JP3404111B2 - 感光性樹脂組成物 - Google Patents

感光性樹脂組成物

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JP3404111B2
JP3404111B2 JP05067894A JP5067894A JP3404111B2 JP 3404111 B2 JP3404111 B2 JP 3404111B2 JP 05067894 A JP05067894 A JP 05067894A JP 5067894 A JP5067894 A JP 5067894A JP 3404111 B2 JP3404111 B2 JP 3404111B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水で希釈可能な感光性
樹脂組成物に関するものであり、硬化性、密着性、耐薬
品性、硬度等に優れた、紙、ガラス、金属等のコーティ
ング剤などに適した感光性樹脂組成物に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、樹脂の硬化方法として紫外線硬化
方法が広汎に研究され実用化されている。紫外線硬化性
樹脂の主要成分は反応性オリゴマー(プレポリマー)で
あり、一般的に高粘度であり取扱上何らかの希釈剤を必
要とする。このような希釈剤として、要求物性に応じた
各種の感光性単量体が用いられているが、適正粘度にす
るため単量体を過度に使用すると、オリゴマー特有の優
れた物性が失われてしまう。このため、若干の有機溶剤
が併用される場合がある。しかしながら、このような有
機溶剤の使用は、作業環境の改善、火災の危険性回避、
環境保全、資源の有効利用等の観点からは好ましくな
い。特に、環境汚染、人体への影響等から有機溶剤の使
用に対し法規制が強化されつつあり、各種塗料等の無溶
剤化への動きが世界的な傾向となってきている。このよ
うな状況下、紫外線硬化樹脂の希釈剤として水を使用す
ることが強く望まれている。
【0003】水を希釈剤として使用する場合、反応性オ
リゴマーや単量体に親水性あるいは水溶性を付与するこ
とが必要となり、このような検討がなされている。例え
ば、特開平3−170932号公報では、ポリエーテル
結合が、特開平2−298501号公報ではアミド結合
が、特開平4−211413号公報及び特開平5−14
0251号公報ではカルボン酸塩が、特開平5−114
42号公報ではスルホン酸塩が、特開平4−21141
3号公報ではオニウム塩が、それぞれ親水性または水溶
性を付与する基として感光性樹脂に付与されている。そ
の他、カルボキシル基、スルホン酸基、アミノ基、アミ
ン塩などが、親水性または水溶性を反応性オリゴマーや
単量体に付与するための化学構造として検討されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ポリエ
ーテル結合により水希釈性を付与するためには、かなり
長い鎖長のポリエーテル結合が必要となり、架橋密度が
低下して皮膜強度及び耐水性が損なわれるという問題を
生じる。また、アミノ基やアミド基は耐酸性が低下する
という問題を生じ、カルボキシル基やスルホン酸基は耐
アルカリ性が低下するという問題を生じる。またアミン
塩、オニウム塩、カルボン酸塩、スルホン酸塩等の塩類
は、イオン性であるため耐水性が低下するという問題を
生じる。従って、従来の感光性樹脂組成物では、水希釈
が可能で、かつ硬化性、密着性、耐薬品性、耐水性、硬
度等において満足し得るものがなかった。
【0005】本発明の目的は、このような従来の問題点
を解消し、有機溶剤をまったく含まないかあるいは少量
含み、水で希釈することができ、かつ硬化性、密着性、
耐薬品性、耐水性、硬度等において優れた感光性樹脂組
成物を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の感光性樹脂組成
物は、分子中に2個以上のエポキシ基と1個以上の水酸
基を有するエポキシ樹脂(a)1モルに対して、二塩基
酸無水物(b)0.1〜0.9モルを反応させた後、エ
ポキシ樹脂中のエポキシ基1モル相当に対して0.5〜
1.0モルに相当する量のアクリル酸及び/またはメタ
クリル酸(c)を反応させて得られる反応生成物(A)
と、光重合開始剤(B)とを含むことを特徴としてい
る。
【0007】本発明に用いられるエポキシ樹脂(a)
は、分子中に2個以上のエポキシ基と1個以上の水酸基
を有するものであれば特に限定されることはないが、有
機溶剤を用いずにあるいはごく少量のみ用いて上記反応
生成物(A)を得る反応を行う場合には、常温で液状も
しくは低融点の固体であることが好ましい。このような
ものとして、例えば、グリセリンジグリシジルエーテ
ル、トリメチロールプロパンジグリシジルエーテル、ペ
ンタエリスリトールジまたはトリグリシジルエーテル、
ソルビトールトリまたはテトラまたはペンタグリシジル
エーテル、ポリグリセリンポリグリシジルエーテル、ソ
ルビタンポリグリシジルエーテル及びこれらのグリシジ
ルエステル型エポキシ樹脂等が挙げられる。
【0008】本発明に用いられる二塩基酸無水物(b)
としては、有機溶剤を用いずにあるいはごく少量の溶剤
で上記反応を円滑に行うためには、常温で液状もしくは
比較的低融点の固体であることが好ましい。このような
ものとして、例えば、無水フタル酸、テトラヒドロ無水
フタル酸、ヘキサヒドロ無水フタル酸、メチルヘキサヒ
ドロ無水フタル酸、メチルエンドメチレンテトラヒドロ
無水フタル酸、メチルブテニルテトラヒドロ無水フタル
酸、無水コハク酸、ドデセニル無水コハク酸、無水マレ
イン酸、無水イタコン酸等が挙げられる。
【0009】反応生成物(A)を製造する際のエポキシ
樹脂(a)と二塩基酸無水物(b)の割合は、エポキシ
樹脂(a)1モルに対して、二塩基酸無水物(b)0.
1〜0.9モルであり、好ましくは0.30〜0.86
モルである。二塩基酸無水物(b)の割合が少なすぎる
と本発明において期待する物性が得られず、また二塩基
酸無水物(b)の割合が多すぎると反応中に高分子化し
て以後の取扱が困難なものとなる。
【0010】また、本発明においてアクリル酸及び/ま
たはメタクリル酸(c)(以下、「(メタ)アクリル酸
(c)」と記す)の割合は、エポキシ樹脂(a)中のエ
ポキシ基1モル相当に対して0.5〜1.0モルであ
る。(メタ)アクリル酸(c)のおおよその最適な配合
量は、次式によって算出することができる。
【0011】〔(メタ)アクリル酸(c)のモル数〕=
〔エポキシ樹脂(a)のモル数×エポキシ樹脂(a)1
分子中のエポキシ基の数〕−〔二塩基酸無水物(b)の
モル数〕
【0012】従って、エポキシ樹脂(a)1モルに対し
ては、以下のように表される。 〔(メタ)アクリル酸(c)のモル数〕=〔エポキシ樹
脂(a)1分子中のエポキシ基の数〕−〔二塩基酸無水
物(b)のモル数〕
【0013】反応生成物(A)を得るための反応は、好
ましくは、反応触媒及び重合防止剤を添加して、60〜
120℃の条件下で行われる。反応温度が高すぎると反
応中にゲル化を起こすおそれがあり、反応温度が低すぎ
ると反応に長時間を要し現実的でない。
【0014】反応触媒としては、例えば、トリエチルア
ミン、トリブチルアミン、4−ジメチルアミノピリジ
ン、ジメチルアニリン、ベンジルジメチルアミン、トリ
フェニルスチビン、トリエチルベンジルアンモニウムク
ロライド、テトラメチルアンモニウムクロライド、テト
ラブチルアンモニウムブロマイド、2−エチル−4−メ
チルイミダゾール、1−ベンジル−2−メチルイミダゾ
ール、ジメチルアミン塩酸塩、トリエチルアミン塩酸塩
等が挙げられる。触媒の添加量としては、全仕込み量に
対して0.1〜10重量%の範囲内が好ましい。
【0015】重合防止剤としては、例えば、ハイドロキ
ノン、メトキシハイドロキノン、フェノチアジン、t−
ブチルカテコール、ジ−t−ブチル−p−クレゾール、
p−ベンゾキノン、ナフトキノン等が挙げられる。重合
防止剤の添加量としては、全仕込み量に対して0.01
〜1重量%の範囲内が好ましい。
【0016】本発明において用いる光重合開始剤(B)
としては、特に限定されるものではないが、例えば、ベ
ンジルジメチルケタール、ベンゾインイソプロピルエー
テル、2,4−ジメチルチオキサントン、1−ヒドロキ
シシクロヘキシルフェニルケトン、2−メチル−〔4−
(メチルチオ)フェニル〕−2−モルフォリノ−1−プ
ロパノン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニル
プロパン−1−オン、ベンゾフェノン、4,4′−ビス
ジメチルアミノベンゾフェノンなどが挙げられる。
【0017】本発明の感光性樹脂組成物には、希釈剤を
含有させることができる。このような希釈剤としては、
水溶性または水希釈性の溶剤や水を用いることができ
る。ここで、「水溶性」は任意の割合で水に溶解する性
質を意味し、「水希釈性」は一定の範囲で水に溶解する
が、範囲外では不溶となり分離する性質、あるいは溶解
ではないが水を加えることにより乳化またはそれに近い
状態で均一に分散するような性質を意味する。
【0018】このような希釈剤は、上記反応組成物
(A)を生成するための反応前または反応中に添加して
もよいし、反応後に添加してもよい。反応前あるいは反
応中に添加する希釈剤としては水酸基を含まないものが
好ましく、例えば、エチレングリコールジメチルエーテ
ル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、テトラヒ
ドロフラン、ジオキサン、アセトニトリル、ジメチルホ
ルムアミド、エチレングリコールモノメチルエーテルア
セテート、モルホリン等が挙げられる。
【0019】反応後に希釈する場合には、水酸基を含む
ものでもよく、上記反応前または反応中に用いる希釈剤
以外に、例えば、メタノール、エタノール、イソプロパ
ノール、t−ブタノール、エチレングリコールモノメチ
ルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、
プロピレングリコールモノメチルエーテル、乳酸エチル
等のアルコール類を用いることもできる。
【0020】また、本発明の感光性樹脂組成物では、反
応性希釈剤として、水溶性または水希釈性の光重合性単
量体を含むことができる。このような光重合性単量体
は、反応前または反応中に添加してもよいし、反応後に
添加してもよい。
【0021】反応前あるいは反応中に添加する光重合性
単量体としては、例えば、メトキシジまたはトリまたは
テトラエチレングリコールアクリレートまたはこれらの
メタクリレート、メトキシポリエチレングリコールアク
リレートまたはメタクリレート、エトキシジエチレング
リコールアクリレートまたはメタクリレート、2−エト
キシエチルアクリレートまたはメタクリレート、ポリエ
チレングリコール#200または#400または#60
0ジアクリレートまたはこれらのジメタクリレート、ポ
リエトキシトリメチロールプロパントリアクリレートま
たはトリメタクリレート、ポリエトキシペンタエリスリ
トールテトラアクリレートまたはテトラメタクリレー
ト、ポリエトキシ化ビスフェノールAジアクリレートま
たはジメタクリレート、モルホリンアクリレートまたは
メタクリレート、N−ビニルピロリドン、アクリルアミ
ド、メタクリルアミド、ジメチルアクリルアミド、ジメ
チルメタクリルアミド、ジメチルアミノエチルアクリレ
ートまたはメタクリレート、ジエチルアミノエチルアク
リレートまたはメタクリレート等が挙げられる。
【0022】反応後に添加する光重合性単量体として
は、上記の単量体以外に、さらに2−ヒドロキシエチル
アクリレートまたはメタクリレート、2−ヒドロキシプ
ロピルアクリレートまたはメタクリレート、ポリエチレ
ングリコールジグリシジルエーテルジアクリレートまた
はジメタクリレート、トリプロピレングリコールジグリ
シジルエーテルジアクリレートまたはジメタクリレー
ト、グリセリンジグリシジルエーテルジアクリレートま
たはジメタクリレート等を用いることもできる。
【0023】これらの光重合性単量体は、多量に使用す
ると硬化皮膜物性が低下するおそれがあるので、組成物
中において50重量%以下であることが好ましい。
【0024】
【発明の作用効果】本発明の感光性樹脂組成物における
反応生成物(A)を生成する反応の一例を模式的に以下
に示す。
【0025】
【化1】
【0026】上記反応式に示されるように、エポキシ樹
脂(a)中の水酸基と二塩基酸無水物(b)が反応する
ことにより、二塩基酸無水物(b)の酸無水物環が開環
し、開環によって生成した酸がエポキシ樹脂(a)のエ
ポキシ基と反応する。また(メタ)アクリル酸(c)が
エポキシ樹脂(a)と反応し、重合性二重結合が導入さ
れる。二塩基酸無水物(b)を使用せずに、エポキシ樹
脂(a)と(メタ)アクリル酸(c)とを反応させる
と、反応生成物の分子量は数100程度のものにとどま
る。本発明では二塩基酸無水物(b)を用いることによ
り、反応生成物の分子量が数1000〜1万以上に増大
し、このため十分な基材への密着性を得ることができ
る。分子量増加により粘度が増大するが、本発明におけ
る反応生成物(A)は、十分に多量の水酸基を有するた
め、水で希釈することができ、塗布作業等に支障をきた
すことはない。
【0027】また、本発明における反応生成物(A)
は、十分に(メタ)アクリロイル基濃度が高いので、硬
化性が良好であり、架橋密度が高くなる。このため、皮
膜の硬度が高く、耐薬品性、耐水性に優れた強靱な硬化
皮膜とすることができる。
【0028】また、エポキシ樹脂(a)として、常温で
液状または低融点のものを用いることにより、反応生成
物(A)を合成する際、有機溶剤を使用せずにあるいは
少量の使用で合成することができる。また、上述のよう
に反応生成物(A)は二塩基酸無水物(b)の添加によ
り高分子量化されているので、二塩基酸無水物(b)の
添加量を調整することにより、反応生成物(A)の分子
量の調整が可能となる。このため、本発明の感光性樹脂
組成物の品質設計に幅を持たせることができる。
【0029】
【実施例】以下、具体的な実施例を挙げて本発明を詳細
に説明するが、本発明はこれらの例によって限定される
ものではない。
【0030】合成例1 ポリグリセリンポリグリシジルエーテル(ナガセ化成社
製、商品名「デナコールEX−512」、エポキシ当量
169、粘度1500mPa・s/25℃)676g
(1モル)、無水コハク酸80g(0.8モル)、トリ
エチルアミン9.8g、ハイドロキノン0.5gを、攪
拌機、温度計、冷却管を取り付けた1リットル四ツ口フ
ラスコに仕込み、70〜75℃で2時間反応させた後、
アクリル酸230g(3.2モル、上記エポキシ樹脂中
のエポキシ基1モル相当に対して0.8モル)を加え
て、さらに90〜100℃で12時間反応させ、粘度1
60万mPa・s/25℃、酸価1.8mgKOH/
g、重量平均分子量(GPC測定)7660の生成物を
得た。
【0031】合成例2 ソルビタンポリグリシジルエーテル(ナガセ化成社製、
商品名「デナコールEX−651A」、エポキシ当量1
75、粘度1400mPa・s/25℃)525g(1
モル)、メチルヘキサヒドロ無水フタル酸(新日本理化
社製、商品名「リカシッドMH−700」)101g
(0.6モル)、アクリル酸173g(2.4モル、エ
ポキシ樹脂中のエポキシ基1モル相当に対して0.8モ
ル)、トリエチルアミン8g、ハイドロキノン0.4g
を、上記合成例1と同様にして反応させ、粘度53万m
Pa・s/25℃、酸価1.9mgKOH/g、重量平
均分子量(GPC測定)3150の生成物を得た。
【0032】比較合成例1 上記合成例1と同様のエポキシ樹脂676g(1モ
ル)、アクリル酸288g(4モル、エポキシ樹脂中の
エポキシ基1モル相当に対して1モル)、トリエチルア
ミン9.6g、ハイドロキノン0.49gを上記合成例
1と同様にして反応させ、粘度10万mPa・s/25
℃、酸価1.5mgKOH/g、重量平均分子量(GP
C測定)1230の生成物を得た。
【0033】比較合成例2 テトラエチレングリコールジグリシジルエーテル(ナガ
セ化成社製、商品名「デナコールEX−821」、エポ
キシ当量195、粘度66mPa・s/25℃)682
g(1.75モル)、アクリル酸252g(3.5モ
ル、エポキシ樹脂中のエポキシ基1モル相当に対して1
モル)、トリエチルアミン9.3g、ハイドロキノン
0.47gを上記合成例1と同様にして反応させ、粘度
5400mPa・s/25℃、酸価1.3mgKOH/
g、重量平均分子量(GPC測定)680の生成物を得
た。
【0034】実施例1 上記合成例1で得た生成物100gに対して、光重合開
始剤(日本チバガイギー社製、商品名「イルガキュア5
00」)4g及び水30gを添加混合し、No.10バ
ーコーターでガラス板、電気亜鉛メッキ鋼板、クラフト
紙にそれぞれ膜厚が約10μm、約10μm、約6μm
となるように塗布し、70℃で10分間乾燥させた後、
紫外線を照射して硬化させた。樹脂組成物の水希釈性
(希釈粘度値)、感光性樹脂組成物の塗布膜の紫外線硬
化性、硬化皮膜の密着性、耐水性、耐アルカリ性及び耐
酸性を以下のようにして評価した。なお、密着性以外
は、すべてガラス板上で硬化させたものについて評価し
た。
【0035】・水希釈性及び希釈粘度値 反応生成物100gに水を徐々に加え、白濁したときの
水の量を100で割った値で評価した。また水希釈した
ときの粘度を測定した。
【0036】・紫外線硬化性 紫外線照射機(ウシオ電機社製、商品名「UVC−50
34型」)を使用して、10mJ/cm2 ・1パスの光
量を照射し、指触により硬化度合を調べ、完全硬化した
ときの積算光量で評価した。また、硬化皮膜の鉛筆硬度
を、JIS−K5400−6.14に基づいて測定し
た。
【0037】・密着性 2mm×2mmのクロスカットを行い、セロハンテープ
で剥離試験を行った。判定基準は以下のようにして行っ
た。 ◎…まったく剥離せず ○…ごく一部剥離 △…大部分剥離 ×…全面剥離
【0038】・耐水性 試料をイオン交換水に20〜25℃で6時間浸漬した
後、以下の基準により評価した。 ◎…変化なし ○…部分白化 △…全面白化 ×…膨潤
【0039】・耐アルカリ性及び耐酸性 試料を5%苛性ソーダ水溶液(耐アルカリ性)または5
%塩酸(耐酸性)に20〜25℃で6時間浸漬した後、
上記耐水性試験と同様の基準で評価した。
【0040】実施例2 上記合成例1の生成物70gに対して、ポリエチレング
リコール#600ジアクリレート30g、光重合開始剤
(イルガキュア500)4g、及び水20gを添加混合
して、実施例1と同様にして樹脂組成物及び硬化皮膜を
評価した。
【0041】実施例3 上記合成例2の生成物100gに対して、光重合開始剤
(イルガキュア500)4g、及び水25gを添加混合
し、上記実施例1と同様にして樹脂組成物及び硬化皮膜
について評価した。
【0042】比較例1 上記比較合成例1の生成物100gに対して、光重合開
始剤(イルガキュア500)4g、及び水15gを添加
混合し、上記実施例1と同様にして樹脂組成物及び硬化
皮膜について評価した。
【0043】比較例2 上記比較合成例2の生成物100gに対して、光重合開
始剤(イルガキュア500)4g、及び水10gを添加
混合し、上記実施例1と同様にして樹脂組成物及び硬化
皮膜について評価した。
【0044】上記実施例1〜3及び比較例1,2の評価
結果を以下に示す。
【0045】
【表1】
【0046】表1から明らかなように、本発明に従う実
施例1〜3における反応生成物(A)の分子量は、比較
例1及び2に比べ高く、クラフト紙、ガラス板、及び鋼
板に対する密着性に優れ、かつ皮膜硬度も高くなってい
る。また実施例1〜3は、比較例1及び比較例2に比
べ、十分な紫外線硬化性を有している。さらに、耐水
性、耐アルカリ性及び耐酸性においても、比較例1,2
に比べ優れていることがわかる。
【0047】また、表1から明らかなように、実施例1
〜3の感光性樹脂組成物は、十分な水希釈性を有してお
り、希釈剤として水を使用することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI G03F 7/038 G03F 7/038 (72)発明者 栢木 實 和歌山県和歌山市有本687番地 新中村 化学工業株式会社研究開発部内 (56)参考文献 特開 平5−204150(JP,A) 特開 平5−140251(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03F 7/00 - 7/42

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)(a)分子中に2個以上のエポキ
    シ基と1個以上の水酸基を有するエポキシ樹脂1モルに
    対して、(b)二塩基酸無水物0.1〜0.9モルを反
    応させた後、(c)前記エポキシ樹脂中のエポキシ基1
    モル相当に対して0.5〜1.0モルに相当する量のア
    クリル酸及び/またはメタクリル酸を反応させて得られ
    る反応生成物と、 (B)光重合開始剤を含むことを特徴とする感光性樹脂
    組成物。
  2. 【請求項2】 希釈剤として、水溶性または水希釈性溶
    剤及び/または水を含む請求項1に記載の感光性樹脂組
    成物。
  3. 【請求項3】 反応性希釈剤として、1種以上の水溶性
    または水希釈性光重合性単量体を含む請求項1または請
    求項2に記載の感光性樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 前記アクリル酸及び/またはメタクリル
    酸の配合量が、 〔アクリル酸及び/またはメタクリル酸のモル数〕=
    〔エポキシ樹脂1分子中のエポキシ基の数〕−〔二塩基
    酸無水物のモル数〕 で表される配合量である請求項1に記載の感光性樹脂組
    成物。
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