比較器とデータセレクタの組み合わせで実現する
(図96)か、そのまま実現する(図97)。
【0316】以下に、ディジタル回路による実現法を説
明する。図87の構成法では、実際に信号の和と差をと
る。これをデジタル回路で実現する場合には、加減算の
実行が容易な2の補数表現または下駄履き表現で数値を
表すのが有利である。2の補数表現によるNビット2進
数では、数値xを x=−2N-1N-1 +Σiii ……(39) と表す。
【0317】また、下駄履き表現では、 x=2N-1 (xN-1 −1)+Σiii ……(40) と表わす。これらの表現を用いれば、符号付き加算を通
常の符号無し2進に対する加算器で行うことができる。
【0318】図98はNビット2進加算器のシンボルを
示す。この2進加算器は、例えば図99のように全加算
器を用いたリップルキャリー型の構成で実現できる。2
の補数表現では図100のように2進加算器をそのまま
用いる。下駄履き表現では図101のように出力の符号
のビットを反転する必要がある。下駄履き表現とは、最
大ビット長(図98の場合はNビット)で表わされる2
進データの中央値を0、それを越える値を正、それ未満
の値を負として数値を表現したものをいう。
【0319】これらの構成ではオーバーフローを正しく
検出できないので、入力の範囲に注意が必要である。オ
ーバーフローの検出回路を付加することも可能である
が、図102(2の補数表現)、図103(下駄履き表
現)のように出力をN+1ビットとしてオーバーフロー
が起こらないようにする方が簡単である。この構成で最
下位のビットを捨てて上位Nビットだけを出力してもよ
い。
【0320】減算は引く方の数値の補数をとってから加
算器で加えればよい。実際には加算器のキャリー入力を
用いれば補数器を使うことなく、インバータと加算器で
符号付き減算を行うことができる。図104、図105
は、それぞれ、Nビット出力の2の補数表現および下駄
履き表現の減算器、図106、図107は、それぞれ、
N+1ビット出力の2の補数表現および下駄履き表現の
減算器である。
【0321】関数発生器は一般的にはROMを用いて実
現する。ここでの関数発生器は1入力関数に対するもの
なので、信号のビット幅をNとすると関数発生器の入力
もNビットで済む。出力のビット数をMとすると、必要
とされるROMの容量はM×2N ビットである。関数が
比較的簡単な場合には、ROMよりも専用回路を用いた
方が簡単になる。(28)式の場合は、関数発生器は絶
対値回路となり、図108にシンボルを示す制御入力
(S)つき補数器を用いて実現できる。制御入力つき補
数器は制御入力Sが0の時は入力をそのまま出力し、1
の時は入力の補数を出力する。図109にリップルキャ
リー型の制御入力つき補数器を示す。これを用いて図1
10(2の補数表現)、図111(下駄履き表現)のよ
うに絶対値回路を構成する。または、データセレクタと
補数器を用い、符号ビットの値に応じて補数器を通すか
どうかを選択する回路構成としてもよい。補数器は、2
の補数表現でも下駄履き表現でも同じ論理となり、リッ
プルキャリー型とすれば図112のような構成で実現さ
れる。またインバータとインクリメント回路の組み合わ
せ、または減算器で補数器を実現することもできる。
【0322】また、(28)式の場合は入力側のaとb
の加算器では、図102、図103および図106、図
107の加算器、減算器で上位Nビットだけを用いる構
成とするのがよい。こうしても精度は低下しない。なぜ
なら、aとbを加算したものと減算したものの最下位ビ
ットは必ず等しくなり、絶対値をとっても変化しないの
で、最終段の減算で最下位ビットは必ずキャンセルされ
るからである。この構成では最終段の減算器の入力は|
a+b|/2と|a−b|/2になっていてオーバーフ
ローする心配がないので、最終段は図104、図105
の減算器を用いればよい。
【0323】(30)式を用いる方式では比較や極性の
反転が行われる。これに最も適しているのは1の補数表
現または、符号+絶対値表現であるが、他の表現法でも
それほど複雑にはならない。1の補数表現によるNビッ
ト2進数では、数値xを x=−(2N-1 −1)xN-1 +Σiii ……(41) と表す。また符号+絶対値表現では、 x=(−1)XN-1Σiii ……(42) と表す。
【0324】これらを用いると、極性の反転はインバー
タのみで実現可能である。2の補数表現および下駄履き
表現の場合には極性の反転は補数器で行う。比較演算
は、図113にシンボルを示す、符号なし2進数に対す
る比較器を用いて行うことができる。図114はリップ
ルキャリー型の構成例であり、減算器に比べて簡単にな
っている。これを用いて、図115(2の補数表現およ
び1の補数表現)、図116(下駄履き表現)、図11
7(符号+絶対値表現)のように実現できる。これらの
構成法では、1の補数表現および符号+絶対値表現で+
0>−0と判定され、符号+絶対値表現で等しい負の数
がa>bと判定される。しかし前述のように、等しい数
の比較ではどのように判定されても最終結果に影響を与
えないので問題ない。またaと−bを比較するには必ず
しもbの補数を取る必要はなく、図118(2の補数表
現および1の補数表現)、図119(下駄履機表現)、
図120(符号+絶対値表現)のようにbを反転してか
ら比較すればよい。図118の回路では2の補数表現の
時a+b≧0で、1の補数表現の時a+b>0で1を出
力するが、前述のように問題ない。bを反転するための
インバータは図114中のインバータとキャンセルされ
るので、むしろこちらの方がハードウェア量が少なくて
済む。
【0325】データセレクタは、図121のAND−O
Rによるものか、パストランジスタを用いて実現すれば
よい。関数形が(28)式の場合は、前述のように、a
とb、aと−bを比較し、その結果に応じて、a、b、
−a、−bの何れかを出力する。したがって、比較器、
インバータまたは補数器、データセレクタのみで実現さ
れる。
【0326】デジタル回路では、最大値回路や最小値回
路は、比較器とデータセレクタで構成することになるの
で、(32)〜(34)式で示した最大値関数と最小値
関数を用いる方法も実質的に同じ構成となる。絶対値と
符号を分離して処理を行う方法では、符号+絶対値表現
が有利である。符号部の演算は前述のように排他的論理
和で容易に実現される。
【0327】絶対値部を2の補数で表現された正の数と
見なせば、上述と全く同じ構成で(10)式が計算され
る。結果も2の補数で表されるはずであるが、前述のよ
うに単調増加関数を用いた場合には結果は必ず正になる
ので問題ない。|a+b|が必ず正になることを利用し
て、これに対する関数発生器のROMの容量を半減する
ことも可能である。f(x)が(28)式で定義されて
いる場合は|a+b|に対する絶対値回路を省略でき
る。
【0328】入力を比較する方法では、|a|と|b|
を図113の2進比較器で比べればよい。f(x)が
(28)式で定義されている場合はデータセレクタで|
a|と|b|の小さい方を選択して出力する。他の表現
方法で実現する場合は、1の補数表現では排他的論理和
回路で、2の補数表現および下駄履き表現では図108
の制御入力付き補数器で絶対値と符号の分離および合成
を行う。
【0329】アナログ回路では、数値を電圧や電流とい
う連続量に対応させるので、デジタル回路における数値
の表現法のような問題はなく、極性の反転はアナログイ
ンバータ(ゲイン−1の反転増幅器)で、比較は比較器
で、簡単に行うことができる。(10)式をアナログ回
路でそのまま実現するには、アナログ加算器、アナログ
減算器、アナログインバータ、および関数発生器で構成
する(図87、図88参照)。
【0330】関数発生器は回路自身や回路素子の非線形
を利用して構成する。この方法では通常、偶関数を得る
ことは難しいので、関数発生器の前段に絶対値回路を付
加するのがよい。(28)式の場合は絶対値回路のみで
良い。(30)式,(31)式を実現するには、アナロ
グインバータで極性の反転を行なったのち、aとb,a
と−bをアナログ比較器で比較し、その結果でアナログ
スイッチを制御することにより出力を得る(図89、図
90参照)。関数形が(28)式の場合は、前述のよう
に、a、b、−a、−bの何れかを出力する。したがっ
て、比較器、インバータ、およびデータセレクタのみで
実現される。
【0331】また、アナログ回路では、最大値回路や最
小値回路が容易に得られる。したがって関数形が(2
8)式の場合、(32)〜(34)式を用いれば最大値
回路、最小値回路とインバータだけで構成できる。絶対
値と符号を分離して処理を行う場合、絶対値と符号の分
離は、コンパレータと絶対値回路で、またはコンパレー
タとインバータアナログスイッチで実現できる。
【0332】また合成はインバータとアナログスイッチ
で実現できる。アナログスイッチを用いた場合、結局は
比較器の出力結果を用いて選択を行うことになるので、
上記の方法と実質的に同じものになる。以上のように、
アナログ加算器、アナログ減算器、比較器、アナログイ
ンバータ、絶対値回路、最大値回路、最小値回路、アナ
ログスイッチ、および関数発生器を用いれば本発明の演
算*を採用した相関回路が実現できる。
【0333】まず、数値を電圧に対応させる場合(電圧
モード)の構成例を述べる。簡単のため、各回路は+V
pと−Vpの2電源で0Vが数値の0に対応していると
する。図122,123,124,125に、差動増幅
器を用いた、それぞれ、アナログ加算器(図122)、
アナログインバータ(図123)、アナログ加減算器
(図124)、比較器(図125)を示す。前3者は線
形回路であり、それぞれの入力に対するゲインは入力の
抵抗とフィードバック抵抗の比で決まる。比較器は差動
増幅器を負帰還をかけずに用いれば良い。
【0334】関数発生器、絶対値回路、最大値回路、最
小値回路は非線形回路なので、非線形素子を用いるか、
回路の非線形性を用いて実現する。図126,127は
非線形な電流電圧特性を持つ素子を用いた関数発生器で
ある。この素子の特性がI=g(V)で表されるとする
と、図126では出力としてV0 =−g-1(Va /R)
が、図127ではV0 =−Rg(Va )が得られる。入
力側とフィードバック側の両方に非線形素子を用いても
よい。一般の関数を得るには、例えば、図255のよう
にダイオードと抵抗を組合せて、必要な関数を折れ線近
似する。
【0335】これらの関数発生器では偶関数を得ること
はできないので、絶対値回路が必要となる。図129、
図130に示す半波整流器のようにダイオードの非線形
性を利用すれば、正または負の入力に対して出力を0に
クリッピングすることができる。この出力の2倍と線形
出力の差を取ることで図131の絶対値回路を得ること
ができる。さらに図131の回路のダイオードの向きを
反対にすると−|Va|が得られるので、これらを組合
せることで、図132のように、(29)式の演算を行
なうことができる。
【0336】最大値回路、最小値回路は、それぞれ、図
133、図134のようにダイオードと抵抗で構成でき
る。また、ダイオードの代わりに、図135(最大値回
路)、図136(最小値回路)のようにエミッタファロ
ワやソースファロワを用いることもできる。これらの回
路ではダイオードの順方向オン電圧分、またはトランジ
スタのしきい値電圧分だけ出力がシフトするので、これ
を補償するには、図137(最大値回路)、図138
(最小値回路)、図139(最大値回路)、図140
(最小値回路)のように構成する。これらをうまく組合
せ、図141にすると、入力段のダイオードが最小値回
路を、エミッタファロワが最大値回路を実現し、(3
2)式の演算を容易に実現できる。
【0337】アナログスイッチはパストランジスタやダ
イオードスイッチで実現できる。図122から図132
の回路では、図124,図125以外はすべて反転増幅
器として用いているので、必ずしも差動増幅器である必
要はない。しきい値、入力電圧範囲、電圧ゲイン、入力
インピーダンス等を考慮すれば、一般の反転増幅器を用
いることができる。
【0338】通常の反転増幅器と少し異なる特性をもつ
が、MOSトランジスタのゲートをフローティングと
し、これに容量結合で入力を加えた回路(ニューロンM
OS回路)を用いることもできる。これをそのまま用い
たニューロンMOSインバータは、入力電位を容量の重
みで平均したもので決まるフローティングゲートの電位
がしきい値を越えると、出力がハイからローに急激に変
化する特性(重み付しきい値特性)を示す。これに容量
で負帰還をかけることで、多入力反転増幅器として用い
ることができる。多入力反転増幅器により、そのまま、
加算器(図142)およびアナログインバータ(図14
3)を構成できる。減算器、比較器は、アナログインバ
ータと多入力反転増幅器またはニューロンMOSインバ
ータで構成することができる。また、フローティングゲ
ートにスイッチをつけ、入力信号を与えた後フローティ
ングゲートをリセットし、その後別の入力を加えること
により、2つの入力の差に相当するフローティングゲー
ト電位を得ることができる。これを利用して、減算器
(図144)と比較器(図145)を得ることもでき
る。ニューロンMOSインバータの特性をそのまま用い
て、入力の和が一定値を越えるかどうかを判定すること
もできる(図146)。
【0339】非線形回路を、素子の非線形性を用いて実
現するのは難しい。可変容量ダイオードのような非線形
容量と多入力反転増幅器を用いて関数発生器を得ること
も可能であるが、得られる関数は限られる。そこで回路
の非線形を利用する。出力の電位が電源電位付近でクリ
ッピングされることを利用して図147、図148のよ
うに非線形特性を得ることができる。これらの特性は、
オフセットを持っている以外、図129、図130と同
じであるので、図131、図132と同様な構成で絶対
値回路や(29)式を出力する回路が得られる。
【0340】数値を電流に対応させる場合(電流モー
ド)の構成例を示す。電流モードでは両方向に電流を流
すことが難しいので、ここでは電流ソース型の構成例を
述べる。一定の電流オフセットIoff を数値の0に対応
させる。電流モードでは単なる結線で加算を行うことが
できる。これと電流源(図149)とカレントミラー回
路(図150)およびスレショールドディテクタ(図1
51)を組合せて回路を構成する。カレントミラーを用
いて図152のように極性の反転ができる。トランジス
タの面積を変えることにより同時に定数倍を行うことが
できる。減算は図153のようにカレントミラー回路と
結線で実現できる。ただし、入力の大きさによっては出
力が0にクリッピングされる。図154のようにカレン
トミラーとスレショールディテクタを組合せることで比
較器が得られる。
【0341】非線形回路には、図155の回路で入力が
off 以上で出力が0にクリッピングされる特性を利用
できる。図156は絶対値回路、図157は最大値回路
として動作する。本発明で実現すべき機能は、2つの信
号が最も一致した時に出力が最大(または最小)となる
相関を求めることである。
【0342】しかし、一致しているかどうか調べる信号
をそのまま処理するよりも、特徴的な信号成分を強調し
たり不要な信号成分を抑圧してから相関を計算する方が
高い精度が得られることが多い。例えば、画像信号の場
合、微分演算によりエッジを強調しておくと、ノイズの
影響や全体の明るさの一様な変化の影響を軽減すること
ができる。
【0343】ここで、積を用いた相関演算では二つの信
号が一致していることを検出できるだけでなく、二つの
信号が線形関係にあることを検出することができる。こ
れは積による相関演算では(16a)式,(16b)式
に相当する分配法則と結合法則が成立しているため、入
力信号を定数倍したり定数オフセットを加えても本質的
な影響を受けないからである。しかし、本発明の演算*
では線形関係にあることを検出できないため、2つの信
号間のレベルが異なる場合、正しくマッチングが取れな
い可能性がある。通常のパターンマッチングや動き検出
等のように、元々2つの信号間のレベルが同じであり単
に一致を検出すればよい場合はこのことは問題にならな
い。しかし、信号レベルが異なるものどうしのマッチン
グを行う場合には、前処理により2つの信号の信号レベ
ルを備えておくことが望ましい。
【0344】また、(6)式の「差の絶対値」方式に比
べて本方式がノイズに強いのは、本方式ではそれぞれの
入力に対して奇関数になっていて、ノイズがキャンセル
されやすいためである。しかし、信号が正か負の一方に
大きく片寄ってしまうと、2つの入力信号の不一致が大
きくても負の相関値が出力されなくなるおそれがある。
本方式の特性を有効に働かせるには、それぞれの入力の
平均が0であることが望ましい。このためには、入力の
平均が0でない場合には、予めその値を引いておくこと
が望ましい。
【0345】以上のように、それぞれの入力データを前
処理してから本発明の演算*による相関を演算すること
は非常に有効な方法である。前処理で最も簡単なもの
は、入力データの定数倍に定数値を加えるというもので
ある。入力信号の平均値を予め求めておき、その値を引
くことで、処理後のデータの平均値を0にすることがで
きる。この操作はコンボリューション演算とみなすこと
ができる。
【0346】また、入力データの標準偏差が判れば、そ
の値で割ることで、処理後のデータの信号レベルを一定
に揃えることができる。実際には標準偏差を求めるのは
負担が大きいので、|信号−平均値|の平均値や最大値
−最小値等で代用する。ただしこれらは簡単であるがや
や精度が悪くノイズの影響を受けやすい。以上により、
入力の信号レベルを揃えることができるので、信号レベ
ルが異なるものどうしのマッチングを行うことが可能と
なる。
【0347】また、各信号の平均値が0になるためノイ
ズに対する耐性も高めることができる。ただしコンボリ
ューションによる微分演算等でも信号の平均値を0にす
ることができるので、その場合には平均値を引く操作を
行う必要はない。上述した本発明の第2の群の基本演算
を実現する方式あるいは回路で、前述した第1の群と同
様の各種演算を実現することができる。第1の群の各種
実施形態の説明における演算*を、本発明の第2の群の
基本演算((10)式参照)に読み替えればよい。ここ
では第1の群におけるシミュレーション結果と比べ相違
のみられたシミュレーション結果のみ図示および説明す
る。
【0348】図158,図159は、本発明の第2の群
の演算を用いたシミュレーション結果の等高線図であ
る。図158,図159は、第1の群の演算を用いたシ
ミュレーション結果を示す、それぞれ、図50、図65
に相当する図であり、演算式として、本発明の第2の群
の演算式 a*b=f(a+b)−f(a−b) の一例である、 a*b=|a+b|−|a−b| を用いたときのものである。図50,図65を参照した
説明における演算式をこの演算式に読み替えれば、その
まま前述の説明が成立するため、ここでは重複説明は省
略する。
【0349】図158,図159を、それぞれ図50,
図65と比較すると、図50,図65のピークよりも鋭
いピークが得られており、したがって、第2の演算式は
より高精度な演算に適するものであることがわかる。以
上の実施形態の作用をまとめると以下のようになる。 (1) 微分入力画像に対する2次元相関では、本発明
の演算*が「積」をよく近似する。従って、相関を加算
器や比較器等の簡単なハードで実現できる。 (2) 「ハフ変換を用いた2次元相関」は「通常の2
次元相関」とほぼ等価である。従って、相関を1次元処
理で行うことができる。特に、微分(コンボリューショ
ン)も1次元処理で行うことができる。 (3) 微分入力画像に対する2次元相関では、耐ノイ
ズ性が格段に向上する。なお、従来の「差の絶対値によ
る2次元相関((6)式)」では、微分画像に対して
も、耐ノイズは改良されない。 (4) 整数値フィルタを用いると、微分(コンボリュ
ーション)を加算器で行うことができる。従って、本発
明では相関も含めて、全ての演算を加算器で実現でき
る。
【0350】
【発明の効果】以上、詳細に説明した通り、本発明によ
れば、積の演算に代えて、和の演算を用いて相関もしく
は要素相関を実施し、回路規模の削減や演算速度の向上
が図られると共に、精度的にも従来の相関演算等と同程
度の高精度化が図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】動きベクトルの説明図である。
【図2】本発明の第1の演算装置の基本ブロック図であ
る。
【図3】本発明の第1の演算装置の一形態の基本ブロッ
ク図である。
【図4】本発明の第1の演算装置の一形態の基本ブロッ
ク図である。
【図5】本発明の第1の演算装置の一形態の基本ブロッ
ク図である。
【図6】本発明の第1の演算装置の一形態の基本ブロッ
ク図である。
【図7】本発明の第1の演算装置の一形態の基本ブロッ
ク図である。
【図8】本発明の第1の演算装置の一形態の基本ブロッ
ク図である。
【図9】本発明の第2の演算装置の基本ブロック図であ
る。
【図10】本発明の第3の演算装置の基本ブロック図で
ある。
【図11】本発明の第4の演算装置の基本ブロック図で
ある。
【図12】本発明の第5の演算装置の基本ブロック図で
ある。
【図13】本発明の第6の演算装置の基本ブロック図で
ある。
【図14】本発明の第1〜第6相関演算装置の基本ブロ
ック図である。
【図15】本発明の第7の相関演算装置および第8の相
関演算装置の基本ブロック図である。
【図16】本発明の第1の動画像圧縮装置及び第3の動
画像圧縮装置の基本ブロック図である。
【図17】本発明の第3の動画像圧縮装置及び第4の動
画像圧縮装置の基本ブロック図である。
【図18】本発明の第1のずれ検出方法および第6のず
れ検出方法の手順の説明図である。
【図19】本発明の第2のずれ検出方法および第7のず
れ検出方法の手順の説明図である。
【図20】本発明の第3のずれ検出方法および第8のず
れ検出方法の手順の説明図である。
【図21】本発明の第4のずれ検出方法および第9のず
れ検出方法の手順の説明図である。
【図22】本発明の第5のずれ検出方法および第10の
ずれ検出方法の手順の説明図である。
【図23】本発明の第1のずれ検出方法および第6のず
れ検出装置の基本ブロック図である。
【図24】本発明の第2のずれ検出方法および第7のず
れ検出装置の基本ブロック図である。
【図25】本発明の第3のずれ検出方法および第8のず
れ検出装置の基本ブロック図である。
【図26】本発明の第4のずれ検出方法および第9のず
れ検出装置の基本ブロック図である。
【図27】本発明の第5のずれ検出方法および第10の
ずれ検出装置の基本ブロック図である。
【図28】ディジタル加算器とディジタル乗算器のハー
ドウェアの規模の比較を示した図である。
【図29】本発明の第1の群の基本演算を実行するディ
ジタル回路の回路ブロック図である。
【図30】レジスタのデータ形式を示す図である。
【図31】XOR回路の回路ブロック図である。
【図32】ゼロ検出回路の回路ブロック図である。
【図33】ディジタルスイッチの回路ブロック図であ
る。
【図34】本発明の第1の群の基本演算を実行するアナ
ログ回路の回路ブロック図である。
【図35】アナログスイッチの回路例を示す図である。
【図36】アナログ加算器の回路例を示す図である。
【図37】アナログ加算器の回路例を示す図である。
【図38】アナログ加算器の回路例を示す図である。
【図39】アナログ加減算回路の回路例を示す図であ
る。
【図40】アナログ加減算回路の回路例を示す図であ
る。
【図41】図34の回路が簡単化されたアナログ回路の
回路ブロック図である。
【図42】図41の回路に対応する神経回路を示す図で
ある。
【図43】図42の神経回路と等価な神経回路を示す図
である。
【図44】図42,図43の神経回路と等価な神経回路
を示す図である。
【図45】本発明の第1の群の基本演算を実行するハイ
ブリッド回路の回路ブロック図である。
【図46】アナログコンパレータを示すブロック図であ
る。
【図47】絶対値回路の例を示す回路図である。
【図48】極性付与回路の例を示す回路ブロック図であ
る。
【図49】シミュレーション用の画面を示す図である。
【図50】本発明に基づくシミュレーションによる相関
量の等高線図である。
【図51】従来の、積を用いたシミュレーションによる
相関量の等高線図である。
【図52】両眼視差の説明図である。
【図53】ハフ変換を用いた、直線どうしの間隔の検出
法の説明図である。
【図54】シミュレーション用の画面を示す図である。
【図55】本発明に基づくシミュレーションによる相関
量の等高線図である。
【図56】従来の、積を用いたシミュレーションによる
相関量の等高線図である。
【図57】ハフ変換を用いた位置ずれ検出法の説明図で
ある。
【図58】ハフ変換を用いた位置ずれ検出法のブロック
図である。
【図59】本発明に基づくシミュレーションによる相関
量の等高線図である。
【図60】従来の、積を用いたシミュレーションによる
相関量の等高線図である。
【図61】ハフ変換を用いた回転ずれ検出法のブロック
図である。
【図62】ハフ変換を用いた回転ずれ検出法のブロック
図である。
【図63】コンボリューション演算を伴う1次元相関法
のブロック図である。
【図64】コンボリューション演算を伴う2次元相関法
のブロック図である。
【図65】本発明に基づくシミュレーションによる相関
量の等高線図である。
【図66】従来の、積を用いたシミュレーションによる
相関量の等高線図である。
【図67】ノイズが重畳されたシミュレーション用の画
面を示す図である。
【図68】本発明に基づくシミュレーションによる相関
量の等高線図である。
【図69】従来の、積を用いたシミュレーションによる
相関量の等高線図である。
【図70】本発明に基づくシミュレーションによる相関
量の等高線図である。
【図71】従来の、積を用いたシミュレーションによる
相関量の等高線図である。
【図72】値が整数のフィルタを示す図である。
【図73】値が整数のフィルタを示す図である。
【図74】本発明に基づくシミュレーションによる相関
量の等高線図である。
【図75】ローパスフィルタを示す図である。
【図76】図64の演算を行うアナログLSIの構成例
を示す回路ブロック図である。
【図77】ハフ変換を用いた位置ずれ検出法のブロック
図である。
【図78】本発明に基づくシミュレーションによる相関
量の等高線図である。
【図79】従来の、積を用いたシミュレーションによる
相関量の等高線図である。
【図80】ハフ変換を用いた位置ずれ検出法のブロック
図である。
【図81】1次元フィルタを示す図である。
【図82】1次元フィルタを示す図である。
【図83】1次元フィルタを示す図である。
【図84】本発明に基づくシミュレーションによる相関
量の等高線図である。
【図85】1次元ローパスフィルタを示す図である。
【図86】図80の演算を行うアナログLSIの構成例
を示す回路ブロック図である。
【図87】本発明の第2の群の基本演算を実行する回路
ブロック図である。
【図88】本発明の第2の群の基本演算を実行する回路
ブロック図である。
【図89】本発明の第2の群の基本演算を実行する回路
ブロック図である。
【図90】本発明の第2の群の基本演算を実行する回路
ブロック図である。
【図91】本発明の第2の群の基本演算を実行する回路
ブロック図である。
【図92】本発明の第2の群の基本演算を実行する回路
ブロック図である。
【図93】本発明の第2の群の基本演算を実行する回路
ブロック図である。
【図94】本発明の第2の群の基本演算を実行する回路
ブロック図である。
【図95】本発明の第2の群の基本演算を実行する回路
ブロック図である。
【図96】本発明の第2の群の基本演算を実行する回路
ブロック図である。
【図97】本発明の第2の群の基本演算を実行する回路
ブロック図である。
【図98】Nビット2進加算器のシンボルを示す図であ
る。
【図99】Nビット2進加算器の回路図である。
【図100】加算器を示す図である。
【図101】加算器を示す図である。
【図102】加算器を示す図である。
【図103】加算器を示す図である。
【図104】減算器を示す図である。
【図105】減算器を示す図である。
【図106】減算器を示す図である。
【図107】減算器を示す図である。
【図108】制御入力付補正器のシンボルを示す図であ
る。
【図109】制御入力付補数器の回路図である。
【図110】絶対値回路を示す図である。
【図111】絶対値回路を示す図である。
【図112】補数器の回路図である。
【図113】比較器のシンボルを示す図である。
【図114】比較器の回路図である。
【図115】比較器を示す図である。
【図116】比較器を示す図である。
【図117】比較器を示す図である。
【図118】比較器を示す図である。
【図119】比較器を示す図である。
【図120】比較器を示す図である。
【図121】データセレクタの回路図である。
【図122】アナログ加算器の回路図である。
【図123】アナログインバータの回路図である。
【図124】アナログ加減算器の回路図である。
【図125】アナログ・コンパレータの回路図である。
【図126】アナログ関数発生器の回路図である。
【図127】アナログ関数発生器の回路図である。
【図128】アナログ関数発生器の回路図である。
【図129】半波整流器の回路図である。
【図130】半波整流器の回路図である。
【図131】絶対値回路の回路図である。
【図132】相関演算回路の回路図である。
【図133】最大値回路の回路図である。
【図134】最小値回路の回路図である。
【図135】最大値回路の回路図である。
【図136】最小値回路の回路図である。
【図137】最大値回路の回路図である。
【図138】最小値回路の回路図である。
【図139】最大値回路の回路図である。
【図140】最小値回路の回路図である。
【図141】最大値最小値回路の回答図である。
【図142】反転加算器の回路図である。
【図143】アナログインバータの回路図である。
【図144】クロックド減算器の回路図である。
【図145】クロックド比較器の回路図である。
【図146】可変しきい値回路の回路図である。
【図147】非線形回路の回路図である。
【図148】非線形回路の回路図である。
【図149】電流源の回路図である。
【図150】カレントミラーの回路図である。
【図151】スレショールドディテクタの回路図であ
る。
【図152】アナログインバータの回路図である。
【図153】減算器の回路図である。
【図154】比較器の回路図である。
【図155】非線形回路の回路図である。
【図156】絶対値回路の回路図である。
【図157】最大値回路の回路図である。
【図158】図50に対応する、第2の群の演算を用い
たときの、シミュレーション結果の等高線図である。
【図159】図65に対応する、第2の群の演算を用い
たときのシミュレーション結果の等高線図である。
【符号の説明】
7−0 コンボリューション演算手段 7−1 相関演算手段 7−2 ずれ検出手段 8−1 ハフ変換手段 8−2 要素相関演算手段 8−3 位置ずれ検出手段 9−0 コンボリューション演算手段 9−1 ハフ変換手段 9−2 相関演算手段 9−3 ハフ変換手段 9−4 位置ずれ検出手段 9−5 コンボリューション演算手段 11−1 ハフ変換手段 11−2 要素相関演算手段 11−3 回転ずれ検出手段 11−1 ハフ変換手段 11−2 相関演算手段 11−3 回転ずれ検出手段 14 加算器 14 XOR回路 15 ゼロ検出回路 16 デジタルスイッチ 21,24,31 アナログインバータ 22,32 アナログスイッチ 23,33 アナログ加算器 41 極性識別回路 42 XOR回路 43 絶対値回路 44 アナログ加算器 45 極性付与回路 46 ゼロ検出回路 47 否定論理回路 48 アナログスイッチ 51 ハフ変換部 52 ρ軸データ要素相関部 53 ρ軸方向集積部 54 逆ハフ変換部 61 ハフ変換部 62 θ軸データ要素相関部 63 θ軸方向集積 71 1次元コンボリューション部 72 1次元相関部 81 2次元コンボリューション部 82 2次元相関部 91 1次元コンボリューション部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−246722(JP,A) 特開 昭58−52747(JP,A) 特開 平6−165162(JP,A) 特開 平7−162865(JP,A) 特開 平7−271985(JP,A) 特開 平8−77140(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 7/50 G06F 17/15 G06G 7/12 G06T 7/00 H04N 7/30 H04N 7/32

Claims (119)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】つの数値a,bを表わす信号を入力し
    てこれら2つの数値a,bの絶対値|a|,|b|の和
    |a|+|b|を表わす信号を出力する絶対値演算部
    つの数値a,bの符号sign(a),sign
    (b)の一致、不一致のいずれか一方および他方に応じ
    て、それぞれプラス、マイナスを表わす信号を出力する
    符号演算部とを備えたことを特徴とする演算装置。
  2. 【請求項2】 前記絶対値演算部が、2つの数値a,b
    の絶対値|a|,|b|を表わす2つのデジタル信号を
    入力してこれらの絶対値|a|,|b|の和|a|+|
    b|を演算することにより前記数値cの絶対値|c|を
    表わすデジタル信号を出力するデジタル加算器を備えた
    ものであり、 前記符号演算部が、前記2つの数値a,bの符号sig
    n(a),sign(b)を表わすデジタル信号を入力
    してこれらの符号sign(a),sign(b)の排
    他的論理和を演算することにより数値cの符号sign
    (c)を求める論理回路を備えたものであることを特徴
    とする請求項1記載の演算装置。
  3. 【請求項3】 前記絶対値演算部が、2つの数値a,b
    の絶対値|a|,|b|を表わす2つのアナログ信号を
    入力して、これら2つの絶対値の和を演算することによ
    り前記数値cの絶対値|c|を表わすアナログ信号を出
    力するアナログ加算器を備えたものであり、 前記符号演算部が、2つの数値a,bの符号sign
    (a),sign(b)を表わすデジタル信号を入力し
    てこれらの符号sign(a),sign(b)の排他
    的論理和を演算することにより数値cの符号sign
    (c)を求める論理回路を備えたものであることを特徴
    とする請求項記載の演算装置。
  4. 【請求項4】 前記絶対値演算部が、ab=0のとき、
    前記和|a|+|b|に代えて、数値ゼロを出力するも
    のであることを特徴とする請求項からのうちいずれ
    か1項記載の演算装置。
  5. 【請求項5】つの数値a,bの絶対値|a|,|b
    |を表わす信号を入力して、これら2つの絶対値|a
    |,|b|の和|a|+|b|を表わす加算信号を出力
    する加算部と、 前記2つの絶対値|a|,|b|を表わす信号を入力し
    て、これら2つの絶対値|a|,|b|の差|a|−|
    b|を表わす第1の減算信号を出力する第1の減算部
    と、 前記第1の減算信号を入力して前記差|a|−|b|の
    絶対値||a|−|b||を表わす絶対値信号を出力す
    る差の絶対値演算部と、 前記加算信号と前記絶対値信号を入力して、前記和|a
    |+|b|と前記絶対値||a|−|b||との差|a
    |+|b|−||a|−|b||を表わす第2の減算信
    号を出力する第2の減算部とを有する絶対値演算部、お
    よび 前記符号演算部が、2つの数値a,bの符号sign
    (a),sign(b)の一致、不一致のいずれか一方
    および他方に応じて、それぞれプラス、マイナスを表わ
    す信号を出力する符号演算部を備えたことを特徴とす
    算装置。
  6. 【請求項6】つの数値a,bの絶対値|a|,|b
    |を表わす信号を入力して、これら2つの絶対値|a
    |,|b|のうちの値の小さい方の絶対値を表わす信号
    を出力する絶対値演算部と つの数値a,bの符号sign(a),sign
    (b)の一致、不一致のいずれか一方および他方に応じ
    て、それぞれプラス、マイナスを表わす信号を出力する
    符号演算部とを備えたことを特徴とする演算装置。
  7. 【請求項7】つの数値a,bの絶対値|a|,|b
    |を表わす信号を入力して、該絶対値|a|,|b|の
    和|a|+|b|を表わす絶対値加算信号を出力する加
    算部と 該絶対値加算信号を入力して、該絶対値加算信号に、変
    数xが所定の正の領域内にあるときに単調変化する偶関
    数f(x)(但し、f(x)≠r・x +s、r,s
    は各定数)を作用させることにより、f(|a|+|b
    |)を表わす第1の関数信号を発生させる第1の関数発
    生部と、 前記2つの数値a,bの絶対値|a|,|b|を表わす
    信号を入力して、該絶対値|a|,|b|の差|a|−
    |b|を表わす絶対値減算信号を出力する第1の減算部
    と、 該絶対値減算信号を入力して、該絶対値減算信号に前記
    偶関数f(x)を作用させることにより、f(|a|−
    |b|)を表わす第2の関数信号を発生させる第2の関
    数発生部と、 前記第1の関数信号および前記第2の関数信号を入力し
    て、前記f(|a|+|b|)と前記f(|a|−|b
    |)との差f(|a|+|b|)−f(|a|−|b
    |)を表わす信号を出力する第2の減算部とを有する絶
    対値演算部、および つの数値a,bの符号sign(a),sign
    (b)の一致、不一致のいずれか一方および他方に応じ
    て、それぞれプラス、マイナスを表わす信号を出力する
    符号演算部を備えたことを特徴とする演算装置。
  8. 【請求項8】つの数値a,bの絶対値|a|,|b
    |を表わす信号を入力し、これらの絶対値に所定の関数
    gを作用させて、それぞれ、 |a|≧|b|のとき、g(|a|+|b|)−g(|
    a|−|b|)を表わす信号、 |a|≦|b|のとき、g(|a|+|b|)−g(|
    b|−|a|)を表わす信号を出力する絶対値演算部
    つの数値a,bの符号sign(a),sign
    (b)の一致、不一致のいずれか一方および他方に応じ
    て、それぞれプラス、マイナスを表わす信号を出力する
    符号演算部とを備えたことを特徴とする演算装置。
  9. 【請求項9】 複数のアナログ信号の加算もしくは加減
    算を行なうアナログ演算器と、2つの数値a,bを表わ
    すアナログ信号を入力して2つの数値−a,−bを表わ
    すアナログ信号を求めるアナログ反転器と、これら4つ
    の数値a,b,−a,−bのそれぞれを表わす4つのア
    ナログ信号のうちの少なくとも一部のアナログ信号を、
    数値a,bの符号sign(a),sign(b)に応
    じて通断自在に前記アナログ演算器に伝達するアナログ
    スイッチとを備え、前記2つの数値a,bそれぞれの絶
    対値の和|a|+|b|を演算結果cの絶対値|c|と
    し、aとbとの極性の一致、不一致のいずれか一方およ
    び他方に応じて、それぞれプラス、マイナスを演算結果
    cの符号sign(c)とするアナログ演算を実行する
    ことを特徴とする演算装置。
  10. 【請求項10】 ab=0のとき、前記和|a|+|b
    |に代えて、演算結果c=0とするものであることを特
    徴とする請求項9記載の演算装置。
  11. 【請求項11】 2つの数値a,bを表わす信号を入力
    して、該2つの数値a,bの和a+bを表わす加算信号
    を出力する加算部と、 該加算信号を入力して前記2つの数値a,bの和a+b
    の絶対値|a+b|を表わす和の絶対値信号を出力する
    和の絶対値演算部と、 前記2つの数値a,bを表わす信号を入力して該2つの
    数値a,bの差a−bを表わす減算信号を出力する第1
    の減算部と、 該減算信号を入力して前記2つの数値a,bの差a−b
    の絶対値|a−b|を表わす差の絶対値信号を出力する
    差の絶対値演算部と、 前記和の絶対値信号および前記差の絶対値信号を入力し
    て、前記2つの数値a,bの和a+bの絶対値|a+b
    |と差a−bの絶対値|a−b|との差|a+b|−|
    a−b|を表わす信号を出力する第2の減算部とを備え
    たことを特徴とする演算装置。
  12. 【請求項12】 2つの数値a,bを表わす信号を入力
    して、それぞれ、 a≧−b、かつa≧bのとき、数値bを表わす信号、 a≧−b、かつa≦bのとき、数値aを表わす信号、 a≦−b、かつa≧bのとき、数値−aを表わす信号、 a≦−b、かつa≦bのとき、数値−bを表わす信号 を出力することにより、|a+b|−|a−b|の演算
    を行なうことを特徴とする演算装置。
  13. 【請求項13】 2つの数値a,bを表わす信号を入力
    して、該2つの数値a,bの和a+bを表わす加算信号
    を出力する加算部と、 該加算信号を入力して、該加算信号に、変数xが所定の
    正の領域内にあるときに単調変化する偶関数f(x)
    (但し、f(x)≠r・x +s、r,sは各定数)
    を作用させることにより、f(a+b)を表わす第1の
    関数信号を発生させる第1の関数発生部と、 前記2つの数値a,bを表わす信号を入力して、該2つ
    の数値a,bの差a−bを表わす減算信号を出力する第
    1の減算部と、 該減算信号を入力して、該減算信号に前記偶関数f
    (x)を作用させることにより、f(a−b)を表わす
    第2の関数信号を発生させる第2の関数発生部と、 前記第1の関数信号および前記第2の関数信号を入力し
    て、前記f(a+b)と前記f(a−b)との差f(a
    +b)−f(a−b)を表わす信号を出力する第2の減
    算部とを備えたことを特徴とする演算装置。
  14. 【請求項14】 2つの数値a,bを表わす信号を入力
    し、これらの数値に所定の関数gを作用させて、それぞ
    れ、 a≧−b、かつa≧bのとき、g(a+b)−g(a−
    b)を表わす信号、 a≧−b、かつa≦bのとき、g(a+b)−g(b−
    a)を表わす信号、 a≦−b、かつa≧bのとき、g(−a−b)−g(a
    −b)を表わす信号、 a≦−b、かつa≦bのとき、g(−a−b)−g(b
    −a)を表わす信号 を出力することにより、g(|a+b|)−g(|a−
    b|)の演算を行なうことを特徴とする演算装置。
  15. 【請求項15】 1≦i≦jを満足する2つの整数を
    i,j、j個の変数をx ,x ,…,x 、2つ
    の関数をa(x ,x ,…,x ),b(x
    ,…,x )としたとき、 これら2つの関数a(x ,x ,…,x ),b
    (x ,x ,…,x )に、 【数1】 但し、任意の2つの数g,h間の演算g*hは、g,h
    それぞれの絶対値の和|g|+|h|を演算g*hによ
    る演算結果の絶対値|g*h|とし、gとhとの極性の
    一致、不一致のいずれか一方および他方に応じて、それ
    ぞれプラス、マイナスを演算g*hによる演算結果の符
    号とする演算を表わす。 の演算を施すことを特徴とする相関演算装置。
  16. 【請求項16】 前記(1)式の演算に先立って、x
    ,x ,…,xを変数とする2つの関数X(x
    ,x ,…,x ),Y(x ,x ,…,x
    )のそれぞれに、微分フィルタ関数とのコンボリュ
    ーション演算を施すことにより、前記(1)式の演算の
    対象とされる前記2つの関数a(x ,x ,…,x
    ),b(x ,x ,…,x )を求めるコンボ
    リューション演算手段を備えたことを特徴とする請求項
    15記載の相関演算装置。
  17. 【請求項17】 k次元微分フィルタ関数(但し、1≦
    k≦j)をd(x,x ,…,x )としたとき、
    前記(1)式の演算に先立って、x ,x ,…,x
    を変数とする2つの関数X(x ,x ,…,x
    ),Y(x ,x ,…,x )のそれぞれに、 【数2】 但し、任意の2つの数g,h間の演算g*hは、g,h
    それぞれの絶対値の和|g|+|h|を演算g*hによ
    る演算結果の絶対値|g*h|とし、gとhとの極性の
    一致、不一致のいずれか一方および他方に応じて、それ
    ぞれプラス、マイナスを演算g*hによる演算結果の符
    号とする演算を表わす。 の演算を施すことにより、前記(1)式の演算の対象と
    される前記2つの関数a(x ,x ,…,x
    ),b(x ,x ,…,x )を求めるコンボ
    リューション演算手段を備えたことを特徴とする請求項
    15記載の相関演算装置。
  18. 【請求項18】 前記演算g*hが、gh=0のとき、
    |g*h|=|g|+|h|にかかわらず、g*h=0
    とするものであることを特徴とする請求項 から17
    のうちいずれか1項記載の相関演算装置。
  19. 【請求項19】 前記2つの関数a,bの絶対値|a
    |,|b|の和|a|+|b|を求める絶対値演算部
    と、前記2つの関数a,bの極性sign(a),si
    gn(b)の一致、不一致のいずれか一方および他方に
    応じて、それぞれプラス、マイナスを表わす信号を出力
    する符号演算部とを備えたことを特徴とする請求項15
    記載の相関演算装置。
  20. 【請求項20】 前記絶対値演算部が、2つの数値a,
    bの絶対値|a|,|b|を表わす2つのデジタル信号
    を入力してこれらの絶対値|a|,|b|の和|a|+
    |b|を演算することにより演算結果cの絶対値|c|
    を表わすデジタル信号を出力するデジタル加算器を備え
    たものであり、 前記符号演算部が、前記2つの関数a,bの符号sig
    n(a),sign(b)を表わすデジタル信号を入力
    してこれらの符号sign(a),sign(b)の排
    他的論理和を演算することにより演算結果cの符号si
    gn(c)を求める論理回路を備えたものであることを
    特徴とする請求項19記載の相関演算装置。
  21. 【請求項21】 前記絶対値演算部が、前記2つの関数
    a,bの絶対値|a|,|b|の表わす2つのアナログ
    信号を入力してこれらの絶対値の和|a|+|b|を演
    算することにより演算結果cの絶対値|c|を表わすア
    ナログ信号を出力するアナログ加算器を備えたものであ
    り、 前記符号演算部が、2つの関数a,bの符号sign
    (a),sign(b)を表わすデジタル信号を入力し
    てこれらの符号sign(a),sign(b)の排他
    的論理和を演算することにより演算結果cの符号sig
    n(c)を求める論理回路を備えたものであることを特
    徴とする請求項19記載の相関演算装置。
  22. 【請求項22】 複数のアナログ信号の加算もしくは加
    減算を行なうアナログ演算器と、2つの関数a,bを表
    わすアナログ信号を入力して2つの関数−a,−bを表
    わすアナログ信号を求めるアナログ反転器と、これら4
    つの関数a,b,−a,−bのそれぞれを表わす4つの
    アナログ信号のうちの少なくとも一部のアナログ信号
    を、関数a,bの符号sign(a),sign(b)
    に応じて通断自在に前記アナログ演算器に伝達するアナ
    ログスイッチとを備え、前記2つの関数a,bそれぞれ
    の絶対値|a|,|b|の和|a|+|b|を演算結果
    cの絶対値|c|とし、aとbとの極性の一致、不一致
    のいずれか一方および他方に応じて、それぞれプラス、
    マイナスを演算結果cの符号sign(c)とするアナ
    ログ演算を実行する演算部を備えたことを特徴とする請
    求項15記載の相関演算装置。
  23. 【請求項23】 1≦i≦jを満足する2つの整数を
    i,j、j個の変数をx ,x ,…,x 、2つ
    の関数をa(x ,x ,…,x ),b(x
    ,…,x )としたとき、 これら2つの関数a(x ,x ,…,x ),b
    (x ,x ,…,x )に、 【数3】 但し、任意の2つの数g,h間の演算g*hは、|g+
    h|−|g−h|の演算を表わす。 の演算を施すことを特徴とする相関演算装置。
  24. 【請求項24】 前記(3)式の演算に先立って、x
    ,x ,…,xを変数とする2つの関数X(x
    ,x ,…,x ),Y(x ,x ,…,x
    )のそれぞれに、微分フィルタ関数とのコンボリュ
    ーション演算を施すことにより、前記(3)式の演算の
    対象とされる前記2つの関数a(x ,x ,…,x
    ),b(x ,x ,…,x )を求めるコンボ
    リューション演算手段を備えたことを特徴とする請求項
    23記載の相関演算装置。
  25. 【請求項25】 k次元微分フィルタ関数(但し、1≦
    k≦j)をd(x,x ,…,x )としたとき、
    前記(3)式の演算に先立って、x ,x ,…,x
    を変数とする2つの関数X(x ,x ,…,x
    ),Y(x ,x ,…,x )のそれぞれに、 【数4】 但し、任意の2つの数g,h間の演算g*hは、|g+
    h|−|g−h|の演算を表わす。 の演算を施すことにより、前記(3)式の演算の対象と
    される前記2つの関数a(x ,x ,…,x
    ),b(x ,x ,…,x )を求めるコンボ
    リューション演算手段を備えたことを特徴とする請求項
    23記載の相関演算装置。
  26. 【請求項26】 前記2つの関数a,bの絶対値|a
    |,|b|を表わす信号を入力して、これら2つの絶対
    値|a|,|b|の和|a|+|b|を表わす加算信号
    を出力する加算部と、 前記2つの絶対値|a|,|b|を表わす信号を入力し
    て、これら2つの絶対値|a|,|b|の差|a|−|
    b|を表わす第1の減算信号を出力する第1の減算部
    と、 前記第1の減算信号を入力して前記差|a|−|b|の
    絶対値||a|−|b||を表わす差の絶対値信号を出
    力する差の絶対値演算部と、 前記加算信号と前記差の絶対値信号を入力して、前記和
    |a|+|b|と前記絶対値||a|−|b||との差
    ||a|+|b|−||a|−|b||を表わす第2の
    減算信号を出力する第2の減算部とを備えた絶対値演算
    部、および 前記2つの関数a,bの極性sign(a),sign
    (b)の一致、不一致のいずれか一方および他方に応じ
    て、それぞれプラス、マイナスを表わす信号を出力する
    符号演算部を備えたことを特徴とする請求項23記載の
    相関演算装置。
  27. 【請求項27】 2つの関数a,bの絶対値|a|,|
    b|を表わす信号を入力して、これら2つの絶対値|a
    |,|b|のうちの値の小さい方の絶対値を表わす信号
    を出力する絶対値演算部、および 2つの関数a,bの符号sign(a),sign
    (b)の一致、不一致のいずれか一方および他方に応じ
    て、それぞれプラス、マイナスを表わす信号を出力する
    符号演算部を備えたことを特徴とする請求項23記載の
    相関演算装置。
  28. 【請求項28】 前記2つの関数a,bを表わす信号を
    入力して、該2つの関数a,bの和a+bを表わす加算
    信号を出力する加算部と、 該加算信号を入力して前記2つの関数a,bの和a+b
    の絶対値|a+b|を表わす和の絶対値信号を出力する
    和の絶対値演算部と、 前記2つの関数a,bを表わす信号を入力して該2つの
    関数a,bの差a−bを表わす減算信号を出力する第1
    の減算部と、 該減算信号を入力して前記2つの関数a,bの差a−b
    の絶対値|a−b|を表わす差の絶対値信号を出力する
    差の絶対値演算部と、 前記和の絶対値信号および前記差の絶対値信号を入力し
    て、前記2つの関数a,bの和a+bの絶対値|a+b
    |と差a−bの絶対値|a−b|との差|a+b|−|
    a−b|を表わす信号を出力する第2の減算部とを備え
    たことを特徴とする請求項23記載の相関演算装置。
  29. 【請求項29】 前記2つの関数a,bを表わす信号を
    入力して、それぞれ、 a≧−b、かつa≧bのとき、関数bを表わす信号、 a≧−b、かつa≦bのとき、関数aを表わす信号、 a≦−b、かつa≧bのとき、関数−aを表わす信号、 a≦−b、かつa≦bのとき、関数−bを表わす信号 を出力することにより、|a+b|−|a−b|の演算
    を行なう演算部を備えたことを特徴とする請求項23
    載の相関演算装置。
  30. 【請求項30】 1≦i≦jを満足する2つの整数を
    i,j、j個の変数をx ,x ,…,x 、2つ
    の関数をa(x ,x ,…,x ),b(x
    ,…,x )としたとき、 これら2つの関数a(x ,x ,…,x ),b
    (x ,x ,…,x )に、 【数5】 但し、任意の2つの数g,h間の演算g*hは、変数x
    が所定の正の領域内にあるときに単調変化する偶関数を
    f(x)(但し、f(x)≠r・x+s、r,sは各
    定数)としたときの、f(g+h)−f(g−h)の演
    算を表わす。 の演算を施す相関演算装置であって、 前記2つの関数a,bを表わす信号を入力して、該2つ
    の関数a,bの和a+bを表わす加算信号を出力する加
    算部と、 該加算信号を入力して、該加算信号に、変数xが所定の
    正の領域内にあるときに単調変化する偶関数f(x)
    (但し、f(x)≠r・x +s、r,sは各定数)
    を作用させることにより、f(a+b)を表わす第1の
    関数信号を発生させる第1の関数発生部と、 前記2つの関数a,bを表わす信号を入力して、該2つ
    の関数a,bの差a−bを表わす減算信号を出力する第
    1の減算部と、 該減算信号を入力して該減算信号に前記偶関数f(x)
    を作用させることにより、f(a−b)を表わす第2の
    関数信号を発生させる第2の関数発生部と、 前記第1の関数信号および前記第2の関数信号を入力し
    て、前記f(a+b)と前記f(a−b)との差f(a
    +b)−f(a−b)を表わす信号を出力する第2の減
    算部とを有する演算部を備えたことを特徴とする相関演
    算装置。
  31. 【請求項31】 1≦i≦jを満足する2つの整数を
    i,j、j個の変数をx ,x ,…,x 、2つ
    の関数をa(x ,x ,…,x ),b(x
    ,…,x )としたとき、 これら2つの関数a(x ,x ,…,x ),b
    (x ,x ,…,x )に、 【数6】 但し、任意の2つの数g,h間の演算g*hは、変数x
    が所定の正の領域内にあるときに単調変化する偶関数を
    f(x)(但し、f(x)≠r・x+s、r,sは各
    定数)としたときの、f(g+h)−f(g−h)の演
    算を表わす。 の演算を施す相関演算装置であって、 前記2つの関数a,bを表わす信号を入力し、これらの
    関数a,bに、g(|x|)=f(x)で定義される関
    数gを作用させて、それぞれ、 a≧−b、かつa≧bのとき、g(a+b)−g(a−
    b)を表わす信号、 a≧−b、かつa≦bのとき、g(a+b)−g(b−
    a)を表わす信号、 a≦−b、かつa≧bのとき、g(−a−b)−g(a
    −b)を表わす信号、 a≦−b、かつa≦bのとき、g(−a−b)−g(b
    −a)を表わす信号 を出力することにより、g(|a+b|)−g(|a−
    b|)の演算を行なう演算部を備えたことを特徴とする
    相関演算装置。
  32. 【請求項32】 1≦i≦jを満足する2つの整数を
    i,j、j個の変数をx ,x ,…,x 、2つ
    の関数をa(x ,x ,…,x ),b(x
    ,…,x )としたとき、 これら2つの関数a(x ,x ,…,x ),b
    (x ,x ,…,x )に、 【数7】 但し、任意の2つの数g,h間の演算g*hは、変数x
    が所定の正の領域内にあるときに単調変化する偶関数を
    f(x)(但し、f(x)≠r・x+s、r,sは各
    定数)としたときの、f(g+h)−f(g−h)の演
    算を表わす。 の演算を施す相関演算装置であって、 前記2つの数値a,bの絶対値|a|,|b|を表わす
    信号を入力して、該絶対値|a|,|b|の和|a|+
    |b|を表わす絶対値加算信号を出力する加算部と、 該絶対値加算信号を入力して、該絶対値加算信号に、変
    数xが所定の正の領域内にあるときに単調変化する偶関
    数f(x)(但し、f(x)≠r・x +s、r,s
    は各定数)を作用させることにより、f(|a|+|b
    |)を表わす第1の関数信号を発生させる第1の関数発
    生部と、 前記2つの関数a,bの絶対値|a|,|b|を表わす
    信号を入力して、該絶対値|a|,|b|の差|a|−
    |b|を表わす絶対値減算信号を出力する第1の減算部
    と、 該絶対値減算信号を入力して、該絶対値減算信号に前記
    偶関数f(x)を作用させることにより、f(|a|−
    |b|)を表わす第2の関数信号を発生させる第2の関
    数発生部と、 前記第1の関数信号および前記第2の関数信号を入力し
    て、前記f(|a|+|b|)と前記f(|a|−|b
    |)との差f(|a|+|b|)−f(|a|−|b
    |)を表わす信号を出力する第2の減算部とを備えた絶
    対値演算部、および2つの数値a,bの符号sign
    (a),sign(b)の一致、不一致のいずれか一方
    および他方に応じて、それぞれプラス、マイナスを表わ
    す信号を出力する符号演算部を備えたことを特徴とする
    相関演算装置。
  33. 【請求項33】 1≦i≦jを満足する2つの整数を
    i,j、j個の変数をx ,x ,…,x 、2つ
    の関数をa(x ,x ,…,x ),b(x
    ,…,x )としたとき、 これら2つの関数a(x ,x ,…,x ),b
    (x ,x ,…,x )に、 【数8】 但し、任意の2つの数g,h間の演算g*hは、変数x
    が所定の正の領域内にあるときに単調変化する偶関数を
    f(x)(但し、f(x)≠r・x+s、r,sは各
    定数)としたときの、f(g+h)−f(g−h)の演
    算を表わす。 の演算を施す相関演算装置であって、 前記2つの関数a,bの絶対値|a|,|b|を表わす
    信号を入力し、これらの絶対値にg(|x|)=f
    (x)で定義される関数gを作用させて、それぞれ、 |a|≧|b|のとき、g(|a|+|b|)−g(|
    a|−|b|)を表わす信号、 |a|≦|b|のとき、g(|a|+|b|)−g(|
    b|−|a|)を表わす信号を出力する絶対値演算部、
    および2つの数値a,bの符号sign(a),sig
    n(b)の一致、不一致のいずれか一方および他方に応
    じて、それぞれプラス、マイナスを表わす信号を出力す
    る符号演算部を備えたことを特徴とする相関演算装置。
  34. 【請求項34】 x,yを変数とする2つの関数A
    (x,y),B(x,y)それぞれにハフ変換を施すこ
    とにより、ρ,θを変数とする2つの関数 a(ρ,θ),b(ρ,θ) 但し、ρは、x軸とy軸とから成る二次元平面上の直線
    と原点との間の最短距離を表わす変数、θは、該直線の
    傾きを表わす変数を表わす。を求めるハフ変換手段と、
    これら2つの関数a(ρ,θ),b(ρ,θ)に、 【数9】 但し、任意の2つの数g,h間の演算g*hは、g,h
    それぞれの絶対値の和|g|+|h|を演算g*hによ
    る演算結果の絶対値|g*h|とし、gとhとの極性の
    一致、不一致のいずれか一方および他方に応じて、それ
    ぞれプラス、マイナスを演算g*hによる演算結果の符
    号とする演算を表わす。 の演算を施す相関演算手段と、 該相関演算手段における演算結果c(Δ,θ)に逆ハフ
    変換を施すことにより、x軸方向,y軸方向それぞれの
    位置ずれ量Δx,Δyを変数とする関数D(Δx,Δ
    y)を求める逆ハフ変換手段とを備えたことを特徴とす
    る相関演算装置。
  35. 【請求項35】 前記ハフ変換に先立って、x,yを変
    数とする2つの関数X(x,y),Y(x,y)のそれ
    ぞれに、微分フィルタ関数とのコンボリューション演算
    を施すことにより、前記ハフ変換の対象とされる2つの
    関数A(x,y),B(x,y)を求めるコンボリュー
    ション演算手段を備えたことを特徴とする請求項34
    載の相関演算装置。
  36. 【請求項36】 前記ハフ変換により求められた2つの
    関数a(ρ,θ),b(ρ,θ)に、ρ軸方向に微分す
    る一次元微分フィルタ関数とのコンボリューション演算
    を施して、該コンボリューション演算後の2つの関数を
    前記(2)式の演算の対象とされるa(ρ,θ),b
    (ρ,θ)として前記相関演算手段に受け渡すコンボリ
    ューション演算手段を備えたことを特徴とする請求項
    記載の相関演算装置。
  37. 【請求項37】 二次元微分フィルタ関数をd(x,
    y)としたとき、前記ハフ変換に先立って、x,yを変
    数とする2つの関数X(x,y),Y(x,y)のそれ
    ぞれに、 【数10】 但し、任意の2つの数g,h間の演算g*hは、g,h
    それぞれの絶対値の和|g|+|h|を演算g*hによ
    る演算結果の絶対値|g*h|とし、gとhとの極性の
    一致、不一致のいずれか一方および他方に応じて、それ
    ぞれプラス、マイナスを演算g*hによる演算結果の符
    号とする演算を表わす。の演算を施すことにより前記ハ
    フ変換の対象とされる2つの関数A(x,y),B
    (x,y)を求めるコンボリューション演算手段を備え
    たことを特徴とする請求項34記載の相関演算装置。
  38. 【請求項38】 ρ軸方向に微分する一次元微分フィル
    タ関数をd(ρ)としたとき、前記ハフ変換により求め
    られた2つの関数a(ρ,θ),b(ρ,θ)のそれぞ
    れに、 【数11】 但し、任意の2つの数g,h間の演算g*hは、g,h
    それぞれの絶対値の和|g|+|h|を演算g*hによ
    る演算結果の絶対値|g*h|とし、gとhとの極性の
    一致、不一致のいずれか一方および他方に応じて、それ
    ぞれプラス、マイナスを演算g*hによる演算結果の符
    号とする演算を表わす。の演算を施して、該演算後の2
    つの関数a′(ρ,θ),b′(ρ,θ)を前記(2)
    式の演算の対象とされる2つの関数a(ρ,θ),b
    (ρ,θ)として前記相関演算手段に受け渡すコンボリ
    ューション演算手段を備えたことを特徴とする請求項
    記載の相関演算装置。
  39. 【請求項39】 前記演算g*hが、gh=0のとき、
    |g*h|=|g|+|h|にかかわらず、g*h=0
    とするものであることを特徴とする請求項34から38
    のうちいずれか1項記載の相関演算装置。
  40. 【請求項40】 前記相関演算手段が、前記2つの関数
    a,bの絶対値|a|,|b|の和|a|+|b|を求
    める絶対値演算部と、前記2つの関数a,bの極性si
    gn(a),sign(b)の一致、不一致のいずれか
    一方および他方に応じて、それぞれプラス、マイナスを
    表わす信号を出力する符号演算部とを備えたことを特徴
    とする請求項34記載の相関演算装置。
  41. 【請求項41】 前記絶対値演算部が、2つの数値a,
    bの絶対値|a|,|b|の表わす2つのデジタル信号
    を入力してこれらの絶対値|a|,|b|の和|a|+
    |b|を演算することにより演算結果cの絶対値|c|
    を表わすデジタル信号を出力するデジタル加算器を備え
    たものであり、 前記符号演算部が、前記2つの関数a,bの符号sig
    n(a),sign(b)を表わすデジタル信号を入力
    してこれらの符号sign(a),sign(b)の排
    他的論理和を演算することにより演算結果cの符号si
    gn(c)を求める論理回路を備えたものであることを
    特徴とする請求項40記載の相関演算装置。
  42. 【請求項42】 前記絶対値演算部が、前記2つの関数
    a,bの絶対値|a|,|b|の表わす2つのアナログ
    信号を入力してこれらの絶対値の和|a|+|b|を演
    算することにより演算結果cの絶対値|c|を表わすア
    ナログ信号を出力するアナログ加算器を備えたものであ
    り、 前記符号演算部が、2つの関数a,bの符号sign
    (a),sign(b)を表わすデジタル信号を入力し
    てこれらの符号sign(a),sign(b)の排他
    的論理和を演算することにより演算結果cの符号sig
    n(c)を求める論理回路を備えたものであることを特
    徴とする請求項40記載の相関演算装置。
  43. 【請求項43】 複数のアナログ信号の加算もしくは加
    減算を行なうアナログ演算器と、2つの関数a,bを表
    わすアナログ信号を入力して2つの関数−a,−bを表
    わすアナログ信号を求めるアナログ反転器と、これら4
    つの関数a,b,−a,−bのそれぞれを表わす4つの
    アナログ信号のうちの少なくとも一部のアナログ信号
    を、関数a,bの符号sign(a),sign(b)
    に応じて通断自在に前記アナログ演算器に伝達するアナ
    ログスイッチとを備え、前記2つの関数a,bそれぞれ
    の絶対値|a|,|b|の和|a|+|b|を演算結果
    cの絶対値|c|とし、aとbとの極性の一致、不一致
    のいずれか一方および他方に応じて、それぞれプラス、
    マイナスを演算結果cの符号sign(c)とするアナ
    ログ演算を実行する演算部を備えたことを特徴とする請
    求項34記載の相関演算装置。
  44. 【請求項44】 x,yを変数とする2つの関数A
    (x,y),B(x,y)のそれぞれにハフ変換を施す
    ことにより、ρ,θを変数とする2つの関数 a(ρ,θ),b(ρ,θ) 但し、ρは、x軸とy軸とから成る二次元平面上の直線
    と原点との間の最短距離を表わす変数、θは、該直線の
    傾きを表わす変数を表わす。を求めるハフ変換手段と、 2つの関数a(ρ,θ),b(ρ,θ)に、 【数12】 但し、任意の数g,h間の演算g*hは、|g+h|−
    |g−h|の演算を表わす。の演算を施す相関演算手段
    と、 該相関演算手段における演算結果c(Δ,θ)に逆ハフ
    変換を施すことにより、x軸方向,y軸方向それぞれの
    位置ずれ量Δx,Δyを変数とする関数D(Δx,Δ
    y)を求める逆ハフ変換手段とを備えたことを特徴とす
    る相関演算装置。
  45. 【請求項45】 前記ハフ変換に先立って、x,yを変
    数とする2つの関数X(x,y),Y(x,y)のそれ
    ぞれに、微分フィルタ関数とのコンボリューション演算
    を施すことにより、前記ハフ変換の対象とされる2つの
    関数A(x,y),B(x,y)を求めるコンボリュー
    ション演算手段を備えたことを特徴とする請求項44
    載の相関演算装置。
  46. 【請求項46】 前記ハフ変換により求められた2つの
    関数a(ρ,θ),b(ρ,θ)に、ρ軸方向に微分す
    る一次元微分フィルタ関数とのコンボリューション演算
    を施して、該コンボリューション演算後の2つの関数
    を、前記(4)式の演算の対象とされる2つの関数a
    (ρ,θ),b(ρ,θ)として前記相関演算手段に受
    け渡すコンボリューション演算手段を備えたことを特徴
    とする請求項44記載の相関演算装置。
  47. 【請求項47】 二次元微分フィルタ関数をd(x,
    y)としたとき、前記ハフ変換に先立って、x,yを変
    数とする2つの関数X(x,y),Y(x,y)のそれ
    ぞれに、 【数13】 但し、任意の2つの数g,h間の演算g*hは、|g+
    h|−|g−h|の演算を表わす。の演算を施すことに
    より前記のハフ変換の対象とされる2つの関数A(x,
    y),B(x,y)を求めるコンボリューション演算手
    段を備えたことを特徴とする請求項44記載の相関演算
    装置。
  48. 【請求項48】 ρ軸方向に微分する一次元微分フィル
    タ関数をd(ρ)としたとき、前記ハフ変換により求め
    られた2つの関数a(ρ,θ),b(ρ,θ)のそれぞ
    れに、 【数14】 但し、任意の2つの数g,h間の演算g*hは、|g+
    h|−|g−h|の演算を表わす。の演算を施して、該
    演算後の2つの関数a′(ρ,θ),b′(ρ,θ)
    を、前記(4)式の演算の対象とされる2つの関数a
    (ρ,θ),b(ρ,θ)として前記相関演算手段に受
    け渡すコンボリューション演算手段を備えたことを特徴
    とする請求項44記載の相関演算装置。
  49. 【請求項49】 前記相関演算手段が、 前記2つの関数a,bの絶対値|a|,|b|を表わす
    信号を入力して、これら2つの絶対値|a|,|b|の
    和を|a|+|b|を表わす加算信号を出力する加算部
    と、前記2つの絶対値|a|,|b|を表わす信号を入
    力して、これら2つの絶対値|a|,|b|の差|a|
    −|b|を表わす第1の減算信号を出力する第1の減算
    部と、前記第1の減算信号を入力して前記差|a|−|
    b|の絶対値||a|−|b||を表わす差の絶対値信
    号を出力する差の絶対値演算部と、前記加算信号と前記
    差の絶対値信号を入力して、前記和|a|+|b|と前
    記絶対値||a|−|b||との差||a|+|b|−
    ||a|−|b||を表わす第2の減算信号を出力する
    第2の減算部を備えた絶対値演算部、および、 前記2つの関数a,bの符号sign(a),sign
    (b)の一致、不一致のいずれか一方および他方に応じ
    て、それぞれプラス、マイナスを表わす信号を出力する
    符号演算部を備えたことを特徴とする請求項44記載の
    相関演算装置。
  50. 【請求項50】 前記相関演算手段が、前記2つの関数
    a,bの絶対値|a|,|b|を表わす信号を入力し
    て、これら2つの絶対値|a|,|b|のうちの値の小
    さい方の絶対値を表わす信号を出力する絶対値演算部、
    および 2つの関数a,bの符号sign(a),sign
    (b)の一致、不一致のいずれか一方および他方に応じ
    て、それぞれプラス、マイナスを表わす信号を出力する
    符号演算部を備えたことを特徴とする請求項44記載の
    相関演算装置。
  51. 【請求項51】 前記相関演算手段が、前記2つの関数
    a,bを表わす信号を入力して、該2つの関数a,bの
    和a+bを表わす加算信号を出力する加算部と、 該加算信号を入力して前記2つの関数a,bの和a+b
    の絶対値|a+b|を表わす和の絶対値信号を出力する
    和の絶対値演算部と、 前記2つの関数a,bを表わす信号を入力して該2つの
    関数a,bの差a−bを表わす減算信号を出力する第1
    の減算部と、 該減算信号を入力して前記2つの関数a,bの差a−b
    の絶対値|a−b|を表わす差の絶対値信号を出力する
    差の絶対値演算部と、 前記和の絶対値信号および前記差の絶対値信号を入力し
    て、前記2つの関数a,bの和a+bの絶対値|a+b
    |と差a−bの絶対値|a−b|との差|a+b|−|
    a−b|を表わす信号を出力する第2の減算部とを備え
    たことを特徴とする請求項44記載の相関演算装置。
  52. 【請求項52】 前記相関演算手段が、前記2つの関数
    a,bを表わす信号を入力して、それぞれ、 a≧−b、かつa≧bのとき、関数bを表わす信号、 a≧−b、かつa≦bのとき、関数aを表わす信号、 a≦−b、かつa≧bのとき、関数−aを表わす信号、 a≦−b、かつa≦bのとき、関数−bを表わす信号 を出力することにより、|a+b|−|a−b|の演算
    を行なう演算部を備えたことを特徴とする請求項44
    載の相関演算装置。
  53. 【請求項53】 順次生成された複数の画像フレームを
    表わす画像信号を入力し該画像信号に基づいて画像フレ
    ームどうしの動きベクトルを求め、画像信号の送信に代
    えて動きベクトルを送信することが可能な動画像圧縮装
    置において、2つの画像フレームをあらわす2つの画像
    関数をa(x,y),b(x,y)としたとき、これら
    2つの画像関数をa(x,y),b(x,y)に、 【数15】 但し、任意の2つの数g,h間の演算g*hは、g,h
    それぞれの絶対値の和|g|+|h|を演算g*hによ
    る演算結果の絶対値|g*h|とし、gとhとの極性の
    一致、不一致のいずれか一方および他方に応じて、それ
    ぞれプラス、マイナスを演算g*hによる演算結果の符
    号とする演算を表わす。の演算を施す相関演算手段と、 該相関演算手段における演算結果c(Δx,Δy)のピ
    ーク点を見い出すことにより前記2つの画像フレーム間
    の動きベクトルを検出する動きベクトル検出手段とを備
    えたことを特徴とする動画像圧縮装置。
  54. 【請求項54】 前記(1a)式の演算に先立って、
    x,yを変数とする2つの関数X(x,y),Y(x,
    y)のそれぞれに、微分フィルタ関数とのコンボリュー
    ション演算を施すことにより、前記(1a)式の演算の
    対象とされる前記2つの関数a(x,y),b(x,
    y)を求めるコンボリューション演算手段を備えたこと
    を特徴とする請求項53記載の動画像圧縮装置。
  55. 【請求項55】 二次元微分フィルタ関数をd(x,
    y)としたとき、前記(1a)式の演算に先立って、
    x,yを変数とする2つの関数X(x,y),Y(x,
    y)のそれぞれに、 【数16】 但し、任意の2つの数g,h間の演算g*hは、g,h
    それぞれの絶対値の和|g|+|h|を演算g*hによ
    る演算結果の絶対値|g*h|とし、gとhとの極性の
    一致、不一致のいずれか一方および他方に応じて、それ
    ぞれプラス、マイナスを演算g*hによる演算結果の符
    号とする演算を表わす。の演算を施すことにより、前記
    (1a)式の演算の対象とされる前記2つの関数a
    (x,y),b(x,y)を求めるコンボリューション
    演算手段を備えたことを特徴とする請求項53記載の動
    画像圧縮装置。
  56. 【請求項56】 前記演算g*hが、gh=0のとき、
    |g*h|=|g|+|h|にかかわらず、g*h=0
    とするものであることを特徴とする請求項53から55
    のうちいずれか1項記載の動画像圧縮装置。
  57. 【請求項57】 順次生成された複数の画像フレームを
    表わす画像信号を入力し該画像信号に基づいて画像フレ
    ームどうしの動きベクトルを求め、画像信号の送信に代
    えて動きベクトルを送信することが可能な動画像圧縮装
    置において、 2つの画像フレームをあらわす2つの画像関数をA
    (x,y),B(x,y)としたとき、これら2つの画
    像関数をA(x,y),B(x,y)のそれぞれにハフ
    変換を施すことにより、ρ,θを変数とする2つの関数 a(ρ,θ),b(ρ,θ) 但し、ρは、x軸とy軸とから成る二次元平面上の直線
    と原点との間の最短距離を表わす変数、θは、該直線の
    傾きを表わす変数を表わす。を求めるハフ変換手段と、 これら2つの関数a(ρ,θ),b(ρ,θ)に、 【数17】 但し、任意の2つの数g,h間の演算g*hは、g,h
    それぞれの絶対値の和|g|+|h|を演算g*hによ
    る演算結果の絶対値|g*h|とし、gとhとの極性の
    一致、不一致のいずれか一方および他方に応じて、それ
    ぞれプラス、マイナスを演算g*hによる演算結果の符
    号とする演算を表わす。の演算を施す相関演算手段と、 該相関演算手段における演算結果C(Δ,θ)に逆ハフ
    変換を施すことにより、x軸方向,y軸方向それぞれの
    位置ずれ量Δx,Δyを変数とする関数D(Δx,Δ
    y)を求める逆ハフ変換手段と、 該関数D(Δx,Δy)のピーク点を見い出すことによ
    り、前記2つの画像フレーム間の動きベクトルを検出す
    る動きベクトル検出手段とを備えたことを特徴とする動
    画像圧縮装置。
  58. 【請求項58】 前記ハフ変換に先立って、x,yを変
    数とする2つの関数X(x,y),Y(x,y)のそれ
    ぞれに、微分フィルタ関数とのコンボリューション演算
    を施すことにより、前記ハフ変換の対象とされる2つの
    関数A(x,y),B(x,y)を求めるコンボリュー
    ション演算手段を備えたことを特徴とする請求項57
    載の動画像圧縮装置。
  59. 【請求項59】 前記ハフ変換により求められた2つの
    関数a(ρ,θ),b(ρ,θ)に、ρ軸方向に微分す
    る一次元微分フィルタ関数とのコンボリューション演算
    を施して、該コンボリューション演算後の2つの関数を
    前記(2)式の演算の対象とされるa(ρ,θ),b
    (ρ,θ)として前記相関演算手段に受け渡すコンボリ
    ューション演算手段を備えたことを特徴とする請求項
    記載の動画像圧縮装置。
  60. 【請求項60】 二次元微分フィルタ関数をd(x,
    y)としたとき、前記ハフ変換に先立って、x,yを変
    数とする2つの関数X(x,y),Y(x,y)のそれ
    ぞれに、 【数18】 但し、任意の2つの数g,h間の演算g*hは、g,h
    それぞれの絶対値の和|g|+|h|を演算g*hによ
    る演算結果の絶対値|g*h|とし、gとhとの極性の
    一致、不一致のいずれか一方および他方に応じて、それ
    ぞれプラス、マイナスを演算g*hによる演算結果の符
    号とする演算を表わす。の演算を施すことにより前記ハ
    フ変換の対象とされる2つの関数A(x,y),B
    (x,y)を求めるコンボリューション演算手段を備え
    たことを特徴とする請求項57記載の動画像圧縮装置。
  61. 【請求項61】 ρ軸方向に微分する一次元微分フィル
    タ関数をd(ρ)としたとき、前記ハフ変換により求め
    られた2つの関数a(ρ,θ),b(ρ,θ)のそれぞ
    れに、 【数19】 但し、任意の2つの数g,h間の演算g*hは、g,h
    それぞれの絶対値の和|g|+|h|を演算g*hによ
    る演算結果の絶対値|g*h|とし、gとhとの極性の
    一致、不一致のいずれか一方および他方に応じて、それ
    ぞれプラス、マイナスを演算g*hによる演算結果の符
    号とする演算を表わす。の演算を施して、該演算後の2
    つの関数a′(ρ,θ),b′(ρ,θ)を前記(2)
    式の演算の対象とされる2つの関数a(ρ,θ),b
    (ρ,θ)として前記相関演算手段に受け渡すコンボリ
    ューション演算手段を備えたことを特徴とする請求項
    記載の動画像圧縮装置。
  62. 【請求項62】 前記演算g*hが、gh=0のとき、
    |g*h|=|g|+|h|にかかわらず、g*h=0
    とするものであることを特徴とする請求項56から61
    のうちいずれか1項記載の相関演算装置。
  63. 【請求項63】 順次生成された複数の画像フレームを
    表わす画像信号を入力し該画像信号に基づいて画像フレ
    ームどうしの動きベクトルを求め、画像信号の送信に代
    えて動きベクトルを送信することが可能な動画像圧縮装
    置において、2つの画像フレームをあらわす2つの画像
    関数をa(x,y),b(x,y)としたとき、これら
    2つの画像関数をa(x,y),b(x,y)に、 【数20】 但し、任意の2つの数g,h間の演算g*hは、|g+
    h|−|g−h|の演算を表わす。の演算を施す相関演
    算手段と、 該相関演算手段における演算結果c(Δx,Δy)のピ
    ーク点を見い出すことにより前記2つの画像フレーム内
    の動きベクトルを検出する動きベクトル検出手段とを備
    えたことを特徴とする動画像圧縮装置。
  64. 【請求項64】 前記(3a)式の演算に先立って、
    x,yを変数とする2つの関数X(x,y),Y(x,
    y)のそれぞれに、微分フィルタ関数とのコンボリュー
    ション演算を施すことにより、前記(3a)式の演算の
    対象とされる前記2つの関数a(x,y),b(x,
    y)を求めるコンボリューション演算手段を備えたこと
    を特徴とする請求項63記載の動画像圧縮装置。
  65. 【請求項65】 二次元微分フィルタ関数をd(x,
    y)としたとき、前記(3a)式の演算に先立って、
    x,yを変数とする2つの関数X(x,y),Y(x,
    y)のそれぞれに、 【数21】 但し、任意の2つの数g,h間の演算g*hは、|g+
    h|−|g−h|の演算を表わす。の演算を施すことに
    より、前記(3a)式の演算の対象とされる前記2つの
    関数a(x,y),b(x,y)を求めるコンボリュー
    ション演算手段を備えたことを特徴とする請求項63
    載の動画像圧縮装置。
  66. 【請求項66】 順次生成された複数の画像フレームを
    表わす画像信号を入力し該画像信号に基づいて画像フレ
    ームどうしの動きベクトルを求め、画像信号の送信に代
    えて動きベクトルを送信することが可能な動画像圧縮装
    置において、 2つの画像フレームをあらわす2つの画像関数をA
    (x,y),B(x,y)としたとき、これら2つの画
    像関数をA(x,y),B(x,y)のそれぞれにハフ
    変換を施すことにより、ρ,θを変数とする2つの関数 a(ρ,θ),b(ρ,θ) 但し、ρは、x軸とy軸とから成る二次元平面上の直線
    と原点との間の最短距離を表わす変数、θは、該直線の
    傾きを表わす変数を表わす。を求めるハフ変換手段と、 これら2つの関数a(ρ,θ),b(ρ,θ)に、 【数22】 但し、任意の2つの数g,h間の演算g*hは、|g+
    h|−|g−h|の演算を表わす。の演算を施す相関演
    算手段と、 該相関演算手段における演算結果C(Δ,θ)に逆ハフ
    変換を施すことにより、x軸方向,y軸方向それぞれの
    位置ずれ量Δx,Δyを変数とする関数D(Δx,Δ
    y)を求める逆ハフ変換手段と、 該関数D(Δx,Δy)のピーク点を見い出すことによ
    り、前記2つの画像フレーム間の動きベクトルを検出す
    る動きベクトル検出手段とを備えたことを特徴とする動
    画像圧縮装置。
  67. 【請求項67】 前記ハフ変換に先立って、x,yを変
    数とする2つの関数X(x,y),Y(x,y)のそれ
    ぞれに、微分フィルタ関数とのコンボリューション演算
    を施すことにより、前記ハフ変換の対象とされる2つの
    関数A(x,y),B(x,y)を求めるコンボリュー
    ション演算手段を備えたことを特徴とする請求項66
    載の動画像圧縮装置。
  68. 【請求項68】 前記ハフ変換により求められた2つの
    関数a(ρ,θ),b(ρ,θ)に、ρ軸方向に微分す
    る一次元微分フィルタ関数とのコンボリューション演算
    を施して、該コンボリューション演算後の2つの関数
    を、前記(4)式の演算の対象とされる2つの関数a
    (ρ,θ),b(ρ,θ)として前記相関演算手段に受
    け渡すコンボリューション演算手段を備えたことを特徴
    とする請求項66記載の動画像圧縮装置。
  69. 【請求項69】 二次元微分フィルタ関数をd(x,
    y)としたとき、前記ハフ変換に先立って、x,yを変
    数とする2つの関数X(x,y),Y(x,y)のそれ
    ぞれに、 【数23】 但し、任意の2つの数g,h間の演算g*hは、|g+
    h|−|g−h|の演算を表わす。の演算を施すことに
    より前記のハフ変換の対象とされる2つの関数A(x,
    y),B(x,y)を求めるコンボリューション演算手
    段を備えたことを特徴とする請求項66記載の動画像圧
    縮装置。
  70. 【請求項70】 ρ軸方向に微分する一次元微分フィル
    タ関数をd(ρ)としたとき、前記ハフ変換により求め
    られた2つの関数a(ρ,θ),b(ρ,θ)のそれぞ
    れに、 【数24】 但し、任意の2つの数g,h間の演算g*hは、|g+
    h|−|g−h|の演算を表わす。の演算を施して、該
    演算後の2つの関数a′(ρ,θ),b′(ρ,θ)
    を、前記(4)式の演算の対象とされる2つの関数a
    (ρ,θ),b(ρ,θ)として前記相関演算手段に受
    け渡すコンボリューション演算手段を備えたことを特徴
    とする請求項66記載の動画像圧縮装置。
  71. 【請求項71】 前記相関演算手段が、前記2つの関数
    a,bの絶対値|a|,|b|を表わす信号を入力し
    て、これら2つの絶対値|a|,|b|の和を|a|+
    |b|を表わす加算信号を出力する加算部と、前記2つ
    の絶対値|a|,|b|を表わす信号を入力して、これ
    ら2つの絶対値|a|,|b|の差|a|−|b|を表
    わす第1の減算信号を出力する第1の減算部と、前記第
    1の減算信号を入力して前記差|a|−|b|の絶対値
    ||a|−|b||を表わす差の絶対値信号を出力する
    差の絶対値演算部と、前記加算信号と前記差の絶対値信
    号を入力して、前記和|a|+|b|と前記絶対値||
    a|−|b||との差||a|+|b|−||a|−|
    b||を表わす第2の減算信号を出力する第2の減算部
    を備えた絶対値演算部、および、 前記2つの関数a,bの極性sign(a),sign
    (b)の一致、不一致のいずれか一方および他方に応じ
    て、それぞれプラス、マイナスを表わす信号を出力する
    符号演算部を備えたことを特徴とする請求項66記載の
    動画像圧縮装置。
  72. 【請求項72】 1≦i≦jを満足する2つの整数を
    i,j、j個の変数をx ,x ,…,x 、2つ
    の関数をa(x ,x ,…,x ),b(x
    ,…,x )としたとき、 これら2つの関数a(x ,x ,…,x ),b
    (x ,x ,…,x )に、 【数25】 但し、任意の2つの数g,h間の演算g*hは、g,h
    それぞれの絶対値の和|g|+|h|を演算g*hによ
    る演算結果の絶対値|g*h|とし、gとhとの極性の
    一致、不一致のいずれか一方および他方に応じて、それ
    ぞれプラス、マイナスを演算g*hによる演算結果の符
    号とする演算を表わす。の演算を施し、 演算結果c(Δx ,Δx ,…,Δx ,x
    i+1 …,x )の、Δx ,Δx ,…,Δx
    を変数としたときの、ピーク点を見い出すことによ
    り、2つの関数a,bの、x 軸,x 軸,…,x
    軸から成るi次元空間内の相対的なずれを検出するこ
    とを特徴とするずれ検出方法。
  73. 【請求項73】 前記(1)式の演算に先立って、x
    ,x ,…,xを変数とする2つの関数X(x
    ,x ,…,x ),Y(x ,x ,…,x
    )のそれぞれに、微分フィルタ関数とのコンボリュ
    ーション演算を施すことにより、前記(1)式の演算の
    対象とされる前記2つの関数a(x ,x ,…,x
    ),b(x ,x ,…,x )を求めることを
    特徴とする請求項72記載のずれ検出方法。
  74. 【請求項74】 k次元微分フィルタ関数(但し、1≦
    k≦j)をd(x,x ,…,x )としたとき、
    前記(1)式の演算に先立って、x ,x ,…,x
    を変数とする2つの関数X(x ,x ,…,x
    ),Y(x ,x ,…,x )のそれぞれに、 【数26】 但し、任意の2つの数g,h間の演算g*hは、g,h
    それぞれの絶対値の和|g|+|h|を演算g*hによ
    る演算結果の絶対値|g*h|とし、gとhとの極性の
    一致、不一致のいずれか一方および他方に応じて、それ
    ぞれプラス、マイナスを演算g*hによる演算結果の符
    号とする演算を表わす。の演算を施すことにより、前記
    (1)式の演算の対象とされる前記2つの関数a(x
    ,x ,…,x ),b(x ,x ,…,x
    )を求めることを特徴とする請求項72記載のずれ
    検出方法。
  75. 【請求項75】 x,yを変数とする2つの関数A
    (x,y),B(x,y)のそれぞれにハフ変換を施す
    ことにより、ρ,θを変数とする2つの関数 a(ρ,θ),b(ρ,θ) 但し、ρは、x軸とy軸とから成る二次元平面上の直線
    と原点との間の最短距離を表わす変数、θは、該直線の
    傾きを表わす変数を表わす。を求め、 これら2つの関数a(ρ,θ),b(ρ,θ)に、 c(ρ,θ,Δ)=a(ρ,θ)*b(ρ+Δ,θ) 但し、任意の2つの数g,h間の演算g*hは、g,h
    それぞれの絶対値の和|g|+|h|を演算g*hによ
    る演算結果の絶対値|g*h|とし、gとhとの極性の
    一致、不一致のいずれか一方および他方に応じて、それ
    ぞれプラス、マイナスを演算g*hによる演算結果の符
    号とする演算を表わす。の演算を施し、 演算結果C(ρ,θ,Δ)のピーク点を見い出すことに
    より、x軸とy軸とから成る二次元平面内における、2
    つの関数A(x,y),B(x,y)で表わされる互い
    に平行な直線どうしの位置ずれを検出することを特徴と
    するずれ検出方法。
  76. 【請求項76】 x,yを変数とする2つの関数A
    (x,y),B(x,y)それぞれにハフ変換を施すこ
    とにより、ρ,θを変数とする2つの関数 a(ρ,θ),b(ρ,θ) 但し、ρは、x軸とy軸とから成る二次元平面上の直線
    と原点との間の最短距離を表わす変数、θは、該直線の
    傾きを表わす変数を表わす。を求め、 これら2つの関数a(ρ,θ),b(ρ,θ)に、 【数27】 但し、任意の2つの数g,h間の演算g*hは、g,h
    それぞれの絶対値の和|g|+|h|を演算g*hによ
    る演算結果の絶対値|g*h|とし、gとhとの極性の
    一致、不一致のいずれか一方および他方に応じて、それ
    ぞれプラス、マイナスを演算g*hによる演算結果の符
    号とする演算を表わす。の演算を施し、 演算結果C(Δ,θ)に逆ハフ変換を施すことにより、
    x軸方向,y軸方向それぞれの位置ずれ量Δx,Δyを
    変数とする関数D(Δx,Δy)を求め、 該関数D(Δx,Δy)のピーク点を見い出すことによ
    り、2つの関数A(x,y),B(x,y)の、x軸と
    y軸とから成る二次元平面上の相対的な位置ずれを検出
    することを特徴とするずれ検出方法。
  77. 【請求項77】 前記ハフ変換に先立って、x,yを変
    数とする2つの関数X(x,y),Y(x,y)のそれ
    ぞれに微分フィルタ関数とのコンボリューション演算を
    施すことにより、前記ハフ変換の対象とされる2つの関
    数A(x,y),B(x,y)を求めることを特徴とす
    る請求項76記載のずれ検出方法。
  78. 【請求項78】 前記ハフ変換により求められた2つの
    関数a(ρ,θ),b(ρ,θ)に、ρ軸方向に微分す
    る一次元微分フィルタ関数とのコンボリューション演算
    を施し、該コンボリューション演算後の2つの関数を再
    度a(ρ,θ),b(ρ,θ)と表記したときの該2つ
    の関数a(ρ,θ),b(ρ,θ)に前記(2)式の演
    算を施すことを特徴とする請求項76記載のずれ検出方
    法。
  79. 【請求項79】 二次元微分フィルタ関数をd(x,
    y)としたとき、前記ハフ変換に先立って、x,yを変
    数とする2つの関数X(x,y),Y(x,y)のそれ
    ぞれに、 【数28】 但し、任意の2つの数g,h間の演算g*hは、g,h
    それぞれの絶対値の和|g|+|h|を演算g*hによ
    る演算結果の絶対値|g*h|とし、gとhとの極性の
    一致、不一致のいずれか一方および他方に応じて、それ
    ぞれプラス、マイナスを演算g*hによる演算結果の符
    号とする演算を表わす。の演算を施すことにより前記ハ
    フ変換の対象とされる2つの関数A(x,y),B
    (x,y)を求めることを特徴とする請求項76記載の
    ずれ検出方法。
  80. 【請求項80】 ρ軸方向に微分する一次元微分フィル
    タ関数をd(ρ)としたとき、前記ハフ変換により求め
    られた2つの関数a(ρ,θ),b(ρ,θ)のそれぞ
    れに、 【数29】 但し、任意の2つの数g,h間の演算g*hは、g,h
    それぞれの絶対値の和|g|+|h|を演算g*hによ
    る演算結果の絶対値|g*h|とし、gとhとの極性の
    一致、不一致のいずれか一方および他方に応じて、それ
    ぞれプラス、マイナスを演算g*hによる演算結果の符
    号とする演算を表わす。の演算を施し、該演算後の2つ
    の関数a′(ρ,θ),b′(ρ,θ)を再度a(ρ,
    θ),b(ρ,θ)と表記したときの該2つの関数a
    (ρ,θ),b(ρ,θ)に前記(2)式の演算を施す
    ことを特徴とする請求項76記載のずれ検出方法。
  81. 【請求項81】 x,yを変数とする2つの関数A
    (x,y),B(x,y)のそれぞれにハフ変換を施す
    ことにより、ρ,θを変数とする2つの関数 a(ρ,θ),b(ρ,θ) 但し、ρは、x軸とy軸とから成る二次元平面上の直線
    と原点との間の最短距離を表わす変数、θは、該直線の
    傾きを表わす変数を表わす。を求め、 これら2つの関数a(ρ,θ),b(ρ,θ)に、 c(ρ,θ,Δ)=a(ρ,θ)*b(ρ,θ+Δ) 但し、任意の2つの数g,h間の演算g*hは、g,h
    それぞれの絶対値の和|g|+|h|を演算g*hによ
    る演算結果の絶対値|g*h|とし、gとhとの極性の
    一致、不一致のいずれか一方および他方に応じてそれぞ
    れ、プラス、マイナスを演算g*hによる演算結果の符
    号とする演算を表わす。の演算を施し、 演算結果c(ρ,θ,Δ)のピーク点を見い出すことに
    より、x軸とy軸とから成る二次元平面内における、2
    つの関数A(x,y),B(x,y)それぞれで表わさ
    れる、原点からの距離ρが互いに等しい直線どうしの回
    転ずれを検出することを特徴とするずれ検出方法。
  82. 【請求項82】 x,yを変数とする2つの関数A
    (x,y),B(x,y)のそれぞれにハフ変換を施す
    ことにより、ρ,θを変数とする2つの関数 a(ρ,θ),b(ρ,θ) 但し、ρは、x軸とy軸とから成る二次元平面上の直線
    と原点との間の最短距離を表わす変数、θは、該直線の
    傾きを表わす変数を表わす。を求め、 これら2つの関数a(ρ,θ),b(ρ,θ)に、 【数30】 但し、任意の2つの数g,h間の演算g*hは、g,h
    それぞれの絶対値の和|g|+|h|を演算g*hによ
    る演算結果の絶対値|g*h|とし、gとhとの極性の
    一致、不一致のいずれか一方および他方に応じて、それ
    ぞれプラス、マイナスを演算g*hによる演算結果の符
    号とする演算を表わす。の演算を施し、 演算結果c(Δ,ρ)のピーク点を見い出すことによ
    り、2つの関数A(x,y),B(x,y)の、x軸と
    y軸とから成る二次元平面上の相対的な回転ずれを検出
    することを特徴とするずれ検出方法。
  83. 【請求項83】 前記演算g*hが、gh=0のとき、
    |g*h|=|g|+|h|にかかわらず、g*h=0
    とするものであることを特徴とする請求項72から82
    のうちいずれか1項記載のずれ検出方法。
  84. 【請求項84】 1≦i≦jを満足する2つの整数を
    i,j、j個の変数をx ,x ,…,x 、2つ
    の関数をa(x ,x ,…,x ),b(x
    ,…,x )としたとき、 これら2つの関数a(x ,x ,…,x ),b
    (x ,x ,…,x )に、 【数31】 但し、任意の2つの数g,h間の演算g*hは、変数x
    が所定の正の領域内にあるときに単調変化する偶関数を
    f(x)(但し、f(x)≠r・x+s、r,sは各
    定数)としたときの、f(g+h)−f(g−h)の演
    算を表わす。の演算を施し、 演算結果c(Δx ,Δx ,…,Δx ,x
    i+1 …,x )の、Δx ,Δx ,…,Δx
    を変数としたときのピーク点を見い出すことにより、
    2つの関数a,bの,x 軸,x 軸,…,x
    から成るi次元空間内の相対的なずれを検出することを
    特徴とするずれ検出方法。
  85. 【請求項85】 前記(3)式の演算に先立って、x
    ,x ,…,xを変数とする2つの関数X(x
    ,x ,…,x ),Y(x ,x ,…,x
    )のそれぞれに、微分フィルタ関数とのコンボリュ
    ーション演算を施すことにより、前記(3)式の演算の
    対象とされる前記2つの関数a(x ,x ,…,x
    ),b(x ,x ,…,x )を求めることを
    特徴とする請求項84記載のずれ検出方法。
  86. 【請求項86】 k次元微分フィルタ関数(但し、1≦
    k≦j)をd(x,x ,…,x )としたとき、
    前記(3)式の演算に先立って、x ,x ,…,x
    を変数とする2つの関数X(x ,x ,…,x
    ),Y(x ,x ,…,x )のそれぞれに、 【数32】 但し、任意の2つの数g,h間の演算g*hは、変数x
    が、所定の正の領域内にあるときに単調変化する偶関数
    をf(x)(但し、f(x)≠r・x +s、r,s
    は各定数)としたときの、f(g+h)−f(g−h)
    の演算を表わす。の演算を施すことにより、前記(3)
    式の演算の対象とされる前記2つの関数a(x ,x
    ,…,x ),b(x ,x ,…,x )を
    求めることを特徴とする請求項84記載のずれ検出方
    法。
  87. 【請求項87】 x,yを変数とする2つの関数A
    (x,y),B(x,y)のそれぞれにハフ変換を施す
    ことにより、ρ,θを変数とする2つの関数 a(ρ,θ),b(ρ,θ) 但し、ρは、x軸とy軸とから成る二次元平面上の直線
    と原点との間の最短距離を表わす変数、θは、該直線の
    傾きを表わす変数を表わす。を求め、 これら2つの関数a(ρ,θ),b(ρ,θ)に、 c(ρ,θ,Δ)=a(ρ,θ)*b(ρ+Δ,θ) 但し、任意の2つの数g,h間の演算g*hは、変数x
    が所定の正の領域にあるときに単調変化する偶関数をf
    (x)(但し、f(x)≠r・x+ s、r,sは
    各定数)としたときの、f(g+h)−f(g−h)の
    演算を 表わす。の演算を施し、 演算結果c(ρ,θ,Δ)のピーク点を見い出すことに
    より、x軸とy軸とから成る二次元平面内における、2
    つの関数A(x,y),B(x,y)で表わされる互い
    に平行な直線どうしの位置ずれを検出することを特徴と
    するずれ検出方法。
  88. 【請求項88】 x,yを変数とする2つの関数A
    (x,y),B(x,y)のそれぞれにハフ変換を施す
    ことにより、ρ,θを変数とする2つの関数 a(ρ,θ),b(ρ,θ) 但し、ρは、x軸とy軸とから成る二次元平面上の直線
    と原点との間の最短距離を表わす変数、θは、該直線の
    傾きを表わす変数を表わす。を求め、 2つの関数a(ρ,θ),b(ρ,θ)に、 【数33】 但し、任意の数g,h間の演算g*hは、変数xが所定
    の正の領域にあるときに単調変化する偶関数をf(x)
    (但し、f(x)≠r・x +s、r,sは各定数)
    としたときの、f(g+h)−f(g−h)の演算を表
    わす。の演算を施し、 演算結果c(Δ,θ)に逆ハフ変換を施すことにより、
    x軸方向,y軸方向それぞれの位置ずれ量Δx,Δyを
    変数とする関数D(Δx,Δy)を求め、 該関数D(Δx,Δy)のピーク点を見い出すことによ
    り、2つの関数A(x,y),B(x,y)の、x軸と
    y軸とから成る二次元平面上の相対的な位置ずれを検出
    することを特徴とするずれ検出方法。
  89. 【請求項89】 前記ハフ変換に先立って、x,yを変
    数とする2つの関数X(x,y),Y(x,y)のそれ
    ぞれに微分フィルタ関数とのコンボリューション演算を
    施すことにより、前記ハフ変換の対象とされる2つの関
    数A(x,y),B(x,y)を求めることを特徴とす
    る請求項88記載のずれ検出方法。
  90. 【請求項90】 前記ハフ変換により求められた2つの
    関数a(ρ,θ),b(ρ,θ)に、ρ軸方向に微分す
    る一次元微分フィルタ関数とのコンボリューション演算
    を施し、該コンボリューション演算後の2つの関数を再
    度a(ρ,θ),b(ρ,θ)と表記したときの該2つ
    の関数a(ρ,θ),b(ρ,θ)に前記(4)式の演
    算を施すことを特徴とする請求項88記載のずれ検出方
    法。
  91. 【請求項91】 二次元微分フィルタ関数をd(x,
    y)としたとき、前記ハフ変換に先立って、x,yを変
    数とする2つの関数X(x,y),Y(x,y)のそれ
    ぞれに、 【数34】 但し、任意の2つの数g,h間の演算g*hは、変数x
    が所定の正の領域内にあるときに単調変化する偶関数を
    f(x)(但し、f(x)≠r・x+s、r,sは各
    定数)としたときの、f(g+h)−f(g−h)の演
    算を表わす。の演算を施すことにより前記のハフ変換の
    対象とされる2つの関数A(x,y),B(x,y)を
    求めることを特徴とする請求項88記載のずれ検出方
    法。
  92. 【請求項92】 ρ軸方向に微分する一次元微分フィル
    タ関数をd(ρ)としたとき、前記ハフ変換により求め
    られた2つの関数a(ρ,θ),b(ρ,θ)のそれぞ
    れに、 【数35】 但し、任意の2つの数g,h間の演算g*hは、変数x
    が所定の正の領域内にあるときに単調変化する偶関数を
    f(x)(但し、f(x)≠r・x+s、r,sは各
    定数)としたときの、f(g+h)−f(g−h)の演
    算 を表わす。の演算を施し、該演算後の2つの関数
    a′(ρ,θ),b′(ρ,θ)を再度a(ρ,θ),
    b(ρ,θ)と表記したときの該2つの関数a(ρ,
    θ),b(ρ,θ)に前記(4)式の演算を施すことを
    特徴とする請求項88記載のずれ検出方法。
  93. 【請求項93】 x,yを変数とする2つの関数A
    (x,y),B(x,y)のそれぞれにハフ変換を施す
    ことにより、ρ,θを変数とする2つの関数 a(ρ,θ),b(ρ,θ) 但し、ρは、x軸とy軸とから成る二次元平面上の直線
    と原点との間の最短距離を表わす変数、θは、該直線の
    傾きを表わす変数を表わす。を求め、 これら2つの関数a(ρ,θ),b(ρ,θ)に、 c(ρ,θ,Δ)=a(ρ,θ)*b(ρ,θ+Δ) 但し、任意の2つの数g,h間の演算g*hは、変数x
    が所定の正の領域にあるときに単調変化する偶関数をf
    (x)(但し、f(x)≠r・x +s、r,sは各
    定数)としたときの、f(g+h)−f(g−h)の演
    算を表わす。の演算を施し、 演算結果c(ρ,θ,Δ)のピーク点を見い出すことに
    より、x軸とy軸とから成る二次元平面内における、2
    つの関数A(x,y),B(x,y)それぞれで表わさ
    れる、原点からの距離ρが互いに等しい直線どうしの回
    転ずれを検出することを特徴とするずれ検出方法。
  94. 【請求項94】 x,yを変数とする2つの関数A
    (x,y),B(x,y)のそれぞれにハフ変換を施す
    ことにより、ρ,θを変数とする2つの関数 a(ρ,θ),b(ρ,θ) 但し、ρは、x軸とy軸とから成る二次元平面上の直線
    と原点との間の最短距離を表わす変数、θは、該直線の
    傾きを表わす変数を表わす。を求め、 これら2つの関数a(ρ,θ),b(ρ,θ)に、 【数36】 但し、任意の2つの数g,h間の演算g*hは、変数x
    が所定の正の領域にあるときに単調変化する偶関数をf
    (x)(但し、f(x)≠r・x +s、r,sは各
    定数)としたときの、f(g+h)−f(g−h)の演
    算を表わす。の演算を施し、 演算結果c(Δ,ρ)のピーク点を見い出すことによ
    り、2つの関数A(x,y),B(x,y)の、x軸と
    y軸とから成る二次元平面上の相対的な回転ずれを検出
    することを特徴とするずれ検出方法。
  95. 【請求項95】 前記偶関数f(x)が、 【数37】 但し、r,sは各定数、αはα≠2を満足する定数を表
    わす。であることを特徴とする請求項84から94のう
    ちいずれか1項記載のずれ検出方法。
  96. 【請求項96】 1≦i≦jを満足する2つの整数を
    i,j、j個の変数をx ,x ,…,x 、2つ
    の関数をa(x ,x ,…,x ),b(x
    ,…,x )としたとき、 これら2つの関数a(x ,x ,…,x ),b
    (x ,x ,…,x )に、 【数38】 但し、任意の2つの数g,h間の演算g*hは、g,h
    それぞれの絶対値の和|g|+|h|を演算g*hによ
    る演算結果の絶対値|g*h|とし、gとhとの極性の
    一致、不一致のいずれか一方および他方に応じて、それ
    ぞれプラス、マイナスを演算g*hによる演算結果の符
    号とする演算を表わす。の演算を施す相関演算手段と該
    相関演算手段における演算結果c(Δx ,Δx
    …,Δx ,xi+1 …,x )の、Δx ,Δx
    ,…,Δx を変数としたときの、ピーク点を見い
    出すことにより、2つの関数a,bの、x 軸,x
    軸,…,x 軸から成るi次元空間内の相対的なずれ
    を検出するずれ検出手段とを備えたことを特徴とするず
    れ検出装置。
  97. 【請求項97】 前記相関演算手段における(1)式の
    演算に先立って、x ,x ,…,x を変数とす
    る2つの関数X(x ,x ,…,x ),Y(x
    ,x ,…,x )のそれぞれに、微分フィルタ
    関数とのコンボリューション演算を施すことにより、前
    記(1)式の演算の対象とされる前記2つの関数a(x
    ,x ,…,x ),b(x ,x ,…,x
    )を求めるコンボリューション演算手段を備えたこ
    とを特徴とする請求項96記載のずれ検出装置。
  98. 【請求項98】 k次元微分フィルタ関数(但し、1≦
    k≦j)をd(x,x ,…,x )としたとき、
    前記相関演算手段における(1)式の演算に先立って、
    ,x ,…,x を変数とする2つの関数X
    (x ,x,…,x ),Y(x ,x ,…,
    )のそれぞれに、 【数39】 但し、任意の2つの数g,h間の演算g*hは、g,h
    それぞれの絶対値の和|g|+|h|を演算g*hによ
    る演算結果の絶対値|g*h|とし、gとhとの極性の
    一致、不一致のいずれか一方および他方に応じて、それ
    ぞれプラス、マイナスを演算g*hによる演算結果の符
    号とする演算を表わす。の演算を施すことにより、前記
    (1)式の演算の対象とされる前記2つの関数a(x
    ,x ,…,x ),b(x ,x ,…,x
    )を求めるコンボリューション演算手段を備えたこ
    とを特徴とする請求項96記載のずれ検出装置。
  99. 【請求項99】 x,yを変数とする2つの関数A
    (x,y),B(x,y)のそれぞれにハフ変換を施す
    ことにより、ρ,θを変数とする2つの関数 a(ρ,θ),b(ρ,θ) 但し、ρは、x軸とy軸とから成る二次元平面上の直線
    と原点との間の最短距離を表わす変数、θは、該直線の
    傾きを表わす変数を表わす。を求めるハフ変換手段と、 これら2つの関数a(ρ,θ),b(ρ,θ)に、 c(ρ,θ,Δ)=a(ρ,θ)*b(ρ+Δ,θ) 但し、任意の2つの数g,h間の演算g*hは、g,h
    それぞれの絶対値の和|g|+|h|を演算g*hによ
    る演算結果の絶対値|g*h|とし、gとhとの極性の
    一致、不一致のいずれか一方および他方に応じて、それ
    ぞれプラス、マイナスを演算g*hによる演算結果の符
    号とする演算を表わす。の演算を施す要素相関演算手段
    と、 該要素相関演算手段における演算結果c(ρ,θ,Δ)
    のピーク点を見い出すことにより、x軸とy軸とから成
    る二次元平面内における、2つの関数A(x,y),B
    (x,y)で表わされる互いに平行な直線どうしの位置
    ずれを検出する位置ずれ検出手段とを備えたことを特徴
    とするずれ検出装置。
  100. 【請求項100】 x,yを変数とする2つの関数A
    (x,y),B(x,y)それぞれにハフ変換を施すこ
    とにより、ρ,θを変数とする2つの関数 a(ρ,θ),b(ρ,θ) 但し、ρは、x軸とy軸とから成る二次元平面上の直線
    と原点との間の最短距離を表わす変数、θは、該直線の
    傾きを表わす変数を表わす。を求めるハフ変換手段と、 これら2つの関数a(ρ,θ),b(ρ,θ)に、 【数40】 但し、任意の2つの数g,h間の演算g*hは、g,h
    それぞれの絶対値の和|g|+|h|を演算g*hによ
    る演算結果の絶対値|g*h|とし、gとhとの極性の
    一致、不一致のいずれか一方および他方に応じて、それ
    ぞれプラス、マイナスを演算g*hによる演算結果の符
    号とする演算を表わす。の演算を施す相関演算手段と、 該相関演算手段における演算結果C(Δ,θ)に逆ハフ
    変換を施すことにより、x軸方向,y軸方向それぞれの
    位置ずれ量Δx,Δyを変数とする関数D(Δx,Δ
    y)を求める逆ハフ変換手段と、 該関数D(Δx,Δy)のピーク点を見い出すことによ
    り、2つの関数A(x,y),B(x,y)の、x軸と
    y軸とから成る二次元平面上の相対的な位置ずれを検出
    する位相ずれ検出手段とを備えたことを特徴とするずれ
    検出装置。
  101. 【請求項101】 前記ハフ変換に先立って、x,yを
    変数とする2つの関数X(x,y),Y(x,y)のそ
    れぞれに、微分フィルタ関数とのコンボリューション演
    算を施すことにより、前記ハフ変換の対象とされる2つ
    の関数A(x,y),B(x,y)を求めるコンボリュ
    ーション演算手段を備えたことを特徴とする請求項10
    記載のずれ検出装置。
  102. 【請求項102】 前記ハフ変換により求められた2つ
    の関数a(ρ,θ),b(ρ,θ)に、ρ軸方向に微分
    する一次元微分フィルタ関数とのコンボリューション演
    算を施して、該コンボリューション演算後の2つの関数
    を前記(2)式の演算の対象とされるa(ρ,θ),b
    (ρ,θ)として前記相関演算手段に受け渡すコンボリ
    ューション演算手段を備えたことを特徴とする請求項
    00記載のずれ検出装置。
  103. 【請求項103】 二次元微分フィルタ関数をd(x,
    y)としたとき、前記ハフ変換に先立って、x,yを変
    数とする2つの関数X(x,y),Y(x,y)のそれ
    ぞれに、 【数41】 但し、任意の2つの数g,h間の演算g*hは、g,h
    それぞれの絶対値の和|g|+|h|を演算g*hによ
    る演算結果の絶対値|g*h|とし、gとhとの極性の
    一致、不一致のいずれか一方および他方に応じて、それ
    ぞれプラス、マイナスを演算g*hによる演算結果の符
    号とする演算を表わす。の演算を施すことにより前記ハ
    フ変換の対象とされる2つの関数A(x,y),B
    (x,y)を求めるコンボリューション演算手段を備え
    たことを特徴とする請求項100記載のずれ検出装置。
  104. 【請求項104】 ρ軸方向に微分する一次元微分フィ
    ルタ関数をd(ρ)としたとき、前記ハフ変換により求
    められた2つの関数a(ρ,θ),b(ρ,θ)のそれ
    ぞれに、 【数42】 但し、任意の2つの数g,h間の演算g*hは、g,h
    それぞれの絶対値の和|g|+|h|を演算g*hによ
    る演算結果の絶対値|g*h|とし、gとhとの極性の
    一致、不一致のいずれか一方および他方に応じて、それ
    ぞれプラス、マイナスを演算g*hによる演算結果の符
    号とする演算を表わす。の演算を施して、該演算後の2
    つの関数a′(ρ,θ),b′(ρ,θ)を前記(2)
    式の演算の対象とされる2つの関数a(ρ,θ),b
    (ρ,θ)として前記相関演算手段に受け渡すコンボリ
    ューション演算手段を備えたことを特徴とする請求項
    00記載のずれ検出装置。
  105. 【請求項105】 x,yを変数とする2つの関数A
    (x,y),B(x,y)のそれぞれにハフ変換を施す
    ことにより、ρ,θを変数とする2つの関数 a(ρ,θ),b(ρ,θ) 但し、ρは、x軸とy軸とから成る二次元平面上の直線
    と原点との間の最短距離を表わす変数、θは、該直線の
    傾きを表わす変数を表わす。を求めるハフ変換手段と、 これら2つの関数a(ρ,θ),b(ρ,θ)に、 c(ρ,θ,Δ)=a(ρ,θ)*b(ρ,θ+Δ) 但し、任意の2つの数g,h間の演算g*hは、g,h
    それぞれの絶対値の和|g|+|h|を演算g*hによ
    る演算結果の絶対値|g*h|とし、gとhとの極性の
    一致、不一致のいずれか一方および他方に応じてそれぞ
    れ、プラス、マイナスを演算g*hによる演算結果の符
    号とする演算を表わす。の演算を施す要素相関演算手段
    と、 該要素相関演算手段における演算結果c(ρ,θ,Δ)
    のピーク点を見い出すことにより、x軸とy軸とから成
    る二次元平面内における、2つの関数A(x,y),B
    (x,y)それぞれで表わされる、原点からの距離ρが
    互いに等しい直線どうしの回転ずれを検出する回転ずれ
    検出手段を備えたことを特徴とするずれ検出装置。
  106. 【請求項106】 x,yを変数とする2つの関数A
    (x,y),B(x,y)のそれぞれにハフ変換を施す
    ことにより、ρ,θを変数とする2つの関数 a(ρ,θ),b(ρ,θ) 但し、ρは、x軸とy軸とから成る二次元平面上の直線
    と原点との間の最短距離を表わす変数、θは、該直線の
    傾きを表わす変数を表わす。を求めるハフ変換手段と、 これら2つの関数a(ρ,θ),b(ρ,θ)に、 【数43】 但し、任意の2つの数g,h間の演算g*hは、g,h
    それぞれの絶対値の和|g|+|h|を演算g*hによ
    る演算結果の絶対値|g*h|とし、gとhとの極性の
    一致、不一致のいずれか一方および他方に応じて、それ
    ぞれプラス、マイナスを演算g*hによる演算結果の符
    号とする演算を表わす。の演算を施す相関演算手段と、 該相関演算手段における演算結果c(Δ,ρ)のピーク
    点を見い出すことにより、2つの関数A(x,y),B
    (x,y)の、x軸とy軸とから成る二次元平面上の相
    対的な回転ずれを検出する回転ずれ検出手段を備えたこ
    とを特徴とするずれ検出装置。
  107. 【請求項107】 前記演算g*hが、gh=0のと
    き、|g*h|=|g|+|h|にかかわらず、g*h
    =0とするものであることを特徴とする請求項96から
    106のうちいずれか1項記載のずれ検出装置。
  108. 【請求項108】 1≦i≦jを満足する2つの整数を
    i,j、j個の変数をx ,x ,…,x 、2つ
    の関数をa(x ,x ,…,x ),b(x
    ,…,x )としたとき、 これら2つの関数a(x ,x ,…,x ),b
    (x ,x ,…,x )に、 【数44】 但し、任意の2つの数g,h間の演算g*hは、変数x
    が所定の正の領域内にあるときに単調変化する偶関数を
    f(x)(但し、f(x)≠r・x+s、r,sは各
    定数)としたときの、f(g+h)−f(g−h)の演
    算を表わす。の演算を施す相関演算手段と、 該相関演算手段における演算結果c(Δx ,Δx
    ,…,Δx ,xi+1 …,x )の、Δx
    ,Δx ,…,Δx を変数としたときのピーク
    点を見い出すことにより、2つの関数a,bの,x
    軸,x 軸,…,x軸から成るi次元空間内の相対
    的なずれを検出するずれ検出手段とを備えたことを特徴
    とするずれ検出装置。
  109. 【請求項109】 前記相関演算手段における(3)式
    の演算に先立って、x ,x ,…,x を変数と
    する2つの関数X(x ,x ,…,x),Y(x
    ,x ,…,x )のそれぞれに、微分フィルタ
    関数とのコンボリューション演算を施すことにより、前
    記(3)式の演算の対象とされる前記2つの関数a(x
    ,x ,…,x ),b(x ,x ,…,x
    )を求めるコンボリューション演算手段を備えたこ
    とを特徴とする請求項108記載のずれ検出装置。
  110. 【請求項110】 k次元微分フィルタ関数(但し、1
    ≦k≦j)をd(x ,x ,…,x )としたと
    き、前記相関演算手段における(3)式の演算に先立っ
    て、x ,x ,…,x を変数とする2つの関数
    X(x ,x ,…,x ),Y(x ,x
    …,x )のそれぞれに、 【数45】 但し、任意の2つの数g,h間の演算g*hは、変数x
    が、所定の正の領域内にあるときに単調変化する偶関数
    をf(x)(但し、f(x)≠r・x +s、r,s
    は各定数)としたときの、f(g+h)−f(g−h)
    の演算を表わす。の演算を施すことにより、前記(3)
    式の演算の対象とされる前記2つの関数a(x ,x
    ,…,x ),b(x ,x ,…,x )を
    求めるコンボリューション演算手段を備えたことを特徴
    とする請求項108記載のずれ検出装置。
  111. 【請求項111】 x,yを変数とする2つの関数A
    (x,y),B(x,y)のそれぞれにハフ変換を施す
    ことにより、ρ,θを変数とする2つの関数 a(ρ,θ),b(ρ,θ) 但し、ρは、x軸とy軸とから成る二次元平面上の直線
    と原点との間の最短距離を表わす変数、θは、該直線の
    傾きを表わす変数を表わす。を求めるハフ変換手段と、 これら2つの関数a(ρ,θ),b(ρ,θ)に、 c(ρ,θ,Δ)=a(ρ,θ)*b(ρ+Δ,θ) 但し、任意の2つの数g,h間の演算g*hは、変数x
    が所定の正の領域にあるときに単調変化する偶関数をf
    (x)(但し、f(x)≠r・x +s、r,sは各
    定数)としたときの、f(g+h)−f(g−h)の演
    算を表わす。の演算を施す要素相関演算手段と、該要素
    相関演算手段における演算結果c(ρ,θ,Δ)のピー
    ク点を見い出すことにより、x軸とy軸とから成る二次
    元平面内における、2つの関数A(x,y),B(x,
    y)で表わされる互いに平行な直線どうしの位置ずれを
    検出する位置ずれ検出手段とを備えたことを特徴とする
    ずれ検出装置。
  112. 【請求項112】 x,yを変数とする2つの関数A
    (x,y),B(x,y)のそれぞれにハフ変換を施す
    ことにより、ρ,θを変数とする2つの関数 a(ρ,θ),b(ρ,θ) 但し、ρは、x軸とy軸とから成る二次元平面上の直線
    と原点との間の最短距離を表わす変数、θは、該直線の
    傾きを表わす変数を表わす。を求めるハフ変換手段と、 2つの関数a(ρ,θ),b(ρ,θ)に、 【数46】 但し、任意の数g,h間の演算g*hは、変数xが所定
    の正の領域にあるときに単調変化する偶関数をf(x)
    (但し、f(x)≠r・x +s、r,sは各定数)
    としたときの、f(g+h)−f(g−h)の演算を表
    わす。の演算を施す相関演算手段と、 該相関演算手段における演算結果c(Δ,θ)に逆ハフ
    変換を施すことにより、x軸方向,y軸方向それぞれの
    位置ずれ量Δx,Δyを変数とする関数D(Δx,Δ
    y)を求める逆ハフ変換手段と、 該関数D(Δx,Δy)のピーク点を見い出すことによ
    り、2つの関数A(x,y),B(x,y)の、x軸と
    y軸とから成る二次元平面上の相対的な位置ずれを検出
    する位相ずれ検出手段とを備えたことを特徴とするずれ
    検出装置。
  113. 【請求項113】 前記ハフ変換に先立って、x,yを
    変数とする2つの関数X(x,y),Y(x,y)のそ
    れぞれに微分フィルタ関数とのコンボリューション演算
    を施すことにより、前記ハフ変換の対象とされる2つの
    関数A(x,y),B(x,y)を求めるコンボリュー
    ション演算手段を備えたことを特徴とする請求項112
    記載のずれ検出装置。
  114. 【請求項114】 前記ハフ変換により求められた2つ
    の関数a(ρ,θ),b(ρ,θ)に、ρ軸方向に微分
    する一次元微分フィルタ関数とのコンボリューション演
    算を施して、該コンボリューション演算後の2つの関数
    を、前記(4)式の演算の対象とされる2つの関数a
    (ρ,θ),b(ρ,θ)として前記相関演算手段に受
    け渡すコンボリューション演算手段を備えたことを特徴
    とする請求項112記載のずれ検出装置。
  115. 【請求項115】 二次元微分フィルタ関数をd(x,
    y)としたとき、前記ハフ変換に先立って、x,yを変
    数とする2つの関数X(x,y),Y(x,y)のそれ
    ぞれに、 【数47】 但し、任意の2つの数g,h間の演算g*hは、変数x
    が所定の正の領域内にあるときに単調変化する偶関数を
    f(x)(但し、f(x)≠r・x+s、r,sは各
    定数)としたときの、f(g+h)−f(g−h)の演
    算を表わす。の演算を施すことにより前記のハフ変換の
    対象とされる2つの関数A(x,y),B(x,y)を
    求めるコンボリューション演算手段を備えたことを特徴
    とする請求項112記載のずれ検出装置。
  116. 【請求項116】 ρ軸方向に微分する一次元微分フィ
    ルタ関数をd(ρ)としたとき、前記ハフ変換により求
    められた2つの関数a(ρ,θ),b(ρ,θ)のそれ
    ぞれに、 【数48】 但し、任意の2つの数g,h間の演算g*hは、変数x
    が所定の正の領域内にあるときに単調変化する偶関数を
    f(x)(但し、f(x)≠r・x+s、r,sは各
    定数)としたときの、f(g+h)−f(g−h)の演
    算を表わす。の演算を施して、該演算後の2つの関数
    a′(ρ,θ),b′(ρ,θ)を、前記(4)式の演
    算の対象とされる2つの関数a(ρ,θ),b(ρ,
    θ)として前記相関演算手段に受け渡すコンボリューシ
    ョン演算手段を備えたことを特徴とする請求項112
    載のずれ検出装置。
  117. 【請求項117】 x,yを変数とする2つの関数A
    (x,y),B(x,y)のそれぞれにハフ変換を施す
    ことにより、ρ,θを変数とする2つの関数 a(ρ,θ),b(ρ,θ) 但し、ρは、x軸とy軸とから成る二次元平面上の直線
    と原点との間の最短距離を表わす変数、θは、該直線の
    傾きを表わす変数を表わす。を求めるハフ変換手段と、 これら2つの関数a(ρ,θ),b(ρ,θ)に、 c(ρ,θ,Δ)=a(ρ,θ)*b(ρ,θ+Δ) 但し、任意の2つの数g,h間の演算g*hは、変数x
    が所定の正の領域にあるときに単調変化する偶関数をf
    (x)(但し、f(x)≠r・x +s、r,sは各
    定数)としたときの、f(g+h)−f(g−h)の演
    算を表わす。の演算を施す要素相関演算手段と、 該要素相関演算手段における演算結果c(ρ,θ,Δ)
    のピーク点を見い出すことにより、x軸とy軸とから成
    る二次元平面内における、2つの関数A(x,y),B
    (x,y)それぞれで表わされる、原点からの距離ρが
    互いに等しい直線どうしの回転ずれを検出する回転ずれ
    検出手段を備えたことを特徴とするずれ検出装置。
  118. 【請求項118】 x,yを変数とする2つの関数A
    (x,y),B(x,y)のそれぞれにハフ変換を施す
    ことにより、ρ,θを変数とする2つの関数 a(ρ,θ),b(ρ,θ) 但し、ρは、x軸とy軸とから成る二次元平面上の直線
    と原点との間の最短距離を表わす変数、θは、該直線の
    傾きを表わす変数を表わす。を求めるハフ変換手段と、 これら2つの関数a(ρ,θ),b(ρ,θ)に、 【数49】 但し、任意の2つの数g,h間の演算g*hは、変数x
    が所定の正の領域にあるときに単調変化する偶関数をf
    (x)(但し、f(x)≠r・x +s、r,sは各
    定数)としたときの、f(g+h)−f(g−h)の演
    算を表わす。の演算を施す相関演算手段と、 演算結果c(Δ,ρ)のピーク点を見い出すことによ
    り、2つの関数A(x,y),B(x,y)の、x軸と
    y軸とから成る二次元平面上の相対的な回転ずれを検出
    する回転ずれ検出手段とを備えたことを特徴とするずれ
    検出装置。
  119. 【請求項119】 前記偶関数f(x)が、 【数50】 但し、r,sは各定数、αはα≠2を満足する定数を表
    わす。であることを特徴とする請求項108から118
    のうちいずれか1項記載のずれ検出装置。
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