JP3402419B2 - 遠心濃縮機 - Google Patents

遠心濃縮機

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JP3402419B2
JP3402419B2 JP21164595A JP21164595A JP3402419B2 JP 3402419 B2 JP3402419 B2 JP 3402419B2 JP 21164595 A JP21164595 A JP 21164595A JP 21164595 A JP21164595 A JP 21164595A JP 3402419 B2 JP3402419 B2 JP 3402419B2
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克範 西田
正樹 岩瀬
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液体中に微細な固
形物を含有する懸濁液の固液分離に用いられるスクリュ
ーデカンタ型遠心濃縮機に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のデカンタ型遠心濃縮機は、高速
回転する回転ボウル内にスクリューコンベアが同軸的に
配設され、前記回転ボウルとスクリューコンベアとが速
度差をもって同方向に回転するようになっており、供給
管を通じて回転ボウル内に投入された被処理液は、遠心
力による回転ボウルの内周壁へ粒子分を沈降させる作用
により、清澄化された分離液と微細な固形物を多く含有
する濃縮液とに分離される。濃縮液はスクリューコンベ
アのスクリュー羽根により回転ボウルの一方側に掻き寄
せられながら濃縮液排出路より排出され、分離液は胴部
の他方側に形成された分離液排出路より外部に排出され
る構造を有している。
【0003】前記濃縮液および分離液(以下両者を排出
液ともいう)排出機構としては、従来より種々のものが
開発されており、たとえば特公昭63−31261号公
報に示されたものがある。
【0004】この発明は、その先行例においては、排出
液を回転ボウルの外周部分に形成した排出路を通して排
出するにあたり、排出液は大きな周速度をもって排出さ
れるため、大きな動力で回転させる必要があることを解
決するものである。
【0005】このための具体的構造として、スクリュー
コンベアの胴部の端面に複数のスキマー管を半径方向に
固定し、かつスキマー管の開口端を回転ボウル内壁面近
くまで延在させ、スクリュー羽根により掻き寄せられた
濃縮液をスキマー管を通して回転ボウルの中空の支持軸
内に導くようにしてある。また、分離液については、ス
クリューコンベアの胴部に半径方向の直線的な案内流路
を複数形成し、各案内流路は胴部の外面に開口させ、各
案内流路をスクリューコンベアの中空の支持軸内に繋げ
て、分離液を中空の支持軸内を通して機外に排出するよ
うにし、濃縮液については、スクリューコンベアの支持
軸と回転ボウルの支持軸との間隙を通して機外に排出す
るようにしたものである。さらに、濃縮液と分離液の液
の排出量を調整する流量調節弁をそれぞれ設けるもので
ある。
【0006】また、他に消費動力の低減のために、軸心
部より濃縮液等を排出するようにした装置としては、特
開昭62−45363号公報、実開昭62−13623
7号公報、実開平2−86652号公報、実開平2−8
6653号公報等に記載されたものがある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】代表的に特公昭63−
31261号公報に記載された支持軸部を通して排出液
を排出する構造のものは、消費動力が少ない利点がある
ものの、半径方向に延びるスキマー管および案内流路
は、その横断面が半径方向に沿って全て同一であり、か
つ狭いために、特に微細な固形物を多量に含有する濃縮
液が流れるスキマー管の内壁面の摩耗が激しく、かつ閉
塞が生じやすい。また、スキマー管とスキマー管との間
は濃縮液が滞留し、かつスキマー管の流入部分が狭いた
めに、デッドスペースが生じやすく、排出される濃縮液
の分離濃度が経時的に変化してしまう問題がある。
【0008】さらに、小型化を図る場合、スキマー管の
径を小さくすることは、前述の問題を顕在化させるため
に、実際上小型の遠心濃縮機に適用することができない
等の欠点もあった。
【0009】しかも、被処理液を装置の一方側から供給
し、濃縮液と分離液とを装置の他方側においてそれぞれ
排出する並流型のものであるために、その構造上、濃縮
液の排出用入口部分と分離液の排出用入口部分とが、液
の流れとして明確に区分できず、分離液の排出用入口か
ら濃縮液の粒子がしばしば混入してしまう虞れがあり、
運転条件に大きく左右され、処理能力は限定される。
【0010】そこで、本出願人は、先に、濃縮液および
分離液を明確に区別してそれぞれ円滑に排出するととも
に、運転に必要な消費動力を低減することを主たる目的
として、特開平7−859号公報において、エネルギー
の回収を目的とする場合における各従来例が並流型であ
ったのに対して、向流型のものの例を提案した。これに
よって、現実に、前記従来例に比較して、濃縮液と分離
液との分離特性が高まることも実証された。
【0011】しかし、その後、被処理液の種類によっ
て、濃縮液の排出側に集められた濃縮液が、スクリュー
羽根ととの間に溜まり易く、を潜ることなく滞留す
ることがあり、長時間の安定した運転に支障をきたす可
能性があることが判った。
【0012】この点に関しては、本発明の関連で後述す
る実施の態様に従ってコーン部を設けることで解決でき
ることが知見された。
【0013】しかるに、総合的な高い分離特性を得よう
とする場合には、分離液側においても分離液を清澄な状
態で排出することが重要である。
【0014】したがって、本発明の主たる課題は、向流
型の遠心濃縮機において、分離液の清澄性を向上させる
とともに、分離液の排出を円滑に行わせることにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決した本発
明の遠心濃縮機は、水平支持された回転ボウル内に、同
心的にスクリューコンベア本体とスクリュー羽根とを有
するスクリューコンベアが配設され、前記回転ボウルと
スクリューコンベアとが同方向に差速をもって高速回転
し、前記回転ボウルとスクリューコンベアとの間に形成
されるプール空間の長手方向中間位置に外部より供給さ
れた被処理液を遠心力作用により濃縮液と分離液とに分
離しつつ、濃縮液を前記回転ボウルの一方側に、分離液
を他方側にそれぞれ集めて、これらを独立の排出路より
外部に排出する遠心濃縮機において、前記スクリューコ
ンベア本体の分離液排出側端と、これと対向する前記ボ
ウル端との間において分離液の排出部分を構成し、前記
スクリューコンベア本体の分離液排出側端部において、
その外周面より複数の支持部材を周方向に間隔をおいて
放射状に起立させ、かつ前記スクリューコンベア本体の
分離液排出側端からさらに前記ボウル端に向かって延在
させた状態で固定し、前記スクリュー羽根の分離液排出
側端部を前記支持部材上に取り巻いて固定し、かつ前記
ボウル端近傍の前記排出部分に臨む位置まで延在させ、
支持部材相互間に前記排出部分に向かって水平方向にか
つ支持部材の延在部においては軸心方向に向かって分離
液が通る流路を形成したことを特徴とするものである。
【0016】ここで、前記スクリューコンベア本体の分
離液排出側端と、これと対向する前記ボウル端とのいず
れか一方に、周方向に間隔を置いて、複数の分離液排出
ベーンを固定した構成とすることができる。
【0017】または、これらの場合において、前記スク
リューコンベア本体の分離液排出側端は、スクリューコ
ンベア本体の端板に対して、一体的に固定した中空軸の
フランジ部によって形成することができる。
【0018】本発明においては、向流方式を採用するに
あたり、前記スクリューコンベア本体の分離液排出側端
と、これと対向する前記ボウル端との間において分離液
の排出部分を構成する。
【0019】また、前記スクリューコンベア本体の分離
液排出側端部において、その外周面より複数の支持部材
を周方向に間隔をおいて放射状に起立させ、かつ前記ス
クリューコンベア本体の分離液排出側端からさらに前記
ボウル端に向かって延在させた状態で固定し、前記スク
リュー羽根の分離液排出側端部を前記支持部材上に取り
巻いて固定し、かつ前記ボウル端近傍の前記排出部分に
臨む位置まで延在させ、支持部材相互間に前記排出部分
に向かって水平方向にかつ支持部材の延在部においては
軸心方向に向かって分離液が通る流路を形成した。
【0020】かかる構成の下では、スクリュー羽根が排
出側のボウル端近傍まで延在するので、分離液中の粒子
分を、反対側の濃縮液排出側に移送させることができる
ので、分離液の清澄性が向上する。
【0021】また、支持部材相互間に前記排出部分に向
かって分離液が通る通路を形成したので、すなわち、支
持部材が、スクリューコンベア本体からボウル端近傍の
前記排出部分に臨む位置まで延在しているので、スクリ
ューコンベア本体の外周面側の分離液が、支持部材相互
間を通ってこれらに規制され、整流化状態で排出部分に
到るようになる。
【0022】したがって、その分離液に対して整流化が
図られながら排出部分から排出され、円滑な分離液の排
出がなされる。
【0023】
〔構造の説明〕
1.遠心濃縮機全体の構成(主に図1参照) 被処理液としての懸濁液の連続供給を受け入れて、これ
を遠心力により濃縮するための適切な大きさを有する円
筒状の(回転)ボウル10は、その両端で中空軸11の
フランジ部分11a、中空軸12のフランジ部分12a
に固定され、両軸11,12を介して回転自在に軸支さ
れている。フランジ部分11aおよびフランジ部分12
aはボウル10の端部をそれぞれ構成している。
【0024】スクリューコンベア20は、両端に端板2
1A、21Bを有するスクリューコンベア本体21及び
スクリュー羽根22によって構成され、上記端板21
A,21Bに中空軸23、25が固定されている。
【0025】スクリュー羽根22は、その外縁が前記ボ
ウル10の内周面に接するごとくわずかの間隙をもって
スクリューコンベア本体21に固定されている。スクリ
ュー羽根22はその左端側において、スクリューコンベ
ア本体21外周面上に固定された水平方向に延びる支持
板42の外端42a上に支持され、フランジ11a近傍
に達している。
【0026】ボウル10内にはスクリューコンベア20
が、中空軸11、12内に中空軸23、25が、それぞ
れ回転自在に同心配置される。ボウル10はカバー70
内に配置されている。
【0027】ボウル10とスクリューコンベア20と
は、差動装置30により、それぞれ中空軸11、23を
介して同一方向に速度差をもって回転される。
【0028】中空軸23内には、中空軸24が同心に配
置固定され、同軸内の供給路24aは案内路31に連結
している。案内路31は、ボウル10の中央位置に開口
している。
【0029】2.分離液排出側の構成(図1、2、4参
照) スクリューコンベア本体21の左端部外周面上には、複
数枚(たとえば4〜12枚)の前記支持板42が等間隔
に放射状に起立して固定されている。
【0030】支持板の外端42aはスクリュー羽根22
の高さの好適には1/2〜1/5、図示例ではたとえば
約1/3の所まで、支持板の先端42cは後記排出ベー
ンの側縁40cとほぼ同位置までそれぞれ突出し、ま
た、支持板の後端42bは先端42cからボウル10の
中央に向けてスクリュー羽根22のほぼ一ピッチ分の長
さだけ延びている。
【0031】スクリューコンベア本体21の左端の端板
21Aに一体化された前記中空軸23のフランジ部分2
3bには、周方向に等間隔に複数枚(たとえば2〜6
枚)の分離液排出ベーン40が、前記支持板42と異な
る位置で放射状に配置固定されている。
【0032】排出ベーン40の内端40bと中空軸23
の外周面、及び側縁40cと前記中空軸11のフランジ
部分11aとの間には、それぞれ間隙を設け、また外端
40aはスクリューコンベア本体21の外周面からわず
かに突出している。
【0033】図示例においては、分離液の排出ベーン4
0がフランジ部分23aに固定されているが、フランジ
部分11a側に固定することもできる。
【0034】分離液の流路は、スクリューコンベア本
体21の外周面と同面上に放射方向に起立し左端側に延
びた複数の支持板42によって形成された水平方向の複
数の開放空間と、スクリューコンベア20と共に回転
するスクリュー羽根22とボウル10と共に回転する前
記フランジ部分11aによって形成され、回転速度差に
よって変形する環状空間と、前記中空軸23のフラン
ジ部分23bの面と、同面上に放射状に等間隔に立てら
れた複数の排出ベーン40とによって台形状に区分さ
れ、フランジ部分11a側が開放された環状空間と、
スクリューコンベア20と共に回転する排出ベーンの側
縁40cと上記の環状空間と速度差をもって回転する
前記フランジ部分11aとの間の環状空間と、によって
構成され、これらの空間に中空軸23の排出路23aが
開口している。
【0035】3.濃縮液排出側の構成(図1、3、5参
照) スクリューコンベア本体21の右端部では、端板21B
に環状の26が固定され、同部材26面上には、周方
向に等間隔を置いて複数枚(たとえば4または6枚)
の、外端41aが内端41bより先行する湾曲状の排出
ベーン41が配置固定されている。
【0036】排出ベーン41の内端41bと前記中空軸
25の外周面、外端41aとボウル10の内周面、及び
側縁41cと前記中空軸12のフランジ部分12aと
は、それぞれ間隙を有している。
【0037】濃縮液の流路は、26の面と、同面上
に等間隔に立てられた湾曲状の排出ベーン41とによっ
て変形台形状に区分され、フランジ部分12a側が開放
されている環状空間と、スクリューコンベア20と共
に回転する排出ベーンの側縁41cと差速をもって回転
する前記フランジ部分12aとの間の環状空間と、によ
って構成され、これらの空間に中空軸25の排出路25
aが開口している。
【0038】4.さらに、分離液と濃縮液の排出路23
a、25aのうち濃縮液の排出路25aにのみ調整弁5
0が設けられている(図1参照)。
【0039】〔作動(液の流れ)の説明〕 1.懸濁液の流れ 処理される懸濁液は、中空軸24の供給路24a及び案
内路31を経てボウル10内の中央位置に連続供給され
る。
【0040】ボウル10の中央位置に供給された懸濁液
は、遠心力により分離液と濃縮液とに分離され、分離液
は、スクリューコンベア本体21の外周面、スクリュー
羽根22、22、並びにボウル10の内周面で形成され
るプール空間内を通りボウル10の左端側へ流れ、濃縮
液は分離液と反対側であるボウル10の右端側へ、ボウ
ル10との差速を有するスクリュー羽根22によって集
められ、それぞれ後記流れの形態を経て排出路23a、
25aから排出される。
【0041】2.分離液の流れ ボウル10の左端側に流れてきた分離液の大部分は、前
記の複数の開放空間を通り水平方向に流れ、旋回しつ
つ同項の環状空間を通って流れてきた一部の分離液と
上記の支持板42の先端側に形成された開放空間で合
流し、その後、及び相互間の液移動及び旋回を含め
た複雑な流れを呈しながら、中空軸23の排出路23a
へ導かれる。
【0042】3.濃縮液の流れ スクリュー羽根22によってボウル10の右端側に集め
られた濃縮液は、ディップウエア26の外端の全周をく
ぐって、前記の複数の変形台形状に区分された環状の開
放空間に送られ、同相互間の液移動及び旋回を含
めた複雑な流れを呈しながら、中空軸25の排出路25
aへ導かれる。
【0043】ところで、実施例の態様においては、図
1、3および6に代表的に示されている(図6はスクリ
ュー羽根の外周を基準とした展開図である)ように、特
に、スクリューコンベア本体21の外周面と、前記
6の外周縁近傍との間に濃縮液排出側に向かって半径が
拡大するコーン部60を設け、このコーン部60に相当
する部分のスクリュー羽根22(22A)は、コーン部
60の外周面上を取り巻いて設けた構成としてある。
【0044】図示例においては、コーン部60は、端板
21Bがスクリューコンベア本体21の外周面より突出
しているので、その端板21Bの外周部において溶接な
どにより固定されている。
【0045】このコーン部60の拡がり程度は、図示例
のように、26の外周縁より低い方が好ましいが、同
一の高さまでの間において適宜選択できる。
【0046】他方、図示例においては、図1および図6
に示されているように、全長に一様に連続するスクリュ
ー羽根22に対して、スクリュー羽根22Aを、途中か
らスクリュー羽根22の間に固定して、スクリュー羽根
22の1ピッチ分に対してスクリュー羽根22と同じピ
ッチで設けた二重羽根構造のスクリュー羽根とされてい
る。
【0047】また、図5および図6に示されている、ス
クリュー羽根22とスクリュー羽根22Aの終端は、1
80度離れた位置に位置決めされている。
【0048】コーン部60が存在しないと、スクリュー
コンベア本体21の外周面近傍に搬送された濃縮液は、
26の外周縁までの放射方向距離を移動する必要があ
る。このために、図6の領域Z部分において特に滞留し
がちであるのに対して、コーン部60を設けることで、
図3に示されているように、粒子を順次コーン部60に
沿って芹り揚げる(移動させる)ことができ、滞留を生
じさせることなく、26の外周縁を潜って濃縮液の排
出ベーン41,41間に導くことができる。
【0049】さらに、コーン部60を設けることによ
り、スクリューコンベア20の回転により、濃縮液のス
クリューコンベア本体21側における低濃度の液をコー
ン部60に沿って確実に26の外周縁近傍まで誘導で
きるので、スクリュー羽根22,22Aと26との間
に滞留することがなく、円滑にその濃縮液を26を潜
らせて排出できる。しかも、低濃度の液をコーン部60
に沿って26へ移行させる過程で圧密を図りながら、
濃縮効果を高めることができる。
【0050】一方、図示例のように、二重羽根構造のス
クリュー羽根とすることにより、主たる濃縮液の溢流個
所が一個所でなく2個所となるので、周方向にほぼ均等
な状態で濃縮液をを潜らせながら、安定した濃縮液の
排出を行わせることができる。
【0051】対象の懸濁液が圧密し難い場合には、図示
例に比べてよりコーン部を長くして圧密効果を高めるた
めに、スクリューコンベア本体21の案内路31の近傍
からコーン部を拡げることができる。
【0052】本発明は、前述のとおり、スクリュー羽根
22の分離液排出側端部が支持板42上に取り巻いて、
ボウル端近傍の前記排出部分に臨む位置まで延在してい
る。
【0053】したがって、この延在部分においても、分
離が図られ、粒子分を濃縮液排出側に移送できる。その
結果、反対に、分離液の清澄性が高まる。
【0054】また、支持板42,42…を設けること
で、分離液が支持板42,42間を通って排出ベーン4
1,41間に導かれるので、分離液は整流化された状態
で排出ベーン41,41間に移行し、円滑な排出が約束
される。
【0055】支持板42は、分離液の整流化をもたらす
が、これを懸濁液の供給位置側に、すなわちボウル10
の中央位置に過度に近づけると、十分に固形分が分離さ
れない状態で支持板42,42間にショートパスするこ
とになるので、最適には図示例のように、スクリュー羽
根22の1ピッチ分の長さ、長くとも3ピッチ分までの
長さに設計される。
【0056】支持板42は本発明の支持部材を構成す
る。支持部材としては、板のほか、本発明の思想の範囲
内で、適宜の形状を選択できる。
【0057】
【発明の効果】以上のとおり、本発明によれば、向流型
の遠心濃縮機において、分離液の清澄性を向上させると
ともに、支持部材を設けることで、分離液の排出を円滑
に行わせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る遠心濃縮機の全体構造を示す縦断
面図である。
【図2】図1のX部の拡大図である。
【図3】図1のY部の拡大図断面図である。
【図4】図1の4−4線矢視図である。
【図5】図1の5−5線矢視図である。
【図6】スクリューコンベアの説明用展開図である。
【符号の説明】
10…ボウル、11、12…中空軸、20…スクリュー
コンベア、21…スクリューコンベア本体、22、22
A…スクリュー羽根、23、24、25…中空軸、26
、30…差動装置、31…案内路、40…分離液排
出ベーン、41…濃縮液排出ベーン、42…支持板、5
0…調整弁、60…コーン部、70…カバー。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭49−78262(JP,A) 特開 昭59−136152(JP,A) 特開 昭62−45363(JP,A) 特開 平7−859(JP,A) 特開 平9−57152(JP,A) 実開 昭62−118538(JP,U) 実開 昭62−136237(JP,U) 実開 平7−31149(JP,U) 実願昭63−168099号(実開 平2− 86652号)の願書に添付した明細書及び 図面の内容を撮影したマイクロフィルム (JP,U) 実願昭63−168100号(実開 平2− 86653号)の願書に添付した明細書及び 図面の内容を撮影したマイクロフィルム (JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B04B 1/20

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水平支持された回転ボウル内に、同心的に
    スクリューコンベア本体とスクリュー羽根とを有するス
    クリューコンベアが配設され、前記回転ボウルとスクリ
    ューコンベアとが同方向に差速をもって高速回転し、前
    記回転ボウルとスクリューコンベアとの間に形成される
    プール空間の長手方向中間位置に外部より供給された被
    処理液を遠心力作用により濃縮液と分離液とに分離しつ
    つ、濃縮液を前記回転ボウルの一方側に、分離液を他方
    側にそれぞれ集めて、これらを独立の排出路より外部に
    排出する遠心濃縮機において、 前記スクリューコンベア本体の分離液排出側端と、これ
    と対向する前記ボウル端との間において分離液の排出部
    分を構成し、 前記スクリューコンベア本体の分離液排出側端部におい
    て、その外周面より複数の支持部材を周方向に間隔をお
    いて放射状に起立させ、かつ前記スクリューコンベア本
    体の分離液排出側端からさらに前記ボウル端に向かって
    延在させた状態で固定し、 前記スクリュー羽根の分離液排出側端部を前記支持部材
    上に取り巻いて固定し、かつ前記ボウル端近傍の前記排
    出部分に臨む位置まで延在させ、 支持部材相互間に前記排出部分に向かって水平方向にか
    つ支持部材の延在部においては軸心方向に向かって分離
    液が通る流路を形成したことを特徴とする遠心濃縮機。
  2. 【請求項2】前記スクリューコンベア本体の分離液排出
    側端と、これと対向する前記ボウル端とのいずれか一方
    に、周方向に間隔を置いて、複数の分離液排出ベーンを
    固定した請求項1記載の遠心濃縮機。
  3. 【請求項3】前記スクリューコンベア本体の分離液排出
    側端は、スクリューコンベア本体の端板に対して、一体
    的に固定した中空軸のフランジ部によって形成されてい
    る請求項1または2記載の遠心濃縮機。
JP21164595A 1995-08-21 1995-08-21 遠心濃縮機 Expired - Lifetime JP3402419B2 (ja)

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