JP3405574B2 - 輪転式孔版印刷装置の印刷ドラム - Google Patents

輪転式孔版印刷装置の印刷ドラム

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    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41LAPPARATUS OR DEVICES FOR MANIFOLDING, DUPLICATING OR PRINTING FOR OFFICE OR OTHER COMMERCIAL PURPOSES; ADDRESSING MACHINES OR LIKE SERIES-PRINTING MACHINES
    • B41L13/00Stencilling apparatus for office or other commercial use
    • B41L13/04Stencilling apparatus for office or other commercial use with curved or rotary stencil carriers
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、輪転式孔版印刷装置に
係り、特にその印刷ドラムの構造に係る。
【0002】
【従来の技術】本件出願人と同一人は、輪転式孔版印刷
装置の始動時の立上がりを速やかにし、殆ど試し刷りを
要することなく1〜2枚目から良好な仕上がりの孔版印
刷物を得ることができ、また各印刷用紙毎にそれを印刷
ドラムと裏押しローラの間に押し挾み、各印刷用紙間の
印刷の切れ目に於て印刷ドラムと裏押しローラとを互い
に引離す態様にて作動する輪転式孔版印刷装置に於て
は、必然的に印刷ドラム或いは裏押しローラの如きかな
りの質量を有する部材を頻繁に往復動させなければなら
ず、そのため印刷速度の増大が制限されることに鑑み、
旧来の剛固な円筒体よりなる印刷ドラムに代えて、印刷
ドラムの孔版原紙を捲装される両端間の主要部を可撓性
のある多孔シートにて構成し、円筒体の内面に沿って転
動する中押しローラにより円筒体の一部が半径方向外方
へ膨出されるようにし、印刷用紙に印刷を行うときには
印刷ドラムを回転させつつ、中押しローラにより裏押し
ローラに対向する可撓性円筒体の一部を順次膨出させ、
裏押しローラと可撓性円筒体の膨出部の間に押し挾まれ
た印刷用紙に孔版印刷を施すようにした輪転式孔版印刷
装置を特願昭63−28553号(特開平1−2047
81号)にて提案し、更にその改良型として、上記の可
撓性円筒体が長方形の展開形状を有する可撓性多孔シー
トであって、その両側縁部にて印刷ドラムの両端部を構
成する二つの環状部の各々の外周面上に自由に着座した
構造を有する輪転式孔版印刷装置を特願平1−4702
9号(特開平2−225078号)にて提案した。
【0003】上記の可撓性多孔シートが特に線材を織
製、不織製又は編製してなる網材の如きシートであると
きには、両側縁部にて印刷ドラムの両端部を構成する二
つの環状部の外周面上に着座した状態で円筒体状に巻成
された可撓性多孔シートの中間部が中押しローラによっ
て半径方向外方へ押されると、可撓性多孔シートは中押
しローラによって押された幅全体に亙ってほぼ一様に半
径方向外方へ膨出し、幅方向の全域に亙って一様な仕上
がりの孔版印刷物を得ることができる。この場合、特に
上記の改良型に於ける如く長方形の展開形状を有する可
撓性多孔シートがその両側縁部を前記環状部の外周面上
に自由に着座した状態で円筒体状に巻成されているとき
には、円筒体は中押しローラによる半径方向外方への膨
出に対しより高い柔軟性と均一性を呈する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、中押し
ローラによる半径方向外方への押圧に対して円筒体がそ
の幅方向の全域に亙ってより一層均一に押出され、また
印刷速度を更に上げることができるためには、円筒体は
中押しローラによる半径方向外方への押出しに対しより
一層軽やかに且均一に膨出される構造であることが望ま
れる。
【0005】本発明は、上記の事情に鑑み、印刷ドラム
の円筒体を構成する可撓性多孔シートが内側から中押し
ローラにより半径方向外方へ押されたとき、より一層軽
やかに且均一に膨出されるよう改良された輪転式孔版印
刷装置の印刷ドラムを提供することを課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題は、本発明に
よれば、穿孔された孔版原紙を捲装状態に担持する多孔
構造の円筒体を備えた印刷ドラムを有し、前記円筒体の
内部より供給されたインキが前記円筒体の内面に沿って
転動する中押しローラにより押されて前記円筒体の孔を
通って孔版原紙へ供給され、前記中押しローラにより前
記円筒体の一部が所定の実質的な膨出量だけ半径方向外
方へ膨出されつつ前記印刷ドラムが回転するとき裏押し
手段により前記円筒体に対し押しつけられた印刷用紙上
に孔版印刷を施す輪転式孔版印刷装置の印刷ドラムであ
って、前記印刷ドラムの両端部を構成する二つの環状部
と前記二つの環状部を連結し且孔版原紙の始端を取付け
る孔版原紙始端取付け装置を備えた横木部とを含む枠体
と、両側縁部にて前記二つの環状部の各々の外周面上に
自由に着座し得る実質的に長方形の展開形状を有し前記
円筒体の主要部を構成する可撓性多孔シートとを含む印
刷ドラムにして、前記円筒体の内周長は前記環状部の外
周面の周長より前記中押しローラによる前記所定の膨出
量を許す所定寸法だけ予め大きくされていることを特徴
とする印刷ドラムによって達成される。
【0007】前記可撓性多孔シートは長方形展開形状の
両端縁を前記横木部に装着され、前記円筒体の一部は前
記横木部により構成されていてよく、その両端縁は、枠
体に周方向の動きに対し固定された態様に装着されるよ
う、枠体に直に固定されてよいが、その一方又は両方が
適当な枢着手段により枠体に枢着されてもよい。
【0008】或いは又、前記円筒体はその全周が可撓性
多孔シートにより構成された円筒体であってもよい。
【0009】前記環状部の外周面と前記可撓性多孔シー
トの両側縁部の間にはクッション要素が介装されてもよ
い。
【0010】尚、本発明による印刷ドラムは、これに印
刷用紙を押当てるべく印刷用紙を裏から支持する手段と
して必ずしもローラを必要とするものではなく、滑性の
高い表面を有する平板、円弧状湾曲板等の他の印刷用紙
裏押し手段と共に用いられてよいものである。
【0011】可撓性多孔シートは、繊維又は線材を織製
又は編製したシート、繊維又は線材の不織性シート、プ
ラスチック又は金属のシートに多数の小孔を穿孔したシ
ート等の単体又は複合体であってよく、適度のインキ通
過性と可撓性を有するよう調製されたものである。
【0012】
【発明の作用及び効果】上記の構成によれば、可撓性多
孔シートを主要部として構成された円筒体は初めからそ
の内周長が環状部の外周面の周長より膨出に必要な所定
寸法だけ大きくされていることにより、円筒体の何処に
も中押しローラによる半径方向外方への押出し作用が及
ぼされていないときには、両者間の直径の差による両者
間のクリアランスは可撓性多孔シートの弾力性によって
ほぼ全周に亙って一様に分配された状態にあり、円筒体
の何れか一箇所に中押しローラによる半径方向外方への
押出し作用が及ぼされると、それ迄全周に亙って分配さ
れていたクリアランスは中押しローラにより押された部
分に速やかに集中し、円筒体は中押しローラにより押さ
れた部分にてより容易に半径方向外方へ膨出する。
【0013】一例として、環状部の外径が150mmで
あり、中押しローラの外径が50mmである場合に、中
押しローラにより円筒体を3mm膨出させるために円筒
体が予め有しておくべき内径は150.40mmであ
り、従って両者間のクリアランスが全周に亙って分配さ
れているときのクリアランスは僅か0.2mm程度の極
く小さい値である。
【0014】かくして、上記の如き本発明の構成によれ
ば、印刷物の長手方向及び幅方向のいずれについても印
刷の度合はより一層均一となり、また円筒体の変形がよ
り容易に速かに行われるので、印刷装置の印刷速度を更
に一層増大させることができる。
【0015】
【実施例】以下に添付の図を参照して、本発明を実施例
について詳細に説明する。
【0016】添付の図1は、本発明が対象とする可撓性
多孔シートを主要部として印刷ドラムの円筒体が構成さ
れている輪転式孔版印刷装置の基本的構成を解図的に示
す図であり、この図に示す輪転式孔版印刷装置の基本構
造は、上述の特願昭63−28553号及び特願平1−
47029号に於て開示されているものと同じである。
即ち、図1に於て、1は印刷ドラム、2は裏押しロー
ラ、3は中押しローラである。印刷ドラム1の両端部を
除く円筒部は可撓性多孔シートにより構成されており、
枢動軸線4の周りに枢動する腕部材5によって回動式に
支持された中押しローラ3が左方の図Aに示す如く印刷
ドラム1の自然な円筒体形状の内側に後退されていると
きには、印刷ドラム1の外周面は裏押しローラ2より間
隙6だけ隔っているが、右側の図Bに示す如く腕部材5
が枢動軸線4の周りに図にて反時計方向へ回動される
と、中押しローラ3は印刷ドラムの可撓性多孔シートよ
りなる円筒部を半径方向外方へ押出し、一対の送りロー
ラ7によって間隙6内に挿入された印刷用紙8を該膨出
部と裏押しローラ2との間に押し挾み、印刷ドラム1の
周りに捲装されている穿孔された孔版原紙の穿孔画像に
よる孔版印刷を印刷用紙8上に施すようになっている。
【0017】図2は、印刷ドラム1を取出して示す斜視
図である。図2に示されている印刷ドラムの構造は上述
の特願平1−47029号に於て提案された基本構成を
示すものであり、即ち印刷ドラムはその両端部を構成す
る二つの環状部10a、10bと、これら二つの環状部
を連結する横木部12とを含む枠体を備えており、横木
部12上には孔版原紙の始端を取付ける孔版原紙始端取
付け装置14が設けられている。図示の構造に於ては、
孔版原紙始端取付け装置14は軸16によって該軸の軸
線の周りにほぼ180度に亙って回動されるフラップ1
8を有するものであり、孔版原紙の始端を横木部12と
フラップ18の間に挾み込むことにより孔版原紙の始端
を横木部12に取付けるようになっている。
【0018】長方形の展開形状を有する可撓性多孔シー
ト20が、その両側縁部20a、20bを環状部10
a、10bの外周面上に自由に着座させた状態にて円筒
状に巻成されており、印刷ドラムの円筒体を構成してい
る。この図には示されていないが、上記の特願平1−4
7029号にて提案されている印刷ドラムに於ては、可
撓性多孔シート20は印刷ドラムの回転方向に沿って見
てその始端となる部分にて横木部12に固定され、終端
となる部分にてばねにより引張り荷重をかけられた状態
で取付けられている。図2に示す印刷ドラムの構造に於
ては、可撓性多孔シート20は線材を織製してなる網材
である。
【0019】尚、環状部10a、10bにはそれに一体
に歯車22a、22bが形成されており、これらの歯車
は裏押しローラ2の両端部に設けられた対応する歯車と
噛み合されるか或いは印刷装置に組込まれた図には示さ
れていないピニオンと噛み合され、印刷ドラムを回転駆
動させる作用をなす。
【0020】図3は、図2に示されている印刷ドラムと
実質的に同じ構成を有する印刷ドラムを示す同様の斜視
図であるが、この印刷ドラムに於ては可撓性多孔シート
20は弾力性のある薄い金属板よりなっており、環状部
10a、10bの外周面上に着座するその両側縁部を除
く中央部にて多数の細孔を穿孔されることにより多孔構
造とされている。図3に於て図2に於ける部分に対応す
る部分には図2に於けると同じ符号が付されている。
【0021】かかる基本構造を備えた印刷ドラムに本発
明を組込んだ一つの実施例が、図4に説明を明瞭にすめ
るためその要部についてのみ解図的に示されている。
【0022】図示の実施例に於ては、可撓性多孔シート
20は横木部12に近接したその両端縁24、26にて
各々横木部12に直に固定されており、可撓性多孔シー
ト20を主要部として構成された円筒体(但しこの場合
円筒体の一部は横木部12によって与えられている)の
内周長は、環状部10a、10bの外周面の周長より膨
出に必要な所定寸法だけ予め大きくされている。図4に
於ける左側の図Aに示されている状態に於ては、これら
両者の周長差に基づく両者間のクリアランス28は全周
に亙って分配された状態にある。尚、クリアランス28
は、図に於ては図を明瞭にする目的で誇張して示されて
いるが、その実際の大きさは、前述の如く環状部10
a、10bの外径が150mmであり、中押しローラ3
の外径が50mmであるとき、3mmの膨出量を得る場
合にも0.2mm程度の極く小さい値である。
【0023】図4の右側の図Bは、中押しローラ3が半
径方向外方へ偏倚されることにより可撓性多孔シート2
0を主要部とする円筒体がその一部を半径方向外方へ膨
出させるよう変形した状態を示す。この場合、中押しロ
ーラ3により押された部分で可撓性多孔シート20が膨
出するためのその変形代は、周りのクリアランス28を
消滅させることによって容易に得られる。しかもこの場
合、可撓性多孔シート20を主要部とする円筒体を構成
するに当って、その両側縁部は環状部10a、10bの
外周面上に自由に着座した状態にあるので、図Aに示す
状態から図Bに示す状態への可撓性多孔シートの変形は
軽やか且速やかに生じ、印刷ドラムの回転に伴なって可
撓性多孔シートに対する中押しローラの相対位置が周方
向に移動しても、可撓性多孔シートの膨出変形は可撓性
多孔シートに対する中押しローラの相対位置の遷移に軽
やか且速やかに追従する。
【0024】図5は、図4に示す実施例から修正された
本発明の他の一つの実施例を示す図4と同様の図であ
る。図5に於て、図4に示す各部に対応する部分は図4
に於けると同じ符号により示されている。図5に示す実
施例に於ては、環状部10a、10bの外周面上と可撓
性多孔シート20の両側縁部の間即ちクリアランス28
の部分に弾性発泡樹脂等の弾性変形率の大きいシート材
よりなるクッション要素30が介装されている。かかる
クッション要素30が設けられることにより、左方の図
Aに示す如く中押しローラ3が後退位置にあるとき可撓
性多孔シート20を主要部とする円筒体と環状部10
a、10bの間に残されるクリアランス28は、印刷ド
ラムの周縁全体に亙ってより均一に維持される。またク
ッション要素30は、適当な材料により作られるときに
は、印刷ドラムの内側にあるインキが外部に漏出するこ
とを防止する効果を発揮することができる。そのような
機能を発揮すべく、クッション要素30は気泡構造のス
ポンジ状のものであってよいが、その場合気泡は弾性を
与えるがなるべくインキを気泡内に含まない閉じた独立
気泡構造のものであるのが好ましい。クッション要素3
0は可撓性多孔シート20又は環状部10a、10bの
いずれかに接着剤等により固定されていてよい。
【0025】かかるクッション要素30が設けられる場
合にも、クッション要素は弾性変形率の高い材料よりな
っていることにより容易に圧縮によってその厚みを縮小
するので、右側の図Bに示す如く中押しローラ3によっ
て可撓性多孔シートがなす円筒体の一部が半径方向外方
へ膨出されるときには、クッション要素は必要な箇所に
て容易にその厚みを縮小し、可撓性多孔シートは図4に
示す実施例に於けると実質的に同じ形状に変形すること
ができる。
【0026】図6及び図7はそれぞれ図4及び図5に示
す実施例についての一つの修正例を示す同様の図であ
る。これらの修正例に於ては、可撓性多孔シート20の
両端24、26は枢着手段32、34を介して横木部1
2に装着されている。このように可撓性多孔シートの両
端縁(又は一端縁でもよい)が枢着手段を介して枠体に
取付けられるときには、クリアランス28がたとえ0.
2mm程度の極く小さい値とはいえ、可撓性多孔シート
が横木部12に極く近い位置にて膨出する際の軟かさが
より一層増大する。図6及び図7に示す修正例に関する
その他の構造及び作動は図4及び図5に示す実施例に於
けると同様である。
【0027】以上の説明から理解される通り、図4〜図
7に示す印刷ドラムに於ては、印刷ドラムの可撓性円筒
面を構成する長方形の可撓性多孔シート20は、その前
端24と後端26に於て横木部12に直に或いは枢着手
段32、34を介して周長に関し固定的に装着されてお
り、長方形の可撓性多孔シートが横木部と共に構成する
円筒体の周長は一定であって、その一部が中押しローラ
により膨出されないときには環状部10a、10bの周
りに0.2mm程度の微小なクリアランスにて実質的に
密着した状態をなし、従って可撓性多孔シートの両側縁
部と環状部の間からインキの漏洩を生ずる虞れもなく、
それでいて印刷時に中押しローラによる押出し作用が及
ぼされたときには容易に3mm程度の必要な局部的膨出
を直ちに生ずることのできるものである。このように可
撓性多孔シートがその両端部にて横木部に周長に関し固
定的に装着されているときには、上記の特願平1−47
029号にて提案されている印刷ドラムに於ける如く可
撓性多孔シートの後端がばねにて横木部に引張られてい
る構造の場合に、孔版原紙を印刷ドラムより引き剥す排
版時に可撓性多孔シートがインキの粘性により排版され
る原紙に引き摺られて円筒部より浮き上がる現象は生じ
ず、排版中にも可撓性多孔シートの円筒体は安定した状
態に保たれる。
【0028】尚、図4〜図7に於ては本発明の構成を機
能的に説明し又図の表示を明瞭にするために、可撓性多
孔シート前端及び後端の横木部への直接的或いは枢着手
段を介しての装着は、単に一本の線にて解図的に示され
た可撓性多孔シートの端部を横木部に直接或いは円環に
て解図的に示された枢着手段を経て単純に接合した構造
に示されているが、かかる接合部には可撓性多孔シート
の装着や取換えを便利にするための取付けねじや掛金等
を用いた任意の取付け構造が組込まれてよいことは明ら
かでああろう。
【0029】図8及び図9は本発明の更に他の一つの実
施例を示す図4のA及び図5のAに対応する概略図であ
る。これらの実施例に於ては、可撓性多孔シート20を
主要部とする円筒体は、それ自身によって、即ち横木部
12を構成の一部とすることなく、円筒体の全周を構成
している。かかる円筒体が横木部と重なり合う部分に於
ける円筒体の半径方向位置は環状部10a、10bの外
周面と一致していても或いは円筒体が環状部と完全に同
心になるように環状部の外周面より引き離されていても
よいが、いずれにしてもその差は上に例示した如く0.
2mm程度である。図8及び図9は円筒体が環状部と完
全に同心となるよう横木部12に装着されている実施例
を示しているが、図に於ける環状のクリアランスは勿論
図を明瞭にする目的で誇張して示されている。
【0030】以上に於ては本発明を好ましい幾つかの実
施例について詳細に説明したが、本発明がこれらの実施
例に限られるものではなく、本発明の範囲内にて他に種
々の実施例が可能であることは当業者にとって明らかで
あろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】可撓性円筒体による印刷ドラムを用いた輪転式
孔版印刷装置の基本構成を示す概略図。
【図2】可撓性円筒体を構成する可撓性多孔シートが線
材を織製してなる網材である場合の印刷ドラムの一例を
示す斜視図。
【図3】可撓性円筒体を構成する可撓性多孔シートが金
属板に細孔を穿孔したシート材よりなる場合の印刷ドラ
ムの一例を示す斜視図。
【図4】本発明による印刷ドラムの一つの実施例を中押
しローラと関連した二つの作動状態にて示す概略図。
【図5】本発明による印刷ドラムの他の一つの実施例を
中押しローラと関連した二つの作動状態にて示す概略
図。
【図6】図4に示す実施例の修正例を示す図4と同様の
図。
【図7】図5に示す実施例の修正例を示す図5と同様の
図。
【図8】本発明による印刷ドラムの更に他の一つの実施
例を示す図4のAと同様の概略図。
【図9】本発明による印刷ドラムの更に他の一つの実施
例を示す図5のAと同様の概略図。
【符号の説明】
1…印刷ドラム 2…裏押しローラ 3…中押しローラ 4…枢動軸線 5…腕部材 6…間隙 7…印刷用紙送りローラ 8…印刷用紙 10a、10b…環状部 12…横木部 14…孔版原紙始端取付け装置 16…軸 18…フラップ 20…可撓性多孔シート 20a、20b…可撓性多孔シートの両側縁部 22a、22b…歯車 24、26…可撓性多孔シートの端縁 28…クリアランス 30…クッション要素 32、34…枢着手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−225078(JP,A) 特開 平3−197078(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41L 13/04

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】穿孔された孔版原紙を捲装状態に担持する
    多孔構造の円筒体を備えた印刷ドラムを有し、前記円筒
    体の内部より供給されたインキが前記円筒体の内面に沿
    って転動する中押しローラにより押されて前記円筒体の
    孔を通って孔版原紙へ供給され、前記中押しローラによ
    り前記円筒体の一部が所定の実質的な膨出量だけ半径方
    向外方へ膨出されつつ前記印刷ドラムが回転するとき裏
    押し手段により前記円筒体に対し押しつけられた印刷用
    紙上に孔版印刷を施す輪転式孔版印刷装置の印刷ドラム
    であって、前記印刷ドラムの両端部を構成する二つの環
    状部と前記二つの環状部を連結し且孔版原紙の始端を取
    付ける孔版原紙始端取付け装置を備えた横木部とを含む
    枠体と、両側縁部にて前記二つの環状部の各々の外周面
    上に自由に着座し得る実質的に長方形の展開形状を有し
    前記円筒体の主要部を構成する可撓性多孔シートとを含
    む印刷ドラムにして、前記円筒体の内周長は前記環状部
    の外周面の周長より前記中押しローラによる前記所定の
    膨出量を許す所定寸法だけ予め大きくされていることを
    特徴とする印刷ドラム。
  2. 【請求項2】請求項1の印刷ドラムにして、前記可撓性
    多孔シートは長方形展開形状の両端縁を前記横木部に装
    着され、前記円筒体の一部は前記横木部により構成され
    ていることを特徴とする印刷ドラム。
  3. 【請求項3】請求項2の印刷ドラムにして、前記可撓性
    多孔シートは長方形展開形状の両端縁の少なくとも一方
    にて前記横木部に枢着されていることを特徴とする印刷
    ドラム。
  4. 【請求項4】請求項1の印刷ドラムにして、前記円筒体
    はその全周が可撓性多孔シートにより構成された円筒体
    であることを特徴とする印刷ドラム。
  5. 【請求項5】請求項1〜4のいずれかの印刷ドラムにし
    て、前記可撓性多孔シートの両側縁部と前記環状部の外
    周面の間にクッション要素が介装されていることを特徴
    とする印刷ドラム。
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