JP3395107B2 - 水底トンネルの函体押出しヤ−ドの止水構造 - Google Patents

水底トンネルの函体押出しヤ−ドの止水構造

Info

Publication number
JP3395107B2
JP3395107B2 JP15466298A JP15466298A JP3395107B2 JP 3395107 B2 JP3395107 B2 JP 3395107B2 JP 15466298 A JP15466298 A JP 15466298A JP 15466298 A JP15466298 A JP 15466298A JP 3395107 B2 JP3395107 B2 JP 3395107B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
box
stop
water stop
gate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP15466298A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11350509A (ja
Inventor
俊英 白石
博 森本
雅喜 高久
覚 長瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taisei Corp
Original Assignee
Taisei Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Taisei Corp filed Critical Taisei Corp
Priority to JP15466298A priority Critical patent/JP3395107B2/ja
Publication of JPH11350509A publication Critical patent/JPH11350509A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3395107B2 publication Critical patent/JP3395107B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Underground Structures, Protecting, Testing And Restoring Foundations (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水底トンネルの函
体押出しヤ−ドの止水構造に関するものである。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】従来の押出し水底トン
ネル工法として、特公昭60−1478号がある。この
工法は、図14に示すように、製作ヤ−ドaでドライな
状態で製作した函体bを、滑り支承c上を順次押出して
行き、水路dの対岸へ到達させ水底トンネルを完成する
工法である。
【0003】上述したような従来の押出し水底トンネル
工法は、水域沿岸の陸上部において、函体bを製作し、
連結させながら押出しを行う。そのため、横断しようと
する水域の全長幅にわたって函体群を押出す必要があ
る。従って、函体群の押出し距離が長大となり、工期及
び工費の面で不経済である。
【0004】そこで本願出願人は、函体の押出し発進側
の水域内に止水壁を立設し、止水壁の岸側に水位調節可
能な押出しヤ−ドを設け、この押出しヤ−ドにて、連結
させた函体群を前記止水壁を貫通させて順次水底に押し
出すことにより、函体群の押出し距離を短縮し、工期の
短縮と工費の削減を図る水底トンネルの構築方法を既に
提供している。
【0005】ところで、道路トンネルの延長が1000
m以上になると、非常駐車帯を設ける必要があり、この
ためここの部分で函体幅が広くなる。上記の止水壁は函
体の外周面に接触して止水を図り、押出しヤ−ド内への
水の浸入を阻止するものである。そのため函体幅の変化
に対応して良好な止水を図る技術が希求されている。
【0006】
【発明の目的】本発明は、上記のような問題点を解決す
るためになされたもので、非常駐車帯等の函体幅の変化
に対応して良好な止水を図ることができる、水底トンネ
ルの函体押出しヤ−ドの止水構造を提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の手段として、本発明は、連結させた函体群を順次水底
に押し出して行う水底トンネルの構築方法で使用する押
出しヤ−ドの止水構造において、函体の押出し発進側の
水域内に函体が貫通可能な止水壁を設け、この止水壁の
岸側に設けた押出しヤ−ドであって、止水壁には、函体
の通常幅部や拡幅部の函体幅の変化に対応し、常に函体
の外周面に接触して、押出しヤ−ド内への水の浸入を阻
止する止水ゲ−トを設けて構成したことを特徴とする、
水底トンネルの函体押出しヤ−ドの止水構造を提供す
る。
【0008】また、連結させた函体群を順次水底に押し
出して行う水底トンネルの構築方法で使用する押出しヤ
−ドの止水構造において、函体の押出し発進側の水域内
に函体が貫通可能な止水壁を設け、この止水壁の岸側に
水位調節可能に設けた押出しヤ−ドであって、止水壁の
内側には、函体の通常幅部の外周面に接触して止水を図
り、函体の通常幅部後方の拡幅部が接近したときに撤去
可能な撤去式止水ゲ−トと、撤去式止水ゲ−トのやや手
前に設けられ、撤去式止水ゲ−トを撤去する直前に函体
の拡幅部の外周面に接触して止水を図る固定式止水ゲ−
トと、固定式止水ゲ−トのやや手前に設けられ、函体の
拡幅部が固定式止水ゲ−トに接触している間は止水壁内
に収容され、函体の拡幅部が固定式止水ゲ−トを通過す
る直前に突出し、函体の拡幅部後方の通常幅部の外周面
に接触して止水を図る移動式止水ゲ−トとよりなること
を特徴とする、函体の拡幅部が一カ所のみの場合に適用
する安価な水底トンネルの函体押出しヤ−ドの止水構造
を提供する。
【0009】また、連結させた函体群を順次水底に押し
出して行う水底トンネルの構築方法で使用する押出しヤ
−ドの止水構造において、函体の押出し発進側の水域内
に函体が貫通可能な止水壁を設け、この止水壁の岸側に
水位調節可能に設けた押出しヤ−ドであって、止水壁の
内側には、函体の通常幅部の外周面に接触して止水を図
り、函体の通常幅部後方の拡幅部が接近したときには止
水壁内に収納可能な前方移動式止水ゲ−トと、前方移動
式止水ゲ−トのやや手前に設けられ、前方移動式止水ゲ
−トを収納する直前に函体の拡幅部の外周面に接触して
止水を図り、函体の拡幅部が通過する直前に、前方移動
式止水ゲ−トに拡幅部の止水を盛り替えた後に突出さ
せ、函体の拡幅部後方の通常幅部の外周面に接触して止
水を図る後方移動式止水ゲ−トとよりなることを特徴と
する、水底トンネルの函体押出しヤ−ドの止水構造を提
供する。
【0010】さらに、連結させた函体群を順次水底に押
し出して行う水底トンネルの構築方法で使用する押出し
ヤ−ドの止水構造において、函体の押出し発進側の水域
内に函体が貫通可能な止水壁を設け、この止水壁の岸側
に水位調節可能に設けた押出しヤ−ドであって、止水壁
の内側に、止水壁内に収納可能でかつ函体側に突出可能
な移動式止水ゲ−トを設け、函体の外周面には、拡幅部
とその前方及び後方の通常幅部との境界にテ−パ部を設
けてなり、移動式止水ゲ−トの収納、突出を調整して、
移動式止水ゲ−トの先端を連続的に函体の通常幅部、テ
−パ部、拡幅部の外周面に接触させて止水を図るよう構
成したことを特徴とする、水底トンネルの函体押出しヤ
−ドの止水構造を提供する。以下、図を参照しながら本
発明の実施の形態について説明する。
【0011】
【発明の技術的背景】以下、本発明の函体押出しヤ−ド
の止水構造の技術的背景となる函体の押出し工法につい
て説明する。
【0012】<イ>溝の掘削 先ず、図9に示すように、水域100 の底部に函体群を設
置するための溝を掘削する。陸上部では溝の掘削計画線
の縁部に沿って土留鋼矢板を打設した後に、護岸101 の
岸側近傍に二重締め切り102 を構築する。そして、土留
鋼矢板の内側を掘削して、図10に示すように、発進側
沿岸部から二重締め切り102 まで溝103を掘削する。
【0013】溝103 の形状は、水底トンネルの設計形状
に対応させて掘削するが、本実施の形態では、図14に
示すような凹型の円弧状トンネルを構築する場合につい
て説明するため、溝103 もそれに対応させて凹型の円弧
状に掘削する。
【0014】<ロ>止水壁の構築 次に、図10、11に示すように、発進側沿岸部から所
定距離だけ浸水した位置に、止水壁200 を構築する。止
水壁200 の構築位置は、函体300 全体が水没可能な水深
の当たりに構築するとよい。止水壁200 の形状は、例え
ば図1に示すように、函体300 群通過のための開口部20
1 を設けて門型に形成し、掘削した溝103 内に立設す
る。その開口部201 の大きさは函体300 の断面外形より
やや大きく設計する。
【0015】そして、その開口部201 の内周面にはワイ
ヤ−ブラシ等の函体300 の周面に接触する止水部材202
を設ける。なお、止水壁200 の形状は、構築位置の水深
が函体300 全体が没する水深よりも浅い場合は、函体30
0 の両側に柱部材を立設するだけでもよい。
【0016】<ハ>押出しヤ−ド・製作ヤ−ドの構築 図11に示すように、止水壁200 から陸部にかけては、
順に押出しヤ−ド400、製作ヤ−ド410 を設け、これら
の両ヤ−ド400 、410 は溝103 の凹型円弧の延長上にな
るよう構築する。押出しヤ−ド400 と製作ヤ−ド410 と
の境界部付近には、図11に示すような門型等の制動用
の反力受け壁420 又は反力受け梁を構築する。
【0017】従来は、押出しヤ−ド及び製作ヤ−ドは水
域沿岸の陸部に設けられているが、本発明のように、止
水壁200 の設置により水位を下げて、これらのヤ−ドを
水域内に設けることによって、函体群の押出し距離を短
縮することができる。
【0018】<ニ>滑り支承の設置 図10、11に示すように、溝103 の底面に沿って所定
間隔で滑り支承110 を設置する。滑り支承110 の一例と
しては、鋼管杭で鉄骨コンクリ−ト造の台を支持し、そ
の台の表面に鉄板等を張付けて構成する。
【0019】<ホ>函体の製作・事前押出し 製作ヤ−ド410 にて、鉄筋コンクリート構造又は鋼殻方
式の合成構造等の函体300 をドライな状態で製作する。
函体300 は、1ブロックを製作ヤ−ド410 上でブロック
部位ごとに流れ作業的に製作し、順次コンクリートを打
ち継いで所定数のブロック群を連続的に一体に構成す
る。例えば、10ブロックの100m単位で一体に製作
し、プレストレスを導入して、10ブロック単位間は継
ぎ手等で連結する。
【0020】上記のように順次製作された函体300 は、
本来の押出し装置430 を設置するまでの間は、仮の押出
し装置により押出しを行う。例えば、止水壁200 の下部
に設置したセンタ−ホ−ルジャッキを用い、函体300 の
底版をPC鋼より線で引っ張って、函体300 の先端が反
力受け壁420 を貫通するまで事前押出し作業を行う。
【0021】<ヘ>函体の初期押出し工 函体300 の先端部が反力受け壁420 を通過したら、本来
の押出し装置430 を設置する。具体例としては、図1
0、11に示すように、止水壁200 と反力受け壁420 と
の間にPC鋼より線431 を所定本数張設し、その途上に
押出し装置430 を装着する。函体300 の先端部バルクヘ
ッドには手延べ桁120 等の先端機器を取り付ける。
【0022】押出し装置430 の具体例としては、図12
に示すように、PC鋼より線431 を把持開放可能な一対
のセンタ−ホ−ルジャッキ432 、433 を用いる。これら
は、函体300 の上面に設けた凹部に移動架台434 を固定
することによって設置する。
【0023】函体300 が反力受け壁420 を貫通した後
は、上記押出し装置430 により、函体300 の先端が止水
壁200 を貫通するまで初期押出し作業を行う。センタ−
ホ−ルジャッキ432 、433 の動作は、図12に示すよう
に、ジャッキ両端のクサビの把持開放を交互に繰り返し
ながら、一方のジャッキを伸長させると同時に他方を収
縮させ、移動架台434 を移動させて函体300 を押出す。
押出し装置430 が止水壁200 に接近したら、反力受け壁
420 側に押出し装置430 を盛り替えて上記動作を繰り返
す。
【0024】<ト>注水 函体300 が止水壁200 を貫通した後、二重締切り102 を
撤去して注水する。このとき、押出しヤ−ド300 及び製
作ヤ−ド410 内には止水壁200 により水は浸入しない。
【0025】次に、図11に示すように、押出しヤ−ド
400 内に止水壁200 の外側水域よりも低い水位で水を注
入し、函体300 前面に作用する水圧を低減させること
で、函体300 群の押出しに必要な力を低減させると共
に、函体300 群が押出しヤ−ド400 側に押し戻されない
よう設定する。即ち、製作ヤ−ド410 の勾配と、移動す
る函体300 群の重量を支持する滑り支承110 との摩擦係
数等により、外側水域からの水圧が作用しても函体300
群が停止している状態とする。
【0026】<チ>函体の押出し工 上述のように函体300 の製作と押出しを繰り返して行
い、図13に示すように、函体300 群を凹型円弧に沿っ
て押出す。そして、函体300 群の尾端部が止水壁200 の
手前に到達するまで押出し、押出し工を完了する。
【0027】
【本発明の実施の形態】上記のように水底に構築する道
路トンネルの延長が1000m以上になると、非常駐車
帯を設ける必要があり、このためここの部分で函体300
の幅が広くなる。上記の止水壁200 は函体300 の外周面
に接触して止水を図り、押出しヤ−ド400 内への水の浸
入を阻止するものである。そのため函体300 の幅の変化
に対応して効果的な止水を図る必要がある。以下、本発
明の止水構造について説明する。
【0028】<止水構造−1>図1〜4に止水構造−1
を示す。止水壁200 の内側には、外部水域側から順に撤
去式止水ゲ−ト500 、固定式止水ゲ−ト510 、移動式止
水ゲ−ト520 が、止水壁200 の内面から直角方向に設け
られている。
【0029】撤去式止水ゲ−ト500 は、鋼製等の切断撤
去可能な壁体であり、図3に示すように、止水壁200 内
を通過する函体300 の通常幅部310 の側面に先端部が接
触する長さで突設され、止水を図っている。先端部に
は、ワイヤ−ブラシ等の止水部材501 が全長にわたって
植設されている。また、撤去式止水ゲ−ト500 の上下端
部は前方に突出し、図1に示すように、函体300 の底面
301 及び上面302 の縁部に入り込む嵌入部502 を設ける
とよい。
【0030】固定式止水ゲ−ト510 は、止水壁200 と一
体にコンクリート等で作製した壁体であり、図3に示す
ように、止水壁200 内を通過する函体300 の拡幅部320
の側面に先端部が接触する長さで突設され、止水を図っ
ている。先端部には止水部材511 が、上下端部には嵌入
部512 が同様に設けられている。
【0031】移動式止水ゲ−ト520 は、鋼製等の壁体で
あり、止水壁200 の内面に設けたスリット203 に収納、
突出可能に配してある。先端部には止水部材521 が、上
下端部には嵌入部522 が同様に設けられている。
【0032】函体300 が押出されて止水壁200 内を通過
するときは、先ず、図3に示すように、函体300 の通常
幅部310 の側面が撤去式止水ゲ−ト500 の先端の止水部
材501 に接触し、水の浸入を阻止した状態で押出され
る。
【0033】撤去式止水ゲ−ト500 に函体300 の拡幅部
320 が接近すると、その拡幅部320の側面に固定式止水
ゲ−ト510 の先端の止水部材511 が接触し、水の浸入を
阻止する。この状態で、図4に示すように、撤去式止水
ゲ−ト500 の突出部を切断撤去し、拡幅部320 を通過さ
せる。
【0034】次に、図4に示すように、拡幅部320 の尾
端部が移動式止水ゲ−ト520 を通過し、かつ固定式止水
ゲ−ト510 が拡幅部320 に接触している間に、移動式止
水ゲ−ト520 を突出させて、その先端の止水部材521
を、拡幅部320 の後方に連続する通常幅部330 の側面に
接触させ、止水を図る。
【0035】固定式止水ゲ−ト510 が拡幅部320 に接触
している間は、固定式止水ゲ−ト510 の後方にドライ作
業エリア340 が形成されているため、このエリアから移
動式止水ゲ−ト520 の引き出し作業等を行うことができ
る。最後に、移動式止水ゲ−ト520 を引き出したら、ス
リット203 と移動式止水ゲ−ト520 との間に止水及び固
定用のモルタル210 を充填し、拡幅部320 の通過を終了
する。以上のように、本実施の形態は、函体の拡幅部が
一カ所のみの場合に適用する安価な水底トンネルの函体
押出しヤ−ドの止水構造である。
【0036】<止水構造−2>図5に示す止水構造−2
は、上記止水構造−1の撤去式止水ゲ−ト500 の代わり
に前方移動式止水ゲ−ト600 を用い、止水構造−1の移
動式止水ゲ−ト520 を後方移動式止水ゲ−ト610 とした
実施の形態である。止水壁200 の内面には間隔をおいて
二カ所にスリット204 が設けられ、鋼製等の壁体よりな
る前方移動式止水ゲ−ト600 及び後方移動式止水ゲ−ト
610 が収納、突出可能に配してある。
【0037】これらの前方後方移動式止水ゲ−ト600 及
び610 を移動させる手段は種々考えられるが、例えば、
各スリット204 の奥部に配したジャッキ620 、630 等の
移動装置によってスライド自在に構成する。また、上記
止水構造−1と同様に、先端部に止水部材601 及び611
が、上下端部には嵌入部が設けられている。さらに、各
スリット204 の外部水域側の側面にはパッキン220 及び
230 を配して、各スリット204 内への水の浸入を阻止す
る。次に、各ゲ−トの動作について説明する。
【0038】先ず、図5に示すように、前方移動式止水
ゲ−ト600 が通常幅部310 の外周面に接触して止水を図
った状態で函体300 が前進する。次に、拡幅部320 が接
近したときに前方移動式止水ゲ−ト600 がスリット204
内に収納されるが、その直前には、後方移動式止水ゲ−
ト610 が拡幅部320 の外周面に接触して止水を図る。
【0039】そして、図6、7に示すように、拡幅部32
0 が通過する直前に、前方移動式止水ゲ−ト600 に拡幅
部320 の止水を盛り替えた後に、後方移動式止水ゲ−ト
610突出させ、通常幅部330 の外周面に接触して止水を
図る。なお、本実施の形態及び下記の止水構造−3の形
態は、函体の拡幅部が2カ所以上ある場合に適した構造
である。
【0040】<止水構造−3>図8に止水構造−3を示
す。止水壁200 の内面にスリット205 を設け、鋼製等の
壁体よりなる移動式止水ゲ−ト700 を収納、突出可能に
配してある。この移動式止水ゲ−ト700 を移動させる手
段も種々考えられるが、例えば上記止水構造−2と同様
に、スリット205 の奥部に配したジャッキ710 等の移動
装置によってスライド自在に構成する。また、先端部に
は止水部材701 が、上下端部には嵌入部が同様に設けら
れている。さらに、スリット205 の外部水域側の側面に
も同様にパッキン230 が配備されている。
【0041】一方函体300 の外周面には、拡幅部320 と
その前方及び後方の通常幅部310 、330 との境界にテ−
パ部350 が設けてある。これによって、移動式止水ゲ−
ト700 の収納、突出を調整すれば、その先端の止水部材
701 を連続的に函体300 の通常幅部310 →テ−パ部350
→拡幅部320 →テ−パ部350 →通常幅部330 の外周面に
接触させて止水を図ることができる。
【0042】
【発明の効果】本発明は以上説明したように、止水壁の
内側に各種止水ゲ−トを設けることによって、函体の非
常駐車帯等の拡幅部や通常幅部の変化に対応して、良好
な止水を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 止水構造ー1の説明図
【図2】 止水構造ー1の説明図
【図3】 止水構造ー1の説明図
【図4】 止水構造ー1の説明図
【図5】 止水構造ー2の説明図
【図6】 止水構造ー2の説明図
【図7】 止水構造ー2の説明図
【図8】 止水構造ー3の説明図
【図9】 水底トンネルの施工方法の説明図
【図10】 水底トンネルの施工方法の説明図
【図11】 水底トンネルの施工方法の説明図
【図12】 水底トンネルの施工方法の説明図
【図13】 水底トンネルの施工方法の説明図
【図14】 従来技術の説明図
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長瀬 覚 東京都新宿区西新宿一丁目25番1号 大 成建設株式会社内 (56)参考文献 特公 昭60−1478(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E02D 29/063 - 29/077

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連結させた函体群を順次水底に押し出し
    て行う水底トンネルの構築方法で使用する押出しヤ−ド
    の止水構造において、 函体の押出し発進側の水域内に函体が貫通可能な止水壁
    を設け、この止水壁の岸側に設けた押出しヤ−ドであっ
    て、 止水壁には、函体の通常幅部や拡幅部の函体幅の変化に
    対応し、常に函体の外周面に接触して、押出しヤ−ド内
    への水の浸入を阻止する止水ゲ−トを設けて構成したこ
    とを特徴とする、 水底トンネルの函体押出しヤ−ドの止水構造。
  2. 【請求項2】 連結させた函体群を順次水底に押し出し
    て行う水底トンネルの構築方法で使用する押出しヤ−ド
    の止水構造において、 函体の押出し発進側の水域内に函体が貫通可能な止水壁
    を設け、この止水壁の岸側に水位調節可能に設けた押出
    しヤ−ドであって、 止水壁の内側には、函体の通常幅部の外周面に接触して
    止水を図り、函体の通常幅部後方の拡幅部が接近したと
    きに撤去可能な撤去式止水ゲ−トと、 撤去式止水ゲ−トのやや手前に設けられ、撤去式止水ゲ
    −トを撤去する直前に函体の拡幅部の外周面に接触して
    止水を図る固定式止水ゲ−トと、 固定式止水ゲ−トのやや手前に設けられ、函体の拡幅部
    が固定式止水ゲ−トに接触している間は止水壁内に収容
    され、函体の拡幅部が固定式止水ゲ−トを通過する直前
    に突出し、函体の拡幅部後方の通常幅部の外周面に接触
    して止水を図る移動式止水ゲ−トとよりなることを特徴
    とする、 水底トンネルの函体押出しヤ−ドの止水構造。
  3. 【請求項3】 連結させた函体群を順次水底に押し出し
    て行う水底トンネルの構築方法で使用する押出しヤ−ド
    の止水構造において、 函体の押出し発進側の水域内に函体が貫通可能な止水壁
    を設け、この止水壁の岸側に水位調節可能に設けた押出
    しヤ−ドであって、 止水壁の内側には、函体の通常幅部の外周面に接触して
    止水を図り、函体の通常幅部後方の拡幅部が接近したと
    きには止水壁内に収納可能な前方移動式止水ゲ−トと、 前方移動式止水ゲ−トのやや手前に設けられ、前方移動
    式止水ゲ−トを収納する直前に函体の拡幅部の外周面に
    接触して止水を図り、函体の拡幅部が通過する直前に、
    前方移動式止水ゲ−トに拡幅部の止水を盛り替えた後に
    突出させ、函体の拡幅部後方の通常幅部の外周面に接触
    して止水を図る後方移動式止水ゲ−トとよりなることを
    特徴とする、 水底トンネルの函体押出しヤ−ドの止水構造。
  4. 【請求項4】 連結させた函体群を順次水底に押し出し
    て行う水底トンネルの構築方法で使用する押出しヤ−ド
    の止水構造において、 函体の押出し発進側の水域内に函体が貫通可能な止水壁
    を設け、この止水壁の岸側に水位調節可能に設けた押出
    しヤ−ドであって、 止水壁の内側に、止水壁内に収納可能でかつ函体側に突
    出可能な移動式止水ゲ−トを設け、 函体の外周面には、拡幅部とその前方及び後方の通常幅
    部との境界にテ−パ部を設けてなり、 移動式止水ゲ−トの収納、突出を調整して、 移動式止水ゲ−トの先端を連続的に函体の通常幅部、テ
    −パ部、拡幅部の外周面に接触させて止水を図るよう構
    成したことを特徴とする、 水底トンネルの函体押出しヤ−ドの止水構造。
JP15466298A 1998-06-03 1998-06-03 水底トンネルの函体押出しヤ−ドの止水構造 Expired - Fee Related JP3395107B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15466298A JP3395107B2 (ja) 1998-06-03 1998-06-03 水底トンネルの函体押出しヤ−ドの止水構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15466298A JP3395107B2 (ja) 1998-06-03 1998-06-03 水底トンネルの函体押出しヤ−ドの止水構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11350509A JPH11350509A (ja) 1999-12-21
JP3395107B2 true JP3395107B2 (ja) 2003-04-07

Family

ID=15589157

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15466298A Expired - Fee Related JP3395107B2 (ja) 1998-06-03 1998-06-03 水底トンネルの函体押出しヤ−ドの止水構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3395107B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102561371A (zh) * 2012-02-29 2012-07-11 中交一航局第五工程有限公司 岛遂结合部钢沉箱围护结构

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102561371A (zh) * 2012-02-29 2012-07-11 中交一航局第五工程有限公司 岛遂结合部钢沉箱围护结构
CN102561371B (zh) * 2012-02-29 2014-01-22 中交一航局第五工程有限公司 岛遂结合部钢沉箱围护结构及其施工方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH11350509A (ja) 1999-12-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR20170102397A (ko) 사각관을 이용한 비개착식 터널굴착공법
US20010038774A1 (en) Method, system and device for building a wall in the ground
JP3395107B2 (ja) 水底トンネルの函体押出しヤ−ドの止水構造
JP5965778B2 (ja) 長尺鏡ボルト工法
GB2264739A (en) Diaphragm wall with liquid tight joints
US6554544B1 (en) Method to build a water seal, creep-line increasing cutoff
JP3174909B2 (ja) 水底トンネルの構築方法及び押出しヤ−ドの構造
JP2004143917A (ja) トンネルの拡幅方法、セグメントおよびシールド機
JP3404566B2 (ja) 水底トンネルの構築方法
JP2626441B2 (ja) 沈埋函接合用接続函
JP2000319911A (ja) 水底トンネルの構築方法
JP3378982B2 (ja) 水底トンネルの基礎構造
JPH0663226B2 (ja) 止水用部材と止水構造を有する杭壁及びその杭壁の施行方法
CN212380915U (zh) 装配式电缆沟
JP2003213709A (ja) 沈埋函の継手構造
JP3395106B2 (ja) 水底トンネルの支承台の構築装置
JP2668634B2 (ja) 導管路の施工法およびそれに使用するエントランスパッキン装置
JP3586744B2 (ja) 遮水壁の構築方法
JPH11336105A (ja) 水底トンネルの滑り支承の支承台
JP2657716B2 (ja) オープンシールド掘進機の止水装置
JP2001295580A (ja) 推進用ヒューム管の高水圧継手構造及び推進用ヒューム管の製造方法
JPS63125724A (ja) 地中連続壁の施工方法
JP2609178B2 (ja) オープンシールド掘進機
JP2005200875A (ja) 分割函体及び地下立体交差の構築方法
JPH09170229A (ja) 連壁工法

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090207

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090207

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100207

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100207

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110207

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110207

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120207

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120207

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130207

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140207

Year of fee payment: 11

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees